JP2000213995A - 熱電対装置 - Google Patents

熱電対装置

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JP2000213995A
JP2000213995A JP11012524A JP1252499A JP2000213995A JP 2000213995 A JP2000213995 A JP 2000213995A JP 11012524 A JP11012524 A JP 11012524A JP 1252499 A JP1252499 A JP 1252499A JP 2000213995 A JP2000213995 A JP 2000213995A
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憲保 大江
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博司 田辺
Mikio Horiguchi
幹夫 堀口
Yasuhiko Kojo
靖彦 古城
Sadakazu Takayama
定和 高山
Yoshihiro Yasunaga
吉宏 安永
Hirosato Otsuka
浩吏 大塚
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HORIGUCHI CHUKOSHO KK
JAPAN HIGH GRADE CAST IRON ASSOCIATION
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】保持金具への伝熱を抑制して測温対象物のエネ
ルギロスを抑制するとともに、外部負荷が作用したと
き、外側保護管の基端側の変位を抑制し、外側保護管の
基端側の取付性の低下を抑制するのに有利な熱電対装置
を提供する。 【解決手段】熱電対装置は、先端が閉鎖部10で閉鎖さ
れた挿入孔2を備え耐熱性をもつ材料で形成された外側
保護管1と、外側保護管1の挿入孔2に挿入された電気
絶縁性をもつ材料で形成され絶縁管6と、絶縁管6の熱
電対挿入孔60に挿入され絶縁管6の先端6k側に測温
接点73を備えた熱電対71,72と、外側保護管1の
後方に実質的に同軸的に設けられた金属製の保持金具3
と、保持金具3と外側保護管1との間に介在する耐火材
料で形成された焼成れんが部4とをもつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は測温用の熱電対装置
に関する。本発明は、例えば、金属溶湯(鋳鉄溶湯、鋳
鋼溶湯、銅溶湯、アルミ溶湯、亜鉛溶湯など)やガスの
温度を測定する際に使用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より、測温用の熱電対装置が提供さ
れている。この熱電対装置は、先端が閉鎖部で閉鎖され
た耐熱性をもつ材料で形成された外側保護管と、外側保
護管の挿入孔に挿入され電気絶縁性をもつ材料で形成さ
れ絶縁管と、絶縁管の熱電対挿入孔に挿入され絶縁管の
先端側に測温接点を備えた熱電対と、外側保護管の後方
に実質的に同軸的に設けられた金属製の保持金具とをも
つ。
【0003】この熱電対装置では、外側保護管の外周
は、これを鋳包んだキャスタブル材を固化させて形成さ
れた保護スリーブで包囲されている。この熱電対装置で
は、熱電対の測温接点により金属溶湯などの測温対象物
の温度を測定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この熱電対装置におい
ては、測温の際に、測温対象物の熱の影響で、外側保護
管の先端が高温に加熱される。そのため外側保護管の熱
が金属製の保持金具に伝達され、金属製の保持金具が高
温となってしまう不具合があった。そのため、測温対象
物のエネルギロスを発生する。また保持金具には各種部
品が装備されている場合には、これらの部品にも多量の
熱が伝達されてしまい、部品の劣化が生じ易い。
【0005】更に、溶鋼などの金属溶湯を貯留した容器
(加熱炉、取鍋、タンディッシュなど)の底に上記した
熱電対装置を装備する場合には、金属溶湯の重量などの
外部負荷が外側保護管の先端に作用するため、外側保護
管の軸長方向の基端側が正規の位置から軸長方向へ変位
し、外側保護管の取付性が低下するおそれがあった。本
発明は上記した実情に鑑みなされたものであり、保持金
具への伝熱を抑制して測温対象物のエネルギロスを抑制
するとともに、外側保護管の軸長方向の基端側の変位を
