JP2000215876A - 電池用セパレ―タおよびこれを用いた電池 - Google Patents
電池用セパレ―タおよびこれを用いた電池Info
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Abstract
し、電池寿命を低下させることなく電池容量の向上に寄
与しうる電池用セパレータ、および自己放電の改良など
優れた電池特性を有する電池を得ることを目的とする。 【解決手段】 メチルペンテン系重合体を第1成分と
し、ポリオレフィン系重合体またはその共重合体を第2
成分とした分割型複合繊維15〜60重量%、高融点成
分および低融点成分からなるポリオレフィン系複合繊維
20〜60重量%、および他の合成繊維が40重量%を
超えない範囲で混合した湿式不織布に、高圧水流処理を
施して分割型複合繊維を分割させて極細繊維を形成させ
るとともに繊維間を交絡させ、熱処理により乾燥と同時
にポリオレフィン系複合繊維の低融点成分で構成繊維同
士を熱接着させた後、スルホン化処理などの親水化処理
を施して電池用セパレータを得る。
Description
ウム電池、ニッケル−亜鉛電池、ニッケル−水素電池等
のアルカリ蓄電池用に好適な電池用セパレータおよびそ
の製造方法に関するものである。
プロピレン等のポリオレフィン系繊維からなる不織布が
好ましく使用されており、特にポリオレフィン系極細繊
維からなる不織布を親水化処理した電池用セパレータが
提案されている。例えば、本出願人において特開平5−
186911号公報および特開平5−186964号公
報には、メチルペンテン系重合体/ポリオレフィン系重
合体の組み合わせからなる分割型複合繊維にスルホン基
を導入したスルホン化ポリオレフィン系繊維を60重量
%以上含有する繊維集合体を提案している。
は、ポリオレフィン系分割型複合繊維50重量%以上か
らなる水流絡合不織布をビニルモノマーのグラフト重
合、スルホン化処理などの親水化処理した電池用セパレ
ータが開示されている。また、特開平8−273654
号公報には、ポリオレフィン系極細繊維が50重量%以
上からなり、極細繊維同士を部分的に融着させた水流絡
合不織布を親水化処理した電池用セパレータが開示され
ている。
電池用セパレータには以下の問題点がある。例えば、特
開平5−186911号公報および特開平5−1869
64号公報の繊維集合体を電池用セパレータとして用い
ると、スルホン化処理後の不織布強力が低くなる傾向に
あり、またコスト高となり、十分とはいえない。また、
特開平7−147154号公報の電池用セパレータは、
ポリプロピレン/ポリエチレンからなる分割型複合繊維
を主体とし、ポリプロピレン/低密度ポリエチレンの組
合せからなる複合接着繊維により熱接着させているの
で、不織布強力が低く、効率的に親水化処理できないな
ど、工程性に劣る。それを解消するために検討がなされ
た特開平8−273654号公報の電池用セパレータ
は、分割型複合繊維の1成分である低融点極細繊維同士
を融着させた後、分割および絡合させているので、不織
布強力においては改善されるものの、極細繊維成分自体
を自己融着させるため、空隙の確保が困難となり、保液
性の点で不十分である。
性および十分な不織布強力を有し、電池寿命を低下させ
ることなく電池容量の向上に寄与しうる電池用セパレー
タ、および自己放電性の改良など優れた電池特性を有す
る電池を得ることを目的としてなされたものである。
タは、ポリ(4−メチルペンテン−1)または4−メチ
ルペンテン−1と他のオレフィンとの共重合体からなる
メチルペンテン系重合体を第1成分とし、第1成分とは
異なるポリオレフィン系重合体またはその共重合体を第
2成分とし、繊維断面において2成分が交互に隣接して
配置され、2成分のうち少なくとも1成分が2個以上に
分割されてなる分割型複合繊維と、高融点成分および低
融点成分からなるポリオレフィン系複合繊維の少なくと
も2種類の繊維を含有する不織布であって、前記分割型
複合繊維および前記ポリオレフィン系複合繊維の含有量
が60重量%を超えない範囲であり、前記不織布が親水
化処理されていることを特徴とする。かかる構成を採る
