JP2000173473A - 陰極線管のファンネルとパネルとの分離方法 - Google Patents
陰極線管のファンネルとパネルとの分離方法Info
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Abstract
り融着された陰極線管を、融着部でファンネルとパネル
とに、簡易に、低コストで、安全、確実に分離できる方
法を提供する。 【解決手段】 外部に露出したフリットガラスの一部又
は全部を機械的外力を加えることにより除去した後、陰
極線管に温液体と冷液体とをシートを介して間接的に付
与する。
Description
ルとがフリットガラスで一体化された陰極線管を、ファ
ンネルとパネルとに分離する方法に関する。
際の前処理装置として好適に使用することができる、陰
極線管のフリットガラスの除去装置に関する。
使用される原料のリサイクルの重要性が日増しに高まっ
ている。この動きは陰極線管についても例外ではなく、
使用済みの廃棄処分となる陰極線管を回収して、粉砕し
て、粉砕ガラスを新たな陰極線管用のガラスとして再利
用する方法が各種提案されている。
す。図6(A)は一般的な陰極線管の概略構成を示した
側面図であり、図6(B)は図6(A)のI部の部分拡
大断面図である。
ンネル110と、画像が表示されるパネル面121を有
するパネル120とを有する。ファンネル110とパネ
ル120とは、全周にわたってフリットガラス(半田ガ
ラス)130を融着することによって接合され、一体化
されている。フリットガラス130は、図6(B)に示
したように、陰極線管の内部及び外部に隆起して形成さ
れている。
ラスは、X線吸収特性を向上させる目的などのために所
定量以上の鉛を含有している。同様に、フリットガラス
も所定量の鉛を含有している。一方、パネル120を構
成するパネルガラスは、鮮明な画像を得る目的などのた
めに鉛成分の含有量が一定量以下に厳密に管理されてい
る。
して再度陰極線管用ガラスとして再利用する場合には、
パネルガラスに鉛成分が含有しないように、パネルガラ
ス用の再生原料中にファンネルガラス及びフリットガラ
スの粉砕物が混入しないようにする必要がある。また、
ファンネルガラス中の鉛成分の含有量を所定量以上にす
るために、ファンネルガラス用の再生原料中のパネルガ
ラスの粉砕物の混入量を一定値以下に維持する必要があ
る。このため、ファンネルとパネルとを分離した後、そ
れぞれ別個に粉砕する必要がある。
との分離方法として、従来から各種提案がなされてい
る。
線管を硝酸溶液に浸漬してフリットガラスを溶解し、そ
の後温水と冷水とを交互にシャワーすることにより熱衝
撃を与え、ファンネルとパネルとを分離する方法が開示
されている。
陰極線管の角部、好ましくはフリットガラス部よりもパ
ネル側の4角に傷を入れ、該傷を両側から挟むようにパ
ネルの4辺に張力を加えた電熱線を配置し、該電熱線を
加熱することによってガラスを膨張させて、該傷部で陰
極線管を分割する方法が開示されている。
は、フリットガラスによる接合部を検出し、該検出箇所
を切断カッタを用いて全周にわたって切断し、分離する
方法が開示されている。
は、パネルとファンネルとの溶着部外周に導電性部材か
らなる補強バンドが巻き付けられた陰極線管の分割方法
に関し、該補強バンドを通電加熱して溶着部に熱ひずみ
を生じさせ、パネルとファンネルとを分離する方法が開
示されている。
従来の分離方法には、それぞれ以下に述べる問題点を有
する。
では、硝酸溶液を安全に管理する必要がある。また、工
程で発生する排水及びスラジ等による環境への影響を考
慮する必要がある。即ち、該方法は、安全上及び設備コ
スト上において問題を有する。
は、傷を入れた箇所で分割される。従って、パネル部に
傷を入れると、パネル部で分割されるために、ファンネ
ル側にパネルガラスが一部付着した状態で分割される。
