JP2000219137A - 走行装置の連結機構および走行装置 - Google Patents

走行装置の連結機構および走行装置

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JP2000219137A
JP2000219137A JP11021826A JP2182699A JP2000219137A JP 2000219137 A JP2000219137 A JP 2000219137A JP 11021826 A JP11021826 A JP 11021826A JP 2182699 A JP2182699 A JP 2182699A JP 2000219137 A JP2000219137 A JP 2000219137A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スノーボードやスケートボードと同様に体重
をシフトして方向を制御することができ、さらに悪路も
走行可能な4輪を備えた走行装置において、直進安定性
のさらに高いものを提供する。 【解決手段】 シャフト4とフレーム6の連結機構60
において、左右のコイルバネ71をフレーム6が右側に
旋回したときは右側のコイルバネだけが独自に変位する
ようにする。これにより、左右のコイルバネ71の抵抗
がフレームの旋回方向に対し独立して抵抗として作用す
るので路面の凹凸によってシャフト4とフレーム6との
角度が急激に変わるのを防止できる。このため、路面の
凹凸によるばたつきを防止でき直進安定性の良い走行装
置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員が乗る走行板
を4輪で支持し、乗員の体重移動により操舵できる走行
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ローラーに支持されたボード上に乗員が
乗り、バランスを取りながら適当な方向に移動できるス
ケートボードに対し、径の大きな車輪を用いてボードを
支持し、凹凸のある荒れ地などを安定して走行できるよ
うになった走行装置が開発されている。この走行装置
は、走行板、マウンテンボード、あるいは4輪ボードな
どと称されており、レジャーあるいはスポーツに用いら
れている。
【0003】図5および図6に、そのような走行装置の
一例を示してある。この走行装置1は、前後に配置され
た2組の車輪2aおよび2b、3aおよび3bと、これ
らの車輪をそれぞれ接続するパイプ状のシャフト4およ
び5と、これらのシャフト4および5を接続するパイプ
状のフレーム6とを備えている。2本のシャフト4およ
び5は、その中央でフレーム6とほぼH字型に組み合わ
されている。後方のシャフト5には、30〜50cc程
度の小型のガソリンエンジン30が搭載されており、こ
のエンジン30の回転力が駆動ベルト40を介して後方
の車輪3bに伝達され、エンジン30の駆動力によって
走行装置1は自走できるようになっている。エンジン3
0の上方には、フレキシブルチューブなどによってフレ
キシブルに動く支持部材50が延びており、その先端に
制御用のレバー51が取り付けられ、ユーザーがフレー
ム6に立ち乗った状態でエンジン30の操作ができるよ
うになっている。さらに、エンジン30の側方にはディ
スクブレーキ35も設けられており、制御レバー51に
よってエンジン30と連動して制御できるようになって
いる。
【0004】フレーム6は、中央部6aが水平に延びた
パイプ状の部材で形成され、その前方の端6bおよび後
方の端6cが水平な中央部6aからほぼ45度の角度で
鉛直上方に向かって傾き、シャフト4および5に繋がる
接続部分となっている。フレーム6の中央部6aにはユ
ーザ(乗員)を搭載するための足載板10aおよび10
bが取り付けられている。したがって、ユーザ55は、
これらの足載板10aおよび10bに脚部56を載せた
り、あるいはホルダー12によって固定することにより
走行装置1に搭乗し、操作することができる。
【0005】この走行装置1は、フレーム6はシャフト
4および5に対し下方に位置して重心が低く安定した状
