JP2000215000A - 情報処理システム - Google Patents

情報処理システム

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JP2000215000A
JP2000215000A JP1265099A JP1265099A JP2000215000A JP 2000215000 A JP2000215000 A JP 2000215000A JP 1265099 A JP1265099 A JP 1265099A JP 1265099 A JP1265099 A JP 1265099A JP 2000215000 A JP2000215000 A JP 2000215000A
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Takao Inoue
隆夫 井上
Toshiyuki Furuta
俊之 古田
Tomohiko Beppu
智彦 別府
Kyoji Tsutsui
恭治 筒井
Masashi Torii
昌史 鳥居
Hiroaki Matsui
宏明 松井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タブレットを使用することなく、複数枚の媒
体の1枚1枚を識別するような手段を用いて、複数枚の
媒体の加筆前情報に対して、どこのぺ一ジに加筆したか
という情報を関連付けることを可能とする。 【解決手段】 情報表示媒体2は、情報の記録を書き換
え可能に行える画像表示面6を有し、この画像表示面の
周辺部には識別情報5が記録されていて、画像表示面6
の下にはこの画像表示面6上の座標情報を示すx、y座
標情報層が形成されている。ペン型の情報入出力装置3
は、情報表示媒体2を識別するための識別情報5を検出
し、また、前記座標情報を検出する受発光部を備えてい
る。検出した識別情報5と前記座標情報とは関連づけて
処理してメモリに記憶し、パソコンに送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報処理システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−101864号公報に開示の
技術では、全体が紙状で各種情報を書き換え自在に表示
して維持する複数の情報表示媒体と、複数の情報蓄積媒
体と、ひとつの情報記録装置を備えた情報処理装置が開
示されている。かかる情報処理装置では、情報記録装置
に手書き入力された情報は情報表示媒体への表示や情報
蓄積媒体の記憶に利用され、情報記録装置により情報蓄
積媒体から読み出された情報も情報表示媒体に表示され
る。情報表示媒体は、表示した情報を維持し、その消去
や修正も自在である。したがって、かかる情報処理装置
では、紙を消費することなく書類の作成や蓄積を実現す
ることができる。
【0003】特開平8−36452号公報には、筆記用
紙に光学的反射率の異なる文様をつけて、これをペン側
に設けた発光素子と受光素子で読み取ることにより、ペ
ン先の座標を特定して筆記情報を入力する技術が開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−10186
4号では、文字やイメージなどの各種情報を見られる状
態で保存する手段として、従来より利用している紙と、
ディスプレイとメモリを有するコンピュータとの一長一
短を考慮して、それぞれのよい点をとった技術を提案し
ている。
【0005】つまり、媒体にはコンピュータで作成され
た、あるいは、手書き入力された情報が何度も書き換え
が可能で(つまり紙のように消費をしない)、その情報は
メモリヘ蓄積されたり、外部へ出力されたり、外部から
入力されたり、コンピュータが処理することが可能なデ
ジタル情報として処理ができる。
【0006】ところが、ユーザビリティの観点からみる
と、すでに情報が書き込まれ、または印字されている複
数枚の情報表示媒体をタブレットにのせて、その文書の
上に加筆入力するようなものでは、情報表示媒体を持ち
歩く場合でもタブレットを随時携帯する必要があり不便
になる。また、個人のパーソナル的な使い方としては、
従来の紙に従来の筆記ペンで書く場合と同等な利便性と
機能性の実現が必要となる。しかし、タブレットを用い
る筆記作業は、従来の紙に従来の筆記ペンで書く場合と
は異なった感触となり、ユーザにとって違和感がある。
【0007】一方、特開平8−36452号では、タブ
レットを使用しないで、携帯型の筆記ペンまたは筆記ペ
ン装置と2次元座標上が埋め込められている筆記用紙に
よって筆記情報を記憶でき、しかも、その検出構成は筆
記ペン内に収容されているので、個人のパーソナル的な
使用に有用である。
【0008】しかし、複数枚の媒体を使って作業をする
ような状況では、複数枚の媒体の加筆前情報、つまりあ
らかじめパソコンのある文書データがプリントされた媒
体に対して、結果的にどの文書のどこのぺ一ジに何を加
筆したかという情報を関連付ける(リンクさせる)ことが
必要となる。つまり、今加筆している内容と加筆対象の
元データが1対1に対応している必要があり、この技術で
は、複数枚の筆記用紙の1枚1枚を識別するような手段が
明示されていない。あえて言うならば、何も書かれてい
ない用紙に新規に加筆記入する場合に、最初にIDを記
入してから書き始めるといったことでもすれば、対応を
図れることができるかもしれないが、既存の文書データ
に対して加筆する場合は不可能である。また、本従来技
術では、筆記用紙は書き換え可能なものについて記述し
ておらず、筆記用紙側には筆記ペンが自分の加筆情報を
得るための可視性の座標情報のみが形成されている。
【0009】本発明の目的は、タブレットを使用するこ
となく、複数枚の媒体の1枚1枚を識別するような手段を
用いて、複数枚の媒体の加筆前情報に対して、どこのぺ
一ジに加筆したかという情報を関連付けることを可能と
して、オフィスワークの中で、会議や文書チェック、創
造的活動等の、複数枚でかつデータがプリントされてい
る媒体を使って作業または仕事をするような状況で有用
である技術を提供することにある。
【0010】この発明の別の目的は、筆記内容を情報表
示媒体上にリアルタイムで表示できるようにすることに
ある。
【0011】この発明の別の目的は、情報のセキュリテ
ィを確保できるようにすることにある。
【0012】この発明の別の目的は、情報表示媒体の書
き換えを簡易に行え、低コスト、省資源で実現できるシ
ステムを提供できるようにすることにある。
【0013】この発明の別の目的は、信頼性の高いシス
