JP2000220689A - エンジンマウントインシュレータ - Google Patents

エンジンマウントインシュレータ

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JP2000220689A
JP2000220689A JP2682399A JP2682399A JP2000220689A JP 2000220689 A JP2000220689 A JP 2000220689A JP 2682399 A JP2682399 A JP 2682399A JP 2682399 A JP2682399 A JP 2682399A JP 2000220689 A JP2000220689 A JP 2000220689A
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ethylene
propylene
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rubber
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JP2682399A
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English (en)
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Jiro Ogusuri
次郎 小薬
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンマウントインシュレータに要求され
る優れた防振性,耐久性,低温柔軟性,耐熱性を高次元
で維持する。 【解決手段】 エチレン/プロピレンが60/40〜7
3/27、分子量分布Q値が4未満、極限粘度(η)が
3.0〜5.0dl/g、ヨウ素価が10〜40である
と共に、非共役ジエンが5−エチリデン−2−ノルボル
ネンであるEPDM100重量部と、エチレン/プロピ
レンが50/50〜78/22であり、極限粘度(η)
が0.2〜0.4dl/gである液状エチレン・プロピ
レン共重合体1〜70重量部と、硫黄0.1〜2重量部
と、カーボンブラック30〜90重量部とを混練し、そ
の混練物を用いて流体封入型のゴム弾性体3を形成す
る。そのゴム弾性体3の周波数特性は、│(kdmin
10)−kd│≦20(Hz)を満たすものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のパワープ
ラント等の振動体に対しその振動減衰を目的としてゴム
弾性体を介して質量部材を結合してなるエンジンマウン
トインシュレータに関し、さらに詳しくは、ゴム弾性体
の防振性,耐久性,低温柔軟性,耐熱性を改善したエン
ジンマウントインシュレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用のエンジンマウントインシュレ
ータは、エンジンにおける大部分の荷重およびエンジン
によって発生するトルク反力を支持する機能を必要とす
ると共に、良好な防音,防振性能を必要とする。そのた
め、通常、前記エンジンマウントインシュレータには、
適度な振動減衰性能と優れた耐疲労性とを有する天然ゴ
ムが主成分として使用されている。
【0003】前記天然ゴムの代わりにブタジエンゴム,
スチレンブタジエンゴム,クロロプレンゴム,ブチルゴ
ム等を単独で用いる場合もあるが、多くの場合、前記天
然ゴムに対し前記ブタジエンゴム,スチレンブタジエン
ゴム,クロロプレンゴム,ブチルゴム等を配合して用い
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年の自動車は、エン
ジンルーム内の放熱スペースの減少,エンジンの高出力
化が進んでいることから、エンジンマウントインシュレ
ータにおける熱環境が悪化している問題がある。この問
題において、天然ゴムに代表されるジエン系ゴムの場
合、既に限界に達している。
【0005】前記問題に対して、特開平6−1891号
公報,特開平10−89409号公報等に示すように、
従来技術では実用化が困難とされていたエチレンプロピ
レンジエンゴム(以下、EPDMと称する)を主成分と
する防振ゴムが、徐々に使用され始めている。しかし、
前記EPDMを主成分としたエンジンマウントインシュ
レータは、特定のゴム組成物から成る場合に優れた耐久
性および耐熱性を示すが、動倍率においては天然ゴム系
防振ゴムと比較して劣ってしまう問題があった。
【0006】この問題を解決するには、例えば特開平5
−239289に示すように、前記EPDMのゴム組成
