JP2000218274A - 電解膜技術によるホスフィン酸ニッケルの製造方法 - Google Patents

電解膜技術によるホスフィン酸ニッケルの製造方法

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JP2000218274A
JP2000218274A JP11358823A JP35882399A JP2000218274A JP 2000218274 A JP2000218274 A JP 2000218274A JP 11358823 A JP11358823 A JP 11358823A JP 35882399 A JP35882399 A JP 35882399A JP 2000218274 A JP2000218274 A JP 2000218274A
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    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電解膜技術によるホスフィン酸ニッケルの製
造を、溶解ニッケル陽極を利用せず、かつ溶液のpH調
整を必要とせずに得ること。 【解決手段】 a)硫酸ニッケル六水和物溶液とホスフ
ィン酸ナトリウム一水和物溶液とを、不溶解性の陽極と
陰極を有する電気透析装置の、陽イオン(C)同極膜と
陰イオン(A)同極膜とを交互に積層して形成した4つ
の区画からなる電気透析セルの2つの希釈回路(D1、
D2)の各1に導入すること、 b)前記陽極から前記陰極へ、前記希釈回路と濃縮回路
内に入れられた前記溶液のpHを調整することなく、電
圧もしくは電流で電源を調整して電流を供給すること、
および c)前記濃縮回路(C2)のうちの1からホスフィン酸
ニッケル六水和物溶液を採取することとからなる、硫酸
ニッケル六水和物溶液とホスフィン酸ナトリウム一水和
物溶液から、電解膜技術によりホスフィン酸ニッケルを
製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、化学的(または
「無電解」)ニッケル鍍金工程における唯一の活性成分
として直接利用が可能なホスフィン酸ニッケルの製造に
関する。
【0002】
【従来の技術】化学的ニッケル鍍金工程には、例えば硫
酸ニッケル六水和物やホスフィン酸ナトリウム一水和物
などのニッケル塩とホスフィン酸塩が伝統的に使用され
ている。これらの2成分を単一成分、すなわちホスフィ
ン酸ニッケルで代替することがすでに推奨されている。
この単一成分を用いることで化学的ニッケル鍍金用の溶
液の寿命を延ばし、結果的にニッケルによる環境汚染の
量を少なくすることになる。さらに、この新方式により
特に内部応力が減少することで、さらに良質のニッケル
鍍金層が得られることになる。
【0003】ホスフィン酸ニッケルは、ホスフィン酸を
水酸化ニッケルまたは炭酸ニッケル、もしくはその他の
適切なニッケル塩と反応させて作ることができる。この
純化学的製造技術はコストが非常に高くなるという難点
がある。
【0004】欧州特許693,577には、以下の工程
によりホスフィン酸ニッケルを製造する方法がすでに提
案されている。すなわち、ニッケル陽極をホスフィン酸
塩の陰イオン溶液に浸す、つぎに、陽極のニッケルがホ
スフィン酸塩溶液中に溶出し、これによりホスフィン酸
ニッケル溶液が生成されるように、この陽極から上記の
溶液に電気的に接触している陰極に電流を流す、そし
て、このホスフィン酸ニッケル溶液を回収・濃縮する。
【0005】同様の方法は、それぞれ陽イオン用および
陰イオン用のイオン交換膜によって隔離された3個の区
画を有する電気透析セルを用いて実行することができ
る。電気分解器として機能するこの容器の中で、中央の
区画にはアルカリ金属の次亜硫酸塩溶液を入れる。この
区画は、陰イオン膜、すなわち陰イオンは拡散させる
が、陽イオンの拡散を抑止する膜によってニッケル陽極
が入った区画から隔てられている。この区画はさらに、
