JP2000221830A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置

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JP2000221830A
JP2000221830A JP11023904A JP2390499A JP2000221830A JP 2000221830 A JP2000221830 A JP 2000221830A JP 11023904 A JP11023904 A JP 11023904A JP 2390499 A JP2390499 A JP 2390499A JP 2000221830 A JP2000221830 A JP 2000221830A
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fixing device
rotating body
driving
film
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Masahiro Suzuki
雅博 鈴木
Tokuyoshi Abe
篤義 阿部
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルム状の回転体10と、該回転体とニップ
Nを形成する加圧部材30と、該回転体を昇温せしめ該
回転体の回転と共に該ニップ内を搬送される被記録材P
を加熱する加熱手段15とを有し、被記録材に形成され
た未定着トナー像tを定着する定着装置100におい
て、回転体の回転駆動開始時に必要な駆動トルクを低減
すること。 【解決手段】回転体10の駆動開始直後は、回転体が定
着時の速度よりも低速で駆動するように制御されるこ
と。駆動開始直後の回転体の回転速度が、定着時の速度
まで、時間に対し線形あるいは非線形あるいは階段状に
増加するように制御されること。回転体の駆動開始前
に、加熱手段により回転体を昇温させること等。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録材上に形成
された画像を加熱定着処理する定着装置、及び該定着装
置を備えた複写機・ファックス・レーザプリンタ等の画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置において、電子写真プロセ
ス等の適宜の画像形成プロセス手段で被記録材に間接あ
るいは直接に形成担持させた未定着トナー画像を被記録
材面に永久固着画像として加熱定着させる定着装置とし
ては従来より熱ローラ方式の装置が広く用いられてい
る。
【0003】近年では、クイックスタートや省エネルギ
ーの観点からフィルム加熱方式の装置が実用化されてい
る。また金属からなるフィルム自身を発熱させる電磁誘
導加熱方式の装置も提案されている。
【0004】a)フィルム加熱方式の定着装置 フィルム加熱方式の定着装置は、例えば特開昭63−3
13182号公報・特開平2−157878号公報・特
開平4−44075号公報・特開平4−204980号
公報等に提案されている。
【0005】即ち、加熱体としてのセラミックヒータ
と、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フィル
ム(定着フィルム)を挟ませてニップ部を形成させ、該
ニップ部のフィルムと加圧ローラとの間に未定着トナ一
画像を形成担持させた被記録材を導入してフィルムと一
緒に挟持搬送させることで、フィルムを介してセラミッ
クヒータの熱を与えながらニップ部の加圧力で未定着ト
ナー画像を被記録材面に定着させるものである。
【0006】このフィルム加熱方式の定着装置は、セラ
ミックヒータ及びフィルムに低熱容量の部材を用いてオ
ンデマンドタイプの装置を構成することができ、画像形
成実行時のみ熱源のセラミックヒータに通電して所定の
定着温度に発熱させればよく、画像形成装置の電源オン
から画像形成実行可能状態までの待ち時間が短く(クイ
ックスタート性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小
さい(省電力)等の利点がある。
【0007】b)電磁誘導加熱方式の定着装置 実開昭51−109739号公報には、磁束により定着
フィルムの金属層(発熱層)に渦電流を誘導させて、そ
のジュール熱で発熱させる誘導加熱定着装置が開示され
ている。これは、誘導電流の発生を利用することで直接
定着フィルムを発熱させることができ、ハロゲンランプ
を熱源とする熱ローラ方式の定着装置よりも高効率の定
着プロセスを達成している。
【0008】しかしながら、磁場発生手段としての励磁
コイルにより発生した交番磁束のエネルギーは定着フィ
ルム全体の昇温に使われるため放熱損失が大きい。その
ため、投入したエネルギーに対して定着に作用するエネ
ルギーの割合が低く、効率が悪いという欠点があった。
【0009】そこで、定着に作用するエネルギーを高効
率で得るために、発熱体である定着フィルムに励磁コイ
ルを接近させたり、励磁コイルの交番磁束分布を定着ニ
ップ部近傍に集中させたりして、高効率の定着装置が考
案された。
【0010】図19に、励磁コイルの交番磁束分布を定
着ニップに集中させて効率を向上させた電磁誘導加熱方
式の定着装置の一例の概略構成を示す。
【0011】10は電磁誘導発熱層(導電体層、磁性体
層、抵抗体層)を有する回転体としての円筒状の定着フ
ィルムである。
【0012】16は横断面略半円弧状樋型のフィルムガ
イド部材であり、円筒状定着フィルム10はこのフィル
ムガイド部材16の外側にルーズに外嵌させてある。
【0013】15はフィルムガイド部材16の内側に配
設した磁場発生手段であり、励磁コイル18とE型の磁
性コア(芯材)17とからなる。
【0014】30は弾性加圧ローラであり、定着フィル
ム10を挟ませてフィルムガイド部材16の下面と所定
の圧接力をもって所定幅の定着ニップ部Nを形成させて
相互圧接させてある。
【0015】上記磁場発生手段15の磁性コア17は定
着ニップ部Nに対応させて配設してある。
【0016】加圧ローラ30は駆動手投Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動により、該加圧ローラ30と定着フィルム10の
外面との摩擦力で定着フィルム10に回転力が作用し
て、該定着フィルム10がその内面が定着ニップ部Nに
おいてフィルムガイド部材16の下面に密着して摺動し
ながら矢示の時計方向に加圧ローラ30の周速度にほぼ
対応した周速度をもってフィルムガイド部材16の外周
を回転する(加圧ローラ駆動方式)。
【0017】フィルムガイド部材16は、定着ニップ部
Nへの加圧、磁場発生手段15としての励磁コイル18
と磁性コア17の支持、定着フィルム10の支持、該フ
ィルム10の回転時の搬送安定性を図る役目をする。こ
のフィルムガイド部材16は磁束の通過を妨げない絶縁
性の部材であり、高い荷重に耐えられる材料が用いられ
る。
【0018】励磁コイル18は不図示の励磁回路から供
給される交番電流によって交番磁束を発生する。交番磁
束は定着ニップ部Nの位置に対応しているE型の磁性コ
ア17により定着ニップ部Nに集中的に分布し、その交
番磁束は定着ニップ部Nにおいて定着フィルム10の電
磁誘導発熱層に渦電流を発生させる。この渦電流は電磁
誘導発熱層の固有抵抗によってジュール熱を発生させ
る。この定着フィルム10の電磁誘導発熱は交番磁束を
集中的に分布させた定着ニップ部Nにおいて集中的に生
じて定着ニップ部Nが高効率に加熱される。
【0019】定着ニップ部Nの温度は、不図示の温度検
知手段を含む温調制御系により、励磁コイル17への電
流供給が制御されることで所定の温度が維持されるよう
