JP2000220374A - 立坑の築造方法 - Google Patents
立坑の築造方法Info
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Abstract
水位低下工法や立坑底版下の地盤改良工法を使用するこ
となく、土留め壁の根入れ長を短くすることで、工費・
工期を低減する一方で、周辺環境の維持を可能とする立
坑の築造方法を提供する。 【解決手段】 地中に設けた土留め壁(例えば地中連続
壁20)の内側を水中掘削して形成した溝部の底部に立
坑の底版30を設ける立坑の築造方法である。溝部を形
成した後、溝部内に溜めた水を排水する前に、ポストテ
ンション方式でプレストレスを導入した底版30を構築
し、水の排水を行う。プレストレスは、底版30と立坑
の側壁(例えば土留め壁でもある地中連続壁20)とに
対して、連続的なものである。
Description
関するものである。
連続壁工法、ケーソン工法、鋼矢板工法、SMW工法な
どが挙げられる。しかし、地中連続壁工法、鋼矢板工
法、SMW工法は、大深度の場合や適切な不透水層がな
い場合、ボイリングやヒービングの対策上、土留め壁の
根入れ長を極めて長く設定する必要がある。土留め壁の
根入れ長を低減する方法としては、地下水位低下工法や
立坑底版下の地盤改良工法がある。
位低下工法は、周辺地盤の沈下を伴うため、都市部にお
ける採用が困難であり、また、底版の地盤改良工法は、
大深度における工費が極めて高いなどの問題があった。
なお、ケーソン工法は、合理的に根入れ長を短くするこ
とできるが、地中連続壁工法などよりも一般に高価であ
るという問題の他、周辺地盤を乱す、工期が長い、圧気
作業となる場合は、作業員の健康を害する恐れがあるな
どの問題があった。
法、鋼矢板工法、SMW工法等の立坑の築造方法で、地
下水位低下工法や立坑底版下の地盤改良工法を使用する
ことなく、土留め壁の根入れ長を短くすることで、工費
・工期を低減する一方で、周辺環境の維持を可能とする
立坑の築造方法を提供することにある。
請求項1記載の発明は、地中に土留め壁を設けて、この
土留め壁の内側を所定の深さまで水中掘削した後、該水
中掘削により形成した溝部の底部に立坑の底版を設ける
立坑の築造方法において、前記溝部を形成した後、該溝
部内に溜めた水を排水する前に、プレストレスを導入し
た前記底版を構築し、その後、前記水の排水を行うこ
と、を特徴としている。
の土留め壁が立坑の側壁として兼用される場合と、土留
め壁の内側に構築した内部構造物が立坑の側壁となる場
合とがある。前者の場合、土留め壁(即ち立坑の側壁と
なる)は、例えば、地中連続壁工法により構築すること
が挙げられる。後者の場合、土留め壁の構築方法は問わ
ない(例えば、鋼矢板工法、SMW工法等)。底版に対
してプレストレスを導入するのに支障がないものであれ
ば、内部構造物の構築方法も問わない。立坑の形状とし
ては、例えば、水平断面形状が円形の円形立坑の他、水
平断面形状が矩形の矩形立坑等、地盤条件等によって適
宜変更可能である。
設により構成される。底版へのプレストレスの導入は、
底版中にシース管が位置するようにコンクリートの打設
前に予めシース管を配設しておき、コンクリートの打設
を行い、コンクリートの硬化後、シース管内の緊張材に
対して、緊張力を付与して行う。ここで、緊張材は、緊
張作業前のいずれかの時点でシース管内に挿通しておく
ものとする。
た土留め壁の内側を所定の深さまで水中掘削し、溝部を
形成した後、該溝部内に溜めた水を排水する前に、底版
を構築して溝部の底部を止水した後、前記水の排水を行
うので、土留め壁の根入れ長を短くしてもボイリングや
ヒービングの発生を防止できる。よって、根入れ長を短
くすることで、工費・工期を低減できる。また、一方
で、底版にはプレストレスを導入するので、単位面積当
たりの底版の構造的な強度を高めることができる。従っ
て、底版に対して下方向から作用する揚圧力等に対し
て、底版がより好適に抗することができる。さらに、プ
レストレスの効果により、底版を薄く設定する等、底版
そのものの寸法・形状等も、曲げモーメントやせん断力
に対して合理的な設計をすることが可能となるため工費
・工期をより低減できる。加えて、地下水位低下工法を
