JP2000213181A - Alc製外壁の仕上げ施工方法及び仕上げ構造 - Google Patents

Alc製外壁の仕上げ施工方法及び仕上げ構造

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JP2000213181A
JP2000213181A JP11013817A JP1381799A JP2000213181A JP 2000213181 A JP2000213181 A JP 2000213181A JP 11013817 A JP11013817 A JP 11013817A JP 1381799 A JP1381799 A JP 1381799A JP 2000213181 A JP2000213181 A JP 2000213181A
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Japan
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washer
wall
screw
net composition
alc
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JP11013817A
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Katsumi Iwai
克巳 岩井
Yuuji Kuriaki
裕次 栗秋
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Inax Corp
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ALC製外壁に適用できると共に仕上げ塗材の
厚みを薄くして施工コストの低減を図ることができる補
修のための仕上げ施工方法及び仕上げ構造。 【解決手段】ALC製パネル7からな外壁の表面側に下
地調整塗材4を介してネツト組成体1を張り付け、ネツ
ト組成体1の上からALC製パネル7に連結するALC
用ねじ込みビス3からなる連結具でワツシヤ2を取り付
けてネツト組成体1をワツシヤ2で留め付け、更にネツ
ト組成体1の上に仕上げ塗材5を塗布する外壁の施工方
法であり、ワツシヤ2としてビス3の頭部3aを沈み込
ませる窪み部2aと窪み部2aの開口周縁から広がる平
坦部2bとを形成したものを用い、ALC製パネル7に
ビス3をねじ込んで連結する前に、ネツト組成体1の上
から座掘り凹部9を穿設し、座掘り凹部9に窪み部2a
を埋設したワツシヤ2の平坦部2bでネツト組成体1を
留め付けること。 【効果】ALC製パネル7に適用させることができるよ
うになると共に、仕上げ塗材5の厚みを薄くして施工コ
ストの低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ALC(オートク
レーヴ養生して作った気泡コンクリート)製外壁の仕上
げ施工方法及び仕上げ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、外壁の仕上げ施工方法としては、
特開平5−113012号公報及び特開平9−3171
99号公報に掲載されたものがある。これら公報に掲載
された外壁の仕上げ施工方法は、コンクリート製外壁に
関するものであり、コンクリート製外壁の表面側に下地
調整塗材を介してネツト組成体を張り付け、ネツト組成
体の上から外壁に連結する連結具でワツシヤを取り付け
てネツト組成体をワツシヤで留め付け、更にネツト組成
体の上に仕上げ塗材を塗布するものである。
【0003】上記連結具は、中空アンカー本体に釘状の
芯棒を圧入セツトするコンクリート用アンカが用いら
れ、外壁にドリルで穿設した埋め込み孔に、ワツシヤを
挿着セツトした中空アンカー本体を挿入した後に、芯棒
をハンマーで叩き込むことにより、中空アンカー本体の
先端に設けられている拡張部を拡張させて抜け止め状態
に固定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コンクリート製外壁
は、コンクリート用アンカの芯棒をハンマーで叩き込む
ときの衝撃や、中空アンカー本体の拡張した拡張部によ
る圧縮応力にも耐えて、連結具を強固に取り付けること
ができる。しかし、ALC製外壁では、コンクリート用
