JP2000212154A - モノマ―およびそれを用いたポリマ―、プラスチック成形体 - Google Patents

モノマ―およびそれを用いたポリマ―、プラスチック成形体

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JP2000212154A
JP2000212154A JP11017585A JP1758599A JP2000212154A JP 2000212154 A JP2000212154 A JP 2000212154A JP 11017585 A JP11017585 A JP 11017585A JP 1758599 A JP1758599 A JP 1758599A JP 2000212154 A JP2000212154 A JP 2000212154A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートのような親水性モノマーと共重合した場合にも高い
透明性を有し、高酸素透過性および高親水性を有し、な
おかつ引張強度の改善されたプラスチック成形体を提供
することを目的とする。 【解決手段】 下記一般式(a)で表されるモノマーを
重合して得られるプラスチック成形体。 【化1】 [式(a)中、R1はHまたはメチル基を表す。R2およ
びR3はそれぞれ独立にH、置換されていてもよいアル
キル基および置換されていてもよいアリール基からなる
群から選ばれた置換基を表す。XはN−Y1、Oおよび
Sから選ばれた基を表す。Y1はH、置換されていても
よいアルキル基および置換されていてもよいアリール基
からなる群から選ばれた置換基を表す。R4はH、置換
されていてもよいアルキル基および置換されていてもよ
いアリール基からなる群から選ばれた置換基を表す。X
がN−Y1を表す場合、R4とY1は互いに結合してNを
含む環を形成してもよい。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モノマー、および
それを用いたポリマー、プラスチック成形体に関するも
のであり、該プラスチック成形体はコンタクトレンズ、
眼内レンズ、人工角膜などの眼用レンズとして特に好適
に用いられる。
【0002】
【従来の技術】近年高い酸素透過性を有するプラスチッ
ク成形体として3−[トリス(トリメチルシロキシ)シ
リル]プロピルメタクリレートなどのシロキサニル基含
有メタクリレートや、変性ポリシロキサンを一成分とす
るポリマーからなるものが開発され利用されている(特
開昭60−142324号、特開昭54−24047
号)。
【0003】しかしながらこれらのモノマー(マクロマ
ー)からなるポリマーは、酸素透過性を向上させる目的
で導入されているシリコーンが持つ性質、即ち疎水性と
分子間相互作用が小さいという性質のために表面が疎水
性となりやすく水をはじいたり汚れが付きやすいという
物性上の欠点が存在していた。
【0004】また、これらのモノマー(マクロマー)
は、2−ヒドロキシエチルメタクリレートのような親水
性モノマーとの相溶性が悪く、ポリマーの親水性向上の
ためにこのような親水性モノマーを共重合させた場合に
は相分離が起こり透明なポリマーが得られないという欠
点を有していた。
【0005】そこで、我々は2−ヒドロキシエチルメタ
クリレートのような親水性モノマーと共重合した場合に
も高い透明性を有し、しかも高酸素透過性および高親水
性を有するプラスチック成形体として、新規シロキサニ
ルモノマーを(共)重合してなるプラスチック成形体を
発明した(特開平10―72525号公報および特願平
9―223777号)。
【0006】しかしこれらのプラスチック成形体は、引
張強度が若干低く取扱い時に破損が起こりやすいという
問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる課題を
解決するものであり、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートのような親水性モノマーと共重合した場合にも高い
透明性を有し、高酸素透過性および高親水性を有し、な
おかつ引張強度の改善されたプラスチック成形体を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のプラスチック成形体は、下記の構成を有
する。 「(1)下記一般式(a)で表されることを特徴とするモ
ノマー。
【0009】
【化3】
【0010】[式(a)中、R1はHまたはメチル基を
表す。
【0011】R2およびR3はそれぞれ独立にH、置換さ
れていてもよいアルキル基および置換されていてもよい
アリール基からなる群から選ばれた置換基を表す。
【0012】XはN−Y1、OおよびSから選ばれた基
を表す。Y1はH、置換されていてもよいアルキル基お
よび置換されていてもよいアリール基からなる群から選
ばれた置換基を表す。
【0013】R4はH、置換されていてもよいアルキル
基および置換されていてもよいアリール基からなる群か
ら選ばれた置換基を表す。
【0014】XがN−Y1を表す場合、R4とY1は互い
に結合してNを含む環を形成してもよい。] (2)上記(1)記載のモノマーを重合してなるポリマー。
【0015】(3)上記(1)記載のモノマーを重合してなる
プラスチック成形体。
【0016】(4)上記(3)記載のプラスチック成形体を用
いてなるコンタクトレンズ。」
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0018】本発明のプラスチック成形体は下記一般式
(a)で表されるモノマーを重合して得られることを特
徴とする。
【0019】
【化4】
【0020】[式(a)中、R1はHまたはメチル基を
表す。
【0021】R2およびR3はそれぞれ独立にH、置換さ
れていてもよいアルキル基および置換されていてもよい
アリール基からなる群から選ばれた置換基を表す。
【0022】XはN−Y1、OおよびSから選ばれた基
を表す。Y1はH、置換されていてもよいアルキル基お
よび置換されていてもよいアリール基からなる群から選
ばれた置換基を表す。
【0023】R4はH、置換されていてもよいアルキル
基および置換されていてもよいアリール基からなる群か
ら選ばれた置換基を表す。
【0024】XがN−Y1を表す場合、R4とY1は互い
に結合してNを含む環を形成してもよい。] 式(a)中、R1はHまたはメチル基を表す。
