JP2000215609A - 記録再生装置、記録再生方法及び記録媒体 - Google Patents

記録再生装置、記録再生方法及び記録媒体

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JP2000215609A
JP2000215609A JP11009966A JP996699A JP2000215609A JP 2000215609 A JP2000215609 A JP 2000215609A JP 11009966 A JP11009966 A JP 11009966A JP 996699 A JP996699 A JP 996699A JP 2000215609 A JP2000215609 A JP 2000215609A
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JP11009966A
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Masahito Shiokawa
雅人 塩川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】経年変化により再生信号品質が変動しても、ビ
ット誤り率を最適に維持することができる記録再生装置
を提供する。 【解決手段】本発明の記録再生装置は、ある一定の動作
時間が経過する度に、等化器のパラメタPの設定値の候
補P(1),P(2),...,P(N)を等化器へ設定し、
前記各パラメタに対する誤り個数E(1),E
(2),...,E(N)を求める。次に、前記N個の誤り
個数の中で最小の誤り個数E(K)を求め、E(K)が
計測されたときに設定されていたパラメタ値P(K)を
計算する。前記P(K)を等化器へ再設定することによ
り、ビット誤り率は常に最適に維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生装置、記
録再生方法及び記録媒体に関し、特に、磁気ディスク装
置等のディジタル再生信号処理回路の制御を改良した記
録再生装置、記録再生方法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の再生信号処理回路は、磁
気ディスクや光ディスク等において再生ビット列のビッ
ト誤り率を低下させることを目的として用いられてい
る。例えば「1996年12月、電子情報通信学会論文
誌C-II、Vol.79-C-II、No.12、731-739頁」
の文献において、同文献中の732頁には、磁気記録の
再生信号をパーシャルレスポンス(Partial Response:
以下、PRという)等化し、等化後の信号を最尤検出す
るというPartial Response Maximum Likelihood:PRM
L信号処理回路の図が示されている。
【0003】図16は従来のPRML回路の構成を示す
ブロック図である。図16に示すように、従来のPRM
L回路は、記録信号を生成するための手段として変調器
2、プリコーダ4、ドライバ5、記録ヘッド6を備えて
いる。また従来のPRML回路は、再生信号からデータ
を復元するための手段として再生ヘッド7、アンプ8、
AGC回路9、PR等化器10、ビタビ検出器11、復
調器12を備えている。
【0004】従来のPRML回路によれば、まず、デー
タ入力端子1から入力された記録すべきデータ列(記録
データ)W4は変調器2によって変調符号化が施され、
記録ビット列(変調符号データ)W3を生成する。変調
符号化の規則としては、前述した文献でも紹介されてい
るように、8/9変調等が知られている。
【0005】次いで、変調符号データW3はプリコーダ
4に入力され、ここで前述した文献の733頁に示され
ているプリコーディングが施される。プリコーディング
により、プリコーダ4から出力された記録信号W1はゼ
ロのラン長が適切に制限されるようになる。記録信号W
1はドライバ5に入力され、記録電流に変換され記録ヘ
ッド6に入力される。
【0006】次いで、記録データの再生を行う際には、
再生ヘッド7から出力された再生信号は、まず、アンプ
8とAGC(Auto Gain Control)回路9によって再生
信号処理を施すのに適正な信号レベルにまで増幅され
る。AGC9から出力される再生信号R1はPR等化器
10によってPR等化され、PR波形のPR等化信号R
2となる。ここで、PR波形とはナイキスト波形の重畳
波形であり、再生信号の値を識別する時刻t=i*T,i
=0,1,2,・・・における信号レベルが、特定の値だ
けをとるような信号をいう。ここで、Tはビット転送周
波数の逆数である。例えば、PRクラス4(PR4)の
波形は、時刻t=i*T,i=0,1,2,・・・における
信号レベルが0及び±1の3値をとる。Extended PR
クラス4(EPR4)の波形は時刻t=i*T,i=0,
1,2,・・・における信号が0,±1及び±2の5値を
とる。
【0007】PR等化されたPR等化信号R2はビタビ
検出器11によって最尤検出される。最尤検出の操作を
行うと、PR等化器10の出力信号であるPR等化信号
R2をレベルスライスによって判定するよりも、ビット
誤り率(以下、BER(BitError Rate)という)を低
減させることができる。また、PR等化信号R2はAG
C9へもフィードバックされ、AGC9の出力を一定レ
ベルとするための制御に用いられる。
【0008】ビタビ検出器11から出力される出力信号
R3は、復調器12によって復調され、再生データR4
としてデータ出力端子20から出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に、磁気ディスク
では、媒体表面のダスト等の影響により、磁気ヘッドの
浮上量が製造時から変化することがある。この浮上量の
変化により磁気ヘッドが生成する再生パルスの形状も変
化する。この時、従来技術で述べたPRML信号処理チ
ャネルの特にPR等化器の特性が、再生パルス形状の変
化に適応できれば、再生信号処理後のBERは劣化する
ことなく維持される。
【0010】PR等化器には、回路の消費電力の低減と
回路規模縮小の観点から、アナログフィルタが用いられ
ることが多い。ところが、PR等化器がアナログフィル
タから構成されていると、その伝達特性を再生パルス形
状の変化に適合させることは困難である。これらの問題
を以下で詳細に説明する。 (1) 浮上量変化に伴う再生パルス形状の変化に関す
る説明 図14、図15を参照して、浮上量変化に伴う再生パル
ス形状の変化を説明する。磁気ディスク装置では、その
動作が長期間に渡ると、記録媒体表面上にダストが発生
し、これによりヘッドの浮上量が、製造時の浮上量から
変化することがある。再生ヘッドは、記録媒体表面から
浮上量だけ離れた位置における磁界分布に基づいて再生
パルスを発生させる。そのため、ヘッド浮上量が変化す
ると再生パルスのパルス幅も変化する。
【0011】図14は、浮上量拡大前後の磁気ヘッドの