陽イオン膜、すなわち陽イオンは拡散させるが、陰イオ
ンの拡散を抑止する膜によって陰極区画から隔てられて
いる。陽極区画に入っている溶液(「陽極液」とい
う。)と陰極区画に入っている溶液(「陰極液」とい
う。)は、電圧が印加されたとき、これらの溶液を経て
電気が流れるように導電性を有するものから選定され
る。とりわけ、陽極液は所定の濃度とpHのホスフィン
酸を含み、陰極液は所定の濃度とpHの苛性ソーダを含
む。ホスフィン酸ニッケルは陽極液が入った区画内に生
成される。
【0006】電解膜技術を用いて、硫酸ニッケル溶液と
ホスフィン酸ナトリウム溶液からホスフィン酸ニッケル
を製造する方法と装置が、米国特許5,716,512
により提案されている。本特許の図9に示すように、例
8の場合、両電極は不溶解性であり、例1において溶解
性のニッケル陽極から得られた条件に匹敵する条件で、
第一の区画に陽極液を供給する第二のセルがある。この
方法では、電気透析セルを活性化もしくは非活性化する
ために、pHを調整・制御するためのpH調整器を少な
くとも第一電解液の中に用意する。第一セルのそれぞれ
の区画に入っている溶液のpHを監視する目的は、各膜
の界面において不要かつ有害な水酸化ニッケルの沈澱を
防止するためであることは言うまでもない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電解
膜技術を用いてホスフィン酸ニッケルを製造する方法を
提供するものである。この技術は、溶解性のニッケル陽
極を必要としない電気透析という点で欧州特許693,
577とは異なり、また溶液のpHを調整する必要がな
い電気透析という点で米国特許5,716,512とも
異なるものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の工程か
らなる本発明の方法によって達成できる。 a)硫酸ニッケル六水和物溶液とホスフィン酸ナトリウ
ム一水和物溶液を、4つの区画からなる電気透析セルの
2つの希釈回路のそれぞれに注入する。電気透析セル
は、非溶解性の陽極と陰極を有する電気透析装置の中に
陽イオン同極膜と陰イオン同極膜とを交互に積層して形
成する。 b)希釈回路と濃縮回路に入っている溶液のpHを調整
しないで、電圧または電流のいずれかで電力供給を調整
して、陽極から陰極へ電流を供給する。 c)一方の濃縮回路からホスフィン酸ニッケル六水和物
溶液を回収する。
【0009】このように本発明の方法によれば、電極に
おいて電気化学反応、とくに陽極の溶解が起こらない。
膜を経てのイオンの移動を利用することにより、初期の
塩すなわちホスフィン酸ナトリウムと硫酸ニッケルは両
方とも分解され、ホスフィン酸ニッケルと硫酸ナトリウ
ムの2つに再結合されるイオンペアーになる。陽極は白
金鍍金したチタン、陰極はステンレス鋼で作るのが望ま
しい。
【0010】米国特許5,716,512の例8に記述
し、図9に示す装置を参照する。これには、たとえ図9
に4つの区画C1〜C4(これら区画は2つの電極区画
を含む。)が示され、これらが2枚の陽イオン膜と1枚
の陰イオン膜の3枚の膜のみによって分離されていると
しても、陽イオン同極膜と陰イオン同極膜を交互に積層
して作られた4つの区画からなる電気透析セルを使用し
ていない。
【0011】この発明方法のどの工程においても膜界面
に水酸化ニッケルの沈澱が観察されないように、電気透
析の電気的パラメータが制御されるべく、電力の供給が
調整されると述べられている。
【0012】さらに、セル間に印加される電圧は必ず1
8ボルトより低くなければならない。そうでなければ水
酸化ニッケルが沈澱し、膜が損傷する惧れが生じるから
である。
【0013】この製造方法は不連続な方法であるので、
ホスフィン酸ニッケル溶液の濃度を増すことが望まし
く、いったん表示された電圧が18ボルトになったら、
電力供給を切る。
【0014】1リットル当り1.1グラム(g/l)の
ホスフィン酸ニッケル溶液からスタートし、405分〜