【0025】式(a)中、R2およびR3はそれぞれ独立
にH、置換されていてもよいアルキル基および置換され
ていてもよいアリール基からなる群から選ばれた置換基
を表すが、その具体的な例としてはH、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、sec-ブチル基、t−ブチル基、ヘキシル基、シ
クロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基な
どのアルキル基、フェニル基、ナフチル基などのアリー
ル基を挙げることができる。これらの中で最も好ましい
のはHおよびメチル基である。
【0026】式(a)中、XはN−Y1、OおよびSか
ら選ばれた基を表す。Y1はH、置換されていてもよい
アルキル基および置換されていてもよいアリール基から
なる群から選ばれた置換基を表すが、その好適な置換基
の例を以下に挙げる。
【0027】置換されていてもよいアルキル基としては
直鎖状であっても分枝状であっても特に限定されるもの
ではないが、炭素数1〜20のものが好ましく、具体的
にはヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2
−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、
2,3−ジヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチ
ル基、4−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシペンチ
ル基、5−ヒドロキシペンチル基、2−ヒドロキシヘキ
シル基、6−ヒドロキシヘキシル基、3−メトキシ−2
−ヒドロキシプロピル基、3−エトキシ−2−ヒドロキ
シプロピル基、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリ
ル]プロピル基、3−[ビス(トリメチルシロキシ)メチ
ルシリル]プロピル基、3−[トリメチルシロキシジメ
チルシリル]プロピル基、および下記式(y1)および
(y2)で表される置換基を挙げることができる。
【0028】
【化5】
【0029】[式(y1)および(y2)中、R2〜R4
はそれぞれ独立に、H、置換されていてもよいアルキル
基および置換されていてもよいアリール基からなる群か
ら選ばれた置換基を表す。またR3とR4は互いに結合し
てN原子を含む環を形成してもよい。] 式(y1)および(y2)で表される置換基をさらに具
体的に例示するなら、下記式(y1−1)〜(y1−1
4)および(y2−1)〜(y2−15)で表される置
換基が挙げられる。
【0030】
【化6】
【0031】
【化7】
【0032】[式(y1−10)および(y1−13)
中、iは3〜8の整数を表す。] 置換されていてもよいアリール基としては特に限定され
るものではないが、炭素数6〜20のものが好ましく、
具体的には4−ヒドロキシフェニル基、2−ヒドロキシ
フェニル基などが挙げられる。
【0033】式(a)中、R4はH、置換されていても
よいアルキル基および置換されていてもよいアリール基
からなる群から選ばれた置換基を表すが、その好適な具
体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、2
−エチルヘキシル基、オクチル基、デシル基、ウンデシ
ル基、ドデシル基、オクタデシル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、ベンジル基、ヒドロキシメチル
基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル
基、3−ヒドロキシプロピル基、2,3−ジヒドロキシ
プロピル基、2−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシ
ブチル基、2−ヒドロキシペンチル基、5−ヒドロキシ
ペンチル基、2−ヒドロキシヘキシル基、6−ヒドロキ
シヘキシル基、3−メトキシ−2−ヒドロキシプロピル
基、3−エトキシ−2−ヒドロキシプロピル基、フェニ
ル基、4−ヒドロキシフェニル基、2−ヒドロキシフェ
ニル基、4−メトキシフェニル基、2−メトキシフェニ
ル基および下記式(d1)〜(d10)
【0034】
【化8】
【0035】[式(d1)〜(d10)中、mは2〜2
0の整数を表す。]で表される置換基、シロキサニル基
で置換されたアルキル基およびシロキサニル基で置換さ
れたアリール基が挙げられる。
【0036】以下、シロキサニル基で置換されたアルキ
ル基およびシロキサニル基で置換されたアリール基につ
いてさらに説明を加える。
【0037】本明細書において、シロキサニル基とは、
少なくとも1つのSi−O−Si結合を有する基を表
す。シロキサニル基としては下記式(A)で表される置
換基が好ましく使用される。
【0038】
【化9】
【0039】[式(A)中、A1〜A11はそれぞれが互
いに独立にH、置換されていてもよいアルキル基、置換
されていてもよいアリール基を表す。kは0〜200の
整数を表し、a、b、cはそれぞれが互いに独立に0〜
20の整数を表す。ただしk=a=b=c=0の場合は
除く。] 式(A)中、A1〜A11はそれぞれが互いに独立にH、
置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよ
いアリール基を表すが、その具体的な例としてはH、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t−ブチル基、ヘ
キシル基、シクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、
オクチル基などのアルキル基、フェニル基、ナフチル基
などのアリール基を挙げることができる。これらの中で
最も好ましいのはメチル基である。
【0040】式(A)中、kは0〜200の整数である
が、好ましくは0〜50、さらに好ましくは0〜10で
ある。a、b、cはそれぞれが互いに独立に0〜20の
整数であるが、好ましくはa、b、cがそれぞれが互いに
独立に0〜5の整数である。k=0の場合、好ましい
a、b、cの組み合わせはa=b=c=1、a=b=1
かつc=0、およびa=1かつb=c=0である。
【0041】式(A)で表される置換基の中で、工業的
に比較的安価に入手できることから特に好適なものは、