に温調される。
【0020】而して、加圧ローラ30が回転駆動され、
それに伴って円筒状の定着フィルム10がフィルムガイ
ド部材16の外回りを回転し、励磁回路からの励磁コイ
ル17への給電により、上記のように定着フィルム10
の電磁誘導発熱がなされて定着ニップ部Nが所定の温度
に立ち上がる。そして温調された状態において、不図示
の画像形成手段部から搬送された未定着トナー画像tが
形成された被記録材Pは、定着ニップ部Nの定着フィル
ム10と加圧ローラ30との間に画像面が上向きに、即
ち定着フィルム面に対向して導入され、定着ニップ部N
において画像面が定着フィルム10の外面に密着して定
着フィルム10と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送され
ていく。この定着ニップ部Nを定着フィルム10と一緒
に被記録材Pが挟持搬送されていく過程において定着フ
ィルム10の電磁誘導発熱で加熱されて被記録材P上の
未定着トナー画像tが加熱定着される。被記録材Pは定
着ニップ部Nを通過すると回転定着フィルム10の外面
から分離して排出搬送されていく。
【0021】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、以
上に述べたような回転体としてフィルムを用いた構成の
定着装置では、以下のような問題があった。
【0022】即ち、フィルム回転時は、フィルム内面と
その支持部材とが摺擦するため、駆動負荷が大きい。こ
の駆動負荷を低減するためには、フィルム内面とその支
持部材との動摩擦抵抗を低減させることが非常に重要で
ある。例えば、特開平5−27619公報に提案されて
いるように、フィルム内面とその支持部材との間に耐熱
グリース等の潤滑材を介在させることにより、摺動性を
確保している。また、フィルム支持部材にリブを設け
て、フィルムとその支持部材との接触面積を減らすこと
により、摺動性を確保している。
【0023】特に、フィルムを静止状態から回転駆動さ
せる時は、動摩擦力よりも大きい静止摩擦力が発生する
ため、駆動中よりも大きな摩擦抵抗が発生する。また、
画像形成装置本体への定着装置装着後の最初の立ち上げ
時には、駆動ギヤのバックラッシ即ちギヤの歯面間の遊
びにより、回転駆動開始直後に非常に大きなトルクが発
生しやすい。さらに、定着装置が室温にまで冷えた状態
での立ち上げ時などは、耐熱グリースの温度が低く粘性
が高いため、温調時よりも大きな粘性抵抗が発生する。
さらに、立ち上げ時は、静止状態から所定のプロセス速
度にまで周速度を加速させるのに必要なトルクが発生す
る。
【0024】このように、定着装置の立ち上げ時すなわ
ち回転駆動開始時は、立ち上げ後の定速駆動時と比較し
て、非常に大きな駆動トルクが必要となる。そのため、
定着フィルムが加圧ローラの回転に対してスリップした
り、定着装置の駆動モータが脱調するという問題があっ
た。後者の問題は、より駆動トルクの大きいモータにを
採用することで解決可能であるが、製品コストが上昇し
てしまうといった問題があった。
【0025】特に、トナー載り量の多いフルカラー画像
を定着するカラー画像形成装置の定着装置では、定着性
能をより向上させるために、ニップ幅を広くする必要が
ある。またOHT画像の透過性を向上させるために、さ
らにニップ部の面圧も高くする必要がある。これらの条
件を実現するにあたり、従来のモノカラー画像用の定着
装置よりも大きな加圧力をニップ部に印加する必要があ
るため、ニップ部における回転体とその支持部材との面
圧がより大きくなり、摩擦抵抗が特に大きい。以上に述
べた問題はカラー画像形成装置においては、非常に大き
な問題となる。
【0026】そこで本発明は、回転体としてフィルムを
用いた構成の定着装置において、回転体の回転駆動開始
時に発生するトルクを軽減することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記のような
構成を特徴とする定着装置及び画像形成装置である。
【0028】(1)フィルム状の回転体と、該回転体を
導くガイド部材と、該ガイド部材に対し該回転体を介し
て圧接しニップを形成する加圧部材と、該回転体を昇温
せしめ該回転体の回転と共に該ニップ内を搬送される被
記録材を加熱する加熱手段とを有し、被記録材に形成さ
れた画像を定着する定着装置において、回転体の駆動開
始直後は、回転体が定着時の速度よりも低速で駆動する
ように制御されることを特徴とする定着装置。
【0029】(2)回転体と加圧部材とから形成される
ニップ部の平均面圧が0.8kgf/cm 2 以上であり、画像
形成装置により被記録材に形成されたカラー画像を定着
することを特徴とする(1)に記載の定着装置。
【0030】(3)駆動開始直後の回転体の回転速度
が、定着時の速度まで、時間に対し線形に増加するよう
に制御されることを特徴とする(1)もしくは(2)に
記載の定着装置。
【0031】(4)駆動開始直後の回転体の回転速度
が、定着時の速度まで、時間に対し非線形に増加するよ
うに制御されることを特徴とする(1)もしくは(2)
に記載の定着装置。
【0032】(5)駆動開始直後の回転体の回転速度
が、定着時の速度まで、時間に対し階段状に増加するよ
うに制御されることを特徴とする(1)もしくは(2)
に記載の定着装置。
【0033】(6)回転体の駆動開始前に、加熱手段に
より回転体を昇温させることを特徴とする(1)から
(5)の何れかに記載の定着装置。
【0034】(7)回転体駆動開始直後の回転体が定着
時の速度よりも低速で駆動される時間を、駆動開始前の
回転体の温度に応じて変化させることを特徴とする
(1)から(6)の何れかに記載の定着装置。
【0035】(8)回転体は磁場の作用を受けて発生す
る渦電流で発熱する発熱層を有し、回転体を昇温せしめ
る加熱手段は磁場を発生する磁場発生手段であることを
特徴とする(1)から(7)の何れかに記載の定着装
置。
【0036】(9)被記録材に画像を形成する画像形成
手投と、(1)から(8)の何れかに記載の定着装置を
具備し、前記定着装置は前記画像形成手投により被記録
材上に形成した画像を加熱定着処理することを特徴とす
る画像形成装置。
【0037】〈作 用〉即ち、回転体の駆動開始直後
は、回転体が定着時の速度よりも低速で駆動するように
スローアップ回転駆動することで加速トルクの低減がな
される。さらにその間に定着装置の温度を上昇させて、
潤滑材である耐熱グリースの特性を低下させ負荷トルク
も同時に低減させることができる。回転体のスローアッ
プ回転駆動は、駆動力が伝達された瞬間は、非常に低速
で駆動し、時間をかけながら徐々に速度を線形にスロー
アップさせ、最終的に所定のプロセス速度に到達させ
る。このスローアップ駆動に要する時間は定着装置に応
じて最適な値に設定するものであるが、従来の駆動の立
ち上げのように約0.1秒程度といった短時間に行われ
るものではない。このスローアップ駆動に要する時間
は、プリント信号入力後から画像形成された被記録材が
定着ニップに突入する前までの間に設定されれば良く、
十分に回転駆動開始時の加速トルクを低減させる設定で
ある必要がある。このスローアップ駆動は駆動開始直後
は非常に小さい加速度で周速度を増加させ、徐々に加速
度を増すような非線形な駆動制御でもよい。また、速度
を数段階に分けて、階段状に速度を増加させる駆動制御
でもよい。また、以上3つのスローアップ駆動の制御パ
ターンの組み合わせでも良い。
【0038】以上述べたように、定着装置をスローアッ
プ駆動させながら温調を開始することで、定着装置駆動
開始時に必要な駆動トルクを大幅に軽減することができ
る。
【0039】さらに駆動開始前の回転体の温度に応じ
て、スローアップ時の定着装置の駆動時間を変えること