態でユーザを載せることができる。さらに、フレーム6
の前後6bおよび6cが傾斜しているので、フレーム6
に対し左右に乗員が加重するとフレーム6に対するシャ
フト4および5の角度が変わり、加重された方向に旋回
する。また、フレーム6に対しシャフト4および5を上
方にセットできるので、重心を高くせずに径の大きな車
輪を装着することが可能であり、凹凸の乗り越え性が良
く、細かな凹凸にそれほど左右されずに悪路でも走行で
きるなどの利点を備えている。
【0006】したがって、ユーザーは、走行装置に立ち
乗った状態で、左右あるいはその他の適当な方向に自己
の体重を移動(シフト)してバランスを調整することに
より、適当な方向に走行装置1の進行方向を向けること
ができる。また、エンジン30とブレーキ35を制御レ
バー51で制御することにより、斜面を下るのみなら
ず、平地の走行を楽しんだり、斜面を登ることも可能な
走行装置である。
【0007】図7に、フレーム6を各々のシャフト4お
よび5に接続し、フレーム6の動きを弾性的に伝達する
連結機構20aおよび20bの詳しい構造を示してあ
る。図7に示したものは、前方のシャフト4とフレーム
6の接続機構20aであるが、後方のシャフト5とフレ
ーム6の接続機構20bも同様の構成である。この接続
機構20aは、フレーム6の接続部分6bを挿入し、フ
レーム6を回転可能な状態で支持する支持パイプ23を
備えており、支持パイプ23が受け板28aおよび28
bによりシャフト4に固定されている。一方、フレーム
の接続部分6bには接続部分6bと共に旋回するように
支持金具24が取付けられており、その両側でフレーム
6の左右となる位置にサスペンションとなるコイルバネ
21aおよび21bが取付けられている。バネ21aお
よび21bは、一方の端が支持金具24に対し調整用の
ボルト25を介して接続され、他方の端がシャフト4の
中央部分に取り付けられた受け金具29に接続されてい
る。
【0008】連結機構20aの動きを説明する。ユーザ
が体重をシフトしてフレーム6が旋回すると、シャフト
4にフレームを接続する部分6bが中央部分6aに対し
て傾いているので、その傾きに応じてシャフト4とフレ
ーム6の角度が変わり進行方向が変わる。また、フレー
ム6が旋回すると平衡な状態となっていたばね21aお
よび21bの一方が縮み、他方が延びるのでフレーム6
の旋回に対し逆らう方向に力が発生し抵抗となる。した
がって、体重をかけても急激にフレーム6が旋回するこ
とはなく旋回量を微調整でき、また、体重をシフトして
加えた力に対し適度な抵抗感が得られるので深い弧を描
くのが容易となる。さらに、逆方向に体重をシフトする
ときの反発力が得られる。したがって、バネ21aおよ
び21bを介してフレーム6の旋回力をシャフト4に伝
達することにより操作性能が非常良く、乗り心地の良い
走行装置を提供することができる。このため、山の斜面
に位置するゲレンデを夏期に走行して冬期のスノーボー
ドのような感覚を楽しんだり、マウンテンサイクルのよ
うに凹凸の多い斜面を滑り下る感覚を楽しむことができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この走行装置1はエン
ジンを搭載しているので、斜面に加えて水平な場所でも
走行を楽しむことができる。多少の凹凸のある荒れ地な
どのいろいろな走行条件のもとで様々な走行が楽しめ、
例えば、スラロームのように、体重移動を繰り返して所
定のコースにしたがって走行し、そのときの時間を競っ
たり、あるいは、多少の凹凸のあるところを直線的に走
行してスピードを競うことなどが考えられている。
【0010】しかしながら、この走行装置は、道路の凹
凸に車輪が取られてシャフトがフレームに対して旋回す
ると、フレームの上で加重を急激に加えたのと同じ状態
となって急激に走行方向が変わってしまう可能性があ
る。また、それほど大きくない凹凸が続くような路面で
も、それぞれの凹凸を通過するたびに足元が動くので体
重のバランスが変わりやすく走行方向を安定させること
が難しい。すなわち、直進状態においては連結装置20
aおよび20bの左右のバネ21aおよび21bが平衡
状態なので、ほとんど力を加えなくてもフレーム6が左
