JP2000220256A - 屋根構造、屋根の施工方法、建築物及び太陽光発電装置 - Google Patents

屋根構造、屋根の施工方法、建築物及び太陽光発電装置

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JP2000220256A
JP2000220256A JP11021073A JP2107399A JP2000220256A JP 2000220256 A JP2000220256 A JP 2000220256A JP 11021073 A JP11021073 A JP 11021073A JP 2107399 A JP2107399 A JP 2107399A JP 2000220256 A JP2000220256 A JP 2000220256A
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roof
roofing material
resistance means
joint
solar cell
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Yoshitaka Nagao
吉孝 長尾
Masahiro Mori
昌宏 森
Ayako Komori
綾子 小森
Masaaki Matsushita
正明 松下
Takaaki Mukai
隆昭 向井
Kimitoshi Fukae
公俊 深江
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根葺材料同士の繁合部における防水性及び
防火性に優れた屋根構造を提供する。 【解決手段】 複数の屋根葺材料1を建築物の屋根下地
面上に有する屋根構造において、屋根葺材料1同士の繋
合部9に不燃性または難燃性または耐火性を有する通気
抵抗手段8を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の屋根に設
置する屋根葺材料、とくに太陽電池モジュールの設置構
造および設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球温暖化、化石燃料の枯渇、原
発事故や放射性廃棄物による放射能汚染等が問題となっ
ており、地球環境とエネルギーに対する関心が急速に高
まっている。このような状況のもと、太陽電池等の太陽
エネルギー収集装置は無尽蔵かつクリーンなエネルギー
源として期待されており、特に太陽電池は、近年、住宅
の屋根に設置できるものが提案され、普及が進みつつあ
る。
【0003】太陽電池を建築物等の屋根に設置する形態
としては、既設の屋根上に架台や、固定用部材を設置
し、その上に太陽電池パネルを固定する方法や、光起電
力素子を瓦や金属屋根と一体化し、屋根葺き材として野
地板上に設置するもの等が提案されている。
【0004】このうち、屋根上に設置される太陽電池
は、非受光面側から電力を取り出す構造になっており、
各々の太陽電池はケーブル等の配線部材により互いに接
続されている。このケーブル等の終端部は、一般的に
は、接続箱と呼ばれる並列接続を行う端子台等に接続さ
れる。
【0005】この接続箱で並列接続された太陽電池モジ
ュールの直流出力は、インバータとよばれる電力変換装
置によって、交流に変換されて、受電家の負荷装置で使
用されたり、また、電力会社に逆潮流される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなシステムに
おいて、太陽電池モジュールを屋根葺材料として野地板
上に設置する場合、その繋合部が生じるため、この部分
の防水性を確保する必要がある。
【0007】また、建築物には、近隣火災からの飛び火
を想定した延焼防止性能が要求される。屋根葺材料を建
築物の屋根の外囲体として使用している場合、屋根およ
び建築物の構造体が延焼しなければ、屋根の延焼防止性
能が高いと言えるが、複数の屋根葺材料を屋根に施工す
る場合には、その屋根葺材料の繋合部は、火炎等の熱に
より、変形を起こし、防火上弱点となる恐れがある。
