JP2000213445A - 配電手段、放電用配電手段および点火用配電手段 - Google Patents

配電手段、放電用配電手段および点火用配電手段

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JP2000213445A
JP2000213445A JP2000057862A JP2000057862A JP2000213445A JP 2000213445 A JP2000213445 A JP 2000213445A JP 2000057862 A JP2000057862 A JP 2000057862A JP 2000057862 A JP2000057862 A JP 2000057862A JP 2000213445 A JP2000213445 A JP 2000213445A
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circuit
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Toshiyasu Suzuki
利康 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば直列インバータ回路を応用した点火回
路において「両点火コイル99のうち、どちらか一方も
しくは両方の点火用放電ギャップ134でスパークが発
生する様に配電するとき互いに相手に影響を与えない様
にすること」と「配電用スイッチ(トランジスタ13
9)の駆動回路を簡単化すること」である。 【構成】 例えば図の通り「直流電源201及びサイリ
スタ137、138(、ダイオード105、106)の
接続体」に「トランジスタ139、ダイオード107、
108、転流コンデンサ111、点火コイル99及び点
火用放電ギャップ134等」の2組を対等に接続するこ
とを特徴としている。このことによって、両点火コイル
99のどちらか一方もしくは両方に電力が配分されても
両点火コイル99は互いに相手に影響を与えずにそれぞ
れ別々に点火動作を行うことができる。また、必要に応
じて上記接続体に接続する上記組数を増やすことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、電力変換回路を応用し、複数の
「負荷手段とインダクタンス手段を接続した負荷インダ
クタンス手段(例:その2次コイルに点火用放電ギャッ
プを接続した点火コイル。)」のうち少なくとも1つの
負荷インダクタンス手段を選ぶことができる配電手段に
関する。本発明の配電手段を直列インバータ回路を応用
した放電用配電手段{例:点火用配電手段(電子配電機
能付き点火回路)。}に利用すると、複数の昇圧用変圧
器(例:点火コイル。)のうち少なくとも1つの昇圧用
変圧器を選ぶことができる。すなわち、本発明の放電用
配電手段は、その少なくとも1つの昇圧用変圧器に接続
された放電ギャップ(例:点火用放電ギャップ。)に高
電圧を供給することができる。従って、本発明の配電手
段、さらに放電用配電手段を利用した点火用配電手段
(電子配電機能付き点火回路)は、複数の点火コイルを
持つ点火回路に対して有効である。特に、内燃機関用点
火回路、アルコール・エンジン用点火回路、スパーク・
アシスト・ディーゼル・エンジン用点火回路又はロケッ
ト・エンジン用点火回路などに対して有効である。
【0002】
【背景技術】以下、配電手段の1種であり、さらに放電
用配電手段の1種でもある点火用配電手段を中心に述べ
て行くが、従来の配電手段や放電用配電手段についても
実質的に同じ事が言える。先ず、点火用配電手段の基に
なる点火回路(直列インバータ回路を応用した放電発生
回路の1種)の1例について説明する。図2の点火回路
はCCDI方式(又はダブルCDI方式。Capaci
tor Chargeand Discharge I
gnition)の点火回路(特に内燃機関用とロケッ
ト・エンジン用。)で、図中88は定電圧手段、89は
マイナス電圧を出力するDC−DCコンバータである。
図2の点火回路は転流コンデンサ111の充電時と放電
時にスパークを発生するので、従来のCDI方式または
電流しゃ断方式の点火回路の様に『点火のための準備動
作(そのコンデンサの充電またはその点火コイルの励
磁。)を必要としない』という第1の利点が有る。従っ
て、図2の点火回路は内燃エンジンの高速回転化に難無
く対応することができる。
【0003】DC−DCコンバータ89(図3にその1
回路例を示す。)を強化すれば数十ミリ・セカンドのス
パーク期間も可能だから、この猛烈なスパーク・エネル
ギーが厳寒時のエンジン始動に大いに役立つ。これは、
図2の点火回路が転流コンデンサ111の充放電の繰り
返し回数によって、また、そのコンデンサ容量の大きさ
を変えることによって『そのスパーク期間とスパーク・
エネルギーを自由に設定することができる』という第2
の利点が有るからである。尚、前記コンデンサ容量の大
きさによって前記スパーク・エネルギーを変えることが
できるのはそれによってスパーク電流のピーク値が変わ
るからである。また、逆に点火が容易な時にそのスパー
ク・エネルギーを絞って節約することもできる。さら
に、燃焼光センサーと組み合せて、このセンサー信号を
フィード・バックしてその点火タイミングの他にそのス
パーク期間とスパーク・エネルギーを最適に調整するこ
とも可能である。もちろん、図2の点火回路はアルコー
ル・エンジン、スパーク・アシスト・ディーゼル・エン
