JP2000220588A - ロータの製造方法とその製造装置 - Google Patents
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Abstract
とができるアルミニウム合金製ロータを製造すること。 【解決手段】 プレス装置の金型9,10のコンテナ9
aに、ロータリコンプレッサー等のアルミニウム合金製
ロータの素材12が収納される。コンテナ9aの直上方
には、加圧機構に取付けられた加圧パンチ5が配設され
ている。加圧パンチ5には、ロータの軸孔を形成する軸
孔パンチ5aと、ロータのベーン収納部のベーン溝を成
形するベーンパンチ5bが設けられている。加圧パンチ
5によって、鍛造により素材にロータのベーン溝及び軸
孔の一部を成形し、素材12の残りの肉部が打ち抜ける
肉厚となったときに、肉部を打ち抜くようにした。
Description
プレッサー若しくはポンプ等のロータの製造方法とその
製造装置に関する。
るために、ロータリ式のコンプレッサーが市場に出回っ
ている。ロータリ式コンプレッサーは、シリンダ孔に偏
心して取付けられたロータに複数のベーン溝が形成さ
れ、各ベーン溝に配設された板状のベーンが、ロータの
回転による遠心力及びオイル圧でシリンダ内壁に押し上
げられ、この内壁に沿ってベーンの先端が摺動すること
により、ベーンがベーン溝から突出、収納を交互に繰り
返して、ガスの吸入圧縮を行う機構になっている。
のロータを鍛造により成形するための金型(ダイス)5
1を示す。金型51は、内部に図示しないアルミニウム
合金製の素材(ブランク)を成形する成形孔52を設
け、この成形孔52の内壁面54から羽根状の複数のベ
ーン溝成形部55を成形孔52の内方側に突出させてい
る。このような金型51により、素材は金型51の上部
に載置された後、図示しない加圧パンチにより成形孔5
2の形状に成形される。図10は、金型51で成形され
た後にできあがったロータの前駆体56を示す。図に示
すように、成形後のロータ前駆体56は、製品部分とな
るロータ部57の他に、廃棄する部分となる余肉部58
が含まれている。ロータ前駆体56は、余肉部58が切
断されかつ軸孔60を穿設することにより完成したロー
タ59となる。なお、図中の符号61はベーン溝を示
す。
ニウム合金製のロータは鍛造により製造されているが、
鍛造によると、余肉部が生じそれが材料費が嵩む原因と
なり、製造コストが高くなっていた。また、ロータを製
造するにあたり、鍛造工程と切削工程が含まれると、こ
れらが異なる工程であるので、手間がかかっている。さ
らに、鍛造品では製品の角62が丸くなり、先端が尖っ
た形状に成形することは困難である。余肉をなくすため
には、ロータのベーン溝及び軸孔をプレス抜きして成形
する方法が考えられる。しかしながら、ロータのベーン
溝等を打ち抜くには、ロータの軸方向長さが、製品の種
類によって異なるが例えば40mm程度もあり、従来の
プレス抜きの技術では打ち抜くことができなかった。本
発明は上記課題に鑑みてなされたもので、ロータリコン
プレッサー等のロータを製造するにあたって、鍛造のよ
うに余肉を生じさせることなく、製造工程を少なくする
ロータの製造方法とその製造装置を提供することを目的
とする。
に本発明のロータの製造方法は、シリンダ孔に偏心して
配設されるロータの軸方向に該ロータを貫通するベーン
溝を設けたロータの製造方法において、上記ロータを成
形する金型に上記ロータの素材を収納し、上記ベーン溝
と実質的に同断面形状の加圧パンチを用い、鍛造にて上
記素材にベーン溝の一部を成形し、ベーン溝の残りの肉
部を加圧パンチが打ち抜ける肉厚となったときに、該加
圧パンチで肉部を打ち抜くようにした。
ロータの製造装置は、シリンダ孔に偏心して配設される
アルミニウム合金製ロータの軸方向に該ロータを貫通す
るベーン溝を設けたロータの製造装置において、上記ロ
ータの素材を予め収納しかつ成形する金型と、上記ベー
ン溝と実質的に同断面形状の加圧パンチとを設けて成
り、鍛造にて上記素材にベーン溝の一部を成形し、ベー
ン溝の残りの肉部を加圧パンチが打ち抜ける肉厚となっ
たときに、該加圧パンチで肉部を打ち抜くようにした。
ロータの製造方法とその製造装置について、図面を参照
しながら説明する。図1は、プレス装置1を示し、図中
の左側(A)はプレス装置1の非作動状態の上死点を示
し、右側(B)は加圧状態の下死点を示す。図に示すよ
うに、プレス装置1は、主として上部に配設した加圧機
構2、下部に配設した金型部3及び加圧ストリッパー4
とからなる。加圧機構2は中央部に、加圧パンチ5とこ
れを把持するベーン把持部6を備えている。加圧パンチ
5は、図2に示すように、ロータの軸孔を成形する円柱
形の軸孔パンチ5aと、ベーン溝を成形する羽根状のベ
ーンパンチ5bとからなり、ベーンパンチ5bは、図3
の水平方向断面に示すように、軸孔パンチ5aの周りに
5片が等間隔で配設されている。ベーンパンチ5bは、
