JP2000227207A - 携帯用燃焼器のバーナ - Google Patents

携帯用燃焼器のバーナ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で高熱量が得られる携帯用燃焼器のバー
ナを提供すること。 【解決手段】 燃料ガスと空気により生成される混合ガ
スの供給口24と連通する混合ガス供給室28と、混合
ガスを噴出する複数の炎孔21を有する炎孔板22とを
具備する携帯用燃焼器のバーナにおいて、混合ガス供給
室28内における供給口24に、混合ガス拡散部材25
を配設し、炎孔板22の少なくとも炎孔21における混
合ガス供給室28側に、多孔質部材26を配設する。こ
れにより、供給口24から混合ガス供給室28内に供給
される混合ガスを均一に拡散し、多孔質部材26によっ
て炎孔21から噴出される混合ガスの速度を抑制すると
共に、混合ガスにおけるガスと空気の混合時間を長く
し、かつ、炎孔21を介して外部の空気が混合ガス供給
室28内に侵入するのを阻止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は携帯用燃焼器のバ
ーナに関するもので、更に詳細には、例えばキャンプや
登山、あるいはフィールドワーク等において、野外で調
理や湯沸かし等をするときに使用される携帯用燃焼器の
バーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の携帯用燃焼器は、燃料
供給源であるガスボンベに装着されて燃料ガス量を調節
するガス量調節器と、ガスボンベから供給される燃料ガ
スを空気と混合する混合ガス通路を有する供給管体と、
複数の混合ガス噴出用炎孔を有するバーナと、このバー
ナの外周部に装着される五徳とを具備するものが知られ
ている。
【0003】このように構成される携帯用燃焼器におい
ては、携帯を便利にするためにバーナを小型化すること
が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バーナ
を小型にすると、バーナの容積が小さくなるため、熱量
が低下してしまい所望の熱量が得ることができない。そ
のため、炎孔をできるだけ大きくして、混合ガスの流量
を多くする必要がある。しかし、ガス流量を多くする
と、バーナの炎孔から噴出するガスの速度が大きくな
り、燃焼速度を越えてしまい、ガスの一部が未燃焼状態
で噴出してしまうという二律背反性の問題があった。
【0005】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、小型で高熱量が得られる携帯用燃焼器のバーナを提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の携帯用燃焼器のバーナは、燃料ガスと空
気により生成される混合ガスの供給口と連通する混合ガ
ス供給室と、上記混合ガスを噴出する複数の炎孔を有す
る炎孔板とを具備する携帯用燃焼器のバーナにおいて、
上記混合ガス供給室内における上記供給口に、混合ガ
ス拡散部材を配設し、 上記炎孔板の少なくとも炎孔に
おける上記混合ガス供給室側に、多孔質部材を配設して
なる、ことを特徴とする。
【0007】この発明において、上記混合ガス拡散部材
は、供給口から混合ガス供給室内に供給される混合ガス
を拡散するものであれば、任意の形状や構造のものでも
差し支えないが、好ましく混合ガス供給室内に向かって
半球状に屈曲する網状部材にて形成する方がよい(請求
項2)。
【0008】また、上記多孔質部材は、炎孔を介して混
合ガス供給室内に侵入する空気を阻止すると共に、炎孔
から噴出される混合ガスの速度を抑制するものであれ
ば、その構造は任意のもので差し支えないが、好ましく
は、多孔質部材を、間隔をおいて対峙する複数の網状部
材にて形成するか、あるいは、焼結体にて形成する方が
よい(請求項3,4)。
【0009】また、上記炎孔板は、複数の炎孔を有する
ものであれば、炎孔板の形状や炎孔の形状は任意のもの
でよく、例えば炎孔板を截頭円錐状に形成し、円錐部
(傾斜部)に炎孔を穿設することができる。このように
形成する場合、炎孔を内周側から外周側に向かって漸次
孔径を大きくする方が好ましい。
【0010】上記のように構成されるこの発明の携帯用
燃焼器のバーナによれば、供給口から混合ガス供給室内
に供給される混合ガスを混合ガス拡散部材によって供給
