JP2000204158A - 芳香族アミン誘導体及び可溶性導電性化合物 - Google Patents

芳香族アミン誘導体及び可溶性導電性化合物

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JP2000204158A
JP2000204158A JP11037273A JP3727399A JP2000204158A JP 2000204158 A JP2000204158 A JP 2000204158A JP 11037273 A JP11037273 A JP 11037273A JP 3727399 A JP3727399 A JP 3727399A JP 2000204158 A JP2000204158 A JP 2000204158A
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、溶解性が高く塗布性、
溶液安定性に優れたものであり、帯電防止、或いは電荷
蓄積の小さい導電性高分子フィルム或いは塗膜を形成す
ることが出来る可溶性導電性化合物及びその原料の芳香
族アミン誘導体を提供することにある。 【構成】 一般式(1)と一般式(2)で表される
繰り返し単位を有する数平均分子量250〜100,0
00であることを特徴とする芳香族アミン誘導体及び該
誘導体が電子受容性ドーパントと塩を形成してなる可溶
性導電性化合物に関する。 【化1】 (式中、R1は非置換又は置換の一価炭化水素基又はオ
ルガノオキシ基を示し、A及びBはそれぞれ独立に一般
式(3)又は(4) 【化2】 で表される二価の基であり、R2〜R11はそれぞれ独立
して水素原子、水酸基、非置換若しくは置換の一価の炭
化水素基又はオルガノオキシ基、アシル基又はスルホン
酸基であり、m及びnはそれぞれ独立して1以上の正数
でm+n=3〜3000を満足する。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な芳香族アミン誘
導体及び該誘導体が電子受容性ドーパントと塩を形成し
てなる可溶性導電性化合物に関する。本発明の可溶導電
性化合物は高い溶解性を示すことから帯電防止被膜、電
磁波シールド材などに有用である。。
【0002】
【従来の技術】従来、帯電防止や低抵抗化の方法として
は、従来から幾つかの方法がこころみられている。例え
ば金属粉、或いは導電性金属酸化物を特定の非導電性ポ
リマーに混入する方法や、イオン系界面活性材を使用す
る方法などが挙げられる。
【0003】しかしながら、これらの方法では、例えば
均一な塗膜が得られなかったり、透明性が損なわれた
り、或いはイオン性不純物が多くなり電子デバイス用途
には適さないなどの問題があった。
【0004】一方、低抵抗なポリマー材料としては、ポ
リアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等に代表さ
れるいわゆる導電性ポリマーが挙げられる。この様な導
電性ポリマーはアニリン、ピロール、チオフェン又はそ
の誘導体をモノマー原料とし酸化剤によって化学酸化重
合するか、もしくは電気化学的に重合する手法によって
得ることができる。またこのような手法によって得られ
た導電性ポリマー材料は、一般にはルイス酸などの酸を
ドーピングすることによって高い導電性を示すことが知
られている。このようにして得られて導電性高分子は、
帯電防止剤、電磁波シールド剤などに応用する事が出来
る。
【0005】しかしながら、上記記載の方法で重合され
た導電性ポリマー材料は、一般に溶剤への溶解性が低い
ことから、有機溶剤に溶解もしくは分散したワニスを用
いたフィルムはもろく機械的強度が小さく強靱な塗膜を
得ることが困難であった。
【0006】即ち、この様ないわゆる導電性ポリマー
は、低抵抗であることから、実用上、優れた帯電防止能
を有し、また電荷の蓄積等の面でも優れた性能を有す
る。しかしながら溶液の溶解性或いは塗膜性状の面で必
ずしも満足できるものではなく、この点が改善された低
抵抗ポリマー材料が求められていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
導電性高分子材料は溶解性が低く賦形成に問題が生じる
場合があった。この為従来から導電性高分子がもつ種々
の特徴を保ちながら、より有機溶剤に対して可溶で、し
かも高い電気伝導性を示す高分子材料が求められてき
た。
【0008】即ち、本発明の目的は、溶液としては溶解
性が高く塗布性、溶液安定性に優れたものであり、帯電
