JP2000211598A - ステ―ションキ―ピング及びモ―メンタム管理システム及びその方法 - Google Patents
ステ―ションキ―ピング及びモ―メンタム管理システム及びその方法Info
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- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
地球静止周回宇宙船の同時南北ステーションキーピング
及び3軸モーメンタム管理の方法及びシステムを提供す
る。宇宙船は、第1スラスタ、第2スラスタ、及びオン
ボード搭載の少なくとも3つのモーメンタムホイールを
有する。第1スラスタ及び第2スラスタは、宇宙船の反
地球面にそれぞれ宇宙船の北面及び南面に隣接して取り
付けられ、宇宙船の質量中心から僅かに外れた推力ベク
トルを生成する向きに調整される。推力ベクトルは、南
北軌道位置偏差を修正するのに必要な姿勢軌道調整、及
びモーメンタムホイールに蓄積された角運動量を非飽和
化するのに要するトルクを提供する。
及び3軸モーメンタム管理の方法及びシステムを提供す
る。宇宙船は、第1スラスタ、第2スラスタ、及びオン
ボード搭載の少なくとも3つのモーメンタムホイールを
有する。第1スラスタ及び第2スラスタは、宇宙船の反
地球面にそれぞれ宇宙船の北面及び南面に隣接して取り
付けられ、宇宙船の質量中心から僅かに外れた推力ベク
トルを生成する向きに調整される。推力ベクトルは、南
北軌道位置偏差を修正するのに必要な姿勢軌道調整、及
びモーメンタムホイールに蓄積された角運動量を非飽和
化するのに要するトルクを提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、宇宙船の姿勢制御
及びモーメンタム管理、特に、南北ステーションキーピ
ング操作及び3軸モーメンタム管理を同時に実行するシ
ステム及び方法に関する。
及びモーメンタム管理、特に、南北ステーションキーピ
ング操作及び3軸モーメンタム管理を同時に実行するシ
ステム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】静止通信宇宙船において、通信ハードウ
ェアの向きを定めるために惑星位置に対する宇宙船の姿
勢を制御することは重要である。また、宇宙船のモーメ
ンタムホイール安定化システムに蓄積されるモーメンタ
ム(運動量)を定期的にアンロード又は非飽和化(desa
turate)することも重要である。姿勢修正及びモーメン
タムの非飽和化を達成するメカニズムによって静止宇宙
船は確実に配備状態を続けることができる。
ェアの向きを定めるために惑星位置に対する宇宙船の姿
勢を制御することは重要である。また、宇宙船のモーメ
ンタムホイール安定化システムに蓄積されるモーメンタ
ム(運動量)を定期的にアンロード又は非飽和化(desa
turate)することも重要である。姿勢修正及びモーメン
タムの非飽和化を達成するメカニズムによって静止宇宙
船は確実に配備状態を続けることができる。
【0003】周回宇宙船において、ステーションキーピ
ング、姿勢制御及びモーメンタム非飽和化のためにいく
つかのメカニズムが用いられる。通常、宇宙船を遷移軌
道から同期軌道に運ぶために双推進体化学スラスタ(反
動推進エンジン)が用いられる。双推進体スラスタは、
また、ステーションキーピングに用いてもよいが、この
ようなスラスタは、スラスタの位置ずれ、質量中心のオ
フセット及びプルーム(plume)衝撃のために比較的強
力な外乱トルクを生成する。この結果、双推進体スラス
タは、通常ステーションキーピング操作、姿勢制御及び
モーメンタム非飽和化の間になされる微細な調整にとっ
ては、好ましくない。
ング、姿勢制御及びモーメンタム非飽和化のためにいく
つかのメカニズムが用いられる。通常、宇宙船を遷移軌
道から同期軌道に運ぶために双推進体化学スラスタ(反
動推進エンジン)が用いられる。双推進体スラスタは、
また、ステーションキーピングに用いてもよいが、この
ようなスラスタは、スラスタの位置ずれ、質量中心のオ
フセット及びプルーム(plume)衝撃のために比較的強
力な外乱トルクを生成する。この結果、双推進体スラス
タは、通常ステーションキーピング操作、姿勢制御及び
モーメンタム非飽和化の間になされる微細な調整にとっ
ては、好ましくない。
【0004】あるいは、宇宙船は姿勢制御及びモーメン
タム非飽和化のために磁気トルカを用いてもよい。磁気
トルカは、その動作として、地球の磁場に対する電気コ
イルの双極子モーメントの力を印加することによって宇
宙船の姿勢を変える。しかしながら、磁気トルカは、横
方向には力のないトルクを生成するのでステーションキ
ーピングには好ましくない。周回宇宙船において磁気ト
ルカを使用することについては他にも不利な点がある。
例えば、磁気トルカは重く、ほとんど制御電力を提供せ
ず、また、地球の磁場と双極子モーメントのアライメン
トのために宇宙船のピッチ姿勢の制御に用いることがで
きない。
タム非飽和化のために磁気トルカを用いてもよい。磁気
トルカは、その動作として、地球の磁場に対する電気コ
イルの双極子モーメントの力を印加することによって宇
宙船の姿勢を変える。しかしながら、磁気トルカは、横
方向には力のないトルクを生成するのでステーションキ
ーピングには好ましくない。周回宇宙船において磁気ト
ルカを使用することについては他にも不利な点がある。
例えば、磁気トルカは重く、ほとんど制御電力を提供せ
ず、また、地球の磁場と双極子モーメントのアライメン
トのために宇宙船のピッチ姿勢の制御に用いることがで
きない。
【0005】従来の周回宇宙船は、ステーションキーピ
ング、姿勢コントロール及びモーメンタム非飽和化のた
めに更なる技術を用いる場合がある。例えば、更なる技
術は、イオン推進スラスタの使用を含む。実際、イオン
推進スラスタは、長いミッション存続期間を有する宇宙
船の南北ステーションキーピングにとって特に望まし
い。しかしながら、イオン推進スラスタの不利な点はそ
の重さである。また、イオン推進スラスタは、双推進体
スラスタと同様に、宇宙船に望ましくない姿勢運動をも
たらす外乱トルクを生成する場合がある。
ング、姿勢コントロール及びモーメンタム非飽和化のた
めに更なる技術を用いる場合がある。例えば、更なる技
術は、イオン推進スラスタの使用を含む。実際、イオン
推進スラスタは、長いミッション存続期間を有する宇宙
船の南北ステーションキーピングにとって特に望まし
い。しかしながら、イオン推進スラスタの不利な点はそ
の重さである。また、イオン推進スラスタは、双推進体
スラスタと同様に、宇宙船に望ましくない姿勢運動をも
たらす外乱トルクを生成する場合がある。
【0006】上記した、ステーションキーピング、姿勢
制御及びモーメンタム非飽和化技術による望ましくない
姿勢運動に加えて、周回宇宙船に与えられる太陽の圧力
によっても望ましくない姿勢運動が生じる。モーメンタ
ムホイール安定化システムが、外乱トルクに対抗する源
として一般に用いられる。通常、かかる安定化システム
は、一つ以上のモーメンタムホイール及び宇宙船姿勢の
変化を検知する制御ループを含む。宇宙船のセンサは、
3本の直交宇宙船軸、すなわちx軸(ロール)、y軸
(ピッチ)またはz軸(ヨー)のいずれかの偏差を検出
する。制御ループは、検知された姿勢に基づいて、ピッ
チ及びヨー・モーメンタムを吸収するために必要とされ
るホイールの速度を確定する。一般に、ヨー及びピッチ
・モーメンタムは直接モーメンタムホイールによって吸
収され、一方、ロール・モーメンタムは宇宙船にバイア
スされたモーメンタムのクロスカップリング動力学から
生じるヨー船体角の変化として吸収される。しかしなが
ら、ホイール・システムの設計上許される場合、ロール
・モーメンタムはホイールに蓄積される。
制御及びモーメンタム非飽和化技術による望ましくない
姿勢運動に加えて、周回宇宙船に与えられる太陽の圧力
によっても望ましくない姿勢運動が生じる。モーメンタ
ムホイール安定化システムが、外乱トルクに対抗する源
として一般に用いられる。通常、かかる安定化システム
は、一つ以上のモーメンタムホイール及び宇宙船姿勢の
変化を検知する制御ループを含む。宇宙船のセンサは、
3本の直交宇宙船軸、すなわちx軸(ロール)、y軸
(ピッチ)またはz軸(ヨー)のいずれかの偏差を検出
する。制御ループは、検知された姿勢に基づいて、ピッ
チ及びヨー・モーメンタムを吸収するために必要とされ
るホイールの速度を確定する。一般に、ヨー及びピッチ
・モーメンタムは直接モーメンタムホイールによって吸
収され、一方、ロール・モーメンタムは宇宙船にバイア
スされたモーメンタムのクロスカップリング動力学から
生じるヨー船体角の変化として吸収される。しかしなが
ら、ホイール・システムの設計上許される場合、ロール
・モーメンタムはホイールに蓄積される。
【0007】上記したように、モーメンタムホイールに
蓄積されるモーメンタムは定期的に解放、または非飽和
化されなければならない。非飽和化は、モーメンタムホ