仮想線で示す成形すべきロータ7の外周部より外側に突
出する長さであり、その先端部に断面が円形のガイドレ
ール5cが形成されている。このガイドレール5cの作
用については後述する。
には、金型部3が配設されている。金型部3は、素材1
2を収納する上金型9、その下部に配設された下金型1
0及び上下金型9,10を支持するダイホルダー11か
らなり、上金型9は中央部に円柱状のコンテナ9aが貫
通して設けられ、ここにロータの素材12が収納され
る。図4に上金型9の水平方向断面を示す。上金型9
は、断面が円形であり、コンテナ9aの周部には加圧パ
ンチ5を降下させたときに、そのガイドレール5cが対
応する位置にガイド溝9bが形成されており、ガイド溝
9bに上述したベーンパンチ5bの各ガイドレール5c
が嵌合する。
す。下金型10には、加圧パンチ5に対応する位置に、
軸孔パンチ5a及びベーンパンチ5bの挿入用の貫通孔
10a,10bが形成されている。貫通孔10a,10
bの形状は、軸孔パンチ5a及びベーンパンチ5bの断
面形状にほぼ等しい。加圧パンチ5の下端部までの長さ
は、加圧機構2が下死点の位置になった状態で、上金型
9のコンテナ9aを貫通し、貫通孔10a,10bの下
端から突出する長さにしてある。
ダ状の筒部14内を上下動する押圧部材15が設けら
れ、押圧部材15はプレス装置1の非作動状態では、図
1の(A)に示すように下方位置にある。押圧部材15
の下部には加圧ストリッパー4が配設され、加圧ストリ
ッパー4は、基台8に固定されているガイドロッド17
に案内されて上下動することができる。プレス装置1の
非作動状態では、加圧ストリッパー4は上方に付勢され
ている。図2に示すように、加圧ストリッパー4には加
圧パンチ5に対応させて素材12の保持部16が設けら
れている。
に挿入できるように加圧ストリッパー4の基準面よりも
下方に突出し、素材12の上面に当接させて押圧力を加
えることにより、素材12をコンテナ9aに固定でき
る。保持部16には、軸孔パンチ5a及びベーンパンチ
5bが貫通するパンチ孔16a,16bが穿設されてい
る。パンチ孔16a,16bの形状は、精度向上のた
め、軸孔パンチ5a及びベーンパンチ5bとのギャップ
をできる限り小さくすることが好ましい。なお、加圧機
構2の加圧方法は、油圧等の公知手段を用いることがで
きるので説明は省略する。
る。上金型9のコンテナ9a内に素材12を収納した
後、プレス装置1の非作動状態(図1の(A)参照)か
ら、加圧機構2を下降させる。この際、押圧部材15
は、例えば筒部内に導入された加圧流体などによって、
下方に付勢されている。押圧部材15が加圧ストリッパ
ー4に当接すると、押圧部材15の下方への付勢力を加
圧ストリッパー4の上方への付勢力より大きく設定して
あるので、加圧ストリッパー4が押圧部材15に押圧さ
れて、ガイドロッド17を下方に摺動し、その保持部1
6が素材12の上面に当接する。この時点で加圧ストリ
ッパー4は最下端位置であり、押圧部材15に押圧され
ても、素材12への押圧力が増すだけである。
構2の加圧力よりも小さくしているので、加圧機構2が
さらに加圧すると、図1の(B)に示すように、押圧部
材15は加圧ストリッパー4を押圧したまま、加圧機構
2の筒部14を上方に摺動する。すなわち、押圧部材1
5の高さ位置はそのまま維持され、加圧機構2のみ下降
する。さらに、加圧機構2が下降すると、加圧パンチ5
の下端部が素材12に当接して、打抜加工をする。図6
は、アルミニウム合金製の素材12を示す。本実施の形
態では、円柱形の素材12の寸法は、高さH36mm、
直径D44.5mmである。他方、図2に示す上金型9
のコンテナ9aの内径は45.2mmである。また、ア
ルミニウム合金の化学成分はアルミニウムの他に内割り
で、15.8重量%Si−0.21重量%Fe−4.2
重量%Cu−0.02重量%Mn−0.5重量%Mg−
0.01重量%Zn−0.03重量%Tiが含まれ、各
成分誤差は±0.05重量%の範囲内としている。
合金製の素材12を400〜470℃に加熱して素材を
柔らかくする。加熱温度は素材12の組成にしたがって
変化する。加熱方法は問わない。そして、上金型9及び
下金型10に黒鉛の潤滑剤をスプレーし、素材12をコ
ンテナ9aに位置決めすることなく、ランダムに投入す
る。素材12の直径とコンテナ9aの孔径との差が少な
いため、芯出ししなくても、誤差の範囲内に収まるから
である。素材12は初めに、加圧パンチ5で鍛造され
る。図7に示すように、軸孔18a及びベーン溝18b
が素材12の高さの2/3程度まで成形できたら鍛造を
終了し、残りの肉部の1/3は加圧パンチ5で一気に打
ち抜く。すなわち、鍛造を行ってベーン溝及び軸孔を所
定長さだけ形成し、残りの肉部がプレス抜きで打ち抜け
る厚さになったときにプレス抜きを行って、図8に示す
ようなロータ18が成形される。残りの肉部は、下部の
ダイホルダー11に落下する。
固定されているので、作業終了の後、加圧パンチ5にロ