テムを提供できるようにすることにある。
【0014】この発明の別の目的は、加筆情報の信頼性
を確保することができるようにすることにある。
【0015】この発明の別の目的は、加筆事項が正確に
わかり、ユーザビリティの高いシステムを提供すること
にある。
【0016】この発明の別の目的は、低コストでかつユ
ーザビリティの高いシステムを提供できるようにするこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、情報の記録を書き換え可能に行える画像表示面を有
し、この画像表示面の周辺部には識別情報が記録されて
いて、前記画像表示面の下にはこの画像表示面上の座標
情報を示す座標情報層が形成されている情報表示媒体
と、前記情報表示媒体を識別するための前記識別情報を
検出する識別情報検出装置と、前記座標情報を検出する
座標情報検出装置と、検出した前記識別情報と前記座標
情報とを関連づけて処理する演算処理装置と、この処理
後の情報を記憶する記憶装置と、外部と通信を行って前
記記憶装置に記憶した情報を送信する通信装置と、を有
するペン型の情報入出力装置と、前記通信装置と前記通
信を行う外部装置と、を備えている情報処理システムで
ある。
【0018】したがって、タブレットを使用することな
く、情報の書き換えが可能な情報表示媒体上で、情報表
示媒体を識別する識別情報と情報入出力装置による筆記
データである座標情報とを関連付けて処理し、記憶する
ので、どのページに何を筆記したか明らかである。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の情報処理システムにおいて、情報表示媒体は、情報の
記録を可逆的に行なって書き換え可能とする記録層と、
この記録層を支持する支持体と、を備えている。
【0020】したがって、タブレットを使用することな
く、情報の書き換えが可能な情報表示媒体上で、情報表
示媒体を識別する識別情報と情報入出力装置による筆記
データである座標情報とを関連付けて処理し、記憶する
ので、どのページに何を筆記したか明らかにすることが
できる。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の情報処理システムにおいて、情報入出力装置
は、画像表示面上での筆記を可能とする筆記装置を備え
ている。
【0022】したがって、筆記内容を情報表示媒体上に
リアルタイムで表示することができる。
【0023】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかの一に記載の情報処理システムにおいて、識別
情報は不可視である。
【0024】したがって、情報のセキュリティを確保す
ることができる。
【0025】請求項5に記載の発明は、外部装置は、そ
の記憶している文書に一対一で関連する識別情報を検出
してから、前記識別情報と座標情報とを演算処理装置関
連づけて処理したものを前記通信装置から受信して前記
文書に上書きするものである請求項1〜4のいずれかの
一に記載の情報処理システム。
【0026】したがって、タブレットを使用することな
く、情報の書き換えが可能な情報表示媒体上で、情報表
示媒体を識別する識別情報と情報入出力装置による筆記
データである座標情報とを関連付けて処理し、記憶する
ので、どのページに何を筆記したか明らかにすることが
できる。
【0027】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかの一に記載の情報処理システムにおいて、情報
表示媒体は、熱エネルギにより可逆的に光学特性が変化
することにより、画像表示面の書き換え可能な情報の記
録を可能とする記録層を前記画像表示面の下に備えてい
る。
【0028】したがって、情報表示媒体の書き換えを簡
易に行え、低コスト、省資源で実現できるシステムを提
供できる。
【0029】請求項7に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかの一に記載の情報処理システムにおいて、識別
情報は2次元コードである。
【0030】したがって、情報表示媒体に付す識別情報
を重複することなくすべての情報表示媒体に付すことが
可能となるので、信頼性の高いシステムを提供できる。
【0031】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
の情報処理システムにおいて、外部装置は、その記憶し
ている文書を印刷する際にその文書のファイル名の次に
ページ情報を加えて識別情報を形成するものである。
【0032】したがって、どのページに加筆したのかが
わかるので、加筆情報の信頼性を確保することができ
る。
【0033】請求項9に記載の発明は、請求項6または
7に記載の情報処理システムにおいて、外部装置は、文
書の更新日時の情報を識別情報に加えるものであり、こ
の更新日時が前回と今回で異なるときは、識別情報が一
対一で関連する文書に上書きしないで別文書として記憶
する。
【0034】したがって、加筆する内容の履歴を残すこ
とができるので、加筆事項が正確にわかり、ユーザビリ
ティの高いシステムを提供することができる。
【0035】請求項10に記載の発明は、請求項2に記
載の情報処理システムにおいて、記録層がロイコ染料と
顕色剤を含んでいる。
【0036】したがって、情報表示媒体の一面にわたっ
て情報の書き換えが簡単にかつ高品質でできるような材
料を用いているので、低コストでかつユーザビリティの
高いシステムを提供することができる。
【0037】請求項11に記載の発明は、請求項2に記
載の情報処理システムにおいて、記録層が有機低分子化
合物の粒子を含有する樹脂層である。
【0038】したがって、情報表示媒体の一面にわたっ
て情報の書き換えが簡単にかつ高品質でできるような材
料を用いているので、低コストでかつユーザビリティの
高いシステムを提供することができる。
【0039】請求項12に記載の発明は、請求項2に記
載の情報処理システムにおいて、記録層が低分子または
高分子液晶化合物を含んでいる。
【0040】したがって、情報表示媒体の一面にわたっ
て情報の書き換えが簡単にかつ高品質でできるような材
料を用いているので、低コストでかつユーザビリティの
高いシステムを提供することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態である情
報処理システムについて説明する。ここで説明する情報
処理システム1は、図1に示すように、複数枚の情報表
示媒体2と、本情報表示媒体2に埋め込められた座標情
