JP2000218575A - 画像提示装置 - Google Patents

画像提示装置

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JP2000218575A
JP2000218575A JP11020620A JP2062099A JP2000218575A JP 2000218575 A JP2000218575 A JP 2000218575A JP 11020620 A JP11020620 A JP 11020620A JP 2062099 A JP2062099 A JP 2062099A JP 2000218575 A JP2000218575 A JP 2000218575A
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昌彦 稲見
Naoki Kawakami
直樹 川上
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康幸 柳田
Taro Maeda
太郎 前田
Susumu Tate
▲すすむ▼ 舘
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Abstract

(57)【要約】 【課題】機械的な部品によっては表現することの困難な
細かい形状、色、質感などを視覚的に実現すること。 【解決手段】再帰性反射材RUが塗布されたロボット2
3と、ロボット23をオペレータ11の動きに追従して
動くように制御する制御手段15と、ロボット23を観
察する観察者21の位置に対応する位置からオペレータ
11の映像を撮影する撮影手段14と、観察者21の位
置からロボット23に向かってオペレータ11の映像を
投影する投影手段22と、を有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレイグジスタン
ス(Tele-Existence)などの分野において利用される画
像提示装置に関し、特に、任意形状の物体をスクリーン
として映像を投影し、映像によって表示される対象物を
物体の存在する位置に対話的に提示するために用いられ
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、遠方にあったり危険な場
所にあったりするためにオペレータが対象物を直接に操
作できない場合に、オペレータの動きに追従して動くよ
うに制御されたロボットを配置し、オペレータがロボッ
トを介して対象物を間接的に操作することが行われてい
る。これによって、オペレータは、ロボットの配置され
た環境にいるような感覚で精密な作業を行うことが可能
である。このようなシステムは、テレイグジスタンスシ
ステム、テレイグジスタンス型ロボットシステム、又は
テレロボティクスなどと呼称されている。
【0003】例えば、医者が遠方にいる病人又は負傷者
などの被看護者を看護する場合を想定する。被看護者は
ベッドに横たわっており、その側には看護のためのロボ
ットが配置されている。ロボットは、医者の動きに追従
して動くように制御されている。ロボットの目の位置に
はカメラが設けられ、カメラによって被看護者が撮影さ
れている。
【0004】医者は、コックピット内において、バーチ
ャルリアリティ(Virtual Reality) 又はコンピュータ
ビジュアライゼーション(Computer Visualization) の
技術によって被看護者の像を見ながら、被看護者に対す
る看護を行うように動作する。医者のその動作に応じて
ロボットが動作し、ロボットによって被看護者の実際の
看護が行われる。この場合において、医者はロボットの
オペレータであり、被看護者はロボットの観察者であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来から
介護やコミュニケーションなどを目的として人型のロボ
ットが開発されつつある。しかし、ロボットの大きさや
形状は人間に近くなってきたものの、その外観は人間と
は大きく異なっている。
【0006】そこで、このような人型のロボットに表情
を生成するために、ロボットの頭部にCRTを搭載し、
CRTによって頭部映像を表示することが提案されてい
る。しかし、この場合には、顔面の形状がCRTの形状
によって決まってしまうので、正面から見る以外は不自
然な表情となってしまう。また、CRTによる表示領域
は広くないので、顔面以外の部分に表情を持たすことは
実際上困難である。
【0007】また、ロボットの顔面に、機械的に動かす
ことの可能な目、眉、又は口などの部品を装着してお
き、それらを細かく制御して動かし、これによって現実