アンカを用いたとき、コンクリート用アンカの芯棒をハ
ンマーで叩き込むときの衝撃や、中空アンカー本体の拡
張した拡張部による圧縮応力に耐えるだけの強度がない
ため、クラツクが発生する。そのため、ALC製外壁で
は、コンクリート用アンカを強固に取り付けることが不
可能であり、従来の仕上げ施工方法を適用することがで
きなかつた。また、従来の施工方法では、平坦なワツシ
ヤに中空アンカー本体の頭部を係止した状態でワツシヤ
を取り付けるため、ワツシヤから中空アンカー本体の頭
部が突出することになる。しかし、この突出した中空ア
ンカー本体の頭部を覆い隠すためには、仕上げ塗材を厚
く塗布する必要があり、施工コストの高騰を招くことに
なる。そこで、本発明は、ALC製外壁に適用できると
共に仕上げ塗材の厚みを薄くして施工コストの低減を図
ることができる仕上げ施工方法及び仕上げ構造の提供を
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】ALC製外壁に適用でき
ると共に仕上げ塗材の厚みを薄くして施工コストの低減
を図るために請求項1記載の本発明が採用した手段は、
外壁の表面側に下地調整塗材を介してネツト組成体を張
り付け、ネツト組成体の上から外壁に連結する連結具で
ワツシヤを取り付けてネツト組成体をワツシヤで留め付
け、更にネツト組成体の上に仕上げ塗材を塗布する外壁
の施工方法において、前記外壁がALC製パネルからな
り、前記連結具としてALC用ねじ込みビスを用いると
共に、前記ワツシヤとして該ビスの頭部を沈み込ませる
窪み部と該窪み部の開口周縁から広がる平坦部とを形成
したものを用い、該ALC製パネルに該ビスをねじ込ん
で連結する前に、前記ネツト組成体の上から座掘り凹部
を穿設し、該座掘り凹部に窪み部を埋設したワツシヤの
平坦部で前記ネツト組成体を留め付けることを特徴とす
るALC製外壁の仕上げ施工方法である。なお、仕上げ
塗材を利用してタイルを貼着することもある。本発明に
あつては、ALC製パネルにALC用ねじ込みビスをね
じ込んでワツシヤを取り付けるため、ALC製パネルに
クラツクを生じさせることなくビスを連結でき、また座
掘り凹部に埋設したワツシヤの窪み部にビスの頭部を沈
み込ませると共にワツシヤの平坦部でネツト組成体を留
め付けてあるため、ネツト組成体の上に突出する部分を
薄くして仕上げ塗材の塗布厚みを薄くすることができ
る。
【0006】タイルが貼着されているALC製外壁に適
用できるようにするために請求項2記載の本発明が採用
した手段は、前記外壁は前記ALC製パネルにタイルが
貼着されており、該タイルの表面側に前記下地調整塗材
を介してネツト組成体を張り付ける請求項1記載のAL
C製外壁の仕上げ施工方法である。本発明にあつては、
ALC製パネルの上に既設のタイルがあるときにも施工
できる。
【0007】ALC製外壁に適用できると共に仕上げ塗
材の厚みを薄くして施工コストの低減を図るために請求
項3記載の本発明が採用した手段は、外壁の表面側に下
地調整塗材を介してネツト組成体を張り付け、ネツト組
成体の上から外壁に連結する連結具でワツシヤを取り付
けてネツト組成体をワツシヤで留め付け、更にネツト組
成体の上に仕上げ塗材を塗布する外壁の施工方法におい
て、前記外壁がALC製パネルからなり、前記連結具と
してビス頭部の頂部から周囲へワツシヤ平坦部を広がら
せるようして前記ワツシヤを一体化すると共にビス頭部
のねじ込み側に座掘用突条部を形成したワツシヤ付きの
ALC用ねじ込みビスを用い、該ALC製パネルに該ビ
スをねじ込んで連結するときに、座掘用突条部で座掘り
しなからねじ込むことにより、前記ネツト組成体からA
LC製パネル向かって形成される座掘部にビス頭部を沈
み込ませることを特徴とするALC製外壁の仕上げ施工
方法である。なお、仕上げ塗材を利用してタイルを貼着
することもある。本発明にあつては、ALC製パネルに
ALC用ねじ込みビスをねじ込んでワツシヤを取り付け
るため、ALC製パネルにクラツクを生じさせることな
くビスを連結でき、またビスのねじ込みによつて形成さ
れる座掘り部にビス頭部を沈み込ませると共にワツシヤ
平坦部でネツト組成体を留め付けることにより、ネツト
組成体の上に突出する部分を薄くして仕上げ塗材の塗布
厚みを薄くすることができる。
【0008】ALC製外壁に適用できると共に仕上げ厚
みを薄くしてコストの低減を図るために請求項4記載の
