JP2000200722A - 三相変圧器鉄心 - Google Patents

三相変圧器鉄心

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JP2000200722A
JP2000200722A JP85499A JP85499A JP2000200722A JP 2000200722 A JP2000200722 A JP 2000200722A JP 85499 A JP85499 A JP 85499A JP 85499 A JP85499 A JP 85499A JP 2000200722 A JP2000200722 A JP 2000200722A
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leg
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Hironori Nagae
洋典 長江
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Aichi Electric Co Ltd
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Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脚鉄部と継鉄部との接合角度を90°の範囲
で適宜変更可能となして、鉄損,騒音を低減可能とした
三相変圧器鉄心を提供することにある。 【解決手段】 継鉄鉄心素板13a,14aの幅寸法W
Y を脚鉄鉄心素板10a,11a,12aの幅寸法WL
より広くして、継鉄部13,14の断面積を脚鉄部1
0,11,12の断面積より大となし、かつ、前記継鉄
鉄心素板13a,14aと接する脚鉄鉄心素板10a〜
12aの長さ方向両端の角度θS をtan-1(WL /W
Y )〔°〕、脚鉄鉄心素板10a〜12aと接する継鉄
鉄心素板13a,14aの角度θY を90−θS 〔°〕
とし、更に、継鉄鉄心素板13a,14aと中央脚12
の脚鉄鉄心素板12aとの角度θC を90°に設定して
構成した三相変圧器鉄心。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三相変圧器鉄心の
改良に係り、その目的は鉄損及び騒音特性を低減した三
相変圧器鉄心に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から一般に使用されている三相変圧
器鉄心は、省エネルギー,省資源の関係から、種々の改
良・改善が行われ効果をあげている。図10はこれまで
一般に使用されてきた三相変圧器鉄心Aを示すもので、
1,1は外側の脚鉄部を示し、2は中央の脚鉄部であ
る。3,4は上部及び下部の継鉄部をそれぞれ示す。
【0003】そして、前記各脚鉄部1,1,2及び継鉄
部3,4は、例えば、高配向性電磁鋼板、あるいは、方
向性電磁鋼板からなる鉄心素板を所定枚数積層して構成
されており、前記脚鉄部1,1はそれぞれ電磁鋼板の圧
延方向に対し、両端を45°の角度で切断した、外形形
状を台形となした脚鉄鉄心素板1a,1bを所定枚数例
えば、4段のステップラップ接合方式により所定段数積
層して構成されている。
【0004】又、中央の脚鉄部2は、電磁鋼板の両端を
圧延方向に対して各45°の角度で切断されたV字型の
凸部(凸部自体は角度90°で切断されている)を有す
る脚鉄鉄心素板2aを前記脚鉄部1,1と同様に積層し
て構成されており、前記V字型の凸部頂点は、次に説明
する上,下部の継鉄部3,4を構成する継鉄鉄心素板3
a,4aの幅寸法の1/2の深さまで突入するように形
成されている。
【0005】前記上,下部の継鉄部3,4を構成する継
鉄鉄心素板3a,4aは、その長さ方向の中央部にその
幅寸法の1/2の深さでV字状に加工した切欠部を有
