JP2000209802A - 接合部の絶縁構造、回転電機の絶縁構造およびその製造方法 - Google Patents
接合部の絶縁構造、回転電機の絶縁構造およびその製造方法Info
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Abstract
良好な絶縁状態を確保することができる接合部の絶縁構
造、回転電機の絶縁構造およびその製造方法を提供する
こと。 【解決手段】 キャップ26は、環状であって二重に配
置されたコイルエンドの接合部233a、233bのそ
れぞれを収容する環状であって二重の2つの室を備えて
いる。内周側に配置された一方の室には内側接合部23
3aが収容され、充填された絶縁性樹脂27によって各
接合部233aが埋設される。外周側に配置された他方
の室には外側接合部233bが収容され、充填された絶
縁性樹脂27によって各接合部233bが埋設される。
Description
等の接合部間あるいはこの接合部とその他の部材との間
で電気的な絶縁を行う接合部の絶縁構造、回転電機の絶
縁構造およびその製造方法に関する。
おり、2本あるいはそれ以上の導線同士を接合する接合
部も多い。この接合部は、導線同士を接合するために、
絶縁を目的とした皮膜を取り除いた状態にあり、導線の
金属素地が露出しているため、導電性を有している。し
たがって、この接合部を有する導線を介して信号や電力
の良好な伝送を実現するためには、異なる導線につなが
って隣接する接合部間、あるいは接合部と他の部材と
が、錆が発生したり塩水等が付着した環境下においても
短絡しないことが必要である。
の短絡を防止する一般的な方法としては、接合部間ある
いは接合部と他の部材との間の短絡が生じる部分の距離
を長くする方法とこれらの間に絶縁材料を介在させる方
法があげられる。しかしながら、近年の自動車部品に対
する小型化の要請から、これらの間の距離を0.5mm
以下にする必要が生じており、短絡が生じる部分の距離
を長くするのではなく、接合部表面を絶縁材料で覆って
確実に絶縁することが必要不可欠になっている。
料として一般に知られている液体樹脂や粉末樹脂は、皮
膜付きの導線と他の部材との間の固着を目的として使用
されるが、これらの絶縁材料を上述した接合部間あるい
は接合部と他の部材との間の絶縁を目的として使用する
場合には以下に示す問題がある。
導体を液体樹脂に浸漬し、取り出した後に、この液体樹
脂を加熱硬化させることになるが、一般に液体樹脂は粘
度が低く、しかも加熱時にさらに低粘度となるために、
接合部から硬化前の液体樹脂が流れ出して接合部が露出
してしまい、接合部間あるいは接合部と他の部材との間
の良好な絶縁性が確保できないことが確認されている。
このため、接合部表面に、ある程度以上の膜厚の絶縁皮
膜を形成しようとすると、液体樹脂の粘度とチクソ比を
精度よく調整する必要があり、材料の選定が難しくな
る。
る程度以上の膜厚の絶縁皮膜を接合部表面に形成しよう
とすると、加熱溶融時の粘度とチクソ比を精度よく調整
する必要がある。
たものであり、その目的は、接合部間あるいは接合部と
他の部材との間で良好な絶縁状態を確保することができ
る接合部の絶縁構造、回転電機の絶縁構造およびその製
造方法を提供することにある。
度やチクソ比の精度の高い調整が不要であって、絶縁材
料の選定が容易な接合部の絶縁構造、回転電機の絶縁構
造およびその製造方法を提供することにある。
ために、本発明の接合部の絶縁構造は、キャップを用い
て接合部を収容する室を形成するとともに、この室内に
設けられた絶縁性樹脂によって接合部を埋設している。
キャップの室内に設けられた絶縁性樹脂に接合部が埋設
されるため、接合部の周囲を絶縁性樹脂で確実に覆うこ
とができ、隣接する接合部間や接合部とこれに近接する
他の部材との間で良好な絶縁状態を確保することができ
る。しかも、キャップによって形成される室内に絶縁性
樹脂を設けているため、この絶縁性樹脂として液体ある
いは粉体の樹脂材料を用いる場合であっても、接合部表
面に付着した樹脂材料が流れ出さないようにするために
粘性やチクソ比の高精度な調整が不要であって、絶縁材
料の選定が容易となる。
隣接して環状をなすように配置されている場合には、環
状に形成されたキャップを用いることが望ましい。接合
部の配置状態にあわせた形状のキャップを用いることに
より、各接合部を絶縁性樹脂によって埋設することが容
