JP2000224104A - 移動無線通信端末、移動通信システムおよび無線基地局 - Google Patents

移動無線通信端末、移動通信システムおよび無線基地局

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JP2000224104A
JP2000224104A JP2130999A JP2130999A JP2000224104A JP 2000224104 A JP2000224104 A JP 2000224104A JP 2130999 A JP2130999 A JP 2130999A JP 2130999 A JP2130999 A JP 2130999A JP 2000224104 A JP2000224104 A JP 2000224104A
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mobile radio
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Masayuki Sakamoto
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信電力制御を採用している場合でも、通信
品質を正しく判定することを可能とする。 【解決手段】 移動端末制御ユニット16は通信状態に
あるときに通信品質値算出手段16aにより、受信電力
値検出部12dでトラフィックチャネルに関して検出さ
れる受信電力値に、最大送信可能電力値と現在の送信機
12cでの送信電力値との比を加算した値として通信品
質値を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線回線を介して
の通信を行う移動無線通信端末、移動通信システムおよ
び無線基地局に関し、特に通信品質の評価機能に関す
る。
【0002】
【従来の技術】移動通信では、その無線チャネルの受信
レベルは端末の移動に伴って、時間的に大きく変動して
いる。一般には複数の経路を経由したいわゆる多重波が
干渉することによりフェージングが生じている。また、
建物などにより電波が遮蔽されることによって生じる、
いわゆるシャドウイングと呼ばれる変動がある。さら
に、基地局と端末との距離に応じて平均受信レベルが変
動する。そしてこのように、受信レベルが大きく変動す
ることによって、通信品質も変動することになる。
【0003】移動無線通信端末のユーザにとっては、良
好な品質で通信が可能なのかどうかを通信開始に先立っ
て、または通信中に知ることは重要である。
【0004】すなわち、通信品質が良くない場合には、
通話先に対しても劣悪な品質で迷惑を掛けることになる
から、大切な通話先である場合には、品質が回復してか
ら通信しようとする場合もあるし、逆に家族などへの通
話では品質が悪くても意志さえ通じればよい場合などは
構わず電話を掛けることなどが考えられる。
【0005】また、データ通信をする場合には、通信途
中で品質が劣化して回線が切断されるとデータ通信が完
了しないので、品質が良くない場合にはデータ通信の開
始を見合わせることも考えられる。
【0006】このように、ユーザへの品質表示は重要な
課題である。
【0007】そこで従来より携帯電話機などでは、一定
時間内の平均受信レベルの大小をもとに、通信品質を検
出して表示している。この品質表示は、現在の実際の通
信品質を表していることはもちろんであるが、通信開始
後に受信レベルの変動によって、どの程度品質が劣化す
る可能性があるのかの判断にも有効である。
【0008】なお、通信品質の把握は、ユーザに対する
通信品質の表示の他に、システムにとっても重要であ
る。
【0009】すなわち、通信開始時には、品質を測定・
検出して通信可能な品質であるかどうか判断する必要が
ある。品質が規定値を満足し得ない場合には呼の接続を
拒否する必要がある。また、通信中に品質が著しく劣化
した場合には、これ以上通信の継続が不可能となるので
呼を強制的に切断する必要がある。これらいずれの場合
にも、通信品質の正確な検出が必要である。
【0010】一方、待ち受け中における通信品質につい
ては、制御信号の受信レベルに基づいて検出が行われて
いる。
【0011】すなわち、待ち受け中の端末に対する制御
や情報提供のために通常は、CDMA方式では制御専用
の拡散符号が割り当てられて設定された制御チャネルに
て常時一定電力で送信されている制御信号を受信して在
圏セルの決定等を行っている。そこで待ち受け中の端末
における通信品質の検出・表示は、上記制御信号を受信
してその受信レベルを検出し、その大小に応じて行う方
法があった。
【0012】あるいは、少し高度なシステムでは、基地
局と同様に端末における干渉レベルを測定し、上記受信
レベルとの差で端末における信号対干渉波電力比(CI
R)を予測してその結果で通信品質を検出・表示してい
た。
【0013】しかしながら一般的には、端末受信(下
り)よりも基地受信(上り)の方が品質が悪い。このた
め本来は、無線基地局での受信レベルに基づいて通信品
質を検出・表示すべきものである。
【0014】ところで、移動通信、特にセルラ方式と呼
ばれる方式では、同一周波数干渉を軽減するため、送信
電力を必要最小値に制御するいわゆる送信電力制御が採
用されることがある。
【0015】また、CDMA(符号分割多元接続)移動
通信方式ではいわゆる遠近問題を解決するため、基地局
における受信レベルが一定値になるように端末の送信レ
ベルを制御することが行われている。また、さらに高度
なシステムでは、基地局における干渉レベルを測定し
て、信号対干渉波電力比が一定値になるように端末の送
信電力を制御する方法がある。
【0016】このような送信電力制御を実施する場合、
自身の受信レベルの大小に応じて送信電力を制御するい
わゆるオープンループ制御と、相手局での受信レベルの
大小に応じて送信電力を制御するいわゆるクローズドル
ープ制御とがある。いずれの場合も、最大送信可能電力
は、絶対的にはその端末が有している無線機の特性で制
限される。また、セルの大きさの制御や、他セルへの干
渉上の配慮からセル毎に最大送信可能電力を規定する場
合がある。また、携帯機や車載機など端末の種類毎に最
大送信可能電力が決められている場合もある。
【0017】このような送信電力制御が行われる場合、
送信電力制御が理想的に動作していれば、無線基地局に
おける受信レベルは常に一定値であるから、無線基地局
の受信レベルでは通信品質を正確に表せないことにな
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
移動無線通信端末において通信品質は、自己の受信レベ
