JP2000218752A - 多層フィルムおよびその用途 - Google Patents
多層フィルムおよびその用途Info
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Abstract
く、かつ高い引張強度を有する離型性のあるフィルムを
提供すること。 【解決手段】 表面側からポリ4−メチル−1−
ペンテン樹脂層、接着性樹脂層、耐熱性樹脂層の順に積
層された3層フィルム、または耐熱性樹脂層を中心とし
て、その両側に接着性樹脂層およびポリ4−メチル−1
−ペンテン樹脂層を積層した5層フィルムである。ここ
で、耐熱性樹脂は、4.6(kg/cm2)荷重下で測
定される熱変形温度が130℃以上、かつ140℃にお
ける降伏点応力が100(kg/cm2)以上を示す樹
脂であって、特にガラス転移点が130℃以上の非晶性
樹脂と融点が170℃以上の結晶性樹脂とからなるポリ
マーアロイが好ましい。
Description
性、電気絶縁性等の物性に優れた多層フィルムに関し、
より詳細には耐熱フィルム、離型フィルム、電気絶縁フ
ィルム等々の用途に幅広く利用可能な多層フィルム、お
よびその用途に関する。
いは架橋型粘着剤の成形体、また熱反応型薄膜フィル
ム、セラミック薄膜を製造する時には、離型フィルムな
いし離型紙を製造工程に組み込んで製造されることが一
般的になっている。
が、シリコーンコートフィルムあるいはシリコーンコー
ト紙と呼ばれているものであって、それらは、プラスチ
ックフィルムやクレーコート紙等の基材上に、シリコー
ン樹脂をコーティングし、かつシリコーン樹脂を硬化固
着させて製造されたものである。そこで使用されている
シリコーン樹脂には、熱硬化型と紫外線硬化型の二種類
があるが、樹脂の種類や硬化方法を変えても、塗膜を完
全に硬化密着させることは難しく、また使用時にその塗
膜が接触する製品へと移行することが難点になってい
る。
オロエチレンやテトラフルオロエチレン・パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体等で代表されるフッ素
系樹脂フィルムも使用されている。これらフッ素系樹脂
フィルムは、200℃以上の融点を有し、化学的に安定
なことから耐薬品性に優れ、かつ表面が不活性であるこ
とから離型性を有しており、これらの特性から離型フィ
ルムとしては優れた素材である。しかしながら前記した
特性の故に、逆にそのフィルムの成形は容易ではなく、
またフィルム成形装置には耐腐食性が要求され、その上
樹脂が高価でもあることから、広い範囲への利用には自
ずと限界があった。
メチル−1−ペンテン樹脂フィルムが知られている。こ
のフィルムは、高い融点、優れた離型性、および接触す
る製品への非移行性を有し、またフッ素系樹脂フィルム
よりも安価であることから、エポキシ樹脂を用いた複合
材料の製造時に離型フィルムとして使用されている。し
かしながら、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂は、2
30℃前後の高い融点を有しているものの、そのガラス
転移点は40〜50℃であるために、そのフィルムをガ
ラス転移点以上の温度で張力をかけて使用すると、フィ
ルムは変形することがあった。
は、ウレタン型またはエポキシ型などの反応型接着剤を
用い、耐熱強度を有する二軸延伸ポリエステルフィルム
とドライラミネーションして製造した複合フィルムの形
状で使用する方式がとられている。しかし、それでもな
お高温下でのより優れた寸法安定性が求められており、
また複合フィルム製造に伴うコスト高が避けられなかっ
た。
熱性や離型性を必要とする分野で使用されるフィルムに
おいて、優れた離型性を有しているが、シリコーンコー
トフィルムのように離型剤が製品へ移行することなく、
また加熱条件下で使用しても十分な引張強度と寸法安定
性を有し、そして安価なフィルムの提供を目的とする。
また本発明では、耐熱性、離型性、耐薬品性、電気絶縁
性等の特性を備え、かつ安価なフィルムの提供を目的と
する。
側からポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂からなる表面
層、接着性樹脂からなる中間接着層、耐熱性樹脂からな
る支持体層の順に積層された多層フィルム、および前記
の耐熱性樹脂からなる支持体層を中心にしてその両側に
接着性樹脂からなる中間接着層を介してポリ4−メチル
−1−ペンテン樹脂からなる表面層が積層された多層フ
ィルムに関する。
g/cm2)荷重下で測定される熱変形温度が130℃
以上、かつ140℃における降伏点応力が100(kg
/cm2)以上を示す樹脂である。
130℃以上の非晶性樹脂と融点が170℃以上の結晶
