JP2000202608A - ダイカストマシン用プランジャ―スリ―ブ - Google Patents
ダイカストマシン用プランジャ―スリ―ブInfo
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- JP2000202608A JP2000202608A JP11011491A JP1149199A JP2000202608A JP 2000202608 A JP2000202608 A JP 2000202608A JP 11011491 A JP11011491 A JP 11011491A JP 1149199 A JP1149199 A JP 1149199A JP 2000202608 A JP2000202608 A JP 2000202608A
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- Japan
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- plunger sleeve
- cylinder
- sleeve
- cylindrical body
- casting machine
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- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プランジャースリーブに給湯される溶湯の急
激な冷却を抑制して溶湯の局部的な凝固をなくすと共に
潤滑剤の熱分解により発生するガスの巻き込みを最小限
にするダイカストマシン用プランジャースリーブを提供
することを目的とする。 【解決手段】外装部材を耐熱金属円筒体で構成すると共
に内装部材の全長あるいは軸線方向の一部領域を多孔質
円筒体で構成した二層構造筒を接合一体化したことを特
徴とするダイカストマシン用プランジャースリーブ。
激な冷却を抑制して溶湯の局部的な凝固をなくすと共に
潤滑剤の熱分解により発生するガスの巻き込みを最小限
にするダイカストマシン用プランジャースリーブを提供
することを目的とする。 【解決手段】外装部材を耐熱金属円筒体で構成すると共
に内装部材の全長あるいは軸線方向の一部領域を多孔質
円筒体で構成した二層構造筒を接合一体化したことを特
徴とするダイカストマシン用プランジャースリーブ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミ合金等の非
鉄金属溶湯をプランジャーを介して金型(ダイ)のキャ
ビティに圧入して鋳造を行うダイカストマシン用のプラ
ンジャースリーブに関する。
鉄金属溶湯をプランジャーを介して金型(ダイ)のキャ
ビティに圧入して鋳造を行うダイカストマシン用のプラ
ンジャースリーブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイカストマシン用のプランジャ
ースリーブとしては、溶湯に対する耐食性やプランジャ
ーチップの反復摺動に対する摩耗抵抗性を有する工具鋼
(SKD61、SKD11)等の鋳造品あるいはこれに
窒化処理を施したものが使用されている。また耐摩耗性
の改善を目的として窒化ケイ素等のセラミックスや、N
i基サーメット等の焼結品を適用することも提案されて
いる。さらにスリーブとチップの潤滑性を付与するため
に溶湯を給湯する前に潤滑剤の添加が1サイクル毎に行
われることもあった。
ースリーブとしては、溶湯に対する耐食性やプランジャ
ーチップの反復摺動に対する摩耗抵抗性を有する工具鋼
(SKD61、SKD11)等の鋳造品あるいはこれに
窒化処理を施したものが使用されている。また耐摩耗性
の改善を目的として窒化ケイ素等のセラミックスや、N
i基サーメット等の焼結品を適用することも提案されて
いる。さらにスリーブとチップの潤滑性を付与するため
に溶湯を給湯する前に潤滑剤の添加が1サイクル毎に行
われることもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして鋳造
されるダイカスト鋳物の品質向上及び安定化のために
は、プランジャースリーブ内に給湯された溶湯を健全な
溶融流動状態のもとに金型(ダイ)に圧入することが必
要であるが、溶湯がプランジャースリーブに給湯接触さ
れると急冷されて溶湯中に局部的な凝固を生じることが
ある。この溶湯の局部的な凝固部分は、溶湯と共にその
まま金型のキャビティに鋳込まれるようになりダイカス
ト製品に欠陥を発生させる原因の1つになっていた。ま
