JP2000210781A - レ―ザ溶接方法および装置 - Google Patents
レ―ザ溶接方法および装置Info
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- JP2000210781A JP2000210781A JP11012316A JP1231699A JP2000210781A JP 2000210781 A JP2000210781 A JP 2000210781A JP 11012316 A JP11012316 A JP 11012316A JP 1231699 A JP1231699 A JP 1231699A JP 2000210781 A JP2000210781 A JP 2000210781A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶接品質の管理精度に優れた制御を行うこと
ができ、健全で良好な品質を備えた溶接部を安定して得
ることができるレーザ溶接方法およびレーザ溶接装置を
提供する。 【解決手段】 CCDカメラ5によって撮影した映像に
基づいて画像処理手段6によって被溶接物Wの溶融プー
ル長さLを求め、制御手段7からレーザ発振器2および
加工テーブル4に指令信号を送り、レーザ出力および溶
接速度を調整することによって、被溶接物Wの板厚tに
対する溶融プール長さLの比L/tが1〜3の範囲とな
るように制御する。
ができ、健全で良好な品質を備えた溶接部を安定して得
ることができるレーザ溶接方法およびレーザ溶接装置を
提供する。 【解決手段】 CCDカメラ5によって撮影した映像に
基づいて画像処理手段6によって被溶接物Wの溶融プー
ル長さLを求め、制御手段7からレーザ発振器2および
加工テーブル4に指令信号を送り、レーザ出力および溶
接速度を調整することによって、被溶接物Wの板厚tに
対する溶融プール長さLの比L/tが1〜3の範囲とな
るように制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ溶接技術に
係わり、さらに詳しくは溶接状態をモニタリングするこ
とによって安定した溶接を行い、健全で良好な溶接部品
質を得ることができるレーザ溶接方法、およびこのよう
なレーザ溶接を自動的に行うための溶接装置に関するも
のである。
係わり、さらに詳しくは溶接状態をモニタリングするこ
とによって安定した溶接を行い、健全で良好な溶接部品
質を得ることができるレーザ溶接方法、およびこのよう
なレーザ溶接を自動的に行うための溶接装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平5−77074号公報に
は、レーザ溶接時に発生するプラズマの強度を溶接品質
の代用特性として利用し、溶接中にこれをモニタリング
することによって溶接品質の良否を予測判定し、レーザ
出力や溶接速度を主とするパラメータにフィードバック
することにより溶接品質を向上させる技術が開示されて
いる。
は、レーザ溶接時に発生するプラズマの強度を溶接品質
の代用特性として利用し、溶接中にこれをモニタリング
することによって溶接品質の良否を予測判定し、レーザ
出力や溶接速度を主とするパラメータにフィードバック
することにより溶接品質を向上させる技術が開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されたレーザ溶接方法においては、溶接部にお
ける溶融金属の状態を直接モニタリングしているわけで
はなく、モニタリングしている情報がプラズマの強度と
いう、あくまでも溶接品質の代用特性にすぎないことか
ら、溶接品質の変化に対して十分な感度で対応すること
が難しく、溶接品質の良否予測の精度が十分ではないた
めに、良好な溶接品質が得られないことがあるという問
題点があり、このようなレーザ溶接の制御技術における
課題となっていた。
報に記載されたレーザ溶接方法においては、溶接部にお
ける溶融金属の状態を直接モニタリングしているわけで
はなく、モニタリングしている情報がプラズマの強度と
いう、あくまでも溶接品質の代用特性にすぎないことか
ら、溶接品質の変化に対して十分な感度で対応すること
が難しく、溶接品質の良否予測の精度が十分ではないた
めに、良好な溶接品質が得られないことがあるという問
題点があり、このようなレーザ溶接の制御技術における
課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、従来のレーザ溶接制御技術に
おける上記課題に着目してなされたものであって、溶接
品質の管理精度に優れた制御を行うことが可能であっ
て、健全で良好な品質を備えた溶接部を安定して得るこ
とができるレーザ溶接方法およびレーザ溶接装置を提供
することを目的としている。
おける上記課題に着目してなされたものであって、溶接
品質の管理精度に優れた制御を行うことが可能であっ
て、健全で良好な品質を備えた溶接部を安定して得るこ
とができるレーザ溶接方法およびレーザ溶接装置を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、レーザ出力や溶接速度などのレーザ
溶接条件が溶接品質に及ぼす影響、さらにこれらと被溶
接材の板厚との関係などについて鋭意検討した結果、レ
ーザ溶接時の溶融プールの長さが溶接後の品質に直接的
に影響することに着目し、本発明を完成するに至った。
を解決するために、レーザ出力や溶接速度などのレーザ
溶接条件が溶接品質に及ぼす影響、さらにこれらと被溶
接材の板厚との関係などについて鋭意検討した結果、レ
ーザ溶接時の溶融プールの長さが溶接後の品質に直接的
に影響することに着目し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、図2は、アルミニウム合金板材
の突合わせレーザ溶接において、溶接品質に及ぼすアル
ミニウム合金の板厚tと溶融プールの長さL(溶接進行
方向)の影響を図示したものであって、被溶接材の板厚
tに対する溶融プール長さLの比L/tが1に満たない
領域では、図中に◆印で示すように溶接が不安定となっ
