JP2000202048A - リッジフィルタ - Google Patents

リッジフィルタ

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JP2000202048A
JP2000202048A JP11011728A JP1172899A JP2000202048A JP 2000202048 A JP2000202048 A JP 2000202048A JP 11011728 A JP11011728 A JP 11011728A JP 1172899 A JP1172899 A JP 1172899A JP 2000202048 A JP2000202048 A JP 2000202048A
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ridge filter
particle beam
width
depth
ridge
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JP11011728A
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English (en)
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Satoru Sukenobu
悟 祐延
Takao Yagi
敬雄 八木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N2005/1092Details
    • A61N2005/1095Elements inserted into the radiation path within the system, e.g. filters or wedges

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  • Radiation-Therapy Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】有限のエミッタンスの荷電粒子がリッジフィル
タユニットに入射した場合でも吸収材を斜めに通過した
り、あるいは散乱による吸収材からの荷電粒子の抜け出
しを少なくし、深さ方向に一様な拡大ブラックピーグと
することにある。 【解決手段】高エネルギーの粒子線を用いた治療装置の
照射系に設けられ、且つ患部に最適な拡大ブラッグピー
クを得るためのリッジフィルタにおいて、厚みが順次厚
くなるように奥行き方向に一定の長さを持つ段差部を複
数段設け、階段状に形成した一定の幅を有する吸収材か
らなる階段状のリッジフィルタユニットをその幅方向に
適宜の間隔を存して複数個並設する構成とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高いエネルギーの
粒子線を例えば癌細胞に照射して癌治療に供する治療装
置に係り、照射系に深さ方向に一様な照射強度を得るた
めに設けられるリッジフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】放射線による癌の治療には、X線、ガン
マ線、電子線などが用いられており、さらに近年では加
速器で加速した高エネルギーの荷電粒子(水素、ヘリウ
ム、炭素などのイオン)のビームを照射することが行わ
れている。
【0003】図8はこのような加速器60の一例を示す
概略図である。図8において、線形加速器61よりある
速度を持って加速された荷電粒子は輸送管62を通り、
入射器63に送込まれる。この入射器63には電磁石が
組込まれており、この過電粒子はエネルギーを損なうこ
となくその運動方向をビームダクト64に沿った方向へ
変えられる。ビームダクト64は内部を高真空に保たれ
た一種の管であり、その内部を前記荷電粒子がその管壁
に接することなく、高速で周回する。
【0004】また、高周波加速空胴69ではこれらの荷
電粒子がさらに加速されるとともに多数の荷電粒子は周
回を重ねる毎に集まってビームBEとなる。ビームダク
トの途中に設けられた偏向電磁石66は、前記荷電粒子
の方向を変えるために、ビーム収束用電磁石65は前記
ビームBEがビームダクト64の管壁に接触するのを防
止するために設けられている。
