JP2000220429A - 定置式エンジンのオイル自動供給装置 - Google Patents

定置式エンジンのオイル自動供給装置

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JP2000220429A
JP2000220429A JP11023643A JP2364399A JP2000220429A JP 2000220429 A JP2000220429 A JP 2000220429A JP 11023643 A JP11023643 A JP 11023643A JP 2364399 A JP2364399 A JP 2364399A JP 2000220429 A JP2000220429 A JP 2000220429A
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time
pump
deterioration
pan
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Toru Suzuki
徹 鈴木
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UD Trucks Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、発電機やコジェネレーションシス
テム等に用いられる定置式エンジンのオイル自動供給装
置に関し、エンジンのオイルパン内のオイルを劣化度合
に応じて適切なタイミングで交換することを目的とす
る。 【解決手段】 エンジンにオイルパンと別体に付設され
た補給用タンクと、前記補給用タンクのオイルを前記オ
イルパンに送る補給用ポンプと、前記オイルパンに連通
する排出用タンクと、前記オイルパン内のオイルを排出
用タンクに送る排出用ポンプと、前記オイルパン内に配
設されオイルの劣化度合を検出するオイル劣化センサ
と、前記オイル劣化センサにより検出されたオイルの劣
化度合が基準値以上の場合に排出用ポンプ,補給用ポン
プを作動させ、オイルの劣化度合が基準値未満の場合に
排出用ポンプ,補給用ポンプを停止させる制御装置とを
備えているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機やコジェネ
レーションシステム等に用いられる定置式エンジンのオ
イル自動供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、発電機やコジェネレーション
システム等に用いられる定置式エンジンは、メインテナ
ンスを省略しながら、長期に亘って運転することが要求
されている。定置式エンジン内を循環するオイルは、そ
の寿命があって定期的な交換が不可欠であり、煩雑に交
換する必要がある。しかし、オイルの交換の度に定置式
エンジンを停止するのは面倒である。
【0003】そこで、オイルパンとは別にオイルタンク
を配設してオイルを供給する定置式エンジンのオイル自
動供給装置が例えば特開平8−42318号公報に示す
ように知られている(図14)。図において、エンジン
101にサブタンク102が付設され、サブタンク10
2は給油路103を介してエンジン101のオイルパン
101Aに連通している。給油路103の途中には補給
ポンプ104が介装されている。
【0004】給油路103または補給ポンプ104に
は、送油方向切換え手段105が設けられている。送油
方向切換え手段105は、オイルを順流補給方向Pと逆
流補給方向Qとに方向切り換え可能になっている。オイ
ルは、順流補給方向Pでは、サブタンク102からオイ
ルパン101Aに補給され、逆流補給方向Qでは、オイ
ルパン101Aからサブタンク102に回収される。す
なわち、オイルの向きが逆流補給方向Qにされて、オイ
ルパン101A内のオイルが一旦抜き取られてから、オ
イルの向きは順流補給方向Pに切り換えられ、サブタン
ク102で劣化度合を改善したオイルが該オイルパン1
01Aに補給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のオイ
