JP2000086830A - ノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

ノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物

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JP2000086830A
JP2000086830A JP10259071A JP25907198A JP2000086830A JP 2000086830 A JP2000086830 A JP 2000086830A JP 10259071 A JP10259071 A JP 10259071A JP 25907198 A JP25907198 A JP 25907198A JP 2000086830 A JP2000086830 A JP 2000086830A
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silane coupling
potassium titanate
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JP10259071A
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Masahiko Sugiyama
政彦 杉山
Yoshifumi Iketani
敬文 池谷
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン化物を含まないオレフィン系樹脂を
主成分とし、引張特性を向上すると共に、体積抵抗率
(絶縁性)を向上し、燃焼時にハロゲン化水素を発生さ
せることなく従来のポリ塩化ビニル樹脂組成物の難燃性
と同等以上の難燃性を持たせるようにする。 【解決手段】 ポリオレフィンエラストマー(PE)と
金属水酸化物(水酸化マグネシウム)との混合ベース樹
脂にアミノ系シランカップリング剤で表面処理したチタ
ン酸カリウム又はエポキシ系シランカップリング剤で表
面処理したチタン酸カリウムを配合して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン系樹脂
組成物に係り、特に、機械的強度(引張特性)及び絶縁
抵抗を向上することのできるノンハロゲン難燃ポリオレ
フィン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂組成物として、耐電圧及び
絶縁抵抗が比較的高く、生産コストが低く、単独で難燃
性に優れているところから従来よりポリ塩化ビニル樹脂
組成物が多く用いられている。ところが、このようなポ
リ塩化ビニル樹脂組成物を用いた従来の熱可塑性樹脂組
成物にあっては、例えば、焼却廃却処分するために電線
・ケーブルを燃焼すると、ポリ塩化ビニル樹脂組成物か
ら腐食性を有する塩化水素ガスが発生するという問題点
を有している。そこで、近年、ハロゲン化物を用いない
絶縁体としてポリエチレン等のオレフィン系樹脂組成物
を自動車のワイヤハーネス等、高温を発する箇所の電線
・ケーブルの絶縁体に用いる試みがなされている。この
オレフィン系樹脂組成物は、単独では難燃性がないた
め、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物を混合して難
燃性を持たせている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この水酸化
マグネシウム等の金属水和物は、オレフィン系樹脂に配
合した場合、オレフィン系樹脂からみると異物であり、
オレフィン系樹脂組成物の組成構造からいっても強固な
結合を崩す原因となる。すなわち、水酸化マグネシウム
等の金属水酸化物を配合するとオレフィン系樹脂組成物
の組織の強固さが崩れ脆くなる。このため、水酸化マグ
ネシウム等の金属水酸化物を多量に混合すると機械的特
性(引張特性)が低下するという問題があり、機械的特
性の低下を抑えようとすると混入する水酸化マグネシウ
ム等の金属水酸化物の量を少なくしなければならない。
【0004】しかしながら、このようなオレフィン系樹
脂組成物を主体とした絶縁体は、高度な難燃特性を得る
ために、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物を多量に
混合する必要がある。ところが、水酸化マグネシウム等
の金属水酸化物を多量に混合すると機械的衝撃に対する
耐摩耗性が低下したり、絶縁性(体積抵抗率)が低下す
るという問題があり、耐摩耗性の低下、絶縁性(体積抵
抗率)の低下を抑えようとすると混入する水酸化マグネ
シウム等の金属水酸化物の量を少なくしなければならな
い。水酸化マグネシウム等の金属水酸化物の配合量を少
なくすると、所望する高度な難燃特性(例えば、ポリ塩
化ビニル樹脂組成物の有する難燃性と同等の難燃性)を
得ることができなくなってしまう。
【0005】しかしながら、電線・ケーブルの絶縁体等
の被覆用など、その使用目的によっては難燃性を有する
ことは勿論のこと、耐摩耗性、絶縁性を有することが求
められることがある。そこで、オレフィン系樹脂を主成
分とする組成物を絶縁体に用いる場合に、従来、オレフ
ィン系樹脂に水酸化マグネシウム等の金属水酸化物の量
を少なく配合し、リン系難燃剤の難燃助剤を混合するこ
とによって難燃性を得ようとするものが提案されてい
る。しかし、その難燃助剤の効果は、難燃性を向上する
ために顕著なものとなっておらず、高度な難燃特性を得
ることができないという問題点を有している。
【0006】本発明の目的は、ハロゲン化物を含まない
オレフィン系樹脂を主成分とし、引張特性を向上すると
共に、体積抵抗率(絶縁性)を向上し、燃焼時にハロゲ
ン化水素を発生させることなく従来のポリ塩化ビニル樹
脂組成物の難燃性と同等以上の難燃性を持たせることが
できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のノンハロゲン難燃ポリオレフィン
系樹脂組成物は、金属水酸化物を含有するオレフィン系
樹脂に、シランカップリング剤で表面処理してなるチタ
ン酸カリウムを配合して構成したものである。チタン酸
カリウムは、針状に成長した結晶(ウイスカ)で、表面
をシランカップリング剤で処理してある。このシランカ
ップリング剤によるチタン酸カリウムの表面処理は、チ
タン酸カリウムにオレフィン系樹脂との相溶性や塗れ性
を得るためにチタン酸カリウムの表面にオレフィン系樹
脂との相溶性や塗れ性のよいシランカップリング剤をチ
タン酸カリウム本来の物性を落とすことなく化学的又は
物理的に接着したものである。このように構成すること
により請求項1に記載の発明によれば、オレフィン系樹
脂を主成分とし、ハロゲン化物を含まず、水酸化マグネ
シウム等の金属水酸化物の配合により基準とする難燃性
を確保し、シランカップリング剤で表面処理を施したチ
タン酸カリウムを配合することによって引張特性を向上
すると共に、体積抵抗率(絶縁性)を向上することがで
きる。
【0008】上記目的を達成するために、請求項2に記
載のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物は、
オレフィン系樹脂に、金属水酸化物と、シランカップリ
ング剤で表面処理とを施したチタン酸カリウムを配合
し、架橋して構成したものである。また、上記目的を達
成するために、請求項3に記載のノンハロゲン難燃ポリ
オレフィン系樹脂組成物は、架橋を、架橋剤による化学
架橋、シラン架橋、電子線照射架橋のいずれかで行うよ
うにしたものである。
【0009】架橋剤による化学架橋は、ジクミルパーオ
キサイド(DCP)などの架橋剤を配合し、加熱するこ
とによって架橋するもので、架橋剤を配合したベース樹
脂を加熱すると、まず、加熱することによって架橋剤が
分解し、遊離基ができる。この遊離基とポリマーが反応
してポリマーを活性化し、ポリマー遊離基を生成し、こ
のポリマー遊離基同士が結合してポリマー架橋を形成す
る。ビニルシランによる水架橋は、ポリマーであるオレ
フィン系樹脂に、遊離ラジカル発生剤(架橋剤)である
ジクミルパーオキサイド(DCP)、ビニルトリメトキ
シシラン(VTMOS)等のシラン化合物(カップリン
グ剤)、ジブチル錫ジラウレート等のシラーノル縮合触
媒(シロキサン縮合触媒)を配合して加熱することによ
って行われる。すなわち、ポリマー(オレフィン系樹
脂)、架橋剤(ジクミルパーオキサイド)、シラン化合
物(ビニルトリメトキシシラン)、シラーノル縮合触媒
(ジブチル錫ジラウレート)を配合し、外部から熱を加
えると、架橋剤が分解され遊離基ができる。この遊離基
とポリマーが反応してポリマーを活性化し、ポリマー遊
離基を生成し、このポリマー遊離基とシラン化合物(ビ
ニルトリメトキシシラン)とが反応してグラフトマーが
生成される。そして、このグラフトマーに錫系の触媒
(ジブチル錫ジラウレート)が作用し、水の存在によっ
て、遊離基にシランカップリング剤のビニルトリメトキ
シシランのビニルのところがとれて結合する。すなわ
ち、ポリマー(オレフィン系樹脂)分子にSi(シラ
ン)が入った状態で鎖がつくられ、もう一方のポリマー
(オレフィン系樹脂)分子にも同じような現象が起きて
2つのポリマー(オレフィン系樹脂)分子が、Si(シ
ラン)を中にして酸素(O)を真ん中にした形で架橋反
応(シラン架橋)が行われ、2つのポリマー(オレフィ
ン系樹脂)分子が繋がって架橋状態を形成している。
【0010】電子線照射架橋は、ポリマーであるオレフ
ィン系樹脂に、電子線を照射することによりポリマーを
活性化し水素を放出して、ポリマー遊離基を生成し、こ
のポリマー遊離基同士が結合してポリマー架橋を形成す
る。このように構成することにより請求項2に記載の発
明によれば、オレフィン系樹脂組成物に配合されている
金属水酸化物を架橋によって格子状になっている鎖に分
散させることになり、難燃効果を向上することができ
る。また、このように構成することにより請求項3に記
載の発明によれば、架橋を、架橋剤による化学架橋、シ
ラン架橋、電子線照射架橋のいずれかを用いるようにな
っているため、確実に架橋することができる。
【0011】上記目的を達成するために、請求項4に記
載のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物は、
化学架橋の場合、シランカップリング剤を配合して構成
したものである。カップリング剤は、複合材料の強化材
と樹脂母材の両方と反応し界面において強い結合を形成
するかまたはそれを助長することのできる化学物質であ
る。すなわち、このカップリング剤は、オレフィン系樹
脂の分子間を橋渡すものである。そしてシランカップリ
ング剤には、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ノルマルヘ
キシルトリメトキシシラン等がある。これらビニルトリ
メトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルト
リブトキシシラン、ノルマルヘキシルトリメトキシシラ
ン等の各種シランカップリング剤は、1種類(例えば、
ビニルトリメトキシシラン)のみを配合することも、2
種類(例えば、ビニルトリメトキシシランとビニルトリ
エトキシシラン)以上を配合することもできる。このよ
うに構成することにより請求項4に記載の発明によれ
ば、オレフィン系樹脂を主成分とし、ハロゲン化物を含
まず、オレフィン系樹脂の分子間の架橋を促進し、水酸
化マグネシウム等の金属水酸化物を架橋によって格子状
になっている鎖に分散させて基準とする難燃性を確保
し、シランカップリング剤で表面処理を施したチタン酸
カリウムを配合することによって引張特性を向上すると
共に、体積抵抗率(絶縁性)を向上することができる。
【0012】上記目的を達成するために、請求項5に記
載のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物は、
化学架橋に用いる架橋剤を、有機過酸化物又はアゾ化合
物で構成したものである。この架橋剤は、オレフィン系
樹脂の分子間をカップリング剤で橋かけするのを開始さ
せるためのものである。有機過酸化物は過酸化水素HO
2 Hの水素原子をアルキル基またはアシル基などの有機
基で置換して得られる化合物で、熱によって分解し易
く、分解すると遊離基を生成し、これが重合反応を開始
したり架橋結合を形成するものである。この有機過酸化
物には、ジクミルパーオキサイド(ポリオレフィンの中
温架橋剤)、過酸化ベンゾイル(塩化ベンゾイルを過酸
化水素とアルカリまたは過酸化ナトリウムと反応させて
得られる結晶)等がある。また、アゾ化合物は、アゾ基
が炭素原子と結合している有機化合物である。このよう
に構成することにより請求項5に記載の発明によれば、
自然にオレフィン系樹脂の架橋を開始することができ、
早期に架橋結合を形成することができる。
【0013】上記目的を達成するために、請求項6に記
載のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物は、
化学架橋の場合に、シロキサン縮合触媒を配合して構成
したものである。触媒は、オレフィン系樹脂の分子間に
カップリング剤を介在させる架橋現象を促進させるため
のものである。このシロキサン縮合触媒としては、ジブ
チル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチ
ル錫ジオクタエート等がある。このように構成すること
により請求項6に記載の発明によれば、オレフィン系樹
脂の分子間にカップリング剤を介在させる架橋現象を促
進させることができる。
【0014】上記目的を達成するために、請求項7に記
載のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物は、
オレフィン系樹脂に金属水酸化物を配合してなるベース
樹脂100重量部に、シランカップリング剤で表面処理
を施したチタン酸カリウムを1〜8重量部配合して構成