防止、或いは電荷蓄積の小さい導電性高分子フィルム或
いは塗膜を形成することが出来る可溶性導電性化合物及
びその原料の芳香族アミン誘導体を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明は、一般式(1)と一般式(2)で表
される繰り返し単位を有する数平均分子量250〜10
0,000であることを特徴とする芳香族アミン誘導体
に関する。
【0010】
【化6】
【0011】(式中、R1は非置換又は置換の一価炭化
水素基又はオルガノオキシ基を示し、、A及びBはそれ
ぞれ独立に一般式(3)又は(4)
【0012】
【化7】
【0013】で表される二価の基であり、R2〜R11
それぞれ独立して水素原子、水酸基、非置換若しくは置
換の一価の炭化水素基又はオルガノオキシ基、アシル基
又はスルホン酸基であり、m及びnはそれぞれ独立して
1以上の正数でm+n=3〜3000を満足する。) また、前記芳香族アミン誘導体が電子受容性ドーパント
と塩を形成してなる可溶性導電性化合物に関するもので
ある。以下本発明についてその詳細を説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】式(2)において、R1は非置換
又は置換の一価炭化水素基又はオルガノオキシ基であ
る。この一価炭化水素基としては、炭素数1〜20、特
に1〜5のものが好ましい。一価炭化水素基として具体
的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基等
のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等
のシクロアルキル基、ビシクロヘキシル基等のビシクロ
アルキル基、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペ
ニル基、イソプロペニル基、1−メチル−2−プロペニ
ル基、1又は2又は3−ブテニル基、ヘキセニル基等の
アルケニル基、フェニル基、キシリル基、トリル基、ビ
フェニル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、
フェニルエチル基、フェニルシクロヘキシル基等のアラ
ルキル基等や、これらの一価炭化水素基の水素原子の一
部又は全部をハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基等で
置換されたものを例示することができる。また、オルガ
ノオキシ基としては、アルコキシ基、アルケニルオキシ
基、アリールオキシ基等が挙げられ、これらのアルキル
基、アルケニル基、アリール基としては、上記例示した
のと同様のものが挙げられる。
【0015】好ましくは、R1としては、炭素数1〜2
0、より好ましくは炭素数1〜4のアルキル基又はアル
コキシ基、或いはそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基又
はアルコキシ基の置換基を有してもよいフェニル基、シ
クロヘキシル基、シクロペンチル基、ビフェニル基、ビ
シクロヘキシル基又はフェニルシクロヘキシル基が挙げ
られ、特にはアルキル基又はアルコキシ基である。ま
た、A、Bはそれぞれ独立して下記一般式(3)又は
(4)で示される二価の基である。
【0016】
【化8】
【0017】上記式(3)、(4)においてR2〜R11
はそれぞれ独立して水素原子、水酸基、非置換若しくは
置換一価炭化水素基又はオルガノオキシ基、アシル基又
はスルホン酸基であり、非置換若しくは置換一価炭化水
素基又はオルガノオキシ基としては炭素数1〜20のR
1で説明したものと同様のものを挙げることができる。
またアシル基としては炭素数2〜10のもの、例えばア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル
基、ベンゾイル基等が挙げられる。
【0018】R2〜R11として好ましくは、水素原子、
アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ア
ルケニル基、アシル基、スルホン酸基、水酸基、それぞ
れ炭素数1〜4のアルキル基又はアルコキシ基の置換基
を有していてもよいフェニル基、シクロヘキシル基、シ
クロペンチル基、ビフェニル基、ビシクロヘキシル基又
はフェニルシクロヘキシル基である。
【0019】より好ましくは、R2〜R11としては、水
素原子、炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数1〜2