用いる必要がないため、地盤沈下などの影響が懸念され
る都市部においても採用できる。
の築造方法であって、前記プレストレスは、前記底版と
立坑の側壁とに対して、連続的なものであること、を特
徴としている。
と前記底版とに対して、連続的なプレストレスを導入す
るので、側壁と底版とを緊密に接合することができる。
よって、側壁と底版との接合部が強固に一体化される。
また、側壁を側圧に対して強いものとすることができ
る。
求項2に記載の立坑の築造方法であって、前記底版の下
に減摩手段を配設した状態で、前記プレストレスを導入
すること、を特徴としている。
ースを塗布した薄いゴムシートを複数枚重ねたものなど
が挙げられる。原則として、底版の下には、予め、均し
コンクリート等が設けられ、この均しコンクリート上に
減摩手段を配設した後、底版を構成するコンクリートを
打設する。この底版コンクリートの硬化後、底版に(横
方向の要素を含む)プレストレスを導入する際には、底
版コンクリートに歪みが生じ、底版の下の均しコンクリ
ートと底版とに横方向の変位差が生じようとする。しか
し、このときに、仮に減摩手段がない場合には、底版コ
ンクリートと均しコンクリートとの摩擦力が極めて大き
くなり、これらが互いに接する面において、プレストレ
ス導入時に底版コンクリートが変形することができず、
底版コンクリートに不均一な応力が発生する。請求項3
記載の発明では、底版の下に減摩手段を配設した状態
で、前記プレストレスを導入するので、底版コンクリー
トに生じる歪みにより生じる、底版の下の均しコンクリ
ートと底版との横方向の変位差に対して円滑に対応でき
る。よって、底版に円滑にプレストレスを導入でき、底
版と均しコンクリートとの摩擦によるプレストレスのロ
スを無くすことができる。
減摩手段を配設した状態で、前記プレストレスを導入す
るので、底版と均しコンクリートや地盤との摩擦による
プレストレスのロスを無くすことができる。
項3のいずれかに記載の立坑の築造方法であって、前記
底版に作用する上方向の揚圧力に該底版が好適に抗する
ことができるように前記プレストレスを導入するための
緊張材の経路を設定すること、を特徴としている。
されているのに対して、底版の中央部には何もないた
め、底版の中央部は下方向からの揚圧力に対して弱い部
分である。従って、底版に作用する上方向の揚圧力に該
底版が好適に抗することができるような緊張材の経路と
しては、例えば、底版の周縁部から底版の中央部に向け
て該経路の鉛直位置が高くなるものが挙げられる。この
ような経路に緊張材を配してプレストレスを導入するこ
とで、底版の中央部を下方向に抑え付けることができ、
底版の中央部も下方向からの揚圧力に対して、好適に抗
することができるようになる。
する上方向の揚圧力に該底版が好適に抗することができ
るように前記プレストレスを導入するための緊張材の経
路を設定するので、底版に作用する上方向の揚圧力に該
底版が好適に抗することができる。
項4のいずれかに記載の立坑の築造方法であって、前記
底版の下部になるほど大径となる一方で、前記側壁の下
端部がこのような形状の底版に対応するように設定する
こと、を特徴としている。
ため、底版の下部になるほど大径となる一方で、側壁の
下端部がこのような形状の底版に対応するように設定す
ることにより、底版が下方向から側壁に対してくさびの
ように食い込むような状態となる(逆に言えば、側壁に
より底版を上から抑え付けた状態となる)。このような
くさび効果により、底版と側壁との一体性を向上させる
ことができる。また、一方で、側壁の下端部は下になる
ほど細くなる形状となるため、側壁の下端部の剛性を小
さく設定できる。よって、底版と側壁とに連続的なプレ
ストレスを導入する際に、側壁の下端部が内側に僅かに
弾性変形し、底版と側壁の下端部との一体性(密着度)
を高めることができる。さらに、プレストレスのロスを
低減できるので、緊張材の総断面を小さく設定でき、緊
張材の節約が可能となる。
になるほど大径となる一方で、側壁の下端部がこのよう
な形状の底版に対応するように設定するので、底版と側
壁との一体性を高めることができる。また、プレストレ
スを与える部分の側壁の剛性が小さくなるので、側壁と
底版との一体性をさらに高めることができるとともに、
