JP2000204485A - 金属表面用ノンクロムコ―ティング剤 - Google Patents

金属表面用ノンクロムコ―ティング剤

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JP2000204485A
JP2000204485A JP11006312A JP631299A JP2000204485A JP 2000204485 A JP2000204485 A JP 2000204485A JP 11006312 A JP11006312 A JP 11006312A JP 631299 A JP631299 A JP 631299A JP 2000204485 A JP2000204485 A JP 2000204485A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過酷な環境においてもその上に塗装された塗
膜の剥離を生じないような高耐食性および高密着性を有
する金属用表面処理剤を提供する。 【解決手段】 0.5g/l〜200g/lの量の樹脂
を含む水溶液または水性分散体にイミダゾール類、トリ
アジン類、トリアゾール類、グアニン類、グアニジン類
等の孤立電子対を持つ窒素原子を含有する化合物を0.
1g/l〜20g/l含有する金属用表面処理剤。0.
5g/l〜200g/lの量の樹脂を含む水溶液または
水性分散体に上記イミダゾール類等の孤立電子対を持つ
窒素原子を含有する化合物を0.1g/l〜20g/l
およびジルコニウム化合物をジルコニウムイオンとして
0.1g/l〜50g/l含有する金属用表面処理剤。
上記の金属用表面処理剤により金属を表面処理する方
法。上記の金属用表面処理剤により表面処理された金属
材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属の表面処理剤、
特にアルミニウムおよび合金化アルミニウムの塗装下地
処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウムの塗装下地処理剤に
はクロメート処理やリン酸クロメート処理等のクロム系
表面処理剤が適用されてきており、現在でも広く使用さ
れている。しかし、近年の環境規制の動向からすると、
クロムの有する毒性、特に発癌性のために将来的に使用
が制限される可能性がある。すでにクロムを含まない処
理剤として、特開昭50-3932号公報のようにジル
コニウム化合物と重合体からなる水性組成物で、金属、
特にアルミニウムを表面処理する方法があるが、この組
成物では必ずしも十分な塗装後耐食性が得られない。ま
た、特開昭55-38997号公報のようにポリアクリ
ル酸およびそのエステルから選ばれる重合体とH2Zr
6、H2TiF6、H2SiF6から選ばれる化合物から
なるアルミニウム用コーティング剤が開示されている
が、この組成物でも十分な塗装後耐食性が得られない。
更に特開平10-102264号公報にはHTiFまた
はTi、Tiの酸化物から選ばれる成分と重合体を含む
アルミニウム用表面処理剤が開示されているが、塗装後
耐食性や密着性は必ずしも十分ではなく改善が必要であ
った。特開平9-20984号公報には、リン酸イオン
とTi化合物、フッ素化合物からなりpH1.0〜4.5
のアルミニウム用表面処理剤が公開されているが、この
系はpHが強酸性で更に有害なフッ素イオンを含むこと
から取り扱いが不便であり、更に耐食性や塗装後密着性
は必ずしも十分ではない。したがって、更に耐食性や塗
装密着性を向上させる表面処理剤が望まれていた。特に
アルミニウムブラインドでは塗装下地処理剤として酸性
のチタン系処理剤が一般に使用されているが、塗装した
アルミニウムブラインドを浴室のような高温多湿や湿潤
乾燥が繰り返されるような環境に曝すと、塗膜の剥離が
生じるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、過酷