【0005】このように周回しているビームBEが所望
のエネルギーに到達すると、ビムーダクト64から輸送
管62を通り検査部70に引出される。
【0006】ここで、上記検査部70の概略構成につい
て図9により説明する。
【0007】図9に示すように、輸送管62でビームダ
クト64から引き出されたビームBEは偏向電磁石66
でその方向が変えられ、ビーム形状を患部に合せた形状
に調整用電磁石67で整えられるとともに、計測器68
でその強度等が計測される。そして、最終的に癌等の治
療を有する部分(患部)75にリッジフィルタ76を通
して治療ビーム77が導かれ照射される。
【0008】なお、検査部70を使用しないときは安全
のために閉じられているシャッターが、さらに加速器6
0本体と検査部70は荷電粒子加速時に生じる放射線等
のために遮蔽壁71が設けられている。
【0009】ところで、高エネルギーの荷電粒子を体に
照射すると、その荷電粒子は体内でエネルギーを失いな
がら、その照射エネルギーによって決まった深さで停止
し、その直前の領域の組織を破壊する。この荷電粒子の
停止する直前の照射強度の高い領域がブラッグピークと
呼ばれるものである。
【0010】しかし、加速器60から引き出されたビー
ムBEは単一のエネルギーしか有していないため、癌等
の治療を有する部分が通常持っている厚みに対しては有
効に働かない。そのため、このような厚みに対応するた
めに、厚み方向に応じたエネルギー分布を持たせること
により生じた厚さ方向に照射速度の高い領域が拡大ブラ
ッグピークと呼ばれるものである。
【0011】リッジフィルタ76は、このように荷電粒
子にエネルギー分布を持たせるものであり、ビーム進行
方向に対して階段状の厚さを持っている。
【0012】リッジフィルタの異なる厚さの部分をそれ
ぞれの位置に対応するビームBEが通過することによ
り、荷電粒子のエネルギーがリッジフィルタの厚い部分
を通過したものはエネルギーが低く、リッジフィルタの
薄い部分を通過したものはエネルギーが高くなり、これ
らが体内に照射されると、高エネルギーの荷電粒子は深
い位置の、低エネルギーの荷電粒子は浅い位置の組織を
それぞれ破壊することになる。
【0013】このようにリッジフィルタ76を選択する
ことにより、患部75に最適な拡大ブラッグピークが得
られることになる。
【0014】図6はかかる粒子線治療装置の照射系に設
けられる従来のリッジフィルタの概略構成例を示すもの
である。
【0015】図6に示すリッジフィルタは、荷電粒子の
入射方向に対する厚みが順次薄くなるように複数の段差
部を形成した階段状の吸収材5からなる複数個のリッジ
フィルタユニット1を段差方向と同方向に適宜の間隔を
存して複数個並設して構成されている。
【0016】これら各リッジフィルタユニット1は、通
常フライス盤等で製作され、吸収材5の厚みが厚いほど
荷電粒子2のエネルギーをより多く吸収するものであ
る。
【0017】このため、吸収材の厚みの厚い部分を通っ
た荷電粒子2は、そのエネルギーが通過した吸収材5の
厚さに相応して低下するため、体内での飛程が短くな
り、浅い部分で停止する。また、吸収材5の厚みの薄い
部分を通った荷電粒子2は、エネルギー損失が少ないた
め、相対的に深い部分で停止する。
【0018】このように何種類かの厚さの異なる吸収材
5を組み合わせることによって、加速器から出射された
荷電粒子2のエネルギーを分散させ、体内での深さ方向
に均一な照射強度を得ることができるものである。
【0019】図7は荷電粒子2が体内に与える照射強度
の分布を示したものであり、リッジフィルタの各々の厚
さの異なった吸収材を通過した荷電粒子2によるブラッ
グピーク3を点線で示しており、これら各々の吸収材を
通過した強度分布を足し合せたものが拡大ブラッグピー
ク4である。
【0020】さらに、各吸収材5を通過したブラッグピ
ーグ3の深さは、吸収材の厚さの違いにより、また各ブ
ラッグピーク3の高さは各吸収材の断面積に依存するも
のである。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来のリッジフィルタ
では、図7に示すように各リッジフィルタユニット1が
階段状の形状として示す如く吸収材5の厚みが単一増
加、あるいは単一減少となるように作成されてきた。こ
の場合、リッジフィルタユニットの最も厚い吸収材5の
