JP2000207662A - 太陽電池の発電量異常検出装置および方法並びに同装置を備えた集電箱および太陽光発電システム - Google Patents

太陽電池の発電量異常検出装置および方法並びに同装置を備えた集電箱および太陽光発電システム

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JP2000207662A
JP2000207662A JP11011498A JP1149899A JP2000207662A JP 2000207662 A JP2000207662 A JP 2000207662A JP 11011498 A JP11011498 A JP 11011498A JP 1149899 A JP1149899 A JP 1149899A JP 2000207662 A JP2000207662 A JP 2000207662A
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Hiroshi Kondo
博志 近藤
Nobuyoshi Takehara
信善 竹原
Naoki Manabe
直規 真鍋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価、省スペース設計で、かつ太陽電池の設
置場所によらず複数の太陽電池ストリングの不良を的確
に検出して報知することができる、太陽電池ストリング
の発電量異常検出装置および方法を提供する。さらに、
この装置を備えた集電箱および太陽光発電システムを提
供する。 【解決手段】 複数の太陽電池ストリング11〜14の
電流量の差を一時に検出する手段4と、検出した電流量
差と所定の基準値とを比較することにより太陽電池スト
リングの発電量の異常を検出する手段5とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池ストリング
(「サブアレイ」ともいう)の発電量異常検出に関し、
より詳しくは、建物の屋根に配置され各々が複数の太陽
電池モジュールからなる複数の太陽電池ストリングの通
電状態の異常を検知することに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、化石燃料の使用に伴う二酸化炭素
等の排出による地球温暖化、原子力発電所の事故や放射
性廃棄物による放射能汚染などにより、地球環境とエネ
ルギーに対する関心が高まっている。このような状況の
下、太陽の入射光を利用した光電変換素子である太陽電
池は無尽蔵かつクリーンなエネルギー源として世界中か
ら期待されている。
【0003】太陽電池を利用した太陽光発電システムの
形態としては、数Wから数千kWまで種々の規模があ
る。例えば、バッテリーを使用して太陽電池の発電エネ
ルギーを保存するもの、DC−ACコンバータを使って
太陽電池の出力エネルギーを商用系統に流し込むものな
ど、多くのシステムが存在する。このようなシステムの
一例を図8に本発明の比較例として示した。この太陽光
発電システムでは、各々が複数の太陽電池モジュールを
直列に接続して構成された4つの太陽電池ストリング1
1〜14が並列に接続して、太陽電池アレイ1を構成し
ている。この太陽電池1の出力は、最大出力制御等を行
う制御装置を備えた電力変換手段2に導かれ、負荷3に
供給される。ここで、負荷3は電力系統でもよく、この
ような太陽電池の電力を電力系統に逆潮流するシステム
を特に系統連係システムといい、これは太陽電池を一般
的なエネルギー源として使用するための最適なシステム
形態の一つである。
【0004】ところで、この種の太陽光発電システム
は、感電事故などを防ぐために種々の保護装置を装備す
ることが一般的であるが、太陽電池モジュールの不良を
検出する方法はあまり考案されていないのが現状であ
る。従来このような不良検出方法としては、例えば、高
価な日射計と電力の計測装置を用いて太陽電池アレイの
光電変換効率を計算し、この変換効率がある一定基準を
下回った時にはその太陽電池アレイを異常と判断する方
法が採用されている。
【0005】また、特開平07−334767号公報に
おいては、複数の太陽電池モジュールを直列に接続して
なる太陽電池ストリングを複数個並列接続した太陽電池
アレイ等をもった発電システムにおいて、各太陽電池ス
トリング毎に電気的パラメータ(電流等)の検出手段を
設け夫々の出力を比較し、異常を報知する発電システム
が考案されている。このシステムの一例を図9に示す。
図8の太陽光発電システムと同様の太陽電池ストリング
11〜14の夫々に電流センサ141〜144を取り付
け、比較手段105において夫々の出力を比較し、異常