この結果、鉛含有量の少ないパネルガラスがファンネル
ガラス用の再生原料中に混入し、ファンネルガラス用の
再生原料中の鉛成分含有量が低下する。また、逆にファ
ンネル部で分割すると、パネルガラス用の再生原料中に
ファンネルガラスが混入して、鉛成分を含有してしま
う。これらを避けるために、フリットガラス部で分割し
ようとしても、フリットガラスの4角に傷を付けた程度
でフリットガラス部で分離するのは困難である。
法では、フリットガラス部で分割することが可能である
が、フリットガラス部を検出するセンサ、切断用のカッ
ター、切断が完了するまで切断部に打ち込む楔状の打ち
込み具等を必要とし、設備が複雑化し、設備コストが上
昇する。
では、溶着部外周に補強バンドを有する陰極線管のみし
か対象とすることができない。また、現実には、補強バ
ンドを通電加熱する程度では溶着部で分離できない場合
も多く、そのような場合には別手段による必要がある。
即ち、該方法は汎用性と分離の確実性に欠ける。
簡易な方法により、低コストで、安全、確実に分離する
ことができる陰極線管の分離方法を提供することを目的
とする。また、本発明は、フリットガラス部で分離する
ことにより、分割後のパネル側及びファンネル側に、そ
れぞれ相手方のガラスが付着するのを防止して、要求さ
れる成分基準を満足できる再生原料を容易に提供しうる
陰極線管の分離方法を提供することを目的とする。
法を実施する際に好適に使用することができる陰極線管
のフリットガラスの除去装置を提供することを目的とす
る。
めに、本発明は以下の構成とする。
離方法は、ファンネルとパネルとがフリットガラスによ
り融着された陰極線管を、前記ファンネルと前記パネル
とに分離する方法であって、外部に露出した前記フリッ
トガラスの一部又は全部を機械的外力を加えることによ
り除去する工程と、前記陰極線管に温液体と冷液体とを
付与する工程とを有することを特徴とする。
ットガラスを除去する工程を有するので、ファンネルと
パネルとの分離を容易かつ確実に行なうことができる。
また、その除去を機械的外力を加えることにより行なう
ので、低コストで、安全に除去することができる。更
に、陰極線管に温液体と冷液体とを付与するので、ファ
ンネルとパネルとをその接合面で分離することができ
る。従って、ファンネルガラス及びパネルガラスを無駄
なく再利用することができる。また、それぞれの再生原
料の成分組成比率が安定し、回収作業を効率よく行なう
ことができる。
の除去装置は、ファンネルとパネルとがフリットガラス
により融着された陰極線管を、前記パネル面の中央部で
の法線を回転中心として回転可能に支持する回転テーブ
ルと、外部に露出した前記フリットガラスの一部又は全
部を除去して平面を形成する研削装置と、形成された前
記平面に溝を形成する溝形成装置とを備えたことを特徴
とする。
出するフリットガラス部に効率よく最適形状の溝を形成
することができる。本装置によって溝が形成された陰極
線管は、その後熱負荷を加えることにより、ファンネル
とパネルとをその接合部で容易に分離することができ、
その結果、分離作業を確実に効率よく行なうことができ
る。
を用いて具体的に説明する。
部に露出したフリットガラスを除去する工程(フリット
ガラス除去工程)と、陰極線管に温液体と冷液体とを付
与する工程(熱負荷付与工程)とに大別できる。以下の
説明では、これらの工程別に、順に説明する。
方法は、分離のための前処理として、外部に露出したフ
リットガラスの一部又は全部を除去する工程を有する。
フリットガラスを除去することにより、後工程である熱
負荷付与工程でのファンネルとパネルとの分離を容易か
つ確実に行なうことができる。
えることにより行なうことが必要である。従来のように
溶剤を用いて除去する方法では、危険な溶剤を安全に管
理するための特別の装置が必要である。また、除去によ
って生じた排水やスラジ等が環境に悪影響を与えないよ
