JP2000225549A - 研磨皿の製造方法 - Google Patents
研磨皿の製造方法Info
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- JP2000225549A JP2000225549A JP11027911A JP2791199A JP2000225549A JP 2000225549 A JP2000225549 A JP 2000225549A JP 11027911 A JP11027911 A JP 11027911A JP 2791199 A JP2791199 A JP 2791199A JP 2000225549 A JP2000225549 A JP 2000225549A
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- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】小サイズの研磨面の形成が可能であり、生産性
が高く、また研磨の際に研磨剤を用いる必要がなく、研
磨作業を軽減することがでる。 【解決手段】本発明は、研磨面4として球面よりなる湾
曲凹面を有する研磨皿を製造する研磨皿の製造方法であ
る。研磨皿を製造するための被加工材1中には、例えば
ダイヤモンド砥粒のような研磨材が含まれている。ま
ず、被加工材1の先端面の研磨面4を形成する部位に下
穴を形成する。この被加工材1を外型7の挿入空間73
に入れ、その下穴に球体6を載置する。次いで、もう1
つの被加工材1を挿入空間73に挿入し、加圧する。こ
れにより、球体6が両被加圧材1の下穴内にもぐりこ
み、球体6の表面形状が転写され、球面よりなる湾曲凹
面の研磨面4が形成される。この研磨面4は、1回の加
圧工程で両被加工材1に対し同時に形成される。
が高く、また研磨の際に研磨剤を用いる必要がなく、研
磨作業を軽減することがでる。 【解決手段】本発明は、研磨面4として球面よりなる湾
曲凹面を有する研磨皿を製造する研磨皿の製造方法であ
る。研磨皿を製造するための被加工材1中には、例えば
ダイヤモンド砥粒のような研磨材が含まれている。ま
ず、被加工材1の先端面の研磨面4を形成する部位に下
穴を形成する。この被加工材1を外型7の挿入空間73
に入れ、その下穴に球体6を載置する。次いで、もう1
つの被加工材1を挿入空間73に挿入し、加圧する。こ
れにより、球体6が両被加圧材1の下穴内にもぐりこ
み、球体6の表面形状が転写され、球面よりなる湾曲凹
面の研磨面4が形成される。この研磨面4は、1回の加
圧工程で両被加工材1に対し同時に形成される。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、成形型等を研磨す
るための研磨皿の製造方法に関するものである。
るための研磨皿の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平9−77520号公報には、例え
ばレンズのような光学素子を製造するための成形型が開
示されている。このような成形型は、成形面として湾曲
凹面または湾曲凸面を有しているが、成形型を製造する
際、この成形面は、研磨皿と呼ばれる工具と研磨剤とを
用いて研磨される。
ばレンズのような光学素子を製造するための成形型が開
示されている。このような成形型は、成形面として湾曲
凹面または湾曲凸面を有しているが、成形型を製造する
際、この成形面は、研磨皿と呼ばれる工具と研磨剤とを
用いて研磨される。
【0003】従来、この研磨皿の研磨面(成形型を研磨
する面)は、NC旋盤等により切削加工を行い、続いて
鏡面研磨加工(仕上げ加工)を施すことにより形成され
ていた。
する面)は、NC旋盤等により切削加工を行い、続いて
鏡面研磨加工(仕上げ加工)を施すことにより形成され
ていた。
【0004】しかしながら、研磨面が球面よりなる湾曲
凹面の場合、その寸法によっては、前記方法では製造が
困難または不可能であった。すなわち、湾曲凹面の曲率
半径が小さい場合(例えば1mm以下)、それに対応す
る工具がなく、従って、手作業で研磨面を形成すること
を余儀なくされていた。
凹面の場合、その寸法によっては、前記方法では製造が
困難または不可能であった。すなわち、湾曲凹面の曲率
半径が小さい場合(例えば1mm以下)、それに対応す
る工具がなく、従って、手作業で研磨面を形成すること
を余儀なくされていた。
【0005】このような手作業による研磨面の形成で
は、製造効率が極めて悪いばかりでなく、研磨面の形状
や表面粗さ等にバラツキがあり、一定品質の研磨皿を量
産することができないという欠点がある。
は、製造効率が極めて悪いばかりでなく、研磨面の形状
や表面粗さ等にバラツキがあり、一定品質の研磨皿を量
産することができないという欠点がある。
【0006】また、研磨皿により成形型の成形面を研磨
する際には、該成形面と研磨皿の研磨面との間に、研磨
剤を介在させて研磨を行うため、研磨剤を供給する作業
等に手間がかかり、また、一定品質の成形面を持つ成形
型を得るために、研磨剤の条件(組成、供給量)を一定
に保持しなければならず、その管理が大変であるという
問題もある。
する際には、該成形面と研磨皿の研磨面との間に、研磨
剤を介在させて研磨を行うため、研磨剤を供給する作業
等に手間がかかり、また、一定品質の成形面を持つ成形
型を得るために、研磨剤の条件(組成、供給量)を一定
に保持しなければならず、その管理が大変であるという
問題もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、小サ
イズの研磨面の形成が可能であり、生産性が高く、ま
た、研磨の際に研磨剤を用いる必要がなく、研磨作業を
軽減することができる研磨皿の製造方法を提供すること
にある。
イズの研磨面の形成が可能であり、生産性が高く、ま
た、研磨の際に研磨剤を用いる必要がなく、研磨作業を
軽減することができる研磨皿の製造方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(11)の本発明により達成される。
(1)〜(11)の本発明により達成される。
【0009】(1) 研磨面として球面よりなる湾曲凹
面を有する研磨皿を製造する研磨皿の製造方法であっ
て、研磨材を含有する被加工材の前記研磨面を形成する