な環境においてもその上に塗装された塗膜の剥離を生じ
ないような高耐食性および高密着性を有する金属用表面
処理剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、0.5g/l
〜200g/lの量の樹脂を含む水溶液または水性分散
体にイミダゾール類、トリアジン類、トリアゾール類、
グアニン類、グアニジン類等の孤立電子対を持つ窒素原
子を含有する化合物の1種または2種以上を0.1g/
l〜20g/l含有する金属用表面処理剤に関する。更
に本発明は、0.5g/l〜200g/lの量の樹脂を
含む水溶液または水性分散体にイミダゾール類、トリア
ジン類、トリアゾール類、グアニン類、グアニジン類等
の孤立電子対を持つ窒素原子を含有する化合物の1種ま
たは2種以上を0.1g/l〜20g/lおよびジルコ
ニウム化合物をジルコニウムイオンとして0.1g/l
〜50g/l含有する金属用表面処理剤に関する。また
本発明は、上記の金属用表面処理剤により金属を表面処
理する方法に関する。更にまた、本発明は、上記の金属
用表面処理剤により表面処理された金属材料に関する。
【0005】このようにして得られる本発明の表面処理
剤を金属表面に塗装下地処理剤として塗布することによ
り、金属に高耐食性を付与するとともに、その上に塗布
された塗膜との優れた密着性を付与することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、樹脂の水溶液または水
性分散体に、イミダゾール類、トリアジン類、トリアゾ
ール類、グアニン類、グアニジン類等の孤立電子対を持
つ窒素原子を含有する化合物(以下、トリアゾール類等
の孤立電子対を持つ窒素原子を含有する化合物と略記す
ることもある)の1種または2種以上またはこれらに更
にジルコニウム化合物を含むことを特徴とする水性の金
属用表面処理剤に関する。本発明で用いることのできる
樹脂は、水に溶解または安定した水性分散体、例えばエ
マルジョンやサスペンジョンを形成し塗膜を形成するこ
とのできる樹脂であればどのようなものでもよく、例え
ばポリアクリル酸およびポリアクリル酸の少なくとも一
部がエステル化されたポリアクリル酸のエステル類、ポ
リオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系
樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂からなる群
から選ばれる少なくとも1種の樹脂の水溶液または水性
分散体が例示できる。好ましい樹脂はポリアクリル酸お
よびポリアクリル酸の少なくとも一部がエステル化され
たポリアクリル酸のエステル類である。
【0007】本発明の金属用表面処理剤中、樹脂は0.
5g/l〜200g/l、好ましくは2g/l〜50g
/l含まれる。樹脂の含有量が0.5g/lより少ない
と塗布したときの皮膜厚が薄くなり、十分な耐食性が得
られない。樹脂の含有量が200g/lを越えると、ゲ
ル化を生じるなどして溶液または水性分散体としての貯
蔵安定性が低下する。
【0008】本発明に使用できるイミダゾール類は水に
可溶のものが好ましく、以下のものをいずれも使用する
ことができる:イミダゾール、2-メチルイミダゾー
ル、4-メチルイミダゾール、4-メチル-5-(ヒドロキ
シメチル)メチルイミダゾール、2-アミノ-4,5-ジシ
アノイミダゾール、イミダゾール-4,5-ジカルボン
酸、2-エチル-4-メチルイミダゾール、2-フェニルイ
ミダゾール、2-ウンデシルイミダゾール、2-ヘプタデ
シルイミダゾール、1-ベンジル-2-メチル-イミダゾー
ル、2-フェニル-4-メチル-イミダゾール、1-シアノ
エチル-2-メチル-イミダゾール、1-シアノエチル-2-
フェニル-イミダゾール、1-シアノエチル-2-エチル-
4-メチル-イミダゾール、1-アミノエチル-2-メチル-
イミダゾール、1-(シアノエチルアミノエチル)-2-