たスリーブとチップとの潤滑性を付与するためにオイル
潤滑剤が添加されるがスリーブ内でオイルが高熱で分解
してガスが発生し、そのガスを溶湯が巻き込むためダイ
カスト鋳物の品質を損ない強度、延性等の機械的性質を
低下させる原因になっていた。本発明は、上記の問題に
鑑みて成されたもので、プランジャースリーブに給湯さ
れる溶湯の急激な冷却を抑制して溶湯の局部的な凝固を
なくすと共に潤滑剤の熱分解により発生するガスの巻き
込みを最小限にするダイカストマシン用プランジャース
リーブを提供することを目的とする。
されるダイカスト鋳物の品質向上及び安定化のために
は、プランジャースリーブ内に給湯された溶湯を健全な
溶融流動状態のもとに金型(ダイ)に圧入することが必
要であるが、溶湯がプランジャースリーブに給湯接触さ
れると急冷されて溶湯中に局部的な凝固を生じることが
ある。この溶湯の局部的な凝固部分は、溶湯と共にその
まま金型のキャビティに鋳込まれるようになりダイカス
ト製品に欠陥を発生させる原因の1つになっていた。ま
たスリーブとチップとの潤滑性を付与するためにオイル
潤滑剤が添加されるがスリーブ内でオイルが高熱で分解
してガスが発生し、そのガスを溶湯が巻き込むためダイ
カスト鋳物の品質を損ない強度、延性等の機械的性質を
低下させる原因になっていた。本発明は、上記の問題に
鑑みて成されたもので、プランジャースリーブに給湯さ
れる溶湯の急激な冷却を抑制して溶湯の局部的な凝固を
なくすと共に潤滑剤の熱分解により発生するガスの巻き
込みを最小限にするダイカストマシン用プランジャース
リーブを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明におけるダイカストマシン用プランジャース
リーブは、外装部材を耐熱金属円筒体で構成すると共に
内装部材の全長あるいは軸線方向の一部領域を多孔質円
筒体で構成した二層構造筒を接合一体化したことを特徴
とするものである。
めに本発明におけるダイカストマシン用プランジャース
リーブは、外装部材を耐熱金属円筒体で構成すると共に
内装部材の全長あるいは軸線方向の一部領域を多孔質円
筒体で構成した二層構造筒を接合一体化したことを特徴
とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。まず図1(イ)のものは、そ
の軸線方向の全長に亘って内装部材として多孔質円筒体
1を設け、その外周に外装部材として耐熱金属円筒体2
を積層した二層構造筒3を接合一体化させている。なお
図中符号4は、溶湯の給湯口、符号5はプランジャーで
ある。また図1(ロ)のものは、内装部材の後側(図で
右側)領域部分にセラミックス系多孔質円筒体1Aを適
用し、前側(図で左側)領域部分に金属系多孔質円筒体
1Bを適用させている。その他は図1(イ)の構成と同
じにされている。
基づいて詳しく説明する。まず図1(イ)のものは、そ
の軸線方向の全長に亘って内装部材として多孔質円筒体
1を設け、その外周に外装部材として耐熱金属円筒体2
を積層した二層構造筒3を接合一体化させている。なお
図中符号4は、溶湯の給湯口、符号5はプランジャーで
ある。また図1(ロ)のものは、内装部材の後側(図で
右側)領域部分にセラミックス系多孔質円筒体1Aを適
用し、前側(図で左側)領域部分に金属系多孔質円筒体
1Bを適用させている。その他は図1(イ)の構成と同
じにされている。
【0006】また図1(ハ)のものは、内装部材である
多孔質円筒体1の外周部にスパイラル溝6を形成し、こ
のスパイラル溝6の一端部には潤滑剤圧入孔7が外装部
材である耐熱金属円筒体2を貫通して穿孔されている。
なお前記潤滑剤圧入孔7は図示されない潤滑剤ポンプと
連通されていて、潤滑剤を圧入してスパイラル溝6を介
して多孔質円筒体1全域の気孔に含浸保持させた機構に
されている。その他は図1(イ)の構成と同じにされて
いる。
多孔質円筒体1の外周部にスパイラル溝6を形成し、こ
のスパイラル溝6の一端部には潤滑剤圧入孔7が外装部
材である耐熱金属円筒体2を貫通して穿孔されている。
なお前記潤滑剤圧入孔7は図示されない潤滑剤ポンプと
連通されていて、潤滑剤を圧入してスパイラル溝6を介
して多孔質円筒体1全域の気孔に含浸保持させた機構に
されている。その他は図1(イ)の構成と同じにされて
いる。
【0007】(多孔質円筒体の気孔)上記構成のプラン
ジャースリーブの多孔質円筒体1は、溶湯の急速冷却を
抑制する断熱効果の点から気孔率は少なくとも0.5%
以上であることが必要であり、断熱効果と併せ潤滑剤を
含浸保持できる7%以上の気孔率であるのが望ましく、
