JP2000201483A - 整流回路、電子機器および計時装置 - Google Patents

整流回路、電子機器および計時装置

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JP2000201483A
JP2000201483A JP11266008A JP26600899A JP2000201483A JP 2000201483 A JP2000201483 A JP 2000201483A JP 11266008 A JP11266008 A JP 11266008A JP 26600899 A JP26600899 A JP 26600899A JP 2000201483 A JP2000201483 A JP 2000201483A
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rectifier circuit
signal
output
switch
circuit
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JP11266008A
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English (en)
Inventor
Eisaku Shimizu
栄作 清水
Kunio Koike
邦夫 小池
Hidenori Nakamura
英典 中村
Osamu Takahashi
理 高橋
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比べて高い電圧の直流信号を出力する
ことができる整流回路を提供すること。 【解決手段】 整流回路105は、第1および第2の交
流入力端子MG1,MG2と、第1および第2の直流出
力端子106,107と、各交流入力端子MG1,MG
2間を閉ループ可能なスイッチ121,122と、前記
スイッチ121,122を断続する制御装置とを備え
る。各交流入力端子間を閉ループ可能なスイッチ12
1,122をオン・オフしてチョッパリングすると、発
電機20の起電圧にショートブレーキ時にコイルに溜ま
るエネルギーが加えられる。このため、交流入力信号の
電圧が高くなり、直流出力電圧も向上でき、充電電圧を
高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機等から入力
された交流信号を直流信号に整流してコンデンサ等の蓄
電装置に充電する場合等に利用される整流回路と、この
整流回路を用いた電子機器および計時装置に関する。
【0002】
【背景技術】時計や各種携帯機器においては、回転錘、
ゼンマイ、太陽電池等の発電機により発電した電力を、
コンデンサ等の蓄電装置に充電して各種電子機器を作動
させることで、電池交換を不要にし、取扱い性や環境に
配慮したものがある。
【0003】このような発電機のなかで、特に回転錘や
ゼンマイにより発電機のロータを回転させて発電する交
流発電機は、太陽電池などのように、環境、場所、時間
等に制約を受けることがなく、使用者が、時計を付けた
腕を動かしたり、ゼンマイを巻くことで常にかつ確実に
発電させることができるため、広く利用されている。
【0004】このような交流発電機は、通常、整流回路
で交流信号を直流信号に整流し、コンデンサ等の蓄電装
置に充電して電子回路に供給し、電子回路を作動させて
いた。
【0005】ところで、整流回路としては、4つのダイ
オードを用いたブリッジ整流回路等が知られているが、
このようなブリッジ回路では、ダイオードで電力を消費
してしまい、時計のような小型で発電量の小さな発電機
用の整流回路としては適さないという問題があった。
【0006】このため、4つのダイオードのうちの2つ
をMOSトランジスタに交換し、これらのトランジスタ
を比較回路(コンパレータ)を用いて制御したブリッジ
整流回路が、特表平9−502598号公報に開示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな整流回路を、特に腕時計のような小型の機器内に組
み込まれる小型の交流発電機に用いた場合には、発電電
圧が小さいために、電子回路等を安定して作動させるこ
とができる高い電圧が得られないという問題があった。
【0008】本発明の第1の目的は、従来に比べて高い
電圧の直流信号を出力することができる整流回路および
この整流回路を用いた電子機器、計時装置を提供するこ
とにある。
【0009】また、特表平9−502598号公報の整
流回路では、コンパレータを用いているために消費電力
が大きくなり、かつ部品点数も多くなるため、時計など
の小型の機器に組み込むことが難しいという問題があっ
た。
【0010】本発明の第2の目的は、整流回路での消費
電力を少なくでき、かつ部品点数も少なくすることがで
きる整流回路およびこの整流回路を用いた電子機器、計
時装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1および第2の2つの交流入力端子と、第1およ
び第2の2つの直流出力端子と、前記各交流入力端子間
を閉ループ可能なスイッチと、前記スイッチを断続する
制御装置とを有する整流回路であって、前記スイッチ
は、第1の交流入力端子と第1の直流出力端子との間に
配置された第1のスイッチと、第2の交流入力端子と第
1の直流出力端子との間に配置された第2のスイッチと
で構成され、各スイッチは、そのスイッチが接続されて
いる交流入力端子の極性に同期して、一方のスイッチが
接続されかつ他方のスイッチが切断されるように制御さ
れるとともに、切断されているスイッチは、前記制御装
置によって断続されることを特徴とするものである。
【0012】発電機等の交流機からの交流信号は、各交
流入力端子から整流回路に入力される。この際、各交流
入力端子間を短絡することなどによって閉ループ可能な
スイッチをオン・オフしてチョッピング(以下、本明細
書においては、便宜上チョッピングのことをチョッパリ
ングと称す)すると、スイッチをオンした時には、発電
機等にショートブレーキが掛かり、かつ発電機のコイル
にエネルギーがたまる。一方で、スイッチをオフする
と、発電機等が動作し、前記コイルにたまっていたエネ
ルギー分が含まれるため、起電圧が高まる。
【0013】このため、各交流入力端子の入力信号の電
圧を高めることができ、その分、チョッパリングしない
場合に比べて、直流出力端子からの出力電圧も向上で
き、コンデンサ等に充電する場合も充電電圧を高めるこ
