JP2000175475A - 電磁気誘導機の機械的共振抑制装置 - Google Patents
電磁気誘導機の機械的共振抑制装置Info
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- JP2000175475A JP2000175475A JP10344198A JP34419898A JP2000175475A JP 2000175475 A JP2000175475 A JP 2000175475A JP 10344198 A JP10344198 A JP 10344198A JP 34419898 A JP34419898 A JP 34419898A JP 2000175475 A JP2000175475 A JP 2000175475A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】推移する周波数のうちの希望周波数帯域、特に
低域で機械的共振を抑制する。 【解決手段】電流制御部2が出力する電磁気力(F)に
誘導されて相対的に運動する運動部1の外乱を観察する
外乱オブザーバ6は、電流制御部2が出力する電磁気力
(F)を制御するために、電流制御部2へ入力される入
力側周波数T*に対応する入力側対応周波数F1(s)
と運動部1から出力される出力側周波数wに対応する出
力側対応周波数F2(s)とに基づいて、共振抑制用周
波数F3(z)を計算するための計算部を備えている。
計算部はそれぞれに設定された周波数帯域の出力側対応
周波数F2(s)と入力側対応周波数F1(s)を通過
させないバンドパスフィルタの機能を有し、共振抑制用
周波数F3(z)は入力側周波数に合成されて電流制御
部2に入力される。
低域で機械的共振を抑制する。 【解決手段】電流制御部2が出力する電磁気力(F)に
誘導されて相対的に運動する運動部1の外乱を観察する
外乱オブザーバ6は、電流制御部2が出力する電磁気力
(F)を制御するために、電流制御部2へ入力される入
力側周波数T*に対応する入力側対応周波数F1(s)
と運動部1から出力される出力側周波数wに対応する出
力側対応周波数F2(s)とに基づいて、共振抑制用周
波数F3(z)を計算するための計算部を備えている。
計算部はそれぞれに設定された周波数帯域の出力側対応
周波数F2(s)と入力側対応周波数F1(s)を通過
させないバンドパスフィルタの機能を有し、共振抑制用
周波数F3(z)は入力側周波数に合成されて電流制御
部2に入力される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁気誘導機の機
械的共振抑制装置に関する。
械的共振抑制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モータのような電磁気的誘導機は、質量
mが露わに現れない物理量と質量mが露わに現れる物理
量との間で物理量の変換が行われる変換システムであ
る。質量を持つ物体に質量mが露わに現れない物理量が
作用する場合に外力が作用しない限り必ず生じる加速度
の存在のために、質量mが露わに現れない物理量と質量
mが露わに現れる物理量との間に、時間上の遅延が生じ
る。このような遅延により電気的物理量と力学的物理量
とを関係づける物理量が時間の関数になるモータのよう
な電磁気的誘導機には、共振という独特な問題が必ず発
生する。
mが露わに現れない物理量と質量mが露わに現れる物理
量との間で物理量の変換が行われる変換システムであ
る。質量を持つ物体に質量mが露わに現れない物理量が
作用する場合に外力が作用しない限り必ず生じる加速度
の存在のために、質量mが露わに現れない物理量と質量
mが露わに現れる物理量との間に、時間上の遅延が生じ
る。このような遅延により電気的物理量と力学的物理量
とを関係づける物理量が時間の関数になるモータのよう
な電磁気的誘導機には、共振という独特な問題が必ず発
生する。
【0003】モータの機械的共振周波数は、その回転体
の回転数変動に対応して推移する。このように共振周波
数が推移する共振を抑制するためには、多数のノッチフ
ィルタが必要である。共振周波数が変動する電磁気的誘
導構造物の制振を多数のノッチフィルタに頼らずに行う
手段として、低域通過フィルタを持つ外乱オブザーバを
用いる技術が知られている。
の回転数変動に対応して推移する。このように共振周波
数が推移する共振を抑制するためには、多数のノッチフ
ィルタが必要である。共振周波数が変動する電磁気的誘
導構造物の制振を多数のノッチフィルタに頼らずに行う
手段として、低域通過フィルタを持つ外乱オブザーバを
用いる技術が知られている。
【0004】低域通過フィルタを用いるこのような外乱
オブザーバを用いる技術の問題点の所在を、具体例によ