報と識別情報とを検出し、これらの情報を処理して図示
しないパソコンへ伝送するペン型の情報入出力装置3と
で構成されている。
【0042】情報表示媒体2は、その画像表示面が書き
換え自在な可逆性を有したリライタブルなもので、この
構成材料については後述する。また、その周辺部に、識
別情報エリア4が設けられていて、そこには印字表示さ
れる文書データの識別情報5(ここでは後述するように
バーコードを用いた)が黒インクで印字されている(図
1、図6参照)。また、画像表示面6のx方向、y方向
の位置座標に概略相当する情報がx座標情報層7、y座
標情報層8に埋め込められている(図6参照)。また、
この情報表示媒体2は、図6に示すように、支持体23
を有しており、この支持体23上にy座標情報層8、x
座標情報層7、文字情報を印字しておく記録層24、中
間層25、保護層26が順次積層されている。この支持
体23は、熱伝導性が良好の白色の樹脂からなり、中問
層25、保護層26は、透光性の良好な無色の樹脂から
なる。
【0043】図2(a)に示すように、情報入出力装置
3内には、情報入出力装置3の全体を制御する制御回路
11(マイクロコンピュータ)、受発光部12、その駆
動回路13、変調部14、増幅回路15、ゲート回路1
6、復調部17、そして受発光部12からの検出信号を
処理し、コードを読み取る識別情報処理部であり、座標
情報に基づき演算処理をおこなう座標演算処理部である
識別情報処理部および座標演算処理部18、メモリ1
9、図示しないパソコンと通信を行う通信I/F20、
電源21が設けられている。
【0044】発光素子や受光素子を含む受発光部12
は、情報表示媒体2に印字された識別情報5を検出して
情報表示媒体2の別を識別する。ここでは、識別情報5
としてバーコードを用いている。このバーコードが情報
表示媒体2に表示されている文書のID情報(ファイル名
等)を持っている。また、同様に受発光部12を介し
て、情報表示媒体2に埋め込められたx座標情報層7、
y座標情報層8からx座標、Y座標の座標情報を検出す
ることで情報入出力装置3の筆記入力情報を検出する。
つまり、情報入出力装置3で文字や線などを手書き入力
すると、その入力データに相当する座標情報を受発光部
12で取り出して、増幅回路15やゲート回路16、復
調部17等の一連の検出回路により検出し、それらの座
標情報がメモリ19に格納され記憶される。
【0045】図2(b)(c)のブロック図に示すよう
に、情報入出力装置3は手書き入力している時や識別情
報5を検出しているときに受発光部12から光を放出す
るアクティブなペンであり、発光部の光源A,B,Eか
ら出力される光の、情報表示媒体2からの反射成分を受
光部の受光素子C,D,Fで受光することで識別情報5
やx座標情報層7、y座標情報層8を検出する。HM
1,HM2,HM3は光路分割素子である。識別情報5
やx座標情報層7、y座標情報層8に使用する材料とし
ては後述するようなものがあり、それらの材料の組み合
わせと受発光部12に使用する発光素子と受光素子の波
長とを適当に組み合わせることによって、識別情報5や
x座標情報層7、y座標情報層8を検出することができ
る。
【0046】また、座標情報としては、xy座標系を想
定しているため、各座標軸を分離してその情報を得るた
めに、各座標軸で使用する波長を前記材料系から設定し
て、対応する発光素子と受光素子を選択している。ま
た、各波長に対する透過率を図4のようにx座標情報層
7、y座標情報層8で段階的に変えて座標に対応させ
た。透過率の設定は波長に対して階段状に区切ったフィ
ルタが良く、ここでは、x座標軸が8段階、y座標軸が
12段階とした。このようにすれぱ、図4の情報表示媒
体2の左上が座標面上で1番透過率が大きく、その波長
で投光して反射光を受光した場合に、もっとも受光レベ
ルが大きくなる。このレベルを受光素子側であらかじめ
設定してあるデジタル値と相対比較するように設定して
おけば、この受光強度が各受光素子で検出されたとき
に、左上の座標位置であることを検知することができ
る。このような座標情報は目に見えるものだとユーザの
目障りとなるので、不可視性の材料で形成するのが良い
(図7)。その時の材料としても後述してある。
【0047】メモリ19は例えば、フラッシュメモリか
らなり、また、通信I/F20としては、RF無線通信
やIrDA等の赤外線通信などの無線の通信I/Fが用
いられている。このメモリ19は、識別情報5のバーコ
ードを検出する部分(受光素子F)から入力された識別情
報5と筆記情報を検出する部分(受光素子C,D)から
の筆記入力情報(xy座標情報)とを識別情報処理部お
よび座標演算処理部18で関連付け処理してから書き換
え自在に記憶する。
【0048】図2に示す情報表示媒体2には、図示しな
いパソコン内のある文書データが、図示しないプリンタ
などにより印刷されており、この印刷時にパソコン内の
文書の一部であることを示す情報である識別情報5(バ
ーコード)が右下端部に印字されている。識別情報5が
表現するものとしては、例えば、文書名、ぺ一ジ番号、
パソコン名、パソコンのIPアドレス等があり、“¥¥
パソコン名(パソコンのIPアドレス)¥ドライブ名¥フ
ォルダ名¥文書名¥ぺ一ジ”、のようなディレクトリ構
造により、その文書データ(最小には1ぺ一ジ分)の格納
してある場所を一義的に定めるものである。
【0049】次に情報処理システム1の動作について説
明する。情報表示媒体2には従来のタブレット等を使わ
なくても、そのまま情報入出力装置3で書き込むことが
できる。情報入出力装置3の電源は入っているものとし
て(図3(a))、まず、最初に書き込む情報表示媒体
2の識別情報5を読み取る必要があるので、情報入出力
装置3のスイッチSW1(図2(a)参照)を押すと、
発光素子Eが駆動されて、情報表示媒体2上の識別情報
5からの反射の強度変化を受光素子Fで受光することで
情報表示媒体2上の識別情報エリア内の識別情報5を読
み取る(図3(b))(識別情報検出装置)。この時、
x、y座標情報を読み取るための受発光素子A,B,
C,Dは駆動されない。このスイッチSW1が切られる
と、一連の検出回路により処理された識別情報5の情報
は、メモリ19に格納され記憶される。つまり、スイッ
チSW1を押しながら識別情報5を読ませて、読み終わ
ったらスイッチSW1を切って、読み込んだ情報を処理
させ、一方、情報入出力装置3の方は筆記入力モードヘ
変わる。
【0050】この筆記入力モードは図3(c)に示すよ
うに、図5に示すペン先SW2が情報表示媒体2に接触
した時点でオンになるように(図3では発光素子Aと