気孔率を高めるに従って断熱効果および潤滑剤の供給性
の向上をみるが気孔率の過度の増大は、多孔質円筒体の
強度や耐摩耗性の低下をきたすことになるので40%を
上限とするのが適当である。また潤滑剤の供給性の点か
らは気孔径が大きい程有利であるが孔径が粗大になるに
伴い気孔内への溶湯の差込みとそれに起因する部材の損
傷が進み易くなる。このため気孔径は、200μm以下
とするのがよい。
ジャースリーブの多孔質円筒体1は、溶湯の急速冷却を
抑制する断熱効果の点から気孔率は少なくとも0.5%
以上であることが必要であり、断熱効果と併せ潤滑剤を
含浸保持できる7%以上の気孔率であるのが望ましく、
気孔率を高めるに従って断熱効果および潤滑剤の供給性
の向上をみるが気孔率の過度の増大は、多孔質円筒体の
強度や耐摩耗性の低下をきたすことになるので40%を
上限とするのが適当である。また潤滑剤の供給性の点か
らは気孔径が大きい程有利であるが孔径が粗大になるに
伴い気孔内への溶湯の差込みとそれに起因する部材の損
傷が進み易くなる。このため気孔径は、200μm以下
とするのがよい。
【0008】(多孔質円筒体の材種)次に多孔質円筒体
1としては、金属系、セラミックス系またはその複合体
等の多孔質焼結体が適用される。その材種例として金属
系では、工具鋼(SKD61、SKD11等)、ステン
レス鋼(SUS304、SUS430等)、高速度鋼
(SKH51、SKH55等)、マルエージング鋼(1
8Ni系、20Ni系等)、Co基合金(トリバロイ
等)、Ni基合金(コルモロイ、ハステロイ、インコネ
ル等)があり、セラミックス系では、窒化物セラミック
ス(例えば窒化ケイ素、窒化アルミニュウム、窒化ホウ
素)、炭化物セラミックス(例えば炭化ケイ素)、硼化
物セラミックス(例えば硼化チタン)等で、これらの複
合焼結体、サーメット系では窒化チタンーモリブデン合
金、炭化タングステンーコバルト、炭化チタンーチタン
合金等がある。
1としては、金属系、セラミックス系またはその複合体
等の多孔質焼結体が適用される。その材種例として金属
系では、工具鋼(SKD61、SKD11等)、ステン
レス鋼(SUS304、SUS430等)、高速度鋼
(SKH51、SKH55等)、マルエージング鋼(1
8Ni系、20Ni系等)、Co基合金(トリバロイ
等)、Ni基合金(コルモロイ、ハステロイ、インコネ
ル等)があり、セラミックス系では、窒化物セラミック
ス(例えば窒化ケイ素、窒化アルミニュウム、窒化ホウ
素)、炭化物セラミックス(例えば炭化ケイ素)、硼化
物セラミックス(例えば硼化チタン)等で、これらの複
合焼結体、サーメット系では窒化チタンーモリブデン合
金、炭化タングステンーコバルト、炭化チタンーチタン
合金等がある。
【0009】(多孔質円筒体の製造)次に上記のような
材種により多孔質円筒体1を製造する方法としては、例
えば上記のような原料粉末を静水圧加圧下で加圧成形
し、その圧粉成形体を焼結処理する方法があり、原料粉
末の粒度は焼結原料として通常使用されるものと異なる
必要はないが比較的粗粒のもの(例えば40〜1000
μm)の使用により多孔質円筒体1に孔径の大きい気孔
を分布させることができる。
材種により多孔質円筒体1を製造する方法としては、例
えば上記のような原料粉末を静水圧加圧下で加圧成形
し、その圧粉成形体を焼結処理する方法があり、原料粉
末の粒度は焼結原料として通常使用されるものと異なる
必要はないが比較的粗粒のもの(例えば40〜1000
μm)の使用により多孔質円筒体1に孔径の大きい気孔
を分布させることができる。
【0010】上記の場合、原料粉末の加圧成形は圧粉体
の均質性を確保するために冷間静水圧加圧成形(CIP
成形)を適用するのが好ましい。また焼結処理は通常の
高密度焼結体の製造における雰囲気条件及び焼成温度を
適用することができる。例えばセラミックス系多孔質円
筒体1Aを製造する場合、CIP成形は加圧力:約50
〜200MPaで行えばよく、その圧粉成形体の焼結処
理は加圧力:常圧〜0.9MPa、温度:1700〜1
850℃として多孔質の焼結体を得ることができる。
の均質性を確保するために冷間静水圧加圧成形(CIP
成形)を適用するのが好ましい。また焼結処理は通常の
高密度焼結体の製造における雰囲気条件及び焼成温度を
適用することができる。例えばセラミックス系多孔質円
筒体1Aを製造する場合、CIP成形は加圧力:約50
〜200MPaで行えばよく、その圧粉成形体の焼結処
理は加圧力:常圧〜0.9MPa、温度:1700〜1
850℃として多孔質の焼結体を得ることができる。