右に旋回する。このため、凹凸があってシャフトとフレ
ームの角度が変わったり、体重が微妙にシフトしただけ
でも走行装置の舵が切れてしまう。スラローム走行で
は、常に体重をある方向に移動した状態で乗っているの
で走行方向が安定しやすいのに対し、凹凸のある路面で
は所定の方向に安定して直進走行させるために十分な熟
練が必要となる。
【0011】そこで、本発明においては、多少の凹凸が
あっても安定して走行方向を維持することができる、直
進安定性の良い走行装置を提供することを目的としてい
る。また、直進安定性をよくすると、逆にスラロームを
行うときの操舵性能が犠牲になることが多いが、直進安
定性と共に操舵性能も良い走行装置を提供することも本
発明の目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、前後に配置された2組の車輪がそれぞれ回転可能
に取り付けられた2本のシャフトをそれらの略中央でフ
レームにより連結し、このフレームに搭乗した乗員の左
右の加重により操舵可能な走行装置において、シャフト
とフレームを連結する連結機構を改善することにより直
進安定性の良い走行装置が提供できるようにしている。
すなわち、本発明の連結機構は、フレームの左右の旋回
をシャフトに伝達可能なように配置された一対の弾性部
材を備えており、フレームが一方に旋回するとその方向
加重を伝達する弾性部材が変位し、他方の弾性部材は変
位しないようにしている。そして、2本のシャフトの少
なくとも一方に本発明の連結機構によりフレームが取付
けられた走行装置を提供するようにしている。
【0013】本発明の連結機構を用いた走行装置におい
ては、連結機構の左右に加重を伝達する弾性部材が連動
して動かないので、直進走行するときでも左右それぞれ
の弾性部材による抵抗力が独立して得られる。したがっ
て、路面に凹凸などがあってもフレームが極めて容易に
回転してしまうことはなく、走行方向は大きく変化しな
い。このため、直進安定性が改善される。特に、凹凸が
小さい場合は、シャフトとフレームの角度がほとんど変
化しなくなるので凹凸によるばたつきを抑えることがで
き、安定して走行できる。
【0014】一方、乗員が左右の方向に加重したとき
は、左右それぞれの弾性部材による力が働き、他方の弾
性部材による反発力は作用しない。このため、左右の弾
性部材の設定を独立して変えられるので、左右それぞれ
の操作感(抵抗力)を個々に設定できる。このため、乗
員の技量あるいは個性などに合わせて左右の操舵特性を
変えることができる。したがって、各々の弾性部材の初
期変位を調整可能な第1の設定部を設け、自由に設定で
きるようにすることがさらに望ましい。
【0015】また、左右の弾性部材が連動しないように
してあるので、フレームの旋回に対しシャフトがすぐに
反応しないような遊びを設けることも可能となる。そし
て、各々の弾性部材の応答性を調整可能な第2の設定部
を設けることにより左右の遊びを自由に調整できるよう
にすることがさらに望ましい。
【0016】このように本発明の走行装置により、直進
走行性能を向上でき、また、スラローム時の操舵感も向
上できる。したがって、斜面を直線的に滑走したり、ス
ラロームをさらに良い条件で楽しむことができる。この
ため、自走する能力のない走行装置においても有用であ
るが、車輪のうち、少なくとも1つの車輪を駆動する駆
動装置を備えた自走可能な走行装置は直線的に走行する
ことが多いので本発明は特に有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に、本発明に係る走行装置の
連結機構の部分を正面から見た様子を示し、図2に、上
方から見た様子を示してある。さらに、図3に、連結機
構の部分の断面を示してある。この連結機構60は、先
に図5および図6に基づき説明した走行装置1の連結機
構20aおよび20bに代えて用いられるものであり、
走行装置1の全体的な構成については説明を省略する。
【0018】以下においては、連結機構60により前方
のシャフト4とフレーム6を連結しているとして説明す
る。連結装置60は、フレーム6の接続部分6bを挿入
