JP2000214660A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000214660A
JP2000214660A JP1866099A JP1866099A JP2000214660A JP 2000214660 A JP2000214660 A JP 2000214660A JP 1866099 A JP1866099 A JP 1866099A JP 1866099 A JP1866099 A JP 1866099A JP 2000214660 A JP2000214660 A JP 2000214660A
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magnetic particles
toner
image
image forming
forming apparatus
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English (en)
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Marekatsu Mizoe
希克 溝江
Shuichi Aida
修一 會田
Toshio Takamori
俊夫 高森
Fumimitsu Gomi
史光 五味
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Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像同時クリーニングシステムにおいて、均
一な帯電を行うと共に転写残トナーの現像器での回収性
を向上し、感光体の割れを防止し長寿命化を達成させ、
画像流れを防止し、高画質を実現させる画像形成装置を
提供することである。 【解決手段】 導電性支持体上に感光層を有する感光体
と、導電性部材に支持された磁性粒子から成り感光体に
接触配置して電圧を印加することにより感光体を帯電さ
せる帯電手段、静電潜像を形成する潜像形成手段、静電
潜像を現像してトナー像を形成させると共に転写した後
に感光体上に残留する転写残トナーを回収するクリーニ
ング手段を兼ねた現像手段、トナー像を転写するための
転写手段を備えたタンデム式の画像形成装置において、
磁性粒子の粒度分布が0.5〜200μmの範囲に2つ
以上のピーク又は肩を有し、平均径が10〜50μmで
あり、凝集度が60%以上であり、比表面積が0.10
0m2/g以上である画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電用磁性粒子及
び電子写真方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像形成装置のカラー化が進み、
カラーの画像形成装置として4色それぞれが感光体、帯
電装置、現像装置、クリーニング装置を有し(4つのス
テーション)、1パスで順次、転写材としての用紙上に
4色重ねるタンデム方式が提案されている。この方式
は、高速のカラー記録に対応できる利点を有している反
面、4つのステーションが存在するために装置の小型化
には限界があった。
【0003】クリーニング装置は、クリーニング部材を
感光体に押し当てて転写残トナーをせき止め、廃トナー
容器に掻き落として捕集させる装置であり、ブレード
型、ブラシ型のクリーニング部材が用いられている。直
接感光体に当接させるので転写残トナーの捕集性には優
れるが、廃トナーの処理が必要になること、クリーニン
グ容器を具備するために装置が必然的に大きくなってし
まうこと、感光体が摩耗(短命化)する等の指摘があ
る。特に、複数のステーションを有するタンデム式の画
像形成装置においては、取り扱い上、装置の小型化が望
まれていた。
【0004】そこで、廃トナーレスのシステムとして、
現像同時クリーニング方式(又はクリーナーレス)が提
案されている。この方式は、転写工程後に感光体上に残
留する転写残トナーを帯電工程を通過させ、帯電された
感光体と現像部の電位差を利用して現像器に回収する技
術である。トナーの廃棄を不要とするこの方式は、トナ
ーの再利用による消耗品の有効活用やエコロジー対応、
感光体の摩耗防止による長寿命化、画像形成装置の小型
化等の観点から有効な手段である。
【0005】しかしながら、転写残トナーは、帯電工程
を通過させるために帯電への影響が問題となる。帯電部
材としては、一般にオゾンレスや省エネルギーの立場か
ら接触式の帯電ローラが採用されている。接触式の帯電
は、帯電部材から感光体への放電によって行われるた
め、ある閾値電圧以上の電圧を印加することにより帯電
が開始される。閾値電圧を帯電開始電圧Vthと定義す
ると、感光体表面電位Vdを得るためには、帯電部材に
はVd+VthのDC電圧が必要となる。この様なDC
帯電は、オゾン発生を抑える利点がある反面、帯電ロー
ラの表面に転写残トナーが付着すると、帯電部材として
の抵抗値が上昇するために、感光体の電位が変動するこ
とがあった。
【0006】一方、帯電の均一化を図るために特開昭6
3−149669号公報に開示されるように、所望のV
dに相当する直流電圧に2×Vth以上のピーク間電圧
を持つAC電圧を重畳した電圧を印加するAC帯電方式
が用いられている。これは、交流による表面電位の平均
化を目的としたものであり、感光体の表面電位はAC電
圧のピークの中央値であるVdに収束する。
【0007】しかしながら、転写残トナーが連続的にロ
ーラ表面に堆積すると均一帯電性が低下し、カブリの原
因になる。また、帯電ローラには、パターン化された転
写残トナーに対しトナーを十分に散らす働きがないため
に、ゴースト画像が発生することがある。
【0008】この様な対策として、例えば、帯電ローラ
にブレードを当接させ付着トナーを掻き落とす技術、導
電性ブレードを当接させ電位差により付着トナーを静電
的に感光体に吐出す技術(特開平5−20300号公
報)、転写残トナーの散らし部材を兼ねる回転ブラシを
用いる技術(特開平8−137198号公報)等が開示
されている。このような技術により、帯電部材にトナー
が連続的に蓄積されることは防止されるが、部分的な付
着による画像カブリやパターン化によるゴースト等は、
十分には解消されていないのが現状である。
【0009】タンデム式の画像形成装置では、高速対応
が可能であることに加え、単色でも画像形成を行える利
点がある。この様な場合は、画像形成を行わない色の画
像形成工程は停止させることになるが、感光体は用紙及
び転写ベルトと接触することになり、感光体に傷をつけ
ないために回転させることが好ましい。
【0010】画像形成装置の感光体は、帯電、露光、現
像及び転写等の工程を反復することにより、その表面が
親水化され水分を吸着し易くなる。その結果、表面抵抗
が下がり、表面電荷が移動し画像流れが発生することが
ある。
【0011】親水化の要因としては、帯電や転写による
放電生成物(イオン性物質等)、炭化カルシウムを含む
紙粉等が感光体表面に付着するためであると考えられて
おり、感光体内部にヒーターを設けて加温することで水
分吸着を除去する方法や、定常的に現像を行いクリーニ
ング装置の当接圧によって感光体表面を研磨する方法等
により画像流れに対応している。
【0012】しかしながら、現像同時クリーニングシス
テムを搭載するタンデム式の画像形成装置においては、
クリーニング部材による感光体表面の研磨はあり得な
い。更に、単色モードにおいては、転写ベルトに用紙を
吸着保持させるために、画像形成が行われないステーシ
ョンの感光体にも転写バイアスが印加されるので、紙粉
や放電の影響を受け、画像流れが発生し易い傾向にな
る。この様な場合には、ヒーターの設置が考えられる
が、装置の簡易化、低コスト、省エネルギーには厳しい