り次に考える。モータはトルク指令を受けて、その指令
トルクに速やかに達するように、入力電流の制御が行わ
れる。負荷が変動する外乱に対応する入力トルクの増減
制御を行ってモータの共振を抑制しようとすると、この
ようなオブザーバは、停止時の機械的ブレーキを外力と
して感知し外乱が発生したと認知して、その結果、その
外力に抗する反力を誘導機の駆動側に与えてしまう。
オブザーバを用いる技術の問題点の所在を、具体例によ
り次に考える。モータはトルク指令を受けて、その指令
トルクに速やかに達するように、入力電流の制御が行わ
れる。負荷が変動する外乱に対応する入力トルクの増減
制御を行ってモータの共振を抑制しようとすると、この
ようなオブザーバは、停止時の機械的ブレーキを外力と
して感知し外乱が発生したと認知して、その結果、その
外力に抗する反力を誘導機の駆動側に与えてしまう。
【0005】推移する周波数のうちの外乱依拠による希
望周波数帯域で共振を抑制することが望まれる。特に、
その共振抑制が低周波数域で行われることが好ましい。
望周波数帯域で共振を抑制することが望まれる。特に、
その共振抑制が低周波数域で行われることが好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、推移
する周波数のうちの希望周波数帯域で機械的共振を抑制
することができるモータの機械的共振抑制装置又はその
共振抑制方法を提供することにある。本発明の他の課題
は、推移する周波数のうちの希望周波数帯域特に低周波
数帯域で共振を抑制することができるモータの機械的共
振抑制装置又はその共振抑制方法を提供することにあ
る。
する周波数のうちの希望周波数帯域で機械的共振を抑制
することができるモータの機械的共振抑制装置又はその
共振抑制方法を提供することにある。本発明の他の課題
は、推移する周波数のうちの希望周波数帯域特に低周波
数帯域で共振を抑制することができるモータの機械的共
振抑制装置又はその共振抑制方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が請求項に対応して表現される次の記載中に現れ
る()つきの数字は、請求項の記載事項が詳しく後述さ
れる実施の複数の形態のうちの少なくとも1つの形態の
部材、工程、動作に対応することを示すが、本発明の解
決手段がそれらの数字が示す実施の形態の部材、工程、
動作に限定して解釈されるためのものではなく、その対
応関係を明白にするためのものである。
の手段が請求項に対応して表現される次の記載中に現れ
る()つきの数字は、請求項の記載事項が詳しく後述さ
れる実施の複数の形態のうちの少なくとも1つの形態の
部材、工程、動作に対応することを示すが、本発明の解
決手段がそれらの数字が示す実施の形態の部材、工程、
動作に限定して解釈されるためのものではなく、その対
応関係を明白にするためのものである。
【0008】本発明による電磁気誘導機の機械的共振抑
制装置は、電流制御部(2)と、電流制御部(2)が出
力する電磁気力(F)に誘導されて相対的に運動する運
動部(1)と、外乱オブザーバ(6)とからなり、外乱
オブザーバ(6)は、電流制御部(2)が出力する電磁
気力(F)を制御するために、電流制御部(2)へ入力
される入力側周波数(T*又は修正されたT*)に対応
する入力側対応周波数(F1(s)又はG1(z))と
運動部(1)から出力される出力側周波数(w又はノイ
ズが加わったw)に対応する出力側対応周波数(F2
(s)又はG2(z))とに基づいて、電流制御部
(2)に入力する共振抑制用周波数(F3(z))を計
算するための計算部(オブザーバ6の一部)を備え、計
算部(オブザーバ6の一部)はそれぞれに設定された周
波数帯域の出力側対応周波数(F2(s)又はG2
(z))と入力側対応周波数(F1(s)又はG1
(z))を通過させないバンドパスフィルタの機能を有
し、共振抑制用周波数(F3(z))は入力側周波数に
合成されて電流制御部(2)に入力される。
制装置は、電流制御部(2)と、電流制御部(2)が出
力する電磁気力(F)に誘導されて相対的に運動する運
動部(1)と、外乱オブザーバ(6)とからなり、外乱
オブザーバ(6)は、電流制御部(2)が出力する電磁
気力(F)を制御するために、電流制御部(2)へ入力
される入力側周波数(T*又は修正されたT*)に対応
する入力側対応周波数(F1(s)又はG1(z))と
運動部(1)から出力される出力側周波数(w又はノイ
ズが加わったw)に対応する出力側対応周波数(F2
(s)又はG2(z))とに基づいて、電流制御部
(2)に入力する共振抑制用周波数(F3(z))を計
算するための計算部(オブザーバ6の一部)を備え、計
算部(オブザーバ6の一部)はそれぞれに設定された周
波数帯域の出力側対応周波数(F2(s)又はG2