メチル-イミダゾール、N-〔2-(2-メチル-1-イミダゾ
リル)エチル〕尿素、1-シアノエチル-2-ウンデシル-
イミダゾール、1-シアノエチル-2-メチル-イミダゾー
ルトリメリテート、1-シアノエチル-2-フェニル-イミ
ダゾールトリメリテート、1-シアノエチル-2-エチル-
4-メチル-イミダゾールトリメリテート、1-シアノエ
チル-2-ウンデシル-イミダゾールトリメリテート、2,
4-ジアミノ-6-(2-メチル-イミダゾリル)-エチル-
1,3,5-トリアジン、2,4-ジアミノ-6-(2-ウンデ
シル-1-イミダゾリルエチル)-1,3,5-トリアジン、
2,4-ジアミノ-6-(2-エチル-4-メチル-1-イミダ
ゾリルエチル)-1,3,5-トリアジン、1-ドデシル-2
-メチル-3-ベンジルイミダゾリウムクロライド、N,
N'-ビス(2-メチル-1-イミダゾリルエチル)尿素、
N,N'-(2-メチル-1-イミダゾリルエチル)アジパミ
ド、2,4-ジアルキルイミダゾール-5-ジチオカルボン
酸、1,3-ジベンジル-2-メチルイミダゾリウムクロラ
イド、2-フェニル-4-メチル-5-ヒドロキシメチルイ
ミダゾール、2-フェニル-4,5-ビス(ヒドロキシメチ
ル)イミダゾール、1-シアノエチル-2-フェニル-4,
5-ビス(シアノエトキシメチル)イミダゾール、2-メ
チルイミダゾール・イソシアヌル酸付加物、2-フェニ
ルイミダゾール・イソシアヌル酸付加物、2,4-ジアミ
ノ-6-(2-メチル-1-イミダゾリルエチル)-1,3,5
-トリアジン・イソシアヌル酸付加物、2-アルキル-4-
フォルミルイミダゾール、2,4-ジアルキル-5-フォル
ミルイミダゾール。
【0009】本発明に使用できるトリアジン類は水に可
溶のものが好ましく、以下のものをいずれも使用するこ
とができる:1,2,3-トリアジン、1,2,4-トリアジ
ン、1,3,5-トリアジン、1,3,5-トリアジントリカ
ルボン酸。
【0010】トリアゾール類は以下のものをいずれも使
用することができる:1,2,3-トリアゾール、1,2,
5-トリアゾール、1,2,4-トリアゾール、1,3,4-
トリアゾール。
【0011】グアニン類は以下のものをいずれも使用す
ることができる:グアニン(2-アミノ-6-オキシプリ
ン)、グアニンデオキシリボシド、グアニンデオキシリ
ボシドリン酸、グアニンリボシド。
【0012】グアニジン類は以下のものをいずれも使用
することができる:グアニジン、グアニジノ酢酸、グア
ニジノ炭酸エチルエステル、dl-2-グアニジノプロピ
オン酸、アミノグアニジン、グアニルチオ尿素、グアニ
ル尿素、グアニルトルエン。上記イミダゾール類等の孤
立電子対を持つ窒素原子を含有する化合物は、本発明の
金属用表面処理剤中、単独または2種以上の混合物とし
て用いることができる。
【0013】本発明の金属用表面処理剤中、イミダゾー
ル類等の孤立電子対を持つ窒素原子を含有する化合物は
0.1g/l〜20g/l、好ましくは1g/l〜10
g/l含まれる。イミダゾール類等の孤立電子対を持つ
窒素原子を含有する化合物の配合量が0.1g/lより
少なくなると耐食性向上の効果がなくなり、20g/l
を越えると耐食性や塗装密着性効果が飽和し不経済とな
る。
【0014】ジルコニウム化合物は水に可溶のものが好
ましく、本発明で使用できるジルコニウム化合物とし
て、炭酸ジルコニルアンモニウム、ジルコンフッ化アン
モニウム、ジルコンフッ化カリウム、ジルコンフッ化ナ
トリウム、ジルコンフッ酸等が例示できる。ジルコニウ
ム化合物は金属用表面処理剤中、ジルコニウムイオンと
して0.1g/l〜50g/l、好ましくは2g/l〜
10g/l含まれる。ジルコニウムイオンが0.1g/
lより少ないと耐食性が不十分となり、50g/lを越
えると溶液または分散体をゲル化させたりして貯蔵安定
性を低下する。
【0015】本発明の表面処理剤による金属の耐食性向
上機構は次のように考えられる。本発明の表面処理剤