条件である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、現像
同時クリーニングシステムにおいて、均一な帯電を行う
と共に転写残トナーの現像器での回収性を向上させ、高
画質を実現させる画像形成装置を提供することである。
【0014】本発明の別の目的は、感光体の割れを防止
し長寿命化を達成させ、画像流れを防止する現像同時ク
リーニングシステムを搭載したタンデム式の画像形成装
置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、導電性
支持体上に感光層を有する感光体と、導電性部材に支持
された磁性粒子から成り前記感光体に接触して電圧を印
加することにより前記感光体を帯電させる帯電手段、前
記感光体に静電潜像を形成する潜像形成手段、前記感光
体に近接又は接触して配設され前記静電潜像を現像して
トナー像を形成させると共に転写した後に前記感光体上
に残留する転写残トナーを回収するクリーニング手段を
兼ねた現像手段、及び前記感光体から前記トナー像を転
写するための転写手段をそれぞれ備えた複数のステーシ
ョンを有するタンデム式の画像形成装置において、前記
磁性粒子の粒度分布が0.5μm〜200μmの範囲に
2つ以上のピーク又は肩を有し、平均径が10μm〜5
0μmであり、凝集度が60%以上であり、かつ比表面
積(BET)が0.100m2/g以上である画像形成
装置が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0017】本発明の現像同時クリーニングシステムを
搭載した画像形成装置の作用と効果を、ネガトナーを用
いた反転現像方式で例示する。
【0018】本発明の画像形成装置(図1)は、例え
ば、イエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの可視画
像を形成するための第1〜第4のステーションがタンデ
ム式に配列された構成を有するカラー画像形成装置であ
る。
【0019】4つのステーションは、導電性支持体上に
感光層を有する感光体11a、11b、11c、11
d、感光体に接触配置して電圧を印加することにより感
光体を帯電させる磁気ブラシ帯電装置21a、21b、
21c、21d、感光体に静電潜像を形成する潜像形成
装置31a、31b、31c、31d、感光体に近接又
は接触して配設され静電潜像を現像してトナー像を形成
させると共に転写したのち感光体上に残留する転写残ト
ナーを回収するクリーニング手段を兼ねた二成分現像装
置41a、41b、41c、41d、転写装置51a、
51b、51c、51d等から成り、従来のクリーニン
グ装置は配置されていない。
【0020】転写では、1パスで順次、用紙上に4色の
トナー像を転写するために転写ベルト52を用いる。転
写ベルトは、各ステーションの感光体の下部に位置し、
駆動プーリ53及び従動プーリ54に張架された状態で
駆動される。
【0021】カラー画像形成を行うには、まず第1ステ
ーション(イエロー)において、感光体11aを帯電装
置21aにより帯電させ、矢印で示す露光31aにより
潜像を形成する。次に、イエロートナー用の現像器41
aによって潜像が現像される。次に、給紙部61から転
写ベルト52によって用紙62が、第1ステーションに
搬送され転写装置51aにより静電的に転写される。こ
こで、感光体上に残存する転写残トナーは、感光体回転
に従い現像器まで移動し回収される。
【0022】第2ステーション(シアン)においても、
第1ステーションと同様な工程が行われ、別色のトナー
(シアン)が第1ステーションから移動してきた用紙に
転写される。更に、第3及び第4ステーション(マゼン
タ、ブラック)においても同様に行われ、所望のカラー
画像を形成することができる。
【0023】本発明の画像形成装置は、画像形成を行わ
ないステーションが有るモードにおいては、画像形成を
行わないステーションの感光体と共に磁気ブラシ帯電装
置も回転可能に設定されている。
【0024】次に、図2に磁気ブラシ帯置装置の概略を
例示する。
【0025】磁気ブラシ帯電装置21は、磁力発生部材
としてのマグネットロール22と、その外周を回転可能
に設けられた非磁性(SUS、アルミニウム等)の電極
スリーブ23と、電極スリーブの表面にマグネットロー
ルの磁力により保持される磁性粒子24(磁気ブラシ)
から成り、電極スリーブから帯電バイアスが端子25を
介して印加される。帯電は、DC電圧によるDC帯電、
DC電圧にAC電圧を重畳したAC帯電等が採用され
る。磁気ブラシは、回転可能な電極スリーブにより感光
体に接触した状態で任意の周速差で対向回転又は順方向
回転させながら感光体を帯電する。また、回転を行わな
い固定状態での帯電も可能である。
【0026】反転現像方式の場合、磁気ブラシ帯電装置
21により感光体11を負帯電させ、露光し静電潜像を
作成させた後、感光体帯電極性と同じ負極性に帯電させ
たトナーを反転現像により感光体上に形成する。このト
ナー像は、正極性の転写バイアスにより静電的に用紙に
転写され、定着装置71を経て複写画像となるが、トナ
ー像の一部は、転写残トナーとして感光体上に残存す
る。
【0027】この転写残トナーは、感光体回転に従い磁
気ブラシ帯電装置に移動する。転写残トナーは、本来の
負帯電トナーと転写により正極性に反転した成分が不均
一に混在した状態で存在している。
【0028】転写残トナーにおける正帯電トナーは、磁
気ブラシと感光体で形成される帯電ニップ部付近で負電
荷を供給している磁気ブラシに静電的に引き寄せられ磁
気ブラシに取込まれる。取込まれたトナーは、磁性粒子
から負電荷を受けて感光体の帯電極性と同じ負極性に反
転される。反転されたトナーは、帯電ニップ部から感光
体との電位差を利用して感光体側に静電的に吐出され
る。
【0029】一方、負極性の転写残トナーは、帯電ニッ
プ部で磁性粒子による散らし作用を受けながら通過す
る。本発明の帯電装置によるトナーの取込み及び吐出し
の作用で、極性が不均一化された転写残トナーは、現像
トナーと同じ負極性に制御され、またパターン化された
トナーは、取込み吐き出しの作用や帯電ニップ部でのト
ナー散らし作用によりパターン化が解消される。そし
て、負極性に制御され、パターン化が解消された転写残
トナーは、静電的に現像器に回収され、次の画像形成に
再利用される。
【0030】本発明の磁気ブラシ帯電装置21は、放電
を利用したコロナ帯電器に比べ、低消費電力であり、接
触式の帯電ローラよりも更にオゾンの発生を抑えること
ができるので、複数の帯電装置を必要とする本発明のタ
ンデム式の画像形成装置においては、環境及び省エネル
ギーの効果が十分に発揮される。
【0031】磁気ブラシが感光体に対し緻密に接触する
ことができるので、パターン化された転写残トナーを効
率的に散らすことが可能になり、帯電が均一化され、カ
ブリが抑えられた良好な画質が得られる。また、良好な
接触性は、画像流れの未然防止に効果がある。更には、
クリーナー装置を取り除くことにより、装置の小型化が
進み、トナーの再利用や感光体の摩耗防止により消耗品
を有効に活用できる効果も得られる。
【0032】粒度分布が0.5μm〜200μmの範囲
に2つ以上のピーク又は肩を有し、平均径が10μm〜
50μmであり、凝集度が60%以上であり、比表面積
(BET)が0.100m2/g以上である磁性粒子か
ら成る本発明の帯電装置は、耐久性及び画質の向上にお
いて効果がある。
【0033】一般に現像同時クリーニングのシステムで
は、転写残トナーの他に遊離外添剤や紙粉等の異物が帯
電部材に混入し、繰り返し使用と共に帯電性が低下して
しまうが、本発明の磁気ブラシ帯電装置は、異物の混入
や汚染に対しても感光体との接触性低下や帯電部材とし
