JP2000220054A - 土木用シート - Google Patents
土木用シートInfo
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- JP2000220054A JP2000220054A JP11020943A JP2094399A JP2000220054A JP 2000220054 A JP2000220054 A JP 2000220054A JP 11020943 A JP11020943 A JP 11020943A JP 2094399 A JP2094399 A JP 2094399A JP 2000220054 A JP2000220054 A JP 2000220054A
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- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】耐候性、耐衝撃性に優れた土木用シートの提
供。 【解決手段】少なくとも一部に織布を用いた土木用シー
トであって、織布の経糸および/または緯糸が融点13
0℃以上の脂肪族ポリエステルを主体とする繊維である
ことを特徴とする土木用シート。
供。 【解決手段】少なくとも一部に織布を用いた土木用シー
トであって、織布の経糸および/または緯糸が融点13
0℃以上の脂肪族ポリエステルを主体とする繊維である
ことを特徴とする土木用シート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の土木工事に
おける被覆材料、フィルター材料、透水材料、保護材
料、基礎材料、擁壁材料、地盤改良材料に用いることが
できる土木用シートの改良に関する。特に、耐候性が良
好で、石や土砂の落下または重機の踏みつけ等、重量物
による衝撃に強い土木用シートに関する。
おける被覆材料、フィルター材料、透水材料、保護材
料、基礎材料、擁壁材料、地盤改良材料に用いることが
できる土木用シートの改良に関する。特に、耐候性が良
好で、石や土砂の落下または重機の踏みつけ等、重量物
による衝撃に強い土木用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土木用シートはポリプロピレンや
ポリエステル繊維が用いられていたが、各種施工の際
に、屋外の太陽光に曝されるため、きわめて短時間で劣
化を生じるものであった。また施工の際に、石の落下、
衝撃や重機等の踏みつけによって裂傷を生じやすく、耐
候劣化するものは本来の用途としての役割を十分果たす
ことができなかった。
ポリエステル繊維が用いられていたが、各種施工の際
に、屋外の太陽光に曝されるため、きわめて短時間で劣
化を生じるものであった。また施工の際に、石の落下、
衝撃や重機等の踏みつけによって裂傷を生じやすく、耐
候劣化するものは本来の用途としての役割を十分果たす
ことができなかった。
【0003】これらの問題を解決するために、例えば土
木用シートを厚織りにしたり、織布と不織布との構造体
にする、あるいはポリビニルアルコール(PVA)をコ
ートする等、織布とクッション材を組み合わせる技術が
提案されている。しかしながらこのような技術ではシー
トの重量が増大し、施工性を悪化させる問題がある他、
シート自体のコストが高くなるため施工費用がかさむと
いう欠点もある。
木用シートを厚織りにしたり、織布と不織布との構造体
にする、あるいはポリビニルアルコール(PVA)をコ
ートする等、織布とクッション材を組み合わせる技術が
提案されている。しかしながらこのような技術ではシー
トの重量が増大し、施工性を悪化させる問題がある他、
シート自体のコストが高くなるため施工費用がかさむと
いう欠点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術を背景になされたもので、施工の際の耐候劣化
を防止し、土砂の落下によっても裂傷を生じ難いという
特性を、織布と組み合わせるクッション材なしで、ある
いは減らして実現する土木用シートを提供しようとする
ものである。すなわち、本発明者らは土木用シートを構
成する織布の経糸および/または緯糸を構成する繊維に
ついて種々研究した結果、従来では得られない格段の耐
候性、耐衝撃性の改良効果を発現することを見出し、本
発明を完成するに至った。
従来技術を背景になされたもので、施工の際の耐候劣化
を防止し、土砂の落下によっても裂傷を生じ難いという