位置と移動軌跡を示す説明図である。この図14は記録
媒体111の磁化反転位置近傍の磁界の様子を示したも
のである。記録媒体111内には磁化115、116が
記録されている。磁化115,116の先端の中央部分
は記録磁化が反転する部分であり、前記磁化反転部から
は磁界112として表した磁界が生じる。磁界112は
媒体表面から離れるに従い、より広い空間に分布するよ
うになり、その磁束密度が減少する。図14中、113
は浮上量拡大前(製造時)の磁気ヘッド、117は浮上
量拡大前の磁気ヘッドの移動軌跡、114は浮上量拡大
後の磁気ヘッド、118は浮上量拡大後の磁気ヘッドの
移動軌跡を示す。
【0012】図14からわかるように、浮上量拡大後の
磁気ヘッド114は、浮上量拡大前の磁気ヘッド113
よりも高い位置にあるため、磁気ヘッド114は、磁気
ヘッド113に比べ、磁化反転位置を通過する際、より
広い空間に分布しかつ減衰した磁界112の垂直成分を
受ける。その結果、磁気ヘッド113と磁気ヘッド11
4が発生する再生パルスは異なったものになる。
【0013】図15(A),(B)は、それぞれ図14
の磁気ヘッド113,114が作る孤立パルスの模式図
である。図15の(A)と(B)を比較すると、浮上量
が拡大した磁気ヘッド114が作る孤立パルス122
は、浮上量が拡大する前の磁気ヘッド113が作る孤立
パルス121に比べて、時間方向のパルス幅が拡大する
ことがわかる。 (2)アナログ等化器により構成されたPR等化器の、
適応制御に関する問題の説明 アナログ等化器は、ディジタル等化器に比べ回路規模を
削減でき、消費電力を低くおさえられる。そのためPR
等化器はアナログ等化器によって実現されることが多
い。ところが、アナログ等化器をPR等化器に用いた場
合、そのパラメタを適応制御して得られる等化器の伝達
特性は、必ずしもBERを最小にする伝達特性にはなら
ない。これを図10から図13までの図面を参照して説
明する。
【0014】従来の例えばFinite Impulse Response(F
IR)型ディジタル等化器を用いたPR等化器は、Least
Mean Square(LMS)アルゴリズムにより等化器伝達関数
が適応制御される。その際、適応制御に利用されるのは
等化器出力信号である。
【0015】図10は適切にEPR4等化された信号の
信号識別時刻における値の頻度分布を示すグラフであ
る。図10に示すように、EPR4等化された信号は
0,±0.5,±1の5値付近に分布する。LMSアルゴリズ
ムは、図10の5個の頻度分布が、各分布の中央値
(0,±0.5,±1)により近く分布するように等化器
の制御を行う。すなわち、LMSアルゴリズムは、図10
の各分布の標準偏差が最小となるように等化器を適応制
御するのである。このようにして得られた等化器伝達特
性は、BERを最小にするものになっている。
【0016】一方、アナログ等化器を用いた場合、等化
器出力信号の標準偏差だけを観察していたのでは、BE
Rを最小にする等化器特性は得られない。これを、7次
等リプル等化器にブースト特性を加えた等化器を例に挙
げて示す。前述した等化器に関しては、例えば文献「1
997年12月、1997 IEEE International Solid-
State Circuits Conference(ISSCC'97) 予稿集、3
20,321及び479頁」にPR等化器への適用事例
が示されている。
【0017】この等化器はカットオフ周波数fcとブー
スト量Bによって伝達特性が決定され、fcの2倍まで
群遅延特性が平坦なためパルス伝送チャネルの等化器と
して好適な等化器である。またfc,Bを適当に設定する
ことによりPR等化器としての伝達関数を実現すること
が可能である。
【0018】前記7次等リプル・ブースト特性におい
て、fcをデータ転送周波数の0.25倍に固定し、ブー
スト量を変化させた場合のゲインの周波数特性を図13
に示す。この図13は、PR等化器のブースト量を4d
Bから13dBまで1dB刻みで変えた場合のPR等化
器伝達特性を示すグラフである。
【0019】図11は、前記7次等リプル・ブースト特
性をもつ等化器をPR等化器に使用してPRMLチャネ
ルを構成し、再生信号のパルス形状は固定させ、前記等
化器のブースト量を変化させた場合の、等化器出力信号
の標準偏差の変化を示したものであり、PR等化器のブ
ースト量と標準偏差との関係を示すグラフである。図1
1からわかるように、ブースト量が9dBの時に標準偏
差が最小となる。
【0020】図12は、図11の特性を求めた場合と同
一の再生信号、同一の等化器を用いて、ビタビ検出器の
出力信号における誤りビット数を求め、PR等化器のブ
ースト量と誤りビット数との関係を示すグラフである。
各ブースト量設定時において再生したビット数はどれも
同一なので、誤りビット数が最小のブースト量が、BE
Rを最小にするブースト量となる。図12からわかるよ
うに、ブースト量が7dBの時に誤りビット数が最小と
なる。
【0021】このように、標準偏差を最小にするブース
ト量とBERを最小にするブースト量とは異なることに
なる。従って、仮に磁気ディスクの動作中に再生信号パ
ルスの形状が変化した際、従来のように等化器出力信号
の標準偏差を利用して等化器伝達関数の適応制御を試み
ても、誤りビット数を最小化する制御、すなわちBER
を最小化する制御は困難であるといえる。
【0022】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、再生磁気ヘッドの浮上量変化など、デ
ィスク装置の経年変化によって記録再生チャネルの特性
が変化した場合であっても、前記特性変化によるPRM
L再生信号処理後のビット誤り率の劣化を防止すること
ができる記録再生装置、記録再生方法及び記録媒体を提
供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の記録再生装置
は、その再生信号処理回路に、等化器のパラメタPの設
定値の候補P(1),P(2),・・・,P(N)を記憶する
手段と、前記等化器のパラメタPを等化器へ設定する手
段と、参照データビット列を生成する手段と、前記参照
データビット列をセクタ領域に記録する手段と、前記記
録された参照データを再生する手段と、前記再生手段に
よって再生されたデータビット列と、前記参照データ生
成手段が生成したデータビット列とを比較し誤り個数を
計測する手段と、前記各パラメタP(1),P(2),・・
・,P(N)各々が等化器に設定された場合に計測された
前記誤り個数E(1),E(2),・・・,E(N)を記
憶する手段と、前記記憶されたN個の誤り個数から、最
小の誤り個数が計測されたときに設定されていたパラメ
タ値P(K)を計算する手段とを備え、ある一定の動作
時間が経過する度に、前記誤り個数を最小にするパラメ
タ値P(K)を計算し等化器へ再設定することを特徴と
するものである。
【0024】ユーザデータの記録再生を行う通常動作モ
ードと、前記参照データを記録する記録動作モードと、
前記参照データを再生する再生動作モードの切り替えを