し、回転支持することができる支持パイプ63を備えて
おり、この支持パイプ63が受け板68aおよび68b
により前方のシャフト4に固定されている。シャフト4
の中央部分に受け金具69が取り付けられており、受け
板68aおよび68bが受け金具69に溶接されてい
る。したがって、本例の連結機構60により、フレーム
6はシャフト4に対し回転可能な状態で固定される。
【0019】支持パイプ63には、さらに、左右一対の
加重伝達部材70aおよび70bが回転可能に取り付け
られている。各々の伝達部材70aおよび70bは、フ
レーム6に加えられた左右の力を弾性的にシャフト4に
伝達するためのコイルバネ71と、このコイルバネ71
を支持すると共にフレーム6の旋回力を受ける受動プレ
ート72と、この受動プレート72から支持パイプ63
に向かって伸びたアーム73とを備えており、アーム7
3が支持パイプ63に対し回転可能に取り付けられてい
る。各々の伝達部材70aおよび70bのコイルバネ7
1は一端71aが受動プレート72に取り付けられ、他
端71bがシャフト4に固定された受け金具69に取り
付けられている。また、各々のコイルバネ71は受動プ
レート72が旋回することを考慮して旋回方向と逆方向
に傾いて取り付けられている。
【0020】一方、フレーム6bには能動プレート61
が溶接により固定されており、この能動プレート61が
左右の伝達部材70aおよび70bの受動プレート72
の間に位置するようになっている。
【0021】本例の連結機構60を採用した走行装置に
おいては、図4に示すように、フレーム6に乗ったユー
ザが体重をシフトして、フレーム6がたとえば右側に旋
回すると、ほぼ45度に曲がったフレームの先端6bが
シャフト4に対し旋回する。このため、旋回量に応じた
角度でフレーム6とシャフト4の角度が変わり、走行装
置の進行方向が変わり舵をきることができる。また、フ
レーム6と共に能動プレート61も右側に旋回するの
で、能動プレート61が右側の伝達部材70aの受動プ
レート72を押し、右側の伝達部材70aのコイルバネ
71が縮む。したがって、フレーム6に加えられた力が
シャフト4に伝達されると共に、コイルバネ71の反発
力によりフレーム6に加えられた体重を支持する抵抗感
が得られる。
【0022】一方、左右の伝達部材70aおよび70b
は独立しているので、左側の伝達部材70bは右側の伝
達部材70aと連動して動かない。したがって、右側の
伝達部材70aのバネ71が変位しても、左側の伝達部
材70bは旋回せずコイルバネ71は伸びも縮みもしな
い(変位しない)。このため、フレーム6に加えられた
力は右側の伝達部材70aにのみ伝達され、右側のコイ
ルバネ71の弾性力がフレーム6に作用する。フレーム
6が左側に旋回したときは上記と逆に左側の伝達部材7
0bのみが旋回し、右側の伝達部材70aは旋回しな
い。したがって、右側の伝達部材70aのコイルバネ7
1は変位せず、左側の伝達部材70bのコイルバネ71
のみが変位しその弾性力がフレーム6に作用する。
【0023】このように、本例の連結機構60において
は、左右の伝達部材70aおよび70bが独立して動
き、それぞれの伝達部材70aおよび70bにおいてシ
ャフト4に力を伝達するための弾性部材であるコイルバ
ネ71がフレーム6の回転方向に応じて一方が変位し、
他方は変位しないようになっている。したがって、フレ
ーム6に固定された能動プレート61は、左右の伝達部
材70aおよび70bの中間にある直進状態の位置から
左右いずれかに旋回するときに、左右のコイルバネ71
により独立して支持される。したがって、直進安定性の
高い走行装置を提供できる。
【0024】すなわち、先に図7において説明した従来
の連結機構20aにおいては、支持金具24により左右
のバネ21aおよび21bが連結されており、さらに支
持金具24とシャフト4との間にコイルバネ21aおよ
び21bを挟み込むためにバネ21aおよび21bは両
方ともある程度縮んだ状態になっている。したがって、
フレーム6が直進状態のときは左右のコイルバネ21a
および21bから均等な力を受けてバランスのとれた中
立状態で支持されている。このため、フレーム6が中立
