JP2000212037A - 化粧料の選択法 - Google Patents

化粧料の選択法

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JP2000212037A
JP2000212037A JP11016450A JP1645099A JP2000212037A JP 2000212037 A JP2000212037 A JP 2000212037A JP 11016450 A JP11016450 A JP 11016450A JP 1645099 A JP1645099 A JP 1645099A JP 2000212037 A JP2000212037 A JP 2000212037A
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skin
cosmetic
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melanin
weight
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JP11016450A
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English (en)
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Masakazu Miyazawa
雅一 宮澤
Norio Fujiwara
典雄 藤原
Nobuo Kashibuchi
暢夫 橿淵
Yoshikazu Hirai
義和 平井
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Pola Orbis Holdings Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な化粧料を客観的且つ容易に選択する方
法を提供する。 【解決手段】 メラニンの存在状態や肉眼観察での顔の
色ムラなどの肌の色の不均一とレプリカより求めた肌の
肌理の乱れや肉眼により観察されたシワの形成度合い等
の皮膚形態とを指標に、個人個人に対応した化粧料を選
択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基礎化粧料の選択
などに好適な、化粧料の選択法に関する。
【0002】
【従来の技術】基礎化粧料な化粧料は今日では様々な効
果を基に、機能別に著しい分化発展を遂げている、例え
ば、肌の肌理をきれいにする化粧料、保湿能を向上させ
る化粧料、メラニンなどの色素の生成を抑え色を白く美
しくする化粧料、シワの生成を抑え、改善する化粧料、
これらの効果の組合せ効果を有する化粧料などが市場に
は数多く販売されている。機能別に明示されていること
は、確かにわかりやすく、選択しやすいような印象を受
けるが、自分の肌が実際どの様なトラブルを抱えている
かを正確に認識できなければ、自分の肌に適合した化粧
料を選択することは出来ない。この様なトラブルの正確
な認識は非常に難しい。何故ならば、例えば非常に気に
なるシワ等があることを発見し、自分の最大のトラブル
がシワであると認識していても、実際に客観的な観察を
行った場合、メラニンなどの異常による色素異常のトラ
ブルの方がより深刻である様な事態は決して珍しいこと
ではないからである。即ち、トラブルの主観による把握
ほど当てにならないものはないからである。即ち、正
確、且つ、客観的に適した化粧料を選択する手段が望ま
れていた。
【0003】又、色の白いは7難隠すという言葉がある
ように、白い美しい肌を保つことは女性であれば誰もが
望んで止まないことである。この為に、種々の化粧料用
の美白素材が開発されている。この様な美白素材として
は、例えば、アスコルビン酸とその誘導体、グルタチオ
ンとその誘導体、ハイドロキノンとその誘導体、種々の
生薬エキス等がこれまで開発されてきている。又、皮膚
の色が黒くなるメカニズムとしては多数のステップが見
出されており、一口にメラニンの生成阻害と言って多く
のメカニズムが存在することも知られている。この為、
美白化粧料の種類は、今や膨大な数に上っている。従っ
て、美白化粧料を使用しようとするものは、どの美白化
粧料が自分に適する美白化粧料なのか、選択するのに戸
惑うことが少なくなかった。即ち、的確な個人個人に適
した美白化粧料の選択手段が望まれていた。更に、この
色素トラブルの程度は目視により、主観的に判断される
ことが多いが、客観的にこれを鑑別する方法もまだ知ら
れていないのが現状であった。
【0004】一方、適切な美白化粧料を選択するため