0のアルコキシ基、アルコキシ基の炭素数が1〜20で
あり、アルキル基の炭素数が1〜20のアルコキシアル
キル基、炭素数2〜4のアルケニル基、炭素数2〜4の
アシル基、ベンゾイル基、スルホン酸基、水酸基、それ
ぞれ置換基(該置換基は炭素数1〜4のアルキル基又は
炭素数1〜4のアルコキシ基を示す。)を有していても
良いフェニル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル
基、ビフェニル基、ビシクロヘキシル基若しくはフェニ
ルシクロヘキシル基が挙げられ、特には、水素原子、炭
素数が1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ
基、アルコキシ基の炭素数1〜4であり、アルキル基の
炭素数が1〜4のアルコキシアルキル基、ビニル基、2
−プロペニル基、、アセチル基、ベンゾイル基、スルホ
ン酸基、水酸基、それぞれ置換基(該置換基は炭素数1
〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を示
す。)を有していても良いフェニル基、シクロヘキシル
基、ビフェニル基、ビシクロヘキシル基若しくはフェニ
ルシクロヘキシル基が挙げられる。
【0020】なお、上記の炭素数が1から4のアルキル
基は、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基,イ
ソプロピル基、ブチル基、s−ブチル基及びt−ブチル
基であり、炭素数が1から4のアルコキシ基は、メトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、
ブトキシ基、s−ブトキシ基及びt−ブトキシ基であ
る。
【0021】上記R2〜R11は、互いに同一でも異なっ
ていても良い。上記式(1)において、m及びnはそれ
ぞれ独立して1以上の正数で、m+n=3〜3000を
満足する。また、式(1)で示される芳香族アミン誘導
体の数平均分子量は250〜100,000である。上
記式(1)と(2)の繰り返し単位を有する芳香族アミ
ン誘導体としては、具体的には、A、Bがそれぞれ独立
して式(3)であり、下記一般式(1a)と(2a)
【0022】
【化9】
【0023】(式中R1〜R6、m、nは上記と同じ)の
繰り返し単位を有する。また、A、Bのいずれかが式
(3)で、他方は式(4)であり、下記式(1a)と
(2b)または(1b)と(2a)
【0024】
【化10】
【0025】(式中R1〜R11、m、nは上記と同じ)
の繰り返し単位を有し、また更に、A、Bがそれぞれ独
立して式(4)であり、下記一般式(1b)と(2b)
【0026】
【化11】
【0027】(式中R1〜R11、m、nは上記と同じ)
の繰り返し単位を有する。
【0028】上記式(1a)と(2a)繰り返し単位を
有する芳香族アミン誘導体及びそれを用いた可溶性導電
性化合物その合成方法は、特に限定されるものではない
が、例えば、以下に述べる方法により合成することがで
きる。
【0029】即ち、蒸留などで酸化防止剤等の不純物を
除去した、充分に精製された原料であるアニリン誘導体
とN置換アニリン誘導体を混合し、これら原料の1倍か
ら3倍量の酸によって塩を形成させる。この際のアニリ
ン誘導体とN置換アニリン誘導体の混合割合は特に限定
しないが、通常モル比で1:99〜99〜1である。
【0030】ここで得られる塩は水に可溶なので原料の
2倍から10倍量の水に溶解させる。これを25℃に保
った後、酸化剤として過硫酸アンモニウム、硫酸セリウ
ム、塩化鉄又は塩化銅を加える。酸化剤の添加量は、加
えた原料に対して0.5〜4モル、好ましくは1〜2モ
ルである。酸化剤を加えて10〜50時間反応させた
後、濾過し、その濾さいをアセトン、メタノール、エタ
ノール又はイソプロパノール等の低沸点の水溶性有機溶
剤で十分に洗浄し可溶性導電性化合物を得ることができ
る。ここで用いる酸としては、芳香族アミン誘導体の電
子受容性ドーパントとなるもので、特に限定されるもの
ではない。電子受容性ドーパントとしては、ルイス酸、
プロトン酸、遷移金属化合物、電解質塩、ハロゲン化合
物が挙げられる。
【0031】ルイス酸としては、FeCl3、PF5、A
sF5、SbF5、BF5、BCl3、BBr3等が挙げら
れる。プロトン酸としては、HF、HCl、HNO5
2SO4、HClO4等の無機酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸、ポリビニルスルホン酸、メタンスルホン酸、1−