し、中央脚2のV字型の凸部と接合するように形成され
ている。又、これら、継鉄鉄心素板3a,4aの両端
は、電磁鋼板の圧延方向に対して外形が台形状をなすよ
うに45°に切断し、前記脚鉄鉄心素板1a,1bと同
様に積層されて脚鉄部1,1と接合させて三相変圧器鉄
心Aを構成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、例え
ば、脚鉄鉄心素板1a,1bと継鉄鉄心素板3a,4a
との接合角度を45°とし、中央の脚鉄鉄心素板2aと
継鉄鉄心素板3a,4aとの接合角度を90°とし、こ
れら各鉄心素板1a,1b,2a,3a,4aを複数枚
(本例では4枚を階段状(4段)にずらして積み重ねて
接合する、所謂、斜め接合方式により)接合して三相変
圧器鉄心Aを構成した場合、前記鉄心Aの継鉄部3,4
に流れる磁束は、各脚鉄部1,1,2に沿って3方向に
移行するため、継鉄部3,4に生じる鉄損,騒音が脚鉄
部1,1,2に生じる鉄損,騒音よりも高くなるという
問題があった。
【0007】このため、前記問題の解決を図る上から、
断面積を図12で示すように、脚鉄部1A,1B,2A
より大きくした継鉄部3A,4Aを用いて三相変圧器鉄
心Bを形成し、これにより、継鉄部3A,4Aの磁束密
度を緩和して、鉄損の低減化を図ることが考えられる。
【0008】そして、前記した三相変圧器鉄心Aと、三
相変圧器鉄心Bとにおいて、脚鉄部の平均磁束密度が
1.7Tの場合の前記2種類の三相変圧器鉄心A,Bを
有限要素法により磁界解析を行った解析結果に基づき、
例えば、励磁周波数が60Hzの場合の鉄損を算出する
と、前記前者の三相変圧器鉄心Aの鉄損値を100%と
した場合、後者の三相変圧器鉄心Bおける鉄損値は約9
5.5%に減少することが判明した。
【0009】ところが、前記後者の三相変圧器鉄心Bを
有限要素法により磁界解析した結果を確認したところ、
磁束密度は図11に示す磁束密度分布で明らかなよう
に、継鉄部3A(継鉄部4Aは図示せず)の中央方向
(白色部分)が高く、逆に、継鉄部3Aの幅方向の両端
方向(黒色部分)は低くなる。
【0010】この結果、三相変圧器鉄心Bにおいては、
継鉄部3A,4Aの中央部分と両端部分とでは、極端に
磁束密度の差が存在する。これは、磁束が継鉄部3A,
4Aの外側(継鉄部の両端部)は流れにくく、逆に、内
側(継鉄部の中央部分)は流れやすいために生ずる現象
であり、この現象により、後者の三相変圧器鉄心Bにお
いても、鉄損及び騒音を良好に低減することができない
という問題があった。
【0011】本発明は、前記種々の問題点に鑑み、三相
変圧器鉄心の継鉄部における磁束密度分布を均一化する
ことにより、鉄損及び騒音を極力低減した鉄心特性に優
れた三相変圧器鉄心を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
脚鉄鉄心素板と継鉄鉄心素板とを所要層数積層し、か
つ、前記脚鉄鉄心素板と継鉄鉄心素板との接合位置を階
段状にずらして斜め接合して構成した三相変圧器鉄心に
おいて、前記継鉄鉄心素板の幅寸法WY を脚鉄鉄心素板
の幅寸法WL より広くして継鉄部の断面積を脚鉄部の断
面積より大となし、かつ、前記継鉄鉄心素板と接する外
側の脚鉄鉄心素板の長さ方向両端の角度θ S を、θS
tan-1(WL /WY )〔°〕、外側の脚鉄鉄心素板と
接する継鉄鉄心素板の角度θY をθY =90−θ
S 〔°〕とし、前記継鉄鉄心素板と中央脚の鉄心素板と
の角度θC を90°として構成したことを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の三
相変圧器鉄心において、前記継鉄部をその断面積が、脚
鉄部の断面積に対して1.01〜1.30倍の間で設定
されて形成するようにしたことを特徴とする。
【0014】本発明によれば、三相変圧器鉄心の継鉄部
と外側の脚鉄部との接合角度について、前記継鉄部と接
