JP2000219164A - サンドイッチパネルの製造方法 - Google Patents
サンドイッチパネルの製造方法Info
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Abstract
チパネルを、コストの過剰な増大を招くことなく、容易
に且つ大量に製造し得る方法を提供する。 【解決手段】 上下の成形治具間に、アルミニウム材質
のコアの両側にアルミニウム材質の面板をそれぞれ配し
てなる組付け体を挟んで位置せしめると共に、それら上
下の成形治具と組付け体との間に、該組付け体のろう付
け加熱温度において容易に塑性変形せず、且つ潤滑性を
有する、弾性変形可能な金属製の潤滑板を介在せしめた
後、該組付け体と該潤滑板とを前記上下の成形治具にて
加圧した状態下において、該組付け体をろう付け加熱す
ることにより、少なくとも前記コアと前記面板とを一体
的にろう付けするように構成した。
Description
に係り、特に、アルミニウム材質のコアの両側にアルミ
ニウム材質の面板がそれぞれ一体的にろう付けされてな
るサンドイッチパネルの有利な製造方法に関するもので
ある。
両、更には航空宇宙分野等の用途において、構造材や強
度部材等として用いられる、ハニカムパネルの如きサン
ドイッチパネルは、例えば、アルミニウム材質のセルを
ハニカム状に設けてなる所定厚さの芯材であるハニカム
コアの如き所定のコアを、上下2枚のアルミニウム材質
の面板間に挟んで、それらの面板に対してろう付け接合
せしめてなる構造とされている。そして、よく知られて
いるように、かかる構造のサンドイッチパネルは、一般
に、上下方向に対向し、且つ互いに接近、離間可能に配
置された上側成形治具と下側成形治具とを用い、この上
下の成形治具間に、前記コアの両側に前記二つの面板を
それぞれ配してなる組付け体を挟み、それら上下の成形
治具にて加圧した状態下において、ろう付け加熱するこ
とにより、組付け体のコアと二つの面板とが一体的にろ
う付けされて、製造されることとなる。
ッチパネルを製造する際には、通常、上下の成形治具と
して、アルミニウムよりも熱膨張率が格段に小さな黒鉛
製のものが用いられるところから、それら上下の成形治
具間に位置せしめられた組付け体のろう付け加熱時に、
アルミニウム材質の面板と成形治具との間の熱膨張或い
は熱収縮の差異に基づいて、面板が成形治具表面に対し
て不可避的に摺動せしめられることとなり、その際に、
耐摩耗性の劣る黒鉛製の成形治具から摩耗粉が発生し、
この摩耗粉によって、面板表面に摺動傷が生ずる場合が
あった。
22号公報等において、サンドイッチパネルの改良され
た製造方法を明らかにした。即ち、かかる公報に開示の
手法は、前記組付け体と上下の成形治具とのそれぞれの
間に、優れた潤滑性を有する薄いカーボンシートの如き
潤滑板を介在させ、そして、その状態下で、組付け体を
上下の成形治具で加圧しつつ、ろう付け加熱するもので
あり、そのように潤滑板を介在させることによって、ろ
う付け加熱時に、面板を潤滑板表面に対して円滑に摺動
させて、かかる摺動に伴う成形治具からの摩耗粉の発生
を抑制し、以て該摩耗粉による面板表面の摺動傷の発生
を効果的に解消乃至は低減し得るようにしたものであ
る。
11号公報において、上述の如き構造のサンドイッチパ
ネルのうち、特に、所定の湾曲面形状の曲面を備えたサ
ンドイッチパネル(曲面パネル)を有利に製造する方法
として、目的とする湾曲形状に対応した加圧面を有する
上下の成形治具を用い、この上下の成形治具間に、平板
形状を有する前記組付け体を挟み、それら上下の成形治
具にて加圧した状態下で、ろう付け加熱するようにした
手法も提案したが、このような手法において、前記潤滑
板を平板状の組付け体と上下の成形治具との間に介在さ
せた場合にあっても、かかる潤滑板の存在によって、上
下の成形治具の摩耗粉による二つの面板表面の摺動傷の
発生が効果的に防止され得るのである。
報において潤滑板として使用される薄いカーボンシート
は、剛性がなく、取扱性に劣るため、上下の成形治具の
間への配置作業に手間がかかって、その作業性を低下さ
せるといった問題を有しているばかりでなく、かかるカ
ーボンシートが比較的、脆く、破れ易いものであること
から、実際の製造現場での耐用回数が少なく、そのため
に、そのような薄いカーボンシートからなる潤滑板を用
いてサンドイッチパネルを大量に製造する場合、潤滑板
の取替え回数が不可避的に増大し、それによって、大量
生産によるコストダウンのメリットが減殺されてしまう
といった不具合が生じていた。
情を背景にして為されたものであって、その解決課題と
するところは、組付け体の面板の成形治具に対する摺動
に伴う面板表面への摺動傷の発生を防止することが出
来、しかも、そのような摺動傷のないサンドイッチパネ
ルを、コストの過剰な増大を招くことなく、容易に且つ
大量に製造し得る方法を提供することにある。
解決するために、上下の成形治具間に、アルミニウム材
質のコアの両側にアルミニウム材質の面板をそれぞれ配
してなる組付け体を挟み、それら上下の成形治具にて加
圧した状態下において、ろう付け加熱することにより、
少なくとも前記コアと面板とが一体的にろう付けされて
なるサンドイッチパネルを製造するに際して、前記上下
の成形治具と前記組付け体との間に、前記ろう付け加熱
温度において容易に塑性変形せず、且つ潤滑性を有す
る、弾性変形可能な金属製の潤滑板を介在せしめたこと
を特徴とするサンドイッチパネルの製造方法を、その要
旨とするものである。
ルの製造方法にあっては、上下の成形治具と組付け体と
の間に、潤滑性を有する金属製の潤滑板を介在せしめた
状態下で、上下の成形治具にて組付け体を加圧しつつ、
加熱によるろう付け接合を行なうようにしたものである