うに、廃液処理を施す必要がある。これらの結果、設備
コストが上昇してしまう。
程の実施の形態として、以下の実施の形態1,2を例示
することができる。
態1にかかるフリットガラス除去工程を実施するための
装置の一例の概略構成を示した模式的正面図である。
0は、陰極線管100を回転可能に支持する回転テーブ
ル210と、外部に隆起したフリットガラス130を除
去する研削装置220と、フリットガラス130に溝を
形成する溝形成装置230とからなる。
パネル面中央部(略矩形状のパネル面の対角線の交点)
での法線(これは陰極線管200の中心軸に一致する)
方向を鉛直方向に一致させて陰極線管100を保持し、
かつ、該法線を回転軸として、図示しない回転機構によ
り陰極線管100を回転方向211の向きに回転させ
る。
に隆起したフリットガラス130を研削して平面を形成
することが可能な研削砥石221と、研削砥石221を
回転するモータ222と、モータを支持するアーム22
3とを有する。アーム223は矢印224の方向に移動
可能であり、これにより、陰極線管100の回転に伴っ
て研削砥石221をフリットガラス130に沿って移動
させることができ、また、研削砥石221の切り込み量
を調整することができる。
0に溝を形成することができる切削工具としてのバイト
231と、バイト231を保持するアーム233とを有
する。アーム233は矢印234の方向に移動可能であ
り、これにより、陰極線管100の回転に伴ってバイト
231をフリットガラス130に沿って移動させること
ができ、また、バイト231の切り込み量を調整するこ
とができる。
を用いた本実施の形態のフリットガラスの除去方法につ
いて図2を用いて説明する。
除去方法を工程順に示した、ガラスフリット部の拡大断
面図である。
ガラス130の陰極線管の外部に隆起して露出した部分
に回転する研削砥石221を近づける。そして、陰極線
管を回転させながら、全周にわたってフリットガラス1
30の隆起の頂部を研削し、平面を形成する。平面を形
成するのは、次の溝形成工程において、バイトの刃先の
逃げを防止するためである。形成された平面131の高
さH(図2(B)参照)は1.5〜2.5mm程度が好
ましい。高さHが高すぎると、次の溝形成工程で形成す
る溝深さを深く形成しなければならず、溝形成工程の作
業性が悪化する。一方、高さHを低くしすぎても効果が
向上しないばかりか、研削工程が長時間化してしまう。
た平面131にバイト231を近づける。そして、陰極
線管を回転させながら、全周にわたってフリットガラス
130の平面131に溝を加工する。このとき、ファン
ネル110とパネル120との接合面にバイト231の
先端が挿入されるような高さ(図2の紙面上下方向の位
置)にバイト231を設置するのが好ましい。このよう
な位置に溝を形成することにより、後述する熱負荷付与
工程でのファンネル110とパネル120との分離が容
易になる。溝の深さは、最深部がファンネル110とパ
ネル120の両外周面を含む面に到達する程度にするの
が好ましく、具体的には1〜3mmが好ましく、より好
ましくは1.5〜2.5mm程度である。溝が浅すぎる
と、後述する熱負荷付与工程でのファンネル110とパ
ネル120との分離が困難になる。一方、溝が深すぎて
も効果が向上しないばかりか、溝形成工程が長時間化し
たり、バイト231の摩耗や刃先の欠け等を生じたりす
る。
ットガラス130の外表面に全周にわたって溝132が
形成され、本実施の形態のフリットガラス除去工程が終
了する。
に研削砥石221を用いたが、溝加工の際のバイトの逃
げを防止するための平面を加工できる手段であればこれ
に限定されない。しかしながら、研削砥石を用いた研削
加工は、フリットガラスの平面加工の作業性に優れるの
で好ましい。使用する研削砥石は特に限定されず、実際
の加工において取捨選択すればよいが、例えば直径10