性樹脂との組み合わせからなるポリマーアロイであるこ
とが好ましく、例えばポリフェニレンオキサイド樹脂と
ポリアミド樹脂またはポリブチレンテレフタレート樹脂
とからなるポリマーアロイ、ポリアリレート樹脂とポリ
アミド樹脂またはポリエチレンテレフタレート樹脂とか
らなるポリマーアロイ、ポリカーボネート樹脂とポリエ
チレンテレフタレート樹脂またはポリアミド樹脂とから
なるポリマーアロイ等が挙げられる。特に、ポリフェニ
レンオキシド樹脂20〜95重量%およびポリアミド樹
脂5〜80重量%とからなるポリマーアロイが望まし
い。
ン重合体へ不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフ
ト共重合させた変性体を用いると、各層間が強固に接着
した多層フィルムが得られることから好ましい。
が小さく、かつ強度が高いことから、耐熱フィルム、離
型フィルム、電気絶縁フィルム等として好適である。
は、基本的には表面側からポリ4−メチル−1−ペンテ
ン樹脂からなる表面層、接着性樹脂からなる中間接着
層、耐熱性樹脂からなる支持体層の順に積層され一体化
された3層の構造、あるいは前記の改良構造体として、
耐熱性樹脂からなる支持体層を中心にして、その両側に
接着性樹脂からなる中間接着層およびポリ4−メチル−
1−ペンテン樹脂からなる表面層が積層され一体化した
5層の積層構造を有している。次に、各層を構成する樹
脂、層構成およびその応用技術について具体的に説明す
る。
は、4−メチル−1−ペンテンの単独重合体、あるいは
4−メチル−1−ペンテンとα−オレフィンとの共重合
体である。ここで、4−メチル−1−ペンテンと共重合
させるα−オレフィンとしては、炭素数が2〜20のオ
レフィンであって、例えばエチレン、プロピレン、1−
ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1
−ウンデセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−
ヘキサデセン、1−オクタデセン等であって、これらは
1種類であっても2種類以上を組み合わせて使用しても
よい。そして、α−オレフィンは、共重合体中に、0〜
20モル%、好ましくは0〜15モル%含有されている
ことが望ましい。
は、フィルム成形するに十分な流動性と、フィルムとし
ての十分な機械的強度を示す分子量を有していればよ
く、そのメルトフローレート(MFR)は0.5〜20
0、好ましくは5〜120(g/10分)の範囲にある
ことが望ましい。なお、MFRは、ASTM D−12
38に準拠し、260℃、5kg荷重下で測定された値
である。
樹脂は、チーグラー・ナッタ触媒やメタロセン触媒を使
用することによって、公知の方法で製造することができ
る。さらに、この表面層は、ポリ4−メチル−1−ペン
テン樹脂に、本発明の目的から逸脱しない範囲内で、他
の樹脂、エラストマー、あるいは添加剤や充填剤等を配
合することができる。
ル−1−ペンテン樹脂からなる表面層、およびその反対
側の耐熱性樹脂からなる支持体層の両方の層に接着性を
示し、かつ押出成形性を有する樹脂である。
酸基、酸無水物基、カルボニル基、水酸基、アミド基、
イミド基等の極性基を有するオレフィン系樹脂が使用で
きる。極性基を有するオレフィン系樹脂とは、極性基を
有するモノマーとα−オレフィンとの共重合体であっ
て、両モノマーのランダム共重合体、交互共重合体、グ
ラフト共重合体、ブロック共重合体のいずれの共重合体
形態であってもよい。また、この極性基を有するオレフ
ィン系樹脂は、オレフィン重合体を酸化等の手段で変性
した重合体であってもよい。
飽和カルボン酸またはその誘導体とのランダム共重合
体、それを金属イオン架橋したアイオノマー樹脂、ある
いはオレフィン重合体へ不飽和カルボン酸またはその誘
導体をグラフト共重合させたグラフト共重合体が好まし
い。
は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、テトラヒドロフタール酸、イタコン酸、シトラコン
酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ソルビン酸、ナジッ
ク酸(エンドシス−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5
−エン−2,3−ジカルボン酸)などのカルボン酸を挙
げることができる。
としては、不飽和カルボン酸の無水物、エステル、イミ
ド、アミド、酸ハライド、エポキシド等であり、具体的
には、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
グリシジルメタクリレート、無水マレイン酸、無水イタ