ルに基づいて判定していたため、より条件の悪い上りチ
ャネルにおける通信品質を考慮していないことになり、
正しい通信品質を判定できていなかった。
【0019】そこで、無線基地局における受信レベルに
基づいて通信品質を判定することが考えられるが、送信
電力制御を行うシステムの場合には無線基地局における
受信レベルが一定に制御されるため、通信品質の判定を
行うことができないという不具合があった。
【0020】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、送信電力制御
を採用している場合でも、通信品質を正しく判定するこ
とができる移動無線通信端末、移動通信システムおよび
無線基地局を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、送信電力制御
を行う場合には、送信電力を変化することができる範囲
では通信品質を一定に保つことができることから、上り
チャネルについては現在の送信電力値と最大送信可能電
力値との間にどれくらいのマージンがあるかが品質劣化
の生じにくさを示し、ユーザの感覚にあった通信品質値
であると考え、そのような情報に基づいて通信品質の判
定を行うものである。
【0022】そしてこのような思想に基づいて本発明
は、送信電力を、無線基地局から送信された無線信号に
関する受信電力値に応じて、所定の最大送信可能電力値
を超えない範囲で変化させる移動無線通信端末におい
て、前記最大送信可能電力値と前記送信電力値と前記受
信電力値とに基づき通信品質値を算出する通信品質値算
出手段を備えた。
【0023】また本発明は、無線基地局が、移動無線通
信端末から送信された無線信号に関する受信電力値と所
定の設定受信電力値との電力差に関した所定の通知情報
を前記移動無線通信端末に通知し、かつ前記移動無線通
信端末は送信電力値を、前記通知情報に基づいて判定し
た前記電力差に応じて、所定の最大送信可能電力値を超
えない範囲で変化させる移動通信システムで使用される
移動無線通信端末において、前記通知情報に基づいて無
線基地局での受信電力値を判定し、この受信電力値と前
記最大送信可能電力値と前記送信電力値とに基づき通信
品質値を算出する通信品質値算出手段を備えた。
【0024】また本発明は、無線基地局が、移動無線通
信端末から送信された無線信号に関する受信電力値と所
定の設定受信電力値との電力差に関した所定の通知情報
を前記送信側の移動無線通信端末に通知し、かつ前記移
動無線通信端末は送信電力値を、前記通知情報に基づい
て判定した前記電力差に応じて、所定の最大送信可能電
力値を超えない範囲で前記受信電力値を前記設定受信電
力値とするべく変化させる移動通信システムで使用され
る移動無線通信端末において、前記最大送信可能電力値
と前記送信電力値とに基づき通信品質値を算出する通信
品質値算出手段を備えた。
【0025】また本発明は、無線基地局と、移動無線通
信端末との間でスペクトラム拡散変調された無線信号の
授受を行うことで前記移動無線通信端末による移動通信
を可能とするもので、前記無線基地局が、前記移動無線
通信端末から送信された無線信号についての信号対干渉
波電力比に関した所定の通知情報を前記移動無線通信端
末に通知し、かつ前記移動無線通信端末は送信電力値
を、前記通知情報に基づいて判定した前記信号対干渉波
電力比に応じて、所定の最大送信可能電力値を超えない
範囲で変化させる移動通信システムで使用される移動無
線通信端末において、前記通知情報に基づいて前記信号
対干渉波電力比を判定し、この信号対干渉波電力比と前
記最大送信可能電力値と前記送信電力値とに基づき通信
品質値を算出する通信品質値算出手段を備えた。
【0026】以上の各発明の手段を講じたことにより、
品質劣化の生じにくさを示す情報である最大送信可能電
力値と送信電力値との比を加味して、より適切な通信品
質値の算出が行われる。
【0027】また本発明は、送信電力を、無線基地局か
ら送信された無線信号に関する受信電力値に応じて、所
定の最大送信可能電力値を超えない範囲で変化させる移
動無線通信端末において、待ち受け中に、前記無線基地
局から送信される制御チャネルの受信電力値を測定する
制御チャネル電力値測定手段と、この制御チャネル電力
値測定手段により測定された受信電力値と前記移動無線
通信端末の最大送信可能電力値とに基づき通信品質値を
算出する通信品質値算出手段とを備えた。
【0028】また本発明は、無線基地局と、移動無線通
信端末との間でスペクトラム拡散変調された無線信号の
授受を行うことで前記移動無線通信端末による移動通信
を可能とする移動通信システムにおいて、前記無線基地
局には、自己に割り当てられた全無線帯域に関する全受
信電力値を測定する全受信電力値測定手段と、この全受
信電力値測定手段により測定された全受信電力値を制御
チャネル上で前記移動無線通信端末に向けて報知する全
受信電力値報知手段とを具備し、かつ前記移動無線通信
端末には、前記制御チャネルに関する受信電力値を測定
する制御チャネル電力値測定手段と、この制御チャネル
電力値測定手段により測定された受信電力値と前記移動
無線通信端末の最大送信可能電力値と前記制御チャネル
上で報知された全受信電力値とに基づき通信品質値を算
出する通信品質値算出手段とを具備した。
【0029】これらの2つの発明の手段を講じたことに
より、待ち受け中では送信を行っていないから送信可能
電力値と送信電力値との比を求めることができないが、
送信可能電力値の大小が送信電力値の可変範囲の大小で
あり、通信を開始した際の品質劣化の生じ易さを示す情
報であるから、これを加味することで、より適切な通信
品質値の算出が行われる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態につき説明する。
【0031】図1は本実施形態に係る移動無線通信端末
の要部構成を示すブロック図である。
【0032】この移動無線通信端末は、アンテナ11、
通信ユニット12、信号処理ユニット13、操作部1
4、表示部15および移動端末制御ユニット16を有す
る。
【0033】通信ユニット12は、送受共用器(DU
P)12a、受信機12b、送信機12cおよび受信電
力値検出部12dを有している。
【0034】アンテナ11で受信した無線信号は、送受
共用器12aで分離されて受信機12bに入力され、復
調される。受信機12bで復調された信号は、信号処理
ユニット13に入力される。
【0035】信号処理ユニット13は、電話機能、ファ
クシミリ端末のインタフェース機能、パソコン等のデ一
タ通信端末のインタフェース機能などのような種々の通
信機能のうちの任意の機能を実現するための周知の処理
を行う。
