JP2000210338A - 歩行器用車輪装置及び同装置を備えた自立歩行支援機 - Google Patents

歩行器用車輪装置及び同装置を備えた自立歩行支援機

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JP2000210338A
JP2000210338A JP11011945A JP1194599A JP2000210338A JP 2000210338 A JP2000210338 A JP 2000210338A JP 11011945 A JP11011945 A JP 11011945A JP 1194599 A JP1194599 A JP 1194599A JP 2000210338 A JP2000210338 A JP 2000210338A
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JP
Japan
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wheel
braking
pin
brake
spring member
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JP11011945A
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English (en)
Inventor
Yashio Suzuki
弥志雄 鈴木
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】使用者の制動要求に応じて確実に作動する制動
機構を持つ歩行器用車輪装置及び同装置を備えた自立歩
行支援機の提供。 【解決手段】車輪1と、該車輪を貫通し、軸支する車軸
3と、前記車輪の回転を制動するための制動手段を備え
た歩行器用車輪装置において、前記制動手段が、前記車
軸に軸支されるとともに、前記車輪と一体に回転し、外
周に複数の所定深さの溝部8を有する制動環6と、先端
部が前記溝部に嵌合する第1制動ピン9と、該第1制動
ピンを前記車輪の外側方向に付勢し、前記制動環外周と
前記第1制動ピン先端に所定間隔を確保するための第1
バネ部材10と、前記第1制動ピンの後端に当接する第
2バネ部材12と、該第2バネ部材により前記車輪の外
側方向に付勢され、前記第1制動ピン後端と所定間隔を
有する第2制動ピン11と、該第2制動ピンを前記車輪
方向に動作させるシリンダ部材15と、該シリンダ部材
を駆動するための駆動源を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下肢機能等に障害
を持つ人のために、その歩行動作を支援する歩行器用の
車輪装置に関し、より詳しくは、車輪を制動する制動装
置を備えた歩行器用車輪装置、及び同装置を備え、歩行
動作だけではなく、起立,着座動作を支援する機能を備
えた自立歩行支援機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下肢機能に障害を持つ人のための
歩行補助装置としては、(1)特公平4−26859号公報に
示されるように、上半身を支える支持部に制動ワイヤー
ブレーキ等を備えた歩行補助装置が知られている。
【0003】また、歩行器の車輪装置に関して、(2)
実開平6−41725号公報に、車輪のホイール面に設置され
た摩擦部材と、固定側に設置された摩擦部材との摩擦力
をレバー操作により変化させ、制動力を調整する歩行器
用車輪が記載されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た(1)の装置では、走行性の不安定さや転倒による事
故、車輪の弾性部(タイヤ部)に回転抑制部材を接触さ
せることによる接触面の摩耗,ワイヤーの張力変化等で
制動力が低下する等の問題があった。また、(2)の歩行
器用車輪においては、常に車輪ホイールと摩擦部材が接
触しているため、回転によりホイール及び摩擦部材の摩
耗が著しく、耐久性に問題があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、使用者の制動要求に応じて確実に作動し、か
