JP2000208228A - 端子圧着装置 - Google Patents

端子圧着装置

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JP2000208228A
JP2000208228A JP11004534A JP453499A JP2000208228A JP 2000208228 A JP2000208228 A JP 2000208228A JP 11004534 A JP11004534 A JP 11004534A JP 453499 A JP453499 A JP 453499A JP 2000208228 A JP2000208228 A JP 2000208228A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧着端子を連続して圧潰する際に、圧潰動作
と圧潰動作との間隔を短くし、生産効率を向上させるこ
とができる端子圧着装置を提供する。 【解決手段】 動力機構9の動作によってガイド部材が
上下運動の下死点から上死点に変位する際に、ガイド部
材が下死点と上死点との間の所定位置である上昇側中点
(C位置)に到達したとき、電線送り機構の動作を開始
させる電線搬送制御部と、電線送り機構によって電線L
の先端がアンビル上に載置された圧着端子に送り込まれ
るまで、ガイド部材を上死点と下死点との間の所定位置
である下降側中点(A位置)で停止させ、電線Lの先端
が圧着端子に送り込まれたとき、動力機構9の動作を開
始し、ガイド部材を下降側中点から一周させる動力機構
制御部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子圧着装置に関
するものであり、特に、圧着端子を圧潰する際、電線を
自動的に圧潰位置に送り込み、圧潰動作後、圧着端子が
圧着された電線を所定の位置へ移動させることができる
端子圧着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、端子圧着装置は、垂直に立設
された支柱部材の上側にガイド部材が配設され、支柱部
材の下側に基台が配設されている。そして、ガイド部材
の下端に、押圧部材が突出して取付けられ、ガイド部材
及び押圧部材は動力機構により上下運動する。つまり、
押圧部材が下方へ移動したとき、押圧部材の先端と基台
に形成された凹状のアンビルとの間で圧着端子が圧潰さ
れる。
【0003】動力機構は、例えば電動機を備え、電動機
の回転運動によりガイド部材が上下に運動する。具体的
には、ガイド部材が上下運動の上死点にある位置を基準
位置とし、該基準位置から電動機を一回転させることに
より、ガイド部材が上死点から下死点へ変位し、更に下
死点から上死点へ戻る。なお、動力機構には、ガイド部
材が上死点に位置したことを検出する位置検出手段が備
えられており、電動機の回転運動中、ガイド部材が上死
点に到達したことが検出されたとき、電動機の動作を停
止する。
【0004】端子圧着装置には、押圧部材の動作に機械
的に連動する端子送り機構が配設されており、圧着端子
が圧潰され押圧部材が下死点から上死点に変位する毎
に、新しい圧着端子が基台のアンビルに順次送り込まれ
る。そして、アンビルへ送り込まれた圧着端子は、電線
が挿入された後、押圧部材により圧潰される。
【0005】ところで、圧着端子への電線の送り込みや
圧潰動作後の電線の排出を手作業で行うものでは、その
作業に時間がかかり生産性が悪い。また、工場のライン
の一部に組み込むことも困難である。
【0006】そこで、圧着端子を圧潰させる際に、電線
の先端を圧着端子に自動的に送り込むとともに、圧着端
子の圧潰後、圧着端子が圧着された電線を所定の位置に
自動的に移動させることができる電線送り機構と、電線
の切断、及び電線の端部の被覆材の除去を自動的に行う
切断機構とを備えた端子圧着装置が知られている。これ
によれば、まず、電線の先端側の被覆材が除去され、基
台のアンビル上に載置された圧着端子に電線の先端が挿
入される。そして、動力機構の動作により圧着端子が圧
潰される。その後、圧着端子が圧着された電線は電線送
り機構により所定長さ分だけ送られ、切断機構により切
断される。このように、圧潰動作が行われる毎に、圧潰
後の電線の移動動作(排出動作)及び切断動作が行わ
れ、続いて、新しく送り込む電線の被覆材除去動作及び
圧着端子への送り込み動作が順次行われる。
【0007】ここで、電線の移動動作(排出動作)は圧
潰動作後に行われる処理であるため、ガイド部材が上死
点に移動したことが位置検出手段で検出されたときに、
電線の移動動作を開始するようになっている。つまり、
ガイド部材が上下運動の上死点に移動したことが検出さ
れると、動力機構の動作を停止するとともに、電線送り
機構の動作を開始している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、圧着端子を圧
潰させるために必要な動力機構の動作時間、具体的には
電動機が一回転する時間は、比較的短いものの、圧潰動
作と圧潰動作との間に行わなければならない電線の移動
動作や被覆材除去動作は、動力機構の動作時間に比べか
なり長い時間を要していた。しかも、これらの被覆材除
去動作等においては電線への処理を的確に行わなければ
ならないため、動作時間自体を大幅に削減することがで
きなかった。このため、生産効率を上げることができな
かった。
【0009】本発明は、圧着端子を連続して圧潰する際
に、連続する圧潰動作間の間隔を短縮することにより、
生産効率を向上させることができる端子圧着装置の提供
を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