イールを所定の速度範囲内に保つために必要である。非
飽和化は、通常、化学推進スラスタ又は磁気トルカによ
って宇宙船に外部トルクを印加することによって成され
る。外部トルクは、蓄積されたモーメンタムと反対に、
したがって、低減するように印加される。しかしなが
ら、化学推進スラスタリングは、固有の外乱トルクが導
入されるのでステーションキーピング操作の間の宇宙船
姿勢を非常に高精度に維持するためには好ましくない。
磁場ベクトルに平行な磁気トルクは生成されない。
蓄積されるモーメンタムは定期的に解放、または非飽和
化されなければならない。非飽和化は、モーメンタムホ
イールを所定の速度範囲内に保つために必要である。非
飽和化は、通常、化学推進スラスタ又は磁気トルカによ
って宇宙船に外部トルクを印加することによって成され
る。外部トルクは、蓄積されたモーメンタムと反対に、
したがって、低減するように印加される。しかしなが
ら、化学推進スラスタリングは、固有の外乱トルクが導
入されるのでステーションキーピング操作の間の宇宙船
姿勢を非常に高精度に維持するためには好ましくない。
磁場ベクトルに平行な磁気トルクは生成されない。
【0008】ティリー(Tilley)等による米国特許第5,
349,532号は、南北ステーションキーピング操作を実行
する間に所望の宇宙船姿勢を維持し蓄積されたモーメン
タムをアンロードするシステム及び方法を開示してい
る。ティリー(Tilley)等は、宇宙船の位置、姿勢及び
蓄積されたモーメンタムホイールを検知する装置、及び
所望の宇宙船姿勢を生成し、モーメンタムホイールを非
飽和化するために必要なトルクを確定する装置を開示し
ている。ティリー等は、実施例において、ジンバル支持
及びスロットル付きのイオン推進スラスタの使用によっ
て所望のトルクを生成することを教示する。
349,532号は、南北ステーションキーピング操作を実行
する間に所望の宇宙船姿勢を維持し蓄積されたモーメン
タムをアンロードするシステム及び方法を開示してい
る。ティリー(Tilley)等は、宇宙船の位置、姿勢及び
蓄積されたモーメンタムホイールを検知する装置、及び
所望の宇宙船姿勢を生成し、モーメンタムホイールを非
飽和化するために必要なトルクを確定する装置を開示し
ている。ティリー等は、実施例において、ジンバル支持
及びスロットル付きのイオン推進スラスタの使用によっ
て所望のトルクを生成することを教示する。
【0009】理想的には、宇宙船のステーションキーピ
ング及びモーメンタム管理システムは、信頼性を犠牲に
することなく、ミッション存続期間の間の燃料効率を最
大にするように動作する。本発明者は、この目的が、宇
宙船軌道の所定位置において独立して点火が行われるス
ラスタ点火サイクルを用いた、宇宙船のステーションキ
ーピング操作及びモーメンタム管理を同時に維持するシ
ステムによって実現されることを確定した。
ング及びモーメンタム管理システムは、信頼性を犠牲に
することなく、ミッション存続期間の間の燃料効率を最
大にするように動作する。本発明者は、この目的が、宇
宙船軌道の所定位置において独立して点火が行われるス
ラスタ点火サイクルを用いた、宇宙船のステーションキ
ーピング操作及びモーメンタム管理を同時に維持するシ
ステムによって実現されることを確定した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的及
び利点は、宇宙船の南北ステーションキーピング操作及
び3軸モーメンタム管理を同時に実行するシステム及び
方法を提供することである。本発明の他の目的及び利点
は、磁気トルカを使わずに、一対のスラスタのうちの1
つを宇宙船の軌道経路の所定位置で点火して、宇宙船の
南北ステーションキーピング操作及び3軸モーメンタム
管理を同時に実行するシステム及び方法を提供すること
である。
び利点は、宇宙船の南北ステーションキーピング操作及
び3軸モーメンタム管理を同時に実行するシステム及び
方法を提供することである。本発明の他の目的及び利点
は、磁気トルカを使わずに、一対のスラスタのうちの1
つを宇宙船の軌道経路の所定位置で点火して、宇宙船の
南北ステーションキーピング操作及び3軸モーメンタム
管理を同時に実行するシステム及び方法を提供すること
である。
【0011】本発明の他の目的及び利点は、一対のスラ
スタのうちの1つを独立に点火することによって宇宙船
の電力消費を低減して、宇宙船の南北ステーションキー
ピング操作及び3軸モーメンタム管理を同時に実行する
システム及び方法を提供することである。本発明の更な
る目的及び利点は、図面及び下記の説明を考察すること
により明らかになる。
スタのうちの1つを独立に点火することによって宇宙船
の電力消費を低減して、宇宙船の南北ステーションキー
ピング操作及び3軸モーメンタム管理を同時に実行する
システム及び方法を提供することである。本発明の更な
る目的及び利点は、図面及び下記の説明を考察すること
により明らかになる。
【0012】
【課題を解決するための手段】静止周回宇宙船等の宇宙
船において、同時に南北ステーションキーピング及び3
軸モーメンタム管理を行う本発明の実施例の方法及び装
置によって前述及び他の課題は克服され、本発明の目的
及び利点が実現される。本発明において、宇宙船に搭載
された少なくとも3つのモーメンタムホイール、第1ス
ラスタ、第2スラスタを有する静止周回宇宙船の同時南
北ステーションキーピング及び3軸モーメンタム管理の
方法が開示される。スラスタ点火サイクルの第1行程
(pass)において、本方法は、宇宙船の軌道経路の第1
地点で第1スラスタを点火するステップと、宇宙船の軌
道経路の第2地点で第2スラスタを点火するステップ
と、を有し、第2地点での推力ベクトルは、第1地点で
の推力ベクトルと非平行であることを特徴としている。
スラスタ点火サイクルの第2行程において、本方法は、
宇宙船の軌道経路の第3地点で第1スラスタを点火し、
第3地点での推力ベクトルは、第2地点での推力ベクト
ルとは軌道経路の反対側で平行である。第2行程は、更
に宇宙船の軌道経路の第4地点で第2スラスタを点火
し、第4地点での推力ベクトルは、第1地点での推力ベ
クトルとは軌道経路の反対側で平行である。第1及び第
2スラスタが上記した軌道経路の4つの地点にわたって
点火されたとき、第1及び第2スラスタの点火によって
生じる速度変化の半径方向成分は相殺し、少なくとも3
つのモーメンタムホイールに蓄積された角運動量は非飽
和化される。
船において、同時に南北ステーションキーピング及び3
軸モーメンタム管理を行う本発明の実施例の方法及び装
置によって前述及び他の課題は克服され、本発明の目的
及び利点が実現される。本発明において、宇宙船に搭載
された少なくとも3つのモーメンタムホイール、第1ス
ラスタ、第2スラスタを有する静止周回宇宙船の同時南
北ステーションキーピング及び3軸モーメンタム管理の
方法が開示される。スラスタ点火サイクルの第1行程
(pass)において、本方法は、宇宙船の軌道経路の第1
地点で第1スラスタを点火するステップと、宇宙船の軌
道経路の第2地点で第2スラスタを点火するステップ
と、を有し、第2地点での推力ベクトルは、第1地点で
の推力ベクトルと非平行であることを特徴としている。
スラスタ点火サイクルの第2行程において、本方法は、
宇宙船の軌道経路の第3地点で第1スラスタを点火し、
第3地点での推力ベクトルは、第2地点での推力ベクト
ルとは軌道経路の反対側で平行である。第2行程は、更
に宇宙船の軌道経路の第4地点で第2スラスタを点火
し、第4地点での推力ベクトルは、第1地点での推力ベ
クトルとは軌道経路の反対側で平行である。第1及び第
2スラスタが上記した軌道経路の4つの地点にわたって
点火されたとき、第1及び第2スラスタの点火によって
生じる速度変化の半径方向成分は相殺し、少なくとも3
つのモーメンタムホイールに蓄積された角運動量は非飽
和化される。
【0013】1実施例において、スラスタ点火サイクル
の第1行程及び第2行程は2つの宇宙船軌道にわたって
実行される。さらに、少なくとも3つのモーメンタムホ
イールに蓄積される角運動量は、所与の時間で、それぞ
れの直交宇宙船軸に沿った少なくとも3つのモーメンタ
ムホイールの速度を減少させる1つのスラスタに点火す
ることによって非飽和化される。
の第1行程及び第2行程は2つの宇宙船軌道にわたって
実行される。さらに、少なくとも3つのモーメンタムホ
イールに蓄積される角運動量は、所与の時間で、それぞ
れの直交宇宙船軸に沿った少なくとも3つのモーメンタ
ムホイールの速度を減少させる1つのスラスタに点火す
ることによって非飽和化される。
【0014】他の実施例において、本方法は、宇宙船の
z軸と同一平面上のノード線と軌道経路が交差する、宇
宙船の軌道経路に沿った地点Aを定める初期的ステップ
と、ノード線と軌道経路が交差し、地点Aから180°
の向きの地点Aを定める初期的ステップと、を有する。
他の実施例において、スラスタ点火サイクルの第1行程
は、地点Aからの角度が第1所定角度である、宇宙船の