ことにより、優れた保液性および十分な不織布強力を有
し、電池特性に優れた電池用セパレータが得られること
が判り本発明に至った。
分割型複合繊維の含有量は15〜60重量%、前記ポリ
オレフィン系複合繊維の含有量は20〜60重量%であ
ることが望ましく、他の合成繊維を40重量%を超えな
い範囲で含有させてもよい。
2成分において実質的に溶融することなく、ポリオレフ
ィン系複合繊維の低融点成分により熱融着されているこ
とが望ましい。
ポリオレフィン系複合繊維、および他の合成繊維の繊維
長が3〜25mmであると、緻密な不織布が得られ、保液
性の点で有利である。
同士を積層されてなる複合不織布であることが不織布強
力を向上させる点で望ましい。
としては、前記不織布の少なくとも一部の層に他のシー
トを積層してなる複合シートであって、該複合シートが
親水化処理されていることが望ましく、不織布強力が向
上し、卷回性や耐ショート性の点で有利である。
い別の形態としては、前記親水化処理された不織布の少
なくとも一部の層に他のシートが積層されていることが
望ましい。
重合体を第1成分とし、ポリプロピレン系重合体を第2
成分とすることが望ましい。また、前記ポリオレフィン
系複合繊維は、鞘成分を高密度ポリエチレンとし、芯成
分をポリプロピレンとした鞘芯型複合繊維であることが
望ましい。
理であることが望ましく、スルホン化処理のうち、発煙
硫酸処理、クロロスルホン酸処理、あるいは無水硫酸処
理のいずれか1つを用いると、電池の自己放電性を改良
できる点で有利である。また、スルホン化度は、0.4
〜2重量%であることが望ましい。
を組み込んだ電池は、自己放電性を改良し、特に電気自
動車(PEV)やハイブリッド車(HEV)用に好適で
ある。以下、本発明の内容を具体的に説明する。
は、ポリ(4−メチルペンテン−1)または4−メチル
ペンテン−1と他のオレフィンとの共重合体からなるメ
チルペンテン系重合体を第1成分とし、第1成分とは異
なるポリオレフィン系重合体またはその共重合体を第2
成分とし、繊維断面において2成分が交互に隣接して配
置され、2成分のうち少なくとも1成分が2個以上に分
割されてなり、その構成単位は長さ方向に連続し、全構
成単位の一部は必ず繊維表面に露出している断面形状を
有するものである。具体的には、第1成分および第2成
分が図1〜図3のように配列されたものを好ましく使用
することができる。
ルペンテン系重合体としては、ポリ(4−メチルペンテ
ン−1)または4−メチルペンテン−1と他のオレフィ
ンとの共重合体が挙げられ、共重合する他のオレフィン
としては、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、
1−ペンテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン
などが挙げられる。
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1などの
第1成分とは異なるポリオレフィン系重合体またはその
共重合体が用いられ、なかでも融点(D2m)が130℃
以上、より好ましくは150℃以上のポリオレフィン系
重合体またはその共重合体を使用するとよい。前記第1
成分および第2成分からなる組み合わせの分割型複合繊
維は、耐熱性に優れ、電池内での過激な反応にも、十分
対応が可能である。なかでも、メチルペンテン系重合体
を第1成分とし、ポリプロピレン系重合体を第2成分と
する組み合わせが最も効果的である。
数は、5〜20が好ましく、両成分の複合比は紡糸工程
の容易性の点から第1成分:第2成分が30:70〜7
0:30程度が好ましい。また、分割型複合繊維の繊度
は、分割後の各構成単位の繊度が0.1〜0.5dtexと
なるように、分割数や複合比を調整して適宜決定すると
よい。分割後の各構成単位の繊度が0.1dtex未満であ
ると、発煙硫酸やクロロスルホン酸での処理を行った場
合に急激な劣化を起こし、不織布強力が低下し好ましく
ない。0.5dtexを超えると、後述する複合繊維あるい
は合成繊維との繊度の差が少なくなり、緻密な空隙が確