端子圧着装置は、上面にアンビルが形成された基台と、
前記基台の上方に配設され、前記基台に対して上下運動
するように支持されたガイド部材と、前記ガイド部材を
上下運動させる動力機構と、前記ガイド部材の位置を認
識する位置検出手段と、前記ガイド部材の下端に配設さ
れ、前記基台のアンビル上に載置される圧着端子に対し
て前記アンビルとの間で圧潰動作をする押圧部材と、圧
潰動作後、圧着端子が圧着された電線を所定の位置へ移
動させるとともに、新たに供給される電線の先端が前記
アンビル上に載置された新たな圧着端子に臨むように電
線を送り込む電線送り機構と、前記ガイド部材を上下運
動の下死点側から上死点側に変位させる途中で、前記ガ
イド部材の位置が下死点と上死点との間の所定位置であ
る上昇側中点に到達したとき、前記電線送り機構の動作
を開始させる電線搬送制御手段と、電線の先端が前記ア
ンビル上に載置された圧着端子に送り込まれるまで、前
記ガイド部材を上死点と下死点との間の所定位置である
下降側中点で停止させ、電線の先端が圧着端子に送り込
まれたとき、前記動力機構の動作を開始し前記ガイド部
材を前記下降側中点から一周させる動力機構制御手段と
を備えるものである。
【0011】したがって、請求項1の発明の端子圧着装
置によれば、電線送り機構により電線の先端が、基台の
アンビル上に載置された圧着端子に送り込まれると、動
力機構制御手段は、動力機構の動作を開始し、ガイド部
材を下降側中点から一周させる。ここで、下降側中点と
は、上下運動における上死点と下死点との間の所定位置
であり、ガイド部材がこの位置に停止しているときは、
ガイド部材の下端に配設された押圧部材の先端とアンビ
ルとの間に、電線を送り込むことが可能な最小限の隙間
が生じている。
【0012】動力機構の動作により、ガイド部材は、ま
ず下降側中点から下死点側へ変位し、押圧部材の先端と
アンビルとの間で圧着端子を圧潰する。その後、ガイド
部材は上死点側に向かって変位する。ガイド部材の位置
は常時、位置検出手段で認識されており、ガイド部材が
上死点側へ変位する途中で、ガイド部材の位置が上昇側
中点に達したことが位置検出手段で認識されたとき、電
線搬送制御手段は、電線送り機構の動作を開始する。こ
こで、上昇側中点とは、上下運動における下死点と上死
点との間の所定位置であり、ガイド部材がこの位置にあ
るときは、押圧部材の先端とアンビルとの間で電線を移
動(排出)させても、電線や圧着端子が押圧部材の先端
に接することがない隙間が生じている。なお、動力機構
は、ガイド部材が上昇側中点及び上死点を通過して下降
側中点に達するまで駆動され、下降側中点に達したこと
が位置検出手段により認識されたとき停止される。
【0013】電線送り機構の動作が開始すると、まず、
圧着端子が圧着された電線を所定の位置へ搬送する。続
いて、電線送り機構は、次に圧潰される圧着端子、すな
わち、アンビル上に載置された圧着端子に、新しく供給
される電線の先端が挿入されるように電線を送り込む。
そして、圧着端子に、電線の先端が送り込まれた後、上
記の制御が繰り返され、端部に圧着端子が圧着された電
線が連続して生成される。
【0014】このように、請求項1の発明の端子圧着装
置によれば、ガイド部材が上死点に到達する前に、圧着
端子が圧着された電線の移動が開始され、圧潰後にガイ
ド部材を元の位置に戻すための動力機構の動作と、電線
送り機構による電線の移動動作とが連動して行われる。
また、ガイド部材を下降側中点から駆動し始めることに
より、動力機構の動作が開始されてから圧着端子が圧潰
されるまでの時間が短縮される。
【0015】請求項2の発明にかかる端子圧着装置は、
請求項1に記載の端子圧着装置において、前記動力機構
は、電動機と、前記電動機の回転位置を検出する回転位
置検出手段とを有し、前記電動機の回転動作により、前
記ガイド部材を上下運動させるとともに、前記回転位置
検出手段により前記ガイド部材の位置を認識するもので
ある。ここで、回転位置検出手段としては、電動機の軸
に配設されたエンコーダが挙げられる。
【0016】したがって、請求項2の発明の端子圧着装
置によれば、請求項1の発明の端子圧着装置の作用に加
え、ガイド部材を上下運動させる際、動力機構に備えら
れた電動機を回転させる。ここで、電動機の回転角度と
ガイド部材の位置は互いに関連しているため、エンコー
ダ等の回転位置検出手段によりガイド部材の位置が認識
される。
【0017】請求項3の発明にかかる端子圧着装置は、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の端子圧着装
置において、前記下降側中点を所定の範囲内で設定可能
な開始位置設定手段を備えたものである。
【0018】したがって、請求項3の発明の端子圧着装
置によれば、請求項1または請求項2の発明の端子圧着
装置の作用に加え、開始位置設定手段により、下降側中
点の位置、つまり、ガイド部材の停止位置が、電線の径
の大きさや圧着端子の高さ等に応じて、任意の位置に設
定される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
端子圧着装置について図1乃至図8に基づき説明する。
図1及び図2は本発明の一実施形態である端子圧着装置
を示す斜視図、図3乃至図5は本発明の一実施形態であ
る端子圧着装置の動作を説明するための説明図、図6は
本発明の一実施形態である端子圧着装置における動作の
時間的変化を示すタイムチャート、図7は本発明の一実
施形態である端子圧着装置の制御手段を示すブロック
図、図8は図7の制御手段の動作を示すフローチャート
である。
【0020】本実施形態の端子圧着装置1は、電線Lの
送り込み、被覆材の除去、圧着端子の圧潰、及び電線L