室内に均一に拡散することができる。また、多孔質部材
によって炎孔から噴出される混合ガスの速度を抑制する
と共に、混合ガスにおけるガスと空気の混合時間を長く
し、かつ、炎孔を介して外部の空気が混合ガス供給室内
に侵入するのを阻止することができる。したがって、小
型化が図れると共に、ガスの燃焼効率を向上させること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を添
付図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】◎第一実施形態 図1は、この発明のバーナを具備する携帯用燃焼器の使
用状態の一例を示す概略断面図、図2はバーナの第一実
施形態を示す断面図、図3は図2のIII部の拡大断面
図、図4はバーナの分解斜視図である。
【0013】上記携帯用燃焼器は、燃料供給源例えば液
化石油ガス(LPG)ボンベ1の供給口に装着されるガ
ス量調節器2と、このガス量調節器2に着脱可能に連結
されると共に、供給される燃料ガスすなわち気化したL
PG(LPG気体)を空気と混合する混合ガス通路11
を有する供給管体10と、この供給管体10で生成され
た混合ガスを噴出する複数の混合ガス噴出用の炎孔21
を有するこの発明のバーナ20と、このバーナ20の外
周部に装着される五徳30とで主に構成されている。
【0014】上記バーナ20は、図1,図2及び図4に
示すように、截頭円錐状に形成され、円錐部(傾斜部)
に多数の炎孔21が穿設された炎孔板22と、この炎孔
板22の下端開口部を閉塞する底板23とで混合ガス供
給室28が構成されており、底板23の中央部に設けら
れた混合ガス供給口24の上部すなわち混合ガス供給室
28側には混合ガス供給室28内に向かって屈曲する半
球状の網状部材にて形成される混合ガス拡散部材25が
配設されている。
【0015】この場合、炎孔21は、炎孔板22の半径
方向に千鳥状に設けられており、炎孔板22の内周側か
ら外周側に向かって漸次孔径が大きく形成されている。
つまり、図4に示すように、炎孔板22の最も内周側の
同心円上に穿設される第1群の炎孔21a、その外側に
同心円上に穿設される第2群の炎孔21b、第2群の炎
孔21bの外側の同心円上に穿設される第3群の炎孔2
1c及び最も外側の同心円上に穿設される第4群の炎孔
21dとすると、各群の炎孔21a〜21dの径の関係
は、21a<21b<21c<21dとなっている。こ
のように炎孔21(21a〜21d)の孔径を外周側に
向かって漸次大きくすることにより、内周側と外周側の
各炎孔21から噴射される混合ガスの量を同じにすると
共に、炎の高さを同じにすることができる。
【0016】また、炎孔板22の内側下面近傍には、外
部からバーナ内への空気の侵入を阻止し、かつ炎孔21
を通過する混合ガスの速度を抑制すると共に、混合ガス
におけるガスと空気との混合時間を長くする多孔質部材
26が配設されている。この多孔質部材26は、図3に
示すように、複数例えば2枚の截頭円錐状の網状部材2
6a,26bを僅かな隙間s(間隔)をおいて重ねた構
造となっている。この場合、多孔質部材26すなわち2
枚の網状部材26a,26bは、炎孔板22の内側近傍
の全体に配設されているが、必ずしも炎孔板22の全域
に配設する必要はなく、少なくとも炎孔21の部分に多
孔質部材26(網状部材26a,26b)を配設しても
よい。なお、炎孔板22、多孔質部材26すなわち2枚
の網部材26a,26b及び混合ガス拡散部材25は、
リベット27にて固定されると共に、炎孔板22と網状
部材26a,26bは底板23の縁部にかしめ固定され
ている。
【0017】上記のようにバーナ20を構成することに
より、供給管体10を通って供給される混合ガスが混合
ガス拡散部材25を通過することで、混合ガスを拡散さ
せて均一化させることができる。また、多孔質部材26
によって速度が減少されると共に、ガスと空気との混合
時間が長くされ、ミキシングされて炎孔21(21a〜
21d)から噴射することができる。また、多孔質部材
26によって炎孔21を介して混合ガス供給室28内に
外部空気が侵入するのを阻止することができる。したが
って、バーナ20を小型化することができると共に、高
燃焼率で高カロリーの熱量を得ることができる。
【0018】なお、上記説明では、多孔質部材26が2
枚の網状部材26a,26bにて形成される場合につい
