JP2000214263A - 核医学診断装置 - Google Patents

核医学診断装置

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JP2000214263A
JP2000214263A JP1348099A JP1348099A JP2000214263A JP 2000214263 A JP2000214263 A JP 2000214263A JP 1348099 A JP1348099 A JP 1348099A JP 1348099 A JP1348099 A JP 1348099A JP 2000214263 A JP2000214263 A JP 2000214263A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、患者が楽な姿勢をとることができ
る状態でその患者の頭部や心臓などの各部位の核医学情
報を収集することが可能な核医学診断装置を提供する。 【解決手段】 患者を寝台部22に寝かせる。その後、
オーバーハング状の架台支持アーム33によって架台3
2を支持させた状態で架台32をチルト機構34により
チルトさせる。また、アーム回転/移動機構35によっ
て架台支持アーム33を保持して上下方向に移動させ、
回転させる。さらに、走行レール21上をベース部37
が走行することによって架台全体を移動させる。これに
より、患者の所定部位のSPECT収集や静止画像収集
などを実行可能な位置に放射線検出器を配置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者などの被検体
に注入された放射性同位元素(ラジオアイソトープ、R
I)によって放出されるガンマ(γ)線のような放射線
を1次元または2次元的に検出することにより患者内の
RI分布を取得するための核医学診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、患者などの被検体に放射性同位
元素(ラジオアイソトープ、RI)を注入し、その体内
から放出されるガンマ線(γ)のような放射線を1次元
または2次元検出器によって検出して患者のRI分布を
取得することにより、体内の病変部、血流量、脂肪酸代
謝量などの機能分布像を表示するシングルフォトンエミ
ッションコンピュータ断層法(SPECT)を用いたS
PECT装置や、複数の検出器を備え、ポジトロン(陽
電子)がエレクトロン(陰電子)と結合して消滅する際
に180°方向に放出されるガンマ線を同時検出してイ
メージングを行う同時計数ポジトロンエミッションコン
ピュータ断層法(PET)を用いた同時計数PET装置
が知られている。また、最近では、SPECTと同時計
数PETを行うために複数の検出器を備えたSPECT
/PET兼用装置が知られるようになってきている。こ
れらの装置全般を核医学診断装置と総称する。
【0003】図1は従来の2つの放射線検出器を対向配
置させた放射線検出システムを備えた核医学診断装置の
外観構成を示す図であり、図1(a)はその側面図、図
1(b)は図1(a)に示す矢印aの方向から見た正面
図を示している。図1(a)および図1(b)に示す従
来の核医学診断装置は、架台1と、架台1を移動させる
ための架台移動レール2と、患者を挟んで対向配置した
2つのアンガー型の放射線検出器3、4と、架台1に取
り付けられ、放射線検出器3、4を支持するアーム5
a、5bと、患者を寝かせるための天板6aを備えた寝
台6と、寝台6を支えるための寝台支柱7とを有してい
る。
【0004】放射線検出器3、4の重量はそれぞれ20
0Kgから400Kgの範囲内である。また、放射線検
出器3、4を支持するアーム5a、5bや架台1自体の
重量は総計で1500Kgから2000Kgになる。そ
のため、このような重量を有する架台1に対してチルト
動作させることは困難である。従って、図1に示すよう
に、通常、寝台6に設けられた天板6aに患者を寝か
せ、ドーム8内に患者を導いた後に画像収集が行われ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のSP
ECTやPETを用いた断層像検査においては、患者を
寝台に寝かせた状態で断層像撮影を行っている。
【0006】なお、様々な収集を行うために患者の姿勢
は限定されるので、例えば、患者の心臓のSPECT収
集を行って断層像を取得する場合においては、その心臓
部に腕が重なると、腕の存在により放射線が吸収される
ので心臓部の画像が劣化してしまう。そのため、図1
(a)において右側に頭を向けた状態で患者を天板6a
に寝かせ、腕を頭の上に大きく上げた状態で心臓に腕が
かからないようにして(心臓と放射線検出器3、4との
間に腕が位置しないようにして)心臓の断層像を収集し
なければならない。これにより、患者は長時間にわたっ
て不自然な姿勢を強いられ、患者に対して大変な負担が
かかることになる。
【0007】また、患者を寝かせるための天板6aはそ