本発明が採用した手段は、外壁の表面側に下地調整塗材
を介してネツト組成体が張り付けられ、ネツト組成体の
上から外壁に連結する連結具で取り付けられたワツシヤ
でネツト組成体が留め付けられ、更にネツト組成体の上
に仕上げ塗材が塗布された外壁構造において、前記外壁
がALC製パネルからなり、前記連結具としてALC用
ねじ込みビスを用いると共に、前記ワツシヤとして該ビ
スの頭部を沈み込ませる窪み部と窪み部の開口周縁から
広がる平坦部とを形成したものを用い、前記ネツト組成
体の上から穿設した座掘り凹部にワツシヤの窪み部を埋
設すると共にワツシヤの平坦部で前記ネツト組成体を留
め付けてあることを特徴とするALC製外壁の仕上げ構
造である。なお、仕上げ塗材を利用してタイルが貼着さ
れることもある。本発明にあつては、連結具としてAL
C用ねじ込みビスを用いているため、ALC製パネルに
クラツクを生じさせることなくビスをねじ込んで連結で
き、また座掘り凹部に埋設したワツシヤの窪み部にビス
の頭部を沈み込ませると共にワツシヤの平坦部でネツト
組成体を留め付けてあるため、ネツト組成体の上に突出
する部分を薄くして仕上げ塗材の塗布厚みを薄くするこ
とができる。
【0009】タイルが貼着されているALC製外壁に適
用できるようにするためにために請求項5記載の本発明
が採用した手段は、前記外壁は前記ALC製パネルにタ
イルが貼着され、該タイルの表面側に前記下地調整塗材
を介してネツト組成体が張り付けられている請求項4記
載のALC製外壁の仕上げ構造である。本発明にあつて
は、ALC製パネルの上に既設のタイルがあるときにも
施工できる。
【0010】ALC製外壁に適用できると共に仕上げ厚
みを薄くし且つ施工工数を減少させてコストの低減を図
るために請求項6記載の本発明が採用した手段は、外壁
の表面側に下地調整塗材を介してネツト組成体が張り付
けられ、ネツト組成体の上から外壁に連結する連結具で
取り付けられたワツシヤでネツト組成体が留め付けら
れ、更にネツト組成体の上に仕上げ塗材が塗布された外
壁構造において、前記外壁がALC製パネルからなり、
前記連結具としてビス頭部の頂部から周囲へワツシヤ平
坦部を広がらせるようして前記ワツシヤを一体化すると
共にビス頭部のねじ込み側に座掘用突条部を形成したワ
ツシヤ付きのALC用ねじ込みビスを用い、前記ネツト
組成体から該ALC製パネルに向かって該ビスの頭部を
沈み込ませてあることを特徴とするALC製外壁の仕上
げ構造である。なお、仕上げ塗材を利用してタイルが貼
着されることもある。本発明にあつては、連結具として
ALC用ねじ込みビスを用いているため、ALC製パネ
ルにクラツクを生じさせることなくビスをねじ込んで連
結でき、またネツト組成体からALC製パネルに向かっ
てビスの頭部を沈み込ませてワツシヤ平坦部でネツト組
成体を留め付けてあるため、ネツト組成体の上に突出す
る部分を薄くして仕上げ塗材の塗布厚みを薄くすること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るALC製外壁
の仕上げ施工方法及び仕上げ構造を図面に示す実施の形
態に基づいて説明する。
【0012】(第1の実施の形態)図1乃至図5は本発
明に係るALC製外壁の仕上げ施工方法及び仕上げ構造
の第1の実施の形態を示すものであり、図1は仕上げ構
造を示す断面図、図2はALC製パネルの上に塗布した
下地調整塗材にネツト組成体を張り付けている状態を示
す断面図、図3はネツト組成体の上から穿設した座掘り
凹部にALC用ねじ込みビスを用いてワツシヤを取り付
けようとする状態を示す断面図、図4はワツシヤを示す
ものであつて(A)は正面図、(B)は断面図、図5は
隣接する2枚のALC製パネルの境界部の仕上げ構造を
示す断面図である。
【0013】新仕上げ層Bを施工するに当たって準備す
るものとしては、ネツト組成体1、ワツシヤ2、ALC
用ねじ込みビス3、下地調整塗材4、仕上げ塗材5及び
タイル6である。該ネツト組成体1としては、耐アルカ
リ性の短繊維不織布シートに対して、合成樹脂により被
覆された長繊維糸の複数本を、数軸方向での交錯状態に
複合一体化した公知のもの(特開平9−317199号
公報参照)を用いる。上記ワツシヤ2としては、図4に
示す如く、中央の窪み部2aと、窪み部2aの開口周縁
から周囲に広がる平坦部2bと、窪み部2aの底面中央
に設けたビス挿通孔2cとからなり、平坦部2bに小径