てスパッタが多発し、健全な溶接が不可能となる一方、
前記比L/tが3を超える領域においては、図中に■印
で示すように被溶接材に溶け落ちが発生して溶接ができ
なくなり、板厚tと溶融プール長さLの比L/tを1〜
3の範囲にコントロールすることによって、良好な品質
の溶接が可能になることを見出した。
の突合わせレーザ溶接において、溶接品質に及ぼすアル
ミニウム合金の板厚tと溶融プールの長さL(溶接進行
方向)の影響を図示したものであって、被溶接材の板厚
tに対する溶融プール長さLの比L/tが1に満たない
領域では、図中に◆印で示すように溶接が不安定となっ
てスパッタが多発し、健全な溶接が不可能となる一方、
前記比L/tが3を超える領域においては、図中に■印
で示すように被溶接材に溶け落ちが発生して溶接ができ
なくなり、板厚tと溶融プール長さLの比L/tを1〜
3の範囲にコントロールすることによって、良好な品質
の溶接が可能になることを見出した。
【0007】本発明は、このような知見に基づくもので
あって、本発明の請求項1に係わるレーザ溶接方法は、
溶接進行方向の溶融プール長さが被溶接物の板厚の1〜
3倍の範囲となるようにレーザ出力および/または溶接
速度を制御する構成とし、レーザ溶接方法におけるこの
ような構成を前述した従来の課題を解決するための手段
としたことを特徴としている。
あって、本発明の請求項1に係わるレーザ溶接方法は、
溶接進行方向の溶融プール長さが被溶接物の板厚の1〜
3倍の範囲となるようにレーザ出力および/または溶接
速度を制御する構成とし、レーザ溶接方法におけるこの
ような構成を前述した従来の課題を解決するための手段
としたことを特徴としている。
【0008】本発明によるレーザ溶接方法の実施態様と
して請求項2に係わる溶接方法においては、メートル/
分の単位で表した溶接速度値が、ミリメートルの単位で
表したときの被溶接物板厚の値の0.5倍から3.0倍
の範囲である構成とし、同じく実施態様として請求項3
に係わるレーザ溶接方法においては、キロワット/平方
ミリメートルの単位で表した単位面積当たりのレーザ出
力値が、メートル/分の単位で表したときの溶接速度値
の10倍から溶接速度値の10倍に40を加えた値の範
囲である構成とし、請求項4に係わるレーザ溶接方法に
おいては溶接が突合わせ溶接である構成とし、請求項5
に係わるレーザ溶接方法においては被溶接物がアルミニ
ウム合金である構成、さらに請求項6および請求項7に
係わるレーザ溶接方法においては、アルミニウム合金中
に含まれる添加元素がアルミニウムよりも沸点の低い元
素であり、アルミニウム合金がJIS規格におけるA5
000系、あるいはA7000系合金である構成とした
ことを特徴とし、さらに実施態様として請求項8に係わ
るレーザ溶接方法においては被溶接物の板厚が0.8m
m〜5.0mmの範囲である構成とし、請求項9に係わ
るレーザ溶接方法においてはレーザが連続発振型Nd:
YAGレーザである構成としたことを特徴としている。
して請求項2に係わる溶接方法においては、メートル/
分の単位で表した溶接速度値が、ミリメートルの単位で
表したときの被溶接物板厚の値の0.5倍から3.0倍
の範囲である構成とし、同じく実施態様として請求項3
に係わるレーザ溶接方法においては、キロワット/平方
ミリメートルの単位で表した単位面積当たりのレーザ出
力値が、メートル/分の単位で表したときの溶接速度値
の10倍から溶接速度値の10倍に40を加えた値の範
囲である構成とし、請求項4に係わるレーザ溶接方法に
おいては溶接が突合わせ溶接である構成とし、請求項5
に係わるレーザ溶接方法においては被溶接物がアルミニ
ウム合金である構成、さらに請求項6および請求項7に
係わるレーザ溶接方法においては、アルミニウム合金中
に含まれる添加元素がアルミニウムよりも沸点の低い元
素であり、アルミニウム合金がJIS規格におけるA5
000系、あるいはA7000系合金である構成とした
ことを特徴とし、さらに実施態様として請求項8に係わ
るレーザ溶接方法においては被溶接物の板厚が0.8m
m〜5.0mmの範囲である構成とし、請求項9に係わ
るレーザ溶接方法においてはレーザが連続発振型Nd:
YAGレーザである構成としたことを特徴としている。
【0009】本発明の請求項10に係わるレーザ溶接装
置は、レーザを発生するレーザ発振器と、レーザ発振器
からのレーザを集光して被溶接物に照射する集光手段
と、レーザを照射する集光手段に対して被溶接物を相対
的に移動させる移動手段と、溶接点における溶融プール
を撮影する撮影手段と、撮影手段により得られた映像か
ら溶融プールの大きさを測定する画像処理手段と、画像
処理手段により得られた溶融プールの測定結果に基づい
てレーザ出力および/または溶接速度を増減する指令を
それぞれレーザ発振器または移動手段に送る制御手段を
備えた構成としたことを特徴とし、レーザ溶接装置にお
けるこのような構成を前述した従来の課題を解決するた
めの手段としている。
置は、レーザを発生するレーザ発振器と、レーザ発振器
からのレーザを集光して被溶接物に照射する集光手段
と、レーザを照射する集光手段に対して被溶接物を相対
的に移動させる移動手段と、溶接点における溶融プール
を撮影する撮影手段と、撮影手段により得られた映像か
ら溶融プールの大きさを測定する画像処理手段と、画像
処理手段により得られた溶融プールの測定結果に基づい
てレーザ出力および/または溶接速度を増減する指令を
それぞれレーザ発振器または移動手段に送る制御手段を
備えた構成としたことを特徴とし、レーザ溶接装置にお
けるこのような構成を前述した従来の課題を解決するた
めの手段としている。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係わるレーザ溶接方法
は、溶融プール長さLが被溶接物の板厚tの1〜3倍の
範囲となるようにレーザ出力および溶接速度のいずれ
か、あるいはその両方を制御することによって、例えば
L/tが3を超えた場合にはレーザ出力を下げたり、溶
接速度を速くしたりすることによってL/tが3以下と
なるようにし、逆にL/tが1に満たない場合にはレー
ザ出力を上げたり、溶接速度を遅くしたりすることによ