て説明したが、3枚以上の網状部材にて多孔質部材26
を形成してもよい。
【0019】上記供給管体10は、バーナ20の底板2
3に設けられた供給口24にかしめによって固定(固
設)される管体基部12と、この管体基部12に折畳み
可能に連結する管体補助部13とで構成されている。こ
の場合、管体基部12に設けられた混合ガス通路11の
内壁面には凹状球面の係合凹部14が設けられると共
に、この係合凹部14に連なって先端及び側方に係合凹
部14より小さな切欠き部15が設けられている。更
に、管体基部12の先端部にかしめによって固定される
リング体16に先端側に開口する係止受け部17が設け
られている。
【0020】また、管体補助部13には、管体基部12
の混合ガス通路11と連通する混合ガス通路11が設け
られると共に、上記係合凹部14に摺動自在に嵌合する
球状膨隆部40と、上記切欠き部15内に収納可能な頸
部41が設けられている。更に、頸部41の外周には、
上記係止受け部17に係脱可能なリング状のストッパ部
材42が摺動可能に遊嵌されている。このストッパ部材
42は、常時、係止受け部17側に弾性力を付勢するば
ね部材43を背受してなる。すなわち、ストッパ部材4
2と管体補助部13に設けられた先端側段部44との間
に縮設されるばね部材43の弾発力によって、ストッパ
部材42が常時係止受け部17側に押圧されている。ま
た、管体補助部13の先端部には、ガス量調節器2に設
けられた供給口3の雄ねじ部3aと螺合する雌ねじ部1
3aが刻設されており、この雌ねじ部13aの近傍部位
には、供給管体10の混合ガス通路11内に外気を導入
する空気導入穴45が、周方向に複数例えば4個設けら
れて、混合ガスを生成し得るように構成されている。
【0021】上記のように構成される供給管体10は、
図1に示すように、管体基部12の係止受け部17にス
トッパ部材42を係合して、ばね部材43の弾発力によ
って保持することで、管体基部12と管体補助部13が
直状に連結される。そして、管体補助部13をガス量調
節器2の供給口3に取り付けて使用に供することができ
る。また、使用後には、管体補助部13をガス量調節器
2の供給口3から取り外した後、ばね部材43の弾発力
に抗してストッパ部材42と係止受け部17との係合を
解除し、そして、管体補助部13を、図1の矢印A方向
に回転して、頸部41を管体基部12の切欠き部15内
に収納した状態に折り畳むことができる。
【0022】なお、上記五徳30は、バーナ20の外周
部に固定ねじ36をもって固設される略L形状の基部材
31と、この基部材31の垂直片31aに設けられた鍵
穴状の係合穴34に回転及び係止可能に係合する角形軸
38を有する中間部材32と、この中間部材32の先端
部に枢支ピン39をもって折畳み可能に枢着されると共
に、中間部材32に設けられたストッパ部32aに係合
して展開状態に保持される先端部材33とからなる支持
体35の複数個(例えば4個)にて主に構成されてい
る。
【0023】このように構成される五徳30は、使用時
には、基部材31の係合穴34の矩形部に中間部材32
の角形軸38が係合すると共に、中間部材32のストッ
パ部32aに先端部材33が係合した状態で展開・起立
される。また、不使用時(携帯時)には、図1で二点鎖
線で示すように、基部材31の係合穴34の円形部に中
間部材32の角形軸38が係合すると共に、中間部材3
2のストッパ部32aと先端部材33との係合が解除さ
れた状態で、中間部材32及び先端部材33がバーナ2
0の下部近傍に折り畳まれる。
【0024】なお、上記ガス量調節器2は、図示しない
ガス量調整用バルブ機構が具備されると共に、このバル
ブ機構を調節する調節摘み4が具備されている。
【0025】上記のように構成される携帯用燃焼器にお
いて、供給管体10の管体基部12の長さを折り畳まれ
た五徳30の高さ寸法に対応させることで、高さ方向
(垂直方向)の寸法を可及的に小さくすることができる
と共に、幅方向(水平方向)においても、バーナ20よ
り僅かに基部材31の先端部及び管体補助部13の先端
部が突出する程度とすることができるので、全体の容積
を小さくすることができる。したがって、ガス量調節器
2とセットにしてたばこケースと略同じ大きさのケース
等に格納することができ、洋服のポッケトに入れた状態
で携帯することができる。
【0026】◎第二実施形態 図5はこの発明に係るバーナの第二実施形態を示す断面