物としてシラン処理シリカを用いることにより動倍率を
低減する方法等が知られているが、十分な効果を得るに
至っていない。以上示したような問題により、耐熱性に
優れ、かつ動倍率が十分に低く防振特性に優れたエンジ
ンマウントインシュレータの出現が強く望まれている。
【0007】本発明は、前記課題に基づいて成されたも
のであり、エンジンマウントインシュレータを構成する
ゴム弾性体の組成を改善し、天然ゴム系材料を用いた場
合と同程度以上の強度と耐久性および低温柔軟性とを兼
ね備えながら、なおかつ耐熱性および防振性を向上させ
たエンジンマウントインシュレータを提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図るために、第1発明は特定のエチレン含有量,ヨ
ウ素価,メルトフローインデックス,粘度を有するエチ
レン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴムに、特定
量のカーボンブラックおよび硫黄を含有したゴム組成物
を、防振装置のゴム弾性支持体として用いたエンジンマ
ウントインシュレータにおいて、前記ゴム弾性支持体が
下記の(a)〜(d)を主成分とするゴム組成物により
形成されたことを特徴とする。
【0009】(a)エチレン,プロピレン,非共役ジエ
ンから成り、且つ前記エチレンとプロピレンとのモル比
が60/40〜73/27、GPC測定法により測定し
た分子量分布の値Qが4未満、135℃デカリン中で測
定した極限粘度(η)が3.0〜5.0dl/g、ヨウ
素価が10〜40であると共に、前記非共役ジエンが5
−エチリデン−2−ノルボルネンであるエチレン・プロ
ピレン・非共役ジエン共重合体ゴム100重量部。
【0010】(b)エチレンとプロピレンとから成り、
前記エチレンとプロピレンとのモル比が50/50〜7
8/22であり、且つ135℃デカリン中で測定した極
限粘度(η)が0.2〜0.4dl/gである液状エチ
レン・プロピレン共重合体1〜70重量部。
【0011】(c)硫黄0.1〜2重量部。
【0012】(d)カーボンブラック30〜90重量
部。
【0013】第2発明は、前記第1発明において、前記
ゴム組成物から成るゴム弾性支持体を用いて流体封入型
防振支持体を形成し、該防振支持体は第1流体室と第2
流体室とを連通するオリフィス内の非圧縮性流体の共振
現象を得る構造体であり、下記の数式を満たす流体封入
型防振支持体の周波数特性を有することを特徴とする。
【0014】 │(kdmin−10)−kd│≦20(Hz) …… (1) (kdminは動バネ定数極小値の周波数、kdは対象と
する振動の周波数) 前記(a)のエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重
合体ゴムは、エチレンとプロピレンとのモル比(エチレ
ン/プロピレン)が60/40〜73/27である。前
記モル比が60/40未満になると、得られるゴム組成
物の加硫ゴムは耐久性(強度)が低下する傾向がある。
一方、前記モル比が73/27を超えると、得られるゴ
ム組成物の加硫ゴムは低温時の柔軟性が低下するため、
その低温時にエンジンマウントインシュレータのバネ定
数が大きく変化してしまう傾向がある。なお、前記の非
共役ジエンとしては、具体的には5−エチリデン−2−
ノルボルネンが用いられる。
【0015】また、前記(a)のエチレン・プロピレン
・非共役ジエン共重合体ゴムは、非共役ジエン含有量の
一指標であるヨウ素価が10〜40、好ましくは15〜
20である。前記ヨウ素価が10未満になると、得られ
るゴム組成物の加硫速度が遅くなる傾向がある。一方、
前記ヨウ素価が40を超えると、得られるゴム組成物の
加硫ゴムは耐熱性が低下する傾向がある。
【0016】さらに、前記(a)のエチレン・プロピレ
ン・非共役ジエン共重合体ゴムは、GPC測定法により
求められる分子量分布(Mw/Mn)の値Qが4未満、
好ましくは3以下である。このような分子量分布を有す
る高分子量のエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重
合体ゴムを用いることにより、機械的強度特性,耐動的
疲労性に優れた加硫ゴムを得ることが可能となる。
【0017】さらにまた、前記(a)のエチレン・プロ
ピレン・非共役ジエン共重合体ゴムは、135℃デカリ
ン中で測定した極限粘度(η)が3.0〜5.0(dl
/g)で、好ましくは3.5〜4.5(dl/g)であ
る。前記極限粘度(η)が3.0未満になると、耐久性
が低下する傾向がある。一方、前記極限粘度(η)が
5.0(dl/g)を超えると、ポリマー合成の生産性
が低下する傾向がある。極限粘度(η)が前記の範囲内
にあるエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴ
ムを用いると、耐動的疲労性に優れたゴム組成物を得る
ことが可能となる。
【0018】前記(b)の液状のエチレン・プロピレン
共重合体は、ジエン成分を含まない。また、前記(b)
の液状のエチレン・プロピレン共重合体は、エチレンと
プロピレンとのランダム共重合体である。
【0019】本発明においては、前記(a)の高分子量
のエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴムに
耐熱性、機械的強度特性、耐動的疲労性などの向上効果
を担わせ、一方、低分子量の前記(b)の液状エチレン
・プロピレン共重合体には耐熱老化性、加工性(流動
性)などの効果を担わせるように品質設計した。
【0020】しかしながら、単にバイモーダルな、すな
わち2つのモードを有する分子量分布を示すところの、
高分子量成分と低分子量成分とからなるエチレン・プロ
ピレン・非共役ジエン共重合体ゴムでは、高分子量成分
による耐熱性,機械的強度特性,耐動的疲労性などの物
性の向上効果の割合と、低分子量成分による加工性(流
動性)などの向上効果の割合とがいわゆる綱引きの関係
にあるため、例えば低分子量成分を多くしたことによっ
て加工性に優れていても、耐疲労性というような物性が
飛躍的に向上した加硫ゴムを提供することはできない。
【0021】そこで本発明者らは、この低分子量成分に
ついてさらに鋭意研究したところ、バイモーダルな分子
量分布を示すエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重
合体ゴム組成物から加硫ゴムを得た際に、加硫ゴムを構
成する低分子量成分が、ポリマーとして架橋されていな
いことが必要であることを見出した。すなわち、本発明
では、低分子量成分としてジエンを含まない液状のエチ
レン・プロピレン共重合体を用いることにした。
【0022】本発明で用いられる液状エチレン・プロピ
レン共重合体は、エチレンとプロピレンとのモル比が5
0/50〜78/22モル%、好ましくは50/50〜
70/30の範囲内である。モル比が前記のような範囲
にある液状エチレン・プロピレン共重合体は、熱安定性
が良好であるため、前記のような高分子量のエチレン・
プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴムとの混練操作中
に減量するようなことはなく、また成形時に炭化して成
形品を汚染することもない。
【0023】前記の液状のエチレン・プロピレン共重合
体は、135℃デカリン中で測定した極限粘度(η)が
0.2〜0.4(dl/g)である。前記極限粘度
(η)がこの範囲にない場合、ゴム組成物は加工性(混
練性)が低下する傾向がある。
【0024】すなわち、前記液状エチレン・プロピレン
共重合体は、加硫ゴム中でポリマーとして架橋されてい
ないことから、軟化剤として作用しており、一般のエチ
レン・プロピレン・非共役ジエン共重体ゴム用の軟化剤
であるパラフィン系プロセスオイルに対して、加工性、
機械的強度特性、耐熱老化性に格段に優れている。
【0025】本発明で用いられるゴム組成物では、高分
子量のエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴ
ム100重量部に対して、液状のエチレン・プロピレン
共重合体は1〜70重量部添加する。1重量部よりも少
ないと加工性等の改善効果が少なく、70重量部を超え
るとゴム組成物の加硫ゴムはtanδが必要以上に大き
くなり、エンジンマウントインシュレータの動倍率が悪
化する。
【0026】エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重
合体ゴムと液状のエチレン・プロピレン・共重合体との
混合に際しては、エチレン・プロピレン・非共役ジエン
共重合体の溶液または懸濁液と、液状エチレン・プロピ
レン共重合体の溶液または懸濁液とを混合した後、固体
状物を回収することにより得ることができる。また最初
にエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴムま
たは液状エチレン・プロピレン共重合体のいずれか一方
を重合によって得て、さらにその重合体の存在下で他の
成分を重合によって得る、いわゆる多段重合の方式によ
っても得ることができる。あるいは、エチレン・プロピ
レン・非共役ジエン共重合体ゴムと、エチレン・プロピ
レン共重合体とをバンバリーミキサーやロールなどの混
練機で混合しても良い。
【0027】前記イオウは加硫剤として用いられる。イ