トリス(トリメチルシロキシ)シリル基、ビス(トリメ
チルシロキシ)メチルシリル基、トリメチルシロキシジ
メチルシリル基、ポリジメチルシロキサン基、ポリメチ
ルシロキサン基およびポリ−コ−メチルシロキサン−ジ
メチルシロキサン基などである。
【0042】シロキサニル基で置換されたアルキル基お
よびシロキサニル基で置換されたアリール基として好適
なものは、シロキサニル基で置換されたメチル基、シロ
キサニル基で置換されたプロピル基、およびシロキサニ
ル基で置換されたフェニル基であり、これらの中でも特
に好適なものは3−[トリス(トリメチルシロキシ)シ
リル]プロピル基、3−[ビス(トリメチルシロキシ)
メチルシリル]プロピル基、3−[(トリメチルシロキ
シ)ジメチルシリル]プロピル基、トリス(トリメチル
シロキシ)シリルメチル基、ビス(トリメチルシロキ
シ)メチルシリルメチル基およびトリメチルシロキシジ
メチルシリルメチル基である。
【0043】式(a)中、XがN−Y1を表す場合、R4
とY1は互いに結合してNを含む環を形成してもよい
が、その場合、下記構造(E1)で示される部分の具体
例としては、
【0044】
【化10】
【0045】下記式(e1)〜(e7)を挙げることが
できる。
【0046】
【化11】
【0047】一般式(a)で表されるモノマーの合成法
の一例としては、以下の方法を挙げることができる。す
なわち、式(a1)
【0048】
【化12】
【0049】で表される化合物に式(a2)
【0050】
【化13】
【0051】で表される化合物を付加させることによっ
て式(a)で表される化合物を得る方法である。
【0052】本発明のプラスチック成形体は、一般式
(a)で表されるモノマーを単独で重合して得ること
も、他のモノマーと共重合して得ることも可能である。
他のモノマーと共重合する場合の共重合モノマーとして
は、共重合さえ可能であれば何ら制限はなく、(メタ)ア
クリロイル基、スチリル基、アリル基、ビニル基および
他の共重合可能な炭素炭素不飽和結合を有するモノマー
を使用することができる。
【0053】以下、その例をいくつか挙げるがこれらに
限定されるものではない。(メタ)アクリル酸、イタコ
ン酸、クロトン酸、桂皮酸、ビニル安息香酸、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレートなどの
アルキル(メタ)アクリレート類、ポリアルキレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコ
ールモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、ポリ
アルキレングリコールビス(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリス(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールテトラキス(メタ)アクリレート、両
末端に炭素炭素不飽和結合を有するシロキサンマクロマ
ーなどの多官能(メタ)アクリレート類、トリフルオロ
エチル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロイソプロピ
ル(メタ)アクリレートなどのハロゲン化アルキル(メタ)
アクリレート類、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2,3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
トなどの水酸基を有するヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレート類、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N
−ジエチルアクリルアミド、N,N−ジ−n−プロピル
アクリルアミド、N,N−ジイソプロピルアクリルアミ
ド、N,N−ジn−ブチルアクリルアミド、N−アクリ
ロイルモルホリン、N−アクリロイルピペリジン、N−
アクリロイルピロリジン、N−メチル(メタ)アクリル
アミドなどの(メタ)アクリルアミド類、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルピリジンなどの芳香族ビニル
モノマー、マレイミド類、N−ビニルピロリドンなどの
ヘテロ環ビニルモノマー、3−[トリス(トリメチルシ
ロキシ)シリル]プロピル(メタ)アクリレート、3−
[ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル]プロピル
(メタ)アクリレート、3−[(トリメチルシロキシ)
ジメチルシリル]プロピル(メタ)アクリレート、3−
[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル(メ
タ)アクリルアミド、3−[ビス(トリメチルシロキ
シ)メチルシリル]プロピル(メタ)アクリルアミド、
3−[(トリメチルシロキシ)ジメチルシリル]プロピ
ル(メタ)アクリルアミド、[トリス(トリメチルシロ
キシ)シリル]メチル(メタ)アクリレート、[ビス
(トリメチルシロキシ)メチルシリル]メチル(メタ)
アクリレート、[(トリメチルシロキシ)ジメチルシリ
ル]メチル(メタ)アクリレート、[トリス(トリメチ
ルシロキシ)シリル]メチル(メタ)アクリルアミド、
[ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル]メチル
(メタ)アクリルアミド、[(トリメチルシロキシ)ジ
メチルシリル]メチル(メタ)アクリルアミド、[トリ
ス(トリメチルシロキシ)シリル]スチレン、[ビス
(トリメチルシロキシ)メチルシリル]スチレン、
[(トリメチルシロキシ)ジメチルシリル]スチレン、
および下記式(c1)〜(c19)の化合物などであ
る。
【0054】
【化14】
【0055】
【化15】
【0056】
【化16】
【0057】
【化17】
【0058】
【化18】
【0059】[式(c1)〜(c19)中、R11はHま
たはメチル基を表す。R12はH、置換されていてもよい
アルキル基および置換されていてもよいアリール基から
選ばれた置換基を表す。R13およびR14はそれぞれ独立
にH、置換されていてもよいアルキル基および置換され
ていてもよいアリール基から選ばれた置換基を表し、R
13とR14が互いに結合してNを含む環を形成していても
