JP2000201289A - 映像入出力装置及び映像取得方法 - Google Patents

映像入出力装置及び映像取得方法

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JP2000201289A
JP2000201289A JP11002055A JP205599A JP2000201289A JP 2000201289 A JP2000201289 A JP 2000201289A JP 11002055 A JP11002055 A JP 11002055A JP 205599 A JP205599 A JP 205599A JP 2000201289 A JP2000201289 A JP 2000201289A
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observer
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liquid crystal
eye movement
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JP11002055A
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Takeshi Hayakawa
健 早川
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察者に被写体の映像を見せながら、観察者
の眼球運動に基づいて撮像手段の焦点などを自動制御で
きるようにする。 【解決手段】 被写体30の映像を撮像する被写体画像
取得用の撮像手段1と、この撮像手段1によって撮像さ
れた被写体30の映像を表示する表示手段3と、この表
示手段3を注視する観察者の眼球運動を撮像する撮像手
段4又は4’とを備え、この眼球運動検出用の撮像手段
4は表示手段3の表側に設けられ、又は、眼球運動検出
用の撮像手段4’は表示手段3の裏側に設けられ、観察
者が注視した被写体映像の特定位置である注視点pを認
識するようになされたものである。この構成によって、
一方で観察者に映像を見せながら、他方で観察者の眼球
運動を取得することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示部及び
CCD撮像素子を有したビデオカメラや眼鏡型の表示装
置に適用して好適な映像入出力装置及び映像取得方法に
関する。詳しくは、被写体の映像を注視する観測者の眼
球運動を撮像するための撮像手段を表示手段の表側又は
裏側に設け、観察者に被写体の映像を見せながら、観察
者の眼球運動に基づいて被写体画像取得用の撮像手段の
焦点などを自動制御できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ本体部の側面に「電子ビュ
ーファインダ」と呼ばれる液晶モニタを備えたビデオカ
メラが販売されるに至っている。この種の映像入出力装
置を備えたビデオカメラでは、アイフード(アイキャッ
プ)を覗き込んで内部の液晶モニタを見るタイプのビデ
オカメラに比べて表示画面が大きく、また、カラー化が
し易いという特徴を有している。
【0003】また、バーチャル・リアリティ(仮想現実
感)に基づく表示技術の向上に伴い、複数の画像表示面
に跨って仮想現実感を観察者に提供するための立体表示
装置が販売されつつある。この種の立体表示装置は、特
開平9−237353号の技術文献に見られる。この技
術文献によれば、縦横数m程度の大きさの映写空間が設
けられ、各々の面に表示装置が配置され、各々の表示装
置から恐竜、怪獣や武器などの仮想体の画像が立体表示
される。
【0004】そして、観察者は映像入出力装置として液
晶シャッター付きの眼鏡型の表示装置を装着し、その映
写空間に立つと、あたかも、各々の表示装置で表示され
た仮想体と同じ場所に居るようなされる。また、観察者
が仮想空間上で手にする武器がカメラによって撮像さ
れ、その武器の動きによって仮想体が反応するように画
像処理されている。これにより、観察者は数千年前の原
始時代にタイムスリップして、恐竜退治などをゲーム感
覚で行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式の
映像入出力装置によれば、観察者が注視した被写体映像
の特定位置である注視点を画像処理系に認識させ、その
観測者の眼球運動に基づいて被写体画像取得用の撮像手
段などを自動的に制御したいという要求がある。
【0006】これに対して、電子ビューファインダ方式
の液晶モニタを備えたビデオカメラでは、観察者がこの
電子ビューファインダから離れて被写体映像を見ること
が多いことから、観察者が注視した被写体映像の特定位
置を再現性よく画像処理系に認識させることができない
という問題がある。
【0007】この点で眼鏡型の映像入出力装置の場合に
は左右の表示装置に観測者の眼球が接近されるので、観
察者の眼球運動を検出し易い。しかしながら、特開平5
−211625号の公開特許公報に記載されている「撮
像装置」の注視点検出機構をそのまま眼鏡型の映像入出
力装置に応用すると、観察者の眼球と液晶モニタとの間
に注視点検出機構が配置されることになり、眼鏡型の映
像入出力装置の構造上好ましくない。
【0008】また、電子ビューファインダ方式のビデオ
カメラでは、アイフードタイプのビデオカメラに比べて
表示電力を多く消費することから、特に、バッテリー駆
動タイプのものでは、こまめに電力供給を制御する必要
がある。しかしながら、前者のビデオカメラでは、観察
者に映像を見せながら、他方で観察者の眼球運動を取得
することが困難なことから、観察者の眼球運動に基づい
た表示手段の消費電力の自動セーブ制御などを行うこと
が難しい。
【0009】そこで、本発明は上記の課題に鑑み創作さ
れたものであり、観察者に被写体の映像を見せながら、
観察者の眼球運動に基づいて撮像手段の焦点などを自動
制御できるようにした映像入出力装置及び映像取得方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、被写体
を撮像してその被写体の映像を表示する装置であって、
被写体の映像を撮像する被写体画像取得用の撮像手段
と、この撮像手段によって撮像された被写体の映像を表
示する表示手段と、この表示手段を注視する観察者の眼
球運動を撮像する眼球運動検出用の撮像手段とを備え、
この眼球運動検出用の撮像手段は表示手段の表側又は裏
側に設けられ、観察者が注視した被写体映像の特定位置
である注視点を認識するようになされたことを特徴とす
る映像入出力装置によって解決される。
【0011】本発明に係る映像入出力装置によれば、表
示手段の表側又は裏側に設けられた眼球運動検出用の撮
像手段によって、被写体の映像を注視した観測者の眼球
運動が撮像される。例えば、表示手段の表側に眼球運動
検出用の撮像手段が設けられる場合であって、その表示
手段を観察する観察者の顔面が顔面認識部によって認識
されると、この顔面認識部より得られた観察者の顔面画
像からその観察者の眼球が眼球認識部によって認識され
るので、一方で観察者に映像を見せながら、他方で観察
者の眼球運動を取得することができる。
【0012】従って、観察者が注視した被写体映像の特
定位置である注視点を画像処理系に容易に認識させるこ
とができるので、観察者の眼球運動に基づいた被写体画
像取得用の撮像手段の焦点などを自動制御することがで
きる。しかも、観察者の眼球運動に基づいた表示手段の
消費電力の自動セーブ制御などを行うことができる。
【0013】本発明の映像取得方法は、任意の被写体の
映像を取得する方法であって、被写体を注視する観察者
の眼球運動を撮像し、この観察者の眼球運動に基づいて
被写体の映像取得領域を決定し、この映像取得領域内の
被写体を含む映像のみを取得するようになされたことを
特徴とするものである。
【0014】本発明に係る映像取得方法によれば、被写
体を注視する観察者の眼球運動に基づいて被写体の映像
取得領域が決定される。例えば、被写体を追従する観察
者の眼球の中心が算出されると、この観察者の眼球中心
の追従運動に基づいて被写体を含む映像取得領域が決定
される。又は、被写体を注視する観察者の瞳孔の開閉量
が算出され、観察者の瞳孔の絞り運動に基づいて被写体
を含む映像取得領域が決定される。
【0015】従って、ズーム・アップ/ダウン機構など
の光学系を手動操作することなく、観察者の眼球中心の
追従運動又は瞳孔の絞り運動に基づいて映像取得領域内
の被写体を含む映像、すなわち、観察者が注視した(興
味を示した)領域の映像のみを取得することができる。
これにより、観察者が注視していない(興味を示さな
い)領域の映像を極力記録しないようにするトリミング
処理を画像取得段階で行うことができる。従って、被写
体映像を格納するための記憶媒体などを有効に使用する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態としての映像入出力装置及び映像取得方
法について説明をする。 (1)実施形態としての映像入出力装置 図1は、本発明に係る各実施形態としての映像入出力装
置10の構成例を示すブロック図である。この実施形態
では、被写体の映像を注視する観測者の眼球運動を撮像