とができる。
【0014】また、第1および第2のスイッチを設ける
だけで、交流入力信号に同期した整流制御と、チョッパ
リングによる起電圧向上とを同時に実現でき、部品点数
を少なくできてコストを低減できる上、整流効率を向上
することができ、かつ消費電力も低減できる。
【0015】なお、前記スイッチをオンすることで移行
する閉ループ状態とは、閉ループ状態ではない場合と比
べて発電機に加わるブレーキ力が大きくなる状態であれ
ばよく、閉ループとされた回路上に、例えばスイッチと
発電機との間等に、抵抗素子等が設けられていてもよ
い。
【0016】また、前記スイッチを断続するチョッパリ
ング周波数は、交流入力信号の5倍以上の周波数である
ことが好ましく、交流入力信号の5倍〜100倍である
ことがより好ましい。チョッパリング周波数が交流入力
信号の5倍よりも小さいと、チョッパリングによって起
電圧を高める効果が小さくなるため、起電圧波形の5倍
以上であることが好ましい。
【0017】さらに、チョッパリング周波数が交流入力
信号の100倍以上になると、チョッパリングするため
の制御回路(IC)の消費電力が増大し、発電する電力
が多くなるため、チョッパリング周波数は起電圧波形の
100倍以下であることが好ましい。但し、用途や制御
方式によっては、チョッパリング周波数を5倍以下に設
定したり、100倍以上に設定してもよい。
【0018】以上の整流回路において、前記第1のスイ
ッチを、第2の交流入力端子にゲートが接続された第1
の電界効果型トランジスタと、この第1の電界効果型ト
ランジスタに並列に接続されて前記制御装置で断続され
る第2の電界効果型トランジスタとで構成し、前記第2
のスイッチを、第1の交流入力端子にゲートが接続され
た第3の電界効果型トランジスタと、この第3の電界効
果型トランジスタに並列に接続されて前記制御装置で断
続される第4の電界効果型トランジスタとで構成するこ
とが好ましい。
【0019】このような整流回路では、例えば、第1の
交流入力端子がプラス「+」、第2の交流入力端子がマ
イナス「−」(第1の交流入力端子よりも低電位)にな
ると、第2の交流入力端子にゲートが接続された第1の
電界効果型トランジスタ(Pchの場合)がオン状態と
なり、第1の交流入力端子にゲートが接続された第3の
電界効果型トランジスタ(Pchの場合)はオフ状態と
なる。このため、交流入力信号は、第1の交流入力端
子、第1の電界効果型トランジスタ、第1の直流出力端
子、コンデンサ等の蓄電装置、第2の直流出力端子、第
2の交流入力端子の経路で流れて整流される。
【0020】また、第2の交流入力端子がプラス、第1
の交流入力端子がマイナス(第2の交流入力端子よりも
低電位)になると、第1の交流入力端子にゲートが接続
された第3の電界効果型トランジスタがオン状態とな
り、第2の交流入力端子にゲートが接続された第1の電
界効果型トランジスタはオフ状態となる。このため、交
流入力信号は、第2の交流入力端子、第3の電界効果型
トランジスタ、第1の直流出力端子、コンデンサ等の蓄
電装置、第2の直流出力端子、第1の交流入力端子の経
路で流れて整流される。
【0021】この際、第2,4の各電界効果型トランジ
スタは、そのゲートにチョッパ信号が入力されることな
どでオン、オフ状態を繰り返している。そして、各第
2,4の電界効果型トランジスタは、第1,3の電界効
果型トランジスタに並列に接続されているため、第1,
3の電界効果型トランジスタがオン状態であれば、第
2,4の電界効果型トランジスタのオン、オフ状態に関
係なく電流が流れるが、第1,3の電界効果型トランジ
スタがオフ状態の場合には、第2,4の電界効果型トラ
ンジスタがチョッパ信号でオン状態とされると電流が流
れる。従って、オフ状態の第1,3の電界効果型トラン
ジスタの一方に並列接続された第2,4の電界効果型ト
ランジスタがチョッパ信号でオン状態にされると、第
1,2のスイッチの両方がオン状態となり、各交流入力
端子間が閉ループ状態とされる。
【0022】これにより、交流入力信号の電圧をチョッ
パリングで高めることができるとともに、整流制御は、
各交流入力端子にゲートが接続された第1,3の電界効
果型トランジスタで行っているので、コンパレータ等を
用いる必要が無く、構成が簡単になって部品点数を少な
くでき、かつコンパレータの消費電力による充電効率の
低下も防止できる。さらに、交流入力端子の電圧を利用
して電界効果型トランジスタのオン、オフを制御してい
るので、各交流入力端子の極性に同期して各電界効果型
トランジスタを制御することができ、整流効率を向上す
ることができる。
【0023】この際、前記各交流入力端子と第2の直流
出力端子との間には、昇圧回路が設けられていることが
好ましい。この昇圧回路としては、例えば、前記第1お
よび第2の交流入力端子の一方と第2の直流出力端子と
の間に配置された昇圧用コンデンサと、第1および第2
の交流入力端子の他方と第2の直流出力端子との間に配
置されたダイオードとを備えて構成されたものなどが利
用できる。
【0024】このような昇圧回路をさらに備えていれ
ば、チョッパリングによる起電圧の向上に加えて、昇圧
回路によって昇圧できるため、整流回路からの直流出力
信号の電圧をより一層高めることができ、コンデンサ等
への充電電圧も向上できて充電効率をより一層向上する
ことができる。
【0025】また、本発明の整流回路は、第1および第
2の2つの交流入力端子と、第1および第2の2つの直
流出力端子とを有する整流回路であって、第1の交流入
力端子と第1の直流出力端子との間に配置された第1の
スイッチと、第2の交流入力端子と第1の直流出力端子
との間に配置された第2のスイッチと、前記各交流入力
端子と第2の直流出力端子との間に設けられた昇圧回路
とが設けられているとともに、前記各スイッチは、その
スイッチが接続されている交流入力端子の極性に同期し
て、一方のスイッチが接続されかつ他方のスイッチが切
断されるように制御されていることを特徴とするもので
ある。
【0026】本発明の整流回路においても、昇圧回路を
設けたので、整流回路からの直流出力信号の電圧を向上
することができる。また、第1および第2のスイッチを
設けるだけで、交流入力信号に同期した整流制御を実現
でき、部品点数を少なくできてコストを低減できる上、
整流効率を向上することができる。なお、昇圧回路とし
ては、前記昇圧回路と同じ構成のものなどが利用でき
る。
【0027】本発明の電子機器は、以上に記載した整流
回路と、この整流回路の前記各交流入力端子に接続され