により、定着装置駆動開始時に必要な駆動トルクを大幅
に軽減させながらも、スローアップ駆動に要する時間を
極力短縮させることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】〈第1の実施例〉(図1〜図1
4) (1)画像形成装置 図1は画像形成装置の一例の構成略図である。本例の画
像形成装置はカラーレーザプリンタである。
【0041】101は有機感光体やアモルファスシリコ
ン感光体でできた感光ドラム(像担持体)であり、矢示
の反時計方向に所定のプロセス速度く周速度)で回転駆
動される。
【0042】感光ドラム101はその回転過程で帯電ロ
ーラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一様な帯
電処理を受ける。
【0043】次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レ
ーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103
により、目的の画像情報の走査露光処理を受ける。レー
ザ光学箱110は不図示の画像読み取り装置等の画像信
号発生装置からの目的画像情報の時系列電気デジタル画
素信号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光10
3を出力し、感光ドラム101面に走査露光した目的画
像情報に対応した静電潜像が形成される。109はレー
ザ光学箱110からの出力レーザ光を感光ドラム101
の露光位置に偏向させるミラーである。
【0044】フルカラー画像形成の場合は、目的のフル
カラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成
分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜
像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器
104Yの作動でイエロートナ一画像として現像され
る。そのイエロートナー画像は感光ドラム101と中間
転写ドラム105との接触部(或いは近接部)である1
次転写部Tlにおいて中間転写ドラム105面に転写さ
れる。中間転写ドラム105面に対するトナー画像転写
後の感光ドラム101面はクリーナ107により転写残
トナー等の付着残留物の除去を受けて清掃される。
【0045】上記のような帯電・走査露光・現像・一次
転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の第2の色分解成分画像(例えばマゼンタ成分画像、
マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成分画
像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104Cが作
動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、黒現
像器104BKが作動)の各色分解成分画像について順
次実行され、中間転写ドラム105面にイエロートナー
画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒トナ
一画像の4色のトナー画像が順次重ねて転写されて、目
的のフルカラー画像に対応したカラートナー画像が形成
される。
【0046】中間転写ドラム105は、金属ドラム上に
中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を設けたもので、感光ド
ラム101に接触して或いは近接して感光ドラム101
とほぼ同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動され、中
間転写ドラム105の金属ドラムにバイアス電位を与え
て感光ドラム101との電位差で感光ドラム101側の
トナー画像を前記中間転写ドラム105面側に転写させ
る。
【0047】上記の中間転写ドラム105面に形成され
たカラートナ一画像は、前記中間転写ドラム105と転
写ローラ106との接触ニップ部である二次転写部T2
において、前記二次転写部T2に不図示の給紙部から所
定のタイミングで送り込まれた被記録材Pの面に転写さ
れていく。転写ローラ106は被記録材Pの背面からト
ナーと逆極性の電荷を供給することで中間転写ドラム1
05面側から被記録材P側へ合成カラートナー画像を順
次に一括転写する。
【0048】二次転写部T2を通過した被記録材Pは中
間転写ドラム105面から分離されて定着装置(像加熱
装置)100へ導入され、未定着トナー画像の加熱定着
処理を受けて、機外の不図示の排紙トレーに排出され
る。
【0049】被記録材Pに対するカラートナー画像転写
後の中間転写ドラム105はクリーナ108により転写
残トナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて清掃され
る。このクリーナ108は常時は中間転写ドラム105
に非接触状態に保持されており、中間転写ドラム105
から被記録材Pに対するカラートナー画像の二次転写実
行過程において中間転写ドラム105に接触状態に保持
される。
【0050】また転写ローラ106も常時中間転写ドラ
ム105に非接触状態に保持されており、中間転写ドラ
ム105から被記録材Pに対するカラートナー画像の二
次転写実行過程において中間転写ドラム105に被記録
材Pを介して接触状態に保持される。
【0051】本例装置は、白黒画像などモノカラー画像
のプリントモードも実行できる。また両面画像プリント
モードも実行できる。
【0052】両面画像プリントモードの場合は、定着装
置100を出た1面目画像プリント済みの被記録材Pは
不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されて再び二
次転写部T2へ送り込まれて2面に対するトナー画像転
写を受け、再度、定着装置100に導入されて2面に対
するトナー画像の定着処理を受けることで両面画像プリ
ントが出力される。
【0053】(2)定着装置100 A)装置の全体的構成 本例において定着装置100は電磁誘導加熱方式の装置
である。図2は本例の定着装置100の要部の横断側面
模型図、図3は要部の正面模型図、図4は要部の縦断正
面模型図である。
【0054】本例装置100は図19の定着装置と同様
に、円筒状の電磁誘導発熱フィルムを用いた、加圧ロー
ラ駆動方式で、電磁誘導加熱方式の装置である。図19
の装置と共通の構成部材・部分には同一の符号を付して
再度の説明を省略する。
【0055】磁場発生手投15は磁性コア17a・17
b・17c及び励磁コイル18からなる。
【0056】磁性コア17a・17b・17cは高透磁
率の部材であり、フェライトやパーマロイ等といったト
ランスのコアに用いられる材料がよく、より好ましくは
100kHz以上でも損失の少ないフェライトを用いる
のがよい。
【0057】励磁コイル18には給電部18a・18b
(図5)に励磁回路27を接続してある。この励磁回路
27は20kHzから500kHzの高周波をスイッチ
ング電源で発生できるようになっている。
【0058】励磁コイル18は励磁回路27から供給さ
れる交番電流(高周波電流)によって交番砿束を発生す
る。
【0059】16a・16bは横断面略半円弧状樋型の
フィルムガイド部材であり、開口側を互いに向かい合わ
せて略円柱体を構成し、外側に円筒状の電磁誘導発熱フ
ィルムである定着フィルム10をルーズに外嵌させてあ
る。
【0060】前記フィルムガイド部材16aは、磁場発
生手段15としての磁性コア17a・17b・17cと