部位に球体を設置し加圧して該球体の表面形状を転写す
ることにより前記研磨面を形成することを特徴とする研
磨皿の製造方法。
面を有する研磨皿を製造する研磨皿の製造方法であっ
て、研磨材を含有する被加工材の前記研磨面を形成する
部位に球体を設置し加圧して該球体の表面形状を転写す
ることにより前記研磨面を形成することを特徴とする研
磨皿の製造方法。
【0010】(2) 研磨面として球面よりなる湾曲凹
面を有する研磨皿を製造する研磨皿の製造方法であっ
て、研磨材を含有し、前記研磨面を形成する部位に下穴
を有する被加工材を用意し、前記被加工材の前記下穴に
球体を設置し加圧して該球体の表面形状を転写すること
により前記研磨面を形成することを特徴とする研磨皿の
製造方法。
面を有する研磨皿を製造する研磨皿の製造方法であっ
て、研磨材を含有し、前記研磨面を形成する部位に下穴
を有する被加工材を用意し、前記被加工材の前記下穴に
球体を設置し加圧して該球体の表面形状を転写すること
により前記研磨面を形成することを特徴とする研磨皿の
製造方法。
【0011】(3) 前記下穴は、被加工材の製造と同
時に形成されたものである上記(2)に記載の研磨皿の
製造方法。
時に形成されたものである上記(2)に記載の研磨皿の
製造方法。
【0012】(4) 前記加圧は、前記被加工材を外型
内に入れた状態で行われる上記(1)ないし(3)のい
ずれかに記載の研磨皿の製造方法。
内に入れた状態で行われる上記(1)ないし(3)のい
ずれかに記載の研磨皿の製造方法。
【0013】(5) 前記球体の半径Rは、0.3〜1
0mmである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載
の研磨皿の製造方法。
0mmである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載
の研磨皿の製造方法。
【0014】(6) 前記被加工材は、研磨材を含有す
る焼結体である上記(1)ないし(5)のいずれかに記
載の研磨皿の製造方法。
る焼結体である上記(1)ないし(5)のいずれかに記
載の研磨皿の製造方法。
【0015】(7) 前記焼結体は、放電プラズマ焼結
により焼結されたものである上記(6)に記載の研磨皿
の製造方法。
により焼結されたものである上記(6)に記載の研磨皿
の製造方法。
【0016】(8) 前記研磨材は、砥粒である上記
(1)ないし(7)のいずれかに記載の研磨皿の製造方
法。
(1)ないし(7)のいずれかに記載の研磨皿の製造方
法。
【0017】(9) 前記研磨材は、ダイヤモンドの粉
体である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の研
磨皿の製造方法。
体である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の研
磨皿の製造方法。
【0018】(10) 前記研磨材の粒度は、0.5〜
10μmである上記(1)ないし(9)のいずれかに記
載の研磨皿の製造方法。
10μmである上記(1)ないし(9)のいずれかに記
載の研磨皿の製造方法。
【0019】(11) 前記研磨面付近における前記研
磨材の集中度が100以上である上記(1)ないし(1
0)のいずれかに記載の研磨皿の製造方法。
磨材の集中度が100以上である上記(1)ないし(1
0)のいずれかに記載の研磨皿の製造方法。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の研磨皿の製造方法
を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明す
る。
を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明す
る。
【0021】図1〜図3は、それぞれ、本発明の研磨皿
の製造方法の第1実施例を示す断面図、図4は、図3に
おける研磨面付近の拡大図である。
の製造方法の第1実施例を示す断面図、図4は、図3に
おける研磨面付近の拡大図である。
【0022】これらの図に示すように、本発明の研磨皿
の製造方法は、例えば内視鏡の先端に設置される微小レ
ンズのような光学素子を製造する成形型を研磨するため
の研磨皿を製造する方法であり、次のような各工程を有
する。
の製造方法は、例えば内視鏡の先端に設置される微小レ
ンズのような光学素子を製造する成形型を研磨するため
の研磨皿を製造する方法であり、次のような各工程を有
する。
【0023】[1A] 図1に示すように、研磨皿とな
る被加工材(母材)1を用意する。この被加工材1は、
例えば円柱状をなし、その先端部2は、テーパ状に縮径
して円錐台形状をなしている。
る被加工材(母材)1を用意する。この被加工材1は、
例えば円柱状をなし、その先端部2は、テーパ状に縮径
して円錐台形状をなしている。
【0024】被加工材1は、好ましくは焼結体、より好
ましくは金属焼結体で構成されており、研磨材を含有し
ている。
ましくは金属焼結体で構成されており、研磨材を含有し
ている。
【0025】被加工材1中に含まれる研磨材の好適なも
のとしては、砥粒や、その他各種粉体(粒体)が挙げら
れるが、そのなかでもダイヤモンド砥粒(天然または人
造のダイヤモンドの粉体)が特に好ましい。
のとしては、砥粒や、その他各種粉体(粒体)が挙げら
れるが、そのなかでもダイヤモンド砥粒(天然または人
造のダイヤモンドの粉体)が特に好ましい。
【0026】このような被加工材1の好適な例として
は、ダイヤモンドペレットが挙げられる。このダイヤモ
ンドペレットは、ダイヤモンド砥粒を特殊配合の金属粉
末(銅系・鉄系)およびレジン等のボンド(結合材)と
混合・圧縮し、熱処理した金属焼結体である。
は、ダイヤモンドペレットが挙げられる。このダイヤモ
ンドペレットは、ダイヤモンド砥粒を特殊配合の金属粉
末(銅系・鉄系)およびレジン等のボンド(結合材)と
混合・圧縮し、熱処理した金属焼結体である。
【0027】なお、研磨材は、通常、被加工材1の全体
に含まれているが、被加工材1の少なくとも研磨面4を
形成する部位に含まれていればよい。
に含まれているが、被加工材1の少なくとも研磨面4を
形成する部位に含まれていればよい。
【0028】研磨材の粒度(平均粒径)は、特に限定さ
れないが、通常、0.5〜10μm程度であるのが好ま
