JP2000219571A - 高熱膨張ガラスセラミック焼結体およびその製造方法、配線基板ならびにその実装構造 - Google Patents

高熱膨張ガラスセラミック焼結体およびその製造方法、配線基板ならびにその実装構造

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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】BaOを含有するガラスを用いた低温焼成基板
の焼結性を改善したガラスセラミック焼結体と、かかる
ガラスセラミック焼結体を絶縁基板として、有機樹脂を
含有する外部回路基板に対して強固に且つ長期にわたり
安定した接続状態を維持できる配線基板とその実装構造
を提供する。 【解決手段】絶縁基板1の表面あるいは内部にメタライ
ズ配線層3が配設されたパッケージなどの配線基板にお
いて、絶縁基板1をBaOを5〜60重量%含有するガ
ラスと、40℃〜400℃における線熱膨張係数が6p
pm/℃以上の金属酸化物粒子を含むフィラーとからな
る焼結体であって、前記金属酸化物粒子の粒度分布図に
おいて少なくとも0.5〜6μmの範囲に少なくとも2
つのピークが存在し、粗粒側のピークD1 (μm)と微
粒側のピークD2 (μm)との比率(D1 /D2 )が2
〜6であり、且つ40℃〜400℃における線熱膨張係
数が8.5〜18ppm/℃のガラスセラミック焼結体
によって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高熱膨張性を有す
るガラスセラミック焼結体およびその製造方法と、それ
を絶縁基板とする、半導体素子収納用パッケージなどに
使用される配線基板と、その実装構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】従来、配線基板は、絶縁基板の表面あるい
は内部にメタライズ配線層が配設された構造からなる。
また、この配線基板を用いた代表的な例として、半導体
素子、特にLSI(大規模集積回路素子)等の半導体素
子を収容する半導体素子収納用パッケージがある。
【0003】この半導体素子収納用パッケージは、一般
にアルミナセラミックス等のセラミック絶縁基板の表面
に半導体素子を搭載し、また絶縁基板の表面、内部には
WやMoなどの金属から成るメタライズ配線層が形成さ
れ、絶縁基板の裏面にはこれらのメタライズ配線層と接
続された複数の接続パッドが形成されており、その接続
パッドには、外部回路基板と接続するための接続端子が
取り付けられている。そして、絶縁基板の表面に搭載さ
れた半導体素子は、メタライズ配線層とワイヤなどによ
って接続された後、蓋体によって気密に封止される。
【0004】また、半導体素子収納用パッケージは、絶
縁基板下面の接続パッドに接続された接続端子と外部回
路基板の配線導体とを半田等により電気的に接続するこ
とによって外部回路基板に実装される。
【0005】一般に、半導体素子の集積度が高まるほ
ど、半導体素子に形成される電極数も増大するが、これ
に伴いこれを収納する半導体収納用パッケージにおける
端子数も増大することになる。ところが、電極数が増大
するに伴いパッケージ自体の寸法を大きくするにも限界
があり、より小型化を要求される以上、パッケージにお
ける端子の密度を高くすることが必要となる。
【0006】これまでのパッケージにおける端子の密度
を高めるための構造としては、ピングリッドアレイ(P
GA)、パッケージの4つの側面のすべてからガルウイ
ング状(L字状)の金属ピンが導出された構造のクワッ
ドフラットパッケージ(QFP)、さらに接続端子を半
田からなる球状端子により構成したボールグリッドアレ
イ(BGA)等があり、これらの中でもBGAが最も高
密度化が可能であると言われている。
【0007】このボールグリッドアレイ(BGA)は接
続端子を接続パッドに半田などのロウ材からなる球状端
子をロウ付けした端子により構成し、この球状端子を外
部電気回路基板の配線導体上に載置当接させ、しかる
後、前記端子を約250〜400℃の温度で加熱溶融
し、球状端子を配線導体に接合させることによって外部
電気回路基板上に実装することが行われている。このよ
うな実装構造により、半導体素子収納用パッケージの内
部に収容されている半導体素子はその各電極がメタライ
ズ配線層及び接続端子を介して外部電気回路に電気的に
接続される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のセラミック絶縁
基板として使用されているアルミナ、ムライトなどのセ