易となり、確実に各接合部間あるいは各接合部と他の部
材との間で良好な絶縁状態を保つことができる。また、
接合部の配置状態に沿った形状のキャップを用いている
ため、キャップの室の容積を小さくすることができ、部
品の小型化が可能になる。また、複数の接合部のそれぞ
れが、互いに隣接して多重の環状をなすように配置され
ている場合も同様であり、室が多重に形成されているキ
ャップを用いることが望ましい。多重に形成された室に
それぞれの多重に配置された各接合部が収納されるた
め、各接合部の良好な絶縁状態を保つことができるとと
もに、必要最小限の大きさを有するキャップを用いるこ
とができる。
転電機の固定子のコイルエンドに環状に配置された複数
の接合部を設けるとともに、環状のキャップによって形
成される環状の室内に絶縁性樹脂を設けてこれに各接合
部を埋設している。環状のコイルエンドにあわせて形成
されたに環状のキャップの室内に設けた絶縁性樹脂によ
ってコイルエンドの接合部が覆われるため、各接合部間
あるいは各接合部と他の部材との間で確実に絶縁状態を
保つことができ、固定子のコイルエンドの相間の漏れ電
流の発生やコイルエンドとフレームとの間の絶縁不良の
発生等を有効に防止することができる。また、キャップ
によって形成される室内に絶縁性樹脂を設けているた
め、この絶縁性樹脂として液体あるいは粉体の樹脂材料
を用いる場合であっても、接合部表面に付着した樹脂材
料が流れ出さないようにするために粘性やチクソ比の高
精度な調整が不要であって、絶縁材料の選定が容易とな
る。
したキャップの室は、仕切壁によって複数の小室に仕切
ることが望ましい。仕切壁を設けることにより室の剛性
を増すことができるため、キャップを薄い材料で形成す
ることができ、材料コストの低減や部品の軽量化が可能
になる。また、これらの各小室には、複数の接合部を複
数のグループに分割して収容することが望ましい。各小
室毎に、対応したグループの各接合部を収納して絶縁性
樹脂に埋設させればよいため、キャップが傾斜した場合
であっても各小室毎に設けられた絶縁性樹脂がキャップ
の一部に集中することを防止することができ、確実に各
グループに含まれる接合部を絶縁性樹脂に埋設させるこ
とができ、良好な絶縁状態を確保することができる。
の間に形成することが望ましい。隣接する接合部間に仕
切壁を配置することにより、コイルエンドに変形等が生
じた場合であっても、隣接する接合部間同士が直接接触
することを防止することができるため、接合部間の絶縁
状態をさらに確実に保つことができる。
方法によれば、キャップの室内に絶縁性樹脂を充填した
後に、回転電機のコイルエンドに設けられた各接合部を
この絶縁性樹脂に浸漬することにより、絶縁性樹脂に対
する接合部の埋設を行っている。絶縁性樹脂はキャップ
内に充填されて使用されるため、絶縁性樹脂の液だれ等
を考慮する必要がなく、作業性を向上させることができ
る。また、各接合部を絶縁性樹脂に埋設した後に硬化さ
せることが望ましい。硬化前であれば各接合部を絶縁性
樹脂に埋設することが容易であり、また、埋設した後に
絶縁性樹脂を硬化させることにより、各接合部の表面を
確実に絶縁性樹脂で覆うことができ、良好な絶縁性を確
保することができる。
態の車両用交流発電機について、図面を参照しながら詳
細に説明する。
す図である。図1に示す車両用交流発電機1は、固定子
2、回転子3、フレーム4、整流器5等を含んで構成さ
れている。
線を構成する複数の導体セグメント23と、固定子鉄心
22と各導体セグメント23との間を電気絶縁するイン
シュレータ24と、導体セグメント23の接合部を覆う
位置に設けられた樹脂材料からなる環状のキャップ26
と、このキャップ26内に充填されて導体セグメント2
3の接合部が埋設される絶縁性樹脂27とを備えてい
る。
かつ同心状に巻き回した界磁巻線8を、それぞれが6個
の爪部を有するポールコア7によって、シャフト6を通
して両側から挟み込んだ構造を有している。また、フロ
ント側のポールコア7の端面には、フロント側から吸い
込んだ冷却風を軸方向および径方向に吐き出すために軸
流式の冷却ファン11が溶接等によって取り付けられて
いる。同様に、リヤ側のポールコア7の端面には、リヤ
側から吸い込んだ冷却風を径方向に吐き出すために遠心
式の冷却ファン12が溶接等によって取り付けられてい
る。
収容しており、回転子3がシャフト6を中心に回転可能
な状態で支持されているとともに、回転子3のポールコ