ところから、この組付け体のろう付け接合工程におい
て、面板の潤滑板表面に対するスムーズな摺動が確保さ
れ得て、かかる摺動に伴う成形治具からの摩耗粉の発生
が抑制され、それによって、該摩耗粉による面板表面の
摺動傷の発生が効果的に防止され得ることとなるのであ
る。
滑板として、特に、組付け体のろう付け加熱温度におい
て容易に塑性変形することなく、弾性変形可能な金属製
のものが用いられているため、剛性がなく、破れ易い従
来のカーボンシート製の潤滑板を用いる場合とは異なっ
て、上下の成形治具の間への潤滑板の配置作業が手間を
要することなく、簡単に行なわれ得るのであり、また繰
り返し使用しても、上下の成形治具による加圧下での組
付け体に対するろう付け接合時において、潤滑板に、破
れ等の使用不能となるような損傷や熱変形が生じるよう
なことが有利に回避され、以て、潤滑板の耐用回数が飛
躍的に向上され得るのである。そして、それによって、
目的とするサンドイッチパネルを大量に製造する際に、
薄いカーボンシート製の潤滑板を用いる場合に比して、
潤滑板の配置作業の作業性が有利に向上され得ると共
に、潤滑板の取り替え回数が極端に少なくされ、或いは
その製造量によっては潤滑板を取り替える必要が皆無な
らしめられ得て、潤滑板の使用によって生ずる経済的な
負担が、極めて効果的に低減され得ることとなる。
ネルの製造方法によれば、組付け体の面板が成形治具に
対して摺動せしめられた際に、摺動傷が面板表面に生じ
るようなことを効果的に防止することが出来、しかも、
そのような摺動傷のないサンドイッチパネルを、コスト
の過剰な増大を招くことなく、容易に且つ大量に製造す
ることが可能となるのである。
面形状に対応した加圧面を有する上下の成形治具間に、
アルミニウム材質のコアの両側にアルミニウム材質の面
板をそれぞれ配してなる組付け体を挟み、それら上下の
成形治具にて加圧した状態下において、ろう付け加熱す
ることにより、少なくとも前記コアと面板とが一体的に
ろう付けされてなると共に、所定の湾曲面形状の曲面を
備えたサンドイッチパネルを製造するに際して、前記上
下の成形治具と前記組付け体との間に前記ろう付け加熱
温度において容易に塑性変形せず、且つ潤滑性を有す
る、弾性変形可能な金属製の潤滑板を介在せしめたこと
を特徴とするサンドイッチパネルの製造方法をも、その
要旨とするものである。
ルの製造方法にあっても、上下の成形治具と組付け体と
の間に、前述の如き特別な潤滑板を介在させて、かかる
組付け体を加圧下において加熱せしめて、ろう付け接合
するようにしたものであるところから、目的とするサン
ドイッチパネルを大量に製造するに際して、一つの潤滑
板を何度も繰り返し使用することが出来、従って、面板
表面に摺動傷のないサンドイッチパネルが、コストの過
剰な増大を招くことなく、容易に且つ大量に製造され得
るのである。
の湾曲面形状の曲面を備えたサンドイッチパネルを、該
湾曲面形状に対応した加圧面を有する上下の成形治具を
用いて製造するに際して、その上下の成形治具における
湾曲面形状の加圧面上に、組付け体が、金属製の潤滑板
を介して配置されるようになっていることから、下側成
形治具の凸形湾曲面形状を呈する加圧面上に組付け体を
配置するときに、該組付け体を該加圧面上に直接に配置
する場合や、該加圧面に沿って湾曲配置せしめられるこ
ととなる薄いカーボンシート製の潤滑板を介して配置す
る場合とは異なり、平板形状を呈する潤滑板の上に、水
平に位置せしめることが出来る特徴がある。そして、そ
れによって、組付け体を、上下の成形治具の間に、極め
て簡単に且つ迅速に、位置精度良く、また安定的に配置
することが出来、以て、上下の成形治具の間への組付け
体の配置作業の作業性が、効果的に高められ得ることと
なる。
付け体のろう付け加熱温度において容易に塑性変形せ
ず、弾性変形可能な潤滑板が用いられているところか
ら、組付け体が、加熱によるろう付け接合工程で上下の
成形治具により加圧され、それらの成形治具の加圧面の
形状に対応して曲げ変形せしめられる際に、その曲げ変
形の進行に応じて、それら組付け体と上下の成形治具の
間に介在する潤滑板が弾性変形せしめられ、それに伴っ
て、該潤滑板の弾性変形に対する復元力が生じ、この復
元力にて、組付け体のコアの両側に配された面板が、そ
れぞれ、コアに押し付けられる方向に押圧されることと
なる。そして、それによって、コアと面板とが密接せし
められて、それらコアと面板との接合面間におけるクリ
アランスの発生が効果的に解消され、その結果として、
コアと面板との間のろう付け不良率が有利に改善され得
て、接合品質の高いサンドイッチパネルが極めて安定的
に製造され得るのである。
チパネルの二つの製造方法においては、好ましくは、使
用される潤滑板の表面には所定の潤滑剤が塗布される。
これによって、潤滑板の潤滑性がより有利に高められ
て、組付け体の加熱によるろう付け接合時に、面板が潤
滑板表面に対してより一層スムーズに摺動せしめられ、
以て、そのような摺動に伴って成形治具から生ずる摩耗
粉による面板表面への摺動傷の発生が、更に一層確実に
防止され得るのである。なお、かかる潤滑板としては、
耐熱性が良好で、そのために、ろう付け加熱温度下にお
いて弾性変形に対する復元力が大きく、しかも防錆性に
優れたステンレススチール板が、特に有利に用いられ
る。
ネルの製造方法の望ましい態様の一つによれば、所定高
さのコアと、該コアを取り囲むように外側に配した枠材
と、それらコア及び枠材の上下両側にそれぞれ配した面
板とから構成された組付け体を用いて、目的とするサン
ドイッチパネルが製造されることとなる。
体を用い、特に、それを、目的とする湾曲面形状に対応
した加圧面を有する上下の成形治具の間に、本発明に従