ての抵抗変動を防止することができる。その結果、感光
体表面を十分に帯電できるので良好な画質が維持され
る。
【0034】粒度分布において小径側ピークの存在は、
均一帯電の立場から感光体に対する接触性や緻密性を向
上させる効果があり、大径側ピークは、磁気ブラシを形
成した時に効率の良い搬送性を得ることができる。初期
の帯電性は、磁性粒子の小径化より達成可能であるが、
連続的な画像形成には磁性粒子の効率的な搬送性が必須
であり、小径化のみでは困難である。本発明の2つ以上
のピーク又は肩を有することにより、均一帯電と搬送性
を両立させることができる。
【0035】更には、磁気ブラシ中に取り込んだ転写残
トナーの極性を効率的に反転させることが可能となり、
同時にトナーを迅速にニップ上に搬送し感光体側に吐出
し易くする効果が得られる。
【0036】この様な粒度分布を有する磁性粒子は、平
均径を10μm〜50μmにすることにより、磁性粒子
漏れを防止し環境変動に対しても均一な帯電性を得るこ
とができる。平均径が10μmより小さい場合、小径側
ピークの微粉粒子が漏れ易くなり接触性の不安定化や画
質低下が認められることがある。また、平均径が50μ
mを越えると、特に低湿度条件下での帯電一様性が低下
する傾向にあるために、平均径は10μm〜50μmで
あることが好ましい。
【0037】本発明の磁性粒子の平均径及び分布は、レ
ーザー回折式粒度分布測定装置HEROS(日本電子
製)を用いて、0.5μmを最小値とし、1.80μm
〜350μmの範囲を31対数分割して測定し、体積5
0%メジアン径をもって平均径とした。対数分割した各
チャンネル及びそれらの中心値は、表1に示す通りであ
る。
【0038】
【表1】
【0039】帯電性向上には、磁性粒子の小径化が一つ
の手段であるが、上述した様に微粉の増加は漏れを引き
起こすことから、単なる小径化には限界がある。そこ
で、凝集度を60%以上とすることにより、磁性粒子の
漏れを防止し良好な帯電を維持できる。更には、比表面
積(BET)が0.100m2/gである磁性粒子を用
いることにより、異物等の混入に対しても帯電性が低下
することを長期的に防止できる。この様な磁性粒子とし
ては、球形化磁性粒子に対し、少なくとも一部が異形化
された磁性粒子が存在することが好ましい。
【0040】磁性粒子の凝集度は、23℃/湿度60%
の環境下で下記の方法により測定した。目開き45μm
(2個)及び38μm、形状φ75mm×H20mmの
ステンレス製の篩を、上から目開き45μm(上段)、
45μm(中段)、38μm(下段)の順に3段に重ね
た。上段の篩に磁性粒子20.0gを静置させ、0.1
mm(ピークトゥピーク)の振幅で30秒間振動を与え
分級した。
【0041】各篩に残った磁性粒子の量を計り、次式か
ら凝集度(%)を算出した。 凝集度G(%)=(A×5/5+B×3/5+C×1/
5)×1/25×100 ここでA、B、Cは、上、中、下段の節に残った磁性粒
子の量(g)である。
【0042】本発明の比表面積(BET)は、窒素吸着
による多点法で行った。
【0043】本発明の磁性粒子としては、フェライト粒
子が好ましく用いられる。フェライトの組成としては、
銅、亜鉛、マンガン、マグネシウム、鉄、リチウム、ス
トロンチウム、バリウム等の金属元素を含むものが好適
に使用される。
【0044】以下に磁性粒子の製造手段を例示する。 (1)焼成後に解砕された5μm〜200μm程度の磁
性粒子を粉砕により微細化した後、分級により粒度分布
を調製する。 (2)焼結工程で形状を制御し、解砕、分級を行い粒度
分布を調整する。
【0045】この様にして製造された異形化粒子を含む
磁性粒子は、そのまま使用することができるが、必要に
応じて、粒径の異なる磁性粒子、形状の異なる磁性粒
子、その他の粒子と混合して用いることも可能である。
また、フェライトの固まり(塊状)を直接粉砕する製法
も可能であるが、製造効率の観点からは、上述した様な
適当な粒子径を有する磁性粒子を粉砕することが好まし
い。本発明の磁気ブラシ帯電装置は、フェライト組成を
もつ磁性粒子が好適に用いられ、その粒子の加熱減量
が、0.5質量%以下であることが好ましい。
【0046】従来例として、マグネタイトと樹脂を混練
粉砕した樹脂磁性粒子を使用する開示がある。樹脂成分
を多量に含むため帯電部材からの磁性粒子の漏れが起こ
り易い。樹脂磁性粒子においては、表面に樹脂の存在比
率が高く、その導通路である磁性粒子の存在比率が少な
いので、異物(トナー、外添剤、紙粉等)による表面汚
染が進行すると抵抗が上昇し、十分な耐久性が得られな
いこともある。
【0047】本発明は、画像形成を行わないステーショ
ンが有るモードにおいては、画像形成を行わないステー
ションの感光体と共に磁気ブラシ帯電装置を回転させ
る。感光体の回転に対し磁気ブラシを接触回転させるこ
とにより、前記したイオン生成物や紙粉等の付着物を掻
き取る効果が得られる。本発明の磁気ブラシは、緻密な
接触により感光体付着物を取り除く効果高いので、画像
流れが防止され高画質が得られる。
【0048】また、帯電部材の回転により付着物による
磁性粒子の部分的な汚染も抑えられ長期的な均一帯電が
可能となる。更に、本発明の磁性粒子から成る帯電装置
は、感光体に対しブレードクリーニングの様な強い当接
圧を必要としないことから感光体削れが防止され、画像
形成を行わないステーションの帯電装置を連続的に回転
させる場合においても、感光体の耐久性が維持される。
【0049】本発明の2つ以上のピーク又は肩を有する
粒度分布において、2つの大ピーク又は肩の小径側ピー
クをP1、大径側ピークをP2とすると、P1の中心径
DP1を5.2μm<DP1≦25.0μmにすること
により、長期的に微粉漏れを防止し、より緻密的になる
ので感光体との接触性が向上する。パターン化された転
写残トナーが連続的に発生する場合でも、パターン化を
防止し均一な帯電が可能となる。また、P2の中心径D
P2を15.0μm<DP2≦72.0μmに調製する
ことにより、搬送性が向上し耐久性が向上すると同時
に、粗粉による感光体の傷を防止することができる。
【0050】更に、本発明において、P1の強度SP1
とP2の強度SP2の比(SP1/SP2)をY、磁性
粒子の平均径をXとした時、両者の関係を以下の式で表
わされる範囲内に調製することにより、低湿度の様な環
境下でも均一な帯電を長期的に維持することができ、ゴ
ースト等の画質低下が防止される。 −0.03X+1.20≦Y≦−0.03X+1.75 ここで、10≦X≦50(μm)、Y=SP1/SP2
である。
【0051】次に、本発明におけるピークについて定義
する。
【0052】まず、前述のレーザー回折式粒度分布測定
装置HEROS(日本電子製)を用いた測定において、
最大の体積比率であるチャンネルを最大ピークとし、そ
の値をピーク値とする。最大ピークであるチャンネルが
占める体積比率に対して、1/10以上の体積比率を持
つものを大きい順に2つ目以降のピーク又は肩とする。
ここで、1/10より小さいと、その効果が薄れる傾向
にあるために1/10以上が好ましい。この様にして求
めた最大2つのピーク又は肩が本発明のP1、P2であ
り、P1は粒度分布の小径側(微粉側)、P2は大径側
(粗粉側)である。
【0053】本発明の磁性粒子は、感光体に対し十分な
接触性が必要であり、そのためには見掛け密度が1.7
0g/cm3以上であることが好ましい。見掛け密度が
1.70g/cm3未満では、特に中速機以上のプロセ
ススピードで部分的な帯電不均一性が認められることが
ある。
【0054】本発明の磁性粒子は、5μm〜20μmの
粒子の短軸長さ/長軸長さの比が、0.85以下である
ような形状であると、転写後の感光体に付着した転写残
トナーのすり抜け防止に効果が高くなる。この比が0.