するための撮像手段を表示手段の表側又は裏側に設け、
観察者に被写体の映像を見せながら、観察者の眼球運動
に基づいて被写体画像取得用の撮像手段の焦点などを自
動制御できるようにしたものである。
【0017】この発明の映像入出力装置10は被写体3
0を撮像してその被写体30の映像を表示する装置であ
る。図1に示す映像入出力装置10には、被写体画像取
得用の撮像手段1が設けられ、焦点制御信号S2に基づ
いて被写体30の映像が撮像され、撮像信号S1が発生
される。この撮像手段1の出力段には画像処理手段2が
接続され、撮像信号S1を所定の画像処理した後の映像
信号S3が出力される。この映像信号S3に基づいて撮
像手段1の焦点距離が自動調整される。この画像処理手
段2には表示手段3が接続され、映像信号S3に基づい
て被写体30の映像が表示される。
【0018】また、表示手段3の例えば表側には眼球運
動検出用の撮像手段4が設けられ、この表示手段3を注
視する観察者の眼球運動が撮像され、その観察者に係る
眼球検出信号S4が発生される。この撮像手段4では表
示手段3の任意の点p’を注視する観測者の眼球運動を
撮像することにより、観察者が注視した被写体映像の特
定位置である注視点pを認識するようになされる。この
実施形態では表示手段3の裏側に眼球運動検出用の撮像
手段4’を設けるようにしてもよい。
【0019】この例では、画像処理手段2は撮像手段1
に焦点制御信号S2を出力して、観測者の眼球運動から
認識された瞳孔の動きに基づく被写体30における観察
者の注視点pと撮像手段1との間の焦点距離を補正する
ようになされる。ここで、観察者の眼球表面から被写体
における観察者の注視点pに至る離隔距離をShとし、
撮像手段1のレンズ表面からその注視点pに至る焦点距
離をScとし、観察者の眼球表面と撮像手段1のレンズ
表面との間のオフセット距離をSoffとすると、その注
視点pに至る離隔距離Shが焦点距離Sc+Soffより
も多い場合には、画像処理手段2によってその焦点距離
Scを長くするように撮像手段1の絞りやレンズなどの
光学系が調整される。
【0020】反対に、注視点pに至る離隔距離Shが焦
点距離Sc+Soffよりも少ない場合には、画像処理手
段2によってその焦点距離Scを短くするように撮像手
段1の光学系が調整される。これにより、観察者が注視
した被写体30の任意の点pと撮像手段1の光学系との
間の焦点距離Sc+Soffを自動補正することができ
る。
【0021】続いて、映像入出力装置10の動作につい
て説明をする。図2は、映像入出力装置10の動作例を
示すフローチャートである。この例では、被写体30の
任意の点を注視する観測者の眼球運動が撮像手段4によ
って撮像されると、その観測者の眼球運動から認識され
た瞳孔の動きに基づいてその被写体における観察者の注
視点pと撮像手段1との間の焦点距離Sc+Soffを補
正することを前提とする。
【0022】これを前提として、図2のフローチャート
のステップA1で、観察者の注視点pが撮像手段4で検
出される。その後、ステップA2で観察者の眼球表面か
ら注視点pに至る離隔距離Shと、その観察者が注視し
た被写体30における注視点pと撮像手段1との間の焦
点距離Sc+Soffとが画像処理手段2よって比較され
る。ここで、注視点pに至る離隔距離Shと撮像手段1
の焦点距離Sc+Soffとが一致している場合には、光
学系の調整は不要なので、ステップA8に移行して、観
察者の眼球運動の監視を継続する。この注視点pに至る
離隔距離Shと撮像手段1の焦点距離Sc+Soffとが
不一致の場合には、ステップA3に移行する。
【0023】このステップA3では、注視点pに至る離
隔距離Shが撮像手段1の焦点距離Sc+Soffよりも
多い(A)か、少ない(B)かが判定される。例えば、
注視点pに至る離隔距離Shが撮像手段1の焦点距離S
c+Soffよりも多い場合には、ステップA4に移行し
て画像処理手段2によってその焦点距離Scを増加する
ように撮像手段1の絞りやレンズなどの焦点光学系が自
動調整される。
【0024】そして、この焦点光学系が自動調整される
結果で、ステップA5で離隔距離Shと焦点距離Sc+
Soffとが一致した場合には、ステップA8に移行し、
一致しない場合はステップA4に戻って調整を継続す
る。
【0025】反対に、観察者の眼球表面から注視点pに
至る離隔距離Shが焦点距離Sc+Soffよりも少ない
場合には、ステップA6に移行して画像処理手段2によ
り、その焦点距離Scを減少するように撮像手段1の光
学系が調整される。その調整結果で、ステップA7で離
隔距離Shと焦点距離Sc+Soffとが一致した場合に
は、ステップA8に移行し、一致しない場合はステップ
A6に戻って調整を継続する。これにより、観察者の注
視点pと撮像手段1の光学系との間の焦点距離Sc+S
offを自動補正することができる。
【0026】このように本実施形態によれば、表示手段
3の表側又は裏側に設けられた撮像手段4、4’によっ
て、被写体30の映像を注視した観測者の眼球運動が撮
像されるので、観察者が注視した被写体30映像の特定
位置である注視点pを画像処理手段2に認識させること
ができる。
【0027】従って、撮像手段4から得られた眼球検出
信号S4に基づいて撮像手段1の焦点距離Sc+Soff
が画像処理手段2によって補正されるので、観測者の眼
球運動から認識された瞳孔の動きに基づいた最適な位置
に、その観察者の注視点pと撮像手段1との焦点距離S
c+Soffを合わせ込むことができる(撮像手段1の自
動焦点制御)。
【0028】しかも、観測者が注視した被写体30の特
定位置に対して撮像手段1の焦点が最適に合わせ込まれ
るので、ベストフォーカスで被写体30の映像を撮像す
ることができると共に、その映像を最適に表示すること
ができる(最適表示制御)。更に、観測者が表示手段3
を見ていない場合にはその表示手段3への電力供給を停
止する自動セーブ制御を行うことができる。これによ
り、映像入出力装置10をビデオカメラ及び特殊グラス
トロンなどに十分に応用することができる。
【0029】(2)第1の実施例 図3は、映像入出力装置10を応用した第1の実施例と
しての眼球監視機能付きのビデオカメラ100の構成例
を示す正面図、及び、図4は、広角レンズ付きCCD装
置14の光学系の構成例を示す断面図である。この例で
は表示手段の表側に眼球運動検出用の撮像手段が設けら
れる場合である。
【0030】この眼球監視機能付きのビデオカメラ10
0はいわゆるハンディカム(ソニー:商標登録)タイプ
のものであり、図3に示すビデオカメラ本体部11及び
図1に示した表示手段3として液晶モニタ(電子ビュ−
ファインダー)13を有している。ビデオカメラ本体部
11には光学レンズ12、図示しない被写体画像取得用
のCCD(Charge Coupled Device)装置及び信号処
理回路などが設けられる。
【0031】この液晶モニタ13の表示枠上部には眼球
運動検出用の撮像手段として顔面認識用のCCD装置
(顔面認識部)14及び眼球認識用のCCD装置(眼球
認識部)15が設けられる。CCD装置14では液晶モ
ニタ13を観察する観察者の顔面が撮像されてその観察
者の顔面画像情報が認識される。この例はCCD装置1
4に隣接して眼球認識用のCCD装置15が設けられ、
CCD装置14より得られた観察者の顔面画像情報から
その観察者の眼球が撮像されてその観察者の眼球画像情
報が認識される。
【0032】少なくとも、CCD装置14は図4に示す
広角レンズ付きCCD撮像素子36により構成され、両
眼球の角膜(黒目)の位置が認識され、顔面を追尾する
ように撮像される。そのために、CCD装置14は図4
に示す魚眼レンズ35を有している。魚眼レンズ35は
例えばCCD撮像素子36の光軸上に設けられる。この
魚眼レンズ35によって観察者の顔面部位を広範囲に撮
像できるようになされる。もちろん、通常のレンズでも
構わないが、視野が狭くなるので、観察者はCCD装置
14に対してより多く顔面部位を向けなければならな
い。CCD装置15では公知の眼球認識方法を使用して
眼球の運動が把握される。
【0033】図5は、ビデオカメラ100の液晶モニタ
周辺部の回路構成例を示すブロック図である。図5に示
すビデオカメラ100には、被写体画像取得用のCCD
装置(撮像手段)16が設けられ、焦点制御信号S2に
基づいて被写体30の映像が撮像されて撮像信号S1が
発生される。このCCD装置16の出力段には信号処理
回路(画像処理手段)17が接続され、撮像信号S1を
画像処理した後の映像信号S3及び焦点制御信号S2が
出力される。この例では焦点制御信号S2に基づいてC
CD装置16の焦点距離が自動調整される。
【0034】この焦点制御信号S2は液晶モニタ(電子
ビューファインダー)13の電力セーブ制御にも応用す
ることができる。この電力セーブ制御では一定時間、観
察者が液晶モニタ13を見ていない場合には、液晶モニ
タ13及びCCD装置16への電力供給を停止するもの
である。なお、観察者が液晶モニタ13を覗き込んだと
きは、CCD装置16及び液晶モニタ13の電力供給を
再開(電源起動)するようになる。この機能によってバ
ッテリーの消費を抑えることができるので、携帯用のビ
デオカメラ100のバッテリーの使用継続時間を長くす
ることができる。
【0035】この信号処理回路17には液晶モニタ(表
示手段)13が接続され、映像信号S3に基づいて被写