を検知したら警報手段6で警報を発するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、太陽電
池モジュールの不良を検出するための上記従来の方法の
場合、光電変換効率の基準値が固定的であり、太陽電池
の設置場所の気候や設置状態等に応じた適切な基準が決
められないという点に問題がある。つまり、太陽電池に
はスペクトルや温度への依存性があるので変換効率はか
なり変動する。また、特にアモルファスシリコン系の太
陽電池には光電変換素子自体に光劣化が存在する。この
劣化の状況は、特に日射量や温度などの環境因子に大き
く依存する。したがって、これらの要因や太陽電池自体
の特性等を考慮し個々に正確な基準値を得ることが極め
て困難であった。
【0007】そして、基準値を正確に決めるためには、
設置場所に測定サイトを設けてその地域またその設置場
所での発電性能を調べる手段しかなかったが、これには
膨大な費用及び時間がかかるという問題点がある。また
この問題点を避ける手段として、設置場所に太陽電池ア
レイの他に基準モジュールを設けるという手段もある
が、発電に寄与しないような太陽電池を設けるのは非経
済的である。また、システムの故障等の影響を受け、そ
の基準モジュールが壊れてしまうと正確な基準値を得る
手段がなくなるという問題点があった。さらに、発電用
の太陽電池アレイと基準値モジュールとの間に、表面処
理の違いで汚れの付着具合が異なる等の影響により、測
定ずれが生じる場合も考えられる。
【0008】また、特開平07−334767号公報の
如き方法の場合、上記の課題は解決することができるも
のの、電流検知手段が太陽電池ストリング数分だけ必要
であり、非常に高価なものとなっている上にスペース増
大の原因となっていた。
【0009】以上の課題に鑑み、本発明は安価、省スペ
ース設計でかつ、設置場所によらず太陽電池アレイの不
良を的確に検出して報知することができる、太陽電池ス
トリングの発電量異常検出装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【発明が解決するための手段】上記目的は、複数の太陽
電池ストリングにまたがってストリング間の電流差を一
時に検出し、検出された電流差を基準値と比較して異常
を検出することにより達成された。
【0011】すなわち、本発明の太陽電池ストリング発
電量異常検出装置は、複数の太陽電池モジュールを直列
に接続して構成された太陽電池ストリングの発電量が異
常であることを検知する装置であって、複数の太陽電池
ストリングの電流量の差を一時に検出する手段と、検出
した電流量差と所定の基準値とを比較することにより太
陽電池ストリングの発電量の異常を検出する手段とを設
けたことを特徴とする。
【0012】本発明の太陽電池ストリング発電量異常検
知装置は、前記発電量が異常であることを報知する異常
報知手段をさらに備えることが好ましい。
【0013】また本発明は、上記本発明の太陽電池スト
リング発電量異常検知装置を備えた、複数の太陽電池ス
トリングの発電電力を集電する集電箱にも関する。
【0014】更に本発明は、上記本発明の太陽電池スト
リング発電量異常検知装置と、複数の太陽電池ストリン
グと、該太陽電池ストリングの電力を変換する為の電力
変換手段と、該電力変換手段に接続された負荷とを有す
る太陽光発電システムにも関する。
【0015】また更に本発明は、複数の太陽電池モジュ
ールを直列に接続して構成された太陽電池ストリングの
発電量が異常であることを検知する方法であって、複数
の太陽電池ストリングの電流量の差を一時に検出する工
程と、検出した電流量差と所定の基準値とを比較するこ
とにより太陽電池ストリングの発電量の異常を検出する
工程とを設けたことを特徴とする太陽電池ストリング発
電量異常検出方法にも関する。
【0016】本発明では、システム稼働中などにおける
複数の太陽電池アレイの太陽電池ストリングあるいはサ
ブアレイ間の電流差を任意量のブロック毎にまとめて単
一の電流センサで検出し、この電流差が一定基準値を超
える値であれば異常と判定し、警報等を発する。これに
より、簡単な構成で、ストリング同士での相対比較をす
ることを可能とし、コストダウン及び省スペース化を図
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明を図面を参照して説明す
る。図7は本発明の異常検知装置を用いた発電システム
の一例を示す概略図である。以下、このシステムを各部
毎に詳説する。
【0018】太陽電池アレイ1 太陽電池アレイ1は、各々複数の太陽電池モジュールを
直列に接続してなる太陽電池ストリング11、12、 1
3、 14を並列に接続して構成される。太陽電池モジュ
ールとしては、光電変換部にアモルファスシリコン系を
用いたものや、多結晶シリコン、結晶シリコンを用いた