ラミックスは、200MPa以上の高強度を有し、しか
もメタライズ配線層などとの多層化技術として信頼性の
高いことで有用ではあるが、その熱膨張係数は約4〜7
ppm/℃程度であるのに対して、パッケージが実装さ
れる外部電気回路基板として最も多用されているガラス
−エポキシ絶縁層にCu配線層が形成されたプリント基
板の熱膨張係数は11〜18ppm/℃と非常に大き
い。
【0009】そのため、半導体素子収納用パッケージの
内部に半導体素子を収容し、しかる後、プリント基板な
どの外部回路基板に実装した場合、半導体素子の作動時
に発する熱が絶縁基板と外部回路基板の両方に繰り返し
印加されると絶縁基板と外部回路基板との間の熱膨張差
に起因する熱応力が発生し、この熱応力が外部回路基板
との接続部に影響し、クラックや端子の剥離などが生
じ、パッケージを外部回路基板に長期にわたり安定に電
気的接続させることができないものであった。
【0010】また、アルミナやムライトなどのセラミッ
クスは、焼成温度が1500℃以上と高いために、同時
焼成してメタライズ配線層を形成する場合、タングステ
ンなどの高融点金属からなる抵抗の高い金属を用いる必
要があった。
【0011】そこで、本発明者らは、先にBaOを5〜
60重量%の割合で含有する低軟化点、高熱膨張のガラ
スを用いて、所定のフィラーとを混合し焼成した高熱膨
張性を有し、しかも1000℃以下の低温でCuなどの
低抵抗金属と同時焼成可能なガラスセラミック焼結体を
絶縁基板とすることを提案した。
【0012】しかしながら、上記BaOを含有する低軟
化点のガラスでは、ガラスの軟化流動により焼結体表面
が内部より早く緻密化してしまい、内部まで十分に緻密
な焼結体を得ることが難しく、絶縁基板の強度が低下す
るという問題があった。
【0013】従って本発明は、BaOを含有するガラス
を用いた低温焼成基板の焼結性を改善したガラスセラミ
ック焼結体とその製造方法と、かかるガラスセラミック
焼結体を絶縁基板として、有機樹脂を含有する外部回路
基板に対して強固に且つ長期にわたり安定した接続状態
を維持できる配線基板とその実装構造を提供することを
目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点に対して検討を重ねた結果、BaOを5〜60重量%
含有するガラスと、40℃〜400℃における線熱膨張
係数が6ppm/℃以上の金属酸化物粒子を含むフィラ
ーとからなる焼結体を作製するにあたり、前記金属酸化
物として、粗粉末と微粉末との混合物によって構成し、
前記粗粉末と微粉末の平均粒径比を特定の範囲に制御す
ることにより、焼結性を高め、相対密度の高い焼結体を
得ることができることを見いだした。
【0015】即ち、本発明の高熱膨張ガラスセラミック
焼結体は、BaOを5〜60重量%含有するガラスと、
40℃〜400℃における線熱膨張係数が6ppm/℃
以上の金属酸化物粒子を含むフィラーとからなる40℃
〜400℃における線熱膨張係数が8.5〜18ppm
/℃の焼結体であって、前記金属酸化物粒子の粒度分布
図において0.5〜6μmの範囲に少なくとも2つのピ
ークD1 が存在し、粗粒側ピーク位置をD1 (μm)、
微粒側のピーク位置をD2 (μm)とした時、比率(D
1 /D2 )が2〜6とすると、焼結体表面が内部より早
く緻密化するのを防止し、緻密な焼結体を安定して得る
ことができ、しかも焼結可能温度範囲を大幅に広くする
ことができ、相対密度が90%以上の寸法安定性に優れ
た緻密な焼結体を再現よく製造することができる。
【0016】また、本発明の高熱膨張ガラスセラミック
焼結体の製造方法は、BaOを5〜60重量%含有する
ガラス成分と、平均粒径d1 が3〜6μmの粗粉末と、
平均粒径d2 が0.5〜2μmの微粉末との混合粉末か
らなり、前記粗粉末の平均粒径d1 と前記微粉末の平均
粒径d2 のd1 /d2 で表される平均粒径比が2〜6で
ある40℃〜400℃における線熱膨張係数が6ppm
/℃以上の金属酸化物粉末を含有するフィラー成分とを
混合した後、成形後、800〜1000℃の温度で焼成
することを特徴とするものであり、特に、前記粗粉末と
前記微粉末とは、重量比で95:5〜50:50の範囲
にあることが望ましい。
【0017】また、本発明によれば、絶縁基板の表面あ
るいは内部に、メタライズ配線層が配設された配線基板
において、前記絶縁基板を上記の高熱膨張ガラスセラミ
ック焼結体によって構成することにより、Cuなどのメ
タライズ配線層を絶縁基板との同時焼成によって形成す
ることができ、また、かかる配線基板は、その表面にお
いて半導体素子を気密に封止し、且つ該絶縁基板の裏面