プレストレスのロスも少なくなる。さらに、プレストレ
スのロスが少なくなることで、必要な緊張材が節約でき
る。
項5のいずれかに記載の立坑の築造方法であって、前記
側壁の構築時に、前記プレストレスを導入するための緊
張材を挿通するシース管を、前記底版の構築位置の周囲
に建て込むに際して、前記シース管を二重管構造とし、
内側のシース管を外側のシース管から引き出し可能とし
たこと、を特徴としている。
に設定できるように、可撓性の材質(例えば高密度ポリ
エチレン製)により形成されたものであることが望まし
い。
時に、底版の構築位置の周囲に建て込むシース管を二重
管構造とし、内側のシース管を外側のシース管から引き
出し可能としたことで、底版部分へのシース管の延長が
容易にできる。
例を図1から図4に基づいて説明する。図1は本発明に
係る立坑の築造方法を説明するための断面図、図2は図
1の要部拡大図、図3は地中連続壁の構築を説明するた
めの要部拡大図、図4はシース管の接続を説明するため
の要部拡大図である。
り土留め壁を構築し、この土留め壁を即ち立坑の側壁と
して兼用し、底版および側壁に連続的なプレストレスを
導入する場合について説明する。本実施例での作業の流
れは、大きく分けて、地中連続壁(土留め壁兼側壁)
の構築、土留め壁の内側の掘削および底版コンクリー
トの打設準備、底版コンクリートの打設、底版およ
び側壁へのプレストレスの導入(緊張作業)、排水の
順となる。
先ず、地中連続壁20(土留め壁兼側壁)を1エレメン
ト分構築すべく、掘削機を用いて、地中連続壁20を水
平方向に分割した1エレメントに対応する所定深さの形
状に地盤掘削する。この掘削は、ベントナイト溶液など
の安定液を満たしながら行う。地盤掘削後、前記1エレ
メントに対応する鉄筋籠1を建て込む(図3参照)。
内側の内部領域が、下になるほど大径となるように、つ
まり、後にこの内部領域に打設されるコンクリートによ
り構成される底版30が下になるほど大径となる一方
で、先に構築される地中連続壁20の下端部20aがこ
のような形状の底版30に対応するように、図3に示さ
れるように、鉄筋籠1の下端部には、例えば鋼製の型枠
2が傾斜して設けられている。従って、鉄筋籠1の下端
部の形状も、このように型枠2を設けることができるよ
うに設定されている。
ことで、掘削により形成された領域と、型枠2との間に
空隙が生じるため、この空隙を埋めるとともに、型枠2
を保護するべく、この空隙に対応する形状の、例えば発
泡スチロール等の保護材3が、型枠2に設けられてい
る。
版30に接する面2aには、底版30を構成する底版コ
ンクリートとの付着性能を高めるための加工が施されて
いるのが望ましい。この加工としては、例えば、図示の
ように、鉄筋5,5,…を型枠2の面2aに縞状に溶接
したものが挙げられる。
るためのシース管7を予め取り付けておき、鉄筋籠1の
建て込みと同時にシース管7も建て込んでおく。シース
管7の上部は、原則として地中連続壁20の上端まで延
長されていることとする。シース管7の下部は、図2、
図3に示されるように、2重管構造となっており、後か
ら底版30が構築される領域へと引き出すことができる
ようになっている。つまり、外側シース管7aの内側に
は、外側シース管7aに対して摺動可能な内側シース管
7bが収納されている。また、内側シース管7bは、可
撓性の材質(例えば高密度ポリエチレン製)により形成
されていることが望ましい。
のが望ましい。地中連続壁20の全体が構築された時点
では、型枠2に設けられた止水板10が地中連続壁20
の下端部20aの全周に亘って連続的に配設された状態
となり、該下端部20aの全周に亘って止水が施される
ようになっている。
鉄筋籠1とともに型枠2、保護材3、シース管7等を同
時に建て込んだ後、該領域にコンクリートを打設する。
このコンクリートの打設は、例えば、通常の水中コンク
リートを、トレミー管を用いて打込むことで足りる。こ
のコンクリートの硬化により、内部に鉄筋籠1およびシ
ース管7が埋設された1エレメント分の地中連続壁20
が構築される。
込み、コンクリートの打設をそれぞれ繰り返すことで、
所定の地中連続壁20(土留め壁兼立坑の側壁)を構築
する。
リートの打設準備>土留め壁(地中連続壁20)を構築
したら、土留め壁20の内側を所定の掘削底面まで(本