う潤滑板を介して配置して、該組付け体の加熱による曲
げ加工及びろう付け接合を行なう場合にあっては、潤滑
板の曲げ変形に対する復元力により、上下の面板とコア
と枠材とが互いに密接せしめられて、それら上下の面板
とコアと枠材とが、同時に且つ同一の変形量にて、一体
的に曲げ変形せしめられ得ることとなるところから、組
付け体が上下の成形治具の間に直接に配置される場合
や、薄いカーボンシート製の潤滑板を介して上下の成形
治具の間に配置される場合とは異なって、枠材が曲げ変
形せしめられる前に、下側成形治具の加圧面上に位置す
る一方の面板のみが、加熱による軟化に伴って、自重に
より下側成形治具の加圧面に沿うような形状に変形させ
られたり、またそのために、該一方の面板上に支持され
るコアの外周部分も自重により垂れ下がってしまうよう
なことが、効果的に防止され得るのである。
加熱による曲げ加工及びろう付け接合工程において、枠
材の曲げ変形の進行に伴って、自重により垂れ下がった
コアの外周部分が、該外周部分の角部に接触位置する枠
材内面にて押圧されて、該外周部分に潰れや配列の乱れ
等が生ずるようなことが良好に回避され得、以てコアの
潰れや配列の乱れによる形状不良等のない高品質な、枠
材を備えたサンドイッチパネルが安定的に製造され得る
こととなる。
製造方法にあっては、有利には、前記上下の成形治具に
対して、それぞれ、前記潤滑板を支持せしめ、それら上
下の成形治具に支持された潤滑板間に前記組付け体を配
置して、前記加圧下での加熱によるろう付け接合が行な
われる。このように、潤滑板を上下の成形治具に対して
支持せしめる場合、前述の如く、該潤滑板が、組付け体
のろう付け加熱温度において容易に塑性変形せず、弾性
変形可能な金属板にて構成されて、薄いカーボンシート
からなる潤滑板に比して、極めて優れた耐久性を有する
ものであることから、かかる潤滑板を上下の成形治具に
対して、常時、配設しておくことが出来るため、目的と
するサンドイッチパネルを大量に製造する際に、サンド
イッチパネルを1枚ずつ製造する毎に、潤滑板を上下の
成形治具の間に配置したり、そこから取り出したりする
手間が有利に省かれ得るのであり、その結果として、1
枚のサンドイッチパネルの製造に要する手間と時間が省
略化され得て、サンドイッチパネルの製造作業の作業性
とその生産性とが、共に効果的に向上され得るのであ
る。
かにするために、本発明に係るサンドイッチパネルの製
造方法の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明
することとする。
されるサンドイッチパネルの一例として、全体として矩
形形状を呈し、且つ該矩形の二辺が湾曲せしめられて二
次元湾曲形状とされることにより、凸形湾曲面からなる
上面と凹形湾曲面からなる下面とが付与された、所謂曲
面パネルとしてのろう付けアルミニウム・ハニカムパネ
ル10が、示されている。このハニカムパネル10は、
互いに所定距離を隔てて平行に配設された2本の湾曲枠
材12,12と、それら2本の湾曲枠材12,12を両
端部で相互に接続する2本の直線枠材14,14とによ
って、全体として略口字状に組み立てられた枠体16を
有しており、この枠体16にて囲まれた空間内に、上下
方向に延びる多数のセルが水平方向に配列されてなる略
蜂の巣状のハニカムコア18が収容配置されていると共
に、それら枠体16及びハニカムコア18を両側から挟
むようにして、一対向方向に湾曲する湾曲面形状を呈す
る上面板20と下面板22とが重ね合わされて、一体的
にろう付けされてなる構造とされている。
ムパネル10を製造する際には、先ず、図2に示される
如き平板形状を呈する組付け体24を形成する。この組
付け体24は、前記枠体16とハニカムコア18と上下
の面板20,22とが組み付けられてなるものである
が、それら枠体16、ハニカムコア18、上下の面板2
0,22としては、何れも、湾曲していないものであっ
て、従来の平板形状を呈するハニカムパネルを与えるそ
れらと同様な構造のものが用いられる。
ば、一方の面にろう材がクラッドされた、平板形状を呈
するアルミニウム合金製のブレージングシートを、枠体
16の外形に対応した矩形形状に形成したものが用いら
れる。
る中空のアルミニウム合金製押出形材を適当な長さに切
断してなる4本の形材を、口字状の枠形に組み合わせ
て、部分的に溶接等により形状固定して形成されたもの
や、それら4本の形材が、非接合状態で、単に、口字状
に組み合わされただけのもの等が用いられる。なお、各
形材を単に組み合わせただけの枠体16は、後述する組
付け体24のろう付け加熱による接合工程において、加
熱溶融した、前記上下の面板20,22等にクラッドさ
れたろう材が、各形材同士の当接部間や、上下の面板2
0,22及びハニカムコア18と各形材との当接部間等
に流れ込むことにより、それら各形材とハニカムコア1
8及び上下の面板20,22とが互いにろう付け接合さ
れて、一体的な構造とされる。
板状のアルミニウム材、若しくはアルミニウム材の両面
または片面にろう材がクラッドされたブレージングシー
トを連続して半六角形状にコルゲート成形した板材等か
らなる複数のハニカム形成材19を、前記枠体16にて
囲まれた空間内に、全体として六角形のセルが複数形成
されるように並べて配設してなるものが用いられる。な
お、この枠体16の空間内にハニカムコア18を配設す
る際には、複数のハニカム形成材19のそれぞれを、枠
体16の空間内に1枚ずつ順に並べて配することによ
り、該空間内で、各ハニカム形成材19が互いにろう付
け接合されていないハニカムコア18を形成して、配設
するようにしても良く、或いはそれら複数のハニカム形
成材19を予め相互にろう付け接合してハニカムコア1
8を形成し、この一体構造のハニカムコア18を枠体1
