JP2000208090A - 集束イオンビ―ム加工装置およびエッチング加工方法 - Google Patents
集束イオンビ―ム加工装置およびエッチング加工方法Info
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- JP2000208090A JP2000208090A JP11007029A JP702999A JP2000208090A JP 2000208090 A JP2000208090 A JP 2000208090A JP 11007029 A JP11007029 A JP 11007029A JP 702999 A JP702999 A JP 702999A JP 2000208090 A JP2000208090 A JP 2000208090A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 試料に対して、所望の箇所に、所望の大きさ
のエッチング溝を、その側壁が所望の角度となるように
形成することが可能な集束イオンビーム加工装置を提供
する。 【解決手段】 イオンビームIBを出射するイオン源2
と、半導体素子12を保持するとともに、半導体素子1
2を回転させる回転ステージを備えた試料ステージ8と
を備え、イオン源2を内部に備えたイオンカラム1の傾
斜角度を調節することによって、イオンビームIBが半
導体素子12の表面に入射する角度を調節する。そし
て、半導体素子12を回転させた状態でイオンビームI
Bを照射し、エッチング加工を行う。
のエッチング溝を、その側壁が所望の角度となるように
形成することが可能な集束イオンビーム加工装置を提供
する。 【解決手段】 イオンビームIBを出射するイオン源2
と、半導体素子12を保持するとともに、半導体素子1
2を回転させる回転ステージを備えた試料ステージ8と
を備え、イオン源2を内部に備えたイオンカラム1の傾
斜角度を調節することによって、イオンビームIBが半
導体素子12の表面に入射する角度を調節する。そし
て、半導体素子12を回転させた状態でイオンビームI
Bを照射し、エッチング加工を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複数の配線
が多層にわたって形成された半導体素子に対して、配線
の修正などを行う際に用いられる集束イオンビーム装置
およびエッチング加工方法に関するものである。
が多層にわたって形成された半導体素子に対して、配線
の修正などを行う際に用いられる集束イオンビーム装置
およびエッチング加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】集束イオンビームを用いた加工装置は、
あらゆる分野において、微細加工が必要とされる場合に
広く用いられている。例えば、LSIの配線修正、局所
断面の観察、および透過電子顕微鏡観察時の試料作成な
どにおいて、集束イオンビーム加工装置が活用されてい
る。
あらゆる分野において、微細加工が必要とされる場合に
広く用いられている。例えば、LSIの配線修正、局所
断面の観察、および透過電子顕微鏡観察時の試料作成な
どにおいて、集束イオンビーム加工装置が活用されてい
る。
【0003】図22は、従来の集束イオンビーム加工装
置の概略構成を示す模式図である。この集束イオンビー
ム加工装置は、イオンカラム51の内部に配置されたイ
オン源52、静電レンズ53、および偏向レンズ54
と、加工室55の内部に配置された検出機56、デポノ
ズル57、試料ステージ58、および専用ノズル59
と、加工室55の外部に配置された複数のガスボンベ6
0…およびガス配管61とを備えている。
置の概略構成を示す模式図である。この集束イオンビー
ム加工装置は、イオンカラム51の内部に配置されたイ
オン源52、静電レンズ53、および偏向レンズ54
と、加工室55の内部に配置された検出機56、デポノ
ズル57、試料ステージ58、および専用ノズル59
と、加工室55の外部に配置された複数のガスボンベ6
0…およびガス配管61とを備えている。
【0004】イオン源52は、主に液体金属を原材料に
して構成される。この液体金属としては、一般的にGa
+ (ガリウム)イオンが用いられる。イオン源52から
引き出されたイオンビームIBは、イオン源52の下部
に配置される静電レンズ53によって、最小で直径0.
01μmにまで集束され、試料ステージ58上に固定さ
れた、加工対象としての半導体素子62の表面に達す
る。
して構成される。この液体金属としては、一般的にGa
+ (ガリウム)イオンが用いられる。イオン源52から
引き出されたイオンビームIBは、イオン源52の下部
に配置される静電レンズ53によって、最小で直径0.
01μmにまで集束され、試料ステージ58上に固定さ
れた、加工対象としての半導体素子62の表面に達す
る。
【0005】そして、偏向レンズ54を作用させること
によってイオンビームIBを走査すると、半導体素子6
2の表面から2次イオンおよび2次電子が放出される。
なお、これらの2次イオンおよび2次電子は、検出器5
6によって検出され、画像処理が施された後、加工部分
の画像として図示しないディスプレイ上に映し出され
る。
によってイオンビームIBを走査すると、半導体素子6
2の表面から2次イオンおよび2次電子が放出される。
なお、これらの2次イオンおよび2次電子は、検出器5
6によって検出され、画像処理が施された後、加工部分
の画像として図示しないディスプレイ上に映し出され
る。
【0006】このように、半導体素子62の特定領域に
イオンビームIBを照射することによって物理的スパッ
タリングが生じ、これによって、半導体素子62上に微
細な穴を形成することが可能となる。
イオンビームIBを照射することによって物理的スパッ
タリングが生じ、これによって、半導体素子62上に微
細な穴を形成することが可能となる。
【0007】また、上記の集束イオンビーム加工装置を
用いて、以下に示すような処理を行うことによって、半
導体素子62の任意の箇所に金属性の膜を形成すること
も可能である。まず、金属化合物ガスをデポノズル57
からイオンビームIBの照射箇所に吹き出させ、半導体
素子62の表面にガス成分を吸着させる。吸着した金属
化合物ガス上にイオンビームIBが照射されると、化学
反応によって化合物ガスが分離され、イオンビームIB
が照射されている箇所に金属性の膜が堆積する。
用いて、以下に示すような処理を行うことによって、半
導体素子62の任意の箇所に金属性の膜を形成すること
も可能である。まず、金属化合物ガスをデポノズル57
からイオンビームIBの照射箇所に吹き出させ、半導体
素子62の表面にガス成分を吸着させる。吸着した金属
化合物ガス上にイオンビームIBが照射されると、化学
反応によって化合物ガスが分離され、イオンビームIB
が照射されている箇所に金属性の膜が堆積する。
【0008】これにより、半導体素子62上の任意の箇
所に金属性の膜を形成することが可能となり、半導体素
子62上の微細な配線を形成することができる。また、
化合物ガスを絶縁性に変更することによって、同じ原理
で半導体素子62上の任意の箇所に絶縁膜を形成するこ
とも可能である。
所に金属性の膜を形成することが可能となり、半導体素
子62上の微細な配線を形成することができる。また、
化合物ガスを絶縁性に変更することによって、同じ原理
で半導体素子62上の任意の箇所に絶縁膜を形成するこ
とも可能である。
【0009】上記の、半導体素子62上に微細な穴を形
成する処理において、以下に示すような処理を行うこと
によって、穴の加工形状を良好にすることができる。ま
ず、試料ステージ58が配置されている加工室55の外
部に設置されたガスボンベ60…から、配管61を通じ
て加工室55の内部に反応性ガスを導入し、専用ノズル
59から半導体素子62の表面に噴射する。
成する処理において、以下に示すような処理を行うこと
によって、穴の加工形状を良好にすることができる。ま
ず、試料ステージ58が配置されている加工室55の外
部に設置されたガスボンベ60…から、配管61を通じ
て加工室55の内部に反応性ガスを導入し、専用ノズル
59から半導体素子62の表面に噴射する。
【0010】そして、上記のように、半導体素子62上
の特定領域にイオンビームIBを照射することによって
微細な穴を形成する際に、専用ノズル59から反応性ガ
スを半導体素子62の表面に噴射する。これによって、
イオンビームIBの照射箇所から弾き出されたスパッタ
物が、イオンビームIBの照射箇所へ再付着することを
低減することができる。すなわち、スパッタ物の再付着
の低減によって、反応性ガスを用いない場合に比べ、加
工形状のきれいな高速エッチングを行うことが可能とな
る。
の特定領域にイオンビームIBを照射することによって
微細な穴を形成する際に、専用ノズル59から反応性ガ
スを半導体素子62の表面に噴射する。これによって、
イオンビームIBの照射箇所から弾き出されたスパッタ
物が、イオンビームIBの照射箇所へ再付着することを
低減することができる。すなわち、スパッタ物の再付着
の低減によって、反応性ガスを用いない場合に比べ、加
工形状のきれいな高速エッチングを行うことが可能とな
る。
【0011】この反応性ガスとしては、大きく分けて、
XeF2 (フッ素混入)とCl2 (塩素混入)とが用い
られる。いずれも選択比を持つ反応性ガスであり、Xe
F2を用いた場合には、酸化膜に対するエッチングスピ
ードが、SiやAlに対するエッチングスピードに比べ
て約3〜4倍早くなり、Cl2 を用いた場合には、Al
やSiのエッチングスピードが、酸化膜に対するエッチ
ングスピードに比べて約10倍早くなる。したがって、
反応性ガスを用いてイオンビーム加工を行う場合、加工
対象となる膜の材質に適するガスを選択して使用する必
要がある。
XeF2 (フッ素混入)とCl2 (塩素混入)とが用い
られる。いずれも選択比を持つ反応性ガスであり、Xe
F2を用いた場合には、酸化膜に対するエッチングスピ
ードが、SiやAlに対するエッチングスピードに比べ
て約3〜4倍早くなり、Cl2 を用いた場合には、Al
やSiのエッチングスピードが、酸化膜に対するエッチ
ングスピードに比べて約10倍早くなる。したがって、
反応性ガスを用いてイオンビーム加工を行う場合、加工
対象となる膜の材質に適するガスを選択して使用する必
要がある。
【0012】このように、集束イオンビームによるエッ
チング加工を行う際に用いられる反応性ガスは、エッチ
ング処理を支援する効果があるので、一般にアシストガ
スと呼ばれている。
チング加工を行う際に用いられる反応性ガスは、エッチ
ング処理を支援する効果があるので、一般にアシストガ
スと呼ばれている。
【0013】次に、従来の集束イオンビーム加工方法を
用いた場合の加工形状について説明する。
用いた場合の加工形状について説明する。
【0014】図23(a)の右側の図は、アシストガス
を使用せず、イオンビームIBを半導体素子62に照射
してエッチングした場合のエッチング溝63の形状を示
す断面図である。エッチングは、イオンビームIBの電
流値が100pA、開孔領域の直径が1μm、エッチン
グの深さが3μmとなる条件で行われている。断面形状
を見ると、半導体素子62の表面64とエッチング溝6
3の入口部分にあたる側壁上部65にダレが生じてお
り、丸みを帯びた形状となっていることがわかる。
を使用せず、イオンビームIBを半導体素子62に照射
してエッチングした場合のエッチング溝63の形状を示
す断面図である。エッチングは、イオンビームIBの電
流値が100pA、開孔領域の直径が1μm、エッチン
グの深さが3μmとなる条件で行われている。断面形状
を見ると、半導体素子62の表面64とエッチング溝6
3の入口部分にあたる側壁上部65にダレが生じてお
り、丸みを帯びた形状となっていることがわかる。
【0015】イオンビームIBのビーム強度分布は、図
24に示すように、ガウス分布曲線66のような分布と
なっており、エッチング溝63の入口に位置する側壁上
部65にも、このガウス分布曲線66のスソの部分に対
応する、少量のイオンビームIBが照射されることにな
る。したがって、エッチング溝63の入口に位置する側
壁上部65は、どうしても丸みを帯びた形状となってし
まう。
24に示すように、ガウス分布曲線66のような分布と
なっており、エッチング溝63の入口に位置する側壁上
部65にも、このガウス分布曲線66のスソの部分に対
応する、少量のイオンビームIBが照射されることにな
る。したがって、エッチング溝63の入口に位置する側
壁上部65は、どうしても丸みを帯びた形状となってし
まう。
【0016】図23(a)の左側の図は、上記のよう
な、アシストガスを使用しないという加工条件で加工し
た場合における、半導体素子62の表面64に対する法
線方向67と、エッチング溝63の側壁の傾斜方向68
との関係を示す説明図である。この図に示すように、法
線方向67と側壁の傾斜方向68とがなす角度は、1
1.2°となる。
な、アシストガスを使用しないという加工条件で加工し
た場合における、半導体素子62の表面64に対する法
線方向67と、エッチング溝63の側壁の傾斜方向68
との関係を示す説明図である。この図に示すように、法
線方向67と側壁の傾斜方向68とがなす角度は、1
1.2°となる。
【0017】図23(b)の右側の図は、アシストガス
を用いて、イオンビームIBを半導体素子62に照射し
てエッチングした場合のエッチング溝63の形状を示す
断面図である。エッチングは、イオンビームIBの電流
値が100pA、開孔領域の直径が1μm、エッチング
の深さが3μmとなる条件で行われている。エッチング
の対象膜が酸化膜となっている半導体素子62を使用し
ているので、アシストガスにはXeF2 (フッ素混入)
ガスを用いている。この時のガス圧力は、加工室55の
真空度が4×10-6torr前後で安定するように調整され
ている。
を用いて、イオンビームIBを半導体素子62に照射し
てエッチングした場合のエッチング溝63の形状を示す
断面図である。エッチングは、イオンビームIBの電流
値が100pA、開孔領域の直径が1μm、エッチング
の深さが3μmとなる条件で行われている。エッチング
の対象膜が酸化膜となっている半導体素子62を使用し
ているので、アシストガスにはXeF2 (フッ素混入)
ガスを用いている。この時のガス圧力は、加工室55の
真空度が4×10-6torr前後で安定するように調整され
ている。
【0018】アシストガス(XeF2 )を用いると、イ