B、受光素子CとDがオン状態になるように)、また、
実際に情報表示媒体2上に加筆するためのインクが射出
するようにした。すなわち、図5に示すように、ペン先
SW2が加圧されると図示しないインクタンク内のイン
クをインク制御部22(筆記装置)がペン先SW2から
射出する。ただし、この場合、スイッチSW1が一度オ
ンになってからオフになることを条件にしてある。こう
すれば、必ず識別情報5を読み込んでからでないと情報
表示媒体2上に加筆ができない。この状態で使用者が情
報入出力装置3で手書き入力(加筆)すると、受発光素子
12が検出するx座標情報層7、y座標情報層8のx、
y座標情報(加筆データ)をその検出回路によって検出
して(座標情報検出装置)、この検出した座標情報を、
前記のようにメモリ19に記憶された識別情報5の情報
と識別情報処理部および座標演算処理部18(演算処理
装置)により関連付けて、メモリ19(記憶装置)に格
納する。このメモリ19に格納された情報は通信I/F
20(通信装置)により図示しないパソコン(外部装
置)に送信される。
【0051】図7には、識別情報5に記録された情報
が、「¥¥AA¥BB¥CC1/2」と「¥¥AA¥B
B¥CC2/2」(CCという文書の1ぺ一ジ目と2ぺ
一ジ目)である場合に、その情報とx、y座標情報とが
関連づけられてメモリ19に記憶されている場合のメモ
リマップの例を示している。ここではまだ全2ぺ一ジあ
る文書のうち1ぺ一ジ分だけしか加筆していないので、
2ぺ一ジ目の入力待ちになっている。そして同様に識別
情報5を読み取ってから加筆データ(x、y座標情報)
を検出し、識別情報5の情報とx、y座標情報を関連付
け処理してメモリ19に記憶する処理を2ぺ一ジ目につ
いても終了したら、元々の文書の登録されていた図示し
ないパソコンに無線接続して、識別情報5がパソコンに
登録されているものと一致するかどうか確認してから、
元の文書上に上書きして最新のデータファイルに更新す
る。
【0052】識別情報5で用いられているバーコードに
ついては、文書のID用として多種多様にわたる文書を
分類する必要があり、1次元コードでは分類数が不足し
てしまうので、2次元コードを使用してもよい。この場
合は受光素子Fとして2次元CCDを使用する。2次元
へ拡大することにより、20桁程度のコードを生成する
ことができるので、全世界で使用している普通紙の数に
対して、絶対的な識別番号(例えば通し番号)を付けるこ
とも可能となる。つまり一度作成した文書のIDが固定
されて、世界に1つしかないIDの付いた文書、つま
り、世界で1つしかない文書とすることができる。
【0053】また、可視光以外の光を反射して使用者が
見えにくくなる材料を使用し、識別情報5が即座に判別
しないようにしてセキュリティを高める事もできる。ま
た、この場合、バーコード付き普通紙にコピーしても、
他のものは元々識別情報5のバーコードの情報が異なる
ので、たとえその上に加筆して訂正しようとしても、元
のパソコン内のオリジナルなものとは違うことになり、
結局偽物であるということがわかる。通常でも見た目を
考えれば見えない方が望ましい。
【0054】以上述べたように識別情報5も、x、y座
標情報層7,8も目に見えにくい方が良い。そこで、不
可視の材料でx、y座標情報層7,8を形成しておき、
識別情報5も不可視のインクで印字するようにしてもよ
い。不可視の材料の中で光学的に検知できるものとして
は、光を吸収し、その反射強度の差により検知できる材
料、または光の吸収により励起し、蛍光を発し、それを
検知できる材料が用いられる。光を吸収しその反射強度
の差により検知できる材料は、可視域での吸収は低く、
それ以外の波長領域での吸収を有する材料を用いること
ができる。識別情報5は、これらの材料で形成された吸
収する部分と反射する部分から形成され、これらの吸収
/反射による可視域外での光学濃度の差から情報を検知
できる。また、これらは可視域の光学濃度の差が極めて
小さいため、肉眼ではほとんど視認されない。
【0055】照射光については、紫外光による情報表示
媒体2の含有物の劣化等の配光性を考慮し、赤外光の照
射により、光学的に認識できることが好ましい。有機系
の赤外吸収材料としては、シアニン系色素、ナフトキノ
ン系色素、フタロシアニン系色素、アントラキノン系色
素、ジオール系色素、トリフェニルメタン系色素等が挙
げられる。これらは可視域にも吸収があるため、赤味が
かったクリーム色を呈している。これに対し、可視域で
は吸収を持たず、赤外域に吸収を有する無機系の材料が
より好ましい。例えば、少なくともNd,Yb,In,
Sn,Znを含有した化合物を用いることができる。特
に、これら金属およびこれらの酸化物、硫化物、ハロゲ
ン化物などの化合物が好ましく、これら化合物は白色、
または淡い青色であり、情報担体を不可視化するに適し
ている。これら化合物の具体的な例として、酸化イッテ
ルビウム、酸化錫、酸化亜鉛、硫化イッテルビウム、硫
化亜鉛、塩化イッテルビウム、塩化インジウム、塩化
錫、塩化亜鉛、臭化イッテルビウム、臭化インジウム、
インジウム−錫混合酸化物、またはインジウム−錫混合
酸化物とアルミナロ硫酸バリウム、二酸化珪素、炭酸カ
ルシウムから選ばれる1種との混合物等が挙げられる。
また、Yb,In,Sn,Znを含みこれらと酸との塩
も有効な赤外吸収材料である。これらの具体的な例とし
て、硫酸イッテルビウム、硫酸亜鉛、硫酸インジウム、
硝酸イッテルビウム、硝酸錫、過塩素酸イッテルビウ
ム、炭酸イッテルビウム、炭酸亜鉛、炭酸インジウム、
酢酸イッテルビウム、酢酸亜鉛、酢酸錫、ニコチン酸イ
ッテルビウム、リン酸イッテルビウム、リン酸亜鉛、リ
ン酸錫、シュウ酸イッテルビウム、シュウ酸亜鉛、シュ
ウ酸錫等が挙げられる。
【0056】また、光の吸収により励起し、蛍光を発
し、それを検知できる材料は、発せられる蛍光波長、強
度差で検知できるものが用いられる。特に、紫外光によ
る情報表示媒体2含有物の劣化等の附元性を考慮し、赤
外光により励起し、蛍光を発する材料が好ましい。この
赤外光を吸収し、蛍光を発する材料としては、光学活性
元素として少なくともNdを含む有機金属化合物があ
る。これら有機金属化合物中の有機化合物としては、カ
ルボン酸類、ケトン類、エ一テル類、アミン類から選択
される。これらの具体的な例としては、桂皮酸ネオジ
ム、ナフトエ酸ネオジム等が挙げられる。また、光学活
性元素として、NdおよびYbを含む有機金属化合物が
より好ましく、これらの具体的な例としては、桂皮酸ネ
オジム・イッテルビウム複合塩、安息香酸ネオジム・イ
ッテルビウム複合塩、ナフトエ酸ネオジム・イッテルビ
