JP2000212872A - シ―ト状物の製造方法 - Google Patents

シ―ト状物の製造方法

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JP2000212872A
JP2000212872A JP1303499A JP1303499A JP2000212872A JP 2000212872 A JP2000212872 A JP 2000212872A JP 1303499 A JP1303499 A JP 1303499A JP 1303499 A JP1303499 A JP 1303499A JP 2000212872 A JP2000212872 A JP 2000212872A
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fiber
sheet
entangled
sea
producing
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JP1303499A
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English (en)
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Masaaki Sakai
政明 坂井
Koji Watanabe
幸二 渡辺
Hiromichi Iijima
弘通 飯島
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、緻密立毛性に優れ、さらには、引っ
張り強力、引き裂き強力、平滑性および柔軟性、ならび
にそれらの特性の耐久性に優れたシート状物の製造方法
を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のシート状物の製造方法は、繊維集
合体の下記繊維配列度(Pm)が0.70以上の繊維集
合体を、400本/cm2 以上のニードルパンチングして
三次元的に交絡した繊維絡合体シートとした後、該繊維
絡合体シートに、高分子弾性体を含浸、凝固させる工程
と、該繊維絡合体シートの表面を起毛処理する工程とを
組み合わせた処理を行うことを特徴とするものである。 Pm=L2 /L1 ただし L1 :単繊維の平均繊維長 L2 :繊維集合体の軸方向への単繊維の射影長

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緻密立毛性に優
れ、さらには引っ張り、引き裂き強力、耐久性、平滑性
および柔軟性に優れたシート状物の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、極細繊維の交絡した繊維シー
トに高分子弾性体を介在せしめその表面を起毛して得る
スエード調のシート状物が開発され、その幾つかは好評
を得ているものも在る。
【0003】極細繊維と高分子弾性体とからなるシート
状物において、柔軟化して風合いを改良する提案として
は、特公昭45−20790号公報、特公昭46−25
93号公報、特公昭48−4940号公報、特公昭52
−49042号公報等により、多孔化ポリウレタンの使
用、あるいは、ポリウレタン中に柔軟化剤や多孔化剤を
添加する方法等が提案されている。
【0004】さらに、表面の立毛長を短くし、緻密化す
る技術としては、例えば、特開平7−126986号公
報で、極細繊維と高分子弾性体とからなるシートをスラ
イスし、そのスライス面に高分子弾性体の溶剤を含む溶
液をコーティングし、凝固後、付与面をバフィングする
方法、また、特開平7−126985号公報では、極細
繊維シートに高分子弾性体を含浸した後、基材の表面か
ら厚み方向の高分子弾性体の一部をスクイーズし、凝固
させた後、バフィングする方法などが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら柔軟化
の方法は柔軟化が不十分であるとか、特定のポリウレタ
ンにのみ有効であるとか、例え柔軟化できても、得られ
るシート状物は物理的強力が劣るものであったり、ま
た、加工性が不安定であるなど、何らかの難点を伴うも
のであった。
【0006】さらに、これら従来の緻密立毛方法は、シ
ート表面の立毛長を短くし、緻密化に効果があるが、極
細繊維と高分子弾性体との接着力が高まるため、反面、
製品の風合い硬化を招くといった課題があった。
【0007】本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、