(z))と入力側対応周波数(F1(s)又はG1
(z))を通過させないバンドパスフィルタの機能を有
し、共振抑制用周波数(F3(z))は入力側周波数に
合成されて電流制御部(2)に入力される。
【0009】そのバンドパスフィルタ機能により、共振
抑制用周波数(F3(z))はその計算部を通過しない
ので、設定された周波数帯域では、その電流制御部は反
力を運動部に与えるような制御をしない。設定される周
波数帯域は低周波数帯域であることが好ましい。そのバ
ンドパスフィルタ機能は、中域通過フィルタとして機能
する。
抑制用周波数(F3(z))はその計算部を通過しない
ので、設定された周波数帯域では、その電流制御部は反
力を運動部に与えるような制御をしない。設定される周
波数帯域は低周波数帯域であることが好ましい。そのバ
ンドパスフィルタ機能は、中域通過フィルタとして機能
する。
【0010】更に、リミッタ(12,12’,12”)
が設けられることが好ましい。その共振抑制用周波数は
リミッタを通して電流制御部に入力されることが好まし
い。その入力側周波数と共振抑制用周波数は、入力側周
波数と共振抑制用周波数とが合成された後にリミッタに
通されることも好ましい。
が設けられることが好ましい。その共振抑制用周波数は
リミッタを通して電流制御部に入力されることが好まし
い。その入力側周波数と共振抑制用周波数は、入力側周
波数と共振抑制用周波数とが合成された後にリミッタに
通されることも好ましい。
【0011】オブザーバが含むパラメータは可変である
ことは特に好ましい。計算部は可変パラメータを用いて
共振抑制用周波数を計算することになる。共振抑制用周
波数はリミッタを通して電流制御部に入力されることが
好ましい。この場合、リミッタの制限範囲は可変であ
る。
ことは特に好ましい。計算部は可変パラメータを用いて
共振抑制用周波数を計算することになる。共振抑制用周
波数はリミッタを通して電流制御部に入力されることが
好ましい。この場合、リミッタの制限範囲は可変であ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図に一致対応して、本発明の電磁
気誘導機の機械的共振抑制装置による実施の形態は、電
磁気力を入力されそれに誘導されて相対的にに運動する
運動部1を備えている。運動部1であるモータは、回転
型又は線形型である。電流制御部2は、モータ1に対し
て制御電流を出力するための慣用の制御機構(図示せ
ず)を有している。
気誘導機の機械的共振抑制装置による実施の形態は、電
磁気力を入力されそれに誘導されて相対的にに運動する
運動部1を備えている。運動部1であるモータは、回転
型又は線形型である。電流制御部2は、モータ1に対し
て制御電流を出力するための慣用の制御機構(図示せ
ず)を有している。
【0013】モータ1は、固定側である1次側電気磁気
固定子(図示せず)と運動側である2次側電気磁気運動
子(図示せず)とを備えている。その1次側電気磁気固
定子とその2次側電気磁気運動子は、相対的に運動し、
特に、相対的に回転する。1次側は入力側であり、その
入力形態は電磁気力である。2次側は出力側であり、そ
の出力形態は電磁気的に誘導される物体の運動である。
固定子(図示せず)と運動側である2次側電気磁気運動
子(図示せず)とを備えている。その1次側電気磁気固
定子とその2次側電気磁気運動子は、相対的に運動し、
特に、相対的に回転する。1次側は入力側であり、その
入力形態は電磁気力である。2次側は出力側であり、そ
の出力形態は電磁気的に誘導される物体の運動である。
【0014】トルク指令信号TQは、変換器3により電
流指令信号iqに変換されて電流制御部2に入力され
る。モータ1の1次側で検出され電流制御部2に帰還す
る電気的ベクトル信号は、モータ1の回転速度の制御に
用いられる。モータ1の2次側電気磁気固定子の運動で
ある回転速度は、エンコーダ4により検出される。電気
信号としてエンコーダ4から出力されるその回転速度信
号vは、2次側電気磁気固定子の周期又は周波数wに対
応する。
流指令信号iqに変換されて電流制御部2に入力され
る。モータ1の1次側で検出され電流制御部2に帰還す
る電気的ベクトル信号は、モータ1の回転速度の制御に
用いられる。モータ1の2次側電気磁気固定子の運動で
ある回転速度は、エンコーダ4により検出される。電気
信号としてエンコーダ4から出力されるその回転速度信
号vは、2次側電気磁気固定子の周期又は周波数wに対
応する。
【0015】エンコーダ4とトルク指令信号TQの指令
点5との間に、外乱オブザーバ6が介設されている。外
乱オブザーバ6は、第1オブザーバ7と第2オブザーバ
8から形成されている。第1オブザーバ7には、トルク
指令信号TQ又はこれに対応する信号が入力される。エ