ジン又はロケット・エンジン等の点火にも役に立つ。
【0004】ここで、図2の点火回路の仕組みについて
述べる。この回路は直列インバータ回路を応用してお
り、スイッチング回路135、136はゲート・ターン
・オフ・サイリスタ(GTO)の様に自己保持機能と自
己消弧機能を持っている。ダイオード107、108は
転流コンデンサ111の振動電圧のピーク値を一定にす
る。このため、ダイオード105、106にはほとんど
電流は流れないが、これらは点火動作に伴うサージ電圧
対策である。ダイオード107、108の作用は次の通
りである。スイッチング回路136のオン期間中、転流
コンデンサ111の電圧がコンデンサ70の電圧と同じ
になると、それまで逆電圧のためオフだったダイオード
108がターン・オンするので、1次コイル99aの電
流はダイオード103、スイッチング回路136及びダ
イオード108を流れる様になり、転流コンデンサ11
1の電圧はもうそれ以上増えない。一方、スイッチング
回路135のオン期間中、転流コンデンサ111の電圧
がゼロになると、それまで逆電圧のためオフだったダイ
オード107がターン・オンするので、1次コイル99
aの電流はダイオード107、スイッチング回路135
及びダイオード102を流れる様になり、転流コンデン
サ111の電圧はゼロのままになる。この様にその電圧
はゼロとその電源電圧の間に制限され、そのピーク値は
一定となる。
【0005】それから、図2の回路は本発明者が考え出
した制御方式(参考:特開昭62−5019号)を用い
ている。スイッチング回路135のターン・オフがスイ
ッチング回路136のターン・オンの引き金になり、ス
イッチング回路136のターン・オフがスイッチング回
路135のターン・オンの引き金になっている。そこ
で、以後この制御方式のことをターン・オフ・トリガー
方式と呼ぶことにする。そのためにスイッチング回路1
35のオン・オフをトランジスタ93等が検出し、スイ
ッチング回路136のオン・オフをトランジスタ92等
が検出する。但し、このオン・オフ検出方法はトランジ
スタ95〜98の各コレクタしゃ断電流の影響を受ける
から、できるだけこれらが小さいトランジスタを選ぶ必
要が有るし、温度などによってこれらが大きくならない
様に工夫する必要も有る。そして、ダイオード101〜
104はファースト・リカバリー型であることが望まし
い。
【0006】さて、このターン・オフ・トリガー動作は
次の様になる。入力端子112に入力されている点火信
号が立ち上がると、スイッチンク回路135とトランジ
スタ93はオフだから、トランジスタ90がターン・オ
ンし、コンデンサ109の充電電流がトランジスタ91
をターン・オンさせる。その結果、トランジスタ94も
オフだから、トランジスタ91がスイッチング回路13
6をトリガーする。スイッチング回路136のオン期間
中トランジスタ92もオンで、これが抵抗119を介し
てトランジスタ96のベース電位を持ち上げることによ
りスイッチング回路135をしっかりとオフに保つと同
時にコンデンサ110を充電する。スイッチング回路1
36と共にトランジスタ92がターン・オフすると、コ
ンデンサ110の放電電流が抵抗120とトランジスタ
96のエミッタ接合(エミッタ・ベース間PN接合)を
通るから、スイッチング回路135がトリガーされる。
【0007】スイッチング回路135と共にトランジス
タ93、94がオンのとき、トランジスタ94がしっか
りとスイッチング回路136をオフに保つ。このとき前
記点火信号がハイ・レベルであれば、トランジスタ93
がトランジスタ90をオフに保つので、コンデンサ10
9が放電する。スイッチング回路135と共にトランジ
スタ93がターン・オフするとき前記点火信号がハイ・
レベルであれば、再びトランジスタ90がターン・オン
する。以後、同様に同じ事が繰り返され、この回路は発
振する。この繰り返しは前記点火信号がハイ・レベルで
ある限り続く。この繰り返しの間この点火回路はスパー
クを連続的に発生する。しかし、トランジスタ93がタ
ーン・オフするとき、前記点火信号がロー・レベルであ
れば、トランジスタ90はオフのままで、この点火回路
はそのスパーク動作を停止する。
【0008】尚、点火コイル99について言えばその2
つのリーケージ・インダクタンスに比べてその励磁(又
は相互)インダクタンスが相当大きいことが望ましく、
点火コイル99は磁気抵抗ができるだけ小さい閉磁路型
の方が良い。また、点火コイル99と点火用放電ギャッ
プ134は点火ノイズ対策としてシールドした方が良
い。できれば点火コイル99のリード線は貫通コンデン
サを介してそのシールド・ケースから引き出したい。さ
らに、スイッチング電源の様にこの回路の発振周波数を
高めることにより点火コイル99を小型、軽量化でき
る。(第3の利点)
【0009】ところで、コンデンサ70を充電するのに
DC−DCコンバータ89の直流出力だけを用いるので
はなく、車載のACG(交流発電機)の交流出力電圧を
変圧器で昇圧、整流した直流出力を用いることも考えら
れる。つまり、並列充電である。そうすればDC−DC
コンバータ89は、エンジン始動時とACGの出力が足
りない時だけシュミット・トリガー回路の制御により自
動的に動作する。ただし、前記交流の周波数には高低が
あるから、前記変圧器は図3の変圧器69に比べて大き
く、重くなる。これを解決するには最初からACGにバ
ッテリー充電用とコンデンサ70充電用に2種類の交流
出力電圧を取り出せる様に巻線を追加しておくか、ある
いは、前記周波数が低いときDC−DCコンバータ89