ル自動供給装置にあっては、オイル交換するタイミング
は記載されておらず、オイル交換するタイミングを的確
に把握するのが困難である。オイル交換するタイミング
が遅れると、オイルの使用時間が長くなってオイルの劣
化が進み、オイル交換するまでの劣化が顕著なオイルが
用いられ、顕著に劣化したオイルにより定置式エンジン
のオイル潤滑に支障を来たす虞があり、例えばオイルの
劣化による動弁系の摩擦を引き起こす等の悪影響を与え
ることになる。
【0006】そこで、常時、定置式エンジンにオイルを
交換補給することが必要になり、この要求に沿ったもの
として、例えば実開平6−49704号公報に示すオイ
ル自動供給装置が開示されている。このオイル自動供給
装置では、定置式エンジンへ循環供給されるオイルの一
部がオイルタンク上部に流入し、液面の上昇で戻し用ホ
ースを通ってオイルパン内にオイルが自然落下するの
で、常時、オイルは、入れ換えられる。
【0007】しかし、オイルタンク内では、オイルタン
ク内のオイルとオイルパンから還流されたオイルとが混
ざり合い、混ざり合ったオイルがオイルパンに供給され
るので、オイルタンク内のオイルは最初は新鮮でも徐々
に劣化し、オイルパンには新鮮なオイルが戻らず、定置
式エンジンのオイル潤滑に支障を来たすことになる。ま
た、実開平7−22008号公報に示すように定置式エ
ンジンの自動給油装置が開示されている。この定置式エ
ンジンの自動給油装置は、オイルパンのオイルの液面が
下限以下となった場合に警報を発っするものである。こ
の自動給油装置では、オイル液面が下限に至るまでの期
間に劣化したオイルは検出することができず、該期間に
劣化したオイルが用いられ、定置式エンジンのオイル潤
滑に支障を来たす虞がある。
【0008】このように、常時オイルの劣化度合を監視
し、定置式エンジンのオイルパン内のオイルを劣化度合
に応じて適切なタイミングで交換することは困難であ
る。本発明は、上述の問題点を解決するためになされた
もので、その目的は、エンジンのオイルパン内のオイル
を劣化度合に応じて適切なタイミングで交換することが
できる定置式エンジンのオイル自動供給装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エンジンにオイルパンと別体に付設された補給用タンク
と、前記補給用タンクのオイルを前記オイルパンに送る
補給用ポンプと、前記オイルパンに連通する排出用タン
クと、前記オイルパン内のオイルを排出用タンクに排出
する排出用ポンプと、前記オイルパン内に配設されオイ
ルの劣化度合を検出するオイル劣化センサと、前記オイ
ル劣化センサにより検出されたオイルの劣化度合が基準
値以上の場合に排出用ポンプ,補給用ポンプを作動さ
せ、オイルの劣化度合が基準値未満の場合に排出用ポン
プ,補給用ポンプを停止させる制御装置とを備えている
ことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、エンジンにオイル
パンと別体に付設された補給用タンクと、前記補給用タ
ンクのオイルを前記オイルパンに送る補給用ポンプと、
前記オイルパンに連通する排出用タンクと、前記オイル
パン内のオイルを排出用タンクに送る排出用ポンプと、
前記オイルパン内のオイルのオイル液面の位置を検出す
るオイル液面検出センサと、前記オイルパン内のオイル
の単位時間当たりの液面下降率ΔL/ΔTを計算し、単
位時間当たりの液面下降率ΔL/ΔTに対応して予め関
係付けられた劣化予想時間T0 を求め、オイルが新油状
態になっている時からの該オイルの使用されたオイル使
用時間Tが前記劣化予想時間T0 になった時点で排出用
ポンプ,補給用ポンプを作動させる制御装置とを備えて
いることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の定
置式エンジンのオイル自動供給装置において、制御装置
は、前記劣化予想時間To がオイルが新油状態になって
いる時からの一定時間であるオイル交換基準時間Ts 以
上か否かを判断し、前記劣化予想時間Toがオイル交換
基準時間Ts以上ならば、前記オイル使用時間Tが前記
オイル交換基準時間Ts に達した時、前記排出用ポン
