JP2000204083A - 新規スチルベンキノン化合物、電子写真用感光体および電子写真装置 - Google Patents

新規スチルベンキノン化合物、電子写真用感光体および電子写真装置

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JP2000204083A
JP2000204083A JP11007023A JP702399A JP2000204083A JP 2000204083 A JP2000204083 A JP 2000204083A JP 11007023 A JP11007023 A JP 11007023A JP 702399 A JP702399 A JP 702399A JP 2000204083 A JP2000204083 A JP 2000204083A
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Kenichi Okura
健一 大倉
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性基体上に感光層を有する電子写真用感
光体への使用において、樹脂バインダーとの相溶性に優
れ、さらに電子輸送能に優れた新規スチルベンキノン化
合物を提供する。また、上記新規化合物を用いて、電気
特性に優れ、繰り返し使用においても安定な電子写真用
感光体、および該電子写真用感光体を用いた電子写真装
置を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)、 で示される新規スチルベンキノン化合物、これを用いた
電子写真用感光体、および該電子写真用感光体を用いた
電子写真装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規電子輸送物
質、これを用いた電子写真用感光体(以下、単に「感光
体」とも称する)およびこの電子写真用感光体を用いた
電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真用感光体は、有機光導電
材料を用いた有機電子写真用感光体が、無公害、低コス
ト、材料選択の自由度より感光体特性を様々に設計でき
るなどの観点から、数多く提案され実用化されている。
【0003】有機電子写真用感光体の感光層は、主とし
て有機光導電材料を樹脂に分散させた層からなり、電荷
発生材料を樹脂に分散させた層(電荷発生層)と電荷輸
送材料を樹脂に分散させた層(電荷輸送層)とを積層さ
せた積層型構造や、電荷発生材料と電荷輸送材料とを一
緒にして樹脂に分散させた単層型構造などが数多く提案
されている。
【0004】中でも、感光層として、電荷発生層の上に
電荷輸送層を積層させた機能分離型の感光体は、感光体
特性や耐久性に優れ、広く実用化されている。この機能
分離型積層感光体に設けられている電荷輸送層には、通
常は正孔輸送材料が用いられているため、この感光体は
負帯電プロセスで作動する電子写真装置に使用される。
負帯電プロセスに使用される負極性コロナ放電は、正極
性のそれに比べて、不安定であってかつ、発生オゾン量
が多いので、感光体への悪影響や、使用環境への悪影響
が問題となっている。これらの問題点を解決するために
は、正帯電プロセスで使用できる有機電子写真用感光体
が有効である。ところで、前述のような耐久性に優れた
感光体を正帯電プロセス用でかつ高感度にするには、電
子輸送機能の優れた物質を用いる必要がある。このよう
な物質は、今までにも、例えば特開平第1−20634
9号公報、特開平第3−290666号公報、特開平第
4−360148号公報、電子写真学会誌Vol.30,p266
〜273(1991)などに提案され、記載されている。
【0005】また、負帯電有機電子写真用感光体におい
ても、繰り返し使用による劣化防止や、電気特性向上の
ために、感光層中に電子輸送能を有する電子受容物質を
含有させたり、感光層から導電性基板への電荷の移動を
スムーズにするために、下引き層へジフェノキノン化合
物などの電子輸送性物質を含有させることが、特開平第
5−113683号公報、特開平第6−27693号公
報、特開平第2−300759号公報、特開平第3−8
1776号公報、特開平第3−216662号公報など
に提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報などに記載されているジフェノキノン化合物、スチル
ベンキノン化合物は、感度や残留電位といった電気特性
が十分満足できるものではなかったり、感光層や、下引
き層中の樹脂バインダーとの相溶性が低いため、析出す
る等の問題がある。この問題の解決のために、感光層中
のジフェノキノン化合物はその含有量が制限されるの
で、結果としては電子輸送能に優れた感光体とすること
が困難であった。
【0007】そこで本発明の目的は、導電性基体上に感
光層を有する電子写真用感光体への使用において、前記
の欠点を除去し、樹脂バインダーとの相溶性に優れ、さ
らに電子輸送能に優れた新規スチルベンキノン化合物を
提供することにある。また、本発明の他の目的は、上記
新規化合物を用いて、電気特性に優れ、繰り返し使用に
おいても安定な電子写真用感光体、および該電子写真用
感光体を用いた電子写真装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の新規スチルベンキノン化合物は、下記一般