オンビームIBの照射箇所から出るスパッタ物の照射箇
所への再付着が減少するので、アシストガスを用いない
場合に比べて、エッチング溝63の側壁の垂直性が向上
している。しかし、先に説明したように、イオンビーム
IBのガウス分布型はアシストガスを用いた場合でも存
在するので、エッチング溝63の入口に位置する側壁上
部65は、やはり丸みを帯びた形状となる。すなわち、
アシストガスを使用した場合においてもエッチング溝6
3の側壁上部65のダレを解消できず、エッチング溝6
3はテーパーを持った形状となる。
オンビームIBの照射箇所から出るスパッタ物の照射箇
所への再付着が減少するので、アシストガスを用いない
場合に比べて、エッチング溝63の側壁の垂直性が向上
している。しかし、先に説明したように、イオンビーム
IBのガウス分布型はアシストガスを用いた場合でも存
在するので、エッチング溝63の入口に位置する側壁上
部65は、やはり丸みを帯びた形状となる。すなわち、
アシストガスを使用した場合においてもエッチング溝6
3の側壁上部65のダレを解消できず、エッチング溝6
3はテーパーを持った形状となる。
【0019】図23(b)の左側の図は、上記のよう
な、アシストガスを使用するという加工条件で加工した
場合における、半導体素子62の表面64に対する法線
方向67と、エッチング溝63の側壁の傾斜方向68と
の関係を示す説明図である。この図に示すように、法線
方向67と側壁の傾斜方向68とがなす角度は、2.0
°となる。すなわち、アシストガスを使用しない場合に
比べて、法線方向67と側壁の傾斜方向68とがなす角
度が9.2度も小さくなっており、垂直性の向上が図ら
れている。
な、アシストガスを使用するという加工条件で加工した
場合における、半導体素子62の表面64に対する法線
方向67と、エッチング溝63の側壁の傾斜方向68と
の関係を示す説明図である。この図に示すように、法線
方向67と側壁の傾斜方向68とがなす角度は、2.0
°となる。すなわち、アシストガスを使用しない場合に
比べて、法線方向67と側壁の傾斜方向68とがなす角
度が9.2度も小さくなっており、垂直性の向上が図ら
れている。
【0020】上記のような加工方法では、特に微小領域
に対して、深いエッチング溝63を形成できないという
問題が生じている。以下に、この問題について説明す
る。
に対して、深いエッチング溝63を形成できないという
問題が生じている。以下に、この問題について説明す
る。
【0021】図25は、上記のような加工方法によっ
て、深いエッチング溝63を半導体素子62に形成した
際の形状を示す断面図である。図25に示すように、側
壁の垂直性が損なわれたエッチング溝63の場合、エッ
チング深さ63Dが増すと開孔領域63Aが狭まり、開
孔底面63Bおよび開孔領域63Aの面積は明らかに異
なるものとなる。
て、深いエッチング溝63を半導体素子62に形成した
際の形状を示す断面図である。図25に示すように、側
壁の垂直性が損なわれたエッチング溝63の場合、エッ
チング深さ63Dが増すと開孔領域63Aが狭まり、開
孔底面63Bおよび開孔領域63Aの面積は明らかに異
なるものとなる。
【0022】また、図26は、エッチング深さ63Dを
横軸、開孔領域63Aの大きさを縦軸にとった時の関係
を示したグラフである。なお、図26において、G1
は、アシストガスを用いない場合のグラフを示し、G2
は、アシストガスを用いた場合のグラフを示している。
また、加工条件としては、エッチング深さ63Dを0と
した時の開孔領域63Aの直径を1.0μm(1.0μ
mφ)、イオンビームIBの電流値を100pA、エッ
チング深さ63Dを5μmとしている。
横軸、開孔領域63Aの大きさを縦軸にとった時の関係
を示したグラフである。なお、図26において、G1
は、アシストガスを用いない場合のグラフを示し、G2
は、アシストガスを用いた場合のグラフを示している。
また、加工条件としては、エッチング深さ63Dを0と
した時の開孔領域63Aの直径を1.0μm(1.0μ
mφ)、イオンビームIBの電流値を100pA、エッ
チング深さ63Dを5μmとしている。
【0023】図26に示すように、アシストガスを用い
ない場合G1と用いた場合G2とで、共にグラフでは右
下がりになっている。これは、エッチング深さ63Dが
増すにつれて開孔領域63Aの大きさが減少することを
示している。エッチング深さ63Dが1μm増加するこ
と毎に、アシストガスを用いない場合で21%、アシス
トガスを用いる場合で14%、開孔領域63Aの大きさ
が減少している。
ない場合G1と用いた場合G2とで、共にグラフでは右
下がりになっている。これは、エッチング深さ63Dが
増すにつれて開孔領域63Aの大きさが減少することを
示している。エッチング深さ63Dが1μm増加するこ
と毎に、アシストガスを用いない場合で21%、アシス
トガスを用いる場合で14%、開孔領域63Aの大きさ
が減少している。
【0024】図27は、複数の配線階層M1〜M5が形
成された半導体素子69の断面構造を示す断面図であ
る。このような半導体素子69において、最も下層とな
る配線階層M1のうちの特定の配線L1に対して、例え
ば修正などの処理を施すためには、この配線L1にまで
達する穴を形成する必要がある。この場合に、上記のよ
うな加工方法で配線L1にまで達するエッチング溝70
を形成した際の半導体素子69の断面構造を図28に示
す。
成された半導体素子69の断面構造を示す断面図であ
る。このような半導体素子69において、最も下層とな
る配線階層M1のうちの特定の配線L1に対して、例え
ば修正などの処理を施すためには、この配線L1にまで
達する穴を形成する必要がある。この場合に、上記のよ
うな加工方法で配線L1にまで達するエッチング溝70
を形成した際の半導体素子69の断面構造を図28に示
す。
【0025】図28に示すように、エッチング溝70の
上部と下部とでは、開孔領域が大きく変化していること
がわかる。最も下層の配線階層M1に位置する配線L1
にまで達するようにエッチングするには、開孔領域70
Aを予め大きく設定する必要がある。しかしながら、開
孔領域70Aを大きくすることによって、エッチング溝
70に隣接する配線L2・L3とエッチング溝70とが
接触してしまう。このように、半導体素子の配線構造に
よっては、所望の深さを有するエッチング溝を形成する
ことができないケースが頻繁に生じることになる。
上部と下部とでは、開孔領域が大きく変化していること
がわかる。最も下層の配線階層M1に位置する配線L1
にまで達するようにエッチングするには、開孔領域70
Aを予め大きく設定する必要がある。しかしながら、開
孔領域70Aを大きくすることによって、エッチング溝
70に隣接する配線L2・L3とエッチング溝70とが
接触してしまう。このように、半導体素子の配線構造に
よっては、所望の深さを有するエッチング溝を形成する
ことができないケースが頻繁に生じることになる。
【0026】次に、上記のように、加工対象となる試料
の内部に、複数の階層に分かれて配線が形成されている
場合のエッチング加工について、図29ないし図33を
参照しながら、より詳細に考察する。なお、以下の説明
において、加工対象となる試料71は、その内部に、複
数の階層に分かれて配置されている配線72…と、修正
などの処理を行う対象としての処理対象配線73とが形
成されているものとする。また、簡単のために、イオン
ビームIBは、上記のガウス分布特性の影響によって、
その先端形状がくさび形となっているものとする。
の内部に、複数の階層に分かれて配線が形成されている
場合のエッチング加工について、図29ないし図33を
参照しながら、より詳細に考察する。なお、以下の説明
において、加工対象となる試料71は、その内部に、複
数の階層に分かれて配置されている配線72…と、修正
などの処理を行う対象としての処理対象配線73とが形
成されているものとする。また、簡単のために、イオン
ビームIBは、上記のガウス分布特性の影響によって、
その先端形状がくさび形となっているものとする。
【0027】図29は、試料71の表面上におけるエッ
チング溝75の幅が、処理対象配線73に対して必要な
加工幅74と等しくなるように加工した際の形状を示す
断面図である。図29に示すように、イオンビームIB
がくさび形をしていることによって、エッチング溝75
の側壁は、試料71の内部に進むにつれて内側に傾斜し
た形状となっている。したがって、上記のように、試料
71の表面上におけるエッチング溝75の幅が、処理対
象配線73に対して必要な加工幅74となるように、イ
オンビームIBを移動させて加工した場合には、処理対
象配線73に達するようなエッチング溝75を形成する
ことができない。
チング溝75の幅が、処理対象配線73に対して必要な
加工幅74と等しくなるように加工した際の形状を示す
断面図である。図29に示すように、イオンビームIB
がくさび形をしていることによって、エッチング溝75
の側壁は、試料71の内部に進むにつれて内側に傾斜し
た形状となっている。したがって、上記のように、試料
71の表面上におけるエッチング溝75の幅が、処理対
象配線73に対して必要な加工幅74となるように、イ
オンビームIBを移動させて加工した場合には、処理対
象配線73に達するようなエッチング溝75を形成する
ことができない。
【0028】図30は、処理対象配線73にエッチング
溝75が達し、かつ、エッチング溝75の底部の幅が加
工幅74となるように加工した際の形状を示す断面図で
ある。図30に示すように、この場合には、エッチング
溝75の側壁の傾斜によって、試料71の表面における
エッチング溝75の幅は、加工幅74よりも大きくなっ
ている。したがって、エッチング溝75に隣接する他の
配線72に対しても加工の影響を与えてしまう可能性が
生じる。
溝75が達し、かつ、エッチング溝75の底部の幅が加
工幅74となるように加工した際の形状を示す断面図で
ある。図30に示すように、この場合には、エッチング
溝75の側壁の傾斜によって、試料71の表面における
エッチング溝75の幅は、加工幅74よりも大きくなっ
ている。したがって、エッチング溝75に隣接する他の
配線72に対しても加工の影響を与えてしまう可能性が
生じる。
【0029】図31は、試料71を傾斜させて配置させ
た上で、処理対象配線73にエッチング溝75が達し、
かつ、エッチング溝75の底部の幅が加工幅74となる
ように加工した際の形状を示す断面図である。図31に
示すように、試料71を傾斜させることによって、エッ
チング溝75の左側の側壁75Lは、試料71の表面に
対して垂直に形成されることになる。しかしながら、エ
ッチング溝75の右側の側壁75Rは、試料71の表面
に対する傾斜角度がさらに垂直方向から離れていくこと
になる。したがって、側壁75Rに近接する他の配線7
2に対して加工の影響を与えてしまう可能性が高くな
る。
た上で、処理対象配線73にエッチング溝75が達し、
かつ、エッチング溝75の底部の幅が加工幅74となる
ように加工した際の形状を示す断面図である。図31に
示すように、試料71を傾斜させることによって、エッ
チング溝75の左側の側壁75Lは、試料71の表面に
対して垂直に形成されることになる。しかしながら、エ
ッチング溝75の右側の側壁75Rは、試料71の表面
に対する傾斜角度がさらに垂直方向から離れていくこと
になる。したがって、側壁75Rに近接する他の配線7
2に対して加工の影響を与えてしまう可能性が高くな
る。
【0030】そこで、試料71を傾斜させて配置すると
ともに、加工対象となる領域の中心を軸として、試料7
1を回転させながら加工する構成を想定する。この場
合、まず、図32に示すように、試料71を傾斜させた
状態で、試料71の表面上におけるエッチング溝75の
幅が、加工幅74と等しくなるように加工する。する
と、エッチング溝75の左側の側壁は、試料71の表面
に対して垂直に形成される。一方、エッチング溝75の
右側の側壁は、試料71の表面においては加工幅74の
右端に位置しているが、処理対象配線73の表面上にお
いては、加工幅74の右端よりも内部側に位置してい
る。
ともに、加工対象となる領域の中心を軸として、試料7
1を回転させながら加工する構成を想定する。この場
合、まず、図32に示すように、試料71を傾斜させた
状態で、試料71の表面上におけるエッチング溝75の
幅が、加工幅74と等しくなるように加工する。する
と、エッチング溝75の左側の側壁は、試料71の表面
に対して垂直に形成される。一方、エッチング溝75の
右側の側壁は、試料71の表面においては加工幅74の
右端に位置しているが、処理対象配線73の表面上にお
いては、加工幅74の右端よりも内部側に位置してい
る。
【0031】そして、図32に示す状態から、試料71
を、加工幅74の中心を軸として回転させながら加工を
行うと、図33に示す状態となる。すなわち、エッチン
グ溝75の両側の側壁が、試料71の表面に対して垂直
となり、エッチング溝75の幅は、試料71の表面から
処理対象配線73に到るまで、加工幅74に等しく形成
される。
を、加工幅74の中心を軸として回転させながら加工を
行うと、図33に示す状態となる。すなわち、エッチン
グ溝75の両側の側壁が、試料71の表面に対して垂直
となり、エッチング溝75の幅は、試料71の表面から
処理対象配線73に到るまで、加工幅74に等しく形成
される。
【0032】上記の図32および図33に示すような加
工方法を実現可能な構成として、実開平5−84014
号公報に開示されている構成がある。なお、この実開平
5−84014号公報に開示されている構成は走査電子
顕微鏡としての構成であるが、試料を保持する構成につ
いては、集束イオンビーム加工装置に適用可能である。
工方法を実現可能な構成として、実開平5−84014
号公報に開示されている構成がある。なお、この実開平
5−84014号公報に開示されている構成は走査電子
顕微鏡としての構成であるが、試料を保持する構成につ
いては、集束イオンビーム加工装置に適用可能である。
【0033】図34は、上記走査顕微鏡の試料装置の概
略構成を示す断面図である。この試料装置は、試料回転
ステージ76、試料ホルダ80、X方向移動ステージ8
1、Y方向移動ステージ82、傾斜ステージ83、およ
びZ方向移動ステージ84を備えている。試料回転ステ
ージ76を特定の駆動源により回転させると、この試料
回転ステージ76にセットされているギア77が回転す
る。このギア77の回転によりギア77に接続されてい