しく、0.5〜3μm程度であるのがより好ましい。こ
の粒度が大き過ぎると、微小レンズ製造用成形型の研磨
には適さず、また、0.5μm未満の粒度では、研磨効
率が悪い。
れないが、通常、0.5〜10μm程度であるのが好ま
しく、0.5〜3μm程度であるのがより好ましい。こ
の粒度が大き過ぎると、微小レンズ製造用成形型の研磨
には適さず、また、0.5μm未満の粒度では、研磨効
率が悪い。
【0029】本発明では、被加工材1の少なくとも研磨
面4を形成する部位に研磨材を含有しているため、製造
された研磨皿を用いて研磨をするに際し、研磨面4とワ
ークとの間に別途研磨剤を供給する必要がなく、よっ
て、研磨加工における作業(労力)を軽減することがで
きると共に、同一の条件で研磨を行うことができること
から、繰り返し複数回の研磨を行うに際し、研磨された
面を均一、均質とすることができる。
面4を形成する部位に研磨材を含有しているため、製造
された研磨皿を用いて研磨をするに際し、研磨面4とワ
ークとの間に別途研磨剤を供給する必要がなく、よっ
て、研磨加工における作業(労力)を軽減することがで
きると共に、同一の条件で研磨を行うことができること
から、繰り返し複数回の研磨を行うに際し、研磨された
面を均一、均質とすることができる。
【0030】なお、被加工材1の製造は、焼結炉を用い
た通常の焼結法により行うことができるが、放電プラズ
マ焼結による焼結法で製造することもできる。
た通常の焼結法により行うことができるが、放電プラズ
マ焼結による焼結法で製造することもできる。
【0031】以下、被加工材1を放電プラズマ焼結によ
り製造した場合の製造方法の一例について説明する。図
5は、放電プラズマ焼結装置の全体構造の概略を示す図
である。
り製造した場合の製造方法の一例について説明する。図
5は、放電プラズマ焼結装置の全体構造の概略を示す図
である。
【0032】1) 例えばカーボン製の導電性を有する
型9と、型9内に挿入可能な上パンチ(押圧子)10お
よび下パンチ(押圧子)11を用意する。型9の内面
や、下パンチ11および上パンチ10の端面(成形材料
と接触する面)には、カーボンペーパ(図示せず)を設
置しておく。
型9と、型9内に挿入可能な上パンチ(押圧子)10お
よび下パンチ(押圧子)11を用意する。型9の内面
や、下パンチ11および上パンチ10の端面(成形材料
と接触する面)には、カーボンペーパ(図示せず)を設
置しておく。
【0033】2) 型9内に、被加工材1を形成するた
めの焼結材料を充填する。この焼結材料としては、前述
したような金属組成の金属粉末と前述した研磨材とを混
合したものが挙げられる。また、焼結材料中には、その
他、例えば有機または無機の結合材、潤滑剤、酸化防止
剤等が含まれていてもよい。
めの焼結材料を充填する。この焼結材料としては、前述
したような金属組成の金属粉末と前述した研磨材とを混
合したものが挙げられる。また、焼結材料中には、その
他、例えば有機または無機の結合材、潤滑剤、酸化防止
剤等が含まれていてもよい。
【0034】焼結材料の形態は、粉末状の他、コンパウ
ンド、ペースト状、スラリー状、ペレット状等、いかな
る形態でもよい。
ンド、ペースト状、スラリー状、ペレット状等、いかな
る形態でもよい。
【0035】金属粉末の粒度(平均粒径)は、特に限定
されないが、型9内への充填性を考慮して、1〜100
0μm程度であるのが好ましく、20〜300μm程度
であるのがより好ましい。
されないが、型9内への充填性を考慮して、1〜100
0μm程度であるのが好ましく、20〜300μm程度
であるのがより好ましい。
【0036】3) 必要に応じ、上パンチ10と下パン
チ11とで、型9内の焼結材料を加圧(圧粉)し、圧縮
する(圧粉体とする)。このような圧粉体とすることに
より、焼結前の崩壊や欠損を有効に防止することができ
る。
チ11とで、型9内の焼結材料を加圧(圧粉)し、圧縮
する(圧粉体とする)。このような圧粉体とすることに
より、焼結前の崩壊や欠損を有効に防止することができ
る。
【0037】4) 放電プラズマ焼結装置を用いて、放
電プラズマ焼結を行う。
電プラズマ焼結を行う。
【0038】放電プラズマ焼結法は、粒子間に直接パル
ス状の電気エネルギーを投入し、火花放電により瞬時に
発生する高温プラズマの高エネルギーを熱拡散・電界拡
散等へ効果的に応用することで、昇温時間および保持時
間を含め例えば3〜30分程度の短時間で焼結を可能と
するものである。
ス状の電気エネルギーを投入し、火花放電により瞬時に
発生する高温プラズマの高エネルギーを熱拡散・電界拡
散等へ効果的に応用することで、昇温時間および保持時
間を含め例えば3〜30分程度の短時間で焼結を可能と
するものである。
【0039】図5に示すように、放電プラズマ焼結装置
8は、真空チャンバー86と、上下一対の加圧ラム8
4、85と、パルス電圧を発生させる焼結用電源82
と、加圧ラム84、85を昇降駆動する油圧式の加圧駆
動機構83と、これらを制御する制御部81とを有して
いる。
8は、真空チャンバー86と、上下一対の加圧ラム8
4、85と、パルス電圧を発生させる焼結用電源82
と、加圧ラム84、85を昇降駆動する油圧式の加圧駆
動機構83と、これらを制御する制御部81とを有して
いる。
【0040】前述した型9、下パンチ11および上パン
チ10は、真空チャンバー86内の加圧ラム84、85
間にセットされる。
チ10は、真空チャンバー86内の加圧ラム84、85
間にセットされる。
【0041】真空チャンバー86内(焼結雰囲気)は、
真空ポンプ87の作動により脱気され、真空状態(減圧
状態)とすることができる。放電プラズマ焼結は、空気
中で行うことも可能であるが、酸素、窒素、水等が金属
粉末と反応し、変質等による悪影響のおそれがあるた
め、予め真空チャンバー86内を減圧状態として焼結を
行うのが好ましい。また、同様の理由から、真空チャン
バー86内に不活性ガスを充填して焼結を行うこともで
きる。
真空ポンプ87の作動により脱気され、真空状態(減圧
状態)とすることができる。放電プラズマ焼結は、空気
中で行うことも可能であるが、酸素、窒素、水等が金属
粉末と反応し、変質等による悪影響のおそれがあるた
め、予め真空チャンバー86内を減圧状態として焼結を
行うのが好ましい。また、同様の理由から、真空チャン