緻密立毛性に優れ、さらには、引っ張り強力、引き裂き
強力、平滑性および柔軟性、ならびにそれらの特性の耐
久性に優れたシート状物の製造方法を提供せんとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために次のような手段を採用するものである。
すなわち、本発明のに到達したものであり、次の構成を
有する。
【0009】すなわち、本発明のシート状物の製造方法
は、繊維集合体の下記繊維配列度(Pm)が0.70以
上の繊維集合体を、400本/cm2 以上のニードルパン
チングして三次元的に交絡した繊維絡合体シートとした
後、該繊維絡合体シートに、高分子弾性体を含浸、凝固
させる工程と、該繊維絡合体シートの表面を起毛処理す
る工程とを組み合わせた処理を行うことを特徴とするも
のである。
【0010】Pm=L2 /L1 ただし L1 :単繊維の平均繊維長 L2 :繊維集合体の軸方向への単繊維の射影長
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、かかる課題、つまり、
緻密立毛性に優れ、さらには、引っ張り強力、引き裂き
強力、平滑性および柔軟性、ならびにそれらの特性の耐
久性に優れたシート状物の製造方法について、鋭意検討
し、繊維配列度(Pm)が0.70以上の繊維集合体を
使用してみたところ、意外にも、かかる課題を一挙に解
決することを究明したものである。
【0012】ここで、繊維集合体の繊維配列度とは、繊
維配列度Pmの計測方法は、繊維集合体にトレーサ繊維
を混合して、繊維集合体の軸方向への単繊維の射影長を
測定し、この長さをL2 とし、繊維集合体を構成する単
繊維の平均繊維長をL1 とした場合次式により求めた値
である。
【0013】すなわち、繊維集合体内の単繊維の形状に
おいて、連続して製造する繊維集合体の進行方向を軸と
した場合、該軸方向と単繊維の平行度および、単繊維の
曲り度合いを表す値である。
【0014】繊維配列度の測定方法は、紡績工程におけ
るカード工程、練条工程の繊維配列測定方法を参考にし
て、すなわち、一般的な紡績方法の前工程であるカード
M/Cに未染色の原料綿に、黒色に染色したトレーサ繊
維を3%混合して供給して出てくるウェブ、さらには、
該ウェブを束ねたカードスライバ、該カードスライバを
練条機にてドラフトした第1練条スライバ、第2練条ス
ライバ、第3練条スライバについて、繊維集合体内の軸
方向へのトレーサ繊維の射影長をL2 とし、原料綿の平
均繊維長をL1 とし、次式によるPmを繊維配列度と定
めたものである。
【0015】Pm=L2 /L1
【表1】 本発明の繊維集合体は、表1から明らかなように、第1
練条スライバ相当のドラフトを施すことにより、繊維配
列度が0.70以上であるという条件を達成し、満足す
ることができるものである。
【0016】本発明に用いる原料綿の平均繊維長は、1
0mm以上、250mm以下であり、好ましくは、25
mm以上、175mm以下である。平均繊維長が、10
mmより短いと、繊維配列度が0.70を越えても、引
っ張り、引き裂き強力、耐久性において、十分な効果が
得られない。また、平均繊維長が、250mmを越えて
は、カード工程の通過性が悪くなる。
【0017】本発明に用いられる海島型複合繊維として
は、互いに性質の異なる少なくとも2成分以上のポリマ
ーを用い、複合紡糸あるいは混合紡糸などにより形成さ
れた海島型複合繊維であり、少なくとも1成分を溶解除
去により極細化可能な海島型複合繊維が用いられる。海
島型複合繊維の形態は特に限定するものではない。
【0018】このような海島型複合繊維の極細繊維を形
成するポリマーとしては、例えばナイロン6、ナイロン
66、ナイロン12、共重合ナイロンなどのポリアミド
類、ポリエチレンテレフタレート、共重合ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、共重合
ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル類など
を使用することができる。溶解除去されるポリマーとし
ては、上記のポリアミド類、ポリエステル類、ポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン類を使用することができる。これらの中から極細繊
維の断面形成性、紡糸性、延伸性などを考慮して組み合
わせればよい。またこれらのポリマー中に必要に応じて
安定剤、艶消し剤、制電剤、難燃剤などの添加剤を含有