に前記半導体素子と電気的接続された接続端子を設ける
ことにより、パッケージとして機能し得る。
【0018】また、上記の配線基板を少なくとも有機樹
脂を含む絶縁体の表面に配線導体が被着形成された外部
回路基板上に載置し、該配線基板の接続端子を前記配線
導体にロウ付け接合し実装してすることにより、外部回
路基板との熱膨張特性が近似し、長期信頼性にわたり安
定した実装状態を維持することができる。特に、上記の
接続端子としては、ボール状端子からなることが望まし
い。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のガラスセラミッ
ク焼結体の応用例として、配線基板、とりわけ、BGA
型の半導体素子収納用パッケージとその実装構造の一実
施例を示す概略断面図である。このパッケージは、絶縁
基板の表面あるいは内部にメタライズ配線層が配設され
た、いわゆる配線基板を基礎的構造とするものであり、
Aは半導体素子収納用パッケージ、Bは外部回路基板を
それそれ示す。
【0020】半導体素子収納用パッケージAは、絶縁基
板1と蓋体2とメタライズ配線層3と接続端子4により
構成され、絶縁基板1及び蓋体2は半導体素子5を内部
に気密に収容するためのキャビティ6を形成する。そし
て、キャビティ6内にて半導体素子5は、ガラス、樹脂
等の接着材を介して絶縁基板1に接着固定される。
【0021】また、絶縁基板1の表面および内部には、
メタライズ配線層3が配設されており、半導体素子5と
絶縁基板1の下面に形成された接続端子4と電気的に接
続するように配設されている。図1のパッケージによれ
ば、接続端子4は、接続パッド4aを介して高融点の半
田(錫−鉛合金)から成る球状端子4bがロウ材により
取着されている。
【0022】一方、外部回路基板Bは、絶縁体7と配線
導体8により構成されており、絶縁体7は、少なくとも
有機樹脂を含む絶縁材料からなり、具体的には、ガラス
−エポキシ系複合材料などのように40〜400℃の線
熱膨張係数が12〜16ppm/℃の特性を有し、一般
にはプリント基板等が用いられる。また、この基板Bの
表面に形成される配線導体8は、絶縁体7との熱膨張係
数の整合性と、良電気伝導性の点で、通常、Cu、A
u、Ag、Al、Ni、Pb−Snなどの金属導体から
なる。
【0023】半導体素子収納用パッケージAを外部回路
基板Bに実装するには、パッケージAの絶縁基板1下面
の球状端子4bを外部回路基板Bの配線導体8上に載置
当接させ、しかる後、低融点の半田等のロウ材により約
250〜400℃の温度で半田を溶融させて配線導体と
球状端子4bとの接合することにより、実装される。こ
の時、配線導体8の表面には球状端子4とのロウ材によ
る接続を容易に行うために予めロウ材が被着形成されて
いることが望ましい。
【0024】本発明によれば、このような外部回路基板
Bの表面に実装される半導体素子収納用パッケージなど
の配線基板における絶縁基板1として、40〜400℃
の温度範囲における線熱膨張係数が8.5〜18ppm
/℃、特に8.5〜14ppm/℃の焼結体を用いるこ
とが重要である。これは、前述した外部回路基板Bとの
熱膨張差により熱応力の発生を緩和し、外部回路基板B
とパッケージAとの電気的接続状態を長期にわたり良好
な状態に維持するために重要であり、この線熱膨張係数
が8.5ppm/℃より小さいか、あるいは18ppm
/℃より大きいと、いずれも熱膨張差に起因する熱応力
が大きくなり、外部回路基板BとパッケージAとの電気
的接続状態が悪化することを防止することができない。
【0025】本発明の絶縁基板を形成するガラスセラミ
ック焼結体は、ガラス成分とフィラー成分との混合物を
成形、焼成して作製されたものである。そこで以下に本
発明のガラスセラミック焼結体の製造方法について説明
する。
【0026】まず、本発明によれば、ガラス成分とし
て、BaOを5〜60重量%含有するガラスを用いるこ
とが重要である。このBaO含有ガラスは低軟化点であ
り、比較的高い熱膨張係数を有しているために、ガラス
量を少なく、且つ高熱膨張のフィラーを多く添加するこ
とが可能であり、高い熱膨張係数を有する焼結体が容易
に得られる。BaO量を上記の範囲に限定したのは、5
重量%よりも少ないと、ガラスの低軟化点化が困難とな
るとともに、熱膨張係数が低くなり、高熱膨張の焼結体
を得ることが難しくなり、60重量%よりも多いとガラ
ス化が困難であり、特性が不安定となりやすく、また、
耐薬品性が著しく低下するからである。特に、BaO量
は20〜40重量%が望ましい。
【0027】また、このガラス中にはPbを実質的に含
まないことが望ましい。これは、Pbが毒性を有するた