ンコーダ4と第2オブザーバ8との間には、速度推定器
9が介設されている。速度推定器9は、エンコーダ4が
出力する回転速度信号vの過去の速度列から次周期速度
を計算により求めることができる。その計算結果である
出力側推定周期w*が、第2オブザーバ8に入力され
る。
点5との間に、外乱オブザーバ6が介設されている。外
乱オブザーバ6は、第1オブザーバ7と第2オブザーバ
8から形成されている。第1オブザーバ7には、トルク
指令信号TQ又はこれに対応する信号が入力される。エ
ンコーダ4と第2オブザーバ8との間には、速度推定器
9が介設されている。速度推定器9は、エンコーダ4が
出力する回転速度信号vの過去の速度列から次周期速度
を計算により求めることができる。その計算結果である
出力側推定周期w*が、第2オブザーバ8に入力され
る。
【0016】第1オブザーバ7は、バンドパスフィルタ
の機能を有し、入力側周波数TQを変数とする関数を計
算する第1関数計算器であり、その計算結果の値を入力
側対応周波数F1(TQ)として出力する。第2オブザ
ーバ8は、バンドパスフィルタの機能を有し、出力側推
定周期w*を変数とする関数を計算する第2関数計算器
であり、その指令周波数T*の計算結果の値を出力側対
応周波数F2(w*)として出力する。
の機能を有し、入力側周波数TQを変数とする関数を計
算する第1関数計算器であり、その計算結果の値を入力
側対応周波数F1(TQ)として出力する。第2オブザ
ーバ8は、バンドパスフィルタの機能を有し、出力側推
定周期w*を変数とする関数を計算する第2関数計算器
であり、その指令周波数T*の計算結果の値を出力側対
応周波数F2(w*)として出力する。
【0017】第1減算器11は、共振抑制用周波数(F
2−F1)を計算する。第1減算器11による減算後の
減算値である共振抑制用周波数F3(s)(=(F2−
F1))は、指令点5に入力される。指令点5は、第2
減算器であり、{TQ−(F2−F1)を計算する。そ
の減算後の減算値は、電流制御部2と第1オブザーバ7
に入力される。
2−F1)を計算する。第1減算器11による減算後の
減算値である共振抑制用周波数F3(s)(=(F2−
F1))は、指令点5に入力される。指令点5は、第2
減算器であり、{TQ−(F2−F1)を計算する。そ
の減算後の減算値は、電流制御部2と第1オブザーバ7
に入力される。
【0018】図2は、図1に示す外乱オブザーバ6の機
器構成に対応する外乱オブザーバ6の構成を示してい
る。モータ1は、プラント1’に置換されている。トル
ク指令信号TQは、指令周波数T*で表されている。指
令周波数T*がプラント1’に入力され、その入力に誘
導されて等速運動又は加速運動する2次側の運動体(既
述の2次側電気磁気運動子に一致)の出力である周波数
wは、次式で表現することができる。
器構成に対応する外乱オブザーバ6の構成を示してい
る。モータ1は、プラント1’に置換されている。トル
ク指令信号TQは、指令周波数T*で表されている。指
令周波数T*がプラント1’に入力され、その入力に誘
導されて等速運動又は加速運動する2次側の運動体(既
述の2次側電気磁気運動子に一致)の出力である周波数
wは、次式で表現することができる。
【0019】
【数1】 ここで、sは、1/T*又はこの周波数に対応する周波
数(変数)である。この同じsを用いて、第1オブザー
バ7は、次式により入力側対応周波数F1(s)を計算
する。
数(変数)である。この同じsを用いて、第1オブザー
バ7は、次式により入力側対応周波数F1(s)を計算
する。
【数2】 入力側対応周波数F1(s)は、既述の入力側対応周波
数F1(TQ)に対応するが、第2減算器5の出力値
は、通常はTQに一致しないので、両者は通常は一致し
ない。f2は、1とすることができる。
数F1(TQ)に対応するが、第2減算器5の出力値
は、通常はTQに一致しないので、両者は通常は一致し
ない。f2は、1とすることができる。
【0020】同じsを用いて、第2オブザーバ8は、次
式により入力側対応周波数F2(s)を計算する。
式により入力側対応周波数F2(s)を計算する。
【数3】 出力側対応周波数F2(s)は、既述の出力側対応周波
数F2(w*)に対応する。f2は、1とすることがで
きる。
数F2(w*)に対応する。f2は、1とすることがで
きる。
【0021】外乱オブザーバ6は、このように、電流制
御部2が出力する電磁気力を制御するために、電流制御
部2への入力側周波数に対応する入力側対応周波数F1
(s)と運動部1から出力される出力側周波数に対応す
る出力側対応周波数F2(s)とに基づいて、電流制御
部2に入力する共振抑制用周波数を計算するための計算
部である第1オブザーバ7と第2オブザーバ8とを備え