せしめても、本発明の効果が損なわれるものではない。
【0019】上記の海島型複合繊維の海成分を溶解除去
した後の極細繊維の平均繊維径としては、0.1〜7μ
mが好ましい。0.1μm未満では発色性が得難く、7
μmを越えると風合い、タッチが低下し好ましくない。
【0020】上記のポリマーの組み合わせにおいて、海
島型複合繊維のニードルパンチでの高絡合性、高分子弾
性体との接着性、更には極細化に用いる有機溶剤の環境
性などを考慮すると、海島型複合繊維の除去成分がアル
カリにて溶解可能で、かつ、高分子弾性体の溶剤に不溶
であるアルカリ溶解性ポリマーからなることが好まし
い。
【0021】かかるアルカリ溶解性ポリマーの具体例と
しては、例えばテレフタル酸とエチレングリコールとを
主たる構成成分とし、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、およびイソフタル酸を含有する共重合ポリエステル
からなるポリマーを使用することができる。
【0022】これらのポリマーの溶解にあたっては、事
前に酸処理するか、もしくはマイクロ波を利用した溶解
促進法などを採用することができる。後述する極細化処
理時の高分子高分子弾性体の劣化を考慮するとアルカリ
溶解性ポリマーは、カセーソーダ溶液濃度が1重量%、
処理温度90℃、処理時間20〜30分で溶解可能な特
性を保持しているものを使用するのが特に望ましい。か
かるポリマー例としては、例えばアルカリ溶解性ポリマ
ーが全酸成分に対し6〜12mol%の5−ナトリウム
スルホイソフタル酸、および0〜10mol%のイソフ
タル酸を含有する共重合ポリエステルを用いることが好
ましいが、本発明はこれらにとらわれるものではなく、
各種の2元、3元およびそれ以上の多元の共重合ポリエ
ステルを使用することができる。
【0023】次いで、海島型複合繊維の繊維絡合体を形
成する。形成手段としては、該海島型複合繊維を短繊維
化し、カードウエブをドラフトローラ間でドラフトし、
クロスラッパーにより繊維集合体とした後、ニードルパ
ンチを施す方法を採用することができる。本発明の繊維
配列度が0.70以上の繊維絡合体は、該カードウエブ
を原料綿の平均繊維長の1〜1.5倍のローラ間隔で、
1.5倍以上ドラフトするにより形成される。 ローラ
間隔が、平均繊維長の1.5倍以上の間隔では、ウェブ
を構成する単繊維が集団移動し、繊維配列度が低下する
ので、目標とする0.70以上の繊維配列度が得られな
い。
【0024】また、ドラフトにおいては、ドラフト比が
1.5倍以下のドラフトでは、ウェブ内単繊維の曲がり
を十分に伸ばすことができなくて、上記同様目標とする
0.70以上の繊維配列度が得られない。
【0025】さらには、該ドラフト時に、単繊維の曲が
りを伸ばす効果的な方法として通常の紡績練条工程で一
般的に用いられているエプロンドラフト装置を用いるこ
とにより、繊維配列度を0.70以上とすることができ
る。
【0026】これらの繊維絡合体に、収縮熱処理、ヒー
トプレス、ウエットプレスなどで繊維絡合体の高密度化
あるいはポリビニールアルコールなどの糊剤による形態
固定化などの工程を組み合わせることは製品品位を高め
るのに好ましい手段である。
【0027】かかる繊維絡合体の構造としては、上記の
海島型複合繊維の三次元絡合構造が好ましく用いられる
が、該繊維絡合体が海島型複合繊維と織物もしくは編み
物とが絡合一体化した構造であってもよい。かかる繊維
絡合体は、上記の海島型複合繊維のウエブを織物もしく
は編み物に積層し、ニードルパンチして絡合一体化する
ことにより得られるものである。
【0028】かかる織物もしくは編み物を構成する糸種
としては、フィラメントヤーン、紡績糸、フィラメント
と短繊維の混紡糸などを用いることができ、特に限定さ
れるものではない。また織物もしくは編み物の種類とし
ては、平織、綾織、朱子織およびそれらの織り方を基本
とした各種織物、あるいは経編、トリコット編、緯編、
レース編およびそれらの編み方を基本とした各種編み物
などいずれも採用することができ、特に限定されるもの
ではない。
【0029】また、かかる織物もしくは編み物を構成す
る繊維は、ポリエステル類、ポリアミド類、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンおよびそれらの共重合体類が用いら
れる。中でもポリエステル類、ポリアミド類およびそれ
らの共重合体類を単独または複合して用いるが好まし
い。
【0030】さらに、該織物の構成糸が溶剤溶解性の異
なる少なくとも2種以上の繊維を用い、繊維絡合体シー