の通孔2dが多数設けられているものが用いられる。ワ
ツシヤ2は、窪み部2a内に、ビス挿通孔2cへ挿通し
て該ビス挿通孔2cの周縁部に係止するALC用ねじ込
みビス3(図1参照)の頭部3aの全体を沈み込ませる
ことができるようになつている。上記ALC用ねじ込み
ビス3は、ねじ部3bと頭部3aとを備えたALC専用
のビスであつて、例えば株式会社丸エム製作所の商品名
「アリンコ」等が用いられる。ビス3の頭部3aには、
ドライバー等のねじ込み工具の先端部を係合させるため
の係合凹部が設けられている。
【0014】前記下地調整塗材4としては、ALC製パ
ネル7の表面に直接塗布するパネル用下地調整塗材と、
ネツト組成体1の張りつけ下地となるネツト組成体用下
地調整塗材とを用いる。前者のパネル用下地調整塗材と
しては、例えばポルトランドセメントと硅砂等の骨材と
を主成分とし、これに作業性改良剤や防水剤、ダレ止め
剤、白華防止剤、収縮防止剤などを添加した粉体を、変
成スチレン・ブタジエン系共重合体(固形成分が約20
%)から成る混和液の原液でモルタル状に混練したもの
を用いる。後者のネツト組成体用下地調整塗材として
は、上記パネル用下地調整塗材とほぼ同様な成分の骨材
と粉体と混和液を使いつつも、その骨材及び粉体を混和
液の3倍希釈液で混練して、柔らかいペースト状とした
ものを用いる。前記仕上げ塗材5としては、タイル張り
付け用のものであつて、例えばポルトランドセメントと
硅砂等の骨材とを主成分とし、これに作業性改良剤や防
水剤、ダレ止め剤、白華防止剤、収縮防止剤などを添加
した粉体を、変成スチレン・ブタジエン系共重合体(固
形成分が約5%)から成る混和液の原液でモルタル状に
混練したものを用いる。なお、ALC製パネル7の表面
に直接塗布するパネル用下地調整塗材と、ネツト組成体
1の張りつけ下地となるネツト組成体用下地調整塗材と
は、同一の組成物とすることもある。
【0015】本実施形態の施工方法は、次の工程順番に
従って行われる。先ず、図2に示すように、旧仕上げ層
AであるALC製パネル7の表面を高圧洗浄などにより
清掃・補正し、その表面に、下地調整塗材4のうちパネ
ル用下地調整塗材を約2〜3mm程度の一定厚みだけ、
左官コテ等により被覆状態に薄く塗り付ける。この塗り
付けたパネル用下地調整塗材4の塗付層が適度に硬化し
たならば、その塗付層の表面にネツト組成体用下地調整
塗材を、やはり左官コテ等により約2〜3mm程度の被
覆状態に薄く塗り付けて下地調整塗材4からなる下地層
を形成する。
【0016】そして、このネツト組成体用下地調整塗材
の塗付層が未だ硬化しないうちに、引き続きネツト組成
体1を転圧ローラ8などによって張り付ける。このと
き、ネツト組成体1の交錯する長繊維糸で形成さた網目
にパネル用下地調整塗材が充分廻り込み浸透するよう
に、且つその短繊維不織布の表面がネツト組成体用下地
調整塗材と共に面外方向へ毛羽立つように張り付ける。
ネツト組成体1の張り付け終了後には、直射日光や降
雨、凍害などを避けて、所要期間だけ養生することによ
り、上記施工状態で完全に硬化させる。なお、ALC製
パネル7の表面に一種類の下地調整塗材4を塗り付け、
この塗付層を利用してネツト組成体1を張り付けること
もある。
【0017】上記養生期間が経過したならば、張り付け
られたネツト組成体1の表面側に、ALC用ねじ込みビ
ス3を取り付けるための位置をマーキングし、次に各マ
ーキング箇所に電動ドリル(図示略)を用いて、ネツト
組成体1の張り付け硬化された外側から、図3に示すよ
うな座掘り凹部9を穿設する。マーキングは、パネル表
面積の1平方メートル当り6箇所程度とし、ビス取付け
強度を確保するために一枚のALC製パネル7の外側面
7a(図5参照)から30mm以上離れたパネル内側の
位置とするのが好ましい。座掘り凹部9の大きさは、凹
部9の開口周縁部9aにワツシヤ2の環状の平坦部2b
を当接させるように、ワツシヤ2の窪み部2aを沈み込
ませることができる寸法とする。なお、マーキングする
単位面積当たりの個数(すなわち、単位面積当たりのA
LC用ねじ込みビス3の本数)は、施工現場のALC製
パネル7の複数箇所におけるビス3の引き抜き強度を予
め測定し、ネツト組成体1の取り付け強度を得るための
ビスの必要本数を、このビス3の引き抜き強度に基づい
て決定することが好ましい。これにより、老朽化した施