コン酸、無水シトラコン酸、無水ハイミック酸、塩化マ
レニル、マレイミド、マレイン酸モノメチル、マレイン
酸ジメチル、グリシジルマレエート等を挙げることがで
きる。
の中でも、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無
水マレイン酸、ナジック酸、ナジック酸無水物が好まし
く、特にアクリル酸および無水マレイン酸が好ましい。
これらの不飽和カルボン酸およびその誘導体は、1種ま
たは2種以上を組み合わせて使用することができる。
と不飽和カルボン酸またはその誘導体とのランダム共重
合体の例として、エチレン・アクリル酸共重合体、エチ
レン・メタクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸
・メタクリル酸メチル共重合体を挙げることができる。
また、前記の共重合体を金属イオンで架橋した、アイオ
ノマー樹脂も使用できる。
ト共重合体が挙げられる。グラフト共重合体の幹ポリマ
ーとなるオレフィン重合体の例としては、炭素数2〜1
0のα−オレフィンの単独重合体、およびそれらα−オ
レフィンどうしの共重合体が挙げられる。α−オレフィ
ンとしては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−
ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテ
ン、1−デセン等を使用することができる。これらの中
で、エチレンの単独重合体、プロピレンの単独重合体、
エチレンと少量のプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセ
ン、1−オクテン等との共重合体、プロピレンと少量の
エチレンや1−ブテン等との共重合体、4−メチル−1
−ペンテンの単独重合体、4−メチル−1−ペンテンと
炭素数2〜20のα−オレフィンとの共重合体等が、幹
ポリマーとして望ましい。
クリル酸グラフトポリエチレン、メタクリル酸グラフト
ポリエチレン、無水マレイン酸グラフトポリエチレン、
無水マレイン酸グラフトポリプロピレン、無水マレイン
酸グラフトポリ4−メチル−1−ペンテン等を挙げるこ
とができる。
るオレフィン重合体の存在下に極性基を有するモノマ
ー、例えば不飽和カルボン酸またはその誘導体を重合さ
せることによって製造することができる。この際、有機
または無機の過酸化物のようなラジカル開始剤を共存さ
せることにより、高いグラフト効率で共重合を進行させ
ることができる。また、この共重合反応は溶液状態で
も、あるいは溶融状態でも行うことができる。
たはその誘導体の含量は、0.01〜10重量%、好ま
しくは0.05〜5重量%である。本発明に係わる多層
フィルムにおいて、層間の接着強度を高くし強固な多層
フィルムとする場合には、前記の不飽和カルボン酸また
はその誘導体の含量を高く設定し、また層間の接着強度
をそれほど高くする必要のない場合には、前記の含量を
小さく設定すればよい。必要とする不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体の含量は、共重合時の重合条件を変える
ことによって調整できるし、また、予め高含量の共重合
体を製造しておき、その後未変性の重合体を配合して希
釈し、望みの不飽和カルボン酸またはその誘導体の含量
に調整することもできる。
ト共重合体と未変性の重合体とのブレンドは、望みの不
飽和カルボン酸またはその誘導体の含量に調整する手法
として、また接着性樹脂を改質する手法として重要であ
って、特に後者では、使用する未変性重合体の性状によ
って、接着性樹脂層の柔軟性、耐熱性、耐衝撃性等の物
性を変えることができる。例えば、希釈重合体としてポ
リ4−メチル−1−ペンテンを使用すると耐熱性が向上
し、また表面層のポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂と
の接着性も増す。他方、エラストマーとしての物性を有
するエチレン・α−オレフィン共重合体等を配合する
と、柔軟性、接着性、および耐衝撃性が向上する。この
接着性樹脂からなる層へは、本発明の目的から逸脱しな
い範囲内で、他の樹脂、エラストマー、添加剤等を配合
することができる。
チル−1−ペンテン樹脂層の引張強度不足を補う役割を
担うものであり、4.6(kg/cm2)荷重下で測定
された熱変形温度が130℃以上であり、かつ140℃
における降伏点応力が100(kg/cm2)以上、よ
り好ましくは150(kg/cm2)以上、さらに好ま
しくは200(kg/cm2)以上の樹脂から構成され
た耐熱性樹脂から得られる層である。ここで、熱変形温
度はASTM D648に準拠して測定される値であ
り、降伏点応力はASTM D−882に準拠して測定