する外側の脚鉄部側の角度θS を、tan-1(WL /W
Y )〔°〕、前記外側の脚鉄部と接する継鉄部側の角度
θY を、90−θS 〔°〕とし、かつ、前記継鉄部と中
央脚との接合角度θC を90°として三相変圧器鉄心を
構成するようにしたので、継鉄部の磁束密度分布の均一
化を可能とした。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1,2
によって説明する。図1,2において、本発明の三相変
圧器鉄心Cは、基本的には従前と同様に一対の外側の脚
鉄部10,11と、中央の脚鉄部12と、前記脚鉄部1
0,11,12の上下に配設される継鉄部13,14と
からなり、これら脚鉄部10,11,12と継鉄部1
3,14は、脚鉄鉄心素板10a,11a,12aと、
継鉄鉄心素板13a,14aとを、それぞれ4枚(4
段)を1ブロックとして階段状にずらして斜め接合する
ことにより、三相変圧器鉄心Cを構成していた。
【0016】そして、前記三相変圧器鉄心Cにおいて
は、継鉄部13,14の継鉄鉄心素板13a,14aの
幅寸法WY が、脚鉄部10,11,12の脚鉄鉄心素板
10a,11a,12aの幅寸法WL より広く形成され
ており、即ち、継鉄部13,14の断面積を脚鉄部1
0,11,12の断面積より大きくすると、継鉄部1
3,14に接合する外側の脚鉄部10,11の接合角度
を、従来のように例えば、45°で形成した場合、前記
脚鉄部10,11側の接合断面が継鉄部13,14側の
接合断面より小さくなるため、継鉄部13,14では図
12で示すように、切欠きa部分が必然的に大きくな
る。
【0017】この結果、前記切欠きa部分の存在によ
り、磁束は脚鉄部10,11から継鉄部13,14に移
行する際、前記切欠きaが影響して継鉄部13,14に
均一に分布して流れない。従って、継鉄部3A,4Aの
幅方向の中心部分ほど磁束が集中(図11参照)しやす
くなり、従前の三相変圧器鉄心Bにおいては、その鉄損
及び騒音の低減を効果的に発揮させることが難しいとい
う問題が内在していた。
【0018】従って、継鉄部13,14の断面積を脚鉄
部10,11より大きくした三相変圧器鉄心において
は、継鉄部13,14と脚鉄部10,11との接合角度
と断面積の比率を十分に考慮して設計する必要があっ
た。
【0019】本発明の最大の特徴は、前記の点を考慮し
て三相変圧器鉄心Cを設計し製造することにある。即
ち、図1に示す三相変圧器鉄心Cにおいて、継鉄部1
3,14と脚鉄部10,11との接合角度の関係は次の
ように設定されている。
【0020】最初に、継鉄部13,14と外側の脚鉄部
10,11との接合角度について説明する。図1におい
て、継鉄部13,14と接する外側脚鉄部10,11を
構成する脚鉄鉄心素板10a,11aの接合角度θ
S は、θS =tan-1(WL /W Y )〔°〕によって設
定して形成する。又、前記外側の脚鉄部10,11と接
する継鉄部13,14を構成する継鉄鉄心素板13a,
14aの接合角度θY は、90−θS 〔°〕により設定
して形成する。更に、継鉄部13,14と中央脚12の
脚鉄鉄心素板12aとの接合角度θC は90°に設定し
て形成する。
【0021】ただ、前記中央脚12と継鉄部13,14
との接合角度は、θC =2θS に設定して形成するのが
理想(これは、脚鉄部10,11と継鉄部13,14及
び継鉄部13,14と中央脚12とを、ともに接合した
ときに発生する切欠部の大きさを均一にするため)だ
が、これでは、継鉄鉄心素板13a,14aをVノッチ
にて加工する場合、前記のように、脚鉄部10,11,
12と継鉄部13,14とのそれぞれの断面積の割合に
より、種々の大きさを備えた金型を事前に準備する必要
があるので非常に不経済となり、利便性が存在しない。
【0022】従って、継鉄部13,14と中央脚12と
の接合角度θC が90°であれば、金型の種類はある程
