JP2000225525A - 放電加工用電極線 - Google Patents

放電加工用電極線

Info

Publication number
JP2000225525A
JP2000225525A JP11027946A JP2794699A JP2000225525A JP 2000225525 A JP2000225525 A JP 2000225525A JP 11027946 A JP11027946 A JP 11027946A JP 2794699 A JP2794699 A JP 2794699A JP 2000225525 A JP2000225525 A JP 2000225525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode wire
layer
brass
electric discharge
discharge machining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11027946A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Tamura
幸一 田村
Masayoshi Aoyama
正義 青山
Hiromitsu Kuroda
洋光 黒田
Masahito Watabe
雅人 渡部
Takahiro Sato
隆裕 佐藤
Katsunori Sawahata
勝憲 沢畠
Hideo Kono
秀雄 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP11027946A priority Critical patent/JP2000225525A/ja
Publication of JP2000225525A publication Critical patent/JP2000225525A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外層に黄銅を使用した電極線と同等の高速加
工性を有するとともに、外層に純Znを使用した電極線
と同等の加工面の粗度特性を有し、さらに、加熱拡散処
理を必要としないうえに、形成された合金層における成
分の濃度分布が均一な放電加工用電極線を提供する。 【解決手段】 心材1の上に、黄銅を原料とした内層2
と、Znを主体としたZn−Cu合金による外層3を設
ける。外層3は、黄銅の内層2を溶融したZnの中を通
過させることによって形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電加工用電極線
に関し、特に、高速加工が可能で加工面粗度の良好な放
電加工用電極線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の放電加工用電極線として、Cuを
主体とするCu−Zn合金(黄銅)線からなる電極線が
用いられている。また、心材にCuを主体とするCu−
Zn合金(黄銅)を最外層として被覆した電極線と、放
電加工時のアークの安定性に優れた純Znを最外層とし
て被覆した電極線が知られている。これら被覆型の電極
線は、従来用いられているCu−Zn合金線からなる電
極線と比較して、前者が、加工速度の大幅な増加をもた
らす半面、加工精度の改善がみられないのに対し、後者
は、加工精度、加工面粗度が高い半面、加工速度の大幅
な増加がみられないという特徴を有している。
【0003】前者の場合には、外層のZn濃度を高くす
ることによってさらに加工速度を上げることが可能であ
るが、反面、Zn濃度が43〜45%と高くなるほど仕
上面の荒れが大きく、加工精度も悪くなるので好ましく
ない。また、後者の場合にも、純Zn層を厚くすること
で加工速度の向上を図ることが考えられるが、強度の低
い純Zn層の増厚は、電極線の強度を低下させ、さら
に、火炎切断時にボールを形成してダイス通しを困難に
するので好ましくない。
【0004】特に、後者の場合には、放電加工中の純Z
nの蒸発摩耗が大きく、従って、純Zn層を厚くする
と、電極線の入側と出側がずれて加工面がテーパ化する
ようになるので、このことからも増厚には限界がある。
普通、10μm程度が、純Zn層の厚さの最大とされて
いる。従って、加工速度の大幅な増加が望めない。以上
のように、これらの電極線においては、加工精度および
加工面粗度と加工速度を両立させることが難しく、従っ
て、加工目的に応じていずれかの特質を選択しているの
が実情である。
【0005】また、製造面から見た場合にも、たとえ
ば、前者における黄銅層は、銅層に純Znを被覆してこ
れに長時間の加熱拡散処理を施すことによって形成する
のが普通であるため、製造速度が遅く非能率的であり、
従って、コスト的に不利であるうえに、拡散のための加
熱条件の設定が難しいことから品質的な不安定さも抱え