式(I)、 (式中、R〜Rのうち少なくとも1つは、下記一般
式(II)、 (式中、R〜R12は、夫々独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、または炭素数1〜6のアルキル基を表す)で表
される基であり、残りのR〜RおよびR〜R
は、夫々独立に水素原子、ハロゲン原子、置換基を有
してもよい炭素数1〜12のアルキル基、ハロゲン化ア
ルキル基、置換基を有してもよい環状アルキル基、置換
基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複
素環基、置換基を有してもよいアラルキル基、炭素数1
〜6のアルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ基、または
下記一般式(III)、 で表される基、あるいは、2つの基が結合して、置換基
を有してもよい環状アルキル基、または置換基を有して
もよい芳香族環を形成してもよい)で示されることを特
徴とする。
【0009】本発明の新規スチルベンキノン化合物は、
いずれも従来のジフェノキノン化合物、スチルベンキノ
ン化合物と比較して樹脂バインダーとの相溶性に優れ、
電子輸送能においても優れている。
【0010】本発明の電子写真用感光体は、導電性基体
上に感光層が設けられた電子写真用感光体において、該
感光層中に前記スチルベンキノン化合物を含有すること
を特徴とする。本発明の新規スチルベンキノン化合物を
感光体の感光層中に含有させることにより、電子輸送性
が向上し、優れた電気特性を示し、同時に、電荷のトラ
ップが少なくなり、繰り返し安定性に優れた効果を奏す
る。また、本発明においては、前記感光層が単層型感光
層である感光体に好適に適用することができる。
【0011】さらに、本発明の他の電子写真用感光体
は、導電性基体上に下引き層と感光層とが順次設けられ
た電子写真用感光体において、該下引き層中に、前記ス
チルベンキノン化合物を含有することを特徴とする。本
発明の新規スチルベンキノン化合物を感光体の下引き層
に含有させることにより、感光層で発生した電子が導電
性基板へ注入されやすくなって、感光層中での電荷のト
ラップが少なくなり、また感光体の繰り返し使用におい
ても、感光層中での電荷のトラップが少なくなり、繰り
返し安定性にも優れた効果を奏する。
【0012】本発明の感光体においては、感光層中に、
正孔輸送物質として下記一般式(IV)、 (式中、R13〜R44は、夫々独立に水素原子、炭素
数1〜6のアルキル基、または炭素数1〜6のアルコキ
シ基を表す)で示される化合物を含有することが好まし
い。
【0013】本発明の電子写真装置は、前記電子写真用
感光体を備えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の新規スチルベンキノン化
合物は、公知な合成方法(J.Org.Chem.,1995,50,3927や
J.Chin.Chem.Soc.(Taipei),1989,36,219など)により、
例えば下記反応式に従い合成することができる。
【0015】すなわち、上記反応式(A)で示されるよ
うに、フェノール系化合物をクロロホルム、ジクロロメ
タン、ベンゼン等の有機溶剤に溶解させ、過マンガン酸
カリウム、フェリシアン化カリウム、二酸化マンガン等
の酸化剤にて酸化反応させることにより合成できる。
【0016】前記一般式(I)で示される新規スチルベ
ンキノン化合物の具体例を以下に示すが、これらの化合
物に限定されるものではない。尚、以下で[III]は下
記一般式(III)、 で表される基を示す。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】本発明の電子写真用感光体の実施の形態に
ついて、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明
の感光体の一実施例を示す概念的断面図で、1は導電性
基体、2は下引き層、3は感光層、4は保護層であり、
下引き層2と保護層4とは、必要に応じて設けられる。
感光層3は、電荷発生機能と電荷輸送機能とを併せ持
ち、1つの層で両方の機能を有する単層型や、電荷発生
層と電荷輸送層とに分離した機能分離型がある。主な具
体例としては、図2から図4で示されるような層構成の
感光体が挙げられる。図2は、感光層3が単層型である
感光体である。図3は、感光層3が、電荷発生層3a、
電荷輸送層3bの順に積層された機能分離型積層感光体
である。図4は、感光層が、電荷輸送層3b、電荷発生
層3aの順に積層され、保護層4を有する機能分離型積
層感光体である。
【0035】導電性基体1は、感光体の電極としての役
目と同時に他の各層の支持体となっており、円筒状、板
状、フィルム状のいずれでもよく、材質的にはアルミニ
ウム、ステンレス鋼、ニッケルなどの金属、あるいはガ
ラス、樹脂などの上に導電処理を施したものでもよい。
【0036】下引き層2は、必要に応じて設けることが
でき、樹脂を主成分とする層やアルマイト等の酸化皮膜
等からなり、導電性基体から感光層への不要な電荷の注
入防止、基体表面の欠陥被覆、感光層の接着性の向上等
の目的で必要に応じて設けられる。下引き層用の樹脂バ
インダーとしては、ポリカーボネート樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラ
ール樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、
ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリ
コーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ
アセタール樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹
脂、メタクリル酸エステルの重合体およびこれらの共重
合体などを適宜組み合わせて使用することが可能であ
る。また、樹脂バインダー中には、酸化ケイ素(シリ
カ)、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化ア
ルミニウム(アルミナ)、酸化ジルコニウム等の金属酸
化物、硫化バリウム、硫化カルシウム等の金属硫化物、
窒化ケイ素、窒化アルミニウム等の金属窒化物、金属酸
化物微粒子等を含有してもよい。
【0037】樹脂を主成分とする下引き層の場合、電子
輸送性の付与、電荷トラップの低減等を目的として、本
発明の新規スチルベンキノン化合物を含有させることが
できる。含有量は、下引き層の固形分に対して、0.1
〜60重量%であり、好ましくは、5〜40重量%であ
る。
【0038】下引き層の膜厚は、下引き層の配合組成に
も依存するが、繰り返し連続使用したときに残留電位が
増大するなどの悪影響が出ない範囲で任意に設定でき
る。
【0039】感光層3は、機能分離型の場合は、主とし
て電荷発生層3aと電荷輸送層3bとの2層からなり、
単層型の場合は、1層からなる。
【0040】電荷発生層3aは、有機光導電性物質を真
空蒸着または有機光導電性物質の粒子を樹脂バインダー
中に分散させた材料を塗布して形成され、光を受容して
電荷を発生する。また、その電荷発生効率が高いことと
同時に発生した電荷の電荷輸送層3bへの注入性が重要
であり、電場依存性が少なく低電場でも注入の良いこと
が望ましい。
【0041】電荷発生層は、電荷発生機能を有すればよ
いので、その膜厚は、電荷発生物質の光吸収係数より決
まり、一般的には5μm以下であり、好適には1μm以
下である。
【0042】電荷発生層は、電荷発生物質を主体として
これに電荷輸送物質などを添加して使用することも可能
である。電荷発生物質として、フタロシアニン系顔料、
アゾ顔料、アントアントロン顔料、ペリレン顔料、ペリ
ノン顔料、スクアリリウム顔料、チアピリリウム顔料、
キナクリドン顔料等を用いることができ、またこれらの
顔料を組み合わせて用いてもよい。特にアゾ顔料として
は、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ペリレン顔料とし
ては、N,N’−ビス(3,5−ジメチルフェニル)−
3,4:9,10−ペリレンビス(カルボキシイミ
ド)、フタロシアニン系顔料としては、無金属フタロシ
アニン、銅フタロシアニン、チタニルフタロシアニンが
好ましく、更には、X型無金属フタロシアニン、τ型無
金属フタロシアニン、ε型銅フタロシアニン、α型チタ
ニルフタロシアニン、β型チタニルフタロシアニン、Y
型チタニルフタロシアニン、アモルファスチタニルフタ
ロシアニン、特開平第8−209023号公報に記載の
CuKα:X線回折スペクトルにてブラッグ角2θが
9.6°を最大ピークとするチタニルフタロシアニンが
好ましい。
【0043】電荷発生層用の樹脂バインダーとしては、
ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコーン樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹
脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアセタール樹
脂、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、メタクリ
ル酸エステルの重合体およびこれらの共重合体などを適
宜組み合わせて使用することが可能である。
【0044】電荷輸送層3bは樹脂バインダー中に電荷
輸送物質を分散させた材料からなる塗膜であり、暗所で
は絶縁体層として感光体の電荷を保持し、光受容時には
電荷発生層から注入される電荷を輸送する機能を発揮す
る。
【0045】電荷輸送物質としては、正孔輸送物質とし
て、前記一般式(IV)で示される化合物が好適である
が、その他にも、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合
物、ピラゾロン化合物、オキサジアゾール化合物、オキ
サゾール化合物、アリールアミン化合物、ベンジジン化
合物、スチルベン化合物、スチリル化合物、ポリビニル
カルバゾール、ポリシラン等の正孔輸送物質または、本
発明の新規電子輸送物質である新規スチルベンキノン化
合物、無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロム無水コ
ハク酸、無水フタル酸、3−ニトロ無水フタル酸、4−
ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、ピロメリッ
ト酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、フタルイ
ミド、4−ニトロフタルイミド、テトラシアノエチレ
ン、テトラシアノキノジメタン、クロラニル、ブロマニ