【0008】特に太陽電池モジュールを屋根葺材料のよ
うに屋根の外囲体として使用する場合、太陽電池の裏面
に金属板等をつけたり、太陽電池の周囲にアルミフレー
ムをつける等の、変形を最小限に抑える方法が従来から
取られているが、変形をおこさないようにするのは、機
械強度を上げる必要があり、このために太陽電池モジュ
ール自体の設計の自由度が下がるという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために、鋭意研究開発を重ねた結果、火災時に
飛び火等が屋根葺材料の繋合部に載った場合、屋根葺材
料が変形しても、屋根葺材料と野地板の空間に外部から
の新鮮な空気ができるだけ流通しないような構造を有す
ることが効果的であり、次のような構造が最良であるこ
とを見出した。
【0010】本発明にかかる屋根の構造、施工方法、建
築物および太陽光発電装置は、複数の屋根葺材料を建築
物の屋根下地面上に有する構造において、屋根葺材料同
士の繋合部に不燃性または難燃性または耐火性を有する
通気抵抗手段を設けたことを特徴とする。
【0011】また、繋合部上側の屋根葺材料の下端部
を、繋合部下側の屋根葺材料の上端部に重ね合わせたこ
とを特徴とする。
【0012】また、繋合部上側の屋根葺材料と繋合部下
側の屋根葺材料とを嵌合手段を介して繋ぎ合せることを
特徴とする。
【0013】また、通気抵抗手段は、少なくとも繋合部
上側の屋根葺材料と繋合部下側の屋根葺材料の間に配置
されていることを特徴とする。
【0014】また、前記通気抵抗手段は、少なくとも屋
根葺材料と屋根下地面の間の空気層に配置されているこ
とを特徴とする。
【0015】また、通気抵抗手段は、少なくとも屋根葺
材料の繋合部の周囲に配置されていることを特徴とす
る。
【0016】また、繋合部の屋根葺材料同士の空間での
通気抵抗手段の厚さが、通気抵抗手段に圧縮する力をか
けない状態より薄くなっていることを特徴とする。
【0017】また、通気抵抗手段の一辺を、繋合部上側
の屋根葺材料の下端に嵌合させ、通気抵抗手段の他の一
辺を、屋根下地面または繋合部下側の屋根葺材料の上端
に嵌合させることを特徴とする。
【0018】また、通気抵抗手段は、繋合部上側の屋根
葺材料、繋合部下側の屋根葺材料の少なくとも一方の変
形に追従することを特徴とする。
【0019】また、前記屋根葺材料は、太陽電池モジュ
ールであることを特徴とする。
【0020】また、前記太陽電池モジュールは、非受光
面側に支持手段を設けた屋根材一体型太陽電池モジュー
ルであることを特徴とする。
【0021】さらに、前記支持手段は、金属板であるこ
とを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0023】図1は本発明の屋根構造の一例を示す図で
あり、図1(a)は屋根伏図、図1(b)は図1(a)
のx−x’断面図、図1(c)は図1(a)のy−y’
断面図である。本例は、屋根葺材料1として、図2に示
す太陽電池モジュールを用いている。
【0024】図1において、1は屋根葺材料(太陽電池
モジュール)、2は母屋、3は垂木、4は野地板、5は
防水下葺材、6は吊り子、7は屋根内の電気配線材、8
は通気抵抗手段、9は繋合部である。また、図2におい
て、13は端子箱、14は配線材、15は太陽電池、1
6は支持手段である。
【0025】図2に示すように、屋根葺材料としての太
陽電池モジュールの裏面には、電力を取り出すための端
子箱13が取り付けられており、端子箱13には、配線
材14が接続されている。
【0026】図1に示すように、建築物の母屋2に垂木
3が固定され、この上に野地板4が張られ、屋根面が形
成される。更に、この上には防水下葺材5が張られ、吊
り子6と呼ばれる固定部材によって屋根葺材料1が固定
される。そして、屋根面と屋根葺材料1の間には前記配
線材14を互いに接続したり、外部からの配線を接続す
るための屋根内の電気配線材7を有している。
【0027】本発明においては、屋根葺材料1の繋合部
9には、通気抵抗手段8が設けられる。通気抵抗手段8
は、図1(c)のように、屋根葺材料1の繋合部9の熱