保できないからである。
レータに占める割合は、60重量%を超えない範囲であ
り、15〜60重量%であることが好ましい。より好ま
しくは、20〜60重量%である。分割型複合繊維の含
有量が少なすぎると、メチルペンテン系重合体の比率が
少なすぎるため、強い親水化条件でないと十分な親水基
の導入ができなくなり、不織布強力の低下を招いたり、
コスト高となる。60重量%を超えると、親水化処理後
の不織布強力が低くなる傾向にあり、またコスト高とな
るからである。
融点成分からなるポリオレフィン系複合繊維は、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリ−4−
メチルペンテン−1、エチレン−ビニルアルコール共重
合体などのポリオレフィン系重合体またはその共重合体
が用いられる。高融点成分の融点をB1m、低融点成分の
融点をB2mとすると、低融点成分は以下の関係を満たす
ことが好ましい。 (1)B1m>B2m (2)120℃<B2m<D2m 上記の関係を満たすポリオレフィン系複合繊維として
は、例えば、高密度ポリエチレン/ポリプロピレン、エ
チレン−プロピレン共重合体/ポリプロピレンなどが挙
げられ、これらを用いると、繊維強力にも優れ、2成分
樹脂間の層間剥離も少なく、十分な融着強力が得られる
点で好ましい。
心円または偏心の鞘芯型複合繊維、並列型複合繊維、あ
るいは前記素材が2種類以上混合されてなる単一繊維が
挙げられ、断面形状も円形、異形などいずれであっても
よい。
レン/ポリプロピレンの組み合わせからなる同心円鞘芯
型複合繊維が、不織布の熱処理時における加工温度領域
が広く、得られた不織布の強力が大きく、耐薬品性、耐
酸化劣化に優れている点で好ましい。
は、60重量%を超えない範囲であり、20〜60重量
%含有することが好ましい。より好ましくは、40〜6
0重量%である。ポリオレフィン系複合繊維の含有量が
少なすぎると、十分な不織布強力が得られず、60重量
%を超えると、空隙の確保が困難となり、保液性の点で
不十分であるからである。
他の合成繊維を40重量%を超えない範囲で混合しても
よい。より好ましくは、20〜40重量%である。他の
合成繊維の含有量が40重量%を超えると、親水化処理
の効果が少なくなり必要な性能が得られないからであ
る。例えば、繊維間で形成される空隙を確保するためで
あれば、分割型複合繊維の分割により形成される分割後
の各構成単位の繊度よりも大きく、ポリオレフィン系複
合繊維の繊度と同じまたは小さい合成繊維を使用すれば
よく、また親水性をさらに向上させるのであれば、親水
化剤等を樹脂中に予め混合させた合成繊維を使用しても
よい。そして、他の合成繊維は、ポリオレフィン系複合
繊維の溶融する温度では実質的に溶融しないものから選
ばれ、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン等、汎
用されている合成繊維を使用することができる。なかで
も繊度が0.5〜5dtex、繊維強度が6〜15cN/dtex
からなるポリプロピレン繊維が耐薬品性が高い点で好ま
しい。
形態は、カード法、エアレイ法などにより得た乾式ウェ
ブ、湿式法により得た湿式ウェブ、あるいはメルトブロ
ー法やスパンボンド法などの直接法により得た長繊維ウ
ェブが用いられる。なかでも前記構成繊維の繊維長が3
〜25mmからなる湿式ウェブが均質なウェブを得る点で
好ましい。より好ましい繊維長は5〜15mmである。繊
維長が3mm未満では後述する高圧水流処理時に繊維が飛
散し、繊維間の交絡が不十分となり、工程上好ましくな
く、25mmを超えると特に湿式抄紙法によって不織布を
製造する場合、スラリー中における繊維の分散性が悪く
なり均一な不織布を得ることができないからである。
理、熱風加工処理、高圧水流処理等の方法により処理さ
れる。このとき、少なくとも分割型複合繊維を構成する
2成分において実質的に溶融することなく、ポリオレフ
ィン系複合繊維の低融点成分により熱融着されているこ
とが好ましい。ここでいう、実質的に溶融するとは、熱
圧着などにより軟化して扁平し、繊維同士が密着したよ
うなものではなく、完全に繊維の一部が溶融したものを