5より小さくなると、帯電部材としての流動性が低下し
実用に供さなくなることがあるので、0.5〜0.85
であることが好ましい。更に、20μmを越える粒子の
短軸長さ/長軸長さの比が、0.85以下であるとより
効果的である。5μm〜20μmの磁性粒子及び20μ
mを越える磁性粒子は、篩により分離する。
【0055】目開き5μm、20μm及び25μm、形
状φ75mm×H20mmの篩を用意する。これを上段
から目明き25μm、20μm、5μmの順に3段に重
ね、目開き25μmの篩上に磁性粒子0.5gをのせ、
十分に振動を与え、20μmパス5μmオンの粒子を5
μm〜20μmの磁性粒子として採取する。20μm及
び25μmの篩上の磁性粒子を混合し、20μmを越え
る磁性粒子とする。
【0056】短軸長さ/長軸長さの比は、一例として日
立製作所製FE−SEM(S−800)を用い、500
倍に拡大した磁性粒子像を無作為に100個抽出し、そ
の画像情報を元に、Image Analyzer V
10(東洋紡績株式会社製)で画像解析することにより
得られる。
【0057】具体的には、電子顕微鏡写真より実体顕微
鏡を経由した画像信号を解析装置に入力し、画像情報を
2値化する。ついで、2値化された画像情報を元に対象
物の形状を楕円に置き換える手続きを経て、その楕円の
長軸と短軸の長さの比を算出する。
【0058】2値化された形状に対して、座標(u,
v)における微小面積Δs=Δu・Δvの比重を1とし
た場合、原点(X,Y)に対して、粒子の2値化された
形状の重心を通り、水平軸及び垂直軸についての2次モ
ーメント(水平軸についての2次モーメントMx、垂直
軸についての2次モーメントMy)は、各々 Mx=ΣΣ(u−X)2 My=ΣΣ(v−Y)2 で表され、慣性相乗モーメントMxyは、 Mxy=ΣΣ(u−X)・(v−Y) であり、以下の式をみたす角度θは、2つの解を持つ。
【0059】
【数1】
【0060】更に、水平軸と角θをなす軸方向の慣性モ
ーメントは、Mθは、 Mθ=Mx・(cosθ)2+My・(sinθ)2−M
xy・sin2θ で表され、前記θの2つの解を代入し、計算された、M
θのうち小さい方が主軸となる。
【0061】更に、任意の軸上に、(1/Mθ)0.5
相当する点をプロットすると、これらは楕円を作り、こ
の主軸が慣性主軸と一致するとすれば、Mθの小さな値
を取る方向をA、大きな方をBとすると以下の楕円とな
る; A・x2+B・y2=1 よって、短軸長さ/長軸長さの比は、以上の楕円に対し
て、 短軸長さ/長軸長さの比=(A/B)0.5 にて表されたものである。
【0062】本発明の磁性粒子は、印加バイアスに対し
安定な帯電を得るために、体積抵抗は1.0×104Ω
cm〜1.0×1010Ωcmであることが好ましい。体
積抵抗が1.0×104Ωcm未満であると、感光体に
傷やピンホールが発生した場合にリークを起こす傾向に
あり、1.0×1010Ωcmを越えると、低湿度環境下
で帯電性が不十分となることがある。そこで体積抵抗
は、1.0×104Ωcm〜1.0×1010Ωcmであ
ることが好ましい。
【0063】磁性粒子の体積抵抗は、上下2つの電極を
配置したセルに磁性粒子を充填し、電極間に電圧を印加
し、その時に流れる電流から算出した。測定条件は、2
3℃/湿度65%の環境下にて、充填した磁性粒子と電
極との接触面積は2cm2、厚みは1mm、上部電極に
荷重10kg、印加電圧100Vである。
【0064】本発明の磁性粒子は、炭素原子が6個以上
直鎖状に連なる構成を含むカップリング剤で処理するこ
とが好ましい。特に、表面層が有機化合物にて構成され
る感光体では、帯電用磁性粒子との接触・摺擦により、
長期的には傷や割れが発生することがある。
【0065】また、磁気ブラシには、効率良くトナー極
性を制御(トリボ付与性)し、静電的な吐出しを行うこ
とが要求される。そこで、本発明の長鎖アルキル基を有
するカップリング剤の付与は、以下の作用効果が得られ
る。
【0066】(1)取込んだ転写残トナーの極性を均一
に制御できるので、トナーの吐出し、現像器への回収が
効率良く行われ、長期的にゴーストやカブリが抑えられ
る。 (2)磁性粒子に潤滑性が付与されるので、感光体の傷
や削れ防止の効果が更に向上し、感光体寿命が伸びる。 (3)磁性粒子の表面汚染が防止され、長期的な均一帯
電が達成される。 (4)転写残トナーの取込み吐出しの工程や帯電ニップ
部でのトナー散らしの工程において、高速カラー記録の
場合にもトナー飛散が防止され、機内汚れに伴なう画質
への影響が解消される。
【0067】この観点からアルキル基は、炭素数6個以
上連なることがトリボ付与性や流動性向上の面から効果
的であり、30個以下程度までは可能と考えられる。ア
ルキル基が30個を越えると、溶剤に不溶となる傾向に
あり、表面コート性が不均一になったり、処理された磁
性粒子の流動性が低下し、帯電性が不均一となる傾向に
ある。
【0068】カップリング剤の存在量としては、磁性粒
子に対し0.0001質量%〜0.5質量%が好まし
い。0.0001重量%未満であるとカップリング剤の
効果が見られず、0.5質量%を越えると帯電用磁性粒
子として流動性が悪化し、実用に供さなくなることがあ
る。本発明においては、カップリング剤と樹脂の混合体
をコートすることも可能である。
【0069】本発明に用いられるカップリング剤として
は、疎水基部分に、炭素原子が6個以上直鎖状に連なる
構成を含むものであれば、チタン、アルミニウム、珪
素、ジルコニウム等の中心元素を特には選ばない。本発
明におけるカップリング剤とは、同一分子内に加水分解
可能な基と疎水基を有し、珪素、アルミニウム、チタ
ン、ジルコニウム等の中心元素に結合している化合物を
示す。
【0070】加水分解基としては、例えば、比較的親水
性の高い、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブ
トキシ基等のアルコキシ基等が用いられる。その他、ア
クリロキシ基、メタクリロキシ基、ハロゲンその変性体
等も用いられる。
【0071】また、疎水基としては、その構造中に炭素
原子が6個以上直鎖状に連なる構成を含むものであれば
よく、中心元素との結合形態においては、カルボン酸エ
ステル、アルコキシ、スルホン酸エステル、燐酸エステ
ル、あるいはダイレクトに結合していてもよい。更に、
その構造中に、エーテル結合、エポキシ基、アミノ基等
の官能基を含んでもよい。
【0072】本発明の磁性粒子は、カップリング剤を表
面に存在させる場合、その存在量が、0.5質量%以下
であるから、抵抗値的には、処理前の磁性粒子とほぼ同
等の抵抗値が得られるため、導電性粒子を分散した樹脂
を表面コート剤として用いる場合等に比べて製造上の安
定性、品質の安定性に優れている。
【0073】本発明の画像形成装置に用いる感光体は、
導電性支持体上に少なくとも感光層が形成されたもので
ある。感光層は、電荷発生層と電荷輸送層を積層して成
るが、それぞれの層を構成する電荷発生材料及び電荷輸
送材料を同一層化した単層型でもよい。電荷輸送層の膜
厚は5〜40μm、電荷発生層の膜厚は0.05〜5μ
mの範囲であり、感光層材料としては、例えば、フタロ
シアニン顔料、アゾ顔料等の有機系材料、シリコーン化
合物等の無機系材料等が挙げられる。感光体の導電性支
持体には、アルミニウム、ニッケル、ステンレス、スチ
ール等の金属、導電性膜を有するプラスチックあるいは
硝子、導電化した紙等が用いられる。
【0074】本発明の感光体は、感光層の表面に電荷注
入層を設けることが好ましい。電荷注入層は、露光時に
は帯電電荷をより効率的に導電性支持体に逃がす役割を
はたし残留電位を低減させることができるので、コント
ラストの変動が抑えられ均一な画像が得られる。
【0075】ところで、接触帯電部材に電圧を印加し、
感光体表面にあるトラップ準位に電荷を注入して接触帯
電を行う注入帯電方法が、Japan Hardcop
y92年論文集P287の「導電性ローラを用いた接触