変形によって生じる空隙からの空気流通を防ぐように取
り付けられる。
【0028】通気抵抗手段8を繋合部9に設けることに
より、防水性能が高く、また、万一火災時の屋根葺材料
1の変形が起こったとしても、屋根葺材料1と野地板4
の空間に、火炎をできるだけ入らないようにし、外部か
らの新鮮な空気の流入を制限することになり、屋根葺材
料1および屋根下地面で構成される空間の酸素供給量を
減らし、延焼を助長する要因を減らすことができ、屋根
の防火性能を向上することができる。
【0029】材質としては、高温にさらされても燃焼し
ないグラスウールやロックウール、各種金属板や耐炎化
繊維等の不燃性や難燃性を有する部材や、耐火発泡断熱
材等が用いられる。断熱材で使用されているロックウー
ルやガラスウール等は、施工時に、繋合部9に圧縮して
入れることができ、部材の加工が容易であり、好適であ
る。また、耐炎化繊維をフェルトや織物にして、断熱材
のように、圧縮できるように加工すれば、ロックウール
やガラスウールと同様に使用できる。また、金属板とガ
ラスウールなど、異なる部材を併用したり、同じ種類の
部材を複数使用することもできる。耐火発泡断熱材を使
用すれば高温になると発泡し、体積が増え、変形に対し
て追従するので、空気の流入を制限できる。
【0030】(屋根葺材料1)本発明に用いられる屋根
葺材料1は、通常の不燃材料として建設大臣の指定を受
けている屋根葺材料が挙げられ、例えば、金属板、瓦、
スレート等があり、通常、繋合部9を持つ。
【0031】また、屋根葺材料1として、太陽電池モジ
ュールを用いることができ、特に、図2のように太陽電
池15が、支持手段16に取り付けられているものが好
ましい。支持手段16はガラス板、フィルム等で、透光
性材料により受光面側において支持しているものや、鋼
板やスレート板等で非受光面側において支持しているも
の、および上記材料を併用して両面で支持しているもの
などが挙げられる。また強度を増すために周囲にアルミ
ニウム等のフレームをつけたものでもよい。
【0032】また、太陽電池の表面保護材にガラスでは
なく、耐候性フィルムを用い、かつ、支持手段としての
裏面補強材に金属屋根に使用されるような金属鋼板を用
いた屋根材一体型太陽電池モジュールの場合には、金属
屋根などと同様に折り曲げることができ、例えば折板形
状、瓦棒形状、横葺形状に成形することができ、防水等
の屋根葺材料の機能を併せ持つので、新築やリフォーム
時の設置におけるトータルのコストを安くすることがで
き、好ましい。さらに、支持手段としての裏面補強材が
金属板であるため、外部からの火炎を遮断することがで
き、防火性能が高い。
【0033】また、太陽電池モジュールに使用する太陽
電池は、特に限定はなく、シリコン半導体としては、単
結晶シリコン太陽電池、多結晶シリコン太陽電池、アモ
ルファスシリコン太陽電池などが使用でき、化合物半導
体としては、III−V族化合物太陽電池、II−VI
族化合物太陽電池、I−III−VI族化合物太陽電池
などが使用できる。また、上記の組み合わせの構造もあ
る。
【0034】これらのうちでも、アモルファスシリコン
太陽電池が好ましい。アモルファスシリコン太陽電池
は、フィルム基板や導電性基板上に薄膜で形成すること
ができるため、太陽電池自体を軽量にすることができ、
建築物の構造体に負担を与えることを抑えることができ
る。また、アモルファスシリコン太陽電池は、結晶系太
陽電池に比べ高温の出力特性がよいため、屋根上のよう
に高温になる場合には最適である。さらに、導電性基板
を基板に用いたアモルファスシリコン太陽電池は、構造
的な強度が強く、しかも可曲性を有するため、形状自由
度が高く、屋根面に「むくり」や「てり」があっても設
置できる。
【0035】本発明で使用する屋根葺材料1は、上記の
ように野地板4の上に設置する場合のほかに、従来の屋
根葺材料や、屋根機能を持つ屋根材の上にも設置するこ
ともできる。
【0036】(野地板4)野地板4は、屋根葺材料1の
施工のために屋根面全面に連続的に設ける下地板で、屋
根上の正荷重を受けとめる構造体として作用する。一般
に、合板、木毛セメント板、木片セメント板、石膏ボー