特性を、織布と組み合わせるクッション材なしで、ある
いは減らして実現する土木用シートを提供しようとする
ものである。すなわち、本発明者らは土木用シートを構
成する織布の経糸および/または緯糸を構成する繊維に
ついて種々研究した結果、従来では得られない格段の耐
候性、耐衝撃性の改良効果を発現することを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため主として次の構成を有する。すなわち、織物
からなる土木用シートであって、経糸および/または緯
糸が融点130℃以上の脂肪族ポリエステルを主体とす
る繊維であることを特徴とする土木用シートである。ま
た、本発明の土木用シートにおいて、繊維の単繊維繊度
が3.5dtex以下であること、繊維の強度が5.0
cN/dtex以上、伸度が15%以上40%以下であ
ること、また、脂肪族ポリエステルがL−乳酸(及び/
又は)D−乳酸を主成分とするポリエステルであること
がそれぞれ好ましい態様である。
決するため主として次の構成を有する。すなわち、織物
からなる土木用シートであって、経糸および/または緯
糸が融点130℃以上の脂肪族ポリエステルを主体とす
る繊維であることを特徴とする土木用シートである。ま
た、本発明の土木用シートにおいて、繊維の単繊維繊度
が3.5dtex以下であること、繊維の強度が5.0
cN/dtex以上、伸度が15%以上40%以下であ
ること、また、脂肪族ポリエステルがL−乳酸(及び/
又は)D−乳酸を主成分とするポリエステルであること
がそれぞれ好ましい態様である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の土木用シートは、少なく
ともその一部に織布が使用される。織布の形態は特に制
限はなく、平織り、綾織り、サテン織り、からみ織り等
何でも良いが、特に平織りやからみ織りが好ましい。さ
らに厚織り、多重織布等にしてももちろん構わないが、
軽量性を損なわない範囲にすることが好ましい。また、
本発明の土木用シートを構成する織布の織り密度もその
用途によって自由に選べばよく、特に制限されるもので
はないが、通常は1000dtex/inch〜100
0000dtex/inchである。さらに、本発明の
シートは織布のみで構成される必要はない。例えば、防
水シートに用いるときには、塩化ビニルやエチレンビニ
ルアルコール(EVA)、ポリウレタン等の樹脂でコー
ティングやラミネート、ディッピングが行われても構わ
ない。また、シートの力学的特性に等方性が必要な場合
は、必要に応じて不織布等との組み合わせシートとして
も構わず、施工性を阻害しない範囲で自由に構造体を設
計することができる。
ともその一部に織布が使用される。織布の形態は特に制
限はなく、平織り、綾織り、サテン織り、からみ織り等
何でも良いが、特に平織りやからみ織りが好ましい。さ
らに厚織り、多重織布等にしてももちろん構わないが、
軽量性を損なわない範囲にすることが好ましい。また、
本発明の土木用シートを構成する織布の織り密度もその
用途によって自由に選べばよく、特に制限されるもので
はないが、通常は1000dtex/inch〜100
0000dtex/inchである。さらに、本発明の
シートは織布のみで構成される必要はない。例えば、防
水シートに用いるときには、塩化ビニルやエチレンビニ
ルアルコール(EVA)、ポリウレタン等の樹脂でコー
ティングやラミネート、ディッピングが行われても構わ
ない。また、シートの力学的特性に等方性が必要な場合
は、必要に応じて不織布等との組み合わせシートとして
も構わず、施工性を阻害しない範囲で自由に構造体を設
計することができる。
【0007】本発明で用いうる脂肪族ポリエステルは、
DSC測定で得られる溶融ピークのピーク温度が130
℃以上であれば特段の制約はなく、ポリ乳酸、ポリ−3
−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキシブ
チレート、ポリ−3−ヒドロキシブチレートバリレー
ト、およびこれらのブレンド物、変性物等を用いること
ができる。これら脂肪族ポリエステル類は耐候性が高い
ため、土木用シートに好適である。また、生物分解性或
いは加水分解性が高く、使用後は自然環境中で容易に分
解されるという利点を有する。さらに、使用する繊維の
繊度や繊維構造、あるいは織り設計やコーティングによ
り織物や製品の設計を変更することにより、分解性を制
御することができる。