軌道経路の地点A’で第1スラスタを点火するステップ
を含む。第1行程は、また、宇宙船の軌道経路の地点
B’で第2スラスタを点火するステップを含む。ここ
で、地点B’は地点Bから第2所定角度であり、地点
A’から第2所定時間だけ移動した地点である。また、
地点B’は地点A’及び地球の中心(すなわち点O)と
同一線上(共線的)ではない。
z軸と同一平面上のノード線と軌道経路が交差する、宇
宙船の軌道経路に沿った地点Aを定める初期的ステップ
と、ノード線と軌道経路が交差し、地点Aから180°
の向きの地点Aを定める初期的ステップと、を有する。
他の実施例において、スラスタ点火サイクルの第1行程
は、地点Aからの角度が第1所定角度である、宇宙船の
軌道経路の地点A’で第1スラスタを点火するステップ
を含む。第1行程は、また、宇宙船の軌道経路の地点
B’で第2スラスタを点火するステップを含む。ここ
で、地点B’は地点Bから第2所定角度であり、地点
A’から第2所定時間だけ移動した地点である。また、
地点B’は地点A’及び地球の中心(すなわち点O)と
同一線上(共線的)ではない。
【0015】他の実施例のスラスタ点火サイクルの第2
行程において、本方法は、宇宙船の軌道経路の地点A”
で第1スラスタを点火するステップを含む。ここで、地
点A”は地点Aから第3所定角度であり、地点B’から
第3所定時間だけ移動した地点である。また、地点A”
は地点B’及び地球の中心(すなわち点O)の反対側に
あり共線的である。第2行程は、また、宇宙船の軌道経
路の地点B”で第2スラスタを点火するステップを含
む。ここで、地点B”は地点Bから第4所定角度であ
り、地点A”から第4所定時間だけ移動した地点であ
る。また、地点B”は地点A’及び地球の中心Oの反対
側にあり共線的である。
行程において、本方法は、宇宙船の軌道経路の地点A”
で第1スラスタを点火するステップを含む。ここで、地
点A”は地点Aから第3所定角度であり、地点B’から
第3所定時間だけ移動した地点である。また、地点A”
は地点B’及び地球の中心(すなわち点O)の反対側に
あり共線的である。第2行程は、また、宇宙船の軌道経
路の地点B”で第2スラスタを点火するステップを含
む。ここで、地点B”は地点Bから第4所定角度であ
り、地点A”から第4所定時間だけ移動した地点であ
る。また、地点B”は地点A’及び地球の中心Oの反対
側にあり共線的である。
【0016】第1、第2、第3及び第4の所定角度、及
び第2、第3及び第4の所定移動時間はプログラム可能
であることが好ましい。1実施例において、このプログ
ラム可能な値は地上コマンドによって地上局から宇宙船
に送信される。例えば、第1の所定角度は地点Aから約
15°、静止高度で約1時間の軌道移動地点である。ま
た、第2の所定角度は地点Bから約15°、第2の所定
移動時間は地点A’から約10時間である。第3の所定
角度は地点Aから地点A’と反対方向に約15°、第3
の所定移動時間は地点B’から約12時間である。第4
の所定角度は地点Bから地点B’と反対方向に約15
°、第4の所定移動時間は地点A”から約14時間であ
る。
び第2、第3及び第4の所定移動時間はプログラム可能
であることが好ましい。1実施例において、このプログ
ラム可能な値は地上コマンドによって地上局から宇宙船
に送信される。例えば、第1の所定角度は地点Aから約
15°、静止高度で約1時間の軌道移動地点である。ま
た、第2の所定角度は地点Bから約15°、第2の所定
移動時間は地点A’から約10時間である。第3の所定
角度は地点Aから地点A’と反対方向に約15°、第3
の所定移動時間は地点B’から約12時間である。第4
の所定角度は地点Bから地点B’と反対方向に約15
°、第4の所定移動時間は地点A”から約14時間であ
る。
【0017】さらに、本発明は、前述の方法によって動
作する静止周回宇宙船の同時南北ステーションキーピン
グ及び3軸モーメンタム管理システムを開示する。この
宇宙船は、質量中心、北面、南面及び静止軌道にある間
に地球の反対を向く反地球側面を有する。このシステム
は、宇宙船の北面に隣接し宇宙船の反地球側面にマウン
トされた第1のスラスタを有する。第1のスラスタは、
ほぼ質量中心を通る第1の推力ベクトルを生成するよう
に向きが調整される。このシステムは、また、宇宙船の
南面に隣接し宇宙船の反地球側面にマウントされた第2
のスラスタを有する。第2のスラスタは、ほぼ質量中心
を通る第2の推力ベクトルを生成するように向けられ
る。
作する静止周回宇宙船の同時南北ステーションキーピン
グ及び3軸モーメンタム管理システムを開示する。この
宇宙船は、質量中心、北面、南面及び静止軌道にある間
に地球の反対を向く反地球側面を有する。このシステム
は、宇宙船の北面に隣接し宇宙船の反地球側面にマウン
トされた第1のスラスタを有する。第1のスラスタは、
ほぼ質量中心を通る第1の推力ベクトルを生成するよう
に向きが調整される。このシステムは、また、宇宙船の
南面に隣接し宇宙船の反地球側面にマウントされた第2
のスラスタを有する。第2のスラスタは、ほぼ質量中心
を通る第2の推力ベクトルを生成するように向けられ
る。
【0018】また、このシステムには少なくとも3つの
モーメンタムホイールが含まれる。モーメンタムホイー
ルは、3つの宇宙船軸の対応する1つに関して宇宙船の
軌道姿勢を維持し、当該3つの宇宙船軸の対応する1つ
の角運動量が、少なくとも3つのモーメンタムホイール
の少なくとも1つに独立して蓄積されるように非二次元
的に宇宙船に搭載される。各々のモーメンタムホイール
に蓄積される角運動量は、第1又は第2スラスタの一つ
を所与の時間で点火し蓄積された角運動量を放出するこ
とによって非飽和化される。
モーメンタムホイールが含まれる。モーメンタムホイー
ルは、3つの宇宙船軸の対応する1つに関して宇宙船の
軌道姿勢を維持し、当該3つの宇宙船軸の対応する1つ
の角運動量が、少なくとも3つのモーメンタムホイール
の少なくとも1つに独立して蓄積されるように非二次元
的に宇宙船に搭載される。各々のモーメンタムホイール
に蓄積される角運動量は、第1又は第2スラスタの一つ
を所与の時間で点火し蓄積された角運動量を放出するこ
とによって非飽和化される。
【0019】このシステムは、更に、宇宙船の静止軌道
の南北方向の姿勢調整を確定するコントローラを含む。
コントローラは姿勢調整制御信号を生成する。コントロ
ーラはまた、少なくとも3つのモーメンタムホイールの
いずれかが飽和したか否かを確定する。コントローラ
は、この確定に応答して非飽和化制御信号を生成する。
好ましくは、第1のスラスタ及び第2のスラスタは、姿
勢調整制御信号及び非飽和化制御信号に応答し、宇宙船
の静止軌道経路の所定の軌道位置を維持する。
の南北方向の姿勢調整を確定するコントローラを含む。
コントローラは姿勢調整制御信号を生成する。コントロ
ーラはまた、少なくとも3つのモーメンタムホイールの
いずれかが飽和したか否かを確定する。コントローラ
は、この確定に応答して非飽和化制御信号を生成する。
好ましくは、第1のスラスタ及び第2のスラスタは、姿
勢調整制御信号及び非飽和化制御信号に応答し、宇宙船
の静止軌道経路の所定の軌道位置を維持する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の前述及び他の特徴は、添
付の図面を参照して下記の本発明の詳細な説明を読むこ
とによって明らかになる。尚、異なる図において同一の
参照符を付した構成要素は同一の構成要素を表すが、全
ての図において参照されてはならない。
付の図面を参照して下記の本発明の詳細な説明を読むこ
とによって明らかになる。尚、異なる図において同一の
参照符を付した構成要素は同一の構成要素を表すが、全
ての図において参照されてはならない。
【0021】図1は、地球静止軌道への配置に適した宇
宙船1の例示的な実施例を示す。宇宙船1は、北の太陽
電池アレイ2、南の太陽電池アレイ3、第1のスラスタ
4、第2のスラスタ5及び少なくとも3つのモーメンタ
ムホイール(例えば、モーメンタムホイール6)を含
む。少なくとも3つのモーメンタムホイールは、宇宙船
1に搭載、マウントされ、特定の軸に関して宇宙船の姿
勢を維持する。本発明の特徴によれば、少なくとも3つ
のモーメンタムホイールは同一平面上ではなく、したが
って、3本の宇宙船軸、x軸(ロール)、y軸(ピッ
チ)またはz軸(ヨー)のモーメンタムは、少なくとも
3つのモーメンタムホイールに独立して蓄積される。宇
宙船1に搭載、マウントされるモーメンタムホイールの
全数は、信頼性及びミッション要求によって確定される
のが好ましい。
宙船1の例示的な実施例を示す。宇宙船1は、北の太陽
電池アレイ2、南の太陽電池アレイ3、第1のスラスタ
4、第2のスラスタ5及び少なくとも3つのモーメンタ
ムホイール(例えば、モーメンタムホイール6)を含
む。少なくとも3つのモーメンタムホイールは、宇宙船
1に搭載、マウントされ、特定の軸に関して宇宙船の姿
勢を維持する。本発明の特徴によれば、少なくとも3つ