トの織物を構成するタテ糸、あるいはヨコ糸、さらに
は、タテ糸とヨコ糸を、また、編物については構成する
糸を、高分子弾性体を含浸凝固させた後溶解除去するこ
とにより、柔軟で、薄くて伸縮性の大きな最終シート状
物を提供することができる。
【0031】また、該織物の構成糸が、繊維集合体の海
島型複合繊維の海繊維であるアルカリ可溶型ポリマーを
海成分とする細化可能型海島型複合繊維とすることによ
り、高分子弾性体を含浸凝固させた後、繊維集合体の海
成分と該織物の構成糸の海島型複合繊維の海成分を同時
に溶解除去することができ、効率よく、柔軟で、薄くて
伸縮性の大きな最終シート状物を提供することができ
る。
【0032】次いで、繊維絡合体に高分子弾性体を付与
する。本発明に用いられる高分子弾性体としては、ポリ
ウレタンエラストマー、アクリロニトリル・ブタジエン
ラバー、ブタジエンラバー、天然ゴム、ポリ塩化ビニー
ル、ポリアミドなどを使用することができる。中でも、
本発明プロセスにおける加工性および最終製品品位など
の観点から、ポリウレタンエラストマーが好ましく使用
され、さらには平均分子量が500〜3000のポリエ
ステルジオール系、ポリエーテルジオール系、ポリカー
ボネートジオール系を単独もしくは組み合わせ用いたも
のが好ましく使用される。中でも、耐アルカリ性のある
ポリエーテルジオール系、ポリカーボネートジオール系
が特に好ましく用いられる。
【0033】本発明の繊維絡合体には、これらの高分子
弾性体を含浸またはコーティングして付与し、高分子弾
性体の溶剤を除去し実質的に固化する。実質的に固化す
るとは、溶剤の一部が高分子弾性体中に残存している状
態であるが、具体的には、シートを半分の厚さに圧縮し
解放した時に高分子弾性体が溶剤と共に絞り出されない
状態をいうものである。かかる高分子弾性体の付与に際
して、該高分子弾性体中に必要に応じて着色剤、酸化防
止剤、制電防止剤、分散剤、柔軟剤、凝固調整剤などの
添加剤を配合してもよい。
【0034】かくして得た繊維絡合体と高分子弾性体か
らなるシートの海島型複合繊維の海成分の溶解除去を行
い、繊維絡合体の海島型複合繊維を極細化、および/ま
たは、織物もしくは編み物用の細化可能型海島型複合繊
維を極細化、あるいは、溶解性繊維の溶出を行なう。こ
の海成分、あるいは、溶解性繊維の溶解除去に際して
は、用いる溶媒としては、一成分を溶解除去するものな
らいずれでも使用することができる。例えば海島型複合
繊維のポリマー構成が、ポリアミド類/ポリエチレンの
場合は、トルエン溶液中で、ポリアミド類/ポリスチレ
ンの場合は、トリクロールエチレン溶液中で、ポリアミ
ド類/アルカリ可溶型ポリマー、ポリエステル/アルカ
リ可溶型ポリマーの場合は、いずれもカセーソーダの熱
水中で、それぞれ溶解除去を行い、海島型複合繊維を極
細化することができるものである。
【0035】かかる溶解除去処理の方法としては、マン
グルによる圧縮、サーキュラー、ウインス、バイブロワ
ッシャーなどを用い、それぞれの溶剤中で処理する。か
かる処理条件設定に当たっての濃度、温度、処理時間
は、除去成分の溶解性や海島型複合繊維の海成分比率を
加味しながら適宜設定する必要がある。
【0036】次いで、サンドペーパーなどでシート表面
を起毛する。この起毛前、または、起毛後に、必要によ
り、該繊維絡合体シートに染色、仕上工程を施すことが
できる。
【0037】このようにして得られた本発明の繊維絡合
体シート状物においては、繊維絡合体シート内単繊維の
配列度が大きく、すなわち、単繊維が相互に密に存在す
るため、緻密な立毛を呈するものであり、さらには、繊
維絡合体シート内単繊維の長手軸方向においては、高分
子弾性体が付与され、繊維相互が配列度が大きいがため
に、単繊維の切断、ずれによる強力に有効に作用し、引
っ張り強力、引き裂き強力の増大、そして耐久性、平滑
性においても優れた特性を出現させることができたもの
である。
【0038】
【実施例】以下に、本発明を実施例にて詳細に説明する
が、本発明の有効性や権利の範囲はこれによって限定、
制約をうけるものではない。むしろ次の応用、発展をも
たらすものである。
【0039】実施例1 島成分がポリエチレンテレフタレート、海成分がポリス
チレン、島/海比率=55/45重量%、島数36島、
海島型複合繊維デニール約4d、カット長約51mm、ケ
ン縮数約12山/inとした高分子相互配列体繊維のステ
ープルを用い、このステープルをカードM/Cでウェブ
とし、該カードM/Cに連続して設置したローラ間隔6
1mmのエプロンドラフト機構により、該ウェブを2.