め、製造工程中での被毒を防止するための格別な装置お
よび管理を必要とするために焼結体を安価に製造するこ
とができないためである。Pbが不純物として不可避的
に混入する場合を考慮すると、Pb量は0.05重量%
以下であることが望ましい。
【0028】また、ガラスの40℃〜400℃における
熱膨張係数が6〜18ppm/℃、特に7〜13ppm
/℃であることが望ましい。これは、熱膨張係数が上記
範囲を逸脱するとフィラーとの熱膨張差が生じ、焼結体
の強度の低下の原因になるためである。
【0029】さらに、上記BaO含有ガラスの屈伏点は
400℃〜800℃、特に400〜700℃であること
が望ましい。これは、ガラスおよびフィラーからなる混
合物を成形する場合、有機樹脂等の成形用バインダーを
添加するが、このバインダーを効率的に除去するととも
に、絶縁基体と同時に焼成されるメタライズとの焼成条
件のマッチングを図るために必要であり、屈伏点が40
0℃より低いとガラスが低い温度で焼結が開始されるた
めに、例えばAg、Cu等の焼結開始温度が600〜8
00℃のメタライズとの同時焼成ができず、また成形体
の緻密化が低温で開始するためにバインダーは分解揮散
できなくなりバインダー成分が残留し特性に影響を及ぼ
す結果になるためである。一方、屈伏点が800℃より
高いとガラス量を多くしないと焼結しにくくなるため、
高価なガラスを大量に必要とするために焼結体のコスト
を高めることになる。
【0030】上記の特性を満足するガラスとしては、上
記BaO以外に、少なくともSiO2 を25〜60重量
%の割合で含み、残部がB2 3 、Al2 3 、Ca
O、MgO、SrO、TiO2 、ZnOの群から選ばれ
る少なくとも1種によって構成される。
【0031】一方、上記ガラスと組み合わせるフィラー
成分としては、40℃〜400℃における熱膨張係数が
6ppm/℃以上の金属酸化物を少なくとも含有するこ
とが焼結体の高熱膨張化を図る上で重要である。熱膨張
係数が6ppm/℃以上の金属酸化物を含有しないと、
焼結体の熱膨張係数を8.5ppm/℃以上に高めるこ
とができないためである。
【0032】このような熱膨張係数が6ppm/℃以上
の金属酸化物としては、クリストバライト(Si
2 )、クォーツ(SiO2 )、トリジマイト(SiO
2 )、フォルステライト(2MgO・SiO2 )、スピ
ネル(MgO・Al2 3 )、ウォラストナイト(Ca
O・SiO2 )、モンティセラナイト(CaO・MgO
・SiO2 )、ネフェリン(Na2 O・Al2 3 ・S
iO2 )、ジオプサイド(CaO・MgO・2Si
2 )、メルビナイト(3CaO・MgO・2Si
2 )、アケルマイト(2CaO・MgO・2Si
2 )、マグネシア(MgO)、アルミナ(Al
2 3 )、カーネギアイト(Na2 O・Al2 3 ・2
SiO2 )、エンスタタイト(MgO・SiO2 )、ホ
ウ酸マグネシウム(2MgO・B23 )、セルシアン
(BaO・Al2 3 ・2SiO2 )、B2 3 ・2M
gO・2SiO2 、ガーナイト(ZnO・Al2 3
の群から選ばれる少なくとも1種以上が挙げられる。こ
れらの中でも、クリストバライト、クオーツ、トリジマ
イトなどのSiO2 系材料や、フォルステライト、エン
スタタイトの群から選ばれる少なくとも1種が高熱膨張
化を図る上で望ましい。
【0033】また、上記金属酸化物からなるフィラー粉
末を、平均粒径d1 が3〜6μmの粗粉末と、平均粒径
2 が0.5〜2μmの微粉末との混合粉末からなり、
前記粗粉末の平均粒径d1 と前記微粉末の平均粒径d2
のd1 /d2 で表される平均粒径比が2〜6となるよう
に調整する。
【0034】これは、d1 /d2 比が2より小さい場
合、低軟化点のガラスを用いているため脱バインダーが
終了する前に焼結体表面がガラスで覆われてしまい、緻
密な焼結体を得ることができなくなり、上記比率が6よ
り大きい場合、テープ化工程においてフィラー中の微粒
の影響でスラリー特性が劣化し、テープの良品歩留まり
が低下するためである。なお、上記比率は、3種類以上
の粉末を混合する場合には、最も粗粒側の粉末の平均粒
径をd1 、最も微粒側の粉末の平均粒径をd2 として計
算する。
【0035】また、粗粉末の平均粒径d1 が3μmより
も小さいと、焼結性が改善されず、緻密な焼結体を得る
ことができず、6μmよりも大きいと、緻密な焼結体を
得るのが難しく、また、微粉末の平均粒径d2 が0.5
μmより小さいと、スラリー特性が劣化し、テープの良
品歩留りが低下し、2μmよりも大きいと焼結性が改善
されず、緻密な焼結体を得ることが難しくなる。
【0036】また、平均粒径d1 の粗粉末と、平均粒径