つ、長期の使用に対しても十分な耐久性能を有し、メン
テナンスの不要な制動機構を持つ歩行器用車輪装置及び
同装置を備えた自立歩行支援機を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、請求項1記載の発明は、車輪と、該車輪を貫通
し、軸支する車軸と、前記車輪の回転を制動するための
制動手段を備えた歩行器用車輪装置において、前記制動
手段が、前記車軸に軸支されるとともに、前記車輪と一
体に回転し、外周に複数の所定深さの溝部を有する制動
環と、先端部が前記溝部に嵌合する第1制動ピンと、該
第1制動ピンを前記車輪の外側方向に付勢し、前記制動
環外周と前記第1制動ピン先端に所定間隔を確保するた
めの第1バネ部材と、前記第1制動ピンの後端に当接す
る第2バネ部材と、該第2バネ部材により前記車輪の外
側方向に付勢され、前記第1制動ピン後端と所定間隔を
有する第2制動ピンと、該第2制動ピンを前記車輪方向
に動作させるシリンダ部材と、該シリンダ部材を駆動す
るための駆動源を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、前記第1バネ部材
のバネ定数が、前記第2バネ部材のバネ定数よりも小さ
いことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、前記駆動源がモー
タであって、該モータの出力軸に減速装置を備え、該減
速装置の出力軸に回転規制手段を設けたことを特徴とす
る。
【0009】請求項4記載の発明は、フレームと、該フ
レームに挿抜自在に設けた昇降部材と、前記フレーム下
部に設けられた複数の車輪からなる移動機構と、前記フ
レームに内蔵され、前記昇降部材の昇降動作により使用
者の身体を着座位置から起立位置まで上下動させる昇降
機構と、前記昇降部材の上端に設けた上肢支持部と、前
記昇降機構を制御するための制御部と、使用者が操作す
るための操作部を備えた自立歩行支援機において、前記
移動機構が、請求項1乃至3記載の歩行器用車輪装置を
備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる歩行器用車
輪装置及び同装置を備えた自立歩行支援機の実施形態に
ついて説明する。
【0011】本発明に用いる車輪とは、おもに地面を転
動するタイヤ部と、タイヤ部を固定し、タイヤ部と一体
に回転するホイール部により構成される。ホイール部の
中心部にベアリングを挿着することにより、回転を円滑
にすることができる。また、タイヤ部とホイール部を一
体成形したものも知られている。
【0012】本発明に用いる車軸とは、車輪の中心部を
貫通し、車輪を軸支するもので、車輪の中心部にベアリ
ングが挿着されている場合、ベアリングの内輪を貫通す
る。また、車軸は、歩行器全体重量または使用者体重が
印加されるため、これらに耐える強度を有している。
【0013】本発明に用いる制動環と、車軸に軸支され
るとともに、車輪と一体に回転するために、車輪のホイ
ール部の一側面に設けられる。また、制動環の外周には
複数の所定深さの溝部を有している。溝部は、外側面に
設けられたり、制動環の車輪の反対面から車輪側に向か
って、外周に開口を向けて設けられてもよい。
【0014】本発明に用いる第1制動ピンとは、制動環
の外周よりも外側に設けられ、その先端部の形状は、制
動環の溝部に嵌合させるため、溝部寸法よりも小さい寸
法であることは言うまでもない。
【0015】本発明に用いる第1バネ部材とは、第1制
動ピンを車輪の外側方向に付勢し、制動環外周と第1制
動ピン先端に所定間隔を確保するために設けられてい
る。したがって、通常、第1制動ピン先端は第1バネ部
材の付勢力によって制動環外周に位置しているが、第1
制動ピン後端に何らかの力が加わって第1バネ部材が縮
んだ場合、第1制動ピン先端が車輪方向に移動する。
【0016】これらの動作を円滑に行うために、第1バ
ネ部材としては圧縮コイルバネが望ましい。また、第1
制動ピンの形状としては、第1バネ部材を挿着するため
の円筒部と、この第1バネ部材の抜け止めとして、後端
