JP2000201089A - 無線装置、無線装置における送信電力制御方法および記録媒体 - Google Patents
無線装置、無線装置における送信電力制御方法および記録媒体Info
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Abstract
制御による低消費電力化と送信電力制御時に要求される
送信電力絶対精度及び電力可変量精度の確保を両立す
る。 【解決手段】 送信電力指定部16からの電力制御目標
となる送信電力指定情報Aに基づき、出力された送信信
号の検波値Dと電力制御目標値Cとの差分により送信電
力誤差Eを検出し、これにループゲイン設定部22で設
定したフィードバックループのループゲインGを乗算し
てフィードバック補正値Fを生成し、送信電力制御を行
う。さらに、バイアス電圧生成部17より送信電力指定
情報Aに応じた適切なバイアス電圧Jを出力して低消費
電力化を図ると共に、このバイアス電流制御により生じ
る電力増幅器13の利得変動を利得変動補償部26によ
って送信電力指定情報Aに応じて補償する。
Description
な移動体通信を行う無線装置、無線装置における送信電
力制御方法および該送信電力制御方法を実行させるため
のプログラムを記録した記録媒体に関する。
移動体通信機器においては、情報伝送の際に基地局と移
動局との距離に応じて自らの送信電力を制御する機能が
搭載されている。複数の通信チャネルを同一周波数にて
多重化する多元接続型の通信方式では、周波数利用効率
を向上させるために、通信チャネル間の干渉電力量に応
じて基地局に到達する信号の電力を必要かつ最小限に調
節する送信電力制御は必須のものである。
MA(Code Division Multiple Access :符号分割多元
接続)方式の移動体通信機器においては、電力の大きな
信号が小さな信号をマスクするいわゆる遠近問題が発生
する可能性が高く、他への干渉を最小限に抑える必要が
あるため、広ダイナミックレンジ(例えば70〜80d
B)かつ高リニアリティ(高線形性)の送信電力制御が
要求されている。次世代の移動体通信システムとして現
在検討されている広帯域CDMA(W−CDMA)方式
では、大電力時の送信電力の精度要求が高く、さらに高
精度の送信電力制御が要求される。
において移動局が基地局に近接している場合には、送信
電力制御によって移動局および基地局は送信電力を低下
させることが可能であり、同時に電力増幅器の消費電流
を制御することにより送信機の低消費電力化を図ること
が可能となる。
来の無線装置にあっては、電力増幅器の消費電流制御を
バイアス電流制御等によって実現しようとした場合、バ
イアス点変更による利得変動が生じ、システム要求条件
である高リニアリティの電力制御が困難となるため、電
力増幅器は固定バイアスで使用するのが一般的である。
実現しつつ送信機の低消費電力化を図るには、従来の無
線装置では低出力時の電力増幅器の消費電流削減に限界
がある。特に移動局の通話時間延長の観点から送信機の
低消費電力化は大きな課題となっている。
たものであって、低出力時における電力増幅器の消費電
流調整により機器の低消費電力化を図りつつ、必要とさ
れる送信電力の絶対精度(電力制御目標値に対する許容
誤差)を確保でき、また、広ダイナミックレンジかつ高
リニアリティの送信電力制御を実現することが可能な無
線装置、無線装置における送信電力制御方法および記録
媒体を提供することを目的としている。
ために、本発明の無線装置は、請求項1に記載したよう
に、当該無線装置から送信すべき送信信号の送信電力を
指定する送信電力指定手段と、前記指定送信電力に基づ
き送信電力制御の基準値を生成する制御基準値生成手段
と、前記送信電力の制御タイミングを規定するタイミン
グ制御手段と、当該無線装置の送信信号を検波した検波
値と前記指定送信電力によって送信された時の送信信号
の検波値との差分により誤差を検出する誤差検出手段
と、前記検出された誤差に所定ゲインを乗算して補正値
を求めるゲイン乗算手段と、前記補正値に基づきフィー
ドバック制御量を生成する制御量生成手段と、前記送信
電力制御の基準値と前記フィードバック制御量に基づ
き、前記制御タイミングで送信電力増幅における利得を
再設定して送信電力を調整する電力調整手段と、前記送
信信号の電力増幅を行う電力増幅手段と、前記指定送信
電力に応じたバイアス電圧を印加して前記電力増幅手段
におけるバイアス電流を制御することにより消費電流を
調整する消費電流調整手段と、前記バイアス電流の制御
によって送信電力増幅における利得の変動が生じた場合
にこの利得変動を補償する利得変動補償手段と、を備え
たものである。
項1において、前記利得変動補償手段は、前記電力調整
手段において前記送信電力制御の基準値および前記フィ