の、使用者の特性として、適用部位に於ける色ムラとメ
ラニンの存在状態が因子となっていることは、全く知ら
れていなかった。従って、この様なパラメーターを使用
することにより、個人個人に適合した美白化粧料が選択
できることも全く知られていなかった。
【0005】更に、シワや皮膚のハリに代表される皮膚
の形態変化について、その原因は様々あることが既に知
られている。例えば、シワの形成は、その容貌に及ぼす
マイナスの影響が非常に大きいことから、女性の多くに
とっては、特に深刻な問題である。この為、各種のシワ
予防用の化粧料などが開発されている。この様な化粧料
としては、例えば、被膜成分を含有させ、シワを物理的
に伸ばし目立たなくさせる様な化粧料に始まって、保湿
機能の付与によりシワに水分を含有させ、目立たなくさ
せる化粧料、皮膚の表面のターンオーバーを促進させ、
シワをこれによって目立たなくさせる化粧料などが次々
に開発されてきた。近年に於いては、シワの形成にはコ
ラーゲン線維束構造の崩壊が大きな役割を担っているこ
とが明らかになり、この様な線維束構造を再構築する、
ウルソール酸誘導体などが見出され、シワの対策には大
きな進歩が為された。この様な状況に於いて重要なこと
は、シワ形成過程の初期より、その状況に合った処置を
行うことであり、シワ形成の過程を正確に知る技術が望
まれていた。これは、シワがまだ形成されていない、線
維束構造が崩れていない状況に於いては、線維束再構築
剤による処置は必要でないし、極めて初期のシワ形成状
態では、保湿成分の投与でも充分効果を上げることが出
来るし、シワの形成状況によって線維束再構築剤の投与
量や投与方法、同時に行う処置剤の選択なども異なって
くるからである。即ち、この様な皮膚の形態変化に対す
る適切な対応策も、選択基準がないと言わざるを得なか
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
下為されたものであり、適切な化粧料を客観的且つ容易
に選択する方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題の解決手段】本発明者らは、この様な状況に鑑み
て、適切な化粧料を客観的且つ容易に選択する方法を求
め、鋭意研究努力を重ねた結果、肌の色の不均一と皮膚
形態とを指標にすることにより、この様な選択が為しう
ることを見出し、発明を完成させるに至った。以下、本
発明について、実施の形態を中心に詳細に説明を加え
る。
【0008】
【発明の実施の形態】<1>本発明の選択法の指標であ
る肌の色の不均一 本発明の選択法は、肌の色の不均一を指標とすることを
特徴とする。肌の色の不均一は種々の捉え方があるが、
本発明ではどの様な捉え方であっても肌の不均一を表す
ものであれば特段の限定なく使用することが出来るが、
好ましいものとしては、ミクロ的な尺度に於けるメラニ
ンの存在状態、マクロ的な尺度に於ける顔の色ムラなど
が例示できる。これらは単独で指標とすることもできる
が、好ましいのはミクローマクロを相補的に換算して指
標とすることである。以下、これらの実施形態を述べ
る。
【0009】(1)メラニンの角層に於ける存在状態 メラニンは表皮組織に存在する色素であるが、その存在
形態は様々に異なっている。この種々の存在形態を有す
るメラニンの比較には、例えば、次のような基準をもっ
て行うと、かなり生態学的に適合した分類が出来るので
好ましい。即ち、メラニンの存在状態を分類するに際し
て、角質細胞に於けるその存在量と、存在のバラツキを
指標とした不均一性の2軸を用いることである。この様
なメラニンの存在状態の鑑別は手技的には既に多くの方
法が知られており、それらを用いればよい。しかしなが
ら、最も好ましい方法は、本発明者らが考案した、粘着
ディスクに角質細胞を採取し、これを透明粘着テープ上
に転写し、これを硝酸銀とゲンチアナバイオレットで染
色する方法である。即ち、採集された標本は、0.5%
の硝酸銀水溶液にアンモニア水を滴下しpHを10に調
整した銀染色液を用い、45℃10分間処理し銀染色し
た後、3回水洗し0.15%ゲンチアナバイオレット液
で10分処理した。この標本を水洗、乾燥させ、透明シ
リコーン剤を染色済みの部分を覆うように流し込みカバ
ーグラスをのせてサンプルとし、顕微鏡観察する方法で
ある。この様に測定された、メラニンの存在量とその存
在の不均一性は、メラニンの存在状態の観察印象にとも
に大きな影響を有しており、その関係は独立している。
即ち、メラニンの存在量が多く不均一性も大きいほど肌
は、美しい肌から離れ、美白物質による多重の美白メカ
ニズムを働かせることが必要になり、逆に、メラニンの