の厚さが厚くガンマ線の吸収が大きいので、得られる画
像が劣化するという問題がある。
【0008】さらに、患者を天板に寝かせた状態では、
患者の肝臓と心臓の位置が近接しているため、心臓の断
層像において肝臓からの放射線が画像に悪影響を与える
ことが知られている。従って、例えば心臓ストレス試験
を行うためにエルゴメータを設置することは非常に困難
であった。
【0009】さらにまた、頭部SPECT収集を行う場
合においても、図1(a)の左側に頭を向けた状態で天
板6aが少し高くなっている部分6a´に頭を置き、患
者を寝台7に寝かせた状態でヘッドレスト(図示しな
い)に頭部を固定した後、放射線検出器3、4が頭部収
集可能位置に配置されるように架台7を移動させてい
る。この場合、患者の頭部にはサイズが大きい放射線検
出器3、4が設置され、かつ患者に放射線検出器3、4
が近接することによる圧迫感、閉塞感などを与えるの
で、患者に無用な緊張感が生じた中で収集が行われる。
従って、患者の頭部の活性状態をリラックスさせて計測
するのは困難であり、本来の頭部の機能試験を行うこと
ができないという問題がある。
【0010】また、従来の核医学診断装置においてマン
モSPECT収集または静止画像収集を行う場合、女性
の患者の乳房部の周囲に放射線検出器を移動させる必要
があるが、放射線検出器の有効視野の端から放射線検出
器の外形までの距離が40mm以上あるため、放射線検
出器の位置の設定が制約され、実際上、放射線検出器を
移動させることは不可能であった。
【0011】さらに、例えば、放射線検出器の有効視野
の端から放射線検出器の外形までの距離が短い場合にお
いても、架台をチルト動作させることができないため、
患者をうつぶせにした状態で乳房部を下向きにして収集
することは不可能であった。そのため、実質的に患者を
マンモSPECT収集が可能な位置に位置決めすること
はできず、SEPCT収集を行うことができなかった。
【0012】さらにまた、従来の2つの放射線検出器を
備えた核医学診断装置においては、放射線検出器が有効
視野と比較して大きくなることや架台の機械的動作に制
限が多いことが原因となり、2つの放射線検出器を同時
に用いて患者の座位状態で静止画像を収集することは困
難である。従って、1つの放射線検出器を90゜外向き
にした状態で、もう1つの放射線検出器のみを患者につ
いて回転動作させ、回転動作させた1つの放射線検出器
による収集を行う場合がほとんどである。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、患者が楽な姿勢をとることがで
きる状態でその患者の頭部や心臓などの各部位の核医学
情報を収集することが可能な核医学診断装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明の核医学診断装置は、被検体
に投与された放射線同位元素から放射される放射線を検
出する1以上の放射線検出器と、前記放射線検出器が取
り付けられる架台と、前記架台を旋回させる旋回機構
と、前記架台をチルトさせるチルト機構とを備えたこと
を特徴とする。
【0015】上記課題を解決するために、請求項2に記
載の発明の核医学診断装置は、被検体に投与された放射
線同位元素から放射される放射線を検出する1以上の放
射線検出器と、前記放射線検出器が取り付けられる架台
と、前記架台を旋回させる旋回機構と、前記架台に取り
付けられている放射線検出器を前記架台のリング軸方向
に移動させる移動機構とを備えたことを特徴とする。
【0016】上記請求項1または2に記載の発明の核医
学診断装置において、請求項3に記載の発明は、前記被
検体を寝かせるための寝台を備えたことを特徴とする。
【0017】上記請求項3に記載の発明の核医学診断装
置において、請求項4に記載の発明は、前記寝台を上下
方向に移動させる機構を備えたことを特徴とする。
【0018】上記請求項1または2に記載の発明の核医
学診断装置において、請求項5に記載の発明は、前記被
検体を座らせるための椅子を備えたことを特徴とする。
【0019】上記請求項5に記載の発明の核医学診断装
置において、請求項6に記載の発明は、前記椅子を上下
方向に移動させる機構を備えたことを特徴とする。
【0020】上記請求項1または2に記載の発明の核医
学診断装置において、請求項7に記載の発明は、前記架
台を上下方向に移動させる機構を備えたことを特徴とす
る。
【0021】上記請求項1に記載の発明の核医学診断装
置において、請求項8に記載の発明は、前記チルト機構
は、前記架台を0゜から180゜の範囲内のチルト角度
でチルト可能であることを特徴とする。
【0022】上記請求項1または2に記載の発明の核医
学診断装置において、請求項9に記載の発明は、前記放
射線検出器は、テルル化カドミウムまたはテルル化カド
ミウム亜鉛によって構成される半導体セルを有すること
を特徴とする。
【0023】上記請求項1または2に記載の発明の核医
学診断装置において、請求項10に記載の発明は、前記
放射線検出器は、ヨウ化セシウムおよびホトダイオード