したものである。ベース樹脂は、オレフィン系樹脂に金
属水酸化物を配合して構成されており、このベース樹脂
100重量部に、シランカップリング剤で表面処理を施
したチタン酸カリウムを1〜8重量部配合して構成して
ある。このチタン酸カリウムの配合量をベース樹脂10
0重量部に対して1〜8重量部配合するとしたのは、ベ
ース樹脂にチタン酸カリウムを1重量部以上配合しなけ
れば、所定の引張強度及び所定の体積抵抗率を得ること
ができないからで、8重量部を越えて配合すると増量効
果が見られなくなるからである。このように構成するこ
とにより請求項7に記載の発明によれば、引張特性を向
上することができると共に体積抵抗率の向上を図ること
ができる。
【0015】上記目的を達成するために、請求項8に記
載のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物は、
ベース樹脂を、オレフィン系樹脂と金属水酸化物とを重
量比20:80〜80:20の割合で混合して構成して
ある。ベース樹脂としてのオレフィン系樹脂と金属水酸
化物との混合比を重量比で、20:80〜80:20の
割合としたものである。このようにオレフィン系樹脂に
対し、金属水酸化物の重量比を80重量%〜20重量%
としたのは、金属水酸化物を80重量%を超えて配合す
ると、難燃性は向上するも、機械的強度が所定の強度を
保つことができなくなるからで、また、金属水酸化物の
配合量が20重量%を下回ると、所定の難燃性(例え
ば、45゜傾斜燃焼試験で30秒以内で消炎する)を得
ることができなくなってしまうからである。このように
構成することにより請求項8に記載の発明によれば、引
張強度を向上することができると共に体積抵抗率の向上
を図ることができる。
【0016】上記目的を達成するために、請求項9に記
載のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物は、
オレフィン系樹脂を、直鎖状低密度ポリエチレン(LL
DPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、エチ
レン−αオレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体、エ
チレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸
エチル共重合体(EEA)、高密度ポリエチレン(HD
PE)、ポリプロピレン(PP)等オレフィンポリマー
のいずれか1又は2以上を混合して構成したものであ
る。このように構成することにより請求項9に記載の発
明によれば、ノンハロゲン化を図ることができる。
【0017】上記目的を達成するために、請求項10に
記載のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物
は、金属水酸化物を、水酸化マグネシウム(Mg(O
H)2 )、水酸化アルミニウム(Al(OH)3 )、水
酸化カルシウム(Ca(OH)2)のいずれか1種又は
2種以上で構成したものである。金属水酸化物は、オレ
フィン系樹脂に用いられる無機系難燃剤で、水酸化マグ
ネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム等が
用いられる。この金属水酸化物をオレフィン系樹脂に配
合することによってオレフィン系樹脂が燃焼し難くな
り、燃焼した際に燃え殻を炭化させ保形性を持たせる作
用を有している。このように構成することにより請求項
10に記載の発明によれば、ハロゲン化物を含まず、基
準とする難燃性を確保することができる。
【0018】上記目的を達成するために、請求項11に
記載のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物
は、チタン酸カリウムの表面処理を施すシランカップリ
ング剤は、アミノ系シランカップリング剤又はエポキシ
系シランカップリング剤のいずれかで構成したものであ
る。チタン酸カリウムは、そのままではポリオレフィン
系樹脂と相溶性を有しておらず、何の処理もしないまま
チタン酸カリウムを配合すると、かえって脆くなり引張
強度が低下し、所望の機械的強度が得られなくなる。そ
こで、ポリオレフィン系樹脂と相溶性を有するシランカ
ップリング剤で表面処理を施したものである。このシラ
ンカップリング剤は、アミノ系シランカップリング剤又
はエポキシ系シランカップリング剤のいずれでもよい。
このシランカップリング剤には、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリブトキシ
シラン、ノルマルヘキシルトリメトキシシラン等があ
る。これらビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ノルマルヘキ
シルトリメトキシシラン等の各種シランカップリング剤
がある。このように構成することにより請求項11に記
載の発明によれば、オレフィン系樹脂間にシランカップ
リング剤で表面処理され相溶性を備えたチタン酸カリウ
ムが入り込み、引張特性を向上すると共に、体積抵抗率
(絶縁性)を向上することができる。
【0019】上記目的を達成するために、請求項12に
記載のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物
は、オレフィン系樹脂と金属水酸化物とを重量比20:
80〜80:20の割合で混合したベース樹脂100重
量部、シランカップリング剤で表面処理を施したチタン
酸カリウムを1〜8重量部、シランカップリング剤を
0.05〜20重量部、有機過酸化物又はアゾ化合物を
0.1〜10重量部、シロキサン縮合触媒を0.5〜1
0重量部配合して構成したものである。ここでシランカ
ップリング剤の配合量をオレフィン系樹脂100重量部
に対して0.05〜20重量部としたのは、シランカッ
プリング剤の配合量が0.05を下回ると、オレフィン
系樹脂を十分に架橋できないからであり、シランカップ
リング剤を20重量部を超えて配合してもオレフィン系
樹脂の分子間の橋かけ反応に寄与しないからである。そ
して、シランカップリング剤をビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリブトキシシ
ラン、ノルマルヘキシルトリメトキシシラン等の中から
2種以上を配合する場合は、2種以上を配合した総量が
0.05〜20重量部であることが必要である。
【0020】また、架橋剤である有機過酸化物又はアゾ
化合物の配合量をオレフィン系樹脂100重量部に対し
て0.1〜10重量部としたのは、有機過酸化物又はア
ゾ化合物の配合量が0.1を下回ると、カップリング剤
によるオレフィン系樹脂の分子間の橋かけを開始させる
ことができないからであり、有機過酸化物又はアゾ化合
物の配合量を10重量部を超えて配合しても、10重量
部を超えた部分の架橋剤は、カップリング剤によるオレ
フィン系樹脂の分子間の橋かけを開始させることに何の
寄与もしていないからである。さらに、シロキサン縮合
触媒の配合量をオレフィン系樹脂100重量部に対して
0.5〜10重量部としたのは、シロキサン縮合触媒の
配合量が0.5を下回ると、カップリング剤によるオレ
フィン系樹脂の分子間の架橋反応を促進することができ
ないからであり、シロキサン縮合触媒の配合量が10重
量部を超えて配合しても、それ以上架橋反応を促進する
ことがないからである。このように構成することにより
請求項12に記載の発明によれば、オレフィン系樹脂を
主成分とし、ハロゲン化物を含まず、シランカップリン
グ剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを配合し、シ
ランカップリング剤によってオレフィン系樹脂の分子間
を架橋し、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物を架橋
によって格子状になっている鎖に分散させて難燃性を確
保し、シランカップリング剤で表面処理を施したチタン
酸カリウムを配合することによって、引張特性を向上す
ると共に、体積抵抗率(絶縁性)を向上することができ
る。
【0021】上記目的を達成するために、請求項13に
記載のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物
は、ベース樹脂に老化防止剤を混合して構成したもので
ある。老化防止剤としては、アミン系(例えば、ポリメ
ライズド2、2、4−トリメチル−1、2−ジハイドロ
キノリン)やフェノール系(例えば、4、4’−チオビ
ス(6−t−ブチル−m−クレゾール))がある。この
ように構成することにより請求項13に記載の発明によ
ると、ベース樹脂に老化防止剤を混合して構成してある
ため、ノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物と
しての経時的に劣化するのを防止することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係るノンハロゲン難燃ポリオ
レフィン系樹脂組成物の具体的実施例について比較例、
従来例と比較して説明する。
【0023】実施例1 実施例1は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAE8440)80重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)20
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウム
(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D1
01)5重量部を配合したものである。
【0024】実施例2 実施例2は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウム
(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D1
01)1重量部を配合したものである。
【0025】実施例3 実施例3は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウム
(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D1
01)2重量部を配合したものである。
【0026】実施例4 実施例4は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウム
(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D1
01)5重量部を配合したものである。
【0027】実施例5 実施例5は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウム
(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D1
01)8重量部を配合したものである。
【0028】実施例6 実施例6は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)20重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)80
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウム
(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D1
01)5重量部を配合したものである。
【0029】実施例7 実施例7は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)80重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)20
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、エポキシ
系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウ
ム(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D
102)5重量部を配合したものである。
【0030】実施例8 実施例8は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、エポキシ
系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウ
ム(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D
102)1重量部を配合したものである。
【0031】実施例9 実施例9は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、エポキシ
系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウ
ム(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D
102)2重量部を配合したものである。
【0032】実施例10 実施例10は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3 ,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、エポキシ
系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウ
ム(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D
102)5重量部を配合したものである。