励磁コイル18を内側に保持している。
【0061】また、フィルムガイド部材16aには良熱
伝導性部材40がニップ部Nの加圧ローラ30との対向
面側で、定着フィルム10の内側に配設してある。
【0062】本例においては、良熱伝導性部材40にア
ルミニウムを用いている。前記良熱伝導性部材40は熱
伝導率kがk=240[w・m-1・K-1]であり、厚さ
1[mm]である。
【0063】また、良熱伝導性部材40は磁場発生手段
15である励磁コイル18と磁性コア17a・17b・
17cから発生する磁場の影響を受けないように、この
磁場の外に配設してある。
【0064】具体的には、良熱伝導性部材40を励磁コ
イル18に対して磁性コア17cを隔てた位置に配設
し、励磁コイル18による磁路の外側に位置させて良熱
伝導性部材40に影響を与えないようにしている。
【0065】22は良熱伝導性部材40のニップ部Nに
対応する部分の裏面側とフィルムガイド部材16bの内
面平面部とに当接させて配設した横長の加圧用剛性ステ
イである。
【0066】19は磁性コア17a・17b・17c及
び励磁コイル18と加圧用剛性ステイ22の間を絶縁す
るための絶縁部材である。
【0067】フランジ部材23a・23bはフィルムガ
イド部材16a・16bのアセンブリの左右両端部に外
嵌し、前記左右位置を固定しつつ回転自在に取り付け、
定着フィルム10の回転時に前記定着フィルム10の端
部を受けて定着フィルムのフィルムガイド部材長手に沿
う寄り移動を規制する役目をする。
【0068】加圧部材としての加圧ローラ30は、芯金
30aと、前記芯金周りに同心一体にローラ状に成形被
覆させた、シリコーンゴム・フッ素ゴム・フッ素樹脂な
どの耐熱性・弾性材層30bとで構成されており、芯金
30aの両端部を装置の不図示のシャーシ側板間に回転
自由に軸受け保持させて配設してある。
【0069】加圧用剛性ステイ22の両端部と装置シャ
ーシ側のバネ受け部材29a・29bとの間にそれぞれ
加圧バネ25a・25bを縮設することで加圧用剛性ス
テイ22に押し下げ力を作用させている。これによリ良
熱伝導性部材40のニップ部Nに対応する部分の下面と
加圧ローラ30の上面とが定着フィルム10を挟んで圧
接して所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
【0070】加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動により、前記加圧ローラ30と定着フィルム10
の外面との摩擦力で定着フィルム10に回転力が作用
し、前記定着フィルム10がその内面が定着ニップNに
おいて良熱伝導性部材40の下面に密着して摺動しなが
ら矢示の時計方向に加圧ローラ30の周速度にほぼ対応
した周速度をもってフィルムガイド部材16a・16b
の外周を回転する。
【0071】この場合、定着ニップ部Nにおける良熱伝
導性部材40の下面と定着フィルム10の内面との相互
摺動摩擦力を低減化させるために定着ニップ部Nの良熱
伝導性部材40の下面と定着フィルム10の内面との間
に耐熱性グリースなどの潤滑剤を介在させる、あるいは
良熱伝導性部材40の下面を潤滑部材41で被覆するこ
ともできる。これは、良熱伝導性部材40としてアルミ
ニウムを用いた場合のように表面滑り性が材質的によく
ない或いは仕上げ加工を簡素化した場合に、摺動する定
着フィルム10に傷をつけて定着フィルム10の耐久性
が悪化してしまうことを防ぐものである。
【0072】良熱伝導性部材40は長手方向の温度分布
を均一にする効果があり、例えば、小サイズ紙を通紙し
た場合、定着フィルム10での非通紙部の熱量が、良熱
伝導性部材40へ伝熱し、良熱伝導性部材40における
長手方向の熱伝導により、非通紙部の熱量が小サイズ紙
通紙部へ伝熱される。これにより、小サイズ紙通紙時の
消費電力を低減させる効果も得られる。
【0073】また、図5に示すように、フィルムガイド
部材16aの周面に、その長手に沿い所定の間隔を置い
て凸リブ部16eを形成具備させ、フィルムガイド部材
16aの周面と定着フィルム10の内面との接触摺動抵
抗を低減させて定着フィルム10の回転負荷を少なくし
ている。このような凸リブ部16eはフィルムガイド部
材16bにも同様に形成具備することができる。
【0074】図6は交番磁束の発生の様子を模式的に表
したものである。磁束Cは発生した交番磁束の一部を表
す。
【0075】磁性コア17a・17b・17cに導かれ
た交番磁束Cは、磁性コア17aと磁性コア17bとの
間、そして磁性コア17aと磁性コア17cとの間にお
いて定着フィルム10の電磁誘導発熱層1に渦電流を発
生させる。この渦電流は電磁誘導発熱層1の固有抵抗に
よって電磁誘導発熱層1にジュール熱(渦電流損)を発
生させる。
【0076】ここでの発熱量Qは電磁誘導発熱層1を通
る磁束の密度によって決まり図6のグラフような分布を
示す。図6のグラフは、縦軸が磁性コア17aの中心を
0とした角度θで表した定着フィルム10における円周
方向の位置を示し、横軸が定着フィルム10の電磁誘導
発熱層1での発熱量Qを示す。ここで、発熱域Hは最大
発熱量をQとした場合、発熱量がQ/e以上の領域と定
義する。これは、定着に必要な発熱量が得られる領域で
ある。
【0077】この定着ニップ部Nの温度は、温度検知手
段26(図2)を含む温調系により励磁コイル18に対
する電流供給が制御されることで所定の温度が維持され
るように温調される。
【0078】温度検知手段26は定着フィルム10の温
度を検知するサーミスタなどの温度センサであり、本例
においてはこの温度センサ26で測定した定着フィルム
10の温度情報をもとに定着ニップ部Nの温度を制御す
るようにしている。
【0079】而して、定着フィルム10が回転し、励磁
回路27から励磁コイル18への給電により上記のよう
に定着フィルム10の電磁誘導発熱がなされて定着ニッ
プ部Nが所定の温度に立ち上がって温調された状態にお
いて、画像形成手段部から搬送された未定着トナー画像
tが形成された被記録材Pが定着ニップ部Nの定着フィ
ルム10と加圧ローラ30との間に画像面が上向き、即
ち定着フィルム面に対向して導入され、定着ニップ部N
において画像面が定着フィルム10の外面に密着して定
着フィルム10と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送され
ていく。
【0080】この定着ニップ部Nを定着フィルム10と
一緒に被記録材Pが挟持搬送されていく過程において定
着フィルム10の電磁誘導発熱で加熱されて被記録材P
上の未定着トナー画像tが加熱定着される。
【0081】被記録材Pは定着ニップ部Nを通過すると
定着フィルム10の外面から分離して排出搬送されてい
く。
【0082】被記録材P上の加熱定着トナー画像は定着
ニップ部通過後、冷却して永久固着像となる。
【0083】本例においては、図2に示すように、定着
フィルム10の発熱域H(図6)の対向位置に暴走時の
励磁コイル18への給電を遮断するため温度検知素子で
あるサーモスイッチ50を配設している。
【0084】図7は本例で使用した安全回路の回路図で
ある。温度検知素子であるサーモスイッチ50は24V
のDC電源とリレースイッチ51と直列に接続されてお
り、サーモスイッチ50が切れると、リレースイッチ5
1への給電が速断され、リレースイッチ51が動作し、
励磁回路27への給電が速断されることにより励磁コイ
ル18への給電を遮断する構成をとっている。サーモス
イッチ50はOFF動作温度を220℃に設定した。
【0085】また、サーモスイッチ50は定着フィルム
10の発熱域Hに対向して定着フィルム10の外面に非
接触に配設した。サーモスイッチ50と定着フィルム1