るギア78が回転軸Rを軸として回転する。ギア78の
回転により、ギア78に固定されている実際に試料79
を搭載する試料ホルダ80が回転する。この結果、試料
ホルダ80にセットしている試料79が回転される。
略構成を示す断面図である。この試料装置は、試料回転
ステージ76、試料ホルダ80、X方向移動ステージ8
1、Y方向移動ステージ82、傾斜ステージ83、およ
びZ方向移動ステージ84を備えている。試料回転ステ
ージ76を特定の駆動源により回転させると、この試料
回転ステージ76にセットされているギア77が回転す
る。このギア77の回転によりギア77に接続されてい
るギア78が回転軸Rを軸として回転する。ギア78の
回転により、ギア78に固定されている実際に試料79
を搭載する試料ホルダ80が回転する。この結果、試料
ホルダ80にセットしている試料79が回転される。
【0034】なお、この試料装置においては、試料回転
ステージ83と試料を搭載する試料ホルダ80との傾斜
角度は固定状態となっている。また、試料回転ステージ
83を回転させた際に、試料79を観察視野の中心に位
置させるためには、試料79を絶えず回転軸R上に配置
する必要がある。
ステージ83と試料を搭載する試料ホルダ80との傾斜
角度は固定状態となっている。また、試料回転ステージ
83を回転させた際に、試料79を観察視野の中心に位
置させるためには、試料79を絶えず回転軸R上に配置
する必要がある。
【0035】次に、先に図23(a)・(b)を参照し
ながら説明した、エッチング溝63の入口部分にあたる
側壁上部65にダレが生じ、丸みを帯びた形状となると
いう問題を解決する従来方法を説明する。このような従
来方法として、特開昭64−42822号公報に、半導
体基板の加工方法が開示されている。
ながら説明した、エッチング溝63の入口部分にあたる
側壁上部65にダレが生じ、丸みを帯びた形状となると
いう問題を解決する従来方法を説明する。このような従
来方法として、特開昭64−42822号公報に、半導
体基板の加工方法が開示されている。
【0036】この従来方法においては、イオンビーム強
度がガウス分布型をしていることによるエッチング溝の
側壁上部におけるダレを防ぐために、図35(a)に示
すように、半導体基板86の上面に対し全面に上層膜8
5(SiO2 またはSiN2膜)を形成している。そし
て、図35(b)に示すように、反応性ガスのSiF4
ガス88をラジカル供給管87から半導体墓板86上に
供給しながら、イオンビームIBを任意の開孔領域に照
射し、図35(c)に示すようなエッチング溝を形成す
る。
度がガウス分布型をしていることによるエッチング溝の
側壁上部におけるダレを防ぐために、図35(a)に示
すように、半導体基板86の上面に対し全面に上層膜8
5(SiO2 またはSiN2膜)を形成している。そし
て、図35(b)に示すように、反応性ガスのSiF4
ガス88をラジカル供給管87から半導体墓板86上に
供給しながら、イオンビームIBを任意の開孔領域に照
射し、図35(c)に示すようなエッチング溝を形成す
る。
【0037】上層膜85として用いられるSiO2 また
はSiN2 膜は、イオンビームに対する反応性が小さい
ので、エッチング溝の側壁上部におけるダレを防ぐこと
ができる。
はSiN2 膜は、イオンビームに対する反応性が小さい
ので、エッチング溝の側壁上部におけるダレを防ぐこと
ができる。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、試料を
傾斜させて配置するとともに、加工対象となる領域の中
心を軸として、試料を回転させながら加工する構成とし
て、図34に示すような構成の試料装置を用いた場合、
次のような問題点が生じる。
傾斜させて配置するとともに、加工対象となる領域の中
心を軸として、試料を回転させながら加工する構成とし
て、図34に示すような構成の試料装置を用いた場合、
次のような問題点が生じる。
【0039】図34に示すように、試料回転ステージ7
6と、試料79を搭載する試料ホルダ80との傾斜角度
は、固定された構造となっている。したがって、試料7
9の材質の変化などの要因によって、イオンビームIB
によって形成されるエッチング溝の側壁の傾斜角が変化
する場合には、適切な傾斜角度に調整することが不可能
となる。すなわち、このような装置では、最適な形状の
エッチング溝を形成することができない。
6と、試料79を搭載する試料ホルダ80との傾斜角度
は、固定された構造となっている。したがって、試料7
9の材質の変化などの要因によって、イオンビームIB
によって形成されるエッチング溝の側壁の傾斜角が変化
する場合には、適切な傾斜角度に調整することが不可能
となる。すなわち、このような装置では、最適な形状の
エッチング溝を形成することができない。
【0040】なお、図34に示す構成には、傾斜ステー
ジ83が備えられており、上記公報によれば、試料79
をさらに傾斜させたい場合に、図示外の駆動源によりこ
の傾斜ステージ83を傾斜させる旨が記載されている。
しかしながら、この記載および図によれば、試料79の
傾斜方向を増やす方向にしか傾斜ステージ83を傾斜さ
せることができない。すなわち、試料の傾斜角度を任意
の角度に制御することは不可能である。
ジ83が備えられており、上記公報によれば、試料79
をさらに傾斜させたい場合に、図示外の駆動源によりこ
の傾斜ステージ83を傾斜させる旨が記載されている。
しかしながら、この記載および図によれば、試料79の
傾斜方向を増やす方向にしか傾斜ステージ83を傾斜さ
せることができない。すなわち、試料の傾斜角度を任意
の角度に制御することは不可能である。
【0041】また、エッチング加工を試料を回転させな
がら行う場合には、加工を行う箇所を回転中心に移動さ
せる必要がある。この場合、図34に示す構成の場合に
は、試料79と回転体としての試料ホルダ80との位置
関係を相対的に移動させる手段はなく、試料79と回転
軸Rとの位置関係を移動させることはできない。よっ
て、例えば加工箇所が1つの試料中に複数箇所存在する
場合には、1つの加工箇所における加工を終了する毎
に、試料79を試料ホルダ80から取り外し、再度、試
料79を、次の加工箇所が回転軸R上に配置されるよう
に試料ホルダ80に取り付け直す必要がある。
がら行う場合には、加工を行う箇所を回転中心に移動さ
せる必要がある。この場合、図34に示す構成の場合に
は、試料79と回転体としての試料ホルダ80との位置
関係を相対的に移動させる手段はなく、試料79と回転
軸Rとの位置関係を移動させることはできない。よっ
て、例えば加工箇所が1つの試料中に複数箇所存在する
場合には、1つの加工箇所における加工を終了する毎
に、試料79を試料ホルダ80から取り外し、再度、試
料79を、次の加工箇所が回転軸R上に配置されるよう
に試料ホルダ80に取り付け直す必要がある。
【0042】この場合、試料79を試料ホルダ80に取
り付ける際の位置合わせ精度は極めて高いものが要求さ
れるが、上記のような構成の場合、人間の手作業によっ
て取り付けが行われるので、必要な位置合わせ精度を得
ることができない。したがって、所望の箇所に、所望の
大きさのエッチング溝を形成することは極めて困難にな
っている。
り付ける際の位置合わせ精度は極めて高いものが要求さ
れるが、上記のような構成の場合、人間の手作業によっ
て取り付けが行われるので、必要な位置合わせ精度を得
ることができない。したがって、所望の箇所に、所望の
大きさのエッチング溝を形成することは極めて困難にな
っている。
【0043】また、上記の、特開昭64−42822号
公報に記載された半導体基板の加工方法においては、半
導体基板86の上に反応性の小さい材料からなる上層膜
85を形成してからエッチングを行うことによって、エ
ッチング溝の側壁上部におけるダレを防いでいる。しか
しながら、イオンビームIBのビーム強度がガウス分布
となることによって、エッチング溝の側壁が傾斜して形
成されることについては考慮されていないので、エッチ
ング溝の側壁を、半導体基板86の表面に対して垂直と
なるように形成することは不可能である。
公報に記載された半導体基板の加工方法においては、半
導体基板86の上に反応性の小さい材料からなる上層膜
85を形成してからエッチングを行うことによって、エ
ッチング溝の側壁上部におけるダレを防いでいる。しか
しながら、イオンビームIBのビーム強度がガウス分布
となることによって、エッチング溝の側壁が傾斜して形
成されることについては考慮されていないので、エッチ
ング溝の側壁を、半導体基板86の表面に対して垂直と
なるように形成することは不可能である。
【0044】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、試料に対して、所望の箇所
に、所望の大きさのエッチング溝を、その側壁が所望の
角度となるように形成することが可能な集束イオンビー
ム加工装置およびエッチング加工方法を提供することに
ある。
されたもので、その目的は、試料に対して、所望の箇所
に、所望の大きさのエッチング溝を、その側壁が所望の
角度となるように形成することが可能な集束イオンビー
ム加工装置およびエッチング加工方法を提供することに
ある。
【0045】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の集束イオンビーム加工装置は、試
料に対してイオンビームを照射することによってエッチ
ング加工を行う集束イオンビーム加工装置において、イ
オンビームを出射するイオン源と、試料を保持する試料
保持手段と、イオンビームが試料に入射する角度を任意
の角度に調節する入射角度制御手段とを備えていること
を特徴としている。
めに、請求項1記載の集束イオンビーム加工装置は、試
料に対してイオンビームを照射することによってエッチ
ング加工を行う集束イオンビーム加工装置において、イ
オンビームを出射するイオン源と、試料を保持する試料
保持手段と、イオンビームが試料に入射する角度を任意
の角度に調節する入射角度制御手段とを備えていること
を特徴としている。
【0046】上記の構成によれば、入射角度制御手段に
よって、イオンビームが試料に入射する角度を任意の角
度に調節することが可能となるので、イオンビームのビ
ーム強度およびビーム径などを変化させた場合にも、イ
オンビームの入射角度を調節することによって、形成さ
れるエッチング溝の側壁の角度を所望の角度、例えば垂
直となるように形成することができる。
よって、イオンビームが試料に入射する角度を任意の角
度に調節することが可能となるので、イオンビームのビ
ーム強度およびビーム径などを変化させた場合にも、イ
オンビームの入射角度を調節することによって、形成さ
れるエッチング溝の側壁の角度を所望の角度、例えば垂
直となるように形成することができる。
【0047】請求項2記載の集束イオンビーム加工装置
は、請求項1記載の構成において、上記試料保持手段
が、試料を任意の周期で回転させる回転ステージを備え
ていることを特徴としている。
は、請求項1記載の構成において、上記試料保持手段
が、試料を任意の周期で回転させる回転ステージを備え
ていることを特徴としている。
【0048】上記の構成によれば、試料保持手段が備え
る回転ステージによって、試料を任意の周期で回転させ
ることができるので、試料を回転させながらイオンビー
ムを照射してエッチング処理を行うことができる。すな
わち、入射角度制御手段によってイオンビームが試料に
入射する角度を調節した上で、試料を回転させながらエ
ッチング処理を行うことができるので、エッチング溝の
すべての側壁の角度が、所望の角度でかつ一定となるよ
うに形成することができる。
る回転ステージによって、試料を任意の周期で回転させ
ることができるので、試料を回転させながらイオンビー
ムを照射してエッチング処理を行うことができる。すな
わち、入射角度制御手段によってイオンビームが試料に
入射する角度を調節した上で、試料を回転させながらエ
ッチング処理を行うことができるので、エッチング溝の
すべての側壁の角度が、所望の角度でかつ一定となるよ
うに形成することができる。
【0049】請求項3記載の集束イオンビーム加工装置
は、請求項1または2記載の構成において、上記入射角
度制御手段が、上記イオン源を内部に備えたイオンカラ
ムの傾斜角度を調節する傾斜角度制御手段であることを
特徴としている。
は、請求項1または2記載の構成において、上記入射角
度制御手段が、上記イオン源を内部に備えたイオンカラ
ムの傾斜角度を調節する傾斜角度制御手段であることを
特徴としている。
【0050】上記の構成によれば、イオン源を内部に備
えたイオンカラムの傾斜角度を調節することによって、
イオンビームが試料に入射する角度を調節するので、試
料上におけるイオンビームの照射位置がずれることな
く、イオンビームの入射角度を変更することが可能とな
る。
えたイオンカラムの傾斜角度を調節することによって、
イオンビームが試料に入射する角度を調節するので、試
料上におけるイオンビームの照射位置がずれることな
く、イオンビームの入射角度を変更することが可能とな
る。
【0051】請求項4記載の集束イオンビーム加工装置
は、試料保持手段によって保持された試料に対してイオ
ンビームを照射することによってエッチング加工を行う
集束イオンビーム加工装置において、上記試料保持手段
が、傾斜角度を変更可能な傾斜ステージと、回転軸を中
心として回転可能な回転ステージと、平面内での配置位
置の変更が可能なXY方向移動ステージとを備え、上記
XY方向移動ステージが、上記回転ステージの上に配置
されており、上記XY方向移動ステージの上に試料が保
持されることを特徴としている。
は、試料保持手段によって保持された試料に対してイオ
ンビームを照射することによってエッチング加工を行う
集束イオンビーム加工装置において、上記試料保持手段
が、傾斜角度を変更可能な傾斜ステージと、回転軸を中
心として回転可能な回転ステージと、平面内での配置位
置の変更が可能なXY方向移動ステージとを備え、上記
XY方向移動ステージが、上記回転ステージの上に配置
されており、上記XY方向移動ステージの上に試料が保
持されることを特徴としている。
【0052】上記の構成によれば、XYZ方向移動ステ
ージによって水平面内および鉛直方向に対して任意の位
置に試料を移動させることができる。また、試料におけ
る特定の面の法線方向に関しては、傾斜ステージの傾斜
角度を調節することによって任意の方向に設定すること
が可能となる。また、回転ステージによって、試料は、