体30の映像が表示される。液晶モニタ13の表側には
顔面認識用のCCD装置14及び眼球認識用のCCD装
置15が設けられる共に、この液晶モニタ13を注視す
る観察者40の顔面及び眼球40Aが撮像され、その観
察者に係る顔面認識信号S41及び眼球認識信号S42
が発生される。
【0036】この顔面認識信号S41及び眼球認識信号
S42は顔面画像情報及び眼球画像情報となって信号処
理回路17に出力される。信号処理回路17では顔面認
識信号S41及び眼球認識信号S42に基づいて表示モ
ニタ13の任意の点p’を注視する観測者の眼球運動を
解析することにより、観察者が注視した被写体映像の特
定位置である注視点pを認識するようになされる。この
際の解析処理については、図1で説明した自動焦点補正
時の処理方法を応用することができる。
【0037】図6は、本発明の映像取得方法に係るビデ
オカメラ100のCCD装置14及びCCD装置15に
よる観察者の顔面部位の画像取得例を示すイメージ図で
ある。この例では、任意の被写体30の映像を取得する
場合に、その被写体30を注視する観察者40の眼球運
動が撮像され、この観察者40の眼球運動に基づいて被
写体30の映像取得領域が決定され、この映像取得領域
内の被写体30を含む映像のみを取得するようになされ
る。
【0038】図6に示す波線は観察者40の顔面部位の
輪郭である。この例では、少なくとも、CCD装置14
で常に眼球を検出するようにして観察者40の顔面部位
のおおまかな位置が認識される。これと共に観察者40
の頭部の変位量が検出され、顔面部位の動きが認識され
る。実線で示した撮像領域にはCCD装置15により撮
像された観察者40の両目の瞳孔映像が得られる。その
ために、CCD装置14によって得られた顔面部位の大
まかな位置情報から観察者の眼球位置が認識され、この
眼球位置情報に基づいてCCD装置15により眼球40
A,40Bの映像が撮像される。この眼球撮像情報から
例えば、眼球40A,40Bの中心位置及び瞳孔絞り量
が算出される。
【0039】この眼球40A,40Bの認識には、白眼
の部分と瞳の黒部分のコントラストの差を応用して区別
する。もちろん、この区別は信号処理回路17によって
行われる。例えば、眼球認識信号S42が二値化され、
NTSC方式の眼球画像情報が生成され、予め準備され
た基準値とこの眼球画像情報とが比較され、この眼球画
像情報が基準値を越えた場合には、黒目領域と判断され
る。その眼球画像情報が基準値を越えない場合には、白
目領域と判断される。
【0040】そして、この黒目領域から瞳孔部分のみを
抽出したNTSC方式の眼球画像情報は、フレームメモ
リなどに展開され、水平走査線上における瞳孔部分(エ
ッジ)が抽出される。この瞳孔部分のエッジ位置をカウ
ンタなどにより計測することにより、カメラ座標系にお
ける瞳孔部分の位置座標を各水平走査線毎に決定するこ
とができる。例えば、瞳孔中心は黒目領域の反転画像の
エッジにより形成される輪郭円の重心を求めることによ
り得られる。瞳孔中心の動きは観察者40の視覚反応に
よって上下左右に変動する眼球運動となって取得され
る。
【0041】この例では、被写体30を追従する観察者
40の眼球の中心が算出されると、この観察者40の眼
球中心の追従運動に基づいて被写体30を含む映像取得
領域qが決定される。つまり、観察者40の眼球運動の
速度と眼球の移動方向(共同運動又は離反運動)が求め
られ、その観察者40の眼球の移動スピードが一定速度
以上で追従運動を起こす場合(眼球が跳躍的運動を起こ
す場合もある)には、この共同運動又は離反運動に基づ
いて被写体30を含む映像取得領域qが決定される。
【0042】ここで跳躍的運動とは、何かに反応して、
はっと振り向きざま人の顔をじっと見るような状態をい
う。また、眼球の共同運動とは、両方の黒目が同じ方向
へ移動する状態をいい、眼球の離反運動とは、黒目が別
方向へ移動する状態をいう。また、観察者40の眼球の
移動スピードが一定速度以下で眼球が追従運動を起こす
ときは、観察者40がその被写体(被追従対象)30を
認識したら、その被写体30の映像を追うように映像取
得領域を切り換える。ここで追従運動とは逃亡者を追い
かけるような状態である。
【0043】図7Aは、ビデオカメラ100による移動
前の被写体映像、及び、図7Bはその移動後の被写体映
像の取得例を示すイメージ図である。
【0044】この例では、図7Aに示すイメージ図の左
側から図7Bに示すイメージ図の右側に移動する被写体
30の映像を観察者40がビデオカメラ100を固定し
て撮像する場合を想定する。この場合に、図7Aに示す
被写体30を追従する観察者40の眼球の中心が算出さ
れると、この観察者40の眼球中心の追従運動に基づい
て被写体30の注視点pを含む映像取得領域qが決定さ
れる。もちろん、映像取得領域qはパターン認識技術に
係るウインド設定時の画像処理概念のように予めn×m
画素というように対象領域の大きさを決めて置いてもよ
く、その大きさを自由に可変設定できるようにしてもよ
い。
【0045】この被写体30が図7Aに示すイメージ図
の左側から図7Bに示すイメージ図の右側に移動する間
において、映像取得領域q内の被写体30を含む映像の
みがCCD装置16によって撮像され、図示しない8m
mビデオテープなどの記憶媒体に記録される。
【0046】従って、ズーム・アップ/ダウン(パー
ン)機構などの光学系を手動操作することなく、観察者
40の眼球中心の追従運動に基づいて映像取得領域q内
の被写体30を含む映像、すなわち、観察者40が注視
した(興味を示した)領域の映像のみを取得することが
できる。これにより、観察者40が注視していない(興
味を示さない)領域の映像を極力記録しないようにする
トリミング処理を画像取得段階で行うことができる。従
って、被写体映像を格納するための8mmビデオテープ
などの記憶媒体を有効に使用することができる。
【0047】図8は、ビデオカメラ100によるズーム
アップ時の被写体映像の取得例を示すイメージ図であ
る。図9Aは、観察者40の瞳孔(開度=大)の絞り運
動例、図9Bはその瞳孔(開度=小)の絞り運動例を示
すイメージ図である。
【0048】この例では、図8に示すイメージ図の中心
に存在する被写体30の映像を観察者40がビデオカメ
ラ100を固定して撮像する場合を想定する。この場合
に、図8に示す被写体30を注視する観察者40の瞳孔
の開閉量が算出される。例えば、上述した観察者の黒目
領域から瞳孔部分のみを抽出したNTSC方式の眼球画
像情報が、フレームメモリなどに展開され、水平走査線
上における瞳孔部分(エッジ)が抽出される。この瞳孔
部分のエッジ位置がカウンタなどにより計測され、カメ
ラ座標系における瞳孔部分の位置座標が各水平走査線毎
に決定される。
【0049】その後、黒目領域の反転画像のエッジによ
り形成される輪郭円(被比較パターン)が求められ、こ
の被比較パターンに基づいて瞳孔開閉量が得られる。こ
の例では予め設定された基準パターンとこの被比較パタ
ーンとを比較することによりその瞳孔開閉量の多少、つ
まり、瞳孔開度の大小が判定される。具体的には瞳孔開
度に関して基準値が設定され、この基準値と瞳孔の開閉
量とが比較され、基準値よりも瞳孔の開閉量が大きい場
合には瞳孔開度=大と判定される。また、基準値よりも
瞳孔の開閉量が小さい場合には瞳孔開度=小と判定され
る。その後、観察者40の瞳孔運動に基づいて被写体3
0の注視点pを含む映像取得領域qが決定される。
【0050】一般に、物体の一点を注視しない(物体に
集中しない)場合には図9Aに示す観察者40の眼球4
0Aの瞳孔は広がる。これを瞳孔開度=大の状態とす
る。また、物体の一点を注視する(物体に集中する)と
図9Bに示す観察者40の眼球40Aの瞳孔は縮まる。
これを瞳孔開度=小の状態とする。従って、観察者40
が被写体30の特定位置を注視したか否かは瞳孔開閉量
を検出することにより画像処理系に認識させることがで
きる。
【0051】この例では、図8に示す被写体30の注視
点pを含む映像取得領域qを決定するときに、物体の一
点を注視しない場合に比べて、物体の一点を注視した場
合には、観察者40の瞳孔開度が小さくなるという性質
を利用するものである。もちろん、映像取得領域qは上
述したウインド設定時の画像処理概念のように予め大き
さを決めて置いてもよく、その大きさを自由に可変設定
できるようにしてもよい。この映像取得領域q内の被写
体30を含む映像のみがCCD装置16によって撮像さ
れ、図示しない8mmビデオテープなどの記憶媒体に記
録される。
【0052】従って、ズーム・アップ/ダウン機構など
の光学系を手動操作することなく、観察者40の瞳孔運
動に基づいて映像取得領域q内の被写体30を含む映
像、すなわち、観察者40が注視した領域の映像のみを
取得することができる。これにより、観察者40が注視
していない領域の映像を極力記録しないようにするトリ
ミング処理を画像取得段階で行うことができる。従っ
て、被写体映像を格納するための8mmビデオテープな
どの記憶媒体を有効に使用することができる。
【0053】上述の観察者40の顔面部位の認識方法に
ついては、これに限られることはく、次のような方法で
もよい。図10は被認識物体41の装着例を示すイメー
ジ図である。この例では液晶モニタ13及びCCD装置
15が設けられる場合であって、予め液晶モニタ13を