存在量も少なく、不均一性が少ないほど美しい肌にな
り、美白化粧料による美白作用それほど必要でなくな
る。つまり、メラニンの状態について、角層に於けるメ
ラニンの存在量と不均一性を箱形モデルを用いて一軸化
することにより、指標とすることが出来る。これを用い
るのが判定が行いやすい為非常に好適であるが、他の方
法によってメラニンの存在状態を一軸化し、指標とする
ことも本発明の技術範囲に属する。前記箱形モデル軸の
一例を図1に示す。この例よりわかるように、この軸で
メラニンの存在状態は明白に鑑別できる。
【0010】(2)色ムラ 本発明の化粧料の選択法では、上記メラニンの存在状態
以外に肌の色ムラの程度を指標とすることができる。肌
の色ムラもメラニンの存在状態の悪さと同様に、メラニ
ンの産生異常を原因として起こるものであり、美白化粧
料など化粧料によって補正されるべき肌トラブルであ
り、この両者が改善されて始めて本当に美しい白い肌の
基礎となりうる。これらメラニンの存在状態と色ムラと
は互いに独立の関係であり、これら単独でもそれぞれ適
切な美白作用に対する因子となっている。これら両者を
組み合わせることにより更に適切な美白化粧料の選択が
為しうる。これは角層のメラニンは主としてミクロ的な
ものであり、バックグランド的な要素があるのに対し
て、色ムラはよりマクロ的なものである為、その適切な
美白作用発揮への寄与は大きい。これを後記実施例に示
す如く、テストにより多変量解析してみると、その加重
比はメラニンの存在状態0.2〜0.4に対して、色ム
ラ0.6〜0.8となる。この加重を用いて、適切な美
白作用に対する軸を設定すれば、優れた美白化粧料の選
択基準となる。ここで、色ムラの評価であるが、その評
価法としては、顔の様子を画像としてコンピューターに
取り込み、二値化等の処理を加え、その分布を求めた
り、コンピューターモーフィングの手法を用い、色ムラ
の標準顔をいくつか作成し、この標準顔と照らし合わせ
て、その程度を鑑別したりすることにより、数値として
表すことが出来る。この数値は、肉眼による標準顔との
比較によって算出されるものであっても、その再現性は
極めて良好で、客観的な数値として使用することが出来
る。この様な色ムラの標準顔の例を図2に示す。この標
準顔を用いて、観察者3名で、無作為に選出したパネラ
ー3名の顔の色ムラを判定した結果を、次の表1に示
す。これより、この様な鑑別手段であっても再現性が高
いことがわかる。従って、簡便性を考えると、この様な
方法で色ムラを鑑別し、指標として用いることが好まし
い。
【0011】
【表1】
【0012】(3)色の不均一の指標 本発明の化粧料の選択法に於いて、色の不均一軸は、皮
膚の角質細胞中のメラニンの存在状態と色ムラを関数と
することを好ましい形態とすることを特徴とする。後記
に示す如く、美しい肌とメラニンの存在状況、色ムラの
関係は、(肌の美しさ)=0.253×(角質細胞に於
けるメラニンの存在状態)+0.936×(肌の色ム
ラ)+1.354で著される式に回帰している。即ち、
この式からもわかるように、色の不均一値がその人の美
肌形成でどの程度必要かということもわかるし、又、メ
ラニンの存在状態を改善し、肌の色ムラを少なくするこ
とにより、美肌値を挙げることが出来ることもわかる。
即ち、その人がどの程度異論オフ均一を改善する必要が
あるか、又、美白化粧料を使用しようとする人は、メラ
ニンの存在状態と肌の色ムラより、この美肌値を算出
し、この値が小さければ、より美白効果の高い化粧料を
選択し、この美肌値が大きければ、さほど美白効果を有
さない化粧料を選択すれば良いと言うことがわかる。こ
れは、化粧料選択のための重要な指標となる。
【0013】(統計処理例)無作為に抽出した女性パネ
ラー334名(年齢16〜71歳)を用いて、右頬部よ
り粘着ディスク法により角質細胞を採取し、粘着テープ
に転写し、これを0.5%の硝酸銀水溶液にアンモニア
水を滴下しpHを10に調整した銀染色液を用い、45
℃10分間処理し銀染色した後、3回水洗し0.15%
ゲンチアナバイオレット液で10分処理した。この標本
を水洗、乾燥させ、透明シリコーン剤を染色済みの部分
を覆うように流し込みカバーグラスをのせてサンプルと
し、顕微鏡観察し、図1に示す基準に従って、メラニン
の存在状態を1(悪い)〜5(良い)の評点を付して評
価した。又、専門パネラーを用い、モーフィングにより
作成した図2に示す色ムラの標準顔を用いていろムラの
状態を1(悪い)〜5(良い)の評点を付して評価し
た。又、全体的に印象より、肌の美しさを1(美しくな
い)〜5(美しい)の評点を付し評価した。これらを重
回帰分析にかけたところ重相関係数0.6617で(肌
の美しさ)=0.253×(角質細胞に於けるメラニン