工現場のALC製パネル7に対処することができる。
【0018】次に、各座掘り凹部9の清掃した内部にワ
ツシヤ2の窪み部2aを沈み込ませるように嵌め込み、
引き続いてワツシヤ2のビス挿通孔2cへ挿通したビス
3をALC製パネル7へ向かつて電動ドライバー等でね
じ込む。このとき、一定トルクでねじ込むことにより、
ねじ込み過ぎによるパネル側のネジ切れを防止する。こ
のようにしてALC用ねじ込みビス3をねじ込むことに
より、ALC製パネル7にクラツクを生じさせることな
くビス3を連結できることになる。
【0019】上記ビス3による総てのワツシヤ2の取り
付けが終了したならば、最後に図1に示すように、新仕
上げ層Bの化粧面となるタイル6を貼着するための前記
仕上げ塗材5を、左官コテ等により上記ネツト組成体1
から毛羽立つ短繊維不織布と絡み付くように、しかもタ
イル6がワツシヤ2と接触しないように、約3mm程度
の厚みだけ塗り付けて、引き続きタイル6を張り付け固
定して本発明仕上げ構造とする。ネツト組成体1の上に
突出する部分がワツシヤ2の薄い平坦部2bのみである
ため、仕上げ塗材5は、塗布厚みを薄くすることができ
る。塗り付けられた仕上げ塗材5は、ワツシヤ2の通孔
2dにも廻り込み浸透して、先の下地調整塗材4と連続
一体化する。しかも、上記ワツシヤ2により押さえ込ま
れた状態のネツト組成体1が、その外側から仕上げ塗材
5により被覆されることになるため、新仕上げ層Bは、
ネツト組成体1とビス3により、旧仕上げ層AであるA
LC製パネル7に完全に固定一体化される。
【0020】図5に示すように、複数枚のALC製パネ
ル7にわたつて新仕上げ層Bを施工する場合には、隣接
するALC製パネル7,7の間の旧シール部10のメン
テナンスができるように、各ALC製パネル7ごとに前
述の如く下地調整塗材4,ネツト組成体1,仕上げ塗材
5及びタイル6を施すと共に、隣接するALC製パネル
7,7の間に形成されるタイル目地部Cに新シール材1
1を充填する。
【0021】なお、新仕上げ層Bをタイルを省略したモ
ルタル仕上げとする場合には、前記タイル張り付け用仕
上げ塗材5を仕上げ用モルタルに代替して、好ましくは
約3〜10mm程度の一定厚みに厚く塗り付け、硬化後
に必要に応じて表面に仕上げ塗装を施工すればよい。
【0022】(第2の実施の形態)図6は本発明に係る
ALC製外壁の仕上げ施工方法及び仕上げ構造の第2の
実施の形態を示すものであり、仕上げ構造を示す断面図
である。本実施の形態は、旧仕上げ層Aがタイル張りA
LC製パネル7であり、旧仕上げ層Aの旧タイル15の
上に新仕上げ層Bを施工してある。新仕上げ層Bは、前
記第1の実施形態と同様に、ネツト組成体1、ワツシヤ
2、ALC用ねじ込みビス3、下地調整塗材4、仕上げ
塗材5及びタイル6を用いて施工されている。
【0023】本実施形態の施工方法は、次の工程順番に
従って行われる。先ず、旧仕上げ層Aの表面を高圧洗浄
などにより清掃・補正し、その表面に、下地調整塗材4
のうちパネル用下地調整塗材を約2〜3mm程度の一定
厚みだけ、左官コテ等により被覆状態に薄く塗り付け
る。この塗り付けたパネル用下地調整塗材4の塗付層が
適度に硬化したならば、前記第1の実施の形態と同様
に、その塗付層の表面にネツト組成体用下地調整塗材
を、やはり左官コテ等により約2〜3mm程度の被覆状
態に薄く塗り付けて下地調整塗材4からなる下地層を形
成する。
【0024】そして、パネル用下地調整塗材が塗り付け
られた層が未だ硬化しないうちに、引き続きネツト組成
体1を転圧ローラ8(図2参照)などによって前記第1
の実施の形態と同様にして張り付け、下地調整塗材4を
所要期間だけ養生して完全に硬化させる。なお、旧仕上
げ層Aの表面に一種類の下地調整塗材4を塗り付け、こ
の塗付層を利用してネツト組成体1を張り付けることも
ある。
【0025】上記養生期間が経過したならば、前記第1
の実施の形態と同様に、張り付けられたネツト組成体1
の表面側に、ALC用ねじ込みビス3を取り付ける位置
をマーキングし、次に各マーキング箇所に電動ドリル
(図示略)を用いて、ネツト組成体1の張り付け硬化さ
れた外側から、旧タイル11を貫通するように座掘り凹
部9を穿設する。
【0026】次に、各座掘り凹部9の清掃した内部にワ
ツシヤ2の窪み部2aを沈み込ませるように嵌め込み、
引き続いてワツシヤ2のビス挿通孔2cへ挿通したAL