ブタンスルホン酸、ビニルフェニルスルホン酸、カンフ
ァスルホン酸等の有機酸が挙げられる。
【0032】遷移金属化合物としては、FeOCl、T
iCl4、ZrCl4、HfCl4、NbF5、NbC
5、TaCl5、MoF5等が挙げられる。電解質塩と
してはLiSbF6、LiAsF6、NaAsF6、Na
SbF6、KAsF6、KSbF6、[(n−Bu)4N]
AsF6、[(n−Bu)4N]SbF6、[(n−E
t)4N]AsF6、[(n−Et)4N]SbF6等が挙
げられる。
【0033】ハロゲン化合物としては、Cl2、Br2
2、ICl、ICl3、IBr、IF等が挙げられる。
これらの電子受容性ドーパント中で、好ましい物は、ル
イス酸として塩化第2鉄、プロトン酸としては塩酸、過
塩素酸等の無機酸、P-トルエンスルホン酸、カンファス
ルホン酸などの有機酸が挙げられる。
【0034】ドーパントを有さない芳香族アミン誘導体
の場合、先に述べた方法で得られた可溶性導電性化合物
をアルカリで洗浄することで目的とする芳香族アミン誘
導体が得られる。ここでアルカリは特に限定されるもの
でないが、アンモニア、炭酸水素ナトリウム等が望まし
い。このように本発明の芳香族アミン誘導体は、可溶性
導電性化合物をアルカリ処理することで容易に得ること
ができる。
【0035】このようにして得られた芳香族アミン誘導
体は先に記載した電子受容性ドーパントとしてルイス
酸、プロトン酸、遷移金属化合物、電解質塩をドープす
る事によって容易に可溶性導電性化合物高分子導電性化
合物とすることができる。ドーパントを形成させる電子
受容体の添加量は、一般には塩基性原子として窒素を含
む共役系構造の繰り返し単位に於ける窒素原子1個に対
して1個以下のドーパントとなる様に添加することが好
ましい。
【0036】更には、本発明の芳香族アミン誘導体の塗
膜を形成した後、塩酸蒸気にさらしたり、ヨウ素蒸気に
さらすことによってドーピングを行うこともできる。な
お、式(1a)と(2a)の繰り返し単位を有する芳香
族アミン誘導体において、m、nはそれぞれ独立して1
以上、好ましくは2以上、特に4以上であることが好ま
しく、m+nは4〜3000、より好ましくは8〜20
00であることが好ましく、また数平均分子量は250
〜10,000、好ましくは600〜70,000、よ
り好ましくは1,000〜70,000である。
【0037】また、(1a)と(2b)または(1b)
と(2a)または(1b)と(2b)の繰り返し単位を
有する芳香族アミン誘導体及びこの芳香族アミン誘導体
からの可溶性導電性化合物を得る方法も、上記式(1
a)と(2a)の繰り返し単位を有する芳香族アミン誘
導体の場合と同様であり、m、nの範囲は、好適範囲を
含めて、上記式(1a)と(2a)の繰り返し単位を有
する芳香族アミン誘導体の場合と同じであるが、式(1
a)と(2b)または式(1b)と(2a)の繰り返し
単位を有する芳香族アミン誘導体の数平均分子量は、3
00〜10,000、好ましくは700〜80,00
0、より好ましくは1,600〜70,000であり、
式(1b)と(2b)の繰り返し単位を有する芳香族ア
ミン誘導体の数平均分子量は、350〜10,000、
好ましくは800〜80,000、より好ましくは1,
600〜70,000である。
【0038】このようにして得られた本発明の可溶性導
電性化合物は一般的な有機溶剤として例えばクロロホル
ム、ジクロロエタン、クロロベンゼン等塩素系溶剤、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド等アミド系溶剤、フェノール系溶剤等極性溶剤
に対して2〜10重量%可溶である。しかし、ゲル化せ
ず充分に安定したワニスを得るためにはN,N−ジメチ
ルホルムアミドが最も望ましい。この場合溶解度は、通
常5〜7重量%である。
【0039】単独では均一溶媒が得られない溶媒であっ
ても、均一溶媒が得られる範囲で他の溶媒を加えて使用
してもよい。その例としてはエチルセロソルブ、ブチル
セロソルブ、エチルカルビトール、ブチルカルビトー
ル、エチルカルビトールアセテート及びエチレングリコ
ール等が挙げられる。
【0040】又、基材上に高分子導電性化合物塗膜を形
成させる場合、高分子導電性化合物膜と基材の密着性を
更に向上させる目的で、得られた可溶性導電性化合物の
溶液にカップリング剤等の添加剤を加えることはもちろ
ん好ましい。
【0041】また本発明の高分子導電性合成物を形成す
る際の塗布方法としてはディップ法、スピンコート法、