の存在状態)+0.936×(肌の色ムラ)+1.35
4で著される式に回帰していることがわかった。この時
の標準回帰係数は角質細胞に於けるメラニンの存在状態
が0.198であり、色ムラが0.590であった。即
ち、その加重比はメラニンの存在状態0.2〜0.4に
対して、色ムラ0.6〜0.8となることがわる。この
寄与率に従って算出した色調順調度と肌の美しさをプロ
ットすると、図3に示す如く、(肌の美しさ)=0.8
961×(色調順調度)+1.5095の直線式に回帰
する。
【0014】
【表2】
【0015】<2>本発明の選択法の指標である皮膚形
態 本発明の化粧料の選択法では、皮膚形態を指標とする。
皮膚形態を表すものとしては、ミクロ的な肌の肌理の乱
れやマクロ的なシワの形成状態が例示でき、これらを単
独で使用しても、又、組み合わせて使用しても良い。好
ましいものは、ミクロ的な肌の肌理を波動関数として捉
えた指標を使用することである。この様な指標は将来来
るべきシワ形成を予測する値であり、予防的な措置が高
じられる点で指標として含むことが好ましい。しかも、
この値はレプリカより測定できるため、私感を含まずに
皮膚形態を評価できる利点を有する。勿論、ミクローマ
クロを組み合わせて指標として使用することもでき、こ
の様にすることによりより正確な判定ができる。総合的
な指標としては、マクロ0.2〜0.3に対してミクロ
0.3〜0.6の加重比で総合的に換算するのが好まし
い。以下、皮膚形態の指標について実施の形態を説明す
る。
【0016】(1)シワ形成可能性の鑑別法 本発明の指標であるシワ形成可能性の鑑別法は、顔の皮
膚の肌理の乱れを指標とすることを特徴とする。ここ
で、肌の肌理の乱れは、肉眼で大雑把に観察・判定する
こともできるが、より正確にはレプリカ標本や、実態顕
微鏡或いはマイクロビデオ画像として画像処理装置など
に取り込み、5〜20倍の倍率で拡大して、標準の皮膚
などと比較して判定するのが好ましい。これらの手段の
中では、手軽に大がかりな機器を使わずに標本が作製で
きる点で、レプリカを使用するのが好ましい。レプリカ
は既に知られている方法に従って作成すれば良く、市販
のレプリカキットなどのプラスチック板を、溶剤等で軟
化させ、これを皮膚上に圧着し、皮膚の形状をプラスチ
ック板の凸凹として写し取ればよい。又、この様なレプ
リカを採取する位置としては、目尻と頬の間の皮膚が特
に好ましい。これは、この位置の皮膚の肌理がより、シ
ワ形成と深くかかわっているためである。この用にして
得られたレプリカ標本は、顕微鏡などで観察することに
より、その元の皮膚の肌理を知ることが出来る。肌理の
鑑別は、一様に縦横溝が分布している状態が、肌理の良
い状態であり、一方向に深い溝が出来るのが肌理の悪い
状態と鑑別される。この観点に立って鑑別を行えば、正
確に、そして簡便に、容易にシワ形成可能性を鑑別する
ことが出来る。この様な肌理の良し悪しを予め標準の標
本を作成し、数値として判定することにより、連続的な
数値へと変換することが出来る。ビデオ画像や実態顕微
鏡観察に於いても同様に処置すればよい。かくして鑑別
された、皮膚の肌理の乱れ具合は、後記実施例に示す如
く、将来のシワ形成と深くかかわっており、適切な処置
を行わなければ、この乱れはシワ形成へと移行する。こ
の様な、シワ形成可能性は、皮膚の肌理に従って1(非
常に肌理が乱れておりシワ形成可能性が高い)〜5(非
常に肌理が整っており、シワ形成可能性が低い)の5段
階に分けるのが便宜上好ましい。この値を仮にハリ順調
値という。
【0017】(2)シワの形成状態の鑑別法 本発明の選択法の指標となる、皮膚形態を表す因子の一
つであるシワの形成状態は、顔をマクロに観察すること
により得られる。このシワの形成状態も、モーフィング
により、標準シワモデルを作成し、これと比較すること
により、より客観的にその程度を観察・判定できる。こ
の基準となる標準シワモデルの例を図4に示す。特にこ
の様な鑑別を行う位置としては、目尻について行うのが
正確で好ましい。この値を仮に目尻順調値という。
【0018】(3)皮膚形態に対する化粧料の選択法 皮膚形態に対する化粧料の選択法は、シワ形成過程を正
確に鑑別し、そのステージに合った化粧料を選択し、シ
ワの形成を改善し、防ぐものである。このシワの指標と
しては、下記に示す統計処理例2に示す如く、美肌値と
これらの値の関係は、(美肌値)=0.448×(ハリ
順調値)+0.254×(目尻順調値)+1.124の
式に重回帰係数0.832で回帰する。即ち、この式に
ハリ順調値と目尻順調値を代入して得られた値が、皮膚
形態の代表値となる。上記シワ形成可能性の低いステー
ジに於いてはヘパリン類似物質などの保湿成分の投与な