ル、o−ニトロ安息香酸、トリニトロフルオレノン、キ
ノン、ベンゾキノン、ジフェノキノン、ナフトキノン、
アントラキノン、スチルベンキノン等の電子受容物質、
電子輸送物質を使用することができ、これら電荷輸送物
質を1種または2種以上組み合わせて使用することが可
能である。前記一般式(IV)で示される化合物として
は、例えば、以下に(IV−1)〜(IV−136)で示さ
れる構造式の化合物が用いられ、また、その他の電荷輸
送物質としては、以下に(V−1)〜(V−76)で示
される構造式の化合物が用いられるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】電荷輸送層用の樹脂バインダーとしては、
ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニル
アセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、
エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコン系樹脂、シリコ
ーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリア
セタール樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹
脂、メタクリル酸エステルの重合体およびこれらの共重
合体などを適宜組み合わせて使用することが可能であ
る。特には、以下に示す構造単位(VI−1)〜(VI−
7)を1種または2種以上有するポリカーボネート樹脂
や、ポリエステル樹脂が適しており、これらの樹脂を2
種以上混合して用いてもよい。
【0070】
【0071】電荷輸送層の膜厚は、実用的に有効な表面
電位を維持するためには、3〜50μmの範囲が好まし
く、より好適には10〜40μmである。
【0072】単層型の感光層の場合は、主成分として、
上記電荷発生層3aと電荷輸送層3bに用いられる電荷
発生物質と電荷輸送物質および樹脂バインダーが用いら
れるものと、電荷発生物質と樹脂バインダーを用いるも
のとがある。
【0073】単層型感光層の膜厚は、実用的に有効な表
面電位を維持するためには、3〜50μmの範囲が好ま
しく、より好適には10〜40μmである。
【0074】これらの感光層中には、耐環境性や有害な
光に対する安定性を向上させる目的で、酸化防止剤や光
安定剤などの劣化防止剤を含有させることもできる。こ
のような目的に用いられる化合物としては、トコフェロ
ールなどのクロマノール誘導体およびエステル化化合
物、ポリアリールアルカン化合物、ハイドロキノン誘導
体、エーテル化化合物、ジエーテル化化合物、ベンゾフ
ェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、チオエーテ
ル化合物、フェニレンジアミン誘導体、ホスホン酸エス
テル、亜リン酸エステル、フェノール化合物、ヒンダー
ドフェノール化合物、直鎖アミン化合物、環状アミン化
合物、ヒンダードアミン化合物等が挙げられる。
【0075】また、感光層中には、形成した膜のレベリ
ング性の向上や潤滑性の付与を目的として、シリコーン
オイルやフッ素系オイル等のレベリング剤を含有させる
こともできる。
【0076】さらに、感光層中には、電子輸送性の付
与、電荷トラップの低減等を目的として、電子受容物
質、電子輸送物質である本発明の新規スチルベンキノン
化合物を含有させることができる。含有量は、感光層の
各層の固形分に対して、0.1〜90重量%であり、好
ましくは5〜60重量%である。
【0077】さらにまた、必要に応じ他の電子受容物
質、電子輸送物質を併用することができる。これらの化
合物としては、無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロ
ム無水コハク酸、無水フタル酸、3−ニトロ無水フタル
酸、4−ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、ピ
ロメリット酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、
フタルイミド、4−ニトロフタルイミド、テトラシアノ
エチレン、テトラシアノキノジメタン、クロラニル、ブ
ロマニル、o−ニトロ安息香酸、トリニトロフルオレノ
ン、キノン、ベンゾキノン、ジフェノキノン、ナフトキ
ノン、アントラキノン、スチルベンキノンなどの化合物
を挙げることができる。
【0078】保護層4は、耐刷性を向上させること等を
目的とし、必要に応じ設けることができ、樹脂バインダ
ーを主成分とする層や、アモルファスカーボン等の無機
薄膜からなる。また樹脂バインダー中には、導電性の向
上や、摩擦係数の低減、潤滑性の付与等を目的として、
酸化ケイ素(シリカ)、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化カ
ルシウム、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ジルコ
ニウム等の金属酸化物、硫酸バリウム、硫酸カルシウム
等の金属硫化物、窒化ケイ素、窒化アルミニウム等の金
属窒化物、金属酸化物微粒子、または4フッ化エチレン
樹脂等のフッ素系樹脂粒子、フッ素系クシ型グラフト重
合樹脂等を含有してもよい。
【0079】また、電荷輸送性を付与する目的で、上記