ードバック制御量に基づく利得制御値を前記指定送信電
力に応じて調整する利得調整手段を有して構成されるも
のである。
項1において、前記利得変動補償手段は、前記指定送信
電力に応じて利得変動補償量を生成する補償量生成手段
と、前記利得変動補償量に基づき前記電力調整手段の出
力段において利得を可変する可変利得手段とを有して構
成されるものである。
項1において、前記利得変動補償手段は、前記指定送信
電力に応じて利得変動補償量を生成する補償量生成手段
と、前記利得変動補償量に基づき前記送信信号の信号振
幅を可変する信号振幅可変手段とを有して構成されるも
のである。
法は、請求項5に記載したように、当該無線装置から送
信すべき送信信号の送信電力を指定する送信電力指定ス
テップと、前記指定送信電力に基づき送信電力制御の基
準値を生成する制御基準値生成ステップと、前記送信電
力の制御タイミングを規定するタイミング制御ステップ
と、当該無線装置の送信信号を検波した検波値と前記指
定送信電力によって送信された時の送信信号の検波値と
の差分により誤差を検出する誤差検出ステップと、前記
検出された誤差に所定ゲインを乗算して補正値を求める
ゲイン乗算ステップと、前記補正値に基づきフィードバ
ック制御量を生成する制御量生成ステップと、前記送信
電力制御の基準値と前記フィードバック制御量に基づ
き、前記制御タイミングで送信電力増幅における利得を
再設定して送信電力を調整する電力調整ステップと、前
記送信信号の電力増幅を行う電力増幅ステップと、前記
指定送信電力に応じたバイアス電圧を印加して前記電力
増幅ステップにおけるバイアス電流を制御することによ
り消費電流を調整する消費電流調整ステップと、前記バ
イアス電流の制御によって送信電力増幅における利得の
変動が生じた場合にこの利得変動を補償する利得変動補
償ステップと、を有するものである。
は、請求項5において、前記利得変動補償ステップは、
前記電力調整ステップにおいて前記送信電力制御の基準
値および前記フィードバック制御量に基づく利得制御値
を前記指定送信電力に応じて調整する利得調整ステップ
を有するものである。
は、請求項5において、前記利得変動補償ステップは、
前記指定送信電力に応じて利得変動補償量を生成する補
償量生成ステップと、前記利得変動補償量に基づき前記
電力調整ステップの出力において利得を可変する可変利
得ステップとを有するものである。
は、請求項5において、前記利得変動補償ステップは、
前記指定送信電力に応じて利得変動補償量を生成する補
償量生成ステップと、前記利得変動補償量に基づき前記
送信信号の信号振幅を可変する信号振幅可変ステップと
を有するものである。
可能な記録媒体は、請求項9に記載したように、請求項
5、6、7または8に記載の無線装置における送信電力
制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
として記憶したものである。
5に係る送信電力制御方法および請求項9に係る記録媒
体では、当該無線装置の送信信号を検波した検波値と、
送信すべき指定送信電力で送信された時の送信信号の検
波値との差分により誤差を検出し、この誤差に所定ゲイ
ンを乗算して補正値を求め、補正値に基づきフィードバ
ック制御量を生成する。このとき、好ましくは、フィー
ドバック制御量に基づき調整される送信電力の変化量
が、指定送信電力に基づき生成した送信電力制御の基準
値に基づき調整される送信電力の変化量に対して要求さ
れる許容範囲内に収まるように所定ゲインを設定する。
そして、このフィードバック制御量と送信電力制御の基
準値とに基づき、所定の制御タイミングで送信電力増幅
における利得を再設定して送信電力を調整する。これに
より、送信電力は、常に要求される変化量の許容範囲内
で調整されるため、送信電力制御特性の線形性が保たれ
たまま、所定の送信電力の絶対精度が確保される。ま
た、指定送信電力に応じて電力増幅手段(電力増幅ステ
ップ)におけるバイアス電流を制御することにより消費
電流を調整すると共に、このバイアス電流の制御によっ
て生じた送信電力増幅における利得の変動を補償する。
これにより、指定送信電力に応じたバイアス電流の最適
化がなされ、特に送信出力電力が小さい場合に消費電流
が削減されるため、低消費電力化が図られると共に、こ
のバイアス電流制御に起因する利得変動が発生した場合
にはその利得変動分が補償される。
請求項6に係る送信電力制御方法および請求項9に係る
記録媒体では、電力調整手段(電力調整ステップ)にお
いて送信電力制御の基準値およびフィードバック制御量
に基づく利得制御値を指定送信電力に応じて調整するこ
とにより、バイアス電流制御によって生じる利得変動が
送信出力電力に応じて適切に補償される。
請求項7に係る送信電力制御方法および請求項9に係る
記録媒体では、指定送信電力に応じて利得変動補償量を