C用ねじ込みビス3をALC製パネル7に電動ドライバ
ー等でねじ込む。
【0027】上記ビス3による総てのワツシヤ2の取り
付けが終了したならば、最後に、新仕上げ層Bの化粧面
となるタイル6を貼着するための前記仕上げ塗材5を、
左官コテ等により上記ネツト組成体1から毛羽立つ短繊
維不織布と絡み付くように、しかもタイル6がワツシヤ
2と接触しないように、約3mm程度の厚みだけ塗り付
けて、引き続きタイル6を張り付け固定する。
【0028】(第3の実施の形態)図7乃至図9は本発
明に係るALC製外壁の仕上げ施工方法及び仕上げ構造
の第1の実施の形態を示すものであり、図7は仕上げ構
造を示す断面図、図8はALC製パネルの上に張り付け
られたネツト組成体の上からワツシヤ付きのALC用ね
じ込みビスをねじ込む直前状態を示す断面図、図9はワ
ツシヤ付きのALC用ねじ込みビスを示すものであつて
(A)は正面図、(B)は側面図である。
【0029】本実施の形態は、施工工数を前記第1の実
施の形態に比べて低減させようとするものであり、その
ためにワツシヤ付きのALC用ねじ込みビス14を用い
て施工してある。ワツシヤ付きのALC用ねじ込みビス
14は、図9に示すように、截頭円錐状のビス頭部13
aのねじ込み側に複数の座掘用突条部13bを形成した
ビス本体13と、平ワツシヤ12とからなり、ビス頭部
13aの頂部から周囲へワツシヤ平坦部12aを広がら
せるように、両者を溶接または回転可能に連結する等し
て一体化したものである。筋状の座掘用突条部13b
は、ビス本体13をねじ込むときに、ビス頭部13aを
沈み込ませるための凹部を座掘るためのものである。ワ
ツシヤ付きのALC用ねじ込みビス14は、平ワツシヤ
12の中央に開口部12bを設けることにより、ビス頭
部13aに設けられている係合凹部13cに、ドライバ
ー等のねじ込み工具の先端部を係合できるようにしてあ
る。平ワツシヤ12には、多数の通孔12dが設けられ
ている。ビス14は、平ワツシヤ12のビス本体13を
設ける側と反対側の表面を突出部のない平坦面としてあ
る。
【0030】本実施の形態は、旧仕上げ層AであるAL
C製パネル7の上に新仕上げ層Bを施工してある。新仕
上げ層Bは、前記第1の実施形態と同様のネツト組成体
1、下地調整塗材4、仕上げ塗材5及びタイル6を用い
て施工されている。
【0031】本実施形態の施工方法は、次の工程順番に
従って行われる。先ず、図8に示すように、第1の実施
の形態と同様してALC製パネル7の表面を高圧洗浄な
どにより清掃・補正し、その表面に、下地調整塗材4の
うちパネル用下地調整塗材を約2〜3mm程度の一定厚
みだけ、左官コテ等により被覆状態に薄く塗り付ける。
この塗り付けたパネル用下地調整塗材層が適度に硬化し
たならば、前記第1の実施の形態と同様に、その層の表
面にネツト組成体用下地調整塗材を、やはり左官コテ等
により約2〜3mm程度の被覆状態に薄く塗り付けて下
地調整塗材4らなる下地層を形成する。
【0032】そして、パネル用下地調整塗材が塗り付け
られた層が未だ硬化しないうちに、引き続きネツト組成
体1を転圧ローラ8(図2参照)などによって前記第1
の実施の形態と同様にして張り付け、下地調整塗材4を
所要期間だけ養生して完全に硬化させる。なお、ALC
製パネル7の表面に直接塗布するパネル用下地調整塗材
と、ネツト組成体1の張りつけ下地となるネツト組成体
用下地調整塗材とは、同一の組成物とすることもある。
【0033】上記養生期間が経過したならば、張り付け
られたネツト組成体1の表面側に、ALC用ねじ込みビ
ス14を取り付ける位置をマーキングし、次に各マーキ
ング箇所に、ネツト組成体1の張り付け硬化された外側
からALC製パネル7に向かつて、ALC用ねじ込みビ
ス14を電動ドライバー等でねじ込み、図7に示すよう
に、ネツト組成体1の表面側を平ワツシヤ12で押さえ
付ける。このねじ込みのとき、ワツシヤ付きのALC用
ねじ込みビス14は、下地調整塗材4の硬化層及びAL
C製パネル7を筋状の座掘用突条部13bで座掘りしな
がら螺進するため、ビス頭部13aを沈み込ませること
ができる。ビス14は、一定トルクでねじ込むことによ
り、ねじ込み過ぎによるパネル側のネジ切れを防止す
る。このようにしてALC用ねじ込みビス14をねじ込
むことにより、ALC製パネル7にクラツクを生じさせ
ることなくビス本体13を連結できることになる。
【0034】総てのALC用ねじ込みビス14の取り付