を組み合わせて構成されることを特徴とする。
【0024】上記請求項1または2に記載の発明の核医
学診断装置において、請求項11に記載の発明は、前記
放射線検出器は、シンチレーション検出器であることを
特徴とする。
【0025】上記請求項1または2に記載の発明の核医
学診断装置において、請求項12に記載の発明は、前記
架台は走行レールに沿って移動可能であることを特徴と
する。
【0026】上記請求項12に記載の発明の核医学診断
装置において、請求項13に記載の発明は、前記走行レ
ールは床面に設けられていることを特徴とする。
【0027】上記請求項12に記載の発明の核医学診断
装置において、請求項14に記載の発明は、前記走行レ
ールは天井に設けられていることを特徴とする。
【0028】上記請求項1または2に記載の発明の核医
学診断装置において、請求項15に記載の発明は、前記
架台は前記被検体の体軸方向に移動可能であることを特
徴とする。
【0029】上記請求項1または2に記載の発明の核医
学診断装置において、請求項16に記載の発明は、前記
架台の片側または両側を支持する支持手段を備えたこと
を特徴とする。
【0030】上記請求項1または2に記載の発明の核医
学診断装置において、請求項17に記載の発明は、前記
架台は所定の方向に向きを変えることが可能であること
を特徴とする。
【0031】上記請求項2に記載の発明の核医学診断装
置において、請求項18に記載の発明は、前記被検体を
寝かせて搬送可能な寝台を隣接させた場合、前記旋回機
構により前記架台を旋回させた後、前記移動機構により
旋回した架台のリング軸方向に前記放射線検出器を移動
させて前記被検体に近接させることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0033】(実施の形態1)図2は本発明の第1の実
施の形態の核医学診断装置で用いられる放射線検出シス
テムの外観構成を示す図、図3は本発明の第1の実施の
形態の放射線検出システムを備えた核医学診断装置の構
成を示すブロック図である。
【0034】図2および図3において、本発明の第1の
実施の形態の放射線検出システムを備えた核医学診断装
置は、患者のような被検体から放出されるガンマ(γ)
線のような放射線を検出してSPECT収集やPET収
集などの種々の核医学情報の収集を行う架台部20と、
検査室などの部屋の床面に設けられ、架台部20をその
床面に沿って患者の体軸方向に走行させるための走行レ
ール21と、患者を寝かせるための寝台部22と、キー
ボード、マウスなどによって構成され、核医学情報の収
集に必要なコマンドやデータなどを入力する入力ユニッ
ト50と、架台部20によって得られた核医学情報を基
に画像生成を行う画像生成ユニット51と、ブラウン管
(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイなどによっ
て構成され、画像生成ユニット51によって生成された
種々の画像を表示する表示ユニット52と、核医学診断
装置全体の制御を行う制御ユニット53とを備えてい
る。
【0035】架台部20は、患者を挟んで対向配置さ
れ、患者からの放射線を検出し、検出した放射線を電気
信号に変換して所定の信号処理を行う信号処理部31
a、31bを有する放射線検出器30、31と、図示し
ない支持アームを介して放射線検出器30、31が内周
側に取り付けられるリング状の架台32と、支持アーム
などにより放射線検出器30、31を移動させる移動機
構40、41と、架台32の片側を支持するオーバーハ
ング状の架台支持アーム33と、架台32を所定のチル
ト角度θ(床面に対して架台32が垂直な状態を0゜、
架台32が水平な状態を90゜とした場合、0゜から±
90゜の範囲内、すなわち、0゜から180゜の範囲
内)で所定のチルト方向(矢印B方向)にチルトするチ
ルト機構34と、架台支持アーム33を回転方向(矢印
C方向)に90゜回転させ、架台支持アーム33を上下
方向(矢印D方向)に移動させるアーム回転/移動機構
35と、走行レール21上を走行可能に設けられ、チル
ト機構34、架台支持アーム33、およびアーム回転/
移動機構35を介して架台32を保持するベース部37
と、ベース部37を走行させるための走行機構38と、
図示しない固定リングに回転可能に設けられ、患者の周
りを回転する回転リング39と、回転リング39をその
軸(リング軸)を中心にして回転させるための回転機構
36とを備えている。
【0036】寝台部22は、患者を寝かせるための取り
外し可能な天板22aを有する寝台22bと、寝台22
bを支持する寝台支持部22cと、寝台支持部22cに
より寝台22bを上下方向(矢印E方向)に移動させる
寝台移動機構20dとによって構成されている。
【0037】放射線検出器30、31としては、従来の
核医学診断装置に用いられているアンガー型ではなく、
半導体検出器(テルル化カドミウム亜鉛(CdZnT
e)、テルル化カドミウム(CdTe)などの半導体を
用いて複数の半導体セルを配列することによって構成さ