観察する観察者40の顔面近くに被識別物体41を装着
させ、この被識別物体41を検出して観察者の顔面部位
を予測する方法である。
【0054】この被識別物体41として例えば磁気を帯
びたネックレス及びイヤリングなどを予め準備する。こ
のネックレス及びイヤリングなどを図10に示す観察者
40に装着してもらう。そして、CCD装置14に代わ
って磁気センサを利用した位置測定手段が設けられ、磁
気を帯びたネックレス及びイヤリングなどの位置情報が
検出される。この位置情報をIEEE1394の通信プ
ロトコルに基づく信号線(赤外線又は無線方式でもよ
い)でカメラ本体部11へ伝送し、観察者40の顔面画
像情報を画像処理系に認識させるようにしてもよい。
【0055】このように本実施例としてのビデオカメラ
100によれば、液晶モニタ13の表側に設けられた、
顔面認識用のCCD装置14及び眼球認識用のCCD装
置15によって、被写体30の映像を注視した観測者4
0の眼球運動が撮像されるので、観察者40が注視した
被写体映像の特定位置である注視点pを信号処理回路1
7に認識させることができる。
【0056】例えば、液晶モニタ13を観察する観察者
40の顔面がCCD装置14によって認識されると、こ
のCCD装置14より得られた観察者40の顔面画像情
報に基づいて、その観察者40の眼球40がCCD装置
15によって認識されるので、一方で観察者40に映像
を液晶モニタ13で見せながら、他方で観察者40の眼
球運動を取得することができる。
【0057】従って、CCD装置14から得られた顔面
認識信号S41及びCCD装置15から得られた眼球認
識信号S42に基づいて被写体画像取得用のCCD装置
16の焦点距離Sc+Soffが信号処理回路17によっ
て補正できるので、観測者の眼球運動から認識された瞳
孔の動きに基づいた最適な位置に、その観察者40の注
視点pとCCD装置16との焦点距離Sc+Soffを合
わせ込むことができる(CCD装置16の自動焦点制
御)。
【0058】しかも、カメラ本体部11の光学レンズ系
をズームアップさせたり、パーンさせたりするときに、
観測者が注視した被写体30の特定位置に対してCCD
装置16の焦点が最適に合わせ込まれるので、ベストフ
ォーカスで被写体30の映像を撮像することができると
共に、その映像を最適に液晶モニタ13に表示すること
ができる(最適表示制御)。これにより、高機能かつ高
性能のビデオカメラ100を提供できる。
【0059】(3)第2の実施例 図11は、映像入出力装置10を応用した第2の実施例
としての眼球監視機能付きのビデオカメラ200の液晶
表示部周辺の回路構成例を示すブロック図である。この
例では表示手段の裏側に眼球運動検出用の撮像手段が設
けられる場合である。
【0060】このビデオカメラ200は表示手段として
図11に示す液晶表示部23、分光用のプリズム25、
光源28及びアイフード(アイキャップ)29を有して
いる。この例では、光源28から照射されたバックライ
ト光L1は分光用のプリズム25で90°に偏光され、
液晶表示部23の裏面に導かれる。液晶表示部23では
映像信号S3に基づいて光源28によるバックライト光
L1がシャッター制御される。
【0061】この液晶表示部23の表面側にはアイフー
ド29が設けられ、観察者の眼球40Aによって液晶表
示面が覗かれるようになされる。観察者の眼球40Aに
よる動きは液晶シャッターが開放されたときに、液晶表
示部23及び分光用のプリズム25を介して眼球運動検
出用の撮像手段としてのCCD撮像素子24によって撮
像される。このCCD撮像素子24を撮像許可信号S5
によって制御してもよい。例えば、液晶表示部23への
映像信号S3がオフしているときに、液晶シャッターの
開放条件の下にCCD撮像素子24による撮像を許可す
る。これによっても、観察者の眼球運動を認識できる。
【0062】このCCD撮像素子24によって発生され
た眼球検出信号S4は、信号処理回路22に出力され
る。信号処理回路22では眼球検出信号S4に基づいて
液晶表示部23の任意の点p’を注視する観測者の眼球
運動を解析することにより、観察者が注視した被写体映
像の特定位置である注視点pを認識するようになされ
る。そして、信号処理回路22では被写体画像取得用の
CCD装置(撮像手段)21からの撮像信号S1を眼球
検出信号S4に基づいて所定の画像処理した後に、映像
信号S3及び焦点制御信号S2が出力される。この焦点
制御信号S2に基づいてCCD装置21の焦点距離が自
動調整される。
【0063】続いて、図12〜図14を参照しながら、
ビデオカメラ200の動作例を説明する。この例では、
観察者の眼球画像を得るために2つの方法が準備されて
いる。第1の方法は、被写体画像及び眼球画像の合成画
像情報から被写体画像情報を差し引いて眼球画像情報を
得るものである。第2の方法は被写体画像取得用のCC
D装置21による撮像信号S1がオフする期間、例え
ば、当該表示画面と次の表示画面のフレーム間を利用し
て、液晶表示部23のシャッターを全開して観察者の眼
球映像を取り込むものである。
【0064】 第1の方法 図12AはCCD撮像素子24による取得画像例、図1
2Bは液晶表示部23による画像表示例、図12Cは観
察者の眼球画像例を示すイメージ図である。この例では
被写体画像取得用のCCD装置21による被写体30の
映像と観察者の眼球映像とがCCD撮像素子24によっ
て合成して撮像されることを前提とする。
【0065】例えば、液晶表示部23には被写体画像取
得用のCCD装置21により撮像された、被写体30の
映像として図12Aに示す「山」の映像に関する映像信
号S3が供給される。従って、映像信号S3に基づいた
「山」の映像が観察者の眼球40Aに導かれる。そし
て、被写体として「山」の映像と観察者の眼球の映像と
を合成した図12Bに示す合成画像がCCD撮像素子2
4によって撮像される。このとき、分光用のプリズム2
5から得られる戻り光L2がCCD撮像素子24によっ
て撮像される。この戻り光L2には、「山」の映像と観
察者の眼球の映像とが含まれ、この戻り光L2をCCD
撮像素子24によって検出すると、眼球検出信号S4が
発生される。
【0066】そして、この眼球検出信号S4を入力した
信号処理回路22では、CCD撮像素子24により撮像
された合成画像から被写体画像取得用のCCD装置21
による被写体30の「山」の映像を差し引く減算処理が
なされる。これにより、信号処理回路22により図12
Cに示す観察者の眼球映像のみを認識させることができ
る。従って、CCD撮像素子24から得られた眼球検出
信号S4に基づいて被写体画像取得用のCCD装置21
の焦点距離Sc+Soffが信号処理回路22によって補
正できる。
【0067】 第2の方法 図13Aは、映像信号S3の波形例、図13Bは撮像許
可信号S5の波形例を示す図である。図14Aは映像出
力信号による被写体30の表示例、図14Bは観察者の
眼球画像例を示すイメージ図である。この例では液晶表
示部23への映像信号S3がオフしているときに、液晶
シャッターの開放条件の下にCCD撮像素子24に、所
定レベルの撮像許可信号S5が出力されることを前提と
する。なお、制御対象となる信号は映像信号S3そのも
のでなくても、その映像信号S3を液晶表示部23へ出
力許可する制御信号のようなものでもよい。
【0068】そして、液晶表示部23には被写体画像取
得用のCCD装置21により撮像された、被写体30の
映像として、図14Aに示した「山」の映像に関する映
像信号S3が供給される。その表示画面の1フレーム期
間中は例えば、映像信号S3の出力許可信号がハイ
(H)・レベルとなる。従って、映像信号S3に基づい
た「山」の映像が観察者の眼球40Aに導かれる。この
期間では図13Bに示すロー(L)・レベルの撮像許可
信号S5がCCD撮像素子24に出力されるので、観察
者の眼球映像は撮像されない。
【0069】また、図13Bに示すフレーム間では映像
信号S3の出力許可信号がロー(L)・レベルとなる。
従って、映像信号S3に基づいた映像は無くオフし、観
察者の眼球40Aには残像現象だけが作用する。その代
わりにこの期間では図13Bに示すハイ(H)・レベル
の撮像許可信号S5がCCD撮像素子24に出力され、
しかも、液晶シャッターが全開放されるので、分光用の
プリズム25から得られる戻り光L2がCCD撮像素子
24によって撮像される。この戻り光L2には、観察者
の眼球の映像が含まれ、この戻り光L2をCCD撮像素
子24によって検出すると、眼球検出信号S4が発生さ
れる。
【0070】そして、この眼球検出信号S4を入力した
信号処理回路22によって、図14Bに示す観察者の眼
球映像のみを認識させることができる。従って、CCD
撮像素子24から得られた眼球検出信号S4に基づいて
被写体画像取得用のCCD装置21の焦点距離Sc+S
offが信号処理回路22によって補正できる。
【0071】このように本実施例としてのビデオカメラ
200によれば、液晶表示部23の裏側に設けられた、
眼球運動検出用のCCD撮像素子24によって、被写体
30の映像を注視した観測者40の眼球運動が撮像され
るので、観察者が注視した被写体映像の特定位置である
注視点pを信号処理回路22に認識させることができ
る。
【0072】従って、CCD撮像素子24から得られた
眼球検出信号S4に基づいて被写体画像取得用のCCD
装置21の焦点距離Sc+Soffが信号処理回路22に