実施例では、地中連続壁の下端まで)水中掘削する。こ
のとき、前記保護材3を掘削土砂とともに取り除くこと
で、地中連続壁20の下端部20aが斜め状に形成され
る。つまり、該下端部20aの内側の内部領域が、下部
になるほど大径となる。
示されるように、掘削底面に均しコンクリート35を構
成するコンクリートを打ち込む。このコンクリートとし
ては、セルフレベリング性を有する高流動性の水中不分
離性コンクリートを用いることが望ましい。このような
コンクリートを用いることで、打ち込み後、放置するだ
けで均しコンクリート35が平坦に形成される。
コンクリート35の上面に、均しコンクリート35と、
後に均しコンクリート35上に構築される底版30との
摩擦を減じるための減摩手段45を配設する。この減摩
手段45は、例えば、表裏面にグリースを塗布した薄い
ゴムシートを複数枚重ねたものである。
置に底版コンクリートを補強するための鉄筋籠50を配
設する。また、ダイバー(水中)作業にて、PC緊張材
40とPC緊張材40を地中連続壁20から引き出して
接続具より接続し、内側シース管7bと内側シース管7
bも同様に接続する(図2、図4参照)。内側シース管
7bの接続部は止水テープ41などを用いて十分に養生
する。ここで、PC緊張材40,40は、地中連続壁2
0の完成後、いずれかの時点で、予め地中連続壁20の
上部からシース管7,7に挿入しておく。
7b,7bをそれぞれ接続したら、PC緊張材40,4
0が挿入された内側シース管7b,7bを鉄筋籠1に対
して適宜固定しながら、内側シース管7b,7bおよび
PC緊張材40,40を所定の経路に設定する。固定方
法は、例えば立坑上部からワイヤー43等で吊り上げる
ことが挙げられる。ここで、内側シース管7b,7bお
よびPC緊張材40,40の経路は、図示のように、底
版30の周縁部から底版30の中央部に向けて該経路の
鉛直位置が高くなるようにする。以上において、底版3
0を構成するコンクリートの打ち込み準備が完了する。
30を構成するコンクリートを打設する。このコンクリ
ートは、セルフレベリング性を有する高流動性の水中不
分離性コンクリートであることが望ましい。このような
コンクリートを用いることで、打ち込み後、放置するだ
けで底版コンクリートが平坦に形成される。
緊張作業>底版コンクリートの硬化後、PC緊張材4
0,40を地中連続壁20の上部から緊張する。この緊
張作業は、片側を固定端として一方から緊張することと
してもよいし、両端から緊張することとしても良い。立
坑の内部掘削は水中掘削となるが、このようにシース管
7,7を地中連続壁20の上方まで延長して緊張作業を
行うので、緊張作業は地上又は気中で行うことができ
る。
ート)が水平方向に圧縮されて歪みが生じ、均しコンク
リート35と底版30とに水平方向の変位差が生じる。
このとき、これら均しコンクリート35と底版30との
間には、減摩手段45が配設されているため、この変位
差が円滑に生じることができ、プレストレスを円滑に導
入することができる。よって、底版30と均しコンクリ
ート35との摩擦によるプレストレスのロスを無くすこ
とができる。また、地中連続壁(側壁)20の下端部2
0aは、下に向けて細くなる形状となっているため、地
中連続壁20の下端部20aの剛性は他の部分より小さ
く設定されている。よって、底版30と地中連続壁20
とに連続的なプレストレスを導入する際に、下端部20
aが内側に僅かに弾性変形し、底版30と下端部20a
との一体性(密着度)を高めることができる。さらに、
プレストレスのロスを低減できるので、PC緊張材4
0,40の節約が可能となる。さらに、底版30の周縁
部から底版30の中央部に向けて内側シース管7b,7
bおよびPC緊張材40,40の経路の鉛直位置が高く
なるように設定したので、底版にプレストレスを導入す
ることで、底版30の中央部も下方向に抑えつけること
ができ、底版30に作用する下方向からの揚圧力に対し
て、好適に抗することができる。
(図示省略)を注入・充填する。このように、PC緊張
材40,40を緊張することで、地中連続壁20と底版
30とに対して連続的なプレストレスを導入することが
できる。
底部の止水および補強がなされているので、この状態で
立坑内の水を排水(ドライアップ)する。その後、必要