幅は図7に示すように非常に薄いものとなる。
【0022】このようなリッジフィルタユニットの最も
厚い吸収材5に有限の値のエミッタンスを持つ荷電粒子
2のビームが入射したとき、斜めに入射した荷電粒子2
は一旦リッジフィルタの吸収材に入ったとしても吸収材
の横壁6に近い荷電粒子2の一部は吸収材を斜めに通過
したり、あるいは吸収材内部で荷電粒子2が散乱され、
吸収材の途中で抜け出すことになる。このため、荷電粒
子2の吸収材の通過距離が短くなり、エネルギーの減衰
を大きくすべき荷電粒子2の割合が所望する割合に比べ
少なくなり、その結果、拡大ブラックピーグ4が一様で
なくなってしまうという問題点があった。
【0023】本発明は上記ような事情に鑑みてなされた
もので、有限のエミッタンスの荷電粒子がリッジフィル
タユニットに入射した場合でも吸収材を斜めに通過した
り、あるいは散乱による吸収材からの荷電粒子の抜け出
しを少なくし、深さ方向に一様な拡大ブラックピーグと
することができるリッジフィルタ−を提供することを目
的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような手段によりリッジフィルタを構
成するものである。
【0025】請求項1に対応する発明は、高エネルギー
の粒子線を用いた治療装置の照射系に設けられ、且つ患
部に最適な拡大ブラッグピークを得るためのリッジフィ
ルタにおいて、このリッジフィルタにおける粒子線入射
方向と同じ方向をその厚み方向とし、この粒子線入射方
向と垂直をなす平面における前記リッジフィルタの一方
の方向を幅方向、もう一方の方向を奥行き方向とそれぞ
れ定義したときに、厚みが順次厚くなるように奥行き方
向に一定の長さを持つ段差部を複数段設け、階段状に形
成した一定の幅を有する吸収材からなる階段状のリッジ
フィルタユニットをその幅方向に適宜の間隔を存して複
数個並設する構成としたものである。
【0026】上記請求項1に対応する発明のリッジフィ
ルタによれば、吸収材の厚みが厚い部分についてもその
幅が薄くなることがないため、リッジフィルタユニット
の幅方向両側の壁面から抜け出る荷電粒子を減らすこと
ができ、深さ方向に一様な拡大ブラックピーグを得るこ
とができる。
【0027】請求項2に対応する発明は、高エネルギー
の粒子線を用いた治療装置の照射系に設けられ、且つ患
部に最適な拡大ブラッグピークを得るためのリッジフィ
ルタにおいて、このリッジフィルタにおける粒子線入射
方向と同じ方向をその厚み方向とし、この粒子線入射方
向と垂直をなす平面における前記リッジフィルタの一方
の方向を幅方向、もう一方の方向を奥行き方向とそれぞ
れ定義したときに、ある幅を有し厚みが最も厚い吸収材
を中心にその幅方向両側の横壁に交互に配設して階段状
に形成し、かつそれぞれが同一の奥行き長さを有する吸
収材からなるリッジフィルタユニットを複数個幅方向に
適宜の間隔を存して並設する構成としたものである。
【0028】上記請求項2に対応する発明のリッジフィ
ルタによれば、階段状のリッジフィルタユニットの厚さ
を最も厚い吸収材を中心に厚みを減らした吸収材を順次
交互に配設することによって、リッジフィルタユニット
の最も厚い部分の横壁から抜け出そうとする荷電粒子も
隣の吸収材を通過するためにエネルギー衰退が十分行わ
れ、深さ方向に一様な拡大ブラックピーグを得ることが
できる。
【0029】請求項3に対応する発明は、高エネルギー
の粒子線を用いた治療装置の照射系に設けられ、且つ患
部に最適な拡大ブラッグピークを得るためのリッジフィ
ルタにおいて、このリッジフィルタにおける粒子線入射
方向と同じ方向をその厚み方向とし、この粒子線入射方
向と垂直をなす平面における前記リッジフィルタの一方
の方向を幅方向、もう一方の方向を奥行き方向とそれぞ
れ定義したときに、厚みが順次厚くなるように奥行き方
向に一定の長さを持つ段差部を複数段設け、階段状に形
成するとともにこの階段状の厚みが規定値に達した段差
部から今度は厚みが順次薄くなるように奥行き方向に一
定の長さを持ち前記段差部とは異なる量の段差を有する
段差部を複数設けた階段形状を周期的に繰り返す一定の
幅を有する吸収材からなるリッジフィルタユニットをそ
の幅方向に適宜の間隔を存して複数個並設する構成とし
たものである。
【0030】上記請求項3に対応する発明のリッジフィ