のモーメンタムホイールは同一平面上ではなく、したが
って、3本の宇宙船軸、x軸(ロール)、y軸(ピッ
チ)またはz軸(ヨー)のモーメンタムは、少なくとも
3つのモーメンタムホイールに独立して蓄積される。宇
宙船1に搭載、マウントされるモーメンタムホイールの
全数は、信頼性及びミッション要求によって確定される
のが好ましい。
【0022】従来のシステムにおいて、宇宙船1は2つ
のモードのうちの1つで動作する。第1のモードにおい
て、宇宙船1はその意図されたミッション、すなわち、
例えば通信衛星として動作する等の配備された目的を実
行する。第2のモードにおいて、宇宙船1は、宇宙船の
静止軌道位置を維持するために必要ないかなる姿勢制御
またはステーションキーピング操作を実行する。本発明
の教示は、第2のモードの間の宇宙船1の動作に対処す
ることを目的とする。
のモードのうちの1つで動作する。第1のモードにおい
て、宇宙船1はその意図されたミッション、すなわち、
例えば通信衛星として動作する等の配備された目的を実
行する。第2のモードにおいて、宇宙船1は、宇宙船の
静止軌道位置を維持するために必要ないかなる姿勢制御
またはステーションキーピング操作を実行する。本発明
の教示は、第2のモードの間の宇宙船1の動作に対処す
ることを目的とする。
【0023】第2のモードに入り、姿勢制御またはステ
ーションキーピング操作を実行する決定は、宇宙船1に
搭載された論理装置及びセンサによって、あるいは地上
局10からの指令によって開始される。本発明の1実施
例において、地上局10は、宇宙船1に第2のモードに
入るように指示する地上指令12を宇宙船1に送信す
る。さらに、地上指令12は、下記に述べられるよう
に、姿勢制御またはステーションキーピング操作の間に
用いられる一定のパラメータを含んでもよい。
ーションキーピング操作を実行する決定は、宇宙船1に
搭載された論理装置及びセンサによって、あるいは地上
局10からの指令によって開始される。本発明の1実施
例において、地上局10は、宇宙船1に第2のモードに
入るように指示する地上指令12を宇宙船1に送信す
る。さらに、地上指令12は、下記に述べられるよう
に、姿勢制御またはステーションキーピング操作の間に
用いられる一定のパラメータを含んでもよい。
【0024】所望の静止軌道姿勢を維持するために、定
期的な宇宙船の姿勢修正が必要である。特に、モーメン
タムホイールは、宇宙船1の3本の直交軸に沿ったいか
なる外乱トルクをも補償するために用いられる。経時的
に、モーメンタムホイールは結局飽和するので、軌道姿
勢を維持するように動作することができなくなる。飽和
が生ずる前にモーメンタムホイールは非飽和化される。
本発明によれば、非飽和化は、ステーションキーピング
活動と関連する所与の時間で、一対のスラスタのうちの
1つを点火することによって実行される。スラスタの点
火はモーメンタムホイールの角運動量を減ずるものであ
り、スラスタ点火はそれぞれの直交宇宙船軸に沿ったホ
イールの速度を減少させ、モーメンタムホイールの非飽
和化を達成する。さらに、スラスタは軸からの偏差を補
償する非飽和化プロセスとは独立に点火されてもよい。
期的な宇宙船の姿勢修正が必要である。特に、モーメン
タムホイールは、宇宙船1の3本の直交軸に沿ったいか
なる外乱トルクをも補償するために用いられる。経時的
に、モーメンタムホイールは結局飽和するので、軌道姿
勢を維持するように動作することができなくなる。飽和
が生ずる前にモーメンタムホイールは非飽和化される。
本発明によれば、非飽和化は、ステーションキーピング
活動と関連する所与の時間で、一対のスラスタのうちの
1つを点火することによって実行される。スラスタの点
火はモーメンタムホイールの角運動量を減ずるものであ
り、スラスタ点火はそれぞれの直交宇宙船軸に沿ったホ
イールの速度を減少させ、モーメンタムホイールの非飽
和化を達成する。さらに、スラスタは軸からの偏差を補
償する非飽和化プロセスとは独立に点火されてもよい。
【0025】図1に示されるように、第1のスラスタ4
及び第2のスラスタ5は、宇宙船1の反地球側、すなわ
ち軌道を通じて地球の反対側にマウントされる。第1の
スラスタ4及び第2のスラスタ5は各々、宇宙船の質量
中心から僅かに離れた推力ベクトルを供給する向きに調
整される。すなわち、スラスタ4及び5は各々宇宙船y
及びz軸の間の角度Φ1及びΦ2の推力ベクトルを供給す
る。また、第1のスラスタ4は宇宙船の北面7に隣接し
てマウントされ、第2のスラスタ5は宇宙船の南面8に
隣接してマウントされる。第1のスラスタ4又は第2の
スラスタ5が点火されるとき、速さの変化ΔV1又はΔ
V2がそれぞれ実現される。この速さの変化は、3つの
直交宇宙船軸のうちの2つの成分、すなわちy軸(ピッ
チ)及びz軸(ヨー)によって表される。これらの成分
について以下に詳細に議論される。
及び第2のスラスタ5は、宇宙船1の反地球側、すなわ
ち軌道を通じて地球の反対側にマウントされる。第1の
スラスタ4及び第2のスラスタ5は各々、宇宙船の質量
中心から僅かに離れた推力ベクトルを供給する向きに調
整される。すなわち、スラスタ4及び5は各々宇宙船y
及びz軸の間の角度Φ1及びΦ2の推力ベクトルを供給す
る。また、第1のスラスタ4は宇宙船の北面7に隣接し
てマウントされ、第2のスラスタ5は宇宙船の南面8に
隣接してマウントされる。第1のスラスタ4又は第2の
スラスタ5が点火されるとき、速さの変化ΔV1又はΔ
V2がそれぞれ実現される。この速さの変化は、3つの
直交宇宙船軸のうちの2つの成分、すなわちy軸(ピッ
チ)及びz軸(ヨー)によって表される。これらの成分
について以下に詳細に議論される。
【0026】推力ベクトルΔV1及びΔV2が質量中心
を通る向きを有するようにスラスタ4及び5の方向が調
整された場合(すなわち、a=bのとき、Φ1=Φ2=4
5°)、宇宙船1にトルクは生じない。従って、推力ベ
クトルが質量中心を僅かに外れるようにスラスタ4及び
5の方向の調整がずれた場合、印加された推力に垂直な
方向にトルクが生成され、該垂直方向に蓄積されたホイ
ール・モーメンタムを非飽和化する。モーメンタムはト
ルクに時間を乗じることによって表されるので、ダンピ
ングされた、すなわち非飽和化されたモーメンタムの大
きさは、調整がずれたスラスタが点火された時間を測定
することによって確定される。
を通る向きを有するようにスラスタ4及び5の方向が調
整された場合(すなわち、a=bのとき、Φ1=Φ2=4
5°)、宇宙船1にトルクは生じない。従って、推力ベ
クトルが質量中心を僅かに外れるようにスラスタ4及び
5の方向の調整がずれた場合、印加された推力に垂直な
方向にトルクが生成され、該垂直方向に蓄積されたホイ
ール・モーメンタムを非飽和化する。モーメンタムはト
ルクに時間を乗じることによって表されるので、ダンピ
ングされた、すなわち非飽和化されたモーメンタムの大
きさは、調整がずれたスラスタが点火された時間を測定
することによって確定される。
【0027】図2は、スラスタ4の詳細なブロック図を
示している。図2に示すように、スラスタ4はジンバル
支持され、ロール・モーメンタム(すなわち、宇宙船の
x軸のモーメンタム)及びピッチ及びヨーの結合モーメ
ンタム(すなわち、宇宙船のy軸及びz軸の結合モーメ
ンタム)を非飽和化することができる。第1のジンバル
14は宇宙船のx軸のまわりに回転し、ロール・トルク
Txを生成する。第1のジンバル14の回転は、図2に
おいてδ1として示される。第2のジンバル16は宇宙
船のy軸及びz軸間の約45°の角度Φ3で定められる
軸のまわりに回転する。第2のジンバル16は、ピッチ
/ヨー・トルクTy/zを生成する。第2のジンバル16
の回転は、図2においてδ2として示される。
示している。図2に示すように、スラスタ4はジンバル
支持され、ロール・モーメンタム(すなわち、宇宙船の
x軸のモーメンタム)及びピッチ及びヨーの結合モーメ
ンタム(すなわち、宇宙船のy軸及びz軸の結合モーメ
ンタム)を非飽和化することができる。第1のジンバル
14は宇宙船のx軸のまわりに回転し、ロール・トルク
Txを生成する。第1のジンバル14の回転は、図2に
おいてδ1として示される。第2のジンバル16は宇宙
船のy軸及びz軸間の約45°の角度Φ3で定められる
軸のまわりに回転する。第2のジンバル16は、ピッチ
/ヨー・トルクTy/zを生成する。第2のジンバル16
の回転は、図2においてδ2として示される。
【0028】スラスタ4が宇宙船の質量中心を通り点火
されると仮定するならば(すなわち、Φ1=45°)、
半径ΔrはΔr及び側面a及びbから形成される直角三
角形の斜辺によって表される(図1)。例えば、側面a
及びbが各々1.7mの長さであると仮定すると、半径
Δrは次式で表される。
されると仮定するならば(すなわち、Φ1=45°)、
半径ΔrはΔr及び側面a及びbから形成される直角三
角形の斜辺によって表される(図1)。例えば、側面a
及びbが各々1.7mの長さであると仮定すると、半径
Δrは次式で表される。
【0029】