行う切替手段を有してもよい。ここで、切替手段は、例
えば、後述するスイッチ3,12,15である。
【0025】前記パラメタ値は、例えばブースト量であ
る。
【0026】本発明の記録再生方法は、(1)参照デー
タを生成し、その参照データを、ユーザデータを記録再
生する領域とは別に設けられたセクタ領域に記録する工
程と、(2)等化器のパラメタ値を記憶する手段によっ
て記憶されているパラメタ値を等化器へ設定する工程
と、(3)前記セクタ領域に記録された参照データを再
生して信号処理を行い、前記信号処理後のデータのビッ
ト列と前記生成された参照データのビット列とを比較
し、誤りビット数を計算し、その誤りビット数を記憶す
る工程と、(4)等化器のパラメタ値を記憶する手段に
記憶されている各パラメタ値に対して、順次前記(2)
の工程及び(3)の工程を繰り返す工程と、(5)各パ
ラメタ値に対する誤りビット数のうち最小の誤りビット
数が計測されたときに設定されていたパラメタ値を計算
する工程と、(6)前記最小値になるパラメタ値を等化
器へ再設定する工程と、を有することを特徴とするもの
である。
【0027】前記(1)の工程は、等化器伝達特性を最
適化する最適化動作時の記録動作時ごとに行われてもよ
く、例えば装置製造時のように最適化動作時の前に予め
行われてもよい。
【0028】前記パラメタ値は、例えばブースト量であ
る。
【0029】本発明の記録媒体は、(1)参照データを
生成し、その参照データを、ユーザデータを記録再生す
る領域とは別に設けられたセクタ領域に記録する処理
と、(2)等化器のパラメタ値を記憶する手段によって
記憶されているパラメタ値を等化器へ設定する処理と、
(3)前記セクタ領域に記録された参照データを再生し
て信号処理を行い、前記信号処理後のデータのビット列
と前記生成された参照データのビット列とを比較し、誤
りビット数を計算し、その誤りビット数を記憶する処理
と、(4)等化器のパラメタ値を記憶する手段に記憶さ
れている各パラメタ値に対して、順次前記(2)の処理
及び(3)の処理を繰り返す処理と、(5)各パラメタ
値に対する誤りビット数のうち最小の誤りビット数が計
測されたときに設定されていたパラメタ値を計算する処
理と、(6)前記最小値になるパラメタ値を等化器へ再
設定する処理と、をコンピュータに実行させるプログラ
ムを記録したことを特徴とする。
【0030】消費電力及び回路規模の削減のため、PR
等化器として例えば7次等リプル・ブースト等の特性を
もつようなアナログフィルタを採用することが考えられ
る。この時、同フィルタの出力信号の標準偏差を利用し
たのでは、フィルタの特性をBERが最小となるように
適応制御することはできない。装置の信頼性を保つため
にはBERが最小となる等化器特性を得ることが必要で
ある。
【0031】本発明によれば、磁気ヘッドの再生信号形
状が変化しても、BERが最小となるPR等化器特性を
得ることができるように、BERそのものを直接に観察
しながら、BERを最小とするPR等化器特性を求める
ことができる。
【0032】例えば、図12は、計算機シミュレーショ
ンによって、PR等化器のパラメタであるブースト量を
4, 5,・・・, 13 dBと10通りに変化させ、各ブ
ースト量が指定されたPR等化器を用い、誤りビット数
の計測を行った結果を示す。ここで、再生ヘッドはどの
ブースト量に対しても同一箇所のテスト用セクタ(セク
タとは記録媒体上にデータビットを記録する領域)から
信号を読んでいる。図12より、誤り個数が最小となる
のは7dBなので、PR等化器のブースト量には7dB
を指定すれば良い。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図9(A)は、本発明の記録再生
装置の一般的な構成を示すブロック図である。図9
(A)に示すように、本発明の記録再生装置は、最小の
BERを与えるPR等化器10のパラメタ値を求めるた
めに、従来のPRML信号処理部150の他に、PR等
化器10の伝達特性を最適化するように制御するための
制御部160を有する。この制御部160は、次の
(a)から(i)までの手段を備えている。
【0034】(a)は参照データ生成手段である。この
手段は、記録動作時及び再生動作時において参照データ
を生成する手段である。
【0035】(b)は誤りビット数計測手段である。こ
の手段は、PR等化器10のパラメタの値(例えばブー
スト量)毎に、再生データ中の誤りビット個数を計測、
累計し記憶する手段である。
【0036】参照データは、テスト用セクタ(c)に記
憶される。テスト用セクタ(c)は、参照データが記憶
される特別なセクタ(記録媒体上の記憶領域)であり、
通常のユーザデータを記録・再生する領域とは別に設け
られる。
【0037】(d)はPR等化器10のパラメタ値を記
憶するパラメタ値記憶手段である。この手段は、PR等
化器10へ与えるパラメタ値(例えばブースト量)を記
憶しておく手段である。例えば図12の各誤り個数を求
める際には、本手段において4,5,・・・,13dBの
各ブースト量を記憶する。
【0038】(e)は誤りビット数を記憶する誤りビッ
ト数記憶手段である。この手段は、パラメタ値記憶手段
(d)が記憶したパラメタ値毎に、誤りビット数計測手
段(b)が累計した誤りビット数を記憶する手段であ
る。
【0039】(f)は最小値インデックス計算手段であ
る。この手段は、誤りビット数記憶手段(e)に記憶さ
れた誤りビット数から、最小値を求め、その最小値が誤
りビット数記憶手段(e)の中で何番目に記憶されてい
るか、その番号(インデックス)を求める手段である。
例えば、図12では7dBすなわち第4番目のブースト
量に対する誤り個数、すなわち第4番目の誤り個数が最
小になっている。この時本手段はインデックスとして4
を出力する。
【0040】(g)はパラメタ値をPR等化器10へ設
定するパラメタ値設定手段である。(h)は参照データ
を記録する参照データ記録手段である。(i)は記録さ
れた参照データを再生する参照データ再生手段である。
【0041】次に、以上に示した各手段の動作手順を示
す。PR等化器10にはN個のパラメタ値が指定可能で
あるものとする。
【0042】まず、参照データ生成手段(a)が参照デ
ータを生成し、参照データ記録手段(h)により前記参
照データをテスト用セクタ(c)へ記録する(手順
1)。
【0043】次いで、PR等化器10のパラメタ値を記
憶するパラメタ値記憶手段(d)において、第1番目に
記憶されているパラメタ値をPR等化器10へ設定する
(手順2)。
【0044】次いで、参照データ再生手段(i)により
テスト用セクタ(c)に記録されたデータを再生し、P
RML信号処理を行う。同時に参照データ生成手段
(a)は参照データを生成し、前記信号処理後のデータ
と前記参照データの両方が誤りビット数計測手段(b)
へ入力される(手順3)。
【0045】次いで、誤りビット数計測手段(b)は、
テスト用セクタ(c)に記録されたデータの再生が終了
するまでの間、前記信号処理後のデータと前記参照デー