ルタによれば、リッジフィルタユニットの厚さを最も厚
い吸収材まで階段状に増加させ、その後階段状に厚みを
減らしたものであり、最も厚い吸収材の幅方向両側の壁
の面積を減らし、壁から抜け出そうとする荷電粒子も隣
の吸収材を通過させて荷電粒子のエネルギー減衰を十分
行わせることによって、深さ方向に一様な拡大ブラッグ
ピークを得ることができる。なお、増加時の階段の段差
量と減少時の階段の段差量とは異なる段差量にしてい
る。
【0031】請求項4に対応する発明は、高エネルギー
の粒子線を用いた治療装置の照射系に設けられ、且つ患
部に最適な拡大ブラッグピークを得るためのリッジフィ
ルタにおいて、このリッジフィルタにおける粒子線入射
方向と同じ方向をその厚み方向とし、この粒子線入射方
向と垂直をなす平面における前記リッジフィルタの一方
の方向を幅方向、もう一方の方向を奥行き方向とそれぞ
れ定義したときに、ある幅とある奥行きを有する矩形状
の厚みが最も厚い部分を中心に幅方向および奥行き方向
ともに順次厚みが薄くなるように一定の長さを持つ段差
部を幅方向および奥行き方向に等しく複数段設けた階段
状の吸収材からなるリッジフィルタユニットを複数個幅
方向および奥行き方向それぞれに適宜の間隔を存して並
設したものである。
【0032】上記請求項4に対応する発明のリッジフィ
ルタによれば、従来一方向に階段状に形成したリッジフ
ィルタユニットの段差部が厚さ方向とは直角方向の2方
向に階段状の構造を持たせてあるので、最も厚い吸収材
の回りを、順次厚さの薄い吸収材で包み囲むことによっ
て最も厚い吸収材の幅方向の両側壁の面積を減らし、側
壁から抜け出そうとする荷電粒子も隣の吸収材を通過さ
せて、荷電粒子のエネルギー減衰を十分行わせることに
よって、深さ方向に一様な拡大ブラッグピークを得るこ
とができる。
【0033】請求項5に対応するリッジフィルタは、高
エネルギーの粒子線を用いた治療装置の照射系に設けら
れ、且つ患部に最適な拡大ブラッグピークを得るための
リッジフィルタにおいて、このリッジフィルタにおける
粒子線入射方向と同じ方向をその厚み方向とし、この粒
子線入射方向と垂直をなす平面における前記リッジフィ
ルタの一方の方向を幅方向、もう一方の方向を奥行き方
向とそれぞれ定義したときに、粒子線入射方向と対面す
る形状が三角形状で厚みが最も最も厚い部分を中心にこ
の三角形形状の各辺方向ともに順次厚みが薄くなるよう
一定の長さを持つ段差部を等しく複数段設けた階段状の
吸収材からなるリッジフィルタユニットを複数個幅方向
および奥行き方向それぞれに適宜の間隔を存して並設し
たものである。
【0034】請求項5に対応する発明のリッジフィルタ
とすれば、いわゆるピラミッド形状のリッジフィルタユ
ニットを構成する粒子線の入射方向に対面する吸収材の
形状を三角形にすることによって、フライス盤などの工
作手段による複数のリッジフィルタユニットの加工をフ
ライス盤のエンドミルを直線的に動かすことによって行
うことが可能となり、安価にリッジフィルタの製作を行
うことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0036】図1は本発明によるリッジフィルタの第1
の実施の形態の構成を説明するための斜視図である。こ
こで、このリッジフィルタにおける粒子線入射方向と同
じ方向をその厚み方向とし、この粒子線入射方向と垂直
をなす平面における前記リッジフィルタの一方の方向を
幅方向、もう一方の方向を奥行き方向とそれぞれ定義す
る。
【0037】図1において、11は厚みが順次厚くなる
ように一定幅の段差部を奥行き方向に形成した吸収材1
2からなる階段状のリッジフィルタユニットで、このリ
ッジフィルタユニット11はその各段の幅方向の両側を
横壁13とし、且つ奥行き方向に複数段の段差部をそれ
ぞれ同一構成で周期的に形成している。このような構成
の例えば4個のリッジフィルタユニット11を幅方向に
適宜の間隔を存して複数個並設し、リッジフィルタを構
成している。
【0038】このようなリッジフィルタとすれば、最も
厚い吸収材12の部分の横壁13の面積は、図6に示し
た従来のリッジフィルタユニットの横壁6に比べて小さ
くなるため、一旦リッジフィルタに入射した荷電粒子が
リッジフィルタの吸収材から外側に抜け出る荷電粒子量
が従来型のリッジフィルタに比べて少なくなる。このこ
とによって、深さ方向の照射強度の平坦な拡大ブラッグ