度限定することができるため、少なくとも金型による経
済的損失を良好に回避することができる。又、前記の点
は、有限要素法による磁界解析により、継鉄部13,1
4と中央脚12との接合角度が例え90°であっても、
継鉄部13,14における磁束密度の均一化をはかるこ
とが可能であることを確認することができた。
【0023】なお、前記脚鉄鉄心素板10a,11aの
接合角度(切断角度)θS と、継鉄鉄心素板13a,1
4aの接合角度θY は、例えば、事前に設定したθS
θYにそれぞれ−1°〜+1°の範囲を加えた場合も含
むものの、トータルとしてはθS +θY =90°であれ
ばよい。
【0024】又、前記中央脚12の脚鉄鉄心素板12a
の90°に形成した凸部bが接合する継鉄鉄心素板13
a,14aのそれぞれの切込み深さQは、一般的には次
のようにして算出する。WY /2≧Q≧WL /2の範囲
で設定するとよい。この場合、WY は継鉄部13,14
の幅寸法を示し、WL は脚鉄部10,11,12の幅寸
法を示す。
【0025】前記により、例えば、図1に示す三相変圧
器鉄心Cにおける継鉄部13,14の切込み深さQは、
Y /2>Q>WL /2によって設定される。このよう
にして、継鉄部13,14の切込み深さを設定して継鉄
鉄心素板13a,14aを形成すると、図1,2に示す
三相変圧器鉄心Cは、脚鉄部10,11,12よりも継
鉄部13,14側に大きな切欠部P1 を有して形成され
ることになる。前記のようにして、接合角度を設定して
形成した脚鉄部10〜12及び継鉄部13〜14の各鉄
心素板10a〜12a,13a〜14aを、4枚を1ブ
ロックとした例えば、図1に示すように4段で階段状に
斜め接合する方式で積層することにより、三相変圧器鉄
心Cを形成するものである。
【0026】次に、三相変圧器鉄心Cにおける継鉄部1
3,14の断面積は、本発明においては種々の磁界解析
により脚鉄部10,11,12の断面積に対して1.0
1〜1.30倍の範囲で設定することにより、鉄心特性
に対して良好な結果を得ることが確認できた。
【0027】即ち、前記の断面積における割合、接合角
度の設定、切込み深さの設定を行った図1に示す三相変
圧器鉄心Cを、例えば、脚鉄部の平均磁束密度が1.7
T、励磁周波数を60Hzとして鉄損値を磁場解析によ
り求めたところ、従来の三相変圧器鉄心Aの鉄損値を1
00%とした場合、前記本発明の三相変圧器鉄心Cの鉄
損値は93.3%、又、従来の第2の三相変圧器鉄心B
に対しても、その鉄損値より更に2.2%減少している
ことが判明した。
【0028】又、鉄損値の減少効果が得られる脚鉄部と
継鉄部との断面積の比率を磁界解析により最適値を解析
したところ、図9に示す特性図で判明するように、脚鉄
鉄心素板の幅に対する継鉄鉄心素板の幅の比率が1.3
0付近までは十分に鉄損が低減することが判明した。こ
れにより、前述したように、継鉄部13,14の断面積
を、脚鉄部10,11,12の断面積に対して1.01
〜1.30倍の範囲で設定すれば、十分に鉄損に対する
効果が得られることが確認できた。
【0029】以上説明したようにして図1に示す三相変
圧器鉄心Cを形成することにより、継鉄部13,14に
流れる従来の磁束密度分布を測定したところ、図2に示
すように、継鉄部13,14(14は図2に図示せず)
に流れる磁束は、継鉄部13,14両端の上部隅角部付
近(黒色部分)に一部流れにくいところがみられるもの
の、全体的には継鉄部13,14の全域にわたり磁束が
ほぼ均一(白色部分)に流れ、磁束密度分布は、従来
(図10参照)に比べ良好に維持され、鉄損,騒音を効
果的に低減することが可能となった。
【0030】これは、図2に示すように、脚鉄部10,
11,12と継鉄部13,14とを接合したとき、継鉄
部13,14側に発生する切欠部は、中央脚12と接合
する継鉄部13,14の一部にやや大きい切欠部P1
存在するものの、脚鉄部10,11側は切欠部自体が小