415分程度の運転後、得られたホスフィン酸ニッケル
の濃度は202g/lから212g/lの程度であっ
た。
【0015】この方法を実行する電気透析に供給される
電流は、1セル当り5ボルトまでの電圧密度に対して1
50アンペア/平方メートル(A/m2)までの密度で
ある。
【0016】好ましくは、第一希釈回路中の硫酸ニッケ
ル六水和物の濃度は0〜2Mの範囲、第二希釈回路中の
ホスフィン酸ナトリウム一水和物の濃度は0〜4Mの範
囲、第一希釈回路中に得られる硫酸ナトリウム溶液の濃
度は0〜1M、そして第二希釈回路中に得られるホスフ
ィン酸ニッケル六水和物の濃度は0〜1Mである。両電
極は電極区画の中に置かれ、これらはそれぞれの陽イオ
ン膜によって電気透析区画から分離されている。陽極区
画は陰イオン膜と、陰極区画は陽イオン膜とそれぞれ整
合されている。
【0017】両電極区画は、それぞれのセルにおける電
気透析用の導電性電解質の構成要素となる硫酸ナトリウ
ム溶液で満たされている。電気透析が進行している間、
両電極区画はナトリウムイオンを陰極区画へ移動し、硫
酸イオンを陽極区画へ移動するためのイオン移動容器と
なる。同種のイオンが、このようにして、電気透析が進
行している間に、これら2つの電極区画へ移動する。イ
オンの再結合は、これら2つの区画内における硫酸ナト
リウムの濃度変化をもたらす。すなわち、陰極区画にお
いては硫酸ナトリウムの濃度が低下し、陽極区画におい
ては硫酸ナトリウムの濃度が上昇する。本発明によるホ
スフィン酸ニッケルの製造方法を連続的製造方法として
実行すれば、一定量の濃縮されたホスフィン酸ニッケル
六水和物溶液が、対応する濃縮回路C2から周期的に採
取される。濃縮回路C2内の導電率を所定レベルに保つ
ように、一定量の硫酸ニッケル六水和物およびホスフィ
ン酸ナトリウム溶液を、2つの希釈回路D1、D2の中
に周期的に注入する。
【0018】ホスフィン酸ニッケル濃縮液を167グラ
ム/リットル(g/l)製造したい場合は、167g/
lに対する濃縮ホスフィン酸ニッケルの導電率は35ミ
リジーメンス(mS)である。
【0019】
【発明の実施の形態】電解膜技術を用いたホスフィン酸
ニッケルの製造方法に関する図に示すような好適例につ
いて以下に説明する。
【0020】化学的ニッケル鍍金工程における単一活性
成分として直接使用を可能にする、ホスフィン酸ニッケ
ル六水和物溶液の本発明による製造方法は、一群の膜と
分離枠、電極保持ブロック、2個の電極、締め付け板、
溶液を回流させるための回路からなる通常の構造を有す
る電気透析装置を用いて実行する。
【0021】本例においては、陽極および陰極は不溶解
性のものから選ぶ。各電気透析セルは、図1に示すよう
に、2枚の陽イオン膜(C)と2枚の陰イオン膜(A)
とを交互に積層した4つの区画を有する。陽極から陰極
に向かって電流の流れる方向(矢印I)で、各セルは従
って、第一陽イオン膜A、第一陰イオン膜、第二陽イオ
ン膜、および第二陰イオン膜で構成されるスタックから
なる。
【0022】全セルのスタックの両端面に位置する陽極
区画および陰極区画は、それぞれ対応する陽イオン膜C
によってスタックから分離されている。
【0023】一つのセルにおけるA膜とC膜との間隙
は、溶液が回流する回路を構成する。一つの区画すなわ
ち2枚の膜に挟まれた空間は、電気透析によりその区画
から電解質を抽出する際の「希釈」回路に相当する。そ
の一方でこれは、電気透析によって発生する電解質がそ
こに堆積する場合の「濃縮」回路に相当する。4区画か
らなる各セルには、2つの希釈回路D1、D2と2つの
濃縮回路C1、C2がある。希釈回路は、電流Iの流れ
る方向に関して、区画の上流側端部に陰イオン膜を有す
る。陽イオンが電流の方向に移動するので、その区画に
浸入することができず、そこから流出することができ
る。同様のことが反対方向に移動する陰イオンについて
も当てはまる。濃縮回路C1、C2は、電流Iの流れる
方向に対して区画の上流側の膜が陽イオン膜Cとなって