ってL/tが1以上となるように制御することによって
スパッタや溶け落ちが発生させることなく溶接状態を安
定に保持し、もって健全で良好な溶接部を得ようとする
ものである。そして、L/t比を1〜3の範囲に規定し
たのは、前述のように、L/t比が1に満たない場合に
は溶接が不安定となってスパッタが多発し、L/t比が
3を超えたときには被溶接材に溶け落ちが発生して溶接
ができなくなることによる。
は、溶融プール長さLが被溶接物の板厚tの1〜3倍の
範囲となるようにレーザ出力および溶接速度のいずれ
か、あるいはその両方を制御することによって、例えば
L/tが3を超えた場合にはレーザ出力を下げたり、溶
接速度を速くしたりすることによってL/tが3以下と
なるようにし、逆にL/tが1に満たない場合にはレー
ザ出力を上げたり、溶接速度を遅くしたりすることによ
ってL/tが1以上となるように制御することによって
スパッタや溶け落ちが発生させることなく溶接状態を安
定に保持し、もって健全で良好な溶接部を得ようとする
ものである。そして、L/t比を1〜3の範囲に規定し
たのは、前述のように、L/t比が1に満たない場合に
は溶接が不安定となってスパッタが多発し、L/t比が
3を超えたときには被溶接材に溶け落ちが発生して溶接
ができなくなることによる。
【0011】このときの溶接速度としては、請求項2に
記載しているように、メートル/分の単位で表した溶接
速度値V(m/min)が、ミリメートルの単位で表し
たときの被溶接物板厚の値t(mm)の0.5倍から
3.0倍の範囲とすること、すなわち0.5t〜3.0
tの範囲とすることが望ましい。これは、メートル/分
の単位で表した溶接速度Vがミリメートルの単位で表し
た板厚tの0.5倍に満たない場合には、被溶接物への
入熱が過剰となって溶接時に溶け落ちが発生しやすくな
り、溶接速度Vが板厚tの3.0倍を超えた場合には、
入熱が不足気味となって十分な溶け込みが得られず、健
全な溶接ができなくなる傾向があることによる。
記載しているように、メートル/分の単位で表した溶接
速度値V(m/min)が、ミリメートルの単位で表し
たときの被溶接物板厚の値t(mm)の0.5倍から
3.0倍の範囲とすること、すなわち0.5t〜3.0
tの範囲とすることが望ましい。これは、メートル/分
の単位で表した溶接速度Vがミリメートルの単位で表し
た板厚tの0.5倍に満たない場合には、被溶接物への
入熱が過剰となって溶接時に溶け落ちが発生しやすくな
り、溶接速度Vが板厚tの3.0倍を超えた場合には、
入熱が不足気味となって十分な溶け込みが得られず、健
全な溶接ができなくなる傾向があることによる。
【0012】また、レーザ出力としては、請求項3に記
載しているように、キロワット/平方ミリメートルの単
位で表した単位面積当たりのレーザ出力値P(kW/m
m2)が、メートル/分の単位で表したときの溶接速度
値V(m/min)の10倍から溶接速度値Vの10倍
に40を加えた値の範囲、すなわち10V〜10V+4
0の範囲とすることが望ましい。すなわち、キロワット
/平方ミリメートルの単位で表した単位面積当たりのレ
ーザ出力値Pがメートル/分の単位で表した溶接速度V
の10倍に満たない場合や、単位面積当たりのレーザ出
力値Pが溶接速度Vの10倍に40を加えた値を超えた
場合には、スパッタが多発したり、溶け落ちたりする傾
向があることによる。
載しているように、キロワット/平方ミリメートルの単
位で表した単位面積当たりのレーザ出力値P(kW/m
m2)が、メートル/分の単位で表したときの溶接速度
値V(m/min)の10倍から溶接速度値Vの10倍
に40を加えた値の範囲、すなわち10V〜10V+4
0の範囲とすることが望ましい。すなわち、キロワット
/平方ミリメートルの単位で表した単位面積当たりのレ
ーザ出力値Pがメートル/分の単位で表した溶接速度V
の10倍に満たない場合や、単位面積当たりのレーザ出
力値Pが溶接速度Vの10倍に40を加えた値を超えた
場合には、スパッタが多発したり、溶け落ちたりする傾
向があることによる。
【0013】本発明に係わるレーザ溶接方法は、上記し
たように溶融プール長さLと板厚tの比L/tを1〜3
の範囲に制御するものであるが、溶融プール長さLは溶
接速度Vとレーザ出力Pの両方によって概ね定まること
から、溶接速度Vおよび単位面積当たりのレーザ出力P
を上記範囲に制御したとしても、その時のレーザ出力P
および溶接速度VによってはL/tが1〜3の範囲にな
るとは限らず、請求項2および請求項3に記載された範
囲は、溶融プール長さLと板厚tの比L/tを1〜3の
範囲に制御するための目安に過ぎない。
たように溶融プール長さLと板厚tの比L/tを1〜3
の範囲に制御するものであるが、溶融プール長さLは溶
接速度Vとレーザ出力Pの両方によって概ね定まること
から、溶接速度Vおよび単位面積当たりのレーザ出力P
を上記範囲に制御したとしても、その時のレーザ出力P
および溶接速度VによってはL/tが1〜3の範囲にな
るとは限らず、請求項2および請求項3に記載された範
囲は、溶融プール長さLと板厚tの比L/tを1〜3の
範囲に制御するための目安に過ぎない。
【0014】本発明に係わるレーザ溶接方法は、請求項
4に記載しているように、とくに突合わせ溶接に適用す
ることが望ましく、突合わせ溶接において特に良好な結
果を得ることができ、さらに請求項5に記載しているよ
うに、アルミニウム合金、特に請求項6に記載している
ようなアルミニウムより低い沸点を有する添加元素、例
えばマグネシウムや亜鉛を含むアルミニウム合金、具体
的には、JISに規定されるA5000系、あるいはA
7000系合金に適用することが望ましい。すなわち、
これらアルミニウム合金においては、その溶融金属の比
重,粘性,表面張力などの特性に関連して、溶融プール
長さLと板厚tの比L/tを1〜3の範囲に保持するた
めの溶接条件範囲が広くなる減少が認められ、溶接がし
やすくなることによる。
4に記載しているように、とくに突合わせ溶接に適用す
ることが望ましく、突合わせ溶接において特に良好な結
果を得ることができ、さらに請求項5に記載しているよ
うに、アルミニウム合金、特に請求項6に記載している