【0036】この信号処理ユニット13から出力された
信号は、送信機12cに与えられて変調され、無線信号
とされる。そしてこの無線信号は、送受共用器12aを
介してアンテナ11に供給され、送信される。
【0037】なお受信電力値検出部12dでは、受信機
12bでの所要チャネルの受信電力値が検出され、その
検出値は移動端末制御ユニット16に与えられる。
【0038】操作部14は、例えばキー群やタッチパネ
ルなどを有してなり、ユーザによる移動端末制御ユニッ
ト16に対する各種の指示入力を受け付ける。
【0039】表示部15は、例えば液晶表示器を有して
なり、ユーザに対して各種の情報を報知するための表示
を移動端末制御ユニット16の制御の下に行う。
【0040】移動端末制御ユニット16は、通信ユニッ
ト12および信号処理ユニット13の動作を制御すると
ともに、無線基地局との間で制御データの授受を行うこ
とで移動無線通信端末としての動作を実現する。
【0041】この移動端末制御ユニット16は、例えば
マイクロコンピュータを主体としてなるものであり、ソ
フトウエア処理によって各種の制御手段を実現する。そ
して、この移動端末制御ユニット16が有する制御手段
としては、例えば受信機12bおよび送信機12cに対
する送受信周波数の指定や、呼接続制御を行うなどの周
知の一般的なものに加えて、通信品質値算出手段16a
を含んでいる。
【0042】この通信品質値算出手段16aは、後述す
るいくつかの方法により、現在の送信電力値と最大送信
可能電力値との間にどれくらいのマージンがあるかを考
慮しての通信品質値の算出を行う。
【0043】(第1の実施形態)以下、本発明の第1実
施形態における前述の構成の移動無線通信端末の動作に
つき説明する。
【0044】なお、本実施形態における移動無線通信端
末の動作で特徴的なのは通信品質値の算出処理であっ
て、その他の処理は周知の移動無線通信端末と同様であ
るので、通信品質値の算出処理を含んでいる送信電力制
御処理について説明することとする。
【0045】移動端末制御ユニット16は、通信パスが
確立されて通信状態にあるとき、所定の周期で図2に示
すような送信電力制御処理を繰り返し実行する。
【0046】この送信電力制御処理において移動端末制
御ユニット16はまず、受信電力値検出部12dで検出
されている受信電力値R[dB]、すなわち本移動無線
通信端末に割り当てられたトラフィックチャネルに関す
る受信電力値Rを取り込む(ステップST1)。
【0047】続いて移動端末制御ユニット16は、予め
決められた設定値Rs[dB]との差(R−Rs)とし
て求まる送信電力修正値を現状の送信電力値T[W]に
加算した値が、最大送信可能電力値Tm[W]以上とな
るか否かの判断を行う(ステップST2)。
【0048】ここで、T+(R−Rs)が最大送信可能
電力値Tmを下回っているならば、送信電力修正値(R
−Rs)でそのまま送信電力値Tを修正しても、修正後
の送信電力値が最大送信可能電力値Tm以上となること
がないから、移動端末制御ユニット16は送信電力値T
を現状の送信電力値Tに送信電力修正値(R−Rs)を
加算した値に変更するべく送信機12cに指示する(ス
テップST3)。
【0049】しかしながら、T+(R−Rs)が最大送
信可能電力値Tm以上となるならば、送信電力修正値
(R−Rs)でそのまま送信電力値Tを修正すると、修
正後の送信電力値が最大送信可能電力値Tm以上となっ
てしまうから、移動端末制御ユニット16は送信電力値
Tを最大送信可能電力値Tmに変更するべく送信機12
cに指示する(ステップST4)。
【0050】さて、以上のようにして送信電力値Tの変
更が終了したならば、続いて移動端末制御ユニット16
は通信品質値算出手段16aにより、 R+10×log(Tm/T) なる式により通信品質値を算出する(ステップST
5)。
【0051】そして移動端末制御ユニット16は、表示
部15にて行っている通信品質表示を、ステップST5
で新たに算出した通信品質値に合うように更新する(ス
テップST6)。
【0052】なお、通信品質表示はユーザに分かり易い
ように、例えば図3に符号Iを付して示すような、通信
品質値範囲に対する通信品質値の割合を示す画像などの
表示により行う。
【0053】かくして本実施形態によれば、下りチャネ
ルの通信品質としての受信電力値Rと、上りチャネルの
通信品質としての最大送信可能電力値Tmおよび送信電
力値Tの比との双方を加味して通信品質値を算出するの
で、通信を行うのに適した状態であるか否かの判断をよ
り正確に行うことが可能となる適切な通信品質値を求め
ることができる。
【0054】そして本実施形態では、受信電力値R、送
信電力値Tおよび最大送信可能電力値Tmといった、当
該移動無線通信端末が単独で取得可能な値から通信品質
値を算出できるので、オープンループ制御により送信周
波数制御を行う移動通信システムに好適である。
【0055】なお本実施形態では、受信電力値Rを元に
自己の送信電力値Tを決める送信電力制御であるから、
送信と受信(上りチャネルと下りチャネル)の周波数が
離れている場合には瞬時でみた上りチャネルと下りチャ
ネルの伝搬損失値の相関が小さくなり、従って送信電力
制御の誤差が大きくなる。しかし、送受信を同一周波数
で時分割で行うTDD(Time Division Duplex)方式で
は有効である。
【0056】また、広帯域信号伝送の場合には、狭帯域
伝送の場合に生じていたレイリーフェージングが無くな
り、瞬時変動そのものが大きく軽減されるから上下伝搬
損失の相関が大きくなり、適用可能である。
【0057】(第2の実施形態)以下、本発明の第2実
施形態における前述の構成の移動無線通信端末の動作に
つき説明する。
【0058】なお、本実施形態における移動無線通信端
末の動作で特徴的なのは通信品質値の算出処理であっ
て、その他の処理は周知の移動無線通信端末と同様であ
るので、通信品質値の算出処理を含んでいる送信電力制
御処理について説明することとする。
【0059】また本発明は、無線基地局が、その受信レ
ベルが一定になるように送信電力制御量を移動無線通信
端末に対して通知し、クローズドループ制御による送信
電力制御を行う移動通信システムに適用されるものとす
る。
【0060】すなわち本実施形態の移動無線通信端末が
用いられる移動通信システムの無線基地局では、自己が
管轄するチャネルの個々の受信電力値Rbs[dB]を
測定する。そして、予め設定されている受信電力設定値
Rbss[dB]との差ΔR=Rbs−Rbss[d
B]を計算し、このΔRを、各チャネルが割り当てられ
た移動無線通信端末に対して送信電力制御量として通知
するものとなっている。
【0061】なお送信電力制御量ΔRは、制御信号に含