バー86内に不活性ガスを充填して焼結を行うこともで
きる。
【0042】制御部81は、型9に設置された図示しな
い温度センサー(熱電対)により検出される材料温度が
予め設定された昇温曲線に一致するように焼結用電源8
2の出力を制御する。また、制御部81は、加圧駆動機
構83および真空ポンプ87の駆動を制御する。
い温度センサー(熱電対)により検出される材料温度が
予め設定された昇温曲線に一致するように焼結用電源8
2の出力を制御する。また、制御部81は、加圧駆動機
構83および真空ポンプ87の駆動を制御する。
【0043】下パンチ11および上パンチ10は、それ
ぞれ、加圧ラム84および85に固定されており、加圧
ラム84、85内に設けられた給電端子(図示せず)に
より焼結用電源82と電気的に接続されている。
ぞれ、加圧ラム84および85に固定されており、加圧
ラム84、85内に設けられた給電端子(図示せず)に
より焼結用電源82と電気的に接続されている。
【0044】加圧駆動機構83の作動により、加圧ラム
84、85を互いに接近する方向に移動し、これらに固
定された下パンチ11および上パンチ10の間で、型9
内の焼結材料(またはその圧粉体)を加圧(圧縮)す
る。また、この加圧とともに、焼結用電源82を作動し
て、焼結材料にパルス電圧を印加する。これにより、焼
結材料自身から生じるジュール熱によって焼結材料が急
速に加熱され、金属粉末の接点同士が溶融、結合し、焼
結する。
84、85を互いに接近する方向に移動し、これらに固
定された下パンチ11および上パンチ10の間で、型9
内の焼結材料(またはその圧粉体)を加圧(圧縮)す
る。また、この加圧とともに、焼結用電源82を作動し
て、焼結材料にパルス電圧を印加する。これにより、焼
結材料自身から生じるジュール熱によって焼結材料が急
速に加熱され、金属粉末の接点同士が溶融、結合し、焼
結する。
【0045】焼結時に、焼結材料に対し前述したような
加圧を行うことは、焼結材料中の金属粉末を圧密化し、
焼結効率を高めるので好ましい。
加圧を行うことは、焼結材料中の金属粉末を圧密化し、
焼結効率を高めるので好ましい。
【0046】焼結時の加圧の圧力は、100〜2000
kgf/cm2程度が好ましく、200〜1000kgf/cm2程度
がより好ましい。
kgf/cm2程度が好ましく、200〜1000kgf/cm2程度
がより好ましい。
【0047】このような放電プラズマ焼結において、焼
結材料のピーク温度(保持温度または焼結温度)は、焼
結材料の金属組成等にもよるが、前記金属粉末がCu粉
末またはCu合金粉末の場合、例えば300〜1500
℃程度とすることができる。また、この場合、焼結温度
での保持時間は3〜20分程度が好ましい。
結材料のピーク温度(保持温度または焼結温度)は、焼
結材料の金属組成等にもよるが、前記金属粉末がCu粉
末またはCu合金粉末の場合、例えば300〜1500
℃程度とすることができる。また、この場合、焼結温度
での保持時間は3〜20分程度が好ましい。
【0048】ピーク温度(焼結温度)で所定時間保持し
た後は、徐冷する。このようにして得られた焼結体(被
加工材1)は、型9から取り出される。このときの離型
性も良好である。
た後は、徐冷する。このようにして得られた焼結体(被
加工材1)は、型9から取り出される。このときの離型
性も良好である。
【0049】以上説明したように、放電プラズマ焼結に
よれば、短時間でしかも低い温度で焼結を行うことがで
き、得られた焼結体の強度も高い(機械的特性に優れ
る)。特に、低温で焼結が可能であることから、研磨材
としてダイヤモンド砥粒を用いた場合でも、ダイヤモン
ドの炭化を防止することができる。
よれば、短時間でしかも低い温度で焼結を行うことがで
き、得られた焼結体の強度も高い(機械的特性に優れ
る)。特に、低温で焼結が可能であることから、研磨材
としてダイヤモンド砥粒を用いた場合でも、ダイヤモン
ドの炭化を防止することができる。
【0050】放電プラズマ焼結装置の具体例としては、
住友石炭鉱業(株)製SPS−510L放電プラズマ焼
結装置が挙げられる。
住友石炭鉱業(株)製SPS−510L放電プラズマ焼
結装置が挙げられる。
【0051】なお、被加工材1は、焼結体に限らず、例
えば、金属粉末と研磨材とを結合剤(例えば、樹脂結合
材)により結合してなるブロック体等であってもよい。
えば、金属粉末と研磨材とを結合剤(例えば、樹脂結合
材)により結合してなるブロック体等であってもよい。
【0052】[2A] 以上のような被加工材1の先端
には、研磨面4が形成される。この研磨面4は、球面よ
りなる湾曲凹面で構成される。
には、研磨面4が形成される。この研磨面4は、球面よ
りなる湾曲凹面で構成される。
【0053】図1に示すように、被加工材1に対して
は、研磨面4の形成に先立ち、研磨面4を形成する部
位、すなわち被加工材1の先端面の中央に、下穴3を形
成する。
は、研磨面4の形成に先立ち、研磨面4を形成する部
位、すなわち被加工材1の先端面の中央に、下穴3を形
成する。
【0054】この下穴3の形成は、例えば放電加工によ
り行うことができる。図1に示すように、下穴3を形成
する部位に、放電加工用の電極5を設置し、この電極5
に通電して放電加工を行い、下穴3を形成する。
り行うことができる。図1に示すように、下穴3を形成
する部位に、放電加工用の電極5を設置し、この電極5
に通電して放電加工を行い、下穴3を形成する。
【0055】形成する下穴3の内径および深さは、それ
ぞれ、最終的に形成する研磨面4の内径および深さより
小さいものが好ましい。下穴3の開口部半径および深さ
の具体例としては、それぞれ、0.1〜3mm程度が挙
げられる。
ぞれ、最終的に形成する研磨面4の内径および深さより
小さいものが好ましい。下穴3の開口部半径および深さ
の具体例としては、それぞれ、0.1〜3mm程度が挙
げられる。
【0056】下穴3を前述の放電加工で形成する場合、
下穴3の形状、寸法(内径および深さ)は、印加電圧、
印加時間等の条件の設定により適宜調整することができ
る。
下穴3の形状、寸法(内径および深さ)は、印加電圧、
印加時間等の条件の設定により適宜調整することができ
る。
【0057】このような下穴3は、下穴3の規模等によ
って次のような機能を発揮する。
って次のような機能を発揮する。
【0058】すなわち、下穴3の規模(大きさ)が形成