な状態から若干回転する初期は、左右のコイルバネ21
aおよび21bの力がキャンセルされているので、ほと
んど力を受けずにフレーム6が回転する。このため、直
進走行時に路面に凹凸があるとシャフト4に対しフレー
ム6が簡単に旋回してしまい走行方向を安定させること
が難しくなる。
【0025】これに対し、本例の連結機構60において
は、左右の伝達部材70aおよび70bが独立して旋回
する。このため、各々の伝達部材70aおよび70bの
バネ71の力はキャンセルされていない。したがって、
直進走行するときは、フレーム6に固定された能動プレ
ート61が伝達部材70aおよび70bの中間の位置か
ら左右いずれかに旋回すると、各々のバネ71の力を受
ける。このため、フレーム6が旋回する初期からいずれ
かの伝達部材70aおよび70bからの力が抵抗として
作用し、フレーム6に加えられた加重を支持できる。こ
の結果、直進走行時に路面に凹凸があってもシャフト4
に対しフレーム6が容易に旋回することはなく、各々の
伝達部材70aおよび70bのバネ71により得られる
適度な抵抗力により進行方向が安定する。したがって、
凹凸のある路面においても走行方向を保持することが容
易となり、初心者であっても乗りやすい走行装置を提供
できる。
【0026】また、本例の連結機構60においては、左
右の伝達部材70aおよび70bが独立して回転する。
このため、従来の連結装置20aでは体重をシフトする
ことによりフレーム6を旋回し、一方のバネがほとんど
伸びきった状態にならないと抵抗感が得られなかったの
に対し、体重をシフトさせた初期から伝達部材70aあ
るいは70bにより適度な抵抗感が得られる。したがっ
て、初心者であっても安心して体重をシフトさせること
ができ、非常に乗りやすい走行装置を提供できる。
【0027】さらに、本例の連結機構60においては、
左右の伝達部材70aおよび70bのコイルバネ71の
長さ(初期変位)を調整できるボルト65が設けられて
いる。したがって、バネ71の反発力を調整することが
可能であり、ユーザの体重あるいは技量に応じて適当な
力が得られるように調整できる。さらに、左右の伝達部
材70aおよび70bが独立しているので、左右に体重
をシフトしたときに得られる抵抗感を独立して調整する
ことが可能である。したがって、左右に体重をシフトし
たときの反発力を個々に調整することができ、ユーザの
技量あるいは好みに合ったものに調整できる。もちろ
ん、左右均等な抵抗感を得ることも可能である。
【0028】一方、本例の連結機構60を採用すると、
フレーム6が微小回転したときからバネ71の抵抗感を
得ることができ安定するという反面、バネ71の抵抗力
に見合うように体重のシフトを行わないと走行方向が変
わりにくいという特性が現れる。したがって、直進走行
性は向上するが、応答性が低下したと感ずるユーザがあ
る。すなわち、クイックな操舵感は得られにくくなり、
スラロームを中心にした走行を行うときや、バランス感
覚の優れたベテランのユーザにとっては旋回性能に不満
が生ずる可能性がある。そこで、本例の連結機構60に
おいては、左右の伝達部材70aおよび70bの応答性
を制御できるアジャストボルト66を設けてある。この
アジャストボルト66は、左右の伝達部材70aおよび
70bが能動プレート61により押圧されていないフリ
ーな状態における受動プレート72とシャフト4との角
度が調整できるようになっている。このため、能動プレ
ート61が左右の伝達部材70aおよび70bに当たら
ずに旋回できる角度(遊び角)を調整できる。アジャス
トボルト66によって設定された遊び角の範囲内では、
力を入れなくてもフレーム6を旋回できるので応答性を
向上でき鋭い操舵感を得ることができる。また、遊び角
を適当に設定することにより操舵に影響をそれほど与え
ない程度の路面の凹凸を遊び角の中で吸収することが可
能であり、さらに乗り心地の良い走行装置を提供でき
る。
【0029】このように、本例の連結機構60は、左右
の伝達部材70aおよび70bが独立して旋回し、それ
ぞれの伝達部材70aおよび70bのコイルバネ71の
弾性力と、伝達部材70aおよび70bの遊びをそれぞ
れ自由に設定できる。したがって、図5に示した走行装