タとの照合を行い、誤りビット数を累計し累計値を誤り
ビット数記憶手段(e)の第1番目の記憶部へ記憶する
(手順4)。
【0046】次いで、手順2に戻り、パラメタ値記憶手
段(d)において、第2番目に記憶されているパラメタ
値、第3番目に記憶されているパラメタ値、・・・、第
N番目に記憶されているパラメタ値の各々のパラメタ値
に対して、手順3、手順4をこの順序で繰り返して行
う。この時、パラメタ値記憶手段(d)において、第2
番目に記憶されているパラメタがPR等化器10へ設定
された場合には、手順4の誤りビット数記憶手段(e)
において、第2番目の記憶部に前記パラメタ値指定時の
誤り個数を記憶する。パラメタ値記憶手段(d)におい
て第3番目のパラメタ値、第4番目のパラメタ値、・・
・、第N番目のパラメタ値が指定された場合には、同様
に誤りビット数記憶手段(e)の第3番目の誤りビット
数記憶部、第4番目の誤りビット数記憶部、・・・、第
N番目の誤りビット数記憶部の各々へ誤りビット数を記
憶する(手順5)。
【0047】次いで、N個すべてのパラメタ値に対する
誤り個数が求められたら、最小値インデックス計算手段
(f)は、誤りビット数記憶手段(e)に記憶されたN
個の誤り個数から最小値を求め、かつその最小値のイン
デックスKを求める(手順6)。
【0048】最後に、パラメタ値記憶手段(d)は、第
K番目に記憶されたパラメタ値をPR等化器10へ出力
する。前記パラメタ値はパラメタ値設定手段(g)によ
り、PR等化器10に再設定される。
【0049】以上の手順によりBERに関して最適なパ
ラメタが設定されたPR等化器10が得られる。
【0050】図1は本発明の記録再生装置のより具体的
な構成を示すブロック図である。図1に示すように、本
発明の記録再生装置は、データ入力端子1から変調器
2、プリコーダ4、ドライバ5を経て記録ヘッド6へ至
る記録チャネル、再生ヘッド7からアンプ8、AGC
9、PR等化器10、ビタビ検出器11、復調器13を
経てデータ出力端子20へ至る再生チャネル、及び参照
データ生成器14、スイッチ3,12,15、誤り個数
カウンタ17、等化器特性制御器18、コントローラ1
9を有する。
【0051】また、本発明の記録再生装置は「通常動
作」及び「最適化動作」という2種類の動作を行う。各
動作においては、スイッチ3,12,15はそれぞれ制御
信号C1,C2,C3によって制御され、これら3個の制
御信号C1,C2,C3はコントローラ19からそれぞれ
制御信号端子T1,T2,T3を経由して接続されてい
る。同様に、参照データ生成器14は制御信号C4によ
って制御され、制御信号C4はコントローラ19から制
御信号端子T4を経由して接続されている。コントロー
ラ19は又、本発明の記録再生装置の動作時間を管理す
る機能を有し、動作時間が一定時間に達したら、前記各
制御信号のレベルを適切に切り替えて動作モードの切り
替え、スイッチの切り替え等を行う。
【0052】更に、以下に示す発明の実施の形態では、
PR等化器のパラメタ値として、PR等化器のブースト
量を例として用いる。
【0053】以下、本発明の通常動作時及び最適化動作
時について、EPR4MLチャネルを構成する場合を例
にして説明する。 (1)通常動作 通常動作とは、ユーザデータの記録再生を行う動作をい
う。通常動作時には、コントローラ19は制御信号C
1,C2をそれぞれハイレベル、ローレベルとし、これ
によりスイッチ3は端子S1へ接続するよう制御され、
スイッチ12は端子S4へ接続するよう制御される。ス
イッチ15は通常動作とは無関係である。
【0054】通常動作時、データ入力端子1から入力さ
れた記録データW4は、変調器2によって変調符号デー
タW3に符号化される。変調器2は従来と同一のものが
用いられる。変調符号データW3はプリコーダ4とドラ
イバ5によって、例えば1-7変調が用いられている場
合にはNon Return to Zero Inversion(NRZI)変換、8
/9変調が用いられている場合にはInterleaved Non Ret
urn to Zero Inversion(INRZI)変換が施され、記録信
号W1となる。NRZIやINRZIは従来技術に採用されてい
るものと同一である。その後、記録ヘッド6によって記
録媒体上に信号W1と同一の波形が記録される。
【0055】通常動作時において、記録データ再生時に
は、媒体上に磁化の向きとして記録された記録データは
再生ヘッド7により再生される。前記波形列はアンプ8
を経由し、AGC9によってある一定のレベルへ増幅さ
れた再生信号R1となる。磁気ヘッド7には例えばMagn
etic Resistive(MR)ヘッドを用いてもよい。また、
アンプ8、AGC9は従来と同一のものを用いる。
【0056】次いで、再生信号R1はPR等化器10へ
入力されPR等化波形であるPR等化信号R2となる。
PR等化器10は、例えば7次等リプル・ブースト特性
を備えたアナログフィルタで実現可能である。より具体
的には、 7次等リプル・ブースト特性をもつPR等化
器10がEPR4波形へ等化する特性をもつためには、
前記フィルタのカットオフ周波数をデータ転送周波数の
0.25倍程度に定めればよい。また、前記フィルタの
ブースト量は、媒体の線記録密度と再生ヘッドの孤立波
形に依存する。前記ブースト量には、等化器最適化動作
において求められたBERを最小とする値が用いられ
る。
【0057】次いで、PR等化信号R2はビタビ検出器
11へ入力される。ビタビ検出器11は、PR等化信号
R2がEPR4等化されておりその信号レベルが信号識
別時刻において5個の値すなわち0±0.5,±1のいず
れかの値をとることを前提として、ビタビ検出を行う。
ビタビ検出器11は従来提案されているビタビ検出器と
同様の構成により実現される。ビタビ検出器11から出
力されたビット列のビタビ検出器出力信号R3はビッ
ト'0'及び'1'からなる。出力信号R3はスイッチ12
の端子S4を経由して復調器13へ入力され、復調器1
3では変調器2に施された変換の逆の変換が行われてユ
ーザデータである再生データR4となり、データ出力端
子20から出力される。復調器13は従来提案されてい
る復調器と同様に構成される。 (2)最適化動作 次に、最適化動作を説明する。最適化動作とは、図1の
「信号R3のBERを最小にする等化器伝達特性」を求
める動作をいう。この動作において、まず記録動作が行
われ、次に再生動作が行われる。各動作を図1を参照し
て以下に説明する。 (2−1)記録動作 最適化動作において、記録動作を行う場合には、コント
ローラ19が出力する制御信号C1、C3はそれぞれロ
ーレベル、ハイレベルとなり、これによりスイッチ3は
端子S2へ接続するよう制御され、スイッチ15は端子
S5へ接続するよう制御される。スイッチ12は本動作
とは無関係である。
【0058】記録動作時、まずテスト用セクタには、他
のセクタと同様に、データ記録部分に先立って同期回復
用系列が記録される。前記同期回復用系列はこの後の部
分に記録されるデータ部分の先頭を識別するために記録
される。同期回復用系列が記録された後、コントローラ