よって補正できるので、観測者の眼球運動から認識され
た瞳孔の動きに基づいた最適な位置に、その観察者の注
視点pとCCD装置21との焦点距離Sc+Soffを合
わせ込むことができる(CCD装置21の自動焦点制
御)。
【0073】しかも、図示しないカメラ本体部の光学レ
ンズ系をズームアップさせたり、パーンさせたりすると
きに、観測者が注視した被写体30の特定位置に対して
CCD装置21の焦点が最適に合わせ込まれるので、ベ
ストフォーカスで被写体30の映像を撮像することがで
きると共に、その映像を最適に液晶表示部23に表示す
ることができる(最適表示制御)。これにより、高機能
のビデオカメラ200を提供できる。
【0074】この例では液晶表示部23のバックライト
として光源28のみを設ける場合について説明したが、
これに限られることはなく、液晶表示部23又は光源2
8の近くに、図11に示す天窓19を設け、この天窓1
9から自然光を取り込むようにしてもよい。その際に外
部の映像が入り込まないように曇りガラスなどでフィル
タリングする。この構成によって天窓19からの自然光
と光源28によるバックライト光L1とを液晶表示部2
3に導くことができる。このときに、分光用のプリズム
25に集光用のプリズム18を組み合わせ、自然光の光
軸を90°偏光して、液晶表示部23のプリズム25に
導いてもよい。光源用の電力が節約できる。
【0075】(4)第3の実施例 図15は、映像入出力装置10を応用した第3の実施例
としての眼球監視機能付きのビデオカメラ300の液晶
表示面の構成例を示すイメージ図である。この例では表
示手段の裏側に第2の実施例と同様にして眼球運動検出
用のCCD撮像素子が設けられる場合であって、液晶表
示部23がラスタ走査方式を採る場合に、その液晶表示
部23にシャッター開放ラインが割り当てられ、そのラ
インの液晶シャッターが常時開放されるものである。
【0076】図15に示す液晶表示部23はその走査ラ
インを拡大すると、図13Aに示した映像信号S3によ
って液晶シャッターが開閉するライン(図中白抜き部
分)Lpと、その液晶シャッターが常時開放されるシャ
ッター開放ライン(図中斜線部分)Loとを有してい
る。このシャッター開放ラインLoは液晶表示画面にお
いて、観察者の眼球位置に対峙する領域の走査ラインに
割り当てられる。その領域の走査ラインの中で数ライン
置きにシャッター開放ラインLoが設けられ、観察者の
眼球映像が図11に示したようなCCD撮像素子24に
よって常時取り込まれる。その他の構成は第2の実施例
と同じ構成を採るのでその説明を省略する。シャッター
開放ラインLoは、1/30フレームで書き換えられる
と共に液晶シャッターによって開閉されるラインLp間
に挿入することが望ましい。
【0077】このように本実施例としてのビデオカメラ
300によれば、シャッター開放ラインLpによって観
察者の眼球映像を常時CCD撮像素子24に取り込むこ
とができるので、被写体30の映像を注視した観測者4
0の眼球運動を常時撮像することができる。
【0078】しかも、信号処理回路22では、第2の実
施例のように減算処理を行うことなく、観察者が注視し
た被写体映像の特定位置である注視点pを認識させるこ
とができる。従って、第2の実施例と同様にして眼球検
出信号S4に基づいたCCD装置21の自動焦点制御及
び液晶表示部23の表示制御を行うことができる。
【0079】(5)第4の実施例 図16は、映像入出力装置10を応用した第4の実施例
としての眼球監視機能付きのビデオカメラ400の液晶
表示部裏面の構成例を示すイメージ図である。この例で
は液晶表示部33の裏側に反射膜32が形成されたいわ
ゆる反射型の液晶表示装置の場合において、第3の実施
例と同様にしてシャッター開放ラインLoを割り当てた
場合に、そのシャッター開放ラインLoの光量を補正す
るようになされたものである。
【0080】図16に示すビデオカメラ400ではラス
タ走査方式が採られ、その液晶表示部23にはシャッタ
ー開放ラインが割り当てられ、その走査ラインの液晶シ
ャッターが常時開放されるものである。この例では液晶
表示部23の裏側には光源28、反射膜32、分光用の
プリズム25、補助光源38及び第3の実施例で説明し
たようなCCD撮像素子24が設けられる。
【0081】この反射膜32はマジックミラー的に機能
するものであり、例えば、外部からの光を反射すると共
に、光源28による光を透過するものである。反射膜3
2の裏面側には光源28及び補助光源38が設けられ、
光源28による光は一定に照射され、補助光源38によ
る光はフィードバック制御される。上述したシャッター
開放ラインLpの部分は反射膜32が形成されずに開口
した状態となっている。
【0082】従って、反射膜32が形成された部分の反
射率と、シャッター開放ラインLpが形成された開口部
分の反射率とを比較した場合に、その差が大幅に異なっ
ている。そこで、この例ではCCD撮像素子24の出力
段に光補正機構として光量調整回路31が接続され、C
CD撮像素子24による眼球検出信号S4に基づいて補
助光源38による発光量が調整される。
【0083】例えば、図17に示す液晶表示部23の被
写体の映像を表示する部分Aの輝度と、観察者の眼球運
動を取得する部分Bの輝度とが均一になるように補助光
源38がフィードバック制御される。この制御では液晶
表示部23の外部の光量を検出してバックライトとして
の基準光量が決定され、その基準光量に見合う光量が補
助光源38から照射される。この結果、反射膜32によ
る光量と補助光源38による光量とが同じくなるので、
映像表示部分Aの輝度と眼球運動取得部分Bの輝度とを
均一にすることができる。
【0084】(6)第5の実施例 図18は、映像入出力装置10を応用した第5の実施例
としての眼球監視機能付きのビデオカメラ500の液晶
表示部43の構成例を示す一部拡大図である。
【0085】この例では液晶表示部43の表示画面側に
眼球運動検出用の撮像手段が設けられる場合である。す
なわち、ビデオカメラ500は図18に示す液晶表示部
43を有している。この例では、観察者の眼球に相対す
る位置であって、液晶表示部43を構成する液晶表示セ
ル43A上に眼球運動検出用の撮像手段を構成する電荷
結合素子44Aが分散して配置されて成るものである。
【0086】この液晶表示部43は、所定の大きさの液
晶表示セル43Aが図19Aに示す行方向に7画素、列
方向に5画素というようにマトリックス状に配置された
半導体集積基板である。実際の液晶表示セル43Aの集
積規模は数百画素×数千画素単位である。そして、この
7×5画素の液晶表示セル領域(フィルム)とほぼ同じ
大きさの透明フィルム上に、図19Bに示すような2×
3画素の電荷結合素子44Aが配置される。実際の電荷
結合素子44Aの集積規模は数十画素×数百画素単位で
ある。
【0087】この電荷結合素子44Aの1画素は液晶表
示セル43Aの1画素とほぼ同じ大きさである。例え
ば、電荷結合素子44Aは列方向で2列目と4列目であ
って、行方向では2行目、4行目及び6行目の計6画素
である。
【0088】この例では液晶表示セル43Aの半導体基
板上に電荷結合素子44Aの透明フィルムを重ね合わさ
れる。従って、図19Cに示す液晶表示セル領域上の特
定位置に電荷結合素子44Aを分散させた歯抜け状の液
晶表示部43を構成することができる。その際の半導体
基板にはサファイヤが使用され、その基板上にシリコン
を部分的に気相成長できるので、液晶表示セル43Aと
電荷結合素子44Aとを1チップ化したCCD付きの液
晶表示装置を構成することができる。更に、シリコンの
質は悪くなるが、ガラスにSi膜を部分的に形成する方
法も使用することができる。
【0089】このように本実施例としてのビデオカメラ
500によれば、液晶表示セル43Aの半導体基板上に
電荷結合素子44Aの透明フィルムが重ね合わされるの
で、被写体の映像を注視した観測者の眼球運動を常時撮
像することができる。また、CCD付き液晶表示装置を
薄型化することができる。
【0090】しかも、第2の実施例のような減算処理を
行うことなく、観察者が注視した被写体映像の特定位置
である注視点を認識させることができる。従って、第2
の実施例と同様にして被写体画像取得用のCCD装置の
自動焦点制御及び液晶表示部43の表示制御を行うこと
ができる。
【0091】(7)第6の実施例 図20は、映像入出力装置10を応用した第6の実施例
としての眼球監視機能付きの特殊グラストロン600の
構成例を示す正面図である。この例では図11に示した
眼球運動検出機構が右目用及び左目用の液晶表示部の裏
側に適用されるものである。
【0092】図20に示す特殊グラストロン600は非
透過型のヘッドマウントディスプレイを構成しており、
通常のCCD撮像装置51と、第1の画像表示素子とし
ての右眼表示用の液晶表示装置(以下LCDという)2
6と、第2の画像表示素子としての左眼表示用のLCD
27と、図示しない2組の眼球運動検出用のCCD撮像
素子54A、54Bとを有している。
【0093】つまり、観察者の眉間に相当する位置に
は、通常のCCD撮像装置(以下単にCCD装置とい
う)51が配置され、観察者の属する外界像が撮像され
る。従って、観察者が被写体の方向に顔を向けると、そ
の被写体の方向にCCD装置51が向くようになる。こ
の例では、CCD装置51に自動ズーム機構が設けら