ピークを維持でき、癌組織全体に粒子線を照射すること
ができる。
【0039】図2は本発明によるリッジフィルタの第2
の実施の形態の構成を示す斜視図である。なお、各方向
の定義は図1の場合と同じである。
【0040】第2の実施の形態では、従来のリッジフィ
ルタと同様にリッジフィルタユニットの段差方向と複数
個のリッジフィルタユニットの並設方向とが同じ方向に
なっているが、厚みが最も厚い吸収材22を中心にその
両側の横壁23に順次厚みを減らした複数の吸収材22
を交互に配列して階段状に形成した複数個のリッジフィ
ルタユニット21を複数個幅方向に適宜の間隔を存して
並設するようにしたものである。
【0041】このような構成のリッジフィルタとすれ
ば、図6に示した従来のリッジフィルタとは異なり、厚
みの最も厚い吸収材22を中心にその両側の横壁23に
順次厚さを減らした吸収材22を交互に配設して階段状
に形成したリッジフィルタユニットとしているため、最
も厚い吸収材22の横壁23の面積が図6の従来のリッ
ジフィルタに比べ減少する。
【0042】従って、一旦リッジフィルタの最も厚い吸
収材22に入射した荷電粒子のうち、リッジフィルタか
ら外側に抜け出る荷電粒子の量が従来型のリッジフィル
タに比べて少なくなり、このことによって深さ方向の照
射強度の平坦な拡大ブラッグピークを維持することがで
きる。
【0043】図3は本発明によるリッジフィルタの第3
の実施の形態の構成を示す斜視図である。この場合にお
いても、各方向の定義は図1と同じである。
【0044】第3の実施の形態では、図3に示すように
厚みが順次厚くなるように奥行き方向に一定の長さを持
つ段差部を複数段設けて階段状に形成するとともにこの
階段状の厚みがある所望の規定値に達した段差部から今
度は逆に厚みが順次薄くなるように奥行き方向に一定の
長さを持つ段差部を複数段設けた階段形状を周期的に繰
り返す一定の幅を有する吸収材32からなるリッジフィ
ルタユニット31をその幅方向に適宜の間隔を存して複
数個並設するようにしたものである。この場合厚みが規
定値に達するまで増加させた段差部の量に比べてこの規
定値の段差部から厚みを減少させた段差部の量とを異な
らせてある。
【0045】このような構成のリッジフィルタとすれ
ば、最も厚い吸収材32の幅方向両側の横壁33の面積
は第1の実施の形態及び第2の実施の形態のリッジフィ
ルタに比べても、さらに減少する。
【0046】従って、一旦リッジフィルタの最も厚い吸
収材32に入射した荷電粒子のうち、リッジフィルタか
ら外側に抜け出る荷電粒子量が従来型のリッジフィルタ
に比べて十分小さくすることができ、このことによって
深さ方向の照射強度の平坦な拡大ブラッグピークを維持
することができる。
【0047】図4は本発明によるリッジフィルタの第4
の実施の形態の構成を示す斜視図である。なお、本図の
場合も方向の定義は図1と同一である。
【0048】第4の実施の形態では、従来のリッジフィ
ルタのようにリッジフィルタユニットを並列に一次元的
に並べたものと異なり、粒子線の入射方向に対面する形
状が四角形でその面積が粒子線の入射側から出射側に向
かって徐々に大きく、厚みが最も厚い部分を中心に幅方
向および奥行き方向ともに順次厚みが薄くなるように一
定の長さを持つ段差部を幅方向および奥行き方向に等し
く複数段設けた階段状の吸収材42からなるリッジフィ
ルタユニット41を複数個幅方向および奥行き方向それ
ぞれに適宜の間隔を存して並設したものである。
【0049】このような二次元のリッジフィルタ形状と
すれば、最も厚い吸収材42の横壁43の面積は、従来
型の一次元のリッジフィルタに比べ減少する。このこと
により、一旦リッジフィルタの最も厚い吸収材42に入
射した荷電粒子のうち、リッジフィルタから外側に抜け
出る荷電粒子の量が従来型のリッジフィルタに比べて十
分小さくすることができ、このことによって深さ方向の
照射強度の平坦な拡大ブラッグピークを維持することが
できる。
【0050】また、図4に示されるようなリッジフィル
タを製作する場合には、いわゆるピラミッド形状のリッ
ジフィルタユニット41を幅方向および奥行き方向に多
数並べる必要があるため、このピラミッド形状のリッジ
フィルタユニット41の断面を矩形にすることによっ
て、フライス盤などの工作手段で二次元のリッジフィル
タユニット41の加工を容易に行うことができる。これ