0倍ドラフト後、クロスラップM/C、レイアーラチス
で積層して、目付500g/m2の繊維積層体を得た。
この時の繊維配列度は次のとうりである。
【0040】カチオン染料にて黒色に染色した上記原綿
30gと、未染色の上記原綿970gを混ぜ合わせカー
ドM/Cにかけウェッブ1を取り出した。次いで該ウェ
ッブを該カードM/Cに連続して設置したエプロンドラ
フト機構により、該ウェブを2.0倍ドラフトしたウェ
ッブ2を取り出した。該ウェッブ1,2内の黒色単繊維
200本についてその軸方向への射影長を測定した。そ
の射影長の平均、および配列度を表2に示す。
【0041】
【表2】 次いで、該ウェブ積層体をニードルパンチして目付57
0g/m2 のフェルトを作り、これらのフェルトを収縮
処理し乾燥した。次いで、このシートをDMF/水=9
2/8重量%中にポリエステル−ポリエーテル系ポリウ
レタンを溶解させた溶液を固形分として対島繊維当たり
約30部となるように含浸し、湿式凝固、溶剤除去を行
いポリエチレンテレフタレートの極細繊維の絡合体に高
分子弾性体が付与されたシートを得た。さらに、このシ
ートをトリクロールエチレン中に浸漬、圧搾を数回繰り
返し、海成分のポリスチレンを脱海した後、乾燥した。
得られたシートをスライスし、非スライス面を400メ
ッシュのサンドペーパーで厚さ0.35mmに研磨処理
を行った。次いで、染色、乾燥を行ない製品とした。
【0042】このようにして得られたシートは、緻密で
立毛繊維が短く、平滑性、ライティング効果を有し、薄
いがために柔軟性に優れ、さらには、特にヨコ方向の引
っ張り、引き裂きの強力が大な立毛シートであった。
【0043】実施例2 島成分がナイロン6、海成分が5−ナトリウムスルホイ
ソフタレート単位を全酸成分単位の5.2mol%共重
合したポリエステル、島/海比率=50/50重量%、
島数36島、海島型複合繊維デニール約4d、カット長
約51mm、ケン縮数約12山/inとした高分子相互配列
体繊維のステープルを用い、このステープルをカードM
/Cでウェブとし、該カードM/Cに連続して設置した
ローラ間隔61mmのエプロンドラフト機構により、該
ウェブを2.0倍ドラフト後、クロスラップM/C、レ
イアーラチスで積層して、目付600g/m2 の積層体
を得た。この時の繊維配列度は実施例1同様0.78で
あった。
【0044】次いで該ウェブ積層体をニードルパンチし
て目付520g/m2 のフェルトを作り、これらのフェ
ルトを収縮処理し乾燥した。次いで、このシートをDM
F/水=92/8重量%中にポリエステル−ポリエーテ
ル系ポリウレタンを溶解させた溶液を固形分として対島
繊維当たり約40部となるように含浸し、湿式凝固、溶
剤除去を行いポリエチレンテレフタレートの極細繊維の
絡合体に高分子弾性体が付与されたシートを得た。さら
に、このシートをトリクロールエチレン中に浸漬、圧搾
を数回繰り返し、海成分のポリスチレンを脱海した後、
乾燥した。得られたシートをスライスし、非スライス面
を600メッシュのサンドペーパーで厚さ0.35mm
に研磨処理を行った。次いで、染色、乾燥を行ない製品
とした。
【0045】このようにして得られたシートは、緻密で
立毛繊維が短く、平滑性、ライティング効果を有し、薄
いがために柔軟性に優れ、さらには、特にヨコ方向の引
っ張り、引き裂きの強力が大な立毛シートであった。
【0046】実施例3 島成分がポリエチレンテレフタレート、海成分が全酸成
分に対し8mol%の5−ナトリウムスルホイソフタル
酸および1mol%のイソフタル酸を共重合したポリエ
ステル、島/海比率=50/50重量%、島数36島、
海島型複合繊維デニール約4d、カット長約51mm、ケ
ン縮数約12山/inとした高分子相互配列体繊維のステ
ープルを用い、このステープルをカードM/Cでウェブ
とし、該カードM/Cに連続して設置したローラ間隔6
1mmのエプロンドラフト機構により、該ウェブを2.