生成し、この利得変動補償量に基づき電力調整手段(電
力調整ステップ)の出力において利得を可変することに
より、バイアス電流制御によって生じる利得変動が送信
出力電力に応じて適切に補償される。
請求項8に係る送信電力制御方法および請求項9に係る
記録媒体では、指定送信電力に応じて利得変動補償量を
生成し、この利得変動補償量に基づき送信信号の信号振
幅を可変することにより、バイアス電流制御によって生
じる利得変動が送信出力電力に応じて適切に補償され
る。
置における送信電力制御方法および記録媒体の実施の形
態について、[第1の実施形態]、[第2の実施形
態]、[第3の実施形態]の順に図面を参照して詳細に
説明する。なお、それぞれの実施形態の説明では、本発
明に係る無線装置および無線装置における送信電力制御
方法について詳述するが、本発明に係る記録媒体につい
ては送信電力制御方法を実行するためのプログラムを記
録した記録媒体であることから、その説明は以下の送信
電力制御方法の説明に含まれるものである。
実施形態に係る無線装置の送信電力制御部を中心とした
構成を示す構成図である。本実施形態の無線装置は、例
えばセルラー通信システムの基地局あるいは移動局を構
成する移動体通信機器等に設けられ、伝送情報を含む信
号を電力増幅して通信相手に対して送信を行うものであ
る。本実施形態では移動局を具体的に採り上げ、該移動
局における無線装置の送信電力制御について説明する
が、これに限定されることなく、例えば基地局に適用す
ることも可能である。
基本的な送信系として、伝送情報を含む送信信号を変調
する信号変調部11と、送信信号の送信電力増幅利得を
可変制御する可変利得回路(AGC)12と、前記変調
した送信信号を電力増幅して出力する電力増幅器13
と、前記電力増幅した送信電力の出力の一部を取り出す
方向性結合器14と、前記電力増幅した送信信号を放射
する送信アンテナ15を有している。
は、送信電力精度補償に関する送信電力制御を行うため
のフィードバックループを形成する第1の制御系を備え
ており、該第1の制御系として、送信電力指定部16、
制御基準値生成部18、目標値生成部19、検波器2
0、誤差検出部21、ループゲイン設定部22、ループ
ゲイン乗算部23、フィードバック制御量生成部24、
制御変数加算部25、タイミング制御部27およびラッ
チ28を有している。
置は、低出力時に電力増幅器のバイアスを制御すること
により低消費電力化を図るための第2の制御系を備えて
おり、該第2の制御系として、バイアス電圧生成部17
および利得変動補償部26を有している。
う送信電力指定手段に該当し、基地局から送られる送信
電力制御用データなどを基に送信すべき電力制御目標と
なる送信電力指定情報Aを出力する。また、タイミング
制御部27はタイミング制御手段に該当し、送信電力の
制御タイミングを規定すべく1回のフィードバック制御
(以下、1制御ステップと称する)のタイミング制御信
号を生成する。また、制御基準値生成部18は制御基準
値生成手段に該当し、送信電力指定部16からの送信電
力指定情報Aを受けて送信電力制御の基準値Bを生成す
る。つまり、送信電力制御基準値Bは1回のフィードバ
ック制御で可変利得回路12に供給する制御信号の基準
値である。
び誤差検出部21は誤差検出手段に該当し、方向性結合
器14の出力を検波器20によって検波した検波値D
と、目標値生成部19によって生成された送信電力指定
情報Aに基づく誤差検出用の電力制御目標値Cとの差分
を誤差検出部21によって求め、送信電力誤差Eを検出
するものである。なお、電力制御目標値Cは、制御目標
となる指定送信電力によって送信された時の送信信号の
検波値であり、予め指定送信電力毎に測定された検波値
をテーブル等で目標値生成部19内に保持しておき、送
信電力指定情報Aに基づき該テーブルを参照することに
より対応する検波値が出力される。
プゲイン乗算部23はゲイン乗算手段に該当し、ループ
ゲイン設定部22によって設定されたフィードバックル
ープのループゲインGと、誤差検出部21の出力である
送信電力誤差Eとをループゲイン乗算部23により乗算
して、補正値に該当するフィードバック補正値Fを算出
するものである。また、フィードバック制御量生成部2
4は制御量生成手段に該当し、フィードバック補正値F
に基づいてフィードバック制御量Hを生成する。なお、
ループゲイン設定部22において、ループゲインGは、
フィードバック制御量Hに基づき調整される送信電力の
変化量が送信電力制御基準値Bに基づき調整される送信
電力の変化量に対して要求される許容範囲内に収まるよ
うに設定される。
可変利得回路12および電力増幅器13は電力調整手段
に該当し、制御変数加算部25によって送信電力制御基
準値Bとフィードバック制御量Hを加算し、該加算結果
をラッチ28に保持した後、タイミング制御部27で生