を動作させ、高いとき小型にした前記変圧器を動作させ
る様に切り換えれば良い。さらに、この後者の場合、前
記変圧器と変圧器69を共通にすることも考えられる。
【0010】さらに、図1の回路は前述のCCDI方式
点火回路の電子配電回路の一例を示したものである。こ
の回路では点火コイル99、転流コンデンサ111、ト
ランジスタ139及びダイオード107、108等の組
合せの2組がどちらもサイリスタ137、138及びダ
イオード105、106に対して対等に接続されてい
る。スイッチ140、141によってどちらの、あるい
は、両方の点火用放電ギャップ134でスパークが発生
するのかが決まる。尚、必要に応じて前記組合せの数を
増やしてももちろん構わない。また、スパーク電流のピ
ーク値を増減させるために転流コンデンサ111のコン
デンサ容量を変える方法の一例は次の通りである。トラ
ンジスタ139と転流コンデンサ111の直列回路に同
様の直列回路を複数個並列接続して、それぞれの転流コ
ンデンサ111によってそのコンデンサ容量の大きさを
変えれば、使用する転流コンデンサ111を切り換える
ことにより結果的にそのコンデンサ容量を変えることが
できる。
【0011】図3に図2中のDC−DCコンバータ89
の1例を示す。図3の回路はシュミット・トリガー回路
で定電圧制御した、自己発振型プッシュ・プル式DC−
DCコンバータ回路である。トランジスタ72、73、
ダイオード74及び抵抗77〜81がシュミット・トリ
ガー回路を構成する。ダイオード75、85、抵抗82
〜84及びコンデンサ76は2次側のマイナス出力電圧
とそのシュミット・トリガー回路の入力電圧をマッチン
グさせるために有る。その仕組みは次の通りである。ダ
イオード75のアノード電位は抵抗84、ダイオード7
5、85及びコンデンサ76によって1.2ボルト前後
の一定電位に固定される。このアノード電位とトランジ
スタ73のベース電位(0.7ボルト前後)と出力端子
86の電位の関係は、ちょうど「てこの原理」における
支点、作用点、力点の関係に似ており、抵抗83、82
の抵抗比でほぼ決まる。この様にしてマッチングが行わ
れる。以上の構成によりマイナス出力電圧の大きさが所
定値より小さければ、トランジスタ71がシュミット・
トリガー回路に従ってこの回路のインバータ回路部を動
作させ、そうでなければ停止させる。尚、この回路のイ
ンバータ部を図4の回路で構成する場合どちらの抵抗3
1もスイッチング手段(図示せず。)を介してアースに
接続し、このスイッチング手段のオン、オフをトランジ
スタ72のオン、オフと正反対に制御すれば良い。従っ
て、トランジスタ71は要らない。
【0012】
【関連特許】 a)特開昭52−104634号 b)特開昭54−3627号 c)特開昭57−168066号 d)特開昭59−54772号 e)特開昭62−5019号 f)特許願昭61−013938号 g)特開昭62−217017号 h)特開昭62−228815号 i)WO 87/04575号 j)特願昭62−120234号 k)特願昭62−126875号 l)WO 88/01804号 m)WO 88/01805号 n)特願昭63−4820号
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の回路を示す回路図である。
【図2】本発明者の先行技術である点火回路の1例を示
す回路図である。
【図3】図2の点火回路のDC−DCコンバータ部の1
回路例を示す回路図である。
【図4】図3のDC−DCコンバータのインバータ回路
部の1例を示す回路図である。
【符号の説明】
88 定電圧手段 89 DC−DCコンバータ 99 点火コイル 99a 1次コイル 134 点火用放電ギャップ 135、136 スイッチング回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月28日(2000.2.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 配電手段、放電用配電手段
および点火用配電手段
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、電力変換回路を応用し、複数の
「負荷手段とインダクタンス手段を接続した負荷インダ
クタンス手段(例:その2次コイルに点火用放電ギャッ
プを接続した点火コイル。)」のうち少なくとも1つの
負荷インダクタンス手段を選ぶことができる配電手段に
関する。本発明の配電手段を直列インバータ回路を応用
した放電用配電手段{例:点火用配電手段(電子配電機
能付き点火回路)。}に利用すると、複数の昇圧変圧器
(例:点火コイル。)等のうち少なくとも1つの昇圧変
圧器等を選ぶことができる。すなわち、本発明の放電用
配電手段は、その少なくとも1つの昇圧変圧器に接続さ
れた放電ギャップ(例:点火用放電ギャップ。)に高電
圧を供給することができる。従って、本発明の配電手段
や放電用配電手段を利用した点火用配電手段(電子配電
機能付き点火回路)は、複数の点火コイルを持つ点火回
路の電子配電に対して有効である。特に内燃機関用点火
回路、アルコール・エンジン用点火回路、スパーク・ア
シスト・ディーゼル・エンジン用点火回路又はロケット
・エンジン用点火回路などに対して有効である。
【0002】
【背景技術】以下、配電手段の1種であり、さらに放電
用配電手段の1種でもある点火用配電手段を中心に述べ
て行くが、従来の配電手段や放電用配電手段についても
実質的に同じ事が言える。先ず、点火用配電手段の基に