帯電特性」等に記載されている。
【0076】注入帯電とは、DC電圧を印加することに
より、印加された電荷を高い効率で感光体上に保持形成
する帯電方法である。注入帯電は、目標の帯電電位に対
し必要最小限のDC電圧を与える帯電手段なので、放電
を利用した従来の接触帯電(DC帯電、AC重畳帯電)
よりも更にオゾンの発生を抑えることができる。
【0077】実際に、1kΩ程度の帯電ローラに周速差
を与えれば、一般的な感光体に対しても適当な収束性を
もって実施することができる。これは、低い抵抗値の帯
電部材で、かつ十分な帯電時間をとることにより、感光
体に電荷が注入されるためであるが、感光体にピンホー
ルや削れ傷が生じた場合には、リークが発生し帯電不良
を引き起こしてしまう。
【0078】そこで、本発明の磁性粒子から成る磁気ブ
ラシ帯電装置と電荷注入層を積層した感光体とを組み合
わせることにより、長期的に安定な注入帯電を達成する
ことができる。高い効率で感光体上に電荷を保持形成で
きるので、環境変化や感光体の膜厚変化による帯電性の
変化が抑えられ安定な画質も得られる。
【0079】本発明の電荷注入層は、体積抵抗値を1×
108Ωcm〜1×1015Ωcmの範囲に調整すること
が好ましい。電荷注入層の体積抵抗値が1×108Ωc
mより小さい場合、静置潜像を保持できずに画像流れが
発生し、1×1015Ωcmを越えると帯電部材から電荷
を十分に受け取ることができず、帯電不良を生じること
がある。そこで、電荷注入層は、十分な帯電性と画像の
再現性を満足するために、体積抵抗値を1×108Ωc
m〜1×1015Ωcmの範囲に調整するが、好ましく
は、高温高湿条件下での画像流れ防止の観点から1×1
10Ωcm〜1×1015Ωcmである。
【0080】ここで、電荷注入層の体積抵抗は、表面に
導電膜を蒸着させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)上に電荷注入層を作成し、これを体積抵抗測定装置
(ヒューレットパッカード社製4140B pAMAT
ER)にて、23℃/湿度65%の環境下で100Vの
電圧を印加し測定した。
【0081】本発明の電荷注入層としては、絶縁性のバ
インダー樹脂に光透過性で、かつ導電性の粒子を適量分
散させた樹脂層、半導体等で構成された無機層、ポリピ
ロール、ポリチオフェン、ポリアニリン等の電子共役性
ポリマーや有機ポリシラン類等の導電性高分子から成る
有機層を用いることもできる。
【0082】以下に樹脂層から成る電荷注入層の例を示
す。バインダー樹脂には、ポリエステル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、フッ素樹脂、セルロ
ース、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アルキド樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等の樹脂を用いるこ
とができる。
【0083】導電性微粒子としては、銅、アルミニウ
ム、銀、ニッケル等の金属、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ア
ンチモン、酸化スズ、酸化チタン、あるいはこれらの固
溶体、もしくは融着体等の金属酸化物、ポリアセチレ
ン、ポリチオフェン、ポリピロール等の導電性ポリマー
等が使用できるが、感光体の透光性の観点から透明度の
高い酸化スズ等の金属酸化物を選択使用することがより
好ましい。
【0084】これら導電性微粒子の粒径は、透光性の観
点から0.3μm以下が好ましく、より好ましくは1μ
m以下である。電荷注入層に含有させる場合、導電性微
粒子の含有量は、その粒径にも依存するが、バインダー
樹脂に対し2〜280重量%の範囲が好ましい。含有量
が2重量%未満では、電荷注入層の抵抗調整が困難とな
り、また280重量%を越えるとバインダー樹脂の塗膜
性が部分的に低下することがある。よって、導電性微粒
子の含有量は、バインダー樹脂に対し2〜280重量%
の範囲が好ましい。
【0085】導電性微粒子の分散性向上、バインダー樹
脂との接着性、あるいは成膜後の塗膜平滑性の向上を目
的として、種々の添加剤を加えることができる。また、
分散性の向上に関しては、カップリング剤、あるいはレ
ベリング剤等により、導電性微粒子の表面改質を行うこ
とは非常に有効である。更には、分散性向上の点から、
バインダー樹脂として硬化型樹脂を用いることが効果的
である。
【0086】硬化型樹脂を電荷注入層に用いる場合に
は、導電性微粒子を硬化性モノマー又はオリゴマーの溶
液中に分散下塗工液を感光層上に塗布、成膜後、熱又は
光照射によって塗膜を硬化させて表面層とする。このよ
うな硬化型樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂等が挙げられ
るが、これに限ったわけではなく、塗布成膜後に光又は
熱等のエネルギーを与えることにより、化学反応を起こ
し硬化する樹脂であれば使用可能である。
【0087】電荷注入層は、バインダー樹脂、導電性微
粒子、及び必要に応じ添加剤の適当な溶液、又は分散溶
液を感光体上に塗布乾燥することにより得られ、この膜
厚は、好ましくは0.1〜10μm、より好ましくは
0.5〜5μmである。
【0088】樹脂から成る電荷注入層には、滑材粉末を
含有させてもよい。感光体と帯電部材との摩擦、又は感
光体とクリーニング部材との摩擦が低減され、電子写真
装置の力的負荷が軽減できる。感光体表面の離型性も向
上するため、現像剤の付着が防止できる。このような滑
材粒子としては、臨界表面張力の低い、フッ素樹脂、シ
リコーン樹脂又は、ポリオレフィン樹脂を用いるのが好
ましい。本発明のトナーとしては、特に制限はないが、
重合トナーが好ましい。
【0089】重合トナーは、直接重合という製法により
低融点化(ガラス転移温度)及び球形化が可能であり、
本発明の画像形成装置として定着工程の省電力化、転写
効率の向上、感光体への付着防止等の効果が得られる。
【0090】トナーの球形状態は、SF値で表すことが
できるが、転写効率やトナー流動性の向上から、 100≦SF−1≦140 100≦SF−2≦120 が好ましい。
【0091】次に、SF値の測定及び算出を例示する。
【0092】電子顕微鏡(目立製作所製FE−SEM)
で1000倍に拡大した2μm以上のトナー像を100
個無作為にサンプリングし、その画像情報はインターフ
ェエースを介して画像解析装置(ニゴレ社製、Luze
xIII)に導入し、解析を行い下式より算出した。
【0093】
【数2】
【0094】式中、MXLNGは粒子の絶対最大長、P
ERIMEは粒子の周囲長、AREAは粒子の投影面積
を示す。SF−1は粒子の丸さの度合いを示し、SF−
2は粒子の凹凸を示す。
【0095】本発明の重合トナーは、例えば、単量体組
成物を懸濁重合し直接的に製造することができる。例示
すると、まず重合性単量体、着色剤、極性樹脂、離型
剤、帯電制御剤、重合開始剤、架橋剤等から成る重合性
単量体組成物を、水系媒体中へ分散して重合性単量体組
成物の粒子を生成させる。そして、この粒子の表面に極
性樹脂を局在下させ、粒子中の重合性単量体を重合し、
バインダー樹脂としてトナー粒子形成させる。水系媒体
中に水溶性重合開始剤を添加して、トナー粒子表面を処
理することにより収率良く生成することができる。
【0096】主な材料を例示すると、重合性単量体とし
ては、スチレン重合体、スチレン−アクリート共重合
体、スチレン−メタクリレート共重合体等、極性樹脂と
してはポリエステル樹脂、スチレン共重合体等、着色剤
としては、カーボンブラック、ジアリード系イエロー顔
料、ジスアゾ系イエロー顔料、キナクリドン系マゼンタ
顔料、フタロシアニン系シアン顔料等、離型剤として
は、DSC吸熱曲線における吸熱メインピーク値が12
0℃以下の低融点物質である、パラフィンワックス、ポ