感光層に用いられる電荷輸送物質、電子受容物質、電子
輸送物質や、本発明の化合物を含有させたり、形成した
膜のレベリング性の向上や潤滑性の付与を目的として、
シリコーンオイルやフッ素系オイル等のレベリング剤を
含有させることもできる。
【0080】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づき説明する。合成実施例1 下記一般式(VII−1)で示される化合物(チバ・スペ
シャルティ・ケミカルズ(株):TINUVIN57
1)19.7g(50mmol)と下記一般式(VII−
2)で示される化合物2−tert−ブチル−4,6−ジメ
チルフェノール(東京化成工業(株))8.9g(50
mmol)とを500mlのクロロホルムに溶解させ
た。これに、過マンガン酸カリウム23.7g(150
mmol)を加え、約57℃で、8時間加熱還流した。
室温に放置後、濾過し、得られた濾液から溶媒を除去し
て、固形分を得た。これを、エタノールとトルエンとの
混合溶媒にて再結晶を行い、前記式(I−1−32)の
化合物12.4g(22mmol)収率44%を得た。
【0081】合成実施例2 下記一般式(VII−3)で示される化合物(チバ・スペ
シャルティ・ケミカルズ(株):TINUVIN32
6)15.8g(50mmol)と下記一般式(VII−
4)で示される化合物3,5−ジ−tert−4−ヒドロキ
シトルエン(東京化成工業(株))11.0g(50m
mol)とを500mlのクロロホルムに溶解させた。
これに、過マンガン酸カリウム23.7g(150mm
ol)を加え、約57℃で、6時間加熱還流した。室温
に放置後、濾過し、得られた濾液から溶媒を除去して、
固形分を得た。これを、エタノールとトルエンとの混合
溶媒にて再結晶を行い、前記式(I−1−58)の化合
物15.4g(29mmol)収率58%を得た。
【0082】合成実施例3 下記一般式(VII−1)で示される化合物(チバ・スペ
シャルティ・ケミカルズ(株):TINUVIN57
1)39.4g(100mmol)を500mlのクロ
ロホルムに溶解させた。これに、過マンガン酸カリウム
23.7g(150mmol)を加え、約57℃で、8
時間加熱還流した。室温に放置後、濾過し、得られた濾
液から溶媒を除去して、固形分を得た。これを、エタノ
ールとトルエンとの混合溶媒にて再結晶を行い、前記式
(I−2−5)の化合物12.5g(16mmol)収
率32%を得た。
【0083】合成実施例4 下記一般式(VII−3)で示される化合物(チバ・スペ
シャルティ・ケミカルズ(株):TINUVIN32
6)31.6g(100mmol)を500mlのクロ
ロホルムに溶解させた。これに、過マンガン酸カリウム
23.7g(150mmol)を加え、約57℃で、9
時間加熱還流した。室温に放置後、濾過し、得られた濾
液から溶媒を除去して、固形分を得た。これを、エタノ
ールとトルエンとの混合溶媒にて再結晶を行い、前記式
(I−2−12)の化合物12.6g(20mmol)
収率40%を得た。
【0084】合成実施例5 下記一般式(VII−5)で示される化合物(共同薬品
(株):Viosorb590)38.8g(100m
mol)を500mlのクロロホルムに溶解させた。こ
れに、過マンガン酸カリウム23.7g(150mmo
l)を加え、約57℃で、10時間加熱還流した。室温
に放置後、濾過し、得られた濾液から溶媒を除去して、
固形分を得た。これを、エタノールとトルエンとの混合
溶媒にて再結晶を行い、前記式(I−2−9)の化合物
6.5g(8mmol)収率17%を得た。
【0085】感光体実施例1 電気特性評価用としては板状感光体、印字評価用として
はドラム状感光体(30mmφ)を作製した。アルミニ
ウム板とアルミニウム素管上に夫々、以下の組成の下引
き層溶液を浸漬塗工し、100℃で60分乾燥して膜厚
0.3μmの下引き層を形成した。尚、以下、「部」は
重量部を表す。 可溶性ナイロン(アミランCM8000:東レ(株)製) 3部 メタノール/塩化メチレン混合溶剤(5/5) 97部
【0086】次に、以下の組成の単層型感光層分散液を
浸漬塗工し、100℃で60分乾燥して膜厚25μmの
単層型感光層を形成した。 電荷発生物質 :X型無金属フタロシアニン 0.2部 正孔輸送物質 :前記式(IV−101)の化合物 6部 電子輸送物質 :前記式(I−1−32)の化合物[合成実施例1] 3部 酸化防止剤 :3,5-ジ-tert-4-ヒドロキシトルエン(BHT) (東京化成工業(株)製) 1部 シリコーンオイル:KF−50(信越化学工業(株)製) 0.01部 バインダー樹脂 :ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂 [前記式(VI−3)を構造単位とする樹脂] (パンライトTS2020:帝人化成(株)製)11部 塩化メチレン 100部 以上のように電子写真用感光体を作製した。
【0087】感光体実施例2 実施例1で使用した感光層分散液の組成のうち、前記式
(I−1−32)の電子輸送物質3部を、前記式(I−
1−58)の電子輸送物質3部に代えた以外は感光体実
施例1と同様に感光体を作製した。
【0088】感光体実施例3 実施例1で使用した感光層分散液の組成のうち、前記式
(I−1−32)の電子輸送物質3部を、前記式(I−
2−5)の電子輸送物質3部に代えた以外は感感光体実
施例1と同様に感光体を作製した。