【0011】(二層構造筒の製造)次に二層構造筒3を
製造する場合は、内装部材として上記のようにして得た
多孔質円筒体1に所要の機械加工を加え付属部品を組み
付ける。この多孔質円筒体1と外装部材として用意した
耐熱金属円筒体2とを焼き嵌め圧入等で接合一体化する
ことにより組み立てる。なお内装部材1は、所望により
内周面の硬度を高め耐摩耗性を強化するための表面改質
処理(例えば窒化処理)が施される。その処理は、工具
鋼等からなる従来のプランジャースリーブの処理と同様
に行えばよく、例えばアンモニアガス中550〜600
℃に20Hr程度保持する処理条件で処理する。
製造する場合は、内装部材として上記のようにして得た
多孔質円筒体1に所要の機械加工を加え付属部品を組み
付ける。この多孔質円筒体1と外装部材として用意した
耐熱金属円筒体2とを焼き嵌め圧入等で接合一体化する
ことにより組み立てる。なお内装部材1は、所望により
内周面の硬度を高め耐摩耗性を強化するための表面改質
処理(例えば窒化処理)が施される。その処理は、工具
鋼等からなる従来のプランジャースリーブの処理と同様
に行えばよく、例えばアンモニアガス中550〜600
℃に20Hr程度保持する処理条件で処理する。
【0012】(テスト例)セラミックス粉末(窒化ケイ
素75部、窒化ホウ素15部、イットリア6部、アルミ
ナ4部を配合した複合粉末に有機バインダ5%を添加し
たスプレードライヤー造粒粉)をラバ型に封入しCIP
成形(加圧力:1.5ton/cm3)により圧粉成形
体とし、これを焼結処理(温度:1800℃、窒素加
圧:0.8MPa、時間:4Hr)に付してセラミック
ス系多孔質円筒体1Aを得た。なお図1(ハ)に示すよ
うなスパイラル溝6は、焼結処理後機械加工により加工
すればよい。また金属系多孔質円筒体1Bを得るには、
金属粉末を上記と同様にしてCIP成形して圧粉成形体
を得た後窒化処理(アンモニアガス中550℃で2時間
保持)を施して金属系多孔質円筒体1Bを得た。
素75部、窒化ホウ素15部、イットリア6部、アルミ
ナ4部を配合した複合粉末に有機バインダ5%を添加し
たスプレードライヤー造粒粉)をラバ型に封入しCIP
成形(加圧力:1.5ton/cm3)により圧粉成形
体とし、これを焼結処理(温度:1800℃、窒素加
圧:0.8MPa、時間:4Hr)に付してセラミック
ス系多孔質円筒体1Aを得た。なお図1(ハ)に示すよ
うなスパイラル溝6は、焼結処理後機械加工により加工
すればよい。また金属系多孔質円筒体1Bを得るには、
金属粉末を上記と同様にしてCIP成形して圧粉成形体
を得た後窒化処理(アンモニアガス中550℃で2時間
保持)を施して金属系多孔質円筒体1Bを得た。
【0013】上記のようにして得られた多孔質円筒体1
(1A、1B)を別途用意した外装部材としての炭素鋼
管(耐熱金属円筒体2)に350℃で焼き嵌めして図1
(ロ)に示すような同心円状の二層構造筒3を製造し、
その後機械加工を加えてプランジャースリーブに仕上げ
た(以下このスリーブをスリーブAとして説明する)な
おこのスリーブAの諸元サイズおよび多孔質円筒体1の
孔性状は次の通りである。スリーブサイズ(mm):孔
径60、多孔質円筒体1の厚さ12、耐熱金属円筒体2
の厚さ13、軸長250。多孔質円筒体:気孔率12
%、開気孔率8%気孔径分布7μmアンダ、平均孔径8
μm。内装表面硬度:Hv350であった。
(1A、1B)を別途用意した外装部材としての炭素鋼
管(耐熱金属円筒体2)に350℃で焼き嵌めして図1
(ロ)に示すような同心円状の二層構造筒3を製造し、
その後機械加工を加えてプランジャースリーブに仕上げ
た(以下このスリーブをスリーブAとして説明する)な
おこのスリーブAの諸元サイズおよび多孔質円筒体1の
孔性状は次の通りである。スリーブサイズ(mm):孔
径60、多孔質円筒体1の厚さ12、耐熱金属円筒体2
の厚さ13、軸長250。多孔質円筒体:気孔率12
%、開気孔率8%気孔径分布7μmアンダ、平均孔径8
μm。内装表面硬度:Hv350であった。
【0014】(比較例)比較例として従来の工具鋼SK
D−61からなるスリーブ(窒化処理材)を用意した
(以下このスリーブをスリーブBとして説明する)。な
おスリーブBの口径、肉厚、長さ等は上記スリーブAと
同じサイズにした。
D−61からなるスリーブ(窒化処理材)を用意した
(以下このスリーブをスリーブBとして説明する)。な
おスリーブBの口径、肉厚、長さ等は上記スリーブAと
同じサイズにした。
【0015】(断熱テスト)本発明のスリーブAおよび
従来のものであるスリーブBにそれぞれアルミ合金溶湯