オウは、前記エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重
合体ゴム組成物100重量部に対して、0.1〜2重量
部の割合で用いられる。
【0028】前記カーボンブラックは、ゴム用のカーボ
ンブラックであれば特にその種類は問わないが、特にH
AF、MAF、FEF、GPF等のカーボンブラックが
好ましい。
【0029】本発明に係るエンジンマウントインシュレ
ータ用ゴム状弾性支持体においては、カーボンブラック
は、前記エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体
ゴム100重量部に対して30〜90重量部の範囲内で
用いられる。
【0030】カーボンブラックの配合量が30重量部未
満になると、得られる加硫ゴムは強度が低下する傾向が
ある。一方、カーボンブラックの配合量が90重量部を
超えると、得られるゴム組成物は加工性が低下し、カー
ボンブラックの分散不良等が生じる傾向がある。
【0031】本発明のエンジンマウントインシュレータ
用ゴム状弾性支持体に、前記エチレン・プロピレン・非
共役ジエン共重合体ゴム、イオウ、カーボンブラックの
他に、エチレンプロピレンゴム等からなる加硫ゴム成形
体の製造において従来より広く一般的に用いられている
配合資材、例えば加硫促進剤、加硫助剤、軟化剤等を本
発明の目的を損なわない範囲で用いることができる。
【0032】以上示したように本発明は、エンジンマウ
ントインシュレータの耐熱性を向上させるために、特定
のエチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体を主成
分とする特定のゴム弾性体を用いることを解決手段とし
ているが、前記耐熱性とエンジンマウントインシュレー
タの動的特性とを両立させるには、本発明のゴム組成物
から成る成形体を用いて流体封入型防振支持体を形成
し、該防振支持体は第1流体室と第2流体室とを連通す
るオリフィス内の非圧縮性流体の共振現象を得る構造で
あり、前記(1)式を満たす流体封入型防振支持体の周
波数特性を有することにより、はじめて実現することが
できる。
【0033】例えば、前記ゴム組成物を用いた場合で
も、通常のゴム単体エンジンマウントインシュレータで
は、動的特性において十分に満足する性能は得られな
い。また、流体封入型防振支持体である場合でも、前記
ゴム組成物を用いなければ十分に満足する耐熱性は得ら
れない。さらに、前記(1)式を満たさない場合には、
流体封入型防振支持体によって得られる共振現象の動バ
ネ定数の極小値を示す周波数が、対象とする音振現象の
周波数領域からずれが生じるため、十分な動的特性が得
られなくなる。
【0034】したがって、以上示したように本発明にお
ける用件を全て満足することにより、はじめて十分な耐
熱性を有し優れた動的特性を有するエンジンマウントイ
ンシュレータを得ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明のエンジンマウン
トインシュレータ(流体封入型防振装置)における代表
的な実施の形態を示すものである。図1において、エン
ジンを含むパワーユニット側の取付金具1と車体側の取
付金具2が互いに対向して配置され、この両取付金具
1,2がゴム弾性体(流体封入型)3によって連結され
ると共に、一方の取付金具2側に、ゴム弾性体3との間
で流体室4を構成するダイヤフラム5と、前記流体室4
の内部をゴム弾性体3側の第1流体室(主液室)6とダ
イヤフラム5側の第2流体室(副液室)7とに隔成する
仕切部材8とが取り付けられている。そして、仕切部材
8には、第1流体室6と第2流体室7とを連通するオリ
フィス9が設けられている。
【0036】図1に示したようにエンジンマウントイン
シュレータを構成することにより、第1流体室6と第2
流体質7とがオリフィス9によって連通し、非圧縮性流
体が前記オリフィス11を通過する際のダイナミックダ
ンパー効果に基づいて、動バネ定数の極小値が前記
(1)式を満たす周波数特性を得ることができる。
【0037】次に、前記ゴム弾性体3を形成しているゴ
ム組成物の具体例を実施例(実施例1〜3)として説明
する。
【0038】まず、実施例1では、EPDM100重量
部に対して、液状エチレンプロピレン共重合体を10重
量部、N550カーボンブラックを70重量部加え混練
して混練物を得て、この混練物を用いてゴム弾性体3を
成形した上で取付金具1,2と接合して、図1に示した
ような流体封入型の防振装置の試料を作製した。なお、
本実施例1の試料におけるEPDMにおいて、エチレン
とプロピレンとのモル比(エチレン/プロピレン)は7
1/29、ヨウ素価は19.5、極限粘度(η)は3.