部は第1バネ部材よりも大きいフランジ部を有する形状
などが考えられる。さらに先端側は、第1制動ピンの動
作を阻害することがなく、かつ、第1バネ部材の抜け止
めとして、先端部に第1制動ピンの先端部外形よりも小
さく、かつ、第1バネ部材よりも大きいフランジ部を有
する抜け止め具を設けることが考えられる。
【0017】本発明に用いる第2バネ部材とは、一端側
が第1制動ピンの後端部に当接し、後述する第2制動ピ
ンを車輪の外側方向に付勢する。尚、第2バネ部材とし
ては、他の部材との関連から圧縮コイルバネであること
が望ましい。
【0018】本発明に用いる第2制動ピンとは、通常、
第2バネ部材の付勢力によって第1制動ピン後端と所定
間隔を有し配置される。第2制動ピンの形状としては、
第1制動ピン同様、第2バネ部材を挿着するための円筒
部と抜け止めとしてのフランジ部を有する形状や、先端
側から第2バネ部材を収納するための円形溝を形成した
ものなどが考えられる。尚、第2制動ピンの後端側に
は、第2制動ピンの抜け止めとして抜け止め具を設ける
ことが考えられる。
【0019】尚、それぞれの部材を円滑に動作させるこ
とを考えると、抜け止め具を一体化するとともに、さら
に第1制動ピン,第1バネ部材,第2制動ピン,第2バ
ネ部材を内蔵するケース部材を設けることが望ましい。
【0020】本発明に用いるシリンダ部材とは、何らか
の手段により車輪方向または車輪の外側方向に直線運動
するものであって、第2制動ピンの後端側に位置し、シ
リンダ部材が車輪方向に動作すると、シリンダ部材の先
端が第2制動ピンの後端部に当接し、さらに第2制動ピ
ン,第1制動ピンが車輪方向に移動する。また、シリン
ダ部材が車輪の外側方向に動作すると、第1バネ部材と
第2バネ部材の付勢力によって、第1制動ピンと第2制
動ピンが車輪の外側方向に移動する。尚、この際、シリ
ンダ部材が車輪方向に直線運動する際の直動力は、第1
バネ部材及び第2バネ部材の付勢力よりも大きいことは
言うまでもない。
【0021】本発明に用いる駆動源とは、シリンダ部材
の駆動源であって、モータやソレノイドなどが用いられ
る。特にモータの場合は、回転運動をシリンダ部材の直
線運動に変換する装置なども用いられる。また、モータ
から減速装置を介して、駆動源とすることで、小さな電
流値で大きな直動力を得ることができる。したがって、
この手段の方が、同じ直動力を得るのに比較的大きな電
流値を必要とするソレノイドよりも望ましい。
【0022】また、モータを用いた場合、シリンダの動
作距離に限りがあるため、回転規制手段を機械的、また
は電気的、或いは両方で必要になる。特に有効なのは、
電気的な回転規制手段によりモータの拘束現象を未然に
防止し、さらに電気的な回転規制手段が故障した場合の
ことを考慮して機械的な回転規制手段を併用するもので
ある。
【0023】電気的な回転規制手段としては、モータの
回転部分、または減速装置の回転部分、またはシリンダ
部材の一部分に磁石を設け、その運動の規制位置に各
々、磁気センサ等を設置したような非接触タイプや、運
動部分に突起を設け、運動の規制位置に各々、機械式ス
イッチを設置し、突起でこの機械式スイッチを開閉する
接触タイプを使うことが考えられる。
【0024】機械的な回転規制手段としては、運動部分
の一部に壁を設け、運動部分が壁に干渉し、運動が規制
されるものである。
【0025】次に、これらを用いた車輪の制動機構につ
いて説明する。
【0026】使用者の制動要求があると、モータが駆動
してシリンダ部材が車輪方向へ移動する。シリンダ部材
が車輪方向へ移動し、シリンダ部材の先端が第2制動ピ
ンの後端に当接し、第2制動ピンも車輪方向へ移動す
る。このとき、第1バネ部材の付勢力が第2バネ部材の
付勢力よりも小さく設定することにより、第1バネ部材
が縮み、第1制動ピンも車輪方向へ移動する。ここで、
制動環の溝部が、第1制動ピン先端と対向している場合
は、第1制動ピン先端が溝部に嵌合し、車輪が制動され
る。
【0027】一方、制動環の溝部が、第1制動ピンと対
向していない場合は、第1制動ピン先端が制動環外周に
当接し、第1制動ピンの動作が停止する。しかしなが
ら、シリンダ部材の動作は停止していないので、第2バ