【0089】感光体実施例4 実施例1で使用した感光層分散液の組成のうち、前記式
(I−1−32)の電子輸送物質3部を、前記式(I−
2−12)の電子輸送物質3部に代えた以外は感光体実
施例1と同様に感光体を作製した。
【0090】感光体実施例5 実施例1で使用した感光層分散液の組成のうち、前記式
(I−1−32)の電子輸送物質3部を、前記式(I−
2−9)の電子輸送物質3部に代えた以外は感光体実施
例1と同様に感光体を作製した。
【0091】感光体実施例6 実施例1で使用した感光層分散液の組成のうち、前記式
(I−1−32)の電子輸送物質3部を、前記式(I−
2−5)の電子輸送物質3部に代え、前記式(IV−10
1)の正孔輸送物質6部を、前記式(IV−66)の正孔
輸送物質6部に代えた以外は感光体実施例1と同様に感
光体を作製した。
【0092】感光体実施例7 実施例1で使用した感光層分散液の組成のうち、前記式
(I−1−32)の電子輸送物質3部を、前記式(I−
2−5)の電子輸送物質3部に代え、前記式(IV−10
1)の正孔輸送物質6部を、前記式(IV−5)の正孔輸
送物質3部および前記式(IV−23)の正孔輸送物質3
部に代えた以外は感光体実施例1と同様に感光体を作製
した。
【0093】感光体実施例8 実施例1で使用した感光層分散液の組成のうち、前記式
(I−1−32)の電子輸送物質3部を、前記式(I−
2−5)の電子輸送物質3部に代え、前記式(IV−10
1)の正孔輸送物質6部を、前記式(V−15)の正孔
輸送物質6部に代えた以外は感光体実施例1と同様に感
光体を作製した。
【0094】感光体比較例1 感光体実施例1で使用した感光層分散液の組成のうち、
前記式(I−1−32)の電子輸送物質3部を下記式
(VIII−1)、 で示されるスチルベンキノン化合物(東京化成工業
(株)製)3部に代えた以外は感光体実施例1と同様に
感光体を作製した。
【0095】感光体比較例2 感光体実施例1で使用した感光層分散液の組成のうち、
前記式(I−1−32)の電子輸送物質3部を下記式
(VIII−2)、 で示されるジフェノキノン化合物3部に代えた以外は感
光体実施例1と同様に感光体を作製した。
【0096】感光体比較例3 感光体実施例1で使用した感光層分散液の組成のうち、
前記式(I−1−32)の電子輸送物質を含有させない
こと以外は感光体実施例1と同様に感光体を作製した。
【0097】感光体実施例9 電気特性評価用としては板状感光体、印字評価用として
はドラム状感光体(30mmφ)を作製した。アルミニ
ウム板とアルミニウム素管上に夫々、以下の組成の下引
き層分散液を浸漬塗工し、100℃で30分乾燥して膜
厚3μmの下引き層を形成した。 可溶性ナイロン(アミランCM8000:東レ(株)製) 5部 アミノシラン処理された酸化チタン微粒子 5部 メタノール/塩化メチレン混合溶剤(6/4) 90部
【0098】次に、以下の組成の電荷発生層分散液を浸
漬塗工し、100℃で30分乾燥して膜厚0.3μmの
電荷発生層を形成した。 チタニルフタロシアニン(特開平8−209023号記載の結晶形) 1部 塩化ビニル系共重合樹脂(MR−110:日本ゼオン(株)製) 1部 塩化メチレン 98部
【0099】次に、以下の組成の電荷輸送層溶液を浸漬
塗工し、100℃で30分乾燥して膜厚28μmの電荷
輸送層を形成した。 正孔輸送物質 :前記式(IV−101)の化合物 8部 電子輸送物質 :前記式(I−2−5)の化合物[合成実施例3] 1部 酸化防止剤 :3,5−ジ−tert−4−ヒドロキシトルエン(BHT) (東京化成工業(株)製) 1部 シリコーンオイル:KF−50(信越化学工業(株)製) 0.01部 バインダー樹脂:ポリカーボネート樹脂 [前記式(IV−1)および(IV−2)の化合物の共重合樹脂] (BPPC 平均分子量20000:出光興産(株)製) 11部 溶剤 :塩化メチレン 90部 以上のように電子写真用感光体を作製した。
【0100】感光体実施例10 感光体実施例9の電荷輸送層溶液の組成のうち、前記式
(I−2−5)の電子輸送物質1部を、前記式(I−2
−9)の電子輸送物質1部に代えた以外は感光体実施例
9と同様に感光体を作製した。
【0101】感光体実施例11 感光体実施例9の電荷輸送層溶液の組成のうち、前記式
(IV−101)の正孔輸送物質8部を、前記式(V−2
9)の正孔輸送物質7部および前記式(V−38)の正
孔輸送物質1部に代えた以外は感光体実施例9と同様に
感光体を作製した。
【0102】感光体比較例4 感光体実施例9の電荷輸送層溶液の組成のうち、前記式
(I−2−5)の電子輸送物質1部を、前記式(VIII−
2)のジフェノキノン化合物1部に代えた以外は感光体
実施例9と同様に感光体を作製した。
【0103】感光体比較例5 感光体実施例9の電荷輸送層溶液の組成のうち、前記式
(I−2−5)の電子輸送物質を含有させないこと以外
は感光体実施例9と同様に感光体を作製した。
【0104】感光体実施例12 アルミニウム板とアルミニウム素管上に夫々、以下の組
成の下引き層溶液を浸漬塗工し、100℃で30分乾燥
して膜厚3μmの下引き層を形成した。 可溶性ナイロン(アミランCM8000:東レ(株)製) 5部 電子輸送物質:前記式(I−2−9)の化合物[合成実施例5] 2部 メタノール/塩化メチレン混合溶剤(6/4) 90部
【0105】次に、以下の組成の電荷発生層分散液を浸
漬塗工し、100℃で30分乾燥して膜厚0.3μmの