回転軸を中心として回転させることができる。また、回
転ステージの上に配置されたXYステージによって、回
転軸と試料との位置関係を変更することが可能となる。
したがって、試料における目的加工箇所の中心を、回転
軸とイオンビームの走査領域の中心軸との交点に位置さ
せることが可能となる。このように試料を位置させるこ
とによって、試料に対するイオンビームの入射角度を所
望の角度としながら、試料を回転させてエッチング処理
を行うことが可能となるので、エッチング溝のすべての
側壁の角度が、所望の角度でかつ一定となるように形成
することができる。
ージによって水平面内および鉛直方向に対して任意の位
置に試料を移動させることができる。また、試料におけ
る特定の面の法線方向に関しては、傾斜ステージの傾斜
角度を調節することによって任意の方向に設定すること
が可能となる。また、回転ステージによって、試料は、
回転軸を中心として回転させることができる。また、回
転ステージの上に配置されたXYステージによって、回
転軸と試料との位置関係を変更することが可能となる。
したがって、試料における目的加工箇所の中心を、回転
軸とイオンビームの走査領域の中心軸との交点に位置さ
せることが可能となる。このように試料を位置させるこ
とによって、試料に対するイオンビームの入射角度を所
望の角度としながら、試料を回転させてエッチング処理
を行うことが可能となるので、エッチング溝のすべての
側壁の角度が、所望の角度でかつ一定となるように形成
することができる。
【0053】また、試料における目的加工箇所が複数存
在する場合にも、試料保持手段が備える各ステージを適
宜移動させることによって、各目的加工箇所を所望の位
置で、かつ所望の方向に配置させることが可能となる。
在する場合にも、試料保持手段が備える各ステージを適
宜移動させることによって、各目的加工箇所を所望の位
置で、かつ所望の方向に配置させることが可能となる。
【0054】請求項5記載のエッチング加工方法は、試
料上における目的加工箇所を中心として、試料を所定の
周期で回転させる工程と、上記の目的加工箇所に対し
て、試料の表面の法線方向から所定の角度だけ傾斜した
方向からイオンビームを照射して、所望の深さまでエッ
チング溝を形成する工程とを含み、上記のイオンビーム
を照射する際の所定の角度を、イオンビームのビーム強
度および/またはビーム径に基づいて設定することを特
徴としている。
料上における目的加工箇所を中心として、試料を所定の
周期で回転させる工程と、上記の目的加工箇所に対し
て、試料の表面の法線方向から所定の角度だけ傾斜した
方向からイオンビームを照射して、所望の深さまでエッ
チング溝を形成する工程とを含み、上記のイオンビーム
を照射する際の所定の角度を、イオンビームのビーム強
度および/またはビーム径に基づいて設定することを特
徴としている。
【0055】上記の方法によれば、試料上における目的
加工箇所を中心として、試料を所定の周期で回転させる
とともに、目的加工箇所に対して、試料の表面の法線方
向から所定の角度だけ傾斜した方向からイオンビームを
照射して、所望の深さまでエッチング溝を形成するの
で、エッチング溝のすべての側壁の角度が、所望の角度
でかつ一定となるようにエッチング加工することができ
る。
加工箇所を中心として、試料を所定の周期で回転させる
とともに、目的加工箇所に対して、試料の表面の法線方
向から所定の角度だけ傾斜した方向からイオンビームを
照射して、所望の深さまでエッチング溝を形成するの
で、エッチング溝のすべての側壁の角度が、所望の角度
でかつ一定となるようにエッチング加工することができ
る。
【0056】また、イオンビームを照射する際の所定の
角度を、イオンビームのビーム強度および/またはビー
ム径に基づいて設定するので、イオンビームのビーム強
度および/またはビーム径を変化させた場合にも、エッ
チング溝のすべての側壁の角度を、所望の角度とするこ
とができる。
角度を、イオンビームのビーム強度および/またはビー
ム径に基づいて設定するので、イオンビームのビーム強
度および/またはビーム径を変化させた場合にも、エッ
チング溝のすべての側壁の角度を、所望の角度とするこ
とができる。
【0057】請求項6記載のエッチング加工方法は、請
求項5記載の方法において、上記の試料を回転させる際
の周期を、0.05〜0.1nc/回転の範囲に設定す
ることを特徴としている。
求項5記載の方法において、上記の試料を回転させる際
の周期を、0.05〜0.1nc/回転の範囲に設定す
ることを特徴としている。
【0058】上記の方法によれば、試料の回転を早くし
た場合に生じる回転誤差によるエッチング溝の乱れや、
試料の回転を遅くした場合に、イオンビームの照射時間
が長くなることによるエッチング溝の形状の不均一さを
防ぐことができる。よって、形状の整ったエッチング溝
を形成することができる。
た場合に生じる回転誤差によるエッチング溝の乱れや、
試料の回転を遅くした場合に、イオンビームの照射時間
が長くなることによるエッチング溝の形状の不均一さを
防ぐことができる。よって、形状の整ったエッチング溝
を形成することができる。
【0059】請求項7記載のエッチング加工方法は、請
求項5または6に記載の方法において、上記の目的加工
箇所の上面に、金属または絶縁性の膜を形成してからエ
ッチング溝を形成することを特徴としている。
求項5または6に記載の方法において、上記の目的加工
箇所の上面に、金属または絶縁性の膜を形成してからエ
ッチング溝を形成することを特徴としている。
【0060】上記の方法によれば、目的加工箇所の上面
に、金属または絶縁性の膜を形成してからエッチング溝
を形成するので、イオンビームのビーム強度分布を示す
ガウス分布曲線のスソの部分によって生じるエッチング
溝の上部のダレは、上記の膜の部分にのみ形成されるこ
とになる。したがって、試料の表面にエッチングのダメ
ージが生じることを防ぐことができる。
に、金属または絶縁性の膜を形成してからエッチング溝
を形成するので、イオンビームのビーム強度分布を示す
ガウス分布曲線のスソの部分によって生じるエッチング
溝の上部のダレは、上記の膜の部分にのみ形成されるこ
とになる。したがって、試料の表面にエッチングのダメ
ージが生じることを防ぐことができる。
【0061】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図15に基づいて説明すれ
ば、以下のとおりである。
一形態について図1ないし図15に基づいて説明すれ
ば、以下のとおりである。
【0062】図1は、本実施形態に係る集束イオンビー
ム加工装置の概略構成を示す模式図である。この集束イ
オンビーム加工装置は、イオンカラム1の内部に配置さ
れたイオン源2、静電レンズ3、および偏向レンズ4
と、加工室5の内部に配置された検出機6、デポノズル
7、試料ステージ(試料保持手段)8、および専用ノズ
ル9と、加工室5の外部に配置された複数のガスボンベ
10…およびガス配管11とを備えている。また、上記
のイオンカラム1は、加工室5に対して、その取り付け
角度を変更することが可能な構成となっており、その可
動範囲は、イオンカラム1が加工室5に対して直立した
状態から、左右方向に±45°となっている。このイオ
ンカラム1の傾斜角度は、図示しない傾斜角度制御手段
によって制御されている。なお、図2に、イオンカラム
1が加工室5に対して傾斜した状態に配置されている時
の状態を示す。
ム加工装置の概略構成を示す模式図である。この集束イ
オンビーム加工装置は、イオンカラム1の内部に配置さ
れたイオン源2、静電レンズ3、および偏向レンズ4
と、加工室5の内部に配置された検出機6、デポノズル
7、試料ステージ(試料保持手段)8、および専用ノズ
ル9と、加工室5の外部に配置された複数のガスボンベ
10…およびガス配管11とを備えている。また、上記
のイオンカラム1は、加工室5に対して、その取り付け
角度を変更することが可能な構成となっており、その可
動範囲は、イオンカラム1が加工室5に対して直立した
状態から、左右方向に±45°となっている。このイオ
ンカラム1の傾斜角度は、図示しない傾斜角度制御手段
によって制御されている。なお、図2に、イオンカラム
1が加工室5に対して傾斜した状態に配置されている時
の状態を示す。
【0063】イオン源2は、主に液体金属を原材料にし
て構成される。この液体金属としては、一般的にGa+
(ガリウム)イオンが用いられており、このイオン源2
から、イオンビームIBが出射される。
て構成される。この液体金属としては、一般的にGa+
(ガリウム)イオンが用いられており、このイオン源2
から、イオンビームIBが出射される。
【0064】静電レンズ3は、イオン源2の下部に配置
されており、その中心部にイオン源2から出射されたイ
オンビームIBを通すことにより、イオンビームIBの
径を制御している。偏向レンズ4は、静電レンズ3のさ
らに下部に配置されており、その中心部にイオン源2か
ら出射されたイオンビームIBを通すことにより、イオ
ンビームIBの進行方向を制御している。
されており、その中心部にイオン源2から出射されたイ
オンビームIBを通すことにより、イオンビームIBの
径を制御している。偏向レンズ4は、静電レンズ3のさ
らに下部に配置されており、その中心部にイオン源2か
ら出射されたイオンビームIBを通すことにより、イオ
ンビームIBの進行方向を制御している。
【0065】試料ステージ8の上には、加工対象として
の半導体素子12が固定されて載置され、イオン源2を
出射したイオンビームIBは、静電レンズ3、偏向レン
ズ4を通過して、この半導体素子12に照射される。
の半導体素子12が固定されて載置され、イオン源2を
出射したイオンビームIBは、静電レンズ3、偏向レン
ズ4を通過して、この半導体素子12に照射される。
【0066】検出機6は、半導体素子12上にイオンビ
ームIBが照射された時に生じる2次イオンおよび2次
電子を検出するものである。デポノズル7は、金属化合
物ガスをイオンビームIBの照射箇所に吹き付けるため
のノズルであり、半導体素子12上に金属性の膜を形成
する際に用いられる。
ームIBが照射された時に生じる2次イオンおよび2次
電子を検出するものである。デポノズル7は、金属化合
物ガスをイオンビームIBの照射箇所に吹き付けるため
のノズルであり、半導体素子12上に金属性の膜を形成
する際に用いられる。
【0067】専用ノズル9は、ガスボンベ10…からガ
ス配管11を通じて導入された反応性ガスを、イオンビ
ームIBの照射箇所に吹き付けるためのノズルである。
ス配管11を通じて導入された反応性ガスを、イオンビ
ームIBの照射箇所に吹き付けるためのノズルである。
【0068】以上のような構成の集束イオンビーム加工
装置において、半導体素子12上にエッチング溝を形成
する際の動作について、以下に説明する。
装置において、半導体素子12上にエッチング溝を形成
する際の動作について、以下に説明する。
【0069】まず、半導体素子12を試料ステージ8の
上に固定した状態で載置し、加工室5の内部を、その真
空度が2×10-7torrに達するまで真空引きする。そし
て、イオン源2から引き出されたイオンビームIBを、
静電レンズ3によって、最小で直径0.01μmにまで
集束し、試料ステージ8上の半導体素子12の表面に照
射させる。
上に固定した状態で載置し、加工室5の内部を、その真
空度が2×10-7torrに達するまで真空引きする。そし
て、イオン源2から引き出されたイオンビームIBを、
静電レンズ3によって、最小で直径0.01μmにまで
集束し、試料ステージ8上の半導体素子12の表面に照
射させる。
【0070】この際に、半導体素子12の表面におい
て、イオンビームIBが照射された箇所から2次イオン
および2次電子が放出される。これらの2次イオンおよ
び2次電子は、検出器6によって検出され、画像処理が
施された後、半導体素子12の表面における加工部分の
画像として、図示しないディスプレイ上に100〜10
万倍の範囲で拡大されて映し出される。
て、イオンビームIBが照射された箇所から2次イオン
および2次電子が放出される。これらの2次イオンおよ
び2次電子は、検出器6によって検出され、画像処理が
施された後、半導体素子12の表面における加工部分の
画像として、図示しないディスプレイ上に100〜10
万倍の範囲で拡大されて映し出される。
【0071】図3ないし図6は、試料ステージ8の構成
および動作を示す側面図である。試料ステージ8は、例
えば図3に示すように、土台16上に縦に3段積みされ
たステージ構造となっている。具体的には、土台16上
に、下段ステージ(回転ステージ)15、中段ステージ
14、上段ステージ13が、下からこの順に配置された
構成となっている。そして、上段ステージ13上に、加
工対象としての半導体素子12が固定されて配置され
る。
および動作を示す側面図である。試料ステージ8は、例
えば図3に示すように、土台16上に縦に3段積みされ
たステージ構造となっている。具体的には、土台16上
に、下段ステージ(回転ステージ)15、中段ステージ
14、上段ステージ13が、下からこの順に配置された
構成となっている。そして、上段ステージ13上に、加
工対象としての半導体素子12が固定されて配置され
る。
【0072】下段ステージ15は、土台16に対して任
意の周期で360°回転することが可能な構成となって
いる。また、その上に配置された中段ステージ14は、
Y方向に移動可能な構成となっている。さらに、その上
に配置された上段ステージ13は、中段ステージ14の
移動方向とは垂直な方向、すなわち、X方向に移動可能
な構成となっている。なお、上記の説明において、水平
面内において、互いに垂直な2方向をそれぞれX方向、
Y方向とおいており、図3ないし図6においては、紙面
の左右方向をX方向、紙面に垂直な方向をY方向とおい
ている。
意の周期で360°回転することが可能な構成となって
いる。また、その上に配置された中段ステージ14は、
Y方向に移動可能な構成となっている。さらに、その上
に配置された上段ステージ13は、中段ステージ14の
移動方向とは垂直な方向、すなわち、X方向に移動可能
な構成となっている。なお、上記の説明において、水平
面内において、互いに垂直な2方向をそれぞれX方向、
Y方向とおいており、図3ないし図6においては、紙面
の左右方向をX方向、紙面に垂直な方向をY方向とおい
ている。
【0073】また、下段ステージ15は、その面の方向
を、土台45に対して±45°の範囲で傾斜させること