8との間の距離は約2mmとした。これにより、定着フ
ィルム10にサーモスイッチ50の接触による傷が付く
ことがなく、耐久による定着画像の劣化を防止すること
ができる。
【0086】本例によれば、装置故障による定着装置暴
走時、図19のようなニップ部Nで発熱する構成とは違
い、定着ニップNに紙が挟まった状態で定着装置が停止
し、励磁コイル18に給電が続けられ定着フィルム10
が発熱し続けた場合でも、紙が挟まっているニップ部N
では発熱していないために紙が直接加熱されることがな
い。また、発熱量が多い発熱域Hには、サーモスイッチ
50が配設してあるため、サーモスイッチ50が220
℃を感知して、サーモスイッチ50が切れた時点で、リ
レースイッチ51により励磁コイル18への給電が速断
される。
【0087】本例によれば、紙の発火温度は約400℃
近辺であるため紙が発火することなく、定着フィルム1
0の発熱を停止することができる。
【0088】温度検知素子としてサーモスイッチ50の
ほかに温度ヒューズを用いることもできる。
【0089】本例ではトナーtに低軟化物質を含有させ
たトナーを使用したため、定着装置にオフセット防止の
ためのオイル塗布機構を設けていないが、低軟化物質を
含有させていないトナーを使用した場合にはオイル塗布
機構を設けてもよい。また、低軟化物質を含有させたト
ナーを使用した場合にもオイル塗布や冷却分離を行って
もよい。
【0090】B)励磁コイル18 励磁コイル18はコイル(線輪)を構成させる導線(電
線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆された銅製の
細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、これを複数回
巻いて励磁コイルを形成している。本例では10夕一ン
巻いて励磁コイル18を形成している。
【0091】絶縁被覆は定着フィルム10の発熱による
熱伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのがよ
い。たとえば、アミドイミドやポリイミドなどの被覆を
用いるとよい。
【0092】励磁コイル18は外部から圧力を加えて密
集度を向上させてもよい。
【0093】励磁コイル18の形状は、図2のように定
着フィルム10の発熱層の曲面に沿うようにしている。
本例では定着フィルム10の発熱層1と励磁コイル18
との間の距離は約2mmになるように設定した。
【0094】フィルムガイド部材(励磁コイル保持部
材)16a・16bの材質としては絶縁性に渡れ、耐熱
性がよいものがよい。例えば、フェノール樹脂、フッ素
樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイ
ミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、P
FA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂、LCP樹脂など
を選択するとよい。
【0095】磁性コア17a・17b・17c及び励磁
コイル18と、定着フィルム10の発熱層1との間の距
離はできる限り近づけた方が磁束の吸収効率が高いので
あるが、この距離が5mmを越えるとこの効率が著しく
低下するため5mm以内にするのがよい。また、5mm
以内であれば定着フィルム10の発熱層1と励磁コイル
18の距離が一定である必要はない。
【0096】励磁コイル18のフィルムガイド部材16
aからの引出線すなわち給電部18a・18b(図5)
については、フィルムガイド部材16aから外の部分に
ついて束線の外側に絶縁被覆を施している。 C)定着フィルム10 図8は本例における定着フィルム10の層構成模型図で
ある。本例の定着フィルム10は、電磁誘導発熱性の定
着フィルム10の基層となる金属フィルム等でできた発
熱層1と、その外面に積層した弾性層2と、その外面に
積層した離型層3の複合構造のものである。
【0097】発熱層1と弾性層2との間の接着、弾性層
2と離型層3との間の接着のため、各層間にプライマー
層(不図示)を設けてもよい。
【0098】略円筒形状である定着フィルム10におい
て発熱層1が内面側であり、離型層3が外面側である。
前述したように、発熱層1に交番磁束が作用すること
で前記発熱層1に渦電流が発生して前記発熱層1が発熱
する。その熱が弾性層2・離型層3を介して定着フィル
ム10を加熱し、前記定着ニップNに通紙される被加熱
材としての被記録材Pを加熱してトナー画像の加熱定着
がなされる。
【0099】a.発熱層1 発熱層1はニッケル、鉄、強磁性SUS、ニッケルーコ
バルト合金といった強磁性体の金属を用いるとよい。
【0100】非磁性の金属でも良いが、より好ましくは
磁束の吸収の良いニッケル、鉄、磁性ステンレス、コバ
ルトーニッケル合金等の金属が良い。
【0101】その厚みは次の式で表される表皮深さより
厚くかつ200μm以下にすることが好ましい。表皮深
さはσ[mm]は、励磁回路27の周波数f[Hz]と
透磁率μと固有抵抗ρ[Ωm]で σ=503×(ρ/fμ)1/2 と表される。
【0102】これは電磁誘導で使われる電磁波の吸収の
深さを示しており、これより深いところでは電磁波の強
度は1/e以下になっており、逆にいうと殆どのエネル
ギーはこの深さまでで吸収されている(図9)。
【0103】発熱層1の厚さは好ましくは1〜100μ
mがよい。発熱層1の厚みが1μmよりも小さいとほと
んどの電磁エネルギーが吸収しきれないため効率が悪く
なる。また、発熱層1が100μmを超えると剛性が高
くなりすぎ、また屈曲性が悪くなり回転体として使用す
るには現実的ではない。従って、発熱層1の厚みは1〜
100μmが好ましい。
【0104】b.弾性層2 弾性層2は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシ
リコーンゴム等で耐熱性がよく、熱伝導率がよい材質で
ある。
【0105】弾性層2の厚さは10〜500μmが好ま
しい。この弾性層2は定着画像品質を保証するために必
要な厚さである。
【0106】カラー画像を印刷する場合、特に写真画像
などでは被記録材P上で大きな面積に渡ってベタ画像が
形成される。この場合、被記録材の凹凸あるいはトナー
層の凹凸に加熱面(離型層3)が追従できないと加熱ム
ラが発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像に光
沢ムラが発生する。伝熱量が多い部分は光沢度が高く、
伝熱量が少ない部分では光沢度が低い。
【0107】弾性層2の厚さとしては、10μm以下で
は被記録材あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像
光沢ムラが発生してしまう。また、弾性層2が1000
μm以上の場合には弾性層の熱抵抗が大きくなりクイッ
クスタートを実現するのが難しくなる。より好ましくは
弾性層2の厚みは50〜500μmがよい。
【0108】弾性層2の硬度は、硬度が高すぎると被記
録材あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像光沢ム
ラが発生してしまう。そこで、弾性層2の硬度としては
60°(JIS−A、すなわちJIS−K6301のA
型硬度計により規定される硬度)以下、より好ましくは
45°以下がよい。
【0109】弾性層2の熱伝導率λに関しては、 6×10-4 〜2×10-3 [cal/cm・sec・d
eg.] がよい。
【0110】熱伝導率λが6×10-4 〜2×10
-3[cal/cm・sec・deg.]よりも小さい場
合には、熱抵抗が大きく、定着フィルムの表層(離型層
3)における温度上昇が遅くなる。