ド、グラスウールボード、コンクリート、ALCパネル
等があり、一部は断熱性能を持ち合わせている。また、
垂木と一体型になって、屋根パネルとなっているものも
あるが、本発明の場合、屋根葺材料を固定できるものな
らなんでもよい。
【0037】(防水下葺材5)防水下葺材5は、屋根葺
材料1を野地板4の上面に葺き上げる際に、屋根の防水
性能を向上するために行われる。屋根葺材料1と、屋根
の勾配によって、完全に防水機能を得られるのならば不
要ではあるが、一般的には、防水の補助的な手段とし
て、下葺が行われる。アスファルトルーフィングやアス
ファルトフェルトが多く用いられるが、本発明において
限定はない。
【0038】(配線材14)本発明で用いられる配線材
14には、特に限定はなく、構造としてはケーブル構造
が望ましいが平形電線やリボン電線も使用できる。
【0039】使用環境に応じて要求される耐熱性・耐寒
性・機械的強度・電気絶縁性・耐水性・耐油性・耐摩耗
性・耐酸性・耐アルカリ性を満足する電線が使用でき
る。
【0040】具体的には、JISC3605規格の60
0Vポリエチレンケーブル(EV、EE、CV、C
E)、JISC3621規格の600VEPゴム絶緑ケ
ーブル(PN・PV)、JISC3342規格の600
Vビニル絶縁ビニルシース(平形)ケーブル(VVR、
VVF)、JISC3327規格の1種、2種、3種ま
たは4種ゴム絶縁ゴムキャブタイヤケーブル(1CT、
2CT、3CT、4CT)、JISC3327規格の2
種、3種または4種ゴム絶縁クロロプレンキャブタイヤ
ケーブル(2RNCT、3RNCT、4RNCT)、J
ISC 3327規格の2種、3種または4種EPゴ
ム絶縁クロロプレンキャブタイヤケーブル(2PNC
T、3PNCT、4PNCT)あるいはJISC331
2規格のビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブルなどを
使用することができる。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳述するが本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0042】(実施例1)本実施例は、図3のようなア
モルファスシリコン太陽電池15を直列接続し、また裏
面に支持部材16としてガルバリウム鋼板を設けて耐候
性樹脂で封止した太陽電池モジュールを、瓦棒屋根状に
折り曲げ加工し、野地板上に複数枚接続した例である。
以下に詳細を説明する。
【0043】図4は、本実施例の建築物(太陽電池モジ
ュール非表示)を示す斜視図であり、図5(a)は、図
4に太陽電池モジュールをのせた屋根のx−x’断面
図、図5(b)は、図4に太陽電池モジュールをのせた
屋根のy−y’断面図である。
【0044】建築物において、図4のように切妻の屋根
を構成するために、軒桁、母屋および垂木3等を配置
し、その上に、構造用合板を野地板4として使用し、ド
リルビスによって垂木3に固定した。この野地板4面
に、防水を確実にするために、防水下葺材5であるアス
ファルトルーフィングをタッカー(ステープル)によっ
て野地板4に固定した。この上に、桟木17を前記屋根
材の幅方向のおおよそ2分の1のピッチで縦方向に取り
付け、太陽電池モジュール1の端子箱13(図5
(a))が桟木17と干渉する部分は、凹形状とした。
【0045】このあと、太陽電池モジュール1を太陽電
池の出力を取り出す接続ケーブルを互いに直列接続とな
るように接続しながら、図5(b)に示すように吊り子
6と呼ばれる固定部材によって固定して、屋根葺材料材
1相互の部分には、心木キャップ19をとりつけていっ
た。
【0046】なお、定尺の太陽電池モジュール1が流れ
方向に複数枚葺かれるが、このとき図5(a)のよう
に、繋合部9において、流れ方向の下側の太陽電池モジ
ュール1の上端部に、通気抵抗手段8として長さ10c
m程高さ1.5cmほどのグラスウールを取り付け、そ
の下に接着剤10として、厚さ1mm程度のブチルテー
プおよびシーラントを塗布し、流れ方向の上側の太陽電
池モジュール1を重ね台わせ、繋合部9のガラスウール