ウム複合塩等が挙げられる。また、Nd,Yb,Erの
1種以上の元素を含む含酸素酸塩化合物も赤外蛍光材料
として使用できる。この含酸素酸塩化合物の具体的な例
としては、リン酸塩化合物、バナジン酸塩化合物、ホウ
酸塩化合物、モリブデン酸塩化合物等が挙げられる。さ
らに、光学活性元素としてFeおよびErを含有し、他
にSc,Ga,Al,Y,Bi,Ce,Gd,Lu,L
aから選択された少なくとも1種以上の元素を含有した
化合物も赤外蛍光材料として使用できる。また、光学活
性元素としてYbを含有し、この他Sc,Ga,Al,
Y,Bi,Ce,Gd,Lu,Laから選択された少な
くとも1種以上の元素を含有した化合物も赤外蛍光材料
として用いることができる。さらに、赤外領域に吸収を
有する有機化合物を把持させた、Nd,Yb,Erから
選択された1種以上の希土類含有有機化合物も赤外蛍光
材料として用いることができる。これら赤外領域に吸収
を有する有機化合物としては、ポリメチン系色素、アン
トラキノン系色素、ジオール系色素、フタロシアニン系
色素、インドフェノール系色素、アゾ系色素等から選択
できる。
【0057】次に、情報表示媒体2として、書換可能な
情報表示媒体2を用いる場合の例を、図8を参照して説
明する。図8に示すように、この情報表示媒体2は、図
6に示す情報表示媒体2と同様に、支持体23を有して
おり、この支持体23上にy座標情報層8、x座標情報
7、記録層24、中間層25、保護層26が順次積層さ
れている。しかし、図8の情報表示媒体2が図6のもの
と異なる点は、情報の可視的表示を可逆的に行い表示で
きる点にある。このような記録層24としては、感熱方
式、磁気記録方式、フォトクロミック記録方式、エレク
トロクロミック方式等が利用できる。特に、感熱記録方
式、すなわち、熱エネルギーにより可逆的に光学特性が
変化し、可視情報の記録および消去が可能である記録層
が好ましいものとして挙げられる。熱エネルギーによる
書込みは、たとえば熱昇華型のプリンタで印字すること
が容易であり、また、加熱温度や時間等の条件を変更す
ることにより、同じ書込み用サーマルヘッドで消去する
ことも容易となる。よって、この場合は識別情報がプリ
ンタで印字できるので、最初から情報表示媒体2に固定
情報として埋め込むのではなく、プリント時に使用者が
適宜設定することが可能となり便利である。
【0058】この熱エネルギーにより可逆記録が行える
ものとしては、少なくともロイコ染料と顕色剤を含む記
録層、有機・低分子化合物の粒子を含有する樹脂層、さ
らに低分子または高分子液晶化合物を含む記録層から構
成される記録層24が好ましいものとして挙げられる。
記録層24が少なくとロイコ染料と顕色剤を含むものと
しては、粒脂バインダー中にロイコ染料および顕色剤を
分散させることにより形成したものが挙げられるこの記
録層24に用いられるロイコ染料は、例えばフタリド系
化合物、アサフタリド系化合物、フルオラン系化合物、
フェノチアジン系化合物、ロイコオーラミン系化合物な
ど公知の染料前駆体が挙げられる。具体的には、特開平
05-124360号公報記載の公知のロイコ染料が使用でき
る。この記録層24に用いられる顕色剤は、分子内にロ
イコ染料を発色させる顕色能を有する構造、例えばフェ
ノール性水酸基、カルボン酸基、リン酸基等と、分子間
の凝集力を制御する構造、例えば長鎖炭化水素基が連結
した構造をもつ化合物である。連結部分にはヘテロ原子
を含む2価の基を介していても良く、また長鎖炭化水素
基中にもヘテロ原子を含む2価の基または芳香族炭化水
素基が含まれていても良い。具体的には、特開平05-124
360号公報等に記載されている公知の顕色剤が使用でき
る。この記録層24は、少なくともロイコ染料と顕色剤
を含む樹脂層からなり、記録層24を形成する樹脂とし
ては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビ
ニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリ
ビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニ
レンオキシド、フッソ樹脂、ポリイミド、ポリアミド、
ポリアミドイミド、ポリベンズイミダゾール、ポリスチ
レン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリエス
テル、芳香族ポリエステル、ポリウレタン、ポリアクリ
ル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、(メタ)アク
リル酸エステル系共重合体、マレイン酸系共重合体、エ
ポキシ樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリプロピレンオキサイド、メチルセルロース、エ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、デンプン、ゼラチン、カゼイン
類等を挙げることができる。また記録層24の皮膜の強
度を上げることを目的に、各種硬化剤、架橋剤を添加す
ることもできる。このような硬化剤、架橋剤の例として
イソシアネート基をもつ化合物、ポリアミドエピクロロ
ヒドリン樹脂、エポキシ基をもつ化合物、グリオキザー
ル、ジルコニウム化合物等を挙げることができる。さら
に電子線硬化性あるいは紫外線硬化性バインダーを用い
て記録層を設けることもできる。かかるバインダーとし
てはエチレン性不飽和結合を有する化合物が挙げられ
る。
【0059】これらの具体例としては、 脂肪族、脂環族、芳香族の多価アルコール及びポリアル
キレングリコールのポリ(メタ)アクリレート 脂肪族、脂環族、芳香族、芳香脂肪族の多価アルコール
にポリアルキレンオキサイドを付加させた多価アルコー
ルのポリ(メタ)アクリレート ポリエステルポリ(メタ)アクリレート ポリウレタンボリ(メタ)アクリレート エポキシポリ(メタ)アクリレート ポリアミドポリ(メタ)アクリレート ポリ(メタ)アグリロイルオキシアルキルリン酸エステル (メタ)アグリロイル基を側鎖、または末端に有するビニ
ル系またはジエン系化合物 単官能(メタ)アクリレート、ビニルビロリドン、(メタ)
アグリロイル化合物 エチレン性不飽和結合を有するシアノ化合物 エチレン性不飽和結合を有するモノあるいはポリカルボ
ン酸、およびそれらのアルカリ金属塩、アンモニウム
塩、アミン塩害 エチレン性不飽和(メタ)アクリルアミドまたはアルキル
置換(メタ)アクリルアミドおよびその多量体 ビニルラクタムおよびポリビニルラクタム化合物 エチレン性不飽和結合を有するモノあるいはポリエーテ