ませた状態で無線基地局から移動無線通信端末へと通知
される。
【0062】すなわち、例えば3チャネルTDMA方式
の場合は、図4に示すように各チャネルのタイムスロッ
トTS11、TS21、TS31…が順番に設定され
る。そして各タイムスロットには、フレーム同期信号
F、制御信号Cおよび符号化音声などの通信信号Sとが
挿入される。そこで、通知先の移動無線通信端末に割り
当てられたタイムスロットにおける制御信号C中に、送
信電力制御量ΔRを示す。また本実施形態にて無線基地
局は、受信電力値Rbsも制御信号C中に示して移動無
線通信端末に通知する。
【0063】さて、移動端末制御ユニット16は、通信
パスが確立されて通信状態にあるとき、所定の周期で図
5に示すような送信電力制御処理を繰り返し実行する。
【0064】この送信電力制御処理において移動端末制
御ユニット16はまず、制御チャネルを認識し、無線基
地局から前述のように通知される送信電力制御量ΔRお
よび受信電力値Rbsを判定する(ステップST1
1)。
【0065】続いて移動端末制御ユニット16は、現状
の送信電力値Tに送信電力制御量ΔRを加算した値が、
最大送信可能電力値Tm以上となるか否かの判断を行う
(ステップST12)。
【0066】ここで、T+ΔRが最大送信可能電力値T
mを下回っているならば、送信電力制御量ΔRでそのま
ま送信電力値Tを修正しても、修正後の送信電力値が最
大送信可能電力値Tm以上となることがないから、移動
端末制御ユニット16は送信電力値Tを現状の送信電力
値Tに送信電力制御量ΔRを加算した値に変更するべく
送信機12cに指示する(ステップST13)。
【0067】しかしながら、T+(R−Rs)が最大送
信可能電力値Tm以上となるならば、送信電力制御量Δ
Rでそのまま送信電力値Tを修正すると、修正後の送信
電力値が最大送信可能電力値Tm以上となってしまうか
ら、移動端末制御ユニット16は送信電力値Tを最大送
信可能電力値Tmに変更するべく送信機12cに指示す
る(ステップST14)。
【0068】さて、以上のようにして送信電力値Tの変
更が終了したならば、続いて移動端末制御ユニット16
は通信品質値算出手段16aにより、 Rbs+10×log(Tm/T) なる式により通信品質値を算出する(ステップST1
5)。
【0069】そして移動端末制御ユニット16は、表示
部15にて行っている通信品質表示を、ステップST5
で新たに算出した通信品質値に合うように更新する(ス
テップST16)。
【0070】かくして本実施形態によれば、無線基地局
での受信電力値Rbsと、最大送信可能電力値Tmおよ
び送信電力値Tの比との双方を加味して通信品質値を算
出するので、通信を行うのに適した状態であるか否かの
判断をより正確に行うことが可能となる適切な通信品質
値を求めることができる。
【0071】また本実施形態によれば、無線基地局での
受信電力値Rbsを考慮しているので、受信電力設定値
Rbssを例えばトラフィックの混雑状況などに応じて
変化させるようなシステムにおいても、常に適切な通信
品質値を求めることが可能である。
【0072】(第3の実施形態)前述の第2実施形態で
は、受信電力設定値Rbssが変動する場合に適応する
ために、無線基地局での受信電力値Rbsを考慮したも
のとしていたが、受信電力設定値Rbssを不変とした
移動通信システムにて用いられる移動無線通信端末の場
合には、受信電力値Rbsは一定に制御されるから無視
できる。
【0073】以下、このように受信電力値Rbsを通信
品質値の算出に用いない実施形態につき説明する。
【0074】この場合、無線基地局は、送信電力制御量
ΔRのみを制御信号に含ませて移動無線通信端末へと通
知し、受信電力値Rbsは通知しない。
【0075】さて、移動端末制御ユニット16は、通信
パスが確立されて通信状態にあるとき、所定の周期で図
6に示すような送信電力制御処理を繰り返し実行する。
【0076】この送信電力制御処理において移動端末制
御ユニット16はまず、制御チャネルを認識し、無線基
地局から前述のように通知される送信電力制御量ΔRを
判定する(ステップST21)。
【0077】続いて移動端末制御ユニット16は、現状
の送信電力値Tに送信電力制御量ΔRを加算した値が、
最大送信可能電力値Tm以上となるか否かの判断を行う
(ステップST22)。
【0078】ここで、T+ΔRが最大送信可能電力値T
mを下回っているならば、送信電力制御量ΔRでそのま
ま送信電力値Tを修正しても、修正後の送信電力値が最
大送信可能電力値Tm以上となることがないから、移動
端末制御ユニット16は送信電力値Tを現状の送信電力
値Tに送信電力制御量ΔRを加算した値に変更するべく
送信機12cに指示する(ステップST23)。
【0079】しかしながら、T+(R−Rs)が最大送
信可能電力値Tm以上となるならば、送信電力制御量Δ
Rでそのまま送信電力値Tを修正すると、修正後の送信
電力値が最大送信可能電力値Tm以上となってしまうか
ら、移動端末制御ユニット16は送信電力値Tを最大送
信可能電力値Tmに変更するべく送信機12cに指示す
る(ステップST24)。
【0080】さて、以上のようにして送信電力値Tの変
更が終了したならば、続いて移動端末制御ユニット16
は通信品質値算出手段16aにより、 10×log(Tm/T) なる式により通信品質値を算出する(ステップST2
5)。
【0081】そして移動端末制御ユニット16は、表示
部15にて行っている通信品質表示を、ステップST2
5で新たに算出した通信品質値に合うように更新する
(ステップST26)。
【0082】(第4の実施形態)以下、本発明の第4実
施形態における前述の構成の移動無線通信端末の動作に
つき説明する。
【0083】なお、本実施形態における移動無線通信端
末の動作で特徴的なのは通信品質値の算出処理であっ
て、その他の処理は周知の移動無線通信端末と同様であ
るので、通信品質値の算出処理を含んでいる送信電力制
御処理について説明することとする。
【0084】また本発明は、無線回線における多元接続
方式としてCDMA方式を用い、かつ無線基地局が、通
信中の各移動無線通信端末に関するCIR(信号対干渉
波電力比)を各移動無線通信端末に対して通知し、その
CIRに基づいてクローズドループ制御による送信電力
制御を行う移動通信システムに適用されるものとする。
【0085】すなわち本実施形態の移動無線通信端末が
用いられる移動通信システムの無線基地局は、図7に示
すような構成をなす。
【0086】この図に示すように無線基地局は、アンテ
ナ21、送受共用器(DUP)22、受信機23(23-1
〜23-n)、送信機24(24-1〜24-n)、制御信号用送受