8dl/g、分子量分布Q値は2.8とした。また、液
状エチレンプロピレン共重合体においては、エチレン/
プロピレンは68/32、極限粘度(η)は0.3dl
/gとした。
【0039】実施例2では、EPDM100重量部に対
して、液状エチレンプロピレン共重合体を20重量部、
N550カーボンブラックを65重量部加え混練して混
練物を得て、この混練物を用いて前記実施例1と同様に
流体封入型の防振装置の試料を作製した。なお、本実施
例2の試料におけるEPDMにおいて、エチレン/プロ
ピレンは68/32、ヨウ素価は15、極限粘度(η)
は4.2dl/g、分子量分布Q値は2.8とした。ま
た、液状エチレンプロピレン共重合体においては、エチ
レン/プロピレンは68/32、極限粘度(η)は0.
3dl/gとした。
【0040】実施例3では、EPDM100重量部に対
して、液状エチレンプロピレン共重合体を25重量部、
N550カーボンブラックを60重量部加え混練して混
練物を得て、この混練物を用いて前記実施例1と同様に
流体封入型の防振装置の試料を作製した。なお、本実施
例3の試料におけるEPDMにおいて、エチレン/プロ
ピレンは72/28、ヨウ素価は13、極限粘度(η)
は3.8dl/g、分子量分布Q値は2.8とした。ま
た、液状エチレンプロピレン共重合体においては、エチ
レン/プロピレンは68/32、極限粘度(η)は0.
3dl/gとした。
【0041】なお、前記実施例1〜3の各試料には、以
上示した成分以外で、酸化亜鉛を5重量部、ステアリン
酸を1重量部、チアゾール系加硫促進剤(以下、加硫促
進剤Bと称する)を3重量部、ジチオカルバメート系加
硫促進剤(以下、加硫促進剤Cと称する)を1重量部、チ
ウラム系加硫促進剤(以下、加硫促進剤Dと称する)を
1.5重量部、加硫剤(硫黄)を1重量部配合した。
【0042】下記表1は、前記実施例1〜3の各試料の
成分を示すと共に、それら各試料における混練物の加工
性を○,△,×の3段階(○;加工性が優れている、
△;加工性が良好である、×;加工性が悪い)で評価し
た結果,製品耐久試験(熱老化処理無しの場合および熱
老化処理有りの場合)を行った結果、および前記の各試
料における周波数特性(│(kdmin−10)−kd
│),製品動倍率(kd100/ks),製品低温性
(−30°Cks/23°Cks)を測定した結果を示
すものである。
【0043】なお、前記製品耐久試験は、図1に示すよ
うにP方向に対して負荷90kg±180kgを加え、
製品耐久試験における熱老化処理は140°C×72時
間とし、雰囲気温度70°Cで行った。前記製品動倍率
の測定は、静バネ定数ksにおいてP方向負荷90kg
±1mm間とし、150Hz動バネ定数においてP方向
負荷を90kg、振幅を±0.05mmとして行った。
製品低温性の測定は、低温静バネ定数において、被測定
対象となる試料を−30°Cの恒温槽中に3時間放置し
た後、その試料を直ちに取り出し室温中で行った。
【0044】
【表1】
【0045】前記表1に示すように、各実施例1〜3の
試料はそれぞれ特許請求の範囲内で作製され加工性が優
れており、製品耐久試験(目標値;熱老化処理をしない
場合は50万回以上、140°C×72時間で熱老化処
理を行った場合は30万回以上),製品動倍率(目標
値;3.0以下),製品低温性(目標値;3.0以下)
においてそれぞれ目標値を達成することができ、かつ│
(kdmin−10)−kd│の値が20以下(特許請求
の範囲内)であり、良好な結果が得られた。また、前記
(1)式を満たすため、対象とする周波数領域において
十分な動バネ定数低減効果が得られることを判明した
(図2に基づいて後述する)。
【0046】次に、前記実施例1〜3と比較するため
に、従来技術により形成されたゴム組成物の具体例にお
いて、比較例(比較例1〜8)として説明する。
【0047】まず、比較例1では、EPDMを用いる代
わりに、NRを70重量部、SBRを30重量部、N5
50カーボンブラックを70重量部用い混練して得た混