【式1】
【0030】本発明によれば、スラスタ4及び5が点火
され、速度ベクトルが質量中心から僅かにずれて、角度
オフセットΔΦ、例えば、南北ステーションキーピング
操作につき1°又は(1°/57.3)ラジアンを有す
る。スラスタ点火による力を、例えば、0.08Nと仮
定すると、ロール・トルクTxの大きさは次式で定めら
れる。
され、速度ベクトルが質量中心から僅かにずれて、角度
オフセットΔΦ、例えば、南北ステーションキーピング
操作につき1°又は(1°/57.3)ラジアンを有す
る。スラスタ点火による力を、例えば、0.08Nと仮
定すると、ロール・トルクTxの大きさは次式で定めら
れる。
【0031】
【式2】
【0032】従って、δ1の1°につきTx=3.4×10-3
Nmである。同様に、ピッチ/ヨー・トルクTy/zの大
きさは次式で定められる。
Nmである。同様に、ピッチ/ヨー・トルクTy/zの大
きさは次式で定められる。
【0033】
【式3】
【0034】従って、δ2の1°につきTy/z=3.4×10
-3 Nmである。また、スラスタ5はジンバル支持さ
れ、ロール・モーメンタム及びピッチ及びヨー結合モー
メンタムを非飽和化することができる。本発明の一特徴
において、一連の方法ステップに従って、一定量の蓄積
モーメンタム(例えば約2.5Nms)をダンプするた
めに、スラスタ4または5は所定の時間、例えば約2
4.5分にわたって点火される。図7を参照すると、こ
の一連の方法ステップは、次のようである。
-3 Nmである。また、スラスタ5はジンバル支持さ
れ、ロール・モーメンタム及びピッチ及びヨー結合モー
メンタムを非飽和化することができる。本発明の一特徴
において、一連の方法ステップに従って、一定量の蓄積
モーメンタム(例えば約2.5Nms)をダンプするた
めに、スラスタ4または5は所定の時間、例えば約2
4.5分にわたって点火される。図7を参照すると、こ
の一連の方法ステップは、次のようである。
【0035】ステップAにおいて、(地上)計算された
ゼロトルク調整の所定の角度内にジンバル(例えば、ス
ラスタ4が点火される場合、ジンバル14及び16)を
設定する(以下、プリセットジンバル角と称する)。ス
テップBにおいて、スラスタを起動し、過渡状態を落ち
着かせてモーメンタムホイール・システムによって吸収
されるようにする。
ゼロトルク調整の所定の角度内にジンバル(例えば、ス
ラスタ4が点火される場合、ジンバル14及び16)を
設定する(以下、プリセットジンバル角と称する)。ス
テップBにおいて、スラスタを起動し、過渡状態を落ち
着かせてモーメンタムホイール・システムによって吸収
されるようにする。
【0036】ステップCにおいて、計算してジンバルを
ほぼゼロトルク位置に進める。ステップDにおいて、必
要なモーメンタム・ダンピングを計算して、所定の角度
だけジンバルを進め、可変期間に対するモーメンタム非
飽和化トルクを生成する(例えば、期間の長さ×トルク
=ダンプされたモーメンタム)。ステップEにおいて、
プリセットジンバル角を取り除き、ゼロトルク位置に戻
す。
ほぼゼロトルク位置に進める。ステップDにおいて、必
要なモーメンタム・ダンピングを計算して、所定の角度
だけジンバルを進め、可変期間に対するモーメンタム非
飽和化トルクを生成する(例えば、期間の長さ×トルク
=ダンプされたモーメンタム)。ステップEにおいて、
プリセットジンバル角を取り除き、ゼロトルク位置に戻
す。
【0037】ステップFにおいて、ステーションキーピ
ング動作が完了しスラスタが停止するまでステップD及
びEを必要に応じて繰り返す。実行される一連のステッ
プは1時間につき1回を超えないことが好ましい。1実
施例において、プリセットされたジンバル角は好ましく
は約0.5°であり、ジンバルを進める所定角度ステッ
プは約0.01°である。
ング動作が完了しスラスタが停止するまでステップD及
びEを必要に応じて繰り返す。実行される一連のステッ
プは1時間につき1回を超えないことが好ましい。1実
施例において、プリセットされたジンバル角は好ましく
は約0.5°であり、ジンバルを進める所定角度ステッ
プは約0.01°である。
【0038】これらの値を式2及び式3に代入すること
により、0.5°のジンバルオフセットの各南北ステー
ションキーピング操作に対してロール・トルクTx及び
ピッチ/ヨー・トルクTy/zが生成される。
により、0.5°のジンバルオフセットの各南北ステー
ションキーピング操作に対してロール・トルクTx及び
ピッチ/ヨー・トルクTy/zが生成される。
【0039】
【式4】
【0040】従って、δ1の0.5°につきTx=0.0
017Nmであり、ピッチ/ヨー・トルクTy/zは次式
のように計算される。
017Nmであり、ピッチ/ヨー・トルクTy/zは次式
のように計算される。
【0041】
【式5】
【0042】得られたピッチ/ヨー・トルクは、δ2の
0.5°につきTy/z=0.0017Nmであり。ダン
プされるモーメンタムはトルク×期間で決定されるの
で、少なくとも1470秒又は約24.5分の期間で実
行される各南北ステーションキーピング操作は、ホイー
ルのロール軸及びピッチ/ヨー軸において2.5Nms
を非飽和化することができる。
0.5°につきTy/z=0.0017Nmであり。ダン
プされるモーメンタムはトルク×期間で決定されるの
で、少なくとも1470秒又は約24.5分の期間で実
行される各南北ステーションキーピング操作は、ホイー
ルのロール軸及びピッチ/ヨー軸において2.5Nms
を非飽和化することができる。
【0043】トルク及び点火の継続時間の影響に加え
て、非飽和化されるモーメンタムの量もまた、スラスタ
4及び5の点火サイクルによって影響される。図3に示
すように、第1のスラスタ4及び第2のスラスタ5は、
宇宙船の地球静止軌道経路に沿って別々に所定の期間に
わたり点火される。第1のスラスタ4の点火は、宇宙船
の軌道経路の地点Aによって表される。同様に、第2の
スラスタ5の所定の点火は、地点Bによって表される。
地点A及びBは、宇宙船の静止軌道経路が宇宙船のz軸
と同一平面上であるノード線と交差する地点を表してい
る。更に、地点Bは地点Aから180°の方角にある。
従って、地点Bは地点Aとは軌道の反対側にある。地球
のまわりの静止軌道の継続時間が約24時間であると仮
定すると、地点A及びBの間の距離は宇宙船の軌道経路
に沿って12時間の差があることをを表す。宇宙船の軌
道経路に沿って12時間の差がある地点においてスラス
タ4及び5を点火することによって、速度変化の半径方
向の効果(作用)は効率的に相殺される。相殺の結果は
速度変化の成分の検証によって明らかである。
て、非飽和化されるモーメンタムの量もまた、スラスタ
4及び5の点火サイクルによって影響される。図3に示
すように、第1のスラスタ4及び第2のスラスタ5は、
宇宙船の地球静止軌道経路に沿って別々に所定の期間に
わたり点火される。第1のスラスタ4の点火は、宇宙船
の軌道経路の地点Aによって表される。同様に、第2の
スラスタ5の所定の点火は、地点Bによって表される。
地点A及びBは、宇宙船の静止軌道経路が宇宙船のz軸
と同一平面上であるノード線と交差する地点を表してい
る。更に、地点Bは地点Aから180°の方角にある。
従って、地点Bは地点Aとは軌道の反対側にある。地球
のまわりの静止軌道の継続時間が約24時間であると仮
定すると、地点A及びBの間の距離は宇宙船の軌道経路
に沿って12時間の差があることをを表す。宇宙船の軌
道経路に沿って12時間の差がある地点においてスラス
タ4及び5を点火することによって、速度変化の半径方
向の効果(作用)は効率的に相殺される。相殺の結果は
速度変化の成分の検証によって明らかである。
【0044】図4を参照すると、地点A及びBにおける
第1のスラスタ4及び第2のスラスタ5の点火による速
度変化の成分が示されている。図に示されているように
ように、推力ベクトルΔV1及びΔV2の両者は、それ
ぞれy軸及びz軸に沿った推力ベクトル成分ΔV1y、
ΔV1z、ΔV2y、ΔV2zを生じる。ここで、y軸の
成分ΔV1y及びΔV2yは逆方向であることに留意すべ
きである。すなわち、推力ベクトルΔV1のy軸成分は
南方向の速度変化を生成するのに対し、推力ベクトルΔ
V2のy軸成分は北方向の速度変化を生成する。逆又は
反対の速度成分は、宇宙船の質量中心に関するスラスタ
4及び5の位置合わせの直接の結果である。第1のスラ
スタ4は宇宙船1の北面7に隣接してマウントされるの
で、推力ベクトルΔV1は質量中心の方向に点火された
とき南方向の成分を生成する。同様に、第2のスラスタ
5は、宇宙船1の南面8に隣接してマウントされ、質量
中心の方向に点火されたとき北方向の成分を生成する。
第1のスラスタ4及び第2のスラスタ5の点火による速
度変化の成分が示されている。図に示されているように
ように、推力ベクトルΔV1及びΔV2の両者は、それ
ぞれy軸及びz軸に沿った推力ベクトル成分ΔV1y、
ΔV1z、ΔV2y、ΔV2zを生じる。ここで、y軸の