いる回路である。陽イオンは電流の方向に移動し、従っ
てこの区画に浸入することができるが、そこから流出す
ることができない。同様のことは反対方向に移動する陰
イオンについても当てはまる。
【0024】電極区画E1、E2と第一濃縮回路C1に
は、電解質として先ず約20g/lの濃度の硫酸ナトリ
ウムを満たす。硫酸ニッケル六水和物溶液を第一希釈回
路D1に注入する。ホスフィン酸ナトリウム一水和物溶
液を第二希釈回路D2に注入する。そして、ホスフィン
酸ニッケルの希釈液を各電気透析セルの第二濃縮回路C
2に注入する。ある時間の経過後、濃縮されたホスフィ
ン酸ニッケル六水和物を第二濃縮回路C2から回収す
る。希釈回路および/または濃縮回路に入っている溶液
のpHを調整する設備はない。
【0025】図2に示すように、第一希釈回路D1に注
入された硫酸ニッケル溶液は、Ni 2+陽イオンとSO
2−陰イオンとに解離される。電流Iが流れる方向が
与えられれば、 Ni2+陽イオンは陽イオン膜Cを経
て移動し、電流の方向に対して下流に位置する第二濃縮
回路C2に浸入する。一方、 SO 2−陰イオンは陰
イオン膜Aを経て移動し、上流に位置する第一濃縮回路
C1に浸入する。
【0026】第二希釈回路D2に注入されたホスフィン
酸ナトリウム溶液は、Na陽イオンとPO
イオンとに解離される。 Na陽イオンは、陽イオン
膜を経て移動し、電流方向に対して下流に位置する濃縮
回路、すなわち隣接セルの第一濃縮回路C1に浸入す
る。 PO ホスフィン酸陰イオンは陰イオン膜
を経て移動し、上流に位置する第二濃縮回路C2に浸入
する。
【0027】第一濃縮回路C1の中で、 Na陽イオ
ンとSO 2−陰イオンが再結合する。一方、第二濃縮
回路C2の中で、 Ni2+陽イオンがPO
イオンと再結合する。このようにして第二濃縮回路C2
の中で、ホスフィン酸ニッケル、とりわけこの場合、ホ
スフィン酸ニッケル六水和物が形成される。
【0028】絶対的な例ではないが、図1に示すよう
に、それぞれ2dmの活性領域をもつ12枚の陽イオ
ン膜と10枚の陰イオン膜とを備えたスタック構造を用
いて、小型の5セル電気透析装置において次の結果が得
られた。陽極は白金鍍金されたチタン、陰極はSUS3
16ステンレス鋼であった。各回路における溶液の回流
率は、電極区画を含んで、0から500リットル/時
(l/h)の範囲で変えることができた。電流密度は0
から150A/mの範囲、電圧密度は0から5ボルト
/セルの範囲で変えることができる。この方法は、電圧
またはその代りに電流で調整する電源を用いて実施し
た。
【0029】第一および第二希釈回路D1、D2に供給
する硫酸ニッケル溶液とホスフィン酸ナトリウム溶液の
最大濃度は、それぞれ2モル/リットル(M)および4
Mであった。第二濃縮回路C2から得られたホスフィン
酸ニッケル六水和物の最大濃度は、第一濃縮回路C1か
ら得られた硫酸ナトリウムの最大濃度と同じく1Mであ
った。
【0030】使用した電解質すなわち硫酸ナトリウムの
濃度は20g/lであった。
【0031】上記の条件で、ホスフィン酸ニッケル六水
和物の収率は86%以上であった。pHは3から6の範
囲であった。
【0032】この電気透析法によって生産されたホスフ
ィン酸ニッケル六水和物の溶液中の濃度は、硫酸ニッケ
ル六水和物の溶液中の母液濃度(1g/l〜500g/
l)とホスフィン酸ナトリウム一水和物の溶液中の母液
濃度(1g/l〜400g/l)を計算することによ
り、事前にわかる。
【0033】本発明の方法によって得られたホスフィン
酸ニッケル六水和物の溶液は、全量またはある量の硫酸
ニッケル六水和物およびホスフィン酸ナトリウム一水和
物の代りとして、化学的ニッケル鍍金槽の処方におい
て、どんな濃度においても直接利用に適していた。
【0034】以下に述べる第一の実施例では、所望の濃
度を得るのに十分な長さの運転時間後において、ホスフ
ィン酸ニッケル溶液を一度だけ採取する場合にかぎり、
この方法は不連続タイプであった。
【0035】脱塩水を用いて4リットルの硫酸ナトリウ