2 の微粉末とは、重量比で95:5〜50:50の範
囲で混合されることが望ましい。これは、微粉末の重量
比が5より小さい場合、緻密な焼結体を得ることができ
にくく、緻密な焼結体を得ることができたとしても焼成
可能温度範囲の温度幅が10℃と狭く、製品の寸法安定
性やメタライズと同時焼成する場合の焼結体とメタライ
ズとの焼結挙動の整合の観点から不利となる。また、フ
ィラー中の微粉末の重量比が50より大きい場合、テー
プ化工程においてフィラー中の微粒の影響でスラリー特
性が劣化しテープの良品歩留まりが低下しやすいためで
ある。
【0037】本発明によれば、上記のガラス粉末とフィ
ラー粉末とを、焼成温度や最終的に得られる焼結体の熱
膨張特性などの目的に応じて適当な比率で混合する。本
発明において用いられる上記BaO含有ガラスは、フィ
ラー無添加では収縮開始温度は700℃以下で、850
℃以上では溶融してしまい、メタライズ配線層等を配設
することができない。しかし、フィラーを混合すること
により焼成過程において結晶の析出が起こり、フィラー
成分を液相焼結させるための液相を適切な温度で形成さ
せることができる。また、成形体全体の収縮開始温度を
上昇させることができるため、このフィラーの含有量の
調整により用いるメタライズの種類によりメタライズ配
線層との同時焼成条件のマッチングを図ることができ
る。
【0038】好適には、上記ガラス粉末を20〜80体
積%と、フィラー粉末を80〜20体積%の割合で混合
した混合物を成形した成形体を焼成してなる焼結体によ
り構成する。このガラスとフィラー成分の量を上記の範
囲に限定したのは、ガラス成分量が20体積%より少な
い、言い換えればフィラー成分が80体積%より多いと
液相焼結することが難しく、焼成温度が高くなり、メタ
ライズ配線層との同時焼成時にメタライズ配線層が溶融
してしまう恐れがある。また、ガラスが80体積%より
多い、言い換えるとフィラー成分が20体積%より少な
いと焼結体の特性がガラスの特性に大きく依存してしま
い、材料特性の制御が困難となるとともに、焼結開始温
度が低くなるためにメタライズ配線層との同時焼成が難
しくなるという問題が生じる。また、ガラス量が多いた
めに原料のコストも高くなる傾向にある。
【0039】また、フィラー成分量は、BaOガラスの
屈伏点に応じ、その量を適宜調整することが望ましい。
即ち、ガラスの屈伏点が400℃〜700℃と低い場
合、低温での焼結性が高まるためフィラーの含有量は4
0〜80体積%と比較的多く配合できる。これに対し
て、ガラスの屈伏点が700℃〜800℃と高い場合、
焼結性が低下するためフィラーの含有量は20〜50体
積%と比較的少なく配合することが望ましい。
【0040】また、本発明によれば、フィラー成分また
はガラス成分の一部として、Zr化合物をZrO2 換算
で0.1〜30重量%の割合で含有させることにより、
このZrがBaO含有ガラス中に溶融し、ガラスの耐酸
化性を高めることができる結果、焼結体の耐薬品性を向
上させることができる。その結果、酸性溶液あるいはア
ルカリ性溶液での処理後の焼結体の外観の変化やメタラ
イズ強度の劣化が抑制される。
【0041】Zr化合物の配合方法としては、例えば、
Zr化合物粉末としてフィラー成分中の一成分として混
合する。この場合、添加時のZr化合物、特にZrO2
のBET比表面積によって、焼結体の耐薬品性が変化す
る傾向にあり、BET比表面積が25m2 /g以上であ
ることが望ましく、BET比表面積が25m2 /gより
も小さいと、耐薬品性の改善効果が小さくなる傾向にあ
る。また、他の配合形態としては、ガラス粉末として、
BaO、SiO2 以外の成分としてZr化合物を含有す
るガラスを用いてもよい。
【0042】その他に、着色成分として、酸化クロム、
酸化コバルト、酸化マンガン、酸化ニッケルの群から選
ばれる少なくとも1種を配合してもよい。
【0043】上記のように調合されたガラス粉末とフィ
ラー粉末との混合物に、適当な成形の有機樹脂バインダ
ーを添加した後、所望の成形手段、例えば、ドクターブ
レード、圧延法、金型プレス等によりシート状に任意の
形状に成形後、焼成する。
【0044】なお、配線基板を作製する場合には、シー
ト状成形体に対して、Cu、Ag、Ni、Pd、Auの
うちの1種以上からなる金属粉末に有機バインダー、可
塑剤、溶剤を添加混合して得た金属ペーストを前記グリ
ーンシートに周知のスクリーン印刷法により所定パター
ンに印刷塗布する。また、場合によっては、前記グリー
ンシートに適当な打ち抜き加工してスルーホールを形成
し、このホール内にもメタライズペーストを充填する。