転写印刷法、ロールコート、刷毛塗りなどが挙げられる
が、特に限定されるものではない。以下に実施例を示
し、本発明を更に詳細に説明するがこれに限定されるも
のではない。
【0042】
【実施例】実施例1 (フェネチジンとN−ブチルアニリンの共重合)500
mlフラスコにフェネチジン6.86g(0.05mo
l)、N−ブチルアニリン7.46g(0.05mo
l)加え、これに塩酸11.0gを徐々に添加した。こ
れに更に水110gを加えゆっくりかき混ぜながらフェ
ネチジンとN−ブチルアニリン塩酸塩を溶解させた。こ
れらが溶解したところで、水50gに溶解した過硫酸ア
ンモニウム22.82g(0.1mol)を添加し、2
4時間攪拌し反応させた。反応終了後、反応物を100
0ccのアセトンに入れ、未反応物を洗い落とし、固形
分を濾別しアセトンで洗浄した後、80℃で減圧乾燥
し、緑色の粉末4.61gを得た。
【0043】この得られた本発明の可溶性導電性化合物
をアンモニア水(5%)300ccに分散し、よくかき
混ぜ、ドープされている塩酸を除去し本発明の芳香族ア
ミン誘導体である化合物を得た。この物のN,N−ジメ
チルホルムアミド溶液(0.3重量%)をゲルパーミエ
イションクロマトグラフ(GPC)により分子量を測定
したところ数平均分子量12000であった。また、得
られた化合物はIRによって、この粉末は目的とする共
重合体である芳香族アミン誘導体であることが確認され
た。
【0044】またNMRにより分子中のN−ブチルアニ
リンとフェネチジンの比は1:3であった。また、熱分
解ガスクロマトグラフィーによりN−ブチルアニリンと
フェネチジンのピークが確認された。 IR:3350cm-1(νNH),1320cm-1(ν
CN),1220cm-1(νCO),820cm
-1(1,4ジ置換ベンゼン) 得られた塩酸ドーパントを有する粉末の共重合体をN,
N−ジメチルホルムアミド溶液(5重量%溶液)を用い
てスピンコートでガラス基板上に塗膜を形成させ、2端
子法で表面抵抗値を測定した結果は、3.0×109 Ω
/□であった。
【0045】また、ドープされている塩酸を除去した化
合物を、塩化第2鉄1M溶液に分散し、再ドープし、前
記と同様に作製した塗膜の表面抵抗値を測定した結果
は、2.35×108Ω/□であった。
【0046】実施例2〜3及び比較例1〜2 表1に示すようにフェネチジンとN−ブチルアニリンの
モル比を変化させ、実施例1と同様に塩酸ドーパントを
有する共重合体を合成した場合の収量及び得られた該共
重合体のN,N−ジメチルホルムアミド溶液を用いて作
製した塗膜の表面抵抗値を測定した。結果を表1に実施
例1と併せて示す。
【0047】
【表1】 表1フェネチジンとN−ブチルアニリン共重合体の合成と特性 ──────────────────────────────── フェネチジン N−ブチルアニ 収量 表面抵抗 溶解性*1 (mol) リン(mol) (g) (Ω/□) wt% ──────────────────────────────── 比較例1 0.1 0 4.31 8.2×109 2 実施例2 0.07 0.03 2.84 8.0×108 7 実施例1 0.05 0.05 4.61 3.0×109 7 実施例3 0.09 0.01 1.43 2.9×1010 7 比較例4 0 0.1 7.70 1.2×1010 7 ──────────────────────────────── *1測定に用いた濃度で、ゲル化せず安定して溶解する濃度である。
【0048】実施例4 (フェネチジンとN-エチルアニリンの共重合)500
mlフラスコにフェネチジン6.86g(0.05mo
l)、N−エチルアニリン6.86g(0.05mo
l)加え、これに塩酸11.0gを徐々に添加した。こ
れに更にアセトニトリル110gを加えゆっくりかき混
ぜながらフェネチジンとN−エチルアニリン塩酸塩を溶
解させた。
【0049】これらが溶解したところで、水50gに溶
解した過硫酸アンモニウム22.82g(0.1mo
l)を添加し、40時間攪拌し反応させた。反応終了
後、反応物を1000cのアセトンに入れ、未反応物を
洗い落とした。その後、濾別し更にもう一度アセトンで
洗浄し、固形分を濾別して、80℃で減圧乾燥し、緑色
の粉末6.20gをえた。
【0050】実施例1と同様に塩酸ドーパントを除いた
ものを得、数平均分子量を測定したところ21000で
あり、IRによって、この粉末は目的とする共重合体
(芳香族アミン誘導体)であることが確認された。また