に応じた内部構造物(図示省略)を構築し、立坑の完成
となる。
よれば、以下に示すような様々な利点が得られる。底版
30を構築し、溝部の底部を止水した後、前記水の排水
を行うので、土留め壁の根入れ長を短くしてもボイリン
グやヒービングの発生を防止できる。よって、根入れ長
を短くすることで、工費・工期を低減できるとともに、
底版を合理的に設計することでも工費・工期を低減でき
る。なお、ここで、図1に仮想線で示される60は、従
来工法による土留め壁を示したもので、この土留め壁6
0は不透水層61まで達する必要があるため極めて長い
ものとなる。また、底版30にはプレストレスを導入す
るので、底版30の構造的な強度を高めることができ、
揚圧力等に対して、底版がより好適に抗することができ
る。よって、このことによっても、土留め壁の根入れ長
を短くしてもボイリングやヒービングの発生を防止でき
るとともに、底版30そのものの合理的な設計をするこ
とが可能となる。地下水位低下工法を用いる必要がない
ため、地盤沈下などの影響が懸念される都市部において
も採用できる。
とに対して、連続的なプレストレスを導入するので、側
壁(地中連続壁20)と底版30との接合部が強固に一
体化される。また、側壁(地中連続壁20)を側圧に対
して強いものとすることができる。
態で、前記プレストレスを導入するので、底版30と底
版の下側の例えば均しコンクリート35との摩擦による
プレストレスのロスを無くすことができる。
張材40の経路の設定により、底版30に作用する上方
向の揚圧力に該底版が好適に抗することができる。
するが、底版30は下部になるほど大径となる一方で、
地中連続壁(側壁)20の下端部20aがこのような形
状の底版30に対応するように設定したので、底版30
が下方向から地中連続壁20に対してくさびのように食
い込むような状態となる(逆に言えば、地中連続壁20
により底版30を上から抑え付けた状態となる)。この
ようなくさび効果により、底版30と地中連続壁20と
の一体性を向上させることができる。地中連続壁20の
下端部20aの剛性が小さくなるので、プレストレスを
導入することにより下端部20aと底版30との一体性
をさらに高めることができるとともに、プレストレスの
ロスも少なくなる。さらに、プレストレスのロスが少な
くなることで、必要なPC緊張材40,40が節約でき
る。
30の構築位置の周囲に建て込むシース管7を二重管構
造とし、内側シース管7bを外側シース管7aから引き
出し可能としたことで、底版部分への内側シース管7b
の延長が容易にできる。
壁20により構築した土留め壁が、そのまま立坑の側壁
となる場合について示したが、立坑の側壁は、土留め壁
の内側に構築した内部構造物である場合がある。従っ
て、内部構造物を立坑の側壁とした場合には、内部構造
物と、底版とに対して、連続的なプレストレスを導入す
ればよい。この場合の土留め壁の構築方法は問わない
(例えば、鋼矢板工法、SMW工法等)。また、PC緊
張材40,40相互の接続のタイミングとシース管7,
7(内側シース管7b,7b)相互の接続のタイミング
を、ともに底版コンクリートの打ち込み前のタイミング
としたが、このタイミングではシース管7,7のみの接
続を行い、PC緊張材40,40の挿入は底版コンクリ
ート硬化後に地中連続壁20の上部よりプッシングマシ
ンなどを用いて行っても良い。この場合、ダイバー作業
が軽減される他、PC緊張材40,40の接続具が不要
となるため、さらに経済的となる。また、立坑の形状を
円形立坑としたが、地盤条件等によっては、矩形立坑等
にも適用可能である。
法によれば、底版を構築して溝部の底部を止水した後、
前記水の排水を行うので、土留め壁の根入れ長を短くし
てもボイリングやヒービングの発生を防止できる。よっ
て、根入れ長を短くすることで、工費・工期を低減でき
る。また、一方で、底版にはプレストレスを導入するの
で、底版の構造的な強度を高めることができ、揚圧力等
に対して、底版がより好適に抗することができる。さら
に、底版そのものの寸法・形状等も、曲げモーメントや
せん断力に対して合理的な設計をすることが可能となる
ため工費・工期をより低減できる。加えて、地下水位低
下工法を用いる必要がないため、周辺環境を維持でき、