プ,前記補給用ポンプを作動させ、前記劣化予想時間T
oが前記オイル交換基準時間Ts未満ならば、前記オイル
使用時間Tが前記劣化予想時間To に達した時、前記排
出用ポンプ,前記補給用ポンプを作動させることを特徴
とする。
【0012】(作用)請求項1記載の発明においては、
オイル劣化センサによりオイルの劣化度合が常時検出さ
れる。オイルの劣化度合の信号は、制御装置に送られ
る。制御装置により、オイルの劣化度合が基準値以上の
場合に排出用ポンプ,補給用ポンプが作動されるととも
にオイルの劣化度合が基準値未満の場合に排出用ポン
プ,補給用ポンプが停止される。
【0013】オイルパン内のオイルは排出用ポンプによ
り排出用タンクに送られる。また、補給用ポンプにより
補給用タンク内の新しいオイルがオイルパン内に送られ
る。このようにして、オイルパン内のオイルは新しいも
のに交換される。請求項2記載の発明においては、オイ
ル液面検出センサによりオイルパン内のオイルのオイル
液面の位置が検出される。オイル液面の位置の信号は、
制御装置に送られる。
【0014】制御装置により、実際のオイルの単位時間
当たりの液面下降率ΔL/ΔTが計算され、オイルの単
位時間当たりの液面下降率ΔL/ΔTに対応して劣化予
想時間T0 が決定される。ここで、劣化予想時間T0
は、ΔL/ΔTに対応して予め関係付けられ、新油状態
のオイル液面からオイル交換をすべき時のオイル液面に
減少するまでの時間である。
【0015】制御装置により、オイル液面が新油状態に
なっている時を基準としてオイル使用時間Tが計測され
る。制御装置により、オイル使用時間Tが劣化予想時間
T0 になった時点で、排出用ポンプ,補給用ポンプが作
動される。すなわち、オイルパン内のオイルは排出用ポ
ンプにより排出される。また、補給用ポンプにより補給
用タンク内の新しいオイルがオイルパン内に送られる。
このようにして、オイルパン内のオイルは新しいものに
交換される。
【0016】請求項3記載の発明においては、制御装置
により、劣化予想時間Toがオイルが新油状態になって
いる時からの一定時間であるオイル交換基準時間Ts以
上か否かが判断され、次の動作がなされる。すなわち、
劣化予想時間Toがオイル交換基準時間Ts以上ならば、
オイル使用時間Tがオイル交換基準時間Ts に達した
時、排出用ポンプ,補給用ポンプが作動される。
【0017】また、劣化予想時間Toがオイル交換基準
時間Ts未満ならば、オイル使用時間Tが劣化予想時間
To に達した時、排出用ポンプ,補給用ポンプが作動さ
れる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。
【0019】図1ないし図4により、請求項1記載の発
明の実施の形態に係わる定置式エンジンのオイル自動供
給装置について説明する。図1,図2において、定置式
エンジン1は、シリンダブロック2と、シリンダブロッ
ク2の下面に装着されたオイルパン3とを備えている。
定置式エンジン1の前端には、発電機4が装着されてい
る。
【0020】オイルパン3内には、オイル劣化検出セン
サ5が介装されている。オイル劣化検出センサ5には、
オイル劣化に伴ったオイルの粘動の増加を検出する粘度
センサが用いられている。粘度センサは、流体の粘性率
を測定するセンサで、細長い磁歪振動片の中央を固定
し、半分を液体中につけて衝撃的に縦振動を駆動し、自
由振動の減衰度に応じて衝撃の繰り返し数を変化させる
回路を用いるものである(岩波理化学辞典,第5版10
25頁,1998年2月20日)。
【0021】オイルパン3の壁面部3Aには補給管6の
一端6Aが接続され、補給管6の他端6Bは補給用タン
ク7に接続されている。補給管6の途中には補給用ポン
プ8が介装されている。オイルパン3の底面部3Bには
排出管9の一端9Aが接続され、排出管9の他端9Bは
排出用タンク10に接続されている。排出管9の途中に
は排出用ポンプ11が介装されている。
【0022】前記オイル劣化検出センサ5は制御装置1
2の入力側に接続され、制御装置12の出力側に前記補
給用ポンプ8及び前記排出用ポンプ11が接続されてい
る。制御装置12は、記憶部12Aと、演算部12Bと