【0111】熱伝導率λが2×10-3 [cal/cm
・sec・deg.]よりも大きい場合には、硬度が高
くなりすぎたり、圧縮永久歪みが悪化する。
【0112】よって熱伝導率λは6×10-4 〜2×1
-3[cal/cm・sec・deg.]がよい。より
好ましくは8×10-4 〜1.5×10-3 [cal/c
m・sec・deg.]がよい。
【0113】c.離型層3 離型層3はフッ素樹脂、シリコーン樹脂、フルオロシリ
コーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、PFA、P
TFE、FEP等の離型性かつ耐熱性のよい材料を選択
することができる。
【0114】離型層3の厚さは1〜100μmが好まし
い。離型層3の厚さが1μmよりも小さいと塗膜の塗ム
ラで離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不足すると
いった問題が発生する。また、離型層3が1001μm
を超えると熱伝導が悪化するという問題が発生し、特に
樹脂系の離型層の場合は硬度が高くなりすぎ、弾性層2
の効果がなくなってしまう。
【0115】また図10に示すように、定着フィルム1
0の構成において、発熱層1のフィルムガイド部材面側
(発熱層1の弾性層2とは反対面側)に断熱層4を設け
てもよい。
【0116】断熱層4としては、フッ素樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PE
EK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PT
FE樹脂、FEP樹脂などの耐熱樹脂がよい。
【0117】また、断熱層4の厚さとしては10〜10
00μmが好ましい。断熱層4の厚さが10μmよりも
小さい場合には断熱効果が得られず、また、耐久性も不
足する。一方、1000μmを超えると磁性コア17a
・17b・17c及び励磁コイル18から発熱層1まで
の距離が大きくなり、磁束が十分に発熱層1に吸収され
なくなる。
【0118】断熱層4は、発熱層1に発生した熱が定着
フィルム10の内側に向かわないように断熱できるの
で、断熱層4がない場合と比較して被記録材P側への熱
供給効率が良くなる。よって、消費電力を抑えることが
できる。
【0119】フルカラー画像形成装置の定着器のニップ
幅は、トナー載り量の多いフルカラー画像の定着性を十
分に確保するために、最短でも7.0mm以上が好まし
い。これ以下であると、未定着トナーと被記録材に定着
に十分な熱量を与えることができないため、定着不良が
発生してしまう。
【0120】また、OHTのフルカラー画像の透過性を
十分に確保するために、さらにニップ部の面圧は0・8
kgf/cm2 以上が好ましい。これ以下であると、定着され
たトナー層表面を十分に平滑にすることができないた
め、乱反射光が多くなり、OHT画像部の透過光量が少
なくなってしまう。
【0121】以上の観点から、本実施例の定着装置で
は、加圧ローラ30と定着フィルム10を21kgfで
加圧させ、ニップ幅を約8.0mm、ニップ部の面圧を
1.2kgf/cm2 とした(ニップ部の長手方向の長さは2
20mm)。
【0122】D)定着装置立ち上げ時の回転駆動制御 次に、本発明の特徴である定着装置立ち上げ時の回転駆
動制御について説明する。
【0123】画像形成装置がスタンバイ状態にある時、
定着装置100は静止状態にある。また、本実施例の定
着装置100はオンデマンドタイプであるため、スタン
バイ時は定着装置100への電源供給は行われない。
【0124】画像形成装置本体にプリント信号が入力さ
れると、画像形成装置本体の駆動モータからギヤを介し
て定着装置100へ駆動力が伝達される。そして、定着
フィルム10はニップ部において良熱伝導性部材40の
下面と摺動しながら、フィルムガイド部材16a・16
bの外周を回転する。その後、定着装置100の励磁回
路27へ電源が供給され、誘導磁気加熱により定着フィ
ルム10が昇温され、定着装置100は定着可能状態へ
と遷移する。
【0125】本発明は回転駆動開始時のフィルム状回転
体10の回転速度の制御について規定するものである
が、フィルム状回転体である定着フィルム10は加圧ロ
ーラ30の周速度にほぼ対応した周速度で従動回転す
る。よって、この実施例では、実際に駆動が伝達される
加圧ローラ30の速度制御について述べる。
【0126】この定着装置起動時において、静止状態か
ら回転させる時に必要な運転トルクは、「加速トルク」
と「負荷トルク」に分けられる。
【0127】前者の「加速トルク」は、静止状態からプ
ロセス速度までの加速度によって決まるものである。回
転駆動開始直後の加圧ローラ30の駆動速度の変化を緩
やかに、すなわちスローアップさせることにより、「加
速トルク」を低減させることができる。また、駆動速度
が遅い時は、粘性トルクも低くなるので、後述する「負
荷トルク」の低減にもつながる。
【0128】後者の「負荷トルク」は、駆動される装置
の摩擦負荷及び外部負荷によって決まるものである。特
に、定着装置の駆動開始直後は、動摩擦力よりも大きい
静止摩擦力が発生するため、「負荷トルク」が駆動中よ
りも大きい。また、本実施例においては、定着フィルム
10とその支持部材16a・16bとの潤滑材としての
耐熱グリースの粘性によっても「負荷トルク」は大きく
変化する。特に定着装置が室温にまで冷えた状態での起
動時の場合は、耐熱グリースの粘性が高く、粘性負荷が
大きい。
【0129】そこで、本発明は、先の「加速トルク」低
減のためのスローアップ回転駆動を行い、さらにその間
に定着装置の温度を上昇させて、潤滑材である耐熱グリ
ースの粘性を低下させ「負荷トルク」も同時に低減させ
ることを特徴とする。
【0130】図11は、従来の定着装置駆動制御におけ
る回転駆動開始時の加圧ローラの周速度変化を示す概念
図である。横軸は経過時間、縦軸は加圧ローラの回転速
度を示す。図11のように、従来では静止状態の定着装
置へ駆動力が伝達された瞬間から、加圧ローラが所定の
プロセス速度で定速駆動されるのが一般的であった。通
常、静止状態から所定のプロセス速度までの加速時間
は、おおよそ約0.1秒程度である。そのため、加速ト
ルクが大きいこともさることながら、朝一起動時では、
定着フィルムが十分に暖まっていない状態のまま、加圧
ローラおよび定着フィルムが所定のプロセス速度で回転
するため、耐熱グリースの粘性が高く、起動時に必要な
トルクが非常に大きくなってしまう。
【0131】図12〜図14は、本発明の定着装置駆動
制御における回転駆動開始時の加圧ローラの周速度変化
を示す概念図である。
【0132】図12に示すように、駆動力が加圧ローラ
ヘ伝達された瞬間は、非常に低速で加圧ローラを駆動
し、時間をかけながら徐々に周速度を線形にスローアッ
プさせ、最終的に所定のプロセス速度に到達させる。こ
のスローアップ駆動に要する時間は定着装置に応じて最
適な値に設定するものである。しかしながら、従来の駆
動の立ち上げのように約0.1秒程度といった短時間に
行われるものではない。このスローアップ駆動に要する
時間は、プリント信号入力後から画像形成された被記録
材が定着ニップに突入する前までの間に設定されれば良
く、十分に回転駆動開始時の「加速トルク」を低減させ
る設定である必要がある。
【0133】このスローアップ駆動は、図13に示すよ
うに、駆動開始直後は非常に小さい加速度で周速度を増
加させ、徐々に加速度を増すような非線形な駆動制御で
もよい。
【0134】また、図14に示すように、周速度を数段
階に分けて、階段状に周速度を増加させる駆動制御でも
よい。
【0135】また、以上3つのスローアップ駆動の制御
パターンの組み合わせでも良い。
【0136】いずれの駆動制御パターンにおいても、加