ータ18が付着しても、加圧パンチ5を上昇させること
により離脱する。ロータ18を取出すときは、加圧機構
2及び加圧ストリッパー4を上昇させてコンテナ9aか
ら取出す。完成したロータ18の寸法は、図8に示す高
さhが39.5mmであり、素材12よりも3.5mm
長くなり、直径dは45mmであり、素材よりも0.5
mm大きくなっている。なお、ロータ18の直径dが金
型の内径より0.2mmだけ少ないのは、熱収縮するか
らである。
素材12の打抜工程では、素材12を加圧ストリッパー
4の保持部16で固定する。また、図3、図4に示すよ
うにベーンパンチ5bの外側部にガイドレール5cを設
け、ガイドレール5cを上金型9のガイド溝9bに嵌合
させるとともに、加圧ストリッパー4のパンチ孔16
a,16bと加圧パンチ5とのギャップをできるだけ小
さくしているので、軸孔パンチ5a及びベーンパンチ5
bが曲がったりずれたりすることなく、精度のよい打抜
加工ができる。なお、通常の鍛造では角部が丸くなる傾
向にあり、鋭角を有する細かな形状の成形が困難である
が、本方法によれば鍛造よりも細かな成形が可能であ
る。
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明
の技術的思想に基いて種々の変形及び変更が可能であ
る。例えば、上記実施の形態では、アルミニウム合金製
の素材を400〜470℃に加熱して打ち抜き加工を行
ったが、素材が柔らかい材質であれば、加熱処理を省略
することができる。
造方法とその製造装置によれば、素材を打ち抜いて成形
されたロータに余肉部が生ぜず、これを切削する手間を
省くことができる。また、余肉部が生じないことから材
料費を節約することができる。加圧パンチにガイドレー
ルを設け、金型にガイド溝を設けることにより、打抜作
業中にパンチの曲がりを防止することができ、精度の良
いロータを成形することができる。
ロータの製造方法を実施するためのプレス装置の断面図
である。
断面図である。
ある。
の斜視図である。
ータの完成品の斜視図である。
合に用いられる金型の斜視図である。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ロータの軸方向に該ロータを貫通するベ
ーン溝を設けるロータの製造方法において、上記ロータ
を成形する金型にロータの素材を収納し、上記ベーン溝
と実質的に同断面形状の加圧パンチを用い、鍛造にて上
記素材にベーン溝の一部を成形し、ベーン溝の残りの肉
部を上記加圧パンチで打ち抜くようにしたことを特徴と
するロータの製造方法。 - 【請求項2】 上記素材がアルミニウム合金であり、該
素材を加熱してから上記金型の収納部に収納することを
特徴とする請求項1に記載のロータの製造方法。 - 【請求項3】 アルミニウム合金製ロータの軸方向に該
ロータを貫通するベーン溝を設けたロータの製造装置に
おいて、上記ロータの素材を予め収納しかつ成形する金
型と、上記ベーン溝と実質的に同断面形状の加圧パンチ
とを設けて成り、鍛造にて上記素材にベーン溝の一部を
成形し、加圧パンチが打ち抜ける肉厚となったときに、
ベーン溝の残りの肉部を加圧パンチで打ち抜くようにし
たことを特徴とするロータの製造装置。 - 【請求項4】 上記金型の収納部に上記素材を固定する
固定部材を設けたことを特徴とする請求項3に記載のロ
ータの製造装置。 - 【請求項5】 上記加圧ポンチの外側に、加圧ポンチの
位置ずれ防止用のガイド部を設けるとともに、該ガイド
部に嵌合するガイド溝を上記金型に設けたことを特徴と
する請求項3に記載のロータの製造装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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Family
ID=12173442
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP02571399A Expired - Lifetime JP4187336B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | ロータの製造方法とその製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP4187336B2 (ja) |
Cited By (5)
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- 1999-02-03 JP JP02571399A patent/JP4187336B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP4187336B2 (ja) | 2008-11-26 |
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