て交流入力端子に交流信号を出力する発電機と、整流回
路から出力される直流信号により駆動される電子回路
と、を備えることを特徴とするものである。
【0028】また、本発明の計時装置は、以上に記載し
た整流回路と、この整流回路の前記各交流入力端子に接
続されて交流入力端子に交流信号を出力する発電機と、
整流回路から出力される直流信号により駆動される電子
回路と、この電子回路で制御されかつ時刻を表示する時
刻表示装置と、を備えることを特徴とするものである。
【0029】この計時装置としては、機械的エネルギ源
と、前記機械的エネルギ源によって駆動されて誘起電力
を発生して交流信号を出力する前記発電機と、前記機械
的エネルギ源で駆動される指針等の時刻表示装置と、前
記整流回路から出力される直流信号により駆動されて前
記発電機の回転周期を制御する回転制御手段(電子回
路)とを備える電子制御式機械時計などがある。
【0030】これらの電子機器や、電子制御式機械時計
等の計時装置は、整流回路による昇圧作用によって高い
電圧の直流出力が得られるため、小型の発電機を用いた
場合でも安定して電子回路を作動させることができる。
さらに、電子制御式機械時計等の計時装置は、電子回路
が安定作動されることで、正確な時刻表示を行うことが
できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0032】図1は、本発明の第1実施形態の整流回路
を適用した計時装置である電子制御式機械時計の構成を
示すブロック図である。
【0033】電子制御式機械時計は、機械的エネルギ源
としてのゼンマイ1aと、ゼンマイ1aのトルクを発電
機20に伝達する機械エネルギー伝達手段としての増速
輪列(番車)7と、増速輪列7に連結されて時刻表示を
行う時刻表示装置である指針14とを備えている。
【0034】発電機20は、増速輪列7を介してゼンマ
イ1aによって駆動され、誘起電力を発生して電気的エ
ネルギを供給する。この発電機20からの交流出力は、
整流回路105を通して昇圧、整流され、コンデンサ
(電源回路)22に充電供給される。
【0035】本実施形態では、図2にも示すように、ブ
レーキ回路120を発電機20に設けている。具体的に
は、発電機20で発電された交流信号(交流電流)が入
力される第1の交流入力端子MG1、第2の交流入力端
子MG2を短絡等によって閉ループさせてショートブレ
ーキを掛ける第1および第2のスイッチ121,122
によりブレーキ回路120が構成され、このブレーキ回
路120は図1に示す調速機を兼用した発電機20に組
み込まれている。
【0036】第1のスイッチ121は、図3にも示すよ
うに、第2の交流入力端子MG2にゲートが接続された
Pch(Pチャネル)の第1の電界効果型トランジスタ
(FET)126と、後述するチョッパ信号発生部80
からのチョッパ信号(チョッパパルス)CH3がゲート
に入力されるPchの第2の電界効果型トランジスタ1
27とが並列に接続されて構成されている。
【0037】また、第2のスイッチ122は、第1の交
流入力端子MG1にゲートが接続されたPchの第3の
電界効果型トランジスタ(FET)128と、チョッパ
信号発生部80からのチョッパ信号(チョッパパルス)
CH3がゲートに入力されるPchの第4の電界効果型
トランジスタ129とが並列に接続されて構成されてい
る。
【0038】そして、発電機20に接続された昇圧用の
コンデンサ123、ダイオード124,125、第1の
スイッチ121、第2のスイッチ122を備えて倍電圧
整流回路(簡易同期昇圧チョッパ整流回路)105(図
1では整流回路105)が構成されている。なお、ダイ
オード124,125としては、一方向に電流を流す一
方向性素子であればよく、その種類は問わない。特に、
電子制御式機械時計では、発電機20の起電圧が小さい
ため、ダイオード125としては降下電圧Vfが小さい
ショットキーバリアダイオードを用いることが好まし
い。また、ダイオード124としては、逆リーク電流が
小さいシリコンダイオードを用いることが好ましい。
【0039】そして、この整流回路105で整流された
直流信号は、整流回路105の第1の直流出力端子10
6および第2の直流出力端子107を通してコンデンサ
22に充電される。
【0040】前記ブレーキ回路120は、コンデンサ2
2から供給される電力によって駆動される電子回路であ
る回転制御手段50により制御されている。この回転制
御手段50は、図1,2に示すように、発振回路51、
ロータの回転検出回路53、ブレーキの制御回路56を
備えて構成されている。
【0041】発振回路51は時間標準源である水晶振動
子51Aを用いて発振信号(32768Hz)を出力
し、この発振信号は12段のフリップフロップからなる
分周回路52によってある一定周期まで分周される。分
周回路52の12段目の出力Q12は、8Hzの基準信
号として出力されている。
【0042】回転検出回路53は、発電機20に接続さ
れた波形整形回路61とモノマルチバイブレータ62と
で構成されている。波形整形回路61は、アンプ、コン
パレータで構成され、正弦波を矩形波に変換する。モノ
マルチバイブレータ62は、ある周期以下のパルスだけ
を通過させるバンドパス・フィルターとして機能し、ノ
イズを除去した回転検出信号FG1を出力する。
【0043】制御回路56は、制動制御手段であるアッ
プダウンカウンタ54と、同期回路70と、チョッパ信
号発生部80とを備えている。
【0044】アップダウンカウンタ54のアップカウン
ト入力およびダウンカウント入力には、回転検出回路5
3の回転検出信号FG1および分周回路52からの基準
信号fsが同期回路70を介してそれぞれ入力されてい
る。
【0045】同期回路70は、4つのフリップフロップ
71やANDゲート72からなり、分周回路52の5段
目の出力(1024Hz)や6段目の出力(512H
z)の信号を利用して、回転検出信号FG1を基準信号
fs(8Hz)に同期させるとともに、これらの各信号
パルスが重なって出力されないように調整している。
【0046】アップダウンカウンタ54は、4ビットの
カウンタで構成されている。アップダウンカウンタ54
のアップカウント入力には、前記回転検出信号FG1に
基づく信号が同期回路70から入力され、ダウンカウン
ト入力には、前記基準信号fsに基づく信号が同期回路
70から入力される。これにより、基準信号fsおよび
回転検出信号FG1の計数と、その差の算出とが同時に
行えるようになっている。
【0047】なお、このアップダウンカウンタ54に