感のある表情を再現しようとする研究が行われている。
しかし、その機械部品などが表情を再現するのに中途半
端であった場合には、より冷たい表情を連想させ却って
逆効果であるとの指摘もされている。
【0008】上に述べたように、オペレータが遠隔地の
被看護者(人間)に対して働きかける作業を行おうとし
た場合に、テレイグジスタンスシステムを用いることに
よって、オペレータ自身はあたかも遠隔地にいるかのよ
うな臨場感を体感することが可能である。しかし、オペ
レータの分身ともいえるロボットの姿はオペレータの姿
とは異なっている。したがって、ロボットにより働きか
けられる被看護者からそのロボットを見ると、それはや
はりロボットであり、ロボットの中にオペレータの姿を
観察することはできない。
【0009】因みに、介護などの現場において、リフト
などの装置により被介護者をベッドから移動させる装置
がある。しかし、多くの被介護者は機械のみにより扱わ
れることに不安感を抱き心理的な抵抗を持つとされてい
る。
【0010】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、機械的な部品によっては表現することの困難な細
かい形状、色、質感などを視覚的に実現することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、図1に示すように、再帰性反射材RUが塗布され
たロボット23と、前記ロボット23をオペレータ11
の動きに追従して動くように制御する制御手段15と、
前記ロボット23を観察する観察者21の位置に対応す
る位置から前記オペレータ11の映像を撮影する撮影手
段14と、前記観察者21の位置から前記ロボット23
に向かって前記オペレータ11の映像を投影する投影手
段22と、を有してなる。
【0012】ここにおいて、観察者21は、人間ではな
くロボットであってもよい。つまり、例えばロボット同
士が向かい合うようにし、一方のロボットをオペレータ
の動きに追従して動くように制御し、他方のロボットを
別の観察者の動きに追従して動くように制御するように
構成してもよい。
【0013】請求項2の発明に係る装置は、図2に示す
ように、前記オペレータ11による観察が可能であって
再帰性反射材が塗布された第2のロボット13Bと、前
記第2のロボット13Bを前記観察者21の動きに追従
して動くように制御する第2の制御手段25Bと、前記
第2のロボット13Bを観察するオペレータ11の位置
に対応する位置から前記観察者21の映像を撮影する第
2の撮影手段24Bと、前記オペレータ11の位置から
前記第2のロボット13Bに向かって前記観察者21の
映像を投影する第2の投影手段12Bと、を有してな
る。
【0014】請求項3の発明に係る装置では、前記撮影
手段14は、前記ロボット23を観察する観察者21の
視点に対応する位置に設けられ、前記第2の撮影手段2
4Bは、前記第2のロボット13Bを観察するオペレー
タ11の視点に対応する位置に設けられ、前記投影手段
22から前記ロボット23に向かって投影される映像の
光が前記第2の撮影手段24Bに入射することを防ぐ手
段、及び前記第2の投影手段12Bから前記第2のロボ
ット13Bに向かって投影される映像の光が前記撮影手
段14Bに入射することを防ぐ手段が設けられてなる。
【0015】請求項4の発明に係る装置は、再帰性反射
材RUが塗布された物体23と、前記物体23を変形さ
せる手段15と、前記物体23の変形した形状に対応す
る映像を生成する画像生成手段26と、前記観察者21
の位置から前記物体23に向かって前記映像を投影する
投影手段22と、を有してなる。
【0016】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕図1は本発明
に係る第1の実施形態の画像提示装置1の構成を示すブ
ロック図である。
【0017】図1において、画像提示装置1は、互いに
離れた場所にある2つのコックピットCP1,CP2に
よって構成されている。一方のコックピットCP1には
オペレータ11が居て、他方のコックピットCP2には
観察者21が居る。ここでは、観察者21は被看護者で
あり、オペレータ11は医者などの看護者であるとす
る。つまり、観察者21はオペレータ11によって間接
的に看護される状況にある(図3を参照)。
【0018】オペレータ11は、その動きを検出するた
めのセンサを身につけている。そのようなセンサとし
て、例えば、ヘッドポジションセンサ、データグロー
ブ、又はデータスーツなどが用いられる。また、センサ
として、オペレータ11の状態を非接触で計測する3次
元計測装置を用いることも可能である。それらのセンサ