0mm程度、厚さ20mm程度の円筒形(円盤形)研削
砥石を用い、その外周面で平面加工するのが作業性等の
点で好ましい。
バイト231を用いたが、所定深さの溝132を形成し
うる手段であればこれに限定されない。しかしながら、
切削バイトによる溝加工は、鋭利な溝を加工することが
でき、分離作業を容易にする。また、フリットガラスの
溝加工の作業性にも優れる。バイトを使用する場合、特
に超硬バイトを使用すると、切り込み量と切削速度を大
きくでき、また、刃先の欠けや摩耗等が少なく刃先寿命
が長くなるので、作業性が向上する。また、バイトの送
り速度は、選択するバイトの種類、切り込み深さ等によ
って選択すればよいが、通常2〜10cm/秒であるの
が好ましい。送り速度が遅すぎると作業性が悪化する。
一方、送り速度が速すぎると、バイトの刃先が摩耗した
り欠けたり、フリットガラスに欠け、割れ等が生じて良
好な溝が加工できなかったりする。バイトの刃先の角度
は、鋭利なほど分離作業が容易になるが、鋭利すぎると
バイトの刃先の摩耗や欠けを生じるので、両者のバラン
スを考慮して選択するのがよい。
1周させることにより所定の平面加工及び溝加工が同時
に完了するようにそれぞれの切り込み量等の加工条件を
設定すると、作業性が向上するので好ましい。
管100を回転テーブル210に自動的に順次移載する
自動移載装置を設けてもよい。これにより、フリットガ
ラス除去の作業効率が向上する。
回転テーブル210に設置された陰極線管100のフリ
ットガラス130の高さを測定する高さ測定装置と、得
られた高さデータに応じて、フリットガラス130と、
研削砥石221及びバイト231との高さが一致するよ
うに、回転テーブル210と、研削砥石221及びバイ
ト231の一方又は双方の高さを変更する高さ調整装置
とを設けてもよい。これにより、フリットガラス130
の高さが異なる陰極線管に柔軟に対応することができ
る。なお、フリットガラスの高さ測定装置としては、例
えばパターン認識によりフリットガラス部を認識するパ
ターン認識装置で構成することができる。
転テーブルを回転させながら陰極線管の外周面形状を計
測するならい装置を設けてもよい。この構成によれば、
陰極線管100を回転させながらフリットガラス部の外
周形状を計測し、得られた形状データをもとに、研削砥
石224の切り込み方向224の移動量と、バイト23
1の切り込み方向234の移動量を制御することができ
る。この結果、大きさや形状が異なる陰極線管に柔軟に
対応することができる。
ラスの高さ測定装置と、高さ調整装置と、ならい装置と
を同時に備えることにより、上述した本実施の形態のフ
リットガラス除去工程の作業効率が格段に向上し、大き
さや形状が混在した陰極線管のフリットガラスの除去作
業を自動化することができる。
態2にかかるフリットガラス除去工程を工程順に示し
た、ガラスフリット部の拡大断面図である。
ガラス130の陰極線管の外部に隆起して露出した部分
に、ショットブラスト処理を行なう。即ち、ノズル24
0からメディア粒子241をフリットガラス130に向
けて勢いよく噴射させて、メディア粒子241の衝突に
より、陰極線管の全周にわたってフリットガラス130
を除去する。
ショットブラストに使用される公知の粒子が使用でき、
例えば、アルミナ、タングステンカーバイド(WC)、
カーボランダム等のセラミックス系粒子、鋼球等の金属
系粒子、工業用ダイアモンド粒子等が使用できる。これ
らのうちでも、セラミックス系粒子、特にアルミナ粒子
が切削能力やコストの点で好ましい。粒子の粒径は、3
00〜500μm程度が作業効率の点で好ましい。アル
ミナ粒子を使用する場合、その供給量は600〜650
g/分、ノズルと陰極線管との距離は30〜50mm、
ノズルスキャン速度は30〜50mm/秒が作業能率等
の点で好ましい。また、粒子を噴射する際に使用する空
気圧は0.5〜1.0kg/cm2、特に0.6〜0.