ていることになる。このような計算部は、設定された周
波数帯域の出力側対応周波数F1(s)と設定された周
波数帯域の出力側対応周波数F2(s)を通過させない
バンドパスフィルタの機能を持つことになっている。
御部2が出力する電磁気力を制御するために、電流制御
部2への入力側周波数に対応する入力側対応周波数F1
(s)と運動部1から出力される出力側周波数に対応す
る出力側対応周波数F2(s)とに基づいて、電流制御
部2に入力する共振抑制用周波数を計算するための計算
部である第1オブザーバ7と第2オブザーバ8とを備え
ていることになる。このような計算部は、設定された周
波数帯域の出力側対応周波数F1(s)と設定された周
波数帯域の出力側対応周波数F2(s)を通過させない
バンドパスフィルタの機能を持つことになっている。
【0022】共振抑制用周波数F3(s)には、推定外
乱用重みWが掛けられる。その推定外乱用重みWが掛け
られたWF3(s)は、安全用リミッタ12を通されて
指令点5に送信される。(T*−WF3(s))が、第
1オブザーバ7とプラント1’の方に送信される。安全
用リミッタ12は、正の上限値より大きい値と負の下限
値より小さい値をカットする安全機能を有している。
乱用重みWが掛けられる。その推定外乱用重みWが掛け
られたWF3(s)は、安全用リミッタ12を通されて
指令点5に送信される。(T*−WF3(s))が、第
1オブザーバ7とプラント1’の方に送信される。安全
用リミッタ12は、正の上限値より大きい値と負の下限
値より小さい値をカットする安全機能を有している。
【0023】第1外乱d1と第2外乱d2は、プラント
1’の前後で発生する。第2外乱d2は、観測系のノイ
ズである。第1外乱d1は、工作機械の主軸の負荷変
動、上り坂途中の重力成分変動のような各種負荷変動、
ブレーキである。外乱、摩擦が全くなければ、遅延を無
視すれば、T*と式(1)の値とは一致しているはずで
あり、また、出力側対応周波数F2(s)は入力側対応
周波数F1(s)に式(1)の分母を掛けたものである
から、出力側対応周波数F2(s)と入力側対応周波数
F1(s)とは一致し、共振抑制用周波数F3(s)は
零になるはずである。しかし、摩擦、外乱、測定系ノイ
ズが必ずあり、外乱による共振が起きた時には、零でな
い共振抑制用周波数F3(s)がプラント1’にフィー
ドバックされて、外乱による機械的共振が解消される。
1’の前後で発生する。第2外乱d2は、観測系のノイ
ズである。第1外乱d1は、工作機械の主軸の負荷変
動、上り坂途中の重力成分変動のような各種負荷変動、
ブレーキである。外乱、摩擦が全くなければ、遅延を無
視すれば、T*と式(1)の値とは一致しているはずで
あり、また、出力側対応周波数F2(s)は入力側対応
周波数F1(s)に式(1)の分母を掛けたものである
から、出力側対応周波数F2(s)と入力側対応周波数
F1(s)とは一致し、共振抑制用周波数F3(s)は
零になるはずである。しかし、摩擦、外乱、測定系ノイ
ズが必ずあり、外乱による共振が起きた時には、零でな
い共振抑制用周波数F3(s)がプラント1’にフィー
ドバックされて、外乱による機械的共振が解消される。
【0024】図3は、第1オブザーバ7である2次バン
ドパスフィルタのボード線図である。図3(a)に示さ
れるように、カットオフ低周波帯域は2(rad/s)
に設定されたことになっており、カットオフ高周波帯域
は1000(rad/s)に設定されたことになってい
る。図3(a),(b)に示されるように、第1オブザ
ーバ7は、中域通過フィルタ(バンドパスフィルタ)の
機能を有している。
ドパスフィルタのボード線図である。図3(a)に示さ
れるように、カットオフ低周波帯域は2(rad/s)
に設定されたことになっており、カットオフ高周波帯域
は1000(rad/s)に設定されたことになってい
る。図3(a),(b)に示されるように、第1オブザ
ーバ7は、中域通過フィルタ(バンドパスフィルタ)の
機能を有している。
【0025】希望高域のカットオフ周波数をfhcで表
し、希望低域のカットオフ周波数をflcで表すと、こ
のフィルタの設計は、式(2,3)中の周波数パラメー
タf0,f1が次式で規定される。
し、希望低域のカットオフ周波数をflcで表すと、こ
のフィルタの設計は、式(2,3)中の周波数パラメー
タf0,f1が次式で規定される。
【数4】
【0026】以上の記述は、連続系ではリミッタ動作の
模擬が不可能であるから、連続系フィルタの離散実現が
行われる必要がある。フィルタを状態空間表現にせず
に、直接離散表現を次に示す式変形の手続により行う。
F(s)は、次式によりG(s)として一般形で表現さ
れうる。
模擬が不可能であるから、連続系フィルタの離散実現が
行われる必要がある。フィルタを状態空間表現にせず