れている)、またはシンチレータ(ヨウ化ナトリウム
(NaI)、ヨウ化セシウム(CsI)など)とホトダ
イオードを組み合わせた方式のシンチレーション検出器
を用いており、従来のアンガー型の放射線検出器と比較
して小型軽量である。そのため、従来のアンガー型の放
射線検出器を支持する架台全体の重量と比較して、本発
明の第1の実施の形態の核医学診断装置に用いられてい
る架台を1/3から1/4の範囲内の重量で構成するこ
とが可能である。従って、従来では、架台全体をチルト
させることはその重量の点から不可能であったが、本発
明の第1の実施の形態では、架台全体の軽量化を図った
ことにより、架台全体をチルトさせる機構(すなわちチ
ルト機構34)を実現することが容易となる。
【0038】なお、放射線検出器30、31は、患者に
対して凹状の検出面を有しているが、例えば平面状に構
成することも可能である。
【0039】上述したように、本発明の第1の実施の形
態では、オーバーハング状の架台支持アーム33によっ
て架台32を支持させた状態で架台22をチルト機構3
4によりチルトさせる。また、アーム回転/移動機構3
5によって架台支持アーム33を保持して上下方向に移
動させ、回転させる。さらに、走行レール21上をベー
ス部37が走行することによって架台全体を移動させ
る。これにより、例えば患者の所定部位のSPECT収
集や静止画像収集などを実行可能な位置に放射線検出器
を配置させることができる。
【0040】なお、本発明の第1の実施の形態では、架
台の片側のみを支持する架台支持アームを用いて1点支
持構造としているが、架台の両側を支持する2点支持構
造として安定感を有するようにすることも可能である。
以下、架台の両側が支持されている2点支持構造の放射
線検出システムにおける架台の配置例について説明す
る。
【0041】図4から図6は本発明の第1の実施の形態
の架台の両側が支持されている放射線検出システムの外
観構成およびその配置例を示す図である。なお、図4は
患者Pの頭部のSPECT収集などを行う場合の配置状
態、図5は患者Pの心臓部のSPECT収集などを行う
場合の配置状態、図6は患者Pの足部のSPECT収集
を行う場合の配置状態を示している。
【0042】図4から図6において、本発明の第1の実
施の形態の架台の両側が支持されている放射線検出シス
テムは、架台支持アームやベース部などを除いて、上述
した図3に示す放射線検出システムと同様な構成および
機能を有し、患者Pを寝かせるための天板を有する寝台
60と、寝台60を支持して上下方向に移動させるため
の寝台移動機構61a、61bと、リング状の架台62
と、患者Pを挟んで対向配置され、架台62の内周側に
移動可能に取付られている放射線検出器30、31と、
架台62を支持してチルト可能なベース部63とを備え
ている。
【0043】図4から図6に示すように、寝台60の天
板に患者Pを寝かせ、ベース部63を走行レール21に
沿って患者Pの頭部、心臓部、足部などの所定部位につ
いて核医学情報を収集可能な位置まで走行させる。その
後、架台62に取り付けられている放射線検出器30、
31を患者Pに接近させた状態で核医学情報の収集を行
う。この時、断層像を取得する場合には、放射線検出器
30、31が患者Pの周りを移動するように動作制御を
行う。
【0044】患者Pの全身について核医学情報の収集を
行う場合には、ベース部63を走行レール21に沿って
走行させながら放射線検出器30、31によって患者P
からの放射線を検出する。
【0045】また、必要に応じて、図示しないチルト機
構により架台62を所定のチルト角度でチルトさせて核
医学情報の収集を行う。
【0046】このような動作により、放射線検出器を患
者の種々の部位に近接して配置することができ、空間分
解能や検出感度を向上させることが可能となる。
【0047】図7は本発明の第1の実施の形態の架台の
両側が支持されている放射線検出システムの他の配置例
を示す図である。図7に示すように、寝台60を取り外
した後、患者Pを搬送可能な寝台として用いられ、高さ
を調整可能なストレッチャー65を放射線検出システム
に隣接させる。次に、走行レール21上のベース部63
を90度旋回させて患者Pが寝ているストレッチャー6
5の方に向きを変え、ベース部63をストレッチャー6
5に近づける。さらに、架台62に取り付けられている
放射線検出器30を移動機構66により架台62のリン
グ軸方向(回転リングのリング軸の方向)に沿って患者
Pの正面側にスライド移動させた後、放射線検出器30
を患者Pに近接させた状態で核医学情報を収集する。も
ちろん、図7では図示していないが、放射線検出器31
についても移動機構により架台62のリング軸方向に沿
って患者Pの背面側にスライド移動させた後、放射線検
出器31を患者Pに近接させた状態で核医学情報を収集
する。
【0048】以上の動作により、ストレッチャー65に
寝ている患者Pを寝台60に移すことなく核医学情報の
収集が可能となるため、患者Pにかかる負担を軽減でき