も可能な構成となっている。すなわち、イオンカラム1
が±45°の範囲で傾斜可能なことを合わせると、イオ
ンビームIBが半導体素子12の表面に照射する角度
は、±90°の範囲で調節可能となる。
を、土台45に対して±45°の範囲で傾斜させること
も可能な構成となっている。すなわち、イオンカラム1
が±45°の範囲で傾斜可能なことを合わせると、イオ
ンビームIBが半導体素子12の表面に照射する角度
は、±90°の範囲で調節可能となる。
【0074】次に、試料ステージ8の動作について説明
する。まず、図3に示すように、上段ステージ13上に
半導体素子12を固定した状態で載置する。次に、図4
に示すように、上段ステージ13および中段ステージ1
4を移動させることによって、下段ステージ15におけ
る中心軸A上に、半導体素子12における加工箇所17
が位置するように調整を行う。
する。まず、図3に示すように、上段ステージ13上に
半導体素子12を固定した状態で載置する。次に、図4
に示すように、上段ステージ13および中段ステージ1
4を移動させることによって、下段ステージ15におけ
る中心軸A上に、半導体素子12における加工箇所17
が位置するように調整を行う。
【0075】次に、図5に示すように、イオンビームI
Bを半導体素子12上の加工箇所17に照射し、表面観
察を行いながら下段ステージ15を回転させる。この
時、加工箇所17が中心軸A上に位置するように調整さ
れていれば、下段ステージ15を回転させても加工箇所
17は中心軸A上を回転するだけで位置ズレを起こすこ
とはない。下段ステージ15の回転中に加工箇所17が
位置ズレを起こす場合には、半導体素子12の表面を観
察した状態で上段ステージ13および中段ステージ14
の位置を微調整し、加工箇所17が全く位置ズレを起こ
さないポイントを探し出す。
Bを半導体素子12上の加工箇所17に照射し、表面観
察を行いながら下段ステージ15を回転させる。この
時、加工箇所17が中心軸A上に位置するように調整さ
れていれば、下段ステージ15を回転させても加工箇所
17は中心軸A上を回転するだけで位置ズレを起こすこ
とはない。下段ステージ15の回転中に加工箇所17が
位置ズレを起こす場合には、半導体素子12の表面を観
察した状態で上段ステージ13および中段ステージ14
の位置を微調整し、加工箇所17が全く位置ズレを起こ
さないポイントを探し出す。
【0076】次に、図6に示すように、イオンカラム1
の傾斜角度を変えることによって、半導体素子12の表
面に対し傾斜した角度でイオンビームIBが照射される
ように調整する。ここで設定される傾斜角度は、加工箇
所17において形成されるエッチング溝の側壁が垂直と
なるように設定される。なお、この傾斜角度とエッチン
グ溝の形状との関係については、後で詳細に説明する。
の傾斜角度を変えることによって、半導体素子12の表
面に対し傾斜した角度でイオンビームIBが照射される
ように調整する。ここで設定される傾斜角度は、加工箇
所17において形成されるエッチング溝の側壁が垂直と
なるように設定される。なお、この傾斜角度とエッチン
グ溝の形状との関係については、後で詳細に説明する。
【0077】そして、下段ステージ15を一定速度で回
転させながら、イオンビームIBを加工箇所17に照射
させて加工を行う。この際に、上記のように、加工箇所
17と回転軸Aとが一致するように調整されていれば、
下段ステージ15を一定速度で回転させても、加工箇所
17が位置ズレを起こすことはない。
転させながら、イオンビームIBを加工箇所17に照射
させて加工を行う。この際に、上記のように、加工箇所
17と回転軸Aとが一致するように調整されていれば、
下段ステージ15を一定速度で回転させても、加工箇所
17が位置ズレを起こすことはない。
【0078】そして、イオンビームIBを加工箇所17
に照射した状態で、専用ノズル9から選択比を持つアシ
ストガスを半導体素子12の表面に噴射しながら加工
(エッチング)を行う。
に照射した状態で、専用ノズル9から選択比を持つアシ
ストガスを半導体素子12の表面に噴射しながら加工
(エッチング)を行う。
【0079】この時の下段ステージ15の回転速度は、
0.1nc/1回転に設定するのが最も望ましい。nc
単位は、単位面積あたりに注入されるイオンの量を表
し、エッチングスピードの表現として用いられる。1μ
mの深さをエッチングするには、約4nc必要であり、
この時に要するエッチング時間は用いるイオンビーム電
流値によって変化する。イオンビーム電流値が400p
Aの場合で、1μmの深さをエッチングするのに60秒
かかり、イオンビーム電流値が100pAの場合では、
4倍の240秒が必要となる。なお、このようにイオン
ビーム電流値を変化させた場合、エッチング時間は変化
しているが、単位面積当たりのイオン注入量は同一であ
る。
0.1nc/1回転に設定するのが最も望ましい。nc
単位は、単位面積あたりに注入されるイオンの量を表
し、エッチングスピードの表現として用いられる。1μ
mの深さをエッチングするには、約4nc必要であり、
この時に要するエッチング時間は用いるイオンビーム電
流値によって変化する。イオンビーム電流値が400p
Aの場合で、1μmの深さをエッチングするのに60秒
かかり、イオンビーム電流値が100pAの場合では、
4倍の240秒が必要となる。なお、このようにイオン
ビーム電流値を変化させた場合、エッチング時間は変化
しているが、単位面積当たりのイオン注入量は同一であ
る。
【0080】加工形状に関しては、イオンビーム電流値
が400pAの場合よりも、イオンビーム電流値が10
0pAの方が、ビーム径が細い分、きれいに加工され
る。また、下段ステージ15の回転速度を速く(例えば
0.05nc/1回転)した場合には、基本的には大き
な支障は見られないが、ステージ回転時の回転誤差が生
じることが懸念される。逆に、下段ステージ15の回転
速度を遅く(例えば0.3nc/1回転)した場合に
は、1箇所に対するイオンビームの照射時間が長くなる
ので、加工形状の不均一さが顕著にあらわれる。よっ
て、下段ステージ15の回転数は、0.1nc/1回転
程度が最適値であり、0.05nc/1回転まで速度を
上げて回転させることが可能である。
が400pAの場合よりも、イオンビーム電流値が10
0pAの方が、ビーム径が細い分、きれいに加工され
る。また、下段ステージ15の回転速度を速く(例えば
0.05nc/1回転)した場合には、基本的には大き
な支障は見られないが、ステージ回転時の回転誤差が生
じることが懸念される。逆に、下段ステージ15の回転
速度を遅く(例えば0.3nc/1回転)した場合に
は、1箇所に対するイオンビームの照射時間が長くなる
ので、加工形状の不均一さが顕著にあらわれる。よっ
て、下段ステージ15の回転数は、0.1nc/1回転
程度が最適値であり、0.05nc/1回転まで速度を
上げて回転させることが可能である。
【0081】次に、イオンカラム1の傾斜角度、すなわ
ち、イオンビームIBの半導体素子12への入射方向と
半導体素子12の法線とがなす角度(入射角度)と、エ
ッチング溝の形状との関係について、図7を参照しなが
ら以下に説明する。
ち、イオンビームIBの半導体素子12への入射方向と
半導体素子12の法線とがなす角度(入射角度)と、エ
ッチング溝の形状との関係について、図7を参照しなが
ら以下に説明する。
【0082】図7は、2種類のイオンビーム電流値の場
合において、入射角度に応じたエッチング溝の形状を示
した表である。入射角度は、0°〜10°の範囲に設定
している。また、イオンビーム電流値が400pAの場
合には、エッチング溝の開孔領域が2μmφとなるよう
に設定しており、イオンビーム電流値が100pAの場
合には、エッチング溝の開孔領域が0.5μmφとなる
ように設定している。また、エッチング溝の深さは、ど
ちらの場合も5μmとなるように設定している。
合において、入射角度に応じたエッチング溝の形状を示
した表である。入射角度は、0°〜10°の範囲に設定
している。また、イオンビーム電流値が400pAの場
合には、エッチング溝の開孔領域が2μmφとなるよう
に設定しており、イオンビーム電流値が100pAの場
合には、エッチング溝の開孔領域が0.5μmφとなる
ように設定している。また、エッチング溝の深さは、ど
ちらの場合も5μmとなるように設定している。
【0083】入射角度が0°の場合、開孔領域が2μm
φの場合および開孔領域が0.5μmφの場合で、共に
エッチング溝の側壁が、エッチング溝の底部へ行くほど
狭くなるように傾斜した形状となっている。また、入射
角度を8°とした場合、入射角度0°の場合に比ベて、
エッチング溝の側壁の傾斜は、開孔領域が2μmφの場
合および開孔領域が0.5μmφの場合共に、その垂直
性が向上してはいるが、若干の傾斜は依然見られる。ま
た、入射角度を10°にした場合、開孔領域が2μmφ
の場合および開孔領域が0.5μmφの場合共に、エッ
チング溝の側壁が逆方向に傾斜、すなわち、エッチング
溝の底部へ行くほど広くなるように傾斜している。すな
わち、イオンカラム1の傾斜角度を大きくしすぎたこと
になる。入射角度を9.8°とした場合、開孔領域が2
μmφの場合および開孔領域が0.5μmφの場合共
に、垂直なエッチング溝が得られており、最も適した入
射角度であることがわかる。
φの場合および開孔領域が0.5μmφの場合で、共に
エッチング溝の側壁が、エッチング溝の底部へ行くほど
狭くなるように傾斜した形状となっている。また、入射
角度を8°とした場合、入射角度0°の場合に比ベて、
エッチング溝の側壁の傾斜は、開孔領域が2μmφの場
合および開孔領域が0.5μmφの場合共に、その垂直
性が向上してはいるが、若干の傾斜は依然見られる。ま
た、入射角度を10°にした場合、開孔領域が2μmφ
の場合および開孔領域が0.5μmφの場合共に、エッ
チング溝の側壁が逆方向に傾斜、すなわち、エッチング
溝の底部へ行くほど広くなるように傾斜している。すな
わち、イオンカラム1の傾斜角度を大きくしすぎたこと
になる。入射角度を9.8°とした場合、開孔領域が2
μmφの場合および開孔領域が0.5μmφの場合共
に、垂直なエッチング溝が得られており、最も適した入
射角度であることがわかる。
【0084】なお、開孔領域が2μmφとなるように形
成する場合に、イオンビーム電流値を400pAとする
のは、加工時間を短くする為である。また、開孔領域が
0.5μmφの場合に、イオンビーム電流値を100p
Aにするのは、開孔領域が微小領域であるために、ビー
ム径を0.1μmφにまで絞り込むことによって、エッ
チング溝の形状を良くするためである。
成する場合に、イオンビーム電流値を400pAとする
のは、加工時間を短くする為である。また、開孔領域が
0.5μmφの場合に、イオンビーム電流値を100p
Aにするのは、開孔領域が微小領域であるために、ビー
ム径を0.1μmφにまで絞り込むことによって、エッ
チング溝の形状を良くするためである。
【0085】次に、エッチング溝を形成する手順につい
て、図8ないし図11を参照しながら以下に説明する。
て、図8ないし図11を参照しながら以下に説明する。
【0086】まず、イオンカラム1の傾斜角度を9.8
°に設定し、イオンビームIBを半導体素子12の加工
箇所17に入射角度9.8°で照射させる。この際に、
加工箇所17が下段ステージ15の回転軸Aの中心に位
置するように調整することによって、下段ステージ15
の回転に伴って、加工箇所17の位置ズレが生じないよ
うにしておく。
°に設定し、イオンビームIBを半導体素子12の加工
箇所17に入射角度9.8°で照射させる。この際に、
加工箇所17が下段ステージ15の回転軸Aの中心に位
置するように調整することによって、下段ステージ15
の回転に伴って、加工箇所17の位置ズレが生じないよ
うにしておく。
【0087】次に、図8に示すように、アシストガスを
専用ノズル9から半導体素子12の表面に噴射しなが
ら、下段ステージ15の回転を停止した状態で、1μm
φの開孔領域に、電流値が100pAのイオンビームI
Bを、図8の矢印で示すように走査しながら照射してエ
ッチング溝を形成する。なお、イオンビームIBの形状
は、前記したように、その強度分布がガウス分布となっ
ていることを反映した形状となるが、図8においては、
簡単のために、イオンビームIBの形状をくさび形とし
て記載している。
専用ノズル9から半導体素子12の表面に噴射しなが
ら、下段ステージ15の回転を停止した状態で、1μm
φの開孔領域に、電流値が100pAのイオンビームI
Bを、図8の矢印で示すように走査しながら照射してエ
ッチング溝を形成する。なお、イオンビームIBの形状
は、前記したように、その強度分布がガウス分布となっ
ていることを反映した形状となるが、図8においては、
簡単のために、イオンビームIBの形状をくさび形とし
て記載している。
【0088】この際に、図8において、イオンビームI
Bが最も左に位置した時のビーム領域の左端部IBLに
よって、エッチング溝の左側壁18Lが形成され、イオ
ンビームIBが最も右に位置した時のビーム領域の右端
部IBRによって、エッチング溝の右側壁18Rが形成
される。また、イオンビームIBの入射角度を9.8°
としていることにより、イオンビームIBの左端部IB
Lは、半導体素子12の表面に対して垂直となってい
る。よって、エッチング溝の一方の側壁となる左側壁1
8Lは、半導体素子12の表面に対して垂直となるよう
に形成される。
Bが最も左に位置した時のビーム領域の左端部IBLに
よって、エッチング溝の左側壁18Lが形成され、イオ
ンビームIBが最も右に位置した時のビーム領域の右端
部IBRによって、エッチング溝の右側壁18Rが形成
される。また、イオンビームIBの入射角度を9.8°
としていることにより、イオンビームIBの左端部IB
Lは、半導体素子12の表面に対して垂直となってい
る。よって、エッチング溝の一方の側壁となる左側壁1
8Lは、半導体素子12の表面に対して垂直となるよう
に形成される。
【0089】このようにして、下段ステージ15を回転
させない状態でエッチング溝を形成した際のエッチング
溝の形状を図9に示す。
させない状態でエッチング溝を形成した際のエッチング
溝の形状を図9に示す。
【0090】次に、イオンカラム1の傾斜角度を9.8
°に保ったまま、0.05〜0.1nc/回転で下段ス
テージ15を回転させ、1μmφの開孔領域に、電流値
が100pAのイオンビームIBを、上記と同様に図8
の矢印で示すように走査しながら照射する。下段ステー