は、4つのデータ入力端子(プリセット端子)A〜Dが
設けられており、端子A,B,DにHレベル信号が入力
されていることで、アップダウンカウンタ54の初期値
(プリセット値)がカウンタ値「11」に設定されてい
る。
【0048】また、アップダウンカウンタ54のLOA
D入力端子には、コンデンサ22に接続されてコンデン
サ22に最初に電力が供給された際に、システムリセッ
ト信号SRを出力する初期化回路91が接続されてい
る。なお、本実施形態では、初期化回路91は、コンデ
ンサ22の充電電圧が所定電圧になるまではHレベルの
信号を出力し、所定電圧以上になればLレベルの信号を
出力するように構成されている。
【0049】アップダウンカウンタ54は、LOAD入
力つまりシステムリセット信号SRがLレベルになるま
では、アップダウン入力を受け付けないため、図4に示
すように、アップダウンカウンタ54のカウンタ値は
「11」に維持される。
【0050】アップダウンカウンタ54は、4ビットの
出力QA〜QDを有している。従って、カウンタ値が
「12」以上であれば、3,4ビット目の出力QC,Q
Dは共にHレベル信号を出力し、カウンタ値が「11」
以下であれば、3,4ビット目の出力QC,QDの少な
くとも一方は必ずLレベル信号を出力する。
【0051】従って、出力QC,QDが入力されるAN
Dゲート110の出力LBSは、アップダウンカウンタ
54のカウンタ値が「12」以上であればHレベル信号
となり、カウンタ値が「11」以下であればLレベル信
号となる。この出力LBSは、チョッパ信号発生部80
に接続されている。
【0052】なお、出力QA〜QDが入力されたNAN
Dゲート111およびORゲート112の各出力は、同
期回路70からの出力が入力されるNANDゲート10
2にそれぞれ入力されている。従って、例えばアップカ
ウント信号の入力が複数個続いてカウンタ値が「15」
になると、NANDゲート111からはLレベル信号が
出力され、さらにアップカウント信号がNANDゲート
102に入力されても、その入力はキャンセルされてア
ップダウンカウンタ54にアップカウント信号がそれ以
上入力されないように設定されている。同様に、カウン
タ値が「0」になると、ORゲート112からはLレベ
ル信号が出力されるため、ダウンカウント信号の入力は
キャンセルされる。これにより、カウンタ値が「15」
を越えて「0」になったり、「0」を越えて「15」に
なったりしないように設定されている。
【0053】チョッパ信号発生部80は、3つのAND
ゲート82〜84で構成され、分周回路52の出力Q5
〜Q8を利用して第1のチョッパ信号CH1を出力する
第1チョッパ信号発生手段81と、2つのORゲート8
6,87で構成され、分周回路52の出力Q5〜Q8を
利用して第2のチョッパ信号CH2を出力する第2チョ
ッパ信号発生手段85と、前記アップダウンカウンタ5
4からの出力LBSと、第2チョッパ信号発生手段85
の出力CH2とが入力されるANDゲート88と、この
ANDゲート88の出力と前記第1チョッパ信号発生手
段81の出力CH1とが入力されるNORゲート89と
を備えている。
【0054】このチョッパ信号発生部80のNORゲー
ト89からの出力CH3は、Pchトランジスタからな
るスイッチ121,122のゲートに入力されている。
従って、出力CH3からLレベル信号が出力されると、
スイッチ121,122はオン状態に維持され、発電機
20がショートされてブレーキが掛かる。
【0055】一方、出力CH3からHレベル信号が出力
されると、スイッチ121,122はオフ状態に維持さ
れ、発電機20にはブレーキが加わらない。従って、出
力CH3からのチョッパ信号によって発電機20をチョ
ッパリング制御することができ、このチョッパ信号を出
力するチョッパ信号発生部80を含む回転制御手段50
によって121,122を断続してチョッパリングする
制御装置が構成されている。
【0056】次に、本実施形態における動作を図4〜6
のタイミングチャートおよび出力波形図と、図7のフロ
ーチャートとを参照して説明する。
【0057】発電機20が作動し始めて、初期化回路9
1からLレベルのシステムリセット信号SRがアップダ
ウンカウンタ54のLOAD入力に入力されると(S1
1)、図4に示すように、回転検出信号FG1に基づく
アップカウント信号と、基準信号fsに基づくダウンカ
ウント信号とがアップダウンカウンタ54でカウントさ
れる(S12)。これらの各信号は、同期回路70によ
って同時にカウンタ54に入力されないように設定され
ている。
【0058】このため、初期カウント値が「11」に設
定されている状態から、アップカウント信号が入力され
るとカウンタ値は「12」となり、出力LBSがHレベ
ル信号となり、チョッパ信号発生部80のANDゲート
88に出力される。
【0059】一方、ダウンカウント信号が入力されてカ
ウンタ値が「11」に戻れば、出力LBSはLレベル信
号となる。
【0060】チョッパ信号発生部80では、図5に示す
ように、分周回路52の出力Q5〜Q8を利用し、第1
チョッパ信号発生手段81から出力CH1を出力し、第
2チョッパ信号発生手段85から出力CH2を出力す
る。
【0061】そして、アップダウンカウンタ54の出力
LBSからLレベル信号が出力されている場合(カウン
ト値「11」以下)には、ANDゲート88からの出力
もLレベル信号となるため、NORゲート89からの出
力CH3は出力CH1が反転したチョッパ信号、つまり
Hレベル信号(ブレーキオフ時間)が長く、Lレベル信
号(ブレーキオン時間)が短いデューティ比(スイッチ
121,122をオンしている比率)の小さなチョッパ
信号となる。従って、基準周期におけるブレーキオン時
間が短くなり、発電機20に対しては、ほとんどブレー
キが掛けられない、つまり発電電力を優先した弱ブレー
キ制御が行われる(S13,S15)。
【0062】一方、アップダウンカウンタ54の出力L
BSからHレベル信号が出力されている場合(カウント
値「12」以上)には、ANDゲート88からの出力も
Hレベル信号となるため、NORゲート89からの出力
CH3は出力CH2が反転したチョッパ信号、つまりL
レベル信号(ブレーキオン時間)が長く、Hレベル信号
(ブレーキオフ時間)が短いデューティ比の大きなチョ
ッパ信号となる。従って、基準周期におけるブレーキオ
ン時間が長くなり、発電機20に対しては強ブレーキ制
御が行われるが、一定周期でブレーキがオフされるため
にチョッパリング制御が行われ、発電電力の低下を抑え
つつ制動トルクを向上することができる(S13,1