に、直接離散表現を次に示す式変形の手続により行う。
F(s)は、次式によりG(s)として一般形で表現さ
れうる。
【数5】 これには直達成分が含まれるので、変数zを導入して、
次の前進差分近似を用いる。
次の前進差分近似を用いる。
【数6】 このsを式(5)に代入する。
【数7】
【0027】更に、変形する(Tsの二乗を分子分母に
かける)。
かける)。
【数8】 計算器による計算を簡単にするために、項に分けて更に
整理する。
整理する。
【数9】
【0028】第1オブザーバ7の連続領域でのフィルタ
構成は、既述の通り、
構成は、既述の通り、
【数10】 であった。式(10)と式(9)とを一致させた表現を
行うと、式(9)は次式に改められる。
行うと、式(9)は次式に改められる。
【数11】
【0029】この離散表現を変形する(zの二乗で分子
分母を割る)。
分母を割る)。
【数12】 これにゲインkをかければ、
【数13】
【0030】他方、第2オブザーバ8の連続領域での構
成は、既述の通り、
成は、既述の通り、
【数14】 式(14)と式(9)とを一致させた表現を行うと、式
(14)は次式に改められる。
(14)は次式に改められる。
【数15】
【0031】この離散表現を改める。
【数16】 これにゲインkをかければ、
【数17】
【0032】サンプルタイムの逆数の5分の1、10分
の1程度の周波数であれば、位相の問題は無視できる。
外乱オブザーバ6であるトルクオブザーバは、機械的外
乱振動を除去するためのものであるから、その機能はト
ルクリップルの除去にあり、電源周波数の2倍を除去す
る。高速回転時にはトルクリップルの発生が少ないか
ら、低速回転時のトルクリップルの低減が主な機能であ
る。このようなトルクオブザーバは、速度帯域で実現す
る。速度の帯域であれば、サンプルタイムの問題は十分
に無視できる。
の1程度の周波数であれば、位相の問題は無視できる。
外乱オブザーバ6であるトルクオブザーバは、機械的外
乱振動を除去するためのものであるから、その機能はト
ルクリップルの除去にあり、電源周波数の2倍を除去す
る。高速回転時にはトルクリップルの発生が少ないか
ら、低速回転時のトルクリップルの低減が主な機能であ
る。このようなトルクオブザーバは、速度帯域で実現す
る。速度の帯域であれば、サンプルタイムの問題は十分
に無視できる。
【0033】次に、リミッタの導入を考慮した実施の形
態が図4,5に示される。リミッタ12A,12Bを考
慮した2次系オブザーバの離散表現は、図4,5に示さ
れる構成が取られなければならない。図4,5は、式
(12)と式(16)の分子を計算する(分母は共通で
あるので計算する必要がない。)ための計算ロジックを
組み込んだ計算回路を示し、データ部には、次式で規定
されるパラメータの値が登録されている。
態が図4,5に示される。リミッタ12A,12Bを考
慮した2次系オブザーバの離散表現は、図4,5に示さ
れる構成が取られなければならない。図4,5は、式
(12)と式(16)の分子を計算する(分母は共通で
あるので計算する必要がない。)ための計算ロジックを
組み込んだ計算回路を示し、データ部には、次式で規定
されるパラメータの値が登録されている。
【数18】
【0034】計算結果を出力するリミッタ12A,12
Bは同時に動作する必要があるので、図6に示す計算ロ
ジックが構成されることが好ましい。式(12)と式
(16)の分子の計算と、その計算結果の2つの値の減
算が同時に行われている。指令周波数T*は、他の安全
用リミッタ13を介してプラント1’と第1オブザーバ
7とに送信される。計算結果の共振抑制用周波数F3
(z)は、単一の推定外乱用リミッタ12’(図2のリ
ミッタ12に対応)を通して指令点5に送信される。安
全用リミッタは、系全体のトルクリミッタを形成してい
る。
Bは同時に動作する必要があるので、図6に示す計算ロ
ジックが構成されることが好ましい。式(12)と式
(16)の分子の計算と、その計算結果の2つの値の減
算が同時に行われている。指令周波数T*は、他の安全
用リミッタ13を介してプラント1’と第1オブザーバ
7とに送信される。計算結果の共振抑制用周波数F3
(z)は、単一の推定外乱用リミッタ12’(図2のリ
ミッタ12に対応)を通して指令点5に送信される。安
全用リミッタは、系全体のトルクリミッタを形成してい
る。
【0035】図7は、リミッタ構成の他の実施の形態を
示している。指令周波数T*から外乱オブザーバ8の計
算結果F3(z)が引かれた値が、単一リミッタ12”
を通されてプラント1’と第1オブザーバ7に入力され
ていく。このような構成にすれば、リミッタを単一にす
ることができる。図6の構成では、外乱オブザーバ6の
内部発振のみに制限を加えることができず、発振の持続
が起こる可能性がある。そのような持続を抑えるため