ムを準備し、導電率が20mSから22mSの範囲に入
るように、好ましくは約20g/lの硫酸ニッケルに相
当する20.3mSになるように、約40℃に加熱し
た。この溶液2リットルを電解液用として用意した容器
すなわち第一濃縮回路C1に注入した。残りの2リット
ルを硫酸ナトリウム濃縮容器すなわち2つの電極区画に
注入した。
【0036】硫酸ニッケル六水和物溶液は、2.5リッ
トルの脱塩水と418±1グラムの硫酸ニッケルにより
調合した。この溶液を第一希釈回路D1に相当する希釈
容器に注入した。
【0037】ホスフィン酸ナトリウム一水和物溶液は、
2.5リットルの脱塩水と517±1グラムのホスフィ
ン酸ナトリウムにより調合した。この溶液を第二希釈回
路D2に相当する希釈容器に注入した。
【0038】ホスフィン酸ニッケル六水和物の希釈液
は、1.5リットルの脱塩水と1.67グラムのホスフ
ィン酸ニッケルにより調合した。この溶液を第二濃縮回
路C2に相当する濃縮容器に注入した。
【0039】2つの希釈回路D1、D2と、第二濃縮回
路C2に対応する溶液の流量計を、100l/hにセッ
トし、電解質溶液の流量計を150l/hにセットし
た。いったん、それぞれの流れが安定したら、安定電源
の電圧を最高に、電流を最低にセットした。電力を供給
し、電流を3Aにセットした。硫酸ニッケル溶液の導電
率を20mSから22mSの範囲に保つように通常の基
準に基づいて測定した。ホスフィン酸ニッケル溶液の濃
縮に相当するイオン移動は410±5分後に起こった。
その間、電圧は約14〜15ボルトからスタートし、最
後の1時間で18ボルトに上昇するまで、約8ないし
8.5ボルトで安定した。表示電圧が18ボルトになっ
たとき、安定化電源のスイッチを切った。得られたホス
フィン酸ニッケル溶液は、202g/lから212g/
lの範囲の濃度であった。これは、41g/lプラス1
g/lのニッケルに相当する。収率は結果的に95%で
あった。
【0040】運転終了時に得られたホスフィン酸ニッケ
ル濃縮液の温度は、31℃から33℃の範囲であった。
周囲環境の温度において、ホスフィン酸ニッケルはこの
濃度では溶液中に残っていない。濃縮溶液を維持するた
めには、その温度を30℃から40℃の範囲にしておく
必要がある。また、これを使用するときのみ加熱するこ
とも可能である。可能性のある別の技術としては、ホス
フィン酸ニッケルが周囲環境温度において溶解可能なよ
うに、溶液を希釈することである。たとえば、これはホ
スフィン酸ニッケル六水和物の濃度が167g/lの場
合である。
【0041】第二の実施例では、ホスフィン酸ニッケル
六水和物の製造方法は既知の方法であり、ホスフィン酸
ニッケル溶液の導電率が所望の濃度に対応する所定値に
近い値であり、硫酸ニッケル溶液とホスフィン酸ナトリ
ウム溶液が周期的に追加されるたびに、濃縮ホスフィン
酸ニッケル溶液も同様に周期的に採取される。
【0042】図3は、それぞれ、ホスフィン酸ナトリウ
ム一水和物溶液(A)、硫酸ニッケル六水和物(B)、
およびホスフィン酸ニッケル六水和物(C)の導電率を
時間の関数として表わした3つの曲線を示す。
【0043】各溶液の導電率は、それらのイオン濃度の
関数として変化することが観測された。開始時、300
g/lのホスフィン酸ナトリウム六水和物溶液は、約7
0mSの導電率を有していた。そして、400g/lの
硫酸ニッケル六水和物溶液は、約40mSの導電率を有
していた。1.1g/lのホスフィン酸ニッケルの希釈
液は約2mSの導電率を有していた。
【0044】167g/lのホスフィン酸ニッケル六水
和物の濃縮液を作る場合は、pHが3から6の範囲が望
ましい。この塩濃度は、水中でのホスフィン酸ニッケル
の溶解限界に相当する。従って、塩の過度の沈澱や、溶
液中のホスフィン酸イオンの減少によるニッケルイオン
の予期せぬ減少というリスクなしで、生産物を貯えるこ
とが可能となる。濃度167g/lのホスフィン酸ニッ
ケル溶液の導電率は35mSである。従って、濃縮回路