19は参照データ生成器14の動作を開始させるため、
制御信号C4としてパルス信号を制御信号端子T4から
送る。参照データ生成器14は前記制御信号C4を受け
て、内部バッファ63(後述する図2参照)の初期化を
行った後動作を開始し、参照データ生成器14からは参
照データ列Uが出力される。参照データ生成器14の例
としては、長さが1セクタ分(数千ビット程度)のメモ
リ素子を備え、メモリ内部に前記長さの2元擬似乱数列
を記憶し、それを順次読み出しビット列Uとして出力す
ればよい。参照データ生成器14の他の例として図2に
示した線形帰還シフトレジスタ回路を用いる方法もあ
る。
【0059】参照データUはスイッチ15の端子S5及
びスイッチ3の端子S2を経由した後、通常動作時と同
様にプリコーダ4、ドライバ5を経由して記録ヘッド6
により記録媒体へ記録される。なお、最適化動作の記録
動作時、参照データUは、ユーザデータが記録される領
域とは別の、特別に設けられたテスト用セクタに記録さ
れる。また、ディスク上をディスク半径位置を基準にし
た複数のゾーンに分け各ゾーン毎に独立した記録密度を
定める場合には、前記テスト用セクタは前記各ゾーン内
に独立して設けるものとする。 (2−2)再生動作 最適化動作において、再生動作を行う場合には、コント
ローラ19は制御信号C2,C3をそれぞれローレベ
ル、ハイレベルとし、これによりスイッチ12は端子S
3へ接続するよう制御され、スイッチ15は端子S6へ
接続するよう制御される。スイッチ3は再生動作とは無
関係である。
【0060】再生動作時にはテスト用セクタに記録され
たデータが再生される。再生動作時、まず等化器特性制
御器18は、制御信号CRのレベルがローレベルからハ
イレベルへ変化したと同時に、ブースト量BとしてB
(1)をPR等化器18へ設定する。等化器特性制御器
18にはブースト量としてN個の値: B(1),B
(2),・・・, B(N)が記憶されているが、制御器
18はこれらの値のうちでまずB(1)をPR等化器1
0へ出力するのである。この後、再生ヘッド7はテスト
用セクタに記録されたデータを再生する。再生ヘッド7
の出力信号はアンプ8とAGC9を経由した後に、ブー
スト量B(1)が設定されたPR等化器10を経由して
ビタビ検出器11で処理され2元データビット列の出力
信号R3となり、誤り個数カウンタ17に入力される。
【0061】一方、再生動作時において参照データ生成
器14は参照データUを出力する。参照データUの出力
は制御信号C4のパルスにより開始される。コントロー
ラ19はテスト用セクタの先頭に記録されている同期回
復用系列を受信し、コントローラ19は前記系列をもと
にして制御信号C4の出力タイミングを定める。信号C
4の出力タイミングは、誤り個数カウンタ17の入力に
おいて、テスト用セクタから読み出されるR3と参照デ
ータUとのビット列として位相が一致するように定めら
れる。
【0062】参照データUはスイッチ15の端子S6を
経由して誤り個数カウンタ17に入力される。誤り個数
カウンタ17は、端子T10から入力される制御信号C
Rがハイレベルになってからローレベルに戻るまでの
間、2個の入力データUとR3との間の比較を行い、異
なるビットが発生した数の合計すなわち誤りビット数を
カウントする。制御信号CRがローレベルに戻った後、
誤り個数カウンタ17は観測された誤り個数Eを等化器
特性制御器18に出力する。前記誤り個数をE(1)と
する。
【0063】ここまでの再生動作においては、PR等化
器10へ設定されていたブースト量はB(1)であっ
た。次に制御信号CRがハイレベルになると、等化器特
性制御器18はPR等化器10へブースト量としてB
(2)を設定する。この後、制御信号CRがローレベル
へ変化するまでの間、ブースト量がB(1)であった場
合と同様にして、再生動作が行われ、誤り個数Eが誤り
個数カウンタ17により計算されて等化器特性制御器1
8に入力される。ブースト量がB(2)の時に観測され
た誤り個数をE(2)とする。同様の手順で、等化器特
性制御器18は、制御信号CRがハイレベルになる度に
ブースト量をB(3),B(4),・・・, B(N)と変
え、それぞれに対する誤り個数E(3),E(4),・・
・, E(N)が誤り個数カウンタ17において計測され
る。
【0064】等化器特性制御器18は上記誤り個数カウ
ンタ17によって計測されたN個の誤り個数の中から最
小の誤り個数を求める機能を有する。それがE(K)で
あったとすると、等化器特性制御器18はB(K)をP
R等化器10へ設定する。以上で最適化動作の再生動作
は終了する。 (3)参照データ生成器14の説明 図2は、参照データ生成器を説明するための説明図であ
る。図2に示すように、参照データ生成器14は、12
個の遅延素子61、3個の排他的論理和計算素子62、
12個のバッファ63、1個のスイッチ64を有する。
図2において、A1,A2,・・・, A12は各バッファ
63内に記録された記憶ビットを示す。また、バッファ
63はスイッチ64を経由して遅延素子61に接続され
ている。遅延素子61と排他的論理和計算素子62は原
始多項式X12+X6+X4+X+1によって定められる線
形帰還シフトレジスタを構成している。
【0065】次に、参照データ生成器14の動作を説明
する。図2でA1にはビット'1'が、A2からA12ま
でにはビット'0'が入力される。制御信号C4としてパ
ルス信号が受信されると、スイッチ64はON状態とな
り、A1からA12までのビット値が遅延素子61に入
力される。この後スイッチ64はOFF状態となる。
【0066】次いで、遅延素子61はそれぞれ自身の右
隣へ記録ビットをシフトし、かつ遅延素子列の途中から
分岐した3個のタップへもビット値を出力する。このシ
フト動作を繰り返すことによって、遅延素子列の右端か
らは周期4095の擬似乱数が信号Uとして出力され
る。 (4−1)等化器特性制御器18の構成 図3は、等化器特性制御器を説明するための説明図であ
る。図3に示すように、等化器特性制御器18は、セレ
クタ31、誤り個数バッファ32、最小値インデックス
計算回路33、ブースト量バッファ34、セレクタ35
を有する。等化器特性制御器18へは誤り個数E、制御
信号CRが入力され、等化器特性制御器18からはブー
スト量Bが出力される。
【0067】セレクタ31は、制御信号CRのレベル変
化に応じて、入力端子Xと接続させる出力端子を定める
機能を有する。セレクタ31において初期状態ではXは
どの出力端子へも接続されていないが、制御信号CRレ
ベルの最初の立ち上がりによりXとX1とが接続され
る。次の制御信号CRレベルの立ち上がりによりXとX
2とが接続される。以下、制御信号CRレベルの立ち上
がる度に、Xと接続される出力端子はX3,X4,・・
・, XNと切り替えられる。
【0068】誤り個数バッファ32は、N個の誤り個数
記憶部を備え、セレクタ31の端子X1,X2,・・・,
XNから出力されるN個の誤り個数 E(1),E
(2),・・・, E(N)を独立に記憶する機能を有す