の切断を一連の動作として行い、両端に圧着端子が圧着
された所定長さの電線Lを連続して生成するものであ
る。そして、端子圧着装置1は、図1に示すように、電
線Lの先端側に圧着端子を圧着させるための第1圧着機
本体2と、電線Lの後端側に圧着端子を圧着させるため
の第2圧着機本体3と、電線Lを切断するとともに電線
Lの端部の被覆材を除去する切断機構4と、電線Lの先
端側を第1圧着機本体2に送り込む電線送り機構5と、
切断後の電線Lを保持し電線Lの後端側を第2圧着機本
体3に送り込むチャック機構6とを備えている。
【0021】第1圧着機本体2と第2圧着機本体3とは
基本的な構成が等しいため、ここでは第1圧着機本体2
について説明し、第2圧着機本体3についての詳細な説
明は省略する。第1圧着機本体2は、長手方向が垂直に
立設する支柱部材8と、支柱部材8の上側に配設され、
動力機構9(図2参照)の動作により上下運動するガイ
ド部材10と、支柱部材8の下側に位置する基台11と
を備えている。支柱部材8は、金属で形成され、腕部8
a、柱部8b、及び根部8cにより断面略コ字状の外観
を呈している。また、支柱部材8は、柱部8bの長手方
向が地面に対して垂直になるように設置され、腕部8a
の側面には、ガイド部材10が上下方向に摺動可能な状
態で取付けられている。また、根部8cの上面であり、
且つガイド部材10の下方には、基台11が取付けられ
ている。
【0022】ガイド部材10は、図2に示すように、支
柱部材8の腕部8aに固定された支持部材12に横幅方
向両側を支持され、上下方向にのみ摺動可能となってい
る。このガイド部材10は、動力機構9により上下運動
する。
【0023】動力機構9は、電動機14でクランク軸1
5を回転させることにより、ガイド部材10を摺動させ
るものである。ガイド部材10の略中央には、横幅方向
に向かって延びる長孔状のガイド孔10aが穿設されて
いる。ガイド孔10aには、縦幅がガイド孔10aに略
等しい砲金からなる摺動部材16が嵌め込まれており、
摺動部材16はガイド孔10a内を長手方向に向かって
平行移動可能になっている。摺動部材16は、略中央を
電動機14の駆動軸に連結されたクランク軸15の端部
に回動可能に軸支されている。
【0024】クランク軸15は、電動機14の駆動軸に
一端が連結された主軸15aと、主軸15aの他端に一
端が垂設された直交軸15bと、直交軸15bの他端に
垂設され主軸15aに略平行な作用軸15cとからな
り、全体がクランク状になっている。そのため、主軸1
5aが回転すると作用軸15cの端部が円運動し、作用
軸15cの端部に軸支されている摺動部材16が、電動
機14の駆動軸の回転により円運動する。摺動部材16
の円運動のうち、垂直方向成分によりガイド部材10は
上下運動し、摺動部材16の円運動のうち、水平方向成
分により摺動部材16自身がガイド孔10a内を長手方
向に円運動する。なお、電動機14の回転軸には、エン
コーダ17(図7に示す)が取付けられており、電動機
14の回転角度、すなわちガイド部材10の位置がエン
コーダ17を介して検出される。ここで、エンコーダ1
7は本発明の回転位置検出手段に相当する。
【0025】ガイド部材10には、調節機構(図示しな
い)と圧力センサ18とを介して押圧部材19が取付け
られている。押圧部材19は、ガイド部材10の下端か
ら突出して配設されており、調節機構により下方への突
出長さを調節できるようになっている。押圧部材19
は、ガイド部材10と一体となって上下運動する。
【0026】基台11は、図1に示すように支柱部材8
の根部8cに取付けられており、上面の略全体が平面で
あるが、押圧部材19の下方に対応する部分には、凹状
のアンビル20が形成されている。したがって、基台1
1のアンビル20に圧着端子が供給された状態で、電動
機14を駆動させると、押圧部材19がガイド部材10
とともに下方に移動し、押圧部材19の先端と基台11
に形成されたアンビル20とが噛み合って、圧着端子を
圧潰する。
【0027】調節機構は、ステッピングモータ等を有
し、ステッピングモータの駆動軸の回転方向、及び回転
角度を所定の範囲内で自在に数値制御することにより、
押圧部材19の移動方向及び移動量(突出長さ)を調節
することができる。この調節機構により、押圧部材19
の先端と基台11の上面に形成されたアンビル20との
距離が調節される。
【0028】調節機構と押圧部材19との間には、圧力
センサ18が設けられており、押圧部材19とアンビル
20との間で圧着端子を圧潰する際に、押圧部材19に
加わる圧力を検出する。この圧力は、圧着端子が受ける
圧力に略等しい圧力である。圧力センサ18は、圧電素
子等で構成され、受けた圧力に応じて抵抗値が変化す
る。圧力センサ18が検知する押圧力の波形は山状をし
ており、ガイド部材10の上下運動に合わせて周期的に
発生し、各波形の振幅は略一定である。つまり、押圧部
材19の先端が圧着端子に当接し始めると、圧力センサ
18に圧力が加わり、ガイド部材10が上下運動の下死
点に位置したとき、最も大きな圧力が検知される。そし
て、ガイド部材10が下死点から上方に移動するにつれ
て、検知される圧力は小さくなる。
【0029】押圧部材19の先端が破損して押圧部材1
9の全長が短くなると、ガイド部材10が下死点に到達
したときの押圧部材19の先端とアンビル20との距離
が十分に短くならないため、圧着端子を十分に圧潰でき
なくなる。そのため、圧力センサ18が検知する圧力が
小さくなる。なお、圧着端子を十分に圧潰できない場合
には、電線端部に圧着された圧着端子と電線Lとの結合
力が十分に得られないだけでなく、圧着端子と電線Lと
の接触抵抗が基準値以下にならない。また、導線の一部
が除去された電線Lを圧着端子に挿入する場合にも、押