で構成されている。記憶部12Aにはオイルの劣化度合
の基準値が格納されている。図3のフローチャートによ
り本実施の形態における動作を説明する。
【0023】オイル劣化検出センサ5によりオイルの劣
化度合がオイル粘度として常時検出され、オイル粘度の
信号は、オイル劣化検出センサ5から制御装置12に送
られる(S1)。制御装置12により、検出されたオイ
ル粘度C−オイル粘度の基準値C0=ΔC(粘度差)が
計算される(S2)。
【0024】制御装置12により、「ΔC<0」か「Δ
C≧0」か否かが判断される(S3)。S3において、
ΔC<0の場合、オイルの粘度が基準値未満の場合(オ
イルはさらさら状態)に相当し、補給用ポンプ8,排出
用ポンプ11は停止されている。ΔC≧0の場合、オイ
ルの粘度が基準値以上の場合(オイルはどろどろ状態)
に相当し、以下のように補給用ポンプ8,排出用ポンプ
11が作動される。
【0025】制御装置12により、オイル排出量Qo,
オイル補給量Qiは以下のように与えられる(S4)。
すなわち、オイル排出量ΔQoは、ΔQo=α×ΔCで計
算され、このΔQoを基にしてオイル排出量Qoはオイル
排出量Qo=ΔQo×Δtで計算される。また、オイル補
給量ΔQiは、ΔQi=α×ΔCで与えられ、このΔQi
を基にして、オイル補給量Qiはオイル補給量Qi=ΔQ
i×Δtで計算される。なお、Δtは補給用ポンプ8,
排出用ポンプ11のポンプスイッチ(図示せず)がON
してからの作動時間で、α×ΔC等の値を考慮して決め
られる。
【0026】オイルパン3内のオイルは排出用ポンプ1
1により排出される。オイルが排出されると、補給用ポ
ンプ8により補給用タンク7内の新しいオイルが排出さ
れた量と同じだけオイルパン3内に送られる(S5,S
6)。このようにして、常時オイルの劣化度合が判断さ
れ、オイルパン3内のオイルは新しいものに交換され
る。従って、図4に示すようにオイルは新油状態に近い
状態に保持される。
【0027】以上の如き構成によれば、制御装置12,
排出用ポンプ11,補給用ポンプ8により、オイルの劣
化度合に応じて、オイルパン3で劣化したオイルは排出
用タンク10に排出され、補給用タンク7の新鮮なオイ
ルが常時オイルパン3内に供給されるので、オイルパン
3内には劣化度合が小さい新鮮なオイルを常時満たすこ
とができる。
【0028】この結果、オイル交換するタイミングが遅
れることなく、オイルパン3内のオイルを常時新鮮にで
き、定置式エンジン1のオイル潤滑の支障を防止し、例
えばオイルの劣化による動弁系の摩擦を引き起こす等の
悪影響を防止することができる効果を奏する。要する
に、制御装置12により常時オイルの劣化度合を判断し
てオイルの劣化が進行しないうちに新しいオイルに交換
し、定置式エンジン1のオイル潤滑不良を回避すること
ができる。
【0029】なお、本実施の形態においては、補給用ポ
ンプ8と排出用ポンプ11とが別々の箇所に配置されて
いる場合を例に挙げて説明したが、補給用ポンプ8と排
出用ポンプ11とを1つのポンプで済ますことができ
る。これを図5により説明する。図において、オイルパ
ン3の壁面部3Aにはオイル管21の一端21Aが接続
され、オイル管21の他端21Bは補給用タンク22に
接続されている。オイル管21の途中には、ポンプ23
が介装されるとともに、該ポンプ23と補給用タンク2
2との間の部分に3方弁24が介装されている。3方弁
24には、オイル管25が分岐し、このオイル管25の
先端25Aに排出用タンク26が接続されている。制御
装置27により3方弁24及びポンプ23の回転方向を
切り換え、ポンプ23をオイルの補給,排出に用いるこ
とができる。従って、ポンプ23は図1の補給用ポンプ
8と排出用ポンプ11の機能を有する。
【0030】なお、本実施の形態においては、オイル劣
化検出センサとして粘度センサが用いられている例につ
いて説明したが、粘度センサに限定されることはない。
例えば、オイル劣化に伴ってオイルの塩基価の減少,燃
料希釈,定置式エンジン1の部品の摩耗粉の増加等が引
き起されるため、オイル劣化とこれらの関連を利用した
オイル劣化検出センサを用いることもできる。
【0031】図6ないし図12により、請求項2,3記