成されるタイミング制御信号によりラッチ28の内容を
可変利得回路12に供給して、電力増幅器13の入力電
力を再設定して送信電力を調整するものである。
流調整手段に該当し、送信出力電力に応じた最適な電力
増幅器13のバイアス電圧Jを出力するものである。ま
た、利得変動補償部26は特許請求の範囲にいう利得変
動補償手段であって利得調整手段に該当し、前記バイア
ス電圧生成部17のバイアス電流制御により発生する電
力増幅器13の利得変動補償量を可変利得回路12の制
御量に反映させるように、制御変数加算部25の出力を
調整して利得制御値Iとしてラッチ28へ出力するもの
である。
力電力に応じた最適な電力増幅器13のバイアス電圧値
を予め求めてテーブル等で保持しておき、送信電力指定
情報Aに基づき該テーブルを参照することにより送信出
力電力に応じた適切なバイアス電圧Jが出力される。ま
た、利得変動補償部26において、送信出力電力に応じ
た電力増幅器利得の想定値からの誤差量を予め求めてテ
ーブル等で保持しておき、送信電力指定情報Aに基づき
該テーブルを参照することにより、その出力によって制
御変数加算部25の出力の利得制御値Iが調整され、電
力増幅器13のバイアス電流制御により生じる利得変動
補償量が可変利得回路12の制御量に反映されてラッチ
28に保持される。このような電力増幅器の低消費電力
化のための制御手法が本実施形態の無線装置の特徴とな
る点である。
成部18、目標値生成部19、ループゲイン設定部2
2、バイアス電圧生成部17および利得変動補償部26
の各機能ブロックは、マイクロプロセッサ(MPU)等
によって構成され、送信電力制御部における一連の動作
制御は該MPU上で実行されるソフトウェアプログラム
により実現される。
御部の動作を説明する。図2は本実施形態の無線装置に
おける送信電力制御方法を示すフローチャートである。
また、図3は送信電力設定値(送信電力指定情報に対応
する)と送信出力電力との関係を示す動作説明図、図4
はループゲインの設定方法の一例を説明する図である。
は、広ダイナミックレンジかつ高リニアリティ(高線形
性)の送信電力制御が望まれており、送信電力を増減す
る際には線形的な電力制御を広い範囲において行う必要
がある。特に、次世代移動通信システムにおいて注目さ
れている広帯域CDMA(W−CDMA)方式では、全
域にわたって所定の送信電力絶対精度が要求され、大電
力時においてはさらに高い精度が要求される。ここで、
「送信電力絶対精度」は、電力制御目標値Cに対する許
容誤差である。
3Wとし、70dBの範囲で送信電力制御を行う場合を
例示する。送信電力絶対精度(電力制御目標値に対する
許容誤差)は、例えば大電力(+20dBm以上)にお
いては±2dB、これより小さい電力(+20dBm以
下)においては±4dBとする。また、送信電力制御の
リニアリティ(線形性)としては、例えば1制御ステッ
プ当たり1dBずつ送信電力を可変させ、±0.5dB
の電力可変量精度(送信電力制御における変化可能範囲
に対する許容誤差)を確保するようにする。
定部16から制御線が接続されている各ブロックに送信
すべき電力制御目標となる送信電力指定情報Aを出力す
る(ステップS1)。この送信電力指定情報Aを受け
て、制御基準値生成部18では1制御ステップの送信電
力制御基準値Bを生成し、目標値生成部19では電力精
度補償の収束目標となる電力制御目標値Cを生成する
(ステップS2)。送信電力制御基準値Bは、送信電力
指定情報Aで指示された送信出力電力(図3に示す送信
電力理想値)を得るために可変利得回路12へ供給する
制御信号の基準値であり、図3の横軸の送信電力設定値
と同等である。また、電力制御目標値Cは、前記指示さ
れた送信出力電力が得られた時の検波器20の出力値で
ある。
信号は、可変利得回路12で再設定された利得により電
力増幅器13において電力増幅される。このとき、可変
利得回路12によって送信電力増幅系の利得制御がなさ
れるが、初期状態ではフィードバック制御量生成部24
がリセットされており、送信電力制御基準値Bがそのま
ま制御変数加算部24より利得変動補償部26に送られ
て利得制御値Iとしてラッチ26を介して可変利得回路
12に供給され、電力増幅における利得が調整される。
そして、変調された送信信号は電力増幅器13にて電力
増幅された後、方向性結合器14を介して送信電力出力
端である送信アンテナ15より空間に放射される。
て送信信号の送信電力が一定の減衰量で検出されて検波
器20にて検波される。そして、誤差検出部21におい
て検波器20の出力の検波値Dと目標値生成部19の出
力の電力制御目標値Cとが比較、減算され、電力制御目
標値Cに対する現在の送信電力誤差Eが検出される(ス
テップS3)。
制御ステップ当たりの電力可変量が適切な値(1±0.