練物により、流体を用いずにゴム単体から成る防振装置
の試料を作製した。
【0048】比較例2では、エチレン/プロピレンが6
8/32、ヨウ素価が12、極限粘度が2.6dl/
g、分子量分布Q値が2.7のEPDMを用い、そのE
PDM100重量部に対してN550カーボンブラック
を70重量部加え混練して混練物を得て、この混練物を
用いて前記比較例1と同様にゴム単体から成る防振装置
の試料を作製した。
【0049】比較例3では、エチレン/プロピレンが7
1/29、ヨウ素価が19.5、極限粘度が3.8dl
/g、分子量分布Q値が3.0のEPDMを用い、その
EPDM100重量部に対してN550カーボンブラッ
クを70重量部加え混練して混練物を得て、この混練物
を用いて前記比較例1と同様にゴム単体から成る防振装
置の試料を作製した。
【0050】比較例4では、EPDM100重量部に対
して、液状エチレンプロピレン共重合体を10重量部、
N550カーボンブラックを70重量部加え混練して混
練物を得て、この混練物を用いて前記比較例1と同様に
ゴム単体から成る防振装置の試料を作製した。なお、本
比較例4の試料におけるEPDMにおいて、エチレン/
プロピレンは71/29、ヨウ素価は19.5、極限粘
度(η)は3.8dl/g、分子量分布Q値は3.5と
した。また、液状エチレンプロピレン共重合体において
は、エチレン/プロピレンは68/32、極限粘度
(η)は0.3dl/gとした。
【0051】比較例5では、EPDM100重量部に対
して、液状エチレンプロピレン共重合体を10重量部、
N550カーボンブラックを70重量部加え混練して混
練物を得て、この混練物を用いて前記実施例1と同様に
流体封入型の防振装置の試料を作製した。なお、本比較
例5の試料におけるEPDMにおいて、エチレン/プロ
ピレンは71/29、ヨウ素価は19.5、極限粘度
(η)は3.8dl/g、分子量分布Q値は2.8とし
た。また、液状エチレンプロピレン共重合体において
は、エチレン/プロピレンは68/32、極限粘度
(η)は0.3dl/gとした。
【0052】比較例6では、EPDMを用いる代わり
に、NRを70重量部、SBRを30重量部、N550
カーボンブラックを70重量部用い混練して得た混練物
により、前記実施例1と同様に流体封入型の防振装置の
試料を作製した。
【0053】比較例7では、EPDM100重量部に対
して液状エチレンプロピレン共重合体を10重量部加え
ると共に、N550カーボンブラックを30重量部、シ
ラン処理シリカを40重量部、シランカップリング剤を
3重量部加え混練して混練物を得て、この混練物を用い
て前記比較例1と同様にゴム単体から成る防振装置の試
料を作製した。なお、本比較例7の試料におけるEPD
Mにおいて、エチレン/プロピレンは71/29、ヨウ
素価は19.5、極限粘度(η)は3.8dl/g、分
子量分布Q値は3.5とした。また、液状エチレンプロ
ピレン共重合体においては、エチレン/プロピレンは6
8/32、極限粘度(η)は0.3dl/gとした。
【0054】比較例8では、EPDM100重量部に対
して液状エチレンプロピレン共重合体を10重量部加え
ると共に、シラン処理シリカを70重量部、シランカッ
プリング剤を3重量部加え混練して混練物を得て、この
混練物を用いて前記比較例1と同様にゴム単体から成る
防振装置の試料を作製した。なお、本比較例8の試料に
おけるEPDMにおいて、エチレン/プロピレンは71
/29、ヨウ素価は19.5、極限粘度(η)は3.8
dl/g、分子量分布Q値は3.5とした。また、液状
エチレンプロピレン共重合体においては、エチレン/プ
ロピレンは68/32、極限粘度(η)は0.3dl/
gとした。
【0055】なお、前記比較例1,6の各試料には、以
上示した成分以外で、酸化亜鉛を5重量部、ステアリン
酸を1重量部、老化防止剤を3重量部、スルフェンアミ
ド系加硫促進剤を1重量部、加硫剤(硫黄)を2重量部
配合した。また、前記比較例2〜5,7,8の各試料に