載の発明の実施の形態に係わる定置式エンジンのオイル
自動供給装置について説明する。本発明の実施の形態に
係わる定置式エンジンのオイル自動供給装置は、請求項
1記載の発明の実施の形態に係わる定置式エンジンのオ
イル自動供給装置と比して全体構成は共通であり、同一
構成部品については同一符号を付して説明を省略し、相
違する部分についてのみ説明する。
【0032】図6,図7において、オイルパン3には、
オイル液面検出センサ31が介装されている。オイル液
面検出センサ31は複数個(本実施の形態においては2
個)のON,OFF型のオイル位置計測センサからな
る。すなわち、オイル液面検出センサ31は、第1オイ
ル位置計測センサ31Aと、第1オイル位置計測センサ
31Aの下に所定の距離ΔLを隔てて配置された第2オ
イル位置計測センサ31Bとで構成されている。
【0033】第1オイル位置計測センサ31A、第2オ
イル位置計測センサ31Bは制御装置32の入力側に接
続され、制御装置32の出力側は補給用ポンプ8及び排
出用ポンプ11に接続されている。制御装置32は、記
憶部32Aと、演算部32Bとで構成されている。記憶
部32Aにはテーブル33(図9に図示),ΔL(第1
オイル位置計測センサ31Aから第2オイル位置計測セ
ンサ31Bまでの距離)が格納されている。
【0034】図9のテーブル33において、単位時間当
たりの液面下降率ΔL/ΔTとして、7度,8度,9
度,10度,11度を例に挙げ、7度,8度,9度,1
0度,11度における各グループの総称をA,B,C,
D,Eとする(図12におけるA,B,C,D,Eも図
9のテーブル33のA,B,C,D,Eの意味と同じで
ある)。単位時間当たりの液面下降率ΔL/ΔTの例に
対応して、予め劣化予想時間T0 ,オイル排出量が関係
付けられている。例えば、オイルの単位時間当たりの液
面下降率ΔL/ΔTを一定にしてΔL/ΔTと時間To
との関係が設定される。
【0035】これにより、オイルパン内のオイルの減り
具合をオイルの劣化予想時間として把握することができ
る。図12に示すように、オイルの劣化予想時間T0
は、オイルが新油状態のオイル液面(Lmax)からオイ
ル交換をすべき時のオイル液面(Lmin)に減少するま
での時間である。また、単位時間当たりの液面下降率Δ
L/ΔTに対応して、オイル排出量Qmax,Q1,Q2 が
対応付けられている。なお、オイル排出量Qmax,Q1,
Q2 においては、「Qmax>Q1>Q2>・・・>0」の
関係がある。
【0036】図8に従って本実施の形態における動作を
説明する。図7に示すように、オイルパン3内のオイル
が新油状態で、オイル液面がLmax になっている状態を
初期状態とする。初期状態から制御装置32により以下
の動作がなされる。先ず、制御装置32により、記憶部
32AのΔLが読み取られ(S1)、ΔLの信号は記憶
部32Aから演算部32Bに送られる。
【0037】第1オイル位置計測センサ31A、第2オ
イル位置計測センサ31Bにより、オイル液面の位置が
ON状態またはOFF状態として検出される。この検出
されたON状態またはOFF状態の信号は制御装置32
に送られる。定置式エンジン1の使用により、オイル液
面は下降する。例えば、図10において、オイル液面は
(イ)→(ロ)→(ハ)→(ニ)のように下降する。
(イ)の状態では、第1オイル位置計測センサ31Aは
ON状態で、第2オイル位置計測センサ31BはON状
態になっている。
【0038】(ロ)の状態では、第1オイル位置計測セ
ンサ31AはOFF状態で、第2オイル位置計測センサ
31BはON状態になっている。(ハ)の状態では、第
1オイル位置計測センサ31AはOFF状態で、第2オ
イル位置計測センサ31BはON状態になっている。
(ニ)の状態では、第1オイル位置計測センサ31Aは
OFF状態で、第2オイル位置計測センサ31BはOF
F状態になっている。
【0039】制御装置32により、ΔTが、ΔT=t2
−t1と計算することにより与えられる(S2)。ここ
で、t1は、第1オイル位置計測センサ31AがON状
態からOFF状態に変化する瞬間((イ)から(ロ)へ
の変化)を検出することにより計測された時刻である。