成分ΔV1y及びΔV2yは逆方向であることに留意すべ
きである。すなわち、推力ベクトルΔV1のy軸成分は
南方向の速度変化を生成するのに対し、推力ベクトルΔ
V2のy軸成分は北方向の速度変化を生成する。逆又は
反対の速度成分は、宇宙船の質量中心に関するスラスタ
4及び5の位置合わせの直接の結果である。第1のスラ
スタ4は宇宙船1の北面7に隣接してマウントされるの
で、推力ベクトルΔV1は質量中心の方向に点火された
とき南方向の成分を生成する。同様に、第2のスラスタ
5は、宇宙船1の南面8に隣接してマウントされ、質量
中心の方向に点火されたとき北方向の成分を生成する。
【0045】点火の間、スラスタ4及び5は好ましくは
ジンバル支持され(上記したように)、外乱トルクがな
く、ホイールの2軸に蓄積されたモーメンタムを解放す
る。従って、宇宙船の静止軌道に沿って反対の間隔(地
点A及びB)での点火及び推力ベクトルの方向によっ
て、モーメンタムホイール安定化システムから2軸の慣
性モーメンタムが解放、すなわち非飽和化される。しか
しながら、本発明によれば、スラスタ点火のタイミング
を変更することによって3軸モーメンタム管理が実現さ
れる。
ジンバル支持され(上記したように)、外乱トルクがな
く、ホイールの2軸に蓄積されたモーメンタムを解放す
る。従って、宇宙船の静止軌道に沿って反対の間隔(地
点A及びB)での点火及び推力ベクトルの方向によっ
て、モーメンタムホイール安定化システムから2軸の慣
性モーメンタムが解放、すなわち非飽和化される。しか
しながら、本発明によれば、スラスタ点火のタイミング
を変更することによって3軸モーメンタム管理が実現さ
れる。
【0046】再び図3を参照し、地点A’、B’、
A”、及びB”について強調する。上記したように、ス
ラスタ4及び5は宇宙船の軌道経路に沿った共線地点
(地球の中心(すなわち地点O)と地点A及びB)で点
火される。このように、推力ベクトルの半径方向の効果
はキャンセルされ、モーメンタムは3つの宇宙船軸のう
ちの2軸においてダンプされる。しかしながら、本発明
によれば、スラスタ4及び5は、様々な地点で、宇宙船
の軌道経路のオフセットされた非共線地点で点火がなさ
れるというスラスタ点火サイクルで点火が行われる。す
なわち、スラスタ4及び5の点火はオフセットされて3
軸モーメンタム・コントロールが実現され、推力ベクト
ルの半径方向の効果(例えば2つの軌道)が相殺され
る。
A”、及びB”について強調する。上記したように、ス
ラスタ4及び5は宇宙船の軌道経路に沿った共線地点
(地球の中心(すなわち地点O)と地点A及びB)で点
火される。このように、推力ベクトルの半径方向の効果
はキャンセルされ、モーメンタムは3つの宇宙船軸のう
ちの2軸においてダンプされる。しかしながら、本発明
によれば、スラスタ4及び5は、様々な地点で、宇宙船
の軌道経路のオフセットされた非共線地点で点火がなさ
れるというスラスタ点火サイクルで点火が行われる。す
なわち、スラスタ4及び5の点火はオフセットされて3
軸モーメンタム・コントロールが実現され、推力ベクト
ルの半径方向の効果(例えば2つの軌道)が相殺され
る。
【0047】図3に示すように、第1の軌道上の南北ス
テーションキーピングは地点A’及びB’にオフセット
される。地点A’、B’及びO(地球の中心)は、共線
点火地点A、B及びOからそれぞれ第1の角度θ1及び
第2の角度θ2だけオフセットされ、すなわち非共線的
である。第1のスラスタ4を地点A’で点火し、次に第
2のスラスタ5を地点B’で点火することによって、推
力ベクトル(ΔV1及びΔV2)が非平行であることが
確実になる。推力ベクトルが平行ではないので、地点
B’での第2のスラスタ5によるモーメンタム制御は、
地点A’での第1のスラスタ4の点火で影響されなかっ
たモーメンタムを非飽和化する。しかしながら、この第
1軌道の間におけるスラスタのオフセット点火は、第1
のスラスタ4及び第2のスラスタ5の点火による速度変
化の半径方向成分の相殺をもたらさない。半径方向の速
度変化を相殺するには、各スラスタの第2の点火が必要
である。スラスタ4及び5の第2の点火はそれぞれ地点
A”、B”で実行される。地点A”、B”及びOは、共
線点火地点A、B及びOからそれぞれ第3の角度θ3及
び第4の角度θ4だけオフセットしている。地点A”及
びB”は、第1対のスラスタ点火地点A’及びB’と同
量で反対方向にオフセットしていることに留意すべきで
ある。換言すれば、角度θ1は角度θ4に等しく、角度θ
2は角度θ4に等しい。上記のスラスタ点火サイクルを繰
り返すことによって、3軸全てのホイール・モーメンタ
ムは非飽和化される。
テーションキーピングは地点A’及びB’にオフセット
される。地点A’、B’及びO(地球の中心)は、共線
点火地点A、B及びOからそれぞれ第1の角度θ1及び
第2の角度θ2だけオフセットされ、すなわち非共線的
である。第1のスラスタ4を地点A’で点火し、次に第
2のスラスタ5を地点B’で点火することによって、推
力ベクトル(ΔV1及びΔV2)が非平行であることが
確実になる。推力ベクトルが平行ではないので、地点
B’での第2のスラスタ5によるモーメンタム制御は、
地点A’での第1のスラスタ4の点火で影響されなかっ
たモーメンタムを非飽和化する。しかしながら、この第
1軌道の間におけるスラスタのオフセット点火は、第1
のスラスタ4及び第2のスラスタ5の点火による速度変
化の半径方向成分の相殺をもたらさない。半径方向の速
度変化を相殺するには、各スラスタの第2の点火が必要
である。スラスタ4及び5の第2の点火はそれぞれ地点
A”、B”で実行される。地点A”、B”及びOは、共
線点火地点A、B及びOからそれぞれ第3の角度θ3及
び第4の角度θ4だけオフセットしている。地点A”及
びB”は、第1対のスラスタ点火地点A’及びB’と同
量で反対方向にオフセットしていることに留意すべきで
ある。換言すれば、角度θ1は角度θ4に等しく、角度θ
2は角度θ4に等しい。上記のスラスタ点火サイクルを繰
り返すことによって、3軸全てのホイール・モーメンタ
ムは非飽和化される。
【0048】本発明のスラスタ点火サイクル20によれ
ば、南北ステーションキーピング及び3軸モーメンタム
管理は同時に提供される。図5(a)ないし(d)に示され
るスラスタ点火サイクル20は、図6のフローチャート
に概説されるステップに従い第1のスラスタ4及び第2
のスラスタ5の点火パターンを変化させることによって
達成される。
ば、南北ステーションキーピング及び3軸モーメンタム
管理は同時に提供される。図5(a)ないし(d)に示され
るスラスタ点火サイクル20は、図6のフローチャート
に概説されるステップに従い第1のスラスタ4及び第2
のスラスタ5の点火パターンを変化させることによって
達成される。
【0049】図6のブロック22において、スラスタ点
火サイクル20が開始される。第1軌道の間の第1ステ
ップにおいて、ホイール・コントロールで姿勢を維持
し、第1のスラスタをジンバリングしてモーメンタムホ
イールを必要に応じて非飽和化しつつ、第1のスラスタ
4が地点A’で点火される(ブロック24)。好ましく
は、地点A’は地点Aから第1の所定角度(θ1)にあ
り、又は地点Aから第1の所定移動時間の地点である
(図5(a))。1実施例において、第1の所定角度
(θ1)は約15°であり、第1の所定移動時間は地点A
からの移動時間が約1時間である。
火サイクル20が開始される。第1軌道の間の第1ステ
ップにおいて、ホイール・コントロールで姿勢を維持
し、第1のスラスタをジンバリングしてモーメンタムホ
イールを必要に応じて非飽和化しつつ、第1のスラスタ
4が地点A’で点火される(ブロック24)。好ましく
は、地点A’は地点Aから第1の所定角度(θ1)にあ
り、又は地点Aから第1の所定移動時間の地点である
(図5(a))。1実施例において、第1の所定角度
(θ1)は約15°であり、第1の所定移動時間は地点A
からの移動時間が約1時間である。
【0050】ブロック26において、第2のスラスタ5
が点火される。第2のスラスタ5の点火は地点B’で生
じ、好ましくは、地点Bから第2の所定角度(θ2)にあ
り、地点A’から第2の所定移動時間の地点である。第
2のスラスタの点火は、ホイール・コントロールで姿勢
を維持し、第2のスラスタをジンバリングしてモーメン
タムホイールを必要に応じて非飽和化しつつ行われる。
1実施例において、第2の所定角度(θ2)は地点Bから
約15°であり、第2の所定移動時間は地点A’から約
10時間である。本発明によれば、地点A’、B’及び
Oは同一直線上にない(非共線的である)ことに特に留
意すべきである(図5(b))。地点A’、B’及びOは
非共線的なので、第1及び第2のスラスタ4,5の点火
した場合に生成される速度変化の半径方向成分は相殺さ
れない。加えて、地点A’、B’及びOは非共線的なの
で、地点A’での第1のスラスタ4の点火及び地点B’
での第2のスラスタ5の点火により生成される速度ベク
トルの成分は、慣性空間における異なった推力ベクトル