信機25、電力検出部26および基地局制御ユニット2
7を有している。
【0087】移動無線通信端末から送信されて到来し、
アンテナ21で受信された無線信号は、送受共用器22
を介してn個の受信機23(23-1〜23-n)、制御信号用
送受信機25および電力検出部26のそれぞれに入力さ
れる。
【0088】受信機23は、図8に示すように逆拡散回
路23a、拡散符号発生回路23bおよび信号レベル検
出回路23cを有している。
【0089】送受共用器22から与えられる無線信号
は、逆拡散回路23aに入力される。また逆拡散回路2
3aには、拡散符号発生回路23bが発生している、当
該受信機23が対応するトラフィックチャネル用の拡散
符号が与えられている。そこで逆拡散回路23aは、拡
散符号発生回路23bから与えられた拡散符号を用いて
無線信号を逆拡散し、ベースバンド符号に戻す。そして
この受信機23で得られたベースバンド符号は、基地局
制御ユニット27を介して交換局に転送される。
【0090】また信号レベル検出回路23cは、逆拡散
回路23aからの出力に基づいて、当該受信機23が対
応するトラフィックチャネルに関する受信電力値Lm
(s)を検出し、これを基地局制御ユニット27に通知
する。
【0091】一方、交換局から移動無線通信端末宛で与
えられた信号は、基地局制御ユニット27によって、各
宛先の移動無線通信端末に割り当てられたトラフィック
チャネルに対応した送信機24に与えられる。
【0092】送信機24は、基地局制御ユニット27か
ら与えられた信号を、個々が対応するトラフィックチャ
ネルの拡散符号を用いて拡散した上で、下りチャネル用
の周波数帯の無線信号に変換する。
【0093】この送信機24で得られた無線信号は、送
受共用器22を介してアンテナ21に供給され、移動無
線通信端末に向けて送信される。
【0094】制御信号用送受信機25は、送受共用器2
2から与えられる無線信号を、制御チャネルの拡散符号
を用いて逆拡散し、ベースバンド符号に戻す。そして制
御信号用送受信機25で得られたベースバンド符号は、
基地局制御ユニット27に与えられる。
【0095】電力検出部26は、上りチャネルに関する
全受信電力値Lm(i)を検出し、基地局制御ユニット
27に通知する。
【0096】基地局制御ユニット27は、無線基地局を
構成する各部の動作を制御するとともに、移動無線通信
端末や交換局との間で制御データの授受を行うことで無
線基地局としての動作を実現する。この基地局制御ユニ
ット27は、例えばマイクロコンピュータを主体として
なるものであり、ソフトウエア処理によって各種の制御
手段を実現する。
【0097】また基地局制御ユニット27は、交換局と
の間での信号授受を行うためのインタフェース機能も有
している。
【0098】さて、電力検出部26で検出される全受信
電力値Lm(i)は、目的の移動無線通信端末からの信
号および目的外の移動無線通信端末からの信号(干渉信
号)の全ての受信電力値である。移動無線通信端末から
の信号は送信電力制御がなされているから、1つの移動
無線通信端末からの信号レベルをLとし、同時に送信し
ている端末数をkとすると、 Lm(i)=k×L+N となる。Nはその他の雑音・干渉成分である。
【0099】ところで、逆拡散された信号には目的の移
動無線通信端末からの信号の他に、逆拡散されないまま
の目的外の移動無線通信端末等からの干渉が含まれてい
る。逆拡散後の目的の信号のレベルをLs、干渉波成分
のレベルをLiとすると、Lsは、Lが逆拡散されたも
のであり、その電力がそのままベースバンド電力とな
る。すなわち、Ls=Lである。
【0100】一方、干渉波成分は逆拡散されないから拡
散された帯域そのままであり、ベースバンドフィルタ通
過後はその電力が拡散利得、すなわち拡散符号のチップ
レートBc[cps]をベースバンド符号のビットレー
トBb[bps]で除算して得られる値の逆数倍に低減
される。
【0101】すなわち、 Li={(k−1)×L+N}×(Bb/Bc) となる。
【0102】ところで、信号対干渉波電力比CIRは、 CIR=Ls/Li =(Bc/Bb)/{(k−1)+N/L} である。
【0103】Lm(s)はLsとLiの電力和である
が、良好な通信ができる通常の場合には、Ls>Liで
あり、Lm(s)≒Lsと近似することができる。ま
た、拡散後の帯域幅が1MHz以上の通常のCDMA移
動通信システムの場合、kは10以上の数であるから、
k−1≒kと近似することができる。
【0104】従って、 Lm(s)/Lm(i) =(Ls+Li)/(k×L+N) ≒L/{(k−1)×L+N)} となる。従って、 (Lm(s)/Lm(i))×(Bc/Bb) ≒(Bc/Bb)/{(k−1)+N/L} となり、Lm(s)/Lm(i)×(Bc/Bb)なる
値が近似的にCIRに等しくなる。
【0105】そこで、基地局制御ユニット27は、電力
検出部26により検出される全受信電力値Lm(i)
と、各受信機23の信号レベル検出回路23cでそれぞ
れ検出される各トラフィックチャネルの受信電力値Lm
(s)とから、上記の式によりCIRをトラフィックチ
ャネル毎に算出する。そして基地局制御ユニット27
は、算出したCIRを各移動無線通信端末宛の制御信号
に含ませ、制御信号用送受信機25により送信させる。
【0106】さて、移動無線通信端末にて移動端末制御
ユニット16は、通信パスが確立されて通信状態にある
とき、所定の周期で図9に示すような送信電力制御処理
を繰り返し実行する。
【0107】この送信電力制御処理において移動端末制
御ユニット16はまず、制御チャネルを介して到来する
自端末宛の制御信号を認識し、無線基地局から前述のよ
うに通知されるCIRを判定する(ステップST3
1)。
【0108】続いて移動端末制御ユニット16は、CI
Rを、予め定められた所要最低限値とするために必要な
送信電力修正値ΔTを算出する(ステップST32)。
そして移動端末制御ユニット16は、算出した送信電力
修正値ΔTを現状の送信電力値T[W]に加算した値
が、最大送信可能電力値Tm[W]以上となるか否かの
判断を行う(ステップST33)。
【0109】ここで、T+ΔTが最大送信可能電力値T
mを下回っているならば、送信電力修正値ΔTでそのま
ま送信電力値Tを修正しても、修正後の送信電力値が最
大送信可能電力値Tm以上となることがないから、移動
端末制御ユニット16は送信電力値Tを現状の送信電力
値Tに送信電力修正値ΔTを加算した値に変更するべく
送信機12cに指示する(ステップST34)。
【0110】しかしながら、T+ΔTが最大送信可能電
力値Tm以上となるならば、送信電力修正値ΔTでその
まま送信電力値Tを修正すると、修正後の送信電力値が