4)。
【0063】なお、倍電圧整流回路(簡易同期昇圧チョ
ッパ整流回路)105では、次のようにして発電機20
で発電した電荷をコンデンサ22に充電している。すな
わち、第1の交流入力端子MG1の極性が「−」で第2
の交流入力端子MG2の極性が「+」の時には、第1の
電界効果型トランジスタ(FET)126がオフされ、
第3の電界効果型トランジスタ(FET)128がオン
される。このため、発電機20で発生した誘起電圧の電
荷は、図3に示す「→→→」の回路によって例
えば0.1μFのコンデンサ123に充電されるととも
に、「→→→→→→」の回路によって例
えば10μFのコンデンサ22に充電される。
【0064】一方、第1の交流入力端子MG1の極性が
「+」で第2の交流入力端子MG2の極性が「−」に切
り替わると、第1の電界効果型トランジスタ(FET)
126がオンされ、第3の電界効果型トランジスタ(F
ET)128がオフされる。このため、図3に示す「コ
ンデンサ123→→→→→→→コンデンサ
123」の回路によって、発電機20で発生した誘起電
圧と、コンデンサ123の充電電圧とが加えられた電圧
でコンデンサ22が充電される。
【0065】なお、各々の状態で、チョッパパルスによ
り発電機20の両端が短絡し、開放されると、図6に示
すように、コイルの両端に高電圧が誘起され、この高い
充電電圧によって電源回路(コンデンサ)22を充電す
ることで充電効率が向上する。
【0066】そして、ゼンマイ1aのトルクが大きくて
発電機20の回転速度が大きい場合などでは、アップカ
ウント信号によりカウンタ値が「12」になった後に、
さらにアップカウント信号が入力されることがある。こ
の場合には、カウンタ値は「13」となり、前記出力L
BSはHレベルを維持するため、チョッパ信号CH3に
より一定周期でブレーキがオフされながらブレーキが掛
けられる強ブレーキ制御が行われる。そして、ブレーキ
が掛けられたことにより、発電機20の回転速度が低下
し、回転検出信号FG1が入力される前に基準信号fs
(ダウンカウント信号)が2回入力されると、カウンタ
値は「12」、「11」と低下し、「11」になった際
にブレーキが解除される弱ブレーキ制御に切り替えられ
る。
【0067】このような制御を行うと、発電機20が設
定された回転スピード近くになり、図4に示すように、
アップカウント信号と、ダウンカウント信号とが交互に
入力されて、カウンタ値が「12」と「11」とを繰り
返すロック状態に移行する。この際は、カウンタ値に応
じて強ブレーキ制御および弱ブレーキ制御が繰り返され
る。つまり、ロータが1回転する基準周期の1周期の期
間にデューティ比が大きいチョッパ信号と、デューティ
比が小さいチョッパ信号とがスイッチ121,122に
印加されてチョッパリング制御が行われる。
【0068】さらに、ゼンマイ1aがほどけてそのトル
クが小さくなると、徐々にブレーキを掛ける時間が短く
なり、発電機20の回転速度はブレーキを掛けない状態
でも基準速度に近い状態になる。
【0069】そして、まったくブレーキを掛けなくても
ダウンカウント値が多く入力されるようになり、カウン
ト値が「10」以下の小さな値になると、ゼンマイ1a
のトルクが低下したと判断し、運針を停止したり、非常
に低速にしたり、さらにはブザー、ランプ等を鳴らした
り、点灯させることで、利用者にゼンマイ1aを再度巻
き上げるように促す。
【0070】従って、アップダウンカウンタ54の出力
LBSからHレベル信号が出ている間は、デューティ比
の大きなチョッパ信号による強ブレーキ制御が行われ、
出力LBSからLレベル信号が出ている間は、デューテ
ィ比の小さなチョッパ信号による弱ブレーキ制御が行わ
れる。つまり、制動制御手段であるアップダウンカウン
タ54によって強ブレーキ制御と弱ブレーキ制御とが切
り替えられる。
【0071】なお、本実施形態では、出力LBSがLレ
ベル信号の場合、チョッパ信号CH3はHレベル期間:
Lレベル期間が15:1つまりデューティ比が1/16
=0.0625のチョッパ信号となり、出力LBSがHレベル
信号の場合、チョッパ信号CH3はHレベル期間:Lレ
ベル期間が1:15つまりデューティ比が15/16=
0.9375のチョッパ信号となる。
【0072】そして、発電機20のMG1,MG2から
は、図6に示すように、磁束の変化に応じた交流波形が
出力される。この際、出力LBSの信号に応じて周波数
は一定でかつデューティ比の異なるチョッパ信号CH3
がスイッチ121,122に適宜印加され、出力LBS
がHレベル信号を出力した時、つまり強ブレーキ制御時
には、各チョッパサイクル内におけるショートブレーキ
時間が長くなってブレーキ量が増えて発電機20は減速
される。そして、ブレーキが掛かる分、発電量も低下す
るが、このショートブレーキ時に蓄えられたエネルギー
を、チョッパ信号によりスイッチ121,122をオフ
した際に出力してチョッパ昇圧することができるため、
ショートブレーキ時の発電量低下を補うことができ、発
電電力の低下を抑えながら、制動トルクを増加すること
ができる。
【0073】逆に、出力LBSがLレベル信号を出力し
た際、つまり弱ブレーキ制御時には、各チョッパサイク
ル内におけるショートブレーキ時間が短くなってブレー
キ量が減って発電機20は増速される。この際も、チョ
ッパ信号によりスイッチ121,122をオンからオフ
した際にチョッパ昇圧することができるので、まったく
ブレーキを掛けずに制御した場合に比べても発電電力を
向上させることができる。
【0074】そして、発電機20からの交流出力は、倍
電圧整流回路105によって昇圧、整流されて電源回路
(コンデンサ)22に充電され、この電源回路22によ
り回転制御手段50が駆動される。
【0075】なお、アップダウンカウンタ54の出力L
BSと、チョッパ信号CH3とは共に分周回路52の出
力Q5〜Q8,Q12を利用しているため、つまりチョ
ッパ信号CH3の周波数が出力LBSの周波数の整数倍
とされているため、出力LBSの出力レベルの変化つま
り強ブレーキ制御と弱ブレーキ制御の切替タイミング
と、チョッパ信号CH3とは同期して発生している。
【0076】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。
【0077】(1) 倍電圧整流回路(簡易同期昇圧チョッ
パ整流回路)105は、各端子MG1,MG2にゲート
が接続された第1,3の電界効果型トランジスタ12
6,128を用いて整流制御を行っているので、コンパ
レータ等を用いる必要が無く、構成が簡単になって部品