6の空間内に組み込むようにしても良い。また、前者の
方法において、ブレージングシートからなる複数のハニ
カム形成材19を枠体16内に配置する場合、それら複
数のハニカム形成材19は、後述する組付け体24のろ
う付け加熱工程において、各ハニカム形成材19にクラ
ッドされたろう材により相互にろう付け接合されること
となるのであり、更に、かかる前者の方法で、単なるア
ルミニウム材からなる複数のハニカム形成材19を枠体
16内に配置する場合には、該ろう付け加熱工程におい
て、前記上下の面板20,22等にクラッドされたろう
材が溶融し、この溶融されたろう材が各ハニカム形成材
19の当接部間に流れ込むことによって、各ハニカム形
成材19が相互にろう付け接合されることとなる。
れを外側から取り囲むようにして配された枠体16の両
側に対して、上下の面板20,22が、ろう材がクラッ
ドされた面を内側にして重ね合わされて、組み付けられ
ることにより、組付け体24が形成されるのである。な
お、この組付け体24の形成に際しては、後述する組付
け体24の熱間曲げ加工時に上下の面板20,22と枠
体16との間でズレが生じないように、上下の面板2
0,22を、枠体16に対して適当数のポイントで溶接
等により仮止めしても良い。この仮止めは、組付け体2
4の熱間曲げ加工時に、各部材の自由な変形を妨げない
ように行なわれ、例えば、上下面板20,22の曲げ予
定方向に延びる両辺部における各中央部分を、枠体16
に仮止め溶接すること等によって、実施される。
は別個に、図3に示される如く、全体として、矩形平板
形状を呈する潤滑板26を準備する。この潤滑板26と
しては、後述する組付け体24のろう付け加熱温度であ
る約570〜600℃の高温下において弾性変形はする
ものの、容易に塑性変形せしめられることがなく、しか
も、潤滑性を備えた金属板が用いられる。そして、ここ
では、上述の如き高温下において、軟化も塑性変形もし
ないステンレススチールの圧延板が、前記組付け体24
の上下の面板20,22よりも一周り大きな大きさにお
いて切断されて、潤滑板26として用いられている。ま
た、この潤滑板26の表面には、より優れた潤滑性を得
るために、必要に応じて、炭素粉末や窒化ホウ素粉末等
の微細な固体潤滑剤が塗布される。
件を満たすものであれば、如何なる材質のものであって
も差し支えないが、上記条件を満たすもののうち、ろう
付け加熱温度下において、面板20,22を与えるアル
ミニウム材と反応しないもののが、有利に用いられる。
従って、例えば、かかる潤滑板26としては、例示した
ステンレススチール板以外に、鉄板、鋼板、アルミニウ
ム板、チタン板等が好適に用いられるのである。尤も、
それらの中でも、耐熱性が良好で、そのために高温下に
おける弾性変形に対する復元力が大きく、しかも防錆性
に優れたステンレススチール板が、特に好ましく使用さ
れ得ることとなる。また、この潤滑板26の厚さも、特
に限定されるものではなく、潤滑板26を与える材質間
における弾性変形に対する復元力の大きさ等に応じて、
適宜に決定されるところである。
潤滑板26を2枚用い、それら2枚の潤滑板26a,2
6bと前述の如くして形成された組付け体24とを成形
装置28にセットする。ここにおいて、この成形装置2
8は、特開平8−174111号公報に記載された、曲
面を有するろう付けパネルを製造する際に用いられる装
置と略同様な構造を有するもので、目的とするハニカム
パネル10の凸形湾曲面形状を呈する上面に対応した凹
形加圧面30を有する上側成形治具32と、該ハニカム
パネル10の凹形湾曲面形状を呈する下面に対応した凸
形加圧面34を有する下側成形治具36とを含んで構成
されている。また、この成形装置28にあっては、特
に、所定の幅をもって鉛直方向に延びる固定部38と水
平方向に延びる支持部40とを有する、縦断面L字状の
板材からなる上側支持体42と下側支持体44とを、そ
れぞれ、二つずつ有している。そして、それら上側支持
体42と下側支持体44は、何れも、支持部40が、上
側成形治具32の凹形加圧面30と下側成形治具36の
凸形加圧面34の湾曲する二つの辺縁部と隣り合って位
置する二つの辺縁部において、凹形加圧面30と凸形加
圧面34とに対して、それぞれ対向位置せしめられた状
態で、固定部38が、上側及び下側成形治具32,36
の側面に固定されることにより、それら上側及び下側成
形治具32,36に取り付けられている。
潤滑板26a,26bと組付け体24とをセットするに
は、先ず、下側成形治具36の凸形加圧面34上に、1
枚の潤滑板26aを、水平に位置し、且つその上面の外
周縁部において、前記下側支持体44の支持部40にて
下方に押圧されて、該支持部40の下面に係合せしめら
れた状態で載置して、該下側成形治具36に対して支持
させる。一方、もう1枚の潤滑板26bを、上側成形治
具32の凹形加圧面30に対向して水平に位置し、且つ
その下面の外周縁部において、該上側成形治具32に取
り付けられた上側支持体42の支持部40に係合させた
状態で載置して、該上側成形治具32に対して支持させ
る。そして、下側成形治具36に支持された潤滑板26
aの上に、組付け体24を載置した後、この組付け体2
4に対して、上側成形治具32に支持された潤滑板26
bを重ね合わせて、それら潤滑板26bと上側成形治具
32とを組付け体24上に載置する。これによって、組
付け体24を、上側及び下側成形治具32,36の間に
挟んで水平に配置すると共に、2枚の潤滑板26a,2
6bを、それら組付け体24と上側成形治具32及び下
側成形治具36との間に、それぞれ1枚ずつ介在させ
て、配置するのである。
枚の潤滑板26a,26bとがセットされた成形装置2
8が、図5に示される如く、上側成形治具32の上に、
