JP2000226781A - インクジェット記録用布帛およびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録用布帛およびインクジェット記録方法

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JP2000226781A
JP2000226781A JP11030687A JP3068799A JP2000226781A JP 2000226781 A JP2000226781 A JP 2000226781A JP 11030687 A JP11030687 A JP 11030687A JP 3068799 A JP3068799 A JP 3068799A JP 2000226781 A JP2000226781 A JP 2000226781A
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Toshitake Nakamura
俊岳 中村
Naohiro Obayashi
直博 大林
Ayumi Yamazaki
あゆみ 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顔料インクを使ったインクジェット染色技術
において、耐水性や鮮明性に優れたインクジェット記録
用布帛を提供することである。 【解決手段】 カチオン系樹脂を含むインク受容層を表
面に有するインクジェット記録用布帛において、該カチ
オン系樹脂の分子量が1000〜10000、および電
気伝導度が1%水溶液の状態で0.5mS/cm〜1
0.0mS/cmであることを特徴とするインクジェッ
ト記録用布帛。 【効果】 本発明で得られた記録用布帛は耐水性、に優
れ、布帛にインクを印捺した際に、顔料が水とともにブ
リードするのを防ぐ効果を有するため、鮮明で高濃度の
ものを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に顔料インクを
インクジェット方式で記録するための布帛およびその記
録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から布帛に対して色材を用いてイン
クジェット方式で記録する技術が開発されてきている。
一般に色材として使用されるものに、染料や顔料が含ま
れるが、これら色材を使ってのインクジェット記録方法
(すなわちインクジェット染色方法)については、製品
としての布帛の品位を向上するための種々の改良が行わ
れている。本来、染料や顔料を使ってインクジェット染
色を行うと、布帛面に「ニジミ」現象が生じ、このニジ
ミが製品として品質を低下させる大きな要因であった。
【0003】そのため、「ニジミ」現象を解決するため
の多くの改良が行われおり、現在では、布帛をインクジ
ェット染色する前に、その布帛面をインク保持剤、すな
わちインク受容剤で処理加工しておく方法が主流となっ
ている。例えば、布帛をインク受容剤で処理加工してお
く方法として、特公平2−50234号や特公昭62−
45359号には、インクジェット染色するに際して予
め繊維構造物にインク受容剤であるカチオン性物質で処
理する染色方法が開示されている。
【0004】また、特開平7−119047号にはイン
ク受容剤である水溶性金属塩またはカチオン系化合物、
非イオン性水溶性高分子、および非イオン又は両性界面
活性剤を含有する処理液を付与するニジミ抑制効果に優
れたインクジェット染色方法が開示されている。ところ
が、上記のようなインク受容剤からなる処理液を使った
インクジェット染色の場合、カチオン系化合物の種類に
よって耐水性にバラツキがあり問題となっている。ま
た、染料インクを使った場合、堅牢度向上のため洗浄工
程が必ず必要となり、工程数が増加することや廃液処理
が不可欠である等の問題が生じている。
【0005】一方、顔料インクを使った場合は、記録に
必要な顔料がバインダにより固定されるため、このよう
な洗浄工程を必要としない。そのため、顔料インクによ
るインクジェット染色も近年注力されるようになってき
た。しかし、一般に染料インクに比べ顔料インクは、鮮
明性などに劣るものの、耐水性に優れるため、例えば、
屋外で掲示される広告布帛、具体的には、懸垂幕、横断
幕、あるいは布看板などの広告用シートとして利用に適
している。
【0006】そのためより強い耐水性や鮮明性が望まれ
ているが、カチオン性樹脂からなる処理液を施した場
合、確かにニジミについては一応の効果が見られるが、
耐水性に関しては一概に効果有りとは言い難く、問題と
なっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
技術的背景のもので、それらの問題点を解決するべくな