点数を少なくでき、かつコンパレータの消費電力による
充電効率の低下も防止でき、消費電力も低減できる。さ
らに、発電機20の端子電圧(交流入力端子MG1,M
G2の電圧)を利用して電界効果型トランジスタ12
6,128のオン、オフを制御しているので、発電機2
0の端子の極性に同期して各電界効果型トランジスタ1
26,128を制御することができ、整流効率を向上す
ることができる。
【0078】(2) また、チョッパリング制御される第
2,4の電界効果型トランジスタ127,129を各ト
ランジスタ126,128に並列に接続することで、チ
ョッパリング制御を独立して行うことができ、かつ構成
も簡易にできる。従って、構成が簡易で、発電機20の
極性に同期し、かつ昇圧しながらチョッパ整流を行える
倍電圧整流回路(簡易同期昇圧チョッパ整流回路)10
5を提供することができる。
【0079】(3) 整流回路105では、コンデンサ12
3を用いた昇圧に加えて、チョッパリングによる昇圧を
行うことができるので、整流回路105の直流出力電圧
つまりコンデンサ22への充電電圧を高めることができ
る。例えば、特表平9−502598号公報の2つのダ
イオードと2つのMOSトランジスタを用いたブリッジ
整流回路に比べて、充電電圧を約1.5〜1.6倍程度
に昇圧することができ、充電効率を向上することができ
る。
【0080】(4) ブレーキ制御を、デューティ比の異な
る2種類のチョッパ信号CH3を用いて行っているの
で、充電電圧(発電電圧)を低下させることなくブレー
キ(制動トルク)を大きくすることができる。特に、強
ブレーキ制御時にはデューティ比の大きなチョッパ信号
を用いて制御しているので、充電電圧の低下を抑えなが
ら制動トルクを大きくすることができ、システムの安定
性を維持しながら、効率的なブレーキ制御を行うことが
できる。このため、整流回路105を発電機20の調速
制御が必要な電子制御式機械時計に適用すれば、電子制
御式機械時計の持続時間も長くすることができる。
【0081】(5) さらに、弱ブレーキ制御時にも、デュ
ーティ比の小さなチョッパ信号によりチョッパ制御して
いるので、弱ブレーキ制御時の充電電圧をより向上する
ことができる。
【0082】次に本発明の第2実施形態について、図
8,9を参照して説明する。なお、本実施形態におい
て、前述の各実施形態と同一もしくは同様の構成部分に
は、同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
【0083】本実施形態の整流回路(簡易同期チョッパ
整流回路)200は、前記第1実施形態の倍電圧整流回
路(簡易同期昇圧チョッパ整流回路)105における昇
圧用のコンデンサ123を無くし、ダイオード124,
125を第1の交流入力端子MG12、第2の交流入力
端子MG22と第2の直流出力端子107との間に配置
し、チョッパリングのみで昇圧するように構成したもの
である。
【0084】このような整流回路200では、第1の交
流入力端子MG12の極性が「+」で第2の交流入力端
子MG22の極性が「−」の時には、第1の電界効果型
トランジスタ(FET)126がオンされ、第3の電界
効果型トランジスタ(FET)128がオフされる。こ
のため、発電機20で発生した誘起電圧の電荷は、図8
に示す「→→→→→→」の回路によって
コンデンサ22に充電される。
【0085】一方、第1の交流入力端子MG12の極性
が「−」で第2の交流入力端子MG22の極性が「+」
に切り替わると、第1の電界効果型トランジスタ(FE
T)126がオフされ、第3の電界効果型トランジスタ
(FET)128がオンされる。このため、図8に示す
「→→→→→→→」の回路によってコ
ンデンサ22が充電される。
【0086】なお、各々の状態で、図9に示すように、
一定周期のチョッパパルスP1が電界効果型トランジス
タ127,129のゲートに入力されることで、発電機
20の両端が短絡し、開放されると、コイルの両端に高
電圧が誘起され、この高い充電電圧によってコンデンサ
22を充電することで充電効率が向上する。
【0087】このような本実施形態においても、前記第
1実施形態の(1), (2)と同様の効果が得られるほか、次
の効果が得られる。
【0088】(6) チョッパリングによる昇圧を行うこと
ができるので、整流回路200の直流出力電圧つまりコ
ンデンサ22への充電電圧を高めることができる。例え
ば、特表平9−502598号公報の2つのダイオード
と2つのMOSトランジスタとを用いたブリッジ整流回
路に比べて、充電電圧を約1.3倍程度に昇圧すること
ができ、充電効率を向上することができる。
【0089】すなわち、前記第1実施形態に比べると、
コンデンサ123が無い分、昇圧効率は小さくなるが、
チョッパリングを行うことで、従来のブリッジ回路に比
べれば出力電圧を昇圧でき、充電効率を向上することが
できる。
【0090】次に本発明の第3実施形態について、図1
0,11を参照して説明する。なお、本実施形態におい
ても、前述の各実施形態と同一もしくは同様の構成部分
には、同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
【0091】本実施形態の整流回路(簡易同期整流回
路)300は、前記第1実施形態の倍電圧整流回路(簡
易同期昇圧チョッパ整流回路)105における電界効果
型トランジスタ127,129を無くし、チョッパリン
グを行わずにコンデンサ123のみで昇圧するように構
成したものである。
【0092】すなわち、本実施形態では、第1のスイッ
チ121は、第1の電界効果型トランジスタ(FET)
126のみで構成され、第2のスイッチ122は、第3
の電界効果型トランジスタ(FET)128のみで構成
され、チョッパパルスP1の入力もない。
【0093】このような整流回路300では、第1実施
形態と同様に、第1の交流入力端子MG13の極性が
「−」で第2の交流入力端子MG23の極性が「+」の
時には、第1の電界効果型トランジスタ(FET)12
6がオフされ、第3の電界効果型トランジスタ(FE
T)128がオンされる。このため、発電機20で発生
した誘起電圧の電荷は、図10に示す「→→→
」の回路によってコンデンサ123に充電されるとと
もに、「→→→→→→」の回路によって
コンデンサ22に充電される。
【0094】一方、第1の交流入力端子MG13の極性
が「+」で第2の交流入力端子MG23の極性が「−」
に切り替わると、第1の電界効果型トランジスタ(FE
T)126がオンされ、第3の電界効果型トランジスタ