t2は、第2オイル位置計測センサ31BがON状態か
らOFF状態に変化する瞬間((ハ)から(ニ)への変
化)を検出することにより計測された時刻である。
【0040】そして、制御装置32により、新油状態の
オイルのオイル液面Lmax における実際のオイルの単位
時間当たりの液面下降率ΔL/ΔTが計算される(S
3)。さらに、制御装置32により、図9のテーブル3
3を用いてオイルの単位時間当たりの液面下降率ΔL/
ΔTに対応する劣化予想時間T0 が読み取られ(S
4)、劣化予想時間T0 の信号は記憶部32Aから演算
部32Bに送られる。
【0041】一方、制御装置32により、オイル液面が
新油状態になっている時を基準として計測されたオイル
の使用時間であるオイル使用時間Tが計測される(S
5)。そして、制御装置32により、劣化予想時間To
がオイル交換基準時間Ts以上か否かが判断される(S
6)。ここで、オイル交換基準時間Ts はオイルが新油
状態になっている時からの一定時間であり、図12に示
されている。
【0042】S6において、劣化予想時間Toがオイル
交換基準時間Ts以上ならば、S7に進み(図9,図1
2のA,B,Cの場合)、劣化予想時間To がオイル交
換基準時間Ts未満ならばS11に進む(図9,図12
のD,Eの場合)。S7において、オイル使用時間Tが
オイル交換基準時間Ts に達したか否かが制御装置32
により判断される。オイル使用時間Tがオイル交換基準
時間Ts に達した時、排出用ポンプ11,補給用ポンプ
8が作動される(S7,S8,S9)。
【0043】Bの場合について説明する。オイル使用時
間Tが前記オイル交換基準時間Tsに達した時、オイル
液面はLB になっている。この時点で、排出用ポンプ1
1が作動される。オイルパン3内に残っているオイルは
排出用ポンプ11により排出される。オイル排出量はQ
max である。続いて、補給用ポンプ8が作動され、補給
用ポンプ8により補給用タンク7内の新しいオイルがオ
イルパン3内に給られる。オイル補給量はVo +Qmax
である。ここで、Voは、新油状態のオイル液面(最高
オイル液面Lmax )からオイル交換をすべき時のオイル
液面(最低オイル液面Lmin )までのオイル容量であ
る。このようにして、オイルパン3内のオイルは新しい
ものに交換され、オイル液面は上昇する。このようにし
て、オイルは新油状態に復元し、初期状態になる。
【0044】再び、定置式エンジン1の使用により、オ
イル液面は下降し、上述の動作が繰り返される。なお、
Cの場合は、オイル劣化限度がオイル交換基準時間Ts
に一致した場合である。一方、S11において、オイル
使用時間Tが劣化予想時間To に達したか否かが判断さ
れる。オイル使用時間Tが劣化予想時間To に達した
時、排出用ポンプ11,補給用ポンプ8が作動される
(S11,S8,S9)。
【0045】Dの場合について説明する。オイル使用時
間Tが280時間(図9)に達した時、オイル液面はL
min になっている。この時点で、オイルパン3内のオイ
ルは排出用ポンプ11により排出される。オイル排出量
はQ1 である。続いて、補給用ポンプ8が作動され、補
給用タンク7内の新しいオイルがオイルパン3内に送ら
れる。オイル補給量はVo +Q1 である。このようにし
て、オイルパン3内のオイルは新しいものに交換され、
オイル液面は上昇し、オイルは新油状態に復元し、初期
状態になる。
【0046】再び、定置式エンジン1の使用により、オ
イル液面は下降し、上述の動作が繰り返される。以上の
如き構成によれば、制御装置32により、オイルの単位
時間当たりの液面下降率ΔL/ΔTを測定し、単位時間
当たりの液面下降率ΔL/ΔTに対応して予め関係付け
られた劣化予想時間T0 を経過した時点(オイル使用時
間Tが劣化予想時間T0 になった時点)で、排出用ポン
プ11,補給用ポンプ8を作動させるので、オイル交換
時間をオイルパン3内のオイルの減り具合に応じて的確
に把握できる。従って、オイル交換するタイミングが遅
れることなく、定置式エンジン1のオイル潤滑の支障を
防止し、例えばオイルの劣化による動弁系の摩擦を引き
起こす等の悪影響を防止することができる。
【0047】この結果、例えば、図11に示すように、