5dB)となるようなループゲインGが設定されて格納
されており、ループゲイン乗算部23によって現在の送
信電力誤差EとループゲインGとが乗算される(ステッ
プS4)。
設定方法の一例を説明する。本実施形態では、前述した
ように1dBの電力変化に対して電力制御許容誤差±
0.5dBを満たすようにした状態で、送信電力のフィ
ードバック制御を行うために、ループゲインGをG≪1
としてフィードバック補正値Fを1制御ステップ当たり
の電力可変量に対して十分小さくし、制御ステップ毎に
徐々に制御目標値に近づくようにする。(送信電力誤差
E)×(ループゲインG)=(フィードバック補正値
F)であるので、例えば、送信電力絶対精度に基づく電
力誤差最大値Emaxを4dB、フィードバック補正値の
最大値Fmax が0.5dBよりも小さくなる(Fmax ≪
0.5)ように0.2dBとすると、ループゲインG
は、Emax ×G=Fmax から、G=Fmax /Emax =
0.05となる。
るフィードバック補正値Fは、フィードバック制御量生
成部24において1制御ステップ分ずつ加算されてい
き、この加算した値がフィードバック制御量Hとして制
御変数加算部25へ出力される(ステップS5)。そし
て、制御変数加算部25において送信電力制御基準値B
とフィードバック制御量Hとが加算され(ステップS
6)、加算後の値が利得変動補償部26に入力されて送
信電力指定情報Aに応じた電力増幅器13の利得変動補
償量に基づいて調整される(ステップS7)。この利得
変動補償後の値が利得制御値Iとしてラッチ28を介し
て可変利得回路12に入力される。なおこの時、タイミ
ング制御部27において予め設定された1制御ステップ
に相当する期間ごとにタイミング制御信号が出力され、
ラッチ28により1制御ステップ期間ずつ利得変動補償
部26の出力が保持される。可変利得回路12では、ラ
ッチ28からの入力値に基づいて増幅利得が可変される
(ステップS8)。
電力指定情報Aに応じた適切なバイアス電圧Jが出力さ
れ、電力増幅器13において送信出力電力に応じたバイ
アス電流制御が行われる(ステップS9)。この状態
で、可変利得回路12の出力に基づき電力増幅器13に
て送信信号が電力増幅され(ステップS10)、方向性
結合器14を介して送信アンテナ15より出力される
(ステップS11)。
び利得変動補償を行いながらフィードバック制御処理
(ステップS1〜S11)を繰り返すことにより、送信
電力誤差Eが徐々に小さくなって制御目標値に近づいて
いき、送信電力指定情報に対応する所定の送信出力電力
を得ることができる。
のフィードバック補正値Fを加算していった値をフィー
ドバック制御量Hとして帰還するようにし、複数の制御
ステップで徐々に制御目標値に近づくようにすることに
より、送信電力制御における高リニアリティを確保し、
かつ、所望の送信電力絶対精度を得ることが可能とな
る。さらに、電力増幅器におけるバイアス電流を制御し
て特に低出力電力時の消費電流の削減を図りながら、こ
のバイアス電流制御に起因する利得変動による送信出力
電力の誤差を補償することにより、低消費電力化と広ダ
イナミックレンジかつ高リニアリティの送信電力制御と
を両立することが可能となる。
イアス電流制御により利得が変動する電力増幅器を用い
た場合であってもその利得変動を補償することが可能で
あり、いかなる指定送信電力においても、また、いかな
るフィードバック制御であっても、送信電力絶対精度お
よび送信電力可変時の電力可変量相対精度を良好に保つ
ことができる。
ス電流制御によって電力増幅器の消費電力削減を図ると
共にこのバイアス電流制御に対応して利得変動補償を行
うことによって、機器の低消費電力化を図りつつ、必要
とされる送信電力の絶対精度を確保でき、また、広ダイ
ナミックレンジかつ高リニアリティの送信電力制御を実
現することが可能となる。
実施形態に係る無線装置の送信電力制御部を中心とした
構成を示す構成図である。
るバイアス電流制御および利得変動補償に関する第2の
制御系の構成を変更した例である。その他の部分の構成
および作用については第1の実施形態と同様であり、こ
こでは相違点のみを説明し、同一構成要素については同
一符号を付して説明を省略する。
器のバイアスを制御することにより低消費電力化を図る
ための第2の制御系として、消費電流調整手段に該当す
るバイアス電圧生成部17と、利得変動補償手段に該当
する利得変動補償量生成部29および可変利得回路30
とを有している。バイアス電圧生成部17は、送信出力
電力に応じた最適な電力増幅器13のバイアス電圧J2
を出力するものである。利得変動補償量生成部29は補
償量生成手段に、可変利得回路30は可変利得手段にそ