する研磨面4に対し比較的小さい場合には、下穴3は、
主に、研磨面4を形成する位置を特定する機能、または
後述する球体6を設置する際の球体6の位置決め機能を
発揮する。
する研磨面4に対し比較的小さい場合には、下穴3は、
主に、研磨面4を形成する位置を特定する機能、または
後述する球体6を設置する際の球体6の位置決め機能を
発揮する。
【0059】また、下穴3の規模(大きさ)が比較的大
きい場合には、下穴3は、上記機能に加え、後述する球
体6の圧接による研磨面4の形成時に、より低い加圧力
で適正な研磨面4を形成することができる。
きい場合には、下穴3は、上記機能に加え、後述する球
体6の圧接による研磨面4の形成時に、より低い加圧力
で適正な研磨面4を形成することができる。
【0060】なお、このような下穴3は、被加工材1の
製造と同時に形成されてもよく、特に、前述した焼結工
程において焼結体と同時に形成されてもよい。例えば、
上パンチ10または下パンチ11の端面(加圧面)に、
下穴の形状に対応した突起を設けておくことにより、焼
結体(被加工材1)に下穴3を形成することができる。
このように、被加工材1の製造に、焼結法、特に放電プ
ラズマ焼結を採用すると、容易に、下穴3を焼結と同時
に形成することができ、製造工程の増加を伴わずに下穴
3を形成することができるという利点がある。さらに
は、下穴3の形状や寸法も自由に設定することができ、
その寸法精度も高いという利点がある。
製造と同時に形成されてもよく、特に、前述した焼結工
程において焼結体と同時に形成されてもよい。例えば、
上パンチ10または下パンチ11の端面(加圧面)に、
下穴の形状に対応した突起を設けておくことにより、焼
結体(被加工材1)に下穴3を形成することができる。
このように、被加工材1の製造に、焼結法、特に放電プ
ラズマ焼結を採用すると、容易に、下穴3を焼結と同時
に形成することができ、製造工程の増加を伴わずに下穴
3を形成することができるという利点がある。さらに
は、下穴3の形状や寸法も自由に設定することができ、
その寸法精度も高いという利点がある。
【0061】[3A] 次に、図2に示すように、被加
工材1を挿入する外型7を用意する。外型7は、下型7
1と、上型72とで構成され、内部には、一対の被加工
材1を挿入可能な挿入空間73が形成されている。この
挿入空間73は、下型71側が閉じており(底部を有
し)、上型72側が開放している。
工材1を挿入する外型7を用意する。外型7は、下型7
1と、上型72とで構成され、内部には、一対の被加工
材1を挿入可能な挿入空間73が形成されている。この
挿入空間73は、下型71側が閉じており(底部を有
し)、上型72側が開放している。
【0062】なお、下型71と上型72とは分離可能と
なっており、被加工材1の挿入、取り出しを容易に行う
ことができる。
なっており、被加工材1の挿入、取り出しを容易に行う
ことができる。
【0063】外型7の挿入空間73の下型71側に、被
加工材1を挿入し、該被加工材1の下穴3に球体6を載
置(設置)し、挿入空間73の上型72側にもう1つの
被加工材1を挿入する。このとき、両被加工材1の先端
同士(下穴3同士)が対向するように被加工材1を挿入
する(図2参照)。
加工材1を挿入し、該被加工材1の下穴3に球体6を載
置(設置)し、挿入空間73の上型72側にもう1つの
被加工材1を挿入する。このとき、両被加工材1の先端
同士(下穴3同士)が対向するように被加工材1を挿入
する(図2参照)。
【0064】球体6としては、その硬度が被加工材1の
硬度より高いものであれば、いかなるものでもよく、例
えば、ベアリング鋼等の各種鋼材、超硬合金、チタンま
たはチタン系合金等の各種金属材料、アルミナ、シリ
カ、チタニア、窒化アルミ、窒化チタン等の各種酸化物
系または窒化物系セラミックス、各種ガラス等が挙げら
れる。
硬度より高いものであれば、いかなるものでもよく、例
えば、ベアリング鋼等の各種鋼材、超硬合金、チタンま
たはチタン系合金等の各種金属材料、アルミナ、シリ
カ、チタニア、窒化アルミ、窒化チタン等の各種酸化物
系または窒化物系セラミックス、各種ガラス等が挙げら
れる。
【0065】また、用いる球体6の半径Rは、形成目的
である研磨面4の曲率半径に依存し、特に、比較的小サ
イズの研磨面4を形成する場合、0.3〜10mm程度
とするのが好ましく、0.3〜2.5mm程度とするの
がより好ましい。
である研磨面4の曲率半径に依存し、特に、比較的小サ
イズの研磨面4を形成する場合、0.3〜10mm程度
とするのが好ましく、0.3〜2.5mm程度とするの
がより好ましい。
【0066】[4A] 次に、図7に示すように、上型
72側の被加工材1の後端を図中矢印方向に押圧し、両
被加工材1の先端同士を接近させ、さらに所定の圧力で
加圧する。これにより、球体6が両被加圧材1の下穴3
内にもぐりこみ、球体6の表面形状が転写され、球面よ
りなる湾曲凹面の研磨面4が形成される。
72側の被加工材1の後端を図中矢印方向に押圧し、両
被加工材1の先端同士を接近させ、さらに所定の圧力で
加圧する。これにより、球体6が両被加圧材1の下穴3
内にもぐりこみ、球体6の表面形状が転写され、球面よ
りなる湾曲凹面の研磨面4が形成される。
【0067】このとき、被加工材1に加えられる圧力
は、特に限定されないが、2〜100kgf/mm2程度であ
るのが好ましい。この圧力の設定により、球体6が下穴
3内にもぐりこむ程度、すなわち研磨面4の大きさ(最
大直径、深さ)が調整される。
は、特に限定されないが、2〜100kgf/mm2程度であ
るのが好ましい。この圧力の設定により、球体6が下穴
3内にもぐりこむ程度、すなわち研磨面4の大きさ(最
大直径、深さ)が調整される。
【0068】このような加圧工程において、球体6が下
穴3内にもぐりこむ程度は、形成する研磨面4の形状や
寸法等にもよるが、次に述べるような条件であるのが好
ましい。
穴3内にもぐりこむ程度は、形成する研磨面4の形状や
寸法等にもよるが、次に述べるような条件であるのが好
ましい。
【0069】すなわち、図4に示すように、球体の半径
R、加圧により被加工材1の先端同士が最接近したとき
のそれらの間隙距離をGとしたとき、0.01R≦G<
2Rなる関係を満足するのが好ましく、0.05R≦G
≦1.8Rなる関係を満足するのがより好ましく、0.