指す。構成繊維同士がポリオレフィン系複合繊維の低融
点成分のみの熱融着であると、分割型複合繊維が分割し
て得られた極細繊維および他の合成繊維が空隙を確保し
つつ、複合繊維の高融点成分が繊維強力を維持して融着
させるので、不織布強力のばらつきが少なく、緻密な空
隙が確保できる。
構成繊維の範囲内で混合率を適宜変更して積層させた、
あるいは繊維長の異なる繊維ウェブ同士を積層させた複
合不織布であってもよい。例えば、後者であれば、前記
繊維長3〜25mmの構成繊維からなる湿式抄紙法による
繊維ウェブに、繊維長25mmを超えるステープル繊維か
らなる繊維ウェブ、あるいは長繊維ウェブを少なくとも
一方の面に積層することができる。繊維長の異なる繊維
ウェブ同士を積層させると、繊維長の短い繊維ウェブが
緻密性に寄与し、繊維長の長い繊維ウェブが不織布強力
が向上に寄与して、電池組み込み時の生産性に優れるの
で都合がよい。これらの繊維ウェブは、カードウェブな
どの未結合ウェブ、構成繊維の一部を接着剤や自己接着
などで結合させた結合不織布、あるいはニードルパンチ
や高圧水流処理により交絡させた不織布などいずれの形
態であってもよい。積層方法としては、未結合ウェブ同
士を積層した後に繊維同士を交絡させてもよいし、少な
くとも一方の繊維ウェブを予め上記の結合または交絡方
法で不織布化したものを積層した後に繊維同士を交絡さ
せてもよい。
不織布の少なくとも一部の層に他のシートを積層させて
もよい。ここでは、前記不織布の少なくとも一部の層に
他のシートを積層して予め複合シートを作製しておいた
後、親水化処理を施したものであってもよいし、前記不
織布を予め親水化処理しておいた後、少なくとも一部の
層に他のシートを積層されたものであってもよい。ここ
でいう他のシートとは、繊維長が3〜25mmの繊維から
なる湿式不織布、繊維長が25mmを超える繊維からなる
構成繊維の一部を接着剤や自己接着などで結合させた結
合不織布、ニードルパンチや高圧水流処理により交絡さ
せた不織布、あるいは多孔性フィルムなどを指す。前記
他のシートのうち繊維長が3〜25mmの繊維からなる湿
式不織布を用いると、低目付でありながら貫通孔の発生
する割合が少ない不織布が得られ、電池におけるショー
ト率を軽減させることができる。また、繊維長が25mm
を超える繊維あるいは多孔性フィルムを用いれば、さら
に不織布強力を向上させることができる。
れず、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ある
いはポリエステル系樹脂などいずれであってもよい。ま
た、積層方法も少なくとも一部の層に他のシートが積層
されていれば特に限定されず、本発明の不織布の片面、
あるいは両面に他のシートを積層してもよいし、前記不
織布の間に他のシートを挿入しておいてもよい。さらに
上記積層体を2層以上に積層してもよい。そして、上記
積層体における各層間の結合方法についても特に限定さ
れず、例えば、高圧水流処理により本発明の不織布を予
め作製しておき、他のシートと積層させた後、熱風や熱
ロールなどの熱処理により結合してもよいし、本発明を
構成する繊維ウェブと他のシートを予め積層させた後、
高圧水流処理により結合させてもよい。
繊維の量によって調節しうるが30〜100g/m2にする
ことが望ましい。30g/m2未満では不織布の強力が低く
なるため、正極と負極の間でショートが発生しやすくな
り、100g/m2を超えると通気性等が低下するからであ
る。
トは、親水化処理されていることが好ましい。親水化処
理としては、ビニルモノマーのグラフト共重合処理、フ
ッ素ガス処理、スルホン化処理、コロナ放電処理、プラ
ズマ処理などが挙げられるが、なかでもスルホン化処理
が電池の自己放電性を改良する点で優れており、スルホ
ン化処理としては、濃硫酸処理、発煙硫酸処理、クロロ
スルホン酸処理、無水硫酸処理などが挙げられ、スルホ
ン化処理のうち、発煙硫酸処理、クロロスルホン酸処
理、あるいは無水硫酸処理が反応性が高く、比較的容易
にスルホン化処理できるので好ましい。また、スルホン
化度は、0.4〜2重量%であることが好ましく、0.