る。また、放射線検出器を患者Pに近接させることがで
きるため、空間分解能や検出感度が向上した核医学情報
を収集を行うことが容易となる。
【0049】なお、図7に示すように患者Pをストレッ
チャー65(または寝台)に寝かせ、放射線検出器3
0、31を患者Pに近接させた状態で架台62を走行レ
ール21に沿って走行させることにより、患者Pのホー
ルボディ収集を行うことも可能である。
【0050】(実施の形態2)図8は本発明の第2の実
施の形態の核医学診断装置に用いられる放射線検出シス
テムの外観構成を示す図、図9は本発明の第2の実施の
形態の放射線検出システムを備えた核医学診断装置の構
成を示すブロック図である。なお、図8は架台を所定の
チルト角度でチルトさせている状態を示している。
【0051】図8および図9に示すように、本発明の第
2の実施の形態は、基本的には、本発明の第1の実施の
形態の放射線検出システムを備えた核医学診断装置と同
様な構成を有しているが、患者を寝かせるための寝台を
用いる代わりに、患者を座らせた状態で患者の頭部や心
臓部のSPECT収集などの核医学情報の収集を行うた
めに用いられる取り外し可能な専用の椅子55と、椅子
55の座部を上下方向(矢印F方向)に移動させるため
の椅子移動機構56とが設けられている。
【0052】なお、椅子55には、着脱可能なアームレ
スト55aが設けられている。従って、アームレスト5
5aに患者の腕を保持することにより、患者にとっては
楽な姿勢がとれるので、患者にかかる負担を軽減するこ
とができ、また、例えば患者の心臓部における核医学情
報の収集においては患者の腕が妨げとはならないので、
得られる画像の劣化を防止することができる。
【0053】本発明の第2の実施の形態では、本発明の
第1の実施の形態と同様に架台の片側のみを支持する架
台支持アームを用いて1点支持構造としているが、架台
の両側を支持する2点支持構造とすることも可能であ
る。以下、架台の両側が支持されている2点支持構造の
放射線検出システムにおける架台の配置例について説明
する。
【0054】図10および図11は本発明の第2の実施
の形態の核医学診断装置に用いられる架台の両側が支持
されている放射線検出システムの外観構成およびその配
置例を示す図である。なお、図10は患者Pの頭部の核
医学情報を収集する場合の配置状態、図11は患者Pの
心臓部の核医学情報を収集する場合の配置状態を示して
いる。
【0055】図10および図11において、本発明の第
2の実施の形態の架台の両側が支持されている放射線検
出システムは、架台支持アームやベース部などを除い
て、上述した図9に示す放射線検出システムと同様な構
成および機能を有し、患者Pを座らせるアームレスト5
7aを有する椅子57と、リング状の架台62と、患者
Pを挟んで対向配置され、架台62の内周側に移動可能
に取付られている放射線検出器30、31と、架台62
を支持してチルト可能なベース部63とを備えている。
【0056】図10および図11に示すように、走行レ
ール21上のベース部63を90゜旋回させて向きを変
える。その後、患者Pを椅子57に座らせた状態で椅子
57の高さを調整する。また、架台62を上下方向に移
動させ、所定のチルト角度にチルトさせる。さらに、放
射線検出器30、31を近接させて患者Pの頭部や心臓
部の核医学情報の収集を行う。なお、図11に示すよう
に患者Pの心臓部の核医学情報を収集する場合には、椅
子57にアームレスト57aを取り付けてアームレスト
57aに患者Pの腕を保持する。
【0057】なお、この時、患者Pの頭部や心臓部の断
層像を取得する場合には、放射線検出器30、31が患
者Pの周りを移動するような動作制御を行う。
【0058】従って、以上のような動作により、患者P
が楽な姿勢をとった状態で、また放射線検出器が近接す
ることによる圧迫感などを与えることなくリラックスし
た状態で、頭部や心臓のSPECT収集などを行うこと
ができる。また、患者の頭部の断層撮影においては患者
が圧迫感などを受けずに安心した状態を得ることができ
るため、例えば頭部の機能を調べるための刺激試験を自
然な状態を行うことが可能となる。
【0059】なお、上述した専用の椅子は、本発明の第
1の実施の形態において天板を取り外すことにより設置
可能であり、天板に移し替えることが困難な患者に対し
てもSPECT収集などを容易に行うことができる。
【0060】また、患者が上述した専用の椅子に座った
状態で心臓のSPECT収集を行う場合には、患者の肝
臓が重力方向に移動して肝臓が心臓と重なる部分が少な
くなるので、心臓部分の画像の劣化を極力防止すること
ができる。さらに、このような専用の椅子の背もたれ部
を薄くして機械的な強度を小さくすることが可能であ
り、背もたれ部において例えば放射線の吸収係数の小さ
い材料がコーティングされた布を用いることができる。
これにより、放射線の吸収を少なくして得られる画像の
劣化を極力防止することが可能な心臓SPECT収集を
行うことが可能となる。
【0061】さらに、例えば従来の心臓SPECT収集