【0033】実施例11 実施例11は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3 ,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、エポキシ
系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウ
ム(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D
102)8重量部を配合したものである。
【0034】実施例12 実施例12は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3 ,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)20重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)80
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、エポキシ
系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウ
ム(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D
102)5重量部を配合したものである。
【0035】実施例13 実施例13は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3 ,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)80重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)20
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウム
(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D1
01)5重量部、シランカップリング剤(ビニルトリメ
トキキラン、具体的には、東レダウコーニングシリコー
ン株式会社製 SZ−6300)を1.0重量部、架橋
剤(ジクミルパーオキサイド、具体的には、三井石油化
学株式会社製 三井DCP)0.1重量部、触媒(ジブ
チル錫ジラウレート、具体的には、旭電化工業株式会社
製 BT−11)0.05重量部を配合したものであ
る。
【0036】実施例14 実施例14は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3 ,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウム
(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D1
01)を5重量部、シランカップリング剤(ビニルトリ
メトキキラン、具体的には、東レダウコーニングシリコ
ーン株式会社製 SZ−6300)を1.0重量部、架
橋剤(ジクミルパーオキサイド、具体的には、三井石油
化学株式会社製 三井DCP)を0.1重量部、触媒
(ジブチル錫ジラウレート、具体的には、旭電化工業株
式会社製 BT−11)を0.05重量部を配合したも
のである。
【0037】実施例15 実施例15は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3 ,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)20重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)80
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウム
(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D1
01)を5重量部、シランカップリング剤(ビニルトリ
メトキキラン、具体的には、東レダウコーニングシリコ
ーン株式会社製 SZ−6300)を1.0重量部、架
橋剤(ジクミルパーオキサイド、具体的には、三井石油
化学株式会社製 三井DCP)を0.1重量部、触媒
(ジブチル錫ジラウレート、具体的には、旭電化工業株
式会社製 BT−11)を0.05重量部を配合したも
のである。
【0038】実施例16 実施例16は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3 ,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)80重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)20
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、エポキシ
系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウ
ム(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D
102)を5重量部、シランカップリング剤(ビニルト
リメトキキラン、具体的には、東レダウコーニングシリ
コーン株式会社製 SZ−6300)を1.0重量部、
架橋剤(ジクミルパーオキサイド、具体的には、三井石
油化学株式会社製 三井DCP)を0.1重量部、触媒
(ジブチル錫ジラウレート、具体的には、旭電化工業株
式会社製 BT−11)を0.05重量部を配合したも
のである。
【0039】実施例17 実施例17は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3 ,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウム
(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D1
01)を5重量部、シランカップリング剤(ビニルトリ
メトキキラン、具体的には、東レダウコーニングシリコ
ーン株式会社製 SZ−6300)を1.0重量部、架
橋剤(ジクミルパーオキサイド、具体的には、三井石油
化学株式会社製 三井DCP)を0.1重量部、触媒
(ジブチル錫ジラウレート、具体的には、旭電化工業株
式会社製 BT−11)を0.05重量部を配合したも
のである。
【0040】実施例18 実施例18は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3 ,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)20重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)80
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、エポキシ
系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウ
ム(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D
102)を5重量部、シランカップリング剤(ビニルト
リメトキキラン、具体的には、東レダウコーニングシリ
コーン株式会社製 SZ−6300)を1.0重量部、
架橋剤(ジクミルパーオキサイド、具体的には、三井石
油化学株式会社製 三井DCP)を0.1重量部、触媒
(ジブチル錫ジラウレート、具体的には、旭電化工業株
式会社製 BT−11)を0.05重量部を配合したも
のである。
【0041】比較例1 比較例1は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、チタン酸
カリウム(表面処理されていないもの、具体的には、大
塚化学株式会社製 TISMO−D)を1重量部を配合
したものである。
【0042】比較例2 比較例2は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、チタン酸
カリウム(表面処理されていないもの、具体的には、大
塚化学株式会社製 TISMO−D)2重量部を配合し
たものである。
【0043】比較例3 比較例3は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、チタン酸
カリウム(表面処理されていないもの、具体的には、大
塚化学株式会社製 TISMO−D)5重量部を配合し
たものである。
【0044】比較例4 比較例4は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウム
(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D1
01)を9重量部を配合したものである。
【0045】比較例5 比較例5は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部に対し、エポキシ
系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウ
ム(具体的には、大塚化学株式会社製 TISMO−D
102)を9重量部を配合したものである。
【0046】従来例1 従来例1は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)80重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)20
重量%の混合ベース樹脂100重量部で構成したもので
ある。
【0047】従来例2 従来例2は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)50重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)50
重量%の混合ベース樹脂100重量部で構成したもので
ある。
【0048】従来例3 従来例3は、ポリオレフィンエラストマー(PE,密
度:0.895g/cm3,MI=1.6g/10min.、
具体的には、デュポンダウエラストマー株式会社製 E
NGAGE8440)20重量%、水酸化マグネシウム
(具体的には、協和化学株式会社製 キスマ5J)80
重量%の混合ベース樹脂100重量部で構成したもので
ある。
【0049】これらの実施例1〜実施例18に基づくノ
ンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物、比較例1
〜5に基づくノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組
成物、従来例1〜3に基づくノンハロゲン難燃ポリオレ
フィン系樹脂組成物のそれぞれについて、130℃のミ
キシングロールを用いて10分間混練した。このミキシ
ングロールは、2本のロール間でコムやプラスチック材
料に機械的剪断力を加えて、可塑化や配合材の混練を行
う機械である。しかる後、これを蒸気プレスで6分間加
熱加圧(170℃−14.7MPa)して1.0mm厚
のプレスシートを作成した。このプレスシートについ
て、JIS−K7113による引張試験によって、10
0%モジュラス(MPa)、引張伸び(%)、引張強度
(MPa)を測定し、JIS−K6723によって体積
抵抗率の測定を行った。その比較結果が表1、表2、表
3に示してある。
【0050】表 1 表 2 表 3 この表1、表2、表3中の100%モジュラス、引張伸
び、引張強度の各測定は、日本工業規格に定めるJIS
−K7113の引張試験に基づいて行ったものである。
【0051】表1に示される実施例1〜実施例6は、オ
レフィン系樹脂と金属水酸化物を重量比80:20〜2
0:80の範囲で混合したベース樹脂に、アミノ系シラ
ンカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウム
を配合したもので、ベース樹脂100重量部に対して、
チタン酸カリウムを実施例1が5重量部、実施例2が1
重量部、実施例3が2重量部、実施例4が5重量部、実
施例5が8重量部、実施例6が5重量部配合したもので
ある。また、表1、表2に示される実施例7〜実施例1
2は、オレフィン系樹脂と金属水酸化物を重量比80:
20〜20:80の範囲の割合で混合したベース樹脂
に、エポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施し
たチタン酸カリウムを配合したもので、ベース樹脂10
0重量部に対して、チタン酸カリウムを実施例7が5重
量部、実施例8が1重量部、実施例9が2重量部、実施
例10が5重量部、実施例11が8重量部、実施例12
が5重量部配合したものである。さらに、表2に示され
る実施例13〜実施例15は、オレフィン系樹脂と金属
水酸化物を重量比80:20〜20:80の範囲の割合
で混合したベース樹脂に、アミノ系シランカップリング
剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを配合したもの
で、ベース樹脂100重量部に対して、チタン酸カリウ
ムを実施例13が5重量部、実施例14が5重量部、実
施例15が5重量部、実施例16が5重量部、実施例1
7が5重量部、実施例18が5重量部配合したものをシ
ラン架橋したものである。
【0052】これに対し、表3に示される比較例1〜3
は、オレフィン系樹脂と金属水酸化物を重量比50:5
0の割合で混合したベース樹脂に表面処理の施していな
いチタン酸カリウムを配合したもので、ベース樹脂10
0重量部に対して、チタン酸カリウムを比較例1が1重
量部、比較例2が2重量部、比較例3が5重量部配合し
たものである。さらに、表3に示される比較例4は、オ
レフィン系樹脂と金属水酸化物を重量比50:50の割
合で混合したベース樹脂100重量部に対し、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリ
ウムを9重量部配合したもので、表3に示される比較例