を圧縮して、挿入した。
【0047】図6に示す方法で、防火性能試験をおこな
った。即ち、本実施例の方法で、図6(a)のように模
擬屋根を製作し、図6(b)のように米松約550gの
火種18を、太陽電池モジュール1の繋合部9の上部に
載せ、風速3mの風を送り燃焼させたが、試験後の野地
板4面の変化がほとんどなく、防火上優れた結果が得ら
れた。これは、図7のように繋合部の熱変形によって生
じる空隙からの火炎の貫通や、空気流通をほぼ無くし、
燃焼の条件である酸素の供給がほぼなかったものと考え
られ、本発明の効果が実証できた。
【0048】本実施例では、通気抵抗手段8として、グ
ラスウールを使用したが、ロックウール等でも構わな
い。
【0049】(実施例2)本実施例は、実施例1の太陽
電池モジュールの繋合部に金属板で構成した通気抵抗手
段を設けた例である。以下に詳細を説明する。
【0050】屋根の構成および太陽電池モジュールの固
定は、実施例1と同様とした。
【0051】図8に繁合部の断面詳細図を示す。図8の
ように、長さ15cm程の厚さ0.27mmのステンレ
ス鋼板を断面形状が概ねZ字状に加工した通気抵抗手段
8を用い、繋合部9において、流れ方向の下側の太陽電
池モジュール1の上端部と流れ方向の上側の太陽電池モ
ジュール1をZ字状に嵌合させた。嵌合部には、接着剤
10としてブチルテープおよびシーラントを塗布して固
定した。
【0052】本実施例の方法で、実施例1と同様に行っ
た屋根防火試験では、試験後の野地板面4の変化がほと
んどなく、防火上優れた結果が得られた。これは、繋合
部9の熱変形を抑制し、熱変形が起こったとしても、こ
のZ字状の通気抵抗手段8により、空隙を発生させない
ようにして、火炎の貫通や、空気流通をほぼ無くし、燃
焼の条件である酸素の供給がほぼなかったものと考えら
れ、本発明の効果が実証できた。
【0053】本発明では、通気抵抗手段8として、図8
のような部材を使用したが、図9のような部材により、
野地板4に直接固定したり、図10のように通気抵抗手
段8を2つの部材に分け、設置を容易にした形が考えら
れるが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施できる。
【0054】(実施例3)本実施例は、図2のようなア
モルファスシリコン太陽電池15を直列接続し、また裏
面に支持部材16としてのガルバリウム鋼板を設けて耐
候性樹脂で封止した太陽電池モジュールを、横葺屋根状
に折り曲げ加工し、野地板上に複数枚接続した例であ
る。以下に詳細を説明する。
【0055】図1は本実施例の屋根構造を示す図であ
り、図1(a)は屋根伏図、図1(b)は図1(a)の
x−x’断面図、図1(c)は図1(a)のy−y’断
面図である。
【0056】建築物の屋根を構成するために、図1
(b)のように母屋2および垂木3等を配置し、その上
に、構造用合板12mmを野地板4として使用し、ドリ
ルビスによって垂木3に固定した。この野地板4面に、
防水を確実にするために、防水下葺材5であるアスファ
ルトルーフィングをタッカー(ステープル)によって野
地板4に固定した。
【0057】太陽電池モジュール1には、裏面に図1
(c)のように通気抵抗手段8としてグラスウールを取
り付け、この太陽電池モジュール1を太陽電池の出力を
取り出す配線材14である接続ケーブルを互いに直列接
続となるように接続しながら、吊り子6と呼ばれる固定
部材によって固定した。
【0058】本実施例によると、あらかじめ太陽電池モ
ジュール1に通気抵抗手段8であるグラスウールが貼り
付けられているので、施工がしやすく、また、実施例
1、2と同様、防火上優れた効果がある。さらに、この
通気抵抗手段8が梱包材の役割をするので、運送中に太
陽電池モジュール同士が接触し、傷がつくことを防止で
きる。
【0059】また、図11のように、太陽電池モジュー
ル1の嵌合部11にもガラスウール8を挟み込んでも、
同様の防火性能がある。
【0060】(実施例4)実施例1のアモルファスシリ
コン太陽電池を使用した太陽電池モジュールに代えて、
本実施例では、結晶系太陽電池を用いたガラス封止太陽