圧部材19の先端が欠けている場合と同様に圧力センサ
18が検知する圧力が小さくなる。一方、電線Lの端部
の被覆材の一部が、何らかの原因で除去できずに残され
たままの状態で圧着端子に挿入された場合には、圧力セ
ンサ18が検知する圧力の最大値が大きくなる。
【0030】そこで、端子圧着装置1では、電線Lと圧
着端子との結合強度及び接触抵抗の許容基準となる範囲
を予め定め、圧力センサ18が検知する押圧力の変化を
分析して、圧着端子の電線端部への圧着状態により電線
Lと圧着端子との間の結合強度及び接触抵抗が許容範囲
内であるか否かを判断している。そして、圧力センサ1
8が検知する押圧力の分析結果が圧着不良を示す場合、
即ち検知される圧力が許容範囲間から逸脱する場合に
は、不良品として除外される。
【0031】また、第1圧着機本体2は、圧着端子を基
台11のアンビル20に順次供給する端子搬送手段(図
示しない)を備えている。端子搬送手段は、一連に繋が
れた圧着端子を案内部材に沿って移動させるものであ
り、押圧部材19の動作に連動している。具体的には、
端子搬送手段は、応動部材(図示しない)を介して押圧
部材19と機械的に連結されており、押圧部材19が圧
着端子を圧潰した後、下死点側から上方へ移動すると
き、端子搬送手段が動作する。つまり、端子搬送手段
は、圧着端子の圧潰が終了した後、押圧部材19を初期
の位置に戻すという動作に応じて、一連に繋がれた圧着
端子を移動させる。圧着端子は接続部材を介して一連に
繋がれているが、押圧部材19とアンビル20との間で
圧潰されるとき、圧潰される圧着端子と隣接する圧着端
子を繋ぐ接続部材は、図示しない切断部材により切断さ
れて切り離される。
【0032】切断機構4は、電線Lの切断や、電線Lの
端部の被覆材を除去するものであり、上下方向に配設さ
れた2つ刃(上刃・下刃)と、上刃を下刃に対して上下
に移動させる移動手段(図示しない)とを備えている。
つまり、上刃と下刃との間に電線Lを挿入した状態で、
上刃が下刃に当接するように移動手段を動作させること
により電線Lが切断される。また、電線Lの端部が所定
長さ突出するように、上刃と下刃との間に電線Lを挿入
した状態で、上刃と下刃との間隔が電線Lの芯線の大き
さに対応した距離となるように移動手段を動作させ、続
いて、電線送り機構5あるいはチャック機構6により電
線Lを引っ張ることにより、電線Lの端部の被覆材が除
去される。なお、被覆材を除去する際の上刃と下刃との
間隔は、電線Lの種類等に応じて適宜設定される。
【0033】電線送り機構5は、図3に示すように、電
線取込みガイド22、ローラ23、及びガイドパイプ2
4が、円形板25の上に配設されている。なお、ローラ
23は、ローラ駆動手段26(図7参照)により駆動さ
れ、回転方向と回転数を制御することにより電線Lを任
意の長さだけ送ることができる。電線取込みガイド22
を介して取込まれた電線Lは、ローラ23により、ガイ
ドパイプ24内に送り込まれ、更にガイドパイプ24の
先端へと導かれる。ガイドパイプ24の先方向には、前
述した切断機構4が配設されており、ローラ23により
電線Lを送り込むと、電線Lの先端が切断機構4の上刃
と下刃の間に挿入される。
【0034】また、電線送り機構5の円形板25は、モ
ータ等を有する回転手段27(図7参照)により所定角
度内で回転する。つまり、回転手段27により円状板2
5が回転すると、ガイドパイプ24の先端位置が変位
し、所定角度の回転によりガイドパイプ24の先端が第
1圧着機本体2のアンビル20に臨む。この状態で、ロ
ーラ23により電線Lを送り込むと、電線Lの先端がア
ンビル20上に載置された圧着端子の所定部位に挿入さ
れる。
【0035】チャック機構6は、切断機構4の後方側に
配設され、保持手段29、移動手段30、及び送込手段
31を備えている。保持手段29は、送込手段31の先
端に取付けられており、電線Lを挟んだ状態で保持する
ものである。また、移動手段30は、保持手段29が弧
を描くように、保持手段29及び送込手段31を所定範
囲内で移動させるものであり、保持手段29により電線
Lが保持された状態で、電線Lの後端側を切断機構4側
から第2圧着機本体3側に移動させることができる。ま
た、送込手段31は、保持手段29を前後方向に移動さ
せるものであり、第2圧着機本体3のアンビル上に載置
された圧着端子の所定部位に、電線Lの後端側を送り込
むとともに、圧着端子の圧潰後、圧着端子が圧着された
電線Lをアンビルから排出する。なお、これらの保持手
段29、移動手段30、及び送込手段31は圧縮空気の
供給により駆動される。
【0036】この端子圧着装置1は、制御手段33を備
えており、制御手段33によって図3及び図4に示す一
連の動作が行われる。すなわち、まず、電線送り機構5
は、電線取込ガイド22を介して電線Lが供給される
と、ローラ駆動手段26によってローラ23を回転さ
せ、図3に示す矢印Aの方向に電線Lを送る。このと
き、電線Lはガイドパイプ24によって案内され、電線
Lの先端が切断機構4の上刃と下刃の間に送り込まれ
る。そして、電線Lの端部側が切断機構4の刃を所定長
さだけ越えた時点でローラ23の回転を一旦停止すると
ともに、移動手段(図示しない)により上刃が下刃側に
移動し、上刃と下刃との間隙が所定長さとなる。なお、
この所定長さは予め作業者により設定された値であり、
電線Lの芯線の大きさに相当する。その後、ローラ駆動
手段26によってローラ23が逆回転し、電線Lは図3
に示す矢印Bの方向に移動する。これにより、電線Lの
先端の被覆材が除去される。
【0037】電線Lの先端の被覆材が除去された後、回
転手段27の動作により円形板25が反時計方向(矢印
Cの方向)に所定角度回転する。これにより、電線送り