さくなるように形成されている(継鉄部13,14の切
込み深さQに起因している)ので、前記切欠部の存在に
よって磁束の流れが妨げられることが少ないからに他な
らないものと考える。
【0031】次に図3,4において本発明の第2実施例
について説明する。図3に示す三相変圧器鉄心Dにおけ
る鉄心自体の基本構成は、前記図1に示す三相変圧器鉄
心Cと同様である。即ち、脚鉄部10,11,12と継
鉄部13,14の接合角度、脚鉄部10,11,12と
継鉄部13,14との断面積に対する比率、脚鉄鉄心素
板10a〜12aと継鉄鉄心素板13a〜14aとの積
層方式(斜め接合)についである。
【0032】一方、三相変圧器鉄心Cと異なる点は、中
央脚12を構成する鉄心素板12aの両端部が突入する
継鉄部13,14の継鉄鉄心素板13a,14aの切込
み深さQ1 が異なる点である。前記第2実施例における
三相変圧器鉄心Dにおける継鉄部13,14の切込み深
さQ1 は、Q1 =WL /2に設定されている。
【0033】前記の切込み深さQ1 で継鉄鉄心素板13
a,14aを形成すると、図3,4で示すように、継鉄
部13,14に発生する切欠部P2 と、中央脚12で発
生する切欠部P2 とを、均等な大きさとなるようにし
て、脚鉄部10,11,12と継鉄部13,14とを積
層することにより、三相変圧器鉄心Dを構成するもので
ある。
【0034】前記三相変圧器鉄心Dを、例えば、脚鉄部
の平均磁束密度が1.7T、励磁周波数を60Hzとし
て、その鉄損値を磁界解析により解析して求めると、従
来の三相変圧器鉄心Aの鉄損値を基準(100%)とし
た場合、第2実施例に示す三相変圧器鉄心Dの鉄損値は
93.7%、又、三相変圧器鉄心Bの鉄損値よりも1.
8%減少することが判った。
【0035】そして、前記三相変圧器鉄心Dの継鉄部1
3,14に流れる磁束は、図4で示すように、継鉄部1
3,14(図4には14は図示せず)にはその長さ方向
の上端部に3ケ所(黒色部分)ばかり流れにくいところ
が存在するものの、全体的には、継鉄部13,14の全
域に均一に流れていることが判る(図4の白色部分)。
この結果、第2実施例における三相変圧器鉄心Dにおい
ても、従来の三相変圧器鉄心A,Bに比べ磁束密度分布
は良好に維持されており、鉄損、騒音の減少効果を向上
させることが可能となる。この場合にも、脚鉄部10,
11,12と継鉄部13,14との接合角度、及び継鉄
部13,14における切込み深さQ1 の存在に負うとこ
ろが大きいものと考えられる。
【0036】更に、図5,6において本発明の第3実施
例について説明する。図5に示す三相変圧器鉄心Eの基
本構成は、前記第1,第2実施例の三相変圧器鉄心C,
Dと同様である。一方、前記三相変圧器鉄心C,Dと異
なる点は、中央脚12が接合する継鉄部13,14の切
込み深さQ2 であり、この第3実施例における継鉄部1
3,14の切込み深さQ2 は、Q2 =WY /2で設定さ
れている。
【0037】そして、前記の切込み深さQ2 により継鉄
鉄心素板13a,14aを形成すると、図5,6に示す
ように、継鉄部13,14側には切欠部P3 を生じさせ
るものの、脚鉄部10,11にはあまり切欠部を発生さ
せないようにして、脚鉄部10,11,12と継鉄部1
3,14とを積層することにより、三相変圧器鉄心Eを
構成する。
【0038】この第3実施例の三相変圧器鉄心Eを、例
えば、脚鉄部の平均磁束密度が1.7T、励磁周波数を
60Hzとして、その鉄損値を磁界解析により解析した
場合、従来の三相変圧器鉄心Aの鉄損値を100%とし
た場合、前記三相変圧器鉄心Eは94.1%となり、
又、三相変圧器鉄心Bの鉄損値よりも1.4%減少する
ことが判明した。
【0039】この結果、三相変圧器鉄心Eに流れる磁束
は、図6に示すように、継鉄部13,14(14は図示
せず)の長手方向の上,下端に示す黒色部分に少し流れ
にくい個所が存在するものの、全体的にみれば継鉄部1