ジ15を回転させることによって、図10に示すよう
に、イオンビームIBが照射されていなかった側壁部分
Pに対してもイオンビームIBが照射されることにな
る。そして、最終的には、図11に示すように、エッチ
ング溝の全ての側壁が、半導体素子12の表面に対して
垂直となったエッチング溝が形成される。
°に保ったまま、0.05〜0.1nc/回転で下段ス
テージ15を回転させ、1μmφの開孔領域に、電流値
が100pAのイオンビームIBを、上記と同様に図8
の矢印で示すように走査しながら照射する。下段ステー
ジ15を回転させることによって、図10に示すよう
に、イオンビームIBが照射されていなかった側壁部分
Pに対してもイオンビームIBが照射されることにな
る。そして、最終的には、図11に示すように、エッチ
ング溝の全ての側壁が、半導体素子12の表面に対して
垂直となったエッチング溝が形成される。
【0091】以上のような方法によれば、開孔領域1μ
mφで深さが10μmのエッチング溝を、その側壁が全
て、半導体素子12の表面に対して垂直となるように形
成することが可能となる。
mφで深さが10μmのエッチング溝を、その側壁が全
て、半導体素子12の表面に対して垂直となるように形
成することが可能となる。
【0092】次に、各種配線が、多層にわたって形成さ
れた構造となる半導体素子12に対して、深い層に位置
する配線に対して修正などの処理を行う場合について、
以下に説明する。
れた構造となる半導体素子12に対して、深い層に位置
する配線に対して修正などの処理を行う場合について、
以下に説明する。
【0093】図12は、配線階層M1〜M5が形成され
た半導体素子12の断面を示す断面図である。まず、回
路設計上で修正する内容を検討し、修正箇所となる対象
配線19が決まったら、半導体素子12のレイアウトデ
ータから修正箇所の配線間の最小値Dを算出する。一例
として、上層となる配線の配線間の最小値Dを0.2μ
mとする。最小値Dが求められたら、この範囲内に収ま
るように開孔領域を設定し、イオンビーム電流値を選択
する。そして対象配線19に達する深さまで、先に説明
した方法を用いてエッチングを行い、エッチング溝18
を形成する。なお、配線間の最小値Dが0.2μmであ
る場合には、イオンビーム電流値を100pAとすれば
良い。
た半導体素子12の断面を示す断面図である。まず、回
路設計上で修正する内容を検討し、修正箇所となる対象
配線19が決まったら、半導体素子12のレイアウトデ
ータから修正箇所の配線間の最小値Dを算出する。一例
として、上層となる配線の配線間の最小値Dを0.2μ
mとする。最小値Dが求められたら、この範囲内に収ま
るように開孔領域を設定し、イオンビーム電流値を選択
する。そして対象配線19に達する深さまで、先に説明
した方法を用いてエッチングを行い、エッチング溝18
を形成する。なお、配線間の最小値Dが0.2μmであ
る場合には、イオンビーム電流値を100pAとすれば
良い。
【0094】エッチング溝15の上部近傍を拡大した様
子を図13に示す。上記したようなエッチングの方法に
よれば、エッチング溝15の側壁が、半導体素子12の
表面に対して垂直となるように形成することが可能であ
るが、エッチング溝15の上部に若干のエッチングダレ
が生じる。これは、先に説明したように、イオンビーム
IBの強度分布におけるガウス分布曲線のスソの部分
が、半導体素子12の表面に照射されるためである。
子を図13に示す。上記したようなエッチングの方法に
よれば、エッチング溝15の側壁が、半導体素子12の
表面に対して垂直となるように形成することが可能であ
るが、エッチング溝15の上部に若干のエッチングダレ
が生じる。これは、先に説明したように、イオンビーム
IBの強度分布におけるガウス分布曲線のスソの部分
が、半導体素子12の表面に照射されるためである。
【0095】このエッチング溝15の上部におけるダレ
を防ぐために、図14に示すように、エッチング溝15
を形成する箇所に金属又は絶縁性の膜20を予め形成し
ておく。形成した膜20の上から開孔領域を設定し、エ
ッチングを行った場合、膜20の表面が、ガウス分布曲
線のスソの部分の影響を受けて丸く削れるが、半導体素
子12の表面は削れない。
を防ぐために、図14に示すように、エッチング溝15
を形成する箇所に金属又は絶縁性の膜20を予め形成し
ておく。形成した膜20の上から開孔領域を設定し、エ
ッチングを行った場合、膜20の表面が、ガウス分布曲
線のスソの部分の影響を受けて丸く削れるが、半導体素
子12の表面は削れない。
【0096】この場合の、エッチング溝15の上部近傍
を拡大した様子を図15に示す。図15に示すように、
開孔領域に生じているダレは予め形成していた膜20で
起こり、半導体素子12の表面にエッチングダメージは
全く見られない。すなわち、エッチング溝15を形成す
る箇所に金属又は絶縁性の膜20を予め形成しておくこ
とにより、開孔領域に対し保護膜を形成することで、半
導体素子12の表面にダメージが生じることなしに、垂
直性に優れたエッチング溝を形成することが可能とな
る。
を拡大した様子を図15に示す。図15に示すように、
開孔領域に生じているダレは予め形成していた膜20で
起こり、半導体素子12の表面にエッチングダメージは
全く見られない。すなわち、エッチング溝15を形成す
る箇所に金属又は絶縁性の膜20を予め形成しておくこ
とにより、開孔領域に対し保護膜を形成することで、半
導体素子12の表面にダメージが生じることなしに、垂
直性に優れたエッチング溝を形成することが可能とな
る。
【0097】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について図16ないし図21に基づいて説明すれば、以
下のとおりである。なお、前記した実施の形態1で説明
した構成と同様の機能を有する構成には、同一の符号を
付記し、その説明を省略する。
について図16ないし図21に基づいて説明すれば、以
下のとおりである。なお、前記した実施の形態1で説明
した構成と同様の機能を有する構成には、同一の符号を
付記し、その説明を省略する。
【0098】本実施形態においては、前記した実施の形
態1における試料ステージ8に関して、別の構成につい
て説明する。図16は、本実施形態における試料ステー
ジ8の概略構成を示す模式図である。
態1における試料ステージ8に関して、別の構成につい
て説明する。図16は、本実施形態における試料ステー
ジ8の概略構成を示す模式図である。
【0099】本実施形態における試料ステージ8は、図
16に示すように、XY方向移動ステージ21、回転ス
テージ22、傾斜ステージ23、XYZ方向移動ステー
ジ24、およびステージ回転機構ボックス28を備えて
いる。XY方向移動ステージ21、回転ステージ22、
傾斜ステージ23、およびXYZ方向移動ステージ24
は、上からこの順に積み上げられて配置されており、ス
テージ回転機構ボックス28は、これらの構成の内側に
配置されている。そして、試料としての半導体素子12
は、XY方向移動ステージ21の上部に、固定された状
態で載置される。
16に示すように、XY方向移動ステージ21、回転ス
テージ22、傾斜ステージ23、XYZ方向移動ステー
ジ24、およびステージ回転機構ボックス28を備えて
いる。XY方向移動ステージ21、回転ステージ22、
傾斜ステージ23、およびXYZ方向移動ステージ24
は、上からこの順に積み上げられて配置されており、ス
テージ回転機構ボックス28は、これらの構成の内側に
配置されている。そして、試料としての半導体素子12
は、XY方向移動ステージ21の上部に、固定された状
態で載置される。
【0100】XY方向移動ステージ21は、水平面内に
おいて互いに直交する2方向(X,Y方向)にスライド
移動可能な構成となっており、XY方向移動ステージ駆
動用装置25によって駆動される。回転ステージ22
は、傾斜ステージ23上において、回転軸Aを中心とし
て回転可能な構成となっており、ステージ回転機構ボッ
クス28によって回転される。また、このステージ回転
機構ボックス28は、回転ステージ駆動用装置29によ
って駆動される。
おいて互いに直交する2方向(X,Y方向)にスライド
移動可能な構成となっており、XY方向移動ステージ駆
動用装置25によって駆動される。回転ステージ22
は、傾斜ステージ23上において、回転軸Aを中心とし
て回転可能な構成となっており、ステージ回転機構ボッ
クス28によって回転される。また、このステージ回転
機構ボックス28は、回転ステージ駆動用装置29によ
って駆動される。
【0101】傾斜ステージ23は、その面の法線方向が
鉛直方向から傾斜するように、ステージ傾斜機構ボック
ス23Aを介して傾斜する構成となっており、傾斜ステ
ージ駆動用装置26によって駆動される。XYZ方向移
動ステージ24は、水平面内において互いに直交する2
方向(X,Y方向)、および鉛直方向(Z方向)に移動
可能な構成となっており、XYZ方向移動ステージ駆動
用装置27によって駆動される。
鉛直方向から傾斜するように、ステージ傾斜機構ボック
ス23Aを介して傾斜する構成となっており、傾斜ステ
ージ駆動用装置26によって駆動される。XYZ方向移
動ステージ24は、水平面内において互いに直交する2
方向(X,Y方向)、および鉛直方向(Z方向)に移動
可能な構成となっており、XYZ方向移動ステージ駆動
用装置27によって駆動される。
【0102】以上のような構成において、回転ステージ
22が回転する際には、その上に設置されているXY方
向移動ステージ21および半導体素子12が同時に回転
することになる。この際に、半導体素子12上の目的加
工箇所(例えば目的加工箇所P1)が常に回転軸A上に
位置するように、XY方向移動ステージ21の位置が制
御される機構となっている。
22が回転する際には、その上に設置されているXY方
向移動ステージ21および半導体素子12が同時に回転
することになる。この際に、半導体素子12上の目的加
工箇所(例えば目的加工箇所P1)が常に回転軸A上に
位置するように、XY方向移動ステージ21の位置が制
御される機構となっている。
【0103】また、XYZ方向移動ステージ24は、半
導体素子12上の目的加工箇所(例えば目的加工箇所P
1)の中心がイオンビームIBによる走査領域の中心と
なるように、また、図示しないイオン源2と目的加工箇
所との距離を一定に保つように、その配置位置が制御さ
れる。そして、上記の、XYZ方向移動ステージ駆動用
装置27、傾斜ステージ騒動用装置26、回転ステージ
駆動用装置29、XY方向移動ステージ駆動用装置25
は、図示しない制御装置によって、統合的に制御される
構成となっている。
導体素子12上の目的加工箇所(例えば目的加工箇所P
1)の中心がイオンビームIBによる走査領域の中心と
なるように、また、図示しないイオン源2と目的加工箇
所との距離を一定に保つように、その配置位置が制御さ
れる。そして、上記の、XYZ方向移動ステージ駆動用
装置27、傾斜ステージ騒動用装置26、回転ステージ
駆動用装置29、XY方向移動ステージ駆動用装置25
は、図示しない制御装置によって、統合的に制御される
構成となっている。
【0104】図17は、ステージ回転機構ボックス28
およびステージ傾斜機構ボックス23Aの概略構成およ
びその近傍の配置を示す模式図であり、図18は、図1
7において左方向からみた際の側面図である。
およびステージ傾斜機構ボックス23Aの概略構成およ
びその近傍の配置を示す模式図であり、図18は、図1
7において左方向からみた際の側面図である。
【0105】図17に示すように、ステージ回転機構ボ
ックス28は、回転軸ギア32、回転駆動軸ギア33、
回転駆動用シャフト34、回転駆動用モータ35、およ
び回転ステージシャフト36を備えている。また、図1
7および図18に示すように、ステージ傾斜機構ボック
ス23Aは、傾斜ステージ駆動用シャフト30、および
傾斜駆動用モータ31を備えている。
ックス28は、回転軸ギア32、回転駆動軸ギア33、
回転駆動用シャフト34、回転駆動用モータ35、およ
び回転ステージシャフト36を備えている。また、図1
7および図18に示すように、ステージ傾斜機構ボック
ス23Aは、傾斜ステージ駆動用シャフト30、および
傾斜駆動用モータ31を備えている。
【0106】XYZ方向移動ステージ24上には、ステ
ージ傾斜機構ボックス23Aおよび傾斜ステージ23が
搭載されており、傾斜ステージ23とステージ傾斜機構
ボックス23Aは、傾斜ステージ駆動用シャフト30を
介して接続されている。また、傾斜ステージ駆動用シャ
フト30には、傾斜駆動用モータ31が接続されてお
り、上記の傾斜ステージ駆動用装置26によって、傾斜
駆動用モータ31の駆動が制御され、傾斜ステージ23
の傾斜角度が調節される。
ージ傾斜機構ボックス23Aおよび傾斜ステージ23が
搭載されており、傾斜ステージ23とステージ傾斜機構
ボックス23Aは、傾斜ステージ駆動用シャフト30を
介して接続されている。また、傾斜ステージ駆動用シャ
フト30には、傾斜駆動用モータ31が接続されてお
り、上記の傾斜ステージ駆動用装置26によって、傾斜
駆動用モータ31の駆動が制御され、傾斜ステージ23
の傾斜角度が調節される。
【0107】傾斜ステージ23と回転ステージ22は、
ステージ回転機構ボックス28を介して接続されてい
る。回転ステージ22が回転する際には、傾斜ステージ
23および回転ステージ22の内部に搭載されているス
テージ回転機構ボックス28内の回転駆動用モータ35
が駆動される。すなわち、上記の回転ステージ駆動用装
置29によって回転駆動用モータ35が駆動され、この
回転駆動用モータ35の回転が、回転駆動用シャフト3
4、回転駆動装置ギア33、回転軸ギア32および回転
ステージシャフト36の順で伝達され、最後に回転ステ
ージ22に伝わることによって、回転ステージ22が回
転される。
ステージ回転機構ボックス28を介して接続されてい
る。回転ステージ22が回転する際には、傾斜ステージ
23および回転ステージ22の内部に搭載されているス
テージ回転機構ボックス28内の回転駆動用モータ35
が駆動される。すなわち、上記の回転ステージ駆動用装
置29によって回転駆動用モータ35が駆動され、この
回転駆動用モータ35の回転が、回転駆動用シャフト3
4、回転駆動装置ギア33、回転軸ギア32および回転
ステージシャフト36の順で伝達され、最後に回転ステ
ージ22に伝わることによって、回転ステージ22が回
転される。
【0108】次に、上記のような構成の試料ステージ8