DSC測定で得られる溶融ピークのピーク温度が130
℃以上であれば特段の制約はなく、ポリ乳酸、ポリ−3
−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキシブ
チレート、ポリ−3−ヒドロキシブチレートバリレー
ト、およびこれらのブレンド物、変性物等を用いること
ができる。これら脂肪族ポリエステル類は耐候性が高い
ため、土木用シートに好適である。また、生物分解性或
いは加水分解性が高く、使用後は自然環境中で容易に分
解されるという利点を有する。さらに、使用する繊維の
繊度や繊維構造、あるいは織り設計やコーティングによ
り織物や製品の設計を変更することにより、分解性を制
御することができる。
【0008】ポリ乳酸の製造方法には、L−乳酸、D−
乳酸、DL−乳酸(ラセミ体)を原料として一旦環状二
量体であるラクチドを生成せしめ、その後開環重合を行
う二段階のラクチド法と、当該原料を溶媒中で直接脱水
縮合を行う一段階の直接重合法が知られている。本発明
で用いるポリ乳酸はいずれの製法によって得られたもの
であってもよい。ラクチド法によって得られるポリマー
の場合にはポリマー中に含有される環状2量体が溶融紡
糸時に気化して糸斑の原因となるため、溶融紡糸以前の
段階でポリマー中に含有される環状2量体の含有量を
0.3wt%以下とすることが望ましい。直接重合法の
場合には環状2量体に起因する問題が実質的にないた
め、製糸性の観点からはより好適である。
乳酸、DL−乳酸(ラセミ体)を原料として一旦環状二
量体であるラクチドを生成せしめ、その後開環重合を行
う二段階のラクチド法と、当該原料を溶媒中で直接脱水
縮合を行う一段階の直接重合法が知られている。本発明
で用いるポリ乳酸はいずれの製法によって得られたもの
であってもよい。ラクチド法によって得られるポリマー
の場合にはポリマー中に含有される環状2量体が溶融紡
糸時に気化して糸斑の原因となるため、溶融紡糸以前の
段階でポリマー中に含有される環状2量体の含有量を
0.3wt%以下とすることが望ましい。直接重合法の
場合には環状2量体に起因する問題が実質的にないた
め、製糸性の観点からはより好適である。
【0009】ポリ乳酸の重量平均分子量は高いほど好ま
しく、通常少なくとも5万、好ましくは少なくとも10
万、好ましくは10〜30万、さらに好ましくは15万
〜20万である。平均分子量が5万よりも低い場合には
繊維の強度物性が低下するため好ましくない。
しく、通常少なくとも5万、好ましくは少なくとも10
万、好ましくは10〜30万、さらに好ましくは15万
〜20万である。平均分子量が5万よりも低い場合には
繊維の強度物性が低下するため好ましくない。
【0010】また、本発明におけるポリ乳酸は、L−乳
酸、D−乳酸のほかにエステル形成能を有するその他の
成分を共重合した共重合ポリ乳酸であってもよい。共重
合可能な成分としては、グリコール酸、3−ヒドロキシ
酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6
−ヒドロキシカプロン酸などのヒドロキシカルボン酸類
の他、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレン
グリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等の分
子内に複数の水酸基を含有する化合物類またはそれらの
誘導体、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、フマル
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5
−テトラブチルホスホニウムスルホイソフタル酸等の分
子内に複数のカルボン酸基を含有する化合物類またはそ
れらの誘導体が挙げられる。
酸、D−乳酸のほかにエステル形成能を有するその他の
成分を共重合した共重合ポリ乳酸であってもよい。共重
合可能な成分としては、グリコール酸、3−ヒドロキシ
酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6
−ヒドロキシカプロン酸などのヒドロキシカルボン酸類
の他、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレン
グリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等の分