そしてこれらのグリーンシートを複数枚積層圧着した
後、以下の方法で焼成する。
【0045】焼成にあたっては、まず、成形のために配
合したバインダー成分を除去する。バインダーの除去
は、700℃前後の大気雰囲気中で行われるが、配線導
体としてCuを用いる場合には、100〜700℃の水
蒸気を含有する窒素雰囲気中で行われる。この時、成形
体の収縮開始温度は700〜850℃程度であることが
望ましく、かかる収縮開始温度がこれより低いとバイン
ダーの除去が困難となるため、成形体中のガラスの特
性、特に屈伏点を前述したように制御することが必要と
なる。
【0046】焼成は、850℃〜1100℃の酸化性雰
囲気中で行われ、これにより相対密度90%以上まで緻
密化される。この時の焼成温度が850℃より低いと緻
密化することができず、1100℃を越えるとメタライ
ズ配線層との同時焼成でメタライズ層が溶融してしま
う。但し、配線導体としてCuを用いる場合には、85
0〜1050℃の非酸化性雰囲気中で行われる。
【0047】このようにして作製されたガラスセラミッ
ク焼結体中には、BaO含有ガラス相と、フィラー相、
あるいは、ガラスとフィラーとの反応により生成した結
晶相やフィラー成分が分解して生成した結晶相等が存在
する場合もある。析出する結晶相としては、焼結体全体
の熱膨張係数を高める上で、少なくとも40〜400℃
における熱膨張係数が6ppm/℃以上の酸化物の結晶
相が析出することが望ましい。40〜400℃における
熱膨張係数が6ppm/℃以上の酸化物の結晶相として
は、前述したような40〜400℃における熱膨張係数
が6ppm/℃以上の酸化物の結晶相が挙げられる。
【0048】また、本発明によれば、前述したようにフ
ィラー粉末を粗粉末と微粉末との混合粉末によって構成
したことにより、フィラー相を構成する金属酸化物の粒
子は、焼結体の断面による金属酸化物粒子の長径による
粒度分布図から、0.5〜6μmの範囲に少なくとも2
つのピークが存在し、粗粒側ピーク位置をD1 (μ
m)、微粒側のピーク位置をD2 (μm)とした時、比
率(D1 /D2 )が2〜6となる相対密度90%以上の
高密度の焼結体となる。なお、上記比率は、上記範囲に
ピークが3つ以上存在する場合には、最も粗粒側のピー
ク位置をD1 、最も微粒側のピーク位置をD2 として計
算する。
【0049】このように、金属酸化物のフィラーを上記
のような所定の粒度分布によって構成することにより、
焼結体表面が内部より早く緻密化するのを防止し、緻密
な焼結体を安定して得ることができ、しかも焼結可能温
度範囲を大幅に広くすることができ、寸法安定性に優れ
た緻密な焼結体を再現よく製造することができる。
【0050】また、本発明のガラスセラミック焼結体
は、上記のように、BaO含有ガラスと、高熱膨張を有
する金属酸化物からなるフィラーによって、40℃〜4
00℃における線熱膨張係数が8.5〜18ppm/℃
の高熱膨張特性を有することから、かかる焼結体をパッ
ケージなどの配線基板の絶縁基板として用いた場合、有
機樹脂を含有する絶縁材料を有するプリント基板などの
外部回路基板に対して、配線基板を接続端子を介して実
装した場合においても、熱膨張特性を近似させることが
できることから長期信頼性にわたり安定した実装状態を
維持することができる。
【0051】
【実施例】BaO含有ガラスとして表1に示すガラス粉
末を準備した。なお、表中の熱膨張係数は40〜400
℃における熱膨張係数を示す。
【0052】
【表1】
【0053】このガラスに対して表2に示すようにフィ
ラー成分として、表1に示すようにフィラー成分とし
て、平均粒径が1〜7μmの種々のクォーツ(Si
2 、線熱膨張係数15ppm/℃)粉末を表1の比率
で添加するとともに、比表面積が180cm2 /gのZ
rO2 粉末を5重量%の割合で配合した。
【0054】この混合物を粉砕後、有機バインダー、有
機溶剤を添加して十分に混合した後、ドクターブレード
法によりテープ化し、積層した後、所望の形状の成形体
を作製し、この成形体を700℃のN2 +H2 O中で脱
バインダ処理した後、窒素雰囲気中で表1の温度で焼成
してガラスセラミック焼結体を作製した。
【0055】得られた焼結体に対して、アルキメデス法
に基づいて相対密度を算出した。なお、各組成系におけ
る焼結可能温度範囲は相対密度が90%以上となる範囲
を示したものである。
【0056】次に、上記のようにして得られた焼結体に
対して40〜400℃の熱膨張係数を測定し表2、3に
示した。また、表面積が5cm2 の焼結体を切り出し、
それを10gのNH4 F・HFを1リットルの水に溶解
させた常温のフッ酸溶液に90秒浸漬した後の焼結体の