る。前記記憶されたN個の誤り個数は独立の端子から最
小値インデックス計算回路33の入力端子Y1,Y2,・
・・, YNへ向けて出力される。
【0069】最小値インデックス計算回路33は、入力
端子Y1,Y2,・・・, YNから入力されるN個の誤り
個数E(1),E(2),・・・, E(N)に対して、ま
ずそれら誤り個数のうちの最小値を求める。次いで、最
小値インデックス計算回路33は、前記最小値となった
誤り個数が、入力端子Y1,Y2,・・・, YNのうちの
どの端子から入力された誤り個数であるかを求める。前
記最小値となった誤り個数が、入力端子の第K番目の端
子から入力された誤り個数であったとすると、回路33
はKを出力端子Yからセレクタ35の入力端子T5へ向
け出力する(以下、Kをインデックスと呼ぶ)。
【0070】ブースト量バッファ34は、PR等化器1
0へ設定するN個のブースト量B(1),B(2),・・
・,B(N)を記憶する機能を有する。前記各ブースト
量はセレクタ35の入力端子Z1,Z2,・・・, ZNへ
向け出力される。
【0071】セレクタ35は、端子T6から入力される
制御信号CRをもとに入力端子Z1,Z2,・・・, ZN
のいずれか1つと出力端子Zとを接続する機能、及び端
子T5から入力されるインデックスKをもとに入力端子
ZKと出力端子Zとを接続する機能を有する。セレクタ
35において初期状態ではZはどの入力端子へも接続さ
れない。制御信号CRレベルが最初に立ち上がると、Z
1とZとが接続される。次の制御信号CRレベルの立ち
上がりによりZ2とZとが接続される。以下、制御信号
CRレベルの立ち上がる度に、Zと接続される入力端子
はZ3,Z4,,,, ZNと切り替えられる。次に、(N+
1)回目の制御信号CRレベルの立ち上がりにより、端
子T5から入力されるインデックスKをもとに入力端子
ZKとZとが接続される。以上の動作により、セレクタ
35はブースト量BとしてB(1),B(2),・・・,
B(N),B(K)を出力するようになる。 (4-2)等化器特性制御器18の動作 次に、等化器特性制御器18の動作をまとめると次のよ
うになる。
【0072】第1回目の制御信号CRの信号レベルの立
ち上がりにおいて、セレクタ35では入力端子Z1が出
力端子Zへ接続される。
【0073】ブースト量B(1)が端子Zから出力され
る。
【0074】セレクタ31では入力端子Xが出力端子X
1へ接続される。
【0075】誤り個数Eが端子Xから誤り個数バッファ
E(1)に入力される。
【0076】同様に第n回目(n=2,・・・,N)の制
御信号CRの信号レベルの立ち上がりにおいて、セレク
タ35では入力端子ZNが出力端子Zへ接続される。
【0077】ブースト量B(N)が端子Zから出力され
る。セレクタ31では入力端子Xが出力端子XNへ接続
される。誤り個数Eが端子Xから誤り個数バッファE
(N)に入力される。
【0078】第(N+1)回目の制御信号CRの信号レ
ベルの立ち上がりにおいて、セレクタ35ではインデッ
クスKに基づき入力端子ZKが出力端子Zへ接続され
る。ブースト量B(K)が端子Zから出力される。 (5)最小値インデックス計算回路の構成と動作 図4及び図5は最小値インデックス計算回路を説明する
ための説明図である。図4はブースト量の個数Nが4個
の場合に対して構成された最小値インデックス回路33
の一例を示し、3個の比較器41、2個のセレクタ4
2、変換器43を有する。
【0079】比較器41は入力端子IN1及びIN2から
入力された2個の値のうちIN1からの入力値が小さい
場合にはOUT端子から0を出力し、それ以外の場合に
はOUT端子から1を出力する機能を有する。セレクタ
42は端子Sへの入力値が0の場合には、端子IN1か
らの入力値を端子OUTから出力し、それ以外の場合に
は端子IN2からの入力値を端子OUTから出力する機
能を有する。変換器43は端子F,G,Hそれぞれから
の入力値COMP1,COMP2,COMP3と端子OUTからの出力
値Kとの関係を図5の表に示すように定める機能を有す
る。
【0080】図4で、入力端子Y1,Y2,Y3,Y4そ
れぞれから誤り個数E(1),E(2),E(3),E
(4)が入力される。前記4個の誤り個数はまず2個の
比較器41と2個のセレクタ42に入力される。前記2
個の比較器41それぞれではE(1)とE(2)、E
(3)とE(4)が比較され、比較結果が0または1の
信号COMP1,COMP2となって変換器43に入力される。
【0081】一方、前記誤り個数E(1),E(2),E
(3),E(4)は2個のセレクタ42のIN1,IN2端
子へも入力される。セレクタ42では端子Sより入力さ
れる値に従い、前記値が0ならば端子IN1から入力さ
れた信号をOUT端子から出力し、前記値が0ならばI
N2から入力された信号をOUT端子から出力する。
【0082】前記2個のセレクタ42のOUT端子から
出力された信号は、図4の右側に配置された比較器41
のIN1、IN2端子に入力され、前記比較器41にお
いて入力値の大小によりCOMP3の値が決定され変換器4
3へ向けて出力される。変換器43では、入力された3
個の値から、図5に示した関係により出力信号Kを定め
る。例えば、COMP1が1、COMP2が1、COMP3が0の場
合には、出力信号Kは2となる。 (6)誤り個数カウンタ17の説明 図6は、誤り個数カウンタを説明するための説明図であ
る。図6に示すように、誤り個数カウンタ17は、排他
的論理和計算素子51、アップカウンタ52を有する。
排他的論理和計算素子51は、2個の入力値からその排
他的論理和を計算する機能を有する。アップカウンタ5
2は、CLK端子に入力されるクロック信号CLOCK
に同期して動作し、端子CLEARからの入力信号レベ
ルがハイレベルである間は、ENABLE端子からの入
力信号がハイレベルである間のクロック回数をカウント
する機能を有する。信号CLOCKはテスト用セクタ内
の先頭部に記録されている同期回復用ビット列を、再生
することによって生成される。アップカウンタ52は
又、端子CLEARからの入力信号レベルがハイレベル
からローレベルへ変化した時点で、前記カウントしたク
ロック回数を0に初期化する機能を有する。
【0083】制御信号端子T10からの制御信号CRが
ローレベルからハイレベルへ立ち上がった後、パルス信
号C4が参照データ生成器14へ伝送されると、参照信
号Uとビタビ検出器出力信号R3とが排他的論理和計算
素子51に入力される。排他的論理和計算素子51は各
信号識別時刻において参照信号Uとビタビ検出器出力信
号R3との排他的論理和をアップカウンタ52に出力す
る。出力信号R3と参照信号Uが同一で誤りが無い場合
には、排他的論理和計算素子51の出力は0であり、そ
れ以外の場合には1となる。前記0または1の信号はア
ップカウンタ52に入力され、ここで誤りビット数がカ
ウントされ、カウント結果は逐次、誤り個数信号Eとし
て出力される。制御信号CRがハイレベルからローレベ
ルへ立ち下がると、前記カウント結果は0へ初期化され