7〜1.5重量%がさらに好ましい。スルホン化度が
0.4重量%未満であると、電池の自己放電性の改良が
不十分であり、2重量%を超えると、処理コストの増大
を招くだけでなく、不織布の強力低下に繋がるからであ
る。親水化処理は、不織布形成後に行うのが生産性の面
で好ましいが、不織布が積層体の場合、少なくとも分割
型複合繊維を含有する不織布が親水化処理されていれば
よい。
の一例について説明する。本発明のセパレータの基材と
なる不織布の製造方法としては湿式抄紙法が望ましく、
湿式抄紙は通常の方法で行えばよい。まず分割型複合繊
維15〜60重量%と、ポリオレフィン系複合繊維20
〜60重量%と、40重量%を超えない範囲で他の合成
繊維を混合して、0.01〜0.6%の濃度になるよう
に水に分散させ、スラリーを調製する。このとき少量の
分散剤を加えてもよい。スラリーは短網式、円網式、あ
るいは両者を組み合わせた抄紙機等を用いて抄紙され
る。次いで、ポリオレフィン系複合繊維を溶融させて繊
維間を軽く結合させておくと、不織布の取り扱い性がよ
いので好ましい。ポリオレフィン系複合繊維の溶融は、
抄紙工程における乾燥処理の際に乾燥と同時に行っても
よく、また一旦、湿式不織布としたのち加熱処理して行
ってもよい。
により繊維間を軽く結合させ、形態を安定化させた状態
にしてから、高圧水流処理を施し、分割型複合繊維を分
割させて極細繊維を形成させるとともに繊維間を交絡さ
せるとよい。高圧水流処理は孔径0.05〜0.5mmの
オリフィスが0.5〜1.5mmの間隔で設けられたノズ
ルから、水圧5〜20MPa の柱状水流を不織布の表裏に
それぞれ1回以上噴射するとよい。得られた交絡不織布
は、120〜D2m℃、好ましくは130〜145℃で乾
燥と同時にポリオレフィン系複合繊維の低融点成分で構
成繊維同士を熱融着させるとよい。
クロロスルホン酸反応槽、あるいは無水硫酸反応槽に浸
漬され、スルホン基が導入される。スルホン化処理条件
は、スルホン化度が0.4〜2重量%となるように適宜
設定すればよく、例えば、無水硫酸処理であれば、三酸
化イオウのガス濃度が10〜80体積%、反応温度が1
0〜90℃、反応時間が10〜600秒で処理するとよ
い。このとき、スルホン化を促進させるために、紫外線
または放射線により不織布表面を活性化させた後、スル
ホン化処理を施してもよい。
浸漬法、スプレー法、ロールタッチ法等により親水性界
面活性剤を均一に付着させてもよいし、他の親水化処理
法を組み合わせてもよい。しかるのち熱カレンダー処理
して、所定の厚みに調整され、本発明の電池用セパレー
タが得られる。
る。なお、引張強力、保液率、ショート率、容量保存
率、サイクル寿命、およびスルホン化度は、以下の方法
により測定した。
て、幅5cm、長さ15cmの試料片をつかみ間隔10cmで
把持し、定速伸長型引張試験機を用いて引張速度30cm
/分で伸長し、切断時の荷重値を引張強力とした。
る。次に比重1.30のKOH溶液中に試験片を浸漬
し、KOH溶液を1時間吸収させたのち液中から引き上
げて10分間放置した後、試験片の重量(W1) を測定
し、保液率(%)=((W1 −W)/W)×100の式
より保液率を算出した。
シメチルセルロース(CMC)、ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)に水を加え混練りしスラリーを調整
した。このスラリーをニッケルメッキしたパンチングメ
タルに浸漬塗りした後80℃で乾燥し、加圧成型して水
素吸蔵合金負極を作成した。、正極は、公知の焼結式ニ
ッケル極を使用した。上記の負極、正極の間に各セパレ
ーターを挟み電槽缶に挿入し、電解液を注液すること
で、円筒形密閉ニッケル水素電池を作製した。
1C率で12時間、休止0.5時間、放電0.1C率で
終止電圧1.0Vとし、10サイクル充放電を繰り返
し、電池初期活性を行った。そして、初期活性を行った
後、充電0.1C率で12時間、休止0.5時間、放電
0.1C率で終止電圧1.0Vとし、5サイクル繰り返
した後の放電容量に対し、同条件(0.1C率)で充電
後、45℃下で14日間放置したときの残存容量(0.