よい。] 以下に式(c1)〜(c19)中における、各置換基の
具体例を述べる。
【0060】R11はHまたはメチル基を表す。
【0061】R12はH、置換されていてもよいアルキル
基および置換されていてもよいアリール基から選ばれた
置換基を表すが、好適な具体例としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチ
ル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、オクタデ
シル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ベンジ
ル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、
2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル
基、2,3−ジヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシ
ブチル基、4−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシペ
ンチル基、5−ヒドロキシペンチル基、2−ヒドロキシ
ヘキシル基、6−ヒドロキシヘキシル基、3−メトキシ
−2−ヒドロキシプロピル基、3−エトキシ−2−ヒド
ロキシプロピル基、フェニル基、4−ヒドロキシフェニ
ル基、2−ヒドロキシフェニル基、4−メトキシフェニ
ル基、2−メトキシフェニル基および下記式(d1)〜
(d10)で表される置換基が挙げられる。
【0062】
【化19】
【0063】[式(d1)〜(d10)中、mは2〜2
0の整数を表す。] R13およびR14はそれぞれ独立にH、置換されていても
よいアルキル基および置換されていてもよいアリール基
から選ばれた置換基を表し、R13とR14が互いに結合し
てNを含む環を形成していてもよいが、好適な具体例と
しては、前述のR12の好適な具体例と同様の置換基を挙
げることができる。また、R13とR14が互いに結合して
Nを含む環を形成している場合、下記構造(E2)で示
される部分の具体例としては、
【0064】
【化20】
【0065】下記式(e1)〜(e7)を挙げることが
できる。
【0066】
【化21】
【0067】本発明のプラスチック成形体においては、
良好な機械物性が得られ、消毒液や洗浄液に対する良好
な耐性が得られるという意味で、1分子中に2個以上の
共重合可能な炭素炭素不飽和結合を有するモノマーを共
重合成分として用いることが好ましい。1分子中に2個
以上の共重合可能な炭素炭素不飽和結合を有するモノマ
ーの共重合比率は0.1重量%以上が好ましく、0.3
重量%以上がより好ましく、0.5重量%以上がさらに
好ましい。
【0068】また、本発明のプラスチック成形体におけ
る一般式(a)で表されるモノマーの(共)重合比率
は、十分な引張強度の改善効果が得られるという点から
は、2重量%〜100重量%、より好ましくは3重量%
〜50重量%、最も好ましくは5重量%〜30重量%で
ある。
【0069】また、高酸素透過性と高親水性を両立させ
るという点からは、本発明のプラスチック成形体はシロ
キサニル基含有モノマーを(共)重合して用いることが
好ましく、その場合のシロキサニル基含有モノマーの
(共)重合比率は30重量%〜100重量%、より好ま
しくは50重量%〜99重量%、最も好ましくは60重
量%〜95重量%である。一般式(a)で表されるモノ
マーがシロキサニル基を含有する場合、一般式(a)で
表されるモノマーが該シロキサニル基含有モノマーの全
部または一部であってもよい。
【0070】本発明のプラスチック成形体は、紫外線吸
収剤や色素、着色剤などを含むものでもよい。また重合
性基を有する紫外線吸収剤や色素、着色剤を、共重合し
た形で含有してもよい。
【0071】本発明のプラスチック成形体を(共)重合
により得る際は、重合をしやすくするために過酸化物や
アゾ化合物に代表される熱重合開始剤や、光重合開始剤
を添加することが好ましい。熱重合を行う場合は、所望
の反応温度に対して最適な分解特性を有するものを選択
して使用する。一般的には10時間半減期温度が40〜
120℃のアゾ系開始剤および過酸化物系開始剤が好適
である。光重合開始剤としてはカルボニル化合物、過酸
化物、アゾ化合物、硫黄化合物、ハロゲン化合物、およ
び金属塩などを挙げることができる。これらの重合開始
剤は単独または混合して用いられ、およそ1重量%くら
いまでの量で使用される。
【0072】本発明のプラスチック成形体を(共)重合
により得る際は、重合溶媒を使用することができる。溶
媒としては有機系、無機系の各種溶媒が適用可能であり
特に制限は無い。例を挙げれば、水、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、
イソプロピルアルコール、ノルマルブチルアルコール、
イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等
のアルコール系溶剤、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、イソプロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル
等のグリコールエーテル系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、酢酸アミル、乳酸エチル、安息香酸メチル等のエス
テル系溶剤、ノルマルヘキサン、ノルマルヘプタン、ノ
ルマルオクタン等の脂肪族炭化水素系溶剤、シクロへキ
サン、エチルシクロへキサン等の脂環族炭化水素系溶
剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン等のケトン系溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素系溶剤、石油系溶剤等各種のもの
であり、これらは単独あるいは混合して使用することが
できる。
【0073】本発明のプラスチック成形体の重合方法、
成形方法としては、公知の方法を使用することができ
る。例えば、一旦、丸棒や板状等に重合、成形しこれを
切削加工等によって所望の形状に加工する方法、モール
ド重合法、およびスピンキャスト重合法などである。
【0074】一例として一般式(a)で表されるモノマ