最大送信可能電力値Tm以上となってしまうから、移動
端末制御ユニット16は送信電力値Tを最大送信可能電
力値Tmに変更するべく送信機12cに指示する(ステ
ップST35)。
【0111】さて、以上のようにして送信電力値Tの変
更が終了したならば、続いて移動端末制御ユニット16
は通信品質値算出手段16aにより、 10×log(CIR)+10×log(Tm/T) なる式により通信品質値を算出する(ステップST3
6)。
【0112】そして移動端末制御ユニット16は、表示
部15にて行っている通信品質表示を、ステップST3
6で新たに算出した通信品質値に合うように更新する
(ステップST37)。
【0113】かくして本実施形態によれば、無線基地局
での信号対干渉波電力比CIRと、最大送信可能電力値
Tmおよび送信電力値Tの比との双方を加味して通信品
質値を算出するので、通信を行うのに適した状態である
か否かの判断をより正確に行うことが可能となる適切な
通信品質値を求めることができる。
【0114】(第5の実施形態)以上の各実施形態で
は、通信状態における通信品質値しか算出することがで
きない。
【0115】そこで、待ち受け中における通信品質値を
算出するための実施形態につき以下に説明する。
【0116】移動端末制御ユニット16は、待ち受け状
態にあるとき、図10に示すような通信品質値表示処理
を所定の周期で繰り返し実行する。
【0117】この通信品質値表示処理において移動端末
制御ユニット16はまず、受信機12bに制御チャネル
を受信させた状態で受信電力値検出部12dで検出され
ている受信電力値、すなわち制御チャネルに関する受信
電力値Rc[dB]を取り込む(ステップST41)。
【0118】続いて移動端末制御ユニット16は通信品
質値算出手段16aにより、 10×log(Rc)+10×log(Tm) なる式により通信品質値を算出する(ステップST4
2)。
【0119】そして移動端末制御ユニット16は、表示
部15にて行っている通信品質表示を、ステップST4
2で新たに算出した通信品質値に合うように更新する
(ステップST43)。
【0120】かくして本実施形態によれば、下りチャネ
ルの通信品質としての受信電力値Rcと、上りチャネル
の通信品質としての最大送信可能電力値Tmの双方を加
味して通信品質値を算出するので、通信を行うのに適し
た状態であるか否かの判断をより正確に行うことが可能
となる適切な通信品質値を求めることができる。
【0121】なお、最大送信可能電力値Tmは、直接的
には通信品質を示す情報ではないが、通信を開始したの
ちにおける送信電力値Tの制御範囲を示す値であるか
ら、その値が大きいほど、良好な通信品質をより長く維
持できる可能性が高いのであり、通信品質が劣化するま
でのマージンとしての通信品質を表すものであると言え
る。
【0122】(第6の実施形態)前記第5実施形態で
は、移動無線通信端末にて独自に取得できる値に基づい
て通信品質値を算出するものとなっているが、本実施形
態では無線基地局での受信状況を加味して通信品質値を
算出するものであり、図1に示す構成の移動無線通信端
末と図11に示すような無線基地局とによりなる移動通
信システムにより実現される。
【0123】図11は本実施形態における無線基地局の
要部構成を示すブロック図である。なお、図7と同一部
分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0124】この図に示すように無線基地局は、アンテ
ナ21、送受共用器(DUP)22、受信機23(23-1
〜23-n)、送信機24(24-1〜24-n)、制御信号用送受
信機25、電力検出部26および基地局制御ユニット2
8を有している。
【0125】すなわち本実施形態における無線基地局
は、図7に示した一般的な無線基地局における基地局制
御ユニット27に代えて基地局制御ユニット28を設け
たものとなっている。
【0126】基地局制御ユニット28は、無線基地局を
構成する各部の動作を制御するとともに、移動無線通信
端末や交換局との間で制御データの授受を行うことで無
線基地局としての動作を実現する。また基地局制御ユニ
ット28は、交換局との間での信号授受を行うためのイ
ンタフェース機能も有している。
【0127】ところで基地局制御ユニット28は、例え
ばマイクロコンピュータを主体としてなるものであり、
ソフトウエア処理によって各種の制御手段を実現する。
そしてこの基地局制御ユニット28が有する制御手段
は、無線基地局における周知の一般的な機能を実現する
ための制御手段に加えて、全受信電力値報知手段28a
を有している。
【0128】全受信電力値報知手段28aは、電力検出
部26により検出された全受信電力値Lm(i)を制御
チャネルを介して待ち受け中の移動無線通信端末に対し
て報知する処理を行う。
【0129】さて、このような構成の無線基地局では、
基地局制御ユニット28が全受信電力値報知手段28a
により、図12に示すような全受信電力値報知処理を所
定の周期で繰り返し実行する。
【0130】この全受信電力値報知処理において基地局
制御ユニット28はまず、電力検出部26により検出さ
れる全受信電力値Lm(i)を取り込む(ステップST
51)。
【0131】そして基地局制御ユニット28は、ステッ
プST51で取り込んだ全受信電力値Lm(i)を各移
動無線通信端末に共通の制御信号に含ませ、制御信号用
送受信機25により送信させる(ステップST52)。
【0132】一方、移動無線通信端末において移動端末
制御ユニット16は、待ち受け状態にあるとき、図13
に示すような通信品質値表示処理を所定の周期で繰り返
し実行する。
【0133】この通信品質値表示処理において移動端末
制御ユニット16はまず、制御チャネルを介して到来す
る各移動無線通信端末に共通の制御信号を認識し、無線
基地局から前述のように通知される全受信電力値Lm
(i)を判定する(ステップST61)。
【0134】続いて移動端末制御ユニット16は、受信
機12bに制御チャネルを受信させた状態で受信電力値
検出部12dで検出されている受信電力値、すなわち制
御チャネルに関する受信電力値Rcを取り込む(ステッ
プST62)。
【0135】続いて移動端末制御ユニット16は、 なる式により通信品質値を算出する(ステップST6
3)。
【0136】そして移動端末制御ユニット16は、表示
部15にて行っている通信品質表示を、ステップST6
3で新たに算出した通信品質値に合うように更新する
(ステップST64)。
【0137】かくして本実施形態によれば、無線基地局
での全受信電力値Lm(i)をも加味しての通信品質値
の算出が行われる。ここで、待ち受け状態にある移動無
線通信端末にとって、現状で通信中にある他の移動無線