ルおよびそのエステル エチレン性不飽和結合を有するアルコールのエステル エチレン性不飽和結合を有するポリアルコールおよびそ
のエステル スチレン、ジビニルベンゼン等1個以上のエチレン性不
飽和結合を有する芳香族化合物 (メタ)アグリロイルオキシ基を側鎖、または末端に有す
るポリオルガノシロキサン系化合物 エチレン性不飽和結合を有するシリコーン化合物 上記1〜19記載の化合物の多量体あるいはオリゴエス
テル(メタ)アクリレート変成物等が挙げられる。
【0060】紫外線硬化性バインダーを用いて記録層2
4を形成する場合には、光重合開始剤を混合して用い
る。光重合開始剤としてはジあるいはトリクロロアセト
フェノンのようなアセトフェノン類、1一ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、ミヒラ
ーケトン、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、
ベンジルジメチルケタール、テトラメチルチウラムモノ
サルファイト、チオキサントン類、アゾ化合物、ジアリ
ールヨードニウム塩、トリアリールスルフォニウム塩、
ビス(トリクロロメチル)トリアジン化合物等が挙げら
れる。これらのロイコ染料および顕色剤を用いた記録層
24は図9に示すプロセスで発色・消色する。すなわ
ち、図9に示すように、初期の消色状態(A)を加熱す
ると温度T1以上でロイコ染料と顕色剤が溶融混合して
発色し(B)、この状態を急冷すると発色状態のまま固
定される(C)。発色状態(C)を加熱していくと、発
色温度T1より低い温度T2で消色し(D)、冷却すれ
ば初期と同様の消色状態となる。また、記録層24が有
機低分子化合物の粒子を含有する樹脂層は、温度に依存
してその透明度が可逆的に変化する記録層であり、この
記録層の光散乱性が温度に依存して可逆的に変化する性
質を利用し構成される。この記録層24に用いられる樹
脂は、有機低分子物質を均一に分散保持した層を形成す
ると共に、最大透明時の透明度に影響を与える材料であ
る。このため樹脂母材は透明性が高く、機械的に安定
で、旦つ成膜性の良い樹脂が好ましい。このような樹脂
としては、ポリ塩化ビニル;塩化ビニルー酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合
体、塩化ビニル−アクリレート共重合体等の塩化ビニル
系共重合体ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−塩化
ビニル共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共
重合体等の塩化ビニリデン系共重合体;ポリエステル;
ポリアミド;ポリアクリレート又はポリメタクリレート
あるいはアクリレート−メタクリレート共重合体;シリ
コン樹脂等が挙げられる。これらは単独であるいは2種
以上混合して使用される。この記録層24に用いられる
有機低分子化合物としては、一般に融点30〜200
℃、好ましくは50〜150℃程度のものが使用され
る。このような有機低分子化合物としてはアルカノー
ル;アルカンジオール;ハロゲンアルカノールまたはハ
ロゲンアルカンジオール;アルキルアミン;アルカン;
アルケン;アルキン;ハロゲンアルカン;ハロゲンアル
ケン;ハロゲンアルキン;シクロアルカン;シクロアル
ケン;シクロアルキン;飽和または不飽和モノまたはジ
カルボン酸又はこれらのエステル、アミド又はアンモニ
ウム塩;飽和または不飽和ハロゲン脂肪酸またはこれら
のエステル、アミド又はアンモニウム塩;アリルカルボ
ン酸またはそれらのエステル、アミド又はアンモニウム
塩;ハロゲンアリルカルボン酸またはそれらのエステ
ル、アミド又はアンモニウム塩;チオアルコール;チオ
カルボン酸又はそれらのエステル、アミンまたはアンモ
ニウム塩;チオアノレコールのカルボン酸エステル等が
挙げられる。これらは単独で又は2種以上混合して使用
される。これらの化合物の炭素数は10〜60、好まし
くは10〜38、特に10〜30が好ましい。
【0061】エステル中のアルコール基部分は飽和して
いても飽和していなくてもよく、またハロゲン置換され
ていてもよい。いずれにしても有機低分子化合物は分子
中に酸素、窒素、硫黄及びハロゲンの少くとも1種、例
えば−OH、−COOH、−CONH−、−COOR、
−NH−、−NH2、−S−、−S−S−、−O−、ハロゲ
ン等を含む化合物であることが好ましい。さらに、透明
化できる温度の巾を広げるには、上記の有機低分子化合
物を適宜組合せるか、または、そうした有機低分子化合
物と融点の異なる他の材料とを組合せればよい。これら
は例えば特開昭63-39378号、特開昭63-130380号などの
公報や、特願昭63-14754号、特願平1-140109号などの明
細書で明らかにされているが、これらに限定されるもの
ではない。
【0062】これらの有機低分子と樹脂とからなる記録
層24は、図10に示すプロセスで透明・白濁する。図
10は、熱による透明度の変化を表わしているグラフで
あり、同図において、樹脂及びこの樹脂中に分散された
有機低分子化合物を主成分とする記録層24は、例えば
T0以下の常温では白濁不透明状態にある。これを温度
T2に加熱すると透明になり、この状態で再びT0以下
の常温に戻しても透明のままである。更にT3以上の温
度に加熱すると、最大透明度と最大不透明度との中間の
半透明状態になる。次に、この温度を下げて行くと、再
び透明状態をとることなく最初の白濁不透明状態に戻
る。なお、この白濁不透明状態のものをT1〜t2間の
温度に加熱した後、常温即ちT0以下の温度に冷却した
場合には透明と不透明との中問の状態をとることができ
る。また、前記常温で透明になったものも再びT3以上
の温度に加熱した後常温に戻せば再び白濁不透明状態に
戻る。
【0063】さらに、記録層24が低分子または高分子
液晶を含む記録層に用いられる、高分子液晶としては、
主鎖または側鎖にメソゲン(液晶性を示す分子)が結合さ
れた主鎖型および側鎖型分子液晶等が用いられる。高分
子液晶は、通常、重合可能なメソゲン化合物(メソゲン
モノマーと呼ぶ)を重合するか、あるいは水素化ポリシ
リコーン等の反応性ポリマーに付加反応可能なメソゲン
化合物を付加させて製造することができる。このような
技術は、Mokromol.Chem.,179,P273(1978),Eur,PolyJ.,1
8,P651(1982)およびMol.Cryst.Liq.Cryst., 169,p167(1
989)等に開示されている。この実施の形態に使用される