(FET)128がオフされる。このため、図10に示
す「コンデンサ123→→→→→→→コン
デンサ123」の回路によって、発電機20で発生した
誘起電圧と、コンデンサ123の充電電圧とが加えられ
た電圧でコンデンサ22が充電される。
【0095】このような本実施形態においても、前記第
1実施形態の(1)と同様の効果が得られるほか、次の効
果が得られる。
【0096】(7) コンデンサ123による昇圧を行うこ
とができるので、整流回路300の直流出力電圧つまり
コンデンサ22への充電電圧を高めることができる。例
えば、特表平9−502598号公報の2つのダイオー
ドと2つのMOSトランジスタとを用いたブリッジ整流
回路に比べて、充電電圧を約1.3〜1.5倍程度に昇
圧することができ、充電効率を向上することができる。
【0097】すなわち、前記第1実施形態に比べると、
チョッパリングによる昇圧が無い分、昇圧効率は小さく
なるが、昇圧用のコンデンサ123を用いることで、従
来のブリッジ回路に比べれば充電電圧を昇圧でき、充電
効率を向上することができる。
【0098】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は、本発明に含まれるものである。
【0099】例えば、第1〜3実施形態の整流回路10
5,200,300では、第1の直流出力端子106を
コンデンサ22のVDD側に設定していたが、第1の直
流出力端子をコンデンサ22のVSS側(「−」側)に
設定し、第1、2のスイッチ121,122もコンデン
サ123、ダイオード124等と入れ替えて、コンデン
サ22のVSS側(第1の直流出力端子側)に配置して
もよい。この場合は、各スイッチ121,122のトラ
ンジスタ126〜129をNchタイプに変更し、発電
機20の2つの交流入力端子MG1,MG2と、第1の
直流出力端子とされたコンデンサ22のVSS側との間
に挿入すればよい。この場合、発電機20のマイナス側
の端子に接続されたスイッチ121,122をオンし続
け、プラス側の端子に接続されたスイッチ121,12
2を断続するように回路を構成すればよい。
【0100】さらに、前記第1実施形態ではデューティ
比や周波数の異なる2種類のチョッパ信号を用いてブレ
ーキ制御していたが、デューティ比や周波数の異なる3
種類以上のチョッパ信号を用いてもよい。
【0101】また、整流回路105,200,300、
ブレーキ回路120、制御回路56、チョッパ信号発生
部80等の具体的な構成は前記各実施形態に限らない。
特に、整流回路105,200,300としては、例え
ば3倍以上の昇圧が可能な昇圧回路を組み込んで構成し
てもよく、発電機や整流回路を組み込む電子機器や計時
装置の種類等に応じて適宜設定すればよい。
【0102】さらに、前記各実施形態におけるチョッパ
信号の周波数は、実施にあたって適宜設定すればよい
が、例えば第1実施形態においては、50Hz(発電機
20のロータの回転周波数の5倍)程度以上あれば、充
電電圧を一定値以上に維持しながら、ブレーキ性能を向
上できる。また、チョッパ信号のデューティ比も実施に
あたって適宜設定すればよい。
【0103】ロータの回転周波数(基準信号)として
は、第1実施形態の8Hzに限らず、実施にあたって適
宜設定すればよい。
【0104】さらに、本発明の整流回路105,20
0,300は、前記第1実施形態の電子制御式機械時計
に用いる場合に限らず、時計を付けた腕を動かすと回転
錘が回転し、この回転錘の回転が輪列で増速されて発電
ロータに伝達し、これにより発電コイルに電磁誘導で発
生する交流電圧を用いて調速制御等を行う自動巻発電ウ
ォッチなどの各種腕時計、置き時計、クロック等の時計
等の各種の計時装置や、携帯型の血圧計、携帯電話機、
ページャ、万歩計、電卓、携帯用パーソナルコンピュー
タ、電子手帳、携帯ラジオ等の各種の電子機器にも適用
することができる。要するに、発電機などから出力され
た交流信号を直流信号に整流する必要がある各種電子機
器、計時装置に適用でき、特に腕時計などの小型の発電
機を組み込んだ電子機器、計時装置に適している。
【0105】この際、発電機を駆動する機械的エネルギ
源としては、ゼンマイに限らず、ゴム、スプリング、重
錘、圧縮空気などの流体等でもよく、本発明を適用する
対象などに応じて適宜設定すればよい。
【0106】また、ゼンマイなどの機械的エネルギ源か
らの機械的エネルギを発電機に伝達する機械エネルギー
伝達手段としては、前記実施形態のような輪列(歯車)
に限らず、摩擦車、ベルト(タイミングベルト等)及び
プーリ、チェーン及びスプロケットホイール、ラック及
びピニオン、カムなどを利用したものでもよく、本発明
を適用する電子機器や計時装置の種類などに応じて適宜
設定すればよい。
【0107】さらに、発電機としては、ロータを回転さ
せて電磁変換により発電する発電機に限らず、圧電素子
(ピエゾ素子)に応力を加えて発電するピエゾ発電機等
の他の形式の発電機を用いてもよい。
【0108】また、時刻表示装置としては、指針に限ら
ず、円板、円環状や円弧形状のものを用いてもよい。さ
らに、液晶パネル等を用いたデジタル表示式の時刻表示
装置を用いてもよい。
【0109】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の整流回路
によれば、チョッパリングや昇圧回路を設けたので、従
来に比べて高い電圧の直流信号を出力することができ
る。
【0110】また、整流回路のスイッチを、各交流入力
端子にゲートが接続されたトランジスタを含んで構成す
れば、そのトランジスタの駆動を制御するためのコンパ
レータ等を不要にできるため、整流回路での消費電力を
少なくでき、かつ部品点数も少なくすることができる。
【0111】さらに、電子機器や計時装置は、これらの
整流回路を備えるため、小型の発電機を用いた場合でも
高い電圧の直流出力を得ることができ、安定して電子回
路を作動させることができる。その上、計時装置は、電
子回路が安定作動されることで、正確な時刻表示を行う
ことができる。
【0112】また、スイッチをトランジスタで構成して
コンパレータを不要にすれば、消費電力を少なくできて
部品点数も少なくできるため、電子機器や計時装置をよ
り一層小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における電子制御式機械
時計の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の制御回路の構成を示す回路図で
ある。