において心臓に対する負荷試験を行うことが困難であっ
た。しかし、上述した専用の椅子においては例えば負荷
試験のためのエルゴメータと組み合わせて用いることが
できるので、心臓に対する負荷試験とともに心臓SPE
CT収集を行う環境を提供することができる。また、専
用の椅子に患者を座らせて楽な姿勢をとった状態で、2
つの放射線検出器を用いることにより肺野から肝臓野ま
でのSPECT収集を行うことが可能となる。
【0062】もちろん、上述した専用の椅子を用いるこ
となく、通常の車椅子を用いても部位は限定されるがS
PECT収集などを行うことが可能となる。また、専用
の椅子について可動性を良くすることにより、病室のベ
ットルームからこの専用の椅子を利用して患者を移動さ
せ、検査室において患者の移し替えの作業なしにSPE
CT収集を行うことができる。
【0063】また、上述した専用の椅子の背もたれ部が
女性の患者の乳房部にかからないように、背もたれ部が
ざくられた形状(一部が欠けている形状)とし、患者を
うつぶせにした状態でかつ架台を90゜に近いチルト角
度でチルトさせることにより、マンモSPECT収集や
マンモPET収集などを行うことが容易となる。
【0064】(実施の形態3)図12は本発明の第3の
実施の形態の核医学診断装置に用いられる架台が天井に
取り付けられている放射線検出システムの外観構成およ
びその配置例を示す図である。本発明の第3の実施の形
態の放射線検出システムは、基本的には、本発明の第1
の実施の形態の放射線検出システムと同様な構成を有し
ているが、架台32を検査室などの部屋の天井80に取
り付けて支持部70により支持している。
【0065】図12においては、寝台部22の天板22
aに患者Pを寝かせた状態で、図示しない走行レール上
を支持部70が走行し、患者Pの所定部位まで架台32
を移動させる。また、必要に応じて、図示しないチルト
機構により架台32をチルトさせる。その後、放射線検
出器30、31を患者Pに近接させて核医学情報の収集
を行うことになる。
【0066】図13は本発明の第3の実施の形態の核医
学診断装置に用いられる架台が天井に取り付けられてい
る放射線検出システムの他の外観構成およびその配置例
を示す図である。図13においては、寝台部22に患者
Pを移し替えて寝かせることなく、ストレッチャー65
を架台32に近づける。さらに、架台32に取り付けら
れている放射線検出器30、31を移動機構71、72
により患者Pの正面側および背面側にスライド移動させ
た後、放射線検出器30、31を患者Pに近接させた状
態で核医学情報の収集を行うことになる。
【0067】なお、図17に示すように患者Pをストレ
ッチャー65(または寝台)に寝かせ、放射線検出器3
0、31を患者Pに近接させた状態で架台32を走行レ
ールに沿って走行させることにより、患者Pのホールボ
ディ収集を行うことも可能である。
【0068】以上のような動作により、架台を天井に取
り付けた場合においても種々の核医学情報を容易に収集
することができる。
【0069】(実施の形態4)図14は本発明の第4の
実施の形態の核医学診断装置に用いられる放射線検出シ
ステムの外観構成およびその配置例を示す図である。本
発明の第4の実施の形態の放射線検出システムは、ベー
ス部80と、ベース部80に設けられた支柱81と、支
柱81に上下方向に移動可能に取付られたC状アーム8
2と、C状アーム82に取り付けられている2つの放射
線検出器30、31と、患者Pを座らせるための専用の
椅子85とを備えている。なお、放射線検出器30、3
1はC状アーム82のアーム方向に沿って移動可能に取
り付けられている。また、C状アームは図示しないチル
ト機構によりチルト可能に構成されている。
【0070】図14に示す放射線検出システムにおいて
は、患者Pを椅子85に座らせた状態で椅子85の高さ
を調整し、さらにC状アーム82を上下方向に移動させ
る。また、アームレストに腕を保持した後、放射線検出
器30、31を患者Pの例えば心臓部に近接させる。こ
れにより、簡単な構成で患者Pの心臓部の核医学情報の
収集を行うことが容易となる。
【0071】(実施の形態5)本発明の第5の実施の形
態の放射線検出システムの外観構成およびその配置例を
示す図である。本発明の第5の実施の形態の放射線検出
システムは、本発明の第4の実施の形態の放射線検出シ
ステムと同様な構成を有しているが、C状アームの代わ
りに、図示しないチルト機構によりチルト可能なリング
83に放射線検出器30、31を取り付けている。ま
た、患者Pの心臓に対する負荷試験を実行可能とするた
めに、エルゴメータ84が設けられている。
【0072】図15に示す放射線検出システムにおいて
は、患者Pを椅子85に座らせた状態で椅子85の高さ
を調整し、さらに、リング83を上下方向に移動させ
る。また、アームレストに腕を保持した後、放射線検出
器30、31を患者Pの例えば心臓部に近接させる。そ
の後、エルゴメータ84を用いて患者Pの心臓に対する
負荷試験を行いながら患者Pの心臓部の核医学情報を収