高分子液晶も同様な方法で製造することができる。メソ
ゲンモノマーおよび付加反応可能なメソゲン化合物とし
ては、ビフェニル系、フェニルベンゾエート系、シクロ
ヘキシルベンゼン系、アゾキシベンゼン系、アゾベンゼ
ン系、アゾメチン系、フェニルピリミジン系、ジフェニ
ルアセチレン系、ビフエニルベンゾエート系、シクロヘ
キシルビフェニル系、ターフェニル系等の剛直な分子
(メソゲン)に、好ましくは所定の長さのアルキルスペー
サを介して、アクリル酸エステル基、メタクリル酸エス
テル基またはビニル基が結合した種々の化合物等が代表
的なものとしてあげられる。
【0064】次に、図11を参照して、識別情報5を2
次元コードで表現して、記録層24に記録する場合につ
いて説明する。2次元コードは従来のバーコードに比べ
て格段に大容量の情報を入れることができるので、長い
識別情報5でもある程度は可能となる。オフィスで扱う
文書ファイルは、通常ワープロソフト等で作成するので
あり、一般的にはA4等の定型サイズに対して、複数ぺ
一ジにまたがって文書が作成される。複数枚で構成され
る各ペ一ジにはペ一ジ番号がつけられるが、これを印刷
時に情報表示媒体2上の識別情報5の中に、その文書の
ファイル名の次に挿入する。この場合全ぺ一ジが何枚あ
るのかわかるようにするため、1/2(全2ぺ一ジ中1
ぺ一ジ目という意味)とか2/2(全2ぺ一ジの最終ぺ一
ジという意味)の表現を用いて、処理し易くする。図1
1中、ファイル名が「xxxx.txt」(txtは拡張子でテキ
ストファイルであることを示す)で、これを熱昇華型プ
リンタで情報表示媒体2上に印字すると、その識別情報
5が「xxxx1/2.txt」と「xxxx2/2.txt」になる。また、
図11において、()内は一般的な更新日時情報である。
ここでは、1998年9月25目9時45分に更新したことにな
る。情報が印刷された情報表示媒体2を、本システムを
使って会議で加筆した場合、最終ぺ一ジベの書込みが終
了したところでパソコン(HOST-PC)へ転送させる。こ
の時の時間を更新時間情報として変更する(98/09/2512:
OOになる)。
【0065】転送された識別情報5とx、y座標情報
は、ここでは、システム使用前後で更新時間が異なる場
合、つまり元文書に何かしらの加筆行為が発生した場合
にそのまま上書させずに別ファイルとして登録する(
「xxxxA,txt」(98/09/2512:OO))。直前まで使用してい
たファイル「xxxx.txt」(98/09/2509:45)はそのまま
である。会議終了後のHOST-PCでの編集作業では、元フ
ァイルと更新したファイルがこのように、HOST-PCにあ
った元ファイルとは異なるファイル名(ファイル名十ぺ
一ジ番号)で保存されているので、どこがどういう風に
変更されたのかわかるようになる。編集の際には上書き
して良い(→'「xxxxA.txt」(98/09/2514:00))。再度
印刷すると、1ぺ一ジ目の識別情報が「xxxxA1/2.txt」
と2ぺ一ジ目が「xxxxA2/2.txt」になる。
【0066】図12は、図2におけるペン型情報入力装
置3の受発光部12が、ペン型情報入力装置3を傾けて
も絶えず重力方向へ投光をおこなう機構を示したもので
ある。重力方向に対する自由な回転機構A,Bによっ
て、絶えず受発光部12の重さによって下の方向を向く
ものである。ユーザはどういう持ち方でペンを持って加
筆を行なうかわからないので、このような機構を設け
て、常に一定の場所へ投光をする必要がある。
【0067】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、タブレットを
使用することなく、情報の書き換えが可能な情報表示媒
体上で、情報表示媒体を識別する識別情報と情報入出力
装置による筆記データである座標情報とを関連付けて処
理し、記憶するので、どのページに何を筆記したか明ら
かである。
【0068】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の情報処理システムにおいて、タブレットを使用するこ
となく、情報の書き換えが可能な情報表示媒体上で、情
報表示媒体を識別する識別情報と情報入出力装置による
筆記データである座標情報とを関連付けて処理し、記憶
するので、どのページに何を筆記したか明らかにするこ
とができる。
【0069】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の情報処理システムにおいて、筆記内容を情報
表示媒体上にリアルタイムで表示することができる。
【0070】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかの一に記載の情報処理システムにおいて、情報
のセキュリティを確保することができる。
【0071】請求項5に記載の発明は、タブレットを使
用することなく、情報の書き換えが可能な情報表示媒体
上で、情報表示媒体を識別する識別情報と情報入出力装
置による筆記データである座標情報とを関連付けて処理
し、記憶するので、どのページに何を筆記したか明らか
にすることができる。
【0072】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかの一に記載の情報処理システムにおいて、情報
表示媒体の書き換えを簡易に行え、低コスト、省資源で
実現できるシステムを提供できる。
【0073】請求項7に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかの一に記載の情報処理システムにおいて、情報
表示媒体に付す識別情報を重複することなくすべての情
報表示媒体に付すことが可能となるので、信頼性の高い
システムを提供できる。
【0074】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
の情報処理システムにおいて、どのページに加筆したの
かがわかるので、加筆情報の信頼性を確保することがで
きる。
【0075】請求項9に記載の発明は、請求項6または
7に記載の情報処理システムにおいて、加筆する内容の
履歴を残すことができるので、加筆事項が正確にわか
り、ユーザビリティの高いシステムを提供することがで
きる。
【0076】請求項10に記載の発明は、請求項2に記
載の情報処理システムにおいて、情報表示媒体の一面に
わたって情報の書き換えが簡単にかつ高品質でできるよ
うな材料を用いているので、低コストでかつユーザビリ
ティの高いシステムを提供することができる。
【0077】請求項11に記載の発明は、請求項2に記