の出力信号は、位置・姿勢制御部15によって制御信号
となり、コックピットCP2のロボット23に送出され
る。
【0019】オペレータ11は、映像提示装置12によ
り提示される画像(映像)を観察することができる。映
像提示装置12として、CAVE型ディスプレイが好適
に用いられる。しかし、HMP22と同様なディスプレ
イ、又はヘッドマウンテッドディスプレイ(HMD:He
ad Mounted Display)、その他の形式の映像提示装置を
用いることも可能である。コックピットCP2の頭部カ
メラ24から送られてくる画像情報は、画像処理部16
を介して画像提示装置12に出力され、観察者21の画
像がオペレータ11に提示される。
【0020】オペレータ11の前方には、移動カメラ1
4が設置されている。移動カメラ14は、公知の6自由
度の両眼立体視カメラである。移動カメラ14は、観察
者21の位置及び姿勢に応じて移動するのであるが、観
察者21は余り大きく動かないので、通常のテレイグジ
スタンス用のカメラで充分である。移動カメラ14は、
オペレータ11の画像(映像)をリアルタイムで撮影
し、その画像情報をコックピットCP2に送出する。図
示は省略したが、移動カメラ14には、音声を出力する
ためのスピーカが備えられている。
【0021】また、図示は省略したが、オペレータ11
又は移動カメラ14には、音声を検出するためのマイク
ロフォンが備えられており、検出された音声情報はコッ
クピットCP2のロボット23に送出される。
【0022】他方、観察者21は、その動きを検出する
ためのセンサを身につけている。そのようなセンサとし
て、オペレータ11において用いられるものと同様なも
のを用いることができる。但し、観察者21はオペレー
タ11と比較して動きが少ないので、簡便なセンサで間
に合う場合もある。それらのセンサの出力信号は、位置
・姿勢制御部25によって制御信号となり、コックピッ
トCP1の移動カメラ14に送出される。
【0023】観察者21は、さらにHMP(頭部搭載型
プロジェクタ)22を装着している。HMP22は、画
像処理部26から出力される画像情報に基づいて、観察
者21の視点と光学的に共役な位置から前方に向かって
画像(映像)を投影する。HMP22として位置センサ
付のものを用いた場合には、これによって上に述べたセ
ンサに代えることも可能である。HMP22の構造に関
しては、川上他著「オブジェクト指向型ディスプレイの
研究」(情報処理学会研究報告 Vol98,No.9
P79−84)にその一例が記載されている。なお、
HMP22から投影される画像の内容については後述す
る。
【0024】さらに、コックピットCP2には、頭部、
胸部、腕部、及び脚部など、人間の外観に似た形状で且
つ人間の動きに似た動きをすることの可能な人型のロボ
ット23が配備されている。ロボット23の表面には、
特に観察者21により観察される部分、つまりHMP2
2により画像が投影される部分、例えばロボット23の
顔面、頭部、肩、腕などに、再帰性反射材RUが塗布さ
れている。ロボット23は、オペレータ11の動きに追
従して動くように、位置・姿勢制御部15からの制御信
号によって制御される。つまり、ロボット23は、オペ
レータ11の位置及び姿勢と同じ状態となるように制御
される。
【0025】ロボット23の頭部には、その顔面の目の
位置に頭部カメラ24が設けられている。頭部カメラ2
4は、ロボット23の向いた方向の画像をリアルタイム
で撮影し、その画像情報をコックピットCP1の画像処
理部16に送出する。通常、頭部カメラ24によって観
察者21が撮影される。その視野が広い場合には、ロボ
ット23自身、例えばその腕、手、脚などが撮影され
る。
【0026】図示は省略したが、ロボット23には、音
声を出力するためのスピーカが備えられている。また、
観察者21又はロボット23には、音声を検出するため
のマイクロフォンが備えられており、検出された音声情
報はコックピットCP1の移動カメラ14に送出され
る。
【0027】次に、HMP22からロボット23に向か
って投影される画像(映像)について説明する。
【0028】移動カメラ14は、オペレータ11を撮影
するが、オペレータ11に対する撮影位置は、ロボット
23に対する観察者21の視点位置つまりHMP22の
投影位置と同じ関係にある。また、ロボット23はオペ
レータ11と同じ動作をするので、観察者21からロボ
ット23を見ると、オペレータ11がロボット23と入
れ替わったような状態である。しかし、ロボット23の
おおよその形状はオペレータ11のそれに近いが、その
外観は大きく異なっている。そこで、HMP22によっ
てオペレータ11の画像をロボット23に投影し、ロボ
ット23にオペレータ11と同じ表情や質感を与えるの