(AC−4C)を注入し、溶湯温度の経時変化を測定し
た結果を図2に示す。本発明のスリーブAでは従来のス
リーブBに比べて溶湯の降温が少なく、断熱性に優れて
いる。
従来のものであるスリーブBにそれぞれアルミ合金溶湯
(AC−4C)を注入し、溶湯温度の経時変化を測定し
た結果を図2に示す。本発明のスリーブAでは従来のス
リーブBに比べて溶湯の降温が少なく、断熱性に優れて
いる。
【0016】(鋳造試験)コールドチャンバダイカスト
機により、以下の条件でアルミ合金鋳物の鋳造試験を行
った。 鋳造合金:JIS H5302ADC−10(Cu3.
0、Si8.0、残部Al)、鋳込温度:700℃(ス
リーブ給湯温度)、鋳込速度:100cm/sec、鋳
込圧力:250ton、鋳造サイズ:100×150×
15(最大肉厚)mm、とした。
機により、以下の条件でアルミ合金鋳物の鋳造試験を行
った。 鋳造合金:JIS H5302ADC−10(Cu3.
0、Si8.0、残部Al)、鋳込温度:700℃(ス
リーブ給湯温度)、鋳込速度:100cm/sec、鋳
込圧力:250ton、鋳造サイズ:100×150×
15(最大肉厚)mm、とした。
【0017】(鋳造結果)上記のようにして得られたダ
イカスト鋳物について鋳巣の有無、破断チル層の有無及
びガス含有量(cc/100g)を測定した結果を表1
に示す。なおガス含有量は試料を加熱溶解して放出ガス
量を測定する方法により行った。また表1で本発明
(イ)は図1(イ)に示す構造のもの、本発明(ハ)は
図1(ハ)に示す構造のものであり、比較例は前述と同
様の工具鋼SKD−61を窒化処理したスリーブを使用
した。
イカスト鋳物について鋳巣の有無、破断チル層の有無及
びガス含有量(cc/100g)を測定した結果を表1
に示す。なおガス含有量は試料を加熱溶解して放出ガス
量を測定する方法により行った。また表1で本発明
(イ)は図1(イ)に示す構造のもの、本発明(ハ)は
図1(ハ)に示す構造のものであり、比較例は前述と同
様の工具鋼SKD−61を窒化処理したスリーブを使用
した。
【表1】
【0018】上記鋳造結果から本発明のスリーブ(イ)
(ハ)を使用して鋳造したダイカスト鋳物は、従来の工
具鋼スリーブを使用して鋳造したダイカスト鋳物に比べ
てガス含有量が少なく、かつ鋳巣がなく、破断チル層も
ほとんど見受けられない優れた鋳物になっているいるこ
とが判る。これは本発明スリーブの微細気孔がガスの発
生を抑えかつ断熱効果が高いためと考えられる。またプ
ランジャー潤滑剤の添加量を比較してみると、従来のも
のが2cc/ショット添加する必要があったのに対し本
発明スリーブ(イ)においては0.7cc/ショットで
プランジャーチップの焼き付き及び異常摩耗が少なく良
好であった。さらに本発明(ハ)においては0.5cc
/ショットでプランジャーチップの焼き付き及び異常摩
耗が少なく良好であった。
(ハ)を使用して鋳造したダイカスト鋳物は、従来の工
具鋼スリーブを使用して鋳造したダイカスト鋳物に比べ
てガス含有量が少なく、かつ鋳巣がなく、破断チル層も
ほとんど見受けられない優れた鋳物になっているいるこ
とが判る。これは本発明スリーブの微細気孔がガスの発
生を抑えかつ断熱効果が高いためと考えられる。またプ
ランジャー潤滑剤の添加量を比較してみると、従来のも
のが2cc/ショット添加する必要があったのに対し本
発明スリーブ(イ)においては0.7cc/ショットで
プランジャーチップの焼き付き及び異常摩耗が少なく良
好であった。さらに本発明(ハ)においては0.5cc
/ショットでプランジャーチップの焼き付き及び異常摩
耗が少なく良好であった。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記の説明から明らかなよう
に、外装部材を耐熱金属円筒体で構成すると共に内装部
材の全長あるいは軸線方向の一部領域を多孔質円筒体で
構成した二層構造筒を接合一体化した構造のダイカスト
マシン用プランジャースリーブであるからガスの発生を
抑え、断熱効果により溶湯の急降温を防止できるため、
高品質で安定した鋳物を鋳造することができるという優
れた効果がある。
に、外装部材を耐熱金属円筒体で構成すると共に内装部
材の全長あるいは軸線方向の一部領域を多孔質円筒体で
構成した二層構造筒を接合一体化した構造のダイカスト
マシン用プランジャースリーブであるからガスの発生を
抑え、断熱効果により溶湯の急降温を防止できるため、
高品質で安定した鋳物を鋳造することができるという優
れた効果がある。
【図1】本発明の3種類の実施例を示すダイカストマシ
ン用プランジャースリーブの縦断正面図である。