ネ部材が縮み、第2制動ピンが移動する。ここで、車輪
が僅かに回転し、制動環の溝部が第1制動ピン先端と対
向すると、第2バネ部材の付勢力が第1バネ部材の付勢
力よりも大きい設定であるため、第1制動ピンが車輪方
向に移動し、第1制動ピンが溝部に嵌合し、車輪が制動
される。
【0028】一方、使用者の制動解除要求があると、モ
ータが逆方向に回転し、シリンダ部材が車輪の外周方向
に移動する。このとき、第1バネ部材,第2バネ部材の
付勢力によって、第1制動ピン,第2制動ピンが初期の
位置に戻り、車輪の制動が解除される。
【0029】このような構成にすることにより、使用者
の制動要求に応じて確実に作動し、かつ、長期の使用に
対しても十分な耐久性を有し、メンテナンスの不要な制
動機構を持つ歩行器用車輪装置を提供することができ
る。
【0030】〔実施例〕以下、本発明に係わる歩行器用
車輪装置の実施例について、図面を参考にしながら説明
する。
【0031】図1は本発明の歩行器用車輪装置の初期状
態を示す断面、図2は歩行器用車輪装置の初期状態を示
す縦断面図を示す。
【0032】本実施例による歩行器用車輪装置は、タイ
ヤ部1aとホイール部1bが一体成形された車輪1と、
車輪1の中心部に取り付けられたベアリング2と、ベア
リング2の内輪を貫通し、車輪1を軸支する車軸3によ
り構成され、車軸3は車輪2の両側に所定間隔を持った
固定板4,5により支持されている。
【0033】車輪1のホイール部1bの一側面には制動
環6が固定され、制動環6には、車輪1の反対側端の中
心部にベアリング7が取り付けられ、車軸3が貫通して
いる。また、制動環6の車輪1との反対側の面から車輪
1側に向かって、一部が制動環6外周に開口した複数の
溝部8が形成されている。
【0034】尚、本実施例では、車輪1径を100mmと
し、制動環6径を50mmとし、溝部8は30゜ピッチと
し、車輪1換算で約10mmの回転で制動機構が働く構造
とした。また、溝部8寸法は、外周側から中心方向に向
かって約5mm,中心に近い側での幅寸法を約8mm、また
車輪1と反対側の面からの深さを約8mmとした。
【0035】一方、第1制動ピン9,第1バネ部材1
0,第2制動ピン11,第2バネ部材12は、制動環6
の車輪1と反対側の面の中心線上に設けられ、ケース部
材13に収納され、制動環6側の固定板5に固定されて
いる。各部材の中心線は、溝部8を車輪1と反対側の面
からの深さのほぼ中心とした。尚、ケース部材13の先
端と制動環6外周との間隔は、約1mmとしている。
【0036】第1バネ部材10として、バネ定数約50
gf/mmの圧縮コイルバネを使用し、第1制動ピン9の円
筒部9aに挿着されている。第1制動ピン9は、円筒部
9aとフランジ部9bで構成され、円筒部9aを制動環
6に向けてケース部材13に収納される。このときフラ
ンジ部9bは、抜け止めとして作用する。また、ケース
部材13の先端側から、円筒部9aが通過できる穴13
a,第1バネ部材10の抜け止めとなる段部13b,フ
ランジ部9bの移動規制となる段部13cが形成されて
いる。
【0037】また、第2バネ部材12として、バネ定数
約400gf/mmの圧縮コイルバネを使用し、その一端は
第1制動ピン9のフランジ部9bの後端部に当接させて
いる。第2制動ピン11は、第2バネ部材12の後端側
の一部を収納する円形溝11aが設けられ、後端は、ケー
ス部材13に設けた抜け止め具14に当接している。
尚、抜け止め具14としては、ケース部材13の後端開
口13dから挿入できるC形止め輪を使用している。
【0038】この組み合わせにより、初期状態は第1制
動ピン9先端と、制動環6外周との間隔約2mm,ケース
部材13の段部13cとフランジ部9bとの間隔約6m
m,フランジ部9b後端と第2制動ピン11先端との間
隔約7mmに設定し、このとき第1バネ部材10は、約1
50gfの付勢力を第1制動ピン9に加え、第2バネ部材
12は、自由高さの状態で組み込み付勢力は発生してい
ない。
【0039】シリンダ部材15は棒状に形成され、先端
は第2制動ピン11に当接し、シリンダ部材15が車輪
方向に動作すると先端側がケース部材13内部に導入さ
れることになる。また、後端部にはシリンダ部材15を