8kg/cm2が好ましく、風速は例えば1.50m/
秒のブロワー送風で供給できる。空気圧が強すぎると衝
撃でパネルやファンネルに欠け、割れ等を生じることが
ある。一方、空気圧が弱すぎると作業効率が低下する。
後述の熱負荷付与工程での分離の容易性等を考慮して決
定すればよいが、外周面に付着したフリットガラスがほ
ぼなくなる程度にまで除去するのが好ましい。フリット
ガラスが多く残っていると後述の熱負荷付与工程での分
離が困難になる場合がある。
極線管の外部に隆起したフリットガラス130を全周に
わたって除去し、本実施の形態のフリットガラス除去工
程が終了する。
ば図1に示した実施の形態1のフリットガラス除去装置
200の研削装置220又は溝形成装置230に代えて
設置することができる。即ち、回転テーブル210によ
り陰極線管100を回転させながら、外部に隆起したフ
リットガラス130を除去する。このとき、陰極線管を
1周させることにより除去が完了するのが作業性の点で
好ましい。更に、フリットガラス除去装置200が、陰
極線管の自動移載装置と、フリットガラスの高さ測定装
置と、高さ調整装置と、ならい装置とを備えてもよいこ
とは実施の形態1で説明したのと同様である。
外部に付着したフリットガラスの一部又は全部が除去さ
れた陰極線管に、温液体と冷液体とを付与する。これに
より、急激な膨張と収縮とを繰り返すことによる熱衝撃
と、パネルガラスとファンネルガラスの熱膨張率の差と
を利用して、ファンネルとパネルとを分離することがで
きる。このとき、フリットガラスが全く除去されていな
いと、温液体と冷液体とを付与しても分離することは困
難である。
ルとパネルとをその接合面で分離することができる。従
って、ファンネルガラスはファンネルガラス用の再生原
料として、またパネルガラスはパネルガラス用の再生原
料としてそれぞれ別々に回収できるので、全てのガラス
を無駄なく再利用することができる。また、相互に異な
るガラス成分が混入しないので、それぞれの再生原料の
成分組成比率が安定し、回収作業を効率よく行なうこと
ができる。
うことが必要である。液体は陰極線管の曲面形状に容易
に密着し、適度な比熱を有しているので、液体を用いる
ことにより陰極線管に急激な温度変化を容易に付与する
ことができる。使用できる液体としては、水、アルコー
ル、オイル等が使用できるが、中でも水は、ガラスに対
して適度な比熱を有し、取り扱いが容易であり、低コス
トであるので好ましい。
1℃、冷液体が14℃±1℃であるのが好ましい。この
ように両液体の温度を制御することにより、陰極線管の
分離を容易に行なうことができる。
体、冷液体、温液体の順に、即ち、加熱、冷却、加熱の
順に行なうのが好ましい。この順に行なうことにより、
陰極線管の分離を容易に行なうことができる。
管に直接接触しないようにシートを介して行なうのが好
ましい。液体が陰極線管に接触すると、液体中に陰極線
管のガラスに含有される鉛が溶出したり、スラジが混入
したりする。その結果、そのままでは環境に重大な影響
を及ぼす危険があり、何らかの廃液処理を行なう必要が
あるからである。
に接触しないように陰極線管を覆うことができるもので
あれば特に限定されないが、例えば、ナイロン、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、
シリコン等の樹脂フィルムは、液体遮断性と陰極線管へ
の密着性と熱伝達特性等が優れるので好ましい。シート
の厚みは2〜20μm程度が好ましい。薄すぎると取り
扱い性が劣り、また容易に破断してしまう。厚すぎる
と、熱伝達特性と陰極線管への密着性が劣る。
て、以下の実施の形態3,4を例示することができる。
態3にかかる熱負荷付与工程を実施するための装置の一
例の概略構成を示した模式的断面図である。
は全部が除去された陰極線管100を、パネル120が
上となるように支持し、パネル面上に樹脂フィルム等か
らなるシート301(図ではシート301の厚みを誇張
して記載してある)を被せる。この状態で、パネル面上
方に設置した放出管310より液体311をシャワー状