れぞれ該当し、前記バイアス電流制御により発生する電
力増幅器13の利得変動補償量を利得変動補償用の可変
利得回路30に反映させるように、利得変動補償量生成
部29より送信電力指定部16からの送信電力指定情報
A2 に基づいて利得変動補償量K2 を出力し、利得変動
補償を行うものである。
実施形態と同様に、送信出力電力に応じた最適な電力増
幅器13のバイアス電圧値を予め求めてテーブル等で保
持しておき、送信電力指定情報A2 に基づき該テーブル
を参照することにより送信出力電力に応じた適切なバイ
アス電圧J2 が出力される。また、利得変動補償量生成
部29において、送信出力電力に応じた電力増幅器利得
の想定値からの誤差量に相当する可変利得回路制御量を
予め求めてテーブル等で保持しておき、送信電力指定情
報A2 に基づき該テーブルを参照することにより利得変
動補償量K2 が利得変動補償用の可変利得回路30に出
力されて利得調整が行われ、可変利得回路12の出力段
において利得変動補償がなされる。
変動補償量生成部29等の各機能ブロックは、マイクロ
プロセッサ(MPU)等によって構成され、送信電力制
御部における一連の動作制御は該MPU上で実行される
ソフトウェアプログラムにより実現される。
態と同様に、送信電力指定部16からの送信すべき電力
制御目標となる送信電力指定情報A2 に基づいて、制御
基準値生成部18により1制御ステップの送信電力制御
基準値B2 が生成されると共に、目標値生成部19によ
り電力精度補償の収束目標となる電力制御目標値C2が
生成される。そして、検波器20の出力の検波値D2 と
目標値生成部19の出力の電力制御目標値C2 とが誤差
検出部21において比較、減算され、電力制御目標値C
2 に対する現在の送信電力誤差E2 が検出される。ま
た、ループゲイン乗算部23によって送信電力誤差E2
とループゲインG2 とが乗算されてフィードバック補正
値F2 が求められ、この値がフィードバック制御量生成
部24において1制御ステップ分ずつ加算されていき、
フィードバック制御量H2 として制御変数加算部25へ
出力される。さらに、制御変数加算部25において送信
電力制御基準値B2 とフィードバック制御量H2 とが加
算され、利得制御値I2 としてラッチ28を介して可変
利得回路12に入力される。
部29および利得変動補償用の可変利得回路30によっ
て、可変利得回路12の出力に対し送信電力指定情報A
2 に応じた利得調整を行い、電力増幅器13の利得変動
補償を行う。そして、バイアス電圧生成部17により送
信電力指定情報A2 に応じた適切なバイアス電圧J2が
出力され、電力増幅器13において送信出力電力に応じ
たバイアス電流制御が行われる。この状態で、可変利得
回路30の出力に基づき電力増幅器13にて送信信号が
電力増幅され、方向性結合器14を介して送信アンテナ
15より出力される。
1の実施形態と同様に、電力増幅器におけるバイアス電
圧を制御して特に低出力電力時の消費電流の削減を図り
ながら、このバイアス電流制御に起因する利得変動によ
る送信出力電力の誤差を送信出力電力に応じて補償する
ことにより、低消費電力化と共に広ダイナミックレンジ
かつ高リニアリティの送信電力制御を実現することが可
能となる。
実施形態に係る無線装置の送信電力制御部を中心とした
構成を示す構成図である。
るバイアス電流制御および利得変動補償に関する第2の
制御系の構成を変更した他の例である。その他の部分の
構成および作用については第1の実施形態と同様であ
り、ここでは相違点のみを説明し、同一構成要素につい
ては同一符号を付して説明を省略する。
器のバイアスを制御することにより低消費電力化を図る
ための第2の制御系として、消費電流調整手段に該当す
るバイアス電圧生成部17と、利得変動補償手段に該当
する利得変動補償量生成部34および乗算器32とを有
している。乗算器32は、信号変調部を構成するデータ
生成部31と変調器33との間に設けられ、変調前の信
号に利得変動補償量K3 を乗算することにより送信信号
の信号振幅を可変するようになっている。
に応じた最適な電力増幅器13のバイアス電圧J3 を出
力するものである。利得変動補償量生成部34は補償量
生成手段に、乗算器32は信号振幅可変手段にそれぞれ
該当し、前記バイアス電流制御により発生する電力増幅
器13の利得変動補償量を利得変動補償用の乗算器32
に反映させるように、利得変動補償量生成部34より送
信電力指定部16からの送信電力指定情報A3 に基づい
て利得変動補償量K3 を出力し、利得変動補償を行うも
のである。
実施形態と同様に、送信出力電力に応じた最適な電力増
幅器13のバイアス電圧値を予め求めてテーブル等で保