である。
【0029】つまり、観察者21からロボット23を見
たときに、ロボット23が恰もオペレータ11自身であ
るように見せるための画像が、HMP22から投影され
る。しかもその画像はオペレータ11の動き及び表情な
どに応じて変化する。これによって、機械的な部品によ
っては表現することの困難な細かい形状、色、質感など
を視覚的に実現することができ、また、オペレータ11
の表情をロボット23上で再現することができる。オペ
レータ11又は観察者21の位置が変化した場合であっ
ても、それぞれの位置及び姿勢が検出されており、それ
ぞれの位置及び姿勢に応じて、HMP22から投影すべ
き画像が生成される。そのために画像処理部26におい
て行われる画像処理の内容それ自体については、イメー
ジ・ベースト・レンダリングの手法などの公知の画像処
理技術を利用することが可能である。
【0030】HMP22から投影された画像は、ロボッ
ト23の表面に塗布された再帰性反射材RUによって反
射され、観察者21に鮮明な画像(映像)を提示する。
ここで、再帰性反射材RUは、光源の方向に強い指向性
を持って反射する材料であり、コーナーキューブアレイ
又はガラスビーズなどを用いて実現される。したがって
ロボット23に投影された画像は、観察者21の視線方
向に高い輝度を有する。観察者21は、ロボット23上
に投影された画像を極めて高い輝度で観察することがで
きる。
【0031】なお、移動カメラ14によりオペレータ1
1を撮影する際に、腕や衣服などにより死角となって移
動カメラ14によっては撮影できない部分が生じる。死
角となった部分の画像は、HMP22によって投影する
ことができず、したがってその部分の画像はロボット2
3に表示されない。しかし、移動カメラ14から見て死
角の部分は観察者21から見ても死角となるので、何ら
問題はない。なお、上に述べた画像提示方法に関し、本
発明者らの提案した特願平10−172722号を参照
することができる。
【0032】次に、上のように構成された画像提示装置
1の動作について説明する。
【0033】オペレータ11は、映像提示装置12によ
り提示された観察者21の映像を見ながら、観察者21
を看護するための動作を行う。オペレータ11の動作
は、そのままロボット23の動作となり、ロボット23
によって観察者21の看護が行われる。
【0034】オペレータ11の映像が移動カメラ14に
よって捕らえられ、その映像がHMP22によってロボ
ット23に投影される。オペレータ11の声もマイクロ
フォンにより捕らえられ、効果音が加えられてロボット
23のスピーカーから発せられる。
【0035】観察者21は、ロボット23によって看護
を受けるのであるが、ロボット23にはオペレータ11
の画像が投影されているので、ロボット23が恰もオペ
レータ11自身であるように見える。すなわち、観察者
21は、オペレータ11の表情などを細かく観察するこ
とができる。このように、観察者21は、ロボット23
ではなく、オペレータ11を見ながら、またオペレータ
11と会話をしながら、看護を受けることとなる。した
がって、観察者21からロボット23を観察したとき
に、そこにオペレータ11の姿や細かい表情の動きを読
み取ることができ、機械によって看護を受けるという不
安感を和らげ、心理的な抵抗を低減することができる。
【0036】なお、オペレータ11についても、テレイ
グジスタンスの利点である白由な運動を自然に伝えなが
ら遠隔から介護を行えるので、現場に行って介護を行う
のと同等の効果をあげられる。
【0037】なお、位置・姿勢制御部15,25及び画
像処理部16,26は、いずれのコックピットCP1,
2に配置されてもよく、コックピットCP1,2以外の
場所に配置されてもよい。それらは、互いに別個の装置
として構成することも可能であり、また、全体で1つの
装置として構成することも可能である。また、例えば、
位置・姿勢制御部15をHMP12B又はロボット23
に組み込んだり、画像処理部16をロボット23又は映
像提示装置12に組み込んだりすることも可能である。 〔第2の実施形態〕図2は本発明に係る第2の実施形態
の画像提示装置1Bの構成を示すブロック図、図3は画
像提示装置1Bの構成を模式的に示すブロック図であ
る。なお、第2の実施形態の画像提示装置1Bにおい
て、第1の実施形態の画像提示装置1の構成要素に対応
する構成要素については同じ数字符号を付し、その説明
を省略し又は簡略化する。以下同様である。
【0038】画像提示装置1Bにおいては、コックピッ
トCP1にもロボット23と同様なロボット13Bが配
備されている。ロボット13Bの表面には再帰性反射材
RUが塗布されている。ロボット13Bは、観察者21