ものが好適に使用される。ここで太陽電池モジュールの
直列数は、太陽光発電システムとして必要な電圧が得ら
れる様に適宜設定すればよいが、通常個人住宅向けの3
kW出力のシステムで200V程度の電圧が出せるよう
に設定されることが好ましい。また、ストリングの並列
数については、本発明の目的を達成するためには、少な
くとも2つの並列回路が必要である。
【0019】集電箱7 太陽電池アレイ1を構成する各太陽電池ストリングは集
電箱7にて集電される。集電箱においては、ストリング
間の電流逆流を防止するための逆流防止ダイオードが各
ストリング毎に接続されている。集電箱7は使用者また
は点検者が点検可能な箇所に設置される。
【0020】また、集電箱7には太陽電池ストリング間
の電流差を検出する単一または少数の手段(電流セン
サ)4、比較手段5および警報手段6が設けられてお
り、正常な状態であれば等しく発電するはずの夫々の太
陽電池ストリング間に検出手段4が一定値以上の電流差
を検知した場合、比較手段5は発電量異常と判断し、警
報手段6にて報知する。この電流検出手段4としては、
例えば、電流計測用標準抵抗、ホール素子を用いた電流
センサー等が使用できる。
【0021】電力変換手段2 図7の発電システムにおいて、太陽電池アレイ1の出力
は、集電箱7において集電された後、電力変換手段2に
導かれる。電力変換手段2は、太陽電池の直流電力を交
流電力に変換したり、直流電圧や直流電流を調整する。
また、太陽電池の動作点を最大電力に保つような制御系
を持っているものもある。この制御系は本発明の必須構
成要件ではないが、数kWクラスのシステムでは、太陽
電池出力を有効に使用する為に使用するのが一般的であ
る。また、この電力変換手段に加えて、あるいは代わり
にチャージコントローラを介して蓄電池を接続するシス
テム構成とすることもできる。そして電力変換手段2の
出力は負荷3で消費される。
【0022】負荷3 負荷3としては、モータ等の動力機器、ライト等の光源
や、ヒータ等の熱源であり、具体的には、屋内負荷のエ
ア・コンディショナー等が挙げられる。あるいは、ニッ
ケル水素電池、リチウム二次電池、リチウムイオン二次
電池等の蓄電池、さらには商用系統やそれらの組み合わ
せを負荷3とすることができる。
【0023】比較手段5 電流差検出手段4により検出された太陽電池ストリング
間の電流差は比較手段5に送られ、ここではその電流差
がある所定値以上の値と分かればストリングの故障と判
断して、異常信号を警報手段6に送出する。この比較手
段5は、電流差が一定時間の間、一定値以上の値である
ことを検出するように構成することが好ましい。このよ
うな構成にすることにより、特定のストリングが短時間
の間陰になった場合の対策とすることが可能となる。こ
のような用途には、1チップマイコンが非常に好適であ
るが、単純にアナログ回路だけでも構成できる。アナロ
グ回路だけで構成する場合は、例えばCR等のローパス
フィルターを介して基準値と比較する構成とすればよ
い。
【0024】警報手段6 警報手段6としては、具体的には、LED等の光源や、
ブザー等の音源が使用できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の太陽光発電システムの一適用
形態を図面に基づいて説明する。図2には、太陽電池発
電システムが設置された建築物を示す。同図の太陽光発
電システムが塔載された建築物は、商用系統から電力供
給を受けるとともに、同システムによる電力自給および
商用系統への逆潮流を行うようにされたものである。
【0026】商用系統21は電路を介して建築物に接続
されており、電路と建築物の途中には売買電メータ箱2
2が設置されている。その内部には、電路から建築物に
供給される電力量を積算する買電電力メータ、太陽光発
電システムから商用系統に逆潮流される電力量を積算す
る売電電力メータが直列に接続されている。
【0027】建築物内には配電盤23が設置され、建築
物に接続された電路は配電盤により建築物内各部の照明
器具やコンセント等の一般負荷に電力を供給すべく屋内
配線に分岐接続されている。配電盤23には商用系統と
家庭内電路を切り離す目的の主幹ブレーカが設置され、
また分岐する電路の夫々に分岐ブレーカが設置されてい
る。
【0028】太陽光発電システムは、建築物の屋根に設
置された複数の太陽電池アレイにより太陽光を電力に変
換して、これを利用するものである。太陽電池アレイを
構成する各太陽電池モジュールの出力は、配線接続器で
ある集電箱7でまとめられ、電力変換手段2で直流から
交流に変換された後、配電盤23に接続されている。
【0029】
【実施例1】本実施例の太陽光発電システムの詳細な構
成を図1に示す。本実施例においてはアモルファス太陽