持しておき、送信電力指定情報A3 に基づき該テーブル
を参照することにより送信出力電力に応じた適切なバイ
アス電圧J3 が出力される。また、利得変動補償量生成
部34において、送信出力電力に応じた電力増幅器利得
の想定値からの誤差量に相当する乗算係数を予め求めて
テーブル等で保持しておき、送信電力指定情報A3 に基
づき該テーブルを参照することにより利得変動補償量K
3 が利得変動補償用の乗算器32に出力されて乗算さ
れ、送信信号の信号振幅可変による利得変動補償がなさ
れる。
変動補償量生成部34等の各機能ブロックは、マイクロ
プロセッサ(MPU)等によって構成され、送信電力制
御部における一連の動作制御は該MPU上で実行される
ソフトウェアプログラムにより実現される。
態と同様に、送信電力指定部16からの送信すべき電力
制御目標となる送信電力指定情報A3 に基づいて、制御
基準値生成部18により1制御ステップの送信電力制御
基準値B3 が生成されると共に、目標値生成部19によ
り電力精度補償の収束目標となる電力制御目標値C3が
生成される。一方、データ生成部31により生成され、
乗算器32を介して変調器33にて変調された送信信号
は、可変利得回路12で再設定された利得により電力増
幅器13において電力増幅された後、方向性結合器14
を介して送信電力出力端である送信アンテナ15より空
間に放射される。
目標値生成部19の出力の電力制御目標値C3 とが誤差
検出部21において比較、減算され、電力制御目標値C
3 に対する現在の送信電力誤差E3 が検出される。ま
た、ループゲイン乗算部23によって送信電力誤差E3
とループゲインG3 とが乗算されてフィードバック補正
値F3 が求められ、この値がフィードバック制御量生成
部24において1制御ステップ分ずつ加算されていき、
フィードバック制御量H3 として制御変数加算部25へ
出力される。さらに、制御変数加算部25において送信
電力制御基準値B3 とフィードバック制御量H3 とが加
算され、利得制御値I3 としてラッチ28を介して可変
利得回路12に入力される。
部34および利得変動補償用の乗算器32によって、変
調前の信号であるデータ生成部31の出力に対し送信電
力指定情報A3 に応じて信号振幅を変更することで電力
増幅器13の利得変動補償を行う。そして、バイアス電
圧生成部17により送信電力指定情報A3 に応じた適切
なバイアス電圧J3 が出力され、電力増幅器13におい
て送信出力電力に応じたバイアス電流制御が行われる。
この状態で、可変利得回路12の出力に基づき電力増幅
器13にて送信信号が電力増幅され、方向性結合器14
を介して送信アンテナ15より出力される。
1の実施形態と同様に、電力増幅器におけるバイアス電
圧を制御して特に低出力電力時の消費電流の削減を図り
ながら、このバイアス電流制御に起因する利得変動によ
る送信出力電力の誤差を送信出力電力に応じて補償する
ことにより、低消費電力化と共に広ダイナミックレンジ
かつ高リニアリティの送信電力制御を実現することが可
能となる。
の絶対精度を確保しつつ広ダイナミックレンジの送信電
力制御を実現可能であり、さらに指定送信電力に応じて
電力増幅器のバイアス電流の最適化と、このバイアス電
流制御により発生する利得変動を補償することによっ
て、送信電力制御を行う際の電力可変量精度および送信
電力絶対精度を補償することができ、結果として送信機
の低消費電力化と高精度の送信電力制御を両立させるこ
とができる。
置、無線装置における送信電力制御方法および記録媒体
によれば、当該無線装置の送信信号を検波した検波値
と、送信すべき指定送信電力で送信された時の送信信号
の検波値との差分により誤差を検出し、この誤差に所定
ゲインを乗算して補正値を求め、補正値に基づきフィー
ドバック制御量を生成して、このフィードバック制御量
と送信電力制御の基準値とに基づき、所定の制御タイミ
ングで送信電力増幅における利得を再設定して送信電力
を調整するようにし、さらに、指定送信電力に応じて電
力増幅におけるバイアス電流を制御することにより消費
電流を調整すると共に、このバイアス電流の制御によっ
て生じた送信電力増幅における利得の変動を補償するこ
とにより、低出力時における電力増幅器の消費電流調整
により機器の低消費電力化を図りつつ、必要とされる送
信電力の絶対精度を確保でき、また、広ダイナミックレ
ンジかつ高リニアリティの送信電力制御を実現すること
が可能である。
電力制御部を中心とした構成を示す構成図である。
法を示すフローチャートである。
動作説明図である。
ある。
電力制御部を中心とした構成を示す構成図である。