なる点火回路(直列インバータ回路を応用した放電発生
回路の1種)の1例について説明する。図2の点火回路
はCCDI方式(又はダブルCDI方式。Capaci
tor Chargeand Discharge I
gnition)の点火回路(特に内燃機関用とロケッ
ト・エンジン用。)で、図中88は定電圧手段、89は
マイナス電圧を出力するDC−DCコンバータである。
図2の点火回路は転流コンデンサ111の充電時と放電
時にスパークを発生するので、従来のCDI方式または
電流しゃ断方式の点火回路の様に『点火のための準備動
作(そのコンデンサの充電またはその点火コイルの励
磁。)を必要としない』という第1の利点が有る。従っ
て、図2の点火回路は内燃エンジンの高速回転化に難無
く対応することができる。
【0003】DC−DCコンバータ89(図3にその1
回路例を示す。)を強化すれば数十ミリ・セカンドのス
パーク期間も可能だから、この猛烈なスパーク・エネル
ギーが厳寒時のエンジン始動に大いに役立つ。これは、
図2の点火回路が転流コンデンサ111の充放電の繰り
返し回数によって、また、そのコンデンサ容量の大きさ
を変えることによって『そのスパーク期間とスパーク・
エネルギーを自由に設定することができる』という第2
の利点が有るからである。尚、前記コンデンサ容量の大
きさによって前記スパーク・エネルギーを変えることが
できるのはそれによってスパーク電流のピーク値が変わ
るからである。また、逆に点火が容易な時にそのスパー
ク・エネルギーを絞って節約することもできる。さら
に、燃焼光センサーと組み合せて、このセンサー信号を
フィード・バックしてその点火タイミングの他にそのス
パーク期間とスパーク・エネルギーを最適に調整するこ
とも可能である。もちろん、図2の点火回路はアルコー
ル・エンジン、スパーク・アシスト・ディーゼル・エン
ジン又はロケット・エンジン等の点火にも役に立つ。
【0004】ここで、図2の点火回路の仕組みについて
述べる。この回路は直列インバータ回路を応用してお
り、スイッチング回路135、136はゲート・ターン
・オフ・サイリスタ(GTO)の様に自己保持機能と自
己消弧機能を持っている。ダイオード107、108は
転流コンデンサ111の振動電圧のピーク値を一定にす
る。つまり、ダイオード107は転流コンデンサ111
の電圧を電圧ゼロにクランプする電圧クランプ手段の役
割を果たし、ダイオード108は転流コンデンサ111
の電圧を電源電圧(電源コンデンサ70の電圧)にクラ
ンプする電圧クランプ手段の役割を果たすので、転流コ
ンデンサ111の電圧は電圧ゼロとその電源電圧の間に
制限される。このため、ダイオード105、106には
ほとんど電流は流れないが、これらは点火動作に伴うサ
ージ電圧対策である。ダイオード107、108の作用
は次の通りである。スイッチング回路136のオン期間
中、転流コンデンサ111の電圧がその電源電圧と同じ
になると、それまで逆電圧のためオフだったダイオード
108がターン・オンするので、1次コイル99aの電
流はダイオード103、スイッチング回路136及びダ
イオード108を流れる様になり、転流コンデンサ11
1の電圧はもうそれ以上増えない。一方、スイッチング
回路135のオン期間中、転流コンデンサ111の電圧
がゼロになると、それまで逆電圧のためオフだったダイ
オード107がターン・オンするので、1次コイル99
aの電流はダイオード107、スイッチング回路135
及びダイオード102を流れる様になり、転流コンデン
サ111の電圧はゼロのままになる。この様に転流コン
デンサ111の電圧は電圧ゼロとその電源電圧(電源コ
ンデンサ70の電圧)の間に制限され、そのピーク値は
一定となる。
【0005】それから、図2の回路は本発明者が考え出
した制御方式(参考:特開昭62−5019号)を用い
ている。スイッチング回路135のターン・オフがスイ
ッチング回路136のターン・オンの引き金になり、ス
イッチング回路136のターン・オフがスイッチング回
路135のターン・オンの引き金になっている。そこ
で、以後この制御方式のことをターン・オフ・トリガー
方式と呼ぶことにする。そのためにスイッチング回路1
35のオン・オフをトランジスタ93等が検出し、スイ
ッチング回路136のオン・オフをトランジスタ92等
が検出する。但し、このオン・オフ検出方法はトランジ
スタ95〜98の各コレクタしゃ断電流の影響を受ける
から、できるだけこれらが小さいトランジスタを選ぶ必
要が有るし、温度などによってこれらが大きくならない
様に工夫する必要も有る。そして、ダイオード101〜
104はファースト・リカバリー型であることが望まし
い。
【0006】さて、このターン・オフ・トリガー動作は
次の様になる。入力端子112に入力されている点火信
号が立ち上がると、スイッチンク回路135とトランジ
スタ93はオフだから、トランジスタ90がターン・オ
ンし、コンデンサ109の充電電流がトランジスタ91
をターン・オンさせる。その結果、トランジスタ94も
オフだから、トランジスタ91がスイッチング回路13
6をトリガーする。スイッチング回路136のオン期間
中トランジスタ92もオンで、これが抵抗119を介し
てトランジスタ96のベース電位を持ち上げることによ
りスイッチング回路135をしっかりとオフに保つと同
時にコンデンサ110を充電する。スイッチング回路1
36と共にトランジスタ92がターン・オフすると、コ
ンデンサ110の放電電流が抵抗120とトランジスタ
96のエミッタ接合(エミッタ・ベース間PN接合)を