おいては、酸化亜鉛を5重量部、ステアリン酸を1重量
部、加硫促進剤Bを3重量部、加硫促進剤C1を重量
部、加硫促進剤Dを1.5重量部、加硫剤(硫黄)を1
重量部配合した。
【0056】下記表2は、前記実施例1〜3と同様に、
前記比較例1〜8の各試料の成分を示すと共に、それら
各試料における混練物の加工性を○,△,×の3段階
(○;加工性が優れている、△;加工性が良好である、
×;加工性が悪い)で評価した結果,製品耐久試験を行
った結果、および前記各試料の周波数特性(│(kd
min−10)−kd│),製品動倍率(kd100/k
s),製品低温性(−30°Cks/23°Cks)を
測定して得られた結果を示すものである。
【0057】
【表2】
【0058】前記表2に示すように、比較例1の試料の
場合は、天然ゴム系の材料が用いられているため、熱老
化処理後の耐久性において満足する結果が得られなかっ
た。また、周波数特性においては、ゴム単体から成る防
振装置(防振ゴム)における特徴的な周波数の増加に伴
い、バネ定数が高くなっている現象が見られた(図2に
基づいて後述する)。
【0059】比較例2の試料の場合は、加工性が悪いた
め耐久性のばらつきが大きくなる可能性があり、またE
PDMの極限粘度が低いことにより耐久性が悪化してし
まった。比較例3の試料の場合は、EPDMの極限粘度
が高く、カーボンブラック量が70重量部と高いため、
ゴムの混練加工が全くできず試料の加硫成形ができなか
ったため、各測定を行うことができなかった。比較例4
の試料の場合は、加工性,耐久性において優れた結果が
得られたが、液状エチレンプロピレン共重合体を添加し
たため、製品動倍率が高く防振特性において満足する結
果が得られず、防振特性チューニングの自由度において
狭くなる不具合が生じた。
【0060】比較例5の試料の場合は、ゴム組成物にお
いて特許請求の範囲の特性を満足するが、│(kdmin
−10)−kd│の値が50と大きいため、製品動倍率
が高くなってしまった。比較例6の試料の場合は、流体
封入型の防振装置ではあるが、NR系の材料から成るた
め耐熱性において不十分な結果が得られた。一方、周波
数特性においては、流体封入型の防振装置であるため、
比較例1の試料と比較して更に動バネ定数低減効果が得
られることを読み取ることができる(図2に基づいて後
述する)。
【0061】比較例7の試料の場合は、比較例4と比較
して製品動倍率を更に改善するために、配合剤としてカ
ーボンブラックの一部をシラン処理シリカに変更した例
であるが、その製品動倍率において十分な低減効果が得
られず、加工性においても若干悪化してしまった。比較
例8の試料の場合は、比較例7に対して、配合剤として
カーボンブラックを用いずにシラン処理シリカを用いた
例であるが、加工性が著しく悪いため実用的な製品を作
製することができず、各測定を行うことができなかっ
た。
【0062】図2は、前記実施例3,比較例1,6の各
試料におけるエンジンマウント動バネ定数の周波数特性
図を示すものである。図2中の曲線Aにより、実施例3
の試料において、対象とする周波数領域にて十分な動バ
ネ定数低減効果が得られることを読み取れる。比較例1
においては、曲線Bにより、ゴム単体から成る防振装置
における特徴的な周波数の増加に伴い、バネ定数が高く
なることを読み取れる。比較例6においては、曲線Cに
より、比較例1と比較してさらに動バネ定数低減効果が
得られることを読み取れる。
【0063】
【発明の効果】以上示したように本発明によれば、エン
ジンを含むパワーユニット側の取付金具と車体側の取付
金具との間に介装されるゴム弾性体が流体封入型防振支
持体であるため、その防振支持体の第1流体室と第2流
体室とを連通するオリフィス内における非圧縮性流体の
共振現象によって優れた防振特性が得られると共に、前
記防振支持体が特定のエチレン・プロピレン・非共役ジ
エン共重合体ゴムを主成分とし、特定量の硫黄およびカ
ーボンブラックを含有するゴム組成物により形成され、