ン用プランジャースリーブの縦断正面図である。
【図2】本発明スリーブAと従来スリーブBへの溶湯注
入後の時間と溶湯温度の関係を示すグラフである。
入後の時間と溶湯温度の関係を示すグラフである。
1 多孔質円筒体 1A セラミックス系多孔質円筒体 1B 金属系多孔質円筒体 2 耐熱金属円筒体 3 二層構造筒 6 スパイラル溝 7 潤滑剤圧入孔
Claims (5)
- 【請求項1】 外装部材を耐熱金属円筒体で構成すると
共に内装部材の全長あるいは軸線方向の一部領域を多孔
質円筒体で構成した二層構造筒を接合一体化したことを
特徴とするダイカストマシン用プランジャースリーブ。 - 【請求項2】前記多孔質円筒体が金属あるいはセラミッ
クスの単一体又はその複合体から成る焼結体であること
を特徴とする請求項1記載のダイカストマシン用プラン
ジャースリーブ。 - 【請求項3】前記多孔質円筒体の気孔率が0.5〜40
%、気孔径が200μm以下であることを特徴とする請
求項1又は2記載のダイカストマシン用プランジャース
リーブ。 - 【請求項4】前記多孔質円筒体の気孔にプランジャー潤
滑剤が含浸されていることを特徴とする請求項1、2又
は3記載のダイカストマシン用プランジャースリーブ。 - 【請求項5】前記多孔質円筒体の外周に、スパイラル溝
を形成すると共に該スパイラル溝の一端部に潤滑剤圧入
孔を連通して設けたことを特徴とする請求項1、2又は
3記載のダイカストマシン用プランジャースリーブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11011491A JP2000202608A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | ダイカストマシン用プランジャ―スリ―ブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11011491A JP2000202608A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | ダイカストマシン用プランジャ―スリ―ブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000202608A true JP2000202608A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11779524
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11011491A Pending JP2000202608A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | ダイカストマシン用プランジャ―スリ―ブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000202608A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010037598A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 耐磨耗性内周面を有する部材の製造方法 |
| CN104259425A (zh) * | 2014-09-27 | 2015-01-07 | 昆山莱捷有色金属有限公司 | 颗粒机进料机构 |
| CN106378632A (zh) * | 2016-10-19 | 2017-02-08 | 扬州星月燃油喷射有限公司 | 一种油泵油嘴柱塞套精密成型机构 |
-
1999
- 1999-01-20 JP JP11011491A patent/JP2000202608A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010037598A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 耐磨耗性内周面を有する部材の製造方法 |
| CN104259425A (zh) * | 2014-09-27 | 2015-01-07 | 昆山莱捷有色金属有限公司 | 颗粒机进料机构 |
| CN106378632A (zh) * | 2016-10-19 | 2017-02-08 | 扬州星月燃油喷射有限公司 | 一种油泵油嘴柱塞套精密成型机构 |
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