を、金属、特にアルミニウムまたはその合金表面に塗布
することにより、酸化ジルコニウムまたは水酸化ジルコ
ニウムの層が金属表面に形成され、更にその上に樹脂皮
膜が形成されると考えられる。このジルコニウム層と樹
脂皮膜が明瞭に分離しているのではなく、ジルコニウム
は樹脂の架橋剤となり、樹脂皮膜の硬化を促進して耐食
性を向上させていると考えられる。ここでイミダゾール
類等の化合物が存在すると、それらの化合物の窒素原子
は孤立電子対を有しているために、金属、特にアルミニ
ウムまたはその合金表面に容易に吸着すると考えれる。
したがって、ジルコニウム層の欠陥部に露出している金
属素地にイミダゾール類等が吸着することで耐食性が更
に向上するものと考えられる。また、有機物であるイミ
ダゾール類等の孤立電子対を持つ窒素原子を含有する化
合物が金属/塗膜界面に存在することで塗膜の密着性を
向上させているとも考えられる。そのために耐食性と密
着性がともに向上するものと思われる。
【0016】また、本発明に係る表面処理剤には、更に
他の成分が配合されていてもよい。例えば、顔料、界面
活性剤、シランカップリング剤等を挙げることができ
る。上記顔料としては、例えば酸化チタン(TiO2)、酸
化亜鉛(ZnO)、酸化ジルコニウム(ZrO)、炭酸カルシ
ウム(CaCO3)、硫酸バリウム(BaSO4)、アルミナ
(Al23)、カオリンクレー、カーボンブラック、酸化
鉄(Fe23、Fe34)等の無機顔料や、有機顔料等の各
種着色顔料等を用いることができる。
【0017】上記シランカップリング剤としては、例え
ばγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルト
リエトキシシラン、N-〔2-(ビニルベンジルアミノ)
エチル〕-3-アミノプロピルトリメトキシシラン等を挙
げることができる。
【0018】本発明の表面処理剤には、樹脂の造膜性を
向上させ、より均一で平滑な塗膜を形成するために、溶
剤を用いてもよい。溶剤としては、塗料に一般的に用い
られるものであれば、特に限定されず、例えばアルコー
ル系、ケトン系、エステル系、エーテル系のもの等を挙
げることができる。
【0019】金属表面に本発明の金属用表面処理剤を塗
布する方法は、脱脂した金属に本発明の表面処理剤を塗
布し、塗布後に被塗物を熱風で加熱し乾燥させる方法で
あってもよく、予め被塗物を加熱し、その後本発明の表
面処理剤を熱時塗布し、余熱を利用して乾燥させる方法
であってもよい。上記加熱の温度は、上記いずれの方法
であっても、50〜250℃である。50℃未満である
と水分の蒸発速度が遅く十分な成膜性が得られず耐食性
や塗装密着性が不足し、耐食性や塗装密着性を低下させ
る。一方250℃を超えると、樹脂の熱分解等が生じる
ので、耐食性や塗装密着性が低下する。
【0020】表面処理剤の付着量は、乾燥後1mg/m
2以上となるようにするのが好ましい。付着量が1mg
/m2未満であると耐食性や塗装密着性が低下する。し
かし、乾燥後の付着量が5g/m2を超えると塗装下地
処理剤としては不経済である。好ましくは5mg/m2
〜2g/m2である。上記処理剤においては、塗布方法
は、特に限定されず、一般に使用されるロールコート、
エアースプレー、エアーレススプレー、流し塗り、浸漬
等によって塗布することができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的、詳
細に説明する。実施例 1 ポリアクリル酸樹脂として「ジュリマーAC-10L」
(日本純薬社製)を5.0g/lおよびイミダゾールを
2.5g/lの濃度となるように純水に溶解して本発明
の表面処理剤を得た。この表面処理剤を、洗浄剤「サー
フクリーナー53」(日本ペイント社製)で脱脂洗浄
(50℃で2分間)したアルミニウム板(5082材)
に、80℃で2分間乾燥した後の乾燥後付着量が25m
g/m2となるようにバーコーター#5を用いて塗布