1R≦G≦1.5Rなる関係を満足するのがさらに好ま
しい。このような条件を満足することにより、球体6を
過不足なくもぐりこませることができ、目的とする研磨
面4を確実に形成することができる。
R、加圧により被加工材1の先端同士が最接近したとき
のそれらの間隙距離をGとしたとき、0.01R≦G<
2Rなる関係を満足するのが好ましく、0.05R≦G
≦1.8Rなる関係を満足するのがより好ましく、0.
1R≦G≦1.5Rなる関係を満足するのがさらに好ま
しい。このような条件を満足することにより、球体6を
過不足なくもぐりこませることができ、目的とする研磨
面4を確実に形成することができる。
【0070】なお、両被加工材1に対し球体6がそれぞ
れもぐりこむ程度、すなわち形成される両研磨面4の大
きさ(最大直径、深さ)は、ほぼ等しいものとなる。た
だし、両被加工材1に対し形成される研磨面4の大きさ
は、異なっていてもよい。例えば、両被加工材1の材質
(硬度)を異なるものとすることにより、硬度のより低
い被加工材1の方への球体6のもぐりこみが大きくな
り、他方の被加工材1に比べてより大きい(最大直径お
よび深さが大)研磨面4を形成することができる。
れもぐりこむ程度、すなわち形成される両研磨面4の大
きさ(最大直径、深さ)は、ほぼ等しいものとなる。た
だし、両被加工材1に対し形成される研磨面4の大きさ
は、異なっていてもよい。例えば、両被加工材1の材質
(硬度)を異なるものとすることにより、硬度のより低
い被加工材1の方への球体6のもぐりこみが大きくな
り、他方の被加工材1に比べてより大きい(最大直径お
よび深さが大)研磨面4を形成することができる。
【0071】また、球体6のもぐりこみ量を調整するた
めに、被加工材1の先端同士の間隙にスペーサー(図示
せず)を挿入して加圧を行ってもよい。
めに、被加工材1の先端同士の間隙にスペーサー(図示
せず)を挿入して加圧を行ってもよい。
【0072】図6および図7は、それぞれ、本発明の研
磨皿の製造方法の第2実施例を示す断面図である。これ
らの図に示す本発明の研磨皿の製造方法は、例えば内視
鏡の先端に設置される微小レンズのような光学素子を製
造する成形型を研磨するための研磨皿を製造する方法で
あり、次のような各工程を有する。
磨皿の製造方法の第2実施例を示す断面図である。これ
らの図に示す本発明の研磨皿の製造方法は、例えば内視
鏡の先端に設置される微小レンズのような光学素子を製
造する成形型を研磨するための研磨皿を製造する方法で
あり、次のような各工程を有する。
【0073】[1B] 研磨皿となる被加工材(母材)
12を用意する。この被加工材1は、例えばブロック状
をなしている(図6参照)。被加工材12は、好ましく
は焼結体、より好ましくは金属焼結体で構成されてお
り、研磨材を含有している。被加工材12の構成、組
成、製造方法等は、前述した被加工材1と同様である。
12を用意する。この被加工材1は、例えばブロック状
をなしている(図6参照)。被加工材12は、好ましく
は焼結体、より好ましくは金属焼結体で構成されてお
り、研磨材を含有している。被加工材12の構成、組
成、製造方法等は、前述した被加工材1と同様である。
【0074】[2B] 次に、図6に示すように、被加
工材12の位置決めを行う位置決め具(外型)14を用
意する。この位置決め具14の下部内側にて、被加工材
12を位置決めし、固定する。
工材12の位置決めを行う位置決め具(外型)14を用
意する。この位置決め具14の下部内側にて、被加工材
12を位置決めし、固定する。
【0075】また、位置決め具14の内部には、その上
方より、押し棒(内型)15が挿入される。この押し棒
15の下端部には、前記と同様の球体6が固定されてい
る。押し棒15に対する球体6の固定位置は、位置決め
具14にて位置決め、固定された被加工材12の研磨面
13を形成すべき位置に対応した位置とされる。
方より、押し棒(内型)15が挿入される。この押し棒
15の下端部には、前記と同様の球体6が固定されてい
る。押し棒15に対する球体6の固定位置は、位置決め
具14にて位置決め、固定された被加工材12の研磨面
13を形成すべき位置に対応した位置とされる。
【0076】このように、押し棒15は、球体6の位置
決め、すなわち、研磨面13の形成位置の位置決めを行
う役割を有している。
決め、すなわち、研磨面13の形成位置の位置決めを行
う役割を有している。
【0077】なお、図示の被加工材12は、下穴が形成
されていないが、被加工材12として、前記と同様の下
穴3が形成されたものを用いてもよく、あるいは、研磨
面13の形成に先立ち、下穴3を放電加工等の方法によ
り形成してもよい。
されていないが、被加工材12として、前記と同様の下
穴3が形成されたものを用いてもよく、あるいは、研磨
面13の形成に先立ち、下穴3を放電加工等の方法によ
り形成してもよい。
【0078】[3B] 次に、図7に示すように、押し
棒15の上端を図7中矢印方向に押圧し、球体6を被加
工材12の表面に接触させ、さらに所定の圧力で加圧す
る。これにより、球体6が被加圧材12にもぐりこみ、
球体6の表面形状が被加圧材12に転写され、球面より
なる湾曲凹面の研磨面13が形成される。被加工材12
に対する球体6の位置が予め位置決めされているため、
研磨面13は、被加工材12の所望の位置に形成され
る。
棒15の上端を図7中矢印方向に押圧し、球体6を被加
工材12の表面に接触させ、さらに所定の圧力で加圧す
る。これにより、球体6が被加圧材12にもぐりこみ、
球体6の表面形状が被加圧材12に転写され、球面より
なる湾曲凹面の研磨面13が形成される。被加工材12
に対する球体6の位置が予め位置決めされているため、
研磨面13は、被加工材12の所望の位置に形成され
る。
【0079】このとき、被加工材1に加えられる圧力
は、特に限定されないが、2〜100kgf/mm2程度であ
るのが好ましい。この圧力の設定により、球体6が被加
工材12内にもぐりこむ程度、すなわち研磨面13の大
きさ(最大直径、深さ)が調整される。
は、特に限定されないが、2〜100kgf/mm2程度であ
るのが好ましい。この圧力の設定により、球体6が被加
工材12内にもぐりこむ程度、すなわち研磨面13の大
きさ(最大直径、深さ)が調整される。