電池モジュール(公称出力22W、最大出力動作電圧=
14V)を14個直列に接続して、出力電圧約200V
の太陽電池ストリングを構成した (出力308W) 。こ
の太陽電池ストリングを10個、同一の屋根面に配置し
た。
【0030】各太陽電池ストリングにおいて、太陽電池
モジュール同士は図示しない+側電線及び−側電線で接
続され、このうち端部に配置された太陽電池モジュール
には屋内電気設備に電力を送る為の+極接続ケーブル、
−極接続ケーブルが接続され、これらの接続ケーブルを
屋内に引き込む。これら10ストリング分の接続ケーブ
ルは集電箱内で並列接続され、約3kWの太陽電池アレ
イ1を構成する。
【0031】また、集電箱7内では、集電地点より太陽
電池側に、全てのストリングのマイナス側ケーブルをク
ランプする形で電流センサ4が取り付けられている。電
流センサはホール素子等で構成され、クランプしたケー
ブルに流れる電流量をケーブルより発生する磁界により
検出するクランプ型電流センサである。この電流センサ
は、電線を切断せずに電流を測定して電圧に変換するも
ので、本実施例で使用したものは、0.1Aを1Vに変
換する。
【0032】また各ストリングのマイナス側ケーブルを
電流センサに通す向きは、図1に示す4ストリング構成
で説明すると、ストリング11と13が同じ向きで、そ
の逆の向きにストリング12、 14が通されている。こ
のようにすると、電流センサの検出値は △I=(ストリング11の出力電流+ストリング13の
出力電流)−(ストリング12の出力電流+ストリング
14の出力電流) となる。したがって、夫々の太陽電池ストリングが、ほ
ぼ同等に発電電流を流しているときには、電流センサの
出力値はほとんど零となる。ところが、夫々の太陽電池
ストリングのうちどれか1つのストリングの発電電流が
減少すると、電流センサの検出電流が大きくなる。それ
により、発電量の異常を検出することができる。
【0033】電圧信号に変換された検出電流の信号は、
集電箱内に設けられた比較手段5のワンチップマイコン
により設定可能な基準電圧と比較され、△Iが基準値以
上となった場合はストリングに異常があると判断し、異
常信号を出力する。
【0034】本実施例の構成においては2つの異なるス
トリングにおいて、最大電流の20%分の電流差が生じ
たときに異常信号を出力する構成とした。すなわち、本
実施例で用いた各太陽電池ストリングは約1.5Aの最
大電流を発生するので、その20%である0.3Aの電
流差が発生した場合異常信号を発生する。したがって、
集電箱内に設けられたワンチップマイコンにおいては
0.3Aの電流に相当する3Vの基準電圧と検出電流の
信号が比較され、△Iが0.3A以上となった場合はス
トリングに異常があると判断する。
【0035】本実施例において異常信号を出力する電流
差を最大電流の20%としたのは、本実施例で使用した
太陽電池モジュールは製造時に10%程度の出力ばらつ
きをもつため、その他汚れ、劣化の影響によるストリン
グ間の電流差が10%以上発生したら故障と判断するよ
うな設定とするためである。
【0036】したがって、電流差の基準値は太陽電池の
製品ごとに設定することが望ましい。また、本実施例で
使用した太陽電池ストリングは屋根の同一面上に設置し
たが、異なる面に設置された太陽電池ストリングについ
て電流差の限度値を大きくして異常検出を行うことも可
能である。
【0037】また、比較手段のワンチップマイコンは、
1分以上の間、電流差△Iが0.3A以上あった場合に
異常信号を発生するような構成とした。このような構成
にすることにより、あるストリングが短時間の間陰にな
った場合の対策とすることが可能となる。したがって、
設置環境によって、長時間陰が出来易い環境等の場合
は、それに準じて電流差検知時間をより長くすることが
望ましい。例えば、1日の積算電流量をカウントし、異
なるストリングでの差を所定値と比較して、異常信号を
発生する方式としてもよいし、さらには1ケ月の積算電
流量をカウントする方式としてもよい。
【0038】ワンチップマイコンには、太陽電池の出力
の異常を報知する異常報知手段6が接続されている。本
実施例においては、異常報知手段は集電箱内に設けた警
報用ブザーとした。この様な構成にすることで、システ
ムの使用者はブザー音を聞くことによりストリングの発
生電流に異常が発生したことを早急に知ることができ
る。
【0039】また、本実施例においては警報手段を集電
箱内に設けた警報用ブザーとしたが、電力変換手段と集
電箱が同一筐体内にある装置においては報知手段を電力
変換手段内に設けられた光源、音源等の表示手段にて兼
用することが可能となる。
【0040】以上本実施例で説明した様に、本発明では
太陽電池ストリングの良否の判定を、電流センサを異な
る複数のストリングにまたがらせてストリング間の電流