ようなアルミニウムより低い沸点を有する添加元素、例
えばマグネシウムや亜鉛を含むアルミニウム合金、具体
的には、JISに規定されるA5000系、あるいはA
7000系合金に適用することが望ましい。すなわち、
これらアルミニウム合金においては、その溶融金属の比
重,粘性,表面張力などの特性に関連して、溶融プール
長さLと板厚tの比L/tを1〜3の範囲に保持するた
めの溶接条件範囲が広くなる減少が認められ、溶接がし
やすくなることによる。
【0015】また、本発明に係わるレーザ溶接方法にお
ける被溶接材の板厚範囲としては、請求項8に記載して
いるように、0.8mm〜5.0mmの範囲が好適であ
る。すなわち、被溶接材が0.8mm未満の板厚の場合
には、低出力高速の溶接となることから、溶接が不安定
となって溶け落ちが発生しやすく、逆に5.0mmを超
えた板厚の被溶接材の場合には、高出力低速度の溶接と
なって溶融プールが大きくなることから溶け落ちが発生
しやすくなって健全な溶接部が得難くなる傾向があるこ
とによる。さらに本発明に係わるレーザ溶接方法に用い
るレーザとしては、溶接可能な範囲、つまり溶融プール
長さLと板厚tの比L/tを1〜3の範囲とするための
溶接条件範囲が広く、特に溶接速度を高速にして溶接能
率を向上させることができることから、高速請求項9に
記載しているように、連続発振型のNd:YAGレーザ
の使用が望ましい。
ける被溶接材の板厚範囲としては、請求項8に記載して
いるように、0.8mm〜5.0mmの範囲が好適であ
る。すなわち、被溶接材が0.8mm未満の板厚の場合
には、低出力高速の溶接となることから、溶接が不安定
となって溶け落ちが発生しやすく、逆に5.0mmを超
えた板厚の被溶接材の場合には、高出力低速度の溶接と
なって溶融プールが大きくなることから溶け落ちが発生
しやすくなって健全な溶接部が得難くなる傾向があるこ
とによる。さらに本発明に係わるレーザ溶接方法に用い
るレーザとしては、溶接可能な範囲、つまり溶融プール
長さLと板厚tの比L/tを1〜3の範囲とするための
溶接条件範囲が広く、特に溶接速度を高速にして溶接能
率を向上させることができることから、高速請求項9に
記載しているように、連続発振型のNd:YAGレーザ
の使用が望ましい。
【0016】本発明に係わるレーザ溶接方法を実施する
に際しては、請求項10に記載しているような溶接装
置、すなわち、レーザ発振器、発振器からのレーザを溶
接箇所に照射する集光手段、集光手段に対して被溶接物
を相対移動させる移動手段、溶接点の溶融プールを撮影
する撮影手段、画像処理手段および制御手段を備えた溶
接装置を使用することが望ましく、当該装置を使用し
て、撮影手段により得られた画像から画像処理手段によ
って溶融プールの大きさ、特に溶接進行方向の長さLを
測定すると共に、制御手段からレーザ発振器および移動
手段に指令信号を出力して、予め入力された被溶接材の
板厚tから算出されたL/tの値が常に1以上3以下の
範囲となるようにレーザ出力および溶接速度をフィード
バック制御することによって、本発明に係わるレーザ溶
接方法を全自動で行うことができるようになる。
に際しては、請求項10に記載しているような溶接装
置、すなわち、レーザ発振器、発振器からのレーザを溶
接箇所に照射する集光手段、集光手段に対して被溶接物
を相対移動させる移動手段、溶接点の溶融プールを撮影
する撮影手段、画像処理手段および制御手段を備えた溶
接装置を使用することが望ましく、当該装置を使用し
て、撮影手段により得られた画像から画像処理手段によ
って溶融プールの大きさ、特に溶接進行方向の長さLを
測定すると共に、制御手段からレーザ発振器および移動
手段に指令信号を出力して、予め入力された被溶接材の
板厚tから算出されたL/tの値が常に1以上3以下の
範囲となるようにレーザ出力および溶接速度をフィード
バック制御することによって、本発明に係わるレーザ溶
接方法を全自動で行うことができるようになる。
【0017】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わるレーザ溶接方
法においては、溶接進行方向の溶融プール長さが被溶接
物の板厚の1〜3倍の範囲となるようにレーザ出力およ
び/または溶接速度を制御するようにしているので、ス
パッタや溶け落ちを発生させることなく安定な溶接が可
能になり、健全で品質に優れた溶接部を得ることができ
るという極めて優れた効果がもたらされる。
法においては、溶接進行方向の溶融プール長さが被溶接
物の板厚の1〜3倍の範囲となるようにレーザ出力およ
び/または溶接速度を制御するようにしているので、ス
パッタや溶け落ちを発生させることなく安定な溶接が可
能になり、健全で品質に優れた溶接部を得ることができ
るという極めて優れた効果がもたらされる。
【0018】本発明によるレーザ溶接方法の実施態様と
して請求項2に係わる溶接方法においては、メートル/
分の単位で表した溶接速度値が、ミリメートルの単位で
表したときの被溶接物板厚の値の0.5倍から3.0倍
の範囲となるようにしているので、板厚に応じて適正な
溶接速度範囲を求めることができ、溶融プール長さが被
溶接物の板厚の1〜3倍となるように溶接速度を制御す
るための基準とすることができ、同じく実施態様として
請求項3に係わるレーザ溶接方法においては、キロワッ
ト/平方ミリメートルの単位で表した単位面積当たりの
レーザ出力値が、メートル/分の単位で表したときの溶
接速度値の10倍から溶接速度値の10倍に40を加え
た値の範囲となるようにしているので、溶接速度に応じ
て適正なレーザ出力範囲を求めることができ、溶融プー
ル長さが被溶接物の板厚の1〜3倍となるようにレーザ
出力を制御するための基準とすることができ、請求項4
に係わるレーザ溶接方法においては、とくに突合わせ溶
接に適用するようにしているので、欠陥のない良好な溶
接部を安定に得ることができ、請求項5に係わるレーザ
溶接方法においては被溶接物がアルミニウム合金であ
り、とくに請求項6および請求項7に係わるレーザ溶接
方法においては、例えばJIS規格におけるA5000
系、あるいはA7000系合金のように、アルミニウム