NMRにより分子中のN−エチルアニリンとフェネチジ
ンの比は1:3であった。また、熱分解ガスクロマトグ
ラフィーによりN−エチルアニリンとフェネチジンのピ
ークが確認された。 IR:3350cm-1(νNH),1320cm-1(ν
CN),1220cm-1(νCO),820cm
-1(1,4ジ置換ベンゼン)
【0051】実施例5〜6及び比較例3〜4 表2に示すようにフェネチジンとN−エチルアニリンの
モル比を変化させ、実施例1と同様に塩酸ドーパントを
有する共重合体を合成した場合の収量及び得られた該共
重合体のN,N−ジメチルホルムアミド溶液を用いて作
製したフィルムの表面抵抗値を測定した。結果を表2に
実施例4と併せて示す。
【0052】
【表2】 表2フェネチジンとN−エチルアニリン共重合体の合成と特性 ──────────────────────────────── フェネチジン N−エチルアニ 収量 表面抵抗 溶解性 (mol) リン(mol) (g) (Ω/□) wt% ──────────────────────────────── 比較例3 0.1 0 5.20 7.0×107 2 実施例5 0.07 0.03 4.10 3.52×108 5 実施例4 0.05 0.05 6.20 5.12×108 5 実施例6 0.09 0.01 3.95 8.88×108 5 比較例7 0 0.1 4.27 8.31×1010 5 ────────────────────────────────
【0053】実施例7 (フェネチジンとN−ブチルアニリンの共重合)500
mlフラスコにフェネチジン6.86g(0.05mo
l)、N−ブチルアニリン7.46g(0.05mo
l)加え、これに塩酸11.0gを徐々に添加した。こ
れに更に水300gを加えゆっくりかき混ぜながらフェ
ネチジンとN−ブチルアニリン塩酸塩を溶解させた。こ
れらが溶解したところで、水50gに溶解した過硫酸ア
ンモニウム22.82g(0.1mol)を添加し、反
応温35℃で12時間攪拌し反応させた。反応終了後、
反応物を1000ccのアセトンに入れ、未反応物を洗
い落とした。その後濾別した後、アセトンで洗浄し、固
形分を濾別し、80℃で減圧乾燥し、緑色の粉末3.3
8gを得た。
【0054】得られる化合物はIR,FDMASSによ
って両末端をN−ブチルアニリンとするn+mが4,
5,6,7,8量体からなる共重合体の化合物であっ
た。 IR:3350cm-1(νNH),1320cm-1(ν
CN),1220cm-1(νCO),820cm
-1(1,4ジ置換ベンゼン)
【0055】
【発明の効果】本発明の安価な原料であるアニリン誘導
体を原料とし、これを酸化重合して得られる有機溶剤に
可溶な高分子導電性化合物であり、各種電子デバイス用
コート剤とし有用である。また、有機エレクトロルミネ
ッセンス素子の発光材料としても有用である
フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA01 AB91 AB92 4J043 PA04 PB08 PC016 PC026 PC116 QC03 QC04 RA02 SB03 UB241 ZA21 ZA44 ZB11 5E321 BB57 GG01 GG05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)と一般式(2)で表される
    繰り返し単位を有する数平均分子量250〜100,0
    00であることを特徴とする芳香族アミン誘導体。 【化1】 (式中、R1は非置換又は置換の一価炭化水素基又はオ
    ルガノオキシ基を示し、A及びBはそれぞれ独立に一般
    式(3)又は(4) 【化2】 で表される二価の基であり、R2〜R11はそれぞれ独立
    して水素原子、水酸基、非置換若しくは置換の一価の炭
    化水素基又はオルガノオキシ基、アシル基又はスルホン
    酸基であり、m及びnはそれぞれ独立して1以上の正数
    でm+n=3〜3000を満足する。)
  2. 【請求項2】 芳香族アミン誘導体のA及びBが、それ
    ぞれ独立して一般式(3)であり、下記一般式(1a)
    と(2a)の繰り返し単位を有する数平均分子量250
    〜100000である請求項1記載の芳香族アミン誘導
    体。 【化3】 (式中、R1〜R5、m、nは上記の式(1)〜(3)に
    記載と同じ)
  3. 【請求項3】 R1は炭素数1〜20のアルキル基又は
    炭素数1〜20のアルコキシ基である請求項2記載の芳
    香族アミン誘導体。