【0080】なお、球体6のもぐりこみ量を調整するた
めに、被加工材12と押し棒15の下端との間にスペー
サー(図示せず)を挿入して加圧を行ってもよい。
めに、被加工材12と押し棒15の下端との間にスペー
サー(図示せず)を挿入して加圧を行ってもよい。
【0081】以上のような第1、第2実施例に代表され
る本発明の製造方法によれば、用いる球体6の寸法や材
質を選択するだけで、所望の研磨面4を形成することが
でき、特に、比較的小サイズの研磨面4でも容易かつ確
実にこれを形成することができる。
る本発明の製造方法によれば、用いる球体6の寸法や材
質を選択するだけで、所望の研磨面4を形成することが
でき、特に、比較的小サイズの研磨面4でも容易かつ確
実にこれを形成することができる。
【0082】また、球体6の表面形状(球面)が転写さ
れて研磨面4、13が形成されるので、研磨面4、13
の形状や表面性状(特に表面粗さ)が適性となり、複数
回製造を繰り返した場合でも、研磨面4、13の形状が
常に一定となる。すなわち、再現性に優れ、量産した場
合に、研磨面の形状や表面性状等のバラツキが防止され
る。
れて研磨面4、13が形成されるので、研磨面4、13
の形状や表面性状(特に表面粗さ)が適性となり、複数
回製造を繰り返した場合でも、研磨面4、13の形状が
常に一定となる。すなわち、再現性に優れ、量産した場
合に、研磨面の形状や表面性状等のバラツキが防止され
る。
【0083】また、第1実施例の場合、1回の加圧工程
で、2つの被加工材1に対し同時に研磨面4を形成する
ことができるので、製造効率が高く、量産に適する。
で、2つの被加工材1に対し同時に研磨面4を形成する
ことができるので、製造効率が高く、量産に適する。
【0084】以上のようにして製造された研磨皿の研磨
面4、13付近における研磨材(砥粒)の集中度(コン
セントレーション)は、100以上であるのが好まし
く、110〜150程度であるのがより好ましい。この
ような高い集中度とすることにより、より微細で精密な
研磨加工が可能となり、また、研磨皿の耐久性も向上す
る。
面4、13付近における研磨材(砥粒)の集中度(コン
セントレーション)は、100以上であるのが好まし
く、110〜150程度であるのがより好ましい。この
ような高い集中度とすることにより、より微細で精密な
研磨加工が可能となり、また、研磨皿の耐久性も向上す
る。
【0085】ここで集中度の定義について説明する。
【0086】集中度は、砥粒率を示す数値で、被加工材
1の体積1cm3あたり4.4カラット(0.88g)
のダイヤモンド砥粒が分散しているときを、集中度10
0とする。例えば、集中度150とは、砥粒の含有度が
1320mg/cm3=6.6ct/cm3である。集中度は、研磨
皿の寿命、研磨効率等の性能に大きく影響を及ぼす。集
中度が増せば、研磨面の摩耗は減る。しかし、集中度が
大きくなりすぎると、研磨材(砥粒)の脱落や、研磨効
率の低下を生じ易くなる。
1の体積1cm3あたり4.4カラット(0.88g)
のダイヤモンド砥粒が分散しているときを、集中度10
0とする。例えば、集中度150とは、砥粒の含有度が
1320mg/cm3=6.6ct/cm3である。集中度は、研磨
皿の寿命、研磨効率等の性能に大きく影響を及ぼす。集
中度が増せば、研磨面の摩耗は減る。しかし、集中度が
大きくなりすぎると、研磨材(砥粒)の脱落や、研磨効
率の低下を生じ易くなる。
【0087】なお、以上のような研磨皿の製造方法は、
研磨皿の用途、種類等を問わず適用することができ、例
えば、粗研磨用、仕上げ研磨用のいずれの研磨皿の製造
にも適用することができ、研磨の対象物(成形型)の種
類、組成、特性等も特に限定されない。
研磨皿の用途、種類等を問わず適用することができ、例
えば、粗研磨用、仕上げ研磨用のいずれの研磨皿の製造
にも適用することができ、研磨の対象物(成形型)の種
類、組成、特性等も特に限定されない。
【0088】以上、本発明の研磨皿の製造方法を図示の
各実施例(実施形態)について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではない。例えば、被加工材1と球
体6との硬度差が比較的大きい場合、形成する研磨面4
の曲率半径が比較的大きい場合、球体6の位置決めを他
の方法(例えば、スペーサ等の冶具の使用)により行う
ことができる場合、被加工材1の特性上等から下穴3を
形成しにくい場合等には、第2実施例のように、被加工
材1に下穴3を形成する工程を省略し、加圧による球体
6のもぐりこみのみにより研磨面4を形成してもよい。
また、球体6の位置決めのためにのみ下穴を形成しても
よい。
各実施例(実施形態)について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではない。例えば、被加工材1と球
体6との硬度差が比較的大きい場合、形成する研磨面4
の曲率半径が比較的大きい場合、球体6の位置決めを他
の方法(例えば、スペーサ等の冶具の使用)により行う
ことができる場合、被加工材1の特性上等から下穴3を
形成しにくい場合等には、第2実施例のように、被加工
材1に下穴3を形成する工程を省略し、加圧による球体
6のもぐりこみのみにより研磨面4を形成してもよい。
また、球体6の位置決めのためにのみ下穴を形成しても
よい。
【0089】また、第1実施例では、一対の被加工材に
対し同時に研磨面4を形成する方法について説明した
が、第2実施例のように、被加工材の1個づつに対し、
研磨面の形成を行ってもよい。
対し同時に研磨面4を形成する方法について説明した
が、第2実施例のように、被加工材の1個づつに対し、
研磨面の形成を行ってもよい。
【0090】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の研磨皿の製
造方法によれば、研磨面の大きさにかかわらず、特に小
サイズの研磨面であっても、容易かつ確実に形成するこ
とができる。
造方法によれば、研磨面の大きさにかかわらず、特に小
サイズの研磨面であっても、容易かつ確実に形成するこ
とができる。
【0091】また、従来の手作業による研磨面の形成に
比べ、製造効率が極めて高く、短時間で製造することが
できる。しかも、研磨面の形状や表面性状(表面粗さ)