表面のSEM観察を行った。
【0057】また、得られた焼結体の断面をSEM(走
査型電子顕微鏡)観察を行い、SiO2 粒子の粒度分布
を画像解析し、D1 、D2 、D1 /D2 を求めた。
【0058】(実装試験)実装信頼性試験の評価サンプ
ルについて以下に説明する。各試料の混合粉末のスラリ
ーを用いてドクターブレード法によってテープを作製
し、テープの表面にCuメタライズペーストをスクリー
ン印刷法によりメタライズ配線層を塗布した。また、グ
リーンシートの所定箇所にスルーホールを形成しスルー
ホール内が最終的に基板の下面に露出するように形成
し、そのスルーホール内にもCuメタライズペーストを
充填した。そして、メタライズペーストが塗布されたグ
リーンシートをスルーホールの位置合わせを行いながら
6枚積層し圧着した。
【0059】この積層体を700℃でN2 +H2 O中で
脱バインダ後、各焼成温度で窒素雰囲気中でメタライズ
配線層と絶縁基板とを同時に焼成しパッケージ用の配線
基板を作製した。次に、配線基板の下面にスルーホール
に接続する箇所に凹部を形成しCuメタライズからなる
接続パッドを作製した。そして、その接続パッドに図1
に示すように半田(錫30〜10%−鉛70〜90%)
からなる接続端子を取着した。なお、接続端子は、1c
2 当たり30端子の密度で配線基板の下面全体に形成
した。
【0060】一方、ガラス−エポキシ基板からなる40
〜800℃における線熱膨張係数が13ppm/℃の絶
縁体の表面に銅箔からなる配線導体が形成されたプリン
ト基板を準備した。そして、上記のパッケージ用配線基
板をプリント基板の上の配線導体とパッケージ用絶縁基
板の接続端子が接続されるように位置合わせし、これを
2 の雰囲気中で260℃で3分間熱処理しパッケージ
用配線基板をプリント基板表面に実装した。この熱処理
によりパッケージ用配線基板の半田からなる接続端子が
溶けてプリント基板の配線導と電気的に接続されたこと
を確認した。次に、上記のようにしてパッケージ用配線
基板をプリント基板面に実装したものを大気の雰囲気に
て−40℃と125℃の各温度に制御した恒温槽に試験
サンプルを15分/15分の保持を1サイクルとして最
高1000サイクル繰り返した。そして、100サイク
ル毎にプリント基板の配線導体とパッケージ用配線基板
との電気抵抗を測定し電気抵抗に変化が現れるまでのサ
イクル数を測定した。
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】表2、3より明らかなように、平均粒径の
異なる2種類以上のSiO2 を用いていない試料No.1
では、緻密な焼結体を得ることができなかった。また、
試料No.2、3では緻密な焼結体を得ることができた
が、焼成可能温度範囲が10℃の幅しかなく、製品の寸
法安定性やメタライズと同時焼成する場合の焼結体とメ
タライズとの焼結挙動の整合の観点から不利となる。
【0064】これらに対して、平均粒径の異なる2種類
以上のSiO2 粉末を用いた試料No.4〜14、16、
17、19〜22では十分緻密な焼結体を得ることがで
きるとともに、焼成可能温度範囲も20〜40℃あり、
製品の寸法安定性やメタライズと同時焼成する場合の焼
結体とメタライズとの焼結挙動の整合の観点で非常に有
利である。
【0065】しかし、d1 /d2 比、D1 /D2 比が2
〜6を逸脱する試料No.15、16では、いずれも相対
密度90%以上の焼結体を得ることができなかった。
【0066】さらに、ガラスとしてBaO量が5重量%
よりも少ないガラスを用いた試料No.23では、軟化
点(屈伏点)が高くなり、ガラスを多量に添加しないと
焼結できず、得られた焼結体の熱膨張特性も6ppm/
℃と低いものであった。
【0067】なお、上記ZrO2 を添加した表2、表3
の試料は、試験後においても全く表面に変化がなく、い
ずれも耐薬品性に優れたものであった。また、ZrO2
を添加しない場合について試験を行った結果、試験後の
表面からガラス相が欠除しており耐薬品性に劣ることが
わかった。
【0068】また、熱サイクル試験においては、熱膨張
係数が8.5ppm/℃以上の試料は、いずれも200
0回の熱サイクル後も全く変化なく優れた実装構造を示
したが、熱膨張係数が8.5ppm/℃よりも低い試料
No.23では、200サイクルで抵抗の変化が生じ、実
装信頼性に劣るものであった。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
BaO含有ガラスに対して添加する金属酸化物フィラー
を粗粒と微粒によって構成することにより、緻密な焼結