ーを含むモノマー組成物をモールド重合法により重合し
てプラスチック成形体を得る場合について、次に説明す
る。
【0075】モノマー組成物を一定の形状を有する2枚
のモールドの空隙に充填する。そして光重合あるいは熱
重合を行ってモールドの形状に賦型する。モールドは、
樹脂、ガラス、セラミックス、金属等で製作されている
が、光重合の場合は光学的に透明な素材が用いられ、通
常は樹脂またはガラスが使用される。プラスチック成形
体を製造する場合には、多くの場合、2枚の対向するモ
ールドにより空隙が形成されており、その空隙にモノマ
ー組成物が充填されるが、モールドの形状やモノマーの
性状によってはプラスチック成形体に一定の厚みを与え
かつ充填したモノマー組成物の液モレを防止する目的を
有するガスケットを併用してもよい。空隙にモノマ組成
物を充填したモールドは、続いて紫外線のような活性光
線を照射されるか、オーブンや液槽に入れて加熱されて
重合される。光重合の後に加熱重合したり、逆に加熱重
合後に光重合する両者を併用する方法もありうる。光重
合の場合は、例えば水銀ランプや捕虫灯を光源とする紫
外線を多く含む光を短時間(通常は1時間以下)照射す
るのが一般的である。熱重合を行う場合には、室温付近
から徐々に昇温し、数時間ないし数十時間かけて60℃
〜200℃の温度まで高めて行く条件が、プラスチック
成形体の光学的な均一性、品位を保持し、かつ再現性を
高めるために好まれる。
【0076】本発明のプラスチック成形体は、水濡れ性
は純水に対する動的接触角(前進時、浸漬速度0.1m
m/sec)が130゜以下が好ましく、120゜以下
がより好ましく、100゜以下が最も好ましい。含水率
は3%〜50%が好ましく、5%〜50%がより好まし
く、7%〜50%が最も好ましい。酸素透過性は、酸素
透過係数[ml(STP)cm・cm-2・sec-1・m
mHg-1]50×10 -11以上が好ましく、60×10
-11以上がより好ましく、70×10-11以上が最も好ま
しい。引張弾性率は0.01〜30MPaが好ましく、
0.1〜7MPaがより好ましい。引張強度は7kgf
/cm2以上が好ましく、8kgf/cm2以上がより好
ましい。
【0077】本発明のプラスチック成形体は、コンタク
トレンズ、眼内レンズ、人工角膜などの眼用レンズとし
て特に好適である。
【0078】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。 〔測定方法〕本実施例における各種測定は、以下に示す
方法で行った。 (1)プロトン核磁気共鳴スペクトル 日本電子社製のEX270型を用いて測定した。溶媒に
クロロホルム−dを使用した。 (2)引張強度 サンプルとして、2.0mm×15mm×0.2mm程
度のサイズのフィルム状のものを使用し、オリエンテッ
ク社製のテンシロンRTM−100型を用いて測定し
た。引張速度は100mm/minとし、つかみ間距離
は5mmとした。 〔合成例1〕200mlナス型フラスコに下記式(h
1)
【0079】
【化22】
【0080】で表される化合物(41.28g,20
5.0mmol)、およびトルエン(50ml)を入
れ,フラスコを水浴(約25℃)に浸し、マグネチックス
ターラーで撹拌した。ここへN,N−ジエチルアミン
(15.0g,205.0mmol)およびトルエン
(10ml)からなる溶液を20分間かけて滴下した。
滴下終了後、室温で5時間撹拌を続けた。ロータリーバ
キュームエバポレーターでトルエンを留去した後、再結
晶法(溶媒ヘキサン)により精製し、白色針状晶(1
0.7g)を得た。この結晶のプロトン核磁気共鳴スペ
クトルを測定し分析した結果、1.2ppm付近(6
H)、1.7ppm付近(6H)、2.2ppm付近
(3H)、3.2ppm付近(4H)、4.6ppm付
近(1H)、5.1ppm付近(1H)、5.4ppm
付近(1H)、7.3ppm付近(3H)および7.5
ppm付近(1H)にピークが検出されたことから下記
式(M1)
【0081】
【化23】
【0082】で表される化合物であることを確認した。 〔合成例2〕塩化カルシウム管を備えた200mlナス
型フラスコに式(h1)の化合物(40.0g,19
8.7mmol)、エチレングリコールモノメチルエー
テル(15.12g,198.7mmol)、トルエン
(50ml)、ジラウリン酸ジブチル錫(50μl)お
よび4−tert−ブチルカテコール(5mg)を入
れ,50℃で8時間撹拌した。ロータリーバキュームエ
バポレーターによって溶媒を留去した後、さらに減圧
下、55℃で4時間かけて揮発成分を除去し、無色透明
液体を得た。この液体のプロトン核磁気共鳴スペクトル
を測定し分析した結果、1.7ppm付近(6H)、
2.2ppm付近(3H)、3.4ppm付近(3
H)、3.5ppm付近(2H)、4.1ppm付近
(2H)、5.1ppm付近(1H)、5.3ppm付
近(1H)、5.4ppm付近(1H)、7.3ppm
付近(3H)および7.5ppm付近(1H)にピーク
が検出されたことから下記式(M2)
【0083】
【化24】
【0084】で表される化合物であることを確認した。 〔合成例3〕エチレングリコールモノメチルエーテル
(15.12g,198.7mmol)のかわりにジエ
チレングリコールモノメチルエーテル(23.87g,
198.7mmol)を使用するほかは合成例2と同様
に行って,無色透明液体を得た。この液体のプロトン核
磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結果、1.7pp
m付近(6H)、2.2ppm付近(3H)、3.4p
pm付近(3H)、3.5〜3.8ppm付近(6
H)、4.2ppm付近(2H)、5.1ppm付近
(1H)、5.4ppm付近(2H)、7.3ppm付
近(3H)および7.5ppm付近(1H)にピークが
検出されたことから下記式(M3)
【0085】
【化25】
【0086】で表される化合物であることを確認した。 〔合成例4〕エチレングリコールモノメチルエーテル
(15.12g,198.7mmol)のかわりにトリ
エチレングリコールモノメチルエーテル(32.63
g,198.7mmol)を使用するほかは合成例2と
同様に行って,無色透明液体を得た。この液体のプロト
ン核磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結果、1.7
ppm付近(6H)、2.2ppm付近(3H)、3.