子内に複数の水酸基を含有する化合物類またはそれらの
誘導体、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、フマル
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5
−テトラブチルホスホニウムスルホイソフタル酸等の分
子内に複数のカルボン酸基を含有する化合物類またはそ
れらの誘導体が挙げられる。
【0011】また、溶融粘度を低減させるため、ポリカ
プロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレ
ンサクシネートのような脂肪族ポリエステルポリマーを
内部可塑剤として、あるいは外部可塑剤として用いるこ
とができる。さらには、紫外線安定化剤、艶消し剤、消
臭剤、難燃剤、糸摩擦低減剤、抗酸化剤、着色顔料等と
して無機微粒子や有機化合物を必要に応じて添加するこ
とができる。特に紫外線安定化剤としては、ベンゾフェ
ノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系薬
剤を好ましく用いることができる。この際の配合量は繊
維重量に対して0.005〜1.0wt%が好ましい。
プロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレ
ンサクシネートのような脂肪族ポリエステルポリマーを
内部可塑剤として、あるいは外部可塑剤として用いるこ
とができる。さらには、紫外線安定化剤、艶消し剤、消
臭剤、難燃剤、糸摩擦低減剤、抗酸化剤、着色顔料等と
して無機微粒子や有機化合物を必要に応じて添加するこ
とができる。特に紫外線安定化剤としては、ベンゾフェ
ノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系薬
剤を好ましく用いることができる。この際の配合量は繊
維重量に対して0.005〜1.0wt%が好ましい。
【0012】本発明で用いうる脂肪族ポリエステルは、
DSC測定で得られる溶融ピークのピーク温度が130
℃以上であれば特段の制約はなく、ポリ乳酸、ポリ−3
−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキシブ
チレート、ポリ−3−ヒドロキシブチレートバリレー
ト、およびこれらのブレンド物、変性物等を用いること
ができる。これら脂肪族ポリエステル類は生物分解性或
いは加水分解性が高いため、自然環境中で容易に分解さ
れるという利点をも有している。
DSC測定で得られる溶融ピークのピーク温度が130
℃以上であれば特段の制約はなく、ポリ乳酸、ポリ−3
−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキシブ
チレート、ポリ−3−ヒドロキシブチレートバリレー
ト、およびこれらのブレンド物、変性物等を用いること
ができる。これら脂肪族ポリエステル類は生物分解性或
いは加水分解性が高いため、自然環境中で容易に分解さ
れるという利点をも有している。
【0013】本発明に用いる脂肪族ポリエステルは融点
が130℃以上であることか#必要である。融点が130
℃よりも低い場合には、製糸時、特に紡糸時に単繊維間
の融着が著しくなり、更に延伸性不良が発生するなど製
品の品位が著しく損なわれる。好ましくは融点は150
℃以上であり、さらに好ましくは融点が170℃以上で
ある。ここで融点とはDSC測定によって得られた融解
ピークのピーク温度を意味する。
が130℃以上であることか#必要である。融点が130
℃よりも低い場合には、製糸時、特に紡糸時に単繊維間
の融着が著しくなり、更に延伸性不良が発生するなど製
品の品位が著しく損なわれる。好ましくは融点は150
℃以上であり、さらに好ましくは融点が170℃以上で
ある。ここで融点とはDSC測定によって得られた融解
ピークのピーク温度を意味する。
【0014】本発明のポリエステル繊維の単繊維繊度は
3.5dtex以下であることが好ましい。単繊維繊度
が3.5dtex以下であると、耐候劣化時においても
十分な耐衝撃圧縮特性を発現することができる。
3.5dtex以下であることが好ましい。単繊維繊度
が3.5dtex以下であると、耐候劣化時においても
十分な耐衝撃圧縮特性を発現することができる。
【0015】単繊維繊度が小さい場合に耐衝撃圧縮特性
が向上する理由は、以下のように考えられる。単繊維繊