1C率放電、終止電圧1.0V)の比を自己放電後の容
量保存率とした。充放電は25℃で行った。
に、短絡が起きた割合をショート率とした。
0.1C率で、10時間、休止時間0.5時間、放電
0.1C率(終止電圧1.0V)で理論容量に対する利
用率が90%以下になったときのサイクル数を求めた。
充放電は25℃で行った。
H水溶液に30分間浸漬した。その後、水道水で30分
間洗浄し、さらに純水で30分間洗浄した試料を60℃
にて1時間乾燥させて試料を調整した。そして、蛍光X
線測定装置を用いて、不織布中の硫黄元素濃度を測定
し、全元素濃度で除して100倍したものをスルホン化
度とした。
ペンテン系共重合体(三井化学(株)製)とし、第2成
分を融点(D2m)163℃のポリプロピレン(日本ポリ
ケム(株)製)として、複合比が50:50、図1に示
す繊維断面を有する繊度2.3dtex、繊維長6mmの分割
型複合繊維。
0℃のメチルペンテン系共重合体(三井化学(株)製)
とし、第2成分を融点(D2m)163℃のポリプロピレ
ン(日本ポリケム(株)製)として、複合比が50:5
0、図1に示す繊維断面を有する繊度2.3dtex、繊維
長45mmの分割型複合繊維。
℃の高密度ポリエチレン(日本ポリケム(株)製)と
し、芯成分を融点(B1m)163℃のポリプロピレン
(日本ポリケム(株)製)として、複合比が50:5
0、繊度1.7dtex、繊維長10mmの同心円鞘芯型複合
繊維。
℃の低密度ポリエチレン(日本ポリケム(株)製)と
し、芯成分を融点(B1m)163℃のポリプロピレン
(日本ポリケム(株)製)として、複合比が50:5
0、繊度1.7dtex、繊維長10mmの同心円鞘芯型複合
繊維。
℃の高密度ポリエチレン(日本ポリケム(株)製)と
し、芯成分を融点(B1m)163℃のポリプロピレン
(日本ポリケム(株)製)として、複合比が50:5
0、繊度1.7dtex、繊維長51mmの同心円鞘芯型複合
繊維。
ン(日本ポリケム(株)製)からなり、繊度0.8dte
x、繊維長10mmのポリプロピレン繊維。
ン(日本ポリケム(株)製)からなり、繊度0.8dte
x、繊維長51mmのポリプロピレン繊維。
アルコール共重合体(エチレン含有量38モル%)と
し、第2成分をポリプロピレンとして、複合比が50:
50、図2に示す繊維断面を有する繊度3.3dtex、繊
維長6mmの分割型複合繊維。
を40重量%、繊維6を20重量%を混合して0.5%
の濃度になるようにスラリーを調製し、湿式抄紙して目
付80g/m2の原紙を得た。そして原紙の表裏面より10
MPaの圧力で高圧柱状水流を噴射することにより、繊維
1を分割させて極細繊維を形成させるとともに繊維間を
交絡させ、135℃で乾燥と同時に熱融着させ不織布を
得た。
量%、濃硫酸50重量%を混合した液温40℃の処理浴
で1時間浸漬処理し、その後希硫酸中に10分間浸漬後
KOH溶液に1時間浸漬して中和を行った。その後水洗
・乾燥させた後、熱カレンダー処理を施して、目付65
g/m2、厚み0.15mmの電池用セパレータを得た。
酸100%を用いた以外は、実施例1と同じ方法で目付
65g/m2、厚み0.15mmの電池用セパレータを得た。
重量%、濃硫酸80重量%の混合液とした以外は、実施
例1と同じ方法で目付65g/m2、厚み0.15mmの電池
用セパレータを得た
を40重量%、繊維6を20重量%を混合して0.5%
の濃度になるようにスラリーを調製し、湿式抄紙して目
付55g/m2の原紙を得た。そして原紙の表裏面より10
MPaの圧力で高圧柱状水流を噴射することにより、繊維
1を分割させて極細繊維を形成させるとともに繊維間を
交絡させ、135℃で乾燥と同時に熱融着させ不織布を