されたものである。すなわち、本発明の目的は、顔料イ
ンクを使ったインクジェット染色技術において、耐水性
や鮮明性に優れたインクジェット記録用布帛およびその
インクジェット記録方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明者等
は、このような課題を解決するため、当初、カチオン性
樹脂の一般的な指標として用いられているカチオン化度
に着目した。しかし、カチオン化度の測定は作業が煩雑
で手間が掛かり、結果を得るまでに長時間を要するた
め、その代用値として電気伝導度を測定したところ、分
子量をコントロールさえすれば耐水性や鮮明性とカチオ
ン性樹脂との間に顕著な有意差があることを見出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至ったのである。
【0009】即ち、本発明は、(1)、カチオン系樹脂
を含むインク受容層を表面に有するインクジェット記録
用布帛において、該カチオン系樹脂の分子量が1000
〜10000、および電気伝導度が1%水溶液の状態で
0.5mS/cm〜10.0mS/cmであるインクジ
ェット記録用布帛に存する。
【0010】そして、(2)、インク受容層が2価〜3
価の金属イオンを含む上記(1)のインクジェット記録
用布帛に存する。
【0011】そしてまた、(3)、布帛を顔料インクを
用いてインクジェット記録する方法において、分子量が
1000〜10000であり、電気伝導度が1%水溶液
の状態で0.5mS/cm〜10.0mS/cmである
カチオン系樹脂を含む処理液を布帛に付与した後、該布
帛に顔料インクを印写するインクジェット記録方法に存
する。
【0012】そしてまた、(4)、布帛を顔料インクを
用いてインクジェット記録する方法において、分子量が
1000〜10000であり、電気伝導度が1%水溶液
の状態で0.5mS/cm〜10.0mS/cmである
カチオン系樹脂と、2価〜3価の金属イオンを含む処理
液を布帛に付与した後、該布帛に顔料インクを印写する
インクジェット記録方法に存する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、色材として顔料を使用
しインクジェット方式により印捺する際に使用される耐
水性や鮮明性に優れた記録材およびその記録方法であ
る。本発明では耐水性や鮮明性を向上させるために特定
の数値範囲の電気伝導度および分子量を有するカチオン
系樹脂を含む処理液(インク受容材)を布帛の表面に前
処理加工している。このように処理液で前処理加工され
た布帛の表面にはインク受容層が形成される。そして、
その前処理加工によりインク受容層が形成された後、該
布帛に顔料インクをインクジェット記録するものであ
る。
【0014】すなわち、前処理加工される処理液に含ま
れるカチオン系樹脂の電気伝導度を、1%水溶液の状態
で0.5mS/cm〜10.0mS/cmの範囲のもの
としている。一般に、インクジェット方式で使用する顔
料インクは、該顔料の分散効果を上げるためにイオン性
のある高分子を配合し電気的な反発力によりその分散効
果を高めており、顔料インク中のこの高分子とイオン性
の異なる樹脂材を付与した布帛を用いることにより、画
像を形成する部分のインク分子と樹脂分子との結合力を
高めている。
【0015】本発明は電気伝導度がこの結合力に影響を
与える点を利用したものである。ここで電気伝導度が
0.5mS/cmより少ない場合は、顔料と結合できる
布帛上のイオン性成分が不足するため布帛上の未固着顔
料が増え耐水性がダウンする。また、顔料の凝集が小さ
く止まり鮮明度や濃度が上がらなくなる。電気伝導度が
10.0mS/cmより大きい場合は、顔料分子と樹脂
の結合力はアップし濃度は高くなるが、布帛表面上に未
反応の樹脂が残留し結果的に耐水性がダウンする。更に
色相に悪影響を与える。
【0016】ここで、カチオン系樹脂の分子量は、10
00〜10000の範囲が採用される。このカチオン系
樹脂の分子量は、布帛に対してその樹脂を均一に付与し
ようとすると、実質的に、上記の範囲にする必要があ
り、付与する際に、その樹脂を1種類または2種類以上
使用しても差し支えない。本発明の記録用布帛に用いら
れるカチオン系樹脂としては、アクリルアミド、ビニル
アミン、アリルアミン、エチレンイミン、ジシアンジア
ミド等のポリマーおよびオリゴマー等の物質が挙げられ
る。
【0017】なお、電気伝導度の測定については、次の
方法に従って行なわれる。即ち、純水にカチオン系樹脂
を溶解させて1%の水溶液を作成した後、この水溶液を
電導度計CM−20S(東亜電波工業株式会社製)を用
いて測定する。カチオン系樹脂からなる処理液には、微
分散を維持させながら顔料を凝集させるために、2価以