通信端末が送信している無線信号は全て、送信を開始し
た際における干渉波となる。
【0138】そして前記第4実施形態で説明したよう
に、CDMA移動通信方式では移動無線通信端末の送信
電力値Tは、無線基地局での受信における干渉波のレベ
ルに応じてCIRが所要値を満足するように決定され
る。このことは、上り通信品質は、待ち受け中の移動無
線通信端末での制御チャネル受信レベルだけではなく、
無線基地局における干渉レベルによって大きく左右され
ることを意味している。
【0139】従って、本実施形態のように全受信電力値
Lm(i)、すなわち通信を開始する場合の干渉レベル
を加味していることで、通信を行うのに適した状態であ
るか否かの判断をより正確に行うことが可能となる適切
な通信品質値を求めることができる。
【0140】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではない。例えば前記各実施形態では、算出した
通信品質値をユーザに対する報知に用いるものとしてい
るが、発着信の規制制御や通信の強制切断制御などのよ
うな別用途にも通信品質値を使用可能である。なお、通
信品質値の算出タイミングは、前記各実施形態のように
所定周期毎に繰り返し行うのには限定されず、通信品質
値の用途に応じて、その用途毎に必要とされるタイミン
グで通信品質値の算出を行えばよい。
【0141】また通信品質値を算出するための式は前記
各実施形態に挙げたものには限定されず、例えば、必要
に応じて任意に係数を掛け合わせるなどの変更が可能で
ある。
【0142】また前記第2実施形態では、送信電力制御
量ΔRおよび受信電力値Rbsを無線基地局から移動無
線通信端末に対して通知することとしているが、送信電
力制御量ΔRおよび受信電力設定値Rbssを通知して
移動無線通信端末で受信電力値Rbsを算出したり、ま
たは受信電力値Rbsおよび受信電力設定値Rbssを
通知して移動無線通信端末で送信電力制御量ΔRを算出
することとしても良い。なお、受信電力設定値Rbss
は、各移動無線通信端末で共通の値となるから、受信電
力設定値Rbssは個別に通知する必要が無く、共通制
御チャネルなどを用いて一括して報知することができ
る。
【0143】また前記第4実施形態では、CIRを無線
基地局で求め、移動無線通信端末に通知することとして
いるが、チップレートBcやビットレートBbは移動無
線通信端末において既知であるので、Lm(s)やLm
(i)を無線基地局から移動無線通信端末へと通知し、
移動無線通信端末でCIRを算出するようにしても良
い。
【0144】このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々の変形実施が可能である。
【0145】
【発明の効果】本発明は、移動無線通信端末では通信中
には、現在の送信電力値と最大送信可能電力値との比を
加味し、さらに適用される移動通信システムに応じて、
自端末で測定した受信電力値や無線基地局で検出されて
通知された信号対干渉波電力比などを必要に応じて加味
して通信品質値を算出するようにしている。
【0146】また移動無線通信端末では待ち受け中に
は、最大送信可能電力値を加味し、さらに適用されるシ
ステムに応じて、自端末で測定した制御チャネルに関す
る受信電力値や、無線基地局で検出されて通知された全
受信電力値を必要に応じて加味して通信品質値を算出す
るようにしている。
【0147】これらにより、送信電力制御を採用してい
る場合でも、通信品質を正しく判定することが可能とな
る。そして、このようにユーザの感覚にあった適切な通
信品質に基づき、ユーザによる通信可否の判定を適切に
行うことが可能となる。また、自動的に通信可否の判定
を行う場合でも、ユーザの感覚にあった判定を行うこと
ができ、ユーザに違和感を与えてしまうことを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る移動無線通信端末の要
部構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態で移動端末制御ユニット
16が実行する送信電力制御処理の処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図3】通信品質表示の一例を示す図。
【図4】3チャネルTDMA方式の場合のタイムスロッ
ト配置の一例を示す図。
【図5】本発明の第2実施形態で移動端末制御ユニット
16が実行する送信電力制御処理の処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図6】本発明の第3実施形態で移動端末制御ユニット
16が実行する送信電力制御処理の処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図7】CIRをクローズドループにより所要最低限値
に制御する移動通信システムで用いられる無線基地局の
要部構成例を示すブロック図。
【図8】図7中の受信機23の要部構成を示すブロック
図。
【図9】本発明の第4実施形態で移動端末制御ユニット
16が実行する送信電力制御処理の処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図10】本発明の第5実施形態で移動端末制御ユニッ
ト16が実行する通信品質値表示処理の処理手順を示す
フローチャート。
【図11】本発明の第6実施形態の移動通信システムを
構成する無線基地局の要部構成を示すブロック図。
【図12】本発明の第6実施形態で基地局制御ユニット
28が実行する全受信電力値報知処理の処理手順を示す
フローチャート。
【図13】本発明の第6実施形態で移動端末制御ユニッ
ト16が実行する通信品質値表示処理の処理手順を示す
フローチャート。
【符号の説明】
11…アンテナ 12…通信ユニット 12a…送受共用器(DUP) 12b…受信機 12c…送信機 12d…受信電力値検出部 13…信号処理ユニット 14…操作部 15…表示部 16…移動端末制御ユニット 16a…通信品質値算出手段 21…アンテナ 22…送受共用器(DUP) 23(23-1〜23-n)…受信機 23a…逆拡散回路 23b…拡散符号発生回路 23c…信号レベル検出回路 24(24-1〜24-n)…送信機 25…制御信号用送受信機 26…電力検出部 27,28…基地局制御ユニット 28a…全受信電力値報知手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信電力を、無線基地局から送信された
    無線信号に関する受信電力値に応じて、所定の最大送信
    可能電力値を超えない範囲で変化させる移動無線通信端