集する。これにより、負荷試験中の核医学情報の収集を
容易に行うことができる。
【0073】
【発明の効果】以上、本発明によれば、放射線検出シス
テムを備えた核医学診断装置において、上下方向に移動
可能で、スライド移動可能な架台をチルトさせる機構お
よび旋回させる機構を設けることにより、次のような効
果が得られる。
【0074】(1)患者が非常に楽な姿勢をとりながら
SPECTやPETなどの断層撮影を行うことが可能と
なる。
【0075】(2)例えば患者の心臓の核医学情報の収
集において、肝臓からのクロストークを極力抑えること
ができるので、得られる画像の劣化を極力防止すること
が可能となる。
【0076】(3)例えば患者の心臓部の核医学情報の
収集において、患者を椅子に座らせた場合に椅子の背も
たれ部をその厚さを薄くして放射線の吸収係数が小さい
材料で構成することにより、放射線の吸収を少なくして
得られる画像の劣化を極力防止することができる。
【0077】(4)例えばエルゴメータによる患者の心
臓に対する負荷試験を行いながら患者の心臓部の断層撮
影を行うことができる。
【0078】(5)例えば患者の心臓部の核医学情報の
収集において、患者を椅子に座らせ、アームレストを取
り付けて患者の腕をアームレストで保持することによ
り、従来よりも患者を楽な姿勢にすることができ、患者
にかかる負担を軽減することが可能となる。
【0079】(6)例えば患者の頭部の断層撮影におい
て、患者が圧迫感などを受けずに安心した状態を得るこ
とができるため、例えば頭部の機能を調べるための視覚
刺激試験を自然な状態を行うことが可能となる。
【0080】(7)従来の核医学診断装置では不可能で
あったマンモ断層撮影や静止画収集を行うことができ
る。
【0081】(8)病院において患者のベットルームか
ら検査室までの移動を専用の椅子やストレッチャーなど
を用いて行うことにより、重傷患者においても検査のた
めに移し替え動作を行うことなく収集を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の核医学診断装置で用いられる放射線検出
システムの外観構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の核医学診断装置に
用いられる放射線検出システムの外観構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態の放射線検出システ
ムを備えた核医学診断装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態の核医学診断装置に
用いられる架台の両側が支持されている放射線検出シス
テムの外観構成およびその配置例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の核医学診断装置に
用いられる架台の両側が支持されている放射線検出シス
テムの外観構成およびその配置例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の核医学診断装置に
用いられる架台の両側が支持されている放射線検出シス
テムの外観構成およびその配置例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の核医学診断装置に
用いられる架台の両側が支持されている放射線検出シス
テムの他の配置例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の核医学診断装置に
用いられる放射線検出システムの外観構成を示す図であ
る。
【図9】本発明の第2の実施の形態の放射線検出システ
ムを備えた核医学診断装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】本発明の第2の実施の形態の核医学診断装置
に用いられる架台の両側が支持されている放射線検出シ
ステムの外観構成およびその配置例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の核医学診断装置
に用いられる架台の両側が支持されている放射線検出シ
ステムの外観構成およびその配置例を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態の核医学診断装置
に用いられる架台が天井に取り付けられている放射線検
出システムの外観構成およびその配置例を示す図であ
る。
【図13】本発明の第3の実施の形態の核医学診断装置
に用いられる架台が天井に取り付けられている放射線検
出システムの他の外観構成およびその配置例を示す図で
ある。
【図14】本発明の第4の実施の形態の核医学診断装置
に用いられる放射線検出システムの外観構成およびその
配置例を示す図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態の核医学診断装置
に用いられる放射線検出システムの外観構成およびその
配置例を示す図である。