に放出する。放出された液体は、陰極線管100を覆う
シート301に沿って流れ、陰極線管100の下方に設
置した廃液パン312に回収される。
(特にフリットガラス130部分)の形状に密着するよ
うに、シート301をシート保持具313でファンネル
110側に押圧するのが好ましい。これにより、液体3
11と陰極線管100との間の熱伝達を良好に行なわせ
ることができる。
10の上流に設けた切り替えコック(図示せず)により
行なう。
て水を使用して分離する場合には、最初に50℃の温水
を40リットル/分の流量にて45秒放出し、次に13
℃の冷水を20リットル/分の流量にて10秒放出し、
最後に50℃の温水を40リットル/分の流量にて10
秒放出する。
液体の流量を適宜変更する。液体の温度及び放出時間
は、陰極線管の大きさが変わっても原則として変更しな
いのがよい。本発明の分離方法は陰極線管に急激な温度
変化を起こさせることがポイントであり、陰極線管の大
きさが変わっても(これは熱容量が変わることを意味す
る)同様な温度変化を起こさせるためには、温度変化を
起こさせる液体の流量を変えるのが最も適当だからであ
る。
設置されているが、この数は陰極線管100の大きさ等
によりその都度変更することができる。また、液体の放
出をシャワー状にすることは、液体と陰極線管との間の
熱伝達を良好に行なわせることができるので好ましい。
ート保持具313に代えて、シート313の陰極線管1
00側に粘着剤等を付着させて陰極線管100に貼り付
けることにより密着させてもよい。
態4にかかる熱負荷付与工程を実施するための装置の一
例の概略構成を示した模式的断面図である。
は全部が除去された陰極線管100は、パネル120を
下側にして、パネル120側からシート301(図では
シート301の厚みを誇張して記載してある)を被せ
て、上下方向341及び水平方向342に移動可能に保
持される。このとき、シート301が陰極線管100
(特にフリットガラス130部分)に密着するように被
せると、液体と陰極線管100との間の熱伝達を良好に
行なわせることができるので好ましい。
温液体321、冷液体331が貯えられている。温液体
321、冷液体331は、いずれも図示しない温度制御
装置(例えば温度測定装置、加熱又は冷却装置、及びコ
ントローラー等から構成される)により、所定の温度に
維持されている。
た陰極線管100を液体槽320,330に交互に浸漬
することにより、陰極線管に温液体と冷液体とを付与す
る。
て水を使用して分離する場合には、最初に50℃の温水
321に45秒間浸漬し、次に13℃の冷水331に1
0秒間浸漬し、最後に再び50℃の温水321に10秒
間浸漬する。
槽320,330に貯える液体の量を適宜変更する。液
体の温度及び浸漬時間は、陰極線管の大きさが変わって
も原則として変更しないのがよい。本発明の分離方法は
陰極線管に急激な温度変化を起こさせることがポイント
であり、陰極線管の大きさが変わっても(これは熱容量
が変わることを意味する)同様な温度変化を起こさせる
ためには、温度変化を起こさせる液体の貯液量を変える
のが最も適当だからである。
を行なう攪拌装置を有しているのが好ましい。攪拌装置
としては、図5に示したような回転する攪拌翼322,
332の他に、液体の循環を強制的に行なわせる圧縮ポ
ンプ等であってもよい。液体を攪拌することにより、陰
極線管近傍の液体の温度が常に一定に維持されるので、
陰極線管に急激な温度変化を起こさせることができる。
付与された陰極線管は、パネルとファンネルとが、フリ
ットガラス130による接合面で容易に分離することが
できる。
面に付着しているフリットガラスをグラインダ等で除去
した後粉砕して再生利用するのが好ましい。フリットガ
ラスに含有されている成分(例えば鉛成分)がパネル及
びファンネルの再生原料中に含有されるのを防止するた
めである。
法によれば、外部に露出したフリットガラスを除去する
工程を有するので、ファンネルとパネルとの分離を容易
かつ確実に行なうことができる。また、その除去を機械
的外力を加えることにより行なうので、低コストで、安