C2に対して測定された導電率がこの値に到達したと
き、硫酸ニッケルとホスフィン酸ナトリウムの追加濃縮
液を2つの希釈回路D1、D2に加える。それぞれの追
加量は、この具体的な電気透析装置例において250m
lである。これらの追加による効果で、曲線(A)、
(B)のピーク(A1)、(B1)で示すように、当該
溶液の導電率は即座に上昇した。第二濃縮回路C2の溶
液の導電率が35mSに達したとき、ある量、たとえば
1リットルの溶液を抜き取る。そして、500mlの脱
塩水を当該回路に注入する。記述した具体例では、運転
の開始から330分後にこれを行った。
【0045】次のステップは、新しいピーク(A2、B
2)を生じさせるための、2回目の硫酸ニッケルとホス
フィン酸ナトリウム溶液の追加である。溶液を追加した
り抜き取ったりするこれら全ての操作は、ホスフィン酸
ニッケルの連続的な製造方法の間、交互に続けられる。
図3において、800分の期間中に6回の継続した追加
が行われたことがわかる。追加は、一定の間隔で行う必
要はない。とくに、ピーク(A4)と(A5)との間は
2時間が経過した。そして、(A5)に対応する追加は
その前の追加の2倍であった。すなわち、上述の250
mlの代りに、500mlの硫酸ニッケルとホスフィン
酸ナトリウムを追加した。
【0046】電気的なパラメータに関して、電圧は変化
させるが電流は150mAに固定した。電圧は、15.
2ボルトからスタートし、約7.2〜7.4ボルトで安
定させるまで約2時間かけて徐々に下げていった。同時
に槽の温度は約37〜38℃に安定させた。万一、停止
した場合とくに徹夜作業の場合、槽の温度は下がるの
で、再スタートの電圧は例えば温度25℃のとき8.8
ボルトのように上がるであろう。その後、電圧と温度は
上述のように再び安定する。
【0047】ホスフィン酸ニッケル六水和物の濃縮液
は、第二濃縮回路C2で測定した導電率が所定のしきい
値に達したとき、とくに本例では35mSで濃度167
g/lになったとき、いつでも取り出される。
【0048】第一および第二希釈回路D1、D2の導電
率が所定のしきい値、例えば第一希釈回路D1(硫酸ニ
ッケル)において25mS、第二希釈回路D2(ホスフ
ィン酸ナトリウム)において45mSより下がったと
き、硫化ニッケルとホスフィン酸ナトリウム溶液を追加
する。実際には、図3でわかるように、このような追加
運転の間で大切なことは、当該溶液の導電率の値が所定
のしきい値より高いレベルまで戻らなければならないと
いうことである。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ホスフィ
ン酸ニッケルを、溶解ニッケル陽極を利用せず、かつ溶
液のpH調整を必要とせずに電解膜技術により容易に製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】それぞれが4区画からなる5個のセルを有する
電気透析装置における一群の膜の模式図。
【図2】1つの区画内におけるイオンの移動を示す模式
図。
【図3】濃度167g/lでホスフィン酸ニッケルを連
続生産するときの導電率を時間の関数として示すグラ
フ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫酸ニッケル六水和物溶液とホスフィン
    酸ナトリウム一水和物溶液とから、電解膜技術によりホ
    スフィン酸ニッケルを製造する方法において、 a)硫酸ニッケル六水和物溶液とホスフィン酸ナトリウ
    ム一水和物溶液とを、不溶解性の陽極と陰極を有する電
    気透析装置の、陽イオン(C)同極膜と陰イオン(A)
    同極膜とを交互に積層して形成した4つの区画からなる
    電気透析セルの2つの希釈回路(D1、D2)の各1に
    導入すること、 b)前記陽極から前記陰極へ、前記希釈回路と濃縮回路
    内に入れられた前記溶液のpHを調整することなく、電
    圧もしくは電流で電源を調整して電流を供給すること、