体を得ることができるとともに、緻密な焼結体を得るこ
とのできる焼成可能温度範囲を大幅に広くすることがで
きる。しかも、熱膨張係数がプリント基板に近いため
に、半導体素子収納用パッケージなどの絶縁基板に適用
し、線熱膨張係数が大きいプリント基板などの外部電気
回路基板に実装した場合に、両者の線熱膨張係数の差に
起因する応力発生を抑制し、パッケージと外部電気回路
とを長期間にわたり正確、かつ強固に電気的接続させる
ことが可能となる。しかも、半導体回路素子の大型化に
よる多ピン化に十分対応できる信頼性の高い配線基板の
実装構造を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体素子収納用パッケージの実装構
造を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
A 半導体素子収納用パッケージ B 外部回路基板 1 絶縁基板 2 蓋体 3 メタライズ配線層 4 接続端子 5 半導体素子 6 キャビティ 7 絶縁体 8 配線導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古久保 洋二 鹿児島県国分市山下町1番4号 京セラ株 式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4G030 AA03 AA08 AA10 AA17 AA32 AA35 AA36 AA37 BA12 GA20 GA22 PA22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】BaOを5〜60重量%含有するガラス
    と、40℃〜400℃における線熱膨張係数が6ppm
    /℃以上の金属酸化物粒子を含むフィラーとからなる焼
    結体であって、前記金属酸化物粒子の粒度分布図におい
    て0.5〜6μmの範囲に少なくとも2つのピークが存
    在し、粗粒側ピーク位置をD1 (μm)、微粒側のピー
    ク位置をD2 (μm)とした時、比率(D1 /D2 )が
    2〜6であり、且つ40℃〜400℃における線熱膨張
    係数が8.5〜18ppm/℃であることを特徴とする
    高熱膨張ガラスセラミック焼結体。
  2. 【請求項2】BaOを5〜60重量%含有するガラス成
    分と、平均粒径d1 が3〜6μmの粗粉末と、平均粒径
    2 が0.5〜2μmの微粉末との混合粉末からなり、
    前記粗粉末の平均粒径d1 と前記微粉末の平均粒径d2
    のd1 /d2 で表される平均粒径比が2〜6である40
    ℃〜400℃における線熱膨張係数が6ppm/℃以上
    の金属酸化物粉末を含有するフィラー成分とを混合した
    後、成形後、800〜1100℃の温度で焼成すること
    を特徴とする高熱膨張ガラスセラミック焼結体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記粗粉末と、前記微粉末との重量比が9
    5:5〜50:50の範囲にあることを特徴とする請求
    項2記載の高熱膨張ガラスセラミック焼結体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】絶縁基板の表面あるいは内部に、メタライ
    ズ配線層が配設された配線基板において、前記絶縁基板
    が、請求項1記載の高熱膨張ガラスセラミック焼結体か
    らなることを特徴とする配線基板。
  5. 【請求項5】前記絶縁基板の表面において、半導体素子
    が気密に封止され、且つ該絶縁基板の裏面に、前記半導
    体素子と電気的接続された接続端子を具備することを特
    徴とする請求項4記載の配線基板。
  6. 【請求項6】請求項1記載の高熱膨張ガラスセラミック
    焼結体からなる絶縁基板の表面あるいは内部にメタライ
    ズ配線層が配設され、前記絶縁基板の表面において半導
    体素子が気密に封止され、且つ前記絶縁基板の裏面に、
    前記半導体素子と電気的接続された接続端子を具備する
    配線基板を少なくとも有機樹脂を含む絶縁体の表面に配
    線導体が被着形成された外部回路基板上に載置し、該配
    線基板の接続端子を前記配線導体にロウ付け接合し実装
    してなることを特徴とする配線基板の実装構造。
  7. 【請求項7】前記接続端子が、ボール状端子からなるこ
    とを特徴とする請求項6記載の配線基板の実装構造。
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