けが終了したならば、最後に、新仕上げ層Bの化粧面と
なるタイル6を貼着するための前記仕上げ塗材5を、左
官コテ等により上記ネツト組成体1から毛羽立つ短繊維
不織布と絡み付くように、しかもタイル6が平ワツシヤ
12と接触しないように、約3mm程度の厚みだけ塗り
付けて、引き続きタイル6を張り付け固定して本発明仕
上げ構造とする。仕上げ塗材5は、ネツト組成体1の上
に突出する部分がワツシヤ12の薄い平坦部12aのみ
であるため、塗布厚みを薄くすることができる。塗り付
けられた仕上げ塗材5は、ワツシヤ12の通孔12dに
も廻り込み浸透して、先の下地調整塗材4と連続一体化
する。しかも、上記ワツシヤ12により押さえ込まれた
状態のネツト組成体1が、その外側から仕上げ塗材5に
より被覆されることになるため、新仕上げ層Bは、ネツ
ト組成体1とALC用ねじ込みビス14により、旧仕上
げ層AであるALC製パネル7に完全に固定一体化され
る。
【0035】なお、新仕上げ層Bをタイルを用いないモ
ルタル仕上げとする場合には、前記タイル張り付け用仕
上げ塗材5を仕上げ用モルタルに代替して、好ましくは
約3〜10mm程度の一定厚みに厚く塗り付け、硬化後
に必要に応じて表面に仕上げ塗装を施工すればよい。
【0036】
【発明の効果】請求項1及び3記載の本発明に係るAL
C製外壁の仕上げ施工方法並び請求項4及び6記載の本
発明に係る仕上げ構造は、ネツト組成体とその取り付け
用連結具を用いる仕上げ施工を、ALC製パネルに適用
させることができるようになると共に、仕上げ塗材の厚
みを薄くして施工コストの低減を図ることができる。請
求項2記載の本発明に係るALC製外壁の仕上げ施工方
法並び請求項5記載の本発明に係る仕上げ構造は、ネツ
ト組成体とその取り付け用連結具を用いる仕上げ施工
を、タイルが貼着されているALC製外壁に適用させる
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すものであり、
仕上げ構造を示す断面図である。
【図2】同実施の形態を示すものであり、ALC製パネ
ルの上に塗布した下地調整塗材にネツト組成体を張り付
けている状態を示す断面図である。
【図3】同実施の形態を示すものであり、ネツト組成体
の上から穿設した座掘り凹部にALC用ねじ込みビスを
用いてワツシヤを取り付けようとする状態を示す断面図
である。
【図4】同実施の形態に用いるワツシヤを示すものであ
つて(A)は正面図、(B)は断面図である。
【図5】同実施の形態を示すものであり、隣接する2枚
のALC製パネルの境界部の仕上げ構造を示す断面図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示すものであり、
仕上げ構造を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示すものであり、
仕上げ構造を示す断面図である。
【図8】同実施の形態を示すものであり、ALC製パネ
ルの上に張り付けられたネツト組成体の上からワツシヤ
付きのALC用ねじ込みビスをねじ込む直前状態を示す
断面図である。
【図9】同実施の形態に用いるワツシヤ付きのALC用
ねじ込みビスを示すものであつて、(A)は正面図、
(B)は側面図である。
【符号の説明】
1…ネツト組成体、2…ワツシヤ、2a…窪み部、2b
…平坦部、3…ALC用ねじ込みビス、3a…頭部、4
…下地調整塗材、7…ALC製パネル、9…座掘り凹
部、12…平ワツシヤ、13…ビス本体、13b…座掘
用突条部、14…ALC用ねじ込みビス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA41 AA46 AB04 BA04 BA12 CA03 CC04 DC12 DC24 DD03 GA34W GA44Y GB24Y GB42Y 2E176 AA02 BB14 BB15 BB25 BB36 DD26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外壁の表面側に下地調整塗材を介してネツ
    ト組成体を張り付け、ネツト組成体の上から外壁に連結
    する連結具でワツシヤを取り付けてネツト組成体をワツ
    シヤで留め付け、更にネツト組成体の上に仕上げ塗材を
    塗布する外壁の施工方法において、前記外壁がALC製