ア7の外周側に所定の隙間を介して配置された固定子2
が固定されている。また、フレーム4は、固定子鉄心2
2の軸方向端面から突出した固定子巻線に対向した部分
に冷却風の吐出窓42が、軸方向端面に冷却風の吸入窓
41がそれぞれ設けられている。
は、ベルト等を介してプーリ20にエンジン(図示せ
ず)からの回転力が伝えられると回転子3が所定方向に
回転する。この状態で回転子3の界磁巻線8に外部から
励磁電圧を印加することにより、ポールコア7のそれぞ
れの爪部が励磁され、固定子巻線に3相交流電圧を発生
させることができ、整流器5の出力端子からは所定の直
流電流が取り出される。
図2は、固定子2の部分的な断面図である。また、図3
は固定子巻線を構成するセグメントの斜視図である。図
4は、固定子巻線の一方のコイルエンドに形成された接
合部を示す斜視図である。
ト25に装備された固定子巻線は複数の電気導体により
構成され、各スロット25には偶数本(本実施形態では
4本)の電気導体が収容されている。一のスロット内の
4本の電気導体は、図2に示すように固定子鉄心22の
径方向に沿って内側から内端層、内中層、外中層、外端
層の順で一列に配列されている。
31aは、固定子鉄心22の時計回り方向に向けて1磁
極ピッチ離れた他のスロット25内の外端層の電気導体
231bと対をなしている。同様に、一のスロット25
内の内中層の電気導体232aは固定子鉄心22の時計
回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット25
内の外中層の電気導体232bと対をなしている。そし
て、これらの対をなす電気導体は、固定子鉄心22の軸
方向の一方の端面側において連続線を用いることによ
り、ターン部231c、232cを経由することで接続
される。
側においては、外中層の電気導体232bと内中層の電
気導体232aとをターン部232cを経由して接続す
る連続線を、外端層の電気導体231bと内端層の電気
導体231aとをターン部231cを経由して接続する
連続線が内包することになる。このように、固定子鉄心
22の一方の端面側においては、対をなす電気導体の接
続部としてのターン部232cが、同じスロット25内
に収容された他の対をなす電気導体の接続部としてのタ
ーン部231cにより囲まれる。外中層の電気導体23
2bと内中層の電気導体232aとの接続により中層コ
イルエンドが形成され、外端層の電気導体231bと内
端層の電気導体231aとの接続により端層コイルエン
ドが形成される。
導体232aは、固定子鉄心22の時計回り方向に向け
て1磁極ピッチ離れた他のスロット25内の内端層の電
気導体231a’とも対をなしている。同様に、一のス
ロット25内の外端層の電気導体231b’は、固定子
鉄心22の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他
のスロット25内の外中層の電気導体232bとも対を
なしている。そして、これらの電気導体は固定子鉄心2
2の軸方向の他方の端面側において接合により接続され
る。
導体231aと外端層の電気導体231bとが、一連の
電気導体をほぼU字状に成形してなる大セグメント23
1により提供される。そして、内中層の電気導体232
aと外中層の電気導体232bとが一連の電気導体をほ
ぼU字状に成形してなる小セグメント232により提供
される。基本となるU字状の導体セグメント23は、大
セグメント231と小セグメント232によって形成さ
れる。各セグメント231、232は、スロット25内
に収容されて軸方向に沿って延びる部分を備えるととも
に、軸方向に対して所定角度傾斜して延びる斜行部23
1f、231g、232f、232gを備える。これら
斜行部によって、固定子鉄心22から軸方向の両端面に
突出するコイルエンドが形成されており、回転子3の軸
方向の両端面に取り付けられた冷却ファン11、12を
回転させたときに生じる冷却風の通風路は、主にこれら
斜行部の間に形成されている。
グメント23について繰り返す。そして、反ターン部側
のコイルエンド群において、外端層の端部231e’と
外中層の端部232e、並びに内中層の端部232dと
内端層の端部231d’とがそれぞれ溶接、超音波溶
着、アーク溶接、ろう付け等の手段によって接合されて
外側接合部233bおよび内側接合部233aが形成さ
れ、電気的に接続される。このため、固定子鉄心22の