される値である。なお、この多層フィルムを高温下で、
高い張力をかけて用いる場合には、18.6(kg/c
m2)荷重下で測定された熱変形温度が、130℃以上
の樹脂を用いることがより好ましい。
係わる多層フィルムが使用される高温環境下、例えば1
20〜200℃において、高い引張張力や巻取張力をか
けられても、多層フィルム自身が変形しないと言う要請
に応えることのできる耐熱引張強度を示す耐熱性樹脂か
ら構成される層である。また、このような支持体層を構
成する樹脂は、後述する多層フィルムの共押出成形によ
る製造方法において、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹
脂の成形温度、一般に260〜320℃で、高い流動性
を有するポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂とのダイ内
積層を可能にする。
は、一般にポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンオキ
サイド樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリアリレート樹脂等
の非晶性樹脂、あるいはポリアミド樹脂、ポリエステル
樹脂等の結晶性樹脂、およびそれら非晶性樹脂と結晶性
樹脂とのアロイで代表される耐熱性樹脂を挙げることが
できる。
点(Tg)が130℃以上の非晶性樹脂と、融点(T
m)が170℃以上の結晶性樹脂とからなるポリマーア
ロイが挙げられる。ここで、Tgはディラトメトリー法
で求められる値であり、TmはDSC測定における融解
ピーク温度から求められる値である。このポリマーアロ
イにおいて、非晶性樹脂は、それが持つ高いガラス転移
点によって、多層フィルムが高い使用温度下での張力を
受けて変形することを防止する機能を果たし、結晶性樹
脂は、流動性と耐薬品性の改良に寄与している。通常は
両者の相溶性改良のために第3成分として相溶化剤が加
えられ、モルホロジー的に両者のミクロ分散を可能にし
ている。
は次の組み合わせを例示することができる。 (a)ポリフェニレンオキサイド樹脂(Tg;210
℃)とポリアミド樹脂(ナイロン−6のTm;220
℃、ナイロン−6,6のTm;260℃)とを主成分と
するポリマーアロイ (b)ポリフェニレンオキサイド樹脂とポリブチレンテ
レフタレート樹脂(Tm;221℃)とを主成分とする
ポリマーアロイ
合フタル酸とビスフェノールAから得られるポリアリレ
ート樹脂(Tg;193℃)と、ナイロン−6、ナイロ
ン−6,6、ナイロン−11、ナイロン−12、ナイロ
ン6,10、ナイロン−6,12、ナイロン−MXD6
をはじめとするポリアミド樹脂とを主成分とするポリマ
ーアロイ (d)同様のポリアリレート樹脂とポリエチレンテレフ
タレート樹脂とを主成分とするポリマーアロイ
℃)とポリエチレンテレフタレート樹脂(Tm;256
℃)とを主成分とするポリマーアロイ (f)ポリカーボネート樹脂(Tg;150℃)とポリ
エチレンテレフタレート樹脂とを主成分とするポリマー
アロイ (g)ポリカーボネート樹脂とポリアミド樹脂とを主成
分とするポリマーアロイ。
サイド樹脂とポリアミド樹脂とを主成分とするポリマー
アロイは、耐熱性、引張強度、および流動性のバランス
と言う観点から好適である。以下、このポリフェニレン
オキサイド樹脂とポリアミド樹脂とを主成分とするポリ
マーアロイについて詳細に説明する。
キサイド樹脂、ポリアミド樹脂、そして必要に応じて互
いの相溶性を増し、分散性を高めるための相溶化剤が加
えられ、アロイ化されている。このような樹脂組成物
は、既に市販されており、例えば、ノリルGTX−60
13、GTX−600、GTX−910(日本ジーイー
プラスチック(株))、ユピエースNX7000、レニ
ーNX5000(三菱ガス化学(株))等の商品名で入
手することができる。また、その製法は、特開平10−
60266、10−114857号公報に開示されてい
る。
ついて説明する。ポリフェニレンオキサイド樹脂は、次
の一般式で表されるフェノール化合物を酸化カップリン
グ触媒および酸素の存在下で、酸化カップリング反応を
行わせて製造される重合体である。
々独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、置
換炭化水素基から選ばれる基であり、それらの内少なく
とも一つは水素原子である。R1〜R5の例としては、水
素、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、クロロエチル、ヒドロキシメチル、ヒ
ドロキシエチル、カルボキシエチル、メトキシカルボニ
ルエチル、シアノエチル、フェニルエチル、フェニル、