どの処置を行い、ステージがあがるに従って、保湿成分
のみならず、ビタミンA酸類、フィトステサイド、フィ
トステロール、スフィンゴシンやステロイド等のターン
オーバー促進成分、αーヒドロキシ酸等の角層脱離促進
剤、バクガンコンエキス等のコラーゲン合成促進剤、ロ
ーズマリーエキスやウルソール酸誘導体などのコラーゲ
ン線維束再構築剤等を投与し、処置しシワの改善や予防
を行うことを特徴とする。上記シワ形成可能性の5段階
に対する標準的な化粧料としては、例えば、次の表3に
示すものが例示できる。
【0019】
【表3】
【0020】(統計処理例2)無作為に抽出した女性パ
ネラー334名(年齢16〜71歳)を用いて、右目尻
のシワの状態を、1(悪い)〜5(良い)の評点を付し
て評価した。更に、目と頬の間の皮膚より採取したレプ
リカに斜め、45度より、平行な光線を当て、これによ
って生じた影の間隔を波形を求めた。この波形を、周期
の均一性と振幅の大きさから、1(周期性にムラが大き
く、振幅も小さく肌理が乱れている。)〜5(周期性が
均一で、振幅も大きく、肌理が整っている。)の基準で
判定した。又、全体的に印象より、肌の美しさを1(美
しくない)〜5(美しい)の評点を付し評価した。これ
らを重回帰分析にかけたところ重相関係数0.832で
(美肌値)=0.448×(ハリ順調値)+0.254
×(目尻順調値)+1.124の式に回帰した。
【0021】<3>本発明の化粧料の選択法 本発明の化粧料の選択法は、色の不均一と皮膚形態を指
標とすることを特徴とする。この2項目とも、前記の如
く美肌値に直線回帰する。このことが意味することは、
この両者が整って始めて、美肌が具現されると言うこと
である。即ち、どちらかが著しく損なわれている場合に
は、他方をいくら改善しても美肌は具現されにくいと言
うことである。従って、本発明ではこの2者を鑑みて、
美肌具現の道しるべとすることを特徴とする。この2軸
の評価の仕方であるが、この両者が改善され美肌値が向
上する方法であれば特段の限定はなく、例えば、色の不
均一値より算出した美肌値と皮膚形態より算出した美肌
値を比較し、より美肌値の低い項目を処置すべく化粧料
を選択する方法や両美肌値の比に適合するように、美白
成分や肌形態改善成分を化粧料に含有させた化粧料を選
択する方法などが例示できる。これらの内、前者には、
1カ月等短い期間に於いてモニターなどする場合に於い
ては、状況に適合した化粧料を選択できる強みがあり、
後者にはモニター抜きで平均的に改善が出来る強みがあ
る。本来化粧品が、季節適合、肌質適合させて使用実態
を変化させて使用する特質を有することを勘案すれば、
前者のような使い方が、より好ましい。
【0022】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明について更に
詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限
定を受けないのは言うまでもない。
【0023】<実施例1>次に示す、色不均一対応化粧
料5種と皮膚形態対応化粧料5種とを作成し、上記重相
関関係式を用いて、色ムラ対応がより重要か、皮膚形態
対応がより重要かをそれぞれの美肌回帰式より算出した
美肌値(色の不均一)と美肌値(皮膚形態)を比較し、
美肌値の低い項目のステージに合わせて、パネラーに適
合した化粧料の選択を試みた。即ち、無作為に選出した
女性パネラー80名を用い、これを4群に分け、色調順
調度、目尻順調度及びハリ順調度を算出し、1群は美肌
値(色の不均一)と美肌値(皮膚形態)を算出し、この
値の小さい方の評価項目について、1以上2未満、2以
上3未満、3以上4未満、4以上5未満、5以上(数値
が低いほど色ムラやメラニンの状況が悪い。)に分類
し、それぞれに対し、項目対応化粧料1、2、3、4、
5を選択し、1群は、色調順調度、目尻順調度及びハリ
順調度は算出するものの、美肌値(色の不均一)のみに
注目し、色の不均一対応化粧料をこの項目のステージに
従って選択した。1群は同様に皮膚形態のみを指標に化
粧料を選択した。残る1群は、色調順調度、目尻順調度
及びハリ順調度は算出するものの、夜用として、色不均
一対応化粧料3を、朝用化粧料として皮膚形態対応化粧
料3を渡した。これらの化粧料をそれぞれ1カ月使用し
てもらい、同様に化粧料の選択をもう一度行い、更に1
カ月使用してもらった。使用前と使用後に専門家によ
り、美肌値を、全体的に印象より、肌の美しさを1(美
しくない)〜5(美しい)の評点を付し評価した。使用
後の美肌値から使用前の美肌値を減じ美肌向上値を求
め、これを群毎に平均し、美肌向上群平均値とした。こ