4ppm付近(3H)、3.5〜3.8ppm付近(1
2H)、4.2ppm付近(2H)、5.1ppm付近
(1H)、5.4ppm付近(2H)、7.3ppm付
近(3H)および7.5ppm付近(1H)にピークが
検出されたことから下記式(M4)
【0087】
【化26】
【0088】で表される化合物であることを確認した。 〔合成例5〕塩化カルシウム管を備えた200mlナス
型フラスコに3−アミノプロピルトリス(トリメチルシ
ロキシ)シラン(50.0g,141.3mmol)お
よび酢酸エチル(35ml)を入れ,フラスコを水浴
(約25℃)に浸し、マグネチックスターラーで撹拌し
た。ここへ式(h1)の化合物(28.45g,14
1.3mmol)および酢酸エチル(20ml)からな
る溶液を30分間かけて滴下した。滴下終了後、室温で
18時間放置した。ロータリーバキュームエバポレータ
ーで酢酸エチルを留去した後、さらに減圧下、60℃で
3時間かけて揮発成分を除去し、白色ワックス状物を得
た。プロトン核磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結
果、0.1ppm付近(27H)、0.3ppm付近
(2H)、1.3ppm付近(2H)、1.7ppm付
近(6H)、2.2ppm付近(3H)、3.0ppm
付近(2H)、4.1ppm付近(1H)、4.8pp
m付近(1H)、5.1ppm付近(1H)、5.4p
pm付近(1H)、7.3ppm付近(3H)および
7.5ppm付近(1H)にピークが検出されたことか
ら下記式(M5)
【0089】
【化27】
【0090】で表される化合物であることを確認した。 〔合成例6〕1Lのナス型フラスコにメチルアクリレー
ト(48g,0.56mol)、3−アミノプロピルト
リス(トリメチルシロキシ)シラン(200g,0.56
mol)、酢酸エチル(250ml)を加えて室温で7
日間撹拌した。反応終了後、ロータリーバキュームエバ
ポレーターを用いて溶媒を除去した後、減圧蒸留を行な
い透明な液体を得た。この液体のプロトン核磁気共鳴ス
ペクトルを測定し分析した結果、0.1ppm付近(2
7H)、0.4ppm付近(2H)、1.5ppm付近
(3H)、2.4〜2.7ppm付近(4H)、2.9
ppm付近(2H)および3.7ppm付近(3H)に
ピークが検出されたことから下記式(h2)
【0091】
【化28】
【0092】で表される化合物であることを確認した。
【0093】塩化カルシウム管を備えた200mlナス
型フラスコに式(h2)の化合物(50.0g,11
3.7mmol)および酢酸エチル(35ml)を入
れ,フラスコを水浴(約25℃)に浸し、マグネチックス
ターラーで撹拌した。ここへ式(h1)の化合物(2
2.88g,113.7mmol)および酢酸エチル
(20ml)からなる溶液を30分間かけて滴下した。
滴下終了後、室温で18時間放置した。ロータリーバキ
ュームエバポレーターで酢酸エチルを留去した後、さら
に減圧下、60℃で3時間かけて揮発成分を除去し、無
色透明液体を得た。この液体を室温で一晩放置すると固
化して白色ワックス状物となった。プロトン核磁気共鳴
スペクトルを測定し分析した結果、0.1ppm付近
(27H)、0.5ppm付近(2H)、1.5〜1.
9ppm付近(8H)、2.2ppm付近(3H)、
2.6ppm付近(2H)、3.2ppm付近(2
H)、3.6ppm付近(2H)、3.7ppm付近
(3H)、5.1ppm付近(1H)、5.3ppm付
近(1H)、5.4ppm付近(1H)、7.3ppm
付近(3H)および7.5ppm付近(1H)にピーク
が検出されたことから下記式(M6)
【0094】
【化29】
【0095】で表される化合物であることを確認した。 〔合成例7〕1Lのナス型フラスコにN,N−ジメチル
アクリルアミド(55.5g,0.56mol)、3−
アミノプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(2
00g,0.56mol)、酢酸エチル(250ml)
を加えて室温で7日間撹拌した。反応終了後、ロータリ
ーバキュームエバポレーターを用いて溶媒を除去した
後、減圧蒸留を行ない透明な液体を得た。この液体のプ
ロトン核磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結果、
0.1ppm付近(27H)、0.5ppm付近(2
H)、1.5ppm付近(2H)、2.4〜2.7pp
m付近(4H)および2.8〜3.1ppm付近(8
H)にピークが検出されたことから下記式(h3)
【0096】
【化30】
【0097】で表される化合物であることを確認した。
【0098】塩化カルシウム管を備えた200mlナス
型フラスコに式(h3)の化合物(51.49g,11
3.7mmol)および酢酸エチル(35ml)を入
れ,フラスコを水浴(約25℃)に浸し、マグネチックス
ターラーで撹拌した。ここへ下記式(h4)
【0099】
【化31】
【0100】で表される化合物(22.88g,11
3.7mmol)および酢酸エチル(20ml)からな
る溶液を30分間かけて滴下した。滴下終了後、室温で
18時間放置した。ロータリーバキュームエバポレータ
ーで酢酸エチルを留去した後、さらに減圧下、60℃で
3時間かけて揮発成分を除去し、無色透明液体を得た。
この液体を室温で一晩放置すると固化して白色ワックス
状物となった。プロトン核磁気共鳴スペクトルを測定し
分析した結果、0.1ppm付近(27H)、0.5p
pm付近(2H)、1.5〜1.9ppm付近(8
H)、2.2ppm付近(3H)、2.6ppm付近
(2H)、2.8〜3.8ppm付近(10H)、5.