合金中にアルミニウムよりも沸点の低い添加元素が含ま
れているので、溶融プール長さを被溶接物の板厚の1〜
3倍とするための溶接条件範囲が広いものとなり、本発
明に係わるレーザ溶接をより容易に行うことができる。
さらに実施態様として請求項8に係わるレーザ溶接方法
においては被溶接物の板厚を0.8mm〜5.0mmの
範囲のものとしているので、本発明に係わるレーザ溶接
を無理なく行うことができ、請求項9に係わるレーザ溶
接方法においては連続発振型Nd:YAGレーザを用い
るようにしているので、溶融プール長さを板厚の1〜3
倍に保持するための溶接条件範囲がとくに高速度側に広
くなることから、溶接をより高速で行うことが可能とな
って作業能率の向上を図ることができるというさらに優
れた効果がもたらされる。
して請求項2に係わる溶接方法においては、メートル/
分の単位で表した溶接速度値が、ミリメートルの単位で
表したときの被溶接物板厚の値の0.5倍から3.0倍
の範囲となるようにしているので、板厚に応じて適正な
溶接速度範囲を求めることができ、溶融プール長さが被
溶接物の板厚の1〜3倍となるように溶接速度を制御す
るための基準とすることができ、同じく実施態様として
請求項3に係わるレーザ溶接方法においては、キロワッ
ト/平方ミリメートルの単位で表した単位面積当たりの
レーザ出力値が、メートル/分の単位で表したときの溶
接速度値の10倍から溶接速度値の10倍に40を加え
た値の範囲となるようにしているので、溶接速度に応じ
て適正なレーザ出力範囲を求めることができ、溶融プー
ル長さが被溶接物の板厚の1〜3倍となるようにレーザ
出力を制御するための基準とすることができ、請求項4
に係わるレーザ溶接方法においては、とくに突合わせ溶
接に適用するようにしているので、欠陥のない良好な溶
接部を安定に得ることができ、請求項5に係わるレーザ
溶接方法においては被溶接物がアルミニウム合金であ
り、とくに請求項6および請求項7に係わるレーザ溶接
方法においては、例えばJIS規格におけるA5000
系、あるいはA7000系合金のように、アルミニウム
合金中にアルミニウムよりも沸点の低い添加元素が含ま
れているので、溶融プール長さを被溶接物の板厚の1〜
3倍とするための溶接条件範囲が広いものとなり、本発
明に係わるレーザ溶接をより容易に行うことができる。
さらに実施態様として請求項8に係わるレーザ溶接方法
においては被溶接物の板厚を0.8mm〜5.0mmの
範囲のものとしているので、本発明に係わるレーザ溶接
を無理なく行うことができ、請求項9に係わるレーザ溶
接方法においては連続発振型Nd:YAGレーザを用い
るようにしているので、溶融プール長さを板厚の1〜3
倍に保持するための溶接条件範囲がとくに高速度側に広
くなることから、溶接をより高速で行うことが可能とな
って作業能率の向上を図ることができるというさらに優
れた効果がもたらされる。
【0019】本発明の請求項10に係わるレーザ溶接装
置は、レーザ発振器、レーザの集光手段、レーザに対し
て被溶接物を相対移動させる移動手段、溶融プールを撮
影する撮影手段、画像処理手段および制御手段を備えた
ものであるから、撮影手段により得られた映像に基づい
て溶融プールの溶接進行方向の長さL求めると共に、予
め入力された被溶接物の板厚tからこれらの比L/tを
算出し、この比L/tが1未満や3を超えた値にならな
いように、L/tがあらかじめ定めたしきい値を割った
場合にはレーザ出力を上げたり、溶接速度を遅くしたり
する指令信号をレーザ発振器や移動手段に送り、前記比
L/tが前記しきい値を超えた場合にはレーザ出力を下
げたり、溶接速度を速くしたりする指令信号をレーザ発
振器や移動手段に送ることによって溶融プール長さLを
板厚tの1〜3倍の範囲に常に自動的に制御することが
でき、本発明に係わるレーザ溶接方法を全自動で実施す
ることができるという極めて優れた効果をもたらすもの
である。
置は、レーザ発振器、レーザの集光手段、レーザに対し
て被溶接物を相対移動させる移動手段、溶融プールを撮
影する撮影手段、画像処理手段および制御手段を備えた
ものであるから、撮影手段により得られた映像に基づい
て溶融プールの溶接進行方向の長さL求めると共に、予
め入力された被溶接物の板厚tからこれらの比L/tを
算出し、この比L/tが1未満や3を超えた値にならな
いように、L/tがあらかじめ定めたしきい値を割った
場合にはレーザ出力を上げたり、溶接速度を遅くしたり
する指令信号をレーザ発振器や移動手段に送り、前記比
L/tが前記しきい値を超えた場合にはレーザ出力を下
げたり、溶接速度を速くしたりする指令信号をレーザ発
振器や移動手段に送ることによって溶融プール長さLを
板厚tの1〜3倍の範囲に常に自動的に制御することが
でき、本発明に係わるレーザ溶接方法を全自動で実施す
ることができるという極めて優れた効果をもたらすもの
である。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体
的に説明する。
的に説明する。
【0021】図1(a)は、本発明に係わるレーザ溶接
装置の一実施例を示すものであって、図に示すレーザ溶
接装置1は、レーザ発振器2と、コリメーションレンズ
および集光レンズを備えた集光手段としての集光光学系
3と、被溶接物Wを載置して移動させる移動手段として
の加工テーブル4と、図示しないフィルタを介して被溶
接物Wの溶融プールを撮影する撮影手段としてのCCD
カメラ5を備えた画像処理装置6(画像処理手段)と、
画像処理装置6からの情報に基づいてレーザ発振器2お
よび加工テーブル4に指令信号を送り、レーザ出力また
は加工テーブル4の移動速度(溶接速度)、あるいはそ
の両方を増減させる制御装置7(制御手段)を備えてい
る。
装置の一実施例を示すものであって、図に示すレーザ溶
接装置1は、レーザ発振器2と、コリメーションレンズ
および集光レンズを備えた集光手段としての集光光学系
3と、被溶接物Wを載置して移動させる移動手段として
の加工テーブル4と、図示しないフィルタを介して被溶
接物Wの溶融プールを撮影する撮影手段としてのCCD
カメラ5を備えた画像処理装置6(画像処理手段)と、
画像処理装置6からの情報に基づいてレーザ発振器2お