加圧マス46が載置され、且つ下側成形治具36が搬送
用トレイ48上に載置された状態で、ヒータ50を備え
た加熱炉52内に収容される。また、このように、上側
成形治具32上に加圧マス46が載置されていることに
よって、組付け体24と2枚の潤滑板26a,26bに
対して、上側成形治具32と加圧マス46の合計重量に
応じた加圧力が作用せしめられて、それら組付け体24
と2枚の潤滑板26a,26bとが一定の加圧力にて加
圧されることとなる。なお、加圧マス46の重量は、加
熱炉52の加熱開始前に、組付け体24の塑性変形が発
生しないように、枠体16の強度等を考慮して、適宜に
決定される。
態や不活性ガス雰囲気とした状態下で、加熱炉52の加
熱を開始して、図6に示されるように、成形装置28内
の組付け体24を加熱、軟化させ、上側成形治具32と
加圧マス46の重量に基づく一定の加圧力の下で、上側
成形治具32の凹形加圧面30と下側成形治具36の凸
形加圧面34に沿って曲げ加工し、該組付け体24の全
体を、それら両加圧面30,34に対応した形状に塑性
変形せしめて、目的とする湾曲形状に成形する。その
際、潤滑板26a,26bも、組付け体24と共に、上
側成形治具32から及ぼされる加圧力により、凹形及び
凸形加圧面30,34に沿って、湾曲形状に弾性変形せ
しめられる。
せて、上下の面板20,22や各ハニカム形成材19に
クラッドされたろう材を加熱溶融させて、上下の面板2
0,22と各ハニカム形成材19と枠体16との互いの
当接部間や、各ハニカム形成材19同士の当接部間、更
には枠体16同士の当接部間等に流れ込ませて、ろう付
け接合する。
下での加熱による曲げ加工及びろう付け接合工程では、
組付け体24の上下の面板20,22と上側及び下側成
形治具32,36の凹形及び凸形加圧面30,34との
間に、表面に微細な固体潤滑剤が塗布されて、より一層
優れた潤滑性が付与された潤滑板26a,26bがそれ
ぞれ1枚ずつ介在せしめられていることによって、それ
ら上下の面板20,22のそれぞれが、上側及び下側成
形治具32,36の凹形及び凸形加圧面30,34に直
接に接触せしめられることなく、組付け体24の曲げ変
形の進行に伴って、潤滑板26a,26bのそれぞれに
対して、極めてスムーズに摺動せしめられ得るようにな
っている。しかも、かかる潤滑板26a,26bが、組
付け体24のろう付け加熱温度下において軟化も塑性変
形しないステンレススチールの圧延板にて構成されてい
るため、各潤滑板26a,26bに対する上下の面板2
0,22の摺動時等に、潤滑板26a,26bに破れ等
の使用不能となる損傷が惹起されたり、或いはそれら潤
滑板26a,26bが加圧状態からの開放時に復元不能
な変形が生じたりするようなこともない。
げ加工及びろう付け接合工程において、潤滑板26a,
26bが、上側成形治具32から及ぼされる加圧力によ
って湾曲形状に弾性変形せしめられており、それによっ
て、それら潤滑板26a,26bにおいて、弾性変形に
対する復元力が生じ、図7に示される如く、この復元力
にて、上下の面板20,22が、ハニコムコア18及び
枠体16との対向面の全面にて、それぞれ、ハニカムコ
ア18と枠体16に押し付けられる方向に押圧されて、
それらハニカムコア18及び枠体16と上下の面板2
0,22とが互いに密接せしめられるようになってい
る。更に、そのような潤滑板26a,26bの復元力に
基づいて、ハニカムコア18及び枠体16と上下の面板
20,22とが互いに密接せしめられた状態下では、組
付け体24に対する加圧力によって、上下の面板20,
22と枠体16とハニカムコア18とが、同時に且つ同
一の変形量で、一体的に曲げ変形せしめられることとな
る。
れ、ろう付けされた組付け体24を、上側及び下側成形
治具32,36の間に加圧下で挟み込んだままの状態
で、加熱炉52内で、或いは加熱炉52から取り出し
て、自然に、或いは特別な冷却装置を用いて冷却するこ
とにより、ろう付け接合工程を完了する。なお、この組
付け体24の冷却操作は、焼入れによる強度向上や製造
サイクルの短縮化等を図る上で、急冷操作によって為さ
れることが望ましい。
側成形治具36とを開いて、組付け体24が一体的にろ
う付け接合されたパネルを取り出し、以て図1に示され
る如き、目的とするろう付けアルミニウム・ハニカムパ
ネル10を得るのである。なお、このとき、潤滑板26
a,26bは、前述の如く、再使用可能な状態で、上側
及び下側成形治具32,36の上側及び下側支持体4
2,44に支持されていることから、それら潤滑板26
a,26bを成形装置28内から取り出す必要はなく、
それによって、かかる成形装置28内に常設しておくこ
とが可能となっている。
け体24の加圧下での加熱による曲げ加工及びろう付け
接合工程において、組付け体24の曲げ変形の進行に伴
って、該組付け体24の上下の面板20,22が、上側
及び下側成形治具32,36の凹形及び凸形加圧面3
0,34に、何等接触せしめられることなく、潤滑板2
6a,26bに対して、極めてスムーズに摺動せしめら
れ得るようになっているところから、かかる摺動による
上側及び下側成形治具32,36の凹形加圧面30と凸
形加圧面34からの摩耗粉の発生が有利に回避され得、
それによって、該摩耗粉による上下の面板20,22表
面に対する摺動傷の発生が効果的に防止され得る。
a,26bが、ステンレススチールの圧延板にて構成さ
れていることにより、前記組付け体24の曲げ加工及び
ろう付け接合工程で、再使用が不可能となるような損傷
や熱変形が潤滑板26a,26bに惹起されるようなこ
とが有利に回避され得るようになっていることから、か
かる組付け体24の曲げ加工及びろう付け接合工程での
潤滑板26a,26bの優れた使用耐久性が有効に確保