オイル消費量を少なくした定置式エンジン1において、
補給用タンク7の新鮮なオイルが常時オイルパン3内に
供給されるので、オイルパン3内には劣化度合が小さい
新鮮なオイルを常時満たすことができる。さらに、オイ
ル消費量の少ない定置式エンジン1を用いて(図9,図
12のA,B,Cの場合)、オイル使用時間Tがオイル
交換基準時間T sに達した状態において、オイル液面が
最低オイル液面Lmin に至っていない場合(劣化予想時
間To≧オイル交換基準時間Ts)があるが、この場合、
オイル使用時間Tが前記オイル交換基準時間Ts に達し
た時、オイル交換できるので、オイル交換基準時間経過
後での劣化限度を超えたオイルの使用を防ぎ、定置式エ
ンジン1のオイル潤滑の支障を防止することができる。
【0048】なお、本実施の形態においては、オイル液
面検出センサ31は複数個のON,OFF型のオイル位
置計測センサからなるが、これに限定されることはな
い。例えば 超音波センサを用いることができる。この
超音波センサは、超音波をオイル液面に反射させて、オ
イル液面から音波の返ってくるまでの時間を測定し、オ
イル液面の位置を計測するものである。
【0049】また、本実施の形態においては、オイルの
単位時間当たりの液面下降率ΔL/ΔTが一定の場合に
ついて、図9のテーブルの単位時間当たりの液面下降率
ΔL/ΔTと劣化予想時間To との関係を設定して説明
したが、図13に示すように、単位時間当たりの液面下
降率ΔL/ΔTが時間の経過に従って大きくなる場合に
ついても、単位時間当たりの液面下降率ΔL/ΔTと劣
化予想時間To との関係を設定することができる。
【0050】さらに、本実施の形態においては、図9の
テーブル33において、単位時間当たりの液面下降率Δ
L/ΔTとして、7度,8度,9度,10度,11度を
例に挙げているが、これらの数値に限定されないことは
勿論である。また、図9に示すように単位時間当たりの
液面下降率ΔL/ΔTと劣化予想時間To との関係を設
定しているが、劣化予想時間To の数値はこれに限定さ
れないことは勿論である。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、制御装置
により常時オイルの劣化度合を判断し、制御装置,排出
用ポンプ,補給用ポンプにより、オイルパンで劣化した
オイルを常時排出用タンクに排出し、補給用タンクの新
鮮なオイルを常時オイルパン内に供給することができる
ので、オイルパン内には劣化しない新鮮なオイルを常時
満たすことができる。
【0052】この結果、オイル交換するタイミングが遅
れることなく、オイルパン内のオイルを常時新鮮にで
き、定置式エンジンのオイル潤滑の支障を防止し、例え
ばオイルの劣化による動弁系の摩擦を引き起こす等の悪
影響を防止することができる効果を奏する。要するに、
制御装置により常時オイルの劣化度合を判断し、オイル
の劣化が進行しないうちに新しいオイルに交換し、定置
式エンジンのオイル潤滑不良を回避することができる効
果を奏する。
【0053】請求項2記載の発明によれば、制御装置に
より、オイルの単位時間当たりの液面下降率ΔL/ΔT
を測定し、単位時間当たりの液面下降率ΔL/ΔTに対
応して予め関係付けられた劣化予想時間T0 を経過した
時点(オイル使用時間Tが劣化予想時間T0 になった時
点)で、排出用ポンプ,補給用ポンプを作動させるの
で、オイル交換時間をオイルパン内のオイルの減り具合
に応じて的確に把握できる。従って、オイル交換するタ
イミングが遅れることなく、定置式エンジンのオイル潤
滑の支障を防止し、例えばオイルの劣化による動弁系の
摩擦を引き起こす等の悪影響を防止することができる効
果を奏する。
【0054】請求項3記載の発明によれば、オイル使用
時間Tがオイル交換基準時間Ts に達した時、オイル交
換されるので、オイル交換基準時間Ts の経過後での劣
化限度を超えたオイルの使用を防ぎ、定置式エンジンの
オイル潤滑の支障を防止することができる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の実施の形態に係わる定置
式エンジンのオイル自動供給装置の全体構成図である。