5は、オレフィン系樹脂と金属水酸化物を重量比50:
50の割合で混合したベース樹脂100重量部に対し、
エポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施したチ
タン酸カリウムを9重量部配合したものである。またさ
らに、表3に示される従来例1〜3は、オレフィン系樹
脂に金属水酸化物を配合したもので、従来例1がオレフ
ィン系樹脂80重量%で金属水酸化物20重量%で配合
したもので、従来例2がオレフィン系樹脂50重量%で
金属水酸化物50重量%で配合したもので、従来例3が
オレフィン系樹脂20重量%で金属水酸化物80重量%
で配合したものである。
【0053】次に、表1〜表3に示される実施例1〜1
8、比較例1〜5、従来例1〜3の各組成成分に基づい
て行われたJIS−K7113の引張試験及びJIS−
K6723の体積抵抗率試験のそれぞれの試験結果につ
いて検討する。
【0054】表1、表2、表3中の100%モジュラス
は、作製したプレスシート(試験片)を100%引き伸
ばしたとき(2倍の長さに引き伸ばしたとき)の試験片
に掛ける引張り荷重(MPa)のことである。すなわ
ち、表1、表2、表3中の100%モジュラスは、試験
片を100%引き伸ばしたときの引張り荷重を測定して
表してある。また、表1、表2、表3中の引張伸びは、
作製したプレスシート(試験片)の一端を固定し、他端
を引張って、試験片が引き千切れるまで引張り、千切れ
たときの長さ(伸び)を元の試験片の長さで除して百分
率で表したもの(伸び率)である。すなわち試験片を引
き伸ばしたときの試験片の最大の伸びを求めたものであ
る。さらに、表1、表2、表3中の引張強度(MPa)
は、どの程度の荷重(MPa)で引っ張ったときに引き
千切れるかを示したもので、引き千切れたときの荷重、
すなわち試験片の断面積(mm2 )当りの最大引張荷重
(N)で示したものである。したがって、この引張強度
の大きさによって機械的強度が判る。
【0055】また、この表1、表2、表3中の体積抵抗
率は、日本工業規格に定めるJIS−K6723の体積
抵抗率試験に基づいて行ったものである。この体積抵抗
率というのは、1cm3 の立方体を考え、その相対する両
面間に電圧を加えた場合の両面間の電気抵抗のことであ
る。JIS−K6723の体積抵抗率試験は、まず、表
1、表2、表3の各組成成分の試料をロール練りを行
い、規定の厚さ(1.00mm±0.15mm)のシートに
圧縮成形して得たプレスシート(試験片)を幅及び長さ
が120mm以上の大きさに打ち抜いて試験片を得る。こ
の試験片の厚さは、常温で所定の箇所(5か所)を測定
し、その平均値が規定の厚さ(1.00mm±0.15m
m)であることが必要である。さらに、試験片の厚さ
は、全体に渡ってなるべく均一とし、厚さの測定点5か
所における厚さの最大厚さと最小厚さの差は0.1mm以
下であることが要求される。そして、厚さを測定した試
験片の表面と裏面に電極を取り付け、これを恒温槽内に
30分間以上120℃±3℃に保持して、直流500V
以上の電圧を印加し、1分間充電後に体積抵抗を測定す
る。この測定した体積抵抗値と、電極の直径と、試験片
の厚さとから体積抵抗率を求める。
【0056】そして、総合判定は、100%モジュラス
(MPa)の値と、引張伸び(%)の値と、引張強度
(MPa)の値と、体積抵抗率(Ω−cm)の値によって
行われるが、オレフィン系樹脂(PE)と金属水酸化物
(水酸化マグネシウム)を配合してなるベース樹脂のそ
れぞれの配合割合によってそれぞれ基準値が異なる。
【0057】ベース樹脂を形成するポリオレフィンエラ
ストマー(PE)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)
2 )の配合が、80:20のベース樹脂の場合、チタン
酸カリウムを全く配合しない(シランカップリング剤で
表面処理を施したチタン酸カリウムおよ表面処理をして
いないチタン酸カリウムを配合しない)従来例1と、ア
ミノ系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カ
リウムを5重量部配合する実施例1と、エポキシ系シラ
ンカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウム
を5重量部配合する実施例7と、アミノ系シランカップ
リング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量部配
合するベース樹脂を架橋する実施例13と、エポキシ系
シランカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリ
ウムを5重量部配合するベース樹脂を架橋する実施例1
6とがある。このチタン酸カリウムを全く配合していな
い従来例1と、アミノ系シランカップリング剤で表面処
理したチタン酸カリウムを5重量部配合する実施例1
と、エポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施し
たチタン酸カリウムを5重量部配合する実施例7、アミ
ノ系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリ
ウムを5重量部配合するベース樹脂を架橋する実施例1
3、エポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施し
たチタン酸カリウムを5重量部配合するベース樹脂を架
橋する実施例16のそれぞれについて、各特性を比較す
る。
【0058】100%モジュラスの値については、チタ
ン酸カリウムを全く配合していない従来例1の値が
『5.2MPa』であるのに対し、アミノ系シランカッ
プリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量部
配合する実施例1の値が『5.7MPa』、エポキシ系
シランカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリ
ウムを5重量部配合する実施例7の値が『5.6MP
a』、アミノ系シランカップリング剤で表面処理したチ
タン酸カリウムを5重量部配合するベース樹脂を架橋す
る実施例13の値が『6.3MPa』、エポキシ系シラ
ンカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウム
を5重量部配合するベース樹脂を架橋する実施例16の
値が『6.3MPa』といずれも従来例1に比して優れ
た特性を示している。引張伸び(%)の値については、
チタン酸カリウムを全く配合していない従来例1の値が
『750%』であるのに対し、エポキシ系シランカップ
リング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量
部配合するベース樹脂を架橋する実施例16の値が『7
50%』と従来例1と同一であるが、アミノ系シランカ
ップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量
部配合する実施例1の値が『765%』、エポキシ系シ
ランカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウ
ムを5重量部配合する実施例7の値が『777%』、ア
ミノ系シランカップリング剤で表面処理を施したチタン
酸カリウムを5重量部配合するベース樹脂を架橋する実
施例13の値が『755%』といずれも従来例1に比し
て優れた特性を示している。
【0059】また、引張強度(MPa)の値について
は、チタン酸カリウムを全く配合していない従来例1の
値が『15.8MPa』であるのに対し、アミノ系シラ
ンカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5
重量部配合する実施例1の値が『17.5MPa』、エ
ポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施したチタ
ン酸カリウムを5重量部配合する実施例7の値が『1
6.0MPa』、アミノ系シランカップリング剤で表面
処理を施したチタン酸カリウムを5重量部配合するベー
ス樹脂を架橋する実施例13の値が『17.5MP
a』、エポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施
したチタン酸カリウムを5重量部配合するベース樹脂を
架橋する実施例16の値が『17.2MPa』といずれ
も従来例1に比して優れた特性を示している。体積抵抗
率(Ω−cm)の値については、チタン酸カリウムを全く
配合していない従来例1の値が『7.0×1015Ω−c
m』であるのに対し、アミノ系シランカップリング剤で
表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量部配合する
ベース樹脂を架橋する実施例13の値が『7.0×10
15Ω−cm』と従来例1と同一であるが、アミノ系シラン
カップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重
量部配合する実施例1の値が『1.1×1016Ω−c
m』、エポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施
したチタン酸カリウムを5重量部配合する実施例7の値
が『8.5×1015Ω−cm』、エポキシ系シランカップ
リング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量
部配合するベース樹脂を架橋する実施例16の値が
『7.5×1015Ω−cm』といずれも従来例1に比して
優れた特性を示している。
【0060】このように従来例1は、従来の特性しか示
さないので総合判定は、『×』であるが、実施例1、
7、13、16は、いずれの特性も従来例1を下回るこ
とはなく、一部の特性で従来例1と同一のものもある
が、いずれも従来例1に比して飛躍的に特性が良くなっ
ており、総合判定が『○』となっている。
【0061】ベース樹脂を形成するポリオレフィンエラ
ストマー(PE)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)
2 )の配合が、50:50のベース樹脂の場合、チタン
酸カリウムを全く配合しない(シランカップリング剤で
表面処理を施したチタン酸カリウムおよ表面処理をして
いないチタン酸カリウムを配合しない)従来例2と、ア
ミノ系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カ
リウムを配合する実施例2〜5(1重量部配合する実施
例2、2重量部配合する実施例3、5重量部配合する実
施例4、8重量部配合する実施例5)と、エポキシ系シ
ランカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウ
ムを配合する実施例8〜11(1重量部配合する実施例
8、2重量部配合する実施例9、5重量部配合する実施
例10、8重量部配合する実施例11)と、アミノ系シ
ランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを
5重量部配合するベース樹脂をシラン架橋する実施例1
4と、エポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施
したチタン酸カリウムを5重量部配合するベース樹脂を
シラン架橋する実施例17とがある。また、ベース樹脂
を形成するポリオレフィンエラストマー(PE)と水酸
化マグネシウム(Mg(OH)2 )の配合が、50:5
0のベース樹脂の場合の比較例として、表面処理の施さ
れていないチタン酸カリウムを1重量部配合する比較例
1と、表面処理の施されていないチタン酸カリウムを2
重量部配合する比較例2と、表面処理の施されていない
チタン酸カリウムを5重量部配合する比較例3と、アミ
ノ系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリ
ウムを9重量部配合する比較例4と、エポキシ系シラン
カップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを
9重量部配合する比較例5とがある。この従来例2の特
性と、比較例1〜5の特性と、実施例2〜5の特性と、
実施例8〜11の特性と、実施例14の特性と、実施例
17の特性とを比較する。
【0062】まず、各特性について、従来例2と、チタ
ン酸カリウムを1重量部配合する比較例1、実施例2
と、実施例8のそれぞれの値と比較する。100%モジ
ュラス(MPa)の値は、チタン酸カリウムを全く配合
していない従来例2が『5.6MPa』であるのに対
し、表面処理の施されていないチタン酸カリウムを1重
量部配合する比較例1の値が『5.4MPa』と従来例
2よりも悪い特性となっている。そして、アミノ系シラ
ンカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを1
重量部配合する実施例2の100%モジュラスの値が
『5.7MPa』、エポキシ系シランカップリング剤で
表面処理を施したチタン酸カリウムを1重量部配合する
実施例8の値が『5.9MPa』といずれも従来例2よ
りも優れた特性となっている。引張伸び(%)の値につ
いては、チタン酸カリウムを全く配合していない従来例
2の値が『696%』であるのに対し、表面処理の施さ
れていないチタン酸カリウムを1重量部配合する比較例
1の値が『670%』と従来例2よりも悪い特性となっ
ている。また、アミノ系シランカップリング剤で表面処
理したチタン酸カリウムを1重量部配合する実施例2の
値が『700%』、エポキシ系シランカップリング剤で
表面処理を施したチタン酸カリウムを1重量部配合する
実施例8の値が『702%』と、僅かであるがいずれも
従来例2よりも優れた特性となっている。
【0063】引張強度(MPa)の値については、チタ
ン酸カリウムを全く配合していない従来例2が『16.