且つ動バネ定数の極小値が│(kdmin−10)−kd
│≦20(Hz)を満たすことにより、エンジンマウン
トインシュレータにおいて要求される優れた防振性,耐
久性,低温柔軟性,耐熱性を高次元で維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態を示すエンジンマ
ウントインシュレータの構成説明図。
【図2】エンジンマウント動バネ定数の周波数特性図。
【符号の説明】
1…パワーユニット側の取付金具 2…車体側の取付金具 3…ゴム(ゴム状)弾性体 4…流体室 5…ダイヤフラム 6…第1流体室 7…第2流体室 8…仕切部材 9…オリフィス
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08J 5/00 CES C08J 5/00 CES Fターム(参考) 3D035 BA01 CA05 3J047 AA03 CA02 CD02 FA02 4F071 AA15X AA20X AA21X AA80 AA81 AB03 AB04 AH19 BC07 4J002 BB151 BB152 DA037 DA046 FD017 FD020 FD146 FD150 GM00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定のエチレン含有量,ヨウ素価,メル
    トフローインデックス,粘度を有するエチレン・プロピ
    レン・非共役ジエン共重合体ゴムに、特定量のカーボン
    ブラックおよび硫黄を含有したゴム組成物を、防振装置
    のゴム弾性支持体として用いたエンジンマウントインシ
    ュレータにおいて、 前記ゴム弾性支持体は、 エチレン,プロピレン,非共役ジエンから成り、且つ前
    記エチレンとプロピレンとのモル比が60/40〜73
    /27、GPC測定法により測定した分子量分布の値Q
    が4未満、135℃デカリン中で測定した極限粘度
    (η)が3.0〜5.0dl/g、ヨウ素価が10〜4
    0であると共に、前記非共役ジエンが5−エチリデン−
    2−ノルボルネンであるエチレン・プロピレン・非共役
    ジエン共重合体ゴム100重量部と、 エチレンとプロピレンとから成り、前記エチレンとプロ
    ピレンとのモル比が50/50〜78/22であり、且
    つ135℃デカリン中で測定した極限粘度(η)が0.
    2〜0.4dl/gである液状エチレン・プロピレン共
    重合体1〜70重量部と、 硫黄0.1〜2重量部と、 カーボンブラック30〜90重量部と、を主成分とする
    ゴム組成物により形成したことを特徴とするエンジンマ
    ウントインシュレータ。
  2. 【請求項2】 前記ゴム組成物から成るゴム弾性支持体
    を用いて流体封入型防振支持体を形成し、該防振支持体
    は第1流体室と第2流体室とを連通するオリフィス内の
    非圧縮性流体の共振現象を得るエンジンマウントインシ
    ュレータにおいて、 前記流体封入型防振装置は、 │(kdmin−10)−kd│≦20(Hz) (kdminは動バネ定数極小値の周波数、kdは対象と
    する振動の周波数) の数式を満たす周波数特性となるように設定したことを
    特徴とする求項1記載のエンジンマウントインシュレー
    タ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010174988A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Bridgestone Corp 防振装置およびそれの取付構造
KR101499214B1 (ko) * 2012-12-17 2015-03-05 현대자동차주식회사 내열성 및 방진 특성이 향상된 구동계 방진 고무 조성물

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