    および c)前記濃縮回路(C2)のうちの1から、ホスフィン
    酸ニッケル六水和物溶液を回収することとからなること
    を特徴とする電解膜技術によるホスフィン酸ニッケルの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 5ボルト/セルまで増加可能な電圧密度
    に対して、供給された電流密度を150A/mまで増
    加することができることを特徴とする請求項1に記載の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 第二濃縮回路(C2)で得られるホスフ
    ィン酸ニッケル六水和物溶液の濃度が0〜1Mのとき、
    第一希釈回路(D1)中の硫酸ニッケル六水和物溶液の
    濃度が0〜2Mの範囲であり、第二希釈回路(D2)中
    のホスフィン酸ナトリウム一水和物溶液の濃度が0〜4
    Mの範囲であり、第一濃縮回路(C1)で得られる硫酸
    ナトリウム溶液の濃度が0〜1Mの範囲であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 両電極区画(E1、E2)が硫酸ナトリ
    ウム溶液で満たされ、上記電極区画はそれぞれ陽イオン
    膜によって電気透析セルから隔離され、陽極区画(E
    1)は陰イオン膜(A)と整合し、陰極区画(E2)は
    陽イオン膜(C)と整合していることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 電圧が18ボルトになったとき電力供給
    を中断することを特徴とする不連続運転のための請求項
    1ないし4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 1.1g/lのホスフィン酸ニッケル溶
    液から開始し、405〜415分の運転後得られたホス
    フィン酸ニッケル溶液の濃度が約202g/lから21
    2g/lであることを特徴とする請求項5に記載の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 一定量のホスフィン酸ニッケル六水和物
    濃縮液が、前記濃縮回路(C2)の導電率がホスフィン
    酸ニッケル六水和物濃縮液に対する所望の濃度に対応す
    る所定値に達したときはいつでも、対応する濃縮回路
    (C2)から周期的に採取され、且つ、一定量の硫酸ニ
    ッケル六水和物溶液とホスフィン酸ナトリウム溶液が2
    つの希釈回路(D1、D2)にそれぞれ追加されること
    を特徴とする連続運転のための請求項1ないし4のいず
    れかに記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 ホスフィン酸ニッケルの濃縮液に対する
    所望濃度167g/lに対し、ホスフィン酸ニッケル濃
    縮液の導電率は、167g/lにおいて、35mSであ
    ることを特徴とする請求項7に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 第一及び第二希釈回路(D1、D2)の
    導電率が所定のしきい値より下がったときはいつでも、
    硫酸ニッケル溶液とホスフィン酸ナトリウム溶液が追加
    されることを特徴とする請求項7または8に記載の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 第一希釈回路(D1)(硫酸ニッケ
    ル)に対する所定のしきい値が25mSであり、第二希
    釈回路(D2)(ホスフィン酸ナトリウム)に対する所
    定のしきい値が45mSであることを特徴とする請求項
    8または9に記載の製造方法。
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