による加工時の動作について、図19ないし図21を参
照しながら説明する。
による加工時の動作について、図19ないし図21を参
照しながら説明する。
【0109】図19は、傾斜ステージ23が水平な状態
にあり、目的加工箇所P1が加工視野内に入っている状
態を示している。ここで、加工視野とはイオンビームの
走査領域を示している。また図20は、傾斜ステージ2
3が傾斜した状態にあり、目的加工箇所P1が加工視野
内に入っている状態を示している。すなわち、図20に
示す状態は、図19に示す状態から、実際に日的加工箇
所P1に対してエッチング加工を行う状態にするまでス
テージを移動させた状態を示している。
にあり、目的加工箇所P1が加工視野内に入っている状
態を示している。ここで、加工視野とはイオンビームの
走査領域を示している。また図20は、傾斜ステージ2
3が傾斜した状態にあり、目的加工箇所P1が加工視野
内に入っている状態を示している。すなわち、図20に
示す状態は、図19に示す状態から、実際に日的加工箇
所P1に対してエッチング加工を行う状態にするまでス
テージを移動させた状態を示している。
【0110】各ステージの状態変化としては次の通りで
ある。傾斜ステージ23は、XYZ方向移動ステージ2
4からステージ傾斜機構ボックス23Aを介して、所定
の傾斜角だけ傾斜される。この際に生じる目的加工箇所
P1のXYZ座標のずれは、XYZ方向移動ステージ2
4を移動させることによって補正される。このような位
置補正制御は、図示しない制御装置によって行われる。
ある。傾斜ステージ23は、XYZ方向移動ステージ2
4からステージ傾斜機構ボックス23Aを介して、所定
の傾斜角だけ傾斜される。この際に生じる目的加工箇所
P1のXYZ座標のずれは、XYZ方向移動ステージ2
4を移動させることによって補正される。このような位
置補正制御は、図示しない制御装置によって行われる。
【0111】このように、加工目的箇所P1は回転軸A
と、イオンビームの走査領域の中心軸Bとの交点座標に
常時、位置する構成となっている。また、XYZ方向移
動ステージ24の位置補正制御によって、図示しないイ
オン源2と目的加工箇所P1との距離も常に一定に保つ
ように制御される構成となっている。
と、イオンビームの走査領域の中心軸Bとの交点座標に
常時、位置する構成となっている。また、XYZ方向移
動ステージ24の位置補正制御によって、図示しないイ
オン源2と目的加工箇所P1との距離も常に一定に保つ
ように制御される構成となっている。
【0112】そして、傾斜ステージ23の傾斜に伴う目
的加工箇所P1の位置補正を行った後に、回転ステージ
駆動用装置29によって、ステージ回転機構ボックス2
8を介して回転ステージ22を回転させ、エッチング加
工を行う。回転ステージ22の回転速度は、回転ステー
ジ駆動用装置29によって任意に調整することができ
る。
的加工箇所P1の位置補正を行った後に、回転ステージ
駆動用装置29によって、ステージ回転機構ボックス2
8を介して回転ステージ22を回転させ、エッチング加
工を行う。回転ステージ22の回転速度は、回転ステー
ジ駆動用装置29によって任意に調整することができ
る。
【0113】以上のように、実際にエッチング加工を開
始するまでの各ステージ移動は、上記の制御装置などに
よって制御されている。
始するまでの各ステージ移動は、上記の制御装置などに
よって制御されている。
【0114】図21は、目的加工箇所が、目的加工箇所
P1から目的加工箇所P2に移動した際の状態を示して
いる。図20に示す状態から図21に示す状態に変化し
た時の、各ステージの状態変化は次のとおりである。
P1から目的加工箇所P2に移動した際の状態を示して
いる。図20に示す状態から図21に示す状態に変化し
た時の、各ステージの状態変化は次のとおりである。
【0115】まず、図20に示す状態での加工が終了し
た後、一度、傾斜ステージ23は自動的に傾斜が0度と
なるように制御されている。そして、この状態から、X
Y方向移動ステージ駆動用装置25によってXY方向移
動ステージ21を移動させ、目的加工箇所を目的加工箇
所P2に移動させる。この際に、図19に示す状態から
図20に示す状態に変化させる時と同様に、XYZ方向
移動ステージ24、傾斜ステージ23、回転ステージ2
2、およびXY方向移動ステージ21は、目的加工箇所
P2が、回転軸A上で、かつイオンビームの走査領域の
中心軸B上に位置するように、上記の制御装置によって
移動される。
た後、一度、傾斜ステージ23は自動的に傾斜が0度と
なるように制御されている。そして、この状態から、X
Y方向移動ステージ駆動用装置25によってXY方向移
動ステージ21を移動させ、目的加工箇所を目的加工箇
所P2に移動させる。この際に、図19に示す状態から
図20に示す状態に変化させる時と同様に、XYZ方向
移動ステージ24、傾斜ステージ23、回転ステージ2
2、およびXY方向移動ステージ21は、目的加工箇所
P2が、回転軸A上で、かつイオンビームの走査領域の
中心軸B上に位置するように、上記の制御装置によって
移動される。
【0116】なお、以上の説明において、目的加工箇所
P1と目的加工箇所P2との位置座標のずれの方向は、
X方向あるいはY方向のどちらか一方に限られるもので
はなく、X方向およびY方向の両方に対してずれた位置
関係であっても構わない。すなわち、実際の半導体素子
を加工する場合では目的加工箇所の座標はランダムに存
在すると想定され、このような場合においても、本実施
形態における試料ステージ8を用いれば、目的加工箇所
に加工視野を移動した際には、常に加工目的箇所が、回
転ステージ22の回転軸A上、かつ、イオンビームの走
査領域の中心軸B上に位置するように制御することがで
きる。
P1と目的加工箇所P2との位置座標のずれの方向は、
X方向あるいはY方向のどちらか一方に限られるもので
はなく、X方向およびY方向の両方に対してずれた位置
関係であっても構わない。すなわち、実際の半導体素子
を加工する場合では目的加工箇所の座標はランダムに存
在すると想定され、このような場合においても、本実施
形態における試料ステージ8を用いれば、目的加工箇所
に加工視野を移動した際には、常に加工目的箇所が、回
転ステージ22の回転軸A上、かつ、イオンビームの走
査領域の中心軸B上に位置するように制御することがで
きる。
【0117】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に係る集
束イオンビーム加工装置は、試料に対してイオンビーム
を照射することによってエッチング加工を行う集束イオ
ンビーム加工装置において、イオンビームを出射するイ
オン源と、試料を保持する試料保持手段と、イオンビー
ムが試料に入射する角度を任意の角度に調節する入射角
度制御手段とを備えている構成である。
束イオンビーム加工装置は、試料に対してイオンビーム
を照射することによってエッチング加工を行う集束イオ
ンビーム加工装置において、イオンビームを出射するイ
オン源と、試料を保持する試料保持手段と、イオンビー
ムが試料に入射する角度を任意の角度に調節する入射角
度制御手段とを備えている構成である。
【0118】これにより、イオンビームのビーム強度お
よびビーム径などを変化させた場合にも、イオンビーム
の入射角度を調節することによって、形成されるエッチ
ング溝の側壁の角度を所望の角度とすることができると
いう効果を奏する。
よびビーム径などを変化させた場合にも、イオンビーム
の入射角度を調節することによって、形成されるエッチ
ング溝の側壁の角度を所望の角度とすることができると
いう効果を奏する。
【0119】請求項2の発明に係る集束イオンビーム加
工装置は、上記試料保持手段が、試料を任意の周期で回
転させる回転ステージを備えている構成である。
工装置は、上記試料保持手段が、試料を任意の周期で回
転させる回転ステージを備えている構成である。
【0120】これにより、請求項1の構成による効果に
加えて、入射角度制御手段によってイオンビームが試料
に入射する角度を調節した上で、試料を回転させながら
エッチング処理を行うことができるので、エッチング溝
のすべての側壁の角度が、所望の角度でかつ一定となる
ように形成することができるという効果を奏する。
加えて、入射角度制御手段によってイオンビームが試料
に入射する角度を調節した上で、試料を回転させながら
エッチング処理を行うことができるので、エッチング溝
のすべての側壁の角度が、所望の角度でかつ一定となる
ように形成することができるという効果を奏する。
【0121】請求項3の発明に係る集束イオンビーム加
工装置は、上記入射角度制御手段が、上記イオン源を内
部に備えたイオンカラムの傾斜角度を調節する傾斜角度
制御手段である構成である。
工装置は、上記入射角度制御手段が、上記イオン源を内
部に備えたイオンカラムの傾斜角度を調節する傾斜角度
制御手段である構成である。
【0122】これにより、請求項1または2の構成によ
る効果に加えて、試料上におけるイオンビームの照射位
置がずれることなく、イオンビームの入射角度を変更す
ることが可能となるという効果を奏する。
る効果に加えて、試料上におけるイオンビームの照射位
置がずれることなく、イオンビームの入射角度を変更す
ることが可能となるという効果を奏する。
【0123】請求項4の発明に係る集束イオンビーム加
工装置は、試料保持手段によって保持された試料に対し
てイオンビームを照射することによってエッチング加工
を行う集束イオンビーム加工装置において、上記試料保
持手段が、傾斜角度を変更可能な傾斜ステージと、回転
軸を中心として回転可能な回転ステージと、平面内での
配置位置の変更が可能なXY方向移動ステージとを備
え、上記XY方向移動ステージが、上記回転ステージの
上に配置されており、上記XY方向移動ステージの上に
試料が保持される構成である。
工装置は、試料保持手段によって保持された試料に対し
てイオンビームを照射することによってエッチング加工
を行う集束イオンビーム加工装置において、上記試料保
持手段が、傾斜角度を変更可能な傾斜ステージと、回転
軸を中心として回転可能な回転ステージと、平面内での
配置位置の変更が可能なXY方向移動ステージとを備
え、上記XY方向移動ステージが、上記回転ステージの
上に配置されており、上記XY方向移動ステージの上に
試料が保持される構成である。
【0124】これにより、試料における目的加工箇所の
中心を、回転軸とイオンビームの走査領域の中心軸との
交点に位置させることが可能となる。このように試料を
位置させることによって、試料に対するイオンビームの
入射角度を所望の角度としながら、試料を回転させてエ
ッチング処理を行うことが可能となるので、エッチング
溝のすべての側壁の角度が、所望の角度でかつ一定とな
るように形成することができるという効果を奏する。
中心を、回転軸とイオンビームの走査領域の中心軸との
交点に位置させることが可能となる。このように試料を
位置させることによって、試料に対するイオンビームの
入射角度を所望の角度としながら、試料を回転させてエ
ッチング処理を行うことが可能となるので、エッチング
溝のすべての側壁の角度が、所望の角度でかつ一定とな
るように形成することができるという効果を奏する。
【0125】また、試料における目的加工箇所が複数存
在する場合にも、試料保持手段が備える各ステージを適
宜移動させることによって、各目的加工箇所を所望の位
置で、かつ所望の方向に配置させることが可能となると
いう効果を奏する。
在する場合にも、試料保持手段が備える各ステージを適
宜移動させることによって、各目的加工箇所を所望の位
置で、かつ所望の方向に配置させることが可能となると
いう効果を奏する。
【0126】請求項5の発明に係るエッチング加工方法
は、試料上における目的加工箇所を中心として、試料を
所定の周期で回転させる工程と、上記の目的加工箇所に
対して、試料の表面の法線方向から所定の角度だけ傾斜
した方向からイオンビームを照射して、所望の深さまで
エッチング溝を形成する工程とを含み、上記のイオンビ
ームを照射する際の所定の角度を、イオンビームのビー
ム強度および/またはビーム径に基づいて設定する。
は、試料上における目的加工箇所を中心として、試料を
所定の周期で回転させる工程と、上記の目的加工箇所に
対して、試料の表面の法線方向から所定の角度だけ傾斜
した方向からイオンビームを照射して、所望の深さまで
エッチング溝を形成する工程とを含み、上記のイオンビ
ームを照射する際の所定の角度を、イオンビームのビー
ム強度および/またはビーム径に基づいて設定する。
【0127】これにより、試料上における目的加工箇所
を中心として、試料を所定の周期で回転させるととも
に、目的加工箇所に対して、試料の表面の法線方向から
所定の角度だけ傾斜した方向からイオンビームを照射し
て、所望の深さまでエッチング溝を形成するので、エッ
チング溝のすべての側壁の角度が、所望の角度でかつ一
定となるようにエッチング加工することができるという
効果を奏する。
を中心として、試料を所定の周期で回転させるととも
に、目的加工箇所に対して、試料の表面の法線方向から
所定の角度だけ傾斜した方向からイオンビームを照射し
て、所望の深さまでエッチング溝を形成するので、エッ
チング溝のすべての側壁の角度が、所望の角度でかつ一
定となるようにエッチング加工することができるという
効果を奏する。
【0128】また、イオンビームのビーム強度および/
またはビーム径を変化させた場合にも、エッチング溝の
すべての側壁の角度を、所望の角度とすることができる
という効果を奏する。
またはビーム径を変化させた場合にも、エッチング溝の
すべての側壁の角度を、所望の角度とすることができる
という効果を奏する。
【0129】請求項6の発明に係るエッチング加工方法
は、上記の試料を回転させる際の周期を、0.05〜
0.1nc/回転の範囲に設定する。
は、上記の試料を回転させる際の周期を、0.05〜
0.1nc/回転の範囲に設定する。
【0130】これにより、請求項5の方法による効果に
加えて、試料の回転を早くした場合に生じる回転誤差に
よるエッチング溝の乱れや、試料の回転を遅くした場合
に、イオンビームの照射時間が長くなることによるエッ
チング溝の形状の不均一さを防ぐことができるので、形
状の整ったエッチング溝を形成することができるという
効果を奏する。
加えて、試料の回転を早くした場合に生じる回転誤差に
よるエッチング溝の乱れや、試料の回転を遅くした場合
に、イオンビームの照射時間が長くなることによるエッ
チング溝の形状の不均一さを防ぐことができるので、形