3MPa』であるのに対し、表面処理の施されていない
チタン酸カリウムを1重量部配合する比較例1の値が
『16.3MPa』と従来例2と同一の特性となってい
る。また、アミノ系シランカップリング剤で表面処理し
たチタン酸カリウムを1重量部配合する実施例2の値が
『16.6MPa』、エポキシ系シランカップリング剤
で表面処理を施したチタン酸カリウムを1重量部配合す
る実施例8の値が『17.0MPa』といずれも従来例
2よりも優れた特性となっている。体積抵抗率(Ω−c
m)の値については、チタン酸カリウムを全く配合して
いない従来例2の値が『4.9×1015Ω−cm』である
のに対し、表面処理の施されていないチタン酸カリウム
を1重量部配合する比較例1の値が『5.9×1015Ω
−cm』と従来例2よりも優れた特性となっている。ま
た、アミノ系シランカップリング剤で表面処理したチタ
ン酸カリウムを1重量部配合する実施例2の値が『7.
0×1015Ω−cm』、エポキシ系シランカップリング剤
で表面処理を施したチタン酸カリウムを1重量部配合す
る実施例8の値が『1.0×1016Ω−cm』といずれも
従来例2よりも優れた特性となっている。
【0064】このように従来例2は、従来の特性しか示
さないので総合判定は、『×』であるが、比較例1は、
体積抵抗率(Ω−cm)の値について従来例2よりも優れ
た特性を示すが、引張強度(MPa)の特性値が従来例
2と同一で、100%モジュラス(MPa)の値、引張
伸び(%)の値については、従来例2よりも劣るので、
総合判定が『△』となっている。これに対し、実施例
2、8は、いずれの特性も従来例2を上回り、いずれの
特性も従来例1に比して飛躍的に良くなっており、総合
判定が『○』となっている。
【0065】次に、各特性について、従来例2と、チタ
ン酸カリウムを2重量部配合する比較例2、実施例3
と、実施例9のそれぞれの値と比較する。100%モジ
ュラス(MPa)の値については、チタン酸カリウムを
全く配合していない従来例2が『5.6MPa』である
のに対し、表面処理の施されていないチタン酸カリウム
を2重量部配合する比較例2の値が『5.6MPa』と
従来例2と同一の特性となっている。そして、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウム
を2重量部配合する実施例3の値が『5.8MPa』、
エポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施したチ
タン酸カリウムを2重量部配合する実施例9の値が
『6.2MPa』と確実に従来例2よりも優れた特性と
なっている。引張伸び(%)の値については、チタン酸
カリウムを全く配合していない従来例2の値が『696
%』であるのに対し、表面処理の施されていないチタン
酸カリウムを2重量部配合する比較例2の値が『655
%』と従来例2よりも悪い特性となっている。また、ア
ミノ系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カ
リウムを2重量部配合する実施例3の値が『709
%』、エポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施
したチタン酸カリウムを2重量部配合する実施例9の値
が『716%』と、いずれも従来例2よりも優れた特性
となっている。
【0066】引張強度(MPa)の値については、チタ
ン酸カリウムを全く配合していない従来例2が『16.
3MPa』であるのに対し、表面処理の施されていない
チタン酸カリウムを2重量部配合する比較例2の値が
『16.0MPa』と従来例2より悪い特性となってい
る。また、アミノ系シランカップリング剤で表面処理し
たチタン酸カリウムを2重量部配合する実施例3の値が
『16.8MPa』、エポキシ系シランカップリング剤
で表面処理を施したチタン酸カリウムを2重量部配合す
る実施例9の値が『17.6MPa』といずれも従来例
2よりも遥かに優れた特性となっている。体積抵抗率
(Ω−cm)の値については、チタン酸カリウムを全く配
合していない従来例2の値が『4.9×1015Ω−cm』
であるのに対し、表面処理の施されていないチタン酸カ
リウムを2重量部配合する比較例2の値が『1.2×1
16Ω−cm』と従来例2よりも優れた特性となってい
る。また、アミノ系シランカップリング剤で表面処理し
たチタン酸カリウムを2重量部配合する実施例3の値が
『1.6×1016Ω−cm』、エポキシ系シランカップリ
ング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを2重量部
配合する実施例9の値が『2.1×1016Ω−cm』とい
ずれも従来例2よりも遥かに優れた特性となっている。
【0067】このように比較例2は、体積抵抗率(Ω−
cm)の値について従来例2よりも優れた特性を示し、1
00%モジュラス(MPa)の特性値が従来例2と同一
であるが、引張強度(MPa)の特性値、引張伸び
(%)の特性値については、従来例2よりも劣るので、
総合判定が『△』となっている。これに対し、実施例
3、9は、いずれの特性も従来例2より飛躍的によく、
総合判定が『○』となっている。
【0068】また、各特性のそれぞれについて、従来例
2と、チタン酸カリウムを5重量部配合する比較例3、
実施例4、実施例10、実施例14、実施例17とを比
較する。100%モジュラス(MPa)の値について
は、チタン酸カリウムを全く配合していない従来例2が
『5.6MPa』であるのに対し、表面処理の施されて
いないチタン酸カリウムを5重量部配合する比較例3の
値が『4.9MPa』と従来例2より悪い特性となって
いる。また、アミノ系シランカップリング剤で表面処理
したチタン酸カリウムを5重量部配合する実施例4の値
が『6.0MPa』、エポキシ系シランカップリング剤
で表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量部配合す
る実施例10の値が『6.3MPa』、アミノ系シラン
カップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重
量部配合するベース樹脂を架橋した実施例14の値が
『6.6MPa』、エポキシ系シランカップリング剤で
表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量部配合する
ベース樹脂を架橋した実施例17の値が『6.8MP
a』と確実に従来例2よりも優れた特性となっている。
引張伸び(%)の値については、チタン酸カリウムを全
く配合していない従来例2の値が『696%』であるの
に対し、表面処理の施されていないチタン酸カリウムを
5重量部配合する比較例3の値が『623%』と従来例
2よりも悪い特性となっている。また、アミノ系シラン
カップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重
量部配合する実施例4の値が『726%』、エポキシ系
シランカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリ
ウムを5重量部配合する実施例10の値が『720
%』、アミノ系シランカップリング剤で表面処理したチ
タン酸カリウムを5重量部配合するベース樹脂を架橋し
た実施例14の値が『700%』、エポキシ系シランカ
ップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを5
重量部配合するベース樹脂を架橋した実施例17の値が
『700%』と、いずれも従来例2よりも優れた特性と
なっている。
【0069】引張強度(MPa)の値については、チタ
ン酸カリウムを全く配合していない従来例2が『16.