    末において、 前記最大送信可能電力値と送信電力値と前記受信電力値
    とに基づき通信品質値を算出する通信品質値算出手段を
    備えたことを特徴とする移動無線通信端末。
  2. 【請求項2】 無線基地局が、移動無線通信端末から送
    信された無線信号に関する受信電力値と所定の設定受信
    電力値との電力差に関した所定の通知情報を前記移動無
    線通信端末に通知し、かつ前記移動無線通信端末は送信
    電力値を、前記通知情報に基づいて判定した前記電力差
    に応じて、所定の最大送信可能電力値を超えない範囲で
    変化させる移動通信システムで使用される移動無線通信
    端末において、 前記通知情報に基づいて前記無線基地局での受信電力値
    を判定し、この受信電力値と前記最大送信可能電力値と
    前記送信電力値とに基づき通信品質値を算出する通信品
    質値算出手段を備えたことを特徴とする移動無線通信端
    末。
  3. 【請求項3】 無線基地局が、移動無線通信端末から送
    信された無線信号に関する受信電力値と所定の設定受信
    電力値との電力差に関した所定の通知情報を前記送信側
    の移動無線通信端末に通知し、かつ前記移動無線通信端
    末は送信電力値を、前記通知情報に基づいて判定した前
    記電力差に応じて、所定の最大送信可能電力値を超えな
    い範囲で前記受信電力値を前記設定受信電力値とするべ
    く変化させる移動通信システムで使用される移動無線通
    信端末において、 前記最大送信可能電力値と前記送信電力値との比を通信
    品質値を算出する通信品質値算出手段を備えたことを特
    徴とする移動無線通信端末。
  4. 【請求項4】 無線基地局と、移動無線通信端末との間
    でスペクトラム拡散変調された無線信号の授受を行うこ
    とで前記移動無線通信端末による移動通信を可能とする
    もので、前記無線基地局が、前記移動無線通信端末から
    送信された無線信号についての信号対干渉波電力比に関
    した所定の通知情報を前記移動無線通信端末に通知し、
    かつ前記移動無線通信端末は送信電力値を、前記通知情
    報に基づいて判定した前記信号対干渉波電力比に応じ
    て、所定の最大送信可能電力値を超えない範囲で変化さ
    せる移動通信システムで使用される移動無線通信端末に
    おいて、 前記通知情報に基づいて前記信号対干渉波電力比を判定
    し、この信号対干渉波電力比と前記最大送信可能電力値
    と前記送信電力値とに基づき通信品質値を算出する通信
    品質値算出手段を備えたことを特徴とする移動無線通信
    端末。
  5. 【請求項5】 送信電力を、無線基地局から送信された
    無線信号に関する受信電力値に応じて、所定の最大送信
    可能電力値を超えない範囲で変化させる移動無線通信端
    末において、 待ち受け中に、前記無線基地局から送信される制御チャ
    ネルの受信電力値を測定する制御チャネル電力値測定手
    段と、 この制御チャネル電力値測定手段により測定された前記
    受信電力値と前記最大送信可能電力値とに基づき通信品
    質値を算出する通信品質値算出手段とを備えたことを特
    徴とする移動無線通信端末。
  6. 【請求項6】 無線基地局と、移動無線通信端末との間
    でスペクトラム拡散変調された無線信号の授受を行うこ
    とで前記移動無線通信端末による移動通信を可能とする
    移動通信システムにおいて、 前記無線基地局には、自己に割り当てられた全無線帯域
    に関する全受信電力値を測定する全受信電力値測定手段
    と、 この全受信電力値測定手段により測定された前記全受信
    電力値を制御チャネル上で前記移動無線通信端末に向け
    て報知する全受信電力値報知手段とを具備し、かつ前記
    移動無線通信端末には、前記制御チャネルに関する受信
    電力値を測定する制御チャネル電力値測定手段と、 この制御チャネル電力値測定手段により測定された前記
    受信電力値と前記移動無線通信端末の最大送信可能電力
    値と前記前記制御チャネル上で報知された前記全受信電
    力値とに基づき通信品質値を算出する通信品質値算出手
    段とを具備したことを特徴とする移動通信システム。
  7. 【請求項7】 無線基地局と、移動無線通信端末との間
    でスペクトラム拡散変調された無線信号の授受を行うこ
    とで前記移動無線通信端末による移動通信を可能とする
    移動通信システムであって、 前記移動無線通信端末は、制御チャネルに関する受信電
    力値を測定する制御チャネル電力値測定手段と、 この制御チャネル電力値測定手段により測定された前記
    受信電力値と前記移動無線通信端末の最大送信可能電力
    値と前記制御チャネル上で報知された全受信電力値とに
    基づき通信品質値を算出する通信品質値算出手段とを具
    備したものが使用される移動通信システムにて使用され
    る無線基地局において、 自己に割り当てられた全無線帯域に関する全受信電力値
    を測定する全受信電力値測定手段と、 この全受信電力値測定手段により測定された前記全受信
    電力値を前記制御チャネル上で前記移動無線通信端末に
    向けて報知する全受信電力値報知手段とを具備したこと
    を特徴とする無線基地局。
  8. 【請求項8】 無線基地局と、移動無線通信端末との間
    でスペクトラム拡散変調された無線信号の授受を行うこ
    とで前記移動無線通信端末による移動通信を可能とする
    移動通信システムであって、 前記無線基地局は、自己に割り当てられた全無線帯域に
    関する全受信電力値を測定する全受信電力値測定手段
    と、 この全受信電力値測定手段により測定された前記全受信
    電力値を制御チャネル上で前記移動無線通信端末に向け
    て報知する全受信電力値報知手段とを具備したものが使
    用される移動通信システムにて使用される移動無線通信
    端末において、 前記制御チャネルに関する受信電力値を測定する制御チ
    ャネル電力値測定手段と、 この制御チャネル電力値測定手段により測定された前記
    受信電力値と前記移動無線通信端末の最大送信可能電力
    値と前記前記制御チャネル上で報知された前記全受信電
    力値とに基づき通信品質値を算出する通信品質値算出手
    段とを具備したことを特徴とする移動無線通信端末。
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