度が小さい糸条が石等で押しつぶされた場合、糸条断面
の変形が速いために押しつぶし圧力が分散しやすい。ま
た、単繊維−単繊維間の表面積が広いために圧縮変形の
エネルギーが摩擦熱へ転換しやすく、発生した熱も単繊
維内へ蓄えられることなく放散しやすい。
が向上する理由は、以下のように考えられる。単繊維繊
度が小さい糸条が石等で押しつぶされた場合、糸条断面
の変形が速いために押しつぶし圧力が分散しやすい。ま
た、単繊維−単繊維間の表面積が広いために圧縮変形の
エネルギーが摩擦熱へ転換しやすく、発生した熱も単繊
維内へ蓄えられることなく放散しやすい。
【0016】本発明に用いるポリエステル繊維の総繊度
は用途によって自由に選べばよく、引張強度や引裂強度
に問題がない範囲で大きく、施工性に問題が生じない範
囲で小さくとればよく、特に規制されるものではない
が、通常は50dtex〜25000dtex、好まし
くは300〜20000dtexである。
は用途によって自由に選べばよく、引張強度や引裂強度
に問題がない範囲で大きく、施工性に問題が生じない範
囲で小さくとればよく、特に規制されるものではない
が、通常は50dtex〜25000dtex、好まし
くは300〜20000dtexである。
【0017】本発明に用いるポリエステル繊維の強度は
5.0cN/dtex以上であることが好ましい。強度
を5.0cN/dtex以上とすることによって、土木
用シートとしての引張強度や引裂強度をより高めること
ができ、また圧縮衝撃特性が向上し、さらに土木用シー
トを軽量化し、施工性を良好にすることができる。6.
0cN/dtex以上であることがより好ましい。
5.0cN/dtex以上であることが好ましい。強度
を5.0cN/dtex以上とすることによって、土木
用シートとしての引張強度や引裂強度をより高めること
ができ、また圧縮衝撃特性が向上し、さらに土木用シー
トを軽量化し、施工性を良好にすることができる。6.
0cN/dtex以上であることがより好ましい。
【0018】本発明に用いるポリエステル繊維の伸度は
15%以上40%以下であることが好ましい。伸度が1
5%以上であると糸条に石等の重量物があたった際、糸
条の変形をある程度大きくすることができ、圧縮応力が
局部に集中しにくくなるため破断に至りにくい。一方、
伸度を40%以下とすることにより十分な耐候性を得る
ことができる。
15%以上40%以下であることが好ましい。伸度が1
5%以上であると糸条に石等の重量物があたった際、糸
条の変形をある程度大きくすることができ、圧縮応力が
局部に集中しにくくなるため破断に至りにくい。一方、
伸度を40%以下とすることにより十分な耐候性を得る
ことができる。
【0019】本発明に用いる繊維は通常の溶融紡糸で得
ることができる。すなわち、上記脂肪族ポリエステルポ
リマーを、例えばエクストルーダーやプレッシャーメル
ター型紡糸機で溶融した後メタリングポンプによって計
量し、紡糸パック内等で濾過を行った後、口金から吐出
される。吐出された糸は冷却風等によって冷却・固化さ
れた後、油剤を付与されて、引き取られ、その後延伸さ
れる。冷却の上流側では吐出糸条からの昇華物を除去す
るために、気流吸引装置を用いることが好ましい。延伸
の前に一旦巻き取る2工程法を用いても、紡糸後巻き取
ることなく引き続いて延伸を行う直接紡糸延伸法を用い
てもどちらでも構わないが、生産性の良さからは直接紡
糸延伸法が好ましい。引き取り速度は繊維強度の観点か
ら4000m/分以下、また生産性の観点から300m
/分以上であることが好ましい。延伸倍率は引取速度に
よって変わり、得られた繊維の伸度が好ましくは上記し
たような範囲になるように調整されればよい。さらに、
紡出直下、冷却・固化の前には加熱帯を設置して糸条を
ポリマーの融点以上の温度に加熱し、繊維の強度を高め
ることが好ましい。延伸は1段延伸でも2段以上の多段
延伸でも構わないが、強度を得る観点から2〜3段延伸
が好ましく、巻き取り前にはポリマーの融点より20〜
80℃程度低い温度で熱処理が行われることが好まし
く、また寸法安定性の観点から0〜20%の弛緩処理が
行われることが好ましい。
ることができる。すなわち、上記脂肪族ポリエステルポ
リマーを、例えばエクストルーダーやプレッシャーメル
ター型紡糸機で溶融した後メタリングポンプによって計
量し、紡糸パック内等で濾過を行った後、口金から吐出
される。吐出された糸は冷却風等によって冷却・固化さ
れた後、油剤を付与されて、引き取られ、その後延伸さ