得た。
漬した後、紫外線を照射してアクリル酸モノマーをグラ
フト共重合させた。この不織布を洗浄して未反応のアク
リル酸を除去した後、乾燥して熱カレンダー処理を施し
て、目付65g/m2、厚み0.15mmの電池用セパレータ
を得た。
を40重量%、繊維7を20重量%を混合してセミラン
ダムカード機を用いて目付30g/m2の繊維ウェブを作製
した。そして、前記繊維ウェブの表裏面より5MPaの圧
力で高圧柱状水流を噴射することにより、繊維2を分割
させて極細繊維を形成させるとともに繊維間を交絡さ
せ、135℃で乾燥と同時に熱融着させ目付30g/m2の
乾式不織布を得た。
イヤーの入り口側に前記不織布を設置し、実施例1の構
成繊維からなる0.5%濃度のスラリーを調整し、目付
が50g/m2となるように湿式抄紙しながら、予め設置し
た乾式不織布を積層し、135℃のヤンキードライヤー
で熱処理を施し、両層の熱融着性繊維を融着させて複合
不織布を得た。
量%、濃硫酸50重量%を混合した液温40℃の処理浴
で1時間浸漬処理し、その後希硫酸中に10分間浸漬後
KOH溶液に1時間浸漬して中和を行った。その後水洗
・乾燥させた後、熱カレンダー処理を施して、目付65
g/m2、厚み0.15mmの電池用セパレータを得た。
繊維4を使用した以外は、実施例1と同じ方法で目付6
5g/m2、厚み0.15mmの電池用セパレータを得た。
10重量%、繊維3を50重量%、繊維6を40重量%
とした以外は、実施例1と同じ方法で目付65g/m2、厚
み0.15mmの電池用セパレータを得た。
オウガス中で30秒間処理した後、水酸化ナトリウムで
中和しイオン交換水で洗浄した後、60℃で乾燥させ
た。熱カレンダー処理を施して、目付65g/m2、厚み
0.15mmの電池用セパレータを得た。
繊維8を使用した以外は、実施例1と同じ方法で目付6
5g/m2、厚み0.15mmの電池用セパレータを得た。以
下、実施例1〜8、比較例1の物性を表1に示す。
サイクル寿命がやや短く、実施例7は、メチルペンテン
系重合体とポリオレフィン系重合体からなる分割型複合
繊維の混合量が少ないため、親水基の導入量が少ないだ
けでなく、セパレータの緻密性に欠き、容量保存率およ
びサイクル寿命がやや低くなったものの、実施例1〜
3、5、6、8においては、親水化処理の後でも十分な
強力を保持し、かつ電池に組み込んだ際の容量保存率も
80%近くを保持し、自己放電性の改良に寄与してい
た。一方、比較例1は、スルホン化処理のような過酷な
親水化処理によって、必要以上に繊維が損傷し、タテ方
向の引張強力が極端に低下して組み立て時に破損が生
じ、ショート率が高くなり生産性が著しく低下した。
ンテン系重合体とポリオレフィン系重合体からなる分割
型複合繊維、および高融点成分および低融点成分からな
るポリオレフィン系複合繊維を主体とし、親水化処理を
施すことにより、耐熱性を有するとともに、優れた保液
性および十分な不織布強力を有し、電池寿命を低下させ
ることなく電池容量を向上させることができる。親水化
処理がスルホン化処理であると、特に自己放電性の改良
に寄与する。
だ電池は、自己放電性が改良され、特に電気自動車(P
EV)やハイブリッド車(HEV)用に好適である。
の一例を示す。
の一例を示す。
の一例を示す。
Claims (14)
- 【請求項1】 ポリ(4−メチルペンテン−1)または
4−メチルペンテン−1と他のオレフィンとの共重合体
からなるメチルペンテン系重合体を第1成分とし、第1
成分とは異なるポリオレフィン系重合体またはその共重
合体を第2成分とし、繊維断面において2成分が交互に
隣接して配置され、2成分のうち少なくとも1成分が2