圧ローラの駆動開始直後の周速度を遅く設定することが
特徴である。
【0137】そして、このスローアップ駆動開始と同時
もしくはスローアップ駆動中に定着装置への電力供給
(励磁回路27への電力供給)を開始する。これによ
り、定着フィルム内面とその支持部材の間の耐熱グリー
スが加熱され、粘性が低下し「負荷トルク」が低減され
る。特に、本定着装置のような電磁誘導加熱方式におい
ては、昇温速度が熱ローラ方式よりも短く、定着フィル
ムは室温から定着可能温度である190℃にまで、15
〜20秒程で昇温するほどである。このため、スローア
ップ駆動時間を15秒程度に設定しておけば、起動時に
おける「加速トルク」と「負荷トルク」の両方を低減す
ることができ、起動時に必要なトルクを大幅に低減する
ことができる。
【0138】また、本実施例の誘導磁気加熱方式定着器
の構成では、図2・図6に示すように、発熱部がニップ
位置ではなく、上流側へずれた位置にある。「負荷トル
ク」を低減させるためには、摺擦するニップ部の耐熱グ
リースを直接加熱することが必要であるが、本実施例の
構成では、静止状態で加熱しても直接ニップ部を昇温さ
せることができない。このような場合に、ニップ部を加
熱させる観点からも、定着フィルムのスローアップ回転
は非常に有効である。
【0139】以上述べたように、定着装置をスローアッ
プ駆動させながら温調を開始することで、定着装置駆動
開始時に必要な駆動トルクを大幅に軽減することができ
る。
【0140】〈第2の実施例〉(図15・図16) 本実施例における画像形成装置及び定着装置は第1の実
施例と同一であるので、これらの説明については省略す
る。
【0141】本実施例は、さらに駆動開始前の定着フィ
ルム10の温度に応じて、スローアップ時の定着装置の
駆動時間を変えることを特徴とする。
【0142】間欠プリント時のように定着フィルム10
が冷め切っていない場合は、定着フィルム内部に塗布さ
れたグリースの粘性が低く「負荷トルク」が小さい。こ
のような場合、駆動トルクを、定着装置が冷え切った状
態からの立ち上げ時よりも、「加速トルク」の方により
多く割り当てることができる。よって、回転駆動開始前
の定着フィルム10の温度に応じて、回転体駆動開始直
後のスローアップ駆動に要する時間を変化させるような
制御パターンにすることで、定着装置駆動開始時に必要
な駆動トルクを大幅に軽減させながらも、スローアップ
駆動に要する時間を極力短縮させることができる。
【0143】まず、本実施例における回転駆動開始時の
定着装置の駆動制御パターンを図15に示す。これは、
第1の実施例における図14に示す制御と同一である。
本実施例の駆動制御パターンは、スローアップ駆動中の
加圧ローラの周速度を4投階に設定し、階段状に加速さ
せていくものである。ここでは、低速側から第1の周速
度、第2の周速度、第3の周速度、第4の周速度と呼ぶ
ことにする。
【0144】本実施例では、この4つの周速度を定着フ
ィルム10の温度によって適宜組み合わせて駆動する
が、周速度を時間に対し線形もしくは非線形に加速させ
ても良い。また階段状に加速させることも含めて、以上
の組み合わせで加速させるような駆動制御でも良い。
【0145】次に、図16に本実施例の回転駆動開始時
の駆動制御のシーケンスを表したチャートを示す。
【0146】まず、プリント信号が画像形成装置本体に
入力されると、加圧ローラ30が回転駆動を開始する。
この時、画像形成装置本体は、同時に、定着フィルムの
温度を温度検知素子からの信号により認識する。認識し
た定着フィルムの温度を、あらかじめ設定された定着フ
ィルムの温度(℃)T1、T2、T3(ただし、T1〉
T2〉T3とする)と比較する。そして、認識した定着
フィルムの温度がT1より低い場合、T1以上T2より
低い場合、T2以上T3より低い場合、T3以上の場
合、の4つに場合分けを行う。
【0147】そして、まず最初は、定着フィルム10の
温度に関わらずに、最も遅い第1の回転速度でt1秒間
回転駆動される。第1の周速度は、回転駆動直後のトル
クを低減するための周速度である。このため、極力低速
であるほうが良い。
【0148】そして、駆動開始時の定着フィルム温度が
T1℃より低い場合、その後、第2の周速度に切り替え
てt2秒間駆動し、その後第3の周速度に切り替えてt
3秒間駆動したのち、第4の周速度に切り替えてt4秒
間駆動する。そして最終的に、駆動開始からt1+t2
+t3+t4秒後に、所定のプロセス速度に切り替え、
スローアップ駆動を完了させる。
【0149】駆動開始時の定着フィルム温度がT1℃以
上かつT2℃より低い場合、第2の周速度で駆動するス
テップを飛ばして、第3の周速度に切り替えてt3秒間
駆動したのち、第4の周速度に切り替えてt4秒間駆動
する。そして最終的に、駆動開始からt1+t3+t4
秒後に、所定のプロセス速度に切り替え、スローアップ
駆動を完了させる。
【0150】駆動開始時の定着フィルム温度がT2℃以
上かつT3℃より低い場合、第2・第3の周速度で駆動
するステップを飛ばして、第4の周速度に切り替えてt
4秒間駆動する。そして最終的に、駆動開始からt1+
t4秒後に、所定のプロセス速度に切り替え、スローア
ップ駆動を完了させる。
【0151】駆動開始時の定着フィルム温度がT3℃以
上の場合、第2・第3・第4の周速度で駆動するステッ
プを飛ばして、すぐに所定のプロセス速度に切り替え
る。すなわち駆動開始からt1秒後にスローアップ駆動
を完了させる。
【0152】本実施例では、あらかじめスローアップ駆
動中の周速度及びフィルム温度の場合分けを4段階に設
定したものであるが、この場合分け数は定着装置に応じ
て適宜決められるものである。定着フィルムの温度に対
応させながら、いくつか設定されたスローアップ中の周
速度それぞれの駆動時間を変化させても良い。
【0153】また、定着フィルム温度に対応させながら
リアルタイムで連続的に線形もしくは非線形に加圧ロー
ラの周速度を変化させても良い。
【0154】以上述べたように、駆動開始前の定着フィ
ルム10の温度に応じて、スローアップ時の定着装置の
駆動時間を変えることで、極力スローアップ駆動に要す
る時間を短縮させながら定着装置駆動開始時に必要な駆
動トルクを軽減させることができる。
【0155】〈第3の実施例〉(図17) 本実施例における画像形成装置は第1の実施例と同一で
あるため、説明は省略する。
【0156】図17に本実施例における誘導磁気加熱方
式の定着装置要部の横断側面模型図を示す。本実施例の
構成では、発熱位置をニップ部Nまたはその近傍に設け
ている。定着装置100のスローアップ時の駆動制御も
第1の実施例と同様に、図12〜図14に示したいずれ
の駆動制御パターンでも、その組み合わせでも良い。
【0157】本実施例は、上記構成の定着装置におい
て、加圧ローラ30の回転駆動開始前に、あらかじめ温
調を開始して定着フィルム10の温度を上昇させること
を特徴とする。本実施例の定着装置100では、発熱位
置がニップ部N近傍にあるため、静止状態に温調を開始
することで、定着フィルム10と良熱伝導性部材40が
摺擦するニップ部N周辺の部材の温度を昇温させること
ができる。
【0158】よって、ニップ部Nの定着フィルム内面に
塗布された耐熱グリースの粘性が低下させ、「負荷トル
ク」を低減させてから、加圧ローラ30のスローアップ
駆動を開始することができる。
【0159】以上述べたように、静止状態において定着
フィルム10を昇温させてからスローアップ駆動を開始
することで、定着装置100が冷えている状態でも、定
着装置駆動開始時に必要な駆動トルクを大幅に軽減する
ことができる。
【0160】なお、本実施例のような誘導加熱方式の定
着装置の場合、静止状態で電力を絞らずに例えば100
0W以上の電力を入力してしまうと、数秒程度で発熱位