れ、被写体の任意の点に注視すると、自動的にその被写
体の任意の点にズームさせることができる。この自動ズ
ーム機構に関しては、例えば、技術文献である特開平8
−179193号公報の電子機器及びカメラの技術を応
用することができる。
【0094】そして、特殊グラストロン600内の観察
者の右目に相対する位置にはLCD26が取付けられ、
例えば、通常のCCD装置51により撮影した被写体の
映像と、予め準備されたコンピユータ・グラフィックス
(CG)などによる仮想画像とを合成したステレオ画像
の一方が表示される。また、その観察者の左目に相対す
る位置にはLCD27が取付けられ、上述の被写体の映
像と、仮想画像と合成したステレオ画像の他方が表示さ
れる。この特殊グラストロン600は観察者の顔面又は
頭部に装着され、上述のLCD26のステレオ画像と、
LCD27のステレオ画像とが観察者の眼球に導かれ、
LCD26のステレオ画像とLCD27のステレオ画像
とは観察者の頭の中で合成される。
【0095】続いて、特殊グラストロン600の内部の
構成例について説明する。図21は、特殊グラストロン
600の内部構成例を示す一部破砕の上面図である。こ
の例では、観察者の眼球に相対する位置であって、図2
1に示す右眼表示用のLCD26と、左眼表示用のLC
D27の裏側に、第2の実施例で説明したような観察者
の眼球運動を検出するためのCCD撮像素子54A、5
4Bが設けられる。バックライトは光源58A,58B
から照射する。なお、第2の実施例と同じ名称のものは
同じ機能を有するためその説明を省略する。
【0096】この特殊グラストロン600ではLCD2
6及びLCD27の表面側から観察者の眼球40A及び
40Bによって液晶表示面が覗かれるようになされる。
観察者の右眼球40Aによる動きはLCD26の液晶シ
ャッターが開放されたときに、LCD26及び分光用の
プリズム55Aを介してCCD撮像素子54Aによって
撮像される。また、観察者の左眼球40Bによる動きは
LCD27の液晶シャッターが開放されたときに、LC
D27及び分光用のプリズム55Bを介してCCD撮像
素子54Bによって撮像される。
【0097】図22は、特殊グラストロン600の回路
構成例を示すブロック図である。この例の特殊グラスト
ロン600では左右の映像が交互にLCD26及びLC
D27に出力されるものである。従って、右目用のLC
D26にステレオ画像を出力しているときに、左目の眼
球運動を左目用のLCD27の裏面に設けたCCD撮像
素子54Bで撮像し、反対に、左目用のLCD27にス
テレオ画像を出力しているときに、右目の眼球運動を右
目用のLCD26の裏面に設けたCCD撮像素子54A
で撮像するようになされる。
【0098】そのため、この例ではマルチプレックス回
路53が設けられる。マルチプレックス回路内部には2
組の切り替えスイッチSW1及びSW2が設けられる。
各々のスイッチSW1及びSW2は2回路1選択スイッ
チを成している。スイッチSW1の中性点cは信号処理
回路52の入力に接続され、接点aはCCD撮像素子5
4Aに接続され、接点bはCCD撮像素子54Bに接続
される。
【0099】また、スイッチSW2の中性点cは信号処
理回路52の出力に接続され、接点aは右目用のLCD
26に接続され、接点bは左目用のLCD27に接続さ
れる。この2つのスイッチSW1及びSW2は制御部5
7によってスイッチング制御される。例えば、スイッチ
SW1でその中性点cを接点bに接続しているときは、
スイッチSW2でその中性点cを接点aに接続する。反
対に、スイッチSW1でその中性点cを接点aに接続し
ているときは、スイッチSW2でその中性点cを接点b
に接続する。もちろん、スイッチSW1及びSW2は制
御部57からのスイッチ制御信号S6によって切り替え
られる。
【0100】これにより、右目用のLCD26にステレ
オ画像信号S31を出力しているときに、左目の眼球運
動を撮像したCCD撮像素子54Bによる眼球検出信号
S42’を選択し、反対に、左目用のLCD27にステ
レオ画像信号S32を出力しているときに、右目の眼球
運動を撮像したCCD撮像素子54Aによる眼球検出信
号S41’を選択することができる。
【0101】図23A〜図23Dは、特殊グラストロン
600の動作例を示す波形図である。この例では、左右
のステレオ画像が交互にLCD26及びLCD27に出
力されると共に、左右の目の眼球運動がCCD撮像素子
54A及び54Bによって交互に撮像されるものであ
る。
【0102】例えば、図23Aに示すスイッチ制御信号
S6がマルチプレックス回路53に供給されると、スイ
ッチ制御信号S6の立ち上がりで、スイッチSW1の
中性点cが接点bにされると共に、スイッチSW2の中
性点cが接点aに接続されるので、図23Bに示すステ
レオ画像信号S31がで立ち上がり、LCD26に出
力される。この結果、右目用のステレオ画像がLCD2
6で表示されると共に、図23Eに示すの立ち上がり
で、左目の眼球運動を撮像したCCD撮像素子54Bに
よる眼球検出信号S42’が信号処理回路52に出力さ
れる。
【0103】その際に、図23Cに示す左目用のステレ
オ画像信号S32はで立ち下がり、LCD27には何
も出力されないし、図23Dに示す右目用のCCD撮像
素子54Aによる眼球検出信号S41’は検出されな
い。
【0104】また、図23Aに示すスイッチ制御信号S
6の立ち上がりで、スイッチSW1の中性点cが接点
aにされると共に、スイッチSW2の中性点cが接点b
に接続されるので、図23Cに示すステレオ画像信号S
32がで立ち上がり、LCD27に出力される。この
結果、左目用のステレオ画像がLCD27で表示される
と共に、図23Dに示すの立ち上がりで、右目の眼球
運動を撮像したCCD撮像素子54Aによる眼球検出信
号S41’が信号処理回路52に出力される。
【0105】その際に図23Bに示す右目用のステレオ
画像信号S31はで立ち下がり、LCD26には何も
出力されないし、図23Eに示す左目用のCCD撮像素
子54Bによる眼球検出信号S42’は検出されない。
従って、右目用のLCD26にステレオ画像を出力して
いるときに、左目の眼球運動を左目用のLCD27の裏
面に設けたCCD撮像素子54Bで撮像し、反対に、左
目用のLCD27にステレオ画像を出力しているとき
に、右目の眼球運動を右目用のLCD26の裏面に設け
たCCD撮像素子54Aで撮像することができる。
【0106】このCCD撮像素子54A及び54Bによ
って発生された眼球検出信号S41’又はS42’は、
信号処理回路52に出力される。信号処理回路52では
眼球検出信号S41’又はS42’に基づいてLCD2
6及びLCD27の任意の点を注視する観測者の眼球運
動を解析することにより、観察者が注視した被写体映像
の特定位置である注視点を認識するようになされる。
【0107】そして、信号処理回路52では被写体画像
取得用のCCD装置(撮像手段)51からの撮像信号S
1を眼球検出信号S41’及びS42’に基づいて所定
の画像処理した後に、ステレオ画像信号S31及びS3
2と、焦点制御信号S2とが出力される。この焦点制御
信号S2に基づいてCCD装置51の焦点距離が自動調
整される。
【0108】このように本実施例としての特殊グラスト
ロン600によれば、LCD26及びLCD27の裏側
に設けられた、眼球運動検出用のCCD撮像素子54A
及び54Bによって、被写体の映像を注視した観測者の
眼球運動が撮像されるので、観察者が注視した被写体映
像の特定位置である注視点を信号処理回路52に認識さ
せることができる。
【0109】従って、CCD撮像素子54Aから得られ
た眼球検出信号S41’及びCCD撮像素子54Bから
得られた眼球検出信号S42’に基づいて被写体画像取
得用のCCD装置51の焦点距離を信号処理回路52に
よって補正することができる。これにより、観測者の眼
球運動から認識された左右の瞳孔の動きに基づいた最適
な位置に、その観察者の注視点とCCD装置51との焦
点距離を合わせ込むことができる(CCD装置51の自
動焦点制御)。
【0110】しかも、図22に示したCCD装置51の
光学レンズ系をズームアップさせたり、パーンさせたり
するときに、観測者が注視した被写体の特定位置に対し
てCCD装置51の焦点が最適に合わせ込まれるので、
ベストフォーカスで被写体の映像を撮像することができ
ると共に、その映像を最適に左右のLCD26及び27
に表示することができる(最適表示制御)。従って、高
性能の特殊グラストロン600を提供できる。
【0111】(8)第7の実施例 図24は、映像入出力装置10を応用した第7の実施例
としての眼球監視機能付きの特殊グラストロン700の
内部構成例を示す一部破砕の上面図である。この例で
は、第5の実施例で説明したCCD付きの液晶表示装置
が特殊グラストロン700に適用されるものである。
【0112】図24に示す特殊グラストロン700は、
非透過型のヘッドマウントディスプレイを構成してお
り、通常のCCD装置71と、第1の画像表示素子とし
ての右眼表示用の液晶表示装置(以下LCDという)7
6と、第2の画像表示素子としての左眼表示用のLCD
77と、図示しない眼球運動検出用の撮像手段としての
フィルム状の電荷結合素子(以下フィルムCCDとい
う)74R、74Lとを有している。
【0113】つまり、観察者の眉間に相当する位置に
は、通常のCCD装置71が配置され、観察者の属する