電池モジュールを用い、同様にアルミフレームをアルミ
フレーム固定用金具を用いて野地板上に設置した例であ
る。
【0061】図12は本実施例における太陽電池屋根の
斜視図であり、図14は図12のy−y’断面図、図1
5は図12のx−x’断面図である。また、図13は、
本実施例で使用する太陽電池モジュールを示す図であ
り、図13(a)は固定用金具を用いて設置した状態を
示す図、図13(b)は斜視図である。
【0062】図13を用いて以下に詳細を説明する。太
陽電池15は結晶シリコン太陽電池を用い、これにグリ
ッド電極をつけた後、この結晶シリコン太陽電池15枚
を直列化し、表面にガラス20、裏面にアルミニウム箔
をサンドイッチした耐湿性フッ素樹脂21(「テドラー
(デュポン社製)/アルミ箔/テドラー」)を用い、E
VA22により封止し、4辺に補強材としてアルミフレ
ーム12を接着剤により接着固定した結晶系太陽電池モ
ジュールを使用した。
【0063】図14のように野地板4として構造用合
板、屋根下葺材5としてアスファルトルーフィングを使
用し、この上に太陽電池モジュール1のアルミフレーム
12を固定する固定部材23を取り付け、太陽電池モジ
ュール1を固定した。この際、図15のように、繋合部
9において、固定部材23の流れ方向で見て上側の太陽
電池モジュール1の下端部に、野地板の空間をふさぐよ
うに、通気抵抗手段8としてガラスウールを配置した。
【0064】また、本実施例の方法で、実施例1で示し
た屋根防火試験をおこなったところ、実施例1〜3と同
様、優れた防火性能を示した。これは、ガラスの破損等
が端部で起こったとしてもその部分からの空気流通をほ
ぼ無くすことにより新鮮な空気が供給されにくくなり、
燃焼を抑制したものと考えられる。
【0065】なお、本実施例では、一部分のみガラスウ
ールを配置したが、太陽電池モジュールと野地板の空間
全体にガラスウールを配置しても同様の効果が得られ
る。
【0066】(実施例5)本実施例では、太陽電池モジ
ュールおよび、屋根の構成を実施例1と同様にし、通気
抵抗手段を耐炎繊維とした例である。図16に繁合部の
断面詳細図を示す。
【0067】本実施例では、通気抵抗手段8として、耐
炎織維(旭化成工業製、商品名ラスタン)を使用した。
繊維状のものについては、ガラスウール等の断熱材のよ
うに圧縮して配置することができないため、太陽電池モ
ジュールに接着する必要がある。このために本実施例で
は、図16のように接着剤10としてのシリコーンゴム
により接着した。この際、接着位置は、繋合部9を避け
るのが好ましい。なぜならば、繋合部9に飛火があり、
変形を生じた場合にも、接着部分には、熱による剥がれ
等が生じず、通気抵抗手段8としての働きを失うことが
ないからである。
【0068】また、本実施例の方法で、実施例1で示し
た屋根防火試験をおこなったところ、実施例1〜4と同
様、優れた防火性能を示した。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を奏する。
【0070】(1)太陽電池屋根の防火性能が向上す
る。
【0071】(2)飛び火が繋合部に載ったときの太陽
電池モジュールの端部の熱変形を防止するためのその構
造強度を上げる必要性がなくなり、設計の自由度が大き
くなる。
【0072】(3)使用部材が汎用品であり現場での施
工性が向上し、また、太陽電池屋根のコストダウンが図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の屋根構造の一例を示す図であり、
(a)は屋根伏図、(b)は(a)のx−x’断面図、
(c)は(a)のy−y’断面図である。
【図2】本発明の屋根に使用する太陽電池モジュールの
一例である。
【図3】本発明の屋根に使用する太陽電池モジュールの
一例である。
【図4】実施例1および2の建築物(太陽電池モジュー
ル非表示)を示す斜視図である。
【図5】図4に太陽電池モジュールをのせた屋根の断面
図であり、(a)はx−x’断面図、(b)はy−y’
断面図である。
【図6】実施例の防火性能試験を示す図であり、(a)
は斜視図、(b)は火種部の詳細断面図である。