3MPa』であるのに対し、表面処理の施されていない
チタン酸カリウムを5重量部配合する比較例3の値が
『14.5MPa』と従来例2より悪い特性となってい
る。また、アミノ系シランカップリング剤で表面処理し
たチタン酸カリウムを5重量部配合する実施例4の値が
『18.1MPa』、エポキシ系シランカップリング剤
で表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量部配合す
る実施例10の値が『17.9MPa』、アミノ系シラ
ンカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5
重量部配合するベース樹脂を架橋した実施例14の値が
『19.3MPa』、エポキシ系シランカップリング剤
で表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量部配合す
るベース樹脂を架橋した実施例17の値が『19.0M
Pa』といずれも従来例2よりも遥かに優れた特性とな
っている。体積抵抗率(Ω−cm)の値については、チタ
ン酸カリウムを全く配合していない従来例2の値が
『4.9×1015Ω−cm』であるのに対し、表面処理の
施されていないチタン酸カリウムを5重量部配合する比
較例3の値が『1.0×1016Ω−cm』と従来例2より
も優れた特性となっている。また、アミノ系シランカッ
プリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量部
配合する実施例4の値が『1.2×1016Ω−cm』、エ
ポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施したチタ
ン酸カリウムを5重量部配合する実施例10の値が
『4.2×1016Ω−cm』、アミノ系シランカップリン
グ剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量部配合す
るベース樹脂を架橋した実施例14の値が『4.9×1
15Ω−cm』と従来例2と同一の特性となっており、、
エポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施したチ
タン酸カリウムを5重量部配合するベース樹脂を架橋し
た実施例17の値が『1.0×1016Ω−cm』と従来例
2よりも遥かに優れた特性となっている。
【0070】このように比較例3は、体積抵抗率(Ω−
cm)の値について従来例2よりも優れた特性を示すが、
100%モジュラス(MPa)の特性値、引張伸び
(%)の特性値、引張強度(MPa)の特性値について
は、従来例2よりも劣るので、総合判定が『△』となっ
ている。これに対し、実施例4、10、14、17は、
いずれの特性も従来例2より飛躍的によく、総合判定が
『○』となっている。
【0071】次に、従来例2と、アミノ系シランカップ
リング剤で表面処理したチタン酸カリウムを8重量部配
合する実施例5と、エポキシ系シランカップリング剤で
表面処理を施したチタン酸カリウムを8重量部配合する
実施例11と、アミノ系シランカップリング剤で表面処
理したチタン酸カリウムを9重量部配合する比較例4
と、エポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施し
たチタン酸カリウムを9重量部配合する比較例5のそれ
ぞれについて、各特性を比較する。100%モジュラス
(MPa)の値については、チタン酸カリウムを全く配
合していない従来例2の値が『5.6MPa』であるの
に対し、アミノ系シランカップリング剤で表面処理した
チタン酸カリウムを8重量部配合する実施例5の値が
『6.3MPa』、エポキシ系シランカップリング剤で
表面処理を施したチタン酸カリウムを8重量部配合する
実施例11の値が『6.5MPa』、アミノ系シランカ
ップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを9重量
部配合する比較例4の値が『6.0MPa』、エポキシ
系シランカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カ
リウムを9重量部配合する比較例5の値が『6.1MP
a』といずれも確実に従来例2よりも優れた特性となっ
ている。引張伸び(%)の値については、チタン酸カリ
ウムを全く配合していない従来例2の値が『696%』
であるのに対し、アミノ系シランカップリング剤で表面
処理したチタン酸カリウムを8重量部配合する実施例5
の値が『735%』、エポキシ系シランカップリング剤
で表面処理を施したチタン酸カリウムを8重量部配合す
る実施例11の値が『730%』、アミノ系シランカッ
プリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを9重量部
配合する比較例4の値が『700%』、エポキシ系シラ
ンカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウム
を9重量部配合する比較例5の値が『705%』といず
れも確実に従来例2よりも優れた特性となっている。
【0072】引張強度(MPa)の値については、チタ
ン酸カリウムを全く配合していない従来例2が『16.
3MPa』であるのに対し、アミノ系シランカップリン
グ剤で表面処理したチタン酸カリウムを8重量部配合す
る実施例5の値が『18.2MPa』、エポキシ系シラ
ンカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウム
を8重量部配合する実施例11の値が『18.0MP
a』、アミノ系シランカップリング剤で表面処理したチ
タン酸カリウムを9重量部配合する比較例4の値が『1
7.5MPa』、エポキシ系シランカップリング剤で表
面処理を施したチタン酸カリウムを9重量部配合する比
較例5の値が『17.7MPa』といずれも従来例2よ
りも優れた特性となっている。体積抵抗率(Ω−cm)の
値については、チタン酸カリウムを全く配合していない
従来例2の値が『4.9×1015Ω−cm』であるのに対
し、アミノ系シランカップリング剤で表面処理したチタ
ン酸カリウムを8重量部配合する実施例5の値が『4.
5×1016Ω−cm』、エポキシ系シランカップリング剤
で表面処理を施したチタン酸カリウムを8重量部配合す
る実施例11の値が『4.2×1016Ω−cm』、アミノ
系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウ
ムを9重量部配合する比較例4の値が『1.1×1016
Ω−cm』、エポキシ系シランカップリング剤で表面処理
を施したチタン酸カリウムを9重量部配合する比較例5
の値が『1.2×1016Ω−cm』といずれも従来例2よ
りも優れた特性となっている。
【0073】このように比較例4、5は、100%モジ
ュラス(MPa)の特性値、引張伸び(%)の特性値、
引張強度(MPa)の特性値、体積抵抗率(Ω−cm)の
特性値のいずれもが従来例2よりも優れた特性を示して
いるが、比較例4が、実施例5よりもアミノ系シランカ
ップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを1重量
部多く配合してあるにも拘らずいずれの特性も実施例5
よりも悪く、比較例5についても、実施例11よりもエ
ポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施したチタ
ン酸カリウムを1重量部多く配合してあるにも拘らず特
性がいずれも実施例11よりも悪く、シランカップリン
グ剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを増量した効
果が見られず、かえって特性が悪くなっているので、総
合判定が『△』となっている。これに対し、実施例5、
11は、いずれの特性も、従来例2よりも飛躍的によ
く、さらに比較例4、5よりも飛躍的によくなっている
ので、総合判定が『○』となっている。
【0074】さらに、ベース樹脂を形成するポリオレフ
ィンエラストマー(PE)と水酸化マグネシウム(Mg
(OH)2 )の配合が、20:80のベース樹脂の場
合、チタン酸カリウムを全く配合しない(シランカップ
リング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムおよ表面
処理をしていないチタン酸カリウムを配合しない)従来
例3と、アミノ系シランカップリング剤で表面処理した
チタン酸カリウムを5重量部配合する実施例6と、エポ
キシ系シランカップリング剤で表面処理を施したチタン
酸カリウムを5重量部配合する実施例12と、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウム
を5重量部配合するベース樹脂を架橋する実施例15
と、エポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施し
たチタン酸カリウムを5重量部配合するベース樹脂を架
橋する実施例18とがある。
【0075】この従来例3の特性と、実施例6、実施例
12、実施例16、実施例18のそれぞれの特性とを比
較する。100%モジュラスの値については、チタン酸
カリウムを全く配合していない従来例3の値が『4.8
MPa』であるのに対し、アミノ系シランカップリング
剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量部配合する
実施例6の値が『5.0MPa』、エポキシ系シランカ
ップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを5
重量部配合する実施例12の値が『5.1MPa』、ア
ミノ系シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カ
リウムを5重量部配合するベース樹脂を架橋した実施例
16の値が『6.3MPa』、エポキシ系シランカップ
リング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量
部配合するベース樹脂を架橋した実施例18の値が
『5.9MPa』といずれも従来例3よりも優れた特性
となっている。
【0076】引張伸び(%)の値については、チタン酸
カリウムを全く配合していない従来例3の値が『600
%』であるのに対し、アミノ系シランカップリング剤で
表面処理したチタン酸カリウムを5重量部配合する実施
例6の値が『626%』、エポキシ系シランカップリン
グ剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量部配
合する実施例12の値が『620%』、アミノ系シラン
カップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重
量部配合するベース樹脂を架橋した実施例16の値が
『750%』、エポキシ系シランカップリング剤で表面
処理を施したチタン酸カリウムを5重量部配合するベー
ス樹脂を架橋した実施例18の値が『620%』と、い
ずれも従来例3よりも優れた特性となっている。引張強
度(MPa)の値については、チタン酸カリウムを全く
配合していない従来例3が『14.9MPa』であるの
に対し、アミノ系シランカップリング剤で表面処理した
チタン酸カリウムを5重量部配合する実施例6の値が
『15.3MPa』、エポキシ系シランカップリング剤
で表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量部配合す
る実施例12の値が『16.0MPa』、アミノ系シラ
ンカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5
重量部配合するベース樹脂を架橋した実施例16の値が
『17.2MPa』、エポキシ系シランカップリング剤
で表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量部配合す
るベース樹脂を架橋した実施例18の値が『17.5M
Pa』と、いずれも従来例3よりも遥かに優れた特性と
なっている。
【0077】体積抵抗率(Ω−cm)の値については、チ
タン酸カリウムを全く配合していない従来例3の値が
『1.0×1015Ω−cm』であるのに対し、アミノ系シ
ランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを
5重量部配合する実施例6の値が『4.7×1015Ω−
cm』、エポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施
したチタン酸カリウムを5重量部配合する実施例12の
値が『3.3×1015Ω−cm』、アミノ系シランカップ
リング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量部配
合するベース樹脂を架橋した実施例16の値が『7.5
×1015Ω−cm』、エポキシ系シランカップリング剤で
表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量部配合する
ベース樹脂を架橋した実施例18の値が『3.0×10
15Ω−cm』と、いずれも従来例3よりも優れた特性とな
っている。このように従来例3は、従来の特性しか示さ
ないので総合判定は、『×』であるが、実施例6、1
2、16、18は、100%モジュラス(MPa)の特
性値、引張伸び(%)の特性値、引張強度(MPa)の
特性値、体積抵抗率(Ω−cm)の特性値のいずれもが従
来例3よりも飛躍的に優れた特性を示し、総合判定が
『○』となっている。
【0078】このように総合的に見ると、ポリオレフィ
ンエラストマー(PE)と水酸化マグネシウム(Mg
(OH)2 )を配合してなるベース樹脂に、チタン酸カ
リウムを全く配合しないもの(従来例1〜3)と、表面
処理の施していないチタン酸カリウムを配合するもの
(比較例1〜3)とを比較すると、表面処理の施してい
ないチタン酸カリウムを配合するもの(比較例1〜3)