機構5の円形板25上に配設されたガイドパイプ24の
先端が、第1圧着機本体2のアンビル20側を向く。そ
して、アンビル20には、圧着端子が端子搬送手段(図
示しない)によって供給されているため、ローラ駆動手
段26によってローラ23を回転(正回転)させると、
電線Lの先端が圧着端子の所定部位に挿入される。
【0038】圧着端子に電線Lが挿入された後、圧着端
子の圧潰動作が行われる。つまり、動力機構9の電動機
14が駆動し、押圧部材19がガイド部材10とともに
下方に移動し、押圧部材19の先端と基台11に形成さ
れたアンビル20とが噛み合って、圧着端子を圧潰す
る。
【0039】続いて、回転手段27の動作により、円形
板25が時計方向(矢印Dの方向)に所定角度回転す
る。これにより、ガイドパイプ24が、元の位置に戻
り、ガイドパイプ24の先端は切断機構4を向く。この
状態で、ローラ駆動手段26によってローラ23が回転
し、電線Lが図3に示す矢印Aの方向に所定長さ分送ら
れる。この所定長さとは、必要な電線Lの長さであり、
作業者によって設定された値である。電線が所定長さ分
送られた後、切断機構4の移動手段により、上刃が下刃
側に当接し、上刃と下刃との間で電線Lを切断する。
【0040】その後、チャック機構6の保持手段29が
動作し、電線Lを挟んだ状態で保持する。そして、送込
手段31により電線Lの後端側を所定距離だけ図4に示
す矢印Eの方向へ移動させるとともに、所定距離戻した
状態で、切断機構4の移動手段により上刃と下刃との間
隔を、電線Lの芯線の大きさに相当する距離とする。こ
の状態で、送込手段31により電線Lを図4に示す矢印
Fの方向に引っ張ると、電線Lの後端側の被覆材が除去
される。
【0041】さらに、チャック機構6は、移動手段30
により、保持手段29及び送込手段31を、切断機構4
側から図4に示す矢印Gの方向へ移動させる。そして、
第2圧着機本体3側まで移動すると、送込手段31によ
り電線Lを図4に示す矢印Hの方向へ移動させ、第2圧
着機本体3のアンビルに電線を送り込む。第2圧着機本
体3においても、第1圧着機本体2と同様、アンビルに
は圧潰動作毎に、圧着端子が順次供給されるため、送込
手段31により送り込まれた電線Lは、圧着端子の所定
部位に挿入される。
【0042】電線Lの後端側が圧着端子に送り込まれた
後、第2圧着機本体3により圧着端子の圧潰動作が行わ
れる。つまり、第1圧着機本体2と同様、動力機構の電
動機が駆動し、押圧部材がガイド部材とともに下方に移
動し、押圧部材の先端と基台に形成されたアンビルとが
噛み合って、圧着端子を圧潰する。これにより、両端に
圧着端子が圧潰された電線Lが生成される。なお、この
ように生成された電線Lは図示しない排出機構へ送られ
る。
【0043】なお、電線送り機構5は、切断機構4によ
り電線Lが切断された後、新しく供給される電線Lに対
して同じ処理を繰り返す。つまり、電線Lの先端側に圧
着端子を圧着するための第1圧着機本体2の動作と、電
線Lの後端側に圧着端子を圧着するための第2圧着機本
体3の動作とが並行して行われる。
【0044】ところで、本実施形態の端子圧着装置1で
は、圧着端子を連続して圧潰する際に、連続する圧潰動
作間の間隔を短縮するため、第1の特徴的な制御とし
て、動力機構9が動作を開始してから圧着端子が圧潰さ
れるまでの時間を低減している。また、第2の特徴的な
制御として、動力機構9の動作の一部と、電線送り機構
5の動作とを同時に行うことにより一連の処理時間を短
縮している。具体的に説明すれば、図5に示すように、
電線送り機構5により電線Lの先端が、基台11のアン
ビル20上に載置された圧着端子に送り込まれると、動
力機構9の電動機14は、ガイド部材10が下降側中点
に位置する状態(A)から駆動を開始し、(B),
(C),(D)の状態を経て1回転する。ここで、下降
側中点とは、上下運動における上死点と下死点との間の
所定位置であり、ガイド部材10がこの位置に停止して
いるときは、(a)に示すようにガイド部材10の下端
に配設された押圧部材19の先端とアンビル20との間
に電線Lを送り込むことが可能な最小限の隙間が生じて
いる。このように、動力機構9の電動機14は、ガイド
部材10を下降側中点を基準(停止位置)として回転す
るため、電動機14の回転が開始されてから圧着端子が
圧潰されるまでの時間が短縮される。なお、下降側中点
の位置は、開始位置設定部35により調節可能であり、
電線Lの径の大きさや圧着端子の高さ等に応じて調節す
ることにより、ガイド部材10の下端に配設された押圧
部材19の先端とアンビル20との隙間を、常に、電線
Lを送り込むことが可能な最小限の距離に設定すること
ができる。
【0045】電動機14の回転により、ガイド部材10
は、まず下死点側へ変位し、押圧部材19の先端とアン
ビル20との間で圧着端子を圧潰する((b)に示
す)。その後、ガイド部材10は上死点側に向かって変
位する。ガイド部材10の位置は常時、エンコーダ17
により認識されており、ガイド部材10を下死点側から
上死点側へ変位させる途中で、ガイド部材10の位置が
上昇側中点に達したことが認識されたとき、電線送り機
構5の動作を開始する。ここで、上昇側中点とは、上下
運動における下死点と上死点との間の所定位置であり、
ガイド部材10がこの位置にあるときは、電線Lに圧潰
された圧着端子を移動させても押圧部材19の先端に接
することがない最小限の隙間が生じている((c)に示
す)。なお、電動機14は、ガイド部材10が上昇側中
点及び上死点を通過して下降側中点に達するまで駆動さ
れ、下降側中点に達したことがエンコーダ17により認
識されたとき停止する。このように、ガイド部材10が
上死点((D)に示す)に到達する前に、圧潰動作後の