【図3】第1実施形態の整流回路の構成を示す回路図で
ある。
【図4】第1実施形態の回路におけるタイミングチャー
トである。
【図5】第1実施形態の回路におけるタイミングチャー
トである。
【図6】第1実施形態の回路における交流信号の波形図
である。
【図7】第1実施形態の制御方法を示すフローチャート
である。
【図8】第2実施形態の整流回路の構成を示す回路図で
ある。
【図9】第2実施形態の回路における交流信号の波形図
である。
【図10】第3実施形態の整流回路の構成を示す回路図
である。
【図11】第3実施形態の回路における交流信号の波形
図である。
【符号の説明】
1a ゼンマイ 7 増速輪列 14 指針 20 発電機 22 コンデンサ(電源回路) 50 回転制御手段 51 発振回路 51A 水晶振動子 52 分周回路 53 回転検出回路 54 アップダウンカウンタ 56 制御回路 61 波形整形回路 62 モノマルチバイブレータ 70 同期回路 80 チョッパ信号発生部 81 第1チョッパ信号発生手段 85 第2チョッパ信号発生手段 91 初期化回路 105 倍電圧整流回路 106 第1の直流出力端子 107 第2の直流出力端子 120 ブレーキ回路 121 第1のスイッチ 122 第2のスイッチ 123 昇圧コンデンサ 124 ダイオード 125 ダイオード 126 第1の電界効果型トランジスタ 127 第2の電界効果型トランジスタ 128 第3の電界効果型トランジスタ 129 第4の電界効果型トランジスタ 200 整流回路 300 整流回路 MG1,MG12,MG13 第1の交流入力端子 MG2,MG22,MG23 第2の交流入力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 英典 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 高橋 理 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の交流入力端子および第2の交流入
    力端子と、第1の直流出力端子および第2の直流出力端
    子と、前記各交流入力端子間を閉ループ可能なスイッチ
    と、前記スイッチを断続する制御装置とを有する整流回
    路であって、 前記スイッチは、第1の交流入力端子と第1の直流出力
    端子との間に配置された第1のスイッチと、第2の交流
    入力端子と第1の直流出力端子との間に配置された第2
    のスイッチとで構成され、 各スイッチは、そのスイッチが接続されている交流入力
    端子の極性に同期して、一方のスイッチが接続されかつ
    他方のスイッチが切断されるように制御されるととも
    に、切断されているスイッチは、前記制御装置によって
    断続されることを特徴とする整流回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の整流回路において、 前記第1のスイッチは、第2の交流入力端子にゲートが
    接続された第1の電界効果型トランジスタと、この第1
    の電界効果型トランジスタに並列に接続されて前記制御
    装置で断続される第2の電界効果型トランジスタとで構
    成され、 前記第2のスイッチは、第1の交流入力端子にゲートが
    接続された第3の電界効果型トランジスタと、この第3
    の電界効果型トランジスタに並列に接続されて前記制御
    装置で断続される第4の電界効果型トランジスタとで構
    成されていることを特徴とする整流回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の整流回
    路において、 前記各交流入力端子と第2の直流出力端子との間には、
    昇圧回路が設けられていることを特徴とする整流回路。
  4. 【請求項4】 第1の交流入力端子および第2の交流入
    力端子と、第1の直流出力端子および第2の直流出力端
    子とを有する整流回路であって、 第1の交流入力端子と第1の直流出力端子との間に配置
    された第1のスイッチと、第2の交流入力端子と第1の
    直流出力端子との間に配置された第2のスイッチと、 前記各交流入力端子と第2の直流出力端子との間に設け
    られた昇圧回路とが設けられているとともに、 前記各スイッチは、そのスイッチが接続されている交流
    入力端子の極性に同期して、一方のスイッチが接続され
    かつ他方のスイッチが切断されるように制御されている
    ことを特徴とする整流回路。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の整流回
    路において、 前記昇圧回路は、前記第1および第2の交流入力端子の
    一方と第2の直流出力端子との間に配置された昇圧用コ
    ンデンサと、第1および第2の交流入力端子の他方と第
    2の直流出力端子との間に配置されたダイオードとを備
    えて構成されていることを特徴とする整流回路。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の整流回
    路と、この整流回路の前記各交流入力端子に接続されて
    交流入力端子に交流信号を出力する発電機と、整流回路
    から出力される直流信号により駆動される電子回路と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の整流回
    路と、この整流回路の前記各交流入力端子に接続されて
    交流入力端子に交流信号を出力する発電機と、整流回路
    から出力される直流信号により駆動される電子回路と、
    この電子回路で制御されかつ時刻を表示する時刻表示装
    置と、を備えることを特徴とする計時装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の計時装置において、 前記計時装置は、機械的エネルギ源と、前記機械的エネ
    ルギ源によって駆動されて誘起電力を発生して交流信号
    を出力する前記発電機と、前記機械的エネルギ源で駆動
    される前記時刻表示装置と、前記整流回路から出力され
    る直流信号により駆動されて前記発電機の回転周期を制
    御する回転制御手段とを備える電子制御式機械時計であ
    ることを特徴とする計時装置。
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