れる。冷却の上流側では吐出糸条からの昇華物を除去す
るために、気流吸引装置を用いることが好ましい。延伸
の前に一旦巻き取る2工程法を用いても、紡糸後巻き取
ることなく引き続いて延伸を行う直接紡糸延伸法を用い
てもどちらでも構わないが、生産性の良さからは直接紡
糸延伸法が好ましい。引き取り速度は繊維強度の観点か
ら4000m/分以下、また生産性の観点から300m
/分以上であることが好ましい。延伸倍率は引取速度に
よって変わり、得られた繊維の伸度が好ましくは上記し
たような範囲になるように調整されればよい。さらに、
紡出直下、冷却・固化の前には加熱帯を設置して糸条を
ポリマーの融点以上の温度に加熱し、繊維の強度を高め
ることが好ましい。延伸は1段延伸でも2段以上の多段
延伸でも構わないが、強度を得る観点から2〜3段延伸
が好ましく、巻き取り前にはポリマーの融点より20〜
80℃程度低い温度で熱処理が行われることが好まし
く、また寸法安定性の観点から0〜20%の弛緩処理が
行われることが好ましい。
【0020】本発明の土木用シートに要求される引張強
度は施工現場や用途によって異なるが、例えば200k
g/3cm以上、好ましくは250kg/3cm以上で
あり、これにより使用環境における衝撃や応力集中によ
る裂傷を生じにくくすることができる。
度は施工現場や用途によって異なるが、例えば200k
g/3cm以上、好ましくは250kg/3cm以上で
あり、これにより使用環境における衝撃や応力集中によ
る裂傷を生じにくくすることができる。
【0021】本発明の土木用シートの引裂強度は、施工
現場にもよるが、200kgf以上がよく、300kg
以上がさらに好ましい。200kgf以上であると、敷
設面に岩石や割石等のような尖角状物があった場合で
も、シートに裂傷を生じにくい。このような良好な引裂
強度は、シートの構成繊維の伸度を適当な範囲にした
り、織り密度を高める等によって効率的に得ることがで
きるが、シートの軽量化の目的から、上記したような適
当な伸度の繊維を使用することが好ましい。
現場にもよるが、200kgf以上がよく、300kg
以上がさらに好ましい。200kgf以上であると、敷
設面に岩石や割石等のような尖角状物があった場合で
も、シートに裂傷を生じにくい。このような良好な引裂
強度は、シートの構成繊維の伸度を適当な範囲にした
り、織り密度を高める等によって効率的に得ることがで
きるが、シートの軽量化の目的から、上記したような適
当な伸度の繊維を使用することが好ましい。
【0022】以下、実施例により本発明の特徴を具体的
に説明する。
に説明する。
【実施例】本実施例における測定方法を以下に示す。 (a)繊維の強度、伸度 試料を気温20℃、湿度65%の温調室にてテンシロン
引張試験機を用い、糸長25cm、引張速度30cm/
分で測定した。 (b)シートの引張強度、伸度 JIS L 1096のラベルド ストリップ法によっ
て測定した。すなわち、低速伸長型引張試験機によっ
て、気温20℃、湿度65%の室内で、幅3cmの試験
片を、張速度20cm/分の条件で測定した。 (c)シートの耐候性 土木用シートの耐候性は、JIS L 1096の耐候
性A法によって100時間の処理を行った後の引張強度
を測定し、処理前の引張強度に対する保持率を求めた。 (d)シートの耐衝撃性 コンクリート路地盤の上に、2m四方の土木用シートサ
ンプルを敷設した。次いで路地盤より1.5mの高さか
ら径3〜5cmの玉石を、シートの中央部に落下させ
た。かかる衝撃試験の後、注意して石を取り除き、シー
ト中央の60cm四方分を縦30cm横3cmの短冊状
に裁断する。こうして取り出した40の試験片について
引張試験を行い、衝撃試験前の試験片との引張強度を比
較して、引張強度保持率を計算した。
引張試験機を用い、糸長25cm、引張速度30cm/
分で測定した。 (b)シートの引張強度、伸度 JIS L 1096のラベルド ストリップ法によっ
て測定した。すなわち、低速伸長型引張試験機によっ
て、気温20℃、湿度65%の室内で、幅3cmの試験
片を、張速度20cm/分の条件で測定した。 (c)シートの耐候性 土木用シートの耐候性は、JIS L 1096の耐候
性A法によって100時間の処理を行った後の引張強度
を測定し、処理前の引張強度に対する保持率を求めた。 (d)シートの耐衝撃性 コンクリート路地盤の上に、2m四方の土木用シートサ
ンプルを敷設した。次いで路地盤より1.5mの高さか
ら径3〜5cmの玉石を、シートの中央部に落下させ