方向に蓄積されるモーメンタムを非飽和化する。
が点火される。第2のスラスタ5の点火は地点B’で生
じ、好ましくは、地点Bから第2の所定角度(θ2)にあ
り、地点A’から第2の所定移動時間の地点である。第
2のスラスタの点火は、ホイール・コントロールで姿勢
を維持し、第2のスラスタをジンバリングしてモーメン
タムホイールを必要に応じて非飽和化しつつ行われる。
1実施例において、第2の所定角度(θ2)は地点Bから
約15°であり、第2の所定移動時間は地点A’から約
10時間である。本発明によれば、地点A’、B’及び
Oは同一直線上にない(非共線的である)ことに特に留
意すべきである(図5(b))。地点A’、B’及びOは
非共線的なので、第1及び第2のスラスタ4,5の点火
した場合に生成される速度変化の半径方向成分は相殺さ
れない。加えて、地点A’、B’及びOは非共線的なの
で、地点A’での第1のスラスタ4の点火及び地点B’
での第2のスラスタ5の点火により生成される速度ベク
トルの成分は、慣性空間における異なった推力ベクトル
方向に蓄積されるモーメンタムを非飽和化する。
【0051】ブロック28において、第1及び第2のス
ラスタ4,5の点火によって生成される速度変化の半径
方向成分の効果を相殺するために第2の対のスラスタ点
火が開始される。ブロック28において、再び第1のス
ラスタ4が点火される。第1のスラスタ4の第2の点火
は地点A”で生ずる(図5(c))。地点A”は、地点A
から第3の所定角度(θ3)にあり、又は地点B’から第
3の所定移動時間の地点であり、地点B’、A”及びO
は同一直線上にある。地点A”での第1のスラスタ4の
第2の点火の結果として、地点B’における第2のスラ
スタ5の第1の点火によって生成される速度変化の半径
方向成分は相殺される。1実施例において、第3の所定
角度(θ3)は地点Aから約15°であり、第3の所定移
動時間は地点B’から約12時間である。
ラスタ4,5の点火によって生成される速度変化の半径
方向成分の効果を相殺するために第2の対のスラスタ点
火が開始される。ブロック28において、再び第1のス
ラスタ4が点火される。第1のスラスタ4の第2の点火
は地点A”で生ずる(図5(c))。地点A”は、地点A
から第3の所定角度(θ3)にあり、又は地点B’から第
3の所定移動時間の地点であり、地点B’、A”及びO
は同一直線上にある。地点A”での第1のスラスタ4の
第2の点火の結果として、地点B’における第2のスラ
スタ5の第1の点火によって生成される速度変化の半径
方向成分は相殺される。1実施例において、第3の所定
角度(θ3)は地点Aから約15°であり、第3の所定移
動時間は地点B’から約12時間である。
【0052】同様に、ブロック30において第2のスラ
スタ5が再び点火される。第2のスラスタ5は地点B”
で点火される(図5(d))。地点B”は、地点Bから第
4の所定角度(θ4)にあり、地点A”から第4の所定移
動時間の地点であり、地点B”、A’及びOは同一直線
上にある。地点B”での第2のスラスタ5の第2の点火
の結果として、地点A’における第1のスラスタ4の第
1の点火によって生成される速度変化の半径方向成分は
相殺される。好ましくは、第4の所定角度(θ4)は地点
Bから約15°であり、第4の所定移動時間は地点A”
から約14時間である。
スタ5が再び点火される。第2のスラスタ5は地点B”
で点火される(図5(d))。地点B”は、地点Bから第
4の所定角度(θ4)にあり、地点A”から第4の所定移
動時間の地点であり、地点B”、A’及びOは同一直線
上にある。地点B”での第2のスラスタ5の第2の点火
の結果として、地点A’における第1のスラスタ4の第
1の点火によって生成される速度変化の半径方向成分は
相殺される。好ましくは、第4の所定角度(θ4)は地点
Bから約15°であり、第4の所定移動時間は地点A”
から約14時間である。
【0053】上記において示したように、スラスタ点火
サイクル20は、例えば、宇宙船の2つの軌道にわたり
2対のスラスタ点火を行うことにより半径方向の速度変
化の影響を引き起こさずに、3軸モーメンタム・コント
ロール及びバランスのとれた南北ステーションキーピン
グを達成する。本発明によれば、異なった所定の角度
(θ1、θ2、θ3及びθ4)及び地点A’からB’、B’
からA”、及びA”からB”への所定の移動時間は、オ
ンボードで又は地上局10からの地上指令12の受信に
よって計算することができる。このように、所定の角度
及び移動時間は、軌道力学及び/又は燃料の最適化の考
慮により、推力点火サイクルの開始の前に変更すること
ができる。
サイクル20は、例えば、宇宙船の2つの軌道にわたり
2対のスラスタ点火を行うことにより半径方向の速度変
化の影響を引き起こさずに、3軸モーメンタム・コント
ロール及びバランスのとれた南北ステーションキーピン
グを達成する。本発明によれば、異なった所定の角度
(θ1、θ2、θ3及びθ4)及び地点A’からB’、B’
からA”、及びA”からB”への所定の移動時間は、オ
ンボードで又は地上局10からの地上指令12の受信に
よって計算することができる。このように、所定の角度
及び移動時間は、軌道力学及び/又は燃料の最適化の考
慮により、推力点火サイクルの開始の前に変更すること
ができる。
【0054】以上、好適な実施例について説明したが、
当業者であればこれらの教示に対して多数の変更が可能
であることは理解されなければならない。例えば、また
上記したように、本発明の教示は、本発明において開示
されたスラスタ点火サイクルにおけるスラスタの交互の
点火間でのいかなる特定の所定角度及び/又は移動時間
に限られない。
当業者であればこれらの教示に対して多数の変更が可能
であることは理解されなければならない。例えば、また
上記したように、本発明の教示は、本発明において開示
されたスラスタ点火サイクルにおけるスラスタの交互の
点火間でのいかなる特定の所定角度及び/又は移動時間
に限られない。
【0055】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、当業者であれば本発明の範囲から逸脱せずに様
々な他の変更が可能であることは理解できるであろう。
したが、当業者であれば本発明の範囲から逸脱せずに様
々な他の変更が可能であることは理解できるであろう。
【図1】本発明の宇宙船構成のブロック図である。
【図2】図1の宇宙船へのスラスタのジンバルマウント
を図示するブロック図である。
を図示するブロック図である。
【図3】本発明の宇宙船の地球静止軌道の平面図であ
る。
る。
【図4】本発明の宇宙船の地球静止軌道の側面図であ
る。
る。
【図5】宇宙船の静止軌道の平面図であり、本発明の特
徴によるスラスタ点火サイクルの2つの連続した行程を
図示している。
徴によるスラスタ点火サイクルの2つの連続した行程を
図示している。
【図6】本発明により実行されるスラスタ点火サイクル
の2つの連続した行程の論理フローチャートである。
の2つの連続した行程の論理フローチャートである。
【図7】蓄積されたモーメンタムの所望量をダンプする
ためのスラスタ点火の方法を表している論理フローチャ
ートである。
ためのスラスタ点火の方法を表している論理フローチャ
ートである。
1 宇宙船 4 第1スラスタ 5 第2スラスタ 6 モーメンタムホイール 7 北面 8 南面 10 地上局 12 地上指令 14、16 ジンバル
フロントページの続き (72)発明者 ダレン アール. ストレイトメイヤー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94065 レッドウッドシティー ポートウ ォークプレイス 857
Claims (12)
- 【請求項1】 3軸モーメンタムホイール安定化宇宙船
において南北ステーションキーピング及びモーメンタム
管理を同時に提供する方法であって、 宇宙船の軌道経路の対向地点において複数のスラスタの
うち選択された1つを点火して速度変化の半径方向の作
用を効果的に相殺するステップと、 前記複数のスラスタのうち選択された1つを点火しつ
つ、該スラスタをジンバル支持して外乱トルクを相殺
し、蓄積ホイール・モーメンタムを非飽和化するステッ
プと、を有することを特徴とする方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、 前記ジンバル支持するステップは、前記宇宙船の軌道に
沿って推力ベクトルの方向を設定して慣性モーメントの
2軸を該モーメンタムホイール安定化システムから非飽
和化し、スラスタ点火のタイミングを設定することによ
って3軸モーメンタム管理を達成することを特徴とする
方法。 - 【請求項3】 搭載された少なくとも3つのモーメンタ
ムホイール、第1スラスタ、及び第2スラスタを有する
地球静止軌道周回宇宙船の南北ステーションキーピング
及び3軸モーメンタム管理を同時に行う方法であって、 スラスタ点火サイクルの第1行程において、前記宇宙船
の軌道経路の第1地点で前記第1スラスタを点火するス