横断する貫通穴が設けられ、貫通穴に平行ピン16が挿
着されている。
【0040】シリンダ部材15の駆動源として、最大効
率時出力約1Wの安価で小型のモータ17を使用し、さ
らに複数のギヤ18,19,20による減速装置によ
り、出力ギヤ21での発生トルクを増大させている。
尚、減速装置の速比を約1/850とし、モータ17の最
大効率時の発生トルクを約9kgfcmとしている。
【0041】また、図3は本発明の歩行器用車輪装置の
初期状態での磁石とホールICとの位置関係を示す部分
断面図である。出力ギヤ21と同軸で一体に回転する磁
石ホルダー22とジョイント部材23が軸の端部に取り
付けられている。磁石ホルダー22には、磁石24が取
り付けられ、磁石ホルダー22の周囲に磁気センサーと
してホールIC25が取り付けられている。磁石24と
ホールIC25が対向するとホールIC25から信号が
出力される。本実施例では、ホールIC25を180゜
に配置して、モータ17の電気的な回転規制手段とし
た。また、減速装置を形成する複数のギヤ18,19,
20、出力ギヤ21,磁石ホルダー22,磁石24,ホ
ールIC25は、同一の収納ケース26に収納されてい
る。
【0042】一方、ジョイント部材23の内面に約10
mmピッチの螺旋が形成され、シリンダ部材15の平行ピ
ン16が螺合している。このジョイント部材15により
回転運動が直線運動に変換される。尚、モータ17が回
転し、ジョイント部材15がホールIC25の間を動作
すると、シリンダ部材15は約5mm直線運動することに
なる。
【0043】次に、これらの組み合わせによる制動機構
について説明する。
【0044】図4は本発明の歩行器用車輪装置の第1制
動ピンと制動環外周との当接状態を示す縦断面図、図5
は第1制動ピンと制動環外周との当接状態での磁石とホ
ールICとの位置関係を示す部分断面図である。
【0045】また、図6は本発明の歩行器用車輪装置の
第1制動ピンと制動環外周との当接状態でシリンダ部材
が最大限に動作した時の縦断面図、図7は第1制動ピン
と制動環外周との当接状態でシリンダ部材が最大限に動
作した時の磁石とホールICとの位置関係を示す部分断
面図である。
【0046】また、図8は本発明の歩行器用車輪装置の
制動状態を示す縦断面図である。
【0047】通常、第1制動ピン9は、制動環9に嵌合
していない状態であるので、車輪1及び制動環6は車軸
3の周りを回転する。
【0048】使用者の制動要求により、モータ17が回
転するとシリンダ部材15が車輪1側に移動し、バネ定
数の小さい第1バネ部材10が縮みながら、第1制動ピ
ン9,第2制動ピン11,第2バネ部材12が移動す
る。ここで、第1制動ピン11と制動環6の溝部8が対
向している場合は、シリンダ部材15の約5mmの移動に
よって第1制動ピン9も5mm移動し、先端部が溝部8に
嵌合し、車輪1が制動される。この際、第1バネ部材1
0には約250gfの付勢力が発生するが、第2バネ部材
12を押し戻す力にはならない。
【0049】一方、第1制動ピン9と制動環6が対向し
ていない場合は、シリンダ部材15の約2mmの移動によ
って、第1制動ピン9の先端が制動環6外周に当接し、
シリンダ部材15の移動、即ち、モータ17の回転が阻
害され、モータ17が拘束状態になる。しかしながら、
第2バネ部材12の存在によって、第2バネ部材12が
縮みながらシリンダ部材15,第2制動ピン11が合計
で約5mm移動することができる。このときの第1バネ部
材10,第2バネ部材12の付勢力は、各々、約100
gf,約1200gfとなっている。
【0050】ここで、車輪1が約10mm回転すると、制
動環6の溝部8と第1制動ピン9先端が対向し、第2バ
ネ部材12の付勢力によって、第1制動ピン9が車輪1
側に移動し、先端部が溝部8に嵌合し、車輪1が制動さ
れる。この際、第1バネ部材10には約250gfの付勢
力が発生し、第2バネ部材12は自由高さの状態に戻
る。
【0051】使用者の制動解除要求があると、モータ1
7が逆方向に回転し、シリンダ部材15が車輪1の外側
方向に移動する。第1バネ部材10の付勢力により、第
1制動ピン9,第2制動ピン11,第2バネ部材12が