他方の端面側においては、外端層の電気導体231b’
と外中層の電気導体232bとを接続する外側接合部2
33bと、内端層の電気導体231a’と内中層の電気
導体232aとを接続する内側接合部233aとが、互
いに隣接して二重の環状に配置されている。
の互いの絶縁と保持のために、あるいはこれらの接合部
233b、233aと他の部材(主にフレーム4)との
間の絶縁のために、絶縁性樹脂27が充填されたキャッ
プ26が接合部233b、233aのそれぞれを覆うよ
うに設けられ、このキャップ26内に充填された絶縁性
樹脂27によって接合部233b、233aのそれぞれ
が埋設される。
方向の断面図である。また、図6はキャップ26の形状
を示す平面図である。図7は、図6に示すVII−VI
I線断面図である。図8は、キャップ26の部分的な斜
視図であり、径方向に沿った断面構造が示されている。
は、環状であって二重に配置された接合部233a、2
33bのそれぞれを収容するために、環状であって二重
の2つの室261、262を備えた2条構造を有してい
る。このキャップ26は、径方向に沿った断面が箱形形
状に形成されており、そのほぼ中央に内周壁263と外
周壁264よりも低く形成された仕切壁265が形成さ
れている。仕切壁265と内周壁263によって内周側
の室261が形成され、仕切壁265と外周壁264に
よって外周側の室262が形成されている。
側接合部233aのそれぞれが収容され、この室261
に充填された絶縁性樹脂27に各接合部233aが埋設
される。同様に、外周側に配置された他方の室262に
は外側接合部233bのそれぞれが収容され、この室2
62に充填された絶縁性樹脂27に各接合部233bが
埋設される。
向高さは、接合部233aあるいは接合部233bを形
成するために導体セグメント23の絶縁被膜が剥がされ
て金属素地が露出している部分を完全に覆うように設定
されている。同様に、仕切壁265の軸方向高さは、隣
接する内側接合部233aと外側接合部233bとの間
の短絡を防止するために必要な寸法に設定されている。
具体的には、キャップ26を図8に示すようなE字型に
形成する場合や、図9に示すような山字型に形成する場
合が考えられる。
の軸方向高さをコイルエンド高さよりも低く設定するこ
とにより、キャップ26と固定子鉄心22との間に隙間
を形成することができるため、この隙間を通して導体セ
グメント23の冷却を行うことができる。あるいは、キ
ャップ26の内周壁263、外周壁264、仕切壁26
5の少なくとも一つの軸方向高さをコイルエンド高さと
ほぼ同じに設定することにより、キャップ26の一部を
固定子鉄心22の軸方向端面に接触させるようにしても
よい。この場合には、冷却風の流れが遮られる反面、キ
ャップ26の軸方向の位置決めを簡単に行うことができ
るため、作業性の向上が可能になる。なお、キャップ2
6の内周壁263等の軸方向高さをコイルエンド高さと
ほぼ同じに設定する場合に、全周を当接する必要はな
く、複数箇所(例えば3箇所)を部分的に当接するよう
にして、この当接部分の追加によるキャップ26の位置
決めの容易さと、この当接部分を除いて冷却風を通すこ
とによるコイルエンドの冷却性向上の両方の効果を実現
するようにしてもよい。
合部233a、233bをキャップ26内の絶縁性樹脂
27に埋設する行程を示す図である。
7が充填されていない空のキャップ26を用意する。こ
のとき、2つの室261、262の開口部を上側に配置
する。次に、図11に示すように、各室261、262
に上側の開口部から所定量の絶縁性樹脂27を充填す
る。絶縁性樹脂27としては、液体樹脂あるいは粉体樹
脂が用いられる。例えば、液体樹脂として液状シリコー
ンを用いることができ、粉体樹脂としてエポキシ粉体を
用いることができる。絶縁性樹脂27は、キャップ26
の各室261、262内に充填されるため、粘度やチク
ソ比の高精度な調整や不要であって、低粘度の液体樹脂
等を用いることができ、この絶縁性樹脂27の充填作業
の効率を上げることができる。次に、図12に示すよう
に、各電気導体の端部の接合が終了した後の固定子2を
各接合部233a、233bを下側にして、キャップ2
6の各室261、262内に充填された絶縁性樹脂27
に浸漬する。その後、この絶縁性樹脂27を硬化させ
る。硬化させる方法としては、加熱によって硬化させる
方法の他に、常温で放置して硬化させる方法を採用する