図、図6は図5のVI部の拡大断面図である。
【0027】第二実施形態は、上記多孔質部材を複数の
網状部材26a,26bに代えて,例えば金属の粉末あ
るいは圧粉体等の多数の粒子26cを焼結した焼結体2
6Aにて形成した場合である。このように多孔質部材を
焼結体26Aにて形成することで、混合ガス供給室28
内の混合ガスが炎孔21から噴出する際に、焼結体26
Aの粒子26c間の空洞部26dを迂回して流れるの
で、ガスの速度を抑制すると共に、ガスと空気との混合
時間を長くすることができる。また、多孔質部材26A
によって炎孔21を介して混合ガス供給室28内に外部
空気が侵入するのを阻止することができる。
【0028】なお、バーナ20のその他の構造は上記第
一実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を
付して説明は省略する。
【0029】◎その他の実施形態 なお、上記実施形態では、混合ガスの供給管体10が管
体基部12と管体補助部13とで折畳み可能に形成され
る場合について説明したが、図5に示すように、混合ガ
ス通路11と空気導入穴45を有する一体の管状部材に
て供給管体10Aを形成してもよい。
【0030】また、上記実施形態では、バーナ20の形
状が截頭円錐状に形成される場合について説明したが、
バーナ20の形状は必ずしも截頭円錐状である必要はな
く例えば半球状に形成したものであってもよいことは勿
論である。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、供給口から混合ガス供給室内に供給される混合ガス
を混合ガス拡散部材によって供給室内に均一に拡散する
ことができ、また、多孔質部材によって炎孔から噴出さ
れる混合ガスの速度を抑制すると共に、混合ガスにおけ
るガスと空気の混合時間を長くし、かつ、炎孔を介して
外部の空気が混合ガス供給室内に侵入するのを阻止する
ことができるので、小型化が図れると共に、ガスの燃焼
効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るバーナを具備する携帯用燃焼器
の一例を示す概略断面図である。
【図2】この発明に係るバーナの第一実施形態を示す断
面図である。
【図3】図2のIII部を示す拡大断面図である。
【図4】上記バーナの分解斜視図である。
【図5】この発明に係るバーナの第二実施形態を示す断
面図である。
【図6】図5のVI部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
20 バーナ 21,21a〜21d 炎孔 22 炎孔板 23 底板 24 供給口 25 混合ガス拡散部材 26,26A 多孔質部材 26a,26b 網状部材 26c 粒子 26d 空洞部 s 隙間(間隔)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスと空気により生成される混合ガ
    スの供給口と連通する混合ガス供給室と、上記混合ガス
    を噴出する複数の炎孔を有する炎孔板とを具備する携帯
    用燃焼器のバーナにおいて、 上記混合ガス供給室内における上記供給口に、混合ガス
    拡散部材を配設し、 上記炎孔板の少なくとも炎孔における上記混合ガス供給
    室側に、多孔質部材を配設してなる、ことを特徴とする
    携帯用燃焼器のバーナ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の携帯用燃焼器のバーナに
    おいて、 上記混合ガス拡散部材を、混合ガス供給室内に向かって
    半球状に屈曲する網状部材にて形成したことを特徴とす
    る携帯用燃焼器のバーナ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の携帯用燃焼器のバーナに
    おいて、 上記多孔質部材を、間隔をおいて対峙する複数の網状部
    材にて形成したことを特徴とする携帯用燃焼器のバー
    ナ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の携帯用燃焼器のバーナに
    おいて、 上記多孔質部材を、焼結体にて形成したことを特徴とす
    る携帯用燃焼器のバーナ。
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