電力制御部を中心とした構成を示す構成図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 当該無線装置から送信すべき送信信号の
送信電力を指定する送信電力指定手段と、 前記指定送信電力に基づき送信電力制御の基準値を生成
する制御基準値生成手段と、 前記送信電力の制御タイミングを規定するタイミング制
御手段と、 当該無線装置の送信信号を検波した検波値と前記指定送
信電力によって送信された時の送信信号の検波値との差
分により誤差を検出する誤差検出手段と、 前記検出された誤差に所定ゲインを乗算して補正値を求
めるゲイン乗算手段と、 前記補正値に基づきフィードバック制御量を生成する制
御量生成手段と、 前記送信電力制御の基準値と前記フィードバック制御量
に基づき、前記制御タイミングで送信電力増幅における
利得を再設定して送信電力を調整する電力調整手段と、 前記送信信号の電力増幅を行う電力増幅手段と、 前記指定送信電力に応じたバイアス電圧を印加して前記
電力増幅手段におけるバイアス電流を制御することによ
り消費電流を調整する消費電流調整手段と、 前記バイアス電流の制御によって送信電力増幅における
利得の変動が生じた場合にこの利得変動を補償する利得
変動補償手段と、 を備えたことを特徴とする無線装置。 - 【請求項2】 前記利得変動補償手段は、前記電力調整
手段において前記送信電力制御の基準値および前記フィ
ードバック制御量に基づく利得制御値を前記指定送信電
力に応じて調整する利得調整手段を有して構成されるこ
とを特徴とする請求項1に記載の無線装置。 - 【請求項3】 前記利得変動補償手段は、前記指定送信
電力に応じて利得変動補償量を生成する補償量生成手段
と、前記利得変動補償量に基づき前記電力調整手段の出
力段において利得を可変する可変利得手段とを有して構
成されることを特徴とする請求項1に記載の無線装置。 - 【請求項4】 前記利得変動補償手段は、前記指定送信
電力に応じて利得変動補償量を生成する補償量生成手段
と、前記利得変動補償量に基づき前記送信信号の信号振
幅を可変する信号振幅可変手段とを有して構成されるこ
とを特徴とする請求項1に記載の無線装置。 - 【請求項5】 当該無線装置から送信すべき送信信号の
送信電力を指定する送信電力指定ステップと、 前記指定送信電力に基づき送信電力制御の基準値を生成
する制御基準値生成ステップと、 前記送信電力の制御タイミングを規定するタイミング制
御ステップと、 当該無線装置の送信信号を検波した検波値と前記指定送
信電力によって送信された時の送信信号の検波値との差
分により誤差を検出する誤差検出ステップと、 前記検出された誤差に所定ゲインを乗算して補正値を求
めるゲイン乗算ステップと、 前記補正値に基づきフィードバック制御量を生成する制
御量生成ステップと、 前記送信電力制御の基準値と前記フィードバック制御量
に基づき、前記制御タイミングで送信電力増幅における
利得を再設定して送信電力を調整する電力調整ステップ
と、 前記送信信号の電力増幅を行う電力増幅ステップと、 前記指定送信電力に応じたバイアス電圧を印加して前記
電力増幅ステップにおけるバイアス電流を制御すること
により消費電流を調整する消費電流調整ステップと、 前記バイアス電流の制御によって送信電力増幅における
利得の変動が生じた場合にこの利得変動を補償する利得
変動補償ステップと、 を有することを特徴とする無線装置における送信電力制
御方法。 - 【請求項6】 前記利得変動補償ステップは、前記電力
調整ステップにおいて前記送信電力制御の基準値および
前記フィードバック制御量に基づく利得制御値を前記指
定送信電力に応じて調整する利得調整ステップを有する
ことを特徴とする請求項5に記載の無線装置における送
信電力制御方法。 - 【請求項7】 前記利得変動補償ステップは、前記指定
送信電力に応じて利得変動補償量を生成する補償量生成
ステップと、前記利得変動補償量に基づき前記電力調整
ステップの出力において利得を可変する可変利得ステッ
プとを有することを特徴とする請求項5に記載の無線装
置における送信電力制御方法。 - 【請求項8】 前記利得変動補償ステップは、前記指定
送信電力に応じて利得変動補償量を生成する補償量生成
ステップと、前記利得変動補償量に基づき前記送信信号
の信号振幅を可変する信号振幅可変ステップとを有する
ことを特徴とする請求項5に記載の無線装置における送
信電力制御方法。 - 【請求項9】 請求項5ないし8のいずれかに記載の無
線装置における送信電力制御方法をコンピュータに実行
させるためのプログラムとして記憶したコンピュータに
より読み取り可能な記録媒体。
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