し、乾燥した。表面処理剤で下地処理した上記アルミニ
ウム板にアクリル系塗料(「A-55」;日本ペイント
社製)を膜圧5μmとなるようにバーコーター#28で
塗布し、240℃で40秒焼付け乾燥した。
【0022】上塗り塗装した上記アルミニウム板に、カ
ッターで1mm間隔で縦および横それぞれ10個の碁盤
目を入れ、48時間キャス試験にかけた(JIS H8
681、5.1〜5.7に準拠)。キャス試験後碁盤目部
分をテープ剥離し、耐食性および密着性を非剥離部の残
存率(%)で評価した。別に上記で調製した表面処理剤
の貯蔵安定性は、表面処理剤を40℃のインキュベータ
に3ヶ月間保存した後に処理剤がゲル化しているか否か
を手で振って確認した。耐食性および密着性と貯蔵安定
性の評価結果を表1に示した。
【0023】実施例2〜14 樹脂の種類と含有量およびイミダゾール類等の孤立電子
対を持つ窒素原子を含有する化合物の種類と含有量、お
よびアルミニウム表面への皮膜付着量を表1に記載した
ように変更した(ただし、実施例4の表面処理剤には更
にγ-アミノプロピルメトキシシランを表面処理剤中3
000ppm添加した)以外は実施例1と同様にして、
表面処理剤を調製し、塗装下地処理した。下地処理剤し
たアルミニウムに、実施例1と同様にして上塗り塗料を
施し、同様にして耐食性および密着性を評価した(ただ
し、実施例4のみキャス試験を72時間実施した)。そ
の結果を表面処理剤の貯蔵安定性とともに表1に示し
た。
【0024】比較例 1 イミダゾールの配合量を表1に記載のように変更した以
外は実施例1と同様にして表面処理剤を調製した。これ
を実施例1と同様にアルミニウム板に塗装し、焼き付け
乾燥した後、実施例1と同様にして評価を行った。
【0025】比較例 2 アクリル系樹脂およびイミダゾールの配合量、および皮
膜付着量を表1に記載のように変更した以外は実施例5
と同様にして表面処理剤を調製した。これを実施例1と
同様にアルミニウム板に塗装し、焼き付け乾燥した後、
実施例1と同様にして評価を行った。比較例1および2
の配合組成および評価結果を表1に示した。
【0026】実施例 15 ポリアクリル酸樹脂として「ジュリマーAC-10L」
(日本純薬社製)を5.0g/l、炭酸ジルコニルアン
モニウムとして「ジルコゾールAC-7」(第1稀元素
社製)ジルコニウムイオンとして5.0g/l、更にイ
ミダゾールを2.5g/lの濃度となるように純水に溶
解して本発明の表面処理剤を得た。この表面処理剤を、
洗浄剤「サーフクリーナー」(日本ペイント社製)で脱
脂洗浄(50℃で2分間)したアルミニウム板(508
2材)に、80℃で2分間乾燥した後の乾燥後付着量が
25mg/m2(ジルコニウム付着量として6.5mg/
2)となるようにバーコーター#5を用いて塗布し、
乾燥した。表面処理剤で下地処理した上記アルミニウム
板にアクリル系塗料(「A-55」;日本ペイント社
製)を膜厚5μmとなるようにバーコーター#28で塗
布し、240℃で40秒焼付け乾燥した。
【0027】上塗り塗装した上記アルミニウム板に、カ
ッターで1mm間隔で縦および横それぞれ10個の碁盤
目を入れ、72時間キャス試験にかけた(JIS H8
681、5.1〜5.7に準拠)。キャス試験後碁盤目部
分をテープ剥離し、耐食性および密着性を非剥離部の残
存率(%)で評価した。別に表面処理剤の貯蔵安定性を
実施例1と同様にして行った。耐食性および密着性と貯
蔵安定性の評価結果を表2に示した。
【0028】実施例16〜23 樹脂の種類と含有量およびイミダゾール類等の孤立電子
対を持つ窒素原子を含有する化合物の種類と含有量、お
よびアルミニウム表面への皮膜付着量を表2に記載した
ように変更した(ただし、実施例18の表面処理剤には
更にγ-アミノプロピルメトキシシランを表面処理剤中
3000ppm添加した)以外は実施例15と同様にし
て、表面処理剤を調製し、塗装下地処理した。下地処理
剤したアルミニウムに、実施例15と同様にして上塗り