置のみが300℃付近まで昇温し、定着フィルム10を
加熱破壊させてしまう恐れがある。よって、定着装置の
静止時における入力電力は約500W以下程度に絞り込
む等の電力制御を行えば、なお良い。
【0161】以上述べたように、あらかじめ定着フィル
ム10を昇温させてから、加圧ローラ30をスローアッ
プ駆動させることで、定着装置駆動開始時に必要な駆動
トルクを大幅に軽減することができる。
【0162】〈その他の実施例〉 1)電磁誘導発熱性の定着ベルト10は、モノクロある
いは1パスマルチカラー画像などの加熱定着用の場合は
弾性層2を省略した形態のものとすることもできる。電
磁誘導発熱性層1は樹脂に金属フイラーを混入して構成
したものとすることもできる。電磁誘導発熱性層単層の
部材とすることもできる。
【0163】2)加熱装置としての定着装置100の装
置構成は実施例の加圧ローラ駆動方式に限られるもので
はない。
【0164】例えば、図18ように、ベルトガイド16
と、駆動ローラ31と、テンションローラ32との間
に、電磁誘導発熱性のエンドレスベルト状の定着ベルト
10を懸回張設し、ベルトガイド16の下面部と加圧部
材としての加圧ローラ30とを定着ベルト10に挟んで
圧接させて定着ニツプ部Nを形成させ、定着ベルト10
を駆動ローラ31によって回転駆動させる装置構成にす
ることもできる。この場合、加圧ローラ30は従動回転
ローラである。
【0165】3)加圧部材30はローラに限らず、回動
ベルト型など他の形態の部材にすることもできる。
【0166】また加圧部材30側からも被記録材に熱エ
ネルギーを供給するために、加圧部材30側にも電磁誘
導加熱などの発熱手段を設けて所定の温度に加熱・温調
する装置構成にすることもできる。
【0167】4)本発明は電磁誘導発熱性のエンドレス
ベルトの搬送だけでなく、ライン状発熱体(セラミック
ヒータ等)を発熱源とするエンドレスベルトの摺動性ア
ップに使用することもできる。
【0168】5)本発明の加熱装置は実施例の画像加熱
定着装置としてに限らず、画像を担持した被記録材を加
熱してつや等の表面性を改質する像加熱装置、仮定着す
る像加熱装置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、加熱
ラミネート装置など、広く被加熱材を加熱処理する手段
・装置として使用できる。
【0169】
【発明の効果】本発明により、ニップ部において回転体
とその支持部材を摺動させる構成の定着装置において、
回転体の駆動開始時に必要な駆動トルクを低減できる。
よって、定着装置の駆動モータの脱調を防止でき、また
駆動トルクのより小さい駆動モータを使用することがで
きるので製品コストの低減につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例における画像形成装置の概略構
成図
【図2】 定着装置の要部の横断側面模型図
【図3】 同じく要部の正面模型図
【図4】 同じく要部の横断正面模型図
【図5】 内部に励磁コイルと磁性コアを配設支持させ
た右側のフィルムガイド部材の斜視模型図
【図6】 磁場発生手段と発熱量の関係を示した図
【図7】 安全回路図
【図8】 電磁誘導発熱性の定着フィルムの層構成模型
図(その1)
【図9】 発熱層深さと電磁波強度の関係を示したグラ
【図10】 電磁誘導発熱性の定着フィルムの層構成模
型図(その2)
【図11】 従来の定着装置駆動制御パターンを示す図
【図12】 定着装置駆動制御パターンを示す図(その
1)
【図13】 定着装置駆動制御パターンを示す図(その
2)
【図14】 定着装置駆動制御パターンを示す図(その
3)
【図15】 第2の実施例における定着装置駆動制御パ
ターンを示す図
【図16】 定着装置駆動制御シーケンスを示すチャー
ト図
【図17】 第3の実施例における定着装置の要部の横
断側面模型図
【図18】 他の定着装置の要部の横断側面模型図
【図19】 電磁誘導加熱方式の定着装置の一例の構成
略図
【符号の説明】
1…発熱層、2…弾性層、3‥・離型層、4…断熱層、
10…定着フィルム、16・16a・16b…フィルム
ガイド部材、17・17a・17b・17c…励磁コ
ア、18…励磁コイル、22…加圧用剛性ステイ、23
a・23b…フランジ部材、25a・25b…加圧バ
ネ、26…温度センサ、27…励磁回路、30…加圧ロ
ーラ、50…サーモスイッチ、51…リレースイッチ、
100…定着装置、100卜…感光ドラム、102…帯
電装置、103…レーザ光、104…現像器、105…
中間転写ドラム、106…転写ローラ、107…クリー
ナ、C・‥交番磁束、H…発熱位置、M…駆動手段、N
…ニップ部、P…被記録材、t…トナー、T1…一次転
写部、T2…二次転写部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム状の回転体と、該回転体を導くガ
    イド部材と、該ガイド部材に対し該回転体を介して圧接
    しニップを形成する加圧部材と、該回転体を昇温せしめ
    該回転体の回転と共に該ニップ内を搬送される被記録材
    を加熱する加熱手段とを有し、被記録材に形成された画
    像を定着する定着装置において、回転体の駆動開始直後
    は、回転体が定着時の速度よりも低速で駆動するように
    制御されることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】回転体と加圧部材とから形成されるニップ
    部の平均面圧が0.8kgf/cm2 以上であり、画像形成装
    置により被記録材に形成されたカラー画像を定着するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】駆動開始直後の回転体の回転速度が、定着
    時の速度まで、時間に対し線形に増加するように制御さ
    れることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載
    の定着装置。
  4. 【請求項4】駆動開始直後の回転体の回転速度が、定着
    時の速度まで、時間に対し非線形に増加するように制御
    されることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記
    載の定着装置。
  5. 【請求項5】駆動開始直後の回転体の回転速度が、定着
    時の速度まで、時間に対し階段状に増加するように制御
    されることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記
    載の定着装置。
  6. 【請求項6】回転体の駆動開始前に、加熱手段により回
    転体を昇温させることを特徴とする請求項1から5の何
    れかに記載の定着装置。
  7. 【請求項7】回転体駆動開始直後の回転体が定着時の速
    度よりも低速で駆動される時間を、駆動開始前の回転体
    の温度に応じて変化させることを特徴とする請求項1か
    ら6の何れかに記載の定着装置。
  8. 【請求項8】回転体は磁場の作用を受けて発生する渦電
    流で発熱する発熱層を有し、回転体を昇温せしめる加熱
    手段は磁場を発生する磁場発生手段であることを特徴と
    する請求項1から7の何れかに記載の定着装置。
  9. 【請求項9】被記録材に画像を形成する画像形成手投
    と、請求項1から8の何れかに記載の定着装置を具備
    し、前記定着装置は前記画像形成手投により被記録材上
    に形成した画像を加熱定着処理することを特徴とする画
    像形成装置。
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