全に除去することができる。更に、陰極線管に温液体と
冷液体とを付与するので、ファンネルとパネルとをその
接合面で分離することができる。従って、ファンネルガ
ラス及びパネルガラスを無駄なく再利用することができ
る。また、それぞれの再生原料の成分組成比率が安定
し、回収作業を効率よく行なうことができる。
の除去装置によれば、陰極線管の外部に露出するフリッ
トガラス部に効率よく最適形状の溝を形成することがで
きる。本装置によって溝が形成された陰極線管は、その
後熱負荷を加えることにより、ファンネルとパネルとを
その接合部で容易に分離することができ、その結果、分
離作業を確実に効率よく行なうことができる。
ラスを除去するための装置の一例の概略構成を示した模
式的正面図である。
工程順に示した、ガラスフリット部の拡大断面図であ
る。
工程順に示した、ガラスフリット部の拡大断面図であ
る。
熱負荷を付与するための装置の一例の概略構成を示した
模式的断面図である。
熱負荷を付与するための装置の一例の概略構成を示した
模式的断面図である。
り、図6(A)は側面図、図6(B)は図6(A)のI
部の部分拡大断面図である。
Claims (24)
- 【請求項1】 ファンネルとパネルとがフリットガラス
により融着された陰極線管を、前記ファンネルと前記パ
ネルとに分離する方法であって、 外部に露出した前記フリットガラスの一部又は全部を機
械的外力を加えることにより除去する工程と、 前記陰極線管に温液体と冷液体とを付与する工程とを有
することを特徴とする陰極線管のファンネルとパネルと
の分離方法。 - 【請求項2】 前記フリットガラスを除去する工程が、 前記フリットガラスの少なくとも一部を平面状に機械加
工する工程と、 前記平面内の、前記ファンネルと前記パネルとの接合部
に対応する位置に溝を形成する工程とを有する請求項1
に記載の陰極線管のファンネルとパネルとの分離方法。 - 【請求項3】 前記平面状に機械加工する工程が、砥石
による研削加工により行なわれる請求項2に記載の陰極
線管のファンネルとパネルとの分離方法。 - 【請求項4】 前記溝の深さが1〜3mmである請求項
2に記載の陰極線管のファンネルとパネルとの分離方
法。 - 【請求項5】 前記溝をバイトを用いて形成する請求項
2に記載の陰極線管のファンネルとパネルとの分離方
法。 - 【請求項6】 前記バイトが超硬バイトである請求項5
に記載の陰極線管のファンネルとパネルとの分離方法。 - 【請求項7】 前記バイトの送り速度が2〜10cm/
秒である請求項5に記載の陰極線管のファンネルとパネ
ルとの分離方法。 - 【請求項8】 前記フリットガラスの除去が、ショット
ブラストにより行なわれる請求項1に記載の陰極線管の
ファンネルとパネルとの分離方法。 - 【請求項9】 前記ショットブラストを、アルミナ粒子
を用いて行なう請求項8に記載の陰極線管のファンネル
とパネルとの分離方法。 - 【請求項10】 前記液体が水である請求項1に記載の
陰極線管のファンネルとパネルとの分離方法。 - 【請求項11】 前記温液体の温度が50℃±1℃であ
る請求項1に記載の陰極線管のファンネルとパネルとの
分離方法。 - 【請求項12】 前記冷液体の温度が14℃±1℃であ
る請求項1に記載の陰極線管のファンネルとパネルとの
分離方法。 - 【請求項13】 前記温液体と冷液体との付与を、温液
体、冷液体、温液体の順に付与する請求項1に記載の陰
極線管のファンネルとパネルとの分離方法。 - 【請求項14】 前記温液体と冷液体とをシートを介し
て前記陰極線管に付与する請求項1に記載の陰極線管の
ファンネルとパネルとの分離方法。 - 【請求項15】 前記シートが、樹脂フィルムである請
求項14に記載の陰極線管のファンネルとパネルとの分
離方法。 - 【請求項16】 前記温液体と冷液体との付与を、パネ
ル面を上にして前記陰極線管を設置し、前記パネル面上
に前記温液体と冷液体とを吐出することにより行なう請
求項1に記載の陰極線管のファンネルとパネルとの分離
方法。 - 【請求項17】 前記温液体と冷液体との付与を、前記