ている。
【0006】加工速度、加工精度、あるいは製造コスト
等の諸点において問題のあるこれら従来品に代わる電極
線として、高強度の心材をCuのような良導電材で被覆
し、最外層にZn、あるいはCd主体の合金層をめっき
した電極線が提案されている。
【0007】この電極線においては、合金層は、放電加
工時の放電の強度および持続時間の観点から1〜25μ
mの厚さに形成される。放電加工のパラメータは、合金
層の消耗のために良導電材が露出し、放電特性を低下さ
せて加工速度に悪影響を与えたり、あるいは被加工物に
付着して加工面を粗面化することがないよう、合金層の
消耗範囲内で調整される。
【0008】この電極線における考え方は、電流密度の
大きな良導電材によって高速加工性を確保し、高強度の
心材によって加工精度を確保しようとするもので、これ
により高速加工性と加工精度を同時に備える放電加工用
電極線が構成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこの放
電加工用電極線によると、合金層がメッキにより形成さ
れるため、合金成分の濃度が不均一化する傾向があり、
さらに、加工速度と加工面の粗度の点においても、外層
を黄銅層とした電極線が備える高い加工速度、あるいは
外層を純Zn層とした電極線が備える加工面の粗度には
及ばない。
【0010】従って、本発明の目的は、外層に黄銅を使
用した電極線と同等の高速加工性を有するとともに、外
層に純Znを使用した電極線と同等の加工面の粗度特性
を有し、さらに、加熱拡散処理を必要としないうえに、
形成された合金層における成分の濃度分布が均一な放電
加工用電極線を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、心材と、前記心材の上に形成され、黄銅
を原料として構成された内層と、前記内層の上に形成さ
れ、前記内層を溶融したZnに接触させることによって
形成されたZnが主体のZn−Cu合金の外層から構成
されることを特徴とする放電加工用電極線を提供するも
のである。
【0012】上記した心材の構成材としては、Cu、C
u合金、あるいは鋼鉄が好ましく、その構成形式として
は単体、あるいは複合体のいずれでもよい。内層を構成
する黄銅としては、冷間加工が可能なようにα相、ある
いはα相とβ相の混晶組織を有していることが好まし
い。
【0013】黄銅の内層は、たとえば、黄銅条を心材に
縦添えして合わせ目を溶接する造管法に基づいて形成さ
れ、必要な径に縮管加工された後、溶融Znに接触させ
られる。内層と溶融Znの接触は、たとえば、内層を溶
融Znの中を通すことによって行われ、この結果、Zn
を含む内層と純Znは良好に反応し、純Znが残存する
ことのない均質なZn−Cu合金の外層が形成される。
外層が形成された後、伸線加工が施され、所定のサイズ
の放電加工用電極線となる。
【0014】外層は、単一のZn−Cu合金層によって
構成してもよいが、外側ほどCu濃度が減少する複数の
Zn−Cu合金層によって構成してもよい。外層をこの
ような複数のZn−Cu合金層によって構成する場合に
は、被加工物への付着性が低下するので好ましい。
【0015】本発明の電極線においては、内層として黄
銅を用いているので、外層が消耗して内層が露出したと
き、放電特性を低下させて加工速度に悪影響を与えるこ
とがなく、また、露出した内層が被加工物に付着する恐
れがないため、加工面の粗化を招くことがない。
【0016】さらに、黄銅をそのまま被覆することによ
って内層を構成しているので、加熱拡散処理が不要であ
り、従って、効率よく内層を形成することができる。ま
た、Znを主体とするZn−Cu合金の外層が、黄銅の
内層を溶融したZnに接触させることによって形成され
るため、これにも加熱拡散処理が不要であり、全体とし
て低コストの電極線とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明による放電加工用電
極線の実施の形態を説明する。
【実施例1】0.2重量%のSnと0.2重量%のIn
を含み、残部がCuから成る合金より構成された4.1
mm径の心材の上に、35重量%のZnと残部がCuか
ら成る厚さ0.86mmの黄銅条(テープ)を縦添えし
て合わせ目を溶接した後、これを縮径することによって
外径が5.6mmの母材を製作した。
【0018】次に、この母材に熱処理、伸線、熱処理を
施すことによって外径1.2mmの中間材とした後、溶
融したZnメッキ槽を通過させ、さらに、外径0.25
mmまで伸線することによって所定の放電加工用電極線
を得た。
【0019】
【実施例2】0.2重量%のSnと0.2重量%のIn
を含み、残部がCuから成る合金より構成された4.1
mm径の心材の上に、35重量%のZnと残部がCuか
ら成る厚さ0.86mmの黄銅のテープを縦添えして合