外界像が撮像される。従って、観察者が被写体の方向へ
頭部を向けると、その被写体の方向にCCD装置71が
向くようになる。この例でも、CCD装置71に自動ズ
ーム機構が設けられ、被写体の任意の位置を注視する
と、自動的にその被写体の任意の位置にCCD装置71
をズームさせることができる。この自動ズーム機構に関
しては、上述した技術文献を応用することができる。
【0114】そして、特殊グラストロン700内の観察
者の右目に相対する位置にはLCD76が取付けられ、
例えば、通常のCCD装置71により撮影した被写体映
像と、予め準備されたコンピユータ・グラフィックス
(CG)などによる仮想画像とを合成したステレオ画像
の一方が表示される。また、その観察者の左目に相対す
る位置にはLCD77が取付けられ、上述の被写体映像
と仮想画像と合成したステレオ画像の他方が表示され
る。
【0115】この例では、右眼表示用のLCD76と、
左眼表示用のLCD77の表示面内に、眼球運動検出用
の撮像手段として、図25Aに示すフィルムCCD74
R(右)及び74L(左)が配置され、被写体の任意の
点を注視する観測者の眼球運動を撮像してその観測者の
注視点が検出される。この例では、フィルムCCD74
R、74Lは、観察者の眼球に相対するLCD76及び
LCD77上に分散して配置されている。
【0116】このフィルムCCD74R、74Lでは、
図25Aに示す例えば、4×6画素のマトリクス状に配
置された液晶表示セルの全体画素に対して、歯抜け状
(斜線部分)に電荷結合素子74Aが配置されている。
従って、白抜き部分には電荷結合素子74Aが配置され
ておらず、LCD76及びLCD77による映像を通す
ようになされる。眼球運動検出用のフィルムCCD74
R及び74Lの形成方法は、第5の実施例で説明してい
るので、その説明を省略する。
【0117】このフィルムCCD74Rでは、図25B
に示す観測者の右眼の瞳の動きや、その瞳孔の絞り状態
が撮像され、フィルムCCD74Lでは、同図に示す観
測者の左眼の瞳の動きや、その瞳孔の絞り状態が撮像さ
れる。多少撮像性能は落ちるが、観測者の眼球運動を撮
像する分には支障はない。従って、フィルムCCD74
R、74Lから得られた眼球検出信号に基づいてピント
が常に一定になるようにCCD装置71の自動ズーム機
構を制御することができる。
【0118】図26は、その特殊グラストロン700の
装着時の注視点pの位置関係例を示す概念図である。こ
の特殊グラストロン700は図26に示す観察者の顔面
又は頭部に装着され、上述のLCD76のステレオ画像
と、LCD77のステレオ画像とが観察者の眼球に導く
ようになされている。
【0119】図26において、特殊グラストロン700
を装着した観察者の両目の光軸が重なったところが、注
視点pである。この注視点pを基準にして、観察者の属
する背景像のステレオ画像と仮想画像のステレオ画像と
が頭の中で合成される。ここで、観察者の眼球表面から
注視点pに至る離隔距離をShとし、CCD装置71の
レンズ表面から注視点pに至る焦点距離をScとし、観
察者の眼球表面とCCD装置のレンズ表面との間のオフ
セット距離をSoffとする。
【0120】この例では、注視点pに至る離隔距離Sh
が焦点距離Sc+Soffよりも多い場合には、図示しな
い画像処理系によってその焦点距離Scを長くするよう
にCCD装置71の絞りやレンズなどの光学系が調整さ
れる。反対に、注視点pに至る離隔距離Shが焦点距離
Sc+Soffよりも少ない場合には、画像処理系によっ
てその焦点距離Scを短くするようにCCD装置71の
光学系が調整される。これにより、観察者が注視した被
写体の任意の点pとCCD装置71の光学系との間の焦
点距離Sc+Soffを自動補正することができる。
【0121】この観察者の眼球映像は、上述したように
左右のLCD76、LCD77の前面にフィルムCCD
74R、74Lを設ける場合に限られることはなく、左
眼表示用のLCD77から背景映像を出力し、右眼表示
用のLCD76上にフィルムCCD74Rを設け、その
CCD74Rによって眼球映像を取得してもよい。この
逆の方法でもよい。
【0122】この例では、観察者の眼球運動から黒目と
瞳孔の位置関係及び瞳孔の形状を認識し、その認識情報
から注視点pの方向と離隔距離Shとを求め、その離隔
距離Shに基づいて特殊グラストロン700と被写体の
任意の点との間の焦点距離Sc+Soffを補正するよう
になされる(図2参照)。
【0123】このように本実施例としての特殊グラスト
ロン700によれば、右眼用のLCD76の前面にフィ
ルムCCD74Rが設けられ、左眼用のLCD77の前
面にフィルムCCD74Lが設けられるので、被写体の
映像を注視した観測者の眼球運動を常時撮像することが
できる。
【0124】しかも、第2の実施例のような減算処理を
行うことなく、観察者が注視した被写体映像の特定位置
である注視点を認識させることができる。従って、第2
の実施例と同様にして被写体画像取得用のCCD装置7
1の自動焦点制御及び液晶表示部43の表示制御を行う
ことができる。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の映像入出
力装置によれば、被写体の映像を注視する観測者の眼球
運動を撮像する眼球運動検出用の撮像手段が表示手段の
表側又は裏側に設けられ、観察者が注視した被写体映像
の特定位置である注視点を認識するようになされたもの
である。
【0126】この構成によって、観察者に被写体の映像
を見せながら、観察者の眼球運動に基づいた被写体画像
取得用の撮像手段の焦点などを自動制御することができ
る。しかも、観察者の眼球運動に基づいた表示制御を行
うことができる。
【0127】本発明に係る映像取得方法によれば、被写
体を注視する観察者の眼球運動に基づいて決定された映
像取得領域内の被写体を含む映像のみを取得するように
なされる。
【0128】この構成によって、観察者が注視していな
い領域の映像を極力記録しないようにするトリミング処
理を画像取得段階で行うことができる。これにより、被
写体映像を格納するための記憶媒体などを有効に使用す
ることができる。
【0129】この発明は液晶表示部及びCCD撮像素子
を有したビデオカメラや眼鏡型の表示装置に適用して極
めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る各実施形態としての映像入出力装
置10の構成例を示すブロック図である。
【図2】その映像入出力装置10の動作例を示すフロー
チャートである。
【図3】映像入出力装置10を応用した第1の実施例と
しての眼球監視機能付きのビデオカメラ100の構成例
を示す正面図である。
【図4】そのCCD装置14の光学系の構成例を示す断
面図である。
【図5】そのビデオカメラ100の液晶モニタ周辺部の
回路構成例を示すブロック図である。
【図6】そのCCD装置14による観察者の顔面部位の
画像取得例を示すイメージ図である。
【図7】Aは、ビデオカメラ100による移動前の被写
体映像、及び、Bはその移動後の被写体映像の取得例を
示すイメージ図である。
【図8】ビデオカメラ100によるズームアップ時の被
写体映像の取得例を示すイメージ図である。
【図9】Aは、観察者の瞳孔(開度=大)の絞り運動
例、Bはその瞳孔(開度=小)の絞り運動例を示すイメ
ージ図である。
【図10】被認識物体41等の装着例を示すイメージ図
である。
【図11】映像入出力装置10を応用した第2の実施例
としての眼球監視機能付きのビデオカメラ200の液晶
表示部周辺の回路構成例を示すブロック図である。
【図12】Aは液晶表示部23による表示画像例、Bは
CCD装置21による取得画像例、Cは観察者の眼球画
像例を示すイメージ図である。
【図13】Aは映像信号S3の波形例、Bは撮像許可信
号S5の波形例を示す図である。
【図14】Aは映像信号S3による被写体30の画像
例、Bは観察者の眼球画像例を示すイメージ図である。
【図15】映像入出力装置10を応用した第3の実施例
としての眼球監視機能付きのビデオカメラ300の液晶
表示部23の構成例を示すイメージ図である。
【図16】映像入出力装置10を応用した第4の実施例
としての眼球監視機能付きのビデオカメラ400のバッ
クライト補正に係る構成例を示すイメージ図である。
【図17】そのバックライト補正時の機能例を示すイメ
ージ図である。
【図18】映像入出力装置10を応用した第5の実施例
としての眼球監視機能付きのビデオカメラ500の液晶
表示部43の構成例を示す一部拡大図である。
【図19】Aは5×7画素の液晶表示セル43Aの配置
例、Bは2×3画素の電荷結合素子44Aの配置例、C
は液晶表示セル43A及び電荷結合素子44Aの形成例
を示すイメージ図である。
【図20】映像入出力装置10を応用した第6の実施例
としての眼球監視機能付きの特殊グラストロン600の
内部構成例を示す正面図である。
【図21】その特殊グラストロン600の内部構成例を
示す一部破砕の上面図である。
【図22】その特殊グラストロン600の回路構成例を
示すブロック図である。
【図23】その特殊グラストロン600の動作例を示す
波形図である。
【図24】映像入出力装置10を応用した第7の実施例
としての眼球監視機能付きの特殊グラストロン700の
内部構成例を示す一部破砕の上面図である。