により、リッジフィルタの製作や組み立てを簡単に行う
ことができるため、深さ方向に一様な拡大ブラッグピー
クを得ることができるリッジフィルタを安価に製作でき
る。
【0051】図5は本発明によるリッジフィルタの第5
の実施の形態の構成を示す平面図である。なお、本図の
場合も方向の定義は図1と同一である。
【0052】第5の実施の形態では、粒子線の入射方向
に対面する形状が三角形で、その面積が粒子線の入射側
から出射側に向かって徐々に大きく、粒子線入射方向と
対面する形状が三角形状で厚みが最も厚い部分を中心に
この三角形状の各辺方向ともに順次厚みが薄くなるよう
に一定の長さを持つ段差部を等しく複数段設けた階段状
の吸収材52からなるリッジフィルタユニット51を複
数個幅方向および奥行き方向それぞれに適宜の間隔を存
して並設したものである。
【0053】このような二次元のリッジフィルタ形状と
すれば、最も厚い吸収材52の横壁53の面積は、従来
型の一次元のリッジフィルタに比べ減少する。このこと
により、一旦リッジフィルタの最も厚い吸収材42に入
射した荷電粒子のうち、リッジフィルタから外側に抜け
出る荷電粒子の量が従来型のリッジフィルタに比べて十
分小さくすることができ、このことによって深さ方向の
照射強度の平坦な拡大ブラッグピークを維持することが
できる。
【0054】また、リッジフィルタを製作する場合に
は、いわゆるピラミッド形状のリッジフィルタユニット
51を幅方向および奥行き方向に多数並べる必要がある
が、このピラミッド形状のリッジフィルタユニット51
の粒子線の入射方向対向する面を三角形にすることによ
って、フライス盤などの工作手段で二次元のリッジフィ
ルタユニット1の加工を行うことができる。これによ
り、リッジフィルタの製作や組み立てを簡単に行うこと
ができるため、深さ方向に一様な拡大ブラッグピークを
得ることができるリッジフィルタを安価に製作できる。
【0055】
【発明の効果】以上の述べたように本発明によれば、有
限のエミッタンスの荷電粒子がリッジフィルタに入射し
た場合でも吸収材を斜めに通過したり、あるいは散乱に
よる吸収材からの荷電粒子の抜け出しを少なくし、深さ
方向に一様な拡大ブラッグピークを得ることができ、さ
らに二次元のリッジフィルタを製作する場合でも安価な
リッジフィルタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリッジフィルタの第1の実施の形
態を示す斜視図。
【図2】本発明によるリッジフィルタの第2の実施の形
態を示す斜視図。
【図3】本発明によるリッジフィルタの第3の実施の形
態を示す斜視図。
【図4】本発明によるリッジフィルタの第4の実施の形
態を示す斜視図。
【図5】本発明によるリッジフィルタの第5の実施の形
態を示す斜視図。
【図6】従来のリッジフィルタの一例を示す斜視図。
【図7】粒子線が体内に与える強度分布を示す図。
【図8】粒子線治療装置として使用される加速器の一例
を示す概略構成図。
【図9】図8に示す検査部の詳細を示す構成図。
【符号の説明】
11,21,31,41,51……リッジフィルタユニ
ット 12,22,32,42,52……吸収材 13,23,33,43……横壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高エネルギーの粒子線を用いた治療装置
    の照射系に設けられ、且つ患部に最適な拡大ブラッグピ
    ークを得るためのリッジフィルタにおいて、 このリッジフィルタにおける粒子線入射方向と同じ方向
    をその厚み方向とし、この粒子線入射方向と垂直をなす
    平面における前記リッジフィルタの一方の方向を幅方
    向、もう一方の方向を奥行き方向とそれぞれ定義したと
    きに、 厚みが順次厚くなるように奥行き方向に一定の長さを持
    つ段差部を複数段設け、階段状に形成した一定の幅を有
    する吸収材からなる階段状のリッジフィルタユニットを
    その幅方向に適宜の間隔を存して複数個並設する構成と
    したことを特徴とするリッジフィルタ。
  2. 【請求項2】 高エネルギーの粒子線を用いた治療装置
    の照射系に設けられ、且つ患部に最適な拡大ブラッグピ
    ークを得るためのリッジフィルタにおいて、 このリッジフィルタにおける粒子線入射方向と同じ方向