  4. 【請求項4】 R2〜R5は、それぞれ独立して水素原
    子、炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数1〜20の
    アルコキシ基、アルコキシ基の炭素数が1〜20であ
    り、アルキル基の炭素数が1〜20のアルコキシアルキ
    ル基、炭素数2〜4のアルケニル基、炭素数2〜4のア
    シル基、ベンゾイル基、スルホン酸基、水酸基、それぞ
    れ置換基(該置換基は炭素数1〜4のアルキル基又は炭
    素数1〜4のアルコキシ基を示す。)を有していても良
    いフェニル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、
    ビフェニル基、ビシクロヘキシル基若しくはフェニルシ
    クロヘキシル基である請求項2又は3記載の芳香族アミ
    ン誘導体。
  5. 【請求項5】 芳香族アミン誘導体のA、Bのいずれか
    が式(3)で、他方は式(4)であり、下記式(1a)
    と(2b)または(1b)と(2a)の繰り返し単位を
    有する数平均分子量300〜100,000である請求
    項1記載の芳香族アミン誘導体。 【化4】 (式中、R1〜R11、m、nは上記の式(1)〜(3)
    に記載と同じ)
  6. 【請求項6】 R1は炭素数1〜20のアルキル基又は
    炭素数1〜20のアルコキシ基である請求項5記載の芳
    香族アミン誘導体。
  7. 【請求項7】 R2〜R11は、それぞれ独立して水素原
    子、炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数1〜20の
    アルコキシ基、アルコキシ基の炭素数が1〜20であ
    り、アルキル基の炭素数が1〜20のアルコキシアルキ
    ル基、炭素数2〜4のアルケニル基、炭素数2〜4のア
    シル基、ベンゾイル基、スルホン酸基、水酸基、それぞ
    れ置換基(該置換基は炭素数1〜4のアルキル基又は炭
    素数1〜4のアルコキシ基を示す。)を有していても良
    いフェニル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、
    ビフェニル基、ビシクロヘキシル基若しくはフェニルシ
    クロヘキシル基である請求項5又は6記載の芳香族アミ
    ン誘導体。
  8. 【請求項8】 芳香族アミン誘導体のA、Bがそれぞれ
    独立して式(4)であり、下記一般式(1b)と(2
    b)の繰り返し単位を有する数平均分子量350〜10
    0,000である請求項1記載の芳香族アミン誘導体。
    式(7) 【化5】 (式中、R1〜R11、m、nは上記の式(1)〜(3)
    に記載と同じ)
  9. 【請求項9】 R1は炭素数1〜20のアルキル基又は
    炭素数1〜20のアルコキシ基である請求項8記載の芳
    香族アミン誘導体。
  10. 【請求項10】 R2〜R11は、それぞれ独立して水素
    原子、炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数1〜20
    のアルコキシ基、アルコキシ基の炭素数が1〜20であ
    り、アルキル基の炭素数が1〜20のアルコキシアルキ
    ル基、炭素数2〜4のアルケニル基、炭素数2〜4のア
    シル基、ベンゾイル基、スルホン酸基、水酸基、それぞ
    れ置換基(該置換基は炭素数1〜4のアルキル基又は炭
    素数1〜4のアルコキシ基を示す。)を有していても良
    いフェニル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、
    ビフェニル基、ビシクロヘキシル基若しくはフェニルシ
    クロヘキシル基である請求項8又は9記載の芳香族アミ
    ン誘導体。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10記載の芳香族アミン
    誘導体が電子受容性ドーパントと塩を形成してなる可溶
    性導電性化合物。
  12. 【請求項12】 電子受容性ドーパントがルイス酸、プ
    ロトン酸、遷移金属化合物、電解質塩及びハロゲン化合
    物から選ばれるものである請求項11記載の可溶性導電
    性化合物。
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