に、第1オブザーバ7に入力する信号に0〜1.5のゲ
インkをかけるボリューム14を設けることが好まし
い。図6の構成においても、そのようなボリュームを設
けることが好ましい。
示している。指令周波数T*から外乱オブザーバ8の計
算結果F3(z)が引かれた値が、単一リミッタ12”
を通されてプラント1’と第1オブザーバ7に入力され
ていく。このような構成にすれば、リミッタを単一にす
ることができる。図6の構成では、外乱オブザーバ6の
内部発振のみに制限を加えることができず、発振の持続
が起こる可能性がある。そのような持続を抑えるため
に、第1オブザーバ7に入力する信号に0〜1.5のゲ
インkをかけるボリューム14を設けることが好まし
い。図6の構成においても、そのようなボリュームを設
けることが好ましい。
【0036】図8は、パラメータのセット{βy0,β
y1,βy2,βu1,βu2,fd1,fd2}を同
時に発生させるためのバンドパスパラメータテーブル1
5を示している。回転速度(周波数)wは、1000r
pmごとの8つの段階に区分されている。その区分ごと
に、8種類のパラメータのセット{βy0,βy1,β
y2,βu1,βu2,fd1,fd2}n(nは1〜
8)がバンドパスパラメータテーブル15に与えられて
いる。
y1,βy2,βu1,βu2,fd1,fd2}を同
時に発生させるためのバンドパスパラメータテーブル1
5を示している。回転速度(周波数)wは、1000r
pmごとの8つの段階に区分されている。その区分ごと
に、8種類のパラメータのセット{βy0,βy1,β
y2,βu1,βu2,fd1,fd2}n(nは1〜
8)がバンドパスパラメータテーブル15に与えられて
いる。
【0037】この場合、フィルタ構成F1(s),F2
(s)の分母に現れるパラメータf0,f1は、次式で
規定される。
(s)の分母に現れるパラメータf0,f1は、次式で
規定される。
【数19】 ここでwは目標値の周波数(rad/s)であり、Δw
はバンドパス周波数範囲(rad/s)を示し、10程
度である。このような規定により、フィルタ構成を可変
構造化することができる。この可変構造により、バンド
パスフィルタであるオブザーバ6の周波数通過帯域を変
更することができる。
はバンドパス周波数範囲(rad/s)を示し、10程
度である。このような規定により、フィルタ構成を可変
構造化することができる。この可変構造により、バンド
パスフィルタであるオブザーバ6の周波数通過帯域を変
更することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明による電磁気誘導機の機械的共振
抑制装置は、反力を与えない機械的共振の抑制を可能に
する。また、その抑制範囲を可変化する。更には、安全
性が加味される。
抑制装置は、反力を与えない機械的共振の抑制を可能に
する。また、その抑制範囲を可変化する。更には、安全
性が加味される。
【図1】図1は、本発明による電磁気誘導機の機械的共
振抑制装置の実施の形態を示す図である。
振抑制装置の実施の形態を示す図である。
【図2】図2は、バンドパスフィルタの回路図である。
【図3】図3(a),(b)は、周波数とゲイン、フェ
ーズのそれぞれの関係を示すグラフである。
ーズのそれぞれの関係を示すグラフである。
【図4】図4は、リミッタを含む計算器の回路・ロジッ
ク図である。
ク図である。
【図5】図5は、リミッタを含む計算器の他の回路・ロ
ジック図である。
ジック図である。
【図6】図6は、リミッタを含む計算器の更に他の回路
・ロジック図である。
・ロジック図である。
【図7】図7は、リミッタを含む計算器の更に他の回路
・ロジック図である。
・ロジック図である。
【図8】図8は、パラメータテーブルの概念回路図であ
る。
る。
1…運動部(モータ) 2…電流制御部 6…外乱オブザーバ 12,12’,12”…リミッタ T*…入力側周波数 w…出力側周波数 F1(s),G1(z)…入力側対応周波数 F2(s),G2(z)…出力側対応周波数 F3(z)…共振抑制用周波数
フロントページの続き Fターム(参考) 5H004 GA40 GB20 HA14 HB14 JB22 KA54 LA01 LA13 MA14 5H550 BB05 EE05 GG05 JJ04 JJ26 LL22 5H570 BB06 EE04 GG01 JJ04 JJ26 LL02 9A001 BB02 HH34 KK15 KK29
Claims (6)
- 【請求項1】電流制御部と、 前記電流制御部が出力する電磁気力に誘導されて相対的
に運動する運動部と、 外乱オブザーバとからなり、 前記外乱オブザーバは、 前記電流制御部が出力する前記電磁気力を制御するため
に、前記電流制御部へ入力される入力側周波数に対応す