    をその厚み方向とし、この粒子線入射方向と垂直をなす
    平面における前記リッジフィルタの一方の方向を幅方
    向、もう一方の方向を奥行き方向とそれぞれ定義したと
    きに、 ある幅を有し厚みが最も厚い吸収材を中心にその幅方向
    両側の横壁に交互に配設して階段状に形成し、かつそれ
    ぞれが同一の奥行き長さを有する吸収材からなるリッジ
    フィルタユニットを複数個幅方向に適宜の間隔を存して
    並設する構成としたことを特徴とするリッジフィルタ。
  3. 【請求項3】 高エネルギーの粒子線を用いた治療装置
    の照射系に設けられ、且つ患部に最適な拡大ブラッグピ
    ークを得るためのリッジフィルタにおいて、 このリッジフィルタにおける粒子線入射方向と同じ方向
    をその厚み方向とし、この粒子線入射方向と垂直をなす
    平面における前記リッジフィルタの一方の方向を幅方
    向、もう一方の方向を奥行き方向とそれぞれ定義したと
    きに、 厚みが順次厚くなるように奥行き方向に一定の長さを持
    つ段差部を複数段設け、階段状に形成するとともにこの
    階段状の厚みが規定値に達した段差部から今度は厚みが
    順次薄くなるように奥行き方向に一定の長さを持ち前記
    段差部とは異なる量の段差を有する段差部を複数設けた
    階段形状を周期的に繰り返す一定の幅を有する吸収材か
    らなるリッジフィルタユニットをその幅方向に適宜の間
    隔を存して複数個並設する構成としたことを特徴とする
    リッジフィルタ。
  4. 【請求項4】 高エネルギーの粒子線を用いた治療装置
    の照射系に設けられ、且つ患部に最適な拡大ブラッグピ
    ークを得るためのリッジフィルタにおいて、 このリッジフィルタにおける粒子線入射方向と同じ方向
    をその厚み方向とし、この粒子線入射方向と垂直をなす
    平面における前記リッジフィルタの一方の方向を幅方
    向、もう一方の方向を奥行き方向とそれぞれ定義したと
    きに、 ある幅とある奥行きを有する矩形状の厚みが最も厚い部
    分を中心に幅方向および奥行き方向ともに順次厚みが薄
    くなるように一定の長さを持つ段差部を幅方向および奥
    行き方向に等しく複数段設けた階段状の吸収材からなる
    リッジフィルタユニットを複数個幅方向および奥行き方
    向それぞれに適宜の間隔を存して並設したことを特徴と
    するリッジフィルタ。
  5. 【請求項5】 高エネルギーの粒子線を用いた治療装置
    の照射系に設けられ、且つ患部に最適な拡大ブラッグピ
    ークを得るためのリッジフィルタにおいて、 このリッジフィルタにおける粒子線入射方向と同じ方向
    をその厚み方向とし、この粒子線入射方向と垂直をなす
    平面における前記リッジフィルタの一方の方向を幅方
    向、もう一方の方向を奥行き方向とそれぞれ定義したと
    きに、 粒子線入射方向と対面する形状が三角形状で厚みが最も
    最も厚い部分を中心にこの三角形形状の各辺方向ともに
    順次厚みが薄くなるよう一定の長さを持つ段差部を等し
    く複数段設けた階段状の吸収材からなるリッジフィルタ
    ユニットを複数個幅方向および奥行き方向それぞれに適
    宜の間隔を存して並設したことを特徴とするリッジフィ
    ルタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6617598B1 (en) * 2002-02-28 2003-09-09 Hitachi, Ltd. Charged particle beam irradiation apparatus
JP2018033843A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 住友重機械工業株式会社 荷電粒子線治療装置、及びリッジフィルタ
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CN111600103A (zh) * 2020-05-25 2020-08-28 北京邮电大学 一种基于印制脊间隙波导的滤波器

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