電線Lの移動が開始される。つまり、電動機14の回転
動作、詳しくは、圧潰後にガイド部材10を元の位置に
戻すための動作と、電線送り動作とが同時に行われる。
【0046】これらの制御の時間的変化を図6のタイム
チャートに示す。(イ)は本実施形態の端子圧着装置1
における電動機14の動作状態を示し、(ロ)は本実施
形態の端子圧着装置1における電線処理動作を示してい
る。また、(ハ)は従来の端子圧着装置における電動機
の動作状態を示し、(ニ)は従来の端子圧着装置におけ
る電線処理動作を示している。なお、電線処理動作と
は、圧着端子が圧潰されてから再び圧潰動作を開始する
までの動作であり、電線送り機構5による円形板25の
回転動作、ローラ23による電線Lの送り動作、切断機
構4による電線Lの切断動作と新しい電線Lに対しての
被覆材除去動作、及び電線送り機構5による圧着端子へ
の電線Lの送込み動作が含まれる。
【0047】このタイムチャートから分かるように、同
じ時間に電動機の回転を開始した場合、本実施形態のも
のは従来品より、電線処理動作を開始するタイミングが
T時間早くなる。なお、このT時間は1回当たりの時間
差であり、複数の電線Lに対して連続して圧着端子を圧
着させるものにおいては、このT時間に生産数を掛けた
累積時間が削減できることとなる。
【0048】図7は、制御手段33の構成を示すブロッ
ク図である。制御手段33は、一連の動作を行う運転制
御手段34を有する。運転制御手段34は、演算及び制
御を行う中央情報処理装置(CPU)と、読み出し専用
メモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(RA
M)からなる補助記憶装置とを備えており、図8に示す
プログラムに従って圧着端子の圧潰動作を連続して行
う。運転制御手段34の入力ポートには、操作装置32
(図1に示す)に配設された開始位置設定部35、電線
長さ設定部36、圧着個数設定部37、及び運転スイッ
チ38と、エンコーダ17の出力が入力される位置検出
部39が接続されている。
【0049】開始位置設定部35は、圧潰動作時に電動
機14の駆動を開始する位置、即ち下降側中点を設定す
るものであり、電線Lの径の大きさや圧着端子の大きさ
等に応じて適宜設定される。電線長さ設定部36は、電
線Lの必要な長さを設定するものであり、ここで設定さ
れた長さの電線Lが、電線送り機構5及び切断機構4の
動作により生成される。また、圧着個数設定部37は、
圧着端子が圧着された電線Lの生産本数を設定するもの
であり、ここで設定された本数の電線Lが生産されるま
で、上述した一連の動作が繰り返される。運転スイッチ
38は、一連の動作の開始を指示するためのものであ
る。また、位置検出部39は、エンコーダ17の出力に
基づき、電動機14の回転角度、換言すれば、ガイド部
材10の位置を認識するものである。ここで、開始位置
設定部35は本発明の開始位置設定手段に相当し、位置
検出部39は本発明の位置検出手段に相当する。
【0050】運転制御手段34の出力ポートには、動力
機構制御部40、電線搬送制御部41、電線切断制御部
42、及び電線移動制御部43が接続されている。動力
機構制御部40は、第1圧着機本体2及び第2圧着機本
体3の動力機構9を制御するものであり、運転制御手段
34の出力に基づいて、第1圧着機本体2の電動機14
(第1電動機)と、第2圧着機本体3の電動機(第2電
動機)を駆動する。電線搬送制御部41は、電線送り機
構5を制御するものであり、運転制御手段34の出力に
基づいて、ローラ駆動手段26及び回転手段27を駆動
する。また、電線切断制御部42は、運転制御手段34
の出力に基づいて切断機構4を制御し、電線Lの切断、
または被覆材の除去を行う。また、電線移動制御部43
は、運転制御手段34の出力に基づいてチャック機構6
を制御し、電線Lを保持して移動させる。ここで、動力
機構制御部40は本発明の動力機構制御手段に相当し、
電線搬送制御部41は本発明の電線搬送制御手段に相当
する。
【0051】次に、本実施形態の端子圧着装置1の運転
制御手段34における、電線Lの先端側の処理動作につ
いて説明する。図8のフローチャートに示すように、ま
ず、圧潰動作を開始する前に、作業者は、操作装置32
により各種の調節値を設定する。この調節値には、電線
Lの被覆材を除去する際の切断機構4の上刃と下刃との
間隔や、圧潰動作時の押圧部材19の下端とアンビル2
0との間隔(圧潰圧力)、及び圧潰動作時に電動機14
の回転を開始する位置(下降側中点)等の調節値が含ま
れる。特に、下降側中点の調節は、開始位置設定部35
によって行われ、圧潰する圧着端子の大きさや電線Lの
径に応じて最適な値に設定される。また、作業者は、加
工したい電線Lの長さを電線長さ設定部36により設定
し、生産数を圧着個数設定部37により設定する。
【0052】このように、各種の調節値が設定され(ス
テップS1においてYES)、電線Lの長さ及び生産数
が設定された後(ステップS2においてYES)、運転
スイッチ38がオン操作されると(ステップS3におい
てYES)、運転制御手段34は、電線搬送制御部41
及び電線切断制御部42を動作させ、電線Lの先端側の
被覆材を除去する(ステップS4)。具体的には、ロー
ラ駆動手段26によってローラ23を回転させ、電線L
の端部側が切断機構4の刃を所定長さだけ越えるように
電線Lを切断機構4側に送る。そして、移動手段30の
動作により上刃と下刃との間隙を電線Lの芯線の大きさ
に相当する長さにした状態で、ローラ23を逆回転させ
ることにより、電線Lの先端の被覆材が除去される。
【0053】続いて、電線送り機構4の回転手段27を
動作させ、円形板25を反時計方向に回転させる(ステ