の値は、本発明の選択群が0.92であり、色不均一選
択群が0.67であり、皮膚形態選択群が0.58であ
り、非選択群が0.45であった。これにより、本発明
の化粧料選択法が個別対応により優れていることがわか
る。
【0024】 (色の不均一対応化粧料1;色ムラステージ1用の化粧料) グリセリン 3 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 エタノール 10 重量部 アルブチン 0.5重量部 アスコルビン酸燐酸2マグネシウム 0.1重量部 ソウハクヒエキス 0.3重量部 メチルパラベン 0.1重量部 水 81 重量部
【0025】 (色の不均一対応化粧料2;色ムラステージ2用の化粧料) グリセリン 3 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 エタノール 10 重量部 アルブチン 0.5重量部 ローヤルゼリー 0.1重量部 ソウハクヒエキス 0.3重量部 メチルパラベン 0.1重量部 水 81 重量部
【0026】 (色の不均一対応化粧料3;色ムラステージ3用の化粧料) グリセリン 3 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 エタノール 10 重量部 ローヤルゼリー 0.1重量部 アスコルビン酸燐酸2マグネシウム 0.1重量部 ソウハクヒエキス 0.3重量部 メチルパラベン 0.1重量部 水 81.4重量部
【0027】 (色の不均一対応化粧料4;色ムラステージ4用の化粧料) グリセリン 3 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 エタノール 10 重量部 ローヤルゼリー 0.1重量部 ソウハクヒエキス 0.3重量部 メチルパラベン 0.1重量部 水 81.5重量部
【0028】 (色の不均一対応化粧料5;色ムラステージ5用の化粧料) グリセリン 3 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 エタノール 10 重量部 ローヤルゼリー 0.1重量部 ソウハクヒエキス 0.3重量部 メチルパラベン 0.1重量部 水 81.5重量部
【0029】 (皮膚形態対応化粧料1;肌理ステージ1用の化粧料) グリセリン 5 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 ローズマリーエキス 0.1重量部 バクガコンエキス 0.1重量部 大豆蛋白 0.1重量部 ステアリルウルソレート 0.1重量部 ヘパリン類似物質 0.1重量部 乳酸ナトリウム 0.1重量部 エタノール 10 重量部 メチルパラベン 0.1重量部 水 79.3重量部
【0030】 (皮膚形態対応化粧料2;肌理ステージ2用の化粧料) グリセリン 5 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 ローズマリーエキス 0.1重量部 バクガコンエキス 0.1重量部 大豆蛋白 0.1重量部 ステアリルウルソレート 0.1重量部 ヘパリン類似物質 0.1重量部 エタノール 10 重量部 メチルパラベン 0.1重量部 水 79.4重量部
【0031】 (皮膚形態対応化粧料3;肌理ステージ3用の化粧料) グリセリン 5 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 バクガコンエキス 0.1重量部 乳酸ナトリウム 0.1重量部 大豆蛋白 0.1重量部 ヘパリン類似物質 0.1重量部 エタノール 10 重量部 メチルパラベン 0.1重量部 水 79.5重量部
【0032】 (皮膚形態対応化粧料4;肌理ステージ4用の化粧料) グリセリン 5 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 バクガコンエキス 0.1重量部 大豆蛋白 0.1重量部 ヘパリン類似物質 0.1重量部 エタノール 10 重量部 メチルパラベン 0.1重量部 水 79.6重量部
【0033】 (皮膚形態対応化粧料5;肌理ステージ5用の化粧料) グリセリン 5 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 バクガコンエキス 0.1重量部 大豆蛋白 0.1重量部 ヘパリン類似物質 0.1重量部 エタノール 10 重量部 メチルパラベン 0.1重量部 水 79.6重量部
【0034】<実施例2>上記の10種の化粧料を用
い、15名のパネラーを用い、本発明の選択法に従い、
色調順調度、目尻順調度及びハリ順調度を算出し色の不
均一ステージに合わせて、色不均一対応化粧料を選択