の方が体積抵抗率(Ω−cm)の特性が良くなっているこ
とが判る。しかし、ポリオレフィンエラストマー(P
E)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )を配合し
てなるベース樹脂に表面処理の施していないチタン酸カ
リウムを配合するもの(比較例1〜3)と、アミノ系シ
ランカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウ
ムを配合したもの(実施例1〜6)又はエポキシ系シラ
ンカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウム
を配合したもの(実施例7〜12)とを比較すると、ア
ミノ系シランカップリング剤で表面処理を施したチタン
酸カリウム又はエポキシ系シランカップリング剤で表面
処理を施したチタン酸カリウムを配合したものの方が各
特性が飛躍的に良くなっていることが判る。
【0079】また、ポリオレフィンエラストマー(P
E)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )を配合し
てなるベース樹脂に、アミノ系シランカップリング剤で
表面処理を施したチタン酸カリウム又はエポキシ系シラ
ンカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウム
を1重量部配合するだけで100%モジュラス(MP
a)、引張伸び(%)、引張強度(MPa)、体積抵抗
率(Ω−cm)の各特性が従来例1〜3、比較例1〜3の
各特性より良くなることが判る。さらに、ポリオレフィ
ンエラストマー(PE)と水酸化マグネシウム(Mg
(OH)2 )を配合してなるベース樹脂に、同じアミノ
系シランカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カ
リウム又はエポキシ系シランカップリング剤で表面処理
を施したチタン酸カリウムを配合する場合であっても、
実施例5、11の各特性と比較例4、5の各特性との比
較から、アミノ系シランカップリング剤で表面処理を施
したチタン酸カリウム又はエポキシ系シランカップリン
グ剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを1重量部〜
8重量部の範囲で配合するのが最適であることが判る。
【0080】さらにまた、ポリオレフィンエラストマー
(PE)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )の配
合比の異なるベース樹脂に、アミノ系シランカップリン
グ剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量部を
配合する実施例1、4,6の各特性と、ポリオレフィン
エラストマー(PE)と水酸化マグネシウム(Mg(O
H)2 )の配合比の異なるベース樹脂にアミノ系シラン
カップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重
量部を配合して架橋した実施例13、14、15の各特
性とを比較する。
【0081】まず、ポリオレフィンエラストマー(P
E)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )の配合比
が80:20のベース樹脂の場合で、アミノ系シランカ
ップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを5
重量部配合する実施例1と、アミノ系シランカップリン
グ剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量部配合す
るベース樹脂を架橋する実施例13とを比較する。10
0%モジュラス(MPa)の値については、実施例1の
値が『5.7MPa』であるのに対し、実施例13の値
が『6.3MPa』とベース樹脂をシラン架橋した実施
例13の方が良い特性となっている。また、引張伸び
(%)の値については、実施例1の値が『765%』で
あるのに対し、実施例13の値が『755%』とほぼ変
化はないが、ベース樹脂をシラン架橋した実施例13の
方がアミノ系シランカップリング剤で表面処理を施した
チタン酸カリウムを配合しただけの実施例1よりも若干
ではあるが劣っている。さらに、引張強度(MPa)の
値については、実施例1の値が『16.2MPa』であ
るのに対し、実施例13の値が『17.5MPa』とベ
ース樹脂をシラン架橋した実施例13の方が優れた特性
となっている。またさらに、体積抵抗率(Ω−cm)の値
については、実施例1の値が『8.2×1015Ω−cm』
であるのに対し、実施例13の値が『7.0×1015Ω
−cm』と大した差はないが、ベース樹脂をシラン架橋し
た実施例13の方がアミノ系シランカップリング剤で表
面処理を施したチタン酸カリウムを配合しただけの実施
例1よりも若干ではあるが劣っている。
【0082】次に、ポリオレフィンエラストマー(P
E)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )の配合比
が50:50のベース樹脂の場合で、アミノ系シランカ
ップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを5
重量部配合する実施例4と、アミノ系シランカップリン
グ剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量部配合す
るベース樹脂を架橋する実施例14とを比較する。10
0%モジュラス(MPa)の値については、実施例4の
値が『6.0MPa』であるのに対し、実施例14の値
が『6.6MPa』とベース樹脂をシラン架橋した実施
例14の方が良い特性となっている。また、引張伸び
(%)の値については、実施例4の値が『726%』で
あるのに対し、実施例14の値が『700%』とほぼ変
化はないが、ベース樹脂をシラン架橋した実施例14の
方がアミノ系シランカップリング剤で表面処理を施した
チタン酸カリウムを配合しただけの実施例4よりも若干
ではあるが劣っている。さらに、引張強度(MPa)の
値については、実施例4の値が『18.1MPa』であ
るのに対し、実施例14の値が『19.3MPa』とベ
ース樹脂をシラン架橋した実施例14の方が優れた特性
となっている。またさらに、体積抵抗率(Ω−cm)の値
については、実施例4の値が『3.5×1016Ω−cm』
であるのに対し、実施例14の値が『4.9×1015Ω
−cm』とベース樹脂をシラン架橋した実施例14の方が
アミノ系シランカップリング剤で表面処理を施したチタ
ン酸カリウムを配合しただけの実施例4よりも劣ってい
る。
【0083】さらに、ポリオレフィンエラストマー(P
E)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )の配合比
が20:80のベース樹脂の場合で、アミノ系シランカ
ップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを5
重量部配合する実施例6と、アミノ系シランカップリン
グ剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量部配合す
るベース樹脂を架橋する実施例15とを比較する。10
0%モジュラス(MPa)の値については、実施例6の
値が『5.0MPa』であるのに対し、実施例15の値
が『6.0MPa』とベース樹脂をシラン架橋した実施
例15の方が良い特性となっている。また、引張伸び
(%)の値については、実施例6の値が『626%』で
あるのに対し、実施例15の値が『605%』とベース
樹脂をシラン架橋した実施例15の方がアミノ系シラン
カップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを
配合しただけの実施例6よりも悪い特性となっている。
さらに、引張強度(MPa)の値については、実施例6
の値が『15.3MPa』であるのに対し、実施例15
の値が『17.2MPa』とベース樹脂をシラン架橋し
た実施例15の方が遥かに優れた特性となっている。ま
たさらに、体積抵抗率(Ω−cm)の値については、実施
例6の値が『4.7×1015Ω−cm』であるのに対し、
実施例15の値が『2.2×1015Ω−cm』とベース樹
脂をシラン架橋した実施例15の方がアミノ系シランカ
ップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを配
合しただけの実施例6よりも劣っている。
【0084】また、ポリオレフィンエラストマー(P
E)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )の配合比
の異なるベース樹脂に、エポキシ系シランカップリング
剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量部を配
合する実施例7、10,12の各特性と、ポリオレフィ
ンエラストマー(PE)と水酸化マグネシウム(Mg
(OH)2 )の配合比の異なるベース樹脂にエポキシ系
シランカップリング剤で表面処理したチタン酸カリウム
を5重量部を配合して架橋した実施例16、17、18
の各特性とを比較する。
【0085】まず、ポリオレフィンエラストマー(P
E)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )の配合比
が20:80のベース樹脂の場合で、エポキシ系シラン
カップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを
5重量部配合する実施例7と、アミノ系シランカップリ
ング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量部配合
するベース樹脂を架橋する実施例16とを比較する。1
00%モジュラス(MPa)の値については、実施例7
の値が『5.6MPa』であるのに対し、実施例16の
値が『6.3MPa』とベース樹脂をシラン架橋した実
施例16の方が良い特性となっている。また、引張伸び
(%)の値については、実施例7の値が『777%』で
あるのに対し、実施例16の値が『750%』とベース
樹脂をシラン架橋した実施例16の方がエポキシ系シラ
ンカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウム
を配合しただけの実施例7よりも悪い特性となってい
る。さらに、引張強度(MPa)の値については、実施
例7の値が『16.0MPa』であるのに対し、実施例
16の値が『17.2MPa』とベース樹脂をシラン架
橋した実施例16の方が遥かに優れた特性となってい
る。またさらに、体積抵抗率(Ω−cm)の値について
は、実施例7の値が『8.5×1015Ω−cm』であるの
に対し、実施例16の値が『7.5×1015Ω−cm』と
ベース樹脂をシラン架橋した実施例16の方がエポキシ
系シランカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カ
リウムを配合しただけの実施例7よりも劣っている。
【0086】次に、ポリオレフィンエラストマー(P
E)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )の配合比
が50:50のベース樹脂の場合で、エポキシ系シラン
カップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを
5重量部配合する実施例10と、アミノ系シランカップ
リング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量部配
合するベース樹脂を架橋する実施例17とを比較する。
100%モジュラス(MPa)の値については、実施例
10の値が『6.3MPa』であるのに対し、実施例1
7の値が『6.8MPa』とベース樹脂をシラン架橋し
た実施例17の方が良い特性となっている。また、引張
伸び(%)の値については、実施例10の値が『720
%』であるのに対し、実施例17の値が『700%』と
ベース樹脂をシラン架橋した実施例17の方がエポキシ
系シランカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カ
リウムを配合しただけの実施例10よりも悪い特性とな
っている。さらに、引張強度(MPa)の値について
は、実施例10の値が『17.9MPa』であるのに対
し、実施例17の値が『19.0MPa』とベース樹脂
をシラン架橋した実施例17の方が遥かに優れた特性と
なっている。またさらに、体積抵抗率(Ω−cm)の値に
ついては、実施例10の値が『4.2×1016Ω−cm』
であるのに対し、実施例17の値が『1.0×1016Ω
−cm』とベース樹脂をシラン架橋した実施例17の方が
エポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施したチ
タン酸カリウムを配合しただけの実施例10よりも劣っ
ている。
【0087】さらに、ポリオレフィンエラストマー(P
E)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )の配合比
が20:80のベース樹脂の場合で、エポキシ系シラン
カップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを
5重量部配合する実施例12と、アミノ系シランカップ
リング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量部配
合するベース樹脂を架橋する実施例18とを比較する。
100%モジュラス(MPa)の値については、実施例
12の値が『5.1MPa』であるのに対し、実施例1
8の値が『5.9MPa』とベース樹脂をシラン架橋し
た実施例18の方が良い特性となっている。また、引張
伸び(%)の値については、実施例12の値が『620
%』であるのに対し、実施例18の値が『620%』