の動きに追従して動くように、位置・姿勢制御部15B
からの制御信号によって制御される。つまり、ロボット
13Bは、観察者21の位置及び姿勢と同じ状態となる
ように制御される。
【0039】第1の実施形態の移動カメラ14に代え
て、ロボット13Bの頭部に組み込まれた頭部カメラ1
4Bが用いられる。頭部カメラ14Bは、ロボット13
Bの向いた方向の画像をリアルタイムで撮影し、その画
像情報をコックピットCP2の画像処理部26Bに送出
する。
【0040】また、第1の実施形態の映像提示装置12
に代えて、HMP12Bが用いられる。オペレータ11
がHMP12Bを頭部に装着し、HMP12Bからロボ
ット13Bに向かって画像を投影する。
【0041】すなわち、HMP12Bは、画像処理部1
6Bから出力される画像情報に基づいて、オペレータ1
1の視点と光学的に共役な位置から前方に向かって画像
を投影する。これによって、オペレータ11にとって、
ロボット13Bが恰も観察者21自身であるかのように
見える。
【0042】このように、第2の実施形態の画像提示装
置1Bにおいて、オペレータ11は、観察者21と同じ
姿勢をしたロボット13Bを看護する。ロボット13B
には観察者21の画像が投影されているので、実際の観
察者21を看護するように感じられる。したがって、オ
ペレータ11が観察者21を抱き上げたりする場合に、
より一層リアルに看護を行うことができる。
【0043】上に述べた画像提示装置1Bにおいて、オ
ペレータ11が再帰性反射材RUを塗布した衣服や手袋
を着用し、HMP12Bからの画像を自分の衣服や手袋
上に投影することによって、ロボット23Bの位置又は
姿勢を確認することができる。
【0044】つまり、例えば、オペレータ11が自分の
手を見ることによって、ロボット23Bも同じようにそ
の手を見るように動作するので、ロボット23Bの手が
頭部カメラ24Bによって撮影され、その画像がHMP
12Bからオペレータ11の手に投影される。オペレー
タ11は、自分の手に投影された画像を見ることによっ
て、ロボット23Bの手の状態を確認することができ
る。
【0045】これによって、オペレータ11は、自分の
手の動きとロボット23Bの手の動きとの時間的又は位
置的なずれを知ることができ、それを自分自身でフィー
ドバックすることによってより精密な作業を行うことが
可能となる。
【0046】ところで、HMP12Bから投影される画
像の光が頭部カメラ14Bに直接に入射すると、頭部カ
メラ14Bの撮影可能な明かるさの範囲を越えることが
ある。そうなると、頭部カメラ14Bは、所謂「目眩ま
し」の状態となり、正常な撮影を行うことができない。
HMP22Bと頭部カメラ24Bとの関係においても同
様である。これを防止するためには、HMP12Bから
投影される画像の光が頭部カメラ14Bに入射しないよ
うにすればよい。そのためには次の方策がある。
【0047】第1の方策は、画像処理部16Bによっ
て、HMP12Bに出力する画像情報のうちの頭部カメ
ラ14Bに対応する部分の画像を黒画像としておく。そ
のためには、位置・姿勢制御部15B,25Bに入力さ
れる信号又はそれらから出力される制御信号などに基づ
いて、画像中の所定の領域を黒領域とする処理を行う。
【0048】第2の方策は、HMP12Bの前に液晶シ
ャッターなどを配備し、頭部カメラ14Bに入射しよう
とする部分の光を選択的に遮断する。第3の方策は、H
MP12Bの前と頭部カメラ14Bの前とに互いに偏光
角度の異なる偏光フィルタを配置する。
【0049】なお、第1の方策及び第2の方策を用いる
際には、観察者21の目の画像がロボット13Bに投影
されるよう、つまり観察者21の表情が分かるよう、観
察者21の目の位置とロボット13Bの目の位置(頭部
カメラ14Bが配置される位置)とをずらしておく必要
がある。 〔第3の実施形態〕図4は本発明に係る第3の実施形態
の画像提示装置1Cの構成を示すブロック図である。
【0050】第3の実施形態の画像提示装置1Cでは、
3つのコックピットCP1〜3が設けられる。第3のコ
ックピットCP3には、2つのロボット13C,23C
が配備される。それぞれのロボット13C,23Cに
は、頭部カメラ14C,24Cの他に、HMP18C,
28Cが搭載されている。HMP18C,28Cは、互
いに相手のロボット23C,13Cに対して画像を投影
する。
【0051】第2のコックピットCP1では、移動カメ
ラ17Cによってオペレータ11を撮影する。移動カメ
ラ17Cにより得られたオペレータ11の画像は、画像
処理部19Cを経て、HMP18Cによって投影され
る。
【0052】第3のコックピットCP3では、移動カメ
ラ27Cによってオペレータ21を撮影する。移動カメ