され得、それによって、目的とするハニカムパネル10
を大量に製造する際に、それら潤滑板26a,26bの
交換が不要ならしめられ得るのであり、その結果、潤滑
板26a,26bの使用に伴う経済負担が効果的に低く
抑えられ得ることとなる。
レススチール板から成っていることから、剛性がなく、
取扱性に劣る従来のカーボンシートからなる潤滑板を用
いる場合に比して、上側及び下側成形治具32,36の
間への潤滑板26a,26bの配置作業が手間なく、簡
単に行なわれ得る。
カムパネル10の製造手法によれば、上下の面板20,
22表面に摺動傷のない、高品質なハニカムパネル10
を、優れた作業性をもって、大量に且つ比較的安価に製
造することが出来るのである。
24の曲げ加工及びろう付け接合工程において、潤滑板
26a,26bの弾性変形に対する復元力に基づく押圧
力にて、ハニカムコア18及び枠体16と上下の面板2
0,22とが互いに密接せしめられるようになっている
ところから、それらハニカムコア18及び枠体16と上
下の面板20,22との接合面間におけるクリアランス
の発生が効果的に皆無ならしめられ得て、ハニカムコア
18及び枠体16と上下の面板20,22との間のろう
付け接合性が効果的に高められ得、その結果として、ろ
う付け不良等のない接合品質の高いハニカムパネル10
を確実に且つ安定的に製造することが可能となる。
潤滑板26a,26bの復元力に基づいて、ハニカムコ
ア18及び枠体16と上下の面板20,22とが互いに
密接せしめられた状態下で、組付け体24に対する加圧
力によって、上下の面板20,22と枠体16とハニカ
ムコア18とが、同時に且つ同一の変形量で、一体的に
曲げ変形せしめられ得るようになっていることから、下
面板22のみが、加熱による軟化に伴って、枠体16が
曲げ変形せしめられるより先に、自重により下側成形治
具36の凸形加圧面34に沿って曲げ変形せしめられる
ようなことが阻止され得、また、それによって、下面板
22上に支持されるハニカムコア18の外周部分が自重
により垂れ下がってしまうようなことも効果的に防止さ
れ得る。従って、本実施形態では、枠体16の曲げ変形
に伴って、自重により垂れ下がったハニカムコア18の
外周部分の角部に接触する枠体16の内面にて、該ハニ
カムコア18の外周部分を押圧し、該外周部分に潰れや
配列の乱れ等が惹起されるようなことが良好に回避され
得、以て、形状不良等のない品質の優れたハニカムパネ
ル10が安定的に製造され得ることとなる。
具32と下側成形治具36とに対して、矩形平板形状を
呈する二つの潤滑板26a,26bが、凹形加圧面30
と凸形加圧面34とに対向し、水平に位置せしめられた
状態で固定されており、それによって、組付け体24を
下側成形治具36に固定された潤滑板26a上に載置す
るだけで、それら上側成形治具32と下側成形治具36
との間に、水平に且つ安定的に配置されるようになって
いるところから、組付け体24の成形装置28内への配
置作業が、極めて簡単に且つ迅速に行なわれ得、以てか
かる配置作業の作業性が効果的に高められ得る。
く、潤滑板26a,26bが優れた使用耐久性を有して
おり、それらを成形装置28内に常設しておくことが出
来るところから、ハニカムパネル10を大量に製造する
に際して、1枚のハニカムパネル10を製造する毎に、
潤滑板26a,26bを成形装置28内に配置したり、
そこから取り出したりする作業から有利に開放され得、
それによって、1枚のハニカムパネル10の製造に要す
る手間と時間が有効に省略化され得て、ハニカムパネル
10の製造にかかる作業性とその生産性とが、何れも効
果的に向上され得ることとなる。
工程によって、ハニカムパネルを実際に製造し、得られ
たハニカムパネルにおいて、上述の如き数々の優れた特
徴点について評価した。
ある口型断面の中空形材(幅:37mm,高さ:28mm,
肉厚:2mm)を4本用い、それらを組み合わせて溶接す
ることにより、長さ:840mm,幅:540mmの矩形枠
体形状を有する枠材を形成し、該枠材の内部に対して、
両面にクラッド率:5%のろう材がクラッドされた60
00番系のブレージングシート(厚さ:0.2mm)を連
続した半六角形状(波形状)にコルゲート成形したハニ
カム形成材の複数枚を並列的にセットし、全体としてセ
ルサイズ(セルの内接円の直径):30mmのハニカムコ
アを組み込むと共に、それら枠材とハニカムコアを両側
から挟み込むようにして、それぞれ内側となる方の面に
クラッド率:10%のろう材がクラッドされた6000
番系のブレージングシート(厚さ:1.0mm)からなる
上下の面板(長さ:840mm,幅:540mm)を重ね合
わせることによって組み上げて、平板形状を呈する組付
け体を複数形成した。
ルの圧延板と、厚さが約2mmの鉄板と、厚さが約3m
mのアルミニウム板と、厚さが約0.2〜1.0mmの
カーボン製シートとを、それぞれ、前記組付け体24の
上下の面板20,22よりも一周り大きな大きさに2枚
ずつ切断し、それら4種類の板材を用いて、互いに材質
の異なる4種類の潤滑板をそれぞれ2枚ずつ準備した。
また、それら準備された各潤滑板の表面には、窒化ホウ
素粉末を主成分として含む微細な固体潤滑剤を、公知の
方法により、それぞれ塗布した。
ず、ステンレススチール板からなる潤滑板の2枚を用い
て、この2枚の潤滑板を、上側成形治具の上側支持体と
下側成形治具の下側支持体とに、それぞれ1枚ずつ支持
させた後、それら上側成形治具と下側成形治具の間に、
前述の如くして形成された組付け体をセットし、その
後、この組付け体がセットされた成形装置の上側成形治
具上に加圧マスを載置した。なお、この加圧マスの重量
は、該加圧マスと上側成形治具とによって、組付け体に
対して、該組付け体を常温下で僅かに弾性変形せしめる