載の情報処理システムにおいて、情報表示媒体の一面に
わたって情報の書き換えが簡単にかつ高品質でできるよ
うな材料を用いているので、低コストでかつユーザビリ
ティの高いシステムを提供することができる。
【0078】請求項12に記載の発明は、請求項2に記
載の情報処理システムにおいて、情報表示媒体の一面に
わたって情報の書き換えが簡単にかつ高品質でできるよ
うな材料を用いているので、低コストでかつユーザビリ
ティの高いシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態である情報処理システ
ムの斜視図である。
【図2】前記情報処理システムを構成する情報入出力装
置のブロック図である。
【図3】前記情報入出力装置の受発光部のブロック図で
ある。
【図4】前記情報処理システムを構成する情報表示媒体
のx座標情報層、y座標情報層を説明する図である。
【図5】前記情報入出力装置のインク制御部を説明する
図である。
【図6】前記情報表示媒体の縦断面図である。
【図7】識別情報とx、y座標情報とが関連づけられて
メモリに記憶されている場合のメモリマップの例を示す
表である。
【図8】前記情報表示媒体の縦断面図である。
【図9】ロイコ染料および顕色剤を用いた可逆性記録層
が発色・消色するプロセスを説明するグラフである。
【図10】有機低分子と樹脂とからなる可逆性記録層が
透明・白濁するプロセスを説明するグラフである。
【図11】前記情報処理システムを用いた一連の作業を
説明する図である。
【図12】前記情報入出力装置の受発光部の機構を説明
する図である。
【符号の説明】
1 情報処理システム 2 情報表示媒体 3 情報入出力装置 5 識別情報 6 画像表示面 7 座標情報層 8 座標情報層 12 識別情報検出装置、座標情報検出装置 18 演算処理装置 19 記憶装置 20 通信装置 22 筆記装置 23 支持体 24 記録層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古田 俊之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 別府 智彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 筒井 恭治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鳥居 昌史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 松井 宏明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B068 AA05 AA14 AA21 AA34 BC07 BD02 BD09 BD17 BD18 BD22 BD25 BE12 BE15 CC07 5B072 AA02 CC24 CC38 DD02 JJ12 LL11 LL18 LL19 MM04 5B087 AA09 AA10 AB14 AE06 AE07 BC03 BC12 BC17 BC32 CC11 CC14 CC33 DD02 DD11 DD14 DG02 DJ01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の記録を書き換え可能に行える画像
    表示面を有し、この画像表示面の周辺部には識別情報が
    記録されていて、前記画像表示面の下にはこの画像表示
    面上の座標情報を示す座標情報層が形成されている情報
    表示媒体と、 前記情報表示媒体を識別するための前記識別情報を検出
    する識別情報検出装置と、前記座標情報を検出する座標
    情報検出装置と、検出した前記識別情報と前記座標情報
    とを関連づけて処理する演算処理装置と、この処理後の
    情報を記憶する記憶装置と、外部と通信を行って前記記
    憶装置に記憶した情報を送信する通信装置と、を有する
    ペン型の情報入出力装置と、 前記通信装置と前記通信を行う外部装置と、を備えてい
    る情報処理システム。
  2. 【請求項2】 情報表示媒体は、 情報の記録を可逆的に行なって書き換え可能とする記録
    層と、 この記録層を支持する支持体と、を備えている請求項1
    に記載の情報処理システム。
  3. 【請求項3】 情報入出力装置は、 画像表示面上での筆記を可能とする筆記装置を備えてい
    る請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 【請求項4】 識別情報は不可視である請求項1〜3の
    いずれかの一に記載の情報処理システム。
  5. 【請求項5】 外部装置は、その記憶している文書に一
    対一で関連する識別情報を検出してから、前記識別情報
    と座標情報とを演算処理装置関連づけて処理したものを
    前記通信装置から受信して前記文書に上書きするもので
    ある請求項1〜4のいずれかの一に記載の情報処理シス
    テム。
  6. 【請求項6】 情報表示媒体は、熱エネルギにより可逆
    的に光学特性が変化することにより、画像表示面の書き
    換え可能な情報の記録を可能とする記録層を前記画像表
    示面の下に備えている請求項1〜5のいずれかの一に記
    載の情報処理システム。
  7. 【請求項7】 識別情報は2次元コードである請求項1
    〜5のいずれかの一に記載の情報処理システム。
  8. 【請求項8】 外部装置は、その記憶している文書を印
    刷する際にその文書のファイル名の次にページ情報を加
    えて識別情報を形成するものである請求項6に記載の情
    報処理システム。
  9. 【請求項9】 外部装置は、文書の更新日時の情報を識
    別情報に加えるものであり、この更新日時が前回と今回
    で異なるときは、識別情報が一対一で関連する文書に上
    書きしないで別文書として記憶する請求項6または7に
    記載の情報処理システム。
  10. 【請求項10】 記録層がロイコ染料と顕色剤を含んで
    いる請求項2に記載の情報処理システム。
  11. 【請求項11】 記録層が有機低分子化合物の粒子を含
    有する樹脂層である請求項2に記載の情報処理システ
    ム。
  12. 【請求項12】 記録層が低分子または高分子液晶化合
    物を含んでいる請求項2に記載の情報処理システム。
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