テップと、 前記宇宙船の前記軌道経路の第2地点で前記第2スラス
タを点火するステップと、 前記スラスタ点火サイクルの第2行程において、前記宇
宙船の前記軌道経路の第3地点で前記第1スラスタを点
火するステップと、 前記宇宙船の前記軌道経路の第4地点で前記第2スラス
タを点火するステップと、を有し、 前記第2地点における推力ベクトルは前記第1地点にお
ける前記推力ベクトルと非二次元的であり、前記第3地
点における推力ベクトルは前記第2地点における前記推
力ベクトルと平行で前記軌道経路の反対側にあり、前記
第4地点における推力ベクトルは前記第1地点における
前記推力ベクトルと平行で前記軌道経路の反対側にあ
り、前記軌道経路上の第1、第2、第3及び第4地点に
おいて前記第1及び第2スラスタが点火されたとき、前
記第1及び第2スラスタの点火により生成される速度変
化の半径方向の成分は相殺され、前記少なくとも3つの
モーメンタムホイールに蓄積された角運動量は非飽和化
されることを特徴とする方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載の南北ステーションキー
ピング及び3軸モーメンタム管理を同時に行う方法であ
って、前記スラスタ点火サイクルの前記第1行程及び前
記第2行程は2つの宇宙船の軌道にわたって実行される
ことを特徴とする方法。 - 【請求項5】 請求項3に記載の南北ステーションキー
ピング及び3軸モーメンタム管理を同時に行う方法であ
って、前記少なくとも3つのモーメンタムホイールに蓄
積された前記角運動量は、所与の時間に1つのスラスタ
を点火し各宇宙船軸における前記少なくとも3つのモー
メンタムホイールの速度を減少させることによって非飽
和化されることを特徴とする方法。 - 【請求項6】 搭載された少なくとも3つのモーメンタ
ムホイール、第1スラスタ、及び第2スラスタを有する
地球静止軌道周回宇宙船の南北ステーションキーピング
及び3軸モーメンタム管理を同時に行う方法であって、 前記宇宙船のz軸と同一平面上のノード線に交差する前
記宇宙船の軌道経路に沿った地点Aを定めるステップ
と、 前記ノード線と交差する前記宇宙船の軌道経路に沿っ
た、前記地点Aから180°の方角の地点Bを定めるス
テップと、 スラスタ点火サイクルの第1行程において、前記宇宙船
の軌道経路の地点A’において前記第1スラスタを点火
するステップと、 前記宇宙船の前記軌道経路の地点B’において前記第2
スラスタを点火するステップと、 前記スラスタ点火サイクルの第2行程において、前記宇
宙船の前記軌道経路の地点A”において前記第1スラス
タを点火するステップと、 前記宇宙船の前記軌道経路の地点B”において前記第2
スラスタを点火するステップと、を有し、 前記地点A’は前記地点Aから第1所定角度にあり、前
記地点B’は前記地点Bから第2所定角度及び前記地点
A’から第2所定移動時間の地点でありかつ前記地点
A’及び地球の中心の地点Oと同一直線上になく、前記
地点A”は前記地点Aから第3所定角度及び前記地点
B’から第3所定移動時間の地点でありかつ前記地点
B’及び前記地点Oと同一直線上で前記軌道経路の反対
側にあり、前記地点B”は前記地点Bから第4所定角度
及び前記地点A”から第4所定移動時間の地点でありか
つ前記地点A’及び前記地点Oと同一直線上で前記軌道
経路の反対側にあり、前記軌道経路上の地点A’、
B’、A”及びB”において前記第1及び第2スラスタ
が点火されたとき、前記第1及び第2スラスタの点火に
より生成される速度変化の半径方向の成分は相殺され、
前記少なくとも3つのモーメンタムホイールに蓄積され
た角運動量は非飽和化されることを特徴とする方法。 - 【請求項7】 請求項6に記載の南北ステーションキー
ピング及びモーメンタム管理を同時に行う方法であっ
て、前記スラスタ点火サイクル内の前記第1、第2、第
3、第4所定角度及び前記第1、第2、第3、第4所定
移動時間の値はプログラム可能であることを特徴とする
方法。 - 【請求項8】 請求項7に記載の南北ステーションキー
ピング及び3軸モーメンタム管理を同時に行う方法であ
って、該プログラム可能な値は地上局から宇宙船に送信
されることを特徴とする方法。 - 【請求項9】 請求項6に記載の南北ステーションキー
ピング及び3軸モーメンタム管理を同時に行う方法であ
って、前記第1所定角度は前記地点Aから略15°であ
り、前記第2所定角度は前記地点Bから略15°であり
かつ前記第2所定移動時間は前記地点A’から略10時
間であり、前記第3所定角度は前記地点Aから略15°
で前記地点A’の反対方向でありかつ前記第3所定移動
時間は前記地点B’から略12時間であり、前記第4所
定角度は前記地点Bから略15°で前記地点B’の反対
方向でありかつ前記第4所定移動時間は前記地点A”か
ら略14時間であることを特徴とする方法。 - 【請求項10】 質量中心、北面、南面、及び地球静止
軌道にある間、地球の反対側を向く反地球側面を有する
地球静止軌道周回宇宙船の南北ステーションキーピング
及び3軸モーメンタム管理を同時に行うシステムであっ
て、 前記宇宙船の前記反地球側面に前記宇宙船の前記北面に
隣接して取り付けられた第1スラスタと、 前記宇宙船の前記反地球側面に前記宇宙船の前記南面に
隣接して取り付けられた第2スラスタと、 前記宇宙船にオンボードで取り付けられ、直交する3つ
の宇宙船軸の対応する1つに関して前記宇宙船の軌道姿
勢を維持する少なくとも3つのモーメンタムホイール
と、を有し、 前記第1スラスタは前記質量中心から僅かに外れた第1
推力ベクトルを生成する向きに調整され、前記第2スラ
スタは前記質量中心から僅かに外れた第2推力ベクトル
を生成する向きに調整され、前記少なくとも3つのモー
メンタムホイールは同一平面上になく、前記3つの宇宙
船軸の前記対応する1つの角運動量が前記少なくとも3
つのモーメンタムホイールの少なくとも1つに独立に蓄
積され、前記少なくとも3つのモーメンタムホイールの
各々に蓄積された前記角運動量は所与の時間において前
記第1又は前記第2スラスタの1つを点火することによ
って非飽和化されることを特徴とするシステム。 - 【請求項11】 請求項10に記載の南北ステーション
キーピング及び3軸モーメンタム管理を同時に行うシス
テムであって、 前記宇宙船の前記地球静止軌道における該南北方向の姿
勢調整を確定して姿勢調整制御信号を生成し、前記少な
くとも3つのモーメンタムホイールのいずれかが飽和し
たことを確定して非飽和化制御信号を生成するコントロ
ーラを更に有し、 前記第1スラスタ及び前記第2スラスタは前記姿勢調整
制御信号及び前記非飽和化制御信号に応答し、前記宇宙
船の前記地球静止軌道経路に沿った所定の軌道位置を維
持することを特徴とするシステム。 - 【請求項12】 第1スラスタ、第2スラスタ、及び直
交する3つの宇宙船軸の対応する1つに角運動量を蓄積
するオンボード搭載の少なくとも3つのモーメンタムホ
イールを有する地球静止軌道周回宇宙船の南北ステーシ
ョンキーピング及び3軸モーメンタム管理を同時に行う
方法であって、 前記宇宙船の軌道経路の、地球中心に関して同一直線上
にない第1の一対の地点において択一的に前記第1スラ
スタ及び前記第2スラスタを点火するステップと、 前記同一直線上にない前記地球中心及び前記第1の一対
の地点と同一直線上で前記軌道経路の反対側の地点にお
いて択一的に前記第1スラスタ及び前記第2スラスタを
点火するステップと、を有し、 宇宙船の南北方向における所望の速度変化及び前記モー
メンタムホイールに蓄積された角運動量の非飽和化が同
時に提供されることを特徴とする方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US09/238,339 US6296207B1 (en) | 1999-01-27 | 1999-01-27 | Combined stationkeeping and momentum management |
| US09/238339 | 1999-01-27 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000211598A true JP2000211598A (ja) | 2000-08-02 |
Family
ID=22897463
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17300A Pending JP2000211598A (ja) | 1999-01-27 | 2000-01-26 | ステ―ションキ―ピング及びモ―メンタム管理システム及びその方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6296207B1 (ja) |
| EP (1) | EP1024082A3 (ja) |
| JP (1) | JP2000211598A (ja) |
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