置1において、本例の連結機構60によりフレーム6と
シャフト4あるいは5とを連結することにより、多少の
凹凸がある路面でも安定した直進性能を得るように調整
したり、また、クイックな操舵感を得るように調整する
ことも可能である。このため、ユーザの体重および熟練
度はもとより、走行環境、さらには走行目的などに応じ
てユーザの思い通りの特性を得ることができる。
【0030】なお、以上では、前方のシャフト4とフレ
ーム6を連結する場合を例に説明しているが、同様に後
方のシャフト5とフレーム6を本例の連結機構で連結し
ても良いことはもちろんである。前方あるいは後方のシ
ャフト4または5のいずれか一方とフレーム6との連結
を本例の連結機構60により行うことにより、上記で説
明したような効果を得ることができる。しかしながら、
両方のシャフト4および5とフレーム6とを本例の連結
機構60により連結することによりいっそう調整の幅が
広くユーザにマッチした走行特性を得ることができる走
行装置を提供できる。
【0031】また、上記では、シャフトの上方にコイル
バネを配置した連結装置を例に説明しているが、コイル
バネはシャフトの下方に配置することも可能であり、ま
た、水平方向に伸ばして配置することも可能である。さ
らに、本例では能動プレートがフレームと共に回転し、
左右の伝達部材を独立して動かす機構で本発明の連結機
構を説明しているが、このような構造に限定されないこ
とはもちろんである。フレームが一方に旋回するときに
その方向に力を伝達する弾性部材が変位し、他方の弾性
部材が変位しないような機構であれば上記において説明
した本発明の効果を得ることができ、直進安定性に優れ
た走行装置を提供することができる。もちろん、弾性部
材はコイルバネに限定されることはなく、板バネ、ゴム
などの他の弾性部材であってもよい。しかしながら、弾
性力を制御しやすく、連結機構に組み込みやすいという
面ではコイルバネが最も優れていると思われる。
【0032】さらに、本例では先に図5および図6に基
づき説明したエンジン付きの走行装置を例に説明してい
るが、電気モータなどの他の駆動装置であっても良い。
さらに、自走用の駆動装置が設置されていない走行装置
においても本発明は有効であり、傾斜した砂利路などを
滑走する際に走行方向をきわめて安定して維持できる。
しかしながら、自走用の走行装置の方が道路などを直線
的に走行する機会が多いので、自走用の走行装置におい
て本発明はさらに有効である。
【0033】また、本例ではパイプ状のフレームおよび
シャフトを採用した走行装置を例に説明しているが、こ
れらの部材はパイプに限定されることはなく、他の構造
部材であっても良いことはもちろんである。さらに、フ
レームに取付けられる足載板は2枚にかぎらず、両足が
乗る1枚のものであっても良く、あるいは、複数の人数
が乗れるように3枚以上のボードを装着することももち
ろん可能である。また、足載板に脚部をセットするホル
ダーのタイプは本例に限定されず、さらに、ホルダーを
省いたり、ユーザが座って乗れる走行装置においても本
発明を適用できることはもちろんである。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の連結機
構は、前輪および後輪がそれぞれ接続されたシャフトに
フレームを連結し、そのフレームに登場した乗員(ユー
ザ)の左右の加重により操舵可能な走行装置においてシ
ャフトとフレームを連結する機構である。そして、本発
明の連結機構においては、フレームの加重をシャフトに
伝達可能なようにフレームの左右の旋回方向に配置され
たコイルバネなどの弾性部材を、フレームが一方に旋回
するときその方向の弾性部材が変位し、他方の弾性部材
は変位しないようにしている。したがって、本発明の連
結機構を採用した走行装置においては、フレームが左右
に旋回するときに、弾性部材の応力が独立して作用し、
加重に対する抵抗になる。このため、路面の凹凸による
ばたつきを抑えることができ、それによって直進安定性
の良い走行装置を提供することができる。特に、エンジ
ンなどの駆動装置が搭載された自走式の走行装置におい
ては、路上を直線的に走行する機会が多くなるので、本