塗料を施し、同様にして耐食性および密着性を評価した
(ただし、実施例18のみキャス試験を144時間実施
した)。その結果を表面処理剤の貯蔵安定性とともに表
2に示した。
【0029】比較例 3 ポリアクリル酸およびイミダゾールの配合量を表2のよ
うに変更した以外は実施例15と同様にして表面処理剤
を調製した。これを実施例15と同様にアルミニウム板
に塗装し、焼き付け乾燥した後、実施例15と同様にし
て評価を行った。
【0030】比較例 4 アクリル系樹脂、炭酸ジルコニルアンモニウムおよびイ
ミダゾールの配合量を表2のようにして表面処理剤を調
製したところ、この配合物は使用前にゲル化した。
【0031】比較例 5および6 ポリアクリル酸および炭酸ジルコニルアンモニウムの配
合量、および皮膜付着量を表2のように変更した以外は
実施例15と同様にして表面処理剤を調製した。これを
実施例15と同様にアルミニウム板に塗装し、焼き付け
乾燥した後、実施例15と同様にして評価を行った。
【0032】比較例 7 ジルコニウム化合物およびイミダゾール類等の孤立電子
対を持つ窒素原子を含有する化合物を使用せず、チタン
フッ化水素のみを表2のようにポリアクリル酸と混合し
て表面処理剤を調製した。この表面処理剤の場合は、p
Hを3.5に調整してこれにアルミニウム板を5秒間浸
漬したのち、80℃で2分間乾燥した。この上に実施例
15と同様に上塗り塗装した。
【0033】比較例3〜7の配合組成および評価結果を
表2に示した。使用した表中の樹脂は次のものである: ポリアクリル酸:「ジュリマーAC-10L」(日本純
薬社製) アクリル系樹脂:「EM1220」(日本ペイント社
製) ウレタン系樹脂:「ボンタイターHUX-320」(旭
電化社製) オレフィン系樹脂:「PC-2200」(昭永化学社
製) エポキシ系樹脂:「ポリゾール8500」(昭和高分子
社製) ポリエステル系樹脂:「ペスレジンA-124G」(高
松油脂社製)
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明の金属用表面処理剤は、クロムを
全く含有しないものであって、且つ従来のノンクロム処
理剤よりも優れた塗装後の金属の耐食性および塗装密着
性を有する。特にアルミニウムおよびアルミニウム合
金、例えばアルミニウムブラインドの塗装下地処理剤と
して好適である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.5g/l〜200g/lの量の樹脂
    を含む水溶液または水性分散体にイミダゾール類、トリ
    アジン類、トリアゾール類、グアニン類、グアニジン類
    等の孤立電子対を持つ窒素原子を含有する化合物の1種
    または2種以上を0.1g/l〜20g/l含有する金
    属用表面処理剤。
  2. 【請求項2】 0.5g/l〜200g/lの量の樹脂
    を含む水溶液または水性分散体にイミダゾール類、トリ
    アジン類、トリアゾール類、グアニン類、グアニジン類
    等の孤立電子対を持つ窒素原子の1種または2種以上を
    含有する化合物を0.1g/l〜20g/lおよびジル
    コニウム化合物をジルコニウムイオンとして0.1g/
    l〜50g/l含有する金属用表面処理剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の金属用表面処
    理剤により金属を表面処理する方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の金属用表面処
    理剤により表面処理された金属材料。
JP00631299A 1999-01-13 1999-01-13 金属表面用ノンクロムコーティング剤 Expired - Lifetime JP4008605B2 (ja)

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