だけの105kgの加圧力が作用するように設定した。
そして、そのように、組付け体がセットされ、且つ加圧
マスが載置された状態下で、成形装置を加熱炉内に配置
し、真空中において約5℃/分で昇温して加熱した。途
中で加熱を中止して観察した別の実験によれば、組付け
体の曲げ変形は約400℃から開始され、約460℃で
ほぼ完了していた(この間、およそ12分である)。そ
して、組付け体を約600℃まで加熱してろう付け接合
を完了した。ろう付け完了後に、上側及び下側成形治具
を、組付け体を挟み込んだ状態で加熱炉から取り出し、
専用の冷却設備で急冷した。以上の工程を計10回繰り
返し実施して、湾曲形状を呈する10枚のハニカムパネ
ルを得た。
からなる潤滑板の2枚を用い、ステンレススチール板か
らなる潤滑板を用いた場合と同様な操作を行なって、1
0枚のハニカムパネルを得、更に、アルミニウム板から
なる2枚の潤滑板とカーボン製シートからなる2枚の潤
滑板とを用い、それぞれ、ステンレススチール板からな
る潤滑板を用いた場合と同様な操作を行なって、ハニカ
ムパネルを10枚ずつ得た。
る4種類の潤滑板を使用して得られた10枚ずつのハニ
カムパネルを用い、各ハニカムパネルの面板表面におけ
る摺動傷の有無を視認により調べて、それら各ハニカム
パネルの表面品質を評価した。その結果を下記表1に示
した。なお、下記表1では、この各ハニカムパネルの表
面品質の評価について、該表面に摺動傷が全く認められ
ないものを◎、それが僅かに認められるものを○、それ
が明確に認められるものを△として示した。
類の潤滑板を使用して得られた10枚ずつのハニカムパ
ネルを用い、各ハニカムパネルの上下面における枠体と
面板、コアと面板のろう付け接合品質を、それぞれ上下
の面板を剥がし、目視にて確認した。その結果を下記表
1に併せて示した。なお、下記表1では、各ハニカムパ
ネルのろう付け接合品質を上下面のそれぞれについて評
価し、接合率が95%以上のものを◎、90%以上95
%未満のものを○、90%未満のものを△として、それ
ぞれ示した。
ニカムパネルを10枚ずつ製造した際における潤滑板の
成形装置へのセット回数を、用いられる潤滑板の種類別
に調べ、そのセット回数の差異によって、それら10枚
のハニカムパネルの製造作業の作業性を、使用される潤
滑板の種類別に評価した。その結果を下記表1に併せて
示した。なお、下記表1では、潤滑板の成形装置へのセ
ット回数が1回で済んだものを、ハニカムパネルの製造
作業の作業性に優れたものとして◎で示し、また、該セ
ット回数が2回〜9回のものを、該作業性が比較的良好
であるものとして○で示し、更に、該セット回数が10
回であったもの、即ち、1枚のハニカムパネルを製造す
る毎に潤滑板を一々セットしなければならなかったもの
を、ハニカムパネルの製造作業の作業性に劣るものとし
て△にて示した。
セット回数とは別に、4種類の潤滑板を別々に用いて、
ハニカムパネルを連続して10枚ずつ製造した際におけ
る潤滑板の取替え回数を調べて、潤滑板の種類別の使用
耐久性を評価した。その結果を下記表1に示した。な
お、下記表1では、10枚のハニカムパネル10の製造
過程で、潤滑板の取替え回数が0回であったものを、使
用耐久性に優れるものであるとして◎にて示し、また、
その取替え回数が1回〜8回であったものを、使用耐久
性が比較的良好であるものとして○で示し、更に、該取
替え回数が9回であったもの、即ち、1枚のハニカムパ
ネルを製造する毎に、潤滑板を毎回取り替えなければな
らなかったものを、使用耐久性に劣るものとして△にて
示した。また、下記表1には、上記4つの評価事項から
判断される総合評価を併せて示した。この総合評価は、
パネル表面に摺動傷がなく、ろう付け接合品質に優れた
ハニカムパネルを大量に製造するに際して、特に好適に
使用されるものを◎、好適に使用されものを○、使用に
適するとはいい難いものを△として、それぞれ、示し
た。
ステンレススチール板や鉄板からなる潤滑板を用いた場
合は、表面品質に優れるばかりでなく、カーボン製シー
トからなる潤滑板を用いる従来の場合に比して、パネル
上下面の接合品質、パネルの製造作業における作業性、
及び潤滑板の使用耐久性において優れた評価が得られ、
その総合評価においても、パネル表面に摺動傷がなく、
接合品質に優れたハニカムパネルを、コストの過剰な増
大を招くことなく大量に製造する際に、特に好適に用い
られるものとして、高い評価が得られる。また、アルミ
ニウム板からなる潤滑板を用いた場合にあっても、ステ
ンレススチール板や鉄板からなる潤滑板を用いる場合程
ではないにしろ、カーボン製シートからなる潤滑板を用
いるよりも、パネルの製造作業における作業性、及び潤
滑板の使用耐久性の点において優れ、パネル表面に摺動
傷のないハニカムパネルをコストの過剰な増大を招くこ
となく大量に製造する際に、好適に使用され得ることが
認識される。
してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであっ
て、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受
けるものではない。
有するハニカムパネル10を製造する場合の一例につい
て説明したが、複合曲面や球面状の曲面等の各種の曲面
形状を有するサンドイッチパネル、或いはそのような曲
面を何等有しない平板形状のサンドイッチパネルの製造
に際して、本発明は、何れも、有効に適用され得るもの
である。
形成したハニカムコア18を備えたハニカムパネル10
の製造方法について説明したが、その他、球面加工が容
易な三角形状のセルや形成が容易な四角形状のセルなど
を有するハニカムパネルの製造や、更には、ハニカム構