電荷発生層を形成した。 Y型チタニルフタロシアニン 1部 ポリビニルブチラール樹脂(BH−3:積水化学(株)製) 1部 塩化メチレン 98部
【0106】次に、以下の組成の電荷輸送層溶液を浸漬
塗工し、100℃で30分乾燥して膜厚28μmの電荷
輸送層を形成した。 電荷輸送物質 :前記式(IV−66)の化合物 9部 酸化防止剤 :3,5-ジ-tert-4-ヒドロキシトルエン(BHT) (東京化成工業(株)製) 1部 バインダー樹脂:ポリカーボネート樹脂 [前記式(IV−1)および(IV−2)の化合物の共重合樹脂] (BPPC 平均分子量20000出光興産(株)製)11部 溶剤 :塩化メチレン 90部 以上のように電子写真用感光体を作製した。
【0107】感光体比較例6 感光体実施例12の下引き層溶液の組成のうち、前記式
(I−2−9)の電子輸送物質2部を、前記式(VIII−
2)のジフェノキノン化合物2部に代えた以外は感光体
実施例12と同様に感光体を作製した。
【0108】感光体比較例7 感光体実施例12の下引き層溶液の組成のうち、前記式
(I−2−9)の電子輸送物質を含有させないこと以外
は感光体実施例12と同様に感光体を作製した。
【0109】感光体実施例1〜8、感光体比較例1〜3
の評価 電気特性評価として、板状感光体を用い、(株)川口電
機製作所製静電複写紙試験装置EPA−8100にて評
価を行った。温度23℃、湿度50%の環境下で、暗所
にて表面電位を約+600Vになるように帯電させ、そ
の後露光までの5秒間の表面電位の保持率を次式より求
めた。 保持率Vk5(%)=V5/V0×100 V0:帯電直後の表面電位 V5:5秒後(露光開始時)の表面電位
【0110】次に、ハロゲンランプの光をフィルターに
て780nmに分光した1.0μW/cmの単色光を
5秒間露光し、表面電位が半分(+300V)になるの
に要する露光量を感度E1/2(μJ/cm)として
求め、露光後5秒後の表面電位を残留電位Vr(V)と
して求めた。
【0111】実際の印字による耐久性の評価として、ド
ラム状感光体をブラザー社製レーザープリンターHL−
730に装着し、温度22℃、湿度48%の環境下で、
黒ベタ画像、白ベタ画像、ハーフトーン画像を印刷し、
マクベス濃度計(Macbeth RD914)にて、
画像濃度を測定し、初期画像を評価した。続いて、印字
率約5%の画像を5千枚印刷し、5千枚後再び、黒ベタ
画像、白ベタ画像、ハーフトーン画像を印刷し、5千枚
印字後の画像の評価を行った。これらの評価結果を下記
の表1に示す。
【0112】
【表1】 表中の画像評価括弧内の数値は、マクベス濃度計による
画像濃度測定値 不良:スチルベンキノン系化合物とバインダー樹脂と
の相溶性が悪いため析出し、そのため、黒ベタ画像上
に、微少白点が生じた。 不良:白ベタ画像上に、かぶりと呼ばれる微少黒点が
全面に生じた。 不良:ハーフトーン画像がつぶれてしまい、黒ベタ画
像のようになった。
【0113】感光体実施例9〜12、感光体比較例4〜
7の評価 電気特性評価として、板状感光体を用い、前記と同様の
試験装置EPA−8100にて評価を行った。温度23
℃、湿度50%の環境下で、暗所にて表面電位を約−6
00Vになるように帯電させ、その後露光までの5秒間
の表面電位の保持率を次式より求めた。 保持率Vk5(%)=V5/V0×100 V0:帯電直後の表面電位 V5:5秒後(露光開始時)の表面電位
【0114】次に、ハロゲンランプの光をフィルターに
て780nmに分光した1.0μW/cmの単色光を
5秒間露光し、表面電位が−100Vになるのに要する
露光量を感度E100(μJ/cm)として求め、露
光後5秒後の表面電位を残留電位Vr(V)として求め
た。
【0115】実際の印字による耐久性の評価として、ド
ラム状感光体をヒューレット・パッカード社製レーザー
プリンターLaser Jet 4 plusに装着
し、温度23℃、湿度49%の環境下で、黒ベタ画像、
白ベタ画像、ハーフトーン画像を印刷し、マクベス濃度
計(Macbeth RD914)にて、画像濃度を測
定し、初期画像を評価した。続いて、印字率約5%の画
像を1万枚印刷し、1万枚後再び、黒ベタ画像、白ベタ
画像、ハーフトーン画像を印刷し、同様にして1万枚印
字後の画像の評価を行った。これらの評価結果を下記の
表2に示す。
【0116】
【表2】 表中の画像評価括弧内の数値は、マクベス濃度計による
画像濃度測定値 不良:白ベタ画像上に、かぶりと呼ばれる微少黒点が
全面に生じた。 不良:ハーフトーン画像がつぶれてしまい、黒ベタ画
像のようになった。 不良:黒ベタ画像の濃度が低下し、黒ベタ画像が得ら
れなかった。 不良:ハーフトーン画像がかすれてしまい、画像がム
ラになった。
【0117】上記表1および表2の結果からわかるよう
に、比較例のスチルベンキノン化合物は、多量に含有さ
せると、バインダー樹脂との相溶性が悪いために析出
し、画像欠陥を生じる。
【0118】これに対し、本発明の新規スチルベンキノ
ン化合物は、相溶性が高く、感光層や下引き層に含有さ
せた場合、比較例のジフェノキノン系化合物に比較し
て、感度や残留電位などの電気特性に優れ、繰り返し安
定性が良好である。特に、単層型感光層に含有させた場
合は、感度向上効果が高い。
【0119】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電子輸
送性に優れた新規スチルベンキノン化合物が得られ、こ
の化合物を電子写真用感光体に用いることにより、電気
特性や繰り返し安定性に優れた、高耐久性の電子写真用