等にバラツキがなく、一定品質の研磨皿を量産すること
ができる。
比べ、製造効率が極めて高く、短時間で製造することが
できる。しかも、研磨面の形状や表面性状(表面粗さ)
等にバラツキがなく、一定品質の研磨皿を量産すること
ができる。
【0092】また、球体の直径、球体の硬度、加圧力等
を選択することにより、研磨面の大きさ等を任意に設定
することができ、汎用性にも富む。
を選択することにより、研磨面の大きさ等を任意に設定
することができ、汎用性にも富む。
【0093】そして、得られた研磨皿の研磨面およびそ
の近傍には、研磨材(砥粒)が含まれているため、研磨
皿を用いてワークを研磨をする際に、別途研磨剤を供給
する必要がなく、よって、研磨加工における作業(労
力)を軽減することができると共に、同一の条件で研磨
を行うことができることから、繰り返し複数回の研磨を
行うに際し、研磨された面を均一、均質とすることがで
きる。
の近傍には、研磨材(砥粒)が含まれているため、研磨
皿を用いてワークを研磨をする際に、別途研磨剤を供給
する必要がなく、よって、研磨加工における作業(労
力)を軽減することができると共に、同一の条件で研磨
を行うことができることから、繰り返し複数回の研磨を
行うに際し、研磨された面を均一、均質とすることがで
きる。
【図1】本発明の研磨皿の製造方法の第1実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の研磨皿の製造方法の第1実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明の研磨皿の製造方法の第1実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】図3における研磨面付近の拡大図である。
【図5】放電プラズマ焼結装置の全体構造を示す概略図
である。
である。
【図6】本発明の研磨皿の製造方法の第2実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図7】本発明の研磨皿の製造方法の第2実施例を示す
断面図である。
断面図である。
1 被加工材 2 先端部 3 下穴 4 研磨面 5 電極 6 球体 7 外型 71 下型 72 上型 73 挿入空間 8 放電プラズマ焼結装置 81 制御部 82 焼結用電源 83 加圧駆動機構 84 加圧ラム 85 加圧ラム 86 真空チャンバー 87 真空ポンプ 9 型 10 上パンチ 11 下パンチ 12 被加工材 13 研磨面 14 位置決め具 15 押し棒
Claims (11)
- 【請求項1】 研磨面として球面よりなる湾曲凹面を有
する研磨皿を製造する研磨皿の製造方法であって、 研磨材を含有する被加工材の前記研磨面を形成する部位
に球体を設置し加圧して該球体の表面形状を転写するこ
とにより前記研磨面を形成することを特徴とする研磨皿
の製造方法。 - 【請求項2】 研磨面として球面よりなる湾曲凹面を有
する研磨皿を製造する研磨皿の製造方法であって、 研磨材を含有し、前記研磨面を形成する部位に下穴を有
する被加工材を用意し、 前記被加工材の前記下穴に球体を設置し加圧して該球体
の表面形状を転写することにより前記研磨面を形成する
ことを特徴とする研磨皿の製造方法。 - 【請求項3】 前記下穴は、被加工材の製造と同時に形
成されたものである請求項2に記載の研磨皿の製造方
法。 - 【請求項4】 前記加圧は、前記被加工材を外型内に入
れた状態で行われる請求項1ないし3のいずれかに記載
の研磨皿の製造方法。 - 【請求項5】 前記球体の半径Rは、0.3〜10mm
である請求項1ないし4のいずれかに記載の研磨皿の製
造方法。 - 【請求項6】 前記被加工材は、研磨材を含有する焼結
体である請求項1ないし5のいずれかに記載の研磨皿の
製造方法。 - 【請求項7】 前記焼結体は、放電プラズマ焼結により
焼結されたものである請求項6に記載の研磨皿の製造方
法。 - 【請求項8】 前記研磨材は、砥粒である請求項1ない
し7のいずれかに記載の研磨皿の製造方法。 - 【請求項9】 前記研磨材は、ダイヤモンドの粉体であ
る請求項1ないし8のいずれかに記載の研磨皿の製造方
法。 - 【請求項10】 前記研磨材の粒度は、0.5〜10μ
mである請求項1ないし9のいずれかに記載の研磨皿の
製造方法。 - 【請求項11】 前記研磨面付近における前記研磨材の
集中度が100以上である請求項1ないし10のいずれ
かに記載の研磨皿の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11027911A JP2000225549A (ja) | 1999-02-04 | 1999-02-04 | 研磨皿の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11027911A JP2000225549A (ja) | 1999-02-04 | 1999-02-04 | 研磨皿の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000225549A true JP2000225549A (ja) | 2000-08-15 |
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ID=12234076
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11027911A Withdrawn JP2000225549A (ja) | 1999-02-04 | 1999-02-04 | 研磨皿の製造方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000225549A (ja) |
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1999
- 1999-02-04 JP JP11027911A patent/JP2000225549A/ja not_active Withdrawn
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