ップS5)。そして、ガイドパイプ24が圧潰位置であ
るアンビル20側に到達すると、(ステップS6におい
てYES)、ガイドパイプ24が載置された円形板25
の回転を停止するとともに、ローラ23を回転させる
(ステップS7)。これにより電線Lの先端が圧着端子
の所定部位に挿入される。
【0054】圧着端子に電線Lが挿入された後、圧着端
子の圧潰動作を行う。つまり、動力機構9の電動機14
を回転させる(ステップS8)。これにより、押圧部材
19がガイド部材10とともに下方に移動し、押圧部材
19の先端と基台11に形成されたアンビル20とが噛
み合って、圧着端子を圧潰する。具体的には、動力機構
9の電動機14は、ガイド部材10がステップS1で設
定された下降側中点に位置する状態から回転を開始し、
上下運動の下死点及び上死点を経て1回転する。ここ
で、ガイド部材10が下死点側へ変位する際、押圧部材
19の先端とアンビル20との間で圧着端子が圧潰され
る。
【0055】ガイド部材10の位置は常時、位置検出部
39により認識されており、ガイド部材10が下死点側
から上死点側へ変位する途中で、ガイド部材10の位置
が上昇側中点に達したことが認識されたとき、すなわち
図5の(C)の状態になったとき(ステップS9)、電
線送り機構5の動作を開始し、ガイドパイプ24が載置
された円形板25を時計方向に回転させる(ステップS
10)。電動機14は、ガイド部材10が上昇側中点及
び上死点を通過して下降側中点に達するまで駆動され、
下降側中点、すなわち図5の(A)の状態になったこと
が位置検出部39により認識されたとき停止される(ス
テップS11及びステップS12)。
【0056】ガイドパイプ24が載置された円形板25
が時計方向に回転し、ガイドパイプ24が元の位置に戻
ると、円形板25の回転を停止させる(ステップS13
及びステップS14)。次にローラ駆動手段26によっ
てローラ23を回転させ電線Lを送る。(ステップS1
5)。送られる電線Lの長さがステップS2で設定され
た所定長さに到達したら(ステップS16においてYE
S)、電線送り動作を停止する(ステップS18)。
【0057】その後、電線切断制御部42を動作させ、
切断機構4の移動手段により、上刃と下刃との間で電線
Lを切断する(ステップS18)。これにより、先端に
圧着端子が圧着された所定長さの電線Lが生成される。
運転制御手段34は、このように生成された電線Lの本
数、すなわち第1圧着機本体2による圧潰回数が、ステ
ップ2で設定された設定数に到達するまでステップS1
乃至ステップS18の制御を繰り返し(ステップS19
においてNO)、圧潰回数が設定数に到達したら(ステ
ップS19においてYES)、一連の動作を終了する。
なお、図8に示すフロチャートでは、電線Lの先端側の
圧潰動作について説明したが、電線Lの後端側の圧潰動
作は、この圧潰動作と並行して行われ、第2圧着機本体
3、切断機構4、及びチャック機構6により、電線Lの
先端側の圧潰動作と同様な方法で行われる。
【0058】このように、上記の端子圧着装置1では、
ガイド部材10が上死点に到達する前に、圧潰動作後の
電線Lの移動を開始するため、圧潰後にガイド部材10
を元の位置に戻すための電動機14の動作と、電線送り
機構5の動作とが同時に行われる。このため、圧潰動作
と電線送り動作との一連の処理時間を短縮することがで
きる。また、電動機14は、ガイド部材10を下降側中
点から駆動し始めるため、電動機14の動作が開始され
てから圧着端子が圧潰されるまでの時間を短縮すること
ができる。したがって、圧着端子を連続して圧潰する際
に、圧潰動作と圧潰動作との間隔が短縮でき、生産効率
を向上させることができる。
【0059】特に、上記の端子圧着装置1では、開始位
置設定部35により、下降側中点の位置を所定の範囲内
で任意に設定することにより、電線Lの径の大きさや圧
着端子の高さ等が変わっても、ガイド部材10の下端に
配設された押圧部材19の先端とアンビル20との隙間
を、電線Lを送り込むことが可能な最小限の距離に調節
することができる。したがって、電動機14の動作が開
始されてから圧着端子が圧潰されるまでの時間を可能な
限り短縮することができる。
【0060】さらに、上記の端子圧着装置1では、電動
機14の回転角度を検出することにより、ガイド部材1
0の位置を認識するため、ガイド部材10の下降側中点
及び上昇側中点の位置を確実に認識することができる。
【0061】ところで、上記実施形態の端子圧着装置1
では、第1圧着機本体2において、時間を短縮する場合
について示したが、第2圧着機本体3においても同様の
制御により時間を短縮することができる。なお、この場
合、チャック機構6が本発明の電線送り機構に相当す
る。
【0062】上記実施形態の端子圧着装置1では、電線
Lの両端に圧着端子を圧着する端子圧着装置を示した
が、電線Lの先端側にのみ圧着端子を圧着する端子圧着
装置であっても構わない。
【0063】上記実施形態の端子圧着装置1では、1本
に繋がれた電線Lを、切断機構4により切断するととも
に端部の被覆材を除去するものを示したが、予め、所定
長さに切り揃えられ、端部の被覆材が除去された電線L
を供給するようにしてもよい。この場合には切断機構4
を省略することができる。
【0064】上記実施形態の端子圧着装置1では、開始
位置設定部35を備え、下降側中点の位置を任意に設定
できるものを示したが、下降側中点の位置を予め定めた
所定の位置としてもよい。
【0065】上記実施形態の端子圧着装置1では、電動
機14の回転位置を検出することにより、ガイド部材1
0の位置を認識するものを示したが、ガイド部材10の
位置を直接検出するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の端子圧