通るから、スイッチング回路135がトリガーされる。
【0007】スイッチング回路135と共にトランジス
タ93、94がオンのとき、トランジスタ94がしっか
りとスイッチング回路136をオフに保つ。このとき前
記点火信号がハイ・レベルであれば、トランジスタ93
がトランジスタ90をオフに保つので、コンデンサ10
9が放電する。スイッチング回路135と共にトランジ
スタ93がターン・オフするとき前記点火信号がハイ・
レベルであれば、再びトランジスタ90がターン・オン
する。以後同様に同じ事が繰り返され、図2の点火回路
は発振する。その繰返しは前記点火信号がハイ・レベル
である限り続く。その繰返しの間この点火回路はスパー
クを連続的に発生する。しかし、トランジスタ93がタ
ーン・オフするとき、前記点火信号がロー・レベルであ
れば、トランジスタ90はオフのままで、この点火回路
はそのスパーク動作を停止する。
【0008】
【問題点】図2の点火回路に従来の配電手段を組み合わ
せた点火用配電手段(=電子配電機能付き点火回路)を
図5〜図6に2例示す。図5の点火用配電手段では2組
の「トランジスタ150、151と1次コイル159a
の直列回路など」が「サイリスタ137、138の接続
点とダイオード107、108の接続点」の間などに対
等に並列接続されているが、必要ならその組数を増やし
て同様に並列接続することもできる。各組のトランジス
タ150、151の接続体は双方向性可制御スイッチン
グ手段を構成し、どちらか一方の組の双方向性可制御ス
イッチング手段をオン駆動すれば、その組の点火コイル
159等が選択されて点火電力がその点火コイル159
等に配分される。但し、負荷手段となる点火用放電ギャ
ップ134とインダクタンス手段となる点火コイル99
の接続体は負荷インダクタンス手段を構成するのである
が、配電する上で注意しなければならないのは、そのス
パーク放電などの有無によってその入力インピーダンス
が激変することである。
【0009】しかしながら、同時に2点着火など複数点
着火を行おうとして全組の双方向性可制御スイッチング
手段を同時にオン駆動した場合、複数点着火し難くな
り、1組の点火コイル159等だけにしか充分に配電で
きないことが多くなる。従って、『状態によってインピ
ーダンスが変化する負荷インダクタンス手段を複数個選
択するとき同時にほぼ均等に電力を配分し難い』という
第1の問題点が図5の点火用配電手段に有る。
(第1の問題点)
【0010】これは、1つの点火用放電ギャップ134
で絶縁破壊が起きると、その点火用放電ギャップ134
と接続される同じ組の点火コイル159等に配分電力の
ほとんどが集中してしまうため、他組の点火コイル15
9等に配分電力が余り行かなくなり、他組の点火用放電
ギャップ134で絶縁破壊が起き難くなるからである。
つまり、絶縁破壊した点火用放電ギャップ134は自分
と接続される同じ組の点火コイル159の2次側を短絡
するため、その点火コイル159の1次側から見たイン
ダクタンスが急減する(ほぼ励磁インダクタンスからほ
ぼ両リーケージ・インダクタンスの和になる)ので、転
流コンデンサ111の充放電電流はインダクタンスの小
さい「その組の点火コイル159の両リーケージ・イン
ダクタンスのほぼ和」の方が流れ易くなり、インダクタ
ンスの大きい「他組の点火コイル159の励磁インダク
タンス」の方には流れ難くなるからである。しかも、昇
圧作用を行う点火コイル159はその2次側の巻線間静
電容量などの影響が大きく、充分な電力が供給されてそ
れら巻線間静電容量などが充電されないと、その2次側
出力電圧の大きさは絶縁破壊を起こす程充分に大きくな
れないからである。
【0011】また、たとえ図5の点火用配電手段におい
て両点火用放電ギャップ134に同時にほぼ均等に電力
を配分できるとしても、「どちらか1方の組の点火コイ
ル159等を選択する時」と「両組の点火コイル159
等を選択する時」とでは、つまり、『負荷インダクタン
ス手段の選択の仕方によって電力供給期間(総スパーク
期間)および配分電力が変化してしまう』という第2の
問題点が図5の点火用配電手段に有る。
(第2の問題点) これは、両組の点火コイル159等を選択したとき同時
にほぼ均等に電力を配分できると言うことは、簡単に考
えれば1次側から見た両点火コイル159のインダクタ
ンスが同じであると言うことだから、その合成インダク
タンスもその配分電力も半分になるからである。
【0012】さらに、図6の点火用配電手段では2組の
点火回路(サイリスタ137、138、点火コイル15
9、点火用放電ギャップ134、ダイオード107、1
08及び転流コンデンサ111等の接続体)が2つのダ
イオード152を使ってサイリスタ137を共通化して
いるため、サイリスタ(137)1つが節約できたが、
パワー・ダイオード(152)2つが余計に必要になる
ので、『電力用半導体スイッチの部品点数が多い』とい
う第3の問題点が図6の点火用配電手段に有る。
(第
3の問題点) 「サイリスタ等の電力用の可制御スイッチング手段」や
「パワー・ダイオード等の電力用の非可制御スイッチン
グ手段」つまり電力用半導体スイッチはスペースが要る
し、コストは掛かるし、発熱量が多いからできるだけ少
ない方が良い。
【0013】尚、図6の点火用配電手段では1つの1次
コイル159aに必ず専用の1つの転流コンデンサ11
1が接続され、その充放電電流が必ずその1次コイル1
59aだけを流れる様になっているので、前述した第
1、第2の問題点は無い。また、必要に応じて上記点火
回路の組数を増やし、同様にダイオード152を使って
サイリスタ137を共通化する様に追加接続することが
できる。
【0014】
【発明の目的】そこで、『状態によってインピーダンス
が変化してしまう負荷インダクタンス手段であっても複
数選択のとき同時に均等に電力を配分することもでき
て、負荷インダクタンス手段の選択の仕方によって電力
供給期間も配分電力も変化することが無く、電力用半導
体スイッチの部品点数を減らすことができる』配電手段
を提供することを目的としている。
【0015】
【発明の開示】即ち、請求項1記載の配電手段である。
負荷インダクタンス手段それぞれに専用の「キャパシタ
ンス手段と双方向性の第1の可制御スイッチング手段」
を1組ずつ直列接続し、第1の可制御スイッチング手段
それぞれを使って「負荷インダクタンス手段とキャパシ
タンス手段の各直列回路」ごと接続を切り換えており、
しかも、アーム対の構成要素となる第2、第3の可制御
スイッチング手段を他の構成要素を使わずに直に共通化
していることを特徴とする。
【0016】このことによって、各キャパシタンス手段
は負荷インダクタンス手段を1つずつ受け持つので、
『状態によってインピーダンスが変化してしまう負荷イ
ンダクタンス手段であっても複数個選択のとき同時に均
等に電力を配分することもできて、負荷インダクタンス
手段の選択の仕方によって電力供給期間も配分電力も変
化することが無い。』
(第1、第2の効果) そして、アーム対の構成要素となる第2、第3の可制御
スイッチング手段を他の構成要素を使わずに直に共通化
しており、図6の配電手段の様に共通化のためにダイオ
ード(152)を使っていないので、図6の配電手段に
比べて『電力用半導体スイッチの部品点数を減らすこと
ができる。』 (第3の効果)
【0017】本発明が請求項3記載の放電用配電手段に
対応する場合、各昇圧変圧手段は偏磁し難くなり、その
励磁インダクタンスに励磁電流が流れ難くなるので、後
述する追加効果が有る。
(追加効果)
【0018】
【発明を実施するための最良の形態】本発明をより詳細
に説明するために以下添付図面に基づいてこれを説明す
る。図1の実施例では所定数Nを2として次の通りそれ
ぞれが前述した請求項1記載中の各構成要素に相当す
る。 a)直流電源201が前述した直流電源手段に。 b)「1方向だけ可制御な逆導通型の双方向性スイッチ
ング手段である各トランジスタ139」が前述した各第
1の可制御スイッチング手段に。 c)各転流コンデンサ111が前述した各キャパシタン
ス手段に。 d)各点火用放電ギャップ134が前述した各負荷手段
に。 e)各点火コイル99が前述した各インダクタンス手段
に。 f)「点火用放電ギャップ134と点火コイル99の各
接続体」が前述した各負荷インダクタンス手段に。 g)サイリスタ138が前述した第2の可制御スイッチ
ング手段に。 h)直流電源201とサイリスタ138を共通にして
「直流電源201、トランジスタ139、転流コンデン
サ111、1次コイル99a及びサイリスタ138を含
む閉回路」それぞれが前述した第1の閉回路それぞれ
に。 i)サイリスタ137が前述した第3の可制御スイッチ
ング手段に。 j)サイリスタ137を共通にして「転流コンデンサ1
11、トランジスタ139、サイリスタ137及び1次
コイル99aを含む閉回路」それぞれが前述した第2の
閉回路それぞれに。 k)ダイオード108が前述した第1の電圧クランプ手
段に。 l)ダイオード107が前述した第2の電圧クランプ手
段に。
【0019】図1の実施例では「トランジスタ139、
転流コンデンサ111、点火コイル99、点火用放電ギ
ャップ134及びダイオード107、108等の接続
体」2組がどちらも「直流電源201及びサイリスタ1
37、138等の接続体」に対して対等に接続されてい
る。ダイオード105、106は図2の回路の説明でも
述べた通り点火動作に伴うサージ電圧対策である。スイ
ッチ140、141によってどちらの点火用放電ギャッ
プ134で、あるいは、両方の点火用放電ギャップ13
4でスパークが発生するのかが決まる。必要に応じて前
記接続体の組数を増やしてももちろん構わない。
【0020】各点火コイル99には専用の転流コンデン
サ111が1つずつ接続され、しかも、各トランジスタ
139を使って「転流コンデンサ111と1次コイル9
9aの各直列回路」ごと接続を切り換えるので、『点火
コイル99と点火用放電ギャップ134の各接続体の入
力インピーダンスはスパーク放電などの有無によって変
化するけれども、両接続体に同時配電するとき均等に電
力を配分することもできる』という第1の効果が有る。
(第1の効果)
【0021】また、点火コイル99と点火用放電ギャッ
プ134の各接続体は互いに独立し、専用の転流コンデ
ンサ111と共に共振動作するので、両接続体に同時配
電しても両接続体は電力供給期間(総スパーク期間)と
配分電力に関して互いに相手の影響を受けない。従っ
て、『点火コイル99と点火用放電ギャップ134の各
接続体の選択の仕方によって電力供給期間も配分電力も
変化することが無い』という第2の効果が有る。
(第2の効果)
【0022】さらに、アーム対の構成要素となるサイリ
スタ137、138に点火コイル99等の各接続体を直
接接続してに共通化しており、図6の配電手段の様に共
通化のためにダイオード(152)を使っていないの
で、図6の配電手段に比べて『電力用半導体スイッチの
部品点数を減らすことができる』という第3の効果が有
る。
(第3の効果)
【0023】尚、図1の実施例には以下の通り第1〜第
4の追加効果が有る。 a)本発明者の先行発明である図2の点火回路で述べた
通り転流コンデンサ111の電圧をクランプするダイオ
ード107、108の各作用により転流コンデンサ11
1の電圧はゼロとその電源電圧の間に制限される。この
ため、サイリスタ137のターン・オフ後サイリスタ1
38がターン・オンする時いつも転流コンデンサ111
の電圧はゼロだから、サイリスタ138のターン・オン
直後1次コイル99aにその電源電圧が印加されるし、
サイリスタ138のターン・オフ後サイリスタ137が
ターン・オンする時いつも転流コンデンサ111の電圧
はその電源電圧と同じだから、サイリスタ137のター
ン・オン直後1次コイル99aにその電源電圧と同じ電
圧が逆向きに印加される。その結果、『1次コイル99
aのプラス、マイナス電圧の各ピーク値の大きさは常に
その電源電圧と同じ大きさで、一定化する』という第1
の追加効果が有る。
【0024】b)図1の実施例は、1次コイル99aの
電流が転流コンデンサ111を流れている間は従来のC
DI式点火回路の様に作用し、1次コイル99aの電流
が途中からダイオード108又は107を流れる様にな
ると両リーケージ・インダクタンスに蓄積された励磁エ
ネルギーによって従来の電流しゃ断式点火回路の様に作
用するので、両点火方式の長所を持ち、『2次側出力電
圧の立上り又は立下りが鋭く、放電維持電圧の増加に強
い』という第2の追加効果が有る。 c)前記第1、第2の追加効果を同様に持つ特開昭60
−237174号などの場合、その2次コイルから1方
向の電圧しか出力できない。一方、図1の実施例の場
合、『その2次コイルからプラス、マイナスの電圧を交
互に出力することができる』という第3の追加効果が有
る。 d)上記特開昭60−237174号などの場合、その
点火コイルの1次側電流は常に1方向しか流れず直流成
分を含む様になるため、その点火コイルの『偏磁(励磁
インダクタンスの励磁)』が起きてしまう。その先行発
明や本発明を含むダブルCDI式点火回路では両リーケ
ージ・インダクタンスの励磁エネルギーは点火エネルギ
ーとして取り出せて役に立つけれども、励磁インダクタ
ンスの励磁エネルギー(偏磁エネルギー)は取り出せず
浪費されるだけで、点火エネルギーとして役に立たな
い。一方、図1の実施例の場合、1次コイル99aに大
まかにプラス成分・マイナス成分対称形の1次側電流が
流れるので、『点火コイル99が偏磁し難い』という第
4の追加効果が有る。
【0025】尚、ダブルCDI式点火回路では偏磁は役
に立たないどころか、いくつもの問題を引き起こす。例
えば点火コイルの磁心の磁束密度が飽和し易くなるた
め、「その磁束の飽和」、「その各種インダクタンス機
能又は変圧器機能の低下又は喪失」、「放電発生機能の
低下又は喪失」、「異常電流又は短絡電流の発生」、
「各構成部品の損傷又は破壊」、「エネルギー損失増
大」等が起きる。また、特開昭60−237174号等
の場合2次コイルでスパーク電流などが流れなくなって
も1次コイルの励磁電流がクランプ用ダイオードを流れ
続けるため、その励磁電流が流れている最中に各クラン
プ用ダイオードに逆電圧を印加することになるので、各
クランプ用ダイオードに無理な使い方をせざる得ず、そ
の負担が重くなる。一方、本発明の場合1次コイルに励
磁電流が流れ難くなるので、『ダイオード107、10
8に無理な使い方をしなくて済む。』 さらに、特開昭
62−5019号の第19図の電圧波形は励磁電流によ
るスパークの途切れを示すが、本発明では励磁電流によ
るサイリスタ137、138の各ターン・オフ遅れが起
こり難くなるためスパーク放電終了直後に次のスパーク
放電に取り掛かれるので、『スパークとスパークの間の
期間が長くならず、点火性能が低下せずに済む。』
【0026】それから、図1の実施例でスパーク電流の
ピーク値を増減させるために転流コンデンサ111のコ
ンデンサ容量を変える方法の一例は次の通りである。ト
ランジスタ139と転流コンデンサ111の直列回路に
同様の直列回路を複数個並列接続して、それぞれの転流
コンデンサ111によってそのコンデンサ容量の大きさ
を変えれば、使用する転流コンデンサ111を切り換え
ることにより結果的にそのコンデンサ容量を変えること
ができる。点火コイル99について言えば、その励磁イ
ンダクタンスができるだけ励磁されない様にその2つの
リーケージ・インダクタンスに比べてその励磁(又は相
互)インダクタンスが相当大きいことが望ましく、点火
コイル99は磁気抵抗ができるだけ小さい閉磁路型の方
が良い。点火コイル99と点火用放電ギャップ134は
点火ノイズ対策としてシールドした方が良い。できれば
点火コイル99のリード線は貫通コンデンサを介してそ
のシールド・ケースから引き出したい。スイッチング電
源の様にこの回路の発振周波数を高めることにより点火
コイル99を小型、軽量化できる。(第3の利点)
【0027】図3に示す図2中のDC−DCコンバータ
89について説明する。図3の回路はシュミット・トリ
ガー回路で定電圧制御した、自己発振型プッシュ・プル
式DC−DCコンバータ回路である。トランジスタ7
2、73、ダイオード74及び抵抗77〜81がシュミ
ット・トリガー回路を構成する。ダイオード75、8
5、抵抗82〜84及びコンデンサ76は2次側のマイ
ナス出力電圧とそのシュミット・トリガー回路の入力電
圧をマッチングさせるために有る。その仕組みは次の通
りである。ダイオード75のアノード電位は抵抗84、
ダイオード75、85及びコンデンサ76によって1.
2ボルト前後の一定電位に固定される。このアノード電
位とトランジスタ73のベース電位(0.7ボルト前
後)と出力端子86の電位の関係は、ちょうど「てこの
原理」における支点、作用点、力点の関係に似ており、
抵抗83、82の抵抗比でほぼ決まる。この様にしてマ
ッチングが行われる。以上の構成によりマイナス出力電
圧の大きさが所定値より小さければ、トランジスタ71
がシュミット・トリガー回路に従ってこの回路のインバ
ータ回路部を動作させ、そうでなければ停止させる。
尚、この回路のインバータ部を図4の回路で構成する場
合どちらの抵抗31もスイッチング手段(図示せず。)
を介してアースに接続し、このスイッチング手段のオ
ン、オフをトランジスタ72のオン、オフと正反対に制
御すれば良く、トランジスタ71は要らない。
【0028】
【関連特許】 a)特開昭52−104634号 b)特開昭54−3627号 c)特開昭57−168066号 d)特開昭59−54772号 e)特開昭62−5019号 f)特許願昭61−013938号 g)特開昭62−217017号 h)特開昭62−228815号 i)WO 87/04575号 j)特願昭62−120234号
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の回路を示す回路図である。
【図2】本発明者の先行技術である点火回路の1例を示
す回路図である。
【図3】図2の点火回路のDC−DCコンバータ部の1
回路例を示す回路図である。
【図4】図3のDC−DCコンバータのインバータ回路
部の1例を示す回路図である。
【図5〜図6】各図は本発明の効果を説明するのに使う
配電手段を1例ずつ示す回路図である。
【符号の説明】 88 定電圧手段 89 DC−DCコンバータ 99 点火コイル 99a 1次コイル 134 点火用放電ギャップ 135、136 スイッチング回路
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】追加
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】追加
【補正内容】
【図6】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の所定数をNとしたときに、「直流
    電圧を供給する直流電源手段」と、「前記直流電源手段
    の両電源端子間にアーム対を構成する第1、第2の可制
    御スイッチング手段」と、「前記両電源端子間にその直
    流電圧と逆向きに方向を揃えて直列接続される第1、第
    2の非可制御スイッチング手段」と、「負荷手段とイン
    ダクタンス手段を接続したものであり、前記第1、第2
    の可制御スイッチング手段の接続点と前記第1、第2の
    非可制御スイッチング手段の接続点の間に接続される負
    荷インダクタンス手段」と、「前記第1、第2の非可制
    御スイッチング手段の接続点にその一端が接続されるキ
    ャパシタンス手段」と、「前記キャパシタンス手段の他
    端と前記直流電源手段の一方の電源端子の間に接続され
    る双方向性の第3の可制御スイッチング手段」、を有
    し、以上の記載で「前記直流電源手段および前記第1、
    第2の可制御スイッチング手段の接続体」に「前記第
    1、第2の非可制御スイッチング手段、前記負荷インダ
    クタンス手段、前記キャパシタンス手段および前記第3
    の可制御スイッチング手段」の1組が接続されている
    が、同様な「前記第1、第2の非可制御スイッチング手
    段、前記負荷インダクタンス手段、前記キャパシタンス
    手段および前記第3の可制御スイッチング手段」の組を
    (N−1)組その接続体に同様に接続したことを特徴と
    する配電手段。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配電手段において、各前
    記負荷インダクタンス手段として「その2次側に放電ギ
    ャップ手段が接続された昇圧変圧手段」を1つずつ用い
    たことを特徴とする放電用配電手段。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の放電用配電手段におい
    て、各前記昇圧変圧手段として点火コイルを1つずつ用
    い、各前記放電ギャップ手段として点火用放電ギャップ
    手段を1つずつ用いたことを特徴とする点火用配電手
    段。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104454288A (zh) * 2014-09-30 2015-03-25 四川泛华航空仪表电器有限公司 稳频高能电子点火装置

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