移動し、第2制動ピン11の後端が抜け止め具14に当
接し、初期状態に戻る。このとき、第1制動ピン9の先
端部は制動環6の溝部8を完全に外れ、車輪1の制動が
解除される。
【0052】次に、本発明に係わる歩行器用車輪装置を
備えた自立歩行支援機の実施例について、図面を参考に
しながら説明する。図9は本発明の自立歩行支援機の正
面断面図、図10は本発明の自立歩行支援機の縦断面図
を示す。
【0053】本発明に係わる自立歩行支援機は、右フレ
ーム27,左フレーム28と、左右フレーム27,28
の下部に設けた前輪29,後輪30,中間輪31により
構成され、左右フレーム27,28の上部に設けたセン
ターフレーム32によって連結されている。歩行器用車
輪装置33は、中間輪31部分に取り付けられている。
【0054】昇降部材34は、左右フレーム27,28
の上方から挿抜自在に設けられ、昇降部材34の駆動
は、センターフレーム32内に収納された昇降機構35
と制御部36により行われる。
【0055】昇降機構35は、特に図示はしないが、駆
動源としてモータを使い、歯車等の伝達部を介して昇降
部材34の直線運動に変換されている。さらに、充電可
能な電源装置もセンターフレーム32内に収納されてい
る。
【0056】また、昇降部材34の上端部に接続部材3
7を介して上肢支持部38が設けられている。上肢支持
部38は、使用者の側に略コの字形に開口し、前側に
は、グリップ39と操作部40が設けられている。尚、
制御部36と操作部40は電気的に接続されている。
【0057】操作部40には、昇降部材34を上昇させ
るための上スイッチ,下降させるための下スイッチ,中
間輪31の制動,解除をするためのブレーキスイッチ,
ブレーキの制動,解除を報知するためのブレーキランプ
が設けられている。
【0058】尚、本実施例では、左右フレーム27,2
8とセンターフレーム32はカバー41で被われ、昇降
部材34の左右フレーム27,28外側の部分は、伸縮
自在の蛇腹42で被われている。
【0059】次に、本実施例の装置を用いた一連動作に
ついて説明する。
【0060】使用者が上スイッチを押して、起立動作を
行う場合、昇降機構35により、昇降部材34,上肢支
持部38が上昇する。この際、制御部36に予め組み込
んだプログラムにより、歩行器用車輪装置33の制動機
構が作動し、中間輪31の僅かな回転を伴って、中間輪
31が制動される。この際、ブレーキランプが点灯し
て、ブレーキが制動状態にあることを報知する。
【0061】使用者が歩行を行う際、ブレーキスイッチ
が操作されて、歩行器用車輪装置33の制動機構の制動
が解除され、歩行を行うことができる状態になる。歩行
中、危険な状態になった場合は、ブレーキスイッチを操
作して、制動機構を作動させ、急停止する。
【0062】使用者が下スイッチを押して、着座動作を
行う場合、昇降機構35により、昇降部材34,上肢支
持部38が下降する。この際、制御部36に予め組み込
んだプログラムにより、歩行器用車輪装置33の制動機
構が作動し、中間輪31の僅かな回転を伴って、中間輪
31が制動される。この際、ブレーキランプが点灯し
て、ブレーキが制動状態にあることを報知する。
【0063】また、使用者が使用しない場合、このまま
の状態を保つことができ、パーキングブレーキとしても
使用することができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明してきた通り、本発明に係わる
歩行器用車輪装置及び同装置を備えた自立歩行支援機に
よれば、安価で小型のモータを使った制動機構ができ、
2個のバネ部材の働きによって、制動動作中にモータが
拘束されることもない。したがって、使用者の制動要求
に応じて確実に作動し、かつ、長期の使用に対しても十
分な耐久性能を有し、メンテナンスの不要な制動機構を
持つ歩行器用車輪装置を提供することができる。
【0065】また、同装置を自立歩行支援機に備えるこ
とによって、車輪制動を起立動作や着座動作と連動して
作動させたり、急停止用やパーキング用としても使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である歩行器用車輪装置の