ラ27Cにより得られたオペレータ21の画像は、画像
処理部29Cを経て、HMP28Cによって投影され
る。
【0053】上に述べた画像提示装置1Cの動作は、基
本的には画像提示装置1Bと同様であるが、それぞれ相
手のオペレータ11,21がテレイグジスタンスを行っ
ているロボット13C,23Cの画像が、それぞれのオ
ペレータ11,21の映像提示装置12C,22Cによ
って提示される。したがって、オペレータ11,21
は、それぞれロボット13C,23Cによってテレイグ
ジスタンスを行っている相手を見ながらそれぞれテレイ
グジスタンスを行い、現実世界を共有し、実体験するこ
とができる。 〔第4の実施形態〕図5は本発明に係る第4の実施形態
の画像提示装置1Dの構成を示すブロック図である。
【0054】第4の実施形態の画像提示装置1Dは、第
3の実施形態の画像提示装置1Cと基本的に同じである
が、次の点で異なる。すなわち、コックピットCP1,
2にもロボット20D,30Dが配備されている。ロボ
ット20D,30Dの表面には再帰性反射材RUが塗布
されている。ロボット20D,30Dは、オペレータ2
1,11の動きに追従して動くように、位置・姿勢制御
部25D,15Dからの制御信号によって制御される。
【0055】第3の実施形態の移動カメラ17C,27
Cに代えて、ロボット20D,30Dの頭部に組み込ま
れた頭部カメラ17D,27Dが用いられる。また、映
像提示装置12C,22Cに代えて、HMP12D,2
2Dが用いられる。
【0056】この実施形態の画像提示装置1Dでは、そ
れぞれ相手のオペレータ11,21がテレイグジスタン
スを行うロボット13D,23Dの画像が、それぞれの
オペレータ11,21の目前のロボット20D,30D
に投影される。オペレータ11,21は、ロボット20
D,30Dに投影された画像を見ながらテレイグジスタ
ンスを行う。 〔第5の実施形態〕図6は本発明に係る第5の実施形態
の画像提示装置1Eの構成を示すブロック図である。
【0057】第5の実施形態の画像提示装置1Eでは、
ロボット13Eは、ロボット制御部42Eによって制御
される。その際に、ロボット13Eの位置及び姿勢を示
す信号がロボット制御部42Eにフィードバックされ
る。
【0058】グラフィックエンジン41Eは、ロボット
13E及びオペレータ11のそれぞれの位置及び姿勢に
基づいて、CG画像(コンピュータグラフィックス画
像)を生成する。生成したCG画像が、HMP12Eか
らロボット13Eに向かって投影される。
【0059】画像提示装置1Eによると、グラフィック
エンジン41Eで生成した任意の画像をロボット13E
に投影することができる。
【0060】上に述べた各実施形態の動作及び効果は、
次のように表すこともできる。つまり、オペレータ11
及び観察者21などにより観察される画像のうち、大ま
かな形状をロボットによって作り、細かな部分をHMP
から投影される画像によって作り、リアリティを増大さ
せる。これによって、オペレータ11又は観察者21に
よる外部世界との物理的接触又は作業をロボットにより
行い、精神的接触をそのロボットに投影された映像によ
り行うことが可能になるのである。
【0061】これは、コンピュータグラフィックスにお
けるテクスチャマッピングの現実世界における実装と見
ることもできる。
【0062】上に述べた実施形態において、オペレータ
11及び観察者21の動きに追従してロボットがリアル
タイムで動くように制御したが、オペレータ11又は観
察者21の動きを予め撮影しておき、撮影した映像の再
生に合わせてロボットを動かすようにしてもよい。ま
た、オペレータ11及び観察者21の実画像のみでな
く、CG画像を重畳させてもよい。ロボットとして人型
のロボットを用いたが、それに限らず、例えば、ペット
ロボット、又は壁からアームのみが延びているようなマ
ニピュレータ型のロボットなどにも適用可能である。
【0063】さらに、ロボットではない機械装置、又は
機械装置ではない物体であって、種々の作用又は原理に
よって変形するものに対しても、本発明を適用すること
が可能である。その他、画像提示装置1,1B〜Eの全
体又は各部の構成、配置、個数、動作内容又は動作順
序、及び動作タイミングなどは、本発明の趣旨に沿って
適宜変更することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明によると、機械的な部品によって
は表現することの困難な細かい形状、色、質感などを視
覚的に実現することができる。
【0065】したがって、例えばテレイグジスタンスシ
ステムのロボットによって看護を受ける場合などにおい
て、機械によって看護を受けるという不安感を和らげ、