よび加工テーブル4に指令信号を送り、レーザ出力また
は加工テーブル4の移動速度(溶接速度)、あるいはそ
の両方を増減させる制御装置7(制御手段)を備えてい
る。
【0022】レーザ発振器2としては、この実施例にお
いては出力4kWの連続発振型Nd:YAGレーザ発振
器を使用し、直径6mmの伝送ファイバ8を介して集光
光学系3に導き、焦点距離200mmのコリメーション
レンズと焦点距離100mmの集光レンズを用いて直径
0.3mmのビームに結像したレーザ9を加工テーブル
4上に固定したよって被溶接物Wに照射するようになっ
ている。
いては出力4kWの連続発振型Nd:YAGレーザ発振
器を使用し、直径6mmの伝送ファイバ8を介して集光
光学系3に導き、焦点距離200mmのコリメーション
レンズと焦点距離100mmの集光レンズを用いて直径
0.3mmのビームに結像したレーザ9を加工テーブル
4上に固定したよって被溶接物Wに照射するようになっ
ている。
【0023】画像処理装置6は、CCDカメラ5によっ
て得られた、例えば図1(b)に示すような映像を処理
することによって被溶接物Wの溶融プールPの溶接進行
方向Dに平行な長さLを測定し、測定データを制御装置
7に出力する。
て得られた、例えば図1(b)に示すような映像を処理
することによって被溶接物Wの溶融プールPの溶接進行
方向Dに平行な長さLを測定し、測定データを制御装置
7に出力する。
【0024】制御装置7においては、画像処理装置6か
ら入力された溶融プール長さLと、予め入力された被溶
接物Wの板厚tから、両者の比L/tを算出し、この比
の値が1よりも小さくならないように、L/tが第1の
しきい値(例えば、1.7)を割った場合にはレーザ発
振器2または加工テーブル4に対してレーザ出力を増す
ための指令信号または溶接速度を遅くするための指令信
号を出力して(両方の指令信号を送る場合もあり得
る)、溶融プール長さLと板厚tとの比L/tを大きく
するような制御が自動的に行われる。また、この比の値
が3を超えないように、L/tが第2のしきい値(例え
ば、2.3)を超えた場合には、レーザ出力を減らすた
めの指令信号または溶接速度を早くするための指令信号
をそれぞれ出力して(両方の指令信号を送る場合もあり
得る)、溶融プール長さLと板厚tとの比L/tを小さ
くするような制御が行われるようになっている。
ら入力された溶融プール長さLと、予め入力された被溶
接物Wの板厚tから、両者の比L/tを算出し、この比
の値が1よりも小さくならないように、L/tが第1の
しきい値(例えば、1.7)を割った場合にはレーザ発
振器2または加工テーブル4に対してレーザ出力を増す
ための指令信号または溶接速度を遅くするための指令信
号を出力して(両方の指令信号を送る場合もあり得
る)、溶融プール長さLと板厚tとの比L/tを大きく
するような制御が自動的に行われる。また、この比の値
が3を超えないように、L/tが第2のしきい値(例え
ば、2.3)を超えた場合には、レーザ出力を減らすた
めの指令信号または溶接速度を早くするための指令信号
をそれぞれ出力して(両方の指令信号を送る場合もあり
得る)、溶融プール長さLと板厚tとの比L/tを小さ
くするような制御が行われるようになっている。
【0025】すなわち、このような構造を備えたレーザ
溶接装置1によれば、溶接に先立ってあらかじめ被溶接
物Wの板厚tを入力するだけで、溶融プール長さLと板
厚tとの比L/tが常に1〜3の範囲となるように自動
制御され、板厚tに見合った溶融プールの大きさに保持
されるので、スパッタや溶け落ちのない安定した溶接を
行うことができ、優れた外観を備えた健全な溶接部を得
ることができる。
溶接装置1によれば、溶接に先立ってあらかじめ被溶接
物Wの板厚tを入力するだけで、溶融プール長さLと板
厚tとの比L/tが常に1〜3の範囲となるように自動
制御され、板厚tに見合った溶融プールの大きさに保持
されるので、スパッタや溶け落ちのない安定した溶接を
行うことができ、優れた外観を備えた健全な溶接部を得
ることができる。
【0026】次に、このような溶接装置1を使用し、被
溶接物Wとして、各種板厚のアルミニウム合金板(JI
S A5182相当)を種々の溶接条件で突き合わせ溶
接した場合の溶融プール長さLおよび板厚tと溶接結果
との関係を比較調査した。なお、この場合、レーザ溶接
装置1の自動制御機能を解除し、一定のレーザ出力と、
一定の溶接速度のもとで溶接が行われるようにした。
溶接物Wとして、各種板厚のアルミニウム合金板(JI
S A5182相当)を種々の溶接条件で突き合わせ溶
接した場合の溶融プール長さLおよび板厚tと溶接結果
との関係を比較調査した。なお、この場合、レーザ溶接
装置1の自動制御機能を解除し、一定のレーザ出力と、
一定の溶接速度のもとで溶接が行われるようにした。
【0027】この結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示すように、板厚t=2.0mmの
前記アルミニウム合金板を用いて、それぞれ溶接速度V
=3.0,2.0,4.0(m/min)、単位面積当
たりのレーザ出力P=35,30,45(kW/mm
2 )の溶接条件で突き合わせ溶接した実施例1ないし3
の場合には、溶融プール長さLがそれぞれ4.5mm
(L/t=2.25),6.Omm(L/t=3),
2.0mm(L/t=1)となり、いずれの場合のスパ
ッタの発生や溶け落ちのない良好な溶接部を得ることが
できた。
前記アルミニウム合金板を用いて、それぞれ溶接速度V
=3.0,2.0,4.0(m/min)、単位面積当
たりのレーザ出力P=35,30,45(kW/mm
2 )の溶接条件で突き合わせ溶接した実施例1ないし3
の場合には、溶融プール長さLがそれぞれ4.5mm
(L/t=2.25),6.Omm(L/t=3),
2.0mm(L/t=1)となり、いずれの場合のスパ
ッタの発生や溶け落ちのない良好な溶接部を得ることが
できた。
【0030】これに対して、t=2.0mmのアルミニ
ウム合金板をV=0.5m/min(V/t=0.2
5)の溶接速度、P=35kW/mm2のレーザ出力で