抑制し、外側保護管の基端側の取付性の低下を抑制する
のに有利な熱電対装置を提供することを課題とするにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱電対装置
は、先端が閉鎖部で閉鎖された挿入孔を備え耐熱性をも
つ材料で形成された外側保護管と、外側保護管の挿入孔
に挿入され熱電対挿入孔を備え電気絶縁性をもつ材料で
形成され絶縁管と、絶縁管の熱電対挿入孔に挿入され絶
縁管の先端側に測温接点を備えた熱電対と、外側保護管
の軸長方向の後方に実質的に同軸的に設けられた金属製
の保持金具と、保持金具と外側保護管との間に介在する
と共に外側保護管に軸長方向に作用する外部負荷を受け
る耐火材料で形成された焼成れんが部とをもつことを特
徴とするものである。
【0007】本発明装置によれば、耐火材料で形成され
た焼成れんが部が保持金具と外側保護管との間に介在し
ているため、外側保護管の熱が保持金具に伝達されるこ
とは、抑制される。更に金属溶湯の重量などの外部負荷
が外側保護管の先端に軸長方向に沿って作用する場合で
あっても、外部負荷が焼成れんが部によって受け止めら
れるため、外側保護管の基端側の取付性が低下するおそ
れが抑えられる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明装置の好ましい態様によれ
ば、外側保護管及び焼成れんが部は、外側保護管及び焼
成れんが部の外周を鋳包んだキャスタブル材を固化させ
て形成され且つ保持金具に接合された保護スリーブで包
囲されている構成を採用できる。本発明装置の好ましい
態様によれば、焼成れんが部は、厚肉リング形状をなし
ており、外側保護管の軸長方向の基端を嵌合すると共に
保持金具の軸長方向の軸端を嵌合する環状嵌合部をもつ
構成を採用できる。
【0009】本発明装置によれば、保持金具には各種部
品が装備されることが多い。各種部品としては、例えば
付勢手段や電気コネクタがあげられる。付勢手段は、熱
電対をもつ絶縁管の先端側を外側保護管の閉鎖部に向け
て付勢するためのものである。付勢手段としてはバネを
採用できる。バネとしてはコイルバネ、板バネ、皿バネ
等の公知のバネを適宜選択できる。バネの材質としては
金属でも良いし、セラミックスでも良い。
【0010】本発明装置で使用する熱電対としては、測
温対象物の温度を測温できるものであれば良く、使用条
件によって適宜選択でき、白金-白金ロジウム系であっ
ても、アルメル-クロメル系であっても、クロメル-コン
スタンタン系であっても、鉄-コンスタンタン系であっ
ても、銅-コンスタンタン系であっても良い。外側保護
管は、金属溶湯や雰囲気ガスなどの測温対象物に先端が
接触するものであり、耐熱性をもつ材料で形成されてい
る。外側保護管を構成する材料としては、サーメット材
料、セラミックス材料などを採用できる。サーメット材
料は、金属相に粒子状の耐火物相を分散させて構成され
ている。
【0011】本発明装置は、測温対象物に外側保護管の
先端を接触させ、測温対象物の温度を測定する。測温対
象物としては、金属溶湯などの液体、雰囲気ガスなどの
気体、金属物や耐火物等の固体などを採用できる。金属
溶湯等の液体を本発明装置によって測温する場合には、
金属溶湯等の液体の液面に上方から、本発明装置の外側
保護管の先端を金属溶湯等の液体に浸漬させても良い。
あるいは、金属溶湯などの液体を貯留している容器の壁
部(例えば底部や側壁部)に本発明装置を取付け、本発
明装置の外側保護管の先端を金属溶湯等の液体に浸漬さ
せても良い。
【0012】
【実施例】(第1実施例)以下、図1〜図3を参照して
第1実施例を説明する。本実施例に係る熱電対装置にお
いては、円筒有底パイプ状をなす外側保護管1が軸長方
向に延設されて設けられている。外側保護管1は、耐熱
性をもつ材料の1種であるサーメット材料により形成さ
れている。サーメット材料は、金属相に粒子状の耐火物
相を分散させて構成されている。本実施例では、モリブ
デン相に粒子状のジルコニア相を分散させて構成されて
いる。つまりMo相−ZrO2相の混合材料で構成され
ている。これは耐溶損性、耐高温性、熱伝導性等の特性
の確保を考慮したものである。外側保護管1は外壁面1
a及び内壁面1cをもつ。
【0013】外側保護管1の内部には、横断面円形状の
挿入孔2が軸長方向に沿って延設されて形成されてい
る。外側保護管1の挿入孔2の先端(上端)は、閉鎖部
10により閉鎖されている。閉鎖部10は、ほぼ球状面
をもつ外壁面10aと、ほぼ球状面をもつ内壁面10c
とを備えている。外側保護管1の肉厚t1は、外側保護