【図2】同オイル自動供給装置の制御系統の説明図であ
る。
【図3】同オイル自動供給装置のフローチャートであ
る。
【図4】同オイル自動供給装置の効果の説明図である。
【図5】同オイル自動供給装置の変形例を示す全体構成
図である。
【図6】請求項2,請求項3記載の発明の実施の形態に
係わる定置式エンジンのオイル自動供給装置の全体構成
図である。
【図7】同オイル自動供給装置の制御系統の説明図であ
る。
【図8】同オイル自動供給装置のフローチャートであ
る。
【図9】記憶部のテーブルを示す説明図である。
【図10】単位時間当たりの液面下降率ΔL/ΔTの求
め方を示す説明図である。
【図11】オイル消費の少ないエンジンとオイル消費の
多いエンジンの比較を示す説明図である。
【図12】単位時間当たりの液面下降率ΔL/ΔT,T
(オイル使用時間),Ts(オイル交換基準時間),T
o(劣化予想時間)等の関連を示す説明図である。
【図13】オイル液面の単位時間当たりの液面下降率Δ
L/ΔTが時間の経過に従って大きくなる場合について
の、オイル液面の単位時間当たりの液面下降率ΔL/Δ
Tと劣化予想時間Toとの関係の説明図である。
【図14】従来の定置式エンジンのオイル自動供給装置
の説明図である。
【符号の説明】
1 定置式エンジン 3 オイルパン 5 オイル劣化検出センサ 7 補給用タンク 8 補給用ポンプ 10 排出用タンク 11 排出用ポンプ 12 制御装置 31 オイル液面検出センサ 31A 第1オイル位置計測センサ 31B 第2オイル位置計測センサ 32 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにオイルパンと別体に付設され
    た補給用タンクと、 前記補給用タンクのオイルを前記オイルパンに送る補給
    用ポンプと、 前記オイルパンに連通する排出用タンクと、 前記オイルパン内のオイルを排出用タンクに送る排出用
    ポンプと、 前記オイルパン内に配設されオイルの劣化度合を検出す
    るオイル劣化センサと、 前記オイル劣化センサにより検出されたオイルの劣化度
    合が基準値以上の場合に排出用ポンプ,補給用ポンプを
    作動させ、オイルの劣化度合が基準値未満の場合に排出
    用ポンプ,補給用ポンプを停止させる制御装置とを備え
    ていることを特徴とする定置式エンジンのオイル自動供
    給装置。
  2. 【請求項2】 エンジンにオイルパンと別体に付設され
    た補給用タンクと、 前記補給用タンクのオイルを前記オイルパンに送る補給
    用ポンプと、 前記オイルパンに連通する排出用タンクと、 前記オイルパン内のオイルを排出用タンクに送る排出用
    ポンプと、 前記オイルパン内のオイルのオイル液面の位置を検出す
    るオイル液面検出センサと、 前記オイルパン内のオイルの単位時間当たりの液面下降
    率ΔL/ΔTを計算し、単位時間当たりの液面下降率Δ
    L/ΔTに対応して予め関係付けられた劣化予想時間T
    0 を求め、オイルが新油状態になっている時からの該オ
    イルの使用されたオイル使用時間Tが前記劣化予想時間
    T0 になった時点で排出用ポンプ,補給用ポンプを作動
    させる制御装置とを備えていることを特徴とする定置式
    エンジンのオイル自動供給装置。
  3. 【請求項3】 制御装置は、 前記劣化予想時間Toがオイルが新油状態になっている
    時からの一定時間であるオイル交換基準時間Ts以上か
    否かを判断し、 前記劣化予想時間Toがオイル交換基準時間Ts以上なら
    ば、前記オイル使用時間Tが前記オイル交換基準時間T
    s に達した時、前記排出用ポンプ,前記補給用ポンプを
    作動させ、 前記劣化予想時間Toが前記オイル交換基準時間Ts未満
    ならば、前記オイル使用時間Tが前記劣化予想時間To
    に達した時、前記排出用ポンプ,前記補給用ポンプを作
    動させることを特徴とする請求項2記載の定置式エンジ
    ンのオイル自動供給装置。
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