溶接した比較例1の場合には、L=0.8mmの溶融プ
ール長さ(L/t=4)となり、断続的に溶け落ちが生
じ、健全な溶接ができなかった。
ウム合金板をV=0.5m/min(V/t=0.2
5)の溶接速度、P=35kW/mm2のレーザ出力で
溶接した比較例1の場合には、L=0.8mmの溶融プ
ール長さ(L/t=4)となり、断続的に溶け落ちが生
じ、健全な溶接ができなかった。
【0031】また、同様のアルミニウム合金板を同様の
レーザ出力Pのもとに、V=9.0m/min(V/t
=4.5)もの高速で(P=10V−55)溶接した比
較例2の場合、およびV=3.0m/min(V/t=
1.5)の溶接速度、およびP=15kW/mm2のレ
ーザ出力(P=10V−15)で溶接した比較例3の場
合には、いずれも溶融プールの長さLが1mm以下(L
/t≦0.5)となり、スパッタが発生して健全な溶接
ができないことが確認された。
レーザ出力Pのもとに、V=9.0m/min(V/t
=4.5)もの高速で(P=10V−55)溶接した比
較例2の場合、およびV=3.0m/min(V/t=
1.5)の溶接速度、およびP=15kW/mm2のレ
ーザ出力(P=10V−15)で溶接した比較例3の場
合には、いずれも溶融プールの長さLが1mm以下(L
/t≦0.5)となり、スパッタが発生して健全な溶接
ができないことが確認された。
【0032】さらに、V=3.0m/minの溶接速
度、およびP=30kW/mm2のレーザ出力のもと
に、t=0.5mmのアルミニウム合金板(V/t=
6)を溶接した比較例4の場合には、溶け落ちが発生
し、同様の溶接条件のもとにt=10mmのアルミニウ
ム合金板(V/t=0.3)を溶接した比較例5の場合
には、スパッタが発生し、いずれも健全な溶接ができな
い結果となった。
度、およびP=30kW/mm2のレーザ出力のもと
に、t=0.5mmのアルミニウム合金板(V/t=
6)を溶接した比較例4の場合には、溶け落ちが発生
し、同様の溶接条件のもとにt=10mmのアルミニウ
ム合金板(V/t=0.3)を溶接した比較例5の場合
には、スパッタが発生し、いずれも健全な溶接ができな
い結果となった。
【図1】(a) 本発明の位置実施例に係わるレーザ溶
接装置の構造を示すブロック図である。 (b) 図1(a)に示したレーザ溶接装置の撮影手段
による映像の模式図である。
接装置の構造を示すブロック図である。 (b) 図1(a)に示したレーザ溶接装置の撮影手段
による映像の模式図である。
【図2】アルミニウム合金板材の突合わせレーザ溶接に
おける溶接品質に及ぼす板厚と溶融プール長さの影響を
示すグラフである。
おける溶接品質に及ぼす板厚と溶融プール長さの影響を
示すグラフである。
1 レーザ溶接装置 2 レーザ発振器 3 集光光学系(集光手段) 4 加工テーブル(移動手段) 5 CCDカメラ(撮影手段) 6 画像処理装置(画像処理手段) 7 制御装置(制御手段) W 被溶接物 L 溶融プール長さ t 被溶接物の板厚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 103:10 (72)発明者 粕 川 実 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 4E068 BA01 BE00 CA01 CA02 CA13 CB01 CC02 DA14 DB04
Claims (10)
- 【請求項1】 溶接進行方向の溶融プール長さが被溶接
物の板厚の1〜3倍の範囲となるようにレーザ出力およ
び/または溶接速度を制御することを特徴とするレーザ
溶接方法。 - 【請求項2】 メートル/分の単位で表した溶接速度値
が、ミリメートルの単位で表したときの被溶接物板厚の
値の0.5倍から3.0倍の範囲であることを特徴とす
る請求項1記載のレーザ溶接方法。 - 【請求項3】 キロワット/平方ミリメートルの単位で
表した単位面積当たりのレーザ出力値が、メートル/分
の単位で表したときの溶接速度値の10倍から溶接速度
値の10倍に40を加えた値の範囲であることを特徴と
する請求項1または請求項2記載のレーザ溶接方法。 - 【請求項4】 溶接が突合わせ溶接であることを特徴と
する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のレーザ
溶接方法。 - 【請求項5】 被溶接物がアルミニウム合金であること
を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
のレーザ溶接方法。 - 【請求項6】 アルミニウム合金中に含まれる添加元素
がアルミニウムよりも沸点の低い元素であることを特徴
とする請求項5に記載のレーザ溶接方法。 - 【請求項7】 アルミニウム合金がJIS規格における
A5000系、あるいはA7000系合金であることを
特徴とする請求項5に記載のレーザ溶接方法。 - 【請求項8】 被溶接物の板厚が0.8mm〜5.0m
mの範囲であることを特徴とする1ないし請求項7のい
ずれかに記載のレーザ溶接方法。 - 【請求項9】 レーザが連続発振型Nd:YAGレーザ
であることを特徴とする1ないし請求項8のいずれかに
記載のレーザ溶接方法。 - 【請求項10】 レーザを発生するレーザ発振器と、レ
ーザ発振器からのレーザを集光して被溶接物に照射する
集光手段と、レーザを照射する集光手段に対して被溶接
物を相対的に移動させる移動手段と、溶接点における溶
融プールを撮影する撮影手段と、撮影手段により得られ
た映像から溶融プールの大きさを測定する画像処理手段
と、画像処理手段により得られた溶融プールの測定結果
に基づいてレーザ出力および/または溶接速度を増減す
る指令をそれぞれレーザ発振器または移動手段に送る制