た。かかる衝撃試験の後、注意して石を取り除き、シー
ト中央の60cm四方分を縦30cm横3cmの短冊状
に裁断する。こうして取り出した40の試験片について
引張試験を行い、衝撃試験前の試験片との引張強度を比
較して、引張強度保持率を計算した。
【0023】(実施例1)土木用シートの経糸及び緯糸
として、引張強度5.7cN/dtex、引張伸度が2
4%、単繊維繊度が2.7dtex、総繊度が5000
dtexの、260℃、1000sec-1における溶融
粘度が1200ポイズであるポリL−乳酸((株)島津
製作所製ラクティ5000、重量平均分子量約18万)
からなるポリL−乳酸繊維糸を用意した。この糸を用
い、一重平織り組織で、経・緯糸とも8本/inchに
製織した。表1に製織された土木用シートの特性を示
す。
として、引張強度5.7cN/dtex、引張伸度が2
4%、単繊維繊度が2.7dtex、総繊度が5000
dtexの、260℃、1000sec-1における溶融
粘度が1200ポイズであるポリL−乳酸((株)島津
製作所製ラクティ5000、重量平均分子量約18万)
からなるポリL−乳酸繊維糸を用意した。この糸を用
い、一重平織り組織で、経・緯糸とも8本/inchに
製織した。表1に製織された土木用シートの特性を示
す。
【0024】
【表1】 (実施例2)単繊維繊度が4.0dtexであること以
外は実施例1と同様のポリ乳酸繊維を使用した。表1に
製織された土木用シートの特性を併せて示す。 (実施例3)引張強度が5.2cN/dtex、引張伸
度が37%であること以外実施例1と同様のポリ乳酸繊
維を使用した。表1に製織された土木用シートの特性を
併せて示す。 (実施例4)引張強度が6.2cN/dtex、引張伸
度が13%であること以外実施例1と同様のポリ乳酸繊
維を使用した。表1に製織された土木用シートの特性を
併せて示す。 (実施例5)引張強度が4.8cN/dtex、引張伸
度が45%であること以外実施例1と同様のポリ乳酸繊
維を使用した。表1に製織された土木用シートの特性を
併せて示す。 (実施例6)ポリ乳酸のD体共重合率が9モル%のポリ
マを用いて繊維を得た。これを土木用シートの経糸及び
緯糸として、同様の試験を行った。表1に製織された土
木用シートの特性を併せて示す。 (比較例1)極限粘度が1.2のポリエチレンテレフタ
レートを用いてPET繊維を得た。これを土木用シート
の経糸及び緯糸として、同様の試験を行った。表1に製
織された土木用シートの特性を併せて示す。 (比較例2)ポリカプロラクトンを用いてPCL繊維を
得た。これを土木用シートの経糸及び緯糸として、同様
の試験を行った。表1に製織された土木用シートの特性
を併せて示す。
外は実施例1と同様のポリ乳酸繊維を使用した。表1に
製織された土木用シートの特性を併せて示す。 (実施例3)引張強度が5.2cN/dtex、引張伸
度が37%であること以外実施例1と同様のポリ乳酸繊
維を使用した。表1に製織された土木用シートの特性を
併せて示す。 (実施例4)引張強度が6.2cN/dtex、引張伸
度が13%であること以外実施例1と同様のポリ乳酸繊
維を使用した。表1に製織された土木用シートの特性を
併せて示す。 (実施例5)引張強度が4.8cN/dtex、引張伸
度が45%であること以外実施例1と同様のポリ乳酸繊
維を使用した。表1に製織された土木用シートの特性を
併せて示す。 (実施例6)ポリ乳酸のD体共重合率が9モル%のポリ
マを用いて繊維を得た。これを土木用シートの経糸及び
緯糸として、同様の試験を行った。表1に製織された土
木用シートの特性を併せて示す。 (比較例1)極限粘度が1.2のポリエチレンテレフタ
レートを用いてPET繊維を得た。これを土木用シート
の経糸及び緯糸として、同様の試験を行った。表1に製
織された土木用シートの特性を併せて示す。 (比較例2)ポリカプロラクトンを用いてPCL繊維を
得た。これを土木用シートの経糸及び緯糸として、同様
の試験を行った。表1に製織された土木用シートの特性
を併せて示す。
【0025】
【発明の効果】施工の際の耐候劣化を防止し、土砂の落
下によっても裂傷を生じ難いという特性を、織布と組み
合わせるクッション材なしで、あるいは減らして実現す
る土木用シートを提供できる。
下によっても裂傷を生じ難いという特性を、織布と組み
合わせるクッション材なしで、あるいは減らして実現す