し、夜用化粧料とし、皮膚形態値のステージより皮膚形
態対応化粧料を選択し、朝用化粧料とした。これらの化
粧料を2カ月連続して使用してもらい、実施例1と同様
に美肌向上平均値を求めたところ、0.77であった。
この様な選択方法でも優れた個対応の化粧料選択が出来
ることがわかる。しかしながら、美肌向上平均値から
は、実施例1の様に問題項目毎に対応した化粧料を選択
するのが好ましいことがわかる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、適切な化粧料を客観的
且つ容易に選択する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 メラニンの存在状態の基準を示す図である。
【図2】 色ムラの基準を示す図である。(図面代用写
真)
【図3】 肌の美しさと色調順調度の関係を示す図であ
る。
【図4】 シワの形成の基準を示す図である。(図面代
用写真)
フロントページの続き (72)発明者 平井 義和 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ横浜研究所内 Fターム(参考) 2G045 AA40 CB01 CB09 DA80 FA11 FA18 FA19 GC12 GC30 JA01 JA02 4C038 VA20 VB22 VC01 VC05 VC20 4C083 AA072 AA112 AC102 AC122 AC302 AC352 AC482 AD312 AD392 AD412 AD642 CC01 DD23 EE50

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肌の色の不均一と皮膚形態とを指標にす
    ることを特徴とする、化粧料の選択法。
  2. 【請求項2】 肌の色の不均一が、メラニンの存在状態
    及び/又は色ムラであることを特徴とする、請求項1に
    記載の化粧料の選択法。
  3. 【請求項3】 メラニンの存在状態が角質細胞に於ける
    メラニンの存在量と角質細胞に於ける存在の不均一性で
    表されるものであることを特徴とする、請求項2に記載
    の化粧料の選択法。
  4. 【請求項4】 色ムラの評価が、モーフィングで作成し
    た、色ムラモデルを用いて、当該色ムラモデル写真と比
    較することを特徴とする、請求項2又は3に記載の化粧
    料の選択法。
  5. 【請求項5】 指標としての評価加重がメラニンの存在
    状態0.2〜0.4に対して、色ムラ0.6〜0.8で
    あることを特徴とする、請求項2〜4の何れか一項に記
    載の化粧料の選択法。
  6. 【請求項6】 皮膚形態が、顔の皮膚の肌理の乱れを指
    標として鑑別される、シワ形成可能性である、請求項1
    〜5の何れか一項に記載の化粧料の選択法。
  7. 【請求項7】 肌理の乱れが、方向性の有無によって鑑
    別されることを特徴とする、請求項6に記載の化粧料の
    選択法。
  8. 【請求項8】 顔の皮膚が、目尻と頬の間の皮膚である
    ことを特徴とする、請求項6又は7に記載の化粧料の選
    択法。
  9. 【請求項9】 レプリカ標本を用いることを特徴とす
    る、請求項6〜8の何れか一項に記載の化粧料。
  10. 【請求項10】 色の不均一指標と皮膚形態指標とを比
    較し、より美肌値より乖離している指標を補正すべく化
    粧料を選択することを特徴とする、請求項1〜10の何
    れか一項に記載の化粧料の選択法。
  11. 【請求項11】 選択される化粧料が、基礎化粧料であ
    ることを特徴とする、請求項1〜10の何れか一項に記
    載の化粧料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004201797A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Yasutaka Nakada 肌分析方法
JP2015072697A (ja) * 2014-11-14 2015-04-16 レノボ・イノベーションズ・リミテッド(香港) 化粧支援装置、化粧支援方法、及びプログラム
JP2016525697A (ja) * 2013-08-01 2016-08-25 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 粘着剤を用いた皮膚中のメラニン収集及び定量の方法

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