と、ベース樹脂をシラン架橋した実施例18の特性とエ
ポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施したチタ
ン酸カリウムを配合しただけの実施例12の特性とが同
一となっている。さらに、引張強度(MPa)の値につ
いては、実施例12の値が『16.0MPa』であるの
に対し、実施例18の値が『17.5MPa』とベース
樹脂をシラン架橋した実施例18の方が遥かに優れた特
性となっている。またさらに、体積抵抗率(Ω−cm)の
値については、実施例12の値が『3.3×1015Ω−
cm』であるのに対し、実施例18の値が『3.0×10
15Ω−cm』とベース樹脂をシラン架橋した実施例18の
方がエポキシ系シランカップリング剤で表面処理を施し
たチタン酸カリウムを配合しただけの実施例12よりも
劣っている。
【0088】このようにポリオレフィンエラストマー
(PE)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )を配
合してなるベース樹脂に、アミノ系シランカップリング
剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量部を配
合する実施例1、4,6の各特性と、ポリオレフィンエ
ラストマー(PE)と水酸化マグネシウム(Mg(O
H)2 )を配合してなるベース樹脂にアミノ系シランカ
ップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量
部を配合して架橋した実施例13、14、15の各特性
との比較、ポリオレフィンエラストマー(PE)と水酸
化マグネシウム(Mg(OH)2 )を配合してなるベー
ス樹脂に、エポキシ系シランカップリング剤で表面処理
を施したチタン酸カリウムを5重量部を配合する実施例
7、10,12の各特性と、ポリオレフィンエラストマ
ー(PE)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )を
配合してなるベース樹脂にエポキシ系シランカップリン
グ剤で表面処理したチタン酸カリウムを5重量部を配合
して架橋した実施例16、17、18の各特性との比較
とから、ポリオレフィンエラストマー(PE)と水酸化
マグネシウム(Mg(OH)2 )を配合してなるベース
樹脂に、アミノ系シランカップリング剤で表面処理した
チタン酸カリウム又はエポキシ系シランカップリング剤
で表面処理を施したチタン酸カリウムを5重量部を配合
して架橋すると、架橋していないものに対し、100%
モジュラス(MPa)特性と引張強度(MPa)特性を
向上することができるが、逆に引張伸び(%)特性と体
積抵抗率(Ω−cm)特性の低下をきたしてしまうことが
判る。
【0089】したがって、引張伸び(%)特性と体積抵
抗率(Ω−cm)特性が多少低下しても100%モジュラ
ス(MPa)特性と引張強度(MPa)特性を向上させ
る必要がある場合は、ポリオレフィンエラストマー(P
E)と水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )を配合し
てなるベース樹脂に、アミノ系シランカップリング剤で
表面処理したチタン酸カリウム又はエポキシ系シランカ
ップリング剤で表面処理したチタン酸カリウムを配合し
て架橋しすることによって所望の特性を得ることができ
る。
【0090】以上総合すると、従来例1〜3、比較例1
〜5の特性と比較したときの実施例1〜実施例12の各
種特性の向上は、ポリオレフィンエラストマー(PE)
と水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )を配合してな
るベース樹脂(ノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂
組成物)に、アミノ系シランカップリング剤で表面処理
を施したチタン酸カリウム及び又はエポキシ系シランカ
ップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを配
合したことによるものであることが明らかである。ま
た、従来例1〜3、比較例1〜5の特性と比較して、実
施例13〜実施例18の各種特性が向上したのは、ポリ
オレフィンエラストマー(PE)と水酸化マグネシウム
(Mg(OH)2 )を配合してなるベース樹脂(ノンハ
ロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物)に、アミノ系
シランカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリ
ウム及び又はエポキシ系シランカップリング剤で表面処
理を施したチタン酸カリウムを配合したことによる効果
と、ベース樹脂をシラン架橋したことによるものである
ことが明らかである。
【0091】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0092】請求項1に記載の発明によれば、オレフィ
ン系樹脂を主成分とし、ハロゲン化物を含まず、水酸化
マグネシウム等の金属水酸化物の配合により基準とする
難燃性を確保し、シランカップリング剤で表面処理を施
したチタン酸カリウムを配合することによって引張特性
を向上すると共に、体積抵抗率(絶縁性)を向上するこ
とができる。
【0093】請求項2に記載の発明によれば、オレフィ
ン系樹脂組成物に配合されている金属水酸化物を架橋に
よって格子状になっている鎖に分散させることになり、
難燃効果を向上することができる。
【0094】請求項3に記載の発明によれば、架橋を、
架橋剤による化学架橋、シラン架橋、電子線照射架橋の
いずれかを用いるようになっているため、確実に架橋す
ることができる。
【0095】請求項4に記載の発明によれば、オレフィ
ン系樹脂を主成分とし、ハロゲン化物を含まず、オレフ
ィン系樹脂の分子間の架橋を促進し、水酸化マグネシウ
ム等の金属水酸化物を架橋によって格子状になっている
鎖に分散させて基準とする難燃性を確保し、シランカッ
プリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを配合
することによって引張特性を向上すると共に、体積抵抗
率(絶縁性)を向上することができる。
【0096】請求項5に記載の発明によれば、自然にオ
レフィン系樹脂の架橋を開始することができ、早期に架
橋結合を形成することができる。
【0097】請求項6に記載の発明によれば、オレフィ
ン系樹脂の分子間にカップリング剤を介在させる架橋現
象を促進させることができる。
【0098】請求項7に記載の発明によれば、引張強度
を向上することができると共に体積抵抗率の向上を図る
ことができる。
【0099】請求項8に記載の発明によれば、引張強度
を向上することができると共に体積抵抗率の向上を図る
ことができる。
【0100】請求項9に記載の発明によれば、ノンハロ
ゲン化を図ることができる。
【0101】請求項10に記載の発明によれば、ハロゲ
ン化物を含まず、基準とする難燃性を確保することがで
きる。
【0102】請求項11に記載の発明によれば、オレフ
ィン系樹脂間にシランカップリング剤で表面処理され相
溶性を備えたチタン酸カリウムが入り込み、引張特性を
向上すると共に、体積抵抗率(絶縁性)を向上すること
ができる。
【0103】請求項12に記載の発明によれば、オレフ
ィン系樹脂を主成分とし、ハロゲン化物を含まず、シラ
ンカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリウム
を配合し、シランカップリング剤によってオレフィン系
樹脂の分子間を架橋し、水酸化マグネシウム等の金属水
酸化物を架橋によって格子状になっている鎖に分散させ
て難燃性を確保し、シランカップリング剤で表面処理を
施したチタン酸カリウムを配合することによって、引張
特性を向上すると共に、体積抵抗率(絶縁性)を向上す
ることができる。
【0104】請求項13に記載の発明によれば、ベース
樹脂に老化防止剤を混合して構成してあるため、ノンハ
ロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物としての経時的
に劣化するのを防止することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BB031 BB051 BB061 BB071 BB081 BB121 BB151 DE077 DE087 DE147 DE186 EK038 EK048 EQ018 EX039 EZ049 FA066 FB106 FB136 FB146 FD070 FD136 FD137 FD148 FD159 FD209

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属水酸化物を含有するオレフィン系樹
    脂に、シランカップリング剤で表面処理してなるチタン
    酸カリウムを配合してなるノンハロゲン難燃ポリオレフ
    ィン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 オレフィン系樹脂に、金属水酸化物と、
    シランカップリング剤で表面処理を施したチタン酸カリ
    ウムとを配合し、架橋してなるノンハロゲン難燃ポリオ
    レフィン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 上記架橋は、架橋剤による化学架橋、シ
    ラン架橋、電子線照射架橋のいずれかである請求項2に
    記載のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 上記化学架橋の場合は、シランカップリ
    ング剤を配合してなる請求項3に記載のノンハロゲン難
    燃ポリオレフィン系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 上記化学架橋に用いる架橋剤は、有機過
    酸化物又はアゾ化合物である請求項3又は4に記載のノ
    ンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 上記化学架橋の場合は、シロキサン縮合
    触媒を配合してなる請求項3、4又は5に記載のノンハ
    ロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 オレフィン系樹脂に金属水酸化物を配合
    してなるベース樹脂100重量部に、シランカップリン
    グ剤で表面処理を施したチタン酸カリウムを1〜8重量
    部配合してなるノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂
    組成物。
  8. 【請求項8】 上記ベース樹脂は、オレフィン系樹脂と
    金属水酸化物とを重量比20:80〜80:20の割合
    で混合したものである請求項7に記載のノンハロゲン難
    燃ポリオレフィン系樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 上記オレフィン系樹脂は、直鎖状低密度
    ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン
    (VLDPE)、エチレン−αオレフィン共重合体、エ
    チレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−ア
    クリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、
    エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、高密
    度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)
    等オレフィンポリマーのいずれか1又は2以上を混合し
    たものである請求項1、2、3、4、5、6、7又は8
    に記載のノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成
    物。
  10. 【請求項10】 上記金属水和物は、水酸化マグネシウ
    ム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウムのいずれか
    1種又は2種以上である請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8又は9に記載のノンハロゲン難燃ポリオレフ
    ィン系樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 上記チタン酸カリウムの表面処理を施
    すシランカップリング剤は、アミノ系シランカップリン
    グ剤又はエポキシ系シランカップリング剤である請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載の
    ノンハロゲン難燃ポリオレフィン系樹脂組成物。
  12. 【請求項12】 オレフィン系樹脂と金属水酸化物とを
    重量比20:80〜80:20の割合で混合したベース
    樹脂100重量部、シランカップリング剤で表面処理を
    施したチタン酸カリウムを1〜8重量部、シランカップ
    リング剤を0.05〜20重量部、有機過酸化物又はア
    ゾ化合物を0.1〜10重量部、シロキサン縮合触媒を
    0.5〜10重量部配合してなるノンハロゲン難燃ポリ
    オレフィン系樹脂組成物。
  13. 【請求項13】 上記ベース樹脂に老化防止剤を混合し
    たものである請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、11又は12に記載のノンハロゲン難燃ポリ
    オレフィン系樹脂組成物。
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