上の金属が混入されていると、尚一層の効果が見られて
好ましい。
【0018】2価の金属としてはCu、Zn、Ca、S
n、Ba等が、3価の金属としてはAl、Fe等が挙げ
られる。これらの金属イオンは、さらに光の屈折率を下
げ鮮明性を向上させる効果も有している。その他、上記
の2価以上の金属と同様の効果を得るために、アルミナ
水和物、コロイダルシリカ、金属酸化物等の無機物、水
不溶性コラーゲン微粒子、オイル乳化物、ポリスルホン
酸エーテル、ワックス乳化物、多価アルコール脂肪族エ
ステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ステ
アリン酸エステル等の有機物を添加しても良い。
【0019】特に、無機物としては、鮮明度を向上させ
るために屈折率1.2−1.7、比表面積100−50
0m2 /g、および粒径が微細であることが好ましい。
また、さらに印捺時において、インク吸収性能を発揮し
布帛層へのインクの浸透、拡散を防ぐ効果を有する成分
を処理液に含んでいても良い。
【0020】上記の効果を期待できる物質としては、ポ
リウレタン、ポリスチレン、ポリアクリル等の合成樹
脂、ウレタンゴム、ブタジエンゴム等のラテックス、及
びこれらの混合物から選ぶことができるが、使用する布
帛、使用する色材の構成および分子量により適宜選択す
る必要がある。
【0021】また、必要であれば上記処理液に更に、適
宜、浸透剤、pH調整剤等を併用しても問題ない。浸透
剤としてはオクチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル等のアルコール系、一般的な界面活性剤等が挙げられ
る。また、pH調整剤としては酢酸、酢酸アンモニウ
ム、炭酸ナトリウム、硫酸アンモニウム等の一般的なも
のまたこれらの組合せ等から任意に選択できる。
【0022】本発明のカチオン系樹脂からなる処理液を
付与する方法としては、布帛に直接塗布する方法、また
上記の処理液をフイルム状に形成し積層する方法等が挙
げられる。直接塗布する方法としては、例えば、グラビ
ア法、コーティング法、マングルパッド法等が挙げられ
る。また、フイルム状に形成し積層する手段としては、
ラミネート法等が挙げられる。上述のような処理液で処
理加工(付与加工)することにより布帛面にインク受容
層が形成される。このインク受容層が形成された布帛表
面にインクジェット方法により印捺が行われる。
【0023】顔料インクのインクジェット記録方法とし
ては、荷電変調方式、マイクロドット方式、帯電噴射制
御方式、インクミスト方式などの連続方式、ステメ方式
(2液室型)、パルスジェット方式(1液室型)、バブ
ルジェット方式、静電吸引方式などのオン・デマンド方
式などいずれも採用可能である。
【0024】インクジェット方法により印捺が行われた
後は、顔料を固定するために熱処理が行われる。ここで
の熱処理は、乾熱あるいは湿熱のいずれも採用可能であ
るが、好ましくは110〜200℃、特に好ましくは、
120〜180℃である。このように熱処理することに
よってインク受容層の耐久性がより向上する。
【0025】インクジェット用の記録布帛としては、織
物、編物、不織布を問わずあらゆる布帛組織が含まれる
が、好ましくは織編物が採用される。また、布帛の素材
としては、綿、麻、絹、羊毛等の天然繊維、レーヨン等
の再生繊維、アセテート、トリアセテート等の半合成繊
維、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維、
そしてそれらの内の一つ以上を混紡、交織の形で使用す
る物も含まれる。
【0026】尚、本発明のインクジェット記録用布帛に
おいては、布帛と顔料の種類に合わせて耐水性を向上さ
せるために最適なカチオン系樹脂を選ぶ必要があること
は言うまでもない。以下、更に実施例について述べる
が、本発明は必ずしも実施例に限定されるものではな
い。
【0027】
【実施例】 〔実施例1〕 生地:ポリエステル100%の平織物 処理液(インク受容材): ・ネオフィックス E−117 10部 〔ポリエチレンポリアミン系樹脂、電気伝導度:2.2mS/cm、 分子量:2500(日華化学株式会社製)〕 ・アルミナゾル520 10部 〔アルミナ(日産化学株式会社製)〕 ・アクアプレンWS−11A 10部 〔ポリエーテル系ウレタン(明成化学株式会社製)〕 ・水 70部 をにマングルパッド方式でピックアップ率75%と
なるように付与し100℃で1分間の乾燥を行った。上
記の方法によって作成されたインクジェット記録用布帛
に、顔料を含んだインクを用いてインクジェット方式で