わせ目を溶接した後、これを縮径することによって外径
が5.6mmの母材を得た。
【0020】次に、この母材に熱処理、伸線、熱処理を
施すことによって外径2.0mmの中間材とした後、溶
融したZnメッキ槽の中を通過させ、さらに、これを外
径0.25mmまで伸線することにより所定の放電加工
用電極線を得た。
【0021】図1(a)は、実施例1により製造された
放電加工用電極線の断面を示したもので、0.2重量%
ずつのSnとInを含むCu合金の心材1の上に、黄銅
の内層2とZnを主体としたZn−Cu合金の外層3が
順に形成されている。外層3は、外側になるほどCu濃
度が低くなる複数のZn−Cu合金層3a、3b、3c
によって構成されている。
【0022】図1(b)は、電極線の断面の顕微鏡写真
を示したものである。外装3は、34.51重量%のC
uを含んだZn−Cu合金の下層部と、15.32重量
%のCuを含む中間部と、3.38重量%のCuを含む
上層部に大別される。
【0023】図2(a)、(b)は、実施例2により得
られた放電加工用電極線の断面構造を示す。0.2重量
%ずつのSnとInを含有したCu合金から構成される
心材1の上に、34.51重量%のCuを含むZn−C
u合金による外層3が形成されている。
【0024】
【比較例1】40重量%のZnを含む黄銅の単一線から
構成された電極線を準備した。
【比較例2】図2において、43重量%のZnを含み残
部がCuの合金層によって外層3が構成された電極線を
準備した。
【0025】
【比較例3】0.2重量%ずつのSnとInを含有する
Cuが主体のCu合金から構成される心材の上に35重
量%のZnを含んだ黄銅の内層を形成し、さらに、この
上に、純Znの外層を形成した電極線を準備した。
【0026】この電極線における黄銅層は、Cu層の上
にZn層を設けた後、加熱拡散処理を施すことによって
形成したものであり、この方法による場合には、黄銅層
の表面には純Zn層が残存する。
【0027】表1に、以上の実施例および比較例による
放電加工用電極線の特性を示す。表1では、比較例1の
特性を100としたときのこれに対する指数によって特
性を表示した。
【0028】
【表1】
【0029】表1によれば、本実施例による電極線は、
高い加工速度が評価されている比較例2と同レベルの加
工速度を示し、さらに、加工面の粗度においても、優れ
た評価が与えられている比較例3と同じ結果を示してい
る。比較例2と3が偏った特性を示しているのに比べ、
加工速度と加工粗度特性を両立させている本発明の効果
は明白である。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明の放電加工用電極
線によれば、心材の上に黄銅の内層を形成し、これにZ
nを主体としたZn−Cu合金による外層を形成したも
のであるため、加工速度と加工面粗度を両立させた優れ
た放電加工用電極線を提供することができる。
【0031】また、黄銅の内層を黄銅そのものを被覆す
ることによって形成し、さらに、外層を、黄銅の内層を
溶融したZnに接触させることによって形成しているの
で、いずれの層も成分の濃度分布が均一であり、さら
に、いずれの層も加熱拡散処理を必要としないため、低
コストの電極線とすることができる。従来の電極線にお
いて問題とされていた、加熱拡散処理からくる品質的な
不安定さは勿論ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放電加工用電極線の実施の形態を
示す説明図であり、(a)は断面図、(b)は顕微鏡写
真を示す。
【図2】本発明による放電加工用電極線の他の実施の形
態を示す説明図であり、(a)は断面図、(b)は顕微
鏡写真を示す。
【符号の説明】
1 心材 2 内層 3 外層 3a、3b、3c Zn濃度の異なるZn−Cu合
金層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 洋光 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 渡部 雅人 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 佐藤 隆裕 茨城県日立市川尻町4丁目10番1号 日立 電線株式会社豊浦工場内 (72)発明者 沢畠 勝憲 茨城県日立市川尻町4丁目10番1号 日立 電線株式会社豊浦工場内 (72)発明者 河野 秀雄 茨城県日立市川尻町4丁目10番1号 日立 電線株式会社豊浦工場内 Fターム(参考) 3C059 AA01 DB03 DC01 DC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】心材と、前記心材の上に形成され、黄銅を
    原料として構成された内層と、前記内層の上に形成さ
    れ、前記内層を溶融したZnに接触させることによって