メチルフェニル、エチルフェニル、クロロフェニル、ジ
メチルフェニル、ベンジル等の基を挙げることができ
る。
は、フェノール、o、mまたはp−クレゾール、2,6
−、2,5−、2,4−または3,5−ジメチルフェノ
ール、2−メチル−6−フェニルフェノール、2,6−
ジフェニルフェノール、2,6−ジエチルフェノール、
2−メチル−6−エチルフェノール、2,3,5−、ま
たは2,3,6−、または2,4,6−トリメチルフェ
ノール、3−メチル−6−t−ブチルフェノールおよび
2−メチル−6−アリルフェノール等が挙げられる。こ
れらのフェノール化合物は、1種または2種以上を組み
合わせて使用することもできる。
フェノールA、テトラブロモビスフェノールA、レゾル
シン、ハイドロキノン等の二価フェノールや多価フェノ
ール類とを共重合させてもよい。
−ジメチルフェノール単独重合体、2,6−ジメチルフ
ェノールと少量の3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ルまたは2,3,6−トリメチルフェノールとの共重合
体である。
ド基(−CONH−)を有する脂肪族または芳香族の熱
可塑性樹脂である。その例としては、ナイロン−4、ナ
イロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン−12、ナイ
ロン−6,9、ナイロン−6,10を挙げることができ
る。また、テレフタール酸とトリメチルヘキサメチレン
ジアミンとから得られるポリアミド、アジピン酸とアゼ
ライン酸および2,2−ビス(p−アミノシクロヘキシ
ル)−プロパンから得られるポリアミド、テレフタール
酸と4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンから得
られるポリアミドも使用することができる。さらに、ナ
イロン−6,6とナイロン−6との共重合体である66
/6ナイロンや、6/12ナイロン共重合体でもよい。
g/cm2)荷重下で測定される熱変形温度130℃以
上、かつ140℃における降伏点応力100(kg/c
m2)以上の物性を持たせるために、組成物中に占める
ポリフェニレンオキサイド樹脂とポリアミド樹脂との好
都合な混合割合は、ポリフェニレンオキサイド樹脂が2
0〜95、好ましくは30〜80重量%、およびポリア
ミド樹脂が5〜80、好ましくは20〜70重量%の範
囲にあることが望ましい。この混合範囲内にあると、押
出加工性、耐熱性、および機械的強度に優れた組成物が
得られる。
ド樹脂との相溶性を改良し、分散性を高めるために、必
要に応じて相溶化剤が混合に際して配合される。互いの
相溶性が改良されるならば任意の相溶化剤が使用でき、
その種類は限定されないが、中でも飽和または不飽和の
カルボン酸が好ましい。そのカルボン酸の例としては、
無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、メチルコハク酸、無水
コハク酸、アジピン酸、セバチン酸等が挙げられる。
ド樹脂および相溶化剤を溶融混練りすることによって、
互いに均一分散したポリフェニレンオキサイド樹脂とポ
リアミド樹脂との組成物であるポリマーアロイが得られ
る。溶融混練りに際して、一軸または二軸の押出機を使
用することが望ましい。
アミド樹脂との組成物には、その耐衝撃性や加工性等を
向上させるために、ゴム状重合体、その変性体、スチレ
ン系樹脂、ゴム変性スチレン系樹脂等を適宜配合するこ
とができる。
ン、ブタジエン・スチレン共重合体、エチレン・プロピ
レン共重合体、エチレン・プロピレン・ジエン共重合
体、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリアクリル
酸エステル、ポリウレタン等を挙げることができる。ま
た、ゴム状重合体の変性体としては、前記のゴム重合体
を不飽和ジカルボン酸またはその誘導体で変性したポリ
マーがある。その不飽和ジカルボン酸またはその誘導体
としては、マレイン酸、フマル酸、クロロマレイン酸、
シス−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、こ
れらの無水物、エステル、アミド、イミド等を例示する
ことができる。これらの中でも、マレイン酸および無水
マレイン酸が好ましい。
スチレン・α−メチルスチレン共重合体、スチレン・ア
クリロニトリル共重合体、スチレン・アクリロニトリル
・ジエン共重合体等が例示される。また、ゴム変性スチ
レン系樹脂としては、ブタジエン系ゴム変性ポリスチレ
ン、ブタジエン系ゴム変性スチレン・アクリロニトリル
共重合体、アクリルゴム変性ポリスチレン、アクリルゴ
ム変性スチレン・アクリロニトリル共重合体、エチレン