陰極線管を、温液体を貯蔵した温液体槽と、冷液体を貯
蔵した冷液体槽とに交互に浸漬することにより行なう請
求項1に記載の陰極線管のファンネルとパネルとの分離
方法。 - 【請求項18】 前記温液体槽及び前記冷液体槽が、液
体を攪拌する攪拌装置を備える請求項17に記載の陰極
線管のファンネルとパネルとの分離方法。 - 【請求項19】 ファンネルとパネルとがフリットガラ
スにより融着された陰極線管を、前記パネル面の中央部
での法線を回転中心として回転可能に支持する回転テー
ブルと、 外部に露出した前記フリットガラスの一部又は全部を除
去して平面を形成する研削装置と、 形成された前記平面に溝を形成する溝形成装置とを備え
たことを特徴とする陰極線管のフリットガラスの除去装
置。 - 【請求項20】 前記研削装置が、円筒形砥石を備える
請求項19に記載の陰極線管のフリットガラスの除去装
置。 - 【請求項21】 前記溝形成装置が、バイトを備える請
求項19に記載の陰極線管のフリットガラスの除去装
置。 - 【請求項22】 更に前記回転テーブルに陰極線管を自
動的に移載する自動移載装置を有する請求項19に記載
の陰極線管のフリットガラスの除去装置。 - 【請求項23】 更に前記回転テーブルに設置された陰
極線管の前記フリットガラスの高さを測定する高さ測定
装置と、前記高さに応じて前記陰極線管、前記研削装
置、及び前記溝形成装置の少なくとも一つの高さを変更
できる高さ調整装置とを有する請求項19に記載の陰極
線管のフリットガラスの除去装置。 - 【請求項24】 更に前記陰極線管の外周面のならい装
置を有し、前記ならい装置により得た形状データをもと
に、前記研削装置及び前記溝形成装置の切り込み方向の
送り量を制御する請求項19に記載の陰極線管のフリッ
トガラスの除去装置。
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|---|---|---|---|
| JP34757198A JP4263283B2 (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 陰極線管のファンネルとパネルとの分離方法と分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34757198A JP4263283B2 (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 陰極線管のファンネルとパネルとの分離方法と分離装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000173473A true JP2000173473A (ja) | 2000-06-23 |
| JP2000173473A5 JP2000173473A5 (ja) | 2005-12-15 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP34757198A Expired - Fee Related JP4263283B2 (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 陰極線管のファンネルとパネルとの分離方法と分離装置 |
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| US7310072B2 (en) | 1993-10-22 | 2007-12-18 | Kopin Corporation | Portable communication display device |
-
1998
- 1998-12-07 JP JP34757198A patent/JP4263283B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JP4263283B2 (ja) | 2009-05-13 |
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