    形成されたZnが主体のZn−Cu合金の外層から構成
    されることを特徴とする放電加工用電極線。
  2. 【請求項2】前記心材は、Cu、Cu合金、あるいは鋼
    鉄により構成されることを特徴とする請求項1項記載の
    放電加工用電極線。
  3. 【請求項3】前記内層は、α相の黄銅、あるいはα相と
    β相の混晶組織を有する黄銅により構成されることを特
    徴とする請求項1項記載の放電加工用電極線。
  4. 【請求項4】前記外層は、外側ほどCu濃度が減少する
    複数のZn−Cu合金層によって構成されることを特徴
    とする放電加工用電極線。
JP11027946A 1999-02-04 1999-02-04 放電加工用電極線 Pending JP2000225525A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11027946A JP2000225525A (ja) 1999-02-04 1999-02-04 放電加工用電極線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11027946A JP2000225525A (ja) 1999-02-04 1999-02-04 放電加工用電極線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000225525A true JP2000225525A (ja) 2000-08-15

Family

ID=12235071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11027946A Pending JP2000225525A (ja) 1999-02-04 1999-02-04 放電加工用電極線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000225525A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102528190A (zh) * 2012-02-21 2012-07-04 宁波博威麦特莱科技有限公司 一种高效多层复合电极丝及其制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102528190A (zh) * 2012-02-21 2012-07-04 宁波博威麦特莱科技有限公司 一种高效多层复合电极丝及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4012895B2 (ja) 放電加工用多孔性電極線の構造
JP5025387B2 (ja) 接続部品用導電材料及びその製造方法
KR100868008B1 (ko) 스파크 침식절삭용 와이어전극
JP3470795B2 (ja) 銅被覆アルミニウム線
JP2008269999A (ja) 嵌合型コネクタ用端子及びその製造方法
US4837416A (en) Cut wire for electrical discharge machining
JPH05339664A (ja) ワイヤカット放電加工用電極線
JPS61136733A (ja) ワイヤ放電加工用電極線およびその製造方法
JP2013139640A (ja) 嵌合型コネクタ用端子
JP2713350B2 (ja) ワイヤ放電加工用電極線
JP3087552B2 (ja) 放電加工用電極線
JPH06190635A (ja) ワイヤ放電加工用電極線の製造方法
JP2003291030A (ja) ワイヤ放電加工用電極線
JPS59129624A (ja) ワイヤカツト放電加工用電極線およびその製造法
JPS59134624A (ja) ワイヤカツト放電加工用複合電極線およびその製造法
JP2002137123A (ja) ワイヤ放電加工用電極線
JPH1158072A (ja) 銅ブレージングシートの製造方法
JPS5931857A (ja) ワイヤカツト放電加工用電極線の製造法
JPS6171925A (ja) 放電加工用複合電極線の製造法
JPH1015740A (ja) 放電加工用電極線の製造方法
JP3520767B2 (ja) 放電加工用電極線の製造方法
JP2004082246A (ja) ワイヤ放電加工用電極線
JP2025096889A (ja) 導電部材とその製造方法
JP2832758B2 (ja) 多重巻きパイプ用銅めっき鋼板の製造方法
JPH0435543B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060407

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060502