印捺を行った。顔料としては、以下のものを使用した。 インク処方 ・顔料(下記の内の1種) C.I.Pigment Yellow 151(P.Y.151) C.I.Pigment Red 122(P.R122) C.I.Pigment Blue 15:3(P.B.15:3) C.I.Pigment Black 7(P.Bl.7) ・添加剤 界面活性剤、防腐剤、バインダー、湿潤剤、消泡剤 ・溶媒 水 インクジェット方式の印写条件は以下の通りとした。 印写条件 ノズル径:100μm 駆動電圧:100V 周波数 :5KHz 解像度 :360dpi 続いて、150℃で1分間の乾熱処理を行った。その結
果を表1に示す。
【0028】 〔実施例2〕 生地:綿100%の天竺編物 処理液: ・ネオフィックスE−117 10部 〔ポリエチレンポリアミン系樹脂、電気伝導度:2.2mS/cm、 分子量:2500(日華化学株式会社製)〕 ・水 90部 をにマングルパッド方式でピックアップ率80%と
なるように付与し100℃で1分間の乾燥を行った。上
記の方法によって作成されたインクジェット記録用布帛
に、顔料を含んだインクを用いて実施例1と同様のイン
クおよびインクジェット印写条件で印捺を行った。続い
て、140℃で2分間の乾熱処理を行った。結果を表1
に示す。
【0029】 〔実施例3〕 生地:実施例2と同じ 処理液: ・フィックスオイルR737 10部 〔ポリアミン系樹脂、電気伝導度:1.88mS/cm、 分子量:2000(明成化学株式会社製)〕 ・アクアプレンWS−11A 10部 (ポリエーテル系ウレタン:明成化学株式会社製) ・水 80部 をにマングルパッド方式にてピックアップ率80%
となるように付与後、100℃で1分間乾燥を行った。
実施例1と同様の顔料および印写条件にてインクジェッ
ト方式で印捺をした。続いて、140℃で2分間の乾熱
処理を行った。その結果を表1に示す。
【0030】 〔実施例4〕 生地:ナイロン100%の平織物 処理液: ・ネオフィックスRD−5 10部 〔アミン系組成物、電気伝導度:2.6mS/cm、 分子量:1500(日華化学株式会社製)〕 ・アクアプレンWS−11A 10部 〔ポリエーテル系ウレタン(明成化学株式会社製)〕 ・水 80部 をにマングルパッド方式でピックアップ率70%と
なるように付与後、100℃で1分間の乾燥を行った。
上記の方法によって作成されたインクジェット記録用布
帛に実施例1と同様に顔料を含んだインクを用いてイン
クジェット方式で印捺を行った。続いて、150℃で2
分間の乾熱処理を行った。結果を表1に示す。
【0031】 〔実施例5〕 生地:実施例1と同じ 処理液: ・ネオフィックス R−800 10部 〔第4級アンモニウム塩化合物、電気伝導度:1.0mS/cm、 分子量:5000(日華化学株式会社製)〕 ・アクアプレンWS−11A 10部 (ポリエーテル系ウレタン:明成化学株式会社製) ・CLA−530 10部 (シリカ水和物:共栄社化学株式会社製) ・水 70部 をにマングルパッド方式でピックアップ率75%と
なるように付与し100℃で1分間の乾燥を行った。実
施例1と同様の顔料及び印写条件にてインクジェット方
式で印捺を行った。続いて、150℃で1分間の乾熱処
理を行った。その結果を表1に示す。
【0032】〔比較例1〕本発明のカチオン系樹脂を用
いずに、以下の処理液の付与を行った。 生地:実施例1と同じ 処理液: ・アルミナゾル520 10部 (アルミナ:日産化学株式会社製) ・アクアプレンWS−11A 10部 (ポリエーテル系ウレタン:明成化学株式会社製) ・水 80部 をにマングルパッド方式にてピックアップ率75%
となるように付与後、100℃で1分間乾燥を行った。
実施例1と同様の顔料および印写条件にてインクジェッ
ト方式で印捺した。続いて、150℃で1分間の乾熱処
理を行った。結果を表1に示す。
【0033】〔比較例2〕カチオン系樹脂を電気伝導度
が0.5未満の次の薬剤に変更した。 生地:実施例1と同じ 処理液: ・トータス604T 10部 〔ポリアミドポリアミン系化合物、電気伝導度:0.43mS/cm、 分子量:3000、(日華化学株式会社製)〕 ・アクアプレンWS−11A 10部 (ポリエーテル系ウレタン:明成化学株式会社製) ・水 80部 をにマングルパッド方式にてピックアップ率80%
となるように付与し100℃で1分間の乾燥を行った。
実施例1と同様の顔料および印写条件にて、インクジェ
ット方式で印捺を行った。続いて、140℃で2分間の
乾熱処理を行った。結果を表1に示す。
【0034】〔比較例3〕カチオン系樹脂を電気伝導度
が10以上の次の薬剤に変更した。 生地:実施例2と同じ 処理液: ・ネオフィックスRP−90C 10部 (アミド系含銅型、電気伝導度:11.5mS/cm、 分子量:3000(日華化学株式会社製)〕 ・水 90部 をにマングルパッド方式でピックアップ率80%と