地盤沈下などの影響が懸念される都市部においても採用
できる。
によれば、立坑の側壁と前記底版とに対して、連続的な
プレストレスを導入するので、側壁と底版とを緊密に接
合することができる。よって、側壁と底版との接合部が
一体化される。また、側壁を側圧に対して強いものとす
ることができる。
によれば、底版の下に減摩手段を配設した状態で、前記
プレストレスを導入するので、底版と、底版の下側の均
しコンクリートや地盤との摩擦によるプレストレスのロ
スを無くすことができる。
によれば、底版が揚圧力に好適に抗することができるよ
うに緊張材の経路を設定するので、底版が揚圧力に好適
に抗することができる。
によれば、底版の下部になるほど大径となる一方で、側
壁の下端部がこのような形状の底版に対応するように設
定するので、底版と側壁との一体性を高めることができ
る。
によれば、側壁の構築時に、底版の構築位置の周囲に建
て込むシース管を二重管構造とし、内側のシース管を外
側のシース管から引き出し可能としたことで、底版部分
へのシース管の延長が容易にできる。
断面図である。
である。
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】地中に土留め壁を設けて、この土留め壁の
内側を所定の深さまで水中掘削した後、該水中掘削によ
り形成した溝部の底部に立坑の底版を設ける立坑の築造
方法において、 前記溝部を形成した後、該溝部内に溜めた水を排水する
前に、 プレストレスを導入した前記底版を構築し、 その後、前記水の排水を行うこと、を特徴とする立坑の
築造方法。 - 【請求項2】前記プレストレスは、前記底版と立坑の側
壁とに対して、連続的なものであること、を特徴とする
請求項1記載の立坑の築造方法。 - 【請求項3】前記底版の下に減摩手段を配設した状態
で、前記プレストレスを導入すること、を特徴とする請
求項1または請求項2に記載の立坑の築造方法。 - 【請求項4】前記底版に作用する上方向の揚圧力に該底
版が好適に抗することができるように前記プレストレス
を導入するための緊張材の経路を設定すること、を特徴
とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の立坑の
築造方法。 - 【請求項5】前記底版の下部になるほど大径となる一方
で、前記側壁の下端部がこのような形状の底版に対応す
るように設定すること、を特徴とする請求項2から請求
項4のいずれかに記載の立坑の築造方法。 - 【請求項6】前記側壁の構築時に、前記プレストレスを
導入するための緊張材を挿通するシース管を、前記底版
の構築位置の周囲に建て込むに際して、 前記シース管を二重管構造とし、 内側のシース管を外側のシース管から引き出し可能とし
たこと、を特徴とする請求項2から請求項5のいずれか
に記載の立坑の築造方法。
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| JP2015031020A (ja) * | 2013-08-01 | 2015-02-16 | 西松建設株式会社 | 山留め壁、及びその下部構築工法 |
| CN111156002A (zh) * | 2020-01-19 | 2020-05-15 | 北京市市政工程设计研究总院有限公司 | 一种置于暗挖车站上方底部四通的施工竖井及施工方法 |
| JP2022135339A (ja) * | 2021-03-05 | 2022-09-15 | 鹿島建設株式会社 | 継手装置、コンクリート構造体、及び、コンクリート構造体の切削方法 |
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1999
- 1999-01-29 JP JP02304799A patent/JP4146561B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN111156002A (zh) * | 2020-01-19 | 2020-05-15 | 北京市市政工程设计研究总院有限公司 | 一种置于暗挖车站上方底部四通的施工竖井及施工方法 |
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