3,14全体に流れて(図6の白色部分)、磁束密度分
布が良好に維持されており、鉄損、騒音の減少効果を良
好に向上させることができる。なお、本発明は、図1,
3,5で示す三相変圧器鉄心C,D,Eに用いる継鉄鉄
心素板13a,14aは、すべて1枚の鉄心素板で形成
されているが、例えば、図7,8で示すように、2分割
して形成した継鉄鉄心素板13a’,13b,14
a’,14bを使用して三相変圧器鉄心F,Gを構成す
るようにしてもよいことは勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
三相変圧器鉄心の継鉄部と外側の脚鉄部との接合角度に
ついて、前記継鉄部と接する外側の脚鉄部側の角度θS
をθS=tan-1(WL /WY )〔°〕、前記外側の脚
鉄部と接する継鉄部側の角度θ Y を90−θS 〔°〕と
し、かつ、前記継鉄部と中央脚との接合角度θC を90
°として三相変圧器鉄心を構成するようにしたので、鉄
損値が効果的に低減でき、継鉄部の磁束密度分布の均一
化を良好にはかることを可能とした。
【0041】又、前記鉄損の低減化が良好にはかれ、し
かも、磁束密度分布が均一化できるので、ロスの少ない
鉄心特性に優れた三相変圧器鉄心の提供が可能となり、
この結果、鉄損値の低減化と相まって、大容量の三相変
圧器鉄心においては、騒音効果に優れた変圧器鉄心の提
供が可能となり、至便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三相変圧器鉄心を示す平面図である。
【図2】図1の三相変圧器鉄心における磁束密度分布図
である。
【図3】本発明の第2実施例として示す三相変圧器鉄心
の平面図である。
【図4】図3の三相変圧器鉄心における磁束密度分布図
である。
【図5】本発明の第3実施例として示す三相変圧器鉄心
の平面図である。
【図6】図5に示す三相変圧器鉄心の磁束密度分布図で
ある。
【図7】2分割した継鉄鉄心素板を用いた本発明の三相
変圧器鉄心を示す平面図である。
【図8】同じく2分割した他の継鉄鉄心素板を用いて構
成した本発明の三相変圧器鉄心を示す平面図である。
【図9】本発明の三相変圧器鉄心における鉄損特性を示
す説明図である。
【図10】従来の三相変圧器鉄心を示す平面図である。
【図11】図10に示す三相変圧器鉄心の磁束密度分布
図である。
【図12】従来の他の実施例として示す三相変圧器鉄心
の平面図である。
【符号の説明】
10,11,12 脚鉄部 13,14 継鉄部 10a,11a,12a 脚鉄鉄心素板 13a,14a 継鉄鉄心素板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚鉄鉄心素板と継鉄鉄心素板とを所要層
    数積層し、かつ、前記脚鉄鉄心素板と継鉄鉄心素板との
    接合位置を階段状にずらして斜め接合して構成した三相
    変圧器鉄心において、前記継鉄鉄心素板の幅寸法WY
    脚鉄鉄心素板の幅寸法WL より広くして継鉄部の断面積
    を脚鉄部の断面積より大となし、かつ、前記継鉄鉄心素
    板と接する外側の脚鉄鉄心素板の長さ方向両端の角度θ
    S を、θS =tan-1(WL /WY )〔°〕、外側の脚
    鉄鉄心素板と接する継鉄鉄心素板の角度θY を、θY
    90−θS 〔°〕とし、前記継鉄鉄心素板と中央脚の鉄
    心素板との角度θC を90°として構成するようにした
    ことを特徴とする三相変圧器鉄心。
  2. 【請求項2】 前記継鉄部はその断面積が、脚鉄部の断
    面積に対して1.01〜1.30倍の間で設定されて形
    成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の三相
    変圧器鉄心。
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