JP2000211112A - 印刷品質評価装置及び印刷品質評価方法 - Google Patents

印刷品質評価装置及び印刷品質評価方法

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JP2000211112A
JP2000211112A JP11018977A JP1897799A JP2000211112A JP 2000211112 A JP2000211112 A JP 2000211112A JP 11018977 A JP11018977 A JP 11018977A JP 1897799 A JP1897799 A JP 1897799A JP 2000211112 A JP2000211112 A JP 2000211112A
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JP11018977A
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Ikuo Ozaki
郁夫 尾崎
Shinichi Fujimoto
信一 藤本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷品質評価装置及び印刷品質評価方法にお
いて、印刷物の色再現性(印刷品質)を客観的に評価で
きるようにする。 【解決手段】 複数の基本色に、複数の基本色と異なる
色で且つ複数の基本色の重ね刷りで表現される重ね刷り
色のうちのいずれかに対応した単一色を少なくとも一つ
追加して重ね刷りされた印刷物6上に、複数の基本色,
重ね刷り色,追加色のそれぞれに関して設けられた測色
用パッチ5と、測色用パッチ5の分光反射率を測定する
分光計1と、分光反射率から色座標値を演算する色調管
理装置2と、色座標値のうち、重ね刷り色に関する色座
標値を含んで構成された基準色座標値と、基準色座標値
を構成する色座標値のうちの重ね刷り色に関する色座標
値をこれに対応した追加色に関する色座標値に置き換え
て構成された評価対象色座標値とを、色座標上に比較可
能に表示する表示装置4とをそなえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイフェデリティ
印刷及びヘキサクロム印刷による印刷物に用いて好適
の、印刷品質評価装置及び印刷品質評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷物の品質を向上すべく印
刷機の開発が行なわれており、これに伴い印刷品質評価
方法及び印刷品質評価装置の開発の要求も高まってい
る。印刷品質評価方法及び印刷品質評価装置に関する従
来技術として、例えば、色調管理装置により、ドットゲ
イン(網点の太り)やトラッピング(インキ重なりの
量)やコントラスト(ベタと網の濃度比)やスラー(ダ
ブリ量)等の項目について印刷品質を評価する技術があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、最近の印刷機の開発による印刷品
質の向上を評価できないという課題がある。ここで、最
近の印刷方式について説明しながら、従来の印刷品質評
価技術の課題を説明していく。
【0004】従来の印刷方式としては、例えば、K
(墨),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロ
ー)の4色(プロセスカラー)を重ね刷りして印刷を行
なう4色刷りと呼ばれる印刷方式(以降、4色刷り印刷
という)がある。この印刷方式では、上記4色のうちK
(墨)を除いたC(シアン),M(マゼンタ),Y(イ
エロー)の3色のうちの2色ずつを重ね刷りすることに
より、R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の
3色を近似して再現するようになっており、R(レッ
ド)は、M(マゼンタ),Y(イエロー)の混色〔以
降、単にMY(マゼンタイエロー)ともいう〕により、
G(グリーン)はC(シアン)とY(イエロー)の混色
〔以降、単にCY(シアンイエロー)ともいう〕によ
り、B(ブルー)はC(シアン),M(マゼンタ)の混
色〔以降,単にCM(シアンマゼンタ)ともいう〕によ
り近似されるようになっている。
【0005】また、この4色に金,銀,蛍光色等の特色
と呼ばれる色を加えて重ね刷りすることにより、印刷物
の品質を向上させることも広く行なわれている。そし
て、近年では、さらなる印刷品質の向上に対する市場の
要求に応えるため、上述した4色のプロセスカラー〔K
(墨),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロ
ー)〕に、R(レッド),G(グリーン),B(ブル
ー)の3色を加えた計7色を重ね刷りすることにより、
従来の4色刷りよりも色再現領域の拡大されたハイフェ
デリティ印刷と呼ばれる印刷方式が用いられるようにな
ってきた。
【0006】また、ハイフェデリティ印刷に比べると、
若干色再現性は劣るものの、上述の4色刷り印刷よりは
色再現領域の広いヘキサクロム印刷と呼ばれる印刷方式
も使用されている。このヘキサクロム印刷は、上述の4
色のプロセスカラーにR(レッド),G(グリーン)の
2色を加えた計6色を重ね刷りするもので、B(ブル
ー)については、4色刷りと同様にC(シアン),M
(マゼンタ)の混色により近似される。
【0007】しかしながら、従来の印刷品質評価技術
は、上述したように、ドットゲインやトラッピングやコ
ントラストやスラー等の項目について評価しているが、
これらは、印刷品質のうちの印刷の図柄や濃淡(明度)
等について評価するもので、色再現性領域の広さについ
てまで評価を行なうものではない。このため、従来の印
刷品質評価技術では、ハイフェデリティ印刷及びヘキサ
クロム印刷が、従来の4色刷り印刷に比べて色再現領域
が、どの程度拡大されているかを評価できないという課
題がある。
【0008】すなわち、色再現性については、主に評価
者の視覚に頼って評価されてきたため、ハイフェデリテ
ィ印刷及びヘキサクロム印刷による印刷物が、従来の4
色刷り印刷による印刷物に対して、どれだけ色鮮やかで
あるか、即ち色再現性が向上しているかを客観的に評価
できず、顧客に対し、ハイフェデリティ印刷及びヘキサ
クロム印刷の優秀性を訴求することができなかったので
ある。
【0009】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、印刷物の色再現性(印刷品質)を客観的に評
価できるようにした、印刷品質評価装置及び印刷品質評
価方法を、提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の印刷品質評価装置は、複数の基本色に、該複
数の基本色とは異なる色であって該複数の基本色の重ね
刷りで表現される重ね刷り色のうちのいずれかに対応し
た単一色を少なくとも一つ追加して重ね刷りして印刷さ
れた印刷物上に、該複数の基本色,該重ね刷り色,該追
加色のそれぞれに関して設けられた測色用パッチと、該
測色用パッチの分光反射率を測定する分光計と、該分光
計により測定された該分光反射率から色座標値を演算す
る色調管理装置と、該色調管理装置により演算された該
色座標値のうち、該重ね刷り色に関する色座標値を含ん
で構成された基準色座標値と、該基準色座標値を構成す
る色座標値のうちの該重ね刷り色に関する色座標値を該
重ね刷り色に対応した該追加色に関する色座標値に置き
換えて構成された評価対象色座標値とを、色座標上に比
較可能に表示する表示装置とをそなえていることを特徴
としている。
【0011】請求項2記載の本発明の印刷品質評価装置
は、請求項1記載の印刷品質評価装置において、上記表
示装置は、上記基準色座標値を構成する各色座標値によ
り形成される多角形の領域と、上記評価対象色座標値を
構成する各色座標値により形成される多角形の領域と
を、色再現領域として比較可能に表示することを特徴と
する、請求項1記載の印刷品質評価装置。
【0012】請求項3記載の本発明の印刷品質評価装置
は、請求項1又は2記載の印刷品質評価装置において、
上記複数の基本色が、墨,シアン,マゼンタ,イエロー
の4色であって、上記重ね刷り色が、上記のシアン,マ
ゼンタ,イエローのうちのいずれか2色の重ね刷りで表
現される色であることを特徴としている。請求項4記載
の本発明の印刷品質評価装置は、請求項3記載の印刷品
質評価装置において、上記の墨,シアン,マゼンタ,イ
エローの複数の基本色に対する上記追加色が、レッド,
グリーン,ブルーの3色又はレッド,グリーンの2色で
あることを特徴としている。
【0013】請求項5記載の本発明の印刷品質評価方法
は、複数の基本色に、該複数の基本色とは異なる色であ
って該複数の基本色の重ね刷りで表現される重ね刷り色
のうちのいずれかに対応した単一色を少なくとも一つ追
加して重ね刷りして印刷された印刷物上に、該複数の基
本色,該重ね刷り色,該追加色のそれぞれに関して測色
用パッチを設け、分光計により、該測色用パッチの分光
反射率を測定し、色調管理装置により、該分光計により
測定された該分光反射率から色座標値を演算し、該色調
管理装置により演算された該色座標値のうち、該重ね刷
り色に関する色座標値を含んで構成された基準色座標値
と、該基準色座標値を構成する色座標値のうちの該重ね
刷り色に関する色座標値を該重ね刷り色に対応した該追
加色に関する色座標値に置き換えて構成された評価対象
色座標値とを、対比することにより、該印刷物の印刷品
質を評価することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
形態について説明する。まず、第1実施形態について説
明すると、図1〜図3は本発明の第1実施形態としての
印刷品質評価装置及び印刷品質評価方法について示すも
ので、図1はその装置の全体構成を示す模式図であり、
図2はその測色用パッチの構成の一例を示す模式図であ
り、図3はそのモニタの表示の一例を示す図である。
【0015】本実施形態にかかる印刷品質評価装置は、
基本色としての4色のプロセスカラー〔K(墨),C
(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)〕にR
(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の3色を加
えた計7色を重ね刷りするハイフェデリティ印刷の色再
現性を、4色のプロセスカラーを重ね刷りする従来の4
色刷り印刷の色再現性(評価基準)と比較することによ
り評価する装置であり、図1に示すように、ハイフェデ
リティ印刷により印刷物6上に印刷される測色用パッチ
5と、この測色用パッチ5の分光反射率を測定する分光
計1と、この分光計1により測定された分光反射率から
色座標値を演算する演算部3を内蔵する色調管理装置2
と、演算部3により演算された色座標値を表示するモニ
タ(表示装置)4とをそなえて構成される。
【0016】なお、分光計1と色調管理装置2とは、ケ
ーブル11により接続されており、このケーブル11を
介して、分光計1から分光反射率が色調管理装置2に送
られるようになっている。また、色調管理装置2とモニ
タ4とは、ケーブル12により接続されており、このケ
ーブル12を介して、色調管理装置2に内蔵される演算
部3から演算結果(色座標値)がモニタ4に送られるよ
うになっている。
【0017】ここで、測色用パッチ5は、図2に示すよ
うに、K(墨),C(シアン),M(マゼンタ),Y
(イエロー),MY(マゼンタイエロー),CY(シア
ンイエロー),CM(シアンマゼンタ),R(レッ
ド),G(グリーン),B(ブルー)の合計10色に関
するパッチ5A〜5Jにより構成されている。K
(墨),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロ
ー)は、従来の4色刷り印刷及びハイフェデリティ印刷
において共通して使用される色であり、MY(マゼンタ
イエロー),CY(シアンイエロー),CM(シアンマ
ゼンタ)は、前述したように、従来の4色刷り印刷にお
いてR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の近
似色として使用される重ね刷りによる混合色(重ね刷り
色)であり、R(レッド),G(グリーン),B(ブル
ー)はハイフェデリティ印刷において追加使用される追
加色である。
【0018】なお、上述の10色に加えて金,銀,蛍光
色等の特色を使用した印刷物の色再現性を評価する場合
には、図2中に2点鎖線で示す特色評価用のパッチ5K
を加えても良い。また、色調管理装置2に内蔵された演
算部3は、上述のように、分光計1により測定された測
色用パッチ5の分光反射率から色座標値を演算するよう
になっているが、色座標値としては、例えば、CIE
(国際照明委員会)により規定されるCIE−L* a*
b* 座標値を用いている。ここで、色座標値L* は、明
度を表し、この値が大きくなる程、明るさが増す。ま
た、色座標値a* ,b* は、それぞれ、色度を表し、色
座標値a* が正の方向に進む程、赤みが強くなり、負の
方向に進む程、緑が強くなる。また、色座標値b* が正
の方向に進む程、黄みが強くなり、負の方向に進む程、
青が強くなる。
【0019】これらの色座標値L* , a* , b* は、以
下の式(1),(2),(3)により求められる。 L* =116(Y/Yn )1/3 −16 ・・・(1) a* =500〔(X/Xn )1/3 −(Y/Yn )1/3 〕 ・・・(2) b* =200〔(Y/Yn )1/3 −(Z/Zn )1/3 〕 ・・・(3) ここで、式(1),(2),(3)中のX,Y,Zは刺
激値であり、これらの三刺激値X,Y,Zは、それぞ
れ、計測対象のスペクトル値と観測光源のスペクトル値
と人間の等色関数とを乗じた値を、人間の可視光域で積
分して得られる。また、Xn ,Yn ,Zn は完全拡散反
射面のCIE−XYZ座標系における三刺激値である。
なお、座標値L* , a* , b* の詳細な演算方法は、J
IS規格のJIS・Z8730に明記されている。
【0020】このようなCIE−L* a* b* 座標は、
その数値の絶対量が、人間の感覚値と概ね等しいため、
印刷業界や他の色彩を取り扱っている業界においては、
このL* a* b* 座標は、しばしば利用されているもの
である。本実施形態では、この色座標値L* , a* , b
* のうち、色座標値a* ,b*に着目し、色調管理装置
2に内蔵された演算部3により、分光計1で測定された
パッチ5A〜5Jの各分光反射率からパッチ5A〜5J
(つまり上述の10色)の色座標値a* ,b* がそれぞ
れ算出され、この算出結果がモニタ4上に座標表示され
るようになっている。具体的には、例えば、図3に示す
ように、横軸に色座標値a* を、縦軸に色座標値b* を
とった色座標上に、上述の10色の各色座標値a* ,b
* が表示されるようになっている。
【0021】ここで、上述したように、従来の4色刷り
印刷では、K(墨),C(シアン),M(マゼンタ),
Y(イエロー)の4色を重ね刷りして色を再現するよう
になっており、R(レッド),G(グリーン),B(ブ
ルー)の3色については、それぞれ、MY(マゼンタイ
エロー),CY(シアンイエロー),CM(シアンマゼ
ンタ)の重ね刷りで表現しているので、パッチ5A〜5
Jが示す10色のうち、K(墨),C(シアン),M
(マゼンタ),Y(イエロー),MY(マゼンタイエロ
ー),CY(シアンイエロー),CM(シアンマゼン
タ)の7色を色再現性の評価基準色としている。したが
って、モニタ4上には、これらの7色のうち色座標の原
点となるK(墨)を除いた6色に関する色座標値(基準
色座標値)を破線で結んで形成される多角形の領域を、
従来の4色刷り印刷による色再現領域として示すように
なっている。
【0022】一方、ハイフェデリティ印刷では、K
(墨),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロ
ー),R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の
7色を重ね刷りして色を再現するようになっており、特
に、R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)につ
いては、これらの各色が直接印刷されるので、これらの
7色を色再現性の評価基準色としている。したがって、
モニタ4上には、これらの7色のうち色座標の原点とな
るK(墨)を除いた6色に関する色座標値(評価対象色
座標値)を実線で結んで形成される多角形の領域を、ハ
イフェデリティ印刷による色再現領域として示すように
なっている。
【0023】本発明の第1実施形態にかかる印刷品質評
価装置は、上述のように構成されているので、以下のよ
うな手順(本実施形態にかかる印刷品質評価方法)で印
刷品質評価が行なわれる。まず、分光計1により、印刷
物6上に設けられた測色用パッチ5を構成するパッチ5
A〜5Jの各分光反射率を測定する。そして、これらの
各分光反射率から、パッチ5A〜5Jの各色座標値a*
,b* を色調管理装置2に内蔵された演算部3により
演算する。さらに、この演算結果を、図3に示すよう
に、モニタ4上において、横軸に色座標値a* を、縦軸
に色座標値b* をとった色座標上に表示する。
【0024】また、このとき、従来の4色刷り印刷の色
再現領域は、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエ
ロー),MY(マゼンタイエロー),CY(シアンイエ
ロー),CM(シアンマゼンタ)の6色に関する色座標
値を破線で結んで形成される多角形の領域で表示され、
一方、ハイフェデリティ印刷の色再現領域は、C(シア
ン),M(マゼンタ),Y(イエロー),R(レッ
ド),G(グリーン),B(ブルー)の6色に関する座
標を実線で結んで形成される多角形の領域として表示さ
れる。
【0025】図3に示すように、ハイフェデリティ印刷
の色再現領域は、従来の4色刷り印刷の色再現領域を含
むものになっており、ハイフェデリティ印刷は、従来の
4色刷り印刷に比べて色再現領域が拡大していることが
わかる。すなわち、従来の4色刷り印刷では、R(レッ
ド),G(グリーン),B(ブルー)をMY(マゼンタ
イエロー),CY(シアンイエロー),CM(シアンマ
ゼンタ)の混合色によって表現しているが、これらの混
合色でR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)を
十分に再現することができず、一方、ハイフェデリティ
印刷では、予めR(レッド),G(グリーン),B(ブ
ルー)を単色として使用するため、これらの色を確実に
再現することができ、図3に示す色座標値の表示から、
従来の4色刷り印刷に比べて、その色再現領域が広いこ
とが、客観的に確認できることになる。
【0026】このように、本実施形態の印刷品質評価装
置及び印刷品質評価方法によれば、印刷物の色再現領域
が、色座標値(ここでは、色座標値a* ,b* )により
客観的に判断できるという利点がある。また、各印刷物
の色再現領域が、横軸に色座標値a* を、縦軸に色座標
値b*をとった色座標上に表示され、この色座標上の領
域を比較することにより、容易に且つ直観的に色再現性
の優劣を評価できるという利点もある。
【0027】さらに、ハイフェデリティ印刷が従来の4
色刷り印刷に比べて色再現性が向上している、即ち、印
刷品質が向上していることを、客観的且つ直観的に分か
るように示して、顧客にその優位性を効果的に訴求する
ことができるという利点もある。次に、第2実施形態に
ついて説明する。
【0028】図4及び図5は本発明の第2実施形態とし
ての印刷品質評価装置及び印刷品質評価方法について示
すもので、図4はその測色用パッチの構成の一例を示す
模式図であり、図5はそのモニタの表示の一例を示す図
である。本実施形態にかかる印刷品質評価装置は、基本
色としての4色のプロセスカラー〔K(墨),C(シア
ン),M(マゼンタ),Y(イエロー)〕にR(レッ
ド),G(グリーン)の2色を加えた6色を重ね刷りす
るヘキサクロム印刷の色再現性を、従来の4色刷り印刷
の色再現性(評価基準)と比較することにより評価する
装置であり、その構成は、第1実施形態の印刷品質評価
装置と測色用パッチ5の構成が異なるだけである。
【0029】つまり、本実施形態の印刷品質評価装置
は、ヘキサクロム印刷により印刷物6上に印刷される測
色用パッチ5と、この測色用パッチ5の分光反射率を測
定する分光計1と、この分光計1により測定された分光
反射率から色座標値を演算する演算部3を内蔵する色調
管理装置2と、演算部3により演算された色座標値を表
示するモニタ(表示装置)4とをそなえて構成されてい
る(図1参照)。
【0030】ここで、測色用パッチ5は、図4に示すよ
うに、K(墨),C(シアン),M(マゼンタ),Y
(イエロー),MY(マゼンタイエロー),CY(シア
ンイエロー),CM(シアンマゼンタ),R(レッ
ド),G(グリーン)の合計9色に関するパッチ5A〜
5Iにより構成されている。K(墨),C(シアン),
M(マゼンタ),Y(イエロー),CM(シアンマゼン
タ)は、従来の4色刷り印刷及びヘキサクロム印刷にお
いて共通して使用される色であり、MY(マゼンタイエ
ロー),CY(シアンイエロー)は、4色刷りにおいて
R(レッド),G(グリーン)の近似色として使用され
る重ね刷りによる混合色(重ね刷り色)であり、R(レ
ッド),G(グリーン)はヘキサクロム印刷において追
加使用される追加色である。
【0031】なお、金,銀,蛍光色等の特色を使用した
印刷物の色再現性を評価する場合には、第1実施形態と
同様に、測色用パッチ5に、図4中に2点鎖線で示す特
色評価用のパッチ5Kを加えても良い。そして、分光計
1により、測色用パッチ5を構成するパッチ5A〜5I
の各分光反射率が測定され、これらの各分光反射率から
演算部3により、パッチ5A〜5I(つまり上述の9
色)の色座標値a* ,b* がそれぞれ算出され、モニタ
4上において、図5に示すように、横軸に色座標値a*
を、縦軸に色座標値b* をとった色座標上に、この算出
結果が表示されるようになっている。
【0032】ここで、従来の4色刷り印刷では、第1実
施形態と同様に、パッチ5A〜5Iが示す9色のうち、
K(墨),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロ
ー),MY(マゼンタイエロー),CY(シアンイエロ
ー),CM(シアンマゼンタ)の7色を色再現性の評価
基準色とすることができる。したがって、モニタ4上に
は、これらの7色のうち色座標の原点となるK(墨)を
除いた6色に関する色座標値(基準色座標値)を破線で
結んで形成される多角形の領域を、従来の4色刷り印刷
による色再現領域として示すようになっている。
【0033】一方、ヘキサクロム印刷では、K(墨),
C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),R
(レッド),G(グリーン)の6色を重ね刷りしてお
り、R(レッド),G(グリーン)については、これら
の各色が直接印刷され、B(ブルー)については重ね刷
りして得られるCM(シアンマゼンタ)で表現されるの
で、K(墨),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イ
エロー),R(レッド),G(グリーン),CM(シア
ンマゼンタ)の7色を色再現性の評価基準色とすること
ができる。したがって、K(墨),C(シアン),M
(マゼンタ),Y(イエロー),R(レッド),G(グ
リーン),CMの7色のうち色座標の原点となるK
(墨)を除いた6色に関する色座標値(評価対象色座標
値)を実線で結んで形成される多角形の領域を、ヘキサ
クロム印刷による色再現領域として示すようになってい
る。
【0034】本発明の第2実施形態にかかる印刷品質評
価装置は、上述のように構成されているので、以下のよ
うな手順(本実施形態にかかる印刷品質評価方法)で印
刷品質評価が行なわれる。まず、分光計1により、印刷
物6に設けられた測色用パッチ5を構成するパッチ5A
〜5Iの各分光反射率を測定し、これらの分光反射率か
らパッチ5A〜5Iの色座標値a* ,b* を演算部3に
より演算する。そして、この演算結果を、図5に示すよ
うに、モニタ4上において、横軸に色座標値a* を、縦
軸に色座標値b* をとった色座標上に表示する。
【0035】また、このとき、従来の4色刷り印刷の色
再現領域は、上述のように、C(シアン,M(マゼン
タ),Y(イエロー),MY(マゼンタイエロー),C
Y(シアンイエロー),CM(シアンマゼンタ)の6色
に関する色座標値を破線で結んで形成される多角形の領
域として表示され、一方、ヘキサクロム印刷の色再現領
域は、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロ
ー),R(レッド),G(グリーン),CM(シアンマ
ゼンタ)の6色に関する色座標値を実線で結んで形成さ
れる多角形の領域として表示される。
【0036】図5に示すように、ヘキサクロム印刷の色
再現領域は、従来の4色刷り印刷の色再現領域を含むも
のになっており、ヘキサクロム印刷は、従来の4色刷り
印刷に比べて色再現領域が拡大していることがわかる。
すなわち、従来の4色刷り印刷では、R(レッド),G
(グリーン)をMY(マゼンタイエロー),CY(シア
ンイエロー)によって近似して表現しているのに対し、
ヘキサクロム印刷では、予めR(レッド),G(グリー
ン)を単色として使用するようになっており、これらの
色について、より確実に表現することができ、図5に示
す色座標値の表示から、従来の4色刷り印刷に比べて、
その色再現領域が広いことが、客観的に確認できる。
【0037】このように、本実施形態の印刷品質評価装
置及び印刷品質評価方法によれば、第1実施形態の印刷
品質評価装置及び印刷品質評価方法と同様に、印刷物の
色再現領域が色座標値により客観的に判断できるととも
に、各印刷物の色再現領域が、横軸に色座標値a* を、
縦軸に色座標値b* をとった色座標上に表示され、これ
らの色座標上の領域を比較することにより容易に且つ直
観的に色再現性の優劣を評価できるという利点もある。
【0038】また、ヘキサクロム印刷が従来の4色刷り
印刷に比べて色再現性が向上している、即ち、印刷品質
が向上していることを、客観的に分かるように示して、
顧客にその優位性を効果的に訴求することができるとい
う利点もある。なお、本発明の印刷品質評価装置及び印
刷品質評価方法は、上述の実施形態に限定されるもので
はなく、種々変形して実施することができる。
【0039】例えば、各実施形態では、モニタ4上に、
評価基準となる印刷(従来の4色刷り印刷)の色再現領
域と、評価対象の印刷(ハイフェデリティ印刷又はヘキ
サクロム印刷)の色再現領域とを併せて表示し、この表
示情報から評価者が、評価対象の印刷(ハイフェデリテ
ィ印刷又はヘキサクロム印刷)が、評価基準の印刷(従
来の4色刷り印刷)に対して色再現領域が広いか否か
(即ち、印刷品質が優れているか否か)を判断するよう
にしているが、印刷品質評価装置に印刷物の品質を評価
する機能(品質評価手段)を設け、この品質評価手段に
より、例えば、各色再現領域の面積を比較するなどし
て、色再現領域を数値的に自動評価できるようにしても
よい。
【0040】また、第1実施形態では、従来の4色刷り
印刷の色再現領域とハイフェデリティ印刷の色再現領域
とを比較するために、各印刷方式に関連するK(墨),
C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),MY
(マゼンタイエロー),CY(シアンイエロー),CM
(シアンマゼンタ),R(レッド),G(グリーン),
B(ブルー)の計10色に関して測色用パッチ5を設
け、第2実施形態では、4色刷り及びヘキサクロム印刷
の各色再現領域を比較するために、各印刷方式に関連す
るK(墨),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエ
ロー),MY(マゼンタイエロー),CY(シアンイエ
ロー),CM(シアンマゼンタ),R(レッド),G
(グリーン)の計9色に関して測色用パッチ5を設けて
いるが、これらのハイフェデリティ印刷やヘキサクロム
印刷とは異なる印刷方式による印刷物と、基準の印刷方
式(例えば、4色刷り印刷)による印刷物とを比較する
場合には、測色用パッチ5の構成を、その印刷方式に応
じたものに変更すればよい。
【0041】例えば、印刷方式が、ハイフェデリティ印
刷で使用している7色に1色加えた8色を重ね刷りする
ようなものであれば、測色用パッチは、第1実施形態の
測色用パッチ(図2参照)に、追加された1色に関する
パッチを加えた構成となる。また、従来の4色刷り印刷
に対し、R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)
のうちR(レッド)のみを追加使用する印刷方式であれ
ば、従来の4色刷り印刷の色再現性を測定するために用
いる測色用パッチは、K(墨),C(シアン),M(マ
ゼンタ),Y(イエロー),MY(マゼンタイエロ
ー),CY(シアンイエロー),CM(シアンマゼン
タ)であるのに対し、R(レッド)のみを追加使用する
印刷方式の色再現性を測定するために用いる測色用パッ
チは、K(墨),C(シアン),M(マゼンタ),Y
(イエロー),CY(シアンイエロー),CM(シアン
マゼンタ),R(レッド)とすることができる。
【0042】また、色座標値の比較は、少なくとも、評
価基準の印刷方式の色再現領域と評価対象となる印刷方
式の色再現領域との差異を示す色について行なえばよ
い。例えば、従来の4色刷り印刷の色再現領域と、ハイ
フェデリティ印刷の色再現領域とを比較する場合には、
4色刷り印刷に関連する色としてMY(マゼンタイエロ
ー),CY(シアンイエロー),CM(シアンマゼン
タ)について、ハイフェデリティ印刷に関連する色とし
てR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)につい
て色座標値を求め、これらに関してのみ比較するように
してもよい。
【0043】また、各実施形態では、印刷の基本色とし
て、K(墨),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イ
エロー)を用いているが、印刷の基本色は、これに限定
されるものではなく、他の色を用いてもよい。いずれに
しても、本発明は、基本色のみの印刷物に対して、基本
色の重ね刷りで得られる混合色(重ね刷り色)に対応し
た単一色を追加して重ね刷りされる印刷物の色再現性を
評価する際に、広く適用できるものである。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の印刷品質評価装置及び請求項5記載の本発明の印
刷品質評価方法によれば、評価対象の印刷物の色再現性
(印刷品質)が評価対象色座標値として表され、評価基
準の印刷物の色再現性が基準色座標値として表され、こ
れらの評価対象色座標値と基準色座標値とを対比するこ
とにより、評価対象の印刷物の色再現性を客観的に評価
できるという利点がある。
【0045】請求項2記載の本発明の印刷品質評価装置
によれば、印刷物の色再現領域は、評価対象色座標値を
構成する各色座標値により形成される多角形の領域とし
て表示され、一方、評価基準となる印刷物の色再現領域
は、基準色座標値を構成する各色座標値により形成され
る多角形の領域として示される。したがって、評価対象
色座標値を構成する各色座標値により形成される多角形
の領域と、基準色座標値を構成する各色座標値により形
成される多角形の領域とを比較して、評価者が印刷物の
色再現性の優劣を容易に且つ直観的に判断できるという
利点がある。
【0046】請求項3,4記載の本発明の印刷品質評価
装置によれば、墨,シアン,マゼンタ,イエローの4色
を使用する4色刷り印刷に比べて、ハイフェデリティ印
刷(墨,シアン,マゼンタ,イエロー,レッド,グリー
ン,ブルーの7色を重ね刷りする印刷方式)やヘキサク
ロム印刷(墨,シアン,マゼンタ,イエロー,レッド,
グリーンの6色を重ね刷りする印刷方式)等の色再現性
(印刷品質)がどれだけ向上しているかを客観的且つ直
観的に把握できるようになり、これにより、ハイフェデ
リティ印刷及びヘキサクロム印刷等の優秀性を顧客に効
果的に訴求することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての印刷品質評価装
置の全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての印刷品質評価装
置の測色用パッチの構成の一例を示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての印刷品質評価装
置のモニタ(表示装置)の表示の一例を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態としての印刷品質評価装
置の測色用パッチの構成の一例を示す模式図である。
【図5】本発明の第2実施形態としての印刷品質評価装
置のモニタ(表示装置)の表示の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 分光計 2 色調管理装置 3 演算部 4 モニタ(表示装置) 5 測色用パッチ 5A〜5K パッチ 6 印刷物 11,12 ケーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基本色に、該複数の基本色とは
    異なる色であって該複数の基本色の重ね刷りで表現され
    る重ね刷り色のうちのいずれかに対応した単一色を少な
    くとも一つ追加して重ね刷りして印刷された印刷物上
    に、該複数の基本色,該重ね刷り色,該追加色のそれぞ
    れに関して設けられた測色用パッチと、 該測色用パッチの分光反射率を測定する分光計と、 該分光計により測定された該分光反射率から色座標値を
    演算する色調管理装置と、 該色調管理装置により演算された該色座標値のうち、該
    重ね刷り色に関する色座標値を含んで構成された基準色
    座標値と、該基準色座標値を構成する色座標値のうちの
    該重ね刷り色に関する色座標値を該重ね刷り色に対応し
    た該追加色に関する色座標値に置き換えて構成された評
    価対象色座標値とを、色座標上に比較可能に表示する表
    示装置とをそなえていることを特徴とする、印刷品質評
    価装置。
  2. 【請求項2】 上記表示装置は、上記基準色座標値を構
    成する各色座標値により形成される多角形の領域と、上
    記評価対象色座標値を構成する各色座標値により形成さ
    れる多角形の領域とを、色再現領域として比較可能に表
    示することを特徴とする、請求項1記載の印刷品質評価
    装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の基本色が、墨,シアン,マゼ
    ンタ,イエローの4色であって、上記重ね刷り色が、上
    記のシアン,マゼンタ,イエローのうちのいずれか2色
    の重ね刷りで表現される色であることを特徴とする、請
    求項1又は2記載の印刷品質評価装置。
  4. 【請求項4】 上記の墨,シアン,マゼンタ,イエロー
    の複数の基本色に対する上記追加色が、レッド,グリー
    ン,ブルーの3色又はレッド,グリーンの2色であるこ
    とを特徴とする、請求項3記載の印刷品質評価装置。
  5. 【請求項5】 複数の基本色に、該複数の基本色とは異
    なる色であって該複数の基本色の重ね刷りで表現される
    重ね刷り色のうちのいずれかに対応した単一色を少なく
    とも一つ追加して重ね刷りして印刷された印刷物上に、
    該複数の基本色,該重ね刷り色,該追加色のそれぞれに
    関して測色用パッチを設け、 分光計により、該測色用パッチの分光反射率を測定し、 色調管理装置により、該分光計により測定された該分光
    反射率から色座標値を演算し、 該色調管理装置により演算された該色座標値のうち、該
    重ね刷り色に関する色座標値を含んで構成された基準色
    座標値と、該基準色座標値を構成する色座標値のうちの
    該重ね刷り色に関する色座標値を該重ね刷り色に対応し
    た該追加色に関する色座標値に置き換えて構成された評
    価対象色座標値とを、対比することにより、該印刷物の
    印刷品質を評価することを特徴とする、印刷品質評価方
    法。
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