0倍ドラフト後、クロスラップM/C、レイアーラチス
で積層して、目付550g/m2 の積層体を得た。この
時の繊維配列度は実施例1同様0.78であった。
【0047】次いで、該ウェブ積層体をニードルパンチ
して目付630g/m2 のフェルトを作り、これらのフ
ェルトを収縮処理し乾燥した。次いで、このシートをD
MF/水=92/8重量%中にポリエステル−ポリエー
テル系ポリウレタンを溶解させた溶液を固形分として対
島繊維当たり約40部となるように含浸し、湿式凝固、
溶剤除去を行いポリエチレンテレフタレートの極細繊維
の絡合体に高分子弾性体が付与されたシートを得た。
【0048】次いで、このシートをカセーソーダ溶液濃
度1重量%、温度90℃中で20分間、浸漬・マングル
圧搾を繰り返し行い、酢酸で中和した後、水洗し乾燥
し、繊維径約2.2μmのポリエチレンテレフタレート
極細繊維の絡合体に高分子弾性体が付与されたシートを
得た。
【0049】次いで該シートをスライスし、スライス面
を400メッシュのサンドペーパーで厚さ0.35mm
に研磨処理を行なった。その後、染色、乾燥を行ない製
品とした。
【0050】このようにして得られたシートは、緻密で
立毛繊維が短く、平滑性、ライティング効果を有し、薄
いがために柔軟性に優れ、さらには、特にヨコ方向の引
っ張り、引き裂きの強力が大な立毛シートであった。
【0051】実施例4 実施例3と同じ高分子相互配列体繊維のステープルを用
いたウェブの積層体を、ナイロン6の65D−94F、
撚り数2500T/mの強撚糸をタテ糸に使い、高分子
相互配列体繊維のステープルと同成分の海成分である全
酸成分に対し8mol%の5−ナトリウムスルホイソフ
タル酸および1mol%のイソフタル酸を共重合したポ
リエステル糸50D−48Fをヨコ糸に用いた平織物
(目付56g/m2 )の間に積層し、ニードルパンチを
行い、目付600gm2 のフェルトを作成した。このフ
ェルトを以後、実施例4と同じ条件で処理し、ウェブの
海成分と織物のヨコ糸を同時に溶解除去し、ポリエチレ
ンテレフタレートの極細繊維束とナイロンの強撚タテ糸
とが交絡一体化された繊維絡合体にポリウレタンが付与
されたシートを得た。
【0052】次いで該シートをスライスし、スライス面
を400メッシュのサンドペーパーで厚さ0.30mm
に研磨処理を行なった。その後、染色、乾燥を行ない製
品とした。
【0053】このようにして得られたシートは、緻密で
立毛繊維が短く、平滑性、ライティング効果を有し、薄
いがために柔軟性に優れ、さらには、タテ、ヨコ方向と
もに引っ張り、引き裂きの強力が大な立毛シートであっ
た。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術の問題点であ
った薄地での引っ張り、引き裂き強力を向上させること
ができ、さらに立毛シートの緻密化、短立毛化を図り、
更に、一層の柔軟性が改良された立毛シートを提供する
ことができるものである。
【0055】また、本発明によれば、原料繊維の特性が
変化しても、シートの強力、風合い、立毛繊維の緻密
性、立毛長などを調整することが可能であり、製品外観
としてスエード調、更には繊細かつ優美なヌバック調品
位のものを提供することができる。従って、本発明によ
れば、衣料は勿論のこと、靴、鞄、帽子、手袋、椅子、
カーシートなどに使用されるシート資材として好適に用
いることができるものを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 15/564 D06M 7/02 Z Fターム(参考) 3B154 AA07 AA09 AA17 AB20 AB21 AB23 BA12 BA14 BA25 BB32 BB58 BB64 BD18 BE06 BF06 BF11 BF18 BF29 BF30 DA06 DA09 DA10 4F100 AK42A AK42B AK45A AK45B AK48A AK48B AK51A AK51B AK54A AK54B AL05A AL09A AL09B BA02 BA07 BA10A BA10B BA16 DG03A DG06A DG12B DG13B DG16A DG20A DG20B DH00A DH00B