リオレフィンワックス、フィッシャートロピッシュワッ
クス、アミドワックス、高級脂肪酸、高級アルコールエ
ステルワックス等、架橋剤としては、ジビニルベンゼ
ン、カルボン酸エステル、ジビニルアニリン等、帯電制
御剤としては、ニグロシン染料、トリフェニルメタン染
料等の正帯電性、合金属サリチル酸化合物、尿素誘導
体、アゾ系染料等の負帯電性等、重合開始剤としては、
アゾ系や過酸化物系の重合開始剤等である。
【0097】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に詳細に説
明する。
【0098】{磁性粒子の製造例1}Fe23(55モ
ル%)、CuO(23モル%)、ZnO(22モル%)
を主成分とする酸化物にリン0.05質量部を添加し、
粉砕混合した後、水、分散剤、バインダー剤を加えてス
ラリー状にした。スラリーをスプレードライヤー法によ
り造粒し、1150℃で焼成することでCuZnフェラ
イトを得た。焼成後、解砕及び分級を行い、平均径50
μmの球形状の粒子とした。これを振動ミルで粉砕し、
異形化させ、微粉をカットして本発明の磁性粒子を得
た。
【0099】この磁性粒子の短軸長さ/長軸長さの比
(短軸/長軸)は、0.6〜0.85の範囲であり、8
×104A/m(1KOe)での磁化は、60Am2/k
g(57emu/g)であった。磁性粒子の物性値を表
2に示した。これを磁性粒子1とする。
【0100】{磁性粒子の製造例2及び3}磁性粒子の
製造例1で粗分のカット条件を調整し、粒度分布の異な
る磁性粒子2及び磁性粒子3を得た。この磁性粒子の物
性値を表2に示す。
【0101】{磁性粒子の製造例4及び5}磁性粒子の
製造例1において、スプレードライヤー法による造粒条
件を調整したものを焼成、解砕し、約40μmの球形状
の粒子を作製した。これを気流式ジェットミルにて粉砕
と共に微粉をカットし、更に粗粉のカッ卜条件を調整し
ながら磁性粒子4及び磁性粒子5を得た。この磁性粒子
の物性値を表2に示す。
【0102】{磁性粒子の製造例6}磁性粒子の製造例
2で得られた磁性粒子100重量部に対し、0.075
質量部のTi系カップリング剤(イソプロピルトリイソ
ステアロイルチタネート)をトルエン溶媒を用いて攪拌
機の中で60℃で湿式コートした。これを120℃で加
熱乾燥し、更に180℃で1時間キュアすることにより
磁性粒子6を得た。この磁性粒子の物性値を表2に示
す。
【0103】{磁性粒子の製造例7}磁性粒子の製造例
4で得られた磁性粒子100重量部に対し、0.1質量
部のTi系カップリング剤(イソプロピルトリイソステ
アロイルチタネート)を磁性粒子の製造例5と同様な方
法で処理した。これを磁性粒子7とする。この磁性粒子
の物性値を表2に示す。
【0104】{磁性粒子の製造例8}Fe23(53モ
ル%)、MnO(32モル%)、MgO(15モル%)
を粉砕混合した後、水、分散剤、バインダー剤を加えて
スラリー状にした。スラリーをスプレードライヤー法に
より造粒し、酸素分圧を調整した電気炉で焼成し、Mn
Mgフェライトを得た。焼成後、解砕及び分級を行い、
約45μmの球形状の粒子を得た。これを振動ミルで粉
砕し、微粉と粗粉をカットし、磁性粒子8を得た。8×
104A/m(1KOe)での磁化は、実施例1と同レ
ベルの60Am2/kg(57emu/g)であった。
この磁性粒子の物性値を表2に示す。
【0105】{磁性粒子の製造例9}リンの添加重を2
質量部とした以外は、磁性粒子の製造例1と同様にして
フェライトを製造したところ、粒子同士の焼結が進み塊
状性の高いフェライトの固まりを得た。これをハンマー
ミルで解砕し、更に振動ミルで粉砕した後、微粉と粗粉
をカットし磁性粒子9を得た。この磁性粒子の物性値を
表2に示す。
【0106】{磁性粒子の製造例10}Fe23(50
モル%)、CuO(25モル%)、ZnO(25モル
%)を粉砕混合した。これに水、分散剤、バインダー剤
を加えてスラリーとした後、スプレードライヤーにより
造粒した。これを1100℃で焼成し、得られたCuZ
nフェライトを解砕処理の後に分級を行い、平均径45
μmの球形状の磁性粒子を得た。磁性粒子の短軸と長軸
の比は、0.85〜0.95の範囲であった。これを磁
性粒子10とする。この磁性粒子の物性値を表2に示
す。
【0107】
【表2】
【0108】{現像剤の製造例1}カラー用粉砕トナー
として、ブラック、シアン、イエロー、マゼンタの4色
を作製した。
【0109】(1)ブラックトナー ポリエステル樹脂100質量部、合金属アゾ染料2質量
部、低分子量ポリプロピレン3.5質量部、カーボンブ
ラック5質量部を乾式混合した後に、150℃に設定し
た2軸混練押出機にて混練した。得られた混練物を空冷
した後、気流式粉砕機により微粉砕し、更に風力分級し
粒度分布を調整した。このトナー分級品100質量部に
疎水化処理した酸化チタン及びシリカをそれぞれ1質量
部添加して、平均径7μmのトナーを作製した。
【0110】(2)シアントナー ポリエステル樹脂100質量部、ジーターシャリーブチ
ルサリチル酸のクロム化合物4質量部、銅フタロシアニ
ン系顔料(C.l.ピグメントブルー15:3)4質量
部を乾式で予備混合し、上記ブラックトナーの作製と同
様に2軸混練押出機にて混練した。空冷後、気流式粉砕
機により微粉砕し、風力分級により粒度分布を調製し
た。このトナー分級品100質量部に疎水化処理した酸
化チタン及びシリカをそれぞれ1質量部添加して、平均
径6.8μmのトナーを作製した。
【0111】(3)マゼンタトナー 上記シアントナーの作製において、銅フタロシアニン系
顔料をキナクリドン系顔料(C.l.ピグメントレッド
122)5質量部に変更した以外は、同様な方法で平均
径6.8μmのマゼンタトナーを作製した。
【0112】(4)イエロートナー 上記シアントナーの作製において、銅フタロシアニン系
顔料をジアリード系イエロー顔料(C.l.ピグメント
イエロー17)4質量部に変更した以外は、同様な方法
で平均径6.8μmのイエロートナーを作製した。
【0113】(5)現像剤 それぞれのトナー7質量部を平均径60μmのニッケル
亜鉛フェライトにシリコーン樹脂をコートした現像キャ
リア100質量部に混合して各現像剤を作製した。これ
ら4色をまとめて現像剤1とする。
【0114】{現像剤の製造例2}カラー用の球形重合
トナーとして、ブラック、シアン、イエロー、マゼンタ
の4色を作製した。
【0115】(1)ブラックトナー スチレン100質量部、n−ブチルアクリレート18質
量部、低分子量ポリプロピレン5質量部、カーボンブラ
ック5重量部、合金属アゾ染料2.5質量部に開始剤を
加えながら分散混合した。これをリン酸カルシウムを分
散した純水500質量部に加えホモミキサーにより分散
し、徐々に昇温させながら最終的に70℃、12時間の
重合反応を行った。これを、ろ過・洗浄した後に乾燥分
級し、トナー組成物を得た。
【0116】このトナー組成物100質量部に、疎水化
処理した酸化チタン及びシリカをそれぞれ1質量部添加
し、重量平均径6.5μmのブラックトナーを作製し
た。得られたトナーを電子顕微鏡にて観察したところ、
球状を示していた。形状係数は、SF−1は120、S
F−2は110であった。
【0117】(2)シアントナー 上記ブラックトナーの製造例において、カーボンブラッ
クを銅フタロシアニン系顔料に変更し、合金属アゾ染料
をジーターシャリーブチルサリチル酸のクロム化合物に
変更した以外は、同様な方法で平均径6.5μmの球状
シアントナーを作製した。
【0118】(3)マゼンタトナー 上記シアントナーの製造例において、銅フタロシアニン
系顔料をキナクリドン系顔料に変更した以外は、同様な
方法で平均径6.6μmの球状マゼンタトナーを作製し
た。
【0119】(4)イエロートナー 上記シアントナーの作製において、銅フタロシアニン系
顔料をジアリード系のイエロー顔料に変更した以外は、
同様な方法で平均径6.7μmの球状イエロートナーを
作製した。