心理的な抵抗を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の画像提示装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る第2の実施形態の画像提示装置の
構成を示すブロック図である。
【図3】第2の実施形態の画像提示装置の構成を模式的
に示すブロック図である。
【図4】本発明に係る第3の実施形態の画像提示装置の
構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る第4の実施形態の画像提示装置の
構成を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る第5の実施形態の画像提示装置の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1B〜E 画像提示装置 11 オペレータ(観察者) 12B,12D,12E HMP(投影手段、第2の投
影手段) 13B〜13E ロボット(第2のロボット、物体) 14 移動カメラ(撮影手段) 14B 頭部カメラ(撮影手段、第2の撮影手段) 15 位置・姿勢制御部(制御手段) 15B〜13D 位置・姿勢制御部(制御手段、第2の
制御手段) 16B〜16D 画像処理部(防ぐ手段) 17C 移動カメラ(撮影手段、第2の撮影手段) 17D 頭部カメラ(撮影手段、第2の撮影手段) 21 観察者(オペレータ) 22 HMP(投影手段) 22B,22D HMP(投影手段、第2の投影手段) 23 ロボット(物体) 23B〜23D ロボット(第2のロボット、物体) 24B 頭部カメラ(撮影手段、第2の撮影手段) 25B〜23D 位置・姿勢制御部(制御手段、第2の
制御手段) 26B〜26D 画像処理部(防ぐ手段) 27C 移動カメラ(撮影手段、第2の撮影手段) 27D 頭部カメラ(撮影手段、第2の撮影手段) 41E グラフィックエンジン(画像生成手段) 42E ロボット制御部(制御手段) RU 再帰性反射材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳田 康幸 東京都田無市緑町1丁目1番2−405号東 大多摩第2宿舎 (72)発明者 前田 太郎 東京都台東区谷中1丁目2番19号 (72)発明者 舘 ▲すすむ▼ 茨城県つくば市梅園2丁目31番14号 Fターム(参考) 3F059 AA10 DA01 DA05 DB03 EA00 4C341 LL30 5C054 CE11 CF08 FA00 FD02 HA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再帰性反射材が塗布されたロボットと、 前記ロボットをオペレータの動きに追従して動くように
    制御する制御手段と、 前記ロボットを観察する観察者の位置に対応する位置か
    ら前記オペレータの映像を撮影する撮影手段と、 前記観察者の位置から前記ロボットに向かって前記オペ
    レータの映像を投影する投影手段と、 を有することを特徴とする画像提示装置。
  2. 【請求項2】前記オペレータによる観察が可能であって
    再帰性反射材が塗布された第2のロボットと、 前記第2のロボットを前記観察者の動きに追従して動く
    ように制御する第2の制御手段と、 前記第2のロボットを観察するオペレータの位置に対応
    する位置から前記観察者の映像を撮影する第2の撮影手
    段と、 前記オペレータの位置から前記第2のロボットに向かっ
    て前記観察者の映像を投影する第2の投影手段と、 を有してなる請求項1記載の画像提示装置。
  3. 【請求項3】前記撮影手段は、前記ロボットを観察する
    観察者の視点に対応する位置に設けられ、 前記第2の撮影手段は、前記第2のロボットを観察する
    オペレータの視点に対応する位置に設けられ、 前記投影手段から前記ロボットに向かって投影される映
    像の光が前記第2の撮影手段に入射することを防ぐ手
    段、及び前記第2の投影手段から前記第2のロボットに
    向かって投影される映像の光が前記撮影手段に入射する
    ことを防ぐ手段が設けられてなる、 請求項3記載の画像提示装置。
  4. 【請求項4】再帰性反射材が塗布された物体と、 前記物体を変形させる手段と、 前記物体の変形した形状に対応する映像を生成する画像
    生成手段と、 前記観察者の位置から前記物体に向かって前記映像を投
    影する投影手段と、 を有することを特徴とする画像提示装置。
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