EC092 EJ012 EJ163 EJ302 GB71 GB72 GB74 GB76 GB81 JB08A JB08B JK02 JK03 JK13 JK15 YY00A YY00B 4L031 AB03 AB11 AB32 AB33 BA33 BA34 CA01 CA10 4L033 AB01 AB02 AB05 AB06 AC02 AC09 AC15 BA71 CA50 CA69 4L047 AA21 AA25 AA26 AA27 AB02 AB09 BA03 BA08 BB09 CA04 CA15 CB01 DA00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維集合体の下記繊維配列度(Pm)が
    0.70以上の繊維集合体を、400本/cm2 以上のニ
    ードルパンチングして三次元的に交絡した繊維絡合体シ
    ートとした後、該繊維絡合体シートに、高分子弾性体を
    含浸、凝固させる工程と、該繊維絡合体シートの表面を
    起毛処理する工程とを組み合わせた処理を行うことを特
    徴とするシート状物の製造方法。 Pm=L2 /L1 ただし L1 :繊維集合体内単繊維の平均繊維長 L2 :繊維集合体内単繊維の軸方向への平均射影長
  2. 【請求項2】該繊維集合体を形成する繊維が、ステープ
    ル繊維であって、該ステープル繊維の平均繊維長が10
    〜250mmである請求項1に記載のシート状物の製造
    方法。
  3. 【請求項3】該繊維集合体を形成する繊維が、溶剤溶解
    性の異なる少なくとも2種以上の高分子重合体からなる
    極細化可能な海島型複合繊維であり、かつ、該三次元的
    に交絡した繊維絡合シートとした後、該海島型複合繊維
    の少なくとも高分子重合体の海成分を溶解除去すること
    を特徴とする請求項1または2項に記載のシート状物の
    製造方法。
  4. 【請求項4】該繊維絡合体シートが、該繊維集合体を織
    物あるいは編物と重ね合わせた後、ニードルパンチング
    を施して形成されたものであることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載のシート状物の製造方法。
  5. 【請求項5】該織編物が、500〜4500T/mの強
    撚糸より構成されてなるものである請求項4記載のシー
    ト状物の製造方法。
  6. 【請求項6】該織編物が、溶剤溶解性の異なる少なくと
    も2種以上の繊維より構成されたものであることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載のシート状物の製
    造方法。
  7. 【請求項7】該織編物が、アルカリ可溶型ポリマーを海
    成分とする細化可能型海島型複合繊維からなるものであ
    ることを特徴とする請求項6に記載のシート状物の製造
    方法。
  8. 【請求項8】請求項6または7において、該繊維絡合体
    シートを高分子弾性体を含浸凝固させた後、該織編物を
    構成する糸の一部を溶解除去することを特徴とするシー
    ト状物の製造方法。
  9. 【請求項9】該高分子弾性体が、エーテル系ポリウレタ
    ンおよびポリカーボネート系ポリウレタンから選ばれた
    少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜8の
    いずれかに記載のシート状物の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6596345B2 (en) * 2001-06-08 2003-07-22 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Protective glove and method for making same
CN102797110A (zh) * 2012-08-16 2012-11-28 绍兴文理学院 一种热压型黄麻增强复合材料的制备方法

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