着装置は、ガイド部材を下降側中点から駆動し始めるた
め、動力機構の動作が開始されてから、圧着端子が圧潰
されるまでの時間を短縮することができる。また、ガイ
ド部材が上昇側中点に到達した時点から電線の移動を開
始するため、圧着端子が圧潰されてから電線の移動が開
始されるまでの時間を短縮することができる。したがっ
て、圧着端子を連続して圧潰する際に、圧潰動作と圧潰
動作との間隔を短くすることができ生産効率を向上させ
ることができる。
【0067】請求項2の発明の端子圧着装置は、請求項
1の発明の端子圧着装置の効果に加えて、電動機の回転
角度を検出することにより、ガイド部材の位置を認識す
るため、ガイド部材の下降側中点及び上昇側中点の位置
を確実に認識することができる。
【0068】請求項3の発明の端子圧着装置は、請求項
1または請求項2の発明の端子圧着装置の効果に加え
て、開始位置設定手段で下降側中点の位置を所定の範囲
内で任意に設定することにより、電線の径の大きさや圧
着端子の高さ等が変わっても、ガイド部材の下端に配設
された押圧部材の先端とアンビルとの隙間を、電線を送
り込むことが可能な最小限の距離とすることができる。
したがって、動力機構の動作が開始されてから圧着端子
が圧潰されるまでの時間を可能な限り短縮することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である端子圧着装置の全体
を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態である端子圧着装置のガイ
ド部材近傍を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態である端子圧着装置の動作
を説明するための説明図である。
【図4】本発明の一実施形態である端子圧着装置の動作
を説明するための説明図である。
【図5】本発明の一実施形態である端子圧着装置の圧潰
動作を説明するための説明図である。
【図6】本発明の一実施形態である端子圧着装置におけ
る動作の時間的変化を示すタイムチャートである。
【図7】本発明の一実施形態である端子圧着装置の制御
手段を示すブロック図である。
【図8】図7の制御手段の動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 端子圧着装置 2 第1圧着機本体 3 第2圧着機本体 4 切断機構 5 電線送り機構 6 チャック機構 9 動力機構 10 ガイド部材 11 基台 14 電動機 17 エンコーダ(回転位置検出手段) 19 押圧部材 20 アンビル 35 開始位置設定部(開始位置設定手段) 39 位置検出部(位置検出手段) 40 動力機構制御部(動力機構制御手段) 41 電線搬送制御部(電線搬送手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面にアンビルが形成された基台と、 前記基台の上方に配設され、前記基台に対して上下運動
    するように支持されたガイド部材と、 前記ガイド部材を上下運動させる動力機構と、 前記ガイド部材の位置を認識する位置検出手段と、 前記ガイド部材の下端に配設され、前記基台のアンビル
    上に載置される圧着端子に対して前記アンビルとの間で
    圧潰動作をする押圧部材と、 圧潰動作後、圧着端子が圧着された電線を所定の位置へ
    移動させるとともに、新たに供給される電線の先端が前
    記アンビル上に載置された新たな圧着端子に臨むように
    電線を送り込む電線送り機構と、 前記ガイド部材を上下運動の下死点側から上死点側に変
    位させる途中で、前記ガイド部材の位置が下死点と上死
    点との間の所定位置である上昇側中点に到達したとき、
    前記電線送り機構の動作を開始させる電線搬送制御手段
    と、 電線の先端が前記アンビル上に載置された圧着端子に送
    り込まれるまで、前記ガイド部材を上死点と下死点との
    間の所定位置である下降側中点で停止させ、電線の先端
    が圧着端子に送り込まれたとき、前記動力機構の動作を
    開始し前記ガイド部材を前記下降側中点から一周させる
    動力機構制御手段とを具備することを特徴とする端子圧
    着装置。
  2. 【請求項2】 前記動力機構は、電動機と、前記電動機
    の回転位置を検出する回転位置検出手段とを有し、前記
    電動機の回転動作により、前記ガイド部材を上下運動さ
    せるとともに、前記回転位置検出手段により前記ガイド
    部材の位置を認識することを特徴とする請求項1に記載
    の端子圧着装置。
  3. 【請求項3】 前記下降側中点を所定の範囲内で設定可
    能な開始位置設定手段を備えたことを特徴とする請求項
    1または請求項2のいずれかに記載の端子圧着装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004112202A1 (ja) * 2003-06-10 2004-12-23 Kodera Electronics Co., Ltd. 端子圧着装置
JP2005166399A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Kodera Electronics Co Ltd 端子圧着装置
KR102890793B1 (ko) * 2024-09-02 2025-11-25 주식회사 에이치피케이 와이어 픽업유닛 및 이를 포함하는 fpcb 센서-와이어 용접장치

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