【図7】実施例1の防火性能試験後の繋合部の状況であ
る。
【図8】実施例2の太陽電池屋根構造の繁合部の断面詳
細図である。
【図9】実施例2の太陽電池屋根構造の繁合部の断面詳
細図である。
【図10】実施例2の太陽電池屋根構造の繁合部の断面
詳細図である。
【図11】実施例3の太陽電池屋根構造の繋合部の断面
詳細図である。
【図12】実施例4における太陽電池屋根の斜視図であ
る。
【図13】実施例4で使用する太陽電池モジュールを示
す図であり、(a)は固定用金具を用いて設置した状態
を示す図、(b)は斜視図である。
【図14】図12のy−y’断面図である。
【図15】図12のx−x’断面図である。
【図16】実施例5における太陽電池屋根の繋合部の断
面詳細図である。
【符号の説明】
1 屋根葺材料(太陽電池モジュール) 2 母屋 3 垂木 4 野地板 5 防水下葺材 6 吊り子 7 電気配線材 8 通気抵抗手段 9 繋合部 10 接着剤 11 嵌合部 12 アルミフレーム 13 端子箱 14 配線材 15 太陽電池 16 支持手段(金属板) 17 桟木 18 火種 19 心木キャップ 20 ガラス 21 裏面フィルム 22 EVA 23 固定部材 24 一般屋根材
フロントページの続き (72)発明者 小森 綾子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松下 正明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 向井 隆昭 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 深江 公俊 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2E108 BN01 CC18 DD01 DF05 ER14 FF18 GG09 GG10 GG16 KK04 LL01 MM04 NN07 5F051 BA03 BA18 JA02 JA08 JA09

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の屋根葺材料を建築物の屋根下地面
    上に有する屋根構造において、屋根葺材料同士の繋合部
    に不燃性または難燃性または耐火性を有する通気抵抗手
    段を設けたことを特徴とする屋根構造。
  2. 【請求項2】 繋合部上側の屋根葺材料の下端部を、繋
    合部下側の屋根葺材料の上端部に重ね合わせたことを特
    徴とする請求項1記載の屋根構造。
  3. 【請求項3】 繋合部上側の屋根葺材料と繋合部下側の
    屋根葺材料とを嵌合手段を介して繋ぎ合せることを特徴
    とする請求項1〜2記載の屋根構造。
  4. 【請求項4】 通気抵抗手段は、少なくとも繋合部上側
    の屋根葺材料と繋合部下側の屋根葺材料の間に配置され
    ていることを特徴とする請求項1〜3記載の屋根構造。
  5. 【請求項5】 通気抵抗手段は、少なくとも屋根葺材料
    と屋根下地面の間の空気層に配置されていることを特徴
    とする請求項1〜4記載の屋根構造。
  6. 【請求項6】 通気抵抗手段は、少なくとも屋根葺材料
    の繋合部の周囲に配置されていることを特徴とする請求
    項1〜5記載の屋根構造。
  7. 【請求項7】 繋合部の屋根葺材料同士の空間での通気
    抵抗手段の厚さが、通気抵抗手段に圧縮する力をかけな
    い状態より薄くなっていることを特徴とする請求項1〜
    6記載の屋根構造。
  8. 【請求項8】 通気抵抗手段の一辺を、繋合部上側の屋
    根葺材料の下端に嵌合させ、通気抵抗手段の他の一辺
    を、屋根下地面または繋合部下側の屋根葺材料の上端に
    嵌合させることを特徴とする請求項1〜7記載の屋根構
    造。
  9. 【請求項9】 通気抵抗手段は、繋合部上側の屋根葺材
    料、繋合部下側の屋根葺材料の少なくとも一方の変形に
    追従することを特徴とする請求項1〜8記載の屋根構
    造。