管1の閉鎖部10の肉厚t2とほぼ相応し、外側保護管
1の肉厚変動を抑制している。
【0014】本実施例では挿入孔2の全長にわたり、挿
入孔2の内径は実質的に同一とされているが、場合によ
っては、先端2kから離れるにつれて内径が僅かに拡径
するように僅かに傾斜していても良い。外側保護管1の
挿入孔2には、軸長方向に延設された絶縁管6が中間保
護管9とともに挿入されて配置されている。絶縁管6は
電気絶縁性をもつ材料(例えばアルミナ耐火材料)で形
成されている。絶縁管6には、互いに独立して軸長方向
に沿って並走された2個の熱電対挿入孔60が形成され
ている。
【0015】絶縁管6の熱電対挿入孔60にはワイヤ状
の熱電対71,72(白金-白金ロジウム)が個々に挿
入されており、熱電対71,72の途中部は互いに短絡
することが防止されている。図2に示すように、熱電対
71,72の先端側(上端側)には、両者を接合した測
温接点73が設けられている。図2に示すように、外側
保護管1と中間保護管9との間の隙間9xには、耐火物
粉末としてのアルミナ粉末粒子9yが装填されている。
このアルミナ粉末粒子9yは熱伝導性が良好であるた
め、測温応答性の向上に貢献できる。更に外側保護管1
と中間保護管9との間のガタを抑え得る。更にアルミナ
粉末粒子9yは湯漏れ対策にもなる。
【0016】アルミナ粉末粒子9yの純度が高い方が、
熱電対71,72を劣化させる性質をもつシリコンなど
の不純物が低減されるため、好ましく、重量比で95%
以上、例えば99.7%にできる。シリコンの量が増す
と、低融点化、組織の不安定化を誘発し易い。上記した
アルミナ粉末粒子9yの平均粒径は適宜選択でき、30
0μm以下、200μm以下、100μm以下にでき
る。
【0017】図1に示すように、外側保護管1の軸長方
向の基端1e側には、つまり後方側には保持金具3が設
けられている。保持金具3は、外側保持管1の軸長方向
の後方に同軸的に延設された通孔30をもつ金属製の主
筒部31と、主筒部31の半径方向外方に延設された金
属製のフランジ部32と、フランジ部32の外周に設け
られたリング状をなす金属製の係合部33と、フランジ
部32の後方に配置された螺孔34をもつ金属製の径小
筒部35と、主筒部31の軸長方向の後方に同軸的に連
結された金属製の保護筒体36とを備えている。
【0018】保護筒体36は収容室36aをもつととも
に、その周壁36bに開口する開口窓36cと、凹状の
第2バネ着座部37eをもつ固定部として機能する固定
蓋部37ともつ。図3に示すように、前記した絶縁管6
の軸長方向の基端6eには保持部67が取着されてい
る。保持部67は、絶縁管6の基端6eに嵌合されて被
着されたキャップ形状の被着筒部67aと、被着筒部6
7aに形成された凹状の第1バネ着座部67cとをも
つ。被着筒部67aは、絶縁管6の基端6eに嵌合され
た円筒部67mと、半径方向外方に延設されたフランジ
部67nと、熱電対71,72を導出する透孔67sと
をもつ。被着筒部67aの構成材料は炭素鋼であるが、
これに限定されるものではない。
【0019】図3に示すように、保持部67と固定蓋部
37とは互いに対面している。故におり、保持部67の
第1バネ着座部67cと固定蓋部37の第2バネ着座部
37eとは互いに対面している。保持部67の第1バネ
着座部67cと固定蓋部37の第2バネ着座部37eと
の間には、付勢手段としての圧縮コイル状をなすバネ3
9が介在している。バネ39は所要のバネ定数をもち、
絶縁管6の基端6eを矢印X1方向に付勢する。
【0020】図3に示すようにバネ39は保持筒体36
の収容室36aに収容されている。開口窓36cは冷却
窓機能をもつ通気窓を兼ねるものであり、バネ39の近
傍に設けられており、バネ39に対面している。図1に
示すように、保持金具3の主筒部31の通孔30の基端
31e側には、アルミナ繊維などで形成されたシール材
47が装填されている。更に、主筒部31の基端31e
側には蓋板48が当てがわれ、蓋板48が基端31e側
に取付具49で取付られている。これによりアルミナ粉
末粒子9yの脱落が防止されている。
【0021】図1に示すように、軸長方向において、外
側保護管1の基端1eと保持金具3との間には、アルミ
ナリング4が設けられている。アルミナリング4は厚肉
リング形状をなしており、外側保護管1や保持金具3と
に同軸的に設けられている。アルミナリング4は、焼成
れんが部として機能するものであり、圧縮成形工程及び
焼成工程を経た緻密で高強度をもつ焼成れんがである定
形れんがで構成されているものである。