る。 (7)全体の動作手順の説明 次に、本発明の実施の形態全体の動作手順を図7及び図
8を参照して説明する。
【0084】図7(A)は、「通常動作」及び「最適化
動作」の間の実行順序を示したフローチャートである。
本発明装置の動作が開始されると、図7の手順71でま
ず最適化動作が行われ、手順72において累積時間Tw
に0が指定される。ここで、累積時間Twとは、前回最
適化動作が行われた後の通常動作の実行時間の累積時間
をいう。
【0085】その後、手順73において通常動作が行わ
れる。累積時間Twはコントローラ19によって管理さ
れており、Twがある閾値Thを超えない間(Tw<Th)
は図7の条件分岐74により通常動作が繰り返される。
条件分岐74においてTw=Thが満たされると、手順7
1により最適化動作が行われ、その後動作累積時間Tは
再び0に戻される。閾値Thとしては、装置が設置され
ている場所の振動、温度などの使用環境にもよるが、概
ね数十時間から数百時間程度を指定すればよい。
【0086】図7(B)は通常動作の動作手順を示した
フローチャートである。通常動作時、まずコントローラ
19は手順75に示すように制御信号C1,C2のレベ
ルを決める。すなわち、制御信号C1をハイレベルと
し、制御信号C2をローレベルとする。その結果、図1
において通常動作が行われるようにスイッチ3,12が
制御される。次いで、上述した手順と同様の手順によっ
てデータの記録再生動作が行われる。
【0087】図8は最適化動作の動作手順を示したフロ
ーチャートである。最適化動作時、まずコントローラ1
9は記録セクタとしてテスト用セクタを指定するととも
に、手順76に示すように制御信号C1,C3のレベル
を決めてスイッチ3,15を制御し図1において最適化
動作の記録動作のための回路を構成する。
【0088】次いで、手順77においてコントローラ1
9は制御信号C4としてパルスを参照データ生成器14
へ送る。同時にテスト用セクタに記録されたビットの再
生が開始される。
【0089】参照データのテスト用セクタへの記録が終
了したら、手順78に示したように制御信号C2,C3
のレベルを定めてテスト用セクタに記録された参照信号
の再生動作を行う。
【0090】再生動作においては、まず手順79により
コントローラ19内部の変数iを1に定め、図8の手順
80により制御信号CRのレベルを立ち上げる。これに
より等化器特性制御器18の各セレクタの結線が、等化
器特性制御器18の説明で述べたように定められ、PR
等化器10にはブースト量B(1)が設定される。
【0091】次いで、手順81でコントローラ19は制
御信号C4としてパルスを参照データ生成器14へ送
り、同時にテスト用データの再生を行う。前記データの
再生中に生じたビタビ検出出力信号R3の誤りビット数
Eは誤り個数カウンタ17により集計され、等化器特性
制御器18へE(1)として入力される。テスト用セク
タのデータ再生が終了したら、制御信号CRはローレベ
ルに戻され、分岐82でiがNを超えるまでは手順80
へ戻される。以上の手順80から手順81、分岐82、
iを1加える手順83を経て手順80へ戻る動作をN回
繰り返すことによってE(i),i = 1,2,・・・,N
が求められる。
【0092】次いで、手順84によってインデックスK
が求められ、手順85,86によって誤り個数を最小に
するB(K)がPR等化器10のブースト量に設定され
て最適化動作が終了する。
【0093】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。この実施の形態では、テスト用セクタへの参照デー
タの記録を、装置の製造時に1度行いその後は行わない
ことを特徴とする。
【0094】前述した発明の実施の形態で述べた記録再
生装置では、最適化動作時の記録動作時において、ま
ず、テスト用セクタへ参照データを記録していた。とこ
ろがこの記録動作は必ずしも最適化動作毎に行う必要は
ない。そこで最適化動作時の記録動作を装置の製造時に
1度行い、最適化動作時には再生動作のみを行えば、最
適化動作の動作手順の数を削減できる。
【0095】図8を参照すると、他の実施の形態では、
処理手順76,77,78は削除され、Startから直接
処理手順79へ動作手順を移す。これにより最適化動作
時の再生動作においては記録動作が行われなくなる。
【0096】次に、本発明のさらに他の実施の形態を説
明する。この実施の形態では、図9(B)に示すよう
に、上記説明された等化器の伝達特性を最適化する最適
化処理をコンピュータに実行させるための最適化処理プ
ログラムを記録した記録媒体200を有する。この記録
媒体200は、磁気ディスク、CD−ROM、半導体メ
モリその他の記録媒体であってもよい。
【0097】この最適化処理プログラムは、記録媒体2
00から制御部160に読み込まれ、制御部160は、
その最適化処理プログラムに従い、主に次のような処理
を実行する。 (1)参照データを生成し、その参照データを、ユーザ
データを記録再生する領域とは別に設けられたセクタ領
域に記録する処理 (2)等化器のパラメタ値を記憶する手段によって記憶
されているパラメタ値を等化器へ設定する処理 (3)前記セクタ領域に記録された参照データを再生し
て信号処理を行い、前記信号処理後のデータのビット列
と前記生成された参照データのビット列とを比較し、誤
りビット数を計算し、その誤りビット数を記憶する処理 (4)等化器のパラメタ値を記憶する手段に記憶されて
いる各パラメタ値に対して、順次前記(2)の処理及び
(3)の処理を繰り返す処理 (5)各パラメタ値に対する誤りビット数のうち最小の
誤りビット数が計測されたときに設定されていたパラメ
タ値を計算する処理 (6)前記最小値になるパラメタ値を等化器へ再設定す
る処理。
【0098】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、等化器の伝達特性を定
めるパラメタ値を変化させ、各パラメタ値を等化器に設
定した場合の誤りビット数を、各パラメタ値毎に計測し
記憶する手段を設けたので、PRML信号処理回路を構
成する等化器が、伝達特性を適応制御することが困難な
等化器である場合であっても、前記等化器の伝達特性
を、BERを最小にする特性に設定することが可能とな
る。その結果、記録再生装置の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生装置の具体的な構成を示すブ
ロック図である。
【図2】参照データ生成器を説明するための説明図であ
る。
【図3】等化器特性制御器を説明するための説明図であ
る。
【図4】最小値インデックス計算回路を説明するための
説明図である。
【図5】最小値インデックス計算回路を説明するための
説明図である。
【図6】誤り個数カウンタを説明するための説明図であ
る。
【図7】(A)は「通常動作」及び「最適化動作」の間
の実行順序を示したフローチャート、(B)は通常動作
の動作手順を示したフローチャートである。
【図8】最適化動作の動作手順を示したフローチャート
である。