発明の連結機構を採用することにより乗り心地が良く、
操作しやすい走行装置を実現することができる。
【0035】さらに、弾性部材の初期変位を調整し、ま
た、応答性を調整することにより左右の操舵感を独立し
て設定することができる。このため、本発明の連結機構
を採用することにより、走行装置の特性をユーザの技
量、身体条件、走行条件あるいは走行目的などに合わせ
て自由に調整することができる。したがって、本発明に
より、ユーザの好みに合うように制御し、乗り心地良く
設定できる走行装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる走行装置に用いら
れる連結機構の構成を示す正面図である。
【図2】図1に示す連結機構の平面図である。
【図3】図1に示す連結機構のフレームの長手方向に沿
った断面図である。
【図4】図1に示す連結機構においてフレームが右方向
に旋回した状態を示す図である。
【図5】ユーザが立ち乗りし、左右の体重のシフトによ
り操舵できる走行装置の概要を示す図である。
【図6】図1に示す走行装置にユーザが搭乗した状態を
示す図である。
【図7】従来の連結機構を示す正面図である。
【符号の説明】
1 走行装置 2、3 車輪 4、5 シャフト 6 フレーム 10 足載台(ボード) 20 従来の連結機構 21 コイルバネ 30 エンジン 35 ブレーキ 40 駆動ベルト 50 制御レバーを支持するフレキシブル部材 51 制御レバー 60 連結機構 61 能動プレート 63 支持パイプ 65 コイルバネの長さ調整ボルト 66 伝達部材と能動プレートとの遊びの調整ナット 70 伝達部材 71 コイルバネ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後に配置された2組の車輪がそれぞれ
    回転可能に取り付けられた2本のシャフトをそれらの略
    中央でフレームにより連結し、このフレームに搭乗した
    乗員の左右の加重により操舵可能な走行装置において前
    記シャフトとフレームを連結する連結機構であって、 前記フレームの左右の旋回をシャフトに伝達可能なよう
    に配置された一対の弾性部材を備えており、前記フレー
    ムが一方に旋回するとその方向加重を伝達する弾性部材
    が変位し、他方の弾性部材は変位しないことを特徴とす
    る走行装置の連結機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、各々の前記弾性部材
    の初期変位を調整可能な第1の設定部を備えていること
    を特徴とする走行装置の連結機構。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記フレームが旋回
    したときの前記弾性部材の応答性を調整可能な第2の設
    定部を備えていることを特徴とする走行装置の連結機
    構。
  4. 【請求項4】 前後に配置された2組の車輪と、これら
    の車輪が回転可能に取り付けられた2本のシャフトと、
    これらのシャフトの略中央を連結するフレームとを有
    し、このフレームに搭乗した乗員の左右の加重により操
    舵可能な走行装置において、 前記シャフトの少なくとも一方に対し前記フレームが、
    前記請求項1ないし3のいずれかに記載の連結機構によ
    り連結されていることを特徴とする走行装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記車輪のうち、少
    なくとも1つの車輪を駆動する駆動装置を有することを
    特徴とする走行装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003076031A1 (en) * 2002-03-11 2003-09-18 Reginald Lyall Reid Personal conveyance for recreational use
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