こともできる。加熱によって硬化させる場合には処理時
間の短縮が可能になり、常温で放置して硬化させる場合
には恒温槽等の特別な設備が不要であって、設備コスト
を抑えることができる。
ルエンドに含まれる各接合部233a、233bは、こ
れらの二重の環状の配置に合わせて形成されたキャップ
26の各室261、262内に充填した絶縁性樹脂27
に埋設することにより絶縁処理が行われる。したがっ
て、各接合部233a、233bの表面を確実に絶縁性
樹脂27で覆うことができ、各接合部233a、233
bの間やこれらとその他の部材との間で良好な絶縁状態
を確保することができる。また、キャップ26の各室2
61、262内に絶縁性樹脂27が充填されるため、液
だれ等を防止するために絶縁性樹脂27の粘度やチクソ
比を高精度に調整する必要がなく、例えば低粘度の液体
樹脂や粉体樹脂を使用することもでき、材料選定が容易
になる。また、絶縁性樹脂27を硬化させた後は、キャ
ップ26の各室261、262内の絶縁性樹脂27全体
が一体となって各接合部233a、233bに付着する
ため、絶縁性樹脂27が部分的に剥離して欠落すること
を防止することができる。
冷熱サイクル試験を実施した結果を示す図である。この
冷熱サイクル試験は、200°C、1時間と−40°
C、1時間とを交互に1000サイクル繰り返したとき
の漏れ電流を測っており、この漏れ電流が1mA以下の
ときに「異常なし」と判定される。また、試験サンプル
としては、回転方向に隣接する接合部233a、233
bの間隔が0.5mmに設定された固定子2を用いた。
3」のそれぞれは、いずれも絶縁樹脂27として液状シ
リコーンを用いた場合であり、実施例3のみがフィラー
としてアルミナ(Al2 O3 )が添加されている。いず
れの絶縁性樹脂27も粘度が30Paで硬化後の弾性率
が1MPaとなった。また、実施例2のみは電気導体2
31a、231bがアルミニウムで、それ以外の実施例
1、3、4については電気導体231a、231bとし
て銅が用いられている。また、「実施例4」は、絶縁性
樹脂27として可とう性のエポキシ樹脂あるいはウレタ
ン樹脂を用いた場合であり、粘度は30Pa・sとなっ
た。
らわかるように、キャップ26の各室261、262内
に充填する絶縁性樹脂27として液状シリコーンや可と
う性エポキシ(あるいはウレタン)を用いた場合には、
電気導体231a等が銅であるかアルミニウムであるか
によらず、また、フィラーの混入の有無にかかわらず、
良好な試験結果が得られた。このことから、キャップ2
6の各室261、262内に充填された絶縁性樹脂27
に接合部233a、233bを埋設させる絶縁構造を用
いた場合には、材料選定の範囲を広くすることができ
る。
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。上述した実施形態では、キャップ26の
形状を固定子2のコイルエンドに含まれる各接合部23
3a、233bの配置状態に合わせて、二重であって環
状に形成したが、それ以外の形状としてもよい。
6Aの斜視図である。内周壁263と外周壁264の間
の仕切壁を取り除くことにより、キャップ26Aの形状
が単純化され、キャップ26Aを製造する際に使用する
成形型の形状が単純になり、型寿命が長くなることによ
る製造コストの低減が可能になる。
を変更したキャップの斜視図である。図15に示すキャ
ップ26Bは、周方向に隣接する接合部233a、23
3bを分離するように、径方向に沿った仕切壁265B
を形成したものであり、各仕切壁265Bによって分離
された小室261Bには、径方向に一列に並んで配置さ
れる2つの接合部233a、233bが1グループとな
って収容される。このように仕切壁265Bを増やして
多くの小室261Bを形成することにより、固定子2を
製造する際にキャップ26Bが傾斜した場合であって
も、各小室261Bに含まれる絶縁性樹脂27の移動が
少なくてすむため、接合部233a、233bの周辺を
絶縁性樹脂27で覆うことが容易となる。また、図16
に示すキャップ26Cは、全ての接合部233a、23
3bのそれぞれを分離するように、周方向および径方向
に沿った仕切壁265Cを形成したものであり、各仕切
壁265Cによって分離された各小室261Cには、接
合部233a、233bのいずれかが1つずつ個別に収
容される。このように、各接合部233a、233bを