【0120】(5)現像剤 それぞれの重合トナー6.5質量部を、平均径60μm
のニッケル亜鉛フェライトにシリコーン樹脂をコートし
た現像キャリア100質量部に混合して各現像剤を作製
した。これら4色の現像剤をまとめて現像剤2とする。
【0121】{感光体製造例1}φ30mmのアルミニ
ウムシリンダー上に感光層を積層しOPC感光体を作製
した。積層した層は、アルミニウムシリンダーから順に
第1、2、3、そして4層とする。
【0122】第1層は下引き層である。アルミニウムシ
リンダーの欠陥等を均し、またレーザー露光の反射によ
るモアレ発生を防止するために、膜厚が20μmの導電
性膜を設けた。
【0123】第2層は正電荷注入防止層である。アルミ
ニウムシリンダー側から注入された正電荷が感光体表面
に帯電された負電荷を打ち消すことを防止する目的で、
6×106Ωcmに調整したアミラン樹脂とメトキジメ
チル化ナイロンから成る層を約1μm形成した。
【0124】第3層は電荷発生層である。レーザー露光
により正負の電荷対を発生させるためにジスアゾ系顔料
を分散した樹脂層を約0.5μm形成した。
【0125】第4層は電荷輸送層である。ポリカーボネ
ート樹脂にヒドラジンを分散しP型半導体層を約20μ
m形成した。この層は、電荷発生層で発生した正電荷を
感光体表面に輸送する機能を有し、感光体表面に帯電さ
れた負電荷は、この層を移動することはできない。これ
を感光体1とする。
【0126】{感光体製造例2}上記感光体1の表面
(第5層目)に電荷注入層を設けた。電荷注入層は、光
硬化性アクリル樹脂に酸化すずを分散した導電性を有す
る膜厚3μmの樹脂層である。酸化すずは、アンチモン
をドーピングして導電化した平均径約0.03μmの超
微粒子であり、光硬化性アクリル樹脂100質量部に対
して180質量部分散した。抵抗は、6×1012Ωcm
である。電荷注入層には、表面滑り性向上の目的で、ポ
リテトラフルオロエチレン樹脂粒子を20質量部、分散
剤を1質量部分散した。これを感光体2とする。
【0127】次に、実施例として画像形成装置として図
1に示すタンデム式のカラー画像形成装置を用いた。イ
エロー、シアン、マゼンタ及びブラックトナーをそれぞ
れ第1〜第4のステーションに搭載した。
【0128】本実施例では、現像同時クリーニングシス
テムを採用しており、従来のクリーニング装置は配置さ
れていない。また、画像形成を行わないステーションが
有るモードにおいては、画像形成を行わないステーショ
ンの感光体と共に磁気ブラシ帯電装置を回転させる。
【0129】現像装置は、2成分磁気ブラシ現像器であ
り、現像スリーブ、現像スリーブ内に固定配置されたマ
グネットローラ、現像剤を攪拌させながら現像スリーブ
上に搬送する攪拌スクリュー、現像スリーブ上の現像剤
を薄層形成させるための規制ブレード等から成る。現像
スリーブは、少なくとも現像時において、感光体に対し
最近接領域が約500μmになるように配置し、現像剤
が感光体に対して接触する状態で現像できるように設定
した。
【0130】現像スリーブには、電源から直流電圧及び
交流電圧が印可され、本実施例では、直流電圧として−
500V、交流電圧としてVpp=1500V、Vf=
2000Hzを印加した。
【0131】帯電装置は、図2に示す磁気ブラシ帯電装
置である。固定マグネットを内包する非磁性の電極スリ
ーブ(外径16mm)は、感光体に対し対向回転する。
本実施例では、感光体の回転速度100mm/secに
対し、130mm/secで対向回転させた。
【0132】帯電は、表3に示すバイアスをそれぞれ印
加した。注入帯電1及び2では、感光体2を使用し、A
C帯電では感光体1を使用した。
【0133】
【表3】
【0134】次に、評価方法を示す。
【0135】{評価1}各色6%相当の原稿をA4横送
りで20000枚連続面出し耐久を行い、ゴースト、及
び帯電不良により発生する紙上の画像カブリを反射濃度
計で計測し、更に耐久後の感光体表面削れを調べた。耐
久環境は、23℃/相対湿度60%(N/N環境)、2
3℃/相対湿度10%(N/L環境)である。
【0136】本評価では、JIS−Z8722(0度−
45度法)に基づいた反射濃度計(東京電色技術センタ
ー、TC−6MC)を用い、面出し前後の差(%)を算
出しカブリ濃度とした。カブリ及び感光体削れの評価レ
ベルをそれぞれ表4及び表5に示す。画質としてカブリ
2%未満を実用上問題なしと判断する。
【0137】
【表4】
【0138】
【表5】
【0139】{評価2}第4ステーション(ブラック)
を用いて評価1と同様な面出しを1000枚行い、直後
に全色による面出し画像をサンプリングする方法で、第
4ステーションが20000枚に達するまで繰り返し行
った。環境は、30℃/相対湿度85%(H/H環境)
の条件で行い、1000枚ごとにサンプリングした4色
の画像について、画像流れの状態を調査した。評価は、
表6に従い行った。
【0140】
【表6】
【0141】(実施例1)Ti系カップリング剤で表面
処理した磁性粒子6から成る磁気ブラシ帯置装置及び重
合トナーを前記タンデム式の画像形成装置に搭載し、2
0000枚の4色画出し耐久を行い、耐久後の画像カブ
リを測定した(評価1)。耐久条件及び評価結果を表7
に示す。
【0142】その結果、均一帯電性が厳しいN/L環境
においても、カブリ0.5%未満の高画質が達成され
た。また、感光体削れは実用上問題のない状態であり、
感光体の高寿命化も達成された。更には、画像流れも未
発生であった。
【0143】(実施例2〜7)実施例1において、磁性
粒子6を磁性粒子2、3、4、5、7及び8に変更した
以外は、実施例1と同様に耐久・評価を行ったところ、
N/Nの各耐久及びN/Lの注入帯電2耐久は、実施例
1と同レベルの高画質が達成された。更に、N/Lの注
入帯電1耐久においては、カブリの少ない(<1%)良
好な画質が得られた。耐久条件及び評価結果を表7に示
す。
【0144】(実施例8及び9)実施例1において、磁
性粒子6を磁性粒子1及び磁性粒子9に変更した以外
は、実施例1と同様に耐久・評価を行ったところ、N/
Nの各耐久では、実施例1と同レベルの高画質が達成さ
れ、N/Lの各耐久においては、カブリの少ない(<1
%)良好な画質が得られた。耐久条件及び評価結果を表
7に示す。
【0145】(実施例10)実施例1の現像剤2(重合
トナー)を現像剤1(粉砕トナー)に変更した以外は、
実施例1と同様に20000枚耐久し評価を行った。耐
久条件及び評価結果を表2に示す。その結果、均一帯電
性が厳しいN/L環境においてもカブリ0.5%未満の
高画質が達成された。耐久条件及び評価結果を表7に示
す。
【0146】(実施例11〜16)実施例10におい
て、磁性粒子6を磁性粒子2、3、4、5、7及び8に
変更した以外は、実施例10と同様に耐久・評価を行っ
た。その結果、N/N耐久及びN/Lの注入帯電2耐久
は、カブリ1%未満の高画質が達成され、N/Lの注入
帯電1耐久においては、カブリの少ない(<1%)良好
な画質が得られた。耐久条件及び評価結果を表7に示
す。
【0147】(実施例17及び18)実施例10におい
て、磁性粒子6を磁性粒子1及び磁性粒子9に変更した
以外は、実施例10と同様に耐久・評価を行った。その
結果、N/N耐久は、カブリ1%未満の高画質が達成さ
れ、N/Lの注入帯電2耐久でも、カブリの少ない(<
1%)良好な画質が得られた。また、N/Lの注入帯電
1耐久においてもカブリは2%未満であり、実用上問題
のない画質が得られた。耐久条件及び評価結果を表7に
示す。
【0148】(実施例19)実施例1のN/L耐久にお
いて、耐久枚数を20000枚から30000枚に変更
した以外は、実施例1のN/L耐久と同様な耐久・評価
を行った。その結果、30000枚耐久においても実施
例1の20000枚の画質と同等な高画質が得られた。
また、感光体削れや画像流れも防止されており、高寿命
化が達成された。耐久条件及び評価結果を表7に示す。
【0149】(実施例20)実施例10のN/L耐久に