差を一時に検出することによって行うため、少ないスペ
ースで、設置場所や劣化状況に影響されずに適確に不良
ストリングを検出し、警報を発することができる。
【0041】なお、以上の実施例ではアモルファス太陽
電池モジュールを用いた場合を説明したが、アモルファ
ス太陽電池モジュールに代えて結晶太陽電池モジュール
を用いた場合でも同様の効果が期待できる。
【0042】また、太陽電池ストリングの良否の判定手
段を、点検者、使用者が確認の行い易い集電箱に設けた
ため、異常検出の為の箱等を特別に設ける必要がなく、
コストアップや設置スペースの増大といった問題が発生
しない。また、屋根面に検知手段、警報手段を設けるの
に比べ、検知手段、警報手段の点検を行い易いという効
果も期待できる。
【0043】
【実施例2】本実施例においては、実施例1と異なる電
流差検出方法を説明する。本実施例の太陽光発電システ
ムの詳細な構成を図3に示す。実施例1同様、各太陽電
池ストリングにおいて太陽電池モジュール同士は図示し
ない+側電線及び−側電線で接続され、このうち端部に
配置された太陽電池モジュールには屋内電気設備に電力
を送る為の+極接続ケーブル、−極接続ケーブルが接続
され、これらの接続ケーブルを屋内に引き込む。これら
10ストリング分の接続ケーブルは集電箱内で並列接続
され、約3kWの太陽電池アレイを構成する。
【0044】本実施例の集電箱内では、集電地点より太
陽電池側に、全てのストリングの一方のケーブルをクラ
ンプする形で電流センサが取り付けられている。具体的
にはストリング11、13については−側ケーブルを、
ストリング12、 14については+側ケーブルをクラン
プする。このようにすると、電流センサの検出値は △I=(ストリング11の出力電流+ストリング13の
出力電流)−(ストリング12の出力電流+ストリング
14の出力電流) となり、実施例1の構成と同様の効果を得ることができ
る。
【0045】以上説明した様に、本実施例においても異
なる複数の太陽電池ストリングの良否の判定を、一つの
電流センサによる各ストリング電流の相対比較でもって
行うことにより、設置場所や劣化状況に影響されずに適
確に不良ストリングを検出し、警報を発することができ
る。
【0046】また本実施例の構成では、太陽電池ストリ
ングからのケーブルが電流センサーを貫通する方向が、
太陽電池アレイ側から電力変換手段への方向に統一され
ているため、集電箱内での省スペース化に有効である。
【0047】
【実施例3】本実施例においては、実施例1、2と異な
る差電流検出方法を説明する。本実施例の太陽光発電シ
ステムの詳細な構成を図4〜図6に示す。
【0048】図4の構成においては、太陽電池アレイの
ストリングを、2ストリングを1組として1つの電流セ
ンサでクランプし、ストリングの発電電流の電流差を検
出する様構成した。そして各組における2つのマイナス
ケーブルは、互いの向きが逆方向になるよう電流センサ
ーに貫通させて電流差を検出する方式とした。
【0049】図5の構成においては、組にした2つの太
陽電池ストリングについて、一方は+側ケーブル、もう
一方は−側ケーブルを単一の電流センサーに挿入して電
流差を検出する方式とした。
【0050】また、図6には、太陽電池アレイを構成す
るストリング数が奇数であった場合の電流差検出方法を
示す。図6の構成においては、ストリング12、 13の
+側ケーブルとストリング11の−側ケーブルを2回電
流センサーに通すことにより、正常状態 (各ストリング
が同電流を発電している状態) での差電流を零にする方
式とした。また同様に、太陽電池モジュールの大きさ等
が異なり、公称出力電流が異なる太陽電池ストリングを
使用した場合の太陽光発電システムでも、電流センサに
通す電線の回数を調節することにより、正常状態での電
流差を零にすることが可能となるなど、様々な応用が可
能である。
【0051】以上の様に本実施例においても、太陽電池
ストリングの良否の判定を、単一または少数の電流セン
サによる各ストリング電流の相対比較によって行うこと
により、設置場所や劣化状況に影響されずに適確に不良
ストリングを検出し、警報を発することができる。
【0052】また、本実施例の構成においては、太陽電
池ストリングを異なる屋根面上に設置した場合でも、夫
々、同一面上に設置されたストリング同士を組にして発
電電流の電流差を検出する様にすることが可能となり、
適確に不良ストリングを検出し、警報を発することがで
きる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明は以下の効果を奏
する。 (1)本発明の太陽電池ストリング発電量異常検出装置
は、その電流差検知手段が全太陽電池ストリングまたは
ブロック毎の太陽電池ストリングのケーブルにまたがっ