・プロピレン共重合体変性ポリスチレン、エチレン・メ
チルメタクリレート共重合体変性ポリスチレン等を例示
することができる。
イド樹脂とポリアミド樹脂とを主成分としたポリマーア
ロイは、機械的強度、耐溶剤性、耐熱性等の物性に優れ
ており、3層ないし5層フィルムの支持体層を形成する
素材として好適である。特に、このポリマーアロイは伸
度が小さくかつ降伏点応力が大きいことから、変形に対
する抵抗力が高いことを示しており、高温下で負荷のか
かる条件の下で使用する支持体としては、好ましく使用
できるものである。
脂とポリアミド樹脂とを主成分としたポリマーアロイの
製造方法は、他のポリマーアロイであっても同様に行う
ことができる。特に、4.6(kg/cm2)荷重下で
測定される熱変形温度が130℃以上、かつ140℃に
おける降伏点応力が100(kg/cm2)以上の物性
を発現させるためには、次に説明する組成割合でアロイ
化することが望ましい。
リブチレンテレフタレート樹脂とのアロイでは、ポリフ
ェニレンオキサイド樹脂は20〜95、好ましくは30
〜80重量%、ポリブチレンテレフタレート樹脂は5〜
80、好ましくは20〜70重量%である。
脂またはポリエチレンテレフタレート樹脂とのアロイで
は、ポリアリレート樹脂は40〜95、好ましくは60
〜90重量%、ポリアミド樹脂またはポリエチレンテレ
フタレート樹脂は5〜60、好ましくは10〜40重量
%の組成である。
レフタレート樹脂とのポリマーアロイでは、ポリサルホ
ン樹脂は40〜95重量%、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂は5〜60重量%の組成である。
ンテレフタレート樹脂とのアロイでは、ポリカーボネー
トが60〜95、好ましくは70〜90重量%、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂は5〜40、好ましくは10
〜30重量%である。
樹脂とのアロイでは、ポリカーボネート樹脂は55〜9
5、好ましくは60〜90重量%、ポリアミド樹脂は5
〜45、好ましくは10〜40重量%である。
チル−1−ペンテン樹脂からなる表面層、接着性樹脂か
らなる中間接着層、耐熱性樹脂からなる支持体層の順に
積層された3層のフィルムである。このフィルムでは、
表面側のポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂からなる層
は、耐熱性、離型性、電気絶縁性、透明性を発揮する機
能層として使われ、裏面の耐熱性樹脂からなる層は、耐
熱性および機械的強度に優れた支持体層として機能する
ものである。従って、層構成はそれ等機能に応じた層厚
とすればよく、通常両層共に10〜100μmである。
中間の接着性樹脂からなる層は、表面層および支持体層
を接合する機能として設ける層であることから、必要と
する接着強度に応じた層厚とすればよく、通常5〜50
μmである。
−ペンテン樹脂からなるフィルムと、耐熱性樹脂からな
るフィルムとの間に、接着性樹脂を塗布ないし押出ラミ
ネートし、両層を接合することによって製造できる。し
かし、より効率的にかつ安価に製造するには、また各層
間の接着強度を高めつつ製造するためには、表面層、中
間接着層、および支持体層を構成する各樹脂を別々の押
出機から溶融して押出し、ダイリップで各層を接合する
いわゆる共押出法で製造する方法が最も好ましい。
ルム、耐熱フィルム、電気絶縁フィルム、金属蒸着フィ
ルム等として使用できる。また、このフィルムの支持体
層側に接着剤層を介して基材を接合することによって、
一層強度補強と形状安定化を図った同用途向けの積層材
料を提供することができ、用途を拡大させることができ
る。基材としては、織布、不織布、紙、合板、金属箔等
が使用でき、接着剤層としては支持体層および基材の両
者を接着できる接着剤であればいかなるものでもよく、
前記した接着性樹脂も使用できる。
は、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂からなる表面
層、接着性樹脂からなる中間接着層、耐熱性樹脂からな
る支持体層、接着性樹脂からなる中間接着層、ポリ4−
メチル−1−ペンテン樹脂からなる表面層の順に積層さ
れた5層フィルムである。各層は、基本的には前記の3
層フィルムの各層と同様の機能を有しているが、支持体
層を中心にして面対称の層構成をとっていることから、
フィルム、シートとしても、またテープとしても形態安
定性に優れている。このような特徴を有していることか
ら、この5層フィルムは、離型フィルム、耐熱フィル
ム、電気絶縁フィルム、金属蒸着フィルム等として好適
に使用できる。
は、表面側のポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂からな
る層の外表面上に各種のコーティング剤またはアンダー
コーティング剤を塗布することによって、表面硬度や表
面光沢等の表面改質を図ることができるし、また着色や
金属蒸着などの手段によって表面保護ないし表面装飾を
図ることもできる。そして、さらにその表面を別のコー
ティング剤ないしトップコーティング剤で覆うこともで
きる。これらの方法によって、本発明に係わる多層フィ
ルムは一層その用途を拡大させることができる。
明するが、本発明はそれ等実施例によって限定されるも
のではない。まず、ここで共通的に使用した樹脂につい
て説明する。
(PMP) 4−メチル−1−ペンテンと1−デセンとの共重合体で
あって、1−デセン含量は3重量%、密度は0.835
(g/cm3)、MFRは26(g/10分)である。
した無水マレイン酸グラフトポリエチレン(グラフト
率;2.1(g/100g−ポリマー)、密度;0.9
60(g/cm3)、MFR;1.2(g/10分))
10重量%、(a)と同じポリ4−メチル−1−ペンテ
ン樹脂85重量%、およびエチレン・プロピレンランダ
ム共重合体5重量%をまずドライブレンドし、次に27
0℃に設定した40mmφ一軸押出機へ供給して混練
り、造粒した。
い、無水マレイン酸グラフトポリエチレン2.5重量
%、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂95.5重量
%、エチレン・プロピレンランダム共重合体2.0重量
%からなるペレットを、(b)と同様の操作で得た。
ミドポリマーアロイ(PPO) ポリフェニレンオキサイド樹脂とナイロン−6樹脂とを
主成分とする組成物であって、日本ジーイープラスチッ
ク(株)製品(商品名 ノリルGTX6013)を使用
した。密度は1.07(g/cm3)、4.6(kg/
cm2)荷重下での熱変形温度(HDT)は175℃、
140℃における降伏点応力は340(kg/cm2)
であった。
にスリットし、引張試験機を用いて300(mm/分)
の引張り速度で180度剥離させた時の接着力で示し
た。また、引張り試験は、20℃、65%RHの条件下
で、ASTM D−882に準拠して行った。
φ)を用意し、第1の押出機にポリフェニレンオキサイ
ド・ポリアミドポリマーアロイ(PPO)を供給し、押
出機先端部を310℃に設定して樹脂を可塑化した。第
2の押出機には、接着性樹脂(MAN−PO−1)を供
給し、押出機先端部を260℃に設定して樹脂を可塑化
した。第3の押出機には、ポリ4−メチル−1−ペンテ
ン樹脂(PMP)を供給し、押出機先端部を260℃に
設定して樹脂を可塑化した。可塑化した樹脂を分配アダ
プターへ導き、300℃に温度設定したTダイを通し
て、PMP/MAN−PO−1/PPO/MAN−PO
−1/PMPなる層構成の5層フィルムを引き取った。
0μmで、層構成はPMP(20μm)/MAN−PO
−1(20μm)/PPO(40μm)/MAN−PO
−1(20μm)/PMP(20μm)であった。フィ
ルム物性を表1に記載した。
よびMAN−PO−1層とPPO層との間の接着は両者
とも強固で、共に剥離不能であった。また、140℃で
3(kg/30mm幅)の荷重をかけた時のフィルム伸
度は3%と小さかった。従って、高温下で使用できる離
型フィルム、離型ベルトとしての性能を有していること
がわかった。
機に供給した接着性樹脂(MAN−PO−1)を接着性
樹脂(MAN−PO−2)に代えた以外は実施例1と同
様に行い、同じ層構成の5層共押出フィルムを得た。
MP層とMAN−PO−2層との間の接着は強固で、剥
離不能であった。MAN−PO−2層とPPO層との間
の接着強度は、500(g/30mm幅)で、実用上十
分な強度であった。また、140℃での降伏点応力は2
90(kg/cm2)であり、140℃で3(kg/3
0mm幅)の荷重をかけた時のフィルムの伸度は3%と
小さかった。従って、高温下で使用できる離型フィル
ム、離型ベルトとしての性能を有していることがわかっ
た。
脂を使用しなかった以外は実施例1と同様に行い、2種
3層のPMP/PPO/PMP共押出フィルムを得た。
総厚は120μmで、層構成はPMP(40μm)/P
PO(40μm)/PMP(40μm)であった。フィ
ルム物性を表1に併せて示したが、PMP層とPPO層
との間の接着強度は10(g/30mm幅)と小さいも
のであった。
−メチル−1−ペンテン樹脂(PMP)を供給し、押出
機先端部の樹脂温度を290℃にして樹脂を可塑化し、
290℃に設定したTダイより押出して、120μm厚
のPMP単層フィルムを得た。フィルム物性を表1に記
載したが、120℃における降伏点応力が50(kg/
cm2)で、また140℃で3(kg/30mm幅)の