【図9】(A)は、本発明の記録再生装置の一般的な構
成を示すブロック図、(B)は、本発明のさらに他の形
態を説明するためのブロック図である。
【図10】EPR4等化された信号の信号識別時刻にお
ける値の頻度分布を示すグラフである。
【図11】PR等化器のブースト量と標準偏差との関係
を示すグラフである。
【図12】PR等化器のブースト量と誤りビット数との
関係を示すグラフである。
【図13】PR等化器のブースト量を4dBから13d
Bまで1dB刻みで変えた場合のPR等化器伝達特性を
示すグラフである。
【図14】浮上量拡大前後の磁気ヘッドの位置と移動軌
跡を示す説明図である。
【図15】(A)及び(B)は、それぞれ図14の磁気
ヘッドが作る孤立パルスの模式図である。
【図16】従来のPRML回路の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1:データ入力端子 2:変調器 3:スイッチ 4:プリコーダ 5:ドライバ 6:記録ヘッド 7:再生ヘッド 8:アンプ 9:AGC回路 10:PR等化器 11:ビタビ検出器 12:スイッチ 13:復調器 14:参照データ生成器 15:スイッチ 17:誤り個数カウンタ 18:等化器特性制御器 19:コントローラ 20:データ出力端子 31:セレクタ 32:誤り個数バッファ 33:最小値インデックス計算回路 34:ブースト量バッファ 35:セレクタ 41:比較器 42:セレクタ 43:変換器 51:排他的論理和計算素子 52:アップカウンタ 61:遅延素子 62:排他的論理和計算素子 63:バッファ 64:スイッチ 71から86 本発明装置の動作手順

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】等化器に設定されるパラメタ値を記憶する
    パラメタ値記憶手段と、 前記パラメタ値を等化器へ設定するパラメタ値設定手段
    と、 参照データを生成する参照データ生成手段と、 前記参照データを、ユーザデータを記録再生する領域と
    は別に設けられたセクタ領域に記録する参照データ記録
    手段と、 前記記録された参照データを再生する参照データ再生手
    段と、 前記参照データ再生手段によって参照データを記録した
    セクタ領域から再生されたデータビット列と、前記参照
    データ生成手段が生成したデータビット列とを比較し誤
    りビット数を計測する誤りビット数計測手段と、 前記パラメタ値記憶手段に記録された各パラメタ値の各
    々が等化器に設定された場合に計測された前記誤りビッ
    ト数を記憶する誤りビット数記憶手段と、 前記誤りビット数記憶手段に記憶された誤りビット数の
    うち、最小の誤りビット数が計測されたときに設定され
    ていたパラメタ値を計算する最小値計算手段とを備え、 前記最小値計算手段により計算された前記誤りビット数
    を最小にするパラメタ値を、前記パラメタ値設定手段に
    より前記等化器へ再設定する、 ことを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】ユーザデータの記録再生を行う通常動作モ
    ードと、前記参照データを記録する記録動作モードと、
    前記参照データを再生する再生動作モードの切り替えを
    行う切替手段を有することを特徴とする請求項1に記載
    の記録再生装置。
  3. 【請求項3】前記パラメタ値は、ブースト量であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】(1)参照データを生成し、その参照デー
    タを、ユーザデータを記録再生する領域とは別に設けら
    れたセクタ領域に記録する工程と、(2)等化器のパラ
    メタ値を記憶する手段によって記憶されているパラメタ
    値を等化器へ設定する工程と、(3)前記セクタ領域に
    記録された参照データを再生して信号処理を行い、前記
    信号処理後のデータのビット列と前記生成された参照デ
    ータのビット列とを比較し、誤りビット数を計算し、そ
    の誤りビット数を記憶する工程と、(4)等化器のパラ
    メタ値を記憶する手段に記憶されている各パラメタ値に
    対して、順次前記(2)の工程及び(3)の工程を繰り
    返す工程と、(5)各パラメタ値に対する誤りビット数
    のうち最小の誤りビット数が計測されたときに設定され
    ていたパラメタ値を計算する工程と、(6)前記最小値
    になるパラメタ値を等化器へ再設定する工程と、を有す
    ることを特徴とする記録再生方法。
  5. 【請求項5】前記(1)の工程は、等化器伝達特性を最
    適化する最適化動作時の記録動作時ごとに行われること
    を特徴とする請求項4に記載の記録再生方法。
  6. 【請求項6】前記(1)の工程は、等化器伝達特性を最
    適化する最適化動作時の前に予め行われることを特徴と
    する請求項4に記載の記録再生方法。
  7. 【請求項7】前記パラメタ値は、ブースト量であること
    を特徴とする請求項4乃至6のいずれか1つの項に記録
    再生方法。
  8. 【請求項8】(1)参照データを生成し、その参照デー
    タを、ユーザデータを記録再生する領域とは別に設けら
    れたセクタ領域に記録する処理と、(2)等化器のパラ
    メタ値を記憶する手段によって記憶されているパラメタ
    値を等化器へ設定する処理と、(3)前記セクタ領域に
    記録された参照データを再生して信号処理を行い、前記
    信号処理後のデータのビット列と前記生成された参照デ
    ータのビット列とを比較し、誤りビット数を計算し、そ
    の誤りビット数を記憶する処理と、(4)等化器のパラ
    メタ値を記憶する手段に記憶されている各パラメタ値に
    対して、順次前記(2)の処理及び(3)の処理を繰り
    返す処理と、(5)各パラメタ値に対する誤りビット数
    のうち最小の誤りビット数が計測されたときに設定され
    ていたパラメタ値を計算する処理と、(6)前記最小値
    になるパラメタ値を等化器へ再設定する処理と、をコン
    ピュータに実行させるプログラムを記録した記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011018408A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Fujifilm Corp 磁気ディスク装置、磁気ディスク再生方法およびプログラム
US8194518B2 (en) 2008-05-28 2012-06-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical disc device and optical disc playback method

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