【図25】その特殊グラストロン700のフィルムCC
D74R、74Lの構成例を示す上面から見た概念図で
ある。
【図26】その特殊グラストロン700の装着時の注視
点pの位置関係例を示す概念図である。
【符号の説明】
1・・・撮像手段、2・・・画像処理手段、3・・・表
示手段、4,4’・・・眼球運動検出用の撮像手段、1
0・・・映像入出力装置、13・・・液晶モニタ、14
・・・顔面認識用のCCD装置(顔面認識部)、15・
・・眼球認識用のCCD装置(眼球認識部)、16,2
1,51,71・・・CCD装置(被写体画像取得用の
撮像手段)、17,22,52・・・信号処理回路(画
像処理手段)、23,33,43・・・液晶表示部(表
示手段)、24,54A,54B・・・CCD撮像素
子、25,55A,55B・・・分光用のプリズム、2
6,76・・・右眼表示用のLCD(第1の画像表示素
子)、27,77・・・左眼表示用のLCD(第2の画
像表示素子)、28,58A,58B・・・光源、31
・・・光量調整回路(光補正機構)、38・・・補助光
源、41・・・被認識物体、44A・・・電荷結合素子
(眼球運動検出用の撮像手段)、100〜500・・・
ビデオカメラ、600,700・・・特殊グラストロン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AA02 AB26 BA04 BA34 BB10 BB21 BB29 BC07 BC21 BD01 DA01 DA18 DA20 2H051 AA08 DA03 DA24 5C022 AA11 AB15 AB22 AB66 AB67 AB68 AC03 AC42 AC51 AC69 AC79 5C061 AA03 AB12 AB20

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像して該被写体の映像を表示
    する装置であって、 前記被写体の映像を撮像する被写体画像取得用の撮像手
    段と、 前記撮像手段によって撮像された被写体の映像を表示す
    る表示手段と、 前記表示手段を注視する観察者の眼球運動を撮像する眼
    球運動検出用の撮像手段とを備え、 前記眼球運動検出用の撮像手段は前記表示手段の表側又
    は裏側に設けられ、 前記観察者が注視した被写体映像の特定位置である注視
    点を認識するようになされたことを特徴とする映像入出
    力装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段の表側に眼球運動検出用の
    撮像手段が設けられる場合であって、 前記眼球運動検出用の撮像手段は、 前記表示手段を観察する観察者の顔面を認識する顔面認
    識部と前記顔面認識部より得られた観察者の顔面画像か
    ら該観察者の眼球を認識する眼球認識部とを有すること
    を特徴とする請求項1に記載の映像入出力装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段及び顔面認識部が設けられ
    る場合であって、 予め前記表示手段を観察する観察者の顔面近くに被識別
    物体を装着させ、 前記被識別物体を検出して観察者の顔面部位を予測する
    ことを特徴とする請求項4に記載の映像入出力装置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段と、被写体画像取得用及び
    眼球運動検出用の撮像手段とが設けられる場合であっ
    て、 前記表示手段は、 光源と、 前記被写体画像取得用の撮像手段による撮像信号に基づ
    いて前記光源による光を液晶シャッター制御する液晶表
    示部と、 前記液晶表示部の裏面に設けられた分光用のプリズムと
    を有し、 前記眼球運動検出用の撮像手段は、 前記分光用のプリズムから得られる光を撮像して観察者
    の眼球運動を取得するようになされたことを特徴とする
    請求項1に記載の映像入出力装置。
  5. 【請求項5】 前記液晶表示部と、被写体画像取得用及
    び眼球運動検出用の撮像手段とが設けられる場合であっ
    て、 前記被写体画像取得用の撮像手段による被写体の映像と
    前記観察者の眼球映像とが眼球運動検出用の撮像手段に
    合成して撮像される場合に、 前記眼球運動検出用の撮像手段により撮像された合成画
    像から前記被写体画像取得用の撮像手段による被写体の
    映像を差し引くことにより、前記観察者の眼球映像を取
    得するようになされたことを特徴とする請求項4に記載
    の映像入出力装置。
  6. 【請求項6】 前記光源及び液晶表示部が設けられる場
    合であって、 自然光を取り込む天窓と、 前記天窓からの自然光と前記光源による光とを前記液晶
    表示部に導く集光用のプリズムが設けられることを特徴
    とする請求項4に記載の映像入出力装置。
  7. 【請求項7】 前記液晶表示部と、被写体画像取得用及
    び眼球運動検出用の撮像手段とが設けられる場合であっ
    て、 前記被写体画像取得用の撮像手段による撮像信号がオフ
    する期間に、前記液晶表示部で液晶シャッターを開いて
    観察者の眼球映像を取り込むようになされたことを特徴
    とする請求項4に記載の映像入出力装置。
  8. 【請求項8】 前記液晶表示部及び眼球運動検出用の撮
    像手段とが設けられる場合であって、 前記液晶表示部がラスタ走査方式を採る場合に、 前記液晶表示部で液晶シャッターを常時開放するシャッ
    ター開放ラインが割り当てられ、前記シャッター開放ラ
    インによって観察者の眼球映像を眼球運動検出用の撮像
    手段に取り込むようになされたことを特徴とする請求項
    4に記載の映像入出力装置。
  9. 【請求項9】 前記液晶表示部の裏側に前記光源及び眼
    球運動検出用の撮像手段が設けられる場合であって、 前記眼球運動検出用の撮像手段による撮像信号に基づい
    て前記光源をフィードバック制御する光補正機構が設け
    られ、 前記光補正機構は、 前記液晶表示部の被写体の映像を表示する部分の輝度
    と、観察者の眼球運動を取得する部分の輝度とが均一に
    なるように前記光源による発光量を調整することを特徴
    とする請求項4に記載の映像入出力装置。
  10. 【請求項10】 前記液晶表示部の表側に前記眼球運動
    検出用の撮像手段が設けられる場合であって、 前記眼球運動検出用の撮像手段は、 観察者の眼球に相対する位置であって前記液晶表示部の
    表示面内に分散して配置されることを特徴とする請求項
    4記載の映像入出力装置。
  11. 【請求項11】 前記表示手段と、被写体画像取得用及
    び眼球運動検出用の撮像手段とが設けられる場合であっ
    て、 前記表示手段は、 前記被写体画像取得用の撮像手段による被写体の映像を
    加工したステレオ画像の一方を表示する第1の画像表示
    素子と、 前記ステレオ画像の他方を表示する第2の画像表示素子
    とを有し、 前記眼球運動検出用の撮像手段は、 前記観察者の眼球に相対する位置であって前記第1及び
    第2の画像表示素子の裏側に配置されることを特徴とす
    る請求項1記載の映像入出力装置。
  12. 【請求項12】 前記被写体画像取得用の撮像手段と、
    第1及び第2の画像表示素子とが設けられる場合であっ
    て、 前記被写体画像取得用の撮像手段による被写体の映像と
    予め準備された映像加工画像とを合成したステレオ画像
    の一方が第1の画像表示素子に表示され、 前記ステレオ画像の他方が第2の画像表示素子に表示す
    るようになされたことを特徴とする請求項11記載の映
    像入出力装置。
  13. 【請求項13】 前記表示手段の表側に眼球運動検出用
    の撮像手段が設けられる場合であって、 前記眼球運動検出用の撮像手段は複数の電荷結合素子を
    有し、 前記表示手段は半導体基板上にマトリックス状に形成さ
    れた複数の液晶表示セルを有し、 前記半導体基板上に形成された液晶表示セルの特定の位
    置に前記電荷結合素子が分散して配置されることを特徴
    とする請求項1に記載の映像入出力装置。
  14. 【請求項14】 任意の被写体の映像を取得する方法で
    あって、 前記被写体を注視する観察者の眼球運動を撮像し、 前記観察者の眼球運動に基づいて前記被写体の映像取得
    領域を決定し、 前記映像取得領域内の被写体を含む映像のみを取得する
    ようになされたことを特徴とする映像取得方法。
  15. 【請求項15】 前記観察者の眼球運動が撮像される場
    合であって、 被写体を追従する前記観察者の眼球の中心を算出し、 前記観察者の眼球中心の追従運動に基づいて被写体を含
    む映像取得領域を決定することを特徴とする請求項14
    に記載の映像取得方法。
  16. 【請求項16】 前記観察者の眼球運動が撮像される場
    合であって、 被写体を注視する前記観察者の瞳孔の開閉量を算出し、 前記観察者の瞳孔の絞り運動に基づいて被写体を含む映
    像取得領域を決定することを特徴とする請求項14に記
    載の映像取得方法。
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