【符号の説明】
P 患者 20 架台部 21 走行レール 22 寝台部 22a 天板 22b、60 寝台 22c 寝台支持部 22d、61a、61b 寝台移動機構 30、31 放射線検出器 31a、31b 信号処理部 32、62 架台 33 架台支持アーム 34 チルト機構 35 アーム回転/移動機構 36 回転機構 37、63、80 ベース部 38 走行機構 39 回転リング 40、41、66、71、72 移動機構 50 入力ユニット 51 画像生成ユニット 52 表示ユニット 53 制御ユニット 55、57、85 椅子 55a、57a アームレスト 56 椅子移動機構 65 ストレッチャー 81 支柱 82 C状アーム 83 リング 84 エルゴメータ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に投与された放射線同位元素から
    放射される放射線を検出する1以上の放射線検出器と、 前記放射線検出器が取り付けられる架台と、 前記架台を旋回させる旋回機構と、 前記架台をチルトさせるチルト機構とを備えたことを特
    徴とする核医学診断装置。
  2. 【請求項2】 被検体に投与された放射線同位元素から
    放射される放射線を検出する1以上の放射線検出器と、 前記放射線検出器が取り付けられる架台と、 前記架台を旋回させる旋回機構と、 前記架台に取り付けられている放射線検出器を前記架台
    のリング軸方向に移動させる移動機構とを備えたことを
    特徴とする核医学診断装置。
  3. 【請求項3】 前記被検体を寝かせるための寝台を備え
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の核医学診
    断装置。
  4. 【請求項4】 前記寝台を上下方向に移動させる機構を
    備えたことを特徴とする請求項3に記載の核医学診断装
    置。
  5. 【請求項5】 前記被検体を座らせるための椅子を備え
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の核医学診
    断装置。
  6. 【請求項6】 前記椅子を上下方向に移動させる機構を
    備えたことを特徴とする請求項5に記載の核医学診断装
    置。
  7. 【請求項7】 前記架台を上下方向に移動させる機構を
    備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の核医
    学診断装置。
  8. 【請求項8】 前記チルト機構は、前記架台を0゜から
    180゜の範囲内のチルト角度でチルト可能であること
    を特徴とする請求項1に記載の核医学診断装置。
  9. 【請求項9】 前記放射線検出器は、テルル化カドミウ
    ムまたはテルル化カドミウム亜鉛によって構成される半
    導体セルを有することを特徴とする請求項1または2に
    記載の核医学診断装置。
  10. 【請求項10】 前記放射線検出器は、ヨウ化セシウム
    およびホトダイオードを組み合わせて構成されることを
    特徴とする請求項1または2に記載の核医学診断装置。
  11. 【請求項11】 前記放射線検出器は、シンチレーショ
    ン検出器であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の核医学診断装置。
  12. 【請求項12】 前記架台は走行レールに沿って移動可
    能であることを特徴とする請求項1または2に記載の核
    医学診断装置。
  13. 【請求項13】 前記走行レールは床面に設けられてい
    ることを特徴とする請求項12に記載の核医学診断装
    置。
  14. 【請求項14】 前記走行レールは天井に設けられてい
    ることを特徴とする請求項12に記載の核医学診断装
    置。
  15. 【請求項15】 前記架台は前記被検体の体軸方向に移
    動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の核医学診断装置。
  16. 【請求項16】 前記架台の片側または両側を支持する
    支持手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に
    記載の核医学診断装置。
  17. 【請求項17】 前記架台は所定の方向に向きを変える
    ことが可能であることを特徴とする請求項1または2に
    記載の核医学診断装置。
  18. 【請求項18】 前記被検体を寝かせて搬送可能な寝台
    を隣接させた場合、前記旋回機構により前記架台を旋回
    させた後、前記移動機構により旋回した架台のリング軸
    方向に前記放射線検出器を移動させて前記被検体に近接
    させることを特徴とする請求項2に記載の核医学診断装
    置。
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