御手段を備えたことを特徴とするレーザ溶接装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11012316A JP2000210781A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | レ―ザ溶接方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11012316A JP2000210781A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | レ―ザ溶接方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000210781A true JP2000210781A (ja) | 2000-08-02 |
Family
ID=11801920
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11012316A Pending JP2000210781A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | レ―ザ溶接方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000210781A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009087707A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Toshiba Corp | セル端子構造、セル端子間接続構造およびセル端子製造方法。 |
| WO2009078077A1 (ja) * | 2007-12-14 | 2009-06-25 | O.M.C Co., Ltd. | レーザ溶接方法及びレーザ溶接装置 |
| JP2010530809A (ja) * | 2007-06-22 | 2010-09-16 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 機械加工システム制御装置及び方法 |
| WO2011024904A1 (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-03 | 株式会社Ihi検査計測 | レーザ溶接良否判定方法及び良否判定装置 |
| JP2011224618A (ja) * | 2010-04-20 | 2011-11-10 | Miyachi Technos Corp | レーザ溶接方法 |
| CN103252573A (zh) * | 2013-04-12 | 2013-08-21 | 浙江大学宁波理工学院 | 声发射辅助同轴视觉热丝小功率激光模具修复方法和设备 |
| CN103506756A (zh) * | 2013-09-11 | 2014-01-15 | 上海交通大学 | 基于熔池图像视觉传感的激光搭接焊间隙检测系统及方法 |
| CN106141436A (zh) * | 2016-08-17 | 2016-11-23 | 广东工业大学 | 激光填丝焊增材修补装置及修补方法 |
| EP3296052A4 (en) * | 2015-05-11 | 2019-03-06 | Hitachi, Ltd. | WELDING DEVICE AND METHOD FOR WELDING QUALITY TESTING |
| CN118002923A (zh) * | 2024-04-09 | 2024-05-10 | 杭州宏骏汽车零部件有限公司 | 一种用于汽配件的焊接装置及其使用方法 |
-
1999
- 1999-01-20 JP JP11012316A patent/JP2000210781A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2009087707A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Toshiba Corp | セル端子構造、セル端子間接続構造およびセル端子製造方法。 |
| WO2009078077A1 (ja) * | 2007-12-14 | 2009-06-25 | O.M.C Co., Ltd. | レーザ溶接方法及びレーザ溶接装置 |
| US10632570B2 (en) | 2009-08-27 | 2020-04-28 | Ihi Inspection & Instrumentation Co. Ltd. | Laser welding quality determination method and apparatus |
| WO2011024904A1 (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-03 | 株式会社Ihi検査計測 | レーザ溶接良否判定方法及び良否判定装置 |
| JPWO2011024904A1 (ja) * | 2009-08-27 | 2013-01-31 | 株式会社Ihi検査計測 | レーザ溶接良否判定方法及び良否判定装置 |
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| CN103252573A (zh) * | 2013-04-12 | 2013-08-21 | 浙江大学宁波理工学院 | 声发射辅助同轴视觉热丝小功率激光模具修复方法和设备 |
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| EP3296052A4 (en) * | 2015-05-11 | 2019-03-06 | Hitachi, Ltd. | WELDING DEVICE AND METHOD FOR WELDING QUALITY TESTING |
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| CN106141436A (zh) * | 2016-08-17 | 2016-11-23 | 广东工业大学 | 激光填丝焊增材修补装置及修补方法 |
| CN118002923A (zh) * | 2024-04-09 | 2024-05-10 | 杭州宏骏汽车零部件有限公司 | 一种用于汽配件的焊接装置及其使用方法 |
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