個以上に分割されてなる分割型複合繊維と、高融点成分
および低融点成分からなるポリオレフィン系複合繊維の
少なくとも2種類の繊維を含有する不織布であって、該
分割型複合繊維および該ポリオレフィン系複合繊維の含
有量が60重量%を超えない範囲であり、該不織布が親
水化処理されていることを特徴とする電池用セパレー
タ。 - 【請求項2】 分割型複合繊維の含有量が15〜60重
量%、ポリオレフィン系複合繊維の含有量が20〜60
重量%であることを特徴とする請求項1記載の電池用セ
パレータ。 - 【請求項3】 他の合成繊維が40重量%を超えない範
囲で含有していることを特徴とする請求項1または2に
記載の電池用セパレータ。 - 【請求項4】 不織布が、分割型複合繊維を構成する2
成分において実質的に溶融することなく、ポリオレフィ
ン系複合繊維の低融点成分により熱融着されていること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電池用セ
パレータ。 - 【請求項5】 分割型複合繊維、ポリオレフィン系複合
繊維、および他の合成繊維の繊維長が、3〜25mmであ
ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電
池用セパレータ。 - 【請求項6】 不織布が、繊維長の異なる繊維ウェブ同
士を積層されてなる複合不織布であることを特徴とする
請求項1〜5のいずれかに記載の電池用セパレータ。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の不織布
の少なくとも一部の層に他のシートを積層してなる複合
シートであって、該複合シートが親水化処理されている
ことを特徴とする電池用セパレータ。 - 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の親水化
処理された不織布の少なくとも一部の層に他のシートが
積層されていることを特徴とする電池用セパレータ。 - 【請求項9】 分割型複合繊維が、メチルペンテン系重
合体を第1成分とし、ポリプロピレン系重合体を第2成
分とすることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
載の電池用セパレータ。 - 【請求項10】 ポリオレフィン系複合繊維が、鞘成分
を高密度ポリエチレンとし、芯成分をポリプロピレンと
した鞘芯型複合繊維であることを特徴とする請求項1〜
8のいずれかに記載の電池用セパレータ。 - 【請求項11】 親水化処理が、スルホン化処理である
ことを特徴とする請求項1記載の電池用セパレータ。 - 【請求項12】 スルホン化処理が、発煙硫酸処理、ク
ロロスルホン酸処理、あるいは無水硫酸処理のいずれか
1つであることを特徴とする請求項11記載の電池用セ
パレータ。 - 【請求項13】 スルホン化度が、0.4〜2重量%で
あることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載
の電池用セパレータ。 - 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の電
池用セパレータを組み込んだ電池。
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- 1999-11-02 JP JP31208499A patent/JP3678081B2/ja not_active Expired - Fee Related
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