0〜5.6ppm付近(3H)および7.2〜7.6p
pm付近(4H)にピークが検出されたことから下記式
(M7)
【0101】
【化32】
【0102】で表される化合物であることを確認した。 〔合成例8〕1Lの三角フラスコに水(500g)、3
−(N−メチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン
(25.0g)およびメトキシトリメチルシラン(8
1.0g)を入れ,マグネチックスターラーを用いて室
温で10.5時間撹拌し、その後一晩放置した。反応液
は有機層と水層に分離したので分液し、水層はさらにエ
チルエーテルを用いて抽出を行った。有機層とエチルエ
ーテル抽出液を混合し、無水硫酸マグネシウムを加えて
脱水を行った後、硫酸マグネシウムを濾過で除き、ロー
タリーバキュームエバポレーターによって溶媒を留去し
た。減圧蒸留を行って分離精製し、無色透明液体(1
0.7g)を得た。この液体のプロトン核磁気共鳴スペ
クトルを測定し分析した結果、0.1ppm付近(27
H)、0.4ppm付近(2H)、1.5ppm付近
(2H)、2.4ppm付近(3H)および2.6pp
m付近(2H)にピークが検出されたことから3−(N
−メチルアミノ)プロピルトリス(トリメチルシロキ
シ)シランであることを確認した。
【0103】塩化カルシウム管を備えた100mlナス
型フラスコに3−(N−メチルアミノ)プロピルトリス
(トリメチルシロキシ)シラン(10.0g,27.2
mmol)および酢酸エチル(10ml)を入れ,フラ
スコを水浴(約25℃)に浸し、マグネチックスターラー
で撹拌した。ここへ式(h1)の化合物(5.47g,
27.2mmol)および酢酸エチル(5ml)からな
る溶液を15分間かけて滴下した。滴下終了後、室温で
18時間放置した。ロータリーバキュームエバポレータ
ーで酢酸エチルを留去した後、さらに減圧下、60℃で
3時間かけて揮発成分を除去し、白色ワックス状物を得
た。プロトン核磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結
果、0.1ppm付近(27H)、0.5ppm付近
(2H)、1.5〜1.9ppm付近(8H)、2.2
ppm付近(3H)、3.0〜3.8ppm付近(5
H)、5.1ppm付近(1H)、5.3ppm付近
(1H)、5.4ppm付近(1H)、7.3ppm付
近(3H)および7.5ppm付近(1H)にピークが
検出されたことから下記式(M8)
【0104】
【化33】
【0105】で表される化合物であることを確認した。 〔合成例9〕5Lの三角フラスコに水(2194.2
g)、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン(1
08.94g)およびメトキシトリメチルシラン(35
6.0g)を入れ,マグネチックスターラーを用いて室
温で10時間撹拌し、その後一晩放置した。反応液は有
機層と水層に分離したので分液し、水層はさらにエチル
エーテルを用いて抽出を行った。有機層とエチルエーテ
ル抽出液を混合し、無水硫酸ナトリウムを加えて脱水を
行った後、硫酸ナトリウムを濾過で除き、ロータリーバ
キュームエバポレーターによって溶媒を留去した。減圧
蒸留を行って分離精製し、無色透明液体(63.6g)
を得た。この液体のプロトン核磁気共鳴スペクトルを測
定し分析した結果、0.1ppm付近(21H)、0.
4ppm付近(2H)、1.1ppm付近(2H)、
1.4ppm付近(2H)および2.6ppm付近(2
H)にピークが検出されたことから3−アミノプロピル
メチルビス(トリメチルシロキシ)シランであることを
確認した。
【0106】塩化カルシウム管を備えた100mlナス
型フラスコに3−アミノプロピルメチルビス(トリメチ
ルシロキシ)シラン(10.0g,35.8mmol)
および酢酸エチル(10ml)を入れ,フラスコを水浴
(約25℃)に浸し、マグネチックスターラーで撹拌し
た。ここへ式(h1)の化合物(7.20g,35.8
mmol)および酢酸エチル(10ml)からなる溶液
を15分間かけて滴下した。滴下終了後、室温で18時
間放置した。ロータリーバキュームエバポレーターで酢
酸エチルを留去した後、さらに減圧下、60℃で3時間
かけて揮発成分を除去し、白色ワックス状物を得た。プ
ロトン核磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結果、
0.1ppm付近(21H)、0.3ppm付近(2
H)、1.3ppm付近(2H)、1.7ppm付近
(6H)、2.2ppm付近(3H)、3.0ppm付
近(2H)、4.1ppm付近(1H)、4.8ppm
付近(1H)、5.1ppm付近(1H)、5.4pp
m付近(1H)、7.3ppm付近(3H)および7.
5ppm付近(1H)にピークが検出されたことから下
記式(M9)
【0107】
【化34】
【0108】で表される化合物であることを確認した。 〔合成例10〕200mlの三角フラスコにメチルアク
リレート(9.24g,107.3mmol)、3−ア
ミノプロピルメチルビス(トリメチルシロキシ)シラン
(30.0g,107.3mol)、酢酸エチル(30
g)を加えて室温で7日間撹拌した。反応終了後、ロー
タリーバキュームエバポレーターを用いて溶媒を除去し
た後、減圧蒸留を行ない透明な液体(34.6g)を得
た。この液体のプロトン核磁気共鳴スペクトルを測定し
分析した結果、0.1ppm付近(21H)、0.4p
pm付近(2H)、1.2ppm付近(1H)、1.5
ppm付近(2H)、2.4〜2.7ppm付近(4
H)、2.9ppm付近(2H)および3.7ppm付
近(3H)にピークが検出されたことから下記式(h
5)
【0109】
【化35】
【0110】で表される化合物であることを確認した。
【0111】塩化カルシウム管を備えた100mlナス
型フラスコに式(h5)の化合物(10.0g,27.
3mmol)および酢酸エチル(10ml)を入れ,フ
ラスコを水浴(約25℃)に浸し、マグネチックスターラ
ーで撹拌した。ここへ式(h1)の化合物(5.49
g,27.3mmol)および酢酸エチル(5ml)か
らなる溶液を15分間かけて滴下した。滴下終了後、室
温で18時間放置した。ロータリーバキュームエバポレ
ーターで酢酸エチルを留去した後、さらに減圧下、60
℃で3時間かけて揮発成分を除去し、無色透明液体を得
た。プロトン核磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結
果、0.1ppm付近(21H)、0.5ppm付近
(2H)、1.5〜1.9ppm付近(8H)、2.2
ppm付近(3H)、2.6ppm付近(2H)、3.