なるように付与し100℃で1分間の乾燥を行った。上
記の方法によって作成されたインクジェット記録用布帛
に、顔料を含んだインクを用いて実施例1と同様のイン
クおよびインクジェット印写条件で印捺を行った。続い
て、140℃で2分間の乾熱処理を行った。結果を表1
に示す。
【0035】〔比較例4〕カチオン系樹脂を分子量が1
0000以上のものに変更した。 生地:実施例2と同じ 処理液: ・ネオフィックス CF−3 10部 (ポリビニルアミン系化合物、電気伝導度:2.1mS/cm、 分子量:25000(日華化学株式会社製)〕 ・水 90部 をにマングルパッド方式にてピックアップ率80%
となるように付与し100℃で1分間乾燥を行った。上
記の方法によって作成されたインクジェット記録用布帛
に、顔料を含んだインクを用いて実施例1と同様のイン
クおよびインクジェット印写条件で印捺を行った。続い
て、140℃で2分間の乾熱処理を行った。結果を表1
に示す。
【0036】
【表1】
【0037】〔濃度〕:濃度は、ブラックのインクをベ
タ印写した部分を、反射濃度計(マクベスRD918;
マクベス社製)を用いて測定した(数値が高いほど濃度
が高く良好)。 〔耐水性〕:耐水性は、ブラックのインクをベタ印写し
た布帛を水の中に10分間浸漬し残存率を測定した。 残存率=浸漬処理後の反射濃度/浸漬処理前の反射濃度
×100 ここで反射濃度は反射濃度計(マクベスRD918;マ
クベス社製)を用いて測定した。 〔鮮明度〕:鮮明度はフルカラー画像を印写し目視で画
像の鮮明性を判定し、その程度により下記のように等級
をつけた。 ○:画像が鮮明である △:画像がやや鮮明性に欠ける ×:画像が鮮明でない
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明で得られた
記録用布帛は耐水性、に優れ、布帛にインクを印捺した
際に、顔料が水とともにブリードするのを防ぐ効果を有
するため、鮮明で高濃度のものを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 あゆみ 福井県福井市毛矢1丁目10番1号 セーレ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H057 AA01 AA02 BA15 CA03 CC01 DA01 DA34 GA06 GA26 HA22 HA90

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン系樹脂を含むインク受容層を表
    面に有するインクジェット記録用布帛において、該カチ
    オン系樹脂の分子量が1000〜10000、および電
    気伝導度が1%水溶液の状態で0.5mS/cm〜1
    0.0mS/cmであることを特徴とするインクジェッ
    ト記録用布帛。
  2. 【請求項2】 インク受容層が2価〜3価の金属イオン
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    ト記録用布帛。
  3. 【請求項3】 布帛を顔料インクを用いてインクジェッ
    ト記録する方法において、分子量が1000〜1000
    0であり、電気伝導度が1%水溶液の状態で0.5mS
    /cm〜10.0mS/cmであるカチオン系樹脂を含
    む処理液を布帛に付与した後、該布帛に顔料インクを印
    写することを特徴とするインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 布帛を顔料インクを用いてインクジェッ
    ト記録する方法において、分子量が1000〜1000
    0であり、電気伝導度が1%水溶液の状態で0.5mS
    /cm〜10.0mS/cmであるカチオン系樹脂と、
    2価〜3価の金属イオンを含む処理液を布帛に付与した
    後、該布帛に顔料インクを印写することを特徴とするイ
    ンクジェット記録方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100415934B1 (ko) * 2001-02-24 2004-01-24 한국염색기술연구소 카티온화제를 함유한 잉크젯 날염용 면섬유 전처리제 및그 처리방법
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WO2025205327A1 (ja) * 2024-03-29 2025-10-02 三菱ケミカル株式会社 インクジェット捺染用前処理剤、インクジェット捺染用インクセット及びインクジェット捺染方法

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