て電流量差を一時に検出する構成であるため、1つある
いは少数の検知手段を備えればよく、従って安価で、し
かも省スペース構造である。
【0054】(2)複数のストリングを相対的に比較す
ることにより故障検出を行うため、設置場所、環境等に
よって異なってくるストリングの発電電流量、劣化状況
に左右されず、正確な発電量異常検出を行うことが可能
である。
【0055】(3)太陽電池ストリングの良否の判定手
段を点検者、使用者が確認の行い易い集電箱に設けたた
め、異常検出の為の箱等を特別に設ける必要がなく、コ
ストアップ、設置スペースの増大といった問題が発生し
ない。
【0056】(4)太陽電池ストリングの良否の判定手
段を点検者、使用者が確認の行い易い集電箱に設けたた
め、屋根面に検知手段、警報手段を設けるのに比べ、検
知手段、警報手段の点検を行い易い。
【0057】(5)複数の太陽電池ストリングを異なる
屋根面上に設置した場合でも、夫々、同一面上に設置さ
れたストリング同士を組にして発電電流量の差を検出す
る様に構成することにより、適確に不良ストリングを検
出し、警報を発することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の太陽光発電システムの構成図であ
る。
【図2】 本発明を採用した太陽光発電システムが設置
された建築物である。
【図3】 実施例2の太陽光発電システムの構成図であ
る。
【図4】 実施例3の太陽光発電システムの構成図であ
る。
【図5】 実施例3の太陽光発電システムの構成図であ
る。
【図6】 実施例3の太陽光発電システムの構成図であ
る。
【図7】 本発明を採用した太陽光発電システムの概要
図である。
【図8】 従来の太陽光発電システムの一例の構成図で
ある。
【図9】 従来の太陽光発電システムの一例の構成図で
ある。
【符号の説明】
1:太陽電池アレイ、2:電力変換手段、3:負荷、
4,141,142,143,144:電流差検知手
段、5,105:比較手段、6:警報手段、7:集電
箱、11,12,13,14:太陽電池ストリング、2
1:系統、22:売買電メータ、23:配電盤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真鍋 直規 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 5C087 AA11 AA23 AA32 AA42 DD08 DD24 DD33 EE01 EE03 FF01 FF04 FF11 FF13 GG08 GG30 GG31 GG71

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の太陽電池モジュールを直列に接続
    して構成された太陽電池ストリングの発電量が異常であ
    ることを検知する装置であって、複数の太陽電池ストリ
    ングの電流量の差を一時に検出する手段と、検出した電
    流量差と所定の基準値とを比較することにより太陽電池
    ストリングの発電量の異常を検出する手段とを設けたこ
    とを特徴とする太陽電池ストリング発電量異常検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記発電量が異常であることを報知する
    異常報知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1
    記載の太陽電池ストリング発電量異常検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の太陽電池ストリ
    ング発電量異常検知装置を備えた、複数の太陽電池スト
    リングの発電電力を集電する集電箱。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の太陽電池ストリ
    ング発電量異常検知装置と、複数の太陽電池ストリング
    と、該太陽電池ストリングの電力を変換する為の電力変
    換手段と、該電力変換手段に接続された負荷とを有する
    太陽光発電システム。
  5. 【請求項5】 複数の太陽電池モジュールを直列に接続
    して構成された太陽電池ストリングの発電量が異常であ
    ることを検知する方法であって、複数の太陽電池ストリ
    ングの電流量の差を一時に検出する工程と、検出した電
    流量差と所定の基準値とを比較することにより太陽電池
    ストリングの発電量の異常を検出する工程とを設けたこ
    とを特徴とする太陽電池ストリング発電量異常検出方
    法。
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