2ppm付近(2H)、3.6ppm付近(2H)、
3.7ppm付近(3H)、5.1ppm付近(1
H)、5.3ppm付近(1H)、5.4ppm付近
(1H)、7.3ppm付近(3H)および7.5pp
m付近(1H)にピークが検出されたことから下記式
(M10)
【0112】
【化36】
【0113】で表される化合物であることを確認した。 〔実施例1〕下記式(N1)
【0114】
【化37】
【0115】で表される化合物(60重量部)、合成例
1で得た式(M1)の化合物(10重量部)、N,N−
ジメチルアクリルアミド(30重量部)およびトリエチ
レングリコールジメタクリレート(1重量部)を均一に
混合し、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,
4−ジメチルバレロニトリル)(0.1重量部)を添加
した後、このモノマ混合物をアルゴン雰囲気下で脱気
し、ガラス板間に注入し、密封した。まず100℃で4
時間重合させ、続いて100℃から40まで3.5時間
かけて降温させた後、40℃で2時間以上保持し、プラ
スチック成形体のフィルム状サンプルを得た。
【0116】該サンプルは透明で濁りが無かった。該サ
ンプルを水和処理したときの引張強度を表1に示した。
該サンプルは高い引張強度を有していた。 〔実施例2〜10〕合成例1で得た式(M1)の化合物
のかわりに、合成例2〜10で得た式(M2)〜(M1
0)の化合物をそれぞれ使用する他は、実施例1と同様
に行ってプラスチック成形体のフィルム状サンプルを得
た。
【0117】各サンプルは透明で濁りが無かった。各サ
ンプルを水和処理したときの引張強度を表1に示した。
各サンプルは高い引張強度を有していた。 〔比較例1〕式(N1)の化合物(60重量部)、N,
N−ジメチルアクリルアミド(40重量部)およびトリ
エチレングリコールジメタクリレート(1重量部)を均
一に混合し、重合開始剤として2,2’−アゾビス−
(2,4−ジメチルバレロニトリル)(0.1重量部)
を添加した後、実施例1と同様に行って、プラスチック
成形体のフィルム状サンプルを得た。
【0118】該サンプルは透明で濁りが無かった。該サ
ンプルを水和処理したときの引張強度を表1に示した。
該サンプルは一般式(a)で表されるモノマーが共重合
されていないため引張強度が低かった。
【0119】
【表1】
【0120】〔実施例11〜20〕N,N−ジメチルア
クリルアミドのかわりに2−ヒドロキシエチルメタクリ
レートを使用する他は、実施例1〜10とそれぞれ同様
に行ってプラスチック成形体のフィルム状サンプルを得
た。
【0121】各サンプルは透明で濁りが無く、眼用レン
ズとして好適であった。 〔比較例2〕3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリ
ル]プロピルメタクリレート(60重量部)、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート(40重量部)およびトリ
エチレングリコールジメタクリレート(1重量部)を均
一に混合し、重合開始剤として2,2’−アゾビス−
(2,4−ジメチルバレロニトリル)(0.1重量部)
を添加した後、実施例1と同様に行って、プラスチック
成形体のフィルム状サンプルを得た。
【0122】該サンプルは白濁して不透明であり、眼用
レンズとして不適であった。
【0123】
【発明の効果】本発明により、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレートのような親水性モノマーと共重合した場合
にも高い透明性を有し、高酸素透過性および高親水性を
有し、なおかつ引張強度の改善されたプラスチック成形
体を提供することができた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07F 7/10 C07F 7/10 W C08F 12/26 C08F 12/26 30/08 30/08 G02C 7/04 G02C 7/04 // C08F 299/08 C08F 299/08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(a)で表されることを特徴と
    するモノマー。 【化1】 [式(a)中、R1はHまたはメチル基を表す。R2およ
    びR3はそれぞれ独立にH、置換されていてもよいアル
    キル基および置換されていてもよいアリール基からなる
    群から選ばれた置換基を表す。XはN−Y1、Oおよび
    Sから選ばれた基を表す。Y1はH、置換されていても
    よいアルキル基および置換されていてもよいアリール基
    からなる群から選ばれた置換基を表す。R4はH、置換
    されていてもよいアルキル基および置換されていてもよ
    いアリール基からなる群から選ばれた置換基を表す。X
    がN−Y1を表す場合、R4とY1は互いに結合してNを
    含む環を形成してもよい。]
  2. 【請求項2】一般式(a)においてR2およびR3がHま
    たはメチル基を表すことを特徴とする請求項1に記載の
    モノマー。
  3. 【請求項3】一般式(a)においてR4がシロキサニル
    基で置換されたアルキル基であることを特徴とする請求
    項2に記載のモノマー。
  4. 【請求項4】シロキサニル基が下記式(A)で表される
    置換基であることを特徴とする請求項3に記載のモノマ
    ー。 【化2】 [式(A)中、A1〜A11はそれぞれが互いに独立に
    H、置換されていてもよいアルキル基、置換されていて
    もよいアリール基を表す。kは0〜200の整数を表
    し、a、b、cはそれぞれが互いに独立に0〜20の整
    数を表す。ただしk=a=b=c=0の場合は除く。]
  5. 【請求項5】一般式(a)においてR4が3−[トリス
    (トリメチルシロキシ)シリル]プロピル基、3−[ビ
    ス(トリメチルシロキシ)メチルシリル]プロピル基、
    3−[(トリメチルシロキシ)ジメチルシリル]プロピ
    ル基、トリス(トリメチルシロキシ)シリルメチル基、
    ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリルメチル基およ
    びトリメチルシロキシジメチルシリルメチル基から選ば
    れた置換基であることを特徴とする請求項4に記載のモ
    ノマー。
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれかに記載のモノマー
    を重合してなることを特徴とするポリマー。
  7. 【請求項7】請求項1〜4のいずれかに記載のモノマー
    を重合してなることを特徴とするプラスチック成形体。
  8. 【請求項8】請求項6記載のプラスチック成形体を用い
    ることを特徴とするコンタクトレンズ。
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