荷重下で測定した引張り伸度は1000%以上であっ
た。
4−メチル−1−ペンテン樹脂からなる表面層/接着性
樹脂からなる中間接着層/耐熱性樹脂からなる支持体層
で構成された3層フィルム、およびポリ4−メチル−1
−ペンテン樹脂からなる表面層/接着性樹脂からなる中
間接着層/耐熱性樹脂からなる支持体層/接着性樹脂か
らなる中間接着層/ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂
からなる表面層で構成された5層フィルムの層構成をと
ったことにより、耐熱性、離型性、電気絶縁性、透明性
を有するフィルムが得られた。特に、この多層フィルム
は、高温下においても伸度が小さく、かつ高強度を維持
していることから、高温下で張力のかかる条件下で使用
される用途、特に離型フィルムに適していることがわか
った。
Claims (11)
- 【請求項1】表面側からポリ4−メチル−1−ペンテン
樹脂からなる表面層、接着性樹脂からなる中間接着層、
そして耐熱性樹脂からなる支持体層の順に積層されてお
り、ここで耐熱性樹脂が4.6(kg/cm2)荷重下
で測定される熱変形温度130℃以上、かつ140℃に
おける降伏点応力100(kg/cm2)以上を示す樹
脂であることを特徴とする多層フィルム。 - 【請求項2】耐熱性樹脂からなる支持体層を中心にし
て、その両側に接着性樹脂からなる中間接着層を介して
表面側にポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂からなる表
面層が積層されており、ここで耐熱性樹脂が4.6(k
g/cm2)荷重下で測定される熱変形温度130℃以
上、かつ140℃における降伏点応力100(kg/c
m2)以上を示す樹脂であることを特徴とする多層フィ
ルム。 - 【請求項3】前記の耐熱性樹脂が、ガラス転移点130
℃以上の非晶性樹脂と融点170℃以上の結晶性樹脂と
からなるポリマーアロイであることを特徴とする請求項
1または2記載の多層フィルム。 - 【請求項4】前記の耐熱性樹脂が、ポリフェニレンオキ
サイド樹脂と、ポリアミド樹脂またはポリブチレンテレ
フタレート樹脂とからなるポリマーアロイであることを
特徴とする請求項1または2記載の多層フィルム。 - 【請求項5】前記の耐熱性樹脂が、ポリフェニレンオキ
サイド樹脂20〜95重量%およびポリアミド樹脂5〜
80重量%とからなるポリマーアロイであることを特徴
とする請求項1または2記載の多層フィルム。 - 【請求項6】前記の耐熱性樹脂が、ポリアリレート樹脂
と、ポリアミド樹脂またはポリエチレンテレフタレート
樹脂とからなるポリマーアロイであることを特徴とする
請求項1または2記載の多層フィルム。 - 【請求項7】前記の耐熱性樹脂が、ポリカーボネート樹
脂と、ポリエチレンテレフタレート樹脂またはポリアミ
ド樹脂とからなるポリマーアロイであることを特徴とす
る請求項1または2記載の多層フィルム。 - 【請求項8】前記の接着性樹脂が、オレフィン重合体へ
不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフト共重合さ
せた変性体であることを特徴とする請求項1〜7のいず
れかに記載の多層フィルム。 - 【請求項9】前記の各層が、共押出法によって積層成形
されたものであることを特徴とする請求項1〜8のいず
れかに記載の多層フィルム。 - 【請求項10】請求項1記載の多層フィルムの耐熱性樹
脂からなる支持体層の外側に、さらに接着剤層を介して
基材層を積層してなることを特徴とする積層体。 - 【請求項11】請求項1〜9のいずれかに記載の多層フ
ィルムからなることを特徴とする離型フィルム。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP32518199A JP4321693B2 (ja) | 1998-11-26 | 1999-11-16 | 多層フィルムおよびその用途 |
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|---|---|---|---|
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| JP33532298 | 1998-11-26 | ||
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-
1999
- 1999-11-16 JP JP32518199A patent/JP4321693B2/ja not_active Expired - Lifetime
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