造を有しないコルゲーションフィン材や形材等からなる
コアを面板間に挟み込んだようなサンドイッチパネル
等、アルミニウム材質のコアと、その両側に配されたア
ルミニウム材質の面板とを一体的にろう付けしてなるサ
ンドイッチパネルの製造の何れに対しても、本発明は、
同様に適用され得るものである。
られる上下の成形治具の構造も、前記実施形態に示され
るものに、何等限定されるものではなく、例えば、所定
の湾曲面形状の曲面を備えたサンドイッチパネルを製造
する際には、上側成形治具32に対して、かかる湾曲パ
ネルの凹形湾曲面形状に対応した凸形加圧面を設けると
共に、下側成形治具36に対して、該湾曲パネルの凸形
湾曲面形状に対応した凹形加圧面を設けるようにしても
良い。尤も、前記実施形態の如く、凹形加圧面30を有
する上側成形治具32と凸形加圧面34を有する下側成
形治具36を用いれば、成形されるサンドイッチパネル
の中央が上方に凸とされることから、余剰なろう材がパ
ネル中央部に溜まることが防止されて、均一なろう付け
接合性を得ることが出来るといった利点がある。
が、上側成形治具32とその上に載置される加圧マス4
6の重量によって加圧されるようになっていたが、組付
け体24に対して加圧力を作用せしめるに際して、油圧
装置による加圧方式を採用すること等も、勿論、可能で
ある。
に対して2枚の潤滑体26a,26bをそれぞれ支持さ
せる上側及び下側支持体42,44の形状や、両成形治
具32,36への配設構造、更には各潤滑板26の支持
構造は、前記実施形態に示されるものに、決して限定さ
れるものでないことは、言うまでもないところである。
また、かかる両支持体42,44は、本発明において必
須のものではない。
組付け体24の形状や大きさ等によって適宜に変更され
得るものであることは、勿論である。
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
明に従うサンドイッチパネルの製造方法によれば、組付
け体の面板の成形治具に対する摺動に伴う面板表面への
摺動傷の発生を防止することが出来、しかも、接合品質
に優れたサンドイッチパネルを、コストの過剰な増大を
招くことなく、容易に且つ大量に製造することが可能と
なるのである。
一例を示す一部切欠斜視説明図である。
する工程の一例を示す説明図であって、組付け体の組立
状態を示している。
する際に用いられる潤滑板の一例を示す斜視説明図であ
る。
する工程の別の例を示す説明図であって、図2に示され
た組付け体を成形装置に装着した状態を示している。
する工程の更に別の例を示す説明図であって、図4に示
された成形装置を加熱炉内にセットした状態を示してい
る。
する工程の他の例を示す説明図であって、加熱炉内で組
付け体を加熱して、かかる組付け体に対して曲げ加工と
ろう付け接合とを行なった状態を示している。
する工程の更に他の例を示す説明図であって、組付け体
に対する曲げ加工の途中の状態を示している。
ア 20 上面板 22 下面板 24 組付け体 26 潤滑板 30 凹形加圧面 32 上側成形治
具 34 凸形加圧面 36 下側成形治
具 42 上側支持体 44 下側支持体 52 加熱炉
Claims (6)
- 【請求項1】 上下の成形治具間に、アルミニウム材質
のコアの両側にアルミニウム材質の面板をそれぞれ配し
てなる組付け体を挟み、それら上下の成形治具にて加圧
した状態下において、ろう付け加熱することにより、少
なくとも前記コアと面板とが一体的にろう付けされてな
るサンドイッチパネルを製造するに際して、 前記上下の成形治具と前記組付け体との間に、前記ろう
付け加熱温度において容易に塑性変形せず、且つ潤滑性
を有する、弾性変形可能な金属製の潤滑板を介在せしめ
たことを特徴とするサンドイッチパネルの製造方法。 - 【請求項2】 目的とする湾曲面形状に対応した加圧面
を有する上下の成形治具間に、アルミニウム材質のコア
の両側にアルミニウム材質の面板をそれぞれ配してなる
組付け体を挟み、それら上下の成形治具にて加圧した状
態下において、ろう付け加熱することにより、少なくと
も前記コアと面板とが一体的にろう付けされてなると共
に、所定の湾曲面形状の曲面を備えたサンドイッチパネ
ルを製造するに際して、 前記上下の成形治具と前記組付け体との間に、前記ろう
付け加熱温度において容易に塑性変形せず、且つ潤滑性
を有する、弾性変形可能な金属製の潤滑板を介在せしめ
たことを特徴とするサンドイッチパネルの製造方法。 - 【請求項3】 前記潤滑板の表面に潤滑剤が塗布されて
いる請求項1又は請求項2に記載のサンドイッチパネル
の製造方法。 - 【請求項4】 前記潤滑板が、ステンレススチール板で
ある請求項1乃至は請求項3の何れかに記載のサンドイ
ッチパネルの製造方法。 - 【請求項5】 前記組付け体が、所定高さのコアと、該
コアを取り囲むように外側に配した枠材と、それらコア
及び枠材の上下両側にそれぞれ配した面板とから構成さ
れている請求項1乃至は請求項4の何れかに記載のサン
ドイッチパネルの製造方法。 - 【請求項6】 前記上下の成形治具に対して、それぞ
れ、前記潤滑板を支持せしめ、それら上下の成形治具に
支持された潤滑板間に前記組付け体を配置して、前記加
圧下でのろう付け加熱を行なうことからなる請求項1乃
至は請求項5の何れかに記載のサンドイッチパネルの製
造方法。
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1999
- 1999-01-29 JP JP02194399A patent/JP4536838B2/ja not_active Expired - Fee Related
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