    パネルからなり、前記連結具としてALC用ねじ込みビ
    スを用いると共に、前記ワツシヤとして該ビスの頭部を
    沈み込ませる窪み部と該窪み部の開口周縁から広がる平
    坦部とを形成したものを用い、該ALC製パネルに該ビ
    スをねじ込んで連結する前に、前記ネツト組成体の上か
    ら座掘り凹部を穿設し、該座掘り凹部に窪み部を埋設し
    たワツシヤの平坦部で前記ネツト組成体を留め付けるこ
    とを特徴とするALC製外壁の仕上げ施工方法。
  2. 【請求項2】前記外壁は前記ALC製パネルにタイルが
    貼着されており、該タイルの表面側に前記下地調整塗材
    を介してネツト組成体を張り付ける請求項1記載のAL
    C製外壁の仕上げ施工方法。
  3. 【請求項3】外壁の表面側に下地調整塗材を介してネツ
    ト組成体を張り付け、ネツト組成体の上から外壁に連結
    する連結具でワツシヤを取り付けてネツト組成体をワツ
    シヤで留め付け、更にネツト組成体の上に仕上げ塗材を
    塗布する外壁の施工方法において、前記外壁がALC製
    パネルからなり、前記連結具としてビス頭部の頂部から
    周囲へワツシヤ平坦部を広がらせるようして前記ワツシ
    ヤを一体化すると共にビス頭部のねじ込み側に座掘用突
    条部を形成したワツシヤ付きのALC用ねじ込みビスを
    用い、該ALC製パネルに該ビスをねじ込んで連結する
    ときに、座掘用突条部で座掘りしなからねじ込むことに
    より、前記ネツト組成体からALC製パネル向かって形
    成される座掘部にビス頭部を沈み込ませることを特徴と
    するALC製外壁の仕上げ施工方法。
  4. 【請求項4】外壁の表面側に下地調整塗材を介してネツ
    ト組成体が張り付けられ、ネツト組成体の上から外壁に
    連結する連結具で取り付けられたワツシヤでネツト組成
    体が留め付けられ、更にネツト組成体の上に仕上げ塗材
    が塗布された外壁構造において、前記外壁がALC製パ
    ネルからなり、前記連結具としてALC用ねじ込みビス
    を用いると共に、前記ワツシヤとして該ビスの頭部を沈
    み込ませる窪み部と窪み部の開口周縁から広がる平坦部
    とを形成したものを用い、前記ネツト組成体の上から穿
    設した座掘り凹部にワツシヤの窪み部を埋設すると共に
    ワツシヤの平坦部で前記ネツト組成体を留め付けてある
    ことを特徴とするALC製外壁の仕上げ構造。
  5. 【請求項5】前記外壁は前記ALC製パネルにタイルが
    貼着され、該タイルの表面側に前記下地調整塗材を介し
    てネツト組成体が張り付けられている請求項4記載のA
    LC製外壁の仕上げ構造。
  6. 【請求項6】外壁の表面側に下地調整塗材を介してネツ
    ト組成体が張り付けられ、ネツト組成体の上から外壁に
    連結する連結具で取り付けられたワツシヤでネツト組成
    体が留め付けられ、更にネツト組成体の上に仕上げ塗材
    が塗布された外壁構造において、前記外壁がALC製パ
    ネルからなり、前記連結具としてビス頭部の頂部から周
    囲へワツシヤ平坦部を広がらせるようして前記ワツシヤ
    を一体化すると共にビス頭部のねじ込み側に座掘用突条
    部を形成したワツシヤ付きのALC用ねじ込みビスを用
    い、前記ネツト組成体から該ALC製パネルに向かって
    該ビスの頭部を沈み込ませてあることを特徴とするAL
    C製外壁の仕上げ構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001342730A (ja) * 2000-06-02 2001-12-14 Inax Corp タイル張り工法
JP2015010453A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 株式会社竹中工務店 タイル張り工法及び外壁
JP2018178534A (ja) * 2017-04-13 2018-11-15 株式会社祥起 金属製薄型接着補助器具、当該金属製薄型接着補助器具を用いるモルタル接着壁及びその施工方法並びにタイル貼り付け壁及びその施工方法

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