おいて、耐久枚数を20000枚から30000枚に変
更した以外は、実施例10のN/L耐久と同様な耐久・
評価を行った。その結果、注入帯電2による耐久は、実
施例10の20000枚の画質と同等な高画質が得ら
れ、注入帯電1耐久でもカブリの少ない(<1%)良好
な画質が得られた。また、感光体削れや画像流れは、実
用上問題はなかった。耐久条件及び評価結果を表7に示
す。
【0150】(比較例1)実施例1のN/N耐久におい
て、磁性粒子6を粒度分布が1ピークである磁性粒子1
0に変更した以外は、実施例1と同様な方法で耐久・評
価を行った。その結果、耐久と共にカブリが増加し、カ
ブリが2%を越え画質が低下した。また、耐久途中で感
光体の削れ傷に起因するカブリが目立ち、一部で画像流
れが連続的に発生した。耐久条件及び評価結果を表7に
示す。
【0151】(実施例21)磁性粒子6、現像剤2を用
いて前記した評価2を行った。その結果、表8に示す様
に画像形成が行われない第1(イエロー)、第2(マゼ
ンタ)、第3(シアン)の各ステーションの画像には画
像流れは認められず、更に感光体削れ傷や帯電不良に起
因する画像カブリも認められない高画質が得られた。耐
久条件及び評価結果を表8に示す。
【0152】(実施例22)実施例21において、磁性
粒子6を磁性粒子2、現像剤2を現像剤1に変更した以
外は、同様な方法で行ったところ、実施例21同様に画
像流れは認められず、画像カブリのない高画質が得られ
た。耐久条件及び評価結果を表8に示す。
【0153】(実施例23)実施例21において、磁性
粒子6を磁性粒子8に変更した以外は、同様な方法で行
ったところ、画像流れは認められず、画像カブリのない
高画質が得られた。耐久条件及び評価結果を表8に示
す。
【0154】(実施例24)実施例22において、第1
〜第3ステーションが画像形成を行わない期間は、転写
ベルトから離間させ感光体及び帯電装置は回転させずに
固定した。それ以外は、同様な方法で評価を行ったとこ
ろ、AC帯電で画像流れが一部で発生したが軽微であ
り、実用上問題はないレベルであった。注入帯電1及び
2では画像流れは未発生であった。耐久条件及び評価結
果を表8に示す。
【0155】(比較例2)実施例24において、磁性粒
子2を磁性粒子10に変更した以外は、同様な方法で評
価を行ったところ、耐久と共に画像流れが発生した。ま
た、感光体の削れ傷に起因するカブリが目立ち、全体的
に画質は低下した。耐久条件及び評価結果を表8に示
す。
【0156】
【表7】
【0157】
【表8】
【0158】
【発明の効果】本発明では、現像同時クリーニングシス
テムにおいて、帯電が均一化し、転写残トナーの現像器
での回収性が向上した。また、感光体の割れが抑えられ
画像流れも防止された。更には、帯電によるオゾンの発
生を抑えることができた。
【0159】これらの結果、画像形成装置として高画
質、トナー及び感光体の有効利用が達成され、環境的に
優れたオゾンレスシステムを実現できた。更に、クリー
ナーレスによる装置の小型化が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像同時クリーニングシステムを搭載
したタンデム式の画像形成装置の概略図である。
【図2】本発明の磁気ブラシ帯電器の断面図である。
【符号の説明】
11 感光体 21 磁気ブラシ帯電装置 22 マグネットローラ 23 電極スリーブ 24 磁性粒子 25 バイアスを供給する接点(端子) 31 潜像形成装置 41 現像装置 51 転写装置 52 転写ベルト 53 駆動プーリ 54 従動プーリ 61 給紙部 62 用紙(被転写材) 71 定着装置 a 第1ステーション b 第2ステーション c 第3ステーション d 第4ステーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高森 俊夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 五味 史光 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 AA18 BB11 CC04 EE11 2H005 AA15 AA21 AB06 CA21 DA07 2H030 AB02 AD02 AD03 BB02 BB23 BB43 2H068 AA05 CA37 FA16 FC08 FC15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する感光体
    と、導電性部材に支持された磁性粒子から成り前記感光
    体に接触して電圧を印加することにより前記感光体を帯
    電させる帯電手段、前記感光体に静電潜像を形成する潜
    像形成手段、前記感光体に近接又は接触して配設され前
    記静電潜像を現像してトナー像を形成させると共に転写
    した後に前記感光体上に残留する転写残トナーを回収す
    るクリーニング手段を兼ねた現像手段、及び前記感光体
    から前記トナー像を転写するための転写手段をそれぞれ
    備えた複数のステーションを有するタンデム式の画像形
    成装置において、前記磁性粒子の粒度分布が0.5μm
    〜200μmの範囲に2つ以上のピーク又は肩を有し、
    平均径が10μm〜50μmであり、凝集度が60%以
    上であり、かつ比表面積(BET)が0.100m2
    g以上であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 画像形成を行わないステーションの帯電
    装置を回転させる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記磁性粒子の2つの大ピーク又は肩を
    Pl、P2とした時、それぞれのピークの粒径DP1、
    DP2(DP1<DP2)は、 5.2μm<DP1≦25.0μm 15.0μm<DP2≦72.0μm である請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記ピークP1、P2の強度をそれぞれ
    SP1、SP2とし、これらの比(SP1/SP2)を
    Y、平均径をXとした時、 −0.03X+1.20≦Y≦−0.03X+1.75 である請求項1〜3のいずれかのに記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記磁性粒子の見掛け密度が1.70g
    /cm3以上である請求項1〜4のいずれかに記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記磁性粒子の抵抗値が1.0×104
    Ωcm〜1.0×1010Ωcmである請求項1〜5のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記磁性粒子の表面が、炭素原子が6個
    以上のアルキル鎖を有する中心元素が、チタン、珪素、
    アルミニウム又はジルコニウムであるカップリング剤に
    て処理されており、該カップリング剤の存在量が0.0
    001質量%〜0.5質量%である請求項1〜6のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記感光体の最外層に電荷注入層を有す
    る請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記電荷注入層が導電性微粒子を分散し
    た樹脂層である請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記トナーが重合法を用いて生成され
    た球状トナーである請求項1〜8のいずれかに記載の画
    像形成装置。
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