状の整ったエッチング溝を形成することができるという
効果を奏する。
【0131】請求項7の発明に係るエッチング加工方法
は、上記の目的加工箇所の上面に、金属または絶縁性の
膜を形成してからエッチング溝を形成する。
は、上記の目的加工箇所の上面に、金属または絶縁性の
膜を形成してからエッチング溝を形成する。
【0132】これにより、請求項5または6の方法によ
る効果に加えて、イオンビームのビーム強度分布を示す
ガウス分布曲線のスソの部分によって生じるエッチング
溝の上部のダレは、上記の膜の部分にのみ形成されるこ
とになる。したがって、試料の表面にエッチングのダメ
ージが生じることを防ぐことができるという効果を奏す
る。
る効果に加えて、イオンビームのビーム強度分布を示す
ガウス分布曲線のスソの部分によって生じるエッチング
溝の上部のダレは、上記の膜の部分にのみ形成されるこ
とになる。したがって、試料の表面にエッチングのダメ
ージが生じることを防ぐことができるという効果を奏す
る。
【図1】本発明の実施の一形態に係る集束イオンビーム
加工装置の概略構成を示す模式図である。
加工装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】上記集束イオンビーム加工装置において、イオ
ンカラムが傾斜した際の概略構成を示す模式図である。
ンカラムが傾斜した際の概略構成を示す模式図である。
【図3】上記の集束イオンビーム加工装置が備える試料
ステージの一動作形態を示す模式図である。
ステージの一動作形態を示す模式図である。
【図4】上記試料ステージの他の動作形態を示す模式図
である。
である。
【図5】上記試料ステージのさらに他の動作形態を示す
模式図である。
模式図である。
【図6】上記試料ステージのさらに他の動作形態を示す
模式図である。
模式図である。
【図7】2種類のイオンビーム電流値の場合において、
入射角度に応じたエッチング溝の形状を示した表であ
る。
入射角度に応じたエッチング溝の形状を示した表であ
る。
【図8】エッチング処理時の動作を示す説明図である。
【図9】上記試料ステージにおいて、下段ステージを回
転させない状態でエッチング溝を形成した際のエッチン
グ溝の形状を示す断面図である。
転させない状態でエッチング溝を形成した際のエッチン
グ溝の形状を示す断面図である。
【図10】上記下段ステージを回転させない状態でエッ
チング溝を形成した際に、エッチングが行われない領域
を示した断面図である。
チング溝を形成した際に、エッチングが行われない領域
を示した断面図である。
【図11】上記下段ステージを回転させた状態でエッチ
ング溝を形成した際のエッチング溝の形状を示す断面図
である。
ング溝を形成した際のエッチング溝の形状を示す断面図
である。
【図12】複数の配線階層が形成された半導体素子に対
してエッチング溝を形成した際の様子を示す断面図であ
る。
してエッチング溝を形成した際の様子を示す断面図であ
る。
【図13】図12に示すエッチング溝の上部近傍を拡大
して示す拡大断面図である。
して示す拡大断面図である。
【図14】図12に示す半導体素子に対して、エッチン
グ溝を形成する箇所に絶縁性の膜を予め形成しておい
て、その後エッチング溝を形成した際の様子を示す断面
図である。
グ溝を形成する箇所に絶縁性の膜を予め形成しておい
て、その後エッチング溝を形成した際の様子を示す断面
図である。
【図15】図14に示すエッチング溝の上部近傍を拡大
して示す拡大断面図である。
して示す拡大断面図である。
【図16】本発明の実施の他の形態に係る集束イオンビ
ーム加工装置が備える試料ステージの概略構成を示す模
式図である。
ーム加工装置が備える試料ステージの概略構成を示す模
式図である。
【図17】上記試料ステージが備えるステージ回転機構
ボックスおよびステージ傾斜機構ボックスの概略構成お
よびその近傍の配置を示す模式図である。
ボックスおよびステージ傾斜機構ボックスの概略構成お
よびその近傍の配置を示す模式図である。
【図18】図17において左方向からみた際の側面図で
ある。
ある。
【図19】上記試料ステージの一動作形態を示す模式図
である。
である。
【図20】上記試料ステージの他の動作形態を示す模式
図である。
図である。
【図21】上記試料ステージのさらに他の動作形態を示
す模式図である。
す模式図である。
【図22】従来の集束イオンビーム加工装置の概略構成
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図23】同図(a)および(b)は、従来の集束イオ
ンビーム加工装置によって形成されるエッチング溝の形
状を示す断面図であり、同図(a)はアシストガスを用
いない場合、同図(b)はアシストガスを用いた場合を
示している。
ンビーム加工装置によって形成されるエッチング溝の形
状を示す断面図であり、同図(a)はアシストガスを用
いない場合、同図(b)はアシストガスを用いた場合を
示している。
【図24】イオンビームの強度分布を示すグラフであ
る。
る。
【図25】深いエッチング溝を半導体素子に形成した際
の形状を示す断面図である。
の形状を示す断面図である。
【図26】エッチング深さを横軸、開孔領域の大きさを
縦軸にとった時の関係を示したグラフである。
縦軸にとった時の関係を示したグラフである。
【図27】複数の配線階層が形成された半導体素子の構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図28】図27に示す半導体素子にエッチング溝を形
成した際の様子を示す断面図である。
成した際の様子を示す断面図である。
【図29】試料の表面上におけるエッチング溝の幅が、
処理対象配線に対して必要な加工幅と等しくなるように
加工した際の形状を示す断面図である。
処理対象配線に対して必要な加工幅と等しくなるように
加工した際の形状を示す断面図である。
【図30】処理対象配線にエッチング溝が達し、かつ、
エッチング溝の底部の幅が加工幅となるように加工した
際の形状を示す断面図である。
エッチング溝の底部の幅が加工幅となるように加工した
際の形状を示す断面図である。
【図31】試料を傾斜させて配置させた上で、処理対象
配線にエッチング溝が達し、かつ、エッチング溝の底部
の幅が加工幅となるように加工した際の形状を示す断面
図である。
配線にエッチング溝が達し、かつ、エッチング溝の底部
の幅が加工幅となるように加工した際の形状を示す断面
図である。
【図32】試料を傾斜させた状態で、試料の表面上にお
けるエッチング溝の幅が、加工幅と等しくなるように加
工する際の様子を示す説明図である。
けるエッチング溝の幅が、加工幅と等しくなるように加
工する際の様子を示す説明図である。
【図33】図32に示す状態から、試料を、加工幅の中
心を軸として回転させながら加工を行った際の様子を示
す説明図である。
心を軸として回転させながら加工を行った際の様子を示
す説明図である。
【図34】従来の走査顕微鏡の試料装置の概略構成を示
す断面図である。
す断面図である。
【図35】同図(a)ないし(c)は、従来の半導体基
板の加工方法を示す説明図である。
板の加工方法を示す説明図である。
1 イオンカラム 2 イオン源 8 試料ステージ(試料保持手段) 12 半導体素子(試料) 13 上段ステージ 14 中段ステージ 15 下段ステージ 16 土台 17 目的加工箇所 18 エッチング溝 19 対象配線 20 膜 21 XY方向移動ステージ 22 回転ステージ 23 傾斜ステージ 23A ステージ傾斜機構ボックス 24 XYZ方向移動ステージ 28 ステージ回転機構ボックス A 回転軸 B 中心軸 P1・P2 目的加工箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 袖木 浩一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5C001 AA03 AA05 AA06 BB07 CC07 5C034 BB07 BB08 CC01 CC08 CC19 CD08 DD06 5F004 BA17 BB24 CA05 EA19 EA38
Claims (7)
- 【請求項1】試料に対してイオンビームを照射すること
によってエッチング加工を行う集束イオンビーム加工装
置において、 イオンビームを出射するイオン源と、 試料を保持する試料保持手段と、 イオンビームが試料に入射する角度を任意の角度に調節
する入射角度制御手段とを備えていることを特徴とする
集束イオンビーム加工装置。 - 【請求項2】上記試料保持手段が、試料を任意の周期で
回転させる回転ステージを備えていることを特徴とする
請求項1記載の集束イオンビーム加工装置。 - 【請求項3】上記入射角度制御手段が、上記イオン源を
内部に備えたイオンカラムの傾斜角度を調節する傾斜角
度制御手段であることを特徴とする請求項1または2記
載の集束イオンビーム加工装置。 - 【請求項4】試料保持手段によって保持された試料に対
してイオンビームを照射することによってエッチング加
工を行う集束イオンビーム加工装置において、 上記試料保持手段が、 傾斜角度を変更可能な傾斜ステージと、 回転軸を中心として回転可能な回転ステージと、 平面内での配置位置の変更が可能なXY方向移動ステー
ジとを備え、 上記XY方向移動ステージが、上記回転ステージの上に
配置されており、上記XY方向移動ステージの上に試料
が保持されることを特徴とする集束イオンビーム加工装
置。 - 【請求項5】試料上における目的加工箇所を中心とし
て、試料を所定の周期で回転させる工程と、 上記の目的加工箇所に対して、試料の表面の法線方向か
ら所定の角度だけ傾斜した方向からイオンビームを照射
して、所望の深さまでエッチング溝を形成する工程とを
含み、 上記のイオンビームを照射する際の所定の角度を、イオ
ンビームのビーム強度および/またはビーム径に基づい
て設定することを特徴とするエッチング加工方法。 - 【請求項6】上記の試料を回転させる際の周期を、0.
05〜0.1nc/回転の範囲に設定することを特徴と
する請求項5記載のエッチング加工方法。 - 【請求項7】上記の目的加工箇所の上面に、金属または
絶縁性の膜を形成してからエッチング溝を形成すること
を特徴とする請求項5または6に記載のエッチング加工
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11007029A JP2000208090A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | 集束イオンビ―ム加工装置およびエッチング加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11007029A JP2000208090A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | 集束イオンビ―ム加工装置およびエッチング加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000208090A true JP2000208090A (ja) | 2000-07-28 |
Family
ID=11654623
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11007029A Pending JP2000208090A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | 集束イオンビ―ム加工装置およびエッチング加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000208090A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003022776A (ja) * | 2001-07-05 | 2003-01-24 | Hitachi Ltd | 試料作製装置および試料作製方法 |
| JP2004079511A (ja) * | 2002-05-31 | 2004-03-11 | Fei Co | ビームシステムのビームカラムを傾動する方法とその装置並びにビームシステム |
| EP1209737A3 (en) * | 2000-11-06 | 2004-08-25 | Hitachi, Ltd. | Method and apparatus for specimen fabrication |
| JP2006120909A (ja) * | 2004-10-22 | 2006-05-11 | Kitakyushu Foundation For The Advancement Of Industry Science & Technology | 誘電体材料の加工方法及びこの方法によって製造された半導体デバイス |
| WO2006064548A1 (ja) * | 2004-12-14 | 2006-06-22 | Hitachi High-Technologies Corporation | 荷電粒子線装置およびそれを用いた試料作製方法 |
| JP2016161548A (ja) * | 2015-03-05 | 2016-09-05 | 国立大学法人京都大学 | 探針の製造方法及び探針 |
| US10672615B2 (en) | 2016-07-07 | 2020-06-02 | Toshiba Memory Corporation | Plasma processing apparatus and plasma processing method |
| EP4199029A1 (en) * | 2021-12-20 | 2023-06-21 | Jeol Ltd. | Apparatus and method for ion milling sample |
-
1999
- 1999-01-13 JP JP11007029A patent/JP2000208090A/ja active Pending
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| JP2011146399A (ja) * | 2002-05-31 | 2011-07-28 | Fei Co | ビームシステムのビームカラムを傾動する方法とその装置並びにビームシステム |
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