る土木用シートを提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L035 BB36 BB52 BB81 CC01 CC07 EE01 EE07 EE20 FF01 4L048 AA20 AA34 AA49 AB07 AC09 BA01 BA02 CA01 CA15 DA30
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも一部に織布を用いた土木用シ
ートであって、織布の経糸および/または緯糸が融点1
30℃以上の脂肪族ポリエステルを主体とする繊維であ
ることを特徴とする土木用シート。 - 【請求項2】 繊維の単繊維繊度が3.5dtex以下
であることを特徴とする請求項1記載の土木用シート。 - 【請求項3】 繊維の強度が5.0cN/dtex以
上、伸度が15%以上40%以下であることを特徴とす
る請求項1記載の土木用シート。 - 【請求項4】 脂肪族ポリエステルがL−乳酸を主成分
とするポリエステルであることを特徴とする請求項1〜
3記載の土木用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11020943A JP2000220054A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 土木用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11020943A JP2000220054A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 土木用シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000220054A true JP2000220054A (ja) | 2000-08-08 |
| JP2000220054A5 JP2000220054A5 (ja) | 2006-03-30 |
Family
ID=12041297
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11020943A Withdrawn JP2000220054A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 土木用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000220054A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7767120B2 (en) | 2002-11-08 | 2010-08-03 | Toray Industries, Inc. | Aliphatic polyester multi-filament crimp yarn for a carpet, and production method thereof |
| KR101190117B1 (ko) * | 2011-08-10 | 2012-10-11 | 이학근 | 터널 굴착면 변위 제어용 가압백 및 그 제작방법, 그리고 가압백을 구비한 터널 굴착면 변위제어용 가압모듈 |
-
1999
- 1999-01-29 JP JP11020943A patent/JP2000220054A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7767120B2 (en) | 2002-11-08 | 2010-08-03 | Toray Industries, Inc. | Aliphatic polyester multi-filament crimp yarn for a carpet, and production method thereof |
| KR101190117B1 (ko) * | 2011-08-10 | 2012-10-11 | 이학근 | 터널 굴착면 변위 제어용 가압백 및 그 제작방법, 그리고 가압백을 구비한 터널 굴착면 변위제어용 가압모듈 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060116 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060214 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070612 |