  10. 【請求項10】 前記屋根葺材料は、太陽電池モジュー
    ルであることを特徴とする請求項1〜9記載の屋根構
    造。
  11. 【請求項11】 前記太陽電池モジュールは、非受光面
    側に支持手段を設けた屋根材一体型太陽電池モジュール
    であることを特徴とする請求項10記載の屋根構造。
  12. 【請求項12】 前記支持手段は、金属板であることを
    特徴とする請求項11記載の屋根構造。
  13. 【請求項13】 複数の屋根葺材料を建築物の屋根下地
    面上に有する屋根の施工方法において、屋根葺材料同士
    の繋合部に不燃性または難燃性または耐火性を有する通
    気抵抗手段を設けることを特徴とする屋根の施工方法。
  14. 【請求項14】 繋合部上側の屋根葺材料の下端部を、
    繋合部下側の屋根葺材料の上端部に重ね合わせることを
    特徴とする請求項13記載の屋根の施工方法。
  15. 【請求項15】 繋合部上側の屋根葺材料と繋合部下側
    の屋根葺材料とを嵌合手段を介して繋ぎ合せることを特
    徴とする請求項13〜14記載の屋根の施工方法。
  16. 【請求項16】 通気抵抗手段を、少なくとも繋合部上
    側の屋根葺材料と繋合部下側の屋根葺材料の間に配置す
    ることを特徴とする請求項13〜15記載の屋根の施工
    方法。
  17. 【請求項17】 通気抵抗手段を、少なくとも屋根葺材
    料と屋根下地面の間の空気層に配置することを特徴とす
    る請求項13〜16記載の屋根の施工方法。
  18. 【請求項18】 通気抵抗手段を、少なくとも屋根葺材
    料の繋合部の周囲に配置することを特徴とする請求項1
    3〜17記載の屋根の施工方法。
  19. 【請求項19】 繋合部の屋根葺材料同士の空間での通
    気抵抗手段の厚さを、通気抵抗手段に圧縮力をかけない
    状態より薄くすることを特徴とする請求項13〜18記
    載の屋根の施工方法。
  20. 【請求項20】 通気抵抗手段の一辺を、繋合部上側の
    屋根葺材料の下端に嵌合し、通気抵抗手段の他の一辺
    を、屋根下地面または繋合部下側の屋根葺材料の上端に
    嵌合することを特徴とする請求項13〜19記載の屋根
    の施工方法。
  21. 【請求項21】 通気抵抗手段は、繋合部上側の屋根葺
    材料、繋合部下側の屋根葺材料の少なくとも一方の変形
    に追従することを特徴とする請求項13〜20記載の屋
    根の施工方法。
  22. 【請求項22】 前記屋根葺材料は、太陽電池モジュー
    ルであることを特徴とする請求項13〜21記載の屋根
    の施工方法。
  23. 【請求項23】 前記太陽電池モジュールは、非受光面
    側に支持手段を設けた屋根材一体型太陽電池モジュール
    であることを特徴とする請求項22記載の屋根の施工方
    法。
  24. 【請求項24】 前記支持手段は、金属板であることを
    特徴とする請求項23記載の屋根の施工方法。
  25. 【請求項25】 請求項1〜12に記載の屋根構造を有
    することを特徴とする建築物。
  26. 【請求項26】 請求項1〜12に記載の屋根構造を有
    することを特徴とする太陽光発電装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003105939A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Sharp Corp 太陽電池モジュールおよびその取付構造並びに住宅
JP2012001961A (ja) * 2010-06-16 2012-01-05 Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd レール取付構造
CN108518028A (zh) * 2018-03-14 2018-09-11 杭州金固新能源开发有限公司 防火建筑一体化太阳能装置

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