る入力側対応周波数と前記運動部から出力される出力側
周波数に対応する出力側対応周波数とに基づいて、前記
電流制御部に入力する共振抑制用周波数を計算するため
の計算部を備え、 前記計算部はそれぞれに設定された周波数帯域の前記出
力側対応周波数と前記入力側対応周波数を通過させない
バンドパスフィルタの機能を有し、 前記共振抑制用周波数は前記入力側周波数に合成されて
前記電流制御部に入力される電磁気誘導機の機械的共振
抑制装置。 - 【請求項2】請求項1において、 設定された前記周波数帯域は低周波数帯域であることを
特徴とする電磁気誘導機の機械的共振抑制装置。 - 【請求項3】請求項1において、 更に、リミッタとからなり、 前記共振抑制用周波数は前記リミッタを通して前記電流
制御部に入力されることを特徴とする電磁気誘導機の機
械的共振抑制装置。 - 【請求項4】請求項3において、 前記入力側周波数と前記共振抑制用周波数は、前記入力
側周波数と前記共振抑制用周波数とが合成された後に前
記リミッタに通される、 ことを特徴とする電磁気誘導機の機械的共振抑制装置。 - 【請求項5】請求項1において、 前記オブザーバが含むパラメータは可変であり、 前記計算部は前記可変パラメータを用いて前記共振抑制
用周波数を計算することを特徴とする電磁気誘導機の機
械的共振抑制装置。 - 【請求項6】請求項5において、 更に、リミッタとからなり、 前記共振抑制用周波数は前記リミッタを通して前記電流
制御部に入力され、 前記リミッタの制限範囲は可変であることを特徴とする
電磁気誘導機の機械的共振抑制装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10344198A JP2000175475A (ja) | 1998-12-03 | 1998-12-03 | 電磁気誘導機の機械的共振抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10344198A JP2000175475A (ja) | 1998-12-03 | 1998-12-03 | 電磁気誘導機の機械的共振抑制装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000175475A true JP2000175475A (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=18367400
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10344198A Withdrawn JP2000175475A (ja) | 1998-12-03 | 1998-12-03 | 電磁気誘導機の機械的共振抑制装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000175475A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005269833A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用制振制御装置および車両用制振制御方法 |
| JP2006166513A (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-22 | Nissan Motor Co Ltd | 電動モータ駆動車両の制振制御装置 |
| JP2014117019A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Meidensha Corp | 周期外乱自動抑制装置 |
-
1998
- 1998-12-03 JP JP10344198A patent/JP2000175475A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005269833A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用制振制御装置および車両用制振制御方法 |
| JP2006166513A (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-22 | Nissan Motor Co Ltd | 電動モータ駆動車両の制振制御装置 |
| JP2014117019A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Meidensha Corp | 周期外乱自動抑制装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |