JP2000211156A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000211156A
JP2000211156A JP1904399A JP1904399A JP2000211156A JP 2000211156 A JP2000211156 A JP 2000211156A JP 1904399 A JP1904399 A JP 1904399A JP 1904399 A JP1904399 A JP 1904399A JP 2000211156 A JP2000211156 A JP 2000211156A
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JP
Japan
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tank
ink
sub
air
pressure
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Application number
JP1904399A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Oda
和之 小田
Yoshihiko Fujimura
義彦 藤村
Jun Isozaki
準 磯崎
Mitsuhide Soga
光英 曽我
Junichi Yoshida
淳一 吉田
Katsuyuki Fujii
克幸 藤井
Atsumichi Imazeki
敦道 今関
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置を、メインタンクと
インク供給管により連結されたサブタンク内の空気量を
制御可能な簡易な構成にする。 【解決手段】 メインインクタンク12と、移動する記
録ヘッドにインクを供給可能なように接続されたサブタ
ンク16と、メインインクタンク12とサブタンク16
とを連結する1本のインク供給チューブ18と、インク
供給チューブ18に設けられた弁24と、を備えたイン
クジェット記録装置のサブタンク16内の空気量を制御
するために、まず、弁24を閉じ、記録ヘッドを介して
サブタンク16内を、連続吸引ポンプ30を所定時間駆
動させることにより、所定時間吸引し、弁24を開く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置及び空気量制御方法に係り、より詳しくは、メイ
ンタンクとサブタンクとがインク供給管により連結さ
れ、サブタンク内の空気量を制御するインクジェット記
録装置及び空気量制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ランニングコストの低減化や
高速印字のために、キャリッジ外に大容量インクタンク
を設け、キャリッジ上に設置された記録ヘッドヘは、チ
ューブを用いてインクを供給する方法が提案されてい
る。この際に問題となるのは、キャリッジの走査(記録
ヘッドの移動)に伴ってチューブも駆動されるため、チ
ューブの長さと駆動加速度に応じた圧力変動が、記録ヘ
ッドへのインク供給圧力に生じ、印字を不安定にすると
いう問題があった。
【0003】その対策として下記の先願が存在する。
【0004】特許登録第2681350号(特開昭63
−128947号公報)では、ダンパー室をヘッドに設
け、このダンパー室にに空気を保持することで、空気の
圧縮性を圧力変動のダンパとして機能させる。
【0005】特開昭60−162654号公報、特開平
4−146154公報には、空気の封入量管理を、廃イ
ンクポンプに連結した接続管(インク供給管とは別)の
接続位置で行っている。
【0006】実開昭60−120840号公報、特許登
録第2748459号(特開平2−150360)で
は、圧力ダンパとして、圧力吸収基板壁面に設けた、フ
レキシブルな(可撓性)ダンパフィルムを用いている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許登
録第2681350号(特開昭63−128947号公
報)では、ダンパ機能の性能に関係する空気量の制御に
ついては、まったく考慮されていない。空気量が少ない
と、ダンパ機能が不足してしまうし、多すぎると、記録
ヘッドに空気が流れ込み、印字不良の原因となる。
【0008】一方、特開昭60−162654号公報等
には、空気の封入量管理を、廃インクポンプに連結した
接続管(インク供給管とは別)を用いているが、インク
供給管とは別の新たな接続管を設ける必要があり、管数
が多数となり、装置が大型化、複雑化して、コストが高
くなる。
【0009】なお、実開昭60−120840号公報等
に記載の、一定以上の面積を有しかつ柔軟なフィルム
は、透湿度、気体透過性を必要とするが、これら機能を
満たす材料は高価であり、またフィルムを張力バラツキ
無く基板に設置することは、大変困難である。
【0010】本発明は、上記事実に鑑み成されたもの
で、メインタンクとインク供給管により連結されたサブ
タンク内の空気量を制御可能な簡易な構成のインクジェ
ット記録装置及び空気量制御方法を提案することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため請求
項1記載の発明は、インクを収納するメインタンクと、
移動する記録ヘッドにインクを供給可能なように接続さ
れたサブタンクと、前記メインタンクと前記サブタンク
とを連結するインク供給管と、前記サブタンク内の圧力
を制御することにより、前記インク供給管を介してイン
クを移動させて、前記サブタンク内の空気量を制御する
制御手段と、を備えている。
【0012】即ち、メインタンクにはインクが収納さ
れ、サブタンクは、移動する記録ヘッドにインクを供給
可能なように接続されている。ここで、本発明は、メイ
ンタンクとサブタンクとをインク供給管で連結してい
る。
【0013】そして、制御手段は、サブタンク内の圧力
を制御することにより、インク供給管を介してインクを
移動させて、サブタンク内の空気量を制御する。
【0014】このように本発明は、メインタンクとサブ
タンクとをインク供給管で連結し、サブタンク内の圧力
を制御することにより、インク供給管を介してインクを
移動させて、サブタンク内の空気量を制御するので、イ
ンク供給管をインクの供給の他にサブタンク内の空気量
の制御のためにも兼用することができ、インクジェット
記録装置を簡易な構成にすることができる。即ち、イン
ク供給管を1本とすることもできる。
【0015】ここで、制御手段は、請求項2のように、
サブタンク内の空気量が、サブタンク及びインク供給管
内に圧力変動が生じても記録ヘッドへのインク供給圧力
が予め定めた許容範囲の上限値以下となる予め定められ
た下限値以上で、かつ、周囲環境変動によりサブタンク
内がインク空状態とならない予め定められた上限値以下
となるように、サブタンク内の圧力を制御する。このよ
うに、サブタンク内の空気量を、サブタンク及びインク
供給管内に圧力変動が生じても記録ヘッドへのインク供
給圧力が予め定めた許容範囲の上限値以下となる予め定
められた下限値以上で、かつ、周囲環境変動によりサブ
タンク内がインク空状態とならない予め定められた上限
値以下としているので、サブタンク内の空気量を適正な
量に安定して維持することができる。
【0016】なお、制御手段は、請求項3のように、イ
ンク供給管に設けられた弁と、記録ヘッドを介してサブ
タンク内を吸引する吸引手段と、を備えている。なお、
吸引手段は、請求項4のように、記録ヘッドのインク吐
出部に密閉空間を形成する密閉空間形成キャップと、こ
の密閉空間に負圧を発生させて、記録ヘッドを介してサ
ブタンク内を吸引する吸引ポンプと、を備えている。
【0017】ここで、サブタンク内の負圧を検出する検
出手段を備え、吸引手段は、検出手段の検出結果に基づ
いてサブタンク内を吸引してもよいが、請求項5のよう
に、弁が閉じられた状態で、記録ヘッドを介してサブタ
ンク内を予め定められた時間吸引するようにしてもよ
い。これにより、サブタンク内を、所定の負圧にしてい
る。即ち、この所定の負圧は、次に弁を開放して、メイ
ンタンクからインクをサブタンクに流入すると、サブタ
ンク内の空気量が、サブタンク及びインク供給管内に圧
力変動が生じても記録ヘッドへのインク供給圧力が予め
定めた許容範囲の上限値以下となる予め定められた下限
値以上で、かつ、周囲環境変動によりサブタンク内がイ
ンク空状態とならない予め定められた上限値以下となる
負圧である。
【0018】このように、弁が閉じられた状態で、記録
ヘッドを介してサブタンク内を予め定められた時間吸引
するので、サブタンク内の負圧を検出する検出手段を備
えなくても、サブタンク内の空気量を制御することがで
きるので、インクジェット記録装置をより簡易な構成に
することができる。
【0019】以上より、インクを収納するメインタンク
と、移動する記録ヘッドにインクを供給可能なように接
続されたサブタンクと、前記メインタンクと前記サブタ
ンクとを連結するインク供給管と、前記インク供給管に
設けられた弁と、を備えたインクジェット記録装置のサ
ブタンク内の空気量制御方法としては、次の方法が提案
される。即ち、前記弁を閉じ、前記記録ヘッドを介して
サブタンク内を予め定められた時間吸引し、前記弁を開
く。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0021】図1に示すように、本実施の形態に係るイ
ンクジェット記録装置は、記録ヘッド14を移動させる
ための図示しないキャリッジ外に配置された大容量の、
本発明のメインタンクとしてのメインインクタンク12
と、キャリッジ上に配置されかつ記録ヘッド14と流体
連通する(記録ヘッド14にインクを供給可能なように
接続された)サブタンク16と、を備えている。サブタ
ンク16とメインインクタンク12とは、本発明のイン
ク供給管としてのインク供給チューブ18により接続さ
れている。インク供給チューブ18のメインインクタン
ク12側には、本発明の弁としての第1の弁24が配置
されている。なお、図1には、単一の記録ヘッド14、
サブタンク16、及びインク供給チューブ18等が示さ
れているが、実際は、キャリッジ上に、複数の記録ヘッ
ド14、サブタンク16、及びインク供給チューブ18
等が配置される。
【0022】記録ヘッド14には、サブタンク16から
供給されるインクに混入するゴミ等を除去するフィルタ
22と、ノズルオリフィス20と、が設けられている。
記録ヘッド14の下方には、ノズルオリフィス20に密
閉空間を形成可能なように、本発明の密閉空間形成キャ
ップとしてのキャップ32が配置されている。キャップ
32には、管を介して、本発明の吸引ポンプとしての連
続吸引ポンプ30が接続されている。この管には、第2
の弁26と、負圧溜め室28と、が配置されている。
【0023】図5に示すように、本実施の形態に係る制
御系は、コンピュータ40を備えている。コンピュータ
40は、CPU42、後述する空気量調整処理プログラ
ムを記録したROM44、RAM46、及び入出力(I
/O)ポート48を備え、これらは、バス50を介して
相互に接続されてている。入出力ポート48には、ドラ
イバ52、54を介して、第1の弁24、第2の弁26
が接続され、更に連続吸引ポンプ30が接続されてい
る。
【0024】第1の弁24から連続吸引ポンプ30まで
の系全体での気密性は、系内外の差圧が40kPa存在
する時に、リーク量1ml/min以下であるように設
計されている。これは、リーク量を一定以下に管理する
ことで、系内の到達負圧バラツキを抑え、空気量を一定
範囲にするためである。
【0025】メインインクタンク12は、本実施の形態
においては、多層フィルムで構成されるインク袋内にイ
ンクを充填し,インク袋を樹脂製の筐体内に設置するこ
とで構成している。勿論、樹脂ボトル内にインクを充填
しただけのメインインクタンク12や、多孔質部材にイ
ンクを吸収させたメインインクタンク12で、構成して
もよい。本実施の形態に係るノズルはシリコンのウエハ
を異方性エッチングして作成し、600dpiの解像度
を有している。
【0026】また、本実施の形態に係る第1の弁24及
び第2の弁26は、電磁弁を使用している。なお、他の
ダイヤフラム閉塞型の弁や、チューブ閉塞型の弁など・
気密が実現でき、耐インク性の部材で構成できる弁であ
れば、どんな弁でも構わない。
【0027】更に、本実施の形態に係る負圧溜め室28
は、内容量0.7mlのポリエチレン樹脂で作成された
小室である。負圧溜め室28も、耐インク性があり、気
密度を維持できる部材であれば、どのような部材でも構
わない。
【0028】また、本実施の形態に係る連続吸引ポンプ
30は、流量0.15m1/secのローラーポンプを
使用している。使用しているチューブ材質は、シリコン
ゴムチューブであるが、他のノープレンゴム.ブチルゴ
ム、タイゴン、バイトンなどのゴムまたは樹脂チューブ
でも、排気性能を満たし、かつ耐インク性があれば使用
できる。
【0029】ここで、メインインクタンク12は、記録
ヘッド14のノズルオリフィス20面よりも、下方に設
置されている。これは、可撓性のインク袋内に充填した
インクによって、ほぼインク袋内で形成されるインク仮
想液面P2と、記録ヘッド14のノズルオリフィス20
面P1と、の高低差分だけのインク水頭圧力を、記録ヘ
ッド14に作用させるためである。本実施の形態では、
メインインクタンク12を記録ヘッド14より、40m
m〜150mm程度下方に設置している。即ち、上記高
低差は、インク仮想液面P2がインク袋の最上部で43
mm、最下部で127mmとなっている。よって、イン
ク比重が1で、インク袋が潰れる時の反力がほぼ0のケ
ースでは、記録ヘッド14に供給されるインクの静圧
は、−43〜−127(×9.8Pa )の範囲に制御さ
れる。
【0030】また、インク供給チューブ18のサブタン
ク16側先端18Sは、サブタンク16の底面16B近
くに到達している。これは周囲の環境変動(周囲気圧の
低下、周囲温度の上昇)によって、サブタンク16内に
封入されている空気が膨張した際に、サブタンク16内
のインクがスムーズに、メインインクタンク12内に還
流されることで、記録ヘッド14に作用するインク静圧
をほぼ一定に保つためである。サブタンク16の上部で
接続を行うと、インクでは無く、サブタンク16内の空
気がインクと混じった状態で、インク供給チューブ18
内に還流する。これにより、インク膜のメニスカスがチ
ューブ内で生じてしまう。このように、インク膜のメニ
スカスがチューブ内で生じてしまうと、インク膜を移動
させるために差圧が必要となり、うまく還流できなくな
る。即ち、空気が全インク供給チューブ18内に還流す
ると、インクの水頭圧力が作用しないために、記録ヘッ
ド14の適度な負圧が維持できず.正圧力が生じてしま
う。記録ヘッド14に正圧力が作用すると、フェースフ
ラッドと呼ばれる、ノズルからインクが流出する現象が
発生し、正常なインク噴射が不可能となってしまう。
【0031】また、本実施の形態では、サブタンク16
内の空気量を、サブタンク16及び前インク供給チュー
ブ18内に圧力変動が生じても記録ヘッド14へのイン
ク供給圧力が予め定めた許容範囲の上限値以下となる予
め定められた下限値以上で、かつ、周囲環境変動により
サブタンク16内がインク空状態とならない予め定めら
れた上限値以下となるようにしている。
【0032】これは、次の理由からである。即ち、サブ
タンク16内の空気量が少なすぎると、記録ヘッド14
のスキャンに伴って、インク供給チューブ18内に発生
する圧力変動を緩和させるダンパ性能が低下してしま
う。また、空気量が多すぎるとサブタンク16内のイン
クがほとんど無くなってしまい、記録ヘッド14のスキ
ャンによって、記録ヘッド14内のフィルタ22上面に
インクが無い状態で、インク噴射を行うと、フィルタ2
2を通して空気が泡となって,フィルタ22下面に透過
しようとして、バブルポイント圧力と呼ばれる差圧が、
フィルタ22の両面で発生する。この圧力は、フィルタ
22の濾過径(後述するD)が小さいために非常に大き
く、実質的に、空気をフィルタ透過させることはできず
に、ノズルのオリフィス22から空気がヘッド内に吸い
込まれることになる。このような状態では、印字は大き
く乱れ、全抜けと呼ばれる印字不可能状態になってしま
う。
【0033】本実施の形態では、フィルタ22はステン
レスのメッシュフィルタ22である畳綾織5umを使用
しており、インクで発生するバブルポイント圧力は、1
5kPa 程度である。
【0034】本実施の形態では、ダンパ性能を満たすた
めの最小の空気量は3mlである。これより少ない空気
量になると、メインインクタンク12を交換し、使用開
始した状態では、記録ヘッド14でのインク静圧は43
(×9.8Pa)の負圧で、インクが供給されるが、こ
の43(×9.8Pa )よりも大きなインクの圧力変動
が生じてしまうために、最悪の場合には、記録ヘッド1
4に正圧力が作用し、フェースフラッドを発生してしま
う。
【0035】一方、メインインクタンク12を,記録ヘ
ッド14よりさらに下方に設置すれことも考えられる
が、そうすると、今度は逆に、インク残量が少なくなっ
た状態で、インク負圧は高まってしまう。さらに逆方向
のスキャンの際に、負圧側の圧変動が作用し、記録ヘッ
ド14に作用する負圧が巨大になると、ノズルオリフィ
ス22から空気を引き込む全抜けを生じる。
【0036】実施の形態の記録ヘッド14のスキャン加
速度は2G(19.6m/sec.2)程度であり、イン
ク粘度は2mPa ・sec .程度,また、インク供給チュ
ーブ18は、内径1.8mm長さ150cmの2層樹脂
チューブを用いている。内層はポリエチレン、外層はナ
イロンの樹脂チューブを用いており、二種類の樹脂を使
用することで、透湿性および気体透過性の両者を、非常
に小さな値に抑制することが可能となっている。
【0037】以上のことから、当実施の形態において
は、以下の関係を満たす範囲に空気量をコントロールし
ている。 下限値MIN≦サブタンク16内空気量≦上限値MAX (1) 但し、下限値MINは、サブタンク16及び前インク供
給チューブ18内に圧力変動が生じても記録ヘッド14
へのインク供給圧力が予め定めた許容範囲の上限値以下
となる予め定められた値であり、上限値MAXは、周囲
環境変動によりサブタンク16内がインク空状態となら
ない予め定められた値である。
【0038】即ち、本実施の形態では、サブタンク16
内容積Vsubとしたときに、以下の関係を満たす範囲
に空気量をコントロールしている。3ml(最小空気量
ダンパ性能から規定)≦サブタンク16内空気量≦
O.74Vsub(最大空気量 サブタンク16内容積
の74%以下) ここで、最大空気量の74%以下というのは、ある安全
率をみた数字である。周囲の環境変動(周囲気圧の低
下、周囲温度の上昇)によって、サブタンク16内に封
入されている空気が膨張した際にも、サブタンク16内
にインクが維持されるように設定されている。例えば、
当実施の形態では、気圧変動:約10%(101kPa
→91kPa)、気温変動:約10%(23℃→40
℃:空気の膨張十インクの蒸気圧)が同時に生じた場合
にも、サブタンク16内のインクが無くならないよう
に、設定されている。勿論、他の安全率にしても、なん
ら本発明の趣旨を逸脱するものではない。
【0039】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0040】図1には、後述する空気量調整処理(図
6)を実行しないで、サブタンク16内の空気量が式
(1)の範囲外に増大してしまった状態を示している。
図1では、印字を終え、キャリッジの移動により印字範
囲外に移動した記録ヘッド14に、キャップに当接され
た様子を示している。第1の弁24は、印字中、印字待
機中、電源OFF時などの状態において、常に開状態に
維持されている。これは、メインインクタンク12を、
サブタンク16内空気膨張時のアキュムレーターとして
便用しており、サブタンク16内のインクを還流させる
必要があるためである。
【0041】図1に示すように、サブタンク16内の空
気量は内容積の90%程度を占めており、この状態で、
周囲気圧の低下や温度上昇が起こると、サブタンク16
内のインクがインクバッグに還流してしまって、サブタ
ンク16内インクが枯渇するトラブルとなる。
【0042】サブタンク16内の空気量は減少すること
はほとんど無く、サブタンク16壁で規定される気体透
過定数と、サブタンク16内の負圧(メインインクタン
ク12とのインク高低差で発生するインク水頭圧)によ
って、サブタンク16内部には、周囲から空気が侵入
し、空気量は時間の経過にしたがって、徐々に増大す
る。
【0043】実施の形態のサブタンク16は、厚さ1.
5mmのポリプロピレン樹脂によって構成されている。
内容積は、9ml、表面積40m2程度である。評価結
果から、6ヶ月で1m程度の空気量の増加が発生する。
【0044】以上のようにサブタンク16内の空気量が
式(1)の範囲外に増大してしまわないように、本実施
の形態に係るインクジェット記録装置(コンピュータ4
0)は、所定時間毎に、図6に示したサブタンク16内
の空気量調整処理を実行している。なお、サブタンク1
6内にインク液面を検知するセンサを設置し、式(1)
の範囲外に空気量が変化した際に、本処理を実行するよ
うにしてもよい。以下、空気量調整処理(図6)を、図
2〜図4を参照して説明する。
【0045】ステップ62で、図2に示すように、第1
の弁24を閉状態にし、ステップ64で、第2の弁26
を開状態にし、ステップ66で、連続吸引ポンプ30を
駆動させて、記録ヘッド14を介してサブタンク16内
を吸引する。これにより、まず、サブタンク16底面付
近に存在するインクが、連続吸引ポンプ30側に吸引さ
れる。この後、サブタンク16内の空気が排出され、記
録ヘッド14内のフィルタ22に達すると、フィルタ2
2界面から気泡を発生させながら、連続吸引ポンプ30
側に吸引される。この時、フィルタ22の両面では、バ
ブルポイント圧力が発生し、フィルタ22上面の負圧の
方が、下面の負圧値よりも、小さくなっている。
【0046】ここで、バブルポイント圧力を説明する
(図8参照)。インク液面とフィルタ22との界面張力
によって発生する圧力Pγは、Pγ=4γcosθDπ
/(πD2 )=4γcosθ/Dである。また、インク
液面の水頭圧力Phは、Ph=ρghである。気泡発生
時には、気泡発生圧力P、圧力Pγ、及び水頭圧力Ph
が。均衡する。即ち、 P=Pγ+Ph であり、Phは略0であるので、P=Pγ=4γcos
θ/Dとなる。気泡発生圧力Pがバブルポイント圧力で
ある。
【0047】なお、気泡の形で排出された空気は、記録
ヘッド14内やキャップ内、負圧溜め室28を満たす。
【0048】ステップ68で、所定時間、本実施の形態
では、33秒間連続吸引ポンプ30を駆動したか否かを
判断し、所定時間、連続吸引ポンプ30を駆動した場合
に、ステップ70で、連続吸引ポンプ30を停止する。
【0049】ここで、上記所定時間を説明する。この所
定時間は、連続吸引ポンプ30を当該所定時間駆動させ
た後、第2の弁26を閉じ、かつ、第1の弁24を開放
して、メインインクタンク12からインク供給チューブ
18を介して、サブタンク16にインクを供給して、サ
ブタンク内の空気量が上記(1)式の条件を満足するた
めの負圧(目標負圧)にサブタンク内の圧力がなる時間
である。
【0050】この時間は次のように定まる。図7には、
連続吸引ポンプ30動作時間とサブタンク16内空気量
の関係が示されている。右縦軸には、サブタンク16の
最小空気量を、左縦軸には、サブタンク16最大空気量
パーセンテージを示している。図中の右下がりの線20
0が、右縦軸のサブタンク16の最小空気量を示し、右
上がりの線300が、左縦軸のサブタンク16の最大空
気量パーセンテージを示している。
【0051】実施の形態の条件は、サブタンク16内容
積9ml、フィルタ22のバブルポイント圧力0〜15
kPa、ポンプの排気速度O.15m1/sec.±1
5%,系の気密度0〜1ml/min、40000Pa
時である。
【0052】サブタンク16内充填空気量を左右する誤
差因子は、フィルタ22のバブルポイント圧力の発生有
無、ポンプの排気速度バラツキ(ポンプ個体差、到達負
圧による排気性能の劣化など)、系全体の気密性バラツ
キの3つである。
【0053】これらを、上記範囲で可変させた時の最悪
値をプロットしたものが、図2内の2本の線200、3
00である。故に、条件の範囲、即ち、図7中の網かけ
の範囲内の値、例えば、33秒間連続吸引ポンプ30を
駆動することで、サブタンク16内の圧力を上記目標負
圧にすることができる。なお、本処理を所定時間毎に繰
り返し実行すれば、サブタンク内の空気量を常に(1)
式を満足する量に制御することができる。
【0054】図3には、このときの様子が示されてい
る。図3に示すように、サブタンク16内の空気は、記
録ヘッド14を経由して、気泡の形で排出され、排出さ
れた気泡は互いに結合することで、巨大な塊になってい
る。この状態では、サブタンク16内の圧力は、インク
および空気が排出された分だけ、低下している。
【0055】ステップ72で、第2の弁26を閉状態と
し、ステップ74で、第1の弁24を開状態とすること
で.サブタンク16内の上記負圧(目標負圧))に応じ
た量のインクを、メインインクタンク12からインク供
給チューブ18を介してサブタンク16内に充填させ
る。なお、充填に要する時間は数秒程度である。これに
より、サブタンク内の空気量が上記(1)式の条件を満
足する量となる。
【0056】なお、サブタンク16内の負圧を検出する
検出センサを設け、該検出センサによる検出値に基づい
て、サブタンク16内の負圧が上記負圧(目標負圧)に
なるまで、連続吸引ポンプ30を駆動するようにしても
よいが、検出センサ等の部品点数が多くなるので、本実
施の形態のほうがより好ましい。
【0057】こうようにしてサブタンク16内へのイン
クの充填が完了した状態を、図4に示している。図4に
示すように、記録ヘッド14内には、フィルタ22を通
過する際に生じた気泡が、完全に排出されずに少量残留
している。印字の際に、この気泡がノズルオリフィス2
2に流れていくことで、印字ディフェクトを発生する恐
れがある。そこで、ステップ76で、サブタンク16充
填後は、連続吸引ポンプ30を一定時間駆動させて、記
録ヘッド14内を吸引して、残留気泡を排出する(メン
テナンス)。
【0058】このように本実施の形態は、メインインク
タンク12とサブタンク16とを1本のインク供給管で
連結し、サブタンク16内の圧力を制御することによ
り、1本のインク供給管を介してインクを移動させて、
サブタンク16内の空気量を制御するので、サブタンク
16内の空気量を制御するために1本のインク供給管を
備えればよく(インクの供給及び空気量の調整に兼
用)、インクジェット記録装置を簡易な構成にすること
ができる。
【0059】即ち、従来では、サブタンク16内の空気
量を管理するために、サブタンク16にメインインクタ
ンク12からのインク供給チューブ18以外に、廃イン
クポンプに連通させた第2の接続管を接続し、廃インク
ポンプを駆動して吸引することで、第2の接続管が接続
されている位置を、サブタンク16内のインク液面位置
としていた。
【0060】従来の方法の場合では、サブタンク16に
接続されかつキャリッジの移動に伴い移動するチューブ
の本数が2倍になるので、装置が大型化してしまうと共
に、チューブがかさばり、引き回しが困難化になり、更
に、コストが上昇するなどの問題があった。
【0061】しかし、本実施の形態においては、サブタ
ンク16内の圧力を制御することで、空気量を制御する
ために、チューブはサブタンク16毎に1本で良く、チ
ューブ引き回しをコンパクト化できる。また、サブタン
ク16は単なる密閉の容器なので、フィルムダンパに比
べて、製造コストが安く、個々の製造バラツキがダンパ
性能に影響を与えることもない。
【0062】以上の説明から、本実施の形態を採用する
ことで、信頼性が高く、かつ低コストなインク供給方法
およびインクジェット記録装置を実現できる。
【0063】なお、サブタンク16内の空気量を、サブ
タンク16及びインク供給管内に圧力変動が生じても記
録ヘッド14へのインク供給圧力が予め定めた許容範囲
の上限値以下となる予め定められた下限値以上で、か
つ、周囲環境変動によりサブタンク16内がインク空状
態とならない予め定められた上限値以下としているの
で、サブタンク16内の空気量を適正な量に安定して維
持することができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、インク供
給管をインクの供給の他にサブタンク内の空気量の制御
のためにも兼用することができ、インクジェット記録装
置を簡易な構成にすることができる、という効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係るインクインクジェット記
録装置の概略構成図である。
【図2】 本実施の形態に係るインクインクジェット記
録装置のサブタンク内の空気量の制御方法の1部を説明
する図である。
【図3】 本実施の形態に係るインクインクジェット記
録装置のサブタンク内の空気量の制御方法の残りの1部
を説明する図である。
【図4】 本実施の形態に係るインクインクジェット記
録装置のサブタンク内の空気量の制御方法の残りを説明
する図である。
【図5】 本実施の形態に係るインクインクジェット記
録装置の制御系のブロック図である。
【図6】 本実施の形態に係るインクインクジェット記
録装置のサブタンク内の空気量を調整する空気量調整処
理ルーチンを示したフローチャートである。
【図7】 連続吸引ポンプの駆動時間を説明する説明図
である。
【図8】 バブルポイント圧力を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
12 メインインクタンク(メインタンク) 16 サブタンク 18 インク供給チューブ(インク供給管) 14 記録ヘッド 32 キャップ(密閉空間形成キャップ) 30 連続吸引ポンプ(吸引ポンプ) 24 第1の弁(弁) 26 第2の弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯崎 準 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 曽我 光英 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 吉田 淳一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 藤井 克幸 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 今関 敦道 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2C056 EA26 EC15 EC18 EC36 FA10 JA13 KB04 KB08 KB25 KB37

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを収納するメインタンクと、 移動する記録ヘッドにインクを供給可能なように接続さ
    れたサブタンクと、 前記メインタンクと前記サブタンクとを連結するインク
    供給管と、 前記サブタンク内の圧力を制御することにより、前記イ
    ンク供給管を介してインクを移動させて、前記サブタン
    ク内の空気量を制御する制御手段と、 を備えたインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記サブタンク内の空
    気量が、前記サブタンク及び前記インク供給管内に圧力
    変動が生じても記録ヘッドへのインク供給圧力が予め定
    めた許容範囲の上限値以下となる予め定められた下限値
    以上で、かつ、周囲環境変動により前記サブタンク内が
    インク空状態とならない予め定められた上限値以下とな
    るように、前記サブタンク内の圧力を制御することを特
    徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、 インク供給管に設けられた弁と、 前記記録ヘッドを介してサブタンク内を吸引する吸引手
    段と、 を備えた請求項1又は請求項2記載のインクジェット記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記吸引手段は、 前記記録ヘッドのインク吐出部に密閉空間を形成する密
    閉空間形成キャップと、 前記密閉空間に負圧を発生させて、前記記録ヘッドを介
    してサブタンク内を吸引する吸引ポンプと、 を備えた請求項3記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記吸引手段は、前記弁が閉じられた状
    態で、前記記録ヘッドを介してサブタンク内を予め定め
    られた時間吸引することを特徴とする請求項3又は請求
    項4記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 インクを収納するメインタンクと、 移動する記録ヘッドにインクを供給可能なように接続さ
    れたサブタンクと、 前記メインタンクと前記サブタンクとを連結するインク
    供給管と、 前記インク供給管に設けられた弁と、 を備えたインクジェット記録装置のサブタンク内の空気
    量制御方法であって、 前記弁を閉じ、 前記記録ヘッドを介してサブタンク内を予め定められた
    時間吸引し、 前記弁を開く、 ことを特徴とするインクジェット記録装置のサブタンク
    内の空気量制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009528184A (ja) * 2006-03-03 2009-08-06 シルバーブルック リサーチ ピーティワイ リミテッド 能動式の流体アーキテクチャを備えるプリンタ
US8500244B2 (en) 2006-03-03 2013-08-06 Zamtec Ltd Printhead support structure with cavities for pulse damping
US12157320B2 (en) 2021-10-29 2024-12-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid supply device, method of supplying liquid, and image recording device

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