個別に小室261Cに収容することにより、各接合部2
33a、233b同士の短絡や各接合部233a、23
3bと他の部材との短絡を確実に防止することができ
る。
図である。固定子2に含まれるキャップは必ずしも1つ
である必要はなく、図17に示すように2分割された2
つのキャップ26D、26Eを組み合わせて用いるよう
にしてもよい。一方のキャップ26Dは、周方向に一列
に配置された複数の内側接合部233aを収容するため
に単条であって環状に形成されている。同様に、他方の
キャップ26Eは、周方向に一列に配置された複数の外
側接合部233bを収容するために単条であって環状に
形成されている。このように、分割された複数のキャッ
プ26D、26Eを用いることにより、近接配置される
1あるいは複数の接合部ごとに絶縁性樹脂27を用いた
絶縁処理が可能であり、複数の接合部が空間に分散して
配置されている場合などにおいて、キャップ26D、2
6Eの小型化や絶縁性樹脂27の使用量の低減が可能に
なる。
コイルエンドに二重であって環状に接合部233a、2
33bが配置されている場合を説明したが、各スロット
25に2本の電気導体が収容されている場合には環状一
列に接合部が配置され、各スロット25に6本以上の電
気導体が収容されている場合には環状に3列以上の接合
部が配置される場合もあるが、これらの各接合部を絶縁
する場合にも本発明を適用することができる。
しての車両用交流発電機の固定子に含まれる接合部の絶
縁構造について説明したが、車両用交流発電機の固定子
以外の部品に含まれる接合部(例えば整流器5に含まれ
る接合部)の絶縁構造や、車両用交流発電機以外の回転
電機あるいは回転電機以外の電気機器に含まれる接合部
の絶縁構造に本発明を適用することができる。
る。
接合部を示す斜視図である。
る。
埋設する行程を示す図である。
埋設する行程を示す図である。
埋設する行程を示す図である。
験を実施した結果を示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 電気導体の接合部と、 前記接合部を収容する室を形成するキャップと、 前記室内に設けられ、前記接合部を埋設する絶縁性樹脂
と、 を備えることを特徴とする接合部の絶縁構造。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記接合部は、複数個が互いに隣接して環状に配置され
ており、 前記キャップは、環状に形成されていることを特徴とす
る接合部の絶縁構造。 - 【請求項3】 請求項1において、 前記接合部は、複数個が互いに隣接して多重の環状に配
置されており、 前記キャップは、前記室が多重に形成されていることを
特徴とする接合部の絶縁構造。 - 【請求項4】 回転電機に含まれる固定子のコイルエン
ドに設けられ、環状に配置された複数の接合部と、 前記接合部を収容する環状の室を形成する環状のキャッ
プと、 前記室内に設けられ、前記接合部を埋設する絶縁性樹脂
と、 を備えることを特徴とする回転電機の絶縁構造。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記室は、仕切壁によって複数の小室に仕切られている
ことを特徴とする回転電機の絶縁構造。 - 【請求項6】 請求項5において、 前記小室には、前記複数の接合部が複数のグループに分
割されて収容されていることを特徴とする回転電機の絶
縁構造。 - 【請求項7】 請求項5において、 前記仕切壁は、隣接する前記接合部の間に位置している
ことを特徴とする回転電機の絶縁構造。 - 【請求項8】 請求項5において、 前記複数の接合部は、多重の環状に配置されており、 前記仕切壁は、多重であって環状の前記小室を形成して
いることを特徴とする回転電機の絶縁構造。 - 【請求項9】 請求項4記載の回転電機の絶縁構造の製
造方法において、 前記環状のキャップの前記室内に前記絶縁性樹脂を所定
量充填し、 この室内に前記接合部を入れて前記絶縁性樹脂に浸漬
し、 前記接合部を前記絶縁性樹脂内に埋設することを特徴と
する回転電機の絶縁構造の製造方法。 - 【請求項10】 請求項9において、 前記接合部を前記絶縁性樹脂内に埋設した後に、前記絶
縁性樹脂を硬化させることを特徴とする回転電機の絶縁
構造の製造方法。
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