【0022】アルミナリング4は、外側保護管1の基端
1eに対面するリング状の第1軸端面41と、保持金具
3の主筒部31の軸端面31pに対面するリング状の第
2軸端面42と、軸長方向の一方及び他方に突出する環
状嵌合部43とをもつ。環状嵌合部43は、外側保護管
1の基端1e及び保持金具3の主筒部31の軸端を同軸
的に嵌合しており、位置決め機能を奏している。
【0023】本実施例においては、外側保護管1の先端
1kを除いた外周面には、流動性をもつキャスタブル材
料(例えばアルミナ耐火材料)を外側保護管1に鋳包ん
で固化成形した円筒状の保護スリーブ5が被覆されてい
る。保護スリーブ5は、外側保護管1等を包囲する内周
面5aと、円錐面形状の外周面5bと、端面5cとをも
つ。
【0024】保護スリーブ5から突出している外側保護
管1の先端1kは、金属溶湯Mなどの測温対象物に接触
する。本実施例装置を使用する際には、金属溶湯Mを保
持した貯留容器W(溶解炉、タンデッシュ、取鍋など)
の底部W1の取付孔W2に嵌合して取り付ける。外側保
護管1の先端部である閉鎖部10の側は、測温対象物で
ある金属溶湯Mに触れる。これにより測温対象物である
金属溶湯Mの温度が熱電対71,72により測定され
る。
【0025】以上の説明から理解できるように本実施例
においては、耐火材料で形成された焼成れんが部である
アルミナリング4が保持金具3と外側保護管1との間に
介在している。そのため、外側保護管1の先端1kが高
温に加熱された場合であっても、外側保護管1の熱が保
持金具3に多量に伝達されることは、抑制される。よっ
て、測温対象物のエネルギロスを低減できる。更に、保
持金具3に装備されている金属部品の熱変形、熱損傷、
熱劣化等を抑えるのに貢献できる。
【0026】更に本実施例においては、金属溶湯Mの重
量などの外部負荷が外側保護管1の先端1kに作用する
場合であっても、その外部負荷が焼成れんが部であるア
ルミナリング4によって受け止められる。そのため、外
側保護管1の基端1e側の軸長方向の変位が抑えられ
る。よって外側保護管1の基端側の取付性が低下するお
それが抑えられる。
【0027】加えて本実施例においては、付勢手段であ
るバネ39の付勢力により、絶縁管6の基端6eを矢印
X1方向に付勢する。従って、絶縁管6の先端6k側は
外側保護管1の閉鎖部10に向けて付勢される。そのた
め熱電対71,72の測温接点73と外側保護管1の閉
鎖部10との間の間隔が小さくなり、あるいは、消失す
る。この結果、熱電対71,72の測温接点73による
測温応答性が改善される。更に本実施例によれば、熱電
対71,72の測温接点73と外側保護管1の閉鎖部1
0との間の間隔が安定化し、この間隔のバラツキは低減
される。この結果、熱電対71,72の測温接点73に
よる測温精度が改善され、測温精度が安定化される。
【0028】(第2実施例)以下、第2実施例を図4参
照して説明する。第2実施例は第1実施例と基本的には
同様の構成である。従って同一機能を奏する部位には同
一の符号を付する。本実施例においても、前記した第1
実施例の場合と同様に、外側保護管1の基端1eと保持
金具3との間にはアルミナリング4が設けられている。
アルミナリング4は厚肉リング形状をなしており、外側
保護管1や保持金具3とに同軸的に設けられている。ア
ルミナリング4は、緻密で高強度をもつ焼成れんが部と
して機能するものであり、圧縮成形工程及び焼成工程を
経た焼成れんがである定形れんがで構成されているもの
である。本実施例においても、アルミナリング4は、外
側保護管1の基端1eに対面する第1軸端面41と、保
持金具3の主筒部31の軸端面31pに対面する第2軸
端面42と、軸長方向の一方及び他方に突出する環状嵌
合部43とをもつ。環状嵌合部43は、外側保護管1の
基端1e及び保持金具3の主筒部31の軸端を同軸的に
嵌合しており、位置決め機能を奏している。
【0029】更に本実施例においては、保持部67の第
1バネ着座部67cと固定蓋部37の第2バネ着座部3
7eとの間には、所要のバネ定数をもつ付勢手段として
の圧縮コイル状をなすバネ39が介在している。従っ
て、前記した第1実施例の場合と同様に、バネ39は絶
縁管6の基端6eを矢印X1方向に付勢している。この
バネ39は保持筒体36の収容室36aに収容されてい
る。開口窓36cは通気窓を兼ねるものであり、バネ3
9の近傍に設けられており、バネ39に対面している。
【0030】更に本実施例においては、外側保護管1の
挿入孔2は、外側保護管1の先端側に設けられた径小孔
20と、径小孔20に連通する主孔25とで構成されて