感光体が得られ、電子写真方式を用いたプリンター、複
写機、FAX等の電子写真装置に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子写真用感光体の模式的断面図
である。
【図2】本発明に係る単層型電子写真用感光体の模式的
断面図である。
【図3】本発明に係る積層型電子写真用感光体の模式的
断面図である。
【図4】本発明に係る他の積層型電子写真用感光体の模
式的断面図である。
【符号の説明】
1 導電性基体 2 下引き層 3 感光層 3a 電荷発生層 3b 電荷輸送層 4 保護層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)、 (式中、R〜Rのうち少なくとも1つは、下記一般
    式(II)、 (式中、R〜R12は、夫々独立に水素原子、ハロゲ
    ン原子、または炭素数1〜6のアルキル基を表す)で表
    される基であり、残りのR〜RおよびR〜R
    は、夫々独立に水素原子、ハロゲン原子、置換基を有
    してもよい炭素数1〜12のアルキル基、ハロゲン化ア
    ルキル基、置換基を有してもよい環状アルキル基、置換
    基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複
    素環基、置換基を有してもよいアラルキル基、炭素数1
    〜6のアルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ基、または
    下記一般式(III)、 で表される基、あるいは、2つの基が結合して、置換基
    を有してもよい環状アルキル基、または置換基を有して
    もよい芳香族環を形成してもよい)で示されることを特
    徴とする新規スチルベンキノン化合物。
  2. 【請求項2】 導電性基体上に感光層が設けられた電子
    写真用感光体において、該感光層中に、請求項1記載の
    新規スチルベンキノン化合物を含有することを特徴とす
    る電子写真用感光体。
  3. 【請求項3】 前記感光層が単層型感光層である請求項
    2記載の電子写真用感光体。
  4. 【請求項4】 導電性基体上に下引き層と感光層とが順
    次設けられた電子写真用感光体において、該下引き層中
    に、請求項1記載の新規スチルベンキノン化合物を含有
    することを特徴とする電子写真用感光体。
  5. 【請求項5】 前記感光層が、正孔輸送物質として下記
    一般式(IV)、 (式中、R13〜R44は、夫々独立に水素原子、炭素
    数1〜6のアルキル基、または炭素数1〜6のアルコキ
    シ基を表す)で示される化合物を含有する請求項2〜4
    のうちいずれか一項記載の電子写真用感光体。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のうちいずれか一項記載の
    電子写真用感光体を備えた電子写真装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6825359B2 (en) 2002-02-13 2004-11-30 Fuji Electric Imaging Device Co., Ltd. Quinomethane compounds
KR100462626B1 (ko) * 2002-11-18 2004-12-23 삼성전자주식회사 스틸벤퀴논 구조를 가지는 고분자 및 이를 포함하는 전자사진감광체
US6852458B2 (en) 2002-02-04 2005-02-08 Fuji Electric Imaging Device Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, and electrophotographic apparatus using the same
DE112007000172T5 (de) 2006-01-18 2008-12-24 Fuji Electric Device Technology Co., Ltd. Chinonverbindung; elektrophotographischer Photoleiter und elektrographisches Gerät
US7560207B2 (en) 2006-07-11 2009-07-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Organic photoreceptor and electrophotographic image forming apparatus including the photoreceptor
JP2010271341A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、並びに該電子写真感光体を用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2011039158A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、並びに画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ

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