初期状態を示す断面図。
【図2】 本発明の一実施例である歩行器用車輪装置の
初期状態を示す縦断面図。
【図3】 本発明の一実施例である歩行器用車輪装置の
初期状態での磁石とホールICとの位置関係を示す部分
断面図。
【図4】 本発明の一実施例である歩行器用車輪装置の
第1制動ピンと制動環外周との当接状態を示す縦断面
図。
【図5】 本発明の一実施例である歩行器用車輪装置の
第1制動ピンと制動環外周との当接状態での磁石とホー
ルICとの位置関係を示す部分断面図。
【図6】 本発明の一実施例である歩行器用車輪装置の
第1制動ピンと制動環外周との当接状態でシリンダ部材
が最大限に動作した時の縦断面図。
【図7】 本発明の一実施例である歩行器用車輪装置の
第1制動ピンと制動環外周との当接状態でシリンダ部材
が最大限に動作した時の磁石とホールICとの位置関係
を示す部分断面図。
【図8】 本発明の一実施例である歩行器用車輪装置の
制動状態を示す縦断面図。
【図9】 本発明の一実施例である自立歩行支援機の正
面断面図。
【図10】 本発明の一実施例である自立歩行支援機の
縦断面図。
【符号の説明】
1…車輪、2,7…ベアリング、3…車軸、4,5…固
定板、6…制動環、8…溝部、9…第1制動ピン、10
…第1バネ部材、11…第2制動ピン、12…第2バネ
部材、13…ケース部材、14…抜け止め具、15…シ
リンダ部材、16…平行ピン、17…モータ、18,1
9,20…ギヤ、21…出力ギヤ、22…磁石ホルダ
ー、23…ジョイント部材、24…磁石、25…ホール
IC、26…収納ケース、27…右フレーム、28…左
フレーム、29…前輪、30…後輪、31…中間輪、3
2…センターフレーム、33…歩行器用車輪装置、34
…昇降部材、35…昇降機構、36…制御部、37…接
続部材、38…上肢支持部、39…グリップ、40…操
作部、41…カバー、42…蛇腹。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪と、該車輪を貫通し、軸支する車軸
    と、前記車輪の回転を制動するための制動手段を備えた
    歩行器用車輪装置において、前記制動手段が、前記車軸
    に軸支されるとともに、前記車輪と一体に回転し、外周
    に複数の所定深さの溝部を有する制動環と、先端部が前
    記溝部に嵌合する第1制動ピンと、該第1制動ピンを前
    記車輪の外側方向に付勢し、前記制動環外周と前記第1
    制動ピン先端に所定間隔を確保するための第1バネ部材
    と、前記第1制動ピンの後端に当接する第2バネ部材
    と、該第2バネ部材により前記車輪の外側方向に付勢さ
    れ、前記第1制動ピン後端と所定間隔を有する第2制動
    ピンと、該第2制動ピンを前記車輪方向に動作させるシ
    リンダ部材と、該シリンダ部材を駆動するための駆動源
    を備えたことを特徴とする歩行器用車輪装置。
  2. 【請求項2】前記第1バネ部材のバネ定数が、前記第2
    バネ部材のバネ定数よりも小さいことを特徴とする請求
    項1記載の歩行器用車輪装置。
  3. 【請求項3】前記駆動源がモータであって、該モータの
    出力軸に減速装置を備え、該減速装置の出力軸に回転規
    制手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載
    の歩行器用車輪装置。
  4. 【請求項4】フレームと、該フレームに挿抜自在に設け
    た昇降部材と、前記フレーム下部に設けられた複数の車
    輪からなる移動機構と、前記フレームに内蔵され、前記
    昇降部材の昇降動作により使用者の身体を着座位置から
    起立位置まで上下動させる昇降機構と、前記昇降部材の
    上端に設けた上肢支持部と、前記昇降機構を制御するた
    めの制御部と、使用者が操作するための操作部を備えた
    自立歩行支援機において、前記移動機構が、請求項1乃
    至3記載の歩行器用車輪装置を備えたことを特徴とする
    自立歩行支援機。
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