いる。径小孔20と主孔25とは同軸的に形成されてい
る。図4において径小孔20の内径をD1として示す。
主孔25の内径をD2として示す。径小孔20の内径D
1は主孔25の内径D2よりも小さい。径小孔20の長
さをL1として示す。L1にわたり、径小孔20の内径
は実質的に同一とされているが、場合によっては、挿入
孔2の先端2kから離れるにつれて内径が僅かに拡径す
るように僅かに傾斜していても良い。
【0031】主孔25のうち径小孔20に連続する側に
は、径小孔20に向かうにつれて内径が次第に縮径する
円錐壁面27が形成されている。本実施例においては、
前記したように、外側保護管1の挿入孔2の先端側は、
内径が大きい主孔25ではなく、内径が小さい径小孔2
0であるため、外側保護管1の径小孔20の内壁面と中
間保護管9の先端9kの外壁面との間の隙間を低減また
は消失化できる。故に余分な隙間空間が低減または消失
し、熱電対71,72の測温接点73による測温応答性
の改善、測温精度の改善に有利となる。
【0032】(第3実施例)以下、図5を参照して第3
実施例を説明する。第3実施例は第2実施例と基本的に
は同様の構成である。従って同一機能を奏する部位には
同一の符号を付する。本実施例においても、前記した第
1実施例の場合と同様に、外側保護管1の基端1eと保
持金具(図示せず)との間にはアルミナリング(図示せ
ず)が設けられている。アルミナリングは厚肉リング形
状をなしており、外側保護管1や保持金具とに同軸的に
設けられている。アルミナリングは、焼成れんが部とし
て機能するものである。外側保護管1の挿入孔2は、外
側保護管1の先端側に設けられた径小孔20と、径小孔
20に連通する主孔25とで構成されている。径小孔2
0の内径をD1として示す。主孔25の内径をD2とし
て示す。径小孔20の内径D1は、主孔25の内径D2
よりも小さい。主孔25のうち径小孔20に連続する側
には、径小孔20に向かうにつれて内径が次第に縮径す
る円錐壁面27が形成されている。円錐壁面27は、絶
縁管6の先端6kを径小孔20に挿入する際のガイド作
用を期待できる。
【0033】更に本実施例においては、外側保護管1の
先端1kには、外径E4が小さい径小筒部15が実質的
に同軸的に形成されている。外側保護管1の先端1kで
ある径小筒部15の外径は径小であるため、径小筒部1
5の熱容量は小さくて済む。よって熱電対71,72の
測温接点73による測温応答性を向上させるのに有利と
なる。
【0034】本実施例においては、図5に示すように、
外側保護管1の挿入孔2の径小孔20の内壁面と絶縁管
6の先端6kの外壁面との間には、伝熱金属キャップ8
が配置されている。伝熱金属キャップ8は、伝熱保護層
として機能するものであり、金属製つまり白金製の円筒
パイプ形状をなす。伝熱金属キャップ8の先端は閉鎖部
80で閉鎖されている。伝熱金属キャップ8の閉鎖部8
0の近傍に、熱電対71,72の測温接点73が位置し
ている。従って、熱電対71,72の測温接点73が外
側保護管1に直接的に接触することは抑えられている。
【0035】伝熱金属キャップ8は熱伝導率が高いた
め、熱電対71,72による測温応答性の向上を図り得
る。更に伝熱金属キャップ8は耐高温性に優れており、
ガスバリヤ性も高いため、熱電対71,72の先端や測
温接点73を伝熱金属キャップ8を効果的に保護でき
る。そのため、伝熱金属キャップ8が熱電対71,72
の劣化を抑える役割を果たすことを期待できる。
【0036】本実施例においても、図示はしないもの
の、保持部の第1バネ着座部と固定蓋部の第2バネ着座
部との間には、所要のバネ定数をもつ付勢手段としての
コイル状をなすバネが介在している。バネは保持筒体の
収容室に収容されている。開口窓は通気窓を兼ねるもの
であり、バネの近傍に設けられており、バネに対面して
いる。
【0037】(他の実施例)焼成れんが部はアルミナリ
ング4に限定されるものでなく、ジルコニア系、マグネ
シア系、窒化珪素系等の公知の耐火材料で形成されたれ
んが部でも良い。また上記した伝熱保護キャップ8は白
金を用いて形成されているが、これに限らず、使用環境
に応じて、炭素鋼系、合金鋼系、ステンレス鋼系、ニッ
ケル系、銅系、アルミ系等の他の金属で形成されていて
も良いものである。
【0038】その他、本発明装置は上記し且つ図面に示
した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲内で必要に応じて適宜変更して実施できるも
のである。例えば、上記した寸法サイズは上記した値や
範囲に限定されるものではなく、また上記した材料に限
定されるものではなく、使用状況に応じて適宜選択でき
ることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】本発明装置によれば、耐火材料で形成さ
れた焼成れんが部が保持金具と外側保護管との間に介在
している。そのため、外側保護管の先端が高温に加熱さ
れた場合であっても、外側保護管の熱が保持金具に多量
に伝達されることは、抑制される。よって、測温対象物
のエネルギロスを低減できる。更に、保持金具に装備さ
れている金属部品の熱変形、熱損傷、熱劣化等を抑える
のに貢献できる。
【0040】更に本発明装置によれば、金属溶湯の重量
などの外部負荷が外側保護管の先端に作用する場合であ
っても、その外部負荷が焼成れんが部によって受け止め
られるため、外側保護管の基端側の変位が抑えられる。
よって外側保護管の基端側の取付性が低下するおそれが
抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る熱電対装置を示す構成図であ
る。
【図2】第1実施例に係る熱電対装置の外側保護管の先
端付近を示す構成図である。
【図3】第1実施例に係る熱電対装置のバネ付近を示す
構成図である。
【図4】第2実施例に係る熱電対装置を示す構成図であ
る。
【図5】第3実施例に係る熱電対装置の要部を示す構成
図である。
【符号の説明】
図中、1は外側保護管、2は挿入孔、3は保持金具、4
はアルミナリング(焼成れんが部)、6は絶縁管、60
は熱電対挿入孔、71,72は熱電対、73は測温接点
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000005234 富士電機株式会社 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 (71)出願人 000220767 東京窯業株式会社 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 鉄 鋼ビルディング (72)発明者 大江 憲保 東京都港区芝公園三丁目5番8号 社団法 人日本強靭鋳鉄協会内 (72)発明者 田辺 博司 神奈川県川崎市幸区神明町一丁目80番地 株式会社池貝内 (72)発明者 堀口 幹夫 東京都板橋区前野町二丁目30番21号 株式 会社堀口鋳工所内 (72)発明者 古城 靖彦 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 高山 定和 岐阜県多治見市大畑町3−1 東京窯業株 式会社内 (72)発明者 安永 吉宏 岐阜県多治見市大畑町3−1 東京窯業株 式会社内 (72)発明者 大塚 浩吏 岐阜県多治見市大畑町3−1 東京窯業株 式会社内 Fターム(参考) 2F056 KC02 KC04 KC06 KC07 KC08 KC11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端が閉鎖部で閉鎖された挿入孔を備え耐
    熱性をもつ材料で形成された外側保護管と、前記外側保
    護管の挿入孔に挿入され熱電対挿入孔を備え電気絶縁性
    をもつ材料で形成され絶縁管と、前記絶縁管の熱電対挿
    入孔に挿入され前記絶縁管の先端側に測温接点を備えた
    熱電対と、前記外側保護管の軸長方向の後方に実質的に
    同軸的に設けられた金属製の保持金具と、前記保持金具
    と前記外側保護管との間に介在すると共に前記外側保護
    管に軸長方向に作用する外部負荷を受ける耐火材料で形
    成された焼成れんが部とをもつことを特徴とする熱電対
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1において前記外側保護管及び前記
    焼成れんが部は、前記外側保護管及び前記焼成れんが部
    の外周を鋳包んだキャスタブル材を固化させて形成され
    且つ前記保持金具に接合された保護スリーブで包囲され
    ていることを特徴とする熱電対装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において前記焼成れんが
    部は、厚肉リング形状をなしており、前記外側保護管の
    軸長方向の基端を嵌合すると共に前記保持